JP6576662B2 - 工作機械におけるツールマガジン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マシニングセンタ等の工作機械における自動工具交換用のツールマガジン装置に関する。
一般に、マシニングセンタ等の工作機械は、1台の工作機械でワークに対して様々な加工ができるように、多種類の工具を収納するツールマガジン装置を備えている。そして、このツールマガジン装置に収納されている各工具と主軸ユニットに取り付けられている工具とを自動工具交換装置により交換し、ワークに対する上記の様々な加工を実現することができる。
マシニングセンタにおいては、より多種類の加工や、より多くのワークへの同時加工を可能とするために、収納する工具数は年々多くなる傾向があり、装置を大型化しないで収納する工具数を増加する要望が高い。かかる要望に沿う第1の従来例として、複数のツールポットを一列に配置したツールラックを複数個フレーム内に配置した工具貯蔵供給装置が開示されている(特許文献1参照)。この第1の従来例では、工具を保持するツールポットをマトリックス状に配置することで多数の工具を収容するようにしている。
また、第2の従来例として、扇形形状のプレートに工具を収納する簡素な構造のツールマガジンと自動交換装置の構成が開示されている(特許文献2参照)。
更に、第3の従来例として、工作機械の上部のコラムの側方にツールマガジンを配置した構成が開示されている(特許文献3参照)。
特開昭61−44545号公報 特開2006−150468号公報 特開2012−115971号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の第1の従来例では、工具貯蔵供給装置がマシニングセンタと別に構成され、工具貯蔵供給装置を設置するスペースが別途必要となるので、マシニングセンタの設置スペースが制約される場合には適用が困難であった。
また、上記特許文献2記載の第2の従来例では、プレート状の機械フレームに設けた開口部に扇形をしたツールマガジンを収納しているが、マガジンに収納される工具数は少ないので、マシニングセンタの多種加工には対応できないという問題があった。
更に、上記特許文献3記載の第3の従来例では、工作機械の上部のコラム側方に配置するので、ツールマガジンは小型にせざるを得ないことから、収納できる工具数は限られ、やはり多種加工には対応できないという問題があった。
本発明は、以上のような事情から為されたものであり、その目的は、マシニングセンタ等の工作機械において、多数の工具を収納可能でありながら省スペース化が可能なツールマガジン装置を提供することにある。
本発明者は、上述したように多数の工具を収納可能でありながらツールマガジン設置のための省スペース化を図れる構成について様々な観点から鋭意研究した結果、従来は多本数のツールを収納するためマガジン全体を長くすることになり、設置のための広いフロアスペースを必要としていたのに対し、複数本(例えば、10本)のツールを収容するマガジンを1ユニットとして、それを多数個つなげてツールマガジン装置を構成することにより、多本数ツールを収納できる上に省スペース化が可能になることを見出した。
即ち、上記の目的を達成するために、本発明は、複数種類の機械加工を行う工作機械に備えられて、自動工具交換手段により前記工作機械の主軸ヘッドとの間で選択的に自動交換する複数種類の工具を収納するツールマガジン装置において、1対のスプロケットホイールにかけ渡されて移動する駆動チェーンと、該駆動チェーンに装備され該駆動チェーンと共にトラック形状のガイドレールに沿って移動可能な複数のマガジンユニットを備え、前記複数のマガジンユニットのそれぞれが、工具を取外し可能に保持する複数のツールグリッパが回転方向へ等間隔をもって配設されてなる回転可能な構成を有し、前記自動工具交換手段は、前記複数のマガジンユニットのうち前記主軸ヘッドに装着すべき工具を備える一のマガジンユニットを割出し所定の工具交換部まで移動させる第1の割出駆動部と、該第1の割出駆動部により割出され移動された前記一のマガジンユニットに配設されてなる複数のツールグリッパのうち前記主軸ヘッドに装着すべき工具を保持するツールグリッパを割出し所定の工具交換位置まで回転駆動する第2の割出駆動部と、を有するツールマガジン装置であって、前記各マガジンユニットは、該マガジンユニットが所定の工具交換位置と手動工具交換位置以外では、該マガジンユニットが回転しないようにロックするマガジンストッパを有し、前記各マガジンユニットは、前記所定の工具交換位置に割出されると、前記第2の割出駆動部が前進して前記マガジンストッパがリリースされ、前記第2の割出駆動部が後退すると前記マガジンストッパがロックされるように構成されていることを特徴としている。
