JP4614058B2 - 定着装置の電力供給制御方法、定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置の電力供給制御方法、定着装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、定着装置の電力供給制御方法、定着装置及びこれらを用いた画像形成装置に関する。
従来、連続通紙時に、蓄電池に蓄えられた電力を補助ヒータに供給する定着装置が知られている(例えば特許文献1参照)。また立上時に、コンデンサから補助発熱体に電力供給する加熱装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
これらの技術を用いる装置では、発熱源としてハロゲンヒータが最も広く採用されている。加熱効率や立ち上がりの早さなどで非常に良い特性を有しているためである。
ところで、定着装置等でハロゲンヒータを利用する上で気を付けるべき点としては、電源供給開始時の突入電流の発生がある。これは、室温状態ではハロゲンヒータのフィラメントの抵抗が小さいために大電流が流れてしまうという現象である。すなわち瞬間的には数十〜百数十A程度の電流が回路に流れる。このような突入電流による影響としては、スイッチ部品の溶着や電源電圧が一時的に低下することによる周囲の機器への悪影響等がある。なお100Vの商用電源で1200w程度の通常のハロゲンヒータ構成では、給電後500m秒程度でフィラメント温度と共に抵抗値も上昇するため、突入電流も収束し、定常的な電流が流れるようになる。
このような突入電流対策と立上遅れについて、従来は、電源オンとする際には、電力を制限するためのデューティ制御を数百m〜1秒程度挿入して(いわゆるソフトオン制御)、上述のような突入電流を低減させていた。しかし、この対策ではハロゲンヒータのフィラメントが昇温するのに時間が掛かるため、ハロゲンヒータ自身の発光による定着ローラの加熱に遅れが発生してしまっていた。上述した数百m〜1秒という時間も、ユーザーから要求される10秒昇温を実現する際には非常に大きな問題となっている。
また商用電源からハロゲンヒータへの突入電流を緩和するため、昇温開始時に商用電源から供給される電力を制限する、いわゆるソフト制御を行うことで、突入電流に起因した商用電源の定格電流を超えることを防止している。しかし、このようなソフト制御を行うと、ハロゲンヒータの立ち上がりが遅くなるため、被加熱体である定着ローラの温度上昇時間が延びてしまう。ところが近年、複写機用の定着装置では、環境保護意識の高まりから短時間での立上と、これによる待機時電力削減が強く要求されている。このため、ソフト制御による定格電力の低減と、定着ローラの短時間昇温を両立させる技術が必要となってきている。
特開2000−98799号公報 特開2002−184554号公報
本発明は、上述のような従来の諸問題点にかんがみてなしたもので、蓄電装置から加熱部への電力供給回路における信頼性を向上させ、商用電源の最大消費電力を抑制し、定着部材の昇温を迅速にすることを目的とする。
上述のように補助電源を用いた装置における突入電流の問題については、特に補助電源からハロゲンヒータへの電力供給を行う構成では、突入電流の影響が大きく問題となることがわかった。電池やキャパシタなどのセルは、通常は1.2〜3.3V程度の低電圧であり、セルの直列数をできるだけ減らして最低限の電圧で構成することが遠因となっているのである。
すなわち、低電圧でハロゲンヒータから充分な電力を得ようとすると、より高電圧の商用電源と比較して、より小さい抵抗値の構成になるため、フィラメントが太くなるのである。フィラメントが太くなると所定の温度に昇温するまで時間が掛かり、突入電流の流れる時間と突入電流の最大値が大きくなってしまう。そのため、従来の商用電源を利用していた場合には現れないような問題が発生するのである。
例えば、電圧が100Vと50Vのそれぞれで500wの電力を得る場合を考えると、100Vの場合はハロゲンヒータの抵抗値は20Ωであるが、50Vの場合は5Ωである。画像形成装置に使用する場合、発熱部の長さが記録媒体である紙のサイズなどでほぼ300mmと決まっているため、電圧50Vでは低抵抗にするためにより線径を太くする必要があり、フィラメントの断面積で約4倍程度大きいため突入電流の影響が100Vよりも大きくなる。
また補助電源からハロゲンヒータへの給電オンオフを、FETなどの半導体スイッチ素子を用いて行うと、定着装置を立ち上げる際にスイッチをオンした直後は低電圧用ハロゲンヒータの太いフィラメントが十分暖まっていないため、突入電流として100A以上の大電流が約700〜1000m秒程度の時間流れるおそれがある。そして、このような大電流が流れている状態で半導体スイッチング素子をオフすると、商用電源用のヒータと比較して高い逆起電圧が発生して半導体スイッチ素子が故障するおそれのあることがわかった。
また本発明は、ハロゲンヒータの突入電流防止策により発生する解決策である補助電源からの給電と、さらにその解決策を実現する構成で問題となる上述のような新たな課題であるハロゲンヒータの突入電流による回路の破損を防止することで、信頼性の高い短時間昇温を可能とすることを目的とする。
さらに本発明は、オン信号を出力してから所定時間内に給電停止信号が発生した場合、所定時間が経過してからオフ信号を出力することにより、上術の従来の諸問題を未然に回避できるようにすることを目的とする。
