JP4615238B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4615238B2
JP4615238B2 JP2004100481A JP2004100481A JP4615238B2 JP 4615238 B2 JP4615238 B2 JP 4615238B2 JP 2004100481 A JP2004100481 A JP 2004100481A JP 2004100481 A JP2004100481 A JP 2004100481A JP 4615238 B2 JP4615238 B2 JP 4615238B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
axis
laser
optical axis
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004100481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005279761A (ja
Inventor
通伸 水村
康一 梶山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
V Technology Co Ltd
Original Assignee
V Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by V Technology Co Ltd filed Critical V Technology Co Ltd
Priority to JP2004100481A priority Critical patent/JP4615238B2/ja
Publication of JP2005279761A publication Critical patent/JP2005279761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4615238B2 publication Critical patent/JP4615238B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、液晶パネル、半導体基板、プリント配線基盤等の電子回路基板上に生じた各種の欠陥部をレーザ光を照射して除去、修正する加工等を行うのに適するレーザ加工装置に関するものである。
従来、この種のレーザ加工装置(レーザ照射装置)として、レーザ光源から出力されたレーザ光を、外周に多面の反射面を有するポリゴンミラーで反射させた後、fθレンズによって集光して電子回路基板上に照射して所要の加工を行うに際し、前記ポリゴンミラーを回転させて前記電子回路基板に照射されるレーザ光を一定方向に走査すると共に、その走査方向に直交する方向に前記ポリゴンミラーの回転に同期させて電子回路基板を移動させることにより、該電子回路基板の一定範囲における所要の加工が行えるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−86288号公報
しかしながら、前記レーザ加工装置では、fθレンズの性能としてビームスポットサイズ15μmが限界であるため、微細加工ができない上、前記ポリゴンミラーの連続回転によって各反射面の反射角度が繰り返して変化し、それによってレーザ光の電子回路基板に照射される位置が常に一定の範囲で繰り返し変化するので、前記レーザ光によって加工される最小加工範囲は、前記ポリゴンミラーの反射面の反射角度の変化によって定まる一定方向におけるレーザ光の走査範囲に対応する一定長さの直線状部分となり、複雑な形状や微細な加工部分に対しては、無用な部分にまでレーザ光が照射されてしまい、所定の加工部分を正確に加工することができないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、電子回路基板における複雑な形状や微細な加工部分を正確に加工することができるレーザ加工装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係るレーザ加工装置は、レーザ発振器から出力されたレーザ光を、結像レンズと、選択的に切替可能な倍率の異なる複数個の対物レンズのいずれかとを有する光学系を通してワークに照射して所定の被加工部を加工するレーザ加工装置であって、
前記複数の対物レンズをその光軸が前記結像レンズの光軸に平行となるように支持した可動体と、該可動体を支持し、かつ前記対物レンズが前記結像レンズの光軸を垂直に横切って互いに直交する二方向に移動するように前記可動体を案内する支持体と、前記可動体を前記二方向に移動させる移動手段と、該移動手段を作動させ、前記対物レンズを通してワークに結像されるレーザ光のスポット位置の移動を制御する制御装置であって、該制御装置は、前記結像レンズの光軸に垂直な面内において前記結像レンズの光軸の位置を原点とし、前記可動体の移動方向に平行な直角座標軸に関する前記複数個の対物レンズの予め設定した初期座標値に対して、前記移動手段によって、各対物レンズの待機位置から直角座標軸における前記初期座標値分の距離だけ各対物レンズを移動すると共に、後記画像処理部で処理した画像に基づいて各対物レンズの焦点位置が前記原点に一致するよう微移動させて各対物レンズにおける光軸の補正した座標値を前記初期座標値に代えて予め登録し且つ前記被加工部の加工に必要な倍率の対物レンズを選択して前記被加工部の中央に移動させ、その後、レーザ光のスポットが被加工部の加工開始位置から加工終了位置まで照射するように前記対物レンズを移動させるレーザ/対物レンズ移動制御部と、該レーザ/対物レンズ移動制御部において、前記各対物レンズの待機位置から直角座標軸における前記初期座標値分の距離だけ各対物レンズを移動させた位置から、各対物レンズの焦点位置と前記原点とのズレの画像を処理すると共に、被加工部の画像データを得る画像処理部と、前記直角座標軸における各対物レンズの夫々の前記補正した座標値に基づいて、前記複数個の対物レンズのうちの選択された対物レンズの光軸を前記原点に一致させた後、前記被加工部の画像データに基づいて前記移動手段による前記対物レンズの移動を制御する主制御部とを備えていることを特徴とする。
