JP4613135B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技が行われる毎に内部で遊技の当否に係る当否抽選が内部で行われ、当否抽選により所定の当選役に対応した当選フラグが成立することにより、遊技者の当該当選役への入賞が可能となるとともに、当選フラグが成立した際に、当選フラグが成立した旨を報知する内定演出が所定の確率で行われる可能性がある遊技機に関する。
従来から、人々に娯楽を提供する遊技機としてスロットマシンが利用されている。スロットマシンは、複数種類の図柄が記されるとともに回転駆動可能に設けられた複数の回転リールを備えたものであり、遊技者は、複数の回転リールに設けられた複数種類の図柄を所定の組合せに揃える遊技を遊技者に行わせるものとなっている。
すなわち、遊技者がメダルをスロットマシンに投入した後、スタートレバーを操作すると、複数の回転リールが一斉に回転駆動され、この後、ストップボタンを適宜押圧操作すると、ストップボタンに対応した回転リールが適宜停止するようになっている。そして、回転リールが停止した際に、リール窓内に表示された複数の図柄が特定の組合せに揃ったときに入賞となり、入賞すると、入賞した役に応じた数のメダルがスロットマシンから遊技者に払い出されることとなる。
このような遊技機では、遊技が行われる毎に内部で遊技の当否に係る当否抽選が内部で行われ、この当否抽選で当選することにより、所定の当選役に対応した当選フラグが成立し、遊技者が当該当選役に入賞することが可能となる。換言すると、遊技者は、当否抽選で当選することにより初めて、リール窓内に所定の組合せの図柄を停止させることができるようになっている。
そして、遊技毎に行われる当否抽選で、大きな利益が得られる特別入賞に対応した当選役、例えば、ボーナスゲームに当選して、ボーナスゲームに対応する当選フラグが成立すると、遊技者は、その遊技の成り行きにより、ボーナスゲームへの入賞が可能となる。
このため、このように大きな利益の得られる可能性がある当選フラグが成立したら、その旨を遊技中の遊技者に知らせるために、装飾用のランプを点滅あるいは連続的に点灯させる等、所定の演出が行われるようになっている。
ここで、当選フラグ成立時の演出は、予め用意された複数種類のものの中から抽選より選ばれた一の演出が適宜なタイミングで実行されるようになっており、これにより、当選フラグが成立する毎に、同じ演出が繰り返されるのが防止され、演出が決まり切った形式に固定されないようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−244452号(第6,7頁、図3)
前述のような遊技機では、当否抽選で一の当選役が引き当てられると、この当選役に対応した当選フラグが成立し、その旨を報知する演出を抽選で選ぶので、当該当選役が前回引き当てられた時と同じ演出が行われるとは限らないので、当該演出に基づいて、遊技者が当選役の内容を判断することが難しい。
このため、当選フラグの成立時に行われる演出を行っても、抽選で引き当てた当選役の内容が判断できないことから、遊技者の期待感を充分に高めることができず、遊技の興趣性の向上を図ることが難しい、という問題がある。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、当選フラグの成立を報知する演出を抽選で決定しても、遊技者の期待感を充分に高めることができ、遊技の興趣性の向上が図れるようになる遊技機を提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選が行われ、当否抽選により所定の当選役に対応した当選フラグが成立することにより、遊技者の当該当選役への入賞が可能となるとともに、前記当選フラグが成立した際に、前記当選フラグが成立した旨を報知する複数種類の内定演出から選択された一の内定演出が所定の確率で行われる可能性がある遊技機(1)であって、当選フラグが成立していないときに、当選フラグが成立してから入賞するまでの間に行われる一の内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を行うか否かを抽選で決定する予告演出可否抽選手段(211) と、この予告演出可否抽選手段(211) が抽選で予告演出を行うことを決定すると、複数種類のなかから抽選で一の内定演出を選択する予告対象抽選手段(212) と、この予告対象抽選手段(212) が抽選した内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を実行する予告演出実行手段(213) と、前記予告対象抽選手段(212) が抽選した内定演出を記憶する予告対象記憶手段(214) と、当選フラグが成立してから入賞するまでの間に、前記予告対象記憶手段(214) に記憶されている内定演出を行うための内定演出実行手段(223) とを備えている
