JP5476768B2 - エレベータの安全装置 - Google Patents
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Description
又、撮像装置によって乗降口が撮影され、撮影によって得られた画像信号に基づいて紐状の異物が存在すると判断されると、かごドア及び乗り場ドアを閉じ動作から開き動作に反転させることが行なわれている(例えば特許文献2参照)。
そこで本発明の目的は、乗降口を撮影する撮像手段から得られた画像信号に基づいて異物を検知する第1異物検知手段と乗降口を横切る光ビームを用いて異物を検知する第2異物検知手段とを具え、これらの異物検知手段の故障の発生を検知することが可能なエレベータの安全装置を提供することである。
乗降口を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段から得られた画像信号に基づいて前記乗降口に異物が存在するか否かを判断し、異物が存在すると判断したときに異物検知信号を生成する第1異物検知手段と、
乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と該投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と該受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する信号生成手段とによって構成される第2異物検知手段と、
前記かごドアが全開状態から全閉状態となるまでの過程で、前記第1異物検知手段による異物検知動作及び前記第2異物検知手段による異物検知動作が実行されている期間に、前記第1異物検知手段及び前記第2異物検知手段の内、一方の異物検知手段によって異物検知信号が生成されているのに対し、他方の異物検知手段によっては異物検知信号が生成されていないときに、何れか一方の異物検知手段に故障が発生していると判断する故障検知手段
とを具えている。
第1異物検知手段及び第2異物検知手段の両異物検知手段が正常である場合、前記期間には、両異物検知手段による異物検知信号の生成の有無は一致する。そこで、前記期間に、第1異物検知手段及び第2異物検知手段の内、一方の異物検知手段によって異物検知信号が生成されているのに対し、他方の異物検知手段によっては異物検知信号が生成されていないときに、何れか一方の異物検知手段に故障が発生していると判断される。
乗降口の下方に上方へ向けて配備された反射部材と、
前記撮像手段から得られた画像信号に基づいて、前記反射部材の反射面上に光ビームの光点が存在するか否かを検出する光点有無検出手段
とを具えている。そして、前記故障検知手段は、
前記第1異物検知手段によって異物検知信号が生成されていないのに対し、前記第2異物検知手段によって異物検知信号が生成されている場合に、前記光点有無検出手段によって前記反射部材の反射面上に光ビームの光点が存在することが検出されたか否かを判断する第1判断手段と、
前記光点有無検出手段によって前記反射部材の反射面上に光ビームの光点が存在することが検出されたと判断された場合に、前記第2異物検知手段に異物が存在しないにも拘わらず異物検知信号を生成する故障が発生していると判定する第1故障判定手段
とを具えている。
上記具体的構成においては、反射部材の反射面に光ビームの光点が存在する場合には、乗降口に光ビームを遮る異物は存在しないと考えられる。そこで、第1異物検知手段によって異物検知信号が生成されていないのに対し、第2異物検知手段によって異物検知信号が生成されている場合であって、反射部材の反射面に光ビームの光点が存在する場合には、第2異物検知手段に異物が存在しないにも拘わらず異物検知信号を生成する故障が発生していると判断される。尚、この場合のオン故障は、異物検知信号の出力回路におけるトランジスタのオン故障或いは断線によるもの、投光手段からの光ビームの出射量不足によるもの、反射部材の傾斜による受光量不足によるものであると考えられる。
前記光点有無検出手段によって前記反射部材の反射面上に光ビームの光点が存在することが検出されなかったと判断された場合に、前記第2異物検知手段による異物検知動作が開始されてから該第2異物検知手段によって異物検知信号が生成されない時点があったか否かを判断する第2判断手段と、
前記第2判断手段によって前記第2異物検知手段による異物検知動作が開始されてから該第2異物検知手段によって異物検知信号が生成されない時点がなかったと判断された場合に、前記第2異物検知手段に異物が存在しないにも拘わらず異物検知信号を生成する故障が発生していると判定する第2故障判定手段
とを具えている。
そこで上記具体的構成においては、反射部材の反射面上に光ビームの光点が存在しない場合であって、第2異物検知手段による異物検知動作が開始されてから該第2異物検知手段によって異物検知信号が生成されない時点がなかった場合に、第2異物検知手段に異物が存在しないにも拘わらず異物検知信号を生成する故障が発生していると判定される。尚、この場合のオン故障は、投光手段からの光ビームの出射量不足によるものであると考えられる。
前記第2判断手段によって前記第2異物検知手段による異物検知動作が開始されてから該第2異物検知手段によって異物検知信号が生成されない時点があったと判断された場合に、前記第1異物検知手段に異物が存在するにも拘わらず異物検知信号を生成できない故障が発生していると判定する。
そこで上記具体的構成においては、反射部材の反射面上に光ビームの光点が存在しない場合であって、第2異物検知手段による異物検知動作が開始されてから該第2異物検知手段によって異物検知信号が生成されない時点があった場合に、第1異物検知手段に異物が存在するにも拘わらず異物検知信号を生成できない故障が発生していると判定される。
本発明に係るエレベータは、図1に示す如く、乗りかごの乗降口を開閉する左右一対のかごドア(11)(12)を具えたセンターオープンタイプのエレベータであって、かごの内壁には、行先階を指定するため行先階ボタンやかごドアを開閉するための開閉ボタンを具えた操作部(51)と、停止している階数や通過した階数などの種々の情報を表示するための表示部(52)とが配備されている。これらの操作部(51)及び表示部(52)には、エレベータ全体の動作を制御するエレベータ制御装置(7)が接続されている。
上記エレベータの上部には、かごドアを駆動するドアモータ(図示省略)及び該ドアモータに取り付けられたロータリエンコーダ(60)を具えたドア駆動装置(6)と、前記ドアモータの回転を制御すると共に前記ロータリエンコーダ(60)から得られるエンコーダパルス信号に基づいて両かごドア(11)(12)の閉じ位置を検出するドアモータ制御装置(61)とが配備されている。ドアモータ制御装置(61)は、前記エレベータ制御装置(7)に接続されており、ドアモータ制御装置(61)からエレベータ制御装置(7)に両かごドア(11)(12)の閉じ位置を表わすドア位置信号が供給される。
投光/受光ユニット(3)は、レーザ光を出射すべき投光器と入射してくるレーザ光を検知すべき受光器とを一体に具えている。投光/受光ユニット(3)の投光器としては例えば赤色半導体レーザが採用され、これによって直径1〜2mmのスポットが形成される。投光/受光ユニット(3)の受光器は、入射光による受光量が所定の閾値を上回っているときは異物検知信号を生成しないのに対し、入射光による受光量が所定の閾値を下回っているときは異物検知信号を生成する。投光/受光ユニット(3)は、前記エレベータ制御装置(7)に接続されており、投光/受光ユニット(3)によって生成された異物検知信号は該エレベータ制御装置(7)に供給される。
又、前記入出力回路(71)には、バス(70)を介して、前記操作部(51)からの操作信号に応じて乗りかごの昇降動作を制御する昇降制御手段(72)と、前記表示部(52)の表示動作を制御する表示案内制御手段(73)と、前記投光/受光ユニット(3)に対してレーザ投光オン指令或いはレーザ投光オフ指令を出力するレーザ投光オン/オフ指令手段(74)と、前記ドアモータ制御装置(61)に対してかごドア開指令或いはかごドア閉指令を出力するかごドア開閉指令手段(75)と、前記撮像装置(2)から得られる画像信号に基づいて異物の存在の有無を判断し、異物が存在すると判断したときに異物検知信号を生成する後述の異物検知処理を実行する異物検知手段(76)と、前記投光/受光ユニット(3)の出力及び該異物検知手段(76)の出力に基づいてかごドア開閉指令手段(75)の指令動作を制御すると共に前記ドアモータ制御装置(61)から得られるドア位置信号に基づいてレーザ投光オン/オフ指令手段(74)の指令動作を制御する安全制御手段(77)とが接続されている。
前記安全制御手段(77)は、投光/受光ユニット(3)及び異物検知手段(76)の故障を検知することが可能であって、前記バス(70)には更に、前記撮像装置(2)から得られる画像信号に基づいて反射板(30)の反射面上にレーザ光の光点が存在するか否かを検出する光点有無検出手段(78)と、公衆回線(8)を介して監視センター(9)と通信を行なうための通信手段(79)とが接続されている。
図5は、敷居(42)上に異物が存在しない場合に2値化処理後に得られる画像を表わし、図6は、敷居(42)上に乗りかごと乗り場フロアに跨る紐状の異物が存在する場合に2値化処理後に得られる画像を表わしている。敷居(42)上に異物が存在しない場合には、図5に示す如く敷居(42)の溝部分のみが黒色に変換された画像が得られるのに対して、紐状の異物が存在する場合には、図6に示す如く敷居(42)の溝部分と異物部分が黒色に変換された画像が得られる。この様に、2値化処理後、乗りかごと乗り場フロアに跨る紐状の異物は黒色の縦エッジとなって画像中に表われることになる。
異物が細い紐である場合や、紐状の異物が敷居を含む背景と同じ様な色であって背景と溶け込んでいる場合には、異物部分が断片的に黒色に変換され、その結果、紐状の異物が図7に示す如く不鮮明な縦エッジとなって画像中に表われることになる。敷居(42)上に乗りかごと乗り場フロアに跨る紐状の異物が存在するか否かの判断は、後述の如く、画像中に黒色の縦エッジが存在するか否かによって行なわれるのであるが、上述の如く紐状の異物が不鮮明な縦エッジとなって表われた場合には、異物が存在するにも拘わらず、異物が検知されない虞がある。このため、2値化処理後の画像信号に対して膨張処理が施されるのである。この膨張処理によって、図8に示す如く黒色の縦エッジが強調されることになる。
画像中に黒色の縦エッジが存在しない場合には、図2のステップS6にてノーと判断されてステップS1に戻る一方、画像中に黒色の縦エッジが存在する場合には、ステップS6にてイエスと判断されてステップS7に移行し、異物検知信号を生成して安全制御手段に出力した後、ステップS1に戻る。
その後、両かごドア(11)(12)の戸閉動作が開始されたときに、安全制御手段(77)は、異物検知手段(76)による異物検知動作を有効とし、その後、両かごドア(11)(12)が閉方向端面間の幅が人(幼児)の通過できない所定幅(例えば70mm)となる所定の閉じ位置まで閉じたときに、投光/受光ユニット(3)にレーザ光の出射動作を開始させると共に、投光/受光ユニット(3)による異物検知動作を有効とする。このとき、異物検知手段(76)による異物検知動作は有効な状態に維持される。
安全制御手段(77)は、両かごドア(11)(12)が全開状態から前記所定の閉じ位置まで閉じる過程では、異物検知手段(76)によって異物検知信号が生成されない限り、両かごドア(11)(12)の閉じ動作を継続する。これに対し、異物検知手段(76)は、紐状の異物を検知したとき、異物検知信号を生成して安全制御手段(77)へ出力する。これに応じて、安全制御手段(77)は、両かごドア(11)(12)を閉じ動作から開き動作に反転させると共に、異物検知手段(76)による異物検知動作を無効とする。
これに対し、投光/受光ユニット(3)は、レーザ光の検知が中断されたとき、異物検知信号を生成して安全制御手段(77)へ出力する。又、異物検知手段(76)は、紐状の異物を検知したとき、異物検知信号を生成して安全制御手段(77)へ出力する。安全制御手段(77)は、投光/受光ユニット(3)或いは異物検知手段(76)からの異物検知信号に応じて、両かごドア(11)(12)を閉じ動作から開き動作に反転させると共に、投光/受光ユニット(3)にレーザ光の出射動作を停止させる。又、投光/受光ユニット(3)による異物検知動作及び異物検知手段(76)による異物検知動作を無効とする。
又、上述の如く、両かごドア(11)(12)が前記所定の閉じ位置まで閉じた後においても異物検知手段(76)による異物検知動作を有効とすることによって、より確実に異物を検知することが出来る。
安全制御手段(77)は、監視センター(9)からの通知を受けて、異物検知手段(76)による異物検知動作を無効とする。その後、両かごドア(11)(12)が前記所定の閉じ位置まで閉じた時点で、投光/受光ユニット(3)にレーザ光の出射動作を開始させると共に、投光/受光ユニット(3)による異物検知動作を有効とし、投光/受光ユニット(3)の出力に基づいて上述の危険回避動作を行なう。
そこで、この場合、異物検知手段(76)或いは投光/受光ユニット(3)による異物検知信号の生成によって反転戸開きが所定回数以上繰り返された場合に、安全制御手段(77)は、光点有無検出手段(78)に検出動作を実行させる。光点有無検出手段(78)は、異物検知手段(76)による上述の異物検知方法と同様の方法により、撮像装置(2)から得られた画像信号に基づいて反射板(30)の反射面上にレーザ光の光点が存在するか否かを検出する。尚、光点検出方法としては、周知の種々の方法を採用することが出来る。
乗降口に異物が存在する場合には、投光/受光ユニット(3)から出射されるレーザ光が該異物に遮られる時点或いは期間にのみ異物検知信号が生成されることになるので、投光/受光ユニット(3)によって異物検知信号が生成されない時点があるはずである。
そこで、投光/受光ユニット(3)によって異物検知信号が生成されない時点がなかった場合には、安全制御手段(77)は、投光/受光ユニット(3)にオン故障が発生していると判断し、投光/受光ユニット(3)による異物検知動作を無効とすると共に投光/受光ユニット(3)にオン故障が発生している旨を監視センター(9)に通知する。尚、この場合のオン故障は、投光器からのレーザ光の出射量不足によるものであると考えられる。その後、安全制御手段(77)は、両かごドア(11)(12)を全閉状態まで閉じると共に、異物検知手段(76)による異物検知動作を無効とする。
その後、戸開開放時間が満了したときに、ステップS12にて戸閉動作を開始し、続いてステップS13では、異物検知手段による異物検知動作を有効とした後、ステップS14にて、異物が検知されたか否かを判断する。
ここで、異物検知手段によって異物検知信号が生成された場合には、ステップS15に移行して、ステップS12にて最初に戸閉動作が開始されてから異物検知信号の生成によって反転戸開が所定回数以上繰り返されたか否かを判断し、ノーと判断された場合には、ステップS16にて反転戸開を開始すると共に異物検知手段による異物検知動作を無効とした後、ステップS11に戻って戸開完了で待機する。
上述の如く、異物検知手段にオン故障が発生している場合には、その後、投光/受光ユニットの出力に基づいて危険回避動作が実行されることになる。
ここで、異物検知手段及び投光/受光ユニットの何れによっても異物検知信号が生成されない場合には、ステップS30に移行して、戸閉終端位置検出装置(図1にて図示省略)から得られるオン/オフ信号に基づいて戸閉動作が完了したか否かを判断し、ノーと判断されたときはステップS29に戻って異物が検知されたか否かの判断を繰り返す。その後、戸閉動作が完了してステップS30にてイエスと判断されたときは、ステップS31にて、異物検知手段による異物検知動作を無効とした後、ステップS32にて、投光/受光ユニットにレーザ光の出射動作を停止させると共に投光/受光ユニットによる異物検知動作を無効として、上記手続きを終了する。
ここで、投光/受光ユニット及び異物検知手段によって異物検知信号が生成されている場合には乗りかごの乗降口に異物が存在するものと推定される。又、投光/受光ユニットによって異物検知信号が生成されていないが異物検知手段によって異物検知信号が生成されている場合であっても、異物検知手段にはオン故障が発生していないので、乗りかごの乗降口に異物が存在するものと推定される。そこで、これらの場合には、ステップS33にてノーと判断されてステップS34に移行し、投光/受光ユニットにレーザ光の出射動作を停止させると共に投光/受光ユニットによる異物検知動作を無効とする。続いて図3のステップS16にて、反転戸開を開始すると共に異物検知手段による異物検知動作を無効とした後、ステップS11に戻って戸開完了で待機する。
ここでイエスと判断された場合には、ステップS37に移行して、投光/受光ユニットにオン故障が発生しているものと判定すると共に、投光/受光ユニットによる異物検知動作を無効とする。又、ステップS37では投光/受光ユニットにオン故障が発生している旨を監視センターに通知した後、ステップS40にて戸閉動作を実行すると共に異物検知手段による異物検知動作を無効として、上記手続きを終了する。
ここで、投光/受光ユニットによって異物検知信号が生成されない時点がなかったと判断された場合には、ステップS39に移行して、投光/受光ユニットにオン故障が発生しているものと判定すると共に、投光/受光ユニットによる異物検知動作を無効とする。又、ステップS39では投光/受光ユニットにオン故障が発生している旨を監視センターに通知した後、ステップS40にて戸閉動作を実行すると共に異物検知手段による異物検知動作を無効として、上記手続きを終了する。
ステップS38にて投光/受光ユニットによって異物検知信号が生成されない時点があったと判断された場合には、ステップS41に移行して、異物検知手段にオフ故障が発生しているものと判定すると共に、異物検知手段による異物検知動作を無効とする。又、ステップS41では異物検知手段にオフ故障が発生している旨を監視センターに通知した後、図3のステップS24に移行する。その後、投光/受光ユニットの出力に基づいて危険回避動作が実行されることになる。
又、異物検知手段(76)のオフ故障を検知することが出来る。これによって、乗りかごの乗降口に異物が存在するにも拘わらず異物検出信号が生成されず、危険回避動作が行なわれないという異常事態を回避することが出来る。
例えば、本実施の形態においては、画像中に黒色の縦エッジが存在するか否かを判断することによって敷居(42)上に紐状の異物が存在するか否かを判断しているが、異物の存在の有無を判断する方法としては、その他の周知の方法を採用することが可能である。例えば、敷居(42)上に異物が存在しないときに撮像装置から得られた画像信号をメモリに格納しておき、撮像装置から得られた画像信号とメモリに格納されている画像信号と比較することによって紐状の異物を含む何らかの異物が存在するか否かを判断することも可能である。
更に、本実施の形態においては、本発明を、乗降口を鉛直方向に横切る光ビームを用いて異物の検知を行なうエレベータの安全装置に実施しているが、水平方向に横切る光ビームを用いて異物の検知を行なうエレベータの安全装置に実施することも可能である。
(3) 投光/受光ユニット
(30) 反射板
(7) エレベータ制御装置
(74) レーザ投光オン/オフ指令手段
(75) かごドア開閉指令手段
(76) 異物検知手段
(77) 安全制御手段
(78) 光点有無検出手段
Claims (3)
- 乗降口を開閉する少なくとも1つのかごドアを具えたエレベータの安全装置において、
乗降口を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段から得られた画像信号に基づいて前記乗降口に異物が存在するか否かを判断し、異物が存在すると判断したときに異物検知信号を生成する第1異物検知手段と、
乗降口を横切る光ビームを出射する投光手段と該投光手段から出射された光ビームを検知する受光手段と該受光手段による光ビームの検知が中断されたときに異物検知信号を生成する信号生成手段とによって構成される第2異物検知手段と、
前記かごドアが全開状態から全閉状態となるまでの過程で、前記第1異物検知手段による異物検知動作及び前記第2異物検知手段による異物検知動作が実行されている期間に、前記第1異物検知手段及び前記第2異物検知手段の内、一方の異物検知手段によって異物検知信号が生成されているのに対し、他方の異物検知手段によっては異物検知信号が生成されていないときに、何れか一方の異物検知手段に故障が発生していると判断する故障検知手段
とを具え、
前記第2異物検知手段の前記投光手段と前記受光手段と前記信号生成手段とによって投光/受光ユニットが構成され、該投光/受光ユニットは乗降口の上方に光ビームの出射方向を下方へ向けて配備されており、更に、
乗降口の下方に上方へ向けて配備された反射部材と、
前記撮像手段から得られた画像信号に基づいて、前記反射部材の反射面上に光ビームの光点が存在するか否かを検出する光点有無検出手段
とを具えており、前記故障検知手段は、
前記第1異物検知手段によって異物検知信号が生成されていないのに対し、前記第2異物検知手段によって異物検知信号が生成されている場合に、前記光点有無検出手段によって前記反射部材の反射面上に光ビームの光点が存在することが検出されたか否かを判断する第1判断手段と、
前記光点有無検出手段によって前記反射部材の反射面上に光ビームの光点が存在することが検出されたと判断された場合に、前記第2異物検知手段に異物が存在しないにも拘わらず異物検知信号を生成する故障が発生していると判定する第1故障判定手段
とを具えていることを特徴とするエレベータの安全装置。 - 前記故障検知手段は、
前記光点有無検出手段によって前記反射部材の反射面上に光ビームの光点が存在することが検出されなかったと判断された場合に、前記第2異物検知手段による異物検知動作が開始されてから該第2異物検知手段によって異物検知信号が生成されない時点があったか否かを判断する第2判断手段と、
前記第2判断手段によって前記第2異物検知手段による異物検知動作が開始されてから該第2異物検知手段によって異物検知信号が生成されない時点がなかったと判断された場合に、前記第2異物検知手段に異物が存在しないにも拘わらず異物検知信号を生成する故障が発生していると判定する第2故障判定手段
とを具えている請求項1に記載のエレベータの安全装置。 - 前記故障検知手段は、
前記第2判断手段によって前記第2異物検知手段による異物検知動作が開始されてから該第2異物検知手段によって異物検知信号が生成されない時点があったと判断された場合に、前記第1異物検知手段に異物が存在するにも拘わらず異物検知信号を生成できない故障が発生していると判定する第3故障判定手段
を具えている請求項2に記載のエレベータの安全装置。
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