JP4000480B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4000480B2
JP4000480B2 JP2004173404A JP2004173404A JP4000480B2 JP 4000480 B2 JP4000480 B2 JP 4000480B2 JP 2004173404 A JP2004173404 A JP 2004173404A JP 2004173404 A JP2004173404 A JP 2004173404A JP 4000480 B2 JP4000480 B2 JP 4000480B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retaining
washer
torque limiter
support shaft
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004173404A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005349724A (ja
Inventor
国男 沢井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2004173404A priority Critical patent/JP4000480B2/ja
Publication of JP2005349724A publication Critical patent/JP2005349724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4000480B2 publication Critical patent/JP4000480B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、トルクリミッタを有する巻取部材を備えた画像形成装置に関する。
従来、トルクリミッタを有する巻取部材を備えた熱転写プリンタなどの画像形成装置が知られている。ここで、トルクリミッタとは、所定値以上のトルクの伝達を遮断することができる機能を有した機構を言う。このトルクリミッタでは、駆動側で発生した所定値以上のトルクがトルクリミッタより下流の被駆動側に伝達されるのを防止することにより、機器の被駆動側にかかる負荷を軽減することが可能である。従来の熱転写プリンタでは、このようなトルクリミッタを有する巻取部材を用いてフィルム収納部材に収納された熱転写用のフィルムの巻き取りを行っていた。
図15は、従来の熱転写プリンタを示した斜視図である。図16は、図15に示した従来の熱転写プリンタにおけるフィルム収納部材および巻取部材を示した斜視図である。図17は、図16に示した従来の巻取部材の断面図である。図18は、図16に示した従来の熱転写プリンタのリール係合部を示した平面図である。図19は、図16に示した従来の熱転写プリンタの支持軸を示した斜視図である。図15〜図19を参照して、従来の熱転写プリンタ100の構造について説明する。
従来の熱転写プリンタ100は、図15に示すように、金属製のフレーム110と、フィルム収納部材120と、用紙搬送ローラ130と、モータ140と、モータ140が取り付けられた金属製のモータブラケット150と、巻取部材160と、搬送ローラ側ギア170と、複数の中間ギア180とを備えている。フレーム110は、コの字形状を有している。フィルム収納部材120および用紙搬送ローラ130は、フレーム110の内面側に配置されている。また、フィルム収納部材120は、図16に示すように、3つの溝部121bを有する凹部121aが設けられたリール121と、リール121の外周面に巻き付けられた熱転写用フィルム122とを内部に含んでいる。また、モータブラケット150は、フレーム110の外側面に取り付けられている。
また、巻取部材160は、図16および図17に示すように、金属製の回転軸161と、回転軸161の一方端側に取り付けられた樹脂製のリール係合部162と、回転軸161の他方端側に取り付けられたトルクリミッタ163と、圧縮コイルバネ164および165と、金属製の抜止用止め輪166および167と、位置規制止め輪168および169とを含んでいる。金属製の回転軸161には、図19に示すように、2個所に切削加工によりDカット部分161aおよび161bと、止め輪係合溝161c〜161fとが形成されている。この回転軸161は、図17に示すように、軸受部材111によってフレーム110に回転可能に固定されているとともに、位置規制止め輪168および169によって軸方向の位置が規制されている。また、巻取部材160のリール係合部162は、図17に示すように、フレーム110の外面側から内面側に突出するように配置されている。樹脂製のリール係合部162は、図18および図19に示すように、回転軸161のDカット部分161aを挿入するためのD字状の貫通孔162aと、3つの係合爪162bとを有している。