そして、前記予告演出可否抽選手段は、前記当選フラグが成立しなかった遊技の後において前記当選フラグの不成立が継続しているときには、再度、予告演出を行うか否かを抽選で決定することが可能となったものであり、前記予告対象抽選手段は、前記予告演出可否抽選手段が再度の抽選で予告演出を行うことを決定すると、複数種類のなかから新たな内定演出を再度抽選するものとなっており、前記予告演出実行手段は、前記予告対象抽選手段が再度の抽選で決めた新たな内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を実行するものとされ、前記予告対象記憶手段は、記憶している古い内定演出を前記予告対象抽選手段が再度抽選した新しい内定演出に書き替え、前記当選フラグが成立したときには、当該当選フラグが成立する直前に実行された予告演出で予告された内定演出が実行されるように形成されていることを特徴とするものである。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記当選フラグが成立したときに、前記予告対象記憶手段(214) に記憶されている前記内定演出を行うか否かを抽選で決める予告対象演出可否抽選手段(221) と、この予告対象演出可否抽選手段(221) が前記内定演出を行わないことを決めると、予告の対象となった前記内定演出とは異なる他の内定演出を行うか否かを決定するとともに、前記内定演出を除く複数種類のなかから抽選で前記内定演出とは異なる他の一の内定演出を選択する予告対象外抽選手段(222) と、この予告対象外抽選手段(222) が前記内定演出とは異なる他の内定演出を行う旨の決定をすると、当該予告対象外抽選手段(222) が抽選した他の一の内定演出を実行する予告対象外演出実行手段(224) とを備え、前記当選フラグが成立したときには、当該当選フラグが成立する直前に実行された予告演出で予告された内定演出が、他の内定演出に比べ高確率で実行されるように形成されていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記当選フラグが成立していないときに、当選フラグが成立しなくとも内定演出を行うか否かを決定するとともに、前記予告対象記憶手段(214) に記憶されている前記内定演出を含んだ複数種類のなかから抽選で一の内定演出を選択する不成立演出抽選手段(231) と、この不成立演出抽選手段(231) が内定演出を行う旨の決定をすると、当該不成立演出抽選手段(231) が抽選した内定演出を実行する不成立演出実行手段(232) とを備えていることを特徴とする。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記予告対象演出可否抽選手段(221) として、前記当選フラグが成立した遊技の後において前記当選フラグの成立が継続しているときには、遊技が行われる毎に、前記予告対象記憶手段(214) に記憶されている前記内定演出を行うか否かを決める抽選を行うものが採用され、前記内定演出実行手段(223) は、前記当選フラグが成立した遊技の後において前記当選フラグの成立が継続している間に、前記予告対象演出可否抽選手段(221) が予告の対象となった前記内定演出を行うことを決めると、前記予告対象記憶手段(214) に記憶されている前記内定演出を行うものとなっており、前記予告対象外抽選手段(222) は、前記当選フラグが成立した遊技の後において前記当選フラグの成立が継続している間に、前記予告対象演出可否抽選手段(221) が予告の対象となった前記内定演出を行わないことを決めると、前記内定演出とは異なる内定演出を行うか否かを決定するとともに、前記内定演出を除く複数種類のなかから抽選で前記内定演出とは異なる一の内定演出を選択するものであり、前記予告対象外演出実行手段(224) は、前記当選フラグが成立した遊技の後において前記当選フラグの成立が継続している間に、前記予告対象外抽選手段(222) が前記内定演出とは異なる内定演出を行う旨の決定をすると、当該予告対象外抽選手段(222) が抽選した内定演出を実行するものとなっていることを特徴とする。
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、前述した請求項1から請求項4までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5記載の発明は、予告演出による予告の対象となる内定演出として、当選役としてのボーナスゲームに対応した当選フラグが成立した旨を報知するためのものが採用されていることを特徴とする。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、当選フラグが成立していないときに、当選フラグが成立した際に、その旨を報知する内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を行うか否かを予告演出可否抽選手段が抽選で決定し、予告演出を行うことが決定すると、当選フラグの成立を報知する内定演出を予告対象抽選手段が抽選で選び、予告演出実行手段が選ばれた内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を行う。そして、この予告演出において、音声や映像等をも利用して、抽選で選ばれる対象となった複数の内定演出のうち、どの内定抽選が当選フラグの成立時に行われるかを遊技者に報知することができる。
また、予告対象抽選手段が抽選した内定演出は、予告対象記憶手段により記憶されているので、当選フラグが成立した際に、予告対象抽選手段が抽選で選択した内定演出が内定演出実行手段によって確実に行われるようになる。
以上により、複数種類の内定演出のなかから抽選で一の内定演出を選択するようにしても、内定演出がどのような当選役に係るものであるかを遊技者に事前に予告するので、当選フラグが成立した際に抽選で選んだ内定演出を行うと、遊技者は、当該内定演出に基づいて当選役の内容を判断することができ、遊技者の期待感を充分に高めることができ、遊技の興趣性の向上を容易に図ることができる。
さらに、当選フラグが成立しなかった遊技の後においても、当選フラグの不成立が継続している場合、再度、予告演出を行うか否かを予告演出可否抽選手段が抽選で決定することが可能なので、当選フラグの不成立が継続している状態が長くなった場合には、予告対象演出可否抽選手段により、再度、予告演出を行うことが決定されることとなる。
これにより、予告対象抽選手段が新たな内定演出を再度抽選し、この再度の抽選により選択された新たな内定演出の演出内容を予告する予告演出が予告演出実行手段によって実行されるようになるので、当選フラグの不成立が継続している状態が長くなる場合には、内容の異なる予告演出が何度も行われるようになり、当選フラグの不成立が長く継続しても、予告演出により遊技者に期待感を抱かせることができ、この点からも、遊技の興趣性の向上を図ることができる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、当選フラグが成立したときに、予告対象記憶手段に記憶された予告対象の内定演出を行うか否かを予告対象演出可否抽選手段が抽選で決め、当該内定演出の実行を行わないことを予告対象演出可否抽選手段が決めると、予告対象外抽選手段が予告の対象となった内定演出とは異なる内定演出を行うか否かを決定し、且つ、予告の対象となった内定演出とは異なる一の内定演出を抽選で選択するので、予告演出を行った後に、当選フラグが成立した際に、予告演出で予告していない内定演出を行うことができるようになる。
これにより、予告演出を行った後に、当否抽選で当選が引き当てられるとともに、これに伴い当選フラグが成立した際に、予告演出で予告した内定演出とは異なる内定演出を行うことが可能となる。このような遊技機の動作を遊技者側から見ると、予告演出で予告した内定演出以外の内定演出がなされた場合でも、当否抽選で当選が引き当てられていることがあるので、遊技者は、予告演出で予告した内定演出以外の内定演出が行われても、当選の可能性が残っていると感じる。このため、遊技者を著しく落胆させることがなく、遊技者の遊技への期待感を持続させることができる。
また、予告対象演出可否抽選手段の抽選において、予告の対象となる内定演出を行う抽選結果が引き当てられる確率をある程度高くしておけば、予告演出が外れても、遊技者の期待感が損なわれることがなく、予告演出の信頼度を充分維持することができ、遊技の興趣性の向上も図ることができる。
なお、予告対象演出可否抽選手段が予告の対象となった内定演出を行うことを決めた場合には、内定演出実行手段によって予告対象記憶手段に記憶されている内定演出が行われる。逆に、予告対象演出可否抽選手段が予告の対象となった内定演出を行うことを決めなかった場合には、予告対象記憶手段に記憶されている内定演出は行われない。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、当選フラグが成立しなかったときにも、不成立演出抽選手段によって内定演出が行われることがあるので、予告演出で予告されているか否か、あるいは、当選フラグが成立しているか否かにかかわらず、内定演出が所定の確率で行われるようになり、遊技者側から見ると、当選フラグの成立を報知していると思われる演出の総実行回数、換言すると、予告演出で予告されなかった内定演出や、遊技機の内部から見ると実際には、当選フラグの成立を報知しない内定演出も含めたすべての内定演出の実行回数が増えることとなる。