かかる構成により、多本数ツールを収納できる上にツールマガジン装置全体としては省スペース化を可能としている。更に、各ツールグリッパに工具を確実に保持できると共に、工具交換位置にてスムーズな工具の交換が可能になる。
ここで、前記各マガジンユニットの複数のツールグリッパはフレームにより支持され、該フレームは回転可能なガイドローラを有し、該ガイドローラを介して前記ガイドレールに移動自在に装着されているようにしても良い。かかる構成によれば、トラック形状のレールにかかるガイドローラが回転可能なため、円周形状のコーナーを滑らかに移動することができる。
本発明によれば、マシニングセンタ等の工作機械において、多数の工具を収納可能でありながら省スペース化が可能なツールマガジン装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るツールマガジン装置の平面図である。 本発明の実施形態に係るツールマガジン装置の側面図である。 図2に示したツールマガジン装置における第1の割出駆動部を中心とした拡大詳細図であり、図3(a)は、その側面から見た詳細構成図、図3(b)は、その正面から見た詳細構成図である。 本発明の実施形態に係るツールマガジン装置におけるツールの割出・駆動方法を説明するための図であり、工具(ツール)交換部の詳細構造等を示す。図4(a)は、工具(ツール)交換部付近の正面図、図4(b)は、その右側面図である。 図2に示したツールマガジン装置における第2の割出駆動部を中心とした拡大詳細図であり、その側面から見た詳細構成図である。 本発明の実施形態に係るツールマガジン装置における2種類のガイドローラ構造を説明するための図であり、2種類のガイドローラアセンブリ等の詳細を示す。図6(a)は、第1のガイドローラ構造におけるローラガイドの組付順序、図6(b)は、第1のガイドローラ構造における組付後のローラガイドを示す。図6(c)は第2のガイドローラ構造におけるシャフト一体型ローラ等、図6(d)は、第2のガイドローラ構造における溝付きローラの溝にマガジンユニットのガイドレールが噛み合って10本マガジンを支持する状態を示す。 本発明の実施形態に係るツールマガジン装置におけるツールの割出・駆動方法を説明するための図であり、工具(ツール)交換部付近におけるマガジンユニット及びその駆動機構を示す。図7(a)は、その平面(上面)図、図7(b)は、マガジンユニットの位置決め状態を示す。図7(c)は、図7(a)と反対側の底面(下面)図である。 本発明の実施形態に係るツールマガジン装置におけるマガジン位置決め装置の詳細構成を示す図であり、図8(a)は、その要部の平面図、図8(b)は、その右側面図であり、図8(c)は、そのコイルスプリングを用いたツール出し入れ機構の正面図である。
まず、本発明は、複数種類の機械加工を行う工作機械に備えられて、自動工具交換手段により前記工作機械の主軸ヘッドとの間で選択的に自動交換する複数種類の工具を収納するツールマガジン装置に適用される。図1は、本発明の実施形態に係るツールマガジン装置の平面図、図2は、図1のツールマガジン装置の側面図である。また、図3は、図2に示したツールマガジン装置における第1の割出駆動部を中心とした拡大詳細図であり、図3(a)は、その側面から見た詳細構成図、図3(b)は、その正面から見た詳細構成図である。図4は、ツールの割出・駆動方法を説明するための図であり、工具(ツール)交換部の詳細構造等を示す。図4(a)は、工具(ツール)交換部付近の正面図、図4(b)は、その右側面図である。図5は、図2に示したツールマガジン装置における第2の割出駆動部を中心とした拡大詳細図であり、その側面から見た詳細構成図である。図6は、本発明の実施形態に係るツールマガジン装置における2種類のガイドローラ構造を説明するための図であり、2種類のガイドローラアセンブリ等の詳細を示す。図6(a)は、第1のガイドローラ構造におけるローラガイドの組付順序、図6(b)は、第1のガイドローラ構造における組付後のローラガイドを示す。図6(c)は第2のガイドローラ構造におけるシャフト一体型ローラ等、図6(d)は、第2のガイドローラ構造における溝付きローラの溝にマガジンユニットのガイドレールが噛み合って10本マガジンを支持する状態を示す。図7は、本発明の実施形態に係るツールマガジン装置におけるツールの割出・駆動方法を説明するための図であり、工具(ツール)交換部付近におけるマガジンユニット及びその駆動機構を示す。図7(a)は、その平面(上面)図、図7(b)は、マガジンユニットの位置決め状態を示す。図7(c)は、図7(a)と反対側の底面(下面)図である。図8は、本発明の実施形態に係るツールマガジン装置におけるマガジン位置決め装置の詳細構成を示す図であり、図8(a)は、その要部の平面図、図8(b)は、その右側面図であり、図8(c)は、そのコイルスプリングを用いたツール出し入れ機構の正面図である。
図1、図2及び図3、並びに適宜図4乃至図8を参照して、本発明のツールマガジン装置100は、1対のスプロケットホイール102、102にかけ渡されて移動する駆動チェーン104と、駆動チェーン104に装備され駆動チェーン104と共にトラック形状のガイドレール106に沿って移動可能な複数(図1に示す例では、13個)のマガジンユニット200を備え、複数のマガジンユニット200のそれぞれが、工具(及び工具ホルダを含むツール)201を取外し可能に保持する複数(図1に示す例では、10本)のツールグリッパ203が回転方向へ等間隔をもって配設されてなる回転可能な構成を有し、自動工具交換装置(ATC)300は、複数のマガジンユニット200のうち工作機械の主軸ヘッドAX(図2参照)に装着すべき工具(及び工具ホルダを含むツール)201を備える一のマガジンユニット200を割出し所定の工具交換部TCP1(図4参照)まで移動させる第1の割出駆動部400(図2及び図3参照)と、第1の割出駆動部400により割出され移動された上記一のマガジンユニット200に配設されてなる複数のツールグリッパ203のうち主軸ヘッドに装着すべき工具(及び工具ホルダを含むツール)201を保持するツールグリッパ203を割出し所定の工具交換位置TCP2(図4参照)まで回転駆動する第2の割出駆動部500(図2、図4及び図5参照)を有する。かかる構成により、多本数(図1に示す例では、130本)のツールを収納できる上にツールマガジン装置100全体としては省スペース化を可能としている。
ここで、各マガジンユニット200の複数のツールグリッパ203はフレーム205(図6参照)により支持され、このフレーム205は回転可能なガイドローラ504(図4、図5及び図6参照)を有し、ガイドローラ504を介してガイドレール106に移動自在に装着されている。かかる構成によれば、トラック形状のガイドレール106にかかるガイドローラ504が回転可能なため、円周形状のコーナー106L、106Rを滑らかに移動することができる。
また、各マガジンユニット200は、各ツールグリッパ203から工具(及び工具ホルダを含むツール)201を取外せないようにするマガジンストッパ211(図8参照)を有し、各マガジンユニット200は、所定の工具交換位置TCP2(図4参照)にて前進するとマガジンストッパ211がリリースされ、後退するとマガジンストッパ211がロックされるようになっている。かかる構成により、各ツールグリッパ203に工具(及び工具ホルダを含むツール)201を確実に保持できると共に、工具交換位置TCP2にてスムーズな工具(及び工具ホルダを含むツール)201の交換が可能になる。
以下、本発明の実施形態に係るツールマガジン装置の全体構成を詳細に説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るツールマガジン装置100は、全体として略矩形状の装置本体12を備え、この装置本体12は、架台14に架設されている。装置本体12には、コーナー部(106L、106R参照)が半円状に構成されたマガジン稼働領域15が形成されている。マガジン稼働領域15の短手方向中央部には、後述するマガジンガイド機構用の空間Sが形成されており、この空間S内に上下に配された各種ガイド機構によりマガジンガイド部17が構成されている。
一方、マガジン稼働領域15の空間S以外の部分に、上述した複数個(図1に示す例では、13個)のマガジンユニット200が配置されている。各マガジンユニット200は、多角形状の基台フレーム205と、この基台フレーム205上に回動自在に設けられた円盤状のツール収納部207を有し、ツール収納部207には、13本のツールを収納できるように、それぞれツール収納部207の円周方向に向って開口した13個のツールグリッパ203を備えている。
マガジンガイド部17には、上述したマガジンガイド機構の要素としてマガジンフレーム19と、駆動用チェーン104が配設されている。マガジンフレーム19は、上述した空間Sの外縁部に沿って配設されている。駆動用チェーン104は、マガジンフレーム19に沿って空間Sの外縁部を摺動するように構成されている。この駆動用チェーン104の外側には、略等間隔に各マガジンユニット200の基台フレーム205が連結固定されており、これにより、駆動用チェーン104が空間Sの外縁部を摺動(回動)すると、基台フレーム205も、駆動用チェーン104と共に空間Sの外縁部を摺動(回動)することになり、この結果、各マガジンユニット200は、マガジン稼働領域15内を周回移動することができる。尚、円盤状の各ツール収納部207は、各基台フレーム205上に360度回転可能に設けられており、これにより、工具交換部TCP1において、各ツール収納部207が360度内の所定の角度回転することで、所望のツールが収納されたツールグリッパ203をそのツール交換口TCMに対向させることができる。
以上のように、本実施形態のツールマガジン装置100の大きな特徴は、それぞれ10本のツールを収納する13個のマガジンユニット200を有し、これら13個のマガジンユニット200を駆動用チェーン104等によりつなげてツールマガジン装置100を構成していることにあり、かかる構成により、合計130本という多本数ツールを収納できる上にツールマガジン装置100全体としては省スペース化を可能とすることで、設置のためのフロアスペースも従来より小さくて済む点にある。
図1及び図2において、30は、マガジンユニット200のSA側の原位置を示す。後述するように、SA側に近接スイッチ152(図2参照)が設けられており、マガジンユニット200がこの原位置30に来たことは、この近接スイッチ152により確認される。また、40は、マガジンユニット200のOP(オペレータ)側の原位置を示す。後述するように、OP側にも近接スイッチ154(図2参照)が設けられており、マガジンユニット200がこの原位置40に来たことは、この近接スイッチ154により確認される。尚、図1において、42は、OP(オペレータ)の立ち位置を示し、44は、手動による工具(ツール)交換位置である。また、OP(オペレータ)側の原位置40近傍には、手動によるマガジンロック解除装置46が設けられている。一方、マガジンガイド部17の一端側(右端側)には、マガジン駆動装置48が設けられている。尚、マガジン駆動装置48と手動による工具(ツール)交換位置44を含む部分は、図2に示すように、ATCカバー53により覆われている。
一方、図2において、602は、スイングアームであり、604は、ツール把持ハンドである。30は、図1と同様、マガジンユニット200のSA側の原位置を示す。606は、マガジン駆動位置を示す。608は、前進・後進用のシリンダである。尚、図2において、60は、全体は図示しない5軸制御の工作機械(マシニングセンタ)MCのA軸のセンター(中心)位置を示す。一方、70は、マガジンユニット200が保守のため後方に移動した位置を示す。
次に、図3、図4、図5及び図6を参照して、本発明の実施形態に係るツールマガジン装置100におけるツールの割出・駆動方法を説明する。図3(a)(b)に示すように、第1の割出駆動部400では、駆動モータ412、駆動スプロケット410、減速機408等が配設されており、駆動モータ412が駆動されると、回転中心軸409を中心に駆動スプロケット410が回転し、駆動用チェーン104(図1、図2、図4参照)を介してマガジンユニット200を移動させる。マガジンユニット200が目的とする工具(ツール)交換部TCP1付近まで移動すると減速機408により減速される。このように、自動工具交換装置(ATC)300の第1の割出駆動部400は、ツールマガジン装置100の後方、即ち、工作機械の主軸ヘッドAXから離れたATCカバー53側(図2参照)に存在し、マガジンユニット200を工具(ツール)交換部TCP1まで移動させる機構及びそのソフトウェアプログラム(ATC300内のソフトウェアプログラム)により構成される。
上述したように、本発明の実施形態に係るツールマガジン装置100では、第1の割出駆動部400の動作として、駆動モータ412により駆動スプロケット410が回転されると、この駆動スプロケット410と他方のスプロケット411に装着された(マガジンユニット200の)駆動用チェーン104が駆動され、これによりマガジンユニット200がガイドレール106に沿って移動する。目的とするマガジンユニット200が工具(ツール)交換部TCP1まで近づくと、減速機408が作動して駆動用チェーン104の駆動が減速され、そのマガジンユニット200が工具(ツール)交換部TCP1まで来ると、駆動用チェーン104の駆動が停止される。
続いて、図4(a)及び図5に示す第2の割出駆動部500では、油圧シリンダ514が作動して、そのマガジンユニット200を押し出し、マガジンユニット位置決め装置506により工具(ツール)交換部TCP1に正確に位置決めされる。図4(a)(b)及び図5に、ガイドローラアセンブリ502、504、マガジンユニット位置決め装置506、減速機508、スプロケット510、駆動モータ512、油圧シリンダ514、駆動用チェーン104を示す。尚、106Uは、ガイドレール106の上面を指す。
図4(a)及び図5に示すように、第2の割出駆動部500では、目的とするマガジンユニット200を割出しする時以外は、油圧シリンダ514の動作により後退している。目的とするマガジンユニット200が工具(ツール)交換部TCP1まで移動して割出しされた後に、油圧シリンダ514の動作により前進して、図6及び図7に示すように、スプロケット510の歯部とガイドローラアセンブリ502のローラフォロア502aが噛み合い、目的とする工具(ツール)の割出が可能になる。このように、第2の割出駆動部500では、スライド可能な構造を有しており、これにより、目的とするマガジンユニット200の割出と工具(ツール)の割出を連続してスムーズに行うことが容易になっている。尚、自動工具交換装置(ATC)300の第2の割出駆動部500は、ツールマガジン装置100の前方、即ち、工作機械の主軸ヘッドAXに近い側(図2参照)に存在し、割出されたマガジンユニット200に配設されてなる10個のツールグリッパ203のうち主軸ヘッドAXに装着すべき工具201を保持するツールグリッパ203を割出し所定の工具交換位置TCP2まで回転駆動する機構及びそのソフトウェアプログラム(ATC300内のソフトウェアプログラム)により構成される。
尚、図6(c)に示すように、ガイドローラアセンブリ502は、溝付きローラ502aとシャフト502bが一体型になっており、その先にローラフォロア502cを取付けている。溝付きローラ502aは、マガジンユニット200のガイドレール200Rと噛み合って10本マガジンを支持するようになっている。ローラフォロア502cは、第2の割出駆動部500のスプロケット歯部と噛み合ってマガジンユニット200の割出を行う。
一方、ガイドローラアセンブリ504は、図6(a)に示すように、ガイドレール106と噛み合ってマガジンユニット200のマガジンフレーム200Fを支持するようになっている。また、図6(b)に示すように、ガイドレール106のコーナー106L、106R部分を滑らかに移動できるように、内外のカムフォロアの移動距離に差が生じないようにするため、中心軸部が回転する構造になっている。即ち、ガイドローラアセンブリ504は、図6(b)に示すように、オイレスベアリング504B1、スラストニードルベアリング504B2、カムフォロア504C、ローラフォロア504Rが同図に示すように、組み込まれており、これにより内外のカムフォロアの移動距離に差が生じないようにするため、中心軸部が回転する構造になっている。
さて、本発明の実施形態に係るツールマガジン装置100では、ここに改めて図7(a)(b)(c)を参照して、上述したように、各マガジンユニット200は、多角形状の基台フレーム205と、この基台フレーム205上に回動自在に設けられた円盤状のツール収納部207(図7に示す例では、マガジンフレーム207´として構成している)を有し、ツール収納部207には、10本のツールを収納できるように、それぞれツール収納部207の円周方向に向って開口した10個のツールグリッパ(アセンブリ)203を備えている。尚、図7(a)において、222は、マガジンユニット200の回転中心を示す。上述したように、各マガジンユニット200の複数のツールグリッパ203は基台フレーム205により支持され、この基台フレーム205は回転可能なガイドローラ(図4参照)を有し、ガイドローラを介してガイドレール106に移動自在に装着されている。かかる構成によれば、トラック形状のガイドレール106にかかるガイドローラが回転可能なため、円周形状のコーナー106L、106Rを滑らかに移動することができる。
図5及び図8を参照して、本発明の実施形態に係るツールマガジン装置100におけるマガジン位置決め方法(マガジンユニット位置決め装置506に関連する動作)について述べる。各マガジンユニット200は、所定の工具交換位置TCP2と手動工具交換位置以外では、円盤状の各ツール収納部207が回転しないようにマガジンストッパ211を有している。このマガジンストッパ211は、丸線コイルスプリング702の復元力により前進して、各ツール収納部207をロックする。レバー713は、第2の割出駆動部500の先端に付けた押しボルトにより押されることにより回動してマガジンストッパ211を後方に移動させて、各ツール収納部207をアンロックすることにより、回転割出しが可能になる。そして、各マガジンユニット200は、所定の工具交換位置TCP2に割出されると、第2の割出駆動部500が前進してマガジンストッパ211がリリースされ、後退するとマガジンストッパ211がロックされるようになっている。かかる構成により、各ツールグリッパ203に工具(及び工具ホルダを含むツール)201を確実に保持できると共に、工具交換位置TCP2にてスムーズな工具(及び工具ホルダを含むツール)201の交換が可能になる。
以上のように、本発明のツールマガジン装置は、設置スペースを削減しながら多本数のツールの収納を可能とするために、複数マガジンを1ユニットとして、それを複数個回転させる基本構成を有する。また、上述した2つの駆動機構、ガイド、ストッパを含む割出装置等の機構構成に特徴がある。しかしながら、上位概念では、請求項1に記載された範囲内で、他の実施形態の構成とすることは勿論可能である。例えば、上記実施形態では、13個のマガジンユニットを備え、各マガジンユニットそれぞれが10本のツールを収納できるようにしたが、マガジンユニットの個数や各マガジンユニットそれぞれのツール本数は、上記に限定されないのは勿論である。また、各マガジンユニットやその基台フレームの形状等も実施形態のものに限定されない。更に、ツールマガジン装置全体の形状も、実施形態のような略矩形状に限定されない。

Claims (2)

  1. 複数種類の機械加工を行う工作機械に備えられて、自動工具交換手段により前記工作機械の主軸ヘッドとの間で選択的に自動交換する複数種類の工具を収納するツールマガジン装置において、
    1対のスプロケットホイールにかけ渡されて移動する駆動チェーンと、
    該駆動チェーンに装備され該駆動チェーンと共にトラック形状のガイドレールに沿って移動可能な複数のマガジンユニットを備え、
    前記複数のマガジンユニットのそれぞれが、工具を取外し可能に保持する複数のツールグリッパが回転方向へ等間隔をもって配設されてなる回転可能な構成を有し、
    前記自動工具交換手段は、前記複数のマガジンユニットのうち前記主軸ヘッドに装着すべき工具を備える一のマガジンユニットを割出し所定の工具交換部まで移動させる第1の割出駆動部と、該第1の割出駆動部により割出され移動された前記一のマガジンユニットに配設されてなる複数のツールグリッパのうち前記主軸ヘッドに装着すべき工具を保持するツールグリッパを割出し所定の工具交換位置まで回転駆動する第2の割出駆動部と、を有するツールマガジン装置であって、
    前記各マガジンユニットは、該マガジンユニットが所定の工具交換位置と手動工具交換位置以外では、該マガジンユニットが回転しないようにロックするマガジンストッパを有し、前記各マガジンユニットは、前記所定の工具交換位置に割出されると、前記第2の割出駆動部が前進して前記マガジンストッパがリリースされ、前記第2の割出駆動部が後退すると前記マガジンストッパがロックされるように構成されていることを特徴とするツールマガジン装置。
  2. 前記各マガジンユニットの複数のツールグリッパはフレームにより支持され、該フレームは回転可能なガイドローラを有し、該ガイドローラを介して前記ガイドレールに移動自在に装着されていることを特徴とする請求項1に記載のツールマガジン装置。
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