JP5552939B2 - ベルト走行装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト走行装置、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数のローラに架け回した無端状ベルトからなるベルト走行装置、該ベルト走行装置を備える定着装置、該定着装置を備えるレーザープリンター、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
トナーを用いて可視像形成を行う画像形成装置においては、トナー画像を転写紙等の記録媒体に永久画像として定着する機能を有する定着装置が備えられている。
この定着装置においては、加熱され回転している定着ローラや定着ベルトと、それに圧接・回転している加圧ローラや加圧ベルト等とにより形成された圧接部(ニップ)に、所定の記録媒体が通過することによって、当該記録媒体上に担持されたトナーが溶融し、トナー画像が定着される。
ところで、近年において上述した定着装置の低熱容量化を図ったり、稼働時の立ち上がり時間の短縮化を図ったりすることを目的として、無端状の定着ベルトを適用した定着装置が汎用されている。
無端状の定着ベルトを具備している定着装置においては、走行面でベルトが片寄る「ベルト寄り」という問題がある。特に、低熱容量化を実現するために、スポンジ状の発泡シリコーンゴムを、ローラ材料として適用した場合や、高速化対応するべく大径のローラを適用した定着装置においては、ベルト寄りの発生が顕著となる傾向が高い。
ベルト寄りが発生すると、定着ベルトが巻き掛けられたローラの周面に乗り上げてしまい、正規の走行位置からずれて良好な画像定着作業を行うことができなくなり、作像不良を生じたり、あるいはベルトの破損を招来したりするおそれがある。
ベルト寄りを防止する手段として、従来においても、種々の技術提案がなされている。
例えば、特許文献1では、ベルト内周面の両端部にリブ状突起(ブロック体)を設け、片寄り走行しようとするベルトの幅方向への移動をリブ状突起と張架ローラのうちの一つのローラ部側面との接触によって規制することで、ベルトの片寄り走行を抑える発明が提案されている。しかしこの発明では、リブ状突起が張架ローラ側面を乗り上げかけた際には走行中のベルトやローラに負荷がかかりベルトの走行速度が不安定となり、結果微小の変動によってベルトが乗り上げてしまう問題があった。
そこで、特許文献2では、図1(a),(b)に示すように、ローラ92の軸部92aに回動自在に支持される摺動部材93を該ローラ胴部の両端に設け、該摺動部材93をベルト91のリブ状突起91aに接触させることで上記問題を解決する発明が提案されている。しかしながら、この発明では、該摺動部材93を取り付けるローラ径が大きくなった場合にはベルト寄り時にリブ状突起91aにより摺動部材93の外周部の一部がローラ92側に付勢されることにより摺動部材93が傾き(図1(c))、ジャーナル部との距離があるため摺動部材93の内径部にてかじり回転性が低下し走行中のベルト91やローラ92に負荷がかかりベルト91の走行速度が不安定となり、結果微小の変動によってベルト91の端部がローラ92の胴部上に乗り上げてしまう課題があった。
また、特許文献3では、ローラの両端部に該ローラに対してリング状の寄り止め部材を回転自在に配置し、該寄り止め部材とベルト内周面の両端部に設けられたリブ状突起にそれぞれテーパ面(傾斜面)を形成することにより、ベルトの乗り上げを防止する発明が提案されている。しかしながら、この発明によっても近年のベルト走行の高速化及びこの高速化に伴うローラの大径化に対してベルト乗り上げ防止効果は不十分であった。
本発明は、以上の従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、リング状の寄り止め部材の回転性を低下させることなく、確実にベルトの乗り上げを防止するベルト走行装置、該ベルト走行装置を備える定着装置、並びに該定着装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。なお、カッコ内に本発明を実施するための形態において対応する部位及び符号等を示す。
〔1〕 複数のローラ(加熱ローラ2,定着ローラ5,テンションローラ7)と、該複数のローラに架け回され、回転走行する無端状のベルト(定着ベルト1)と、を備え、前記複数のローラのうち、少なくともいずれか1つのローラ(加熱ローラ2)の胴部(胴部2b)の少なくとも一方の端面のローラ外周側が凹部となるように設けられた段差部分(段差部分2d)に、回転自在に装着されるリング形状の寄り止め部材(寄り止め部材3)と、前記ベルトの内周面の前記寄り止め部材配置側の幅方向端部に固設され、前記寄り止め部材配置側の面を該ベルト内周面から内周中心に向かうにつれて前記寄り止め部材から離れる傾斜面(傾斜面1a1)とした寄り止め突起部(寄り止め突起部1a)と、を有し、前記寄り止め部材は、前記寄り止め突起部の傾斜面に対向するリングコーナー部に、前記ローラの回転軸に対する傾斜角度(傾斜角度X)を前記傾斜面の傾斜角度(傾斜角度a)よりも大とした傾斜部(面取り部3d)を有し、且つそのリング内径側に前記ローラの回転軸方向外側に突起するリブ(前方リブ3r)を有し、前記ローラの胴部(胴部2b)端面(端面2c)に固定される抜け止め板(抜け止め板4)と前記段差部分(段差部分2d)をなす凹部との間に前記リブが挟まれて、前記寄り止め部材が前記ローラに回動自在に装着されることを特徴とするベルト走行装置(図2〜図6,図8)。
〔2〕 前記寄り止め部材の傾斜部の前記ローラ直径方向における長さ(長さY)は、前記寄り止め突起部の傾斜面の突起高さ(突起高さb)よりも大であることを特徴とする前記〔1〕に記載のベルト走行装置(図5,図7)。
〔3〕 前記寄り止め部材の傾斜部(面取り部3d)は、該寄り止め部材が装着されるローラの胴部端面(端面2c)よりも回転軸方向外側に飛び出していることを特徴とする前記〔1〕または〔2〕に記載のベルト走行装置(図8)。
〕 前記寄り止め部材のリング外径ra、リング内径rbと、該寄り止め部材が装着されるローラのローラ外径Ra、前記段差部分の径Rbは、使用温度範囲において、式(1)〜(3)を満足することを特徴とする前記〔1〕〜〔〕のいずれかに記載のベルト走行装置(図8)。
Rara ・・・(1)
Rb<rb ・・・(2)
Ra−ra>rb−Rb ・・・(3)
〕 前記寄り止め部材と前記寄り止め突起部との動摩擦係数(PV=500kgf/cm・m/min)が0.1以下となるように、前記寄り止め部材と前記寄り止め突起部の材料選定及び/又は両者の接触部へのグリス塗布が行われてなることを特徴とする前記〔1〕〜〔〕のいずれかに記載のベルト走行装置(図9)。
〕 前記〔1〕〜〔〕のいずれかに記載のベルト走行装置を具備することを特徴とする定着装置(定着装置100、図2)。
〕 前記〔〕に記載の定着装置(定着装置100)を具備することを特徴とする画像形成装置(画像形成装置500、図10)。
本発明のベルト走行装置によれば、所定のローラの胴部端面に設けられた段差部分に、リング形状の寄り止め部材を回転自在に装着するので、寄り止め部材のリングの内外径差を小さくして、軸に対して傾いた際の外周側における該寄り止め部材の軸方向の位置ずれ量を減らすことで内径部のかじりによる寄り止め部材の回転性の低下を防止し、確実にベルト寄りによるベルト破損を防止することができる。また、寄り止め部材の傾斜部の傾斜面と、ベルトの内周面の幅方向両端部に固設される寄り止め突起部の傾斜面との形状を適正化するので、より効果的にベルト寄りによるベルト破損を防止することができる。
また、本発明の定着装置によれば、確実にベルト寄りによるベルト破損を防止するベルト走行装置を有した定着装置を提供することができる。
また、本発明の画像形成装置によれば、安定したベルト走行機能を有する定着装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
従来のベルトの寄り止め機構の構成を示す概略図である。 本発明に係る定着装置の構成を示す断面図である。 寄り止め部材の加熱ローラへの装着状態を説明する分解斜視図である。 加熱ローラに寄り止め部材を装着した状態の断面図である。 加熱ローラに寄り止め部材を装着した状態の拡大断面図(1)である。 面取り部の傾斜角度Xとベルト破損の発生するベルト寄り速度の関係を示す図である。 面取り部の長さYとベルト破損の発生するベルト寄り速度の関係を示す図である。 加熱ローラに寄り止め部材を装着した状態の拡大断面図(2)である。 寄り止め突起部と寄り止め部材との動摩擦係数とベルト破損の発生するベルト寄り速度との関係を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。
以下に、本発明に係るベルト走行装置、定着装置及び画像形成装置の構成について説明する。
まず、本発明に係るベルト走行装置について、ベルト走行装置の一実施形態である定着装置を例にとり説明する。
図2は、本発明に係る定着装置の構成を示す断面図である。
定着装置100は、複数の回転体であるローラと、該複数のローラに架け回され、回転走行する無端状のベルトと、を備えるベルト走行装置であって、図2に示すように、定着ローラ5、加熱ローラ2及びテンションローラ7に架け渡された定着部材である定着ベルト1と、定着ベルト1に対して回転自在に圧接し定着ニップ部N1を形成する加圧部材である加圧ローラ6と、定着ニップ部N1のシート(記録媒体P)排出側であって先端が定着ベルト1に近接して配置され定着ベルト1への記録媒体Pの巻き付きを防止する分離部材11aと、定着ニップ部N1のシート(記録媒体P)排出側であって先端が加圧ローラ6に当接して配置され加圧ローラ6への記録媒体Pの巻き付きを防止する分離部材11bと、を備える。
ここで、定着ベルト1は、無端ベルトであり、断面構造としては、例えばニッケル、ステンレス、ポリイミドなどの基材にシリコーンゴム層などの弾性層を形成した2層構造となっている。また、定着ローラ5は、金属の芯金9にシリコーンゴムなどの弾性層10を有したものである。ウォームアップ時間短縮のため、定着ベルト1の熱を吸収しにくいように、発泡のシリコーンゴムを用いることもある。また、加熱ローラ2は、アルミ又は鉄の中空ローラで内部にハロゲンヒータ(赤外線ヒータ)などのヒータ2hからなる熱源を有している。なお、ヒータ2hに用いる加熱源としては、ハロゲンヒータ以外に誘導加熱(IH)コイルを用いたIHヒータや面状発熱ヒータ等、ニップ部N1を加熱することができればいずれでもよい。後述のヒータ6hにおいても同様である。
定着装置100の駆動の際には、例えば定着ローラ5の図中時計回り方向の回転駆動により定着ベルト1がテンションローラ7の押圧により適切なテンションが付与された状態で記録媒体Pを排出する方向(図2では時計回り方向)に回動し、加圧ローラ6が連れ回りする。駆動されるローラは定着ローラ5に限らず加圧ローラ6や加熱ローラ2であってもよい。また、定着の際には、定着ベルト1は、加熱ローラ2内部に配置されたヒータ2hの発熱によりサーミスタ8で検出される温度が所定の温度(例えばトナー定着に適する温度)まで加熱される。
加圧ローラ6は、通常はアルミ又は鉄等の芯金の上にシリコーンゴム等の弾性層が設けられた円筒形状のローラである。また、加圧ローラ6の定着ベルト1への押し当ては、図示していない加圧手段により一定の圧力で定着ベルト1の方向へ押されることにより行われる。また、定着の際など必要なときに、加圧ローラ6は、内部に配置されたヒータ6hの発熱によりサーミスタ8で検出される温度が所定の温度となるように加熱される。
分離部材11a,11bは、それぞれ複数の分離爪が定着ベルト1,加圧ローラ6の軸方向に配列されたものであり、分離部材11aでは複数の分離爪の先端が定着ベルト1から所定距離だけ離間した状態(近接状態)で配置され、分離部材11bでは複数の分離爪の先端が加圧ローラ6のローラ表面に当接した状態で配置されている。
定着装置100では、定着ベルト1、加圧ローラ6が回転駆動された状態で、定着ベルト1の表面は所定の温度まで加熱されており、定着ニップ部N1に未定着トナーTが形成された記録媒体Pが通され(図中、右側から左側方向への通紙)、定着ニップ部N1における加圧及び加熱により未定着トナーを記録媒体P上に熱融着させて定着を行う。
ついで、トナー定着された記録媒体Pは定着ニップ部N1から排出されるが、このとき記録媒体Pが定着ベルト1あるいは加圧ローラ6に巻き付いたまま出てくることがあるが、分離部材11a,11bの先端が記録媒体Pの先頭端部に当接することにより、該記録媒体Pを定着ベルト1あるいは加圧ローラ6から分離させるようになっている。
ところで、定着装置100では、ユニットの部品バラツキ、組立バラツキや設置バラツキにより定着ベルト1は片側走行の状態になりやすく、ベルト寄りが発生しやすい。
そこで、定着装置100は、本発明の根幹を成す定着ベルト1の寄り止め機構を有しており、具体的には図2に示すように、加熱ローラ2の胴部の少なくともいずれか一方の端部に回転自在に配置されるリング形状の摺動部材である寄り止め部材3と、定着ベルト1の内周面の寄り止め部材3配置側の幅方向端部に固設されるリブである寄り止め突起部1aと、を備える。これにより、定着装置100では、定着ベルト1が走行中にベルト寄りしても、定着ベルト1内周面の両端部に設けた寄り止め突起部1aが寄り止め部材3に接触することにより、定着ベルト1や加熱ローラ2への負荷を減らし安定してベルト走行させることができる。なお、加熱ローラ2の胴部の両端部それぞれに寄り止め部材3を配置し、定着ベルト1の内周面の幅方向両端部それぞれに寄り止め突起部1aを設けると、定着ベルト1のいずれの方向のベルト寄りにも対応できるため好適である。
ここで、寄り止め部材3は、切り込み部分(切れ目)のないリング部材であり、その構成材料は使用温度により異なるが、例えばポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミド・イミド(PAI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの樹脂材料や、焼結材、また金属、例えばステンレス(SUS)、Al表面に摺動性の良いテフロン(登録商標)やポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などを塗布したものなどが挙げられる。寄り止め部材3は、図1の従来のベルト寄り止め機構と比較すると摺動部材93よりもリングの内外径差が小さいため、軸に対して傾いた際の外周側における軸方向の位置ずれ量を減らすことができる。
以下、定着ベルト1の寄り止め機構の詳細について説明する。
図3は、寄り止め部材の加熱ローラへの装着状態を説明する分解斜視図である。また図4は、加熱ローラに寄り止め部材を装着した状態の断面図である。なおここでは、加熱ローラ2の回転軸の一方側端部に寄り止め部材3が装着される状態を示しているが、他方側の端部にも同様に寄り止め部材3が装着される。
図3,図4に示すように、寄り止め部材3は、加熱ローラ2の胴部2bの端面2cと抜け止め板4に挟まれ、回転自在な状態で加熱ローラ2に装着される。
詳しくは、加熱ローラ2は、胴部2bの端面2cにおいてローラ外周側が凹部となる段差部分2dを有しており、寄り止め部材3はそのリング内周部をこの段差部分2dに嵌め込んだ状態で取り付けられている。ただし、そのままでは寄り止め部材3が段差部分2dから外れやすいため、中心部分に軸部であるローラ軸2aを挿通可能な開口部を設けた円盤状の抜け止め板4を加熱ローラ2の端面2cに固定し、該抜け止め板4が寄り止め部材3の内周部を押えることにより段差部分2dから外れないようにしている。
図5は、図4におけるA部の拡大図である。
定着ベルト1は、その両端部が、寄り止め部材3よりも、加熱ローラ2の軸方向外側に位置して走行するものであるが、この定着ベルト1の両端部の内周面(裏面)側に、所定の突起高さbで突起するブロック体状の寄り止め突起部(寄り止めガイドともいう)1aが定着ベルト1と一体となるように形成されている。
また、この寄り止め突起部1aは、寄り止め部材3配置側に、その断面において加熱ローラ2のローラ面に対して所定の角度aに傾斜する傾斜面1a1を有している。詳しくは、寄り止め突起部1aは、加熱ローラ2の胴部2bの端面2c及び寄り止め部材3に対する面として、定着ベルト1の内周面から内周中心に向かうにつれて(図5において上から下に向かうにつれて)加熱ローラ2の胴部2bの端面2c及び寄り止め部材3から徐々に離れる傾斜面1a1を有している。
また、寄り止め部材3は、寄り止め突起部1aの傾斜面1a1に対向するリングコーナー部に、加熱ローラ2の直径方向の長さYで、加熱ローラ2のローラ面に対して所定の角度Xに傾斜する傾斜部である面取り部3dを有している。すなわち、寄り止め突起部1aの傾斜面1a1と寄り止め部材3の面取り部3dが対向するように、寄り止め部材3が配置されている。なお、面取り部3dの長さYは、定着ベルト1内周面側の傾斜開始点から傾斜終了点までの加熱ローラ2の直径方向の長さである。
このような構成の定着ベルト1の寄り止め機構の機能は次のとおりである。
先ず第一に、定着ベルト1の両端の内周面側に設けた寄り止め突起部1aと、加熱ローラ2の両端に設けた寄り止め部材3とにおいては、それぞれ両者に傾斜面が設けられている。そのため、ニップ部N1を形成しているローラ同士が押圧する力により定着ベルト1の片寄りが発生したとしても、前記両者の傾斜面同士が接触するようになるので、寄り止め部材3の頂点を寄り止め突起部1aが急に乗り上げてしまう事態が防止される。
また第二に、寄り止め部材3が、加熱ローラ2に対して回転自在に保持されているので、寄り止め部材3の回転速度は、接触している定着ベルト1の、寄り止め突起部1aの移動速度にならう。これら両者の間に線速差が生じないので、線速差による定着ベルト1の寄り止め突起部1aの寄り止め部材3への乗り上げを防止することができる。
また第三に、後述するように、接触する傾斜面に低摩擦係数化処理を施すと、定着ベルト1の寄り止め突起部1aと寄り止め部材3の間の摩擦による乗り上げ力が弱くなり、ベルトテンションによる乗り上げ規制力の方が上回って乗り上げを防止することができる。
ここで、このような定着ベルト1の寄り止め機構の機能を有効に働かせるための構成について説明する。
定着ベルト1のベルト破壊の発生するベルトの寄り速度は、寄り止め突起部1aの形状と寄り止め部材3の形状の組合せに大きく影響を受ける。そこで、本発明の定着装置100の定着ベルト1の寄り止め機構において、寄り止め突起部1aの傾斜面1a1の傾斜角度a及び突起高さbを一定とし、寄り止め部材3の面取り部3dの傾斜角度X、長さYをそれぞれ変化させて、定着ベルト1のベルト破損の発生するベルト寄り速度との関係を調査した。ここでは、傾斜面1a1の傾斜角度a=60°、突起高さb=1.5mmとし、面取り部3dの傾斜角度X=65°、長さY=2.0mmを標準条件として、X,Yを変化させた。
その結果を図6,図7に示す。なお、ベルト寄り速度とは、走行中の定着ベルト1の幅方向(加熱ローラ2の回転軸方向)への移動速度である。
図6は、面取り部3dの傾斜角度Xとベルト破損の発生するベルト寄り速度の関係を示す図である。
図6に示すように、面取り部3dの傾斜角度Xが角度aよりも小さいとき、比較的小さいベルト寄り速度でベルト破損が発生した。また、傾斜角度X=aのとき、ベルト破損の発生するベルト寄り速度は一定せず、ある一定の範囲の値を示した。また、傾斜角度Xが角度aよりも大きくなると、ベルト破壊の発生するベルト寄り速度は大きくなり、ベルト破壊は発生しにくくなった。
なお、傾斜角度Xの角度ごとのベルト破壊の発生しにくさは表1のようになった。
Figure 0005552939
このように、面取り部3dの加熱ローラ2の回転軸に対する傾斜角度Xは、寄り止め突起部1aの傾斜面1a1の傾斜角度aよりも大とするとよい。これは、寄り止め突起部1aの傾斜面1a1が、より傾斜角度の大きな面取り部3dに接触することで、寄り止め突起部1aが面取り部3dをのぼりにくくなるためと考えられる。具体的には、傾斜面1a1の傾斜角度aを45°以上、90°未満とし、面取り部3dの傾斜角度Xを90°未満の範囲で、傾斜角度aよりも5〜20deg大きく、より好ましくは5〜10deg大きくする。なお、傾斜角度X=90°となると、ベルト破損の発生するベルト寄り速度が急激に低下し、不適である。これは面取り部3dの傾斜角度X=90°とすると、寄り止め突起部1aの傾斜面1a1が面取り部3dと接触する領域が小さくなる(面接触ではなくなり線接触となる)ため、寄り止め突起部1aが寄り止め部材3を乗り上げやすくなるためと考えられる。
図7は、面取り部3dの長さYとベルト破損の発生するベルト寄り速度の関係を示す図である。
図7に示すように、面取り部3dの長さYが突起高さbよりも小さいとき、長さYの増加に比例してベルト破損の発生するベルト寄り速度が増加する傾向にある。また、その増加傾向は長さYが突起高さbよりもわずかに大きくなるまで続いた。これは、可撓性を有する定着ベルト1の端部が寄り止め部材3側に若干撓んでかぶるためと考えられる。
ついで、長さYがさらに大きくなるとベルト破損の発生するベルト寄り速度は一定となる。
このように、面取り部3dの加熱ローラ2の直径方向における長さYは、寄り止め突起部1aの傾斜面1a1の突起高さbよりも大であることが好ましい。これは、寄り止め突起部1aが寄り止め部材3を乗り上げる距離が長くなるため、ベルト乗り上げが起こりにくくなるためと考えられる。
図8は、図4におけるA部の拡大図である。ただし、定着ベルト1は省略している。
寄り止め部材3は、その断面においてリング本体3bと、面取り部3dが設けられリング本体3bから加熱ローラ2の回転軸方向外側(前方側)に突起する突起部3aと、リング本体3bのリング外周かつ後方側に突起する段差部分2dをなす凹部と当接する後方リブ3cと、リング本体3bのリング内周かつ前方側に突起する前方リブ3rと、から構成されている。
ここで、寄り止め部材3の面取り部3dは、図8に示すように、加熱ローラ2の胴部2bの端面2cよりも回転軸方向外側に飛び出していることが好ましい。
これは、通紙する最大サイズの記録媒体の幅に対応し、さらに定着ベルト1の通紙最大幅よりも外側の位置で温度センサが接触するための一定幅領域が必要であることから、定着ベルト1のベルト幅(ベルト走行方向と直交する方向の幅)は一定で変更できないことによるものである。すなわち、その定着ベルト1の寄り止め突起部1aに傾斜面1a1を設け、さらに寄り止め部材3の代わりに単なる円盤形状の寄り止め部材の外周側のリングコーナー部に面取り部を設けるようにすると、傾斜面1a1とこの面取り部との間隔が開くようになり、その結果、定着ベルト1のベルト幅方向の変動量が大きくなり好ましくない状態となってしまう。そこで、本発明では、面取り部3dの寄り止め部材3のリング外周側である傾斜開始点を加熱ローラ2の端面2cと同じ位置かあるいはそれよりも回転軸方向外側に配置するようにして(つまり突起部3aを設け)、面取り部3dが寄り止め突起部1aに近づくようにして傾斜面1a1と面取り部3dとが適切な間隔となるようにしている。これにより、定着ベルト1のベルト幅方向の変動量を好適な範囲で抑えることが可能となる。
また、図8に示すように、加熱ローラ2の胴部端面2cに抜け止め板4を固定し、該抜け止め板4と段差部分2dをなす凹部(端面2cに対して下段となる面)との間に前方リブ3rを挟むようにして、寄り止め部材3が加熱ローラ2に回転自在に装着される構成としている。
特許文献3に記載の寄り止めリングには、所定の切れ目が設けられており、この切れ目を広げることによって加熱ローラ2のフランジ部に設けられた溝にはまり込むようになされ、溝の中では回動自在であるが、軸方向には規制された構成とされている。しかしながら、この構成の寄り止めリングでは、加熱ローラ2の熱影響による熱膨張の程度によっては不具合が発生する可能性があり、特に高速機に対応するローラ径の大きな(例えば、径80mm程度の)加熱ローラ2に装着した場合には回転ががたついて定着ベルト1の走行に悪影響を及ぼす可能性がある。本発明では、寄り止め部材3にそのような切れ目をいれずにその内径部を段差部分2dに嵌め込むようにし、その状態の寄り止め部材3を抜け止め板4で加熱ローラ2との間で挟むようにするので、加熱ローラ2の熱影響によっても回転ががたつくことなく寄り止め部材3を保持することが可能となる。
また、寄り止め部材3のリング外周面が加熱ローラ2の胴部2bの周面よりも外側へはみ出すと、定着ベルト1は寄り止め部材3のリング外周面によって端部近傍が持ち上げられるようになる。この状態でベルトに寄りが発生した場合、定着ベルト1の端部が持ち上がった状態のため加熱ローラ2の胴部2bに乗り上げやすくなり、ベルト破損の原因となる。この場合、装置冷却状態のとき(加熱ローラ2及び寄り止め部材3が冷えているとき)に、寄り止め部材3のリング外周面が加熱ローラ2の胴部2bの周面よりも外側へはみ出していなくても、ヒータ2hによる加熱が開始されると、まず加熱ローラ2が先に温まり膨張し、ついで加熱ローラ2からの熱伝導により寄り止め部材3が温まって膨張するという段階を踏むため、注意が必要である。また、材質によっては加熱ローラ2よりも寄り止め部材3の方がより大きく膨張することもあるため、その点も加味して両者の外径を決定する必要がある。また内径に関しても加熱ローラ2の段差部分2dよりも寄り止め部材3の方が小さくなると回転自在でなくなるため同様である。
そこで、寄り止め部材3のリング外径ra、リング内径rbと、該寄り止め部材3が装
着される加熱ローラ2のローラ外径Ra、段差部分2dの径Rbは、使用温度範囲におい
て、式(1)〜(3)を満足することが好ましい。なお、使用温度範囲とは、20〜25
0℃の温度範囲である。
Rara ・・・(1)
Rb<rb ・・・(2)
Ra−ra>rb−Rb ・・・(3)
これにより、寄り止め部材3は、水平に配置された加熱ローラ2の段差部分2dで支持されると、使用温度範囲にて、その外径部分が加熱ローラ2の胴部2bより外側(定着ベルト1側)へはみ出すことがなく、所定距離dだけ下方に下がった状態となり、また内径部分が加熱ローラ2の段差部分2dより大きいので、使用温度範囲における寄り止め部材3の変形による回転性の低下を防止しつつ、確実にベルト寄りによる定着ベルト1の破損を防止することができる。
図9に、寄り止め突起部1aと寄り止め部材3との動摩擦係数(PV=500kgf/cm・m/min)とベルト破損の発生するベルト寄り速度との関係を示す。なお、ここでは、寄り止め突起部1aをシリコーンゴム、寄り止め部材3をPIで形成して測定を行った。
図9からも分かるように、寄り止め突起部1aと寄り止め部材3との動摩擦係数が大きいと、定着ベルト1の破損防止の十分な効果が得られない。それは、定着ベルト1が片寄り走行を始め寄り止め突起部1aが寄り止め部材3に乗り上がり気味になった際に、前記動摩擦係数が高いと寄り止め部材3を足がかりにしてしまうためである。
ベルト寄り速度の限界値は各ユニット構成や定着ベルト1の回転速度、機械の設置等によって異なるが、一般的に500μm/sec以上であれば問題とならないことから、寄り止め突起部1aと寄り止め部材3との動摩擦係数(PV=500kgf/cm・m/min)が0.1以下となるように、寄り止め突起部1aと寄り止め部材3の材料選定を行うか、または別途寄り止め突起部1aと寄り止め部材3の接触部へのグリス塗布を行うとよい。あるいは前記材料選定及び前記グリス塗布を行うとよい。
寄り止め突起部1aと寄り止め部材3との動摩擦抵係数を狙いの値とすることにより、より効果的にベルト寄りによるベルト破損を防止することが可能となる。
なお、これまでに述べてきた寄り止め突起部1aに対応する寄り止め部材3を加熱ローラ2に装着する例を説明してきたが、これに限定されるものではなく、定着装置100において定着ベルト1が架け回される複数のローラのうち、ニップ部を形成する定着ローラ5以外のローラであればいずれでもよくさらに複数のローラに設けてもよい。またこのとき、定着ベルト1との接触面積(巻き付き周長)が最も大きいローラに寄り止め部材3を設けるとよい。これにより定着ベルト1が寄った際の寄り止め突起部1aと寄り止め部材3との接触面積(周方向の長さ)を増やすことができるため定着ベルト1への負荷を減らすことができる。なお、寄り止め部材3を設けるローラとして定着ローラ5を避けるのは、ニップ部形成により定着ローラ5がローラ変形することに対して、寄り止め部材3の形状を対応させることが困難であるためである。
次に、本発明に係る画像形成装置について説明する。
図10に示す画像形成装置は、タンデム型カラー画像形成装置である。この画像形成装置500は、複写装置本体150、給紙テーブル200、スキャナ300及び原稿自動搬送装置(ADF)400を備えている。
複写装置本体150には、無端ベルト状の中間転写体50が中央部に設けられている。そして、中間転写体50は、支持ローラ14、15及び16に張架され、図10中、時計回りに回転することが可能とされている。支持ローラ15の近傍には、中間転写体50上の残留トナーを除去するためのクリーニング装置17が配置されている。支持ローラ14と支持ローラ15とにより張架された中間転写体50には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの4つの画像形成ユニット18が対向して並置された画像形成手段120が配置されている。画像形成手段120の近傍には、露光装置21が配置されている。中間転写体50における、画像形成手段120が配置された側とは反対側には、中間転写体50との間で記録媒体Pを挟む二次転写ローラ23からなる二次転写装置22が配置されている。
記録媒体は二次転写装置22を経た後に搬送ベルト24により定着装置100に搬送される。定着装置100は、前述の通り、無端ベルトである定着ベルト1及びこれに押圧されて配置された加圧ローラ6を備えている。なお、二次転写装置22及び定着装置100の近傍に、記録媒体の両面に画像を形成するために、記録媒体を反転させるための反転装置28が配置されている。
次に、画像形成手段120を用いたフルカラー画像の形成(カラーコピー)について説明する。先ず、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿台上に原稿をセットするか、原稿自動搬送装置400を開いて、スキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットして、原稿自動搬送装置400を閉じる。
スタートスイッチ(不図示)を押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットした時は、原稿が搬送されてコンタクトガラス32上へと移動された後で、一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットした時は、直ちに、スキャナ300が駆動し、第一走行体33及び第二走行体34が走行する。このとき、第一走行体33により、光源からの光が照射され、原稿面からの反射光を第二走行体34におけるミラーで反射する。さらに、結像レンズ35を通して、読み取りセンサ36で受光されて原稿が読み取られ、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの画像情報とされる。次に、各画像情報は、画像形成手段120における各画像形成ユニット18にそれぞれ伝達され、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色の可視像が形成される。
画像形成ユニット18は、それぞれ、感光体(符号なし)、該感光体を一様に帯電させる帯電装置(符号なし)、露光装置21により、各画像情報に基づいて、各画像様に感光体を露光することにより形成された静電潜像を、各トナー(ブラックトナー、イエロートナー、マゼンタトナー及びシアントナー)を用いて現像して、各トナーによる可視像を形成する現像装置(符号なし)、可視像を中間転写体50上に転写させるための転写帯電器(符号なし)、クリーニング装置(符号なし)及び除電装置(符号なし)を備えており、各画像情報に基づいて、各色の可視像を形成することが可能である。次に、各色の可視像は、支持ローラ14、15及び16等により回転移動される中間転写体50上に、順次転写(一次転写)され、各色の可視像が重ね合わされて複合転写像が形成される。
一方、給紙テーブル200においては、給紙ローラ142の1つを選択的に回転させ、ペーパーバンク143に多段に備える給紙カセット144の1つから記録媒体を繰り出し、分離ローラ145で1枚ずつ分離して給紙路146に送出し、搬送ローラ147で搬送して複写機本体150内の給紙路148に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。あるいは、手差しトレイ54上の記録媒体を繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。なお、レジストローラ49は、一般には、接地されて使用されるが、記録媒体の紙粉除去のためにバイアスが印加された状態で使用されてもよい。そして、中間転写体50上に形成された複合転写像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転させ、中間転写体50及び二次転写装置22の間に、記録媒体を送出させ、二次転写装置22により複合転写像を記録媒体上に転写(二次転写)することにより、記録媒体上にカラー画像が形成される。なお、中間転写体50上に残留したトナーは、クリーニング装置17により除去される。
カラー画像が形成された記録媒体は、二次転写装置22により搬送されて、定着装置100へと送出され、定着装置100において、複合転写像が記録媒体上に加熱加圧定着される。その後、記録媒体は、切換爪55で切り換えて排出ローラ56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。あるいは、切換爪55で切り換えて反転装置28により反転されて再び転写位置へと導き、裏面にも画像を形成した後、排出ローラ56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。
このように、本発明の定着装置を適用することにより、省エネルギーで、かつ高速対応した場合においても、定着ベルトの片寄りによる画像不良やベルトの破損を効果的に防止可能な、信頼性の高い画像形成装置を得ることができる。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、上記では本発明のベルト走行装置を定着装置に適用した場合の構成を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば本発明のベルト走行装置を前述した電子写真方式の画像形成装置500において、転写装置の中間転写体50の走行装置に適用することも可能である。
1 定着ベルト
1a 寄り止め突起部
1a1 傾斜面
2 加熱ローラ
2a ローラ軸
2b 胴部
2c 端面
2d 段差部分
2h,6h ヒータ
3 寄り止め部材
3a 突起部
3b リング本体
3c 後方リブ
3d 面取り部
3r 前方リブ
4 抜け止め板
5 定着ローラ
6 加圧ローラ
7 テンションローラ
8 サーミスタ
9 芯金
10 弾性層
11a,11b 分離部材
12 ガイド板
14,15,16 支持ローラ
17 クリーニング装置
18 画像形成ユニット
21 露光装置
22 二次転写装置
23 二次転写ローラ
24 搬送ベルト
28 反転装置
32 コンタクトガラス
33 第一走行体
34 第二走行体
35 結像レンズ
36 読み取りセンサ
49 レジストローラ
50 中間転写体
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
54 手差しトレイ
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排紙トレイ
91 ベルト
91a リブ状突起
92 ローラ
92a 軸部
93 摺動部材
100 定着装置
120 画像形成手段
142 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
500 画像形成装置
P 記録媒体
T トナー
特許第3731031号公報 特開2002−372872号公報 特開2009−134172号公報

Claims (7)

  1. 複数のローラと、該複数のローラに架け回され、回転走行する無端状のベルトと、を備え、
    前記複数のローラのうち、少なくともいずれか1つのローラの胴部の少なくとも一方の端面のローラ外周側が凹部となるように設けられた段差部分に、回転自在に装着されるリング形状の寄り止め部材と、
    前記ベルトの内周面の前記寄り止め部材配置側の幅方向端部に固設され、前記寄り止め部材配置側の面を該ベルト内周面から内周中心に向かうにつれて前記寄り止め部材から離れる傾斜面とした寄り止め突起部と、を有し、
    前記寄り止め部材は、前記寄り止め突起部の傾斜面に対向するリングコーナー部に、前記ローラの回転軸に対する傾斜角度を前記傾斜面の傾斜角度よりも大とした傾斜部を有し、且つそのリング内径側に前記ローラの回転軸方向外側に突起するリブを有し、
    前記ローラの胴部端面に固定される抜け止め板と前記段差部分をなす凹部との間に前記リブが挟まれて、前記寄り止め部材が前記ローラに回動自在に装着されることを特徴とするベルト走行装置。
  2. 前記寄り止め部材の傾斜部の前記ローラ直径方向における長さは、前記寄り止め突起部の傾斜面の突起高さよりも大であることを特徴とする請求項1に記載のベルト走行装置。
  3. 前記寄り止め部材の傾斜部は、該寄り止め部材が装着されるローラの胴部端面よりも回転軸方向外側に飛び出していることを特徴とする請求項1または2に記載のベルト走行装置。
  4. 前記寄り止め部材のリング外径ra、リング内径rbと、該寄り止め部材が装着されるローラのローラ外径Ra、前記段差部分の径Rbは、使用温度範囲において、式(1)〜(3)を満足することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のベルト走行装置。
    Rara ・・・(1)
    Rb<rb ・・・(2)
    Ra−ra>rb−Rb ・・・(3)
  5. 前記寄り止め部材と前記寄り止め突起部との動摩擦係数(PV=500kgf/cm・m/min)が0.1以下となるように、前記寄り止め部材と前記寄り止め突起部の材料選定及び/又は両者の接触部へのグリス塗布が行われてなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のベルト走行装置。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載のベルト走行装置を具備することを特徴とする定着装置。
  7. 請求項に記載の定着装置を具備することを特徴とする画像形成装置。
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