制御装置を動作させて移動手段を作動させ、該移動手段によって前記支持体に対して可
動体を前記光学系の光軸を垂直に横切る方向へ移動させることにより、前記可動体に支持した対物レンズを前記光学系の光軸に対して移動させ、前記レーザ発振器から出力され前記光学系を通してワークに照射されるレーザ光のスポット位置を微小移動させながら、ワークにおける所定の被加工部の加工を行う。
請求項2に係るレーザ加工装置は、請求項1に記載のレーザ加工装置において、前記支持体は、前記光学系の光軸に対しそれに垂直な方向に移動しないベース体と、該ベース体に対して前記光学系の光軸を垂直に横切る一方向に移動する可動支持体とを備え、前記可動体が該可動支持体にその移動方向に直角な方向に移動自在に支持されており、また、前記移動手段は、前記可動支持体を前記ベース体に対して移動させる第1の移動手段と、前記可動支持体に対して前記可動体を移動させる第2の移動手段とを備えていることを特徴としている。
本発明によれば、以下の優れた効果を奏する。
請求項1に係るレーザ加工装置によれば、制御装置により移動手段を作動させ、該移動手段によって支持体に対して可動体を光学系の光軸を垂直に横切る方向へ案内移動させることにより、前記可動体に支持した対物レンズを前記光学系の光軸に対して的確に移動させることができて、ワークに対するレーザ光のスポット位置を微小移動させることができるので、このレーザ光のスポット位置の移動により、ワークの被加工部分が電子回路基板における複雑な形状や微細な加工部分であっても、正確に加工することができて、無用な部分の加工を確実に避けることができる。しかも、ワークの加工に際して、レーザ光のスポットに対してワーク側や前記光学系を支持するレーザ加工ヘッド側を微小移動させる必要がないので、ワークに対するレーザ光のスポットの微小移動が容易、円滑であり、ワークのレーザ加工を円滑、迅速に行うことができる。また、fθレンズを用いないので、レーザ光のスポット径を小さくすることができる。
また、光学系の光軸の位置を原点とし可動体と可動支持体の移動方向に平行な直角座標軸に関する対物レンズの光軸の座標値にもとづいて前記対物レンズの移動が制御されるので、前記光学系の光軸に対する対物レンズの移動、位置決めを正確に行うことができて、ワークの微細な被加工部を精度良くレーザ加工することができる。
請求項2に係るレーザ加工装置によれば、第1、第2の移動手段によって光学系の光
軸を垂直に横切る直角な二方向に個別に移動される可動支持体と可動体を介して対物レン
ズが移動されるので、該対物レンズの前記光学系の光軸に対する移動位置の自由度を高めめることができ、ワークの複雑な被加工部の形状に適切に対応してレーザ加工を行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態に係るレーザ加工装置について、添付図面を参照して説明する。
図1〜図4において、1は本発明の一実施の形態に係るレーザ加工装置を示す。このレーザ加工装置1は、レーザ電源2に接続されたレーザ発振器3と、一対の反射鏡4a,4bを有するレーザ光軸調整ミラー4と、レーザ発振器3から出力され、レーザ光軸調整ミラー4で光軸を調整されたレーザ光Rのビーム形状を整形するアパーチャー機構5と、結像レンズ6と対物レンズ7を有し前記アパーチャー機構5を通過したレーザ光Rを電子回路基板(ワーク)W上に結像させる光学系8とを備えている。前記アパーチャー機構5は、特願2003−430071号明細書に記載されたアパーチャー機構に示されるように、スリット5c,5dの間隔を調整自在とした一組のスリット板5a,5bをレーザ光軸Lに直交させ、レーザ光軸Lの方向(Z軸方向z、図1で上下方向)に位置をずらして配置すると共に、上下のスリット5c,5dの方向を交差角を調節可能に交差させて設けてなり、上下のスリット5c,5dが重ね合わせて得られる合成スリットの形状によって前記レーザ光Rのビーム形状を整形するようになっている。
また、前記レーザ光軸L上に配置された光学系8には、前記下側(レーザ光Rの下流側)のスリット板5bと前記結像レンズ6との間、および結像レンズ6と対物レンズ7との間に位置して、それぞれ第1、第2ハーフミラー9,10が設けられており、該第1ハーフミラー9に対向して設けた第3ハーフミラー11の光軸の上方位置には、CCDカメラ(撮像手段)12が配置され、前記第3ハーフミラー11の後方にはCCD13が配置されている。さらに、レンズ14を間にして前記第2ハーフミラー10に対向する反射ミラー15が設けられ、図示しない照明用投光器に連絡された照明用光ファイバ16から発せられる照明光を、レンズ17と前記反射ミラー15と前記レンズ14を通して前記第2ハーフミラー10に入射させる照明器18が設けられている。また、テーブル19が、前記対物レンズ7の下方において配置され、かつX,Y軸駆動手段(図示せず)によって、対物レンズ7に対してレーザ光軸(光学系の光軸)Lの方向(Z軸方向z)に垂直な面における互いに直角なX軸方向xとY軸方向yに相対的に移動されるようになっている。そして、前記テーブル19に載置され、前記照明器18によって対物レンズ7を通して照明されるワークWを、前記光学系8と前記ハーフミラー11を介して前記CCDカメラ12で撮像するようになっている。
前記レーザ発振器3、光学系8、CCDカメラ13、照明器18等はレーザ加工ヘッド20として組み付けられて適宜の支持構造体Mに支持されている。