本発明の請求項1に係る定着装置の電力供給制御方法は、商用電源により充電される蓄電装置と、商用電源から電力供給される第1の加熱部と、蓄電装置から電力供給される第2の加熱部と、これら第1、第2の加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材により加熱することにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置において電力供給制御を行う制御方法であって、前記定着部材の温度立上開始時に、商用電源から供給される電力を制限する制御をしながら前記第1の加熱部への電力供給を開始し、その後、前記電力を制限する制御を解除して前記第1の加熱部に電力供給するとともに、前記電力を制限する制御を解除する前に、前記蓄電装置から前記第2の加熱部へ電力供給する制御を行うことを特徴とする。
同請求項2に係るものは、商用電源により充電される蓄電装置と、商用電源から電力供給される第1の加熱部と、蓄電装置から電力供給される第2の加熱部と、これら第1、第2の加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材により加熱することにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置において電力供給制御を行う制御方法であって、
前記定着部材の温度立上開始時に、商用電源から供給される電力を制限するソフト制御をしながら前記第1の加熱部への電力供給を開始し、その後、前記電力を制限するソフト制御を解除して前記第1の加熱部に電力供給するとともに、前記電力を制限するソフト制御を解除する前に、前記蓄電装置からソフト制御をせずに前記第2の加熱部へ電力供給する制御を行うことを特徴とする。
同請求項3に係るものは、商用電源により充電される蓄電装置と、該蓄電装置から電力供給される加熱部と、該加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材により加熱することにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置であって、前記蓄電装置から前記加熱部への電力供給回路中に配される半導体スイッチ素子を備える定着装置において電力供給制御を行う制御方法であって、連続通紙時に、給電開始信号に基づき前記半導体スイッチ素子にオン信号を出力し、給電停止信号に基づき前記半導体スイッチング素子にオフ信号を出力し、前記オン信号を出力してから所定時間内に前記給電停止信号が発生した場合、前記所定時間が経過してから前記オフ信号を出力することを特徴とする。
同請求項4に係るものは、請求項1ないし3のいずれかに記載の定着装置の電力供給制御方法において、連続通紙が終了した場合に前記給電停止信号を発生させることを特徴とする。
同請求項5に係るものは、請求項1ないし4のいずれかに記載の定着装置の電力供給制御方法において、前記定着部材の検出温度が設定温度以上になった場合に前記給電停止信号を発生させることを特徴とする。
同請求項6に係るものは、請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置の電力供給制御方法において、連続通紙を開始した場合に前記給電開始信号を出力することを特徴とする。
同請求項7に係るものは、請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置の電力供給制御方法において、前記定着部材の検出温度が設定温度以下になった場合に、前記給電開始信号を出力することを特徴とする。
本発明の請求項8に係る画像形成装置は、請求項1ないし7のいずれかに記載の定着装置の電力供給制御方法を用いて定着装置を制御する手段を有することを特徴とする。
本発明の請求項9に係る定着装置は、商用電源により充電される蓄電装置と、商用電源から電力供給される第1の加熱部と、蓄電装置から電力供給される第2の加熱部と、これら第1、第2の加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材により加熱することにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置において、電力供給制御を行う制御手段を備え、該制御手段が、前記定着部材の温度立上開始時に、商用電源から供給される電力を制限する制御をしながら前記第1の加熱部への電力供給を開始し、その後、前記電力を制限する制御を解除して前記第1の加熱部に電力供給するとともに、前記電力を制限する制御を解除する前に、前記蓄電装置から前記第2の加熱部へ電力供給する制御を行うことを特徴とする。
同請求項10に係るものは、商用電源により充電される蓄電装置と、商用電源から電力供給される第1の加熱部と、蓄電装置から電力供給される第2の加熱部と、これら第1、第2の加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材により加熱することにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置において、前記定着部材の温度立上開始時に、商用電源から供給される電力を制限するソフト制御をしながら前記第1の加熱部への電力供給を開始し、その後、前記電力を制限するソフト制御を解除して前記第1の加熱部に電力供給するとともに、前記電力を制限するソフト制御を解除する前に、前記蓄電装置からソフト制御をせずに前記第2の加熱部へ電力供給する制御を行うことを特徴とする。
