JP2016139051A - 蛇行抑制用リブガイド、ガイド付き支持ロール、ベルトユニットおよび画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無端状のベルト基材62、およびベルト基材62の軸方向の少なくとも一端部において周方向に沿って設けられた帯状の蛇行抑制用リブ64を備える無端ベルト60の内周面に接触し無端ベルト60を回転可能に支持するための支持ロールにおいて、軸方向の少なくとも一端部に設けられ、蛇行抑制用リブ64に接触して無端ベルト60の軸方向への蛇行を抑制するためのリブガイド76であって、蛇行抑制用リブ64に接触する表面が5μm以上50μm以下の表面うねりWC−tを有する画像形成装置用のリブガイド76。
【選択図】図2
Description
請求項1に係る発明は、
無端状のベルト基材、および前記ベルト基材の軸方向の少なくとも一端部において周方向に沿って設けられた帯状の蛇行抑制用リブを備える無端ベルトの内周面に接触し該無端ベルトを回転可能に支持するための支持ロールにおいて、軸方向の少なくとも一端部に設けられ、前記蛇行抑制用リブに接触して前記無端ベルトの軸方向への蛇行を抑制するための蛇行抑制用リブガイドであって、
前記蛇行抑制用リブに接触する表面が5μm以上50μm以下の表面うねりWC−tを有する画像形成装置用の蛇行抑制用リブガイド。
前記蛇行抑制用リブに接触する表面の鋼に対する動摩擦係数が0.35以下である請求項1に記載の蛇行抑制用リブガイド。
無端状のベルト基材、および前記ベルト基材の軸方向の少なくとも一端部において周方向に沿って設けられた帯状の蛇行抑制用リブを備える無端ベルトの内周面に接触し該無端ベルトを回転可能に支持するための支持ロールであって、
前記無端ベルトの内周面に接触する円筒状の支持ロール本体と、
前記支持ロール本体に対し軸方向の少なくとも一端部に設けられ、前記蛇行抑制用リブに接触して前記無端ベルトの軸方向への蛇行を抑制する、請求項1または請求項2に記載の蛇行抑制用リブガイドと、
を備える画像形成装置用のリブガイド付き支持ロール。
無端状のベルト基材、および前記ベルト基材の軸方向の少なくとも一端部において周方向に沿って設けられた帯状の蛇行抑制用リブを備える無端ベルトと、
請求項3に記載のリブガイド付き支持ロールを少なくとも1つ含み、前記無端ベルトの内周面に接触して該無端ベルトを回転可能に支持する複数のロール群と、
を備える画像形成装置用のベルトユニット。
前記蛇行抑制用リブの前記蛇行抑制用リブガイドに接触する表面が1μm以下の粗さRaを有する請求項4に記載のベルトユニット。
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
請求項4または請求項5に記載のベルトユニットを有し、前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を前記無端ベルトを介して記録媒体の表面に転写する転写手段と、
を備える画像形成装置。
本実施形態に係る画像形成装置用のベルトユニットは、無端ベルトと、前記無端ベルトの内周面に接触して該無端ベルトを回転可能に支持する複数のロール群と、を備える。
無端ベルトは、無端状のベルト基材と、前記ベルト基材の軸方向の少なくとも一端部において周方向に沿って設けられた帯状の蛇行抑制用リブと、を備える。
また、前記複数のロール群は、その内の少なくとも1つに、本実施形態に係る画像形成装置用のリブガイド付き支持ロールを備える。
本実施形態に係る画像形成装置用の蛇行抑制用リブガイドは、前記蛇行抑制用リブに接触する表面が5μm以上50μm以下の表面うねりWC−tを有する。
図1は、本実施形態に係るベルトユニットの構成の一例を示す概略構成図である。
図2は、本実施形態に係るベルトユニットの構成の一例を示す部分断面図である。尚、図2に示すベルトユニットでは、ベルト基材の軸方向(幅方向)の両端部において内周面側に蛇行抑制用リブが設けられている。
本実施形態では、図2に示すように小径部76Aと大径部76Bとを連結する円錐台の部分に、蛇行抑制用リブ64の内側のエッジ部分、または内側のエッジ部分および内側の側面が接触することで、無端ベルト60の軸方向への蛇行を規制している。
尚、この現象は、特に多量の枚数(例えば100kPV(=100,000枚)以上)の画像形成が求められる画像形成装置に適用される場合に、より顕著となる傾向にある。
この効果が奏されるのは、リブガイド76の表面が前記の表面うねりWC−tを有しており、つまり該表面に凹凸を有することで該凹凸における凹部が潤滑剤を保持する潤滑剤溜りの役割を担い、両者の摺動が繰り返されても潤滑剤が良好に保持され、その結果潤滑剤の減少が抑制されるためと考えられる。また、リブガイド76の表面が前記の表面うねりWC−tを有することでリブガイド76と蛇行抑制用リブ64との接触面積が低減されて摩擦係数が低下し、この観点からも蛇行抑制用リブ64およびリブガイド76の摩耗が抑制されるためと考えられる。
本実施形態に係るリブガイドの、蛇行抑制用リブに接触する表面における表面うねりWC−tは5μm以上50μm以下である。
リブガイドの表面うねりWC−tが5μm未満であると、潤滑剤を保持する能力が得られないものと考えられ、蛇行抑制用リブとリブガイドとの摺動が繰り返された後における蛇行抑制用リブおよびリブガイドの摩耗の発生が顕著となる。その結果、摺動の繰り返し後において無端ベルトの蛇行が発生し、該蛇行に起因する画像乱れが生じる。一方、表面うねりWC−tが50μmを超えると、リブガイド表面に備えられた凹凸の段差が大きくなり過ぎ、この凹凸の大きさに起因して無端ベルトにガタツキ(振動)が発生し、その結果ガタツキ(振動)に起因する画像乱れが生じることがある。
以上の観点から、リブガイドは粗面化処理を施す等の方法により表面うねりWC−tを前記範囲に制御し、一方蛇行抑制用リブには粗面化処理等を施さないことが好ましい。
潤滑剤を保持する能力を蛇行抑制用リブではなくリブガイド側に担わせることが好ましいとの観点で、蛇行抑制用リブのリブガイドに接触する表面における粗さRaは1μm以下であることが好ましく、さらに0.5μm以下がより好ましく、0.1μm以下が更に好ましい。
東京精密社製サーフコムを用い、表面うねりWC−tは、ろ波中心線うねり測定、測定長32mm、測定速度3.00mm/s、カットオフ種別:ガウシアン、算出規格:JIS’94規格、傾斜補正:最小二乗曲線補正、カットオフ波長:0.08mmから2.5mmにて測定する。
表面粗さRaは、粗さ測定、測定長2.5mm、測定速度0.6mm/s、カットオフ種別:2RC、算出規格:JIS’94規格、傾斜補正:最小二乗曲線補正、カットオフ波長:0.08mmで測定する。
リブガイドの蛇行抑制用リブに接触する表面の鋼に対する動摩擦係数は、0.3以下であることが好ましく、さらに0.1以下がより好ましい。
リブガイド表面の動摩擦係数が上記範囲であることにより、蛇行抑制用リブおよびリブガイドの摩耗がより抑制される。またこれに加え、本実施形態では潤滑剤を保持する能力をリブガイドに担わせる目的でリブガイドの表面うねりWC−tを上記範囲とし表面に凹凸を設けているが、蛇行抑制用リブおよびリブガイドの摩耗が抑制されることで、摩耗片によるリブガイド表面の凹凸の埋まり込みの発生も抑制され、その結果潤滑剤の保持能力の維持性が更に向上する。
リブガイド付き支持ロール72は、無端ベルト60の内周面に接触する支持ロール本体74と、支持ロール本体74の軸方向両端部に設けられるリブガイド76(規制部材)と、を備え、さらに支持ロール本体74の軸方向両端面の中央部に連結され、リブガイド76を貫き当該軸方向外側に延在する軸体(シャフト)78と、を備える。
支持ロール本体74は、他の支持ロールと共に無端ベルト60内周面に接触し、張力を掛けつつ保持する機能を持つ。
支持ロール本体74は、軸方向両端が開口した円筒状体74Aと、該開口を塞ぐ蓋体74Bとで構成されている。支持ロール本体74の構成材料としては、例えば、アルミニウムが挙げられる。
支持ロール本体74の外周面には、無端ベルト60に負荷がかかったときにもベルトの滑りを生じさせない目的で、高摩擦材料層74Cを設けることが好ましい。高摩擦材料層74Cとしては、例えばポリウレタンの被覆層(好ましい厚さは5μm以上50μm以下、より好ましくは25μm程度)が適用し得る。
リブガイド76は、蛇行抑制用リブ64と接触して無端ベルト60の軸方向への蛇行を規制する部材である。リブガイド76は、例えば図2に示すごとく、小径部76Aと小径部76Aに対して支持ロール本体74側に設けられた大径部76Bとを有し、小径部76Aと大径部76Bとの間が円錐台状となって一体的に形成され、同軸に連結されて構成されている。尚、図2に示す態様では、小径部76Aと大径部76Bとを連結する円錐台の部分の表面が蛇行抑制用リブ64との接触表面であり、該接触表面が前述の範囲の表面うねりWC−tを有する。そして、リブガイド76と蛇行抑制用リブ64とが接触する面(即ち、図2に示す態様ではリブガイド76の前記円錐台の部分の表面)に、潤滑剤(不図示)が付与される。
