JP2011212785A - 工作機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主軸ヘッド4の前面側に配設された円盤状のマガジン本体と、このマガジン本体の外周部に放射状に設けられて工具ホルダ6を把持する複数のグリップアーム30とを備え、複数のグリップアームの各々は、マガジン本体の外周部に径拡大側へ開いた開位置とこの開位置よりも径縮小側へ閉じた閉位置とに亙って回動自在に支持され、主軸ヘッドが主軸5に装着した工具で切削加工を行う位置にあるとき、全部のグリップアームを開位置に保持する複数のアーム保持機構を設け、工具交換時に主軸ヘッドが工具交換原点位置へ上昇して最下位置の工具交換用グリップアーム30Aが工具ホルダを把持するとき工具交換用グリップアームを開位置から閉位置に切換えると共に、主軸ヘッドが更に上方の旋回位置へ上昇する途中で工具交換用グリップアームを閉位置から開位置に切換えるカム機構50設けた。
【選択図】図12
Description
そのため、図20に示すように、切削加工時に最下位置のグリップアームの両側の1対のグリップアームの端部同士の間の空間を主軸ヘッドの前端側の主軸支持部が昇降することになる。
最初に、図1〜図7に基づいて、マシニングセンタ1の概要について説明する。
但し、X軸方向とはマシニングセンタ1の左右方向を示し、Y軸方向とはマシニングセンタ1の前後方向を示し、Z軸方向とはマシニングセンタ1の上下方向を指すものとする。また、図3の左側をマシニングセンタ1の前方とし、右側を後方とし、紙面手前側を右方とし、紙面奥行き側を左方とする。
コラム3の前面には、上下方向に延びる1対のガイドレール8と、1対のガイドレール8の内側に回転自在に支持され且つガイドレール8に平行に延設したボールネジ軸(図示略)とを設けている。その1対のガイドレール8に対して、主軸ヘッド4を摺動コマ9を介して昇降自在に取り付けている。
図1〜図7に示すように、主軸ヘッド4の前端側部分である主軸支持部4aの内部には、鉛直向きの主軸5が回転自在に支持されている。主軸5を主軸支持部4aの上端部に装備した主軸モータ11に連動連結し、モータ11により主軸5を回転駆動する。主軸5の下部には、工具ホルダを装着する円錐状の工具保持穴を設けている。主軸5は、その内部にドローバー(図示略)を備え、該ドローバーは、工具保持穴に嵌挿した工具ホルダを主軸5に固定する。
図1〜図7に示すように、工具交換装置20は、それぞれ異なる工具t(図では、簡略化のため同一形状になっている)を固定した複数の工具ホルダ6を支持する工具マガジン21を備えている。工具マガジン21は、円盤状のマガジン本体22と、マガジン本体22の外周部に放射状に支持した複数(本実施例では21本)のグリップアーム30と、マガジン本体22を前方下がりに傾斜した軸心回りに回転自在に支持する回転支持機構(図示略)と、マガジン本体22を回転駆動する回転駆動手段としての電動モータ23などを備えている。工具マガジン21は、工具マガジン21の前面を覆う円形のカバー板25と、複数のグリップアーム30の前面を覆う複数のカバー分割板26も設けている。但し、図5、図6、図17、図18においては、カバー板25と複数のカバー分割板26を図示省略している。
図5〜図12に示すように、マガジン本体22は、支持軸24に複数の軸受を介して回転自在に支持される筒状のボス部(図示略)と、マガジン本体22前部の外周部分を構成する外周部材22a(図9参照)とを有する。この外周部材22aを複数のボルトでマガジン本体22に結合している。ボス部の後端部には、支持軸24を中心とする円板(図示略)がボルトを介して固定している。マガジン支持台13には、マガジン本体22を回転駆動可能な位置決め用の電動モータ23を配置している。
図5〜図10に示すように、21本のグリップアーム30は、マガジン本体22に一体的に結合された外周部材22aの外周部に、所定の中心角(本実施例では約17度)で周方向に当間隔おきに且つ放射状に配置している。グリップアーム30の小径側端部(基端部)よりやや大径側部位に被支持部31(被支持部に相当する)を形成してある。この被支持部31は、外周部材22aに1対のボルト32で固定した支持台33に周方向向きの支持軸34(軸部材)を介して回動可能に支持されている。支持台33は、グリップアーム30を、工具マガジン21の外径が拡大する径拡大側へ開いた開位置と、この開位置よりも工具マガジン21の外径が縮小する径縮小側へ閉じた閉位置とに亙って回動自在に支持してある。
カム機構50は、工具交換時に主軸ヘッド4が工具交換原点位置(図14の位置)へ上昇して最下位置の工具交換用のグリップアーム30Aが工具ホルダ6を把持するとき、グリップアーム30Aを前記開位置から前記閉位置に切換えると共に、主軸ヘッド4が更に上方の旋回位置(図16の位置)へ上昇する途中で工具交換用のグリップアーム30Aを前記閉位置から前記開位置に切換えるものである。
次に、主軸ヘッド4が主軸5に装着した工具で切削加工を行う位置にあるとき、全部のグリップアーム30を前記開位置に保持する複数のアーム保持機構60について説明する。図9、図10に示すように、工具マガジン21は、21本のグリップアーム30の当接部37に対応する21個の保持部材61を設けてある。これらの保持部材61は、外周部材22aの内周側のマガジン本体22にボルトにより夫々固定してある。但し、図9には、最下位置の保持部材61のみを図示し、その他の20個の保持部材61は図示省略してある。
尚、図11〜図16には、主軸ヘッド4と、工具交換装置20におけるマガジン本体22に結合された外周部材22a及び最下位置の工具交換用のグリップアーム30Aとを図示してある。尚、マガジン本体22を回転自在に支持する支持軸24の軸心24aも図示してある。工具交換装置20は1対のフレーム12を介してコラム3に固定されているため、外周部材22aの上下方向位置は一定位置であるから、この外周部材22aの位置を基準として主軸ヘッド4の上下方向の相対的な位置を示してある。
この状態のとき、主軸ヘッド4は相対的に下降した位置で上下移動するため、カム従動子39は鉛直溝部52b内を上下に移動するため工具交換用のグリップアーム30Aはカム機構50とアーム保持機構60により開位置を保持する。その他の20本のグリップアーム30は、20組のアーム保持機構60によりそれぞれ開位置を保持する。
前記主軸ヘッド4が主軸5に装着した工具tで切削加工を行う位置にあるとき、全部のグリップアーム30を「開位置」に保持する複数のアーム保持機構60を設け、全部のグリップアーム30を「開位置」に保持して切削加工を行う。この切削加工中に、最下位置の工具交換用のグリップアーム30Aの両側の1対のグリップアーム30の把持部36同士間の空間を主軸ヘッド4の主軸支持部4aが昇降することになる。
(1)前記実施例の工具マガジン21は、21本のグリップアームを保持するものを例として説明したが、グリップアームの本数は21本に限定されるものではなく、種々の本数のグリップアームを保持する構造でもよい。
(4)グリップアーム30の構造は前記実施例のものに限定されず、種々の構造のグリップアームも適用可能である。
3 コラム(ヘッド支持体)
4 主軸ヘッド
5 主軸
6 工具ホルダ
20 工具交換装置
22 マガジン本体
22a 外周部材
30 グリップアーム
30A 最下位置の工具交換用グリップアーム
31 被支持部(被支持部)
34 支持軸
35 アーム本体
36 把持部
38 レバー部
39 カム従動子
50 カム機構
52 カム溝
52a 屈曲溝部
52b 鉛直溝部
60 アーム保持機構
Claims (4)
- ヘッド支持体と、このヘッド支持体に鉛直方向に往復移動可能に支持された主軸ヘッドと、この主軸ヘッドに鉛直方向向きの軸線回りに回転自在に設けられ且つ下端部に工具ホルダが着脱可能に装着される主軸と、この主軸に装着する前記工具ホルダを交換する工具交換装置とを備えた工作機械において、
前記工具交換装置は、主軸ヘッドの移動空間の前面側に配設され且つ前記ヘッド支持体に回転自在に支持された円盤状のマガジン本体と、このマガジン本体の外周部に放射状に設けられ且つ前記工具ホルダを把持する複数のグリップアームとを備え、
前記複数のグリップアームの各々は、前記マガジン本体の外周部に周方向向きの軸部材を介して、径拡大側へ開いた開位置とこの開位置よりも径縮小側へ閉じた閉位置とに亙って回動自在に支持され、
前記主軸ヘッドが主軸に装着した工具で切削加工を行う位置にあるとき、全部のグリップアームを前記開位置に保持する複数のアーム保持機構を設け、
工具交換時に主軸ヘッドが工具交換原点位置へ上昇して最下位置の工具交換用のグリップアームが工具ホルダを把持するとき工具交換用のグリップアームを前記開位置から前記閉位置に切換えると共に、前記主軸ヘッドが更に上方の旋回位置へ上昇する途中で工具交換用のグリップアームを前記閉位置から前記開位置に切換えるカム機構を設けた、
ことを特徴とする工作機械。 - 前記工具交換用のグリップアームを前記開位置から前記閉位置に切換えることで前記工具交換用のグリップアームの把持部で主軸側の工具ホルダを把持し、その把持状態で主軸ヘッドを上昇させることで工具交換用のグリップアームに把持した工具ホルダを主軸から取り外すことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
- 前記主軸ヘッドを旋回位置に保持し且つ全部のグリップアームを複数のアーム保持機構によって前記開位置に保持した状態において、前記マガジン本体を回転させて位置決めを行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。
- 前記各グリップアームは、アーム本体と、このアーム本体の先端部に設けられて前記工具ホルダを把持可能な把持部と、前記アーム本体の途中部に設けられ前記軸部材により前記マガジン本体に回動自在に支持される被支持部と、前記アーム本体の途中部に突設されたレバー部に設けられ且つ前記カム機構のカム溝に係合可能なカム従動部と、前記アーム本体の基端部に設けられ且つ前記アーム保持機構の保持部に係合可能な当接部とを備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の工作機械。
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