すなわち、図2〜図4に示すように、前記結像レンズ6とハーフミラー10を設けた上部鏡胴21の上方に、アパーチャー機構5を設けたビーム形状整形器22とレーザ光軸調整ミラー4を設けた光軸調節器23を下から順に配置すると共に、前記上部鏡胴21の下部には、前記ハーフミラー10を有し、下端に前記対物レンズ7を支持したレンズ移動装置24を設けた下部鏡胴25が接続されている。また、前記上部鏡胴21のX軸方向xの一側部に、前記第3ハーフミラー11とCCDカメラ12とCCD13とを設けたT字状の撮像鏡胴26が接続され、また、前記下部鏡胴25における前記撮像鏡胴26と反対側の側部には、前記レンズ14,17、反射ミラー15、照明用光ファイバ16を設けたL字状の照明鏡胴27が接続されている。
前記支持構造体Mは、前記テーブル19をX,Y軸方向x,yへ移動自在に支持した架台(図示せず)と、該架台のx軸方向xの両端部に固定した一対の支柱(図示せず)に両端を支持されてX軸方向xに延長され、かつ前記テーブル19の上方に設けれたX軸ビーム28とを備えている。前記X軸ビーム28には、X軸方向xに水平に延長して設けた上下一対の案内レール29,29が固定されており、該案内レール29,29に被案内部30を支持案内させたサドル31が、前記X軸ビーム28に対してX軸方向xに移動自在に設けられている。前記X軸ビーム28における案内レール29,29の上方には、リニアモータコイル32aとリニアモータマグネット32bからなるリニアモータ32がX軸方向xに沿って配置されており、前記リニアモータコイル32aが、前記サドル31の上端部にX軸ビーム28の上方に延長して取り付けた平板状の支持部材33に固定され、前記リニアモータ32の作動で前記サドル31がX軸方向xに往復移動するようになっている。そして、前記支持部材33上に前記レーザ光軸調整器23と連絡された前記レーザ発振器3が支持されている。前記サドル31のY軸方向yの前面(図2の左側面)には前方に突き出して支持具34が取り付けられ、該支持具34によって前記上部鏡胴21の上端が前記サドル31に支持されている。
また、前記サドル31の前面下部にはZ軸方向zに沿って設けた一対のZ軸案内レール35,35(図4参照)を有するスライドベース36が固定されており、該スライドベース36にはZ軸スライダ37が前記Z軸案内レール35,35を介してZ軸方向zに移動自在に支持されている。前記Z軸スライダ37の前面には支持片38が前方に突き出して固定されており、該支持片38に前記下部鏡胴25のY軸方向yの後部が支持され、該支持片38と前記支持具34とにより、前記上、下部鏡胴21,25が前記光学系8の光軸LをZ軸方向zに一致させた状態にして前記サドル31に支持されている。前記Z軸スライダ37は、その背面に固定されたボールナット39が前記スライドベース36の上、下部軸受部材40a,40bに回転自在に支持されたボールねじ軸41に螺合され、前記上部軸受部材40aに固定したZ軸サーボモータ42によって該ボールねじ軸41が回転されることにより、Z軸方向zに移動するようになっている。前記下部鏡胴25の上部25aは上部鏡胴21の下端部21aにZ軸方向z(図1、図2で上下方向)に相対移動可能に嵌合されており、前記Z軸スライダ37の前記サーボモータ42によるZ軸方向zへの移動を許容している。また、結像レンズ6は、上部鏡胴21の下部に固定されており、下部鏡胴25のZ軸方向zへの相対移動によって下部鏡胴25に当接しないようになっている。
次に、前記レンズ移動装置24は、前記下部鏡胴25の下端に固定したX軸方向xに長い矩形の案内板(ベース体)43と、該案内板43の下面に摺接されてX軸方向xに移動自在に設けた矩形平板状のX軸スライダ(可動支持体)44と、該X軸スライダ44に一対のY軸案内レール45,45に案内されてY軸方向yに移動自在に支持された、X軸スライダ44よりやや小さい矩形平板状のY軸スライダ(可動体)46とを備え、前記X軸スライダ44は、前記Z軸スライダ37にX軸方向xに沿って設けたX軸案内レール47に支持、案内された可動部材(可動支持体)48に取り付けられている。
前記Z軸スライダ37の下端には、X軸方向xの両端側に位置して設けた軸受部材49a,49bにボールねじ軸50が支持され、該ボールねじ軸50に前記可動体48に固定したボールナット51が螺合され、前記一方の軸受部材49bに固定したX軸サーボモータ52による前記ボールねじ軸50の回転により、前記X軸スライダ44がX軸方向xに移動されるようになっており、前記X軸スライダ44のX軸方向xの位置はリニアエンコーダー62で検出される。また、前記X軸スライダ44の一端側(図3、図4で左端側)には、Y軸方向yの両端側(図4で上、下端側)に位置して設けた軸受部材53a,53bにボールねじ軸54が支持され、該ボールねじ軸54に前記Y軸スライダ46に固定したボールナット55が螺合され、一方の軸受部材53aに固定したY軸サーボモータ56による前記ボールねじ軸54の回転により、前記Y軸スライダ46がY軸方向yに移動されるようになっており、該Y軸スライダ46のY軸方向yの位置はリニアエンコーダー63で検出される。
前記対物レンズ7は、複数のレンズを組み合わせて倍率の大きさを異ならせた複数個(図の例では4個)の対物レンズ7a,7b,7c,7dが前記Y軸スライダ46に支持して用意されており、前記X軸サーボモータ52によるX軸スライダ44のX軸方向xの移動により、それらの対物レンズ7a〜7dのうちの1つを、選択的に前記光学系8の光軸Lの位置に移動させて対物レンズ7の倍率の交換を行えるようになっている。また、前記X軸サーボモータ52によるX軸スライダ44のX軸方向xへの微小移動と、前記Y軸サーボモータ56によるY軸スライダ46のY軸方向yへの微小移動とにより、選択された対物レンズ7の光軸の位置を前記光学系8の光軸Lの位置に対して、X,Y軸方向x、yへ微小移動、位置決めを行わせることができるようになっている。