リブガイド76の蛇行抑制用リブ64との接触表面の表面うねりWC−tを制御する方法としては、例えば以下の方法が挙げられる。
(1)粗面化処理を施す方法
リブガイド76の構成材料として列挙した前記材料の1種または2種以上を用い成形されたリブガイド76に対し、蛇行抑制用リブ64との接触表面(図2に示す形態では小径部76Aと大径部76Bとを連結する円錐台部分の表面)に、ヤスリを用いた切削加工などの方法により粗面化処理を施すことで、表面うねりWC−tを前述の範囲に制御する方法である。
リブガイド76の構成材料として列挙した前記材料の1種または2種以上を用いてリブガイドの母体を成形し、該母体の蛇行抑制用リブ64との接触表面(図2に示す形態では小径部76Aと大径部76Bとを連結する円錐台部分の表面)となる部分に、表面うねりWC−tが前述の範囲であるシート状の部材を貼り付ける方法である。
前記母体の蛇行抑制用リブ64との接触表面となる部分に前記シート状の部材を貼り付ける方法としては、特に限定されるものではなく、接着両面テープにより貼り付ける方法、接着剤を塗布し貼り付ける方法等、一般的な方法が採用される。
本実施形態に係るベルトユニットを構成する無端ベルトは、無端状のベルト基材と、前記ベルト基材の軸方向(幅方向)の少なくとも一端部において周方向に沿って設けられた帯状の蛇行抑制用リブ(以下単に「リブ」とも称す)と、を有する。
ベルト基材は樹脂を含んで無端状に形成されている。ベルト基材は単層でもよいし、2層以上積層された構造でもよい。
ベルト基材は2種以上の樹脂を含んでもよいし、市販されている樹脂を用いて作製してもよい。
蛇行抑制用リブ64は、例えば、厚さ方向の断面が長方形である帯状であり、ベルト基材62の端部の内周面側に周方向に沿って配置されている。
具体的には、蛇行抑制用リブのリブガイドに接触する表面における表面粗さRaは1μm以下であることが好ましく、さらに0.5μm以下がより好ましく、0.1μm以下が更に好ましい。
また、蛇行抑制用リブの厚みは、特に制限されないが、蛇行抑制効果、耐久性等の観点から、1mm以上5mm以下が好ましく、3mm以上5mm以下がより好ましい。
また、図3に示す無端ベルトは、ベルト基材62の軸方向の一端部側にのみ蛇行抑制用リブ64が設けられているが、両端部において周方向に沿って蛇行抑制用リブ64を設けてもよい。
更に、図3に示す無端ベルトは、ベルト基材62の内周面側に蛇行抑制用リブ64が設けられているが、蛇行抑制用リブ64は、無端ベルト60が適用される用途に応じてベルト基材62の外周面側に配置されていてもよい。
接着剤としては、例えば、セメダイン(株)製のアクリル変性シリコンポリマーを主成分とするスーパ−XNo8008、コニシ(株)製の特殊変成シリコンポリマーを主成分とするサイフレックス100などを挙げることができる。ベルト基材との接着強度よりセメダイン(株)製のアクリル変性シリコンポリマーを主成分とするスーパ−XNo8008がより好ましく用いられる。
感熱性接着剤シートとしては、ベルト基材62と蛇行抑制用リブ64との接着性に優れたものであれば特に限定されず、例えば、アクリル系、シリコーン系、天然または合成のゴム系、ウレタン系、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂系などの樹脂系材料を主材料とする接着剤シートが用いられる。
具体的には、東洋紡(株)製ポリエステル系接着剤シートGM−913、GM−920、ソニーケミカル(株)製ポリエステル系接着剤シートD3600などが挙げられる。ベルト基材62との接着強度よりソニーケミカル(株)製ポリエステル系接着剤シートD3600、東洋紡(株)製ポリエステル系接着剤シートGM−920が好ましく用いられる。
本実施形態に係るベルトユニット70では、リブガイド76と蛇行抑制用リブ64とが接触する面に、潤滑剤(不図示)が付与される。
潤滑剤の内容としては、例えば、フッ素オイル(グリース)、シリコーンオイル等が挙げられ、これらの中でもパーフルオロポリエーテル(後述のHANARLの90%構成材料)がより好ましい。
