JP4622416B2 - エレベータ扉の安全装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の形態1に係わるエレベータ扉の安全装置を示す構成図である。いわゆる両開き構成とした2枚のエレベータ扉1は、エレベータ扉1に回動可能に固定されたドアローラ3がドアレール2の上で回転できるよう配置されることで、ドアレール2に沿った方向のみに移動できるように構成されている。また、敷居4はドアレール2と平行に配置されている。敷居4の敷居溝4aもドアレール2と平行し、その敷居溝4aにエレベータ扉1に固定されたドアシュー5が摺動可能に嵌合している。
まずS101において画像処理手段7による処理がスタートすると、S102において撮像手段6において撮像された画像を取り込む。その後、S103において、ある輝度もしくは明度を基準として白か黒かを決定する2値化処理を行うことで、撮像された画像を2値化された画像へと変換する。そして変換された2値化された画像と、あらかじめ異物が無いときに撮像され、2値化されている画像とをS104において、比較する。
図4の(A)〜(C)はカゴ側の戸閉部分のみを示した場合で(A)は異物が挟まっていない状態、(B)は扉部にのみ小さな異物がはさまっている場合、(C)はひも状の異物が扉を扉の前後に跨って挟まっている場合である。図4(D)〜(F)は、かご側及び乗馬側の戸閉部分を撮像する場合で、(D)は異物が挟まっていない状態、(E)は扉部にのみ小さな異物がはさまっている場合、(F)は乗場側からかごまで貫通している場合を示す。
黒いマーク10を黒と判別させるには様々な方法があり、例えば2値化処理における白と黒と判別される輝度や明度のしきい値を適切に設定することで、かごの室内に設置された蛍光灯の光の当たり具合による敷居4の側面部付近の影部分を、黒と判別させることができる。また、影部分がはっきりせずに閾値の設定が難しく黒と判定させることが出来ない場合は、敷居4の側面部を黒く塗装やシールの貼付をするなどすることで、マーク10を構成させることができる。
また、エレベータ扉1についても黒と判別される。通常、エレベータ扉1の上面は、かごの室内に設置された蛍光灯よりも上側にあるため、影として認識され、黒と判別される。もし影として認識され、黒として判別させることが困難な場合は、同様にエレベータ扉1の上部を黒く塗装やシールの貼付をすることで黒と判別させることができる。
図4(A)については、異物が挟まっていない状態を示し、マーク10は異物による切れ目はなしという判断になる。エレベータ扉1が閉じてきて撮像手段6が撮像する範囲内に移動してきたとしても、エレベータ扉1自体も黒を示すので、マーク10の切れ目が発生することはない。
実施の形態1においては、敷居4の両端の面と敷居溝4aの側面部分がそのかごに取り付けられた蛍光灯の光の影によって撮像された画像が2値化処理されると黒と判別されることを利用し、その直線状に形成された黒いマーク10が途切れ、または欠けているものが存在することによって異物を判断していたが、敷居4の両端の面と敷居溝4aの側面部分以外にも黒いマーク10を設けたものである。尚、特に明示なき場合は実施の形態1と同じである。
尚、実施の形態2においては、撮像手段6によって撮像される敷居4の部分に敷居溝4aの側面部分と平行な塗料を施す場合について説明したが、例えば滑り止め用に設けられた溝等をマーク10として利用してもよい。
実施の形態1または2においては、異物の色が黒いものの場合は、異物があってもマーク10の切れ目が生じにくいために異物として検出しにくい場合があった。実施の形態3においては異物が黒いものである場合でも良好に異物として検出できる場合について説明する。尚、特に明示なき場合は実施の形態1と同じである。
図6の(A)〜(C)はカゴ側の戸閉部分のみを示した場合で(A)は異物が挟まっていない状態、(B)は扉部にのみ小さな異物がはさまっている場合、(C)はひも状の異物が扉の前後方向に跨っている場合である。図4(D)〜(F)は、かご側及び乗馬側の戸閉部分を撮像する場合で、(D)は異物が挟まっていない状態、(E)は扉部にのみ小さな異物がはさまっている場合、(F)は乗場側からかごまで貫通している場合を示す。
実施の形態4においては、撮像手段6によって撮像され、2値化された画像に示された黒いマーク10や白い領域について、その部分が部分的に途切れている場合においても異物であると認識することができる場合について説明する。尚、特に明示なき場合は実施の形態1及び3と同じである。
図7の(A)〜(C)はカゴ側の戸閉部分のみを示した場合で(A)は異物が挟まっていない状態、(B)は扉部のマーク10の一部上に白い小さな異物がはさまっている場合、(C)はひも状の黒い異物が扉の前後方向にまたいで挟まっている場合である。
つまり、見た目はその黒いマーク10が白と判定される異物によってマーク10が途中で切れて折らず、一部を欠いている状況であっても、切れ目の有無の判断を行うことが出来る。
図8に示すように、エレベータ扉1の戸閉側の面の下で戸閉側の面に沿う形状を構成し、小さな異物9がエレベータ扉1と敷居4との間にもぐりこまないようもぐりこみ防止具11がエレベータ扉1に固定されている。そうすることによって異物9がエレベータ扉1と敷居4との間に挟まれることなく、エレベータ扉1の閉動作に応じて異物9は戸閉される位置に移動し、撮像手段6の撮像範囲に入ることで、異物として検知することができる。
さらに、実施の形態1〜4においては、エレベータ扉1が両側に存在し、エレベータ扉1同士が当接する位置の場合について説明したが、一方がエレベータ扉1、他方がエレベータのかごや昇降路の壁と当接させる場合においても同様の効果を奏することが出来る。
Claims (4)
- エレベータの出入口を開閉するエレベータ扉と、
前記エレベータ扉の金属色である敷居の上面に前記エレベータ扉の開閉方向に沿って直線状または曲線状に設けられた異物検出用の黒いマークと、
前記エレベータ扉の上方に位置して設けられ前記異物検出用のマークを含む出入口の少なくとも戸閉部を撮像する撮像手段と、
前記エレベータ扉により前記出入口が閉じられる過程で前記撮像手段が撮像した画像に対し2値化処理を施すことにより、前記エレベータ扉を黒と判別し、前記敷居を白と判別し、かつ前記異物検出用の黒いマークを黒と判別し、これら判別結果に基づいて異物の存在を検出したとき異物出力信号を処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段からの前記異物出力信号に基づいて前記エレベータ扉の閉動作を停止するよう制御する扉開閉制御手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ扉の安全装置。 - エレベータの出入口を開閉するエレベータ扉と、
前記エレベータ扉の敷居の凹溝の側面部に形成された光による影から構成され前記エレベータ扉の開閉方向に沿って直線状または曲線状に設けられた異物検出用のマークと、
前記エレベータ扉の上方に位置して設けられ前記異物検出用のマークを含む出入口の少なくとも戸閉部を撮像する撮像手段と、
前記エレベータ扉により前記出入口が閉じられる過程で前記撮像手段が撮像した画像に示された前記異物検出用のマークから異物の存在を検出したとき異物出力信号を処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段からの前記異物出力信号に基づいて前記エレベータ扉の閉動作を停止するよう制御する扉開閉制御手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ扉の安全装置。 - 前記異物検出用のマークは、前記敷居の上面に描かれた線からなることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ扉の安全装置。
- 前記画像処理手段は、撮像された前記直線状または曲線状に設けられた前記異物検出用のマークを所定の線幅に分割し、その分割された前記異物検出用のマークから異物の存在を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベータ扉の安全装置。
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