JP4636805B2 - 板材加工機のワーククランプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は板材加工機のワーククランプ装置に関する。
パンチプレスまたはレーザ加工機などの板材加工機において、例えばパンチプレスにおいては、ワークをクランプしている部分およびその周囲の打抜き加工は、
金型とワーククランプとが干渉するために加工ができない、いわゆるデッドゾーンが生じる。
上述のデッドゾーンを解消する手段として、ワークを一時的に固定する手段で、例えばリポジショニングシリンダーなどでテーブル上に一時的に固定して、ワーククランプを開放して、若干量だけY軸方向に後退させると共に、X軸キャリッジをX軸方向へ横スライドさせてワークを掴み替える方法がある(例えば特許文献1)。
また、ワーククランプ自体をX軸キャリッジ上を自走移動させてワークを掴み替える方法などがある(例えば特許文献2)。
また、ワーククランプ把持部の干渉を逃がす方法としては、Y軸方向へ延伸させて敷設した退避用ガイドレールにクランプ部分を移動自在に設け、ワーククランプには板材加工機のフレームに設けたV字形の退避用ドグに係合する退避ローラーが設けてあり、この退避用ドグに退避ローラーが係合することにより、ワーククランプ把持部がY軸方向に退避するようにしたものもある(例えば特許文献3)。
また、ワーククランプを水平方向に90度回転させて金型と干渉するのを回避するものもある(例えば特許文献4)。
特開平10−180376号公報 特開平09−182925号公報 特開平07−24543号公報 特開昭60−111729号公報
特許文献1に開示される金型とワーククランプとの干渉を回避する方法は、ワークの座標が変わり加工範囲が制約される。また、すでに加工されて穴となった部分はリポジショニングシリンダーで押さえることができず、これを回避するために加工プログラムが複雑となるなどの問題がある。
特許文献2に開示される方法では、X軸キャリッジベースに装着された複数のワーククランプが自走移動するものであり、クランプ部分を横から加工するとき、クランプの位置により逃げる領域に制約が生じるという問題がある。また、加工とワーククランプの移動の同期をとることになり、その制御が複雑となるという問題もある。
特許文献3に開示される方法では、クランプの退避方向がY軸方向へ直線的に退避するように設けてあり、クランプのY軸方向への退避分のストロークが余分に必要なため、クランプのY軸方向の長さがその分長くなり、先端把持の横剛性が弱くなる。
特許文献4に開示される方法は、クランプをY軸方向へ直線的に退避させる方法と水平面でほぼ直角に回転退避させる案とが開示されている。この特許文献4においても、前述の特許文献3の場合と同様にクランプのY軸方向への退避分のストロークが余分に必要なため、クランプのY軸方向の長さがその分長くなり、先端把持の横剛性が弱くなる。
また、クランプが退避位置または作動位置の両位置において固定保持するための固定手段が必要である。
本発明は上述の如き問題を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、軽量かつコンパクトで先端把持の横剛性が大きく、またワーク端面の切欠き部を回避してクランプが可能な多点クランプを提供することである。
上述の課題を解決する手段として請求項1に記載の板材加工機のワーククランプ装置は、板材をX軸およびY軸方向に移動位置決め自在のワーク移動位置決め装置を備えた板材加工機のワーククランプ装置において、前記ワーク移動位置決め装置に前記板材のX軸方向の端面を前記Y軸方向を基準として時計方向に傾斜してクランプする第1クランプ装置と、前記Y軸方向を基準として前記第1クランプ装置とほぼ同一角度に反時計方向に傾斜してクランプする第2クランプ装置とを設け、前記第1クランプ装置と第2クランプ装置とを一対とする複数対のクランプ装置で前記板材をトラス梁状にクランプすることを要旨とするものである。
請求項2に記載の板材加工機のワーククランプ装置は、請求項1に記載の板材加工機のワーククランプ装置において、前記第1クランプ装置と第2クランプ装置の前記板材をクランプする傾斜角度はそれぞれ約20度であることを要旨とするものである。
請求項3に記載の板材加工機のワーククランプ装置は、請求項1、2に記載のワーククランプ装置において、前記第1クランプ装置と第2クランプ装置のそれぞれに金型との干渉回避作動機構を設け、該干渉回避作動機構によって前記ワーククランプ装置と板材加工機の金型とが干渉する領域に達する以前に前記第1クランプ装置のクランプを開放して、該第1クランプ装置を時計方向に傾斜した板材クランプ位置から時計方向にかつ水平方向に回動させると共に、前記第2クランプ装置のクランプを開放して、該第2クランプ装置を反時計方向に傾斜した板材クランプ位置から反時計方向にかつ水平方向に回動させて、前記ワーククランプ装置と前記板材加工機の金型との干渉を回避させることを要旨とするものである。
請求項4に記載の板材加工機のワーククランプ装置は、請求項3に記載の板材加工機のワーククランプ装置において、前記干渉回避作動機構は、前記第1クランプ装置と第2クランプ装置のクランプベースに対して上部クランプレバーを開閉させる流体圧シリンダを設けると共に、該流体圧シリンダをシリンダ軸心を軸として回動可能に設け、前記板材加工機に設けた固定カムと係合可能なカムフォロワーを備えたアームを前記シリンダの軸心を軸として回動可能に設けたことをを要旨とするものである。
請求項5に記載の板材加工機のワーククランプ装置は、請求項4に記載の板材加工機のワーククランプ装置において、前記アームの回動により作動するメカニカルバルブを前記ワーククランプ装置に設け、該メカニカルバルブの作動により前記流体圧シリンダを作動させ、前記ワーククランプ装置の上部クランプレバーを前記クランプベースに対して開閉させることを要旨とするものである。
請求項6に記載の板材加工機のワーククランプ装置は、請求項5に記載の板材加工機のワーククランプ装置において、前記流体圧シリンダ下端部にヒンジブラケットを設け、該ヒンジブラケットに前記クランプベースの後端部を上下方向に揺動可能に軸支すると共に、前記揺動可能範囲を規制するストッパを前記ヒンジブラケットと前記クランプベースの間に設け、前記流体圧シリンダの作動により前記上部クランプレバー上下方向に開閉すると同時に前記クランプベースを下方向へ揺動させて、前記クランプベースとワーク端面との干渉を回避することを要旨とするものである。
請求項1〜請求項6の発明によれば、板材加工機の金型とワーククランプ装置との干渉回避動作を板材加工機に設けた固定カムに係合するカムフォロワーを備えたアームによりメカニカルに行うのでワーククランプ装置が小形軽量で単純な構成にすることができる。
また、ワーククランプ装置のクランプベースをY軸を基準として時計方向に約20度に設けた第1クランプ装置と、反時計方向に約20度に設けた第2クランプ装置とを複数組使用して、板材をトラス梁状にワークをクランプすることにより小形軽量で単純な構成のワーククランプ装置における横剛性を高めることができる。
また、あらかじめクランプベースをY軸を基準として約20度傾斜させて設けてあるので、干渉回避動作量が少なくて済むことから高速に回避動作を行えるメリットがある。
また、第1クランプ装置と第2クランプ装置とを対とした多数個のワーククランプ装置使用することにより、ワーク端面の切欠き部を回避してクランプすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
図1は本発明に係る板材加工機のワーククランプ装置を装着したシングルヘッドタイプのパンチプレスの平面図を示したものである。
図1、図2を参照するに、このパンチプレス1は門形フレーム3のほぼ中央部における上部フレーム5と下部フレーム7の間にギャップGが形成してある。このギャップGの加工中心Kには、パンチPを装着したパンチヘッドPHを上部フレーム5に上下動自在に支持すると共に、パンチPに係合するダイDを下部フレーム7に上下動可能に設けてある。
また、ギャップGには、板金材などのワークWを把持してその加工部を加工中心Kに移動位置決めするワーク移動位置決め装置9が設けてある。ワーク移動位置決め装置9はY軸方向(図1では左右方向)へ敷設した一対のY軸ガイドレール(図示省略)に沿って移動すべく、図1における加工テーブル11の右端部にはY軸キャリッジベース15が設けてあり、このY軸キャリッジベース15は、Y軸駆動モータ(図示省略)により、Y軸方向へ移動位置決め自在に設けてある。
また、前記Y軸キャリッジベース15には、ワークWをクランプする複数のワーククランプ装置17を備えたX軸キャリッジ19がX軸方向へ(図2においては上下方向)X軸駆動モータ(図示省略)により、X軸方向へ移動位置決め自在に設けてある。
上記構成において、加工テーブル11に設けたX軸基準ストッパー12とY軸基準ストッパー(図示省略)により、加工テーブル11にセッティングされたワークWをワーククランプ装置17にクランプして、X軸キャリッジ19とY軸キャリッジベース15とを適宜に移動位置決めすることにより、ワークWの加工部を加工位置へ位置決めすることができる。その後パンチPを押圧駆動する駆動装置(図示省略)を駆動させれば、パンチPとダイDの協働により所望の打抜き加工を行うことができる。
なお、上述のパンチプレス1は、多数の金型を収納する金型収納装置21と、この金型収納装置21から金型を取り出して、新しい金型をパンチプレス1へ搬入したり、使用済みの金型を金型収納装置21へ収納したりする金型交換装置23を備えているが、これらの装置は本願発明の主要部ではないので説明を省略する。
前述のワーククランプ装置17は、図3に示すように、第1クランプ装置17aと第2クランプ装置17bとの2種類のワーククランプ装置からなっている。第1クランプ装置17aと第2クランプ装置17bは、前記Y軸を基準として左右対称の形状をしており、その構造の相違はワーククランプ装置17と金型との干渉回避方向が第1クランプ装置17aが時計方向に回動し、第2クランプ装置17bが反時計方向に回動する以外は同一構成となっている。
図1、図2および図4に示すように、前記パンチヘッドPHには、後に詳述するワーククランプ装置17に設けたカムフォロワー25に係合する固定カム27が設けてある。
図4はワーククランプ装置17の上部に設けたカムフォロワー25と、パンチヘッドPHに設けた固定カム27との係合によりワーククランプ装置17と金型(ダイ)との干渉回避状況を示した図であり、図5は図4のB−B断面を、図6はB’−B断面を示すものである。
図5、図6を参照するに、ワーククランプ装置17の第1クランプ装置17aの総括的に示すシリンダ31は、上下方向に延伸するシリンダーボディー33の上方の開口部にシリンダーキャップ35を嵌合固定し、このシリンダーキャップ35の上部の外径部に設けた軸部35aにクランプボディー37に設けた軸受け39aを介して回転自在に軸支すると共に、シリンダーボディー33の底部の外径部に小径段部33bを設け、この小径段部33bを前記クランプボディー33に設けた軸受け39bを介して回転自在に軸支してある。
前記クランプボディー37の右端部には、あり溝38が設けてあり前記X軸キャリッジ19にはこのあり溝38に係合する係合部(あり)(図示省略)が設けてあって、適宜な位置に装着固定することができるように設けてある。
前記シリンダーボディー33の底面には、シリンダーボディー33に複数のボルトなどの締結部品41により結合したヒンジブラケット43にヒンジピン45を介してクランプベース46が規制された範囲において上下方向に回動可能に軸支してある。
前記クランプベース46には、このクランプベース46の前寄りの位置に軸支したヒンジピン47を介して上部クランプレバー49が上下方向に回動可能に軸支してある。
なお、ヒンジピン47より後方に延伸する上部クランプレバー49はクランプベース46に設けた長穴51内に出没自在に設けてある。
前記上部クランプレバー49の後端部には、後方および上下方向に開放した切欠き溝53が設けてあり、この切欠き溝53には、この切欠き溝53に水平方向に直交する引き上げピン55が打ち込みにより設けてある。
また、前記シリンダー31には、空圧により昇降作動するピストン57が設けてあり、このピストン57のピストンロッド59の下部には後方端部に開放したU字状の切欠き溝61が設けてある。このピストンロッド59は前記シリンダーボディー33およびヒンジブラケット43を貫通して前記クランプベース46の切欠き溝53に係合すると共に、前記引き上げピン55が切欠き溝61に係合させてある。さらに、ピストンロッド59には、上部クランプレバー49の後端部上面に係合する水平方向に延伸する押し下げピン63が設けてある。
前記ピストン57の上面と前記シリンダーキャップ35の間には、クランプ開放スプリング65が弾装してあり、シリンダーボディー33とピストン57の下面の間には圧力室67が設けてあり、後述の空圧源126からの加圧空気がメカニカルバルブ69を介して圧力室67に連通する流入口71から供給されるように設けてある。
また、前記ピストンロッド59より前側に延伸したヒンジブラケット43には、ヒンジブラケット43の上面側に設けた座繰り穴73を貫通してクランプベース46の上面に螺合するショルダーボルト75が高さ調節可能に立設してあり、この座繰り穴73とショルダーボルト75の頭部との間にはクランプベース46を引き上げる作用する引き上げスプリング77が弾装してある。
また図6に示すように、ヒンジブラケット43の上面におけるショルダーボルト75の前側に隣接する位置には、クランプベース46の下部爪83の上面がワーク搬送面PL位置になるように調節するためのストッパーボルト79が高さ調節可能に立設してある。
上記構成において、図6に示すように、メカニカルバルブ69が作動して圧力室67の空圧が大気中へ開放されると、クランプ開放スプリング65の付勢力により、ピストンロッド59が押し下げられ、上部クランプレバー49の後端部が押し下げピン63を介して押し下げられ、上部クランプレバー49がヒンジピン47を支点として時計方向に回動し、上部クランプレバー49のクランプ爪部81がクランプベース46の下部爪83から離れてクランプが開放状態となる。また、クランプが開放されるときには、クランプベース46がヒンジピン45を軸に反時計方向へ若干回動して、下部爪83の上面がワーク搬送面PLより若干量δ下方に下がって、ワークWの端面と下部爪83が衝突しないようになっている。
なお、前記クランプベース46には、下部爪83がボルト(図示省略)により交換可能に取り付けてある。
また、図5に示すように、メカニカルバルブ69が作動して圧力室67へ加圧空気が供給されると、クランプ開放スプリング65の付勢力に抗してピストンロッド59が上昇し、上部クランプレバー49の後端部が引き上げピン55を介して引き上げられ、上部クランプレバー49がヒンジピン47を支点として反時計方向に回動し、上部クランプレバー49のクランプ爪部81がワークWを下部爪83との間にクランプする。
なお、このとき、クランプベース46がヒンジピン45を軸に時計方向へ回動するが、クランプベース46の下部爪83の上面がワーク搬送面PL位置において停止するようにストッパーボルト79で規制される。
図7〜図9によく示されているように、前記シリンダーキャップ35の上面には、長手方向がX軸方向に延びた長方形ブロック状のアームブラケット87がボルト89、91により一体的に固定してある。
図7、図9において、アームブラケット87の長手方向の下部には、アームブラケット87の上面から一段下がった段部88が形成してあって、この段部にアーム93が前記ボルト89を軸として規制された範囲においいて回動可能に設けてある。このアーム93はアームブラケット87の前側の側面(図7において左側面)をアームブラケット87に沿って上方向(図7の上部方向)へ水平に延伸して設けてあり、その先端部にはラジアルベアリング等からなるカムフォロワー25がアーム93に垂直に設けた回転軸95に回転自在に軸支してある。
前記アームブラケット87において、アーム93を軸支する前記ボルト89から若干上方に離隔した位置に、アーム93側に開口する座繰り穴97を設け、この座繰り穴97とアーム93との間にアーム93を反時計方向に付勢するアームスプリング99を弾装すると共に、アーム93の反時計方向への回動範囲を規制するため、アーム93の左側面から水平に延伸し、アームスプリング99の中心部を挿通して座繰り穴97を貫通するストッパボルト101が設けてある。このストッパボルト101はアームブラケット87の右側面に設けた固定ナット103により抜け止めしてある。
上記構成により、アーム93のアームブラケット87に対する反時計方向への回動範囲はストッパボルト101の移動量により規制されており、また時計方向への回転はアーム93がアームブラケット87の右側面に当接する位置までとなる。
また、クランプボディー37には前記シリンダ31の旋回を戻す手段として、旋回戻し機構105が設けてある。
図7〜図10を参照するに、旋回戻し機構105は、長手方向がX軸方向に延びた長方形ブロック状の前記アームブラケット87において、アーム93を軸支した前記ボルト89からX軸方向に離隔した上端部に設けた切欠き溝106に垂直に設けたピン108に、Y軸方向に水平に延伸したスプリングガイドロッド107の頭部107hを水平方向に回動自在に設け、前記スプリングガイドロッド107の軸部を摺動自在に嵌合する貫通穴を備えたロッド支持体109を設け、このロッド支持体109の上面と下面に同軸の回転軸112aと112b一体的に設け、前記クランプボディー37上部に設けた支持体ベース110上に、前記回転軸112bを回転自在に軸支するると共に、前記回転軸112aを回転自在に軸支する軸受け体113を前記支持体ベース110に設け、前記スプリングガイドロッド107の頭部107hとロッド支持体109に設けたスプリング受け座115との間に旋回戻しスプリング111を弾装し、前記アームブラケット87に対して反時計回りの付勢力を付与すると共に、前記ロッド支持体109を回転軸112aと112bを軸にして水平方向に回動自在に設けてなるものである。
なお、上述の旋回戻しスプリング111のばね定数は前記アームスプリング99のばね定数より大きく設定してある。
図11は図5の下面図を示したものであり、ワーククランプ装置17aが通常の位置にある場合を示した図である。前記ワーククランプ装置17aを、図4に示すように、Y軸から時計方向に約20度の位置に固定するための回転位置決めストッパ121が前記クランプボディー37の下面に一体的に設けてある。
回転位置決めストッパ121は、前記クランプボディー37の右側面から下方に延伸する前記ヒンジブラケット43に当接するように前記クランプボディー37の下面に一体的に設けてある。図12は、図6における下面図を示したものであり、ワーククランプ装置17aが板材加工機1のダイDと干渉する領域から回避した状態を示す。このときの回転角度はY軸から時計方向に約67度である。
ここで、再度図7、図8および図14を参照するに、前記クランプボディー37の側面には、Rポートブロックの3ポート2位置の前記メカニカルバルブ69が設けてあり、このメカニカルバルブ69のPポートには空圧源126に接続され、Aポートと前記シリンダ31の加圧空気の流入口71が管路で接続してある。
前記アーム93には、メカニカルバルブ69の弁切換用の操作ローラ127に係合可能なドッグ129が一体的に設けてある。
次に、上記構成のワーククランプ装置17aが板材加工機の金型Dと干渉する領域に達したときの干渉回避動作について説明する。
図5〜図7および図13aを参照するに、ワーククランプ装置17aのカムフォロワー25が固定カム27に係合していないときには、アーム93はアームスプリング99の反時計方向への付勢力により、固定カム27側へ若干傾斜した状態にあり、かつ、クランプベース46の方向は旋回戻しスプリング111の付勢力により、Y軸を基準として時計方向に約20度回転した位置に固定されている。
また、この状態では、アーム93に設けたドッグ129とメカニカルバルブ69の弁切換用の操作ローラ127とが係合していないので、ワーククランプ装置17aのシリンダ31には空圧が供給された状態にあり、クランプは図5に示すように閉じた(クランプ)状態にある。
次いで、図13bに示すように、ワーククランプ装置17aがY軸方向に移動を続け、ワーククランプ装置17aが板材加工機の金型Dと干渉する領域に接近して、カムフォロワー25が固定カム27に係合してアーム93が時計方向に回動させられると、アーム93に設けたドッグ129がメカニカルバルブ69の弁切換用の操作ローラ127とが係合し、メカニカルバルブ69が切り換えられて、シリンダ31の圧力室67が大気に連通し、開放スプリング65の付勢力でピストンロッド59が押し下げられて、上部クランプレバー49が回動してアンクランプが開始される。
さらにワーククランプ装置17aがY軸方向に移動を続けると、アーム93が時計方向に回動し、アーム93がアームブラケット87の側面に当接した状態においてアンクランプが完了する。
ワーククランプ装置17aがアーム93がアームブラケット87の側面に当接した状態からさらにY軸方向に移動を続けると、アーム93によりワーククランプ装置17aが時計方向に回動を開始し、クランプベース46がY軸を基準として時計方向に約67度回転した位置でワーククランプ装置17aの干渉回避動作が完了する。すなわちクランプベース46がY軸を基準として時計方向に約67度回転した位置でワーククランプ装置17aのY軸方向の移動が停止されるように位置決め装置が制御されている。
なお、アーム93がアームブラケット87の側面に当接するまでの間は、シリンダ31はアームスプリング99のばね定数より大きい旋回戻しスプリング111で反時計方向へ押圧されているのでアーム93と共に回転することはない。
上述の干渉回避動作の説明は、ワーククランプ装置17aで説明したものであるが、ワーククランプ装置17bでも、退避方向が逆方向である以外は全く同様である。
本発明に係る板材加工機のワーククランプ装置を装着したシングルヘッドタイプのパンチプレスの正面図。 図1の平面図 図2におけるA部詳細図。 板材加工機のパンチヘッドに設けた固定カムとワーククランプ装置のアームに設けたカムフォロワーとの位置関係および金型との干渉を回避状態図。 図4におけるB−B断面図で、ダイDが上昇してワーククランプ装置に干渉する領域にある図。 図4におけるB’−B断面図。 図5における平面図。 図7の左側面図。 図7において、アーム93がアームブラケット87に当接するまで回動した状態を示した図。 図9におけるC矢視図。 図5における底面図。 図6における底面図。 ワーククランプ装置が板材加工機の金型Dと干渉する領域に達したときの干渉回避動作の説明図。 ワーククランプ装置17のシリンダを制御する空圧回路図。
符号の説明
1 パンチプレス
3 門形フレーム
5 上部フレーム
7 下部フレーム
9 ワーク移動位置決め装置
11 加工テーブル
12 X軸基準ストッパー
15 Y軸キャリッジベース
17a,17b ワーククランプ装置
19 X軸キャリッジ
21 金型収納装置
23 金型交換装置
25 カムフォロワー
27 固定カム
31 シリンダ
33 シリンダーボディー
33b 小径段部
35 シリンダーキャップ
35a 軸部
37 クランプボディー
38 あり溝
39a,39b 軸受け
43 ヒンジブラケット
45 ヒンジピン
46 クランプベース
47 ヒンジピン
49 上部クランプレバー
53 切欠き溝
55 引き上げピン
57 ピストン
59 ピストンロッド
61 切欠き溝
63 押し下げピン
65 クランプ開放スプリング
67 圧力室
69 メカニカルバルブ
71 流入口
73 座繰り穴
75 ショルダーボルト
77 引き上げスプリング
79 ストッパーボルト
81 クランプ爪部
83 下部爪
87 アームブラケット
89、91 ボルト
88 段部
93 アーム
95 回転軸
97 座繰り穴
99 アームスプリング
101 ストッパボルト
103 固定ナット
105 旋回戻し機構
106 切欠き溝
107 スプリングガイドロッド
109 ピン
110 支持体ベース
111 旋回戻しスプリング
112a,112b 回転軸
113 軸受け体
115 スプリング受け座
121 ストッパ手段
126 空圧源
127 操作ローラ
129 ドッグ
ダイD
パンチP
パンチヘッドPH
PL ワーク搬送面
W ワーク

Claims (6)

  1. 板材をX軸およびY軸方向に移動位置決め自在のワーク移動位置決め装置を備えた板材加工機のワーククランプ装置において、前記ワーク移動位置決め装置に前記板材のX軸方向の端面を前記Y軸方向を基準として時計方向に傾斜してクランプする第1クランプ装置と、前記Y軸方向を基準として前記第1クランプ装置とほぼ同一角度に反時計方向に傾斜してクランプする第2クランプ装置とを設け、前記第1クランプ装置と第2クランプ装置とを一対とする複数対のクランプ装置で前記板材をトラス梁状にクランプすることを特徴とする板材加工機のワーククランプ装置。
  2. 請求項1に記載の板材加工機のワーククランプ装置において、前記第1クランプ装置と第2クランプ装置の前記板材をクランプする傾斜角度はそれぞれ約20度であることを特徴とする板材加工機のワーククランプ装置。
  3. 請求項1、2に記載のワーククランプ装置において、前記第1クランプ装置と第2クランプ装置のそれぞれに金型との干渉回避作動機構を設け、該干渉回避作動機構によって前記ワーククランプ装置と板材加工機の金型とが干渉する領域に達する以前に前記第1クランプ装置のクランプを開放して、該第1クランプ装置を時計方向に傾斜した板材クランプ位置から時計方向にかつ水平方向に回動させると共に、前記第2クランプ装置のクランプを開放して、該第2クランプ装置を反時計方向に傾斜した板材クランプ位置から反時計方向にかつ水平方向に回動させて、前記ワーククランプ装置と前記板材加工機の金型との干渉を回避させることを特徴とする板材加工機のワーククランプ装置。
  4. 請求項3に記載の板材加工機のワーククランプ装置において、前記干渉回避作動機構は、前記第1クランプ装置と第2クランプ装置のクランプベースに対して上部クランプレバーを開閉させる流体圧シリンダを設けると共に、該流体圧シリンダをシリンダ軸心を軸として回動可能に設け、前記板材加工機に設けた固定カムと係合可能なカムフォロワーを備えたアームを前記シリンダの軸心を軸として回動可能に設けたことを特徴とする板材加工機のワーククランプ装置。
  5. 請求項4に記載の板材加工機のワーククランプ装置において、前記アームの回動により作動するメカニカルバルブを前記ワーククランプ装置に設け、該メカニカルバルブの作動により前記流体圧シリンダを作動させ、前記ワーククランプ装置の上部クランプレバーを前記クランプベースに対して開閉させることを特徴とする板材加工機のワーククランプ装置。
  6. 請求項5に記載の板材加工機のワーククランプ装置において、前記流体圧シリンダ下端部にヒンジブラケットを設け、該ヒンジブラケットに前記クランプベースの後端部を上下方向に揺動可能に軸支すると共に、前記揺動可能範囲を規制するストッパを前記ヒンジブラケットと前記クランプベースの間に設け、前記流体圧シリンダの作動により前記上部クランプレバー上下方向に開閉すると同時に前記クランプベースを下方向へ揺動させて、前記クランプベースとワーク端面との干渉を回避することを特徴とする板材加工機のワーククランプ装置。
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