JP4796511B2 - 無端ベルト装置、ベルト定着装置、および画像形成装置 - Google Patents
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Description
しかしながら緩衝リングを定着ローラ端部に設けた場合で且つ定着ローラの高寿命化等のためにニップ部に脱圧機構を設けた場合、緩衝リングの外径はニップを形成するために定着ローラがつぶれた時の直径に合わせ定着ローラより小径としてあるため、脱圧機構で離間させた時の定着ローラ径が元に戻った状態の時には無端状ベルトの寄り規制部材が緩衝リングと接触せず抜け出てきてしまうという問題があり、機能上抜け止めが必要となった。
この場合定着ローラの芯金は通常金属製であるため、フランジ部も金属製の場合、突起を設けることは困難であり、またEリングやCリングを抜け止めとした場合、支持軸に深さ約1mm程度の深い溝を設ける必要があるが、芯金の強度低下を引き起こすためこれを防止するために芯金の肉厚を上げる必要があり、コストアップや立ち上がり時間の延長といった不具合が発生する可能性があり、またEリングやCリングは専用工具を必要とするため組付性も悪かった。
部に具備した無端ベルトと、該無端ベルトを張架する複数のローラ部材と、を備えた無端
ベルト装置において、前記複数のローラ部材の少なくとも1つは、軸と、該軸に一体的に形成されたローラ部とを有し、前記軸両端部近傍に設けられた浅溝部にそれぞれ抜け止め部材が装着され、該抜け止め部材には、前記寄り規制部材に対し前記幅方向内側から少なくとも一部が接触可能に配置された緩衝リングが嵌装され、前記抜け止め部材は、弾性素材からなり、前記軸の径よりやや小さい内径を有し、かつ、円周方向の一部が切断され欠落した欠落部を有し、該欠落部を拡開されることにより、前記軸を貫通させて前記浅溝部にはめ込まれ、前記抜け止め部材外径には複数の小さな突起を有し、前記緩衝リングは前記小さな突起を乗り越えて前記ローラ部に当接するまで嵌入されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、少なくとも、帯電装置と、露光装置と、現像装置と、請求項2または3に記載のベルト定着装置と、を有する画像形成装置を特徴とする。
同図において符号1は加熱ローラ、2は対向ローラとしての定着ローラ、3は無端状の定着ベルト、4は加圧部材としての加圧ローラ、10はベルト定着装置、H1、H2は加熱部材としてのヒータをそれぞれ示す。また、2aは定着ローラの弾性部材、2bは定着ローラの芯金をそれぞれ示す。
本発明は、複写機などに用いられる搬送用ベルトや、転写用ベルト、定着用ベルトなど、一般に無端ベルトを駆動する装置であれば、ベルトの用途にかかわらず適用可能であるが、理解を容易にするために、定着装置に用いられるベルトを例に採って説明する。
定着ベルト3は内部にヒータH1を備えた加熱ローラ1と、芯金が金属製でローラ部が弾性体からなる定着ローラ2により張架されている。定着ローラ2は加圧ローラ4に対する対向ローラとしての役割を担っている。
図示していないが、定着ベルト3はテンションローラやテンションスプリング等により所定の張力がかかっている。また加圧ローラ4は必要があればヒータH2を内蔵し、使用状態ではベルト3を介して定着ローラ2に圧力をかけて所望の幅のニップを形成する。定着ローラ2の弾性体2aの高寿命化を目的にモータとカムを利用した脱圧機構により上下に移動可能となっており、装置未使用時や立上動作時等不要な時は圧を解除している。
定着装置のほかに、少なくとも、帯電装置と、露光装置と、現像装置とを備えて画像形成装置を構成することができる。
同図において符号5は緩衝リング、Aは定着ローラ非圧縮部と定着ベルトとの隙間を示す。また、3aは寄り規制部材、5aは棒状部、5bは抜け止めの爪部をそれぞれ示す。 同図は定着ローラ2の下方から加圧ローラ4で加圧した状態(脱圧機構は効いていない状態)を示している。
寄り規制部材3aは、ベルト3の内側に向けて、内周面の幅方向両端部に起立している。幅方向の内側に向いた部分は45度を中心としてある程度の幅内の任意の角度に切り落とされている。
緩衝リング5は定着ローラ2の両端部に設けられており、緩衝リング5の半径は定着ローラ2が加圧ローラ4に加圧されてつぶれたときの最も小さくなったときの半径(この半径を圧縮時半径と言う)とほぼ等しく(やや小さく)出来ている。
緩衝リング5は、軸2bに回転可能にゆるく装着(嵌装)されており、定着ローラ2が加圧されている状態ではニップ近傍でベルトの寄り規制部材3aによって抑えられているためベルトの外側へ飛び出すことはないが、上記脱圧機構により圧解除した時には定着ローラ2の外径が元に戻り、寄り規制部材3aによる抑えが効かなくなる為、抜け止めが必要となる。すなわち、脱圧時は加圧ローラ4が下がり、隙間Aが緩衝リング5の全周に亘ってできるため、爪部5bがないと抜ける。
緩衝リング5は、ベルト3の寄り規制部材3aとの接触部を寄り規制部材3aと同角度に切り落としておくのがよい。
同図において符号B、Cは爪部の幅と、切り欠き部の幅をそれぞれ示す。
緩衝リング5は定着ローラ2の芯金2bを支軸として回動するが、緩衝リング5の軸受部の一部は、軸方向に沿って延伸した棒状部5aの先端部に、抜け止め用の爪部5bとして軸心側に約0.3mmの爪(凸)形状が少なくとも1個形成されている。棒状部5a周辺は弾性変形しやすいように切り欠きを設けている。棒状部5a一体が撓むことで芯金への装着が可能となる。棒状部5aの幅Bと切り欠きの幅C(両側にあるので2C)は合わせても円周長さの1/4以下であるため、緩衝リング5の軸心がズレる事はない。棒状部5aと切り欠きの幅が小さく作れる場合は円周方向をほぼ等分にして複数個設けてもよい。
また定着ローラのジャーナル部には深さ約0.4mm程度の浅溝を設けており、緩衝リング5の棒状部5aが撓むことなく収まるようになっている。浅溝の深さは0.4mm程度であれば芯金の強度に大きく影響することはない。
本実施形態によれば、緩衝リング5の抜け止めを、半径方向の弾性変形を利用して行うことで、コストアップや立ち上がり時間の延長といった問題を発生することなく、組み付け性の良い緩衝リングが実現できる。
図2、3の形状は半径方向の弾性を利用するため半径方向に余裕があることが前提であるが、レイアウト上の制約により半径方向にスペースがない場合は、後述の実施形態のように、円周の接線方向(単に円周方向という)に弾性変形させることで実施可能である。
図5は緩衝リングの組み立て状態を示す斜視図である。
両図において符号6は抜け止め部材を示す。また、符号6aは抜け止め部材の突起、6bは抜け止め部材の切断部をそれぞれ示す。
本実施形態は、図2における緩衝リングを2点の部品に分け、緩衝リング5と抜け止め部材6とした点に特徴がある。抜け止め部材6には、弾性変形が可能な素材を用いる。
定着ローラ芯金2bの端部はローラ部に隣接する部分の外径を0.2mm程度細くして浅溝を形成してある。抜け止め部材6には、6bで示す円周方向の一部が切断されているため切断部を円周方向に押し広げることが可能で、芯金の浅溝部分に装着できるようになっている。軸受部の内径は芯金の浅溝部分の外径と同じ寸法か、少し小さくできていて、止まり嵌め、ないしは締まり嵌めの状態になっている。抜け止め部材6を芯金に装着した後、緩衝リング5をはめ込む。抜け止め部材6の外周には高さ0.2mm程度の突起6aを3ヶ所設けてある(同図では1ヶ所のみ見えている)。緩衝リング5の内径は抜け止め部材6の外径よりも0.1mm程度大きく出来ている。突起6aは、内側が抉られたようになっていて、中心側に撓みやすく形成されており、緩衝リング5をはめ込むとき、突起6aのわずかな撓みで緩衝リング5が突起6aを乗り越えることができ、緩衝リング5を装着した時に抜け止めとなるとともに、抜け止め部材6の外周上を緩衝リング5がスムーズに回動できるようになっている。緩衝リング5が装着されれば軸受部は押し広げられることは出来ないため、芯金に対して抜け止めとなる。
本実施形態によれば、緩衝リングの抜け止めを、抜け止め部材6の外周に設けた突起6aで行い、抜け止め部材6の軸に対する抜け止めは、抜け止め部材6の軸の浅溝への嵌合によって行い、浅溝への嵌合は、抜け止め部材6の円周方向の弾性変形を利用して行うことで、コストアップや立ち上がり時間の延長といった問題を発生することなく、組み付け性の良い緩衝リングが実現できる。
図7、8は緩衝リングの斜視図である。図7はローラ軸端側から見た図、図8はローラの弾性部材側から見た図である。
図6(a)において、図4に示した抜け止め部材6と同様に、外径を大径部と小径部から構成されたものとして示しているが、同図(b)に符号6’で示すように小径部のみから構成される形状としてもかまわない。このとき、緩衝リング5の形状の自由度が増すが、図4および図8に示した形状のままであっても特に問題は生じない。
図3、5とも、ベルト3の寄り規制部材3aとの接触部は寄り規制部材3aと同角度に切り落とされている。また緩衝リングの材質は、定着装置の一部として用いる場合、例えばポリイミドのように耐熱性と摺動性両方を兼ね備えた材質でなければならない。
2 定着ローラ
3 定着ベルト
4 加圧ローラ
5 緩衝リング
6 抜け止め部材
10 ベルト定着装置
Claims (4)
- 内側に向けて起立する寄り規制部材を内周面の幅方向両端部に具備した無端ベルトと、
該無端ベルトを張架する複数のローラ部材と、を備えた無端ベルト装置において、前記複
数のローラ部材の少なくとも1つは、軸と、該軸に一体的に形成されたローラ部とを有し
、前記軸両端部近傍に設けられた浅溝部にそれぞれ抜け止め部材が装着され、該抜け止め
部材には、前記寄り規制部材に対し前記幅方向内側から少なくとも一部が接触可能に配置
された緩衝リングが嵌装され、前記抜け止め部材は、弾性素材からなり、前記軸の径より
やや小さい内径を有し、かつ、円周方向の一部が切断され欠落した欠落部を有し、該欠落
部を拡開されることにより、前記軸を貫通させて前記浅溝部にはめ込まれ、前記抜け止め
部材外径には複数の小さな突起を有し、前記緩衝リングは前記小さな突起を乗り越えて前
記ローラ部に当接するまで嵌入されることを特徴とする無端ベルト装置。 - 請求項1に記載の無端ベルト装置と、前記無端ベルトを加熱する加熱部材と、
前記緩衝リングを有するローラ部材の1つに対向して前記無端ベルトを介して接触する加
圧部材とを有することを特徴とするベルト定着装置。 - 請求項2に記載のベルト定着装置において、前記加圧部材に対向する前記ローラ部材は、ローラ部が弾性部材からなり、前記緩衝リング半径は、前記ローラ部が前記無端ベルトを介して前記加圧部材と接触することによって変形して形成される圧縮時半径より小さいことを特徴とするベルト定着装置。
- 少なくとも、帯電装置と、露光装置と、現像装置と、請求項2または3に記載のベルト定着装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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