同請求項11に係るものは、請求項9または10に記載の定着装置において、前記加熱部がハロゲンヒータを有することを特徴とする。
同請求項12に係るものは、商用電源により充電される蓄電装置と、該蓄電装置から電力供給される加熱部と、該加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材により加熱することにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置において、前記蓄電装置から前記加熱部への電力供給回路中に配される半導体スイッチ素子と、連続通紙時に、給電開始信号に基づき前記半導体スイッチ素子にオン信号を出力し、給電停止信号に基づき前記半導体スイッチング素子にオフ信号を出力する制御手段を備え、該制御手段は、前記オン信号を出力してから所定時間内に前記給電停止信号が発生した場合、前記所定時間が経過してから前記オフ信号を出力することを特徴とする。
同請求項13に係るものは、請求項12に記載の定着装置において、前記加熱部がハロゲンヒータを有することを特徴とする。
同請求項14に係るものは、請求項9ないし13のいずれかに記載の定着装置において、前記制御手段は、連続通紙が終了した場合に前記給電停止信号を発生させることを特徴とする。
同請求項15に係るものは、請求項9ないし14のいずれかに記載の定着装置の電力供給制御方法において、前記制御手段は、前記定着部材の検出温度が設定温度以上になった場合に前記給電停止信号を発生させることを特徴とする。
同請求項16に係るものは、請求項9ないし15のいずれかに記載の定着装置において、前記制御手段は、連続通紙を開始した場合に前記給電開始信号を出力することを特徴とする。
同請求項17に係るものは、請求項9ないし16のいずれかに記載の定着装置において、前記制御手段は、前記定着部材の検出温度が設定温度以下になった場合に、前記給電開始信号を出力することを特徴とする。
本発明の請求項18に係る画像形成装置は、請求項9ないし17のいずれかに記載の定着装置を用いたことを特徴とする。
本発明は、ソフト制御の解除前に、蓄電装置から第2の加熱部へ電力供給することにより、ソフト制御による商用電源の供給遅れを補って、定着部材を迅速に立ち上げることができる。
また本発明は、半導体スイッチ素子にオン信号を出力してから所定時間内に給電停止信号が発生した場合、所定時間が経過してからオフ信号を出力することにより、逆起電圧の発生とそれに伴う故障等の問題を未然に回避することができ、補助電源からハロゲンヒータへの給電を行う構成であっても、故障の少ない信頼性の高い定着装置を提供することが可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
図1は本発明に係る定着装置を用いる画像形成装置の全体構成の模式的断面図である。図中41は回転体からなる像担持体の一例であってドラム形状の感光体を示している。この感光体41の周りには、図中に矢印で示す向きの回転方向順に、帯電ローラからなる帯電装置42、露光手段の一部を構成するミラー43、現像ローラ44aを備えた現像装置44、記録材Pとしての転写紙に現像画像を転写する転写装置48、感光体41の周面に摺接するブレード46aを備えたクリーニング装置46等が配置してある。感光体41上には、帯電装置42と現像ローラ44aとの間でミラー43を介して露光光Lbが走査されるようになっている。この露光光Lbの照射位置を露光部150と言う。
転写装置48は感光体41の下面と対向させて設けてある。この転写装置48と対向している部位が転写部47である。この転写部47のさらに感光体41の回転方向で上流側の位置には、一対のレジストローラ49が設けてある。このレジストローラ49に向けて、図示しない搬送ガイドにより案内して図示しない給紙トレイに収納した記録材Pを給紙コロ110から送り出すようになっている。また転写部47の感光体41の回転方向でさらに下流の位置には、定着装置10が配置してある。
この画像形成装置における画像形成は次のようにして行う。感光体41が回転を始め、この回転中に感光体41を暗中において帯電装置42により均一に帯電させ、露光光Lbを露光部150に照射、走査し、作成すべき画像に対応した潜像を形成する。この潜像は、感光体41の回転により現像装置44に移動し、現像装置44でトナーにより可視像化し、トナー像を形成する。
一方、給紙コロ110により給紙トレイ上の記録材Pの送給を開始し、図中に破線で示す搬送経路を経て一対のレジストローラ49の位置で記録材Pをいったん停止させ、感光体41上のトナー像と転写部47で合致するように送り出しのタイミングを図る。そして好適なタイミングでレジストローラ49が回転し、停止していた記録材Pを送り出し、転写部47に向けて搬送する。そして感光体41上のトナー像と記録材Pとを転写部47で合致させ、転写装置48による電界印加によってトナー像を記録材P上に転写する。
こうして感光体41周りの画像形成部でトナー像を担持させた記録材Pは、ついで定着装置10に向けて送り出す。記録材P上のトナー像は定着装置10を通過する間にその記録材P上に定着させ、トナー像の定着を受けた記録材Pは、図示を省略した排紙部へ排紙する。
一方、転写部47で転写されずに感光体41上に残った残留トナーは、感光体41の回転と共にクリーニング装置46に至り、クリーニング装置46を通過する間に清掃される。感光体41は、その状態で次の画像形成に備える。
図2、図3は本発明の実施対象となり得る定着装置の概念的断面図、図4は図2、図3の定着装置の回路構成を模式的に示すブロック図である。図示のように、本例の定着装置10は、定着部材14、加圧部材15を含み、定着部材14内に加熱部1を備え、定着部材14外に定着温度検出手段8を備えている。また定着装置10は、制御系として定着部温度検出手段8からの温度情報に応じて、補助電源装置3から定着装置10への供給電力を制御するための制御手段60を有している。
定着部温度検出手段8は、定着部長手方向(図2の紙面垂直方向、図3の紙面左右方向)で、どのサイズの記録媒体Pでも通過する中心近傍に配してあり、サーミスタ、熱電対、赤外線温度検知装置等の適宜の手段で構成し、制御手段60へ温度情報を送るようになっている。制御手段60は、定着部温度検出手段8から得た温度情報をもとに、定着装置10の加熱手段1への給電開始、給電停止、給電量増減等の制御を行う。さらに図示の定着装置10は、図4の回路構成に示すように、制御手段60の指令に基づいてオンオフする接点を電力制御手段(AC用6a、DC用6b:後述)として備えている。
また画像形成装置に電力を供給する主電源装置2は、外部電源である商用電源から電力を得て画像形成装置各部の各種ユニットへ給電を行う。一般的な機器と同様に、商用電源のコンセントに電源線のプラグを挿入して接続することで、画像形成装置内の各ユニット等へ電力を供給することができる。
補助電源装置3は、電気二重層キャパシタ(あるいは電気二重層コンデンサ)等の蓄電手段あるいは蓄電装置を有し、主電源装置2からの充電で蓄電した電力を、主電源装置2の供給電力に加えて供給できる構成となっており、大電力を画像形成装置へ給電できる。なお、電気二重層キャパシタだけでなく、Liイオンやニッケル水素等の二次電池でも、酸化還元を利用する疑似容量キャパシタ等も補助電源装置3における蓄電に用いることができる。
定着部材14内の加熱部1は、発熱体1a、1b(ACヒータ1a、DCヒータ1b:以下、主発熱部材1aと補助発熱部材1bと言う)を有し、また主電源装置2、補助電源装置3に加え、充電器4、充放電切換手段5、主電源からの電力供給を制御する主電力制御手段6aと補助電源装置3からの電力供給を制御する補助電力制御手段6bを有している。
主発熱部材1aは、主電源装置2から電力を供給されて発熱する発熱体1a、1bを有している。本実施例ではこれらにハロゲンヒータを用いており、ガラス管の中に形成したフィラメントに電流を流すことで発熱させている。ただし、本発明ではハロゲンヒータに限らず、PTCヒータ等突入電流が発生するものであれば本発明の作用、効果を変えることなく採用可能である。
なお本実施例では、主発熱体1aには、例えば100V、1200wのハロゲンヒータを1本用いるが、非通紙部昇温を防止するため、定着部材14の軸方向端部と中央部とをそれぞれ加熱するように、2本のヒータを用いる構成を採用してもかまわない。
一方、補助発熱部材1bは、補助電源装置3からの電力供給により発熱し、同じく定着部材14を加熱するが、例えば50V、600wのハロゲンヒータを用いる構成とすることができる。
定着部材14のローラ基体は、例えばアルミや鉄等の金属製であることが、耐久性や加圧による変形等の点から望ましい。またローラ表面にはトナーとの固着を防ぐための離型層を形成していることが望ましく、ローラ内面にはハロゲンヒータの熱を効率よく吸収するための黒化処理をしていることが望ましい。さらに、図示はしないがローラでなくベルトによってニップ部を形成したベルト定着構成であってもかまわない。
加圧部材15は、芯金にゴム等の弾性層を形成することで、定着部材14との間にニップ部を形成し、このニップ部に未定着画像を形成した紙等の記録材Pを通紙することで熱と圧力によりトナー像を記録材P上に定着する。また、加圧部材15として発泡層を有する加圧ローラで定着部材14との間にニップ部を形成してもよい。この場合、発泡層の断熱効果により定着部材14の熱が加圧ローラに伝わりにくくなるので、定着部材14を早く昇温できる。
補助電源装置3は主電源装置2からの電力を充電して補助発熱部材1bへ給電するための電源である。主電源装置2からの電力を電圧調整やAC/DC変換して補助電源装置3へ供給する充電器4により主電源装置2から供給される電力をあらかじめ蓄えることができ、充放電切換手段5により任意のタイミングで加熱部1へ補助電力を供給することができる。
具体的には、主電源装置2はプラグ51で商用電源のコンセントから電力を得て、画像形成装置各部のユニットに給電を行う。日本では100Vの電圧で15A程度の電流容量に制限され、主電源装置2からの電力は1500W程度が最大電力となることが多い。なお、電圧の調整及び交流と直流の整流や電圧を安定化する等の機能を有していてもよい。
主電源装置2から定着部材14への電力供給を制御する主電力制御手段6aは、トライアックなどの半導体スイッチング素子を有し、定着部温度検知手段8から得られる温度情報を基にして、CPU等を備える制御手段60からの指示に基づいてオン、オフ等のスイッチング動作を行う。
また補助電源装置3から定着部材14への電力供給を制御する補助電力制御手段6bは、FETなどの半導体スイッチング素子を有し、主電力制御手段6aと同様に定着部温度検知手段8の情報を基にしてオンオフ動作を行う。
既に述べたように補助電源装置3は、例えば電気二重層キャパシタからなるキャパシタセルを複数個接続して構成し、主電源装置2からの充電で蓄電した電力を、立上時や連続通紙時等多くの電力供給が望まれるとき等に主電源2からの電力供給に加えて加熱部1へ供給する構成とすることで、主電源装置2の供給電力を越えた電力を画像形成装置に給電することを可能としている。
一構成例としての補助電源装置3は、2.5v、1000Fで、内部抵抗が5mΩ以下の、径が35mm、長さが130mm程度のキャパシタセルを、20本直列に接続することで50Vのモジュールを構成したものを蓄電手段として用いることができる。直列に接続する際の各セルの電圧バランスを確保するために、図示しない電圧バランス回路を備えることで動作の長期的な安定性を確保することが可能である。また、セルの内部抵抗が5mΩ以下とすると、立上時の12Aを越える大電流でも補助電源装置3の端子間電圧の低下がリチウム電池やニッケル水素電池等の二次電池よりも小さくて済む。また、キャパシタの中でも小さい値であるため、より少ないキャパシタセル本数で大電力を得られ、そのため装置サイズとコストの面で有利である。
このように補助電源装置3に、充放電可能な電源であり、大容量コンデンサである電気二重層キャパシタを用いると、電気二重層キャパシタが二次電池と異なり化学反応を伴わないため、充電時間が短く、寿命が長いという優れた特徴を発揮できる。
すなわち、二次電池として一般的なニッケル−カドミウム電池を用いた補助電源では、急速充電を行っても数十分〜数時間の時間を要するため、一日の大電力供給可能回数が数時間おきに数回しか実現できず、実用的ではなかった。これに対し、コンデンサを用いた補助電源では数10秒〜数分程度の急速な充電が可能であるため、充電時間が短くて済み、例えば印刷をしておらず、主電源の供給電力に余裕のあるときに充電を行い、補助電源を用いた加熱の回数を実用的な回数にまで増やすことができる。
また、ニッケル−カドミウム電池は充放電の繰り返し回数が500から1000回であるため、加熱時用補助電源としては寿命が短く、交換の手間やコストが問題となる。これに対し、コンデンサを用いた補助電源は1万回以上の寿命を有し、繰り返しの充放電による劣化も少ない。また、鉛蓄電池のように液交換や補充等も必要がないため、メンテナンスがほとんどいらない。
そして近年では、コンデンサにも多量の電気エネルギーを蓄えられるものが開発されてきており、電気自動車等への採用も検討してある。例えば、日本ケミコン(株)の開発した電気二重層コンデンサ等は2.5Vで2000F程度の静電容量を有しており、数秒から数10秒の電力供給には十分な容量を備えている。また、日本電気(株)は、ハイパーキャパシタ(商品名)と称する80F程度のコンデンサを実現している。さらに、日本電子(株)は、耐電圧を3.2〜3.5Vへ上げて電力量密度を50〜75wh/kgと従来の5〜10倍にしたナノゲートキャパシタ(商品名)という技術を発表している。
加熱部1に供給する電力は、上述のように主電源装置2及び補助電源装置3から供給可能であるため、図5(A)に示すように、定着部材14の温度が室温から所定の温度になるまでの温度上昇時間は、主電源だけを用いるより、主電源と補助電源を同時に用いた方が昇温時間を短くすることができる。例えば、朝一番の主電源をオンする立上の際にはプロセスなど各所のシステムの初期化で時間が掛かるので短時間で昇温する必要がなく、主電源だけを用いて目標温度へ昇温させるが、スリープモードなどから復帰する際には補助電源からの電力も加えて短時間で昇温させることができる。
また図5(B)に示すように、連続通紙で紙等の記録材に奪われる熱量が多い場合、主電源装置2からの給電だけでは所定の最低温度を下回ってしまう場合でも、補助電源装置3からの給電を加えた場合には落ち込みを小さくすることが可能である。このため、単位時間当たりの通紙をより多くした機械の高速化が可能である。
図6は、薄肉ローラを使っても定着部材14の温度落ち込みがなくて高速昇温が可能な高速機を実現できる例を説明するための図である。まず初期状態では、商用電源等の外部電源から電力を供給して、電気二重層キャパシタ等の急速充電が可能な大容量コンデンサ等を有する補助電源装置3へ充電をしておく。電気的な自己放電が小さいため、一晩程度では充分電力を保持できているとともに、通常はコンセントもつなぎっぱなしであるため、もし放電が所定値より低下しても商用電源から充電を行うことができるので、朝一番で主電源を入れた際の使用にも充電を待つ必要はない。
立上時には、定着ローラ等の定着部材14の温度を、室温から短時間で昇温するときに主電源装置2に加えて補助電源装置3の電力を加熱部1へ供給することで、加熱部1に投入されるトータルの電力を主電源装置2だけの時よりも多く供給することができ、このため短時間で定着部材14の温度を上昇させることができる。例えば、径が40mmで厚さtが0.7mmのアルミ製薄肉ローラを定着部材に使用し、主電源からの1200w電力を主発熱部材1aに補助電源からの600wヒータの電力を加えて、全体で約1800wの電力を供給することで、主電源だけでは30秒の立上時間であったものが、約20秒へ短縮することが可能である。
なお、補助電源がキャパシタであるため、給電中に電圧が低下することで供給電力は600wから徐々に低減する。この特徴により、所定の時間が経つと非常に小さい供給電力となり、紙が発火するような500℃といった温度まで昇温するような場合には昇温速度が低下する構成が可能である。これにより安全に短時間昇温を実現する構成を提供することができる。
また安全確保のために、システムが暴走した際を想定して温度ヒューズやサーモスタット等の安全回路で直接電源回路を遮断して電力供給を終了させる安全装置を設置することが望ましい。
ところで、単純に電力を増やす方法としては、例えば商用電源を2系統にして電力を増やしたり、二次電池や燃料電池等を使うことも考えられるが、これらの方法ではほぼ継続的に大電力を供給することができるため、昇温時間が短くなるとこれら安全回路の反応時間が遅くて昇温速度に追いつかなくなる。このため、安全回路が作動する頃には定着部材14内で加熱部1の温度が高くなり過ぎ、最悪の場合は発火してしまうこともありうる。一方、キャパシタを用いた構成ではシステムが暴走して制御がきかなくなり、電力供給が続いても、所定の電力を使い果たしてしまうと発熱部材の発熱が終了し、その温度上昇が自然にストップしてくれるため、キャパシタを熱源として用いることで、安全に昇温時間の短縮を実現することができる。
通紙については、薄肉ローラであるため、単位時間あたりの通紙枚数が多いとローラ温度が低下しやすいが、通紙時に補助電力を主電力に加えて供給して温度低下を防ぐことができるため、高速層でも薄肉ローラを使用して昇温時間が短くて使い勝手の良い画像形成装置を提供することができる。本構成では、補助発熱体の電力を通紙中に使用するため、例えば主電源からの電力よりも多くの電力を主電源に加えて供給することが可能である。このため通常であれば60cpm程度が限界の薄肉ローラでも通紙直後の温度低下が防止できるため、75cpmでの高速な画像形成が可能である。
充電については、主電源装置2からの給電に余裕のある待機状態で、主電源装置2から補助電源装置3へ電力を供給して充電をしておく。キャパシタを補助電源に用いると充電時間を数分程度と短くできる。そして、この充電中の数分以内であれば定着部材14が冷めないようにするために補助電源装置3を使わずに済むか、もしくは途中までの充電電力で間に合う。このため、次の利用者が充電を待つ必要がなく快適な機能を提供することができる。
以上のように、定着装置10の加熱部1を加熱するのに、補助電源としてコンデンサを用いることにより、二次電池では得られなかった効果を得ることができる。
図7は、本実施例装置における復帰時に主電源から定着部へ給電を行う際の、すなわち立上時のAC給電フロー図であり、定着部材の温度(定着温度)に基づく開始条件、その後ソフト立上制御、定着温度に基づく終了条件、その後ソフト立ち下げと続く動作を示している。具体的には、定着装置10への給電開始時にソフトオン制御を所定の時間以上導入して供給電力を制限する制御を行い(ステップ1、2)、それによって突入電力を抑え、定着部材14の温度が目標温度に達した際(ステップ3、4)にはソフトオフ制御を行って(ステップ5)、逆起電圧を低減し、定着部材14の温度が目標温度に達してから(ステップ6)、給電を停止する。
なお図8は、立上時のDC給電フロー図であり、定着部材14の温度を検知して開始条件が整っていれば、その後すぐに給電を開始し、定着温度に基づく終了条件を判断し(ステップ1)、条件が整えば(ステップ2)、その後すぐに給電を終了する動作を図示している。すなわち復帰時には、補助電源装置3から定着部材14へ給電を開始するときに、ソフトオン制御を特に入れずに電源供給をオンとし、定着部材14が目標温度に達した際にもソフトオフ制御を入れずに給電を停止するのである。このため、加熱部1を構成するハロゲンヒータのフィラメントの温度上昇が速やかに行われ、定着ローラである定着部材14を加熱する際にタイムラグが発生しにくくなっている。
図9は、同じく立上時のAC、DC給電タイミング図であり、AC給電のソフト立上解除前に、DC給電が既に立ち上がっていることを図示している。すなわち、図7、図8に示した復帰時の主電源装置2と補助電源装置3からの供給電力の制御タイミングを、図9に模式的に示しており、これは図6の復帰時を時間的に詳細に見た図となっている。具体的には、主電源装置2の電源供給開始時にはソフト制御を行うが、ソフト制御が終了して完全に点灯する前に、補助電源装置3からの給電を開始する。なお、図9では主電源装置2の給電開始後に補助電源装置3の給電を開始しているが、主電源装置2の給電開始前に補助電源装置3の給電を開始してもかまわない。この動作により、ソフト制御による定着部材14の加熱遅れを改善することが可能となり、ユーザーの使い勝手を向上させることができる。
図10は、通紙時のAC、DC給電フロー図であり、通紙を開始するとAC、DCともに給電し、通紙を終了するとAC、DCともに給電を停止する動作を示している。
本発明の他の実施例を説明する。図11は、本発明の実施例2における通紙時に温度調整を行っている状態のAC、DC給電フロー図であり、例として数〜10秒程度の温度調整を行う様子を示している。温度が低下してくるとAC、DCともに給電し、温度が上昇してくるとAC給電を続ける一方DCは給電開始から所定時間経過したか否かを確認し、確認すると給電を停止するという動作となっている。
すなわち、定着部材14の温度は主電源装置2及び補助電源装置3からの供給電力量だけでなく、通紙状態や画像面積などに応じて変動するが、図11の例は、主電源装置2からの給電だけでは定着部材14の温度を維持できず、補助電源装置3からの給電によって温度低下を防ぐようにする連続通紙状態を模式的に示している。
そのため従来は、定着部材14の温度がTL(例えば180℃)以下になると補助電力装置3からの給電を開始し、定着部材14の温度が上昇を始めてTu(例えば185℃)以上になると、図11のグラフ中に点線で示すように補助電源装置3からの給電を停止し、温度調整を行っていたが、本実施例では、同じく図11のグラフ中に実線で示すように、定着部材14の温度がTuを越えて補助電源装置3を従来であればオフとすべき状態になってもオフとせず、給電開始から所定の時間t0(例えば1.2秒)が経過してから半導体スイッチング素子にオフ信号を出力し補助電力制御手段6bをオフとする構成としている。
例えば時間t1(例えば0.8秒)は補助電源装置3が点灯してからの時間が所定の時間t0より短いので、所定の時間t0が経過してから補助電源装置3をオフとする。一方、時間t2(例えば1.5秒)は所定の時間t0よりも長いため、定着部材14の温度がTuを越えることを検知した時点で半導体スイッチング素子にオフ信号を出力し補助電力制御手段6bをオフして補助電源装置3からの給電をオフとする。
なお所定の時間t0とは、補助電源装置3から電力を供給される発熱体1bに給電した際の突入電流が流れる時間から設定し、例えば1.2秒に設定する。これは、補助電源装置3のハロゲンヒータが、低電圧で大電力を得る構成とするのにフィラメント径が太くて突入電流の流れる時間が長いためであり、補助電源装置の電圧が高い構成で使用する場合には例えば0.6秒程度にする。
このように、補助電源装置3からの給電をオンしてから所定の時間が経過してからオフにする構成とすることで、ハロゲンヒータの突入電流が充分に収束して逆起電圧が小さくなり、FETなど補助電源装置3の電力制御用半導体スイッチ素子の破損を防止することができ、信頼性の高い定着装置を提供することが可能となる。なお、DCヒータと表記しているが、低電圧であることが問題であるためACヒータであってもかまわない。
本発明に係る定着装置を用いる画像形成装置の全体構成の模式的断面図 本発明の実施対象となり得る定着装置の概念的断面図 本発明の実施対象となり得る定着装置の概念的断面図 図2、図3の定着装置の回路構成を模式的に示すブロック図 主電源装置と補助電源装置の使用形態と昇温時間の関係図 薄肉ローラを用いた定着部材の温度落ち込みがなくて高速昇温が可能な高速機を実現できる例を説明するための図 本実施例装置における立上時のAC給電フロー図 同じく立上時のDC給電フロー図 同じく立上時のAC、DC給電タイミング図 同じく通紙時のAC、DC給電フロー図 本発明の実施例2における通紙時のAC、DC給電フロー図
符号の説明
1 加熱部
1a 主発熱部材
1b 補助発熱部材
2 主電源装置
3 補助電源装置
4 充電器
5 充放電切換手段
6a 主電力制御手段
6b 補助電力制御手段
8 定着温度検出手段
10 定着装置
14 定着部材
15 加圧部材
41 感光体
42 帯電装置
43 ミラー
44 現像装置
46 クリーニング装置
47 転写部
48 転写装置
49 レジストローラ
60 制御手段
110 給紙コロ
150 露光部
Lb 露光光
P 記録材
T、TL、Tu 定着部材温度

Claims (18)

  1. 商用電源により充電される蓄電装置と、商用電源から電力供給される第1の加熱部と、蓄電装置から電力供給される第2の加熱部と、これら第1、第2の加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材により加熱することにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置において電力供給制御を行う制御方法であって、
    前記定着部材の温度立上開始時に、商用電源から供給される電力を制限する制御をしながら前記第1の加熱部への電力供給を開始し、
    その後、前記電力を制限する制御を解除して前記第1の加熱部に電力供給するとともに、
    前記電力を制限する制御を解除する前に、前記蓄電装置から前記第2の加熱部へ電力供給する制御を行うことを特徴とする定着装置の電力供給制御方法。
  2. 商用電源により充電される蓄電装置と、商用電源から電力供給される第1の加熱部と、蓄電装置から電力供給される第2の加熱部と、これら第1、第2の加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材により加熱することにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置において電力供給制御を行う制御方法であって、
    前記定着部材の温度立上開始時に、商用電源から供給される電力を制限するソフト制御をしながら前記第1の加熱部への電力供給を開始し、
    その後、前記電力を制限するソフト制御を解除して前記第1の加熱部に電力供給するとともに、
    前記電力を制限するソフト制御を解除する前に、前記蓄電装置からソフト制御をせずに前記第2の加熱部へ電力供給する制御を行うことを特徴とする定着装置の電力供給制御方法。
  3. 商用電源により充電される蓄電装置と、該蓄電装置から電力供給される加熱部と、該加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材により加熱することにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置であって、前記蓄電装置から前記加熱部への電力供給回路中に配される半導体スイッチ素子を備える定着装置において電力供給制御を行う制御方法であって、
    連続通紙時に、給電開始信号に基づき前記半導体スイッチ素子にオン信号を出力し、給電停止信号に基づき前記半導体スイッチング素子にオフ信号を出力し、
    前記オン信号を出力してから所定時間内に前記給電停止信号が発生した場合、前記所定時間が経過してから前記オフ信号を出力することを特徴とする定着装置の電力供給制御方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の定着装置の電力供給制御方法において、連続通紙が終了した場合に前記給電停止信号を発生させることを特徴とする定着装置の電力供給制御方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の定着装置の電力供給制御方法において、前記定着部材の検出温度が設定温度以上になった場合に前記給電停止信号を発生させることを特徴とする定着装置の電力供給制御方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置の電力供給制御方法において、連続通紙を開始した場合に前記給電開始信号を出力することを特徴とする定着装置の電力供給制御方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置の電力供給制御方法において、前記定着部材の検出温度が設定温度以下になった場合に、前記給電開始信号を出力することを特徴とする定着装置の電力供給制御方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の定着装置の電力供給制御方法を用いて定着装置を制御する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 商用電源により充電される蓄電装置と、商用電源から電力供給される第1の加熱部と、蓄電装置から電力供給される第2の加熱部と、これら第1、第2の加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材により加熱することにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置において、
    電力供給制御を行う制御手段を備え、該制御手段が、
    前記定着部材の温度立上開始時に、商用電源から供給される電力を制限する制御をしながら前記第1の加熱部への電力供給を開始し、
    その後、前記電力を制限する制御を解除して前記第1の加熱部に電力供給するとともに、
    前記電力を制限する制御を解除する前に、前記蓄電装置から前記第2の加熱部へ電力供給する制御を行うことを特徴とする定着装置。
  10. 商用電源により充電される蓄電装置と、商用電源から電力供給される第1の加熱部と、蓄電装置から電力供給される第2の加熱部と、これら第1、第2の加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材により加熱することにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置において、
    前記定着部材の温度立上開始時に、商用電源から供給される電力を制限するソフト制御をしながら前記第1の加熱部への電力供給を開始し、
    その後、前記電力を制限するソフト制御を解除して前記第1の加熱部に電力供給するとともに、
    前記電力を制限するソフト制御を解除する前に、前記蓄電装置からソフト制御をせずに前記第2の加熱部へ電力供給する制御を行うことを特徴とする定着装置。
  11. 請求項9または10に記載の定着装置において、前記加熱部がハロゲンヒータを有することを特徴とする定着装置。
  12. 商用電源により充電される蓄電装置と、該蓄電装置から電力供給される加熱部と、該加熱部により加熱される定着部材を備え、該定着部材により加熱することにより、記録媒体上に画像を定着させる定着装置において、
    前記蓄電装置から前記加熱部への電力供給回路中に配される半導体スイッチ素子と、
    連続通紙時に、給電開始信号に基づき前記半導体スイッチ素子にオン信号を出力し、給電停止信号に基づき前記半導体スイッチング素子にオフ信号を出力する制御手段を備え、
    該制御手段は、
    前記オン信号を出力してから所定時間内に前記給電停止信号が発生した場合、前記所定時間が経過してから前記オフ信号を出力することを特徴とする定着装置。
  13. 請求項12に記載の定着装置において、前記加熱部がハロゲンヒータを有することを特徴とする定着装置。
  14. 請求項9ないし13のいずれかに記載の定着装置において、前記制御手段は、連続通紙が終了した場合に前記給電停止信号を発生させることを特徴とする定着装置。
  15. 請求項9ないし14のいずれかに記載の定着装置の電力供給制御方法において、前記制御手段は、前記定着部材の検出温度が設定温度以上になった場合に前記給電停止信号を発生させることを特徴とする定着装置。
  16. 請求項9ないし15のいずれかに記載の定着装置において、前記制御手段は、連続通紙を開始した場合に前記給電開始信号を出力することを特徴とする定着装置。
  17. 請求項9ないし16のいずれかに記載の定着装置において、前記制御手段は、前記定着部材の検出温度が設定温度以下になった場合に、前記給電開始信号を出力することを特徴とする定着装置。
  18. 請求項9ないし17のいずれかに記載の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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