本実施形態に係るベルトユニットは、画像形成装置に用いられる。例えば、像保持体の表面に形成されたトナー画像を無端ベルトを介して記録媒体の表面に転写する転写装置(中間転写ベルト装置)、像保持体の表面に形成されたトナー画像を直接記録媒体に転写する態様において該記録媒体を前記転写の位置に搬送する記録媒体搬送装置、記録媒体の表面に転写するトナー画像に圧力を加えて画像を定着する定着ベルト装置等、画像形成装置における種々のベルトユニットとして用いられる。
ここで、本実施形態に係るベルトユニットを中間転写ベルト装置として用いた態様を例に、画像形成装置について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体(電子写真感光体)と、前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、トナーを含む現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、前述の本実施形態に係るベルトユニットを有し、前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を前記無端ベルトを介して記録媒体の表面に転写する転写手段と、を備える。
駆動ロール22および支持ロール24には、それぞれ前記リブガイド76が設けられている。
また、支持ロール24は、図示しないバネ等により駆動ロール22から離れる方向に付勢されており、両者に巻回された中間転写ベルト20に定められた張力が与えられている。また、中間転写ベルト20の像保持面側には、駆動ロール22と対向して中間転写体クリーニング装置30が備えられている。
また、各ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置(現像手段)4Y、4M、4C、4Kのそれぞれには、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kに収容されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーが供給される。
尚、1次転写ロール5Yは、中間転写ベルト20の内側に配置され、感光体1Yに対向した位置に設けられている。更に、各1次転写ロール5Y、5M、5C、5Kには、1次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)がそれぞれ接続されている。各バイアス電源は、図示しない制御部による制御によって、各1次転写ロールに印加する転写バイアスを可変する。各1次転写ロール5Y、5M、5C、5Kにもそれぞれ前記リブガイド76が設けられている。
感光体1Yは、導電性(20℃における体積抵抗率:1×106Ωcm以下)の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵抗(一般の樹脂程度の抵抗)であるが、レーザ光線3Yが照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Yの表面に、図示しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データに従って、露光装置3を介してレーザ光線3Yを出力する。レーザ光線3Yは、感光体1Yの表面の感光層に照射され、それにより、イエロー印字パターンの静電荷像が感光体1Yの表面に形成される。
このようにして感光体1Y上に形成された静電荷像は、感光体1Yの走行に従って特定の現像位置まで回転される。そして、この現像位置で、感光体1Y上の静電荷像が、現像装置4Yによって可視像(現像像)化される。
一方、感光体1Y上に残留したトナーはクリーニング装置6Yで除去されて回収される。
こうして、第1ユニット10Yにてイエロートナー像の転写された中間転写ベルト20は、第2乃至第4ユニット10M、10C、10Kを通して順次搬送され、各色のトナー像が重ねられて多重転写される。
<リブガイド1の作製>
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE、デュポン社製、商品名テフロン(登録商標))を用い、図2に示すリブガイド76の形状を有するリブガイドを成形した。その後、小径部76Aと大径部76Bとを連結する円錐台の部分の表面に、やすりを用いて切削加工を施し、表1に記載の表面うねりWC−tを有するリブガイドを作製した。