このため、外れの予告演出が実行されても、換言すると、予告演出で予告された内定演出とは異なる内定演出が実行されても、内定演出の総実行回数と比べて予告に反した内定演出の実行回数が僅かであると、遊技者に感じさせることができ、この点からも、予告演出が外れても、遊技者の期待感が損なわれることがなく、予告演出の信頼度を充分維持することができ、遊技の興趣性の向上も図ることができる。
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、当選フラグの成立後、当該当選フラグの成立の継続中において、遊技が行われる毎に、予告対象記憶手段に記憶されている内定演出を行うか否かを予告対象演出可否抽選手段が抽選で決めるようにしたので、当選フラグが成立した遊技において内定演出が行われなくとも、当選フラグの成立が継続している間に、当該予告の対象となった内定演出を当選フラグと同様に持ち越して、その後の遊技を行う際に、予告対象演出可否抽選手段が予告の対象となった内定演出を行うと決めたときに、内定演出実行手段が当該内定演出を実行するようになる。
一方、予告対象演出可否抽選手段が予告の対象となった内定演出を行わないと決めた場合には、当選フラグの成立が継続している間に、予告対象外演出実行手段が予告の対象となった内定演出とは異なる内定演出を行うか否か決定し、予告の対象となった内定演出とは異なる内定演出を行う場合には、予告の対象となった内定演出を除く複数種類のなかから抽選で一の内定演出を選択し、選択した内定演出を予告対象外演出実行手段が実行するようになる。
これにより、当選フラグの成立後、この当選フラグに対応した当選役が入賞に至らずに持ち越された場合でも、内定演出を円滑に行うことができ、この点からも、遊技の興趣性の向上を図ることができる。
(請求項の効果)
請求項記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項までのいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項記載の発明によれば、ボーナスゲームに対応した当選フラグが成立したことを報知する内定演出の演出内容が予告演出により予告されるようになるので、予告演出がなされると、遊技者は、その次に行われる内定演出を期待し、ひいては、ボーナスゲームへの入選をも期待するようになり、これにより、遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣性の向上を図ることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(図面の説明)
図1〜図4は、本実施形態を示すものであり、図1は、本実施形態に係る遊技機であるスロットマシンの全体を示す正面図、図2は、本実施形態に係る制御装置を示すブロック図、図3は、本実施形態に係る演出制御手段を示すブロック図である。
(スロットマシン1の概要)
本実施形態に係るスロットマシン1は、複数の回転リール40の各々に記された複数種類の図柄が所定の組合せとなるように、回転している回転リール40を停止させる遊技を行うものである。このスロットマシン1には、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、正面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2には、その開口を塞ぐための前扉3が回動可能に設けられている。
前扉3の上下方向における中央部分は、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部4となっている。
操作部4には、図1中右側から、前扉3の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴3Aと、遊技用メダルが投入されるメダル投入口18と、回転リール40の回転を停止させるストップスイッチ50と、メダル投入口18に投入されたメダルのうち該遊技に賭けるメダルの枚数を設定するためのベットスイッチ16と、回転リール40の回転を開始させるスタートスイッチ30と、貯留されているメダルを払い戻させるための精算スイッチ17とが設けられている。
