JP4624904B2 - コンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼 - Google Patents

コンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼(以下、鉄筋ともいう)に関する。
従来、鉄筋用鋼としては295SD295鋼、345SD345鋼、390SD390鋼などの普通鋼が用いられてきたが、このような普通鋼鉄筋は、コンクリート中に塩化物イオンが何らかの原因で侵入した場合や、コンクリートが中性化した場合には容易に発錆する。錆が発生すると錆は体積膨張するためコンクリートにひびが入り崩落することや、鉄筋自身が減肉して強度が保てなくなるためコンクリート構造物の耐久性を大きく損なうことになる。
その対策として、次に述べるような種々の防食鉄筋が提案されている。
例えば、特開昭62−1888754号公報には、0.30〜5.00質量%のCrと0.50超〜1.50質量%のCuを複合添加すると共に、Ni、 Mo、 Vを併せて添加することによって、耐食性と曲げ加工性を向上させた鉄筋が開示されている。
しかしながら、特開昭62−188754号公報のように、Cr含有量が5質量%以下の場合には、海岸や融雪塩を多量に散布するいわゆる塩害地域等では十分な耐食性を得ることができないという問題があった。
現在、塩化物イオンに対し耐食性を有す鉄筋としては、エポキシ樹脂被覆鉄筋と亜鉛めっき鉄筋がある。エポキシ樹脂被覆鉄筋は、塗膜によって鉄筋を保護するものであるが、運搬や施工時において塗膜に疵が付きやすく、施工時に生じた疵や溶接により脱膜した部分については現地で補修しなければならない。また曲げ加工の際に、疵を生じない特殊な加工機が必要となることや曲げ加工により疵が発生した場合は、樹脂を再被覆するなど多大な労力を要す。また、塗膜表面は節やリブにおいても素材表面に比べて滑らかであるため、コンクリートとの付着強度には限界があった。
また亜鉛めっき鉄筋は、亜鉛の犠牲防食作用で下地の鉄筋の発錆を抑制するものであるが、下地の発錆までの時間が亜鉛の目付け量に依存するため 恒久的な防食性能は期待できない。また、亜鉛めっきの腐食生成物がコンクリート構造物の耐久性にどのような影響を与えるか不明な点も多かった。
海外では、塩害地域用防食鉄筋としてステンレス鉄筋が部分的に使用されている。しかしながら、それらは殆ど SUS 304鋼やSUS 316鋼さらには二相ステンレス鋼といった高価なステンレス鋼であり、これらは耐食性には極めて優れているものの、高価であるため使用範囲が限定されるという問題があった。
特開平4−26719号公報には質量%でC0.1%以下、Cr12〜14%、Si2.0%以下、Ni0.5%以下、Mn0.75%以下、N0.1%以下、P0.04%以下、Al0.1%以下、S0.03%以下、C+Nが0.04%以上0.10%以下、次式で表されるNi−balが−5<Ni−bal<−3.5 (式;Ni−bal=30(C+N)+0.5Mn+Ni+8.2−1.1(1.5Si+Cr))を満足し、残部不可避不純物およびFeよりなる鋼を1300〜1100℃に加熱し、1000℃以下で熱間圧延を終了するように圧延したのち、放冷を行うことよりなる、降伏強さ35.0kg/mm2以上、伸び15%以上の安価なクロムステンレス棒鋼を製造する方法が開示されている。
このようなCr量のステンレス棒鋼は安価でしかも優れた耐食性を有している。鉄筋の性能としては、素材自身の耐食性に加えて、コンクリートとの高い付着強度を有することが重要であるが、特開平4−26719号公報には付着強度に関しては検討されていなかった。
また、特開2002−212682号公報にはCr量が 5.0質量%超で、かつ少量のCoを含有する鉄筋用Cr含有棒鋼が開示されている。しかしながらこの特開2002−212682号公報にも、付着強度に関しては検討されていなかった。
特開昭62−1888754号公報 特開平4−26719号公報 特開2002−212682号公報
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたものであり、鉄筋腐食に起因したコンクリート構造物の崩落を防止し、エポキシ被覆鉄筋のように施工の際の厳しい制約がなく、亜鉛めっき鉄筋のように防食期間に限りがなく、しかも海外で使用されている ステンレス鉄筋よりもはるかに安価で、付着強度が高く、鉄筋として優れた特性を有するステンレス異形棒鋼を提供することを課題とする。
そこで、発明者らは、上記の課題を解決すべく、異形棒鋼としての機械的性質及び耐食性や強度に及ぼす合金元素の影響、コンクリート付着強度に及ぼす節とリブの形状の影響について調査を行った。その結果、Cr量が 10.5〜13.5質量%のステンレス鋼で、鉄筋の節を特定形状とすることにより、耐食性と強度及びコンクリートとの付着強度を向上させ、しかも経済性にも優れていることの知見を得た。本発明は、本知見に立脚するものである。
すなわち、本発明の要旨構成は次のとおりである。
(1)質量%で、
C:0.15%以下、
Si:2.0%以下、
Mn:2.0%以下、
P:0.04%以下、
S:0.03%以下、
Cr:10.50〜13.50%を含み、
残部がFeおよび不可避不純物からなり、
表面の軸線方向に設けられたリブと、該リブと交差する節とを有しており、少なくとも一つの節が前記リブに対し30度〜85度または95度〜150度の角度で交わり、該節の高さが公称直径の4.0%以上10.0%以下で、前記リブに対し同方向の節と節の間隔が公称直径の0.5倍以上2.0倍以内であることを特徴とする、コンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼。
(2)質量%で、
C:0.15%以下、
Si:2.0%以下、
Mn:2.0%以下、
P:0.04%以下、
S:0.03%以下、
Cr:10.50〜13.50%を含み、
残部がFeおよび不可避不純物からなり、
0.2%耐力が295MPa以上を有し、
表面の軸線方向に設けられたリブと、該リブと交差する節とを有しており、
少なくとも一つの節が前記リブに対し30度〜85度または95度〜150度の角度で交わり、該節の高さが公称直径の4.0%以上、10.0%以下で、前記リブに対し同方向の節と節の間隔が公称直径の0.5倍以上2.0倍以内であることを特徴とする、コンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼。

(3)さらに、質量%で、
Ni:0.6%以下、
N::0.1%以下、
γp= 700×(C)+20×(Ni)+800×(N)+10×(Mn)
−6.2×(Cr)−9.2×(Si)+10×(Cu)
−9.3×(Mo)−74.4(Ti)−3.1×(Nb)
−37×(Al)+63.2≧0で、
0.2%耐力が295MPa以上であることを特徴とする、(1)または(2)に記載のコンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼。
(4) さらに、質量%で、
Ni:0.6%以下、
N::0.1%以下、
γp= 700×(C)+20×(Ni)+800×(N)+10×(Mn)
−6.2×(Cr)−9.2×(Si)+10×(Cu)
−9.3×(Mo)−74.4(Ti)−3.1×(Nb)
−37×(Al)+63.2≧10で、
0.2%耐力が345MPa以上であることを特徴とする、(1)または(2)に記載のコンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼。
(5)さらに、質量%で、
Ni:0.66%以下、
N::0.1%以下、
γp= 700×(C)+20×(Ni)+800×(N)+10×(Mn)
−6.2×(Cr)−9.2×(Si)+10×(Cu)
−9.3×(Mo)−74.4(Ti)−3.1×(Nb)
−37×(Al)+63.2≧15で、
0.2%耐力が390MPa以上であることを特徴とする、(1)または(2)に記載のコンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼。
(6)(1)乃至(5)のいずれかに記載のステンレス異形棒鋼において、外表面が脱スケールされていることを特徴とするコンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼。
以上より、本発明によれば、付着強度が高く、発錆し難い異形棒鋼を得ることができ、コンクリート構造物において高い付着強度を長期間維持することが可能であるため、コンクリート構造物の耐久性を格段に向上させることができるなど、産業上有用な著しい効果を奏する。
以下、本発明について具体的に説明する。まず、本発明において、鋼材の成 分組成を上記の範囲に限定した理由について説明する。
(C: 0.15 質量%以下)
Cは、オーステナイト相および炭化物の生成元素である。オーステナイト相は、熱間加工後においてマルテンサイト組織を生じて強度を向上させ、また微細炭化物も強度の向上に寄与する。しかしながら、 0.15質量%超では硬くなり過ぎて靱性が劣化する。従って、C量は 0.15 質量%以下の範囲に限定した。溶接部の靭性を確保するためには、C量は0.03 質量%以下の範囲にすることが望ましい。
また、0.001質量%未満ではオーステナイト相や微細炭化物の生成量が少なすぎて強度が不足するため、0.001%以上含有することが望ましい。
(Si:2.0%以下)
Siは、脱酸剤として有用な元素であるが、含有量が 2.0質量%超になると硬くなり機械的性質が劣化する。従って、Si量は 2.0 質量%以下とした。
また、0.1%未満では脱酸効果が得られないため0.1%以上含有することが望ましい。
(Mn:2.0%以下)
Mnも、Cと同様、オーステナイト相生成元素であるが、Mn含有量が 2.0質量%超になると鋼中に残存する介在物が多くなり耐食性が劣化する。従って、Mn量は2.0 質量%以下の範囲とした。
また、含有量が0.1質量%より少ないとオーステナイト相の生成が不十分となるため、熱間加工後のマルテンサイト組織が少なくなって、強度不足となる。したがって0.1%以上含有することが望ましい。
(P:0.04%以下)
Pは、靱性等の機械的性質を劣化させるだけでなく、耐食性に対しても有害な元素であり、特にP含有量が0.04質量%超になるとその悪影響が顕著になるので、P量は0.04質量%以下とした。
(S:0.03%以下)
Sは、Mnと結合してMnSを形成し、初期発銹起点となる。またSは、結晶粒界に偏析して、粒界脆化を促進する有害元素でもあるので、極力低減することが好ましい。特にS含有量が0.03%を超えるとその悪影響が顕著になるので、S量は0.03%以下とした。
(Cr:10.50%以上13.50%以下)
Crは、本発明における耐食性発現成分として重要な元素である。本発明で対象にする鉄筋として、コンクリート中において塩化物イオン濃度に対する耐食性を確保するためには、少なくとも 10.50%以上のCrが必要である。一方、Cr量が13.50%超になると、耐食性は良くなるものの、フェライト相の生成量が多くなって溶接部の靱性不足となることやコストアップに繋がる。従って、Cr量は10.50 %以上13.50%以下とした。
(Ni:0.6%以下)
Niは、過剰に添加するとマルテンサイト組織が析出し加工性を劣化させるため、上限を0.6%とした。また、靱性を高めるために0.05質量%以上添加することが望ましい。
(N:0.1%以下)
Nは、オーステナイト相および窒化物の生成元素であり強度を高めるが、耐食性、靭性を劣化させるため上限を0.1%とした。また、0.001質量%未満ではオーステナイト相や窒化物の生成が少なく強度向上の効果が得られないため0.001質量%以上添加することが望ましい。
なお、以上の元素以外の成分は特に規定しないが、Feおよび不可避的不純物からなる。
次に、節が軸線方向のリブに対し30度〜85度あるいは95度から150度の角度で交わり、節の高さが公称直径の4.0%以上10.0%以下であり、同方向の節と節の間隔が公称直径の0.5倍以上2.0倍以内であることを規定した理由について示す。
コンクリートの付着強度は、節のリブに対する角度、節の高さ、節と節の間隔に依存する。その概略を図1に示す。
図1(a)は本発明のステンレス異形棒鋼の側面図、図1(b)はA-A断面図およびB−B断面図、図1(b)は斜視図を示しており、本発明のステンレス異形棒鋼は、表面の軸線方向に設けられたリブと、該リブと交差する節とを有している。
節とリブの角度は30度〜85度あるいは95度から150度の角度であれば、30度未満あるいは150度超ではコンクリートの付着強度が小さくなって節の効果を果さない。また、一般的な節とリブが90度の鉄筋を含め、節とリブの角度が85度超95度未満の場合、棒鋼を垂直に立ててコンクリートを打設した時に気泡が節にトラップされて逃げ難くなるため、施工後コンクリートと異形棒鋼の界面で隙間が形成され易くなり、密着性が下がることに加え、鉄筋表面の水分や酸素量も多くなるので腐食しやすくなる。したがって、鉄筋を垂直、または水平に使用した場合に、気泡が節にたまりにくくなり、コンクリートの付着強度が向上するように、節とリブの角度は30度以上85度以下あるいは95度以上150度以下の角度とした。
節の高さは、JISG3112に規定されている範囲で十分な付着強度が得られるため、節の高さを公称直径の4.0%以上10.0%以下とした。
リブに対して同方向の節と節との間隔を公称直径の0.5倍以上2.0倍以内とした理由は、0.5倍未満であると間隔が狭く節の間にコンクリートが入りにくくなり付着強度が低下する。また、2.0倍超であると間隔が離れすぎ、付着強度が低下する。そのため同方向の節と節の間隔を公称直径の0.5倍以上2.0倍以内とした。
また、リブに対し2つ以上の方向の節を有する方がコンクリートの滑りに対する抵抗力が増し付着強度が向上するため、2つ以上の方向の節を有することが望ましい。
また、節の幅に関しては特に規定しないが、小さすぎると疵が付きやすく曲げ加工を行った場合に割れの起点となり易い。また大きすぎると節の表面においてコンクリートとの滑りが生じ易くなり付着強度向上の効果が無くなる。以上より節の幅は1mm以上10mm以下が望ましい。
また合金指標に関しては、合金成分量と0.2%耐力の関係を調査した結果、熱間圧延中でのオーステナイト組織の生成量の目安となる指標