アルミニウム製の円筒状体74Aおよび蓋体74Bと、ポリウレタン製の被覆層(高摩擦材料層)74Cと、を有する、図2に示す構成の支持ロール本体74を準備した。
次いで、支持ロール本体74の軸方向両端部に前記リブガイドを同軸にして設置し、軸体78をリブガイドを貫くよう装着して、リブガイド付き支持ロール1を得た。
ポリイミド溶液(ユニチカ社製UイミドKX/固形分濃度18質量%)中に、カーボンブラック(SPECIAL Black 4、エボニックデグサジャパン社製)を固形分質量比で4質量%となるように投入し、ジェトミル分散機(ジーナス社製:GeanusPY)で分散処理(200N/mm2、5パス)を行った。
得られたカーボンブラック分散ポリアミド酸溶液を、ステンレス製20μmメッシュに通過させて、異物およびカーボンブラック凝集物を取り除いた。更に、攪拌しながら真空脱泡を15分間行い、ベルト基材形成用塗布液(固形分濃度:21質量%)を調製した。
調製した塗布液をアルミニウム製パイプの外面に塗布し、150℃で30分間回転乾燥した。次いで、このアルミニウム製パイプを315℃のオーブンに1時間入れた後、オーブンから取り出した。アルミニウム製パイプの外面に形成された樹脂フィルムをパイプから抜き取り、厚さ0.08mmの無端のベルト基材を得た。
前記蛇行抑制用リブ付き無端ベルト1とリブガイド付き支持ロール1とを、富士ゼロックス製DocuPrintCP400における中間転写装置の中間転写ベルトおよび支持ロールとして装着し、且つ蛇行抑制用リブ付き無端ベルト1の蛇行抑制用リブとリブガイド付き支持ロール1のリブガイドとの接触面に潤滑剤としてカントーカセイ製のHANARLを付与し、画像形成装置1を得た。
実施例1におけるリブガイド1を、下記リブガイド2に変更した以外は、実施例1に記載の方法により画像形成装置を作製した。
<リブガイド2の作製>
ポリアセタール(POM、ポリプラスチックス社製、商品名ジュラコン(登録商標))を用い、図2に示すリブガイド76の形状を有するリブガイドを成形した。その後、小径部76Aと大径部76Bとを連結する円錐台の部分の表面に、中興化成工業(株)製のシート状部材(ガラスクロスにPTFEを含浸させたシート、スーパーファブリックHGF−500−6)を両面テープで張り付け、表1に記載の表面うねりWC−tを有するリブガイドを作製した。
実施例1におけるリブガイド1の作製において、用いた材料を前記ポリテトラフルオロエチレンからポリアセタール(POM、ポリプラスチックス社製、商品名ジュラコン(登録商標))に変更した以外は、実施例1に記載の方法により画像形成装置を作製した。
実施例1におけるリブガイド1の作製において、やすりを用いた切削加工の程度を調整し表1に記載の表面うねりWC−tを有するリブガイドを作製したこと以外は、実施例1に記載の方法により画像形成装置を作製した。
実施例3におけるリブガイドの作製において、やすりを用いた切削加工を行わずに表1に記載の表面うねりWC−tを有するリブガイドを作製したこと以外は、実施例3に記載の方法により画像形成装置を作製した。
さらに比較例1において、潤滑剤(カントーカセイ製、HANARL)を付与しなかったこと以外は、比較例1に記載の方法により画像形成装置を作製した。
実施例1におけるリブガイドの作製において、やすりを用いた切削加工を行わずに表1に記載の表面うねりWC−tを有するリブガイドを作製したこと以外は、実施例1に記載の方法により画像形成装置を作製した。
実施例1におけるリブガイドの作製において、やすりを用いた切削加工の程度を調整し表1に記載の表面うねりWC−tを有するリブガイドを作製したこと以外は、実施例1に記載の方法により画像形成装置を作製した。
実施例1におけるリブガイドの作製において、やすりを用いた切削加工の程度を調整し表1に記載の表面うねりWC−tを有するリブガイドを作製したこと以外は、実施例1に記載の方法により画像形成装置を作製した。
・蛇行抑制の維持性評価
富士ゼロックス製DocuPrintCP400を用いた前記画像形成装置により、200kPVまでの画像形成を実施し、リブ摩耗による摩擦係数の上昇によって無端ベルトの蛇行が発生しているか否かを、下記評価基準により評価した。
A:200kPVまで発生なし
B:150kPVまで発生なし
C:100kPVまで発生なし
D:100kPVで発生する場合と、発生なしの場合とが有り
