JP2005074475A - ワークホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 1つのアクチュエータで上顎部と下顎部の双方を開閉駆動するようにして、構成が簡素化できるワークホルダを提供する。
【解決手段】 このワークホルダは、ボディ部材と、上アーム25と下アーム26とを備える。上アーム25は、ボディ部材に第1の支点27を中心に揺動自在に支持されて揺動端に上顎部25aを有する。下アーム26は、ボディ部材に第1の支点27よりも上アーム先端側の第2の支点28を中心に揺動自在に支持され揺動端に前記上顎部25aに対応する下顎部26aを有する。上顎部25aと下顎部26aとは、互いに接離方向に移動して板材Wを把持可能である。上アーム25は揺動駆動手段で揺動させ、連結部材47を介して下アーム26を揺動させる。連結部材47は、一端が上アーム25に揺動自在に連結され他端が下アーム26における第2の支点28に対する下顎部26aと反対側に位置する揺動被伝達部26bに連結される。
【選択図】 図11

Description

この発明は、パンチプレスやその他の板材加工機等に用いられ、ワークを把持するワークホルダに関する。
パンチプレス等の板材加工機においては、ワークテーブル上に載置されたワークである板材をワークホルダで把持して加工位置に移動させる板材送り装置が設けられている。この板材送り装置は、前後に移動するキャリッジと、キャリッジを左右移動するクロススライドと、クロススライドに装着された複数のワークホルダとで構成される。
上記ワークホルダは、上顎部と下顎部で板材を把持するようになされている。このワークホルダは、例えば板材加工機がパンチプレスである場合、板材を把持しようとするときに、下顎部はダイハイトより低い高さ位置にあることが好ましい。下顎部がダイハイトよりも高い位置にあると、下顎部の先端が板材の縁部に干渉して把持できないことがあるためである。板材の加工時には、下顎部はダイハイトより高い位置にすることが、加工性の観点から好ましい。このため、従来のワークホルダでは、上下の顎部を有するワークホルダ本体の全体を昇降させる構造としたり(例えば特許文献1)、上顎部と下顎部を個別の油圧駆動源で開閉駆動できるようにしたもの等が提案されている。
特開2001−212635号公報
しかし、ワークホルダ本体の全体を昇降させる構成のものでは、機構が大きくなるという問題点がある。また、上顎部と下顎部を個別に開閉駆動する構成のものにおいても、次の理由から機構が大型化する。すなわち、板材を把持するときに、下顎部の高さがばらついていると精度不良の原因となるため、必ず下顎部が一定の高さ位置まで閉じて停止した後に、上顎部が閉じて板材を把持するという動作が必要になる。このため、下顎部と上顎部とにそれぞれ個別の駆動源が用いられるが、駆動源が増え、構成が大型化する。
この発明の目的は、1つのアクチュエータで上顎部と下顎部の双方を開閉駆動するようにして、構成が簡素化できるワークホルダを提供することである。
この発明の他の目的は、確実にワークをクランプでき、その後に行われる板材送りに伴う加工の精度が維持できるものとすることである。
この発明のさらに他の目的は、下顎部が停止してから上顎部がクランプするという動作を簡素な構成で可能とすることである。
この発明のワークホルダは、ボディ部材と、このボディ部材に第1の支点を中心に揺動自在に支持されて揺動端に上顎部を有する上アームと、ボディ部材に前記第1の支点よりも上アーム先端側の第2の支点を中心に揺動自在に支持されて揺動端に前記上顎部に対応する下顎部を有する下アームとを備え、上顎部と下顎部とが互いに接離方向に移動して板材を把持可能としたものであって、次の構成を備える。このワークホルダは、前記上アームを揺動させる揺動駆動手段と、一端が上アームに揺動自在に連結され他端が下アームにおける第2の支点に対して下顎部と反対側に位置する揺動被伝達部に連結される連動部材とを設け、上アームの下がり動作を利用して揺動部を押し上げるものとする。
この構成によると、揺動駆動手段で上アームをその上顎部が下がり動作するように駆動すると、その動作が連動部材により、下顎部を上昇させるように下アームに伝達され、上顎部と下顎部が互いに閉じる。また、揺動駆動手段で上アームをその上顎部が上がり動作するように駆動すると、その動作が下顎部を下降させるように上記連動部材により下アームに伝達され、上顎部と下顎部が互いに開く。このため、1つのアクチュエータである揺動駆動手段により、上顎部と下顎部の双方を駆動してワークを把持でき、把持機構を簡素なものとできる。
この発明のワークホルダにおいて、前記連動部材の他端は前記下アームの前記揺動被伝達部に設けられたカム溝に嵌合されるピン部材を有するものとしても良い。このピン部材は第2の支点と略同じ高さで水平方向にのみ移動自在に前記ボディ部材により移動が規制されるものとする。前記カム溝は、第1の支点から上顎部に向かう方向に上り勾配の勾配部と、この勾配部に続く水平部とを有し、ピン部材が勾配部に位置するときに、下顎部の上面は板材下面よりも下に位置し、水平部に位置するときは、板材を水平姿勢に保つ位置になるものとする。
このように前記カム溝を前記勾配部と水平部とを有する形状とした場合、上下顎部の閉じ動作において、ピン部材がカム溝の勾配部から水平部に移動することにより、下顎部は閉じ動作してから板材を水平姿勢に保つ位置で停止することになる。そのため、確実に板材を把持でき、その後に板材送りと並行して行われる板材加工を高精度に維持できる。
前記カム溝における前記水平部は、上顎部が板材ワークに接するまで移動可能とするだけの水平方向に長さを有するものとしてもよい。
この構成の場合、上下顎部の閉じ動作において、板材を水平姿勢に保つ位置に下顎部が停止した後に、上顎部がさらに下側に揺動して板材を把持することになる。そのため、板材をより確実に把持できる。
この発明のワークホルダは、ボディ部材と、このボディ部材に第1の支点を中心に揺動自在に支持され揺動端に上顎部を有する上アームと、ボディ部材に前記第1の支点よりも上アーム先端側の第2の支点を中心に揺動自在に支持され揺動端に前記上顎部に対応する下顎部を有する下アームとを備え、上顎部と下顎部とが互いに接離方向に移動して板材を把持可能なワークホルダであって、前記上アームを揺動させる揺動駆動手段と、一端が上アームに揺動自在に連結され他端が下アームにおける第2の支点に対して下顎部と反対側に位置する揺動被伝達部に連結される連動部材とを設け、上アームの下がり動作を利用して揺動部を押し上げるものとしたため、1つのアクチュエータで上顎部と下顎部の双方を開閉駆動でき、構成が簡素化できる。
前記連動部材の他端が前記下アームの前記揺動被伝達部に設けられたカム溝に嵌合されるピン部材を有し、このピン部材は第2の支点と略同じ高さで水平方向にのみ移動自在に前記ボディ部材により移動が規制され、前記カム溝は、第1の支点から上顎部に向かう方向に上り勾配の勾配部と、この勾配部に続く水平部とを有し、ピン部材が勾配部に位置するときに、下顎部の上面は板材下面よりも下に位置し、水平部に位置するときは、板材を水平姿勢に保つ位置になるようになされている場合は、確実にワークをクランプでき、その後に行われる板材送りに伴う加工の精度が維持できる。
前記水平部が、上顎部が板材ワークに接するまで移動可能とするだけの水平方向に長さを有する場合は、下顎部が停止してから上顎部がクランプするという動作が簡素な構成で可能となる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図12と共に説明する。図1はこの発明のワークホルダが搭載された板材加工機の斜視図である。この板材加工機は、タレット式のパンチプレスとされている。フレーム1には、ワークである板材Wを載置するワークテーブル2と、このワークテーブル2上で板材Wを前後(Y軸方向)、左右(X軸方向)に移動させる板材送り装置3とが設けられている。フレーム1の後部は、側面形状C字状の後フレーム部1aとされ、この後フレーム部1a内にラム5を昇降駆動するパンチ駆動機構が設けられている。ラム5は、タレット4に設置されたパンチ工具を昇降させる。ワークテーブル2は、フレーム1に固定された中央の固定テーブル6と、レール7上を前後に移動する両側のスライドテーブル8とで構成される。
板材送り装置3は、両側のスライドテーブル8と一体に形成されて前後移動するキャリッジ10を有し、キャリッジ10にはクロススライドとなる可動台11が搭載されている。キャリッジ10の進退駆動は、フレーム1に設けられた送りねじ(図示せず)により行われる。可動台11は3個またはそれ以上のワークホルダ12が左右に並べて取付けられており、キャリッジ10に設けられたサーボモータ13の駆動で、送りねじ14およびボールナット15を介してX軸方向に進退駆動される。
図2〜図4は、前記ワークホルダ12の一部破断平面図、側面図および背面図を示す。このワークホルダ12は、ベース部材20と、このベース部材20に案内手段21を介してY軸方向に進退自在に支持され、ワークである板材Wを把持する進出位置と板材Wを把持しない退避位置との間で進退自在なワークホルダ本体22と、このワークホルダ本体22を前記進出位置と退避位置とに位置切換する位置切換駆動手段23とを備える。ベース部材20は、前記可動台11の前面に取付けられる。このベース部材20の部分破断平面図を図6に示す。
ワークホルダ本体22はワークテーブル2上に載置された板材Wの端部を把持するものであり、図7に部分破断側面図で示すように、ボディ部材24と、このボディ部材24に第1の支点27を中心に揺動自在に支持されて揺動端に上顎部25aを有する上アーム25と、ボディ部材24に前記第1の支点27よりも上アーム25の先端側の第2の支点28を中心に揺動自在に支持され揺動端に前記上顎部25aに対応して下顎部26aを有する下アーム26とで構成される。前記上顎部25aと下顎部26aとが互いに接離方向に移動して板材Wを把持可能である。
ワークホルダ本体22を進出位置と退避位置との間で進退ガイドする案内手段21は、図2および図3のようにベース部材20の下部に設けられた左右一対のガイドレール29と、図5のようにベース部材20の両側部に設けられ前記各ガイドレール29に摺動自在に係合する左右一対のガイド部材30とからなる。
位置切換駆動手段23は、図3および図7に示すように、ベース部材20にクランク軸部が回転自在に支持されたクランク部材31と、一端がクランク部材31のクランクアーム32の先端に支軸35を介して回転自在に連結され、他端がワークホルダ本体22のボディ部材24に支軸36を介して連結された連接棒33と、クランク部材31を回転させる回転駆動手段34とで構成される。上記クランク部材31と連結棒33とでクランク機構31Aが構成される。クランク部材31はその軸心をX軸方向に向けてベース部材20に支持され、その両端部にそれぞれクランクアーム32を有し、これら左右の各クランクアーム32が、左右の各連接棒33を介してワークホルダ本体22のボディ部材24の左右のブラケット37に連結されている。回転駆動手段34は、ベース部材20に縦向き姿勢に支持される流体圧シリンダからなり、その上下に駆動される進退ロッド38には、クランク部材31のクランク軸部に形成されたピニオン31aに噛み合うラック38aが形成されている。進退ロッド38の進退動作によりクランク部材31が正逆回動する。
連接棒33とワークホルダ本体22との連結点(支軸36)は、クランク部材31の回転中心を通り、かつワークホルダ本体22が移動する直線経路(Y軸方向)と平行な仮想直線Lから外した位置、すなわちオフセットを持つ位置に配置してある。具体的には、上記連結(支軸36)は、仮想直線Lよりもワークテーブル2の位置する下側に位置させてある。ワークホルダ本体22は、図3に示す進出位置において、その先端部が前記仮想直線Lよりもワークテーブル2の位置する下側に収まる形状とされている。
図7に示すように、ベース部材20には、進出移動したワークホルダ本体22を進出位置に位置規制するワークホルダ本体位置決め手段40が設置されている。この位置決め手段40は、ベース部材20に縦向き姿勢に支持される流体圧シリンダを有し、その上下に駆動される進退ロッド41の下端に、ワークホルダ本体22に設けられた上向きのテーパ面22aに係合する下向きのテーパ面41aが形成されている。ワークホルダ本体22が進出位置に移動した状態で、前記進退ロッド41が下方に進出駆動されることにより、進退ロッド41のテーパ面41aがワークホルダ本体22のテーパ面22aに係合して、ワークホルダ本体22が進出位置に位置規制される。
また、ベース部材20には、図7に示すように、ワークホルダ本体22の上アーム25を上下に揺動駆動する揺動駆動手段43が支持されている。この揺動駆動手段43も、ベース部材20に縦向き姿勢に支持される流体圧シリンダからなり、その上下に駆動される進退ロッド44の下端には、上アーム25の後端に形成されたフック部25bがワークホルダ本体22の進退移動に伴い係脱する係合ピン45が横向きに設けられている。すなわち、ワークホルダ本体22が板材Wを把持する進出位置まで進出すると、上アーム25のフック部25bが係合ピン45に係合し、進退ロッド44の上昇(後退)により上アーム25が第1の支点27を中心に揺動して上顎部25aが下方に閉じる。進退ロッド44が下降することにより、上顎部25aが上方に開くように上アーム25が揺動した後、ワークホルダ本体22が進出位置から退避位置に移動すると、上アームのフック部25bが進退ロッド44の下端の係合ピン45から係合解除される。上アーム25の第1の支点から後方は、図示しないばね部材により上顎部25aが上方に開くように付勢され、その状態が維持される。ワークホルダ本体22のボディ部材24には、上アーム25の上顎部25aの開放を所定角度に制限するストッパー46が設けられている。
下アーム26は、連動部材47を介して上アーム25に連結され、上アーム25の下がり動作を利用して下アーム26の後方の揺動部を押し上げるようになされている。具体的には、連動部材47の一端はピン48を介して上アーム25に揺動自在に連結され、連動部材47の他端はピン部材49を介して下アーム26における第2の支点28に対して下顎部26aと反対側に位置する揺動被伝達部26bに連結される。下アーム26の揺動被伝達部26bにはカム溝50が設けられ、このカム溝50に前記ピン部材49が嵌合される。また、前記ピン部材49は、ボディ部材24に設けられた水平な案内溝51(図5)により移動が規制される。
下アーム26の前記カム溝50は、上アーム25の第1の支点27から上顎部25aに向かう方向に上り勾配の勾配部50aと、この勾配部50aに続く水平部50bとを有し、ピン部材49が勾配部50aに位置するときに、下顎部26aの上面は板材W下面よりも下に位置し、水平部50bに位置するときは、板材Wを水平姿勢に保つ位置になるようにされている。また、カム溝50の水平部50bは、上アーム25の上顎部25aが板材Wに接するまで移動可能とするだけの水平方向長さを有する。
次に、上記構成のワークホルダ12の動作を説明する。図9はワークホルダ本体22が退避位置に後退した状態を示す。この状態から、ワークホルダ本体22が板材Wを把持する進出位置に進出する動作は、位置切換駆動手段23の回転駆動手段34がその進退ロッド38を下降(進出)させることにより行われる。すなわち、前記進退ロッド38の下降動作により、進退ロッド38のラック38a(図8)に噛み合うピニオン31aを有するクランク部材31が図9において右回りに回動し、左右のクランクアーム32および連接棒33が図10の状態から図3の状態へと変化する。このような位置切換駆動手段23の作用により、ワークホルダ本体22は図9の退避位置から図3の進出位置へ進出する。
退避位置からの進出開始において、クランクアーム32は図9および図10に示すように、水平に対して90°を若干超える角度から右回りに回動するので、クランクアーム32の連接棒33に連結される先端部は前後への変化と同程度の上下への変化がある。このため、クランク部材31の回転速度に対してワークホルダ本体22の進出速度が遅くなり、退避位置からの進出開始において生じる振動を小さく抑えることができる。クランクアーム32が水平に対して90°を若干超えてから進出位置に達する途中までは、クランクアーム32の先端部は進出方向への変化が大きくなるので、クランク部材31の回転速度に対してワークホルダ本体22の進出速度が速くなる。そして進出位置に近づくと、クランクアーム32の先端部は殆ど下方への変化だけとなるので、クランク部材31の回転速度に対してワークホルダ本体22の進出速度が遅くなる。このため、進出終了時において生じる振動を小さく抑えることができる。
このように、退避位置から進出開始するとき、および進出終了するときには進出速度が遅くなるので振動を小さく抑えることができ、途中は高速で進出するので進出動作を能率よく行うことができる。図12は、このときのクランク部材31の回転角度とワークホルダ本体22の移動速度との関係を示す。
進出位置から退避位置に後退する場合は、上記進出動作と逆の動作を辿ることになる。すなわち、進出位置から退避を開始するときにはワークホルダ本体22の移動速度が遅く、途中では移動速度が速くなり、退避位置への終了近くでは再び移動速度が遅くなる。これにより、退避開始および退避終了時に生じる振動を小さく抑えることができ、しかも退避動作を能率よく行うことができる。
特に、この実施形態では、連接棒33とワークホルダ本体22との連結点(支軸36)は、クランク部材31の回転中心を通りかつワークホルダ本体22が移動する直線経路(Y軸方向)と平行な仮想直線L(図3)から外した位置に設定されているので、退避動作終了時や進出開始時に生じる振動を効果的に低減できる。すなわち、一般にクランク機構において、クランク部材の中心を通る直線に対して、直線移動する部材の移動経路をオフセットさせた場合、クランク部材の0°〜180°までの区間と180°〜360°までの区間とで、直線移動する部材の速度曲線は非対称となり、片方の区間の速度が早くなる。そのため、上記のように、ワークホルダ本体22の直線経路を、クランク部材の回転中心を通る仮想直線Lに対してオフセットさせた場合、上記のクランク機構の非対称動作を効果的に利用し、ストローク両端で低速としながら、中間の速度をより高速にでき、ワークホルダ本体22の退避や進出時間をより一層短縮しながら、退避や進出のための停止,始動時の振動を緩和することができる。
ワークホルダ本体22が進出位置に達した状態で、ワークホルダ本体位置決め手段40の駆動により、図7のように、その進退ロッド41が進出(下降)し、進退ロッド41の下端のテーパ面41aがワークホルダ本体22のテーパ面22aに係合する。これによりワークホルダ本体22は、進出位置において、位置切換駆動手段23とワークホルダ本体位置決め手段40の両方により位置決めされることになり、板材W(ワーク)を把持する進出位置でのワークホルダ本体22の剛性が増し、把持動作を確実なものとすることができる。
また、ワークホルダ本体22が進出位置に達した状態で、図7のように、上アーム25の後端のフック部25bが揺動駆動手段43の進退ロッド44の係合ピン45に係合する。これにより、進退ロッド44は上方に退避した状態では、上アーム25の上顎部25aは図11(A)のように下側に揺動する。上アーム25の揺動に関係なく、ピン部材49はボディ部材24の案内溝51(図5)により上下への変化が規制されているので、連動部材47はピン48を中心にして相対的に上アーム25の先端部に偏った姿勢となり、これによりピン部材49が下アーム26の揺動被伝達部26bにおけるカム溝50の水平部50bに位置する。このため、下アーム26は第2の支点28回りに左回りに揺動して、その下顎部26aが上アーム25の上顎部25aと噛み合う閉じ状態となる。
上記閉じ状態から、揺動駆動手段43の進退ロッド44が下方に進出すると、上アーム25の上顎部25aは図11(B)のように上側に揺動する。上アーム25の揺動に関係なく、ピン部材49はボディ部材24の案内溝51(図5)により上下への変化が規制されているので、連動部材47はピン48を中心にして相対的に上アーム25の先端部から離反する姿勢となり、これによりピン部材49が下アーム26の揺動被伝達部26bにおけるカム溝50の勾配部50aに変位する。このため、下アーム26は第2の支点28回りに右回りに揺動して、その下顎部26aが上アーム25の上顎部25aから離反する開放状態となる。このとき、下顎部26aは板材Wよりも下位置となる。この開放状態で、キャリッジ10(図1)を前進させてワークホルダ12を板材Wの端部に近づけることにより、ワークホルダ本体22の上顎部25aと下顎部26aが板材Wの端部を把持可能な状態となる。この状態から、図11(A)のように上顎部25aと下顎部26aを閉じることにより板材Wの端部がワークホルダ本体22で把持される。
なお、上下顎部25a,26aの閉じ動作において、ピン部材49がカム溝50の勾配部50aから水平部50bに移動することにより、下顎部26aが閉じ動作してから板材Wを水平姿勢に保つ位置で停止することになる。また、カム溝50の水平部50bは、上顎部25aが板材Wに接するまで移動可能とするだけの水平方向の長さを有するものとされているので、上記位置に下顎部26aが停止した後に、上顎部25aがさらに下側に揺動して板材Wを把持する。これにより、板材Wを上下顎部25a,26aで確実に把持でき、その後に板材送りと並行して行われる板材加工を高精度に維持できる。
また、ワークホルダ本体22を進出位置と退避位置とに位置切換を行う位置切換駆動手段23における連接棒33のワークホルダ本体22への連結点(支軸36)は、前記仮想直線L(図3)よりもワークテーブル2(図1)寄りの下側に位置させ、ワークホルダ本体22は、進出位置においてその先端部が前記仮想直線Lよりもワークテーブル2よりも下側に収まる形状としているので、ワークホルダ12の上方に空間が確保されることになる。そのため、ワークホルダ本体22の先端を、例えばタレット4(図1)やその他の工具支持体等の下に潜り込ませることができて、ワークホルダ本体22が工具支持体等に干渉する問題を生じることなく、ワークホルダ12に把持される板材Wの把持部近傍での加工を許容することができる。
この発明の第1の実施形態にかかるワークホルダを搭載した板材加工機の外観斜視図である。 同ワークホルダの一部破断平面図である。 同ワークホルダの側面図である。 同ワークホルダの背面図である。 同ワークホルダにおけるワークホルダ本体の斜視図である。 同ワークホルダにおけるベース部材の部分破断平面図である。 同ワークホルダの部分破断側面図である。 同ワークホルダにおける位置切換駆動手段の要部断面図である。 同ワークホルダのワークホルダ本体が退避位置にある状態を示す側面図である。 同ワークホルダのワークホルダ本体が退避位置から若干進出した状態を示す側面図である。 同ワークホルダのワークホルダ本体の開閉動作説明図である。 同ワークホルダにおけるクランク部材の回転位置とワークホルダ本体の移動速度との関係を示すグラフである。
符号の説明
24…ボディ部材
25…上アーム
25a…上顎部
26…下アーム
26a…下顎部
26b…揺動被伝達部
27…第1の支点
28…第2の支点
43…揺動駆動手段
47…連動部材
49…ピン部材
50…カム溝
50a…勾配部
50b…水平部
51…案内溝
W…板材(ワーク)

Claims (3)

  1. ボディ部材と、このボディ部材に第1の支点を中心に揺動自在に支持されて揺動端に上顎部を有する上アームと、ボディ部材に前記第1の支点よりも上アーム先端側の第2の支点を中心に揺動自在に支持されて揺動端に前記上顎部に対応する下顎部を有する下アームとを備え、上顎部と下顎部とが互いに接離方向に移動して板材を把持可能なワークホルダであって、
    前記上アームを揺動させる揺動駆動手段と、一端が上アームに揺動自在に連結され他端が下アームにおける第2の支点に対して下顎部と反対側に位置する揺動被伝達部に連結される連動部材とを設け、上アームの下がり動作を利用して揺動部を押し上げるものとしたワークホルダ。
  2. 前記連動部材の他端は前記下アームの前記揺動被伝達部に設けられたカム溝に嵌合されるピン部材を有し、このピン部材は第2の支点と略同じ高さで水平方向にのみ移動自在に前記ボディ部材により移動が規制され、前記カム溝は、第1の支点から上顎部に向かう方向に上り勾配の勾配部と、この勾配部に続く水平部とを有し、ピン部材が勾配部に位置するときに、下顎部の上面は板材下面よりも下に位置し、水平部に位置するときは、板材を水平姿勢に保つ位置になるようになされている請求項1記載のワークホルダ。
  3. 前記水平部は、上顎部が板材ワークに接するまで移動可能とするだけの水平方向に長さを有する請求項2記載のワークホルダ。
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