また、図17に示すように、トルクリミッタ163は、モータ140(図15参照)からの駆動力により回転するギア171と、ギア171に接触するフェルト172が取り付けられた円形状のプレート173とを有している。また、トルクリミッタ163のプレー
ト173には、図17および図19に示すように、回転軸161のDカット部分161bを挿入するためのD字状の貫通孔173aと、凹部173bとが形成されている。また、圧縮コイルバネ164は、リール係合部162と位置規制止め輪168との間に配置されている。また、圧縮コイルバネ165は、プレート173の凹部173bと抜止用止め輪166との間にプレート173をギア171の方向に付勢するように配置されている。
また、図15に示すように、搬送ローラ側ギア170および複数の中間ギア180は、フレーム110とモータブラケット150との間に配置されている。この複数の中間ギア180は、巻取部材160および搬送ローラ側ギア170を1つのモータ140で駆動可能なように配置されている。
次に、図16、図17および図19を参照して、従来の熱転写プリンタ100の巻取部材における動力伝達の仕組みについて説明する。まず、トルクリミッタ163のプレート173は、図17に示すように、プレート173の凹部173bに収納された圧縮コイルバネ165によってギア171の方向へ付勢されているので、ギア171の駆動力は、フェルト172を介してプレート173に伝達される。これにより、ギア171およびプレート173は、一体的に回転する。次に、トルクリミッタ163のプレート173は、図17および図19に示すように、プレート173のD字状の貫通孔173aに回転軸161の一方のDカット部分161bを挿入することにより取り付けられているので、トルクリミッタ163のプレート173と回転軸161とは、一体的に回転する。
また、リール係合部162も、リール係合部162のD字状の貫通孔162aに回転軸161の他方のDカット部分161aを挿入することにより取り付けられているので、回転軸161とリール係合部162とは、一体的に回転する。これにより、トルクリミッタ163のギア171に駆動力が伝達されることにより、トルクリミッタ163が図16の矢印G方向に回転すると、リール係合部162も同様に図16の矢印G方向に回転する。この場合、リール係合部162に所定のトルク以上の負荷トルクが加わると、図17に示したプレート173に取り付けたフェルト172がギア171に対して滑るので、ギア171が回転したとしてもプレート173は回転しなくなる。これにより、リール係合部162に所定のトルク以上の負荷トルクが加わると、回転軸161に動力は伝達されなくなり、回転軸161は回転しなくなる。
ところで、従来では、凸部と凹部とを係合させることにより、部材の固定を行う構造が種々提案されている(特許文献1参照)。上記特許文献1には、一方のスリーブ付ワッシャーのスリーブ部の内面および他方のスリーブ部の外面に、それぞれ、係合凸部および係合凹部を設けるとともに、カバー部材の孔の両側から、スリーブ付ワッシャーの係合凸部と係合凹部とを係合させることにより、カバー部材にスリーブ付ワッシャーを取り付けた構造が開示されている。
特開2000−274415号公報
図15〜図19に示した従来の熱転写プリンタ100では、回転軸161は、リール係合部162およびトルクリミッタ163と同期して回転するため、回転軸161を回転可能に設置するための軸受部材111と、回転軸161の軸方向への位置を規制する位置規制止め輪168および169とが必要となるという不都合があった。その結果、回転軸161を回転させない場合と比べて、部品点数が増大するという問題点があった。また、別個に形成されたリール係合部162とトルクリミッタ163と回転軸161とを同期して回転するように取り付けるために、回転軸161に加工に時間を要する切削加工を用いてDカット部分161aおよび161bを形成する必要があった。このため、回転軸161
の加工時間が増大するとともに、加工コストが増大するという問題点があった。
なお、上記特許文献1には、単に、係合凸部と係合凹部との係合によりスリーブ付ワッシャーをカバー部材に固定的に取り付けられた構造が開示されているだけであり、図15〜図19に示したような、回転する部分(回転軸など)の構造は開示も示唆もされていないため、回転軸と、他の部材とを同期して回転させるためのDカット加工が必要であるという問題点が生じない。つまり、上記特許文献1は、本発明と前提とする技術が異なるため、本発明が解決しようとする課題(問題点)すら存在しない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、部品点数を削減するとともに、支持軸の加工時間および加工コストを減少させることが可能な画像形成装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