E:100kPV未満で発生
画像形成を実施した際に、ベルトユニットにおいてリブガイドの蛇行抑制用リブとの接触表面の表面うねりWC−tが大きい(大きな凹凸が存在する)ことに起因する無端ベルトのガタツキ(振動)の発生の有無を、下記評価基準により評価した。
A:表面うねりWC−tが大きいことに起因するガタツキの発生無し
B:表面うねりWC−tが大きいことに起因するガタツキが発生
2Y、2M、2C、2K 帯電ロール(帯電手段の一例)
3Y、3M、3C、3K レーザ光線
3 露光装置(静電潜像形成手段の一例)
4Y、4M、4C、4K 現像装置(現像手段の一例)
5Y、5M、5C、5K 1次転写ロール(転写手段の一部)
6Y、6M、6C、6K クリーニング装置
8Y、8M、8C、8K トナーカートリッジ
10Y、10M、10C、10K 画像形成ユニット
20 中間転写ベルト(無端ベルトの一例)
22 駆動ロール
24 支持ロール
26 2次転写ロール(転写手段の一部)
30 中間転写体クリーニング装置
60 無端ベルト
62 ベルト基材
64 蛇行抑制用リブ
70 ベルトユニット
72 支持ロール
74 支持ロール本体
76 蛇行抑制用リブガイド
78 軸体
Claims (6)
- 無端状のベルト基材、および前記ベルト基材の軸方向の少なくとも一端部において周方向に沿って設けられた帯状の蛇行抑制用リブを備える無端ベルトの内周面に接触し該無端ベルトを回転可能に支持するための支持ロールにおいて、軸方向の少なくとも一端部に設けられ、前記蛇行抑制用リブに接触して前記無端ベルトの軸方向への蛇行を抑制するための蛇行抑制用リブガイドであって、
前記蛇行抑制用リブに接触する表面が5μm以上50μm以下の表面うねりWC−tを有する画像形成装置用の蛇行抑制用リブガイド。 - 前記蛇行抑制用リブに接触する表面の鋼に対する動摩擦係数が0.35以下である請求項1に記載の蛇行抑制用リブガイド。
- 無端状のベルト基材、および前記ベルト基材の軸方向の少なくとも一端部において周方向に沿って設けられた帯状の蛇行抑制用リブを備える無端ベルトの内周面に接触し該無端ベルトを回転可能に支持するための支持ロールであって、
前記無端ベルトの内周面に接触する円筒状の支持ロール本体と、
前記支持ロール本体に対し軸方向の少なくとも一端部に設けられ、前記蛇行抑制用リブに接触して前記無端ベルトの軸方向への蛇行を抑制する、請求項1または請求項2に記載の蛇行抑制用リブガイドと、
を備える画像形成装置用のリブガイド付き支持ロール。 - 無端状のベルト基材、および前記ベルト基材の軸方向の少なくとも一端部において周方向に沿って設けられた帯状の蛇行抑制用リブを備える無端ベルトと、
請求項3に記載のリブガイド付き支持ロールを少なくとも1つ含み、前記無端ベルトの内周面に接触して該無端ベルトを回転可能に支持する複数のロール群と、
を備える画像形成装置用のベルトユニット。 - 前記蛇行抑制用リブの前記蛇行抑制用リブガイドに接触する表面が1μm以下の粗さRaを有する請求項4に記載のベルトユニット。
- 像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
請求項4または請求項5に記載のベルトユニットを有し、前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を前記無端ベルトを介して記録媒体の表面に転写する転写手段と、
を備える画像形成装置。
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JP2015014692A Pending JP2016139051A (ja) | 2015-01-28 | 2015-01-28 | 蛇行抑制用リブガイド、ガイド付き支持ロール、ベルトユニットおよび画像形成装置 |
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Citations (5)
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-
2015
- 2015-01-28 JP JP2015014692A patent/JP2016139051A/ja active Pending
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