JP6986455B2 - プレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線材、二相ステンレス鋼線及びプレストレストコンクリート用緊張材 - Google Patents

プレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線材、二相ステンレス鋼線及びプレストレストコンクリート用緊張材 Download PDF

Info

Publication number
JP6986455B2
JP6986455B2 JP2018005106A JP2018005106A JP6986455B2 JP 6986455 B2 JP6986455 B2 JP 6986455B2 JP 2018005106 A JP2018005106 A JP 2018005106A JP 2018005106 A JP2018005106 A JP 2018005106A JP 6986455 B2 JP6986455 B2 JP 6986455B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
stainless steel
duplex stainless
steel wire
prestressed concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018005106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019123905A (ja
Inventor
昌文 今井
英賢 横松
雅之 天藤
裕 田所
公一 吉村
史人 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Sumiden Stainless Steel Wire Co Ltd
Nippon Steel SG Wire Co Ltd
Nippon Steel Stainless Steel Corp
Original Assignee
Suzuki Sumiden Stainless Steel Wire Co Ltd
Nippon Steel SG Wire Co Ltd
Nippon Steel Stainless Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Sumiden Stainless Steel Wire Co Ltd, Nippon Steel SG Wire Co Ltd, Nippon Steel Stainless Steel Corp filed Critical Suzuki Sumiden Stainless Steel Wire Co Ltd
Priority to JP2018005106A priority Critical patent/JP6986455B2/ja
Publication of JP2019123905A publication Critical patent/JP2019123905A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6986455B2 publication Critical patent/JP6986455B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、プレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線材、二相ステンレス鋼線及びプレストレストコンクリート用緊張材に関する。
コンクリートには、引張力に弱く圧縮力に強いという特性がある。このため、荷重が作用する前にコンクリートに圧縮力がかかった状態(プレストレス)とし、荷重を受けた時にコンクリートに引張応力が発生しないようにするプレストレストコンクリートが用いられている。プレストレストコンクリートの緊張材にはPC鋼線またはPC鋼撚り線が用いられている。
PC鋼線またはPC鋼撚り線は、経済的に安価で、高強度かつ高伸び値の得られるピアノ線等の高炭素硬鋼線が多く用いられる。しかし、コンクリートの中性化や、道路凍結防止剤等に含まれる塩化物イオンがコンクリート構造物内部へ侵入する等により、鋼線が腐食し、コンクリート構造物の寿命を大きく損なうことがある。
そのため、高炭素硬鋼線に樹脂被覆を施した被覆鋼線や、被覆を行わないステンレス鋼線が提唱され、実際に使用されているが、前者の被覆鋼線では、工事施工時の被覆損傷等により、所定の耐食性能を得られないことがある。また、後者のステンレス鋼線については、緊張材という性格上、常時相当な引張応力が付加されることから、SUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼では応力腐食割れによる破断懸念がある。
そこで、近年では、耐応力腐食割れ特性に優れた二相ステンレス鋼が提唱されている。下記特許文献1、2には、二相ステンレス鋼の一例が記載されている。
国際公開第2015/190422号 特許第6141828号公報