この発明の第1の局面による画像形成装置は、フィルムが収納されたフィルム収納部材と、フィルム収納部材に係合してフィルムを巻き取るための係合部とトルクリミッタとを含む巻取部材とを備えた画像形成装置において、巻取部材は、係合部が回転可能に取り付けられる金属製の支持軸と、支持軸に回転可能に取り付けられ、係合部と係合される樹脂製の本体部と、本体部に設けられ、底面がテーパー形状を有するとともに、複数の凸部を上面に有する抜け止め部と、抜け止め部に嵌め込まれ、抜け止め部が通過する穴部と、抜け止め部の複数の凸部が係合する複数の凹部とを有する抜け止めワッシャーと、抜け止めワッシャーとトルクリミッタとの間に配置され、トルクリミッタを本体部に対して付勢する圧縮コイルバネとを含み、抜け止めワッシャーは、圧縮コイルバネの付勢力に抗して、抜け止め部に嵌め込まれて装着され、抜け止めワッシャーの凹部は、抜け止め部が通過する穴部に対して所定の角度ずらした位置に形成されている。
この第1の局面による画像形成装置では、上記のように、巻取部材に、フィルムを巻き取るための係合部が回転可能に取り付けられる金属製の支持軸と、支持軸に回転可能に取り付けられ、係合部と係合する本体部とを設けることにより、支持軸の回りに本体部を回転させることによって、フィルムを巻き取るための係合部を回転させることができる。これにより、支持軸を回転させることなく固定的に設置することができるので、支持軸を回転可能に設置するための軸受部材が不要になる。その結果、支持軸が回転する場合に比べて部品点数を削減することができる。また、支持軸に対して係合部および本体部を回転可能に取り付けることによって、支持軸と、係合部および本体部との同期をとる必要がないので、支持軸に係合部および本体部との同期をとるための、加工に時間を要するDカット加工を施す必要がない。これにより、支持軸の加工時間を低減することができるとともに、加工コストを低減することができる。また、本体部に、凸部を有する抜け止め部を設けるとともに、抜け止め部が通過する穴部と抜け止め部の凸部が係合する凹部とを有する抜け止めワッシャーを設けることによって、抜け止めワッシャーの穴部を抜け止め部に嵌め込んだ後、抜け止めワッシャーの凹部を抜け止め部の凸部に係合させれば、容易に、抜け止めワッシャーを本体部に形成された抜け止め部に固定することができる。これにより、抜け止めワッシャーによりトルクリミッタが本体部から脱落するのを防止することができる。また、抜け止め部の底面を、テーパー形状を有するように形成することによって、容
易に、抜け止めワッシャーの穴部を抜け止め部に嵌め込むことができる。また、抜け止めワッシャーとトルクリミッタとの間に、トルクリミッタを本体部に対して付勢する圧縮コイルバネを設けるとともに、その圧縮コイルバネの付勢力に抗して、抜け止めワッシャーを抜け止め部に嵌め込むことによって、抜け止めワッシャーの凹部が抜け止め部の凸部に係合した状態で、圧縮コイルバネにより抜け止めワッシャーが抜け止め部に押圧されるので、抜け止めワッシャーと抜け止め部との係合が外れるのを抑制することができる。また、抜け止め部の上面に凸部を設けることによって、抜け止め部の凸部と抜け止めワッシャーとが係合する方向に圧縮コイルバネの付勢力が働くため、抜け止め部と抜け止めワッシャーとの係合が外れるのをより抑制することができる。また、抜け止めワッシャーの凹部を、抜け止め部が通過する穴部に対して所定の角度ずらした位置に形成することによって、抜け止めワッシャーの穴部を抜け止め部に嵌め込んだ後、所定の角度分、抜け止めワッシャーを回転させることにより、容易に、抜け止め部の凸部に抜け止めワッシャーの凹部を係合させることができる。また、抜け止め部の凸部および抜け止めワッシャーの凹部をそれぞれ複数設けることによって、抜け止め部の凸部と抜け止めワッシャーの凹部とを複数個所で係合することができるので、抜け止め部の凸部と抜け止めワッシャーの凹部との係合が外れるのをより有効に防止することができる。
この発明の第2の局面による画像形成装置は、フィルムが収納されたフィルム収納部材のフィルムを巻き取るための巻取部材を備え、巻取部材は、支持軸と、支持軸に回転可能に取り付けられ、フィルム収納部材に係合する係合部と、支持軸に回転可能に取り付けられ、係合部と係合される本体部と、本体部に取り付けられるトルクリミッタと、本体部に設けられ、凸部を有する抜け止め部と、抜け止め部に嵌め込まれ、抜け止め部が通過する穴部と、穴部に対して所定の角度ずらした位置に形成され、抜け止め部の凸部が係合する凹部とを有するとともに、トルクリミッタの抜け止めのための抜け止めワッシャーとを含む。