前記X軸スライダ44には、前記対物レンズ7a〜7dの各光軸に対応する位置に、レーザ光Rを通過させる穴が開けられている。該穴は対物レンズ7の口径よりやや大きい寸法を有し、該穴径は対物レンズ7の口径の2倍の寸法より大きくするのが望ましいが、これに限らない。また、前記案内板43の中央部分には前記光学系8の光軸Lの位置に一致させ、レーザ光Rと照明光の光束を穴壁に干渉させずに通過させる所定大きさの貫通穴が開けられている。
なお、各対物レンズ7a,7b,7c,7dの倍率は、例えば、それぞれ、順に5倍、20倍、50倍、100倍に設定されている。
なお、前記案内レール29と被案内部30とからなる案内機構、前記Z軸案内レール35とZ軸スライダ37とからなる案内機構、前記Y軸案内レール45とY軸スライダ46とからなる案内機構、前記X軸案内レール47と可動体48とからなる案内機構は、それぞれ、摺動案内面によるものでもよいが、可動部の固定部に対する移動を円滑に案内すために、転動体を使用した直線案内機構とするのが好ましい。また、前記リニアモータ32に代えて、サーボモータの回転により、ボールねじ軸にボールナットを螺合してなる直線運動機構を介して前記サドル31をX軸ビーム28に対して移動させてもよい。さらに、前記X、Y、Z軸サーボモータ52,56,42と、ボールねじ軸50,54,41にボールナット51,55,39に螺合してなるボールねじ機構とにより、前記X、Y,Z軸スライダ44,46、37を、それぞれ、X、Y,Z軸方向x,y,zに往復移動させるX軸移動手段(第1の移動手段)57、Y軸移動手段(第2の移動手段)58、Z軸移動手段(第3の移動手段)59を構成している。しかし、これに限らず、前記X、Y、Z軸移動手段57,56,59は、リニアモータによる移動機構、その他の移動機構による構造のものであってもよい。また、前記X,Y,Z軸サーボモータ52,56,42をステッピングモータの代えてもよい。
さらに、前記レーザ加工装置1は、前記レーザ光源2と、前記CCDカメラ12と、前記照明器18と、前記X、Y、Z軸サーボモータ52,56,42や前記テーブル19をX,Y軸方向x,yへ移動させるテーブル駆動手段のサーボモータ(図示せず)を個別に作動させるモータドライバ60等の動作を制御する制御コンピュータ(制御装置)61とを備えている。
前記制御コンピュータ61は、前記レーザ電源2と前記モータドライバ60に接続されたレーザ/対物レンズ移動制御部61aと、前記CCDカメラ12に接続され、該CCDカメラ12が前記ワークWからの反射光によってワークWの表面における欠陥部等(被加工部)の形状等を撮像して得られた画像を演算処理して所要の画像データを得る画像処理部61bと、前記画像処理部61bで得られた画像データ等を表示する表示器61cと、前記画像処理部61bから得られた画像データにもとづいて所要の演算をして、その演算結果により前記レーザ/対物レンズ移動制御部61aに指令して前記モータドライバ60によって前記X、Y、Z軸サーボモータ52,56,42、前記テーブル駆動手段に所要の動作を行わせたり、前記画像処理部61bから得られた画像データをメモリ(図示せず)に記憶させたり、前記表示部61cに画像を表示させる主制御部61dと、必要な指令を設定入力するキーボード等の入力手段61eと、前記CCDカメラ12の動作プログラム、前記入力手段61eで入力された各種設定数値や前記主制御部61dで得られたデータ等が登録される主メモリ等(図示せず)とを備えている。
次に、前記構成のレーザ加工装置1の作用と共に本発明に一実施の形態に係るレーザ加工方法について、図5〜図9を参照しながら説明する。
レーザ加工装置1の対物レンズ7の倍率変換とレーザ光Rのスポットの移動による加工に際して、各対物レンズ7a〜7dを、それらの光軸が前記光学系8の光軸Lに正しく一致する位置と、それからX,Y軸方向x、yの一方へ離れた待機位置(原位置)との間で正確に往復移動、位置決めさせるために、前記光軸Lの位置を原点とし前記X、Y軸方向x、yに沿う直角座標軸(X,Y座標軸)に関する前記待機位置における対物レンズ7の光軸の座標値を採取するティーチング動作を行う。
先ず、前記X、Y軸サーボモータ52,56を原点復帰させ(ステップS1)た後、任意の対物レンズ(低倍率の対物レンズが望ましい)7を前記X、Y軸サーボモータ52,56によって結像レンズ6の光軸Lの近辺に移動させ、前記テーブル19の上に、ワークWの代わりに、図8に示すようなティーチング用十字マーク基板(以下、単に「マーク基板」という)Mを載置して、照明器用投光器から光ファイバ16、レンズ17、反射ミラー15、レンズ14、ハーフミラー10および任意の対物レンズ(低倍率の対物レンズが望ましい)7を介して照明光を前記マーク基板Mに照射しながら、その反射光によってマーク基板Mに記した十字マークmの角部である基準点m1を前記CCDカメラ12で撮像表示させた像を見ながら、測定者が前記テーブル19上の前記マーク基板Mを、前記基準点m1の像が最も良く見える光学系8の光軸L下(結像レンズ6の光軸下)の位置にセットする(ステップS2)。
次に、前記レーザ/対物レンズ移動制御部61aのメモリに予め登録されていた、例えば、倍率100倍の対物レンズ7dに対する初期X、Y座標値を主制御部61dにダウンロードした(ステップS3)後に、前記モータドライバ60に指令して(ステップS4)、X、Y軸サーボモータ52,56を、X軸スライダ44およびY軸スライダ46に設けられたリニアエンコーダ(位置検出器)62,63の検出値にもとづく位置フィードバック制御により作動させて、前記対物レンズ7dを、前記X軸スライダ44とY軸スライダ46を介して待機位置(原位置)からX,Y軸方向x,yへ移動させる(ステップS5)。そして、前記対物レンズ7dが前記初期X、Y座標値だけ移動したところで、対物レンズ7dを通して前記マーク基板Mの十字マークmを前記CCDカメラ12で撮像し、前記画像処理部61bで処理して表示部61cに表示された画像にもとづいて、前記十字マークmの基準点m1に対物レンズ7dの焦点位置が一致するように前記X軸スライダ44、Y軸スライダ46をそれぞれX,Y軸方向x,yへ微移動させる(ステップS6)。そして、前記十字マークmの基準点m1に対物レンズ7dの焦点位置が一致したところで、前記X、Y軸サーボモータ52,56のエンコーダ52a,56aによる各位置検出値を、前記光軸Lに対する前記対物レンズ7dの待機位置における光軸の正しいX、Y座標値として、前記初期X、Y座標値に代えて前記レーザ/対物レンズ移動制御部61aのメモリに登録させる(ステップS7)。