特許文献1に記載された高強度複相ステンレス鋼線は、ばね用部品として好適な剛性率と捻り加工性に優れた鋼線とされており、剛性率を確保するためにMd30値が−15〜45の範囲にされている。このようなMd30値を有するステンレス鋼に対して、冷間伸線を施すと、加工誘起マルテンサイト相が多量に生成して鋼が硬化し、延性が低下して伸びが大幅に不足することになる。伸びが不足した鋼線をプレストレストコンクリートの緊張材に適用すると、プレストレストコンクリートに荷重が加わった際に緊張材が破断するおそれがある。このように、特許文献1に記載の高強度複相ステンレス鋼線は、プレストレストコンクリート用緊張材として使用することは適切ではない。
また、特許文献2に記載されたフェライト・オーステナイト系ステンレス鋼においては、オーステナイト相の安定化のためNiを0.8%以上含有し、一方でコスト削減のためにNi量を1.5%以下にしているが、Niが1.5%以下の二相ステンレス鋼をPC鋼線に適用すると、コンクリートの中性化または塩化物イオンのコンクリートへの侵入により、応力腐食割れが発生するおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、高強度で伸び率が高く、かつ、耐応力腐食割れ性に優れ、プレストレストコンクリートの緊張材の素材となる、二相ステンレス鋼線材を提供することを課題とする。また、本発明は、高強度で伸び率が高く、かつ、耐応力腐食割れ性に優れ、プレストレストコンクリートの緊張材として使用可能な、二相ステンレス鋼線を提供することを課題とする。更に、本発明は、高強度で伸び率が高く、耐応力腐食割れ性に優れたプレストレストコンクリート用緊張材を提供することを課題とする。
本発明の要旨は以下の通りである。
[1] オーステナイト相およびフェライト相を有する二相ステンレス鋼線材であって、
質量%で、
C:0.06%以下、
Si:1.0%以下、
Mn:5.5%以下、
Ni:1.5%超5.5%以下、
Cr:20.0%以上28.0%以下、
Mo:0.05%以上0.6%以下、
N:0.06%以上0.35%以下、
Cu:0.05%以上1.5%以下を含有し、
更に、Ti:0.01〜1.0%、Nb:0.01〜1.0%の1種または2種を含有し、
残部が鉄及び不純物からなり、
下記(1)式で表されるMd30値が0℃以上90℃以下の範囲であり、
金属組織における前記フェライト相の割合が体積分率で35.0%〜65.0%であることを特徴とする、プレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線材。
Md30(℃)=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+Cu)−18.5Mo−68Nb … (1)
ただし、(1)式における元素記号は各元素の含有量(質量%)であり、含有しない元素は0質量%を代入する
] オーステナイト相およびフェライト相を有する二相ステンレス鋼からなる二相ステンレス鋼線であって、
質量%で、
C:0.06%以下、
Si:1.0%以下、
Mn:5.5%以下、
Ni:1.5%超5.5%以下、
Cr:20.0%以上28.0%以下、
Mo:0.05%以上0.6%以下、
N:0.06%以上0.35%以下、
Cu:0.05%以上1.5%以下を含有し、
残部が鉄及び不純物からなり、
更に、Ti:0.01〜1.0%、Nb:0.01〜1.0%の1種または2種を含有し、
下記(1)式で表されるMd30値が0℃以上90℃以下の範囲であり、
引張強さが1550MPa以上であり、伸び率が1.6%以上であることを特徴とする耐応力腐食割れ性に優れたプレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線。
Md30(℃)=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+Cu)−18.5Mo−68Nb … (2)
ただし、(2)式における元素記号は各元素の含有量(質量%)であり、含有しない元素は0質量%を代入する
[2]に記載の耐応力腐食割れ性に優れたプレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線からなるプレストレストコンクリート用緊張材。
[2]に記載の耐応力腐食割れ性に優れたプレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線の撚り線からなるプレストレストコンクリート用緊張材。
本発明によれば、高強度で伸び率が高く、かつ、耐応力腐食割れ性に優れ、プレストレストコンクリートの緊張材の素材となる、二相ステンレス鋼線材を提供できる。また、本発明によれば、高強度で伸び率が高く、かつ、耐応力腐食割れ性に優れ、プレストレストコンクリートの緊張材として使用可能な、二相ステンレス鋼線を提供できる。更に、本発明によれば、高強度で伸び率が高く、耐応力腐食割れ性に優れたプレストレストコンクリート用緊張材を提供できる。
本発明の実施形態であるプレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線材は、オーステナイト相およびフェライト相を有する二相ステンレス鋼線材であって、質量%で、C:0.06%以下、Si:1.0%以下、Mn:5.5%以下、Ni:1.5%超5.5%以下、Cr:20.0%以上28.0%以下、Mo:0.05%以上0.6%以下、N:0.06%以上0.35%以下、Cu:0.05%以上1.5%以下を含有し、残部が鉄及び不純物からなり、下記(1)式で表されるMd30値が0℃以上90℃以下の範囲であり、金属組織における前記フェライト相の割合が体積分率で35.0%〜65.0%である二相ステンレス鋼線材である。
また、本発明の実施形態である二相ステンレス鋼線材は、質量%で、Ti:0.01〜1.0%、Nb:0.01〜1.0%の1種または2種を含有することが好ましい。
次に、本発明の実施形態であるプレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線は、オーステナイト相およびフェライト相を有する二相ステンレス鋼からなり、質量%で、C:0.06%以下、Si:1.0%以下、Mn:5.5%以下、Ni:1.5%超5.5%以下、Cr:20.0%以上28.0%以下、Mo:0.05%以上0.6%以下、N:0.06%以上0.35%以下、Cu:0.05%以上1.5%以下を含有し、残部が鉄及び不純物からなり、下記(1)式で表されるMd30値が0℃以上90℃以下の範囲であり、引張強さが1550MPa以上であり、伸び率が1.6%以上である二相ステンレス鋼線である。
また、本発明の実施形態である二相ステンレス鋼線は、更に、質量%で、Ti:0.01〜1.0%、Nb:0.01〜1.0%の1種または2種を含有することが好ましい。
Md30(℃)=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+Cu)−18.5Mo−68Nb … (1)
ただし、(1)式における元素記号は各元素の含有量(質量%)であり、含有しない元素は0質量%を代入する。
以下に、先ず、二相ステンレス鋼線材及び二相ステンレス鋼線の成分組成の限定理由について説明する。なお、以下の説明における(%)は、特に説明がない限り、質量%である。
Cは、伸線加工後に高強度を得るために、0.01%以上含有することが好ましい。しかしながら、Cが0.06%を超えると、伸びが低下するため、C量は0.06%以下とし、好ましくは0.02%以下とする。また、C量が0.01%未満になると、強度が不足するおそれがある。以上から、C量は0.06%以下が好ましく、0.01%以上0.06%以下がより好ましく、0.01%以上0.02%以下が更に好ましい。
Siは、脱酸を行い、脱酸生成物を少なくして強度特性を確保するために0.05%以上含有することが好ましい。より好ましくは、Si量を0.2%以上とする。しかしながら、Siが、1.0%を超えると、その効果は飽和するばかりか、伸線加工性と捻り加工性が悪くなる。従って、Si量は1.0%以下が好ましく、0.05%以上1.0%以下がより好ましい。
Mnは、高価なNiの代替元素として有効である。また、Mnは、捻り加工性を高める効果を有する。これらの効果を享受するため、Mn量は0.1%以上含有することが好ましい。Mn量は好ましくは1.0%以上である。しかしながら、Mnが5.5%を超えると、捻り加工性を劣化させる。従って、Mnは0.1%以上が好ましく、1.0%以上がより好ましい。また、Mnは5.5%以下が好ましい。
Niは、耐応力腐食割れ性と捻り加工性を確保するため、1.5%超含有する。好ましくは、Ni量を2.0%以上とする。しかしながら、5.5%超のNiを含有すると、Md30値が低くなり、強度が低下する。そのため、Ni量の上限を5.5%以下にする。Ni量は、好ましくは、4.5%以下である。
Crは、耐食性を確保するため、20.0%以上を含有する。しかしながら、Crが28.0%を超えると、Md30値が低くなり、強度が低下する。そのため、Cr量を28.0%以下にする。Cr量は好ましくは24.0%以下である。
Moは、耐食性を向上させる効果を有するため、0.05%以上含有させることが好ましい。しかしながら、Moが0.6%を超えると、その効果は飽和するばかりか、Md30値が低くなり、強度が低下するおそれがある。そのため、Mo量は0.6%以下が好ましい。Mo量はより好ましくは0.4%以下である。
Nは、強度を確保するために、0.06%以上含有する。より好ましくはN量を0.10%以上とする。しかしながら、Nが0.35%を超えると、Md30値が低くなり、強度が低下するおそれがあるばかりか、製鋼プロセスで窒素のブローホールが生成して製造性を大幅に劣化させる。そのため、N量を0.35%以下とする。N量は、より好ましくは0.30%以下である。
Cuは、微細Cu析出物として強度や伸びの向上に寄与させることができるため、0.05%以上含有させることが好ましい。しかしながら、Cuが1.5%を超えて含有すると、Md30値が低くなり、強度が低下するおそれがある。そのため、Cu量を1.5%以下とする。Cu量は、より好ましくは1.0%以下である。
本実施形態の二相ステンレス鋼線材及び二相ステンレス鋼線は、上述してきた元素以外は、Fe及び不純物からなる。代表的な不純物としては、O,S,Pなどが挙げられ、通常、鉄鋼の製造プロセスで不可避的不純物として0.0001〜0.1%の範囲の量で混入する。また、上述してきた元素以外の任意添加元素については、次にその詳細を説明する。なお、本明細書中に記載されていない元素であっても、本実施形態の効果を損なわない範囲で含有させることが出来る。
本実施形態の二相ステンレス鋼線材及び二相ステンレス鋼線は、Ti:0.01〜1.0%、Nb:0.01〜1.0%の1種または2種を含有してもよい。これらの元素を含有しない場合の下限値は0%である。Ti,Nbは、炭窒化物を形成して結晶粒径を微細にして、鋼線の強度を改善するため、必要に応じて、Ti:1.0%以下、Nb:1.0%以下のいずれか一方または両方を含有させてもよい。しかしながら、これら各元素を、それぞれの規定された上限を超えて含有させると、粗大介在物が生成し、鋼線の強度が低下するおそれがある。これらのことから、各元素の量の好ましい範囲は、Ti:0.01〜1.0%、Nb:0.01〜1.0%であり、更に好ましくは、Ti:0.1〜1.0%、Nb:0.1〜1.0%である。
以上説明した各元素の他にも、本実施形態の効果を損なわない範囲で含有させることが出来る。その他の成分について本実施形態では特に規定するものではないが、一般的な不純物元素であるP、S、Zn、Bi、Pb、Se、Sb、H、Ga等は可能な限り低減することが好ましい。これらの元素は、本実施形態の課題を解決する限度において、その含有量(割合)が制御され、必要に応じて、P≦0.040質量%、S≦0.001質量%、Zn≦100ppm、Bi≦100ppm、Pb≦100ppm、Se≦100ppm、Sb≦500ppm、H≦100ppm、Ga≦500ppmの1種以上を含有する。
次に、Md30値について説明する。本実施形態に係る二相ステンレス鋼線材及び二相ステンレス鋼線では、Md30値を0℃以上90℃以下の範囲とする。
Md30値は、伸線後の加工誘起マルテンサイト量と成分の関係をそれぞれ調査して得られた指標であり、伸線加工後の二相ステンレス鋼線の強度と伸びのバランスを安定的に確保するために適正な範囲に制御する必要がある。Md30値は、下記(1)式より求められる値であり、この値が0℃未満の場合、オーステナイト相が安定して加工誘起マルテンサイト相が生成し難くなり、強度が劣位になる。一方、Md30値が90℃を超えると、オーステナイト相が不安定となり、伸線加工で加工誘起マルテンサイト相の生成量が増大し、伸びが劣化する。そのため、Md30値を0〜90℃に限定する。好ましくは、Md30値を10℃以上とし、60℃以下とする。
Md30(℃)=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+Cu)−18.5Mo−68Nb … (1)
ただし、(1)式における元素記号は各元素の含有量(質量%)であり、含有しない元素は0質量%を代入する。
次に、本実施形態に係る二相ステンレス鋼線材及び二相ステンレス鋼線の金属組織について説明する。本実施形態に係る二相ステンレス鋼線材は、フェライト相及びオーステナイト相を有している。金属組織の残部は、不可避的析出相(不可避的に含まれる析出相)である。また、二相ステンレス鋼線は、フェライト相、オーステナイト相を有しており、更に、加工誘起マルテンサイト相を含む。金属組織の残部は、不可避的析出相(不可避的に含まれる析出相)である。ステンレス鋼中には、含有元素の組み合わせによっては炭化物、硫化物及び窒化物などの析出物が析出したり、脱酸時に生成した酸化物が不可避的に残存したりする場合がある。これらが不可避的析出相となる。
二相ステンレス鋼線材においては、金属組織におけるフェライト相の割合が体積分率で35.0%〜65.0%である。フェライト相が35.0%未満では、伸びが劣化するため、下限を35.0%以上とする。フェライト相は、好ましくは、40.0%以上である。一方、フェライト相が65.0%を超えると、強度特性に劣るばかりか、熱間製造性を得られない。そのため、フェライト相の上限を65.0%以下に限定する。フェライト相は、好ましくは60.0%以下である。
フェライト相の分率の測定方法は、磁気誘導法によって測定することが好ましい。より具体的には、ヘルムートフィッシャー社製のフェライトスコープFMP30を用いて測定できる。
二相ステンレス鋼線材を冷間で伸線加工することにより二相ステンレス鋼線を得るが、その際に、オーステナイト相の一部が、冷間加工によって、加工誘起マルテンサイト相へ変態する。加工誘起マルテンサイト相に変態させることで、加工後の二相ステンレス鋼線の強度を向上できる。ただし、加工誘起マルテンサイト量が増大すると伸びが低下し、プレストレストコンクリート用緊張材として使用できなくなるため、加工誘起マルテンサイトの生成量を制限する必要がある。本実施形態では、加工誘起マルテンサイトの生成量をプレストレストコンクリート用緊張材として適切な範囲にする必要があり、そのため、Md30値を0〜90℃の範囲に制御する。
本実施形態に係る二相ステンレス鋼線は、引張強さが1550MPa以上であり、伸び率が1.6%以上であることが好ましい。引張強さが1550MPa以上、かつ伸び率が1.6%以上であることにより、二相ステンレス鋼線をプレストレストコンクリートの緊張材として用いた場合に、コンクリート構造材に応力が加わったとしてもコンクリート構造材が破損するおそれがない。
次に、本実施形態に係る二相ステンレス鋼線材及び二相ステンレス鋼線の製造方法について説明するが、本実施形態の二相ステンレス鋼線材及び二相ステンレス鋼線の製造方法は、これに限るものではない。
本実施形態では、所定の成分を有する鋼から二相ステンレス鋼線材を製造した後、最終伸線の直前に固溶化熱処理を行い、その後、最終伸線を行って二相ステンレス鋼線とする。最終伸線の直前に固溶化熱処理を行うことで、耐食性が向上する。より具体的には、以下に説明する工程を経るとよい。
上記の化学成分の鋼を鋳造してビレットとする。次いで、加熱温度を1000〜1300℃の範囲内として、ビレットを加熱する。なお、加熱する際のビレットの在炉時間(炉内でビレットを保持する時間)は、例えば200分以下とすることができる。
次に、加熱後のビレットに対して熱間線材圧延を施し、99.0%以上の減面率で熱間加工する。熱間線材圧延後に水冷して熱間圧延線材とする。また、熱間線材圧延後に所定の熱処理温度に保持した後、水冷等により急冷する固溶化熱処理を行ってから、固溶化熱処理済みの熱間圧延線材としてもよい。このようにして、本実施形態の二相ステンレス鋼線材を製造する。固溶化熱処理時の熱処理温度が950℃未満では、伸びが低下するおそれがある。一方、過度に高温とした固溶化熱処理を行うと、強度が低下するおそれがある。そのため、固溶化熱処理を行う場合、熱処理温度を950〜1150℃とすることが好ましい。
次に、固溶化熱処理済みの熱間圧延線材を冷間で50〜90%の減面率で伸線加工して本実施形態の二相ステンレス鋼線とする。
または、固溶化熱処理を行っていない熱間圧延線材を所定の線径まで伸線加工し、次いで、950〜1150℃に保持した後、間接冷却等により急冷する固溶化熱処理(ストランド焼鈍、以下、BA熱処理ともいう)を施したのち50〜90%の減面率で伸線を施すことで、本実施形態の二相ステンレス鋼線としてもよい。
更には、固溶化熱処理済みの熱間圧延線材を所定の線径まで伸線加工し、次いで、950〜1150℃に保持した後、間接冷却等により急冷する固溶化熱処理(BA熱処理)を施したのち50〜90%の減面率で伸線を施すことで、本実施形態の二相ステンレス鋼線としてもよい。
固溶化熱処理済みの熱間圧延線材の伸線の減面率、または、所定の線径まで伸線加工し固溶化熱処理(BA熱処理)を実施後の伸線の減面率が50%未満では、1550MPa以上の引張強度を得ることができないため、減面率を50%以上とする。また、伸びを1.6%以上にするため、減面率90%以下とする。減面率の好ましい範囲は85%以下である。
BA熱処理の温度(BA温度)が950℃未満では、伸線時の割れや伸びの低下が生じるおそれがある。このため、BA温度を950℃以上とし、好ましくは1000℃以上とする。一方、BA温度が1150℃を超えると、結晶粒が発達し、粗大な結晶粒が残存し、鋼線の強度を劣化させる。このため、BA温度を1150℃以下とし、好ましくは1100℃以下とする。また、BA熱処理の時間(BA時間)が5分より長くなると、クリープ変形するため、BA時間を5分以内とする。なおBA時間の下限は特に限定しないが、0.6分以上とすることが好ましい。好ましいBA時間の範囲を1分以上、3.5分以下とする。更に好ましくは3分以下とする。
「間接冷却」の手段としては、例えば、水中に設置され内部が空洞(空気)とされたパイプ内で冷却する方法等が挙げられる。なお、間接冷却とは、冷却対象物(本実施形態では鋼線)に対して冷却材(冷却水等)を直接接触させて冷却するのではなく、間接的に冷却する方法のことである。
以上説明した製法により、本実施形態に係る二相ステンレス鋼線を得ることができる。
本実施形態の二相ステンレス鋼線は、そのまま、若しくは表面に凸部若しくは凹部を設ける加工を施すことで、プレストレストコンクリート用緊張材とすることができる。
また、2本以上の二相ステンレス鋼線が撚り合わされてなる撚り鋼線を、プレストレストコンクリート用緊張材とすることができる。
本実施形態のプレストレストコンクリート用緊張材は、プレストレストコンクリートの緊張材として用いることができる。プレストレストコンクリートは、緊張材に引張応力を印加して緊張させた状態でコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後に緊張材の緊張を解除することで製造される。このため、緊張材には、引っ張り強度と伸びを両立することが望ましいところ、本実施形態の二相ステンレス鋼線は、引張強さが1550MPa以上であり、伸び率が1.6%以上であるので、プレストレストコンクリートの緊張材として好適に用いることができる。
以下に本発明の実施例について説明するが、実施例での条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、以下の実施例で用いた条件に限定されるものではない。本発明は、本発明の要件を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
表1に鋼A〜Hの化学組成、Md30値、金属組織中のフェライト相の体積分率を示す。なお、表中の下線が付された数値は、本実施形態の範囲から外れているものを示す。鋼G及び鋼Hは、オーステナイト系ステンレス鋼である。それ以外の鋼A〜Fは、フェライト相およびオーステナイト相を含む二相ステンレス鋼である。
Figure 0006986455
これらの化学組成の鋼は、ステンレス鋼の安価な溶製プロセスであるAOD溶製を想定し、100kgの真空溶解炉にて溶解し、φ180mmの鋳片に鋳造した。そしてその鋳片を1100℃で200分間加熱し、次いでφ10mmまで熱間の線材圧延(減面率:99.7%)を行い、1050℃で熱間圧延を終了した。その直後に水冷し、固溶体化熱処理として1050℃で90分間の熱処理を実施して水冷した。次いで酸洗を行い線材とした。
その後、線材に対して伸線を施した。次いで伸線後の鋼線に対してBA熱処理(BA温度=1050℃、BA時間=2min)を施した。その後、更に伸線を施して、ステンレス鋼線とした。このステンレス鋼線の単線からなるプレストレストコンクリート用緊張材を得た。また、一部のステンレス鋼線について、3本のステンレス鋼線を束ねて捻り加工を行うことにより、プレストレストコンクリート用緊張材を得た。
表2には、鋼種A〜Hについて、各種の加工条件によって試験No.a1〜h1のステンレス鋼線を製造し、耐応力腐食性を評価した結果を示す。
表3には、鋼種A〜Hについて、各種の伸線加工条件で製造したステンレス鋼線の引張強さ(N/mm)、0.2%耐力(N/mm)及び伸び(%)を示す。なお、表2及び表3に示す加工度は、BA熱処理後の伸線加工における減面率である。
また、応力腐食割れの試験は、JIS G 0576(2011)の「ステンレス鋼の応力腐食割れ試験方法」の単軸引張試験に準拠して行った。
Figure 0006986455
Figure 0006986455
表2に示すように、化学成分が本発明の範囲内である鋼A〜DからなるNo.a1〜d3の鋼線は、何れも、耐応力腐食割れ性に優れていることがわかる。
化学成分が本発明の範囲外である鋼E及びFからなるNo.e1、f1の鋼線は、何れも、耐応力腐食割れ性に優れているが、後述するように、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上が両立せず、比較例になる。
化学成分が本発明の範囲外である鋼G及びHからなるNo.g1、g2、h1の鋼線は、何れも、耐応力腐食割れ性に劣る。鋼G及びHは、オーステナイト系ステンレス鋼である。オーステナイト相は応力腐食割れが進展しやすく、フェライト相は応力腐食割れが進展しにくい特性を持つところ、鋼G及びHを冷間加工してなる試料No.g1、g2、h1は、一部に加工誘起マルテンサイトが生成するものの、組織のほとんどがオーステナイト相であるため、耐応力腐食割れが劣位になったものと考えられる。
次に、表3に示すように、No.1〜7は、鋼Aを65%〜85%の範囲の加工度で伸線加工したものであるが、このうち、加工度70〜80%の範囲で伸線加工したNo.2〜5は、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上が両立する。
同様に、No.8〜14は、鋼Bを65%〜85%の範囲の加工度で伸線加工したものであるが、このうち、加工度70〜80%の範囲で伸線加工したNo.2〜5は、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上が両立する。
同様に、No.15〜18は、鋼Cを加工度70〜80%の範囲で伸線加工したものであり、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上が両立する。
同様に、No.19〜22は、鋼Dを加工度70〜80%の範囲で伸線加工したものであり、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上が両立する。
鋼A〜Dは何れも、化学成分が本発明の範囲内にあるため、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上の両方を満足できる。また、表2において示したように、耐応力腐食割れにも優れる。よって、プレストレストコンクリート用緊張材として好適に使用できる。
一方、表3に示すように、No.23〜27は、鋼Eを70%〜85%の範囲の加工度で伸線加工したものであるが、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上が両立しない。また、加工度が70%未満では引張強さが不足し、85%超では伸びが不足すると推測される。よって、鋼Eは、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上を両立させることが困難である。
同様に、No.28〜31は、鋼Fを70%〜85%の範囲の加工度で伸線加工したものであるが、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上が両立しない。また、加工度が70%未満では引張強さが不足し、85%超では伸びが不足すると推測される。よって、鋼Fは、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上を両立させることが困難である。
鋼E〜Fは何れも、化学成分が本発明の範囲外であり、特にMd30値が0℃未満であるため、いかなる加工条件によっても、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上の両方を同時に満足できない。よって、プレストレストコンクリート用緊張材として使用することは困難である。
次に、表3に示すように、No.32〜38は、鋼Gを50%〜80%の範囲の加工度で伸線加工したものであるが、このうち、加工度50〜70%の範囲で伸線加工したNo.32〜36は、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上が両立する。
また、No.39〜45は、鋼Hを50%〜80%の範囲の加工度で伸線加工したものであるが、このうち、加工度55〜60%の範囲で伸線加工したNo.40〜41は、引張強さ1550MPa以上かつ伸び1.6%以上が両立する。
しかし、鋼G及びHは、表2において説明したように、耐応力腐食割れ性に劣る。よって、プレストレストコンクリート用緊張材として使用することは困難である。

Claims (4)

  1. オーステナイト相およびフェライト相を有する二相ステンレス鋼線材であって、
    質量%で、
    C:0.06%以下、
    Si:1.0%以下、
    Mn:5.5%以下、
    Ni:1.5%超5.5%以下、
    Cr:20.0%以上28.0%以下、
    Mo:0.05%以上0.6%以下、
    N:0.06%以上0.35%以下、
    Cu:0.05%以上1.5%以下を含有し、
    更に、Ti:0.01〜1.0%、Nb:0.01〜1.0%の1種または2種を含有し、
    残部が鉄及び不純物からなり、
    下記(1)式で表されるMd30値が0℃以上90℃以下の範囲であり、
    金属組織における前記フェライト相の割合が体積分率で35.0%〜65.0%であることを特徴とする、プレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線材。
    Md30(℃)=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+Cu)−18.5Mo−68Nb … (1)
    ただし、(1)式における元素記号は各元素の含有量(質量%)であり、含有しない元素は0質量%を代入する。
  2. オーステナイト相およびフェライト相を有する二相ステンレス鋼からなる二相ステンレス鋼線であって、
    質量%で、
    C:0.06%以下、
    Si:1.0%以下、
    Mn:5.5%以下、
    Ni:1.5%超5.5%以下、
    Cr:20.0%以上28.0%以下、
    Mo:0.05%以上0.6%以下、
    N:0.06%以上0.35%以下、
    Cu:0.05%以上1.5%以下を含有し、
    更に、質量%で、Ti:0.01〜1.0%、Nb:0.01〜1.0%の1種または2種を含有し、
    残部が鉄及び不純物からなり、
    下記(1)式で表されるMd30値が0℃以上90℃以下の範囲であり、
    引張強さが1550MPa以上であり、伸び率が1.6%以上であることを特徴とする耐応力腐食割れ性に優れたプレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線。
    Md30(℃)=551−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+Cu)−18.5Mo−68Nb … (2)
    ただし、(2)式における元素記号は各元素の含有量(質量%)であり、含有しない元素は0質量%を代入する。
  3. 請求項2に記載の耐応力腐食割れ性に優れたプレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線からなるプレストレストコンクリート用緊張材。
  4. 請求項2に記載の耐応力腐食割れ性に優れたプレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線の撚り線からなるプレストレストコンクリート用緊張材。
JP2018005106A 2018-01-16 2018-01-16 プレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線材、二相ステンレス鋼線及びプレストレストコンクリート用緊張材 Active JP6986455B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018005106A JP6986455B2 (ja) 2018-01-16 2018-01-16 プレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線材、二相ステンレス鋼線及びプレストレストコンクリート用緊張材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018005106A JP6986455B2 (ja) 2018-01-16 2018-01-16 プレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線材、二相ステンレス鋼線及びプレストレストコンクリート用緊張材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019123905A JP2019123905A (ja) 2019-07-25
JP6986455B2 true JP6986455B2 (ja) 2021-12-22

Family

ID=67397992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018005106A Active JP6986455B2 (ja) 2018-01-16 2018-01-16 プレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線材、二相ステンレス鋼線及びプレストレストコンクリート用緊張材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6986455B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7349849B2 (ja) 2019-08-29 2023-09-25 日鉄ステンレス株式会社 チェーン
CN110760755A (zh) * 2019-11-12 2020-02-07 江阴康瑞成型技术科技有限公司 耐腐蚀低成本精制环保型不锈钢丝的制造工艺
CN113944058B (zh) * 2021-09-26 2023-06-16 江苏亚盛金属制品有限公司 基于高强度耐疲劳双相不锈钢丝绳的研究方法及钢丝绳

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2783504B2 (ja) * 1993-12-20 1998-08-06 神鋼鋼線工業株式会社 ステンレス鋼線状体
JP5154122B2 (ja) * 2007-03-29 2013-02-27 日本精線株式会社 高強度ステンレス鋼及びこれを用いた高強度ステンレス鋼線
WO2015086903A1 (en) * 2013-12-13 2015-06-18 Outokumpu Oyj Method for producing high-strength duplex stainless steel
JP6286540B2 (ja) * 2014-06-11 2018-02-28 新日鐵住金ステンレス株式会社 高強度複相ステンレス鋼線材、高強度複相ステンレス鋼線とその製造方法、ならびにばね部品
JP6475053B2 (ja) * 2015-03-25 2019-02-27 新日鐵住金ステンレス株式会社 二相系ステンレス鋼線およびねじ製品ならびに二相系ステンレス鋼線の製造方法
JP6763759B2 (ja) * 2015-11-20 2020-09-30 日本精線株式会社 磁気特性に優れた二相系のステンレス鋼線、及び篩用、ネットコンベア用又はフィルタ用の磁性金網製品
JP6623780B2 (ja) * 2016-01-18 2019-12-25 日本製鉄株式会社 クラッド板およびその製造方法、ならびに誘導加熱調理器用器物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019123905A (ja) 2019-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6302722B2 (ja) ばね疲労特性に優れた高強度複相ステンレス鋼線材、及びその製造方法、ならびにばね疲労特性に優れた高強度複相ステンレス鋼線
JP6461360B2 (ja) ばね用鋼線およびばね
JP5092554B2 (ja) 高強度鉄筋用鋼材の製造方法
JP6048436B2 (ja) 調質高張力厚鋼板及びその製造方法
KR20150002848A (ko) 코일링성과 내수소취성이 우수한 고강도 스프링용 강선 및 그의 제조 방법
CN108315637B (zh) 高碳热轧钢板及其制造方法
JP6986455B2 (ja) プレストレストコンクリート用緊張材用の二相ステンレス鋼線材、二相ステンレス鋼線及びプレストレストコンクリート用緊張材
JP6190298B2 (ja) 耐遅れ破壊性に優れた高強度ボルト用鋼および高強度ボルト
JP7226548B2 (ja) 線材
JPWO2017154930A1 (ja) 耐水素誘起割れ性に優れた高強度平鋼線
WO2020136829A1 (ja) ニッケル含有鋼板
JP2019119934A (ja) 超低降伏比高張力厚鋼板およびその製造方法
JP6988836B2 (ja) 超低降伏比高張力厚鋼板およびその製造方法
WO2015186801A1 (ja) 鋼線
JP4850444B2 (ja) 延性に優れる高強度・高耐食性の安価オーステナイト系ステンレス鋼線
JP2012193404A (ja) 継目無鋼管およびその製造方法
JP7163639B2 (ja) 鋼棒又は鋼製品と、それらの製造方法
JP2002309349A (ja) 強度安定性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼
JP4430559B2 (ja) 耐遅れ破壊性に優れた高強度ボルト用鋼及び高強度ボルト
JP4465883B2 (ja) コンクリート中での耐食性に優れた鉄筋用Cr含有棒鋼および鉄筋コンクリート構造物
JP4207447B2 (ja) ステンレス鋼鉄筋及びその製造方法
CN108350544B (zh) 钢线
JP6682863B2 (ja) 高炭素鋼線材および高炭素鋼線
JP6728817B2 (ja) 高強度ばね用鋼及びばね
JP5136174B2 (ja) 耐候性、耐遅れ破壊特性に優れた高強度ボルト用鋼

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180209

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6986455

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150