この第2の局面による画像形成装置では、上記のように、巻取部材に、支持軸と、支持軸に回転可能に取り付けられ、フィルム収納部材に係合する係合部と、支持軸に回転可能に取り付けられ、係合部と係合される本体部とを設けることにより、支持軸の回りに本体部を回転させることによって、フィルムを巻き取るための係合部を回転させることができる。これにより、支持軸を回転させることなく固定的に設置することができるので、支持軸を回転可能に設置するための軸受部材が不要になる。その結果、支持軸が回転する場合に比べて部品点数を削減することができる。また、支持軸に対して係合部および本体部を回転可能に取り付けることによって、支持軸と、係合部および本体部との同期をとる必要がないので、支持軸に係合部および本体部との同期をとるための、加工に時間を要するDカット加工を施す必要がない。これにより、支持軸の加工時間を低減することができるとともに、加工コストを低減することができる。また、本体部に、凸部を有する抜け止め部を設けるとともに、抜け止め部が通過する穴部と抜け止め部の凸部が係合する凹部とを有
する抜け止めワッシャーを設けることによって、抜け止めワッシャーの穴部を抜け止め部に嵌め込んだ後、抜け止めワッシャーの凹部を抜け止め部の凸部に係合させれば、容易に、抜け止めワッシャーを本体部に形成された抜け止め部に固定することができる。これにより、抜け止めワッシャーによりトルクリミッタが本体部から脱落するのを防止することができる。また、抜け止めワッシャーの凹部を、抜け止め部が通過する穴部に対して所定の角度ずらした位置に形成することによって、抜け止めワッシャーの穴部を抜け止め部に嵌め込んだ後、所定の角度抜け止めワッシャーを回転させることにより、容易に、抜け止め部の凸部に抜け止めワッシャーの凹部を係合させることができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、抜け止めワッシャーとトルクリミッタとの間に配置され、トルクリミッタを本体部に対して付勢する圧縮コイルバネをさらに含み、抜け止めワッシャーは、圧縮コイルバネの付勢力に抗して、抜け止め部に嵌め込まれて装着される。このように構成すれば、抜け止めワッシャーは圧縮コイルバネの付勢力に抗して、抜け止め部に嵌め込まれ装着される。これにより、抜け止めワッシャーの凹部が抜け止め部の凸部に係合した状態で、圧縮コイルバネにより抜け止めワッシャーが抜け止め部に押圧されるので、抜け止めワッシャーと抜け止め部との係合が外れるのを防止することができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、抜け止め部の凸部は、複数設けられており、抜け止めワッシャーの凹部は、抜け止め部の凸部に対応して複数設けられている。このように構成すれば、抜け止め部の凸部と抜け止めワッシャーの凹部とを複数個所で係合することができるので、抜け止め部の凸部と抜け止めワッシャーの凹部との係合が外れるのをより有効に防止することができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、抜け止め部は、テーパー形状の底面を有する。このように構成すれば、容易に、抜け止めワッシャーの穴部を抜け止め部に嵌め込むことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による熱転写プリンタを示した斜視図である。図2は、図1に示した本発明の一実施形態による熱転写プリンタのフィルム収納部材および巻取部材を示した斜視図である。図3〜図8は、図2に示した本発明の一実施形態による巻取部材の詳細構造を示した図である。図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態による熱転写プリンタ1の構造について説明する。なお、本実施形態では、画像形成装置の一例である熱転写プリンタ1に本発明を適用した場合について説明する。
本発明の一実施形態による熱転写プリンタ1は、図1に示すように、金属製のフレーム10と、フィルム収納部材20と、用紙搬送ローラ30と、モータ40と、モータ40が取り付けられた金属製のモータブラケット50と、巻取部材60と、搬送ローラ側ギア70と、複数の中間ギア80とを備えている。
また、フレーム10は、コの字形状を有している。フィルム収納部材20および用紙搬送ローラ30は、フレーム10の内面側に配置されている。また、フィルム収納部材20は、図2に示すように、3つの溝部21bを有する凹部21aが設けられたリール21と、リール21の外周面に巻き付けられた熱転写用フィルム22とを内部に含んでいる。また、モータブラケット50は、フレーム10の外側面に取り付けられている。また、フレーム10は、図5に示すように、貫通孔10aを含んでいる。
ここで、本実施形態では、巻取部材60は、図2、図3および図5に示すように、固定的に設置された丸棒状の金属製の支持軸61と、支持軸61に回転可能に取り付けられ、フィルム収納部材20のリール21に係合するリール係合部62と、支持軸61に回転可能に取り付けられた樹脂製の本体部63と、トルクリミッタ64と、圧縮コイルバネ65および66と、支持軸61の一方端61a側に取り付けられた金属製の抜け止め用止め輪67と、金属製の抜け止めワッシャー68とを含んでいる。なお、リール係合部62は、本発明の「係合部」の一例である。支持軸61の他方端61bは、図5に示すように、モータブラケット50の取付孔50aにカシメ加工により固定されている。
また、図5に示すように、樹脂製のリール係合部62は、フレーム10の貫通孔10aからフレーム10の内面側に突出するように設けられている。このリール係合部62には、図2〜図4に示すように、リール21の溝部21bに係合する3つの突出リブ62aと、複数の突出部62bとが一体的に形成されている。
また、本実施形態では、本体部63は、金属製の抜け止めワッシャー68が脱落するのを防止するための抜け止め部63aと、リール係合部62の複数の突出部62bに係合する複数の溝部63bと、プレート部63cと、ギア取付部63dとを含んでいる。抜け止
め部63aには、図7および図8に示すように、軸部63eと、軸部63eから両側に突出するように形成された2つの突出部63fと、2つの突出部63fの上面に設けられた2つの凸部63gと、2つの突出部63fの下部に位置するテーパー形状の底面部63h(図7参照)とが設けられている。
トルクリミッタ64は、図5に示すように、本体部63のギア取付部63dに回転可能に取り付けられ、モータ40からの駆動力により回転するギア64aと、ギア64aに接触するフェルト64bとを含んでいる。このフェルト64bは、本体部63のプレート部63cに取り付けられている。また、圧縮コイルバネ65は、本体部63とリール係合部62との間に配置されている。リール係合部62は、圧縮コイルバネ65の付勢力に抗して図3の矢印C方向に移動可能である。また、圧縮コイルバネ66は、トルクリミッタ64のギア64aと抜け止めワッシャー68との間に、ギア64aを、フェルト64bを介して本体部63のプレート部63cに押圧する方向に付勢するように配置されている。
また、本実施形態では、抜け止めワッシャー68は、図6に示すように、本体部63の抜け止め部63aの突出部63f(図8参照)が通過可能な穴部68aと、抜け止め部63aの突出部63fの上面に設けられた凸部63g(図8参照)と係合する凹部68bとを有している。
また、図1に示すように、搬送ローラ側ギア70および複数の中間ギア80は、フレーム10とモータブラケット50との間に配置されている。この複数の中間ギア80は、巻取部材60および搬送ローラ側ギア70を1つのモータ40で駆動可能なように配置されている。
図9〜図14は、本発明の一実施形態による熱転写プリンタの巻取部材の本体部に対する抜け止めワッシャーの取付方法を説明するための図である。図9〜図14を参照して、本発明の一実施形態による熱転写プリンタ1の抜け止めワッシャーの取り付け方法について説明する。まず、図9および図10に示すように、抜け止めワッシャー68の穴部68aを矢印D方向から本体部63の抜け止め部63aに嵌め込む。この場合、矢印E方向にかかる圧縮コイルバネ66(図9および図10には図示せず)の付勢力に抗して抜け止めワッシャー68をD方向に押圧する。このとき、抜け止め部63aの底面のテーパー部63hがテーパー状に加工されているため、抜け止め部63aに対して、抜け止めワッシャー68の穴部68aを容易に嵌め込むことが可能である。その結果、抜け止め部63aと抜け止めワッシャー68とは、図11および図12に示した状態となる。次に、図11および図12に示す状態から、圧縮コイルバネ66を押圧しながら、抜け止めワッシャー68を図11の矢印F方向に90°回転させた後、図13および図14に示すように、抜け止めワッシャー68の凹部68bと抜け止め部63aの凸部63gとを係合させる。これにより、抜け止めワッシャー68が本体部63の抜け止め部63aに取り付けられる。
次に、図2、図3および図5を参照して、本発明の一実施形態による熱転写プリンタ1の巻取部材60における動力伝達の仕組みについて説明する。モータ40が回転駆動されると、複数の中間ギア80を介して、トルクリミッタ64のギア64aが回転される。そして、ギア64aの回転は、フェルト64bを介して本体部63のプレート部63cに伝達される。これにより、本体部63が回転されるので、本体部63に係合するリール係合部62も回転する。この場合、リール係合部62に所定のトルク以上の負荷トルクが加わると、図5に示したプレート部63cに取り付けたフェルト64bがギア64aに対して滑るので、ギア64aが回転したとしても本体部63のプレート部63cは回転しなくなる。このように、リール係合部62に所定のトルク以上の負荷トルクが加わると、本体部63に動力は伝達されなくなり、本体部63は回転しなくなる。
本実施形態では、上記のように、巻取部材60に、フィルムを巻き取るためのリール係合部62が回転可能に取り付けられる金属製の支持軸61と、支持軸61に回転可能に取り付けられ、リール係合部62と係合する本体部63とを設けることにより、支持軸61の回りに本体部63を回転させることによって、フィルムを巻き取るためのリール係合部62を回転させることができる。これにより、支持軸61を回転させることなく固定的に設置することができるので、支持軸61を回転可能に設置するための軸受部材が不要になる。その結果、支持軸61が回転する場合に比べて部品点数を削減することができる。また、支持軸61に対してリール係合部62および本体部63を回転可能に取り付けることによって、支持軸61と、リール係合部62および本体部63との同期をとる必要がないので、支持軸61に、リール係合部62および本体部63との同期をとるための、加工に時間を要するDカット加工を施す必要がない。これにより、支持軸61の加工時間を低減することができるとともに、加工コストを低減することができる。
また、本実施形態では、本体部63に、凸部63gを有する抜け止め部63aを一体的に設けるとともに、抜け止め部63aが通過する穴部68aと、抜け止め部63aの凸部63gが係合する凹部68bとを有する抜け止めワッシャー68を設けることによって、抜け止めワッシャー68の穴部68aを抜け止め部63aに嵌め込んだ後、抜け止めワッシャー68の凹部68bを抜け止め部63aの凸部63gに係合させれば、容易に、抜け止めワッシャー68を本体部63と一体的に形成された抜け止め部63aに固定することができる。これにより、抜け止めワッシャー68によりトルクリミッタ64が本体部63から脱落するのを防止することができる。
また、本実施形態では、抜け止め部63aの底面にテーパー部63hを設けることによって、抜け止めワッシャー68の穴部68aを抜け止め部63aに容易に嵌め込むことができる。
また、本実施形態では、抜け止めワッシャー68とトルクリミッタ64との間に、トルクリミッタ64を本体部63に対して付勢する圧縮コイルバネ66を設けるとともに、その圧縮コイルバネ66の付勢力に抗して、抜け止めワッシャー68を抜け止め部63aに嵌め込むことによって、抜け止めワッシャー68の凹部68bが抜け止め部63aの凸部63gに係合した状態で、圧縮コイルバネ66により抜け止めワッシャー68が抜け止め部63aに押圧されるので、抜け止めワッシャー68と抜け止め部63aとの係合が外れるのを抑制することができる。さらに、本実施形態では、抜け止め部63aの上面に凸部63gを設けることによって、抜け止め部63aの凸部63gと抜け止めワッシャー68とが係合する方向に圧縮コイルバネ66の付勢力が働くため、抜け止め部63aと抜け止めワッシャー68との係合が外れるのをより抑制することができる。
また、本実施形態では、抜け止めワッシャー68の凹部68bを、抜け止め部63aが通過する穴部68aに対して所定の角度ずらした位置に形成することによって、抜け止めワッシャー68の穴部68aを抜け止め部63aに嵌め込んだ後、所定の角度分、抜け止めワッシャー68を回転させることにより、容易に、抜け止め部63aの凸部63gに抜け止めワッシャー68の凹部68bを係合させることができる。さらに、本実施形態では、抜け止め部63aの凸部63gおよび抜け止めワッシャー68の凹部68bをそれぞれ複数設けることによって、抜け止め部63aの凸部63gと、抜け止めワッシャー68の凹部68bとを複数個所で係合することができるので、抜け止め部63aの凸部63gと、抜け止めワッシャー68の凹部68bとの係合が外れるのをより有効に防止することができる。
なお、今回示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲
によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更点が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明を、熱転写プリンタに適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、熱転写プリンタ以外の巻取部材を有する画像形成装置に広く適用可能である。
また、上記実施形態では、本体部の抜け止め部の突出部を2つ設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、抜け止め部の突出部を1つまたは3つ以上設けてもよい。
また、上記実施形態では、抜け止め部の凸部を2つ設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、凸部を1つまたは3以上設けてもよい。
また、上記実施形態では、抜け止めワッシャーの凹部を2つ設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、抜け止め部の凸部に対応して1つまたは3つ以上設けてもよい。