次いで、例えば、倍率50倍の対物レンズ7cについて、前記ステップS3〜ステップS7の動作と同様なステップS8〜ステップS12の動作を行って、前記光軸Lに対する前記対物レンズ7cの待機位置における光軸の正しいX、Y座標値を前記レーザ/対物レンズ移動制御部61bのメモリに登録させる。続いて、例えば、倍率20倍の対物レンズ7bについて、前記ステップS3〜ステップS7の動作と同様なステップS13〜ステップS17の動作を行って、前記光軸Lに対する前記対物レンズ7bの待機位置における光軸の正しいX、Y座標値を前記レーザ/対物レンズ移動制御部61aのメモリに登録させる。最後に、残りの倍率5倍の対物レンズ7aについて、前記ステップS3〜ステップS7の動作と同様なステップS18〜ステップS22の動作を行って、前記光軸Lに対する前記対物レンズ7aの待機位置における光軸の正しいX、Y座標値を前記レーザ/対物レンズ移動制御部61aのメモリに登録させて、ティーチング動作を終了する。
前記のようにして、全ての対物レンズ7a,7b,7c,7dについて,前記X,Y座標軸の原点に対する待機位置における光軸の正しいX、Y座標値を前記レーザ/対物レンズ移動制御部61aのメモリに予め登録した後に、前記テーブル19に載置されたワークWの欠陥部等を加工する。
先ず、前記制御コンピュータ61を動作させると、前記モータドライバ60によって図示しない前記テーブル駆動手段が作動して、ワークWとレーザ加工ヘッド20とが相対的にX,Y軸方向x、yへ移動されて、レーザ加工ヘッド20の光学系8の光軸Lの位置が、予め検査装置によって発見されて測定された、例えば、図9に示すように、ワークWの配線w1の欠陥部(短絡部)w1aの中央位置まで移動される。そして、前記欠陥部w1aの形状、大きさに応じてその加工に必要な倍率の対物レンズ7が選択されて交換される。
この場合、例えば、図3、図4に示すように、前記光軸Lの位置にある5倍の対物レンズ7bからその右側2番目の位置にある50倍の対物レンズ7cに交換する場合は、図7に示すように、前記レーザ/対物レンズ移動制御部61aのメモリに登録された対物レンズ7cのX、Y座標値を前記主制御部61dにダウンロードさせ(ステップS1)、該主制御部61dから前記サーボドライバ60に対し対物レンズ7cのX、Y座標値に対応する移動量だけ前記X軸サーボモータ52とY軸サーボモータ56とを同時に作動させる指令が出され(ステップS2)、X軸サーボモータ52とY軸サーボモータ56がリニアエンコーダ62,63の各検出値にもとづく位置フィードバック制御により作動して、前記X軸スライダ44とY軸スライダ46をX、Y軸方向x,yへそれぞれX、Y座標値に対応する移動量だけ移動させる(ステップS3)。これにより、前記対物レンズ7cが前記光軸Lに向かって、その待機位置に置ける光軸の位置と光軸Lとを結ぶ直線上に沿って移動し、対物レンズ7cの光軸が前記光軸Lの位置に一致したところで停止して位置決めされ、20倍の対物レンズ7bから50倍の対物レンズ7cへの対物レンズの交換が終了する。
次に、前記検査装置によって測定された欠陥部w1aの形状、寸法にもとづいて前記主制御部61dが求めた前記X,Y座標軸上の加工開始位置(短絡部w1aの切断開始位置のX,Y座標値)p1へレーザ光RのスポットPを位置させるために、前記レーザ/対物レンズ移動制御部61aの指令により前記X軸サーボモータ52とY軸サーボモータ56が作動される(ステップS4)。これにより、前記X,Y軸スライダ44,46が移動してY軸スライダ46に固定された対物レンズ7cがX,Y軸方向x、yへ合成移動されて、前記選択された50倍の対物レンズ7cの光軸の位置が、前記光軸Lの位置から図9(b)に示すように、X,Y軸方向x,yの一方(図9で右方)に所定距離だけ移動した加工開始光軸位置S1(座標Sx1,Sy1)に着いた状態となる。したがって、この状態でレーザ光源2を作動させると、前記レーザ発振器3から出力されたレーザ光Rは、前記対物レンズ7cの光軸からX,Y軸方向x,yに所定距離Sx1,Sy1だけずれた位置を通ることとなり、該距離Sx1,Sy1に応じた対物レンズ7cの屈折角の変化により前記レーザ光RのスポットPが前記加工開始位置p1に結像されることとなる。
そこで、前記加工開始位置p1でワークWの欠陥部w1aにレーザ光Rを照射しながら、前記X,Y軸サーボモータ52,56を作動させて、前記X,Y軸スライダ44,46を介して対物レンズ7cの光軸の位置を加工終了位置S2(座標Sx2,Sy2)へ移動させる。これにより、前記対物レンズ7cの屈折角の変化により、レーザ光RのスポットPの位置を前記加工開始位置p1からX,Y軸方向x,yの反対側へ加工終了位置p2まで移動し、前記欠陥部である短絡部w1aの切断加工が行われる(ステップS5)。
以下、同様にして必要な倍率の対物レンズを光学系8の光軸Lの位置へ交換移動させた後に、ワークWの所定の欠陥部w1aの加工を行うことができる。なお、対物レンズ7の交換を行ったときのワークWの表面への焦点合わせは、前記Z軸サーボモータ42を作動させてZ軸スライダ37をスライドベース36に対してZ軸方向zへ移動調節して行う。
前記のように、実施の形態に係るレーザ加工方法によれば、レーザ発振器3から出力されたレーザ光Rを、結像レンズ6と対物レンズ7を有する光学系8を通してワークWに照射して所定の被加工部を加工するレーザ加工方法であって、前記光学系8の光軸Lに垂直な面内において前記対物レンズ7を移動させることにより、該対物レンズ7を通して前記ワークWに結像される前記レーザ光RのスポットPの位置を移動させて加工を行う構成としたので、前記対物レンズ7の光学系8の光軸Lに対する移動位置に応じて、ワークWに対するレーザ光RのスポットPの位置を微小移動させることができ、このレーザ光Rのスポット位置の移動により、ワークWの被加工部分が電子回路基板における複雑な形状や微細な加工部分であっても、正確に加工することができて、無用な部分の加工を確実に避けることができる。しかも、ワークWの加工に際して、レーザ光RのスポットPに対してワークW側や前記光学系8を有するレーザ加工ヘッド20側の大きな構造物自体を微小移動させる必要がないので、ワークWに対するレーザ光RのスポットPの微小移動が容易、円滑であり、ワークWのレーザ加工を円滑、迅速に行うことができる。また、従来のようなfθレンズを用いないため、レーザ光RのスポットPを小さくすることができ、微細加工が可能である。
また、実施の形態に係るレーザ加工装置は1によれば、レーザ発振器3から出力されたレーザ光Rを、結像レンズ6と対物レンズ7を有する光学系8を通してワークWに照射して所定の被加工部を加工するレーザ加工装置1であって、前記対物レンズ7をその光軸が前記光学系8の光軸Lに平行となるように支持したY軸スライダ46と、該Y軸スライダ46を支持し、かつ前記対物レンズ7が前記光学系8の光軸Lを垂直に横切ってY軸方向yに移動するように前記Y軸スライダ46を案内するX軸スライダ44と、該X軸スライダ44をY軸方向yに直角なX軸方向xへ案内する案内板43と、該案内板43に対して前記X軸スライダ44をX軸方向xに移動させるX軸移動手段57と、前記Y軸スライダ46をY軸方向yに移動させるY軸移動手段58と、前記X、Y移動手段57,58の作動させ、前記対物レンズ7を通してワークWに結像されるレーザ光Rのスポット位置の移動を制御する制御装置61とを備えた構成とされている。
したがって、制御装置61によりX,Y軸移動手段57,58を作動させ、該X,Y軸移動手段57,58によって案内体43に対してY軸スライダ46を光学系8の光軸Lを垂直に横切るX,Y軸方向x,yの二方向へ案内移動させることにより、前記Y軸スライダ46に支持した対物レンズ7を前記光学系8の光軸Lに対して的確に移動させることができるので、前記実施の形態に係るレーザ加工方法を適切に実施することができると共に、前記対物レンズ7の前記光学系8の光軸Lに対する移動位置の自由度を高めることができ、ワークWの複雑な被加工部の形状に適切に対応してレーザ加工を効果的に行うことができる。
また、実施の形態に係るレーザ加工装置は1によれば、前記制御装置61が、前記光学系8の光軸Lの位置を原点とし前記X軸スライダ44とY軸スライダ46の移動方向に平行な直角座標軸(X,Y座標軸)に関する前記対物レンズ7の待機位置における光軸の座標値を予め登録しておき、前記直角座標軸における対物レンズ7の光軸の座標値にもとづいて前記第1、第2の移動手段57,58を作動させて前記対物レンズ7の移動を制御する構成としたので、前記光学系8の光軸Lに対する対物レンズ7の移動、位置決めを正確に行うことができて、ワークの微細な被加工部を精度良くレーザ加工することができる。
さらに、実施の形態に係るレーザ加工装置は1によれば、前記案内板43が前記光学系8の光軸Lと平行な方向に前記制御装置61によって作動を制御される第3の移動手段59により移動調節され、前記Y軸スライダ46が倍率の異なる複数個の対物レンズ7を支持した構成としたので、Y軸スライダ46に支持した複数の倍率の異なる対物レンズ7の所要のものを選択的に光学系8の光軸Lの位置へ交換移動してレーザ加工を行うことができると共に、前記選択された対物レンズ7の倍率に応じて、第3の移動手段59により案内板43を前記光学系8の光軸L方向へ移動調節することにより、選択された対物レンズ7に対応したレーザ光Rのスポット径(スポットP)をワークWに正確に結像させることができる。
また、前記第1、第2、第3移動手段57,58,59を、サーボモータ52,56,42と該サーボモータ52,56,42によって駆動されるボールねじ機構とからなる構成としたので、サーボモ−タ52,56,42の回転をボールねじ機構を介して円滑に直線運動に変換して、Y軸スライダ46の移動を円滑に行うことができ、対物レンズ7の移動、位置決めを一層正確に行うことができる。
なお、前記一実施の形態に係るレーザ加工装置1においては、前記Y軸スライダ46に倍率の異なる4個の対物レンズ7a〜7dをX軸方向xに沿う一直線上の位置に配置して設けたが、これに限らず、対物レンズ7は4個以外の複数個を設けてもよく、それらの前記Y軸スライダ46への配置も任意である。また、前記Z軸スライダ37にX軸スライダ44をX軸方向xへ移動自在に支持し、該X軸スライダ44にY軸スライダ46をY軸方向yへ移動自在に支持したが、これに限らず、前記Z軸スライダ37または案内板43にY軸スライダ46をY軸方向yへ移動自在に支持し、Y軸スライダ46にX軸スライダ44をX軸方向xへ移動自在に支持し、該X軸スライダ44に対物レンズ7を設けるようにしてもよい。また、前記X軸スライダ44を、X軸案内レール47を介してZ軸スライダ37に支持することにより、前記案内板43に対して間接的に支持して案内移動させるようにしたが、これに代えて、前記案内板43にX軸案内レール47を設けてX軸スライダ44を直接的に案内板43に支持して案内移動させるようにしてもよい。
また、リニアエンコーダ62,63に代えて、図1に破線で示すように、サーボモータ52,56の軸端に取り付けられたロータリエンコーダ52a,56aを用いてもよい。
本発明の一実施の形態に係るレーザ加工装置を示す系統図である。 本発明の一実施の形態に係るレーザ加工装置を示す側面図である。 同じく正面図である。 図2のイ矢視図である。 対物レンズの待機位置座標のティーチング動作を説明するフロー図である。 同じくティーチング動作(つづき)を説明するフロー図である。 本発明の一実施の形態に係るレーザ加工装置における対物レンズの動作を説明するフロー図である。 ティーチング用十字マーク基板の平面図である。 本発明の一実施の形態に係るレーザ加工装置による加工方法を示す説明図で、上図は側面図、下図は平面図である。
符号の説明
1 レーザ加工装置
2 レーザ電源
3 レーザ発振器
6 結像レンズ
7 対物レンズ
12 CCDカメラ(撮像手段)
19 テーブル
20 レーザ加工ヘッド
21 上部鏡胴(鏡胴)
24 レンズ移動装置
25 下部鏡胴(鏡胴)
35 Z軸案内レール
36 スライドベース
37 Z軸スライダ
42 Z軸サーボモータ
43 案内板(ベース体)
44 X軸スライダ(可動支持体)
45 Y軸案内レール
46 Y軸スライダ(可動体)
47 X軸案内レール
52 X軸サーボモータ
56 Y軸サーボモータ
57、58,59 X,Y,Z軸移動手段(第1、第2、第3の移動手段)
60 モータドライバ
61 制御コンピュータ(制御装置)
61a レーザ/対物レンズ移動制御部
61b 画像処理部
61c 表示部
61d 主制御部
L レーザ光軸
M ティーチング用マーク基板(マーク基板)
m1 基準点
R レーザ光
W ワーク

Claims (2)

  1. レーザ発振器から出力されたレーザ光を、結像レンズと、選択的に切替可能な倍率の異なる複数個の対物レンズのいずれかとを有する光学系を通してワークに照射して所定の被加工部を加工するレーザ加工装置であって、
    前記複数の対物レンズをその光軸が前記結像レンズの光軸に平行となるように支持した可動体と、
    該可動体を支持し、かつ前記対物レンズが前記結像レンズの光軸を垂直に横切って互いに直交する二方向に移動するように前記可動体を案内する支持体と、
    前記可動体を前記二方向に移動させる移動手段と、
    該移動手段を作動させ、前記対物レンズを通してワークに結像されるレーザ光のスポット位置の移動を制御する制御装置であって、該制御装置は、
    前記結像レンズの光軸に垂直な面内において前記結像レンズの光軸の位置を原点とし、前記可動体の移動方向に平行な直角座標軸に関する前記複数個の対物レンズの予め設定した初期座標値に対して、前記移動手段によって、各対物レンズの待機位置から直角座標軸における前記初期座標値分の距離だけ各対物レンズを移動すると共に、後記画像処理部で処理した画像に基づいて各対物レンズの焦点位置が前記原点に一致するよう微移動させて各対物レンズにおける光軸の補正した座標値を前記初期座標値に代えて予め登録し且つ前記被加工部の加工に必要な倍率の対物レンズを選択して前記被加工部の中央に移動させ、その後、レーザ光のスポットが被加工部の加工開始位置から加工終了位置まで照射するように前記対物レンズを移動させるレーザ/対物レンズ移動制御部と、
    該レーザ/対物レンズ移動制御部において、前記各対物レンズの待機位置から直角座標軸における前記初期座標値分の距離だけ各対物レンズを移動させた位置から、各対物レンズの焦点位置と前記原点とのズレの画像を処理すると共に、被加工部の画像データを得る画像処理部と、
    前記直角座標軸における各対物レンズの夫々の前記補正した座標値に基づいて、前記複数個の対物レンズのうちの選択された対物レンズの光軸を前記原点に一致させた後、前記被加工部の画像データに基づいて前記移動手段による前記対物レンズの移動を制御する主制御部とを備えていることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記支持体は、前記光学系の光軸方向のみに移動するベース体と、該ベース体に対して前記光学系の光軸を垂直に横切る一方向に移動する可動支持体とを備え、前記可動体が該可動支持体にその移動方向に直角な方向に移動自在に支持されており、また、前記移動手段は、前記可動支持体を前記ベース体に対して移動させる第1の移動手段と、前記可動支持体に対して前記可動体を移動させる第2の移動手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
JP2004100481A 2004-03-30 2004-03-30 レーザ加工装置 Expired - Fee Related JP4615238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004100481A JP4615238B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 レーザ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004100481A JP4615238B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 レーザ加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005279761A JP2005279761A (ja) 2005-10-13
JP4615238B2 true JP4615238B2 (ja) 2011-01-19

Family

ID=35178694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004100481A Expired - Fee Related JP4615238B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 レーザ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4615238B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007026421A1 (ja) * 2005-08-31 2007-03-08 V Technology Co., Ltd. レーザ加工方法およびレーザ加工装置