γp=700×(C)+20×(Ni)+800×(N)+10×(Mn)
−6.2×(Cr)−9.2×(Si)+10×(Cu)
−9.3×(Mo)−74.4(Ti)−3.1×(Nb)
−37×(Al)+63.2と0.2%耐力が図1に示すように良い相関を示すことを見出した。すなわち
ステンレス異形棒鋼の実用的な強度レベルとして、
γp=≧0で0.2%耐力が295MPa以上、
あるいは、
γp=≧10で0.2%耐力が345MPa以上、
あるいは、
γp=≧15で0.2%耐力が390MPa以上と規定するものである。
また、鉄筋表面の脱スケールに関しては、脱スケールを施したものは、施さないものに比べ、表面の耐食性が良くなり、発錆しにくくなる。これは、耐食性の低いFe、Cr酸化物とその下地のCr欠乏層を取り除くことにより、健全な不動態皮膜が形成するため、脱スケールを施したものは耐食性が良くなる。
なお、本発明鋼の製造に際しては、特別な制限はなく、常法に従って製造すれば良い。参考のため、代表的な製造条件を以下に示す。
(1)溶製
スクラップ等のFe、Cr原料を電気炉にて溶解した溶鋼を、AOD等により脱炭 、成分調整したものを、連続鋳造にてビレットを製造する。
(2)熱間圧延
ビレットを、1100〜1200℃に加熱したのち、熱間圧延の最終ロー ルにて異形形状を付与するロールにて圧延を行い、異形形状を有する棒鋼あ るいは線材コイルとする。なお、異形形状を付与する方法は、熱間鍛造等に よる方法もある。
(3)仕上工程
熱間圧延により製造した棒鋼あるいは線材は、矯直等を施して使用すること が可能であるが、必要に応じて適当な熱処理により強度を調整する。また、 より耐食性を向上させる場合には、熱間圧延後、場合によっては、ショット ブラスト、さらには硝酸+弗酸等による脱スケール処理を施す。
表1に示す成分組成になる50kg鋼塊を真空溶解した。ついで、鋼塊の表面5mmを研削したのち、1200℃、1時間の焼鈍を施し、900℃における熱間圧延により13mmφ〜25mmφの異形棒鋼とした。一部の製品については780℃、1時間空冷の調質焼鈍を施した。一部この棒鋼に、ショットブラストと弗酸−硝酸の混合酸による脱スケール処理を施した。
鉄筋コンクリート製造条件として、粗骨材 981 kg/m3 、細骨材853 kg/m3 、ポルトランドセメント300 kg/m3、水 190 kg/m3 の組成のコンクリートをJIS A1132:1999に準じ1辺が15cmの立方形供試体を作製した(材齢28日)。JICE G503.1999に準じ28日間20℃水中養生を行った後付着強度試験を行った。その結果を表1の最大付着応力度に示す。また、JIS Z2241:1998により鉄筋の引張り試験を実施した。その結果を表1の0.2%耐力に示す。
40℃コンクリート環境の模擬水溶液(飽和Ca(OH)2溶液に所定のCl- 濃度までNaClを加えたもの)中に異形棒鋼(長さ60mm)を浸漬し、発錆の 有無により耐食性を評価した。2%Cl-濃度の方が、0.02%Cl-濃 度より、腐食環境が厳しく発錆しやすいので、脱スケールを施したものは、 2%Cl-で試験を行い、脱スケールを施さないものは、0.02%Cl- にて試験を行った。その結果を表1に発錆の有無にて示す。
表1のNo.1〜No.11については本発明の節の形状を変化させた場合の効果を示す。No.12〜No.15についてはNo.1に対して本発明の合金成分・合金指標を変化させた場合の効果を示す。No.16〜No.25についてはNo.1に対して本発明の合金成分・合金指標・公称直径・節の高さを変化させた場合の効果を示す。そのうちNo.25は、熱間圧延後、調質焼鈍を施したものである。No.26は、No.1と同成分・同節形状で脱スケールを施さないものである。表1に示すように、本発明のステンレス異形棒鋼は比較例と比べて耐食性・付着強度ともに高く良好であった。
比較例をNo.27〜31に示す。No.27は節の角度が小さいため付着強度が小さかった。No.28は節の高さが小さいため、付着強度が小さかった。
No.29は節の間隔が大きすぎるため、付着強度が小さかった。
No.30は鋼中Cr量が低いため耐食性が低下し、40℃飽和Ca(OH)2、2%Cl-溶液浸漬試験の結果、発錆した。No.31は鋼中Cr量が高く耐食性も高いが、コストも高くなる。
また、コンクリート質量(2260kg/m3)に対しNaClにて0.12%のCl -を加え、本発明の異形棒鋼(No.1)と同形状の普通鋼の異形棒鋼(No. 32)をそれぞれ埋め込んだ、1辺が15cmの立方形供試体を作製した(材 齢28日)。その試験体を40℃相対湿度60%の恒温恒湿槽内に6ケ月間保 持したのち、付着強度試験を実施した。その結果を表2の腐食試験前後の最 大付着応力度に示す。
表2のNo.38に示すように普通鋼鉄筋がコンクリート中の塩化物イオンによって発錆した場合、錆による体積膨張によってコンクリートにひびが入り、また腐食により節形状が損なわれたため、付着強度の低下がみられた。しかし本発明の棒鋼を鉄筋として使用した場合、同濃度の塩化物イオンによる発錆はみられなく、腐食により節形状が損なわれることもないため、付着強度の低下もみられなかった。すなわち本発明の異形棒鋼については、高い耐食性によって棒鋼自身が損傷されること無く、コンクリートへの悪影響も無く付着強度も長期間維持されるという相乗効果が認められた。
Figure 0004624904
Figure 0004624904
本発明の異形棒鋼の形状を示す図である。 異形棒鋼の0.2%耐力と合金指標値γpの関係を示す図である。

Claims (6)

  1. 質量%で、
    C:0.15%以下、
    Si:2.0%以下、
    Mn:2.0%以下、
    P:0.04%以下、
    S:0.03%以下、
    Cr:10.50〜13.50%を含み、
    残部がFeおよび不可避不純物からなり、
    表面の軸線方向に設けられたリブと、該リブと交差する節とを有しており、
    少なくとも一つの節が前記リブに対し30度〜85度または95度〜150度の角度で交わり、該節の高さが公称直径の4.0%以上10.0%以下で、前記リブに対し同方向の節と節の間隔が公称直径の0.5倍以上2.0倍以内であることを特徴とする、コンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼。
  2. 質量%で、
    C:0.15%以下、
    Si:2.0%以下、
    Mn:2.0%以下、
    P:0.04%以下、
    S:0.03%以下、
    Cr:10.50〜13.50%を含み、
    残部がFeおよび不可避不純物からなり、
    0.2%耐力が295MPa以上を有し、
    表面の軸線方向に設けられたリブと、該リブと交差する節とを有しており、
    少なくとも一つの節が前記リブに対し30度〜85度または95度〜150度の角度で交わり、該節の高さが公称直径の4.0%以上、10.0%以下で、前記リブに対し同方向の節と節の間隔が公称直径の0.5倍以上2.0倍以内であることを特徴とする、コンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼。
  3. さらに、質量%で、
    Ni:0.6%以下、
    N::0.1%以下、
    γp=700×(C)+20×(Ni)+800×(N)+10×(Mn)
    −6.2×(Cr)−9.2×(Si)+10×(Cu)
    −9.3×(Mo)−74.4(Ti)−3.1×(Nb)
    −37×(Al)+63.2≧0で、
    0.2%耐力が295MPa以上であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載
    のコンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼。
  4. さらに、質量%で、
    Ni:0.6%以下、
    N::0.1%以下、
    γp=700×(C)+20×(Ni)+800×(N)+10×(Mn)
    −6.2×(Cr)−9.2×(Si)+10×(Cu)
    −9.3×(Mo)−74.4(Ti)−3.1×(Nb)
    −37×(Al)+63.2≧10で、
    0.2%耐力が345MPa以上であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のコンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼。
  5. さらに、質量%で、
    Ni:0.66%以下、
    N::0.1%以下、
    γp=700×(C)+20×(Ni)+800×(N)+10×(Mn)
    −6.2×(Cr)−9.2×(Si)+10×(Cu)
    −9.3×(Mo)−74.4(Ti)−3.1×(Nb)
    −37×(Al)+63.2≧15で、
    0.2%耐力が390MPa以上であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のコンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のステンレス異形棒鋼において、外表面が脱スケールされていることを特徴とするコンクリート構造物中における耐久性に優れたステンレス異形棒鋼。
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