本発明の一実施形態による熱転写プリンタを示した斜視図である。 図1に示した本発明の一実施形態による熱転写プリンタのフィルム収納部材および巻取部材を示した斜視図である。 図2に示した本発明の一実施形態による巻取部材のリール係合部を示した斜視図である。 図2に示した本発明の一実施形態による巻取部材を示した平面図である。 図4に示した200―200線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による熱転写プリンタの抜け止めワッシャーを示した平面図である。 本発明の一実施形態による熱転写プリンタの本体部の抜け止め部を示した正面図である。 図7に示した300―300線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による、抜け止めワッシャーの取り付け方法を示した斜視図である。 図9の状態を示した側面図である。 本発明の一実施形態による、抜け止めワッシャーの取り付け方法を示した斜視図である。 図11の状態を示した側面図である。 本発明の一実施形態による、抜け止めワッシャーの取り付け方法を示した斜視図である。 図13の状態を示した側面図である。 従来の熱転写プリンタを示した斜視図である。 図15に示した従来の熱転写プリンタにおけるフィルム収納部材および巻取部材を示した斜視図である。 図16に示した従来の巻取部材の断面図である。 図16に示した従来の熱転写プリンタのリール係合部を示した平面図である。 図17に示した従来の熱転写プリンタの支持軸を示した斜視図である。
符号の説明
1 熱転写プリンタ(画像形成装置)
10 フレーム
20 フィルム収納部材
22 熱転写用フィルム(フィルム)
60 巻取部材
61 支持軸
62 リール係合部(係合部)
63 本体部
63a 抜け止め部
63g 凸部
63h テーパー部
64 トルクリミッタ
66 圧縮コイルバネ
68 抜け止めワッシャー
68a 穴部
68b 凹部

Claims (5)

  1. フィルムが収納されたフィルム収納部材と、前記フィルム収納部材に係合して前記フィルムを巻き取るための係合部とトルクリミッタとを含む巻取部材とを備えた画像形成装置において、
    前記巻取部材は、
    前記係合部が回転可能に取り付けられる金属製の支持軸と、
    前記支持軸に回転可能に取り付けられ、前記係合部と係合される樹脂製の本体部と、
    前記本体部に設けられ、底面がテーパー形状を有するとともに、複数の凸部を上面に有する抜け止め部と、
    前記抜け止め部に嵌め込まれ、前記抜け止め部が通過する穴部と、前記抜け止め部の複数の凸部が係合する複数の凹部とを有する抜け止めワッシャーと、
    前記抜け止めワッシャーと前記トルクリミッタとの間に配置され、前記トルクリミッタを前記本体部に対して付勢する圧縮コイルバネとを含み、
    前記抜け止めワッシャーは、前記圧縮コイルバネの付勢力に抗して、前記抜け止め部に嵌め込まれて装着され、
    前記抜け止めワッシャーの凹部は、前記抜け止め部が通過する穴部に対して所定の角度ずらした位置に形成されている、画像形成装置。
  2. フィルムが収納されたフィルム収納部材の前記フィルムを巻き取るための巻取部材を備え、
    前記巻取部材は、
    支持軸と、
    前記支持軸に回転可能に取り付けられ、前記フィルム収納部材に係合する係合部と、
    前記支持軸に回転可能に取り付けられ、前記係合部と係合される本体部と、
    前記本体部に取り付けられるトルクリミッタと、
    前記本体部に設けられ、凸部を有する抜け止め部と、
    前記抜け止め部に嵌め込まれ、前記抜け止め部が通過する穴部と、前記穴部に対して所定の角度ずらした位置に形成され、前記抜け止め部の凸部が係合する凹部とを有するとともに、前記トルクリミッタの抜け止めのための抜け止めワッシャーとを含む、画像形成装置。
  3. 前記巻取部材は、前記抜け止めワッシャーと前記トルクリミッタとの間に配置され、前記トルクリミッタを前記本体部に対して付勢する圧縮コイルバネをさらに含み、
    前記抜け止めワッシャーは、前記圧縮コイルバネの付勢力に抗して、前記抜け止め部に
    嵌め込まれて装着される、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記抜け止め部の凸部は、複数設けられており、
    前記抜け止めワッシャーの凹部は、前記抜け止め部の凸部に対応して複数設けられている、請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記抜け止め部は、テーパー形状の底面を有する、請求項2〜のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2004173404A 2004-06-11 2004-06-11 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4000480B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004173404A JP4000480B2 (ja) 2004-06-11 2004-06-11 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004173404A JP4000480B2 (ja) 2004-06-11 2004-06-11 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005349724A JP2005349724A (ja) 2005-12-22
JP4000480B2 true JP4000480B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=35584570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004173404A Expired - Fee Related JP4000480B2 (ja) 2004-06-11 2004-06-11 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4000480B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4301294B2 (ja) * 2007-01-12 2009-07-22 船井電機株式会社 画像形成装置
JP5932252B2 (ja) * 2011-07-04 2016-06-08 キヤノン株式会社 バックテンション機構を備えた印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005349724A (ja) 2005-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8931609B2 (en) Roller-type one-way clutch
US8210530B1 (en) Clutched nip separator device for a roll assembly
JP5205207B2 (ja) ローラ型ワンウェイクラッチ
JP3128796U (ja) 用紙搬送装置用従動ローラ取付機構
US8118304B1 (en) Stopping device and multi-function peripheral using the same
US7959367B2 (en) Image generating apparatus
JP4000480B2 (ja) 画像形成装置
US9487366B2 (en) Belt conveying device provided with rotatable assembly and frame for skew correction of belt
JP4796511B2 (ja) 無端ベルト装置、ベルト定着装置、および画像形成装置
US20050156375A1 (en) Thermally transcribing printer and image forming apparatus
US8348273B2 (en) Nip separator device for a roll assembly
US8474813B2 (en) Blocking module and multi-function printer using the same
JP2010081755A (ja) モーター取付構造及びこれを用いた画像形成装置
JP3791619B2 (ja) 熱転写プリンタおよび画像形成装置
JP4514665B2 (ja) シート重送防止装置及び画像形成装置
JP2006220280A (ja) トルクリミッタ
US6188858B1 (en) Roller driving apparatus of printer
US20070086827A1 (en) Printer
JP2005325906A (ja) クラッチユニット
JP5069957B2 (ja) 回転体保持構造およびシート搬送装置
JP2006021909A (ja) 画像形成装置
JP2005308112A (ja) ヒンジ機構及び構成体
JP4276738B2 (ja) 駆動ユニットのギヤ抜け止め構造、これを用いた画像形成装置
JPH08247164A (ja) トルクリミッタ
US20080101841A1 (en) Image Generating Apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070731

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees