JP2003089855A - ステンレス鋼鉄筋及びその製造方法 - Google Patents

ステンレス鋼鉄筋及びその製造方法

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JP2003089855A JP2002099068A JP2002099068A JP2003089855A JP 2003089855 A JP2003089855 A JP 2003089855A JP 2002099068 A JP2002099068 A JP 2002099068A JP 2002099068 A JP2002099068 A JP 2002099068A JP 2003089855 A JP2003089855 A JP 2003089855A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腐食性の強い環境においても使用することが
できるとともに、0.2%耐力が295N/mm2
上、345N/mm2 以上又は490N/mm2 以上で
あり、かつオーステナイト結晶粒度が粒度番号5〜14
の大きさであステンレス鋼鉄筋及びこのステンレス鋼鉄
筋を低いコストで製造する方法を提供すること。 【解決手段】 オーステナイト系又はオーステナイト・
フェライト系ステンレス鋼の成分組成を有し、0.2%
耐力が295N/mm2 以上、オーステナイト結晶粒度
が粒度番号5〜14の大きさであり、かつ10%しゅう酸
エッチ試験において段状組織又は混合組織のものである
ことを特徴とする熱間圧延で製造したステンレス鋼鉄
筋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステンレス鋼鉄筋
及びその製造方法、詳細には耐食性に優れ、かつ0.2
%耐力が295N/mm2 以上、345N/mm2 以上
又は490N/mm2 以上のステンレス鋼鉄筋及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土木及び建築に使用するコンクリ
ート用の鉄筋には、JIS G 3112に規定されて
いる鉄筋コンクリート用棒鋼が使用されている。このJ
ISに規定されている鉄筋コンクリート用棒鋼には、丸
鋼と異形棒鋼が規定されており、丸鋼にはSR235、
SR295の2種類が規定されている。このうちのSR
295について説明すると、成分組成がPが0.050
%以下、Sが0.050%以下にすることが特定されて
いるだけで、他の成分が特定されておらず、0.2%耐
力が295N/mm2 以上であり、引張強さが440〜
600N/mm2、伸びが18%以上又は20%以上で
あること等が規定されている。
【0003】さらに、上記異形棒鋼については、SD2
95A、SD295B、SD345、SD390及びS
D490の5種類が規定されている。このうちのSD3
45について説明すると、成分組成がCが0.27%以
下、Siが0.55%以下、Mnが1.60%以下、P
が0.04%以下、Sが0.040%以下、C+Mn/
6が0.50以下のもので、0.2%耐力が345〜4
40N/mm2 であり、引張強さが490N/mm2
上、伸びが18%以上又は20%以上であること等が規
定されている。また、従来の鉄筋には、上記普通鋼の鉄
筋のほか、この普通鋼の鉄筋の耐食性を高くするために
エポキシ樹脂が被覆されたもの、高耐力を得るために冷
間加工されたもの等がある。
【0004】上記普通鋼の鉄筋においては、腐食性の強
い環境等で使用した場合、耐食性が低いため、コンクリ
ートにひびが入ったときには腐食され、腐食されたこと
により鉄筋が膨張してコンクリートを破壊するという欠
点がある。さらに、上記エポキシ樹脂を被覆したもの
は、被覆されてないものより耐食性が優れているが、皮
膜が劣化し、また運搬中等に皮膜が破損するため、耐食
性が十分でなく、また溶接する個所においては新たに皮
膜を形成する必要がある等の欠点がある。
【0005】また、オーステナイト系ステンレス鋼を鉄
筋にすることも提案されているが、オーステナイト系ス
テンレス鋼の鉄筋は、熱間加工をした後溶体化処理をす
る必要があるために溶体化処理をしているが、溶体化処
理をすると軟化して鉄筋に必要な0.2%耐力が295
N/mm2 以上にならないので、耐力を上げるために冷
間加工をしているが、冷間加工をすると加工のためのコ
ストがかかるとともに、耐食性が低下すること等の欠点
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、腐食性の強
い環境においても使用することができるとともに、0.
2%耐力が295N/mm2 以上、345N/mm2
上又は490N/mm2以上であり、かつ結晶粒度が粒
度番号5〜14の大きさであるステンレス鋼鉄筋及びこ
のステンレス鋼鉄筋を低いコストで製造する方法を提供
することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、鉄筋に適したステンレス鋼の種類、成分組成、製造
方法等について鋭意研究していたところ、耐食性が高
い、すなわち10%しゅう酸エッチ試験において段状組織
(結晶粒界にみぞのない組織)又は混合組織(結晶粒界
に部分的にみぞのある組織であり、完全にみぞで囲まれ
た結晶粒が1つもないもの)のものにするには、一般の
オーステナイト系又はオーステナイト・フェライト系ス
テンレス鋼又は上記本発明の鉄筋用のオーステナイト系
又はオーステナイト・フェライト系ステンレス鋼を用い
て本発明の製造方法、すなわち熱間圧延を800〜11
00℃の温度範囲内で終了し、その後0.6〜5.0℃
/秒の冷却速度で300℃以下まで冷却する製造方法で
鉄筋を製造すれば、冷間加工をしなくても0.2%耐力
が295N/mm2 以上及び345N/mm2 以上、特
に熱間圧延を800〜940℃の温度範囲内で終了すれ
ば、冷間加工をしなくても0.2%耐力が又は490N
/mm2 以上になり、また耐食性の高い、すなわち10%
しゅう酸エッチ試験において段状組織(結晶粒界にみぞ
のない組織)等になること、鉄筋に必要な耐力を得るた
めには、オーステナイト結晶粒度を粒度番号5〜14の
大きさにする必要があること等の知見を得た。本発明
は、これらの知見に基づいて発明をされたものである。
【0008】すなわち、本発明の熱間加工で製造された
ステンレス鋼鉄筋においては、オーステナイト系又はオ
ーステナイト・フェライト系ステンレス鋼の成分組成を
有し、0.2%耐力が295N/mm2 以上、オーステ
ナイト結晶粒度が粒度番号5〜14、好ましくは7〜1
2の大きさであり、かつ10%しゅう酸エッチ試験におい
て段状組織又は混合組織、好ましくは段状組織のものに
することである。
【0009】さらに、本発明の熱間加工で製造されたス
テンレス鋼鉄筋においては、C:0.20%以下、S
i:1.00%以下、Mn:2.00%以下、P:0.
045%以下、S:0.030%以下、Ni:3.00
〜15.00%、Cr:16.00〜30.00%及び
N:0.01〜0.15%を含有し、更に必要に応じて
Mo:2.00〜3.00%、Nb:0.05〜0.2
0%、Ti:0.05〜0.20%及びCu:0.30
〜2.00%のうちの1種または2種以上を含有し、残
部Fe及び不可避不純物からなる成分組成を有し、0.
2%耐力が295N/mm2 以上、オーステナイト結晶
粒度が粒度番号5〜14、好ましくは7〜12の大きさ
であり、かつ10%しゅう酸エッチ試験において段状組織
又は混合組織、好ましくは段状組織のものにすることで
ある。
【0010】また、本発明の熱間加工で製造されたステ
ンレス鋼鉄筋においては、C:0.20%以下、Si:
1.00%以下、Mn:2.00%以下、P:0.04
5%以下、S:0.030%以下、Ni:3.00〜1
5.00%、Cr:16.00〜30.00%及びN:
0.01〜0.50%を含有し、更に必要に応じてM
o:2.00〜3.00%、Nb:0.05〜0.20
%、Ti:0.05〜0.20%及びCu:0.30〜
2.00%のうちの1種または2種以上を含有し、残部
Fe及び不可避不純物からなる成分組成を有し、0.2
%耐力が345N/mm2 以上又は490N/mm2
上、オーステナイト結晶粒度が粒度番号5〜14、好ま
しくは7〜12の大きさであり、かつ10%しゅう酸エッ
チ試験において段状組織又は混合組織、好ましくは段状
組織のものにすることである。
【0011】上記課題を解決するため、本発明のステン
レス鋼鉄筋の製造方法においては、オーステナイト系又
はオーステナイト・フェライト系ステンレス鋼を800
〜1100℃の温度範囲で圧延を終了し,すなわち12
00℃等に加熱し、熱間圧延を800〜1100℃の温
度範囲で終了し、その後0.6〜5.0℃/秒の冷却速
度で300℃以下まで冷却することを特徴とする0.2
%耐力が295N/mm2 以上、オーステナイト結晶粒
度が粒度番号5〜14、好ましくは7〜12の大きさで
あり、かつ10%しゅう酸エッチ試験において段状組織又
は混合組織、好ましくは段状組織のものにすることであ
る。
【0012】さらに、本発明のステンレス鋼鉄筋の製造
方法においては、C:0.20%以下、Si:1.00
%以下、Mn:2.00%以下、P:0.045%以
下、S:0.030%以下、Ni:3.00〜15.0
0%、Cr:16.00〜30.00%およびN:0.
01〜0.15%を含有し、更に必要に応じてMo:
2.00〜3.00%、Nb:0.05〜0.20%、
Ti:0.05〜0.20%及びCu:0.30〜2.
00%のうちの1種または2種以上を含有し、残部Fe
及び不可避不純物からなる成分組成を有するオーステナ
イト系又はオーステナイト・フェライト系ステンレス鋼
を800〜1100℃の温度範囲で圧延を終了し,すな
わち1200℃等に加熱し、熱間圧延を800〜110
0℃の温度範囲で終了し、その後0.6〜5.0℃/秒
の冷却速度で300℃以下まで冷却することによって、
0.2%耐力が295N/mm2 以上、オーステナイト
結晶粒度が粒度番号5〜14、好ましくは7〜12の大
きさであり、かつ10%しゅう酸エッチ試験において段状
組織又は混合組織、好ましくは段状組織のものにするこ
とである。
【0013】また、本発明のステンレス鋼鉄筋の製造方
法においては、C:0.20%以下、Si:1.00%
以下、Mn:2.00%以下、P:0.045%以下、
S:0.030%以下、Ni:3.00〜15.00
%、Cr:16.00〜30.00%及びN:0.01
〜0.50%を含有し、更に必要に応じてMo:2.0
0〜3.00%、Nb:0.05〜0.20%、Ti:
0.05〜0.20%及びCu:0.30〜2.00%
のうちの1種または2種以上を含有し、残部Fe及び不
可避不純物からなる成分組成を有するオーステナイト系
又はオーステナイト・フェライト系ステンレス鋼を80
0〜1100℃の温度範囲で圧延を終了し,すなわち1
200℃等に加熱し、熱間圧延を800〜1100℃の
温度範囲で終了し、その後0.6〜5.0℃/秒の冷却
速度で300℃以下まで冷却するこによって、0.2%
耐力が345N/mm2 以上又は490N/mm2
上、オーステナイト結晶粒度が粒度番号5〜14、好ま
しくは7〜12の大きさであり、かつ10%しゅう酸エッ
チ試験において段状組織又は混合組織、好ましくは段状
組織のものにすることである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のオーステナイト系又はオ
ーステナイト・フェライト系ステンレス鋼の成分組成を
有し、0.2%耐力が295N/mm2 以上、オーステ
ナイト結晶粒度が粒度番号5〜14の大きさであり、か
つ10%しゅう酸エッチ試験において段状組織又は混合組
織のものであることを特徴とする熱間加工で製造された
ステンレス鋼鉄筋及びその製造方法に用いるオーステナ
イト系又はオーステナイト・フェライト系ステンレス鋼
は、SUS304、SUS316等のオーステナイト系
ステンレス鋼又はSUS329J1,SUS329J4
L等のオーステナイト・フェライト系ステンレス鋼であ
れば、成分組成に制限がなく、いずれのもでもよい。
【0015】次に、本発明の他のステンレス鋼鉄筋及び
その製造方法において成分組成を上記のように特定した
理由を説明する。 C:0.20%以下 Cは、鋼の硬度及び耐力を高めるために含有させる元素
であるが、0.20%、好ましくは0.8%を超えると
Crとの炭化物が多く形成され、粒界にCr炭化物が析
出して基地に固溶するCrが減少し、耐食性を低下させ
るので、その含有範囲を0.20%以下とする。好まし
くは0.04〜0.08%である。
【0016】Si:1.00%以下 Siは、通常脱酸剤として、また耐酸化性を高めるため
に含有させる元素であるが、1.0%を超えると基地の
靭性を低下させるので、その含有量を1.0%以下とす
る。 Mn:2.00%以下 Mnは、通常脱酸剤として、またSと化合物を作り赤熱
脆性を防止する効果があるので、それらのために含有さ
せる元素であるが、2.0%を超えて含有させると熱間
加工性を低下させるので、その含有量を2.0%以下と
する。
【0017】P:0.045%以下 Pは、不純物であるので少ないほうが好ましいが、0.
045%以下であれば耐食性、靱性に及ぼす影響が少な
く、またコストも高くならないので、その含有量を0.
045%以下とする。 S:0.030%以下 Sは、Pと同様に不純物であるので少ないほうが好まし
いが、0.030%以下であれば熱間加工性、靱性等に
及ぼす影響が少ないので、その含有量を0.030%以
下とする。
【0018】Ni:3.00〜15.00% Niは、オーステナイト相又はオーステナイト・フェラ
イト相を安定させるとともに、耐食性を高めるので、そ
れらのために含有させる元素である。それらの効果を得
るためには3.00%以上含有させる必要があるが、1
5.00%を超えて含有させても耐食性の改善効果が飽
和し、またコストも高くなるので、その含有量を3.0
0〜15.00%とする。
【0019】Cr:16.00〜30.00% Crは、耐食性、耐力を向上させるので、それらのため
に含有させる元素である。それらの効果を得るには1
6.00%以上含有させる必要があるが、30.00%
を超えて含有させるとフェライトが多く生成され、また
σ相の析出等により、耐食性の低下あるいは脆化を起こ
すので、その含有範囲を16.00〜30.00%とす
る。
【0020】 N:0.01〜0.15%又は0.01〜0.50% Nは、オーステナイト相を安定化するとともに、圧延後
の0.2%耐力を向上させるので、それらのために含有
させる元素である。それらの効果、特に0.2%耐力を
295N/mm2 以上又は490N/mm2 以上にする
ためには0.01%以上含有させる必要があるが、0.
15%又は0.50%を超えて含有させるとそれぞれの
製造コストを高くするので、その含有量を0.01〜
0.15%又は0.01〜0.50%とする。
【0021】Mo:2.00〜3.00% Moは、耐食性を向上させるので、そのために含有させ
る元素である。その効果を得るためには2.0%以上含
有させる必要があるが、3.0%を超えるとその効果が
飽和するので、その含有量を2.00〜3.00%にす
る。
【0022】Nb:0.05〜0.20%、Ti:0.
05〜0.20% NbとTiは、0.2%耐力を向上させるとともに、
C,Nを固定して粒界への析出を抑制することによって
みぞのある組織の生成を抑制する(C,Nが粒界に析出
して粒界付近のCrと化合してCrの不足状態を生成し
ないようにする)ので、それらのために含有させる元素
である。それらの効果を得るためには0.05%以上含
有させる必要があるが、0.20%を超えるとO,Nと
の化合物を作り、鋼の清浄度を害するので、その含有量
をそれぞれ0.05〜0.20%とする。
【0023】Cu:0.30〜2.00% Cuは、耐食性を向上させるので、そのために含有させ
る元素である。その効果を得るには0.30%以上含有
させる必要があるが、2.00%を超えると熱間加工性
を低下させるので、その含有量を0.30〜2.00%
とする。
【0024】次に、0.2%耐力、オーステナイト結晶
粒度及び10%しゅう酸エッチ試験において発生する結晶
粒界の組織について説明する。本発明のステンレス鋼鉄
筋においては、0.2%耐力を295N/mm2 以上、
345N/mm2 以上又は490N/mm2 以上に特定
しているが、このように特定するのは、JIS G 3
112に規定されている鉄筋コンクリート用棒鋼の丸鋼
と異形棒鋼の0.2%耐力が295N/mm2 以上、3
45N/mm2以上又は490N/mm2 以上にするこ
とが規定されているので、ここに規定されている条件を
満たすためである。
【0025】本発明のステンレス鋼鉄筋においては、オ
ーステナイト結晶粒度を粒度番号5〜14の大きさに特
定しているが、このオーステナイト結晶粒度の大きさを
表す粒度番号は、JIS G 0551の鋼のオーステ
ナイト結晶粒度試験方法に規定されている粒度番号と同
じであり、粒度番号が同じものは同じ大きさを示すもの
である。このオーステナイト結晶粒度の上限を粒度番号
5、好ましくは粒度番号7の大きさにするのは、これら
より大きいと、鉄筋に必要な靱性及び耐力が得られない
からである。また、オーステナイト結晶粒度の下限を粒
度番号14、好ましくは粒度番号12にするのは、これ
らより細かくすれば靱性及び耐力はより高くなるが、製
造が難しくなり、コストが高くなるからである。
【0026】本発明のステンレス鋼鉄筋において、10%
しゅう酸エッチ試験において発生する粒界の組織を段状
組織又は混合組織のものとしているが、この10%しゅう
酸エッチ試験とは、JIS G 0571に規定されて
いる10%しゅう酸エッチ試験のことであり、段状組織と
は、このJISの規定の表1の記号Aに規定されている
結晶粒界にみぞのない組織のことであり、また混合組織
とは、このJISの規定の表1の記号Bに規定されてい
る結晶粒界に部分的にみぞのある組織であり、完全にみ
ぞで囲まれた結晶粒が1つもないもののことである。こ
のように特定するのは、上記試験において完全にみぞで
囲まれた結晶粒が一つ以上ある組織(記号C(みぞ状組
織))が発生するような鉄筋であると、腐食性の強い環
境に使用することができないからである。
【0027】次に、本発明のステンレス鋼鉄筋の製造方
法について説明する。本発明のステンレス鋼鉄筋の製造
方法は、一般のオーステナイト若しくはオーステナイト
・フェライト系ステンレス鋼又は上記成分組成のステン
レス鋼を溶製した後、鋳造して連続鋳造片またはインゴ
ットとし、その後必要な場合には分塊圧延または分塊鍛
造した後、1200℃等に加熱し、熱間加工をして80
0〜1100℃の温度範囲で圧延を終了し、その後0.
6〜5.0℃/秒の冷却速度で300℃以下まで冷却
し、その後自然冷却するものであるが、溶製した後、鋳
造して連続鋳造片またはインゴットとしとし、その後必
要な場合には分塊圧延または分塊鍛造した後、上記ステ
ンレス鋼を1200℃等に加熱し、熱間加工をすること
は、SUS304、SUS304N2、SUS329J
4L等と同様な公知の方法等で実施することができる。
【0028】上記本発明のステンレス鋼鉄筋の製造方法
において、熱間加工を800〜1100℃の温度範囲で
圧延を終了しするのは、この温度範囲より高い温度で圧
延を終了すると、0.2%耐力が295N/mm2 以上
又は345N/mm2 以上にならないからである。特
に、0.2%耐力を490N/mm2 以上にするには、
熱間加工を終了する温度を940℃以下にする必要があ
る。940℃を超えると0.2%耐力を490N/mm
2 以上にならないからである。また、下限を800℃に
したのは、この温度範囲より低い温度で圧延を終了する
と、圧延による割れが発生するとともに、加工硬化し、
耐食性が低下する可能性が大きいからである。
【0029】また、上記本発明の製造方法においては、
熱間加工を終了した後、0.6〜5.0℃/秒の冷却速
度で300℃以下まで冷却し、その後自然冷却をしてい
るが、このように冷却するのは、0.6℃/秒の冷却速
度より遅い速度で冷却すると、粒界に炭化物が析出して
10%しゅう酸エッチ試験においてみぞがある組織にな
る、すなわち耐食性が低下するとともに、0.2%耐力
が295N/mm2 以上、345N/mm2 以上又は4
90N/mm2 以上にならないからであり、また5.0
℃/秒の冷却速度より早い速度で冷却すると、0.2%
耐力は高くなるが、変形が大きくなるからである。ま
た、300℃以下を自然冷却するのは、300℃以下で
の冷却速度は耐力、組織等に殆ど影響を及ぼさないから
である。
【0030】次に、本発明の実施例について説明する。
【実施例】下記表1に示す成分組成の供試鋼(本発明の
範囲内のステンレス鋼)をAOD炉で溶製し、鋳造して
連続鋳造片またはインゴットにした。その後これらのイ
ンゴットを分塊鍛造し、1200℃に加熱し、下記表2
に示す温度で熱間圧延を終了し、実施例1、3〜14並
びに比較例2、3および4ではφ19mmの鉄筋にし、
実施例2ではφ30mmの鉄筋にし、比較例1ではφ5
0mmの鉄筋にし、その後下記表2に示す冷却速度で3
00℃まで冷却し、その後は自然冷却をした。実施例1
〜14及び比較例1、2および4の鉄筋はそのまま供試
材にし、比較例3のものは更に1040℃で溶体化処理
をした後20%の冷間加工を加えて供試材にした。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】これらの供試材から引張試験用、10%しゅ
う酸エッチ試験用、オーステナイト結晶粒度測定用及び
大気暴露試験用の試験片を作製した。これらの試験片を
用いて下記各試験方法で試験をした。その結果を下記表
3に示す。引張試験は、JIS Z 2241に規定さ
れている方法によって行った。10%しゅう酸エッチ試験
は、JIS G 0571に規定されている方法によっ
て行った。オーステナイト結晶粒度は、JIS G 0
551に規定されている方法によって結晶粒度を測定
し、粒度番号で表示した。大気暴露試験は、京浜工業地
帯の大気中に1年間露呈し、錆の発生状況を比較した。
【0034】
【表3】
【0035】これらの結果によると、本発明の実施例 N
o.1〜5は、0.2%耐力が300〜360N/mm2
であり、いずれも0.2%耐力が295N/mm2 以上
であった。さらに10%しゅう酸エッチ試験では、いずれ
も結晶粒界にみぞのない段状組織のAであり、さらにオ
ーステナイト結晶粒度が粒度番号5.5〜11.5の大
きさであり、また大気暴露試験では錆の発生がなく良好
であった。なお、本発明の実施例 No.2は、熱間加工の
加工率が低いため、オーステナイト結晶粒度が粒度番号
5.5であった。
【0036】さらに、本発明の実施例 No.6〜10は、
0.2%耐力が361〜570N/mm2 であり、いず
れも0.2%耐力が345N/mm2 以上であった。さ
らに10%しゅう酸エッチ試験では、実施例 No.6〜8が
結晶粒界にみぞのない段状組織のAであり、実施例 No.
9及び10が結晶粒界が混合組織(部分的にみぞのある
組織)のBであった。またオーステナイト結晶粒度が粒
度番号10.5〜12.0であり、大気暴露試験では錆
の発生がなく良好であった。
【0037】また、本発明の実施例 No.11〜14は、
0.2%耐力が578〜810N/mm2 であり、いず
れも0.2%耐力が490N/mm2 以上であった。さ
らに10%しゅう酸エッチ試験では、いずれも結晶粒界に
みぞのない段状組織のAであった。またオーステナイト
結晶粒度が粒度番号10.5〜11.0であり、大気暴
露試験では錆の発生がなく良好であった。
【0038】これらに対して、比較例1は、熱間圧延の
終止温度が本発明より高く、また熱間加工の加工率が低
いため、0.2%耐力が本発明の295N/mm2 以上
より低い273N/mm2 であり、またオーステナイト
結晶粒度が本発明の粒度番号5以上より大きい粒度番号
4.5であった。しかし、10%しゅう酸エッチ試験は、
段状組織のAであり、また大気暴露試験では錆の発生が
なく良好であった。比較例2は、熱間圧延の終止温度が
本発明より低いため、0.2%耐力が405N/mm2
と高くなったが、冷却速度が遅いため、10%しゅう酸エ
ッチ試験では完全にみぞで囲まれた結晶粒が一つ以上あ
るみぞ状組織のCであり、大気暴露試験では錆が僅かに
発生していた。
【0039】比較例3は、溶体化処理をした後冷間加工
をしているため、0.2%耐力が362N/mm2 であ
って、熱間加工までの製造条件が同じ実施例1のものよ
り高くなっており、また10%しゅう酸エッチ試験では、
結晶粒界にみぞのない段状組織のAであったが、冷間加
工による硬化(歪み)のために耐食性が低下し、大気暴
露試験では錆が僅かに発生していた。比較例4は、熱間
圧延の終止温度が本発明より低いため、0.2%耐力が
630N/mm2 であって、熱間加工までの製造条件が
同じ実施例1のものより高くなっており、また10%しゅ
う酸エッチ試験では、結晶粒界が混合組織(部分的にみ
ぞのある組織)のBであったが、大気暴露試験では錆が
僅かに発生していた。
【0040】
【発明の効果】本発明のステンレス鋼鉄筋は、上記構成
にしたことにより、腐食性の強い環境においても腐食さ
れることがなく、また0.2%耐力が295N/mm2
以上、345N/mm2 以上又は490N/mm2 以上
であるという優れた効果を奏する。また、本発明のステ
ンレス鋼鉄筋の製造方法は、上記構成にしたことによ
り、上記ステンレス鋼鉄筋を低いコストで製造すること
ができるという優れた効果を奏する。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーステナイト系又はオーステナイト・
    フェライト系ステンレス鋼の成分組成を有し、0.2%
    耐力が295N/mm2 以上、オーステナイト結晶粒度
    が粒度番号5〜14の大きさであり、かつ10%しゅう酸
    エッチ試験において段状組織又は混合組織のものである
    ことを特徴とする熱間加工で製造されたステンレス鋼鉄
    筋。
  2. 【請求項2】 重量%で(以下同じ)、C:0.20%
    以下、Si:1.00%以下、Mn:2.00%以下、
    P:0.045%以下、S:0.030%以下、Ni:
    3.00〜15.00%、Cr:16.00〜30.0
    0%及びN:0.01〜0.15%を含有し、残部Fe
    及び不可避不純物からなる成分組成を有し、0.2%耐
    力が295N/mm2 以上、オーステナイト結晶粒度が
    粒度番号5〜14の大きさであり、かつ10%しゅう酸エ
    ッチ試験において段状組織又は混合組織のものであるこ
    とを特徴とする熱間加工で製造されたステンレス鋼鉄
    筋。
  3. 【請求項3】 C:0.20%以下、Si:1.00%
    以下、Mn:2.00%以下、P:0.045%以下、
    S:0.030%以下、Ni:3.00〜15.00
    %、Cr:16.00〜30.00%及びN:0.01
    〜0.15%を含有し、更にMo:2.00〜3.00
    %、Nb:0.05〜0.20%、Ti:0.05〜
    0.20%及びCu:0.30〜2.00%のうちの1
    種または2種以上を含有し、残部Fe及び不可避不純物
    からなる成分組成を有し、0.2%耐力が295N/m
    2 以上、オーステナイト結晶粒度が粒度番号5〜14
    の大きさであり、かつ10%しゅう酸エッチ試験において
    段状組織又は混合組織のものであることを特徴とする熱
    間加工で製造されたステンレス鋼鉄筋。
  4. 【請求項4】 C:0.20%以下、Si:1.00%
    以下、Mn:2.00%以下、P:0.045%以下、
    S:0.030%以下、Ni:3.00〜15.00
    %、Cr:16.00〜30.00%及びN:0.01
    〜0.50%を含有し、残部Fe及び不可避不純物から
    なる成分組成を有し、0.2%耐力が345N/mm2
    以上、オーステナイト結晶粒度が粒度番号5〜14の大
    きさであり、かつ10%しゅう酸エッチ試験において段状
    組織又は混合組織のものであることを特徴とする熱間加
    工で製造されたステンレス鋼鉄筋。
  5. 【請求項5】 C:0.20%以下、Si:1.00%
    以下、Mn:2.00%以下、P:0.045%以下、
    S:0.030%以下、Ni:3.00〜15.00
    %、Cr:16.00〜30.00%及びN:0.01
    〜0.50%を含有し、更にMo:2.00〜3.00
    %、Nb:0.05〜0.20%、Ti:0.05〜
    0.20%及びCu:0.30〜2.00%のうちの1
    種または2種以上を含有し、残部Fe及び不可避不純物
    からなる成分組成を有し、0.2%耐力が345N/m
    2 以上、オーステナイト結晶粒度が粒度番号5〜14
    の大きさであり、かつ10%しゅう酸エッチ試験において
    段状組織又は混合組織のものであることを特徴とする熱
    間加工で製造されたステンレス鋼鉄筋。
  6. 【請求項6】 上記0.2%耐力が490N/mm2
    上であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のい
    ずれか1項記載の熱間加工で製造されたステンレス鋼鉄
    筋。
  7. 【請求項7】 オーステナイト系又はオーステナイト・
    フェライト系ステンレス鋼を800〜1100℃の温度
    範囲で圧延を終了し、その後0.6〜5.0℃/秒の冷
    却速度で300℃以下まで冷却することを特徴とする
    0.2%耐力が295N/mm2 以上、オーステナイト
    結晶粒度が粒度番号5〜14の大きさであり、かつ10%
    しゅう酸エッチ試験において段状組織又は混合組織のス
    テンレス鋼鉄筋の製造方法。
  8. 【請求項8】 C:0.20%以下、Si:1.00%
    以下、Mn:2.00%以下、P:0.045%以下、
    S:0.030%以下、Ni:3.00〜15.00
    %、Cr:16.00〜30.00%及びN:0.01
    〜0.15%を含有し、必要に応じてMo:2.00〜
    3.00%、Nb:0.05〜0.20%、Ti:0.
    05〜0.20%及びCu:0.30〜2.00%のう
    ちの1種または2種以上を含有し、残部Fe及び不可避
    不純物からなる成分組成を有するオーステナイト系又は
    オーステナイト・フェライト系ステンレス鋼を800〜
    1100℃の温度範囲で圧延を終了し、その後0.6〜
    5.0℃/秒の冷却速度で300℃以下まで冷却するこ
    とを特徴とする0.2%耐力が295N/mm2 以上、
    オーステナイト結晶粒度が粒度番号5〜14の大きさで
    あり、かつ10%しゅう酸エッチ試験において段状組織又
    は混合組織のステンレス鋼鉄筋の製造方法。
  9. 【請求項9】 C:0.20%以下、Si:1.00%
    以下、Mn:2.00%以下、P:0.045%以下、
    S:0.030%以下、Ni:3.00〜15.00
    %、Cr:16.00〜30.00%及びN:0.01
    〜0.50%を含有し、必要に応じてMo:2.00〜
    3.00%、Nb:0.05〜0.20%、Ti:0.
    05〜0.20%及びCu:0.30〜2.00%のう
    ちの1種または2種以上を含有し、残部Fe及び不可避
    不純物からなる成分組成を有するオーステナイト系又は
    オーステナイト・フェライト系ステンレス鋼を800〜
    1100℃の温度範囲で圧延を終了し、その後0.6〜
    5.0℃/秒の冷却速度で300℃以下まで冷却するこ
    とを特徴とする0.2%耐力が345N/mm2 以上、
    オーステナイト結晶粒度が粒度番号5〜14の大きさで
    あり、かつ10%しゅう酸エッチ試験において段状組織又
    は混合組織のステンレス鋼鉄筋の製造方法。
  10. 【請求項10】 C:0.20%以下、Si:1.00
    %以下、Mn:2.00%以下、P:0.045%以
    下、S:0.030%以下、Ni:3.00〜15.0
    0%、Cr:16.00〜30.00%及びN:0.0
    1〜0.50%を含有し、必要に応じてMo:2.00
    〜3.00%、Nb:0.05〜0.20%、Ti:
    0.05〜0.20%及びCu:0.30〜2.00%
    のうちの1種または2種以上を含有し、残部Fe及び不
    可避不純物からなる成分組成を有するオーステナイト系
    又はオーステナイト・フェライト系ステンレス鋼を80
    0〜940℃の温度範囲で圧延を終了し、その後0.6
    〜5.0℃/秒の冷却速度で300℃以下まで冷却する
    ことを特徴とする0.2%耐力が490N/mm2
    上、オーステナイト結晶粒度が粒度番号5〜14の大き
    さであり、かつ10%しゅう酸エッチ試験において段状組
    織又は混合組織のステンレス鋼鉄筋の製造方法。
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