JP4953187B2 (ja) * 2005-11-25 2012-06-13 レーザーテック株式会社 パターン基板の欠陥修正装置及び欠陥修正方法並びにパターン基板製造方法
WO2007086132A1 (ja) * 2006-01-27 2007-08-02 Hoya Candeo Optronics Corporation 可変スリット装置およびレーザー加工装置
JP5419818B2 (ja) * 2010-07-14 2014-02-19 三菱電機株式会社 レーザ加工機
JP5570459B2 (ja) * 2011-03-10 2014-08-13 三菱電機株式会社 レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JP6048255B2 (ja) * 2013-03-22 2016-12-21 オムロン株式会社 レーザ加工装置
CN105892044B (zh) * 2016-06-08 2019-04-09 西安炬光科技股份有限公司 一种形成激光点阵的方法及系统
WO2021214899A1 (ja) * 2020-04-22 2021-10-28 株式会社ニコン 加工システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04253586A (ja) * 1991-01-31 1992-09-09 Nec Corp レーザ加工装置用オートフォーカス装置
JPH0557466A (ja) * 1991-09-03 1993-03-09 Toyota Motor Corp レーザ溶接装置
JP2002066778A (ja) * 2000-08-18 2002-03-05 Ntn Corp 欠陥修正方法および欠陥修正装置
JP2002244060A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザビーム走査装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04253586A (ja) * 1991-01-31 1992-09-09 Nec Corp レーザ加工装置用オートフォーカス装置
JPH0557466A (ja) * 1991-09-03 1993-03-09 Toyota Motor Corp レーザ溶接装置
JP2002066778A (ja) * 2000-08-18 2002-03-05 Ntn Corp 欠陥修正方法および欠陥修正装置
JP2002244060A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Sumitomo Heavy Ind Ltd レーザビーム走査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005279761A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100817349B1 (ko) 레이저 조사 상태의 표시 방법 및 레이저 조사 상태 표시시스템
JP5221560B2 (ja) レーザ加工装置
JP5086187B2 (ja) スリット幅調整装置及び顕微鏡レーザ加工装置
JP2008203434A (ja) 走査機構、被加工材の加工方法および加工装置
JP4615238B2 (ja) レーザ加工装置
JP2000202655A (ja) レ―ザ―マ―キング装置
JP3180194B2 (ja) レーザ加工機
JP4397229B2 (ja) レーザ加工装置
JP4520918B2 (ja) スリット幅調整装置およびこれを備えた顕微鏡レーザリペア装置
KR20150110071A (ko) 대면적용 레이저 마킹장치
KR101560722B1 (ko) 직선식 레이저가공 보조장치
US20210394306A1 (en) Laser machining apparatus
CN112264723A (zh) 适用于小型复杂曲面零件的激光微孔加工设备及加工方法
JPS6320638B2 (ja)
KR20170029381A (ko) 레이저 가공 장치
WO2007026421A1 (ja) レーザ加工方法およびレーザ加工装置
JP5133709B2 (ja) レーザリペア装置
JP2022167452A (ja) レーザー加工装置の調整方法、及びレーザー加工装置
TWI342250B (en) Laser beam machining method and laser beam machining apparatus
KR200365481Y1 (ko) 레이저 마킹 로봇
JP2023168832A (ja) レーザ加工機の焦点位置の調整方法及びレーザ加工機
JPH04356389A (ja) レーザ加工機の加工ポイント補正方法及びその装置
JPH106049A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP5253217B2 (ja) 基板アライメント方法、基板アライメント装置、レーザ加工裝置及びソーラパネル製造方法
JP2512202B2 (ja) 加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101020

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4615238

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees