JP4625768B2 - 棒材供給機及び棒材加工システム - Google Patents
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Description
以下、図10を参照しつつ、かかる棒材供給機を、特許文献1に記載されている棒材供給機を例にとって説明する。図10は、特許文献1に記載されている棒材供給機の部分的な断面図である。
次いで、ガイドレール202に補給された棒材Bは、送り矢(図示せず)によってガイドレール202に沿って上流側から下流側に棒材加工機(図示せず)に給送される。詳細には、送り矢は、その先端部に設けられたフィンガーチャック(図示せず)によって棒材Bの後端部、即ち、上流側端部を把持する。送り矢は、棒材Bの先端部、即ち、下流側端部を棒材加工機の加工部まで給送した後、棒材加工機が棒材Bを所定の製品長さに切断するたびに、棒材Bをその製品長さだけ前進させる。棒材Bが所定の製品長さを切断することができない長さになるまで短くなったら、送り矢を棒材供給機200に引戻し、残材をガイドレール202から除去する。振止め装置の開閉運動は、割出板210の回転軸208と連動して行われる。割出板210の凹部212aがA1の位置にあるとき、振止め装置はガイドレール202内の棒材Bを把持する閉じ位置にあり、加工中の棒材Bの振れを防止する。また、割出板210の凹部212aがA2の位置にあるとき、振止め装置は解放状態になり、振止め装置が障害となることなく、ガイドレール202に棒材Bが補給される。
第2に、従来の棒材供給機200において、棒材Bが短くなる前に棒材Bをガイドレール202から除去することが必要になる場合がある。例えば、棒材Bが短くなる前に所定数量の製品が得られた場合や、棒材Bが不良で加工中の棒材Bの振れが著しく大きい場合等である。後者の場合には、棒材Bのほぼ全長、例えば、4mもの棒材Bをガイドレール202から除去することが必要になる。
棒材Bをガイドレール202から除去するには、先ず、棒材Bをガイドレール202の外に持上げる必要がある。棒材Bは重量物であり、また、ガイドレール202にの近くには、割出板210や材料棚204が設けられているので、それらの間に手を差し入れて、ガイドレール202内の棒材Bを手で持上げるのは非常に困難である。また、棒材Bをガイドレール202から除去するには、棒材Bをその長手方向に前後にうまく移動させながら、互いに隣接する割出板210等の間から抜取ることが考えられる。しかしながら、棒材Bが長い場合には、抜取りには手間がかかる。
また、本発明の第2の目的は、上記の従来の装置のように、ガイドレールの上方に位置する回転軸によって回動される部材によって、棒材を材料棚から受取る棒材取出し機構を有する棒材供給機において、ガイドレールに補給した棒材をガイドレールから容易に除去することができる棒材供給機を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、このような棒材供給機と棒材加工機とを組合せた棒材加工システムを提供することにある。
揺動部材は、その上方位置において又は上方位置から下方位置に移動する間に、種々の径の棒材を受取ることができる。従って、従来の棒材供給機と比較して、割出板の凹部の設定位置を変更する手間が不要になり、加工すべき棒材の径を切替える際の段取り時間をなくすことができる。
即ち、上記第2の目的を達成するために、本発明による棒材供給機は、棒材を棒材加工機に案内するためのガイドレールと、ガイドレールの斜め上方に位置する、複数の棒材を載置するための材料棚と、材料棚から棒材を1本ずつ取出してガイドレールに補給するための棒材取出し機構とを有し、棒材取出し機構は、ガイドレールの上方に位置する回転軸と、回転軸に取付けられ、材料棚から取出された棒材を受取るための回転部材とを有する、棒材を棒材加工機に給送する棒材供給機であって、回転部材は、回転軸から材料棚まで延びる、材料棚から取出された棒材を受取るための揺動部材であり、棒材取出し機構は、更に、材料棚から棒材を1本だけ押上げて揺動部材に供給する棒材押上げ手段と、コントローラとを有し、棒材をガイドレールに補給する通常モードにおいては、コントローラは、揺動部材を、ガイドレールの上方を横切って材料棚まで延びる上方位置から、ガイドレールに対して材料棚から遠い側に位置する下方位置まで、下方に正転させ、上方位置と下方位置の間のいずれかの位置において、棒材取出し機構によって取出された棒材を受取って、その棒材をガイドレールに補給した後、揺動部材を逆転させて上方位置近傍に戻して次の棒材の補給まで待機させ、更に、ガイドレール内に存在する棒材を除去する際に、材料棚から揺動部材に棒材が移動するのを防止するための規制手段を有し、ガイドレール内に存在する棒材を除去する除去モードにおいては、規制手段によって揺動部材への棒材の移動が規制されている間、作業者による操作に応答して、コントローラは、揺動部材を棒材のない状態で下方位置又は更に正転させた位置に移動させ、それによって、回転軸と材料棚との間に、ガイドレールから棒材を取出すための取出し空間が形成されることを特徴としている。
通常モードの間、ガイドレールに補給された棒材をガイドレールから除去する必要が生じることがある。その場合には、作業者による操作に応答して、通常モードを除去モードに切替える。除去モードにおいては、棒材をガイドレールから除去するために、棒材供給機のいくつかの装置をコントローラの制御によって制御する。詳細には、規制手段によって揺動部材への棒材の供給が規制されている間、揺動部材を上方位置近傍から下方位置又は更に正転させた位置に揺動させる。棒材の供給が規制されているため、揺動部材は、棒材のない状態で下方位置又は更に正転させた位置に移動され、ガイドレールの上方にある回転軸とガイドレールの斜め上方に位置する材料棚との間に、ガイドレールから棒材を取出すための取出し空間が形成される。
この棒材供給機では、棒材押し上げ手段の引込み位置と押上げ位置との間の移動を、リンク機構のカムフォロアを揺動部材のカム面に沿って運動させることにより行っている。本発明の実施形態によれば、揺動部材の回転運動と棒材の材料棚からの取出しを同期させることができると共に、前記取出し空間を迂回するリンク機構を採用しているので、棒材の取出しの障害にならず、棒材をガイドレールから容易に除去することが可能である。
この棒材供給機では、棒材持上げ手段を用いることによって、ガイドレールから取出し空間への棒材、特に、重い棒材の移動が容易になる。棒材持上げ手段は、1つだけ設けられても良いし、複数設けられても良い。
この棒材供給機では、操作レバーによって、持上げ部材をガイドレールの内側底面と面一又はそれよりも下方の退避位置からそれよりも上方の持上げ位置まで第1の枢軸を中心に枢動させると、ガイドレール内の棒材が持上げ部材に支持されて、取出し空間に持上げられる。更に、操作レバーを係止手段によって、持上げ部材を持上げ位置に維持するように係止すると、棒材が取出し空間に持上げられたまま維持される。
作業者は、棒材が取出し空間に持上げられた後、操作レバーから手を離すことができるので、棒材を取出し空間を通して除去することが容易になる。
この棒材供給機では、操作レバーが持上げ部材に対して第1の枢軸を中心に反対側に延びているので、操作レバーを上方から下方に第1の経路に沿って移動させることにより、持上げ部材を退避位置から持上げ位置まで移動させることができる。引続いて、操作レバーを、持上げ部材を持上げ位置に維持したまま係止手段によって係止される係止位置まで、第2の枢軸を中心とする横方向の枢動を伴う第2の経路に沿って移動させる。係止位置の操作レバーには、持上げ部材に支持されている棒材による下方から上方に向かう力が働いているので、操作レバーの上方を横切って延びる当接面により、操作レバーが自動的に係止され、持上げ部材が持上げ位置に維持される。
作業者は、操作レバーを第1の経路及び第2の経路に沿って移動させるだけで、操作レバーを係止位置に自動的に係止させることができるので、棒材を支持している持上げ部材を持上げ位置に持上げ、その位置に維持する一連の作業をスムーズ且つ容易に行うことができる。
この棒材供給機では、操作レバーが側壁を貫いて外方に延び、操作レバーが移動するための切欠き及び操作レバーを係止させるための当接面が側壁に設けられているので、作業者は、側壁を取外すことなく、操作レバーを側壁の外方から容易に操作することができる。
この棒材供給機では、棒材をガイドレールに補給する通常モードのとき、側壁から外方に延びていると邪魔になる操作レバーを持上げ部材から取外すことができる。また、ガイドレール内に存在する棒材を除去する除去モードのとき、棒材持上げ装置を使用するために、操作レバーを持上げ部材に側壁の外側から容易に取付けることができる。
この棒材供給機によれば、支持構造部取出し空間から退避させることにより、取出し空間内の障害がなくなり、ガイドレールの棒材を取出し空間を通して容易に除去することが可能になる。
即ち、棒材を棒材加工機に案内するためのガイドレールと、ガイドレールの斜め上方に位置する、複数の棒材を載置するための材料棚と、材料棚から棒材を1本ずつ取出してガイドレールに補給するための棒材取出し機構とを有し、棒材取出し機構は、ガイドレールの上方に位置する回転軸と、回転軸に取付けられ、材料棚から取出された棒材を受取るための回転部材とを有する、棒材を棒材加工機に給送する棒材供給機と、棒材を加工する棒材加工機とを有する棒材加工システムであって、回転部材は、回転軸から材料棚まで延びる、材料棚から取出された棒材を受取るための揺動部材であり、棒材取出し機構は、更に、材料棚から棒材を1本だけ押上げて揺動部材に供給する棒材押上げ手段を有し、棒材加工機は、コントローラを有し、棒材をガイドレールに補給する通常モードにおいては、コントローラは、揺動部材を、ガイドレールの上方を横切って材料棚まで延びる上方位置から、ガイドレールに対して材料棚から遠い側に位置する下方位置まで、下方に正転させ、上方位置と下方位置の間のいずれかの位置において、棒材取出し機構によって取出された棒材を受取って、その棒材をガイドレールに補給した後、揺動部材を逆転させて上方位置近傍に戻して次の棒材の補給まで待機させることによっても達成される。
即ち、棒材を棒材加工機に案内するためのガイドレールと、ガイドレールの斜め上方に位置する、複数の棒材を載置するための材料棚と、材料棚から棒材を1本ずつ取出してガイドレールに補給するための棒材取出し機構とを有し、棒材取出し機構は、ガイドレールの上方に位置する回転軸と、回転軸に取付けられ、材料棚から取出された棒材を受取るための回転部材とを有する、棒材を棒材加工機に給送する棒材供給機と、棒材を加工する棒材加工機とを有する棒材加工システムであって、回転部材は、回転軸から材料棚まで延びる、材料棚から取出された棒材を受取るための揺動部材であり、棒材取出し機構は、更に、材料棚から棒材を1本だけ押上げて揺動部材に供給する棒材押上げ手段を有し、棒材加工機は、コントローラを有し、棒材をガイドレールに補給する通常モードにおいては、コントローラは、揺動部材を、ガイドレールの上方を横切って材料棚まで延びる上方位置から、ガイドレールに対して材料棚から遠い側に位置する下方位置まで、下方に正転させ、上方位置と下方位置の間のいずれかの位置において、棒材取出し機構によって取出された棒材を受取って、その棒材をガイドレールに補給した後、揺動部材を逆転させて上方位置近傍に戻して次の棒材の補給まで待機させ、棒材供給機は、更に、ガイドレール内に存在する棒材を除去する際に、材料棚から揺動部材に棒材が移動するのを防止するための規制手段を有し、ガイドレール内に存在する棒材を除去する除去モードにおいては、規制手段によって揺動部材への棒材の移動が規制されている間、作業者による操作に応答して、コントローラは、揺動部材を棒材のない状態で下方位置又は更に正転させた位置に移動させ、それによって、回転軸と材料棚との間に、ガイドレールから棒材を取出すための取出し空間が形成されることを特徴とする棒材加工システムによっても達成することができる。
この棒材加工システムによれば、支持構造部取出し空間から退避させることにより、取出し空間内の障害がなくなり、ガイドレールの棒材を取出し空間を通して容易に除去することが可能になる。
即ち、本発明による棒材供給機は、棒材を棒材加工機に案内するためのガイドレール有する、棒材を棒材加工機に給送する棒材供給機であって、ガイドレールは、同軸上に互いに離間して配置された複数のガイドレール部分を有し、互いに隣接するガイドレール部分の間には、ガイドレール内に存在する棒材を取り出すため、棒材を下方からガイドレールの外へ持上げるための棒材持上げ手段が設けられていることを特徴としている。このように構成された棒材供給機では、棒材をガイドレールから除去する際の最初の工程、即ち、棒材をガイドレールからその外に持上げる工程が、持上げ手段を用いることによって容易になる。
また、本発明により、ガイドレールの上方に位置する回転軸によって回動される部材によって、棒材を材料棚から受取る棒材取出し機構を有する棒材供給機において、ガイドレールに補給した棒材をガイドレールから容易に除去することができる。
また、本発明により、このような棒材供給機と棒材加工機とを組合せた棒材加工システムを提供することができる。
棒材加工機は4、例えば、主軸固定型のNC旋盤である。以下、棒材加工機4が主軸固定型のNC旋盤であるものとして説明する。このNC旋盤4は、主軸台4aと、主軸台4aの上方に配置された、給送軸線1Aに沿って延びる主軸4bと、主軸4bの下流側に配置された棒材を加工するための加工部4cとを有している。
下流側ガイドレール部分8aは、更に、複数の部分(本実施形態においては3つ)に分割されており、互いに隣接する下流側ガイドレール部分8aの間及び最も下流側のガイドレール部分8aの下流端前方に振れ止め装置16が設けられている。下流側ガイドレール8aは、上部に、棒材取出し機構22から取出された棒材Bを受入れる開口(図示せず)を持ち、その内部に棒材B及び送り矢10が移動する、横断面がU字形の内部空間(図示せず)が形成されている。
上流側ガイドレール部分8bは、図2に示すように、互いに並設された一次送り用ガイドレール部分28と、二次送り用ガイドレール部分30とを有する。一次送り用ガイドレール部分28は、その上部に棒材を受入れる開口を有し、その内部に一次送り部材12及び棒材Bが移動するU字形の内部空間28aが形成されている。一方、二次送り用ガイドレール部分30は、その内部に送り矢10が移動するU字形の内部空間30aを有している。上流側ガイドレール8bは、一次送り用ガイドレール部分28と下流側ガイドレール部分8aとが整列する一次送り側の位置(図示せず)と、二次送り用ガイドレール部分30と下流側ガイドレール8aとが整列する二次送り側の位置(図2参照)との間をリニアガイド装置(図示せず)及び駆動装置(図示せず)によって横方向に移動可能である。この駆動装置は、コントローラ24によって制御可能である。
送り矢10は、二次送り用ガイドレール部分30及び下流側ガイドレール部分8aの内部空間内を給送方向に前後移動して、棒材Bを押しながら棒材加工機4に給送するためのものである。送り矢10は、上流側に配置された本体部10aと、本体部10aの下流側に配置された、棒材Bの後端部を把持するためのフィンガーチャック10bとを有している。フィンガーチャック10bはチャックジョイント(図示せず)を介して、本体部10aに対して長手方向軸線まわりに回転可能に連結されている。本体部10aの後端部には、後述する送り矢駆動装置14の無端チェーン14bを取付けるための羽根部材10cが設けられている。
一次送り部材12は、一次送り用ガイドレール部分28の内部空間28a内を給送方向に前後移動して、一次送り用ガイドレール部分28内の棒材Bを下流側ガイドレール8aに沿って一次送り位置まで移動させるためのものである。一次送り部材12は、ブロック形状をなしている。
送り矢駆動装置14は、送り矢10をガイドレール8内で給送軸線1Aに沿って前後移動させるためのものであり、コントローラ24によってON/OFFされることによって送り矢10が前後移動されたり、所定位置で停止されたりする。送り矢駆動装置14は、基本的には、サーボモータ(図示せず)と、サーボモータの出力軸に連結されたスプロケット等の伝動部14aと、伝動部に連結され且つ給送軸線とほぼ平行に走行する無端チェーン14bとを有し、この無端チェーン14bが、送り矢10の羽根部材10cに取付けられている。
一次送り部材駆動装置(図示せず)は、一次送り部材12を給送軸線1Aに沿って前後移動させるものである。一次送り部材駆動装置は、送り矢10を一次送り部材12に変更する以外、送り矢駆動装置14と同様の構成を有しているので、その説明を省略する。
棚部材40の支持面38は、ガイドレール8に向かって下方に傾斜している、すなわち、棒材Bの支持面38上における流れ方向下流側に向けて傾斜している。棚部材40のガイドレール8側の端部には、支持面38から上方に突出した、棒材Bが材料棚20から落下するのを防止するためのストッパ46が設けられている。ストッパ46の上面48も、ガイドレール8に向かって下方に傾斜している。更に、各材料棚部分は、ガイドレール8側の端部の上面48からガイドレール8の上部開口の近傍に向かって延びる、棒材Bをガイドレール8に向けて案内するための案内面50を有しており、本実施形態においては、この案内面50は材料棚支持部材36に形成されている。案内面50は、後述する回転軸64を中心とする円弧で形成されるのが良い。
棒材規制部材54は、規制部支持部材56によって、棚部材40から遠ざける方向に移動可能に支持されている。より具体的には、本実施形態においては、棒材規制部材54は、規制部支持部材56の枢着部60を中心に枢動可能に支持されており、クランプレバー等の締結部材62によって固定される。かくして、規制部支持部材56及び棒材規制部材54は、棚部材40上の棒材Bを抑える抑え位置(図2参照)と、棚部材40から遠ざかる方向に退避させた退避位置(図5参照)との間を枢動可能である。
回転軸64は、棒材供給機2のほぼ全長にわたって延びている(図1参照)。回転軸64の後端部は、回転軸64を回転させるためのサーボモーター70の出力軸に連結されている。サーボモーター70の回転角度、従って、揺動部材66の回転位置は、コントローラによって制御可能である。
揺動部材66は、長手方向に互いに離間して回転軸64に固定されており、それぞれは、棚部材40に隣接して設けられている。
図2に示すように、まず、作業者は、棒材規制部42を退避位置に移動させ、材料棚20に棒材B(新材)を1列に載置し、棒材規制部42を抑え位置に戻す。また、揺動部材66は、上方位置にある。このとき、揺動部材66は回転軸64から材料棚20までガイドレール8の上を横切って延びている。棒材押上げ部材78は、後述するように、リンク機構80によって引込み位置にある。
次いで、図4に示すように、回転軸64を更に回転させ、揺動部材を中間位置から下方に揺動し、ガイドレール8を越えて下方位置まで正転させる。この位置において、揺動部材66の受け面74bは、ガイドレール8に対して材料棚20から遠い側の位置において縦方向に配向しており、棒材Bがガイドレール8に落下して補給される。より具体的には、揺動部材66に受取られた棒材Bは、揺動部材66の下方への揺動に従って、受け面74bに支持されながら案内面50に沿って下方に移動する。揺動部材66が下方位置まで揺動すると、揺動部材66の受け面74bはガイドレール8を越え、受け面74aと案内面50との間が開放し、棒材Bはガイドレール8の中に落下し、ガイドレール8に棒材Bが補給される。この揺動の間、カム面76bは、回転軸64から同径の輪郭に形成されており、棒材押上げ部材78も押上げ位置に維持される。
引き続き、コントローラ24によって上流側ガイドレール部分8bを給送軸線1Aに対して横方向に移動させ、下流側ガイドレール部分8aと二次送り用ガイドレール部分30とを整列させる。次いで、二次送りを行う。コントローラ24は、送り矢駆動装置14のサーボモーター(図示せず)を駆動して、送り矢駆動装置14の無端チェーン14bに連結された送り矢10を下流方向に移動させる。送り矢10を前進させ、下流側端部に設けられたフィンガーチャック10bの中に棒材Bの後端部が挿入されたら、クランプを解放する。それにより、クランプによって把持されていた棒材Bの先端部が解放される。
詳細には、先ず、作業者は、ピン108を棚部材40のストッパ46の上面48に設けられた孔に挿入する。引き続き、作業者によるコントローラ24の操作によって、揺動部材66を、上方位置から下方位置まで揺動させる。この間、棒材押上げ部材78が押上げ位置に移動することになり、棚部材40上で最も下流側の棒材が押上げられることになるが、ピン108によって、棒材Bが揺動部材66に移動するのが防止される。
揺動部材66が下方位置に移動すると、図5に示すように、ガイドレール8の上方にある回転軸64とガイドレール8の斜め上方に位置する材料棚20との間に障害物がなくなる。また、作業者は、更に、規制部支持部材56及び棒材規制部材54を退避位置に移動させる。それにより、棚部材40の上方にも障害物がなくなり、ガイドレール8の上方に棒材Bを取出すことにできる取出し空間79が作られる。
尚、棒材Bが比較的短く、送り矢10が二次送り用ガイドレール部分30に後退した状態において、棒材全体が主軸4bの外に引き出される場合においては、この状態で棒材Bをガイドレール8から取出すことができるから、上流側ガイドレール部分8bの移動は必要ない。
図6を参照して、本発明による棒材供給機の第2の実施形態を説明する。図6に示す本発明の第2の実施形態である棒材供給機は、棒材押上げ装置の構成を除き、図2乃至図5に示す第1の実施形態にかかる棒材供給機と同様に構成されている。以下、棒材押上げ装置についてだけ説明し、第1の実施形態と同様な部分は同じ符号を用いることとし、詳細な説明は省略する。
揺動部材が上方位置から中間位置に向って下方に揺動するとき、コントローラ24によって、アクチュエータ132を引込み位置に移動させ、両アーム揺動部材134を介して棒材押上げ部材78を押上げ位置に押上げる。また、揺動部材66が中間位置から上方位置に上方に揺動するとき、コントローラ24によって、アクチュエータ132を伸び位置に移動させ、両アーム揺動部材134の他方のアーム134bを棒材押上げ部材78から遠ざける。棒材押上げ部材78は、ばね等の付勢部材82の付勢力によって引込み位置に移動する。棒材押し上げ部材78の押上げ及び引込みのタイミングは、例示であり、コントローラ24によって変更可能である。
第1の実施の形態においては、揺動部材66に形成されたカム面76とリンク機構22を採用することにより、棒材取出し機構68は、回転軸64の回転運動、すなわち、揺動部材66の揺動運動によって作動されるので、上記割出板の制御プログラムを変更することなく、材料棚20から棒材取出し機構68によって棒材を取出し、揺動部材66によって、ガイドレール8に棒材を供給することができる。
図7乃至図9に示す本発明の第3の実施形態である棒材供給機は、図2及び図5に示す第1の実施形態及び図6に示す第2の実施形態と異なる棒材持上げ装置を有している。棒材供給機のそれ以外の部分については、棒材押上げ装置は、図6を参照して説明した本発明による棒材供給機の第2の実施形態と同様に構成されており、残りの部分については、図2乃至図5に示した第1の実施形態にかかる棒材供給機と同様に構成されている。従って、以下の説明において、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様な部分に同じ符号を用いることとし、その詳細な説明を省略する。以下、第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる棒材持上げ装置について詳細に説明する。尚、図2乃至図6と図7とを比較すると、部材の形状が異なる部分が存在するが、技術思想として同様であるので、それらの説明は省略する。
本実施形態では、持上げ部材154は、縦長の矩形断面形状を有する板材で構成されている。取付け部166は、持上げ部材154の長手方向軸線に対して横方向に延び且つ上下方向に間隔をおいて互いに対向する2つの折り曲げ部170を有している。取付け部166には、2つの折り曲げ部170の間に延び且つ第1の枢軸152の軸線に対して上下方向に配向された第2の枢軸172と、2つの折り曲げ部170の間に嵌合し且つ第2の枢軸172を中心に、持上げ部材154の長手方向軸線に対して横方向に枢動可能な枢動ブラケット174が取付けられている。
操作レバー156は、持上げ部材154に対して第1の枢軸152を中心に反対側に延びているので、持上げ部材154が下方の退避位置154aにあるとき、操作レバー156は上方位置156cにあり、持上げ部材154が上方の持上げ位置154bにあるとき、操作レバー156は下方位置156dにある(図7参照)。図9に示すように、操作レバー156は、持上げ部材154が第1の枢軸152を中心に退避位置154aから持上げ位置154bまで移動するとき、即ち、操作レバーが上方位置156cから下方位置156dまで移動するときの第1の経路と、第1の経路の終端から持上げ部材154を持上げ位置154bに維持したまま係止装置158によって係止される係止位置156eまで、第2の枢軸172を中心とする横方向の枢動を伴って移動するときの第2の経路に沿って移動可能である。操作レバー156の係止位置156eは、その下方位置156dに対して横方向に配置されている。
また、側壁160には、切欠きを覆う閉位置(図示せず)と、切欠きを露出させる開位置との間を、側壁160に沿って摺動可能なカバー184が設けられている。
次いで、操作レバー156を上方位置156cから下方位置156dに第1の経路に沿って移動させることにより、持上げ部材154を退避位置154aから持上げ位置154bまで第1の枢軸152を中心に枢動させる。それにより、ガイドレール30内の棒材Bが持上げ部材154の支持部164に支持されて、取出し空間79に向けて持上げられる。引続いて、持上げ部材154を持上げ位置154bに維持したまま、操作レバー156を係止装置158によって係止される係止位置156eまで、第2の枢軸172を中心とする横方向の枢動を伴う第2の経路に沿って移動させる。係止位置156eの操作レバー156には、持上げ部材154に支持されている棒材Bの重量によって上方に向かう力が働いているので、操作レバー156の上方を横切って延びる当接面182により、操作レバー156が自動的に係止され、持上げ部材154が持上げ位置154bに維持される。その結果、棒材Bが取出し空間79に持上げられたまま維持される。作業者は、棒材Bが取出し空間79に持上げられた後、操作レバー156から手を離し、棒材Bを取出し空間79を通して外部に除去することができる。
棒材Bをガイドレール30に補給する通常モードのとき、操作レバー156を第2の経路及び第1の経路に沿って移動させ、上方位置156cに戻す。ついで、操作レバー156を枢動ブラケット174から引き抜き、カバー184を閉位置に移動させる。
上記実施形態では、コントローラ24が棒材供給機2に設けられているが、制御は、棒材加工機4に設けられたコントローラによって行っても良い。
また、上記実施形態においては、揺動部材66は、上方位置(0°の位置)と下方位置(120°の位置)との間で往復運動するように構成されており、割出板の制御プログラムを変更することなく利用することができる点で有利である。揺動部材66は、動作の時間短縮の観点では、材料棚20の近傍に待機させる必要がある。一方、棒材Bを材料棚20から取出す観点においては、揺動部材66は、必ずしも上記の上方位置(0°の位置)において待機する必要はない。従って、揺動部材66の待機は、下方位置から逆転して戻った材料棚20の近傍の位置であれば、いずれの位置であってもよく、例えば、材料棚20の支持面38よりも低い位置で待機してもよい。この場合、第1の実施形態においては、棒材取出し機構68の棒材押上げ部材78の上下運動を制御するカム面76の輪郭は、揺動部材66の運動に合わせて材料棚20から棒材押上げ部材78が突出し、また、引っ込むように変更すればよい。また、第2の実施形態においては、棒材押上げ部材78の運動を行わせるアクチュエータ132の制御を揺動部材66の運動に合わせて行えばよい。
また、棒材の除去の際の揺動部材66の位置は、ガイドレール8の上方にない位置であれば、上記下方位置に限らず、それより更に正転させた位置であってもよい。更に、上記の実施形態においては、上方位置を0°の位置とし、棒材の受取り位置(上方位置)を60°の位置とし、また、棒材をガイドレール8に投入する下方位置を120°の位置としているが、相対位置関係は、必ずしも60°である必要はなく、適宜、変更することができる。
また、上述の実施形態では、棒材持上げ装置100が1つだけ設けられているけれども、複数設けられても良い。
また、上述の実施形態では、規制部材108は、取り外し可能に設けられたピンであるが、規制部材108は、揺動部材66に棒材Bが移動するのを防止するための規制位置とその移動を妨げない非規制位置との間を往復可能な部材をアクチュエータによって作動させる機構としても良い。
また、上述の第3の実施形態では、第1の経路は第3の実施形態のように必ずしも直線状の経路である必要はなく、持上げ部材154を持上げ位置154bに持上げることができる任意の経路、例えば、斜め方向の経路又は曲線状の経路をとることができる。また、第2の経路も、操作レバー156を第1の経路から係止位置156eまで移動させることができれば、任意の経路をとることができる。従って、第3の実施形態では、第1の経路及び第2の経路を全体としてJ字形としたが、例えば、L字形としてもよい。更に、操作レバー156が第1の経路及び第2の経路を移動することができれば、側壁160の切欠き180a及び180bの形状も任意である。
また、上述の第3の実施形態において、持上げ部材154の退避位置154aを、ガイドレール30の内側底面30bよりも下方として説明したが、内側底面30bと面一であってもよい。
また、上記実施形態においては、棒材規制部材54及び規制部支持部材56を移動させて、棒材Bを除去したけれども、棒材持上げ装置100、150を用いてガイドレール内の棒材Bを持上げ、次いで、除去することができれば、棒材規制部材54及び規制部支持部材56を移動させないで、棒材Bを除去しても良い。
Claims (17)
- 棒材を棒材加工機に案内するためのガイドレールと、該ガイドレールの斜め上方に位置する、複数の棒材を載置するための材料棚と、該材料棚から棒材を1本ずつ取出して前記ガイドレールに補給するための棒材取出し機構とを有し、該棒材取出し機構は、前記ガイドレールの上方に位置する回転軸と、該回転軸に取付けられ、前記回転軸から前記材料棚まで延びる、前記材料棚から取出された棒材を受取るための揺動部材と、前記材料棚から取出された棒材を前記ガイドレールに向けて案内するための円弧状の案内面と、を有し、前記揺動部材は、前記回転軸から径方向外方に延びる受け面を有し、該受け面と案内面との間には、前記材料棚から取出された棒材を受取るための空間が形成される、棒材を棒材加工機に給送する棒材供給機であって、
前記棒材取出し機構は、更に、前記材料棚から棒材を1本だけ押上げて前記揺動部材に供給する棒材押上げ手段と、コントローラとを有し、
棒材を前記ガイドレールに補給する通常モードにおいては、前記コントローラは、前記揺動部材を、前記ガイドレールの上方を横切って前記材料棚まで延びる上方位置から、前記ガイドレールに対して前記材料棚から遠い側に位置する下方位置まで下方に正転する間、前記上方位置と前記下方位置の間のいずれかの位置において、前記棒材取出し機構によって取出された棒材を受取り、揺動部材の受け面がガイドレールを超えた位置では、受け面と案内面との間が開放し、棒材がガイドレールの中に落下して、その棒材が前記ガイドレールに補給され、その後、前記揺動部材を逆転させて、前記上方位置の近傍に戻して次の棒材の補給まで待機させることを特徴とする棒材供給機。 - 前記材料棚は、棒材を支持する支持面を有し、前記揺動部材は、前記回転軸に対して材料棚の反対側にカム面を有し、前記棒材押上げ手段は、前記カム面近傍から前記ガイドレールの下方を経て材料棚まで延びるリンク機構を有し、該リンク機構の一端には、前記カム面に沿って運動するカムフォロアを有し、他端には、前記支持面から突出しない引込み位置と、前記支持面から突出して棒材を押上げる押上げ位置との間を移動可能な押上げ部材とを有し、前記カムフォロアは、前記揺動部材の揺動に伴って前記カムフォロアが前記カム面に沿って運動して、前記棒材押上げ部材を引込み位置と押上げ位置との間で移動させる、ことを特徴とする請求項1に記載の棒材供給機。
- 棒材を棒材加工機に案内するためのガイドレールと、該ガイドレールの斜め上方に位置する、複数の棒材を載置するための材料棚と、該材料棚から棒材を1本ずつ取出して前記ガイドレールに補給するための棒材取出し機構とを有し、該棒材取出し機構は、前記ガイドレールの上方に位置する回転軸と、該回転軸に取付けられ、前記回転軸から前記材料棚まで延びる、前記材料棚から取出された棒材を受取るための揺動部材と、前記材料棚から取出された棒材を前記ガイドレールに向けて案内するための円弧状の案内面と、を有し、前記揺動部材は、前記回転軸から径方向外方に延びる受け面を有し、該受け面と案内面との間には、前記材料棚から取出された棒材を受取るための空間が形成される、棒材を棒材加工機に給送する棒材供給機であって、
前記棒材取出し機構は、更に、前記材料棚から棒材を1本だけ押上げて前記揺動部材に供給する棒材押上げ手段と、コントローラとを有し、
棒材を前記ガイドレールに補給する通常モードにおいては、前記コントローラは、前記揺動部材を、前記ガイドレールの上方を横切って前記材料棚まで延びる上方位置から、前記ガイドレールに対して前記材料棚から遠い側に位置する下方位置まで下方に正転する間、前記上方位置と前記下方位置の間のいずれかの位置において、前記棒材取出し機構によって取出された棒材を受取り、揺動部材の受け面がガイドレールを超えた位置では、受け面と案内面との間が開放し、棒材がガイドレールの中に落下して、その棒材が前記ガイドレールに補給され、その後、前記揺動部材を逆転させて、前記上方位置の近傍に戻して次の棒材の補給まで待機させ、
更に、前記ガイドレール内に存在する棒材を除去する際に、前記材料棚から前記揺動部材に棒材が移動するのを防止するための規制手段を有し、
前記ガイドレール内に存在する棒材を除去する除去モードにおいては、前記規制手段によって前記揺動部材への棒材の移動が規制されている間、作業者による操作に応答して、前記コントローラは、前記揺動部材を棒材のない状態で前記下方位置又は更に正転させた位置に移動させ、それによって、前記回転軸と前記材料棚との間に、前記ガイドレールから棒材を取出すための取出し空間が形成されることを特徴とする棒材供給機。 - 前記材料棚は、棒材を支持する支持面を有し、前記揺動部材は、前記回転軸に対して材料棚の反対側にカム面を有し、前記棒材押上げ手段は、前記カム面近傍から前記ガイドレールの下方を経て材料棚まで延びるリンク機構を有し、該リンク機構の一端には、前記カム面に沿って運動するカムフォロアを有し、他端には、前記支持面から突出しない引込み位置と、前記支持面から突出して棒材を押上げる押上げ位置との間を移動可能な押上げ部材とを有し、前記カムフォロアは、前記揺動部材の揺動に伴って前記カムフォロアが前記カム面に沿って運動して、前記棒材押上げ部材を引込み位置と押上げ位置との間で移動させる、ことを特徴とする請求項3に記載の棒材供給機。
- 前記ガイドレールは、同軸上に互いに離間して配置された複数のガイドレール部分を有し、互いに隣接する該ガイドレール部分の間には、前記ガイドレール内に存在する棒材を下方から前記取出し空間へ持上げるための棒材持上げ手段が設けられている、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の棒材供給機。
- 前記棒材持上げ手段は、前記ガイドレール部分を横切る方向に延び、且つ、軸線がガイドレール部分の長手方向に配向された第1の枢軸を中心に枢動可能な持上げ部材と、この持上げ部材を、前記ガイドレールの内側底面と面一又はそれよりも下方の退避位置と前記内側底面よりも上方の持上げ位置との間で、前記第1の枢軸を中心に枢動させるための操作レバーと、前記操作レバーを前記持上げ部材を前記持上げ位置に維持するように係止する係止手段と、を有することを特徴とする請求項5に記載の棒材供給機。
- 前記操作レバーは前記持上げ部材に対して、前記第1の枢軸を中心に反対側に延び、且つ、前記第1の枢軸の軸線に対して上下方向に配向された第2の枢軸によって枢着され、前記操作レバーは、前記持上げ部材が前記第1の枢軸を中心に前記退避位置から前記持上げ位置まで移動するときの第1の経路と、この第1の経路の終点から、前記持上げ部材を前記持上げ位置に維持したまま前記係止手段によって係止される係止位置まで、前記第2の枢軸を中心とする横方向の枢動を伴って移動するときの第2の経路に沿って移動可能であり、
前記係止手段は、前記係止位置において前記操作レバーの上方を横切って延びる、前記操作レバーを係止するための当接面を有することを特徴とする請求項6に記載の棒材供給機。 - 前記棒材供給機は、側壁を有し、
前記操作レバーは、前記持上げ部材から前記側壁を貫いて外方に延び、
前記側壁には、前記第1の経路及び第2の経路に沿って、前記操作レバーが移動するための切欠きが形成されており、この切欠きが前記当接面を有することを特徴とする請求項7に記載の棒材供給機。 - 前記操作レバーは、前記側壁の内側において前記持上げ部材に対して脱着自在に取付けられていることを特徴とする請求項8に記載の棒材供給機。
- 棒材を棒材加工機に案内するためのガイドレールと、該ガイドレールの斜め上方に位置する、複数の棒材を載置するための材料棚と、該材料棚から棒材を1本ずつ取出して前記ガイドレールに補給するための棒材取出し機構とを有し、該棒材取出し機構は、前記ガイドレールの上方に位置する回転軸と、該回転軸に取付けられ、前記回転軸から前記材料棚まで延びる、前記材料棚から取出された棒材を受取るための揺動部材と、前記材料棚から取出された棒材を前記ガイドレールに向けて案内するための円弧状の案内面と、を有し、前記揺動部材は、前記回転軸から径方向外方に延びる受け面を有し、該受け面と案内面との間には、前記材料棚から取出された棒材を受取るための空間が形成される、棒材を棒材加工機に給送する棒材供給機であって、
前記棒材取出し機構は、更に、前記材料棚から棒材を1本だけ押上げて前記揺動部材に供給する押上げ位置と引込み位置との間を移動可能な棒材押上げ手段と、コントローラとを有し、
棒材を前記ガイドレールに補給する通常モードにおいては、前記コントローラは、前記棒材押上げ手段を押上げ位置に移動させることによって棒材を前記揺動部材に移動させ、また、前記揺動部材を、前記ガイドレールの上方を横切って前記材料棚まで延びる上方位置から、前記ガイドレールに対して前記材料棚から遠い側に位置する下方位置まで下方に正転する間、前記上方位置と前記下方位置の間のいずれかの位置において、前記棒材取出し機構によって取出された棒材を受取り、揺動部材の受け面がガイドレールを超えた位置では、受け面と案内面との間が開放し、棒材がガイドレールの中に落下して、その棒材が前記ガイドレールに補給され、その後、前記揺動部材を逆転させて、前記上方位置の近傍に戻して次の棒材の補給まで待機させ、
前記ガイドレール内に存在する棒材を除去する除去モードにおいては、作業者による操作に応答して、前記コントローラは、前記棒材押上げ手段を引込み位置に維持し、また、前記揺動部材を棒材のない状態で前記下方位置又は更に正転させた位置に移動させ、それによって、前記回転軸と前記材料棚との間に、前記ガイドレールから棒材を取出すための取出し空間が形成されることを特徴とする棒材供給機。 - 前記材料棚は、支持面を有する棚部材と、棒材が前記支持面の上に1列に載置されるように前記支持面の上方に設けられた棒材規制部と、前記取出し空間を横切って延びる、前記棒材規制部材を支持するための支持構造部とを有し、該支持構造部は、前記取出し空間から退避する位置に移動可能に設けられている、ことを特徴とする請求項3〜10のいずれか1項に記載の棒材供給機。
- 棒材を棒材加工機に案内するためのガイドレールと、該ガイドレールの斜め上方に位置する、複数の棒材を載置するための材料棚と、該材料棚から棒材を1本ずつ取出して前記ガイドレールに補給するための棒材取出し機構とを有し、該棒材取出し機構は、前記ガイドレールの上方に位置する回転軸と、該回転軸に取付けられ、前記回転軸から前記材料棚まで延びる、前記材料棚から取出された棒材を受取るための揺動部材と、前記材料棚から取出された棒材を前記ガイドレールに向けて案内するための円弧状の案内面と、を有し、前記揺動部材は、前記回転軸から径方向外方に延びる受け面を有し、該受け面と案内面との間には、前記材料棚から取出された棒材を受取るための空間が形成される、棒材を棒材加工機に給送する棒材供給機と、棒材を加工する棒材加工機とを有する棒材加工システムであって、
前記棒材取出し機構は、更に、前記材料棚から棒材を1本だけ押上げて前記揺動部材に供給する棒材押上げ手段を有し、
前記棒材加工機は、コントローラを有し、
棒材を前記ガイドレールに補給する通常モードにおいては、前記コントローラは、前記揺動部材を、前記ガイドレールの上方を横切って前記材料棚まで延びる上方位置から、前記ガイドレールに対して前記材料棚から遠い側に位置する下方位置まで下方に正転する間、前記上方位置と前記下方位置の間のいずれかの位置において、前記棒材取出し機構によって取出された棒材を受取り、揺動部材の受け面がガイドレールを超えた位置では、受け面と案内面との間が開放し、棒材がガイドレールの中に落下して、その棒材が前記ガイドレールに補給され、その後、前記揺動部材を逆転させて、前記上方位置の近傍に戻して次の棒材の補給まで待機させることを特徴とする捧材加工システム。 - 棒材を棒材加工機に案内するためのガイドレールと、該ガイドレールの斜め上方に位置する、複数の棒材を載置するための材料棚と、該材料棚から棒材を1本ずつ取出して前記ガイドレールに補給するための棒材取出し機構とを有し、該棒材取出し機構は、前記ガイドレールの上方に位置する回転軸と、該回転軸に取付けられ、前記回転軸から前記材料棚まで延びる、前記材料棚から取出された棒材を受取るための揺動部材と、前記材料棚から取出された棒材を前記ガイドレールに向けて案内するための円弧状の案内面と、を有し、前記揺動部材は、前記回転軸から径方向外方に延びる受け面を有し、該受け面と案内面との間には、前記材料棚から取出された棒材を受取るための空間が形成される、棒材を棒材加工機に給送する棒材供給機と、棒材を加工する棒材加工機とを有する棒材加工システムであって、
前記棒材取出し機構は、更に、前記材料棚から棒材を1本だけ押上げて前記揺動部材に供給する棒材押上げ手段を有し、
前記棒材加工機は、コントローラを有し、
棒材を前記ガイドレールに補給する通常モードにおいては、前記コントローラは、前記揺動部材を、前記ガイドレールの上方を横切って前記材料棚まで延びる上方位置から、前記ガイドレールに対して前記材料棚から遠い側に位置する下方位置まで下方に正転する間、前記上方位置と前記下方位置の間のいずれかの位置において、前記棒材取出し機構によって取出された棒材を受取り、揺動部材の受け面がガイドレールを超えた位置では、受け面と案内面との間が開放し、棒材がガイドレールの中に落下して、その棒材が前記ガイドレールに補給され、その後、前記揺動部材を逆転させて、前記上方位置の近傍に戻して次の棒材の補給まで待機させ、
前記棒材供給機は、更に、前記ガイドレール内に存在する棒材を除去する際に、前記材料棚から前記揺動部材に棒材が移動するのを防止するための規制手段を有し、
前記ガイドレール内に存在する棒材を除去する除去モードにおいては、前記規制手段によって前記揺動部材への棒材の移動が規制されている間、作業者による操作に応答して、前記コントローラは、前記揺動部材を棒材のない状態で前記下方位置又は更に正転させた位置に移動させ、それによって、前記回転軸と前記材料棚との間に、前記ガイドレールから棒材を取出すための取出し空間が形成されることを特徴とする棒材加工システム。 - 棒材を棒材加工機に案内するためのガイドレールと、該ガイドレールの斜め上方に位置する、複数の棒材を載置するための材料棚と、該材料棚から棒材を1本ずつ取出して前記ガイドレールに補給するための棒材取出し機構とを有し、該棒材取出し機構は、前記ガイドレールの上方に位置する回転軸と、該回転軸に取付けられ、前記回転軸から前記材料棚まで延びる、前記材料棚から取出された棒材を受取るための揺動部材と、前記材料棚から取出された棒材を前記ガイドレールに向けて案内するための円弧状の案内面と、を有し、前記揺動部材は、前記回転軸から径方向外方に延びる受け面を有し、該受け面と案内面との間には、前記材料棚から取出された棒材を受取るための空間が形成される、棒材を棒材加工機に給送する棒材供給機と、棒材を加工する棒材加工機とを有する棒材加工システムであって、
前記棒材取出し機構は、更に、前記材料棚から棒材を1本だけ押上げて前記揺動部材に供給する押上げ位置と引込み位置との間を移動可能な棒材押上げ手段を有し、
前記棒材加工機は、コントローラを有し、
棒材を前記ガイドレールに補給する通常モードにおいては、前記コントローラは、前記棒材押上げ手段を押上げ位置に移動させることによって棒材を前記揺動部材に移動させ、また、前記揺動部材を、前記ガイドレールの上方を横切って前記材料棚まで延びる上方位置から、前記ガイドレールに対して前記材料棚から遠い側に位置する下方位置まで下方に正転する間、前記上方位置と前記下方位置の間のいずれかの位置において、前記棒材取出し機構によって取出された棒材を受取り、揺動部材の受け面がガイドレールを超えた位置では、受け面と案内面との間が開放し、棒材がガイドレールの中に落下して、その棒材が前記ガイドレールに補給され、その後、前記揺動部材を逆転させて、前記上方位置の近傍に戻して次の棒材の補給まで待機させ、
前記ガイドレール内に存在する棒材を除去する除去モードにおいては、作業者による操作に応答して、前記コントローラは、前記棒材押上げ手段を引込み位置に維持し、また、前記揺動部材を棒材のない状態で前記下方位置又は更に正転させた位置に移動させ、それによって、前記回転軸と前記材料棚との間に、前記ガイドレールから棒材を取出すための取出し空間が形成されることを特徴とする棒材加工システム。 - 前記材料棚は、支持面を有する棚部材と、棒材が前記支持面の上に1列に載置されるように前記支持面の上方に設けられた棒材規制部と、前記取出し空間を横切って延びる、前記棒材規制部材を支持するための支持構造部とを有し、該支持構造部は、前記取出し空間から退避する位置に移動可能に設けられている、ことを特徴とする請求項13又は14に記載の棒材加工システム。
- 前記ガイドレールは、同軸上に互いに離間して配置された複数のガイドレール部分を有し、互いに隣接する該ガイドレール部分の間には、前記ガイドレール内に存在する棒材を取り出すため、棒材を下方から前記ガイドレールの外へ持上げるための棒材持上げ手段が設けられていることを特徴とすることを特徴とする請求項10に記載の棒材供給機。
- 前記ガイドレールは、同軸上に互いに離間して配置された複数のガイドレール部分を有し、互いに隣接する該ガイドレール部分の間には、前記ガイドレール内に存在する棒材を下方から前記取出し空間へ持上げるための棒材持上げ手段が設けられていることを特徴とする請求項13又は14に記載の棒材加工システム。
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