操作部4の下方には、文字及び図の少なくとも一方からなる標章、例えば、スロットマシン1の機種名を鮮明に表示するための下パネル3Bが設けられている。この下パネル3Bの裏側には、下パネル3Bを後方から照らす図示しないバックライト装置が設けられている。さらに、下パネル3Bの下方には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け3Cが設けられている。
また、操作部4の上方には、横方向に細長い長方形状に形成された図柄表示窓13が設けられている。図柄表示窓13は、本体キャビネット2の内部に収納された回転リール40の図柄61を遊技者に見せるための窓である。
図柄表示窓13の上方には、動画の表示までもが可能となった液晶パネル表示装置66A が設けられている。これらの液晶パネル表示装置66A 及び図柄表示窓13の周囲には、液晶パネル表示装置66A 及び図柄表示窓13の図1中左方、上方、右方を囲むように、逆U字形に配列された装飾ランプ部66B が設けられている。
また、前扉3の上方左右の角隅近傍には、種々の音声を出力するためのスピーカ66C が設けられている。
これらの液晶パネル表示装置66A 、装飾ランプ部66B 及びスピーカ66C は、各遊技毎にスロットマシン1の内部で行われる当否抽選で、所定の当選役に対応した当選フラグが成立した際に行われる演出を行うための演出手段66となっている。
この演出手段66は、遊技者に当選フラグが成立すると、例えば、ボーナスフラグが成立すると、液晶パネル表示装置66A でその旨を文字で表示する、装飾ランプ部66B を点灯又は点滅させる、スピーカ66C から当選音を発生させる等のいずれか一つ又は全部により、遊技者に当選フラグの成立を報知することが可能となっている。
筐体2の内部には、前述の三個の回転リール40を回転可能に支持するとともに、各回転リール40を回転駆動する図示しないモータを備えたリールユニット60と、メダル投入口18に投入されたメダルを検知する投入スイッチ15と、この投入スイッチ15を通過してきたメダルを貯留する容器であるとともに、入賞時には遊技者にメダルを払い出すホッパーユニット65とが設けられている。
このうち、リールユニット60は、図示しない枠体と、この枠体に支持された前述の図示しない三個のモータと、各々のモータの出力軸に結合された三個の回転リール40とを備えたものである。そして、三個の回転リール40の各々は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されているテープ状のリールテープ42とを備えたものとなっている。そして、リールテープ42の外周面には、複数種類の図柄61が、例えば、合計21個記されている。
ホッパーユニット65は、内部に貯留しているメダルを入賞時に遊技者に払い出すために、メダル受け3Cに臨むように開口された払い出し口65A を通じてメダルをメダル受け3Cへ排出するものである。
(スロットマシン1の制御装置20)
次に、スロットマシン1の制御装置20について説明する。
図2には、スロットマシン1に係る制御系統の概略構成が示されている。図2において、制御装置20は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、演出動作制御や遊技動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされたものである。
ここで、この制御装置20の特徴を簡単に説明すると、制御装置20は、遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選を行い、当否抽選により所定の当選役に対応した当選フラグが成立することにより、遊技者に対して当該当選役への入賞を可能にするとともに、当該当選フラグが成立した際に、当該当選フラグが成立した旨を報知するために用意された複数種類の内定演出の中から一の内定演出を選択し、選択した一の内定演出を所定の確率で行うものとなっている。
ここで、制御装置20は、信号の受信や送信を行うために、図示しない信号入力部及び制御信号出力部を備えている。このうち、信号入力部には、図2に示すように、前述した投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50等、遊技者により操作されて遊技用の信号を出力する機器が電気的に接続されている。一方、制御信号出力部には、リールユニット60、ホッパーユニット65及び演出手段66等の能動的に動作する装置が電気的に接続されている。これにより、制御装置20は、遊技者の操作や遊技の結果に対応して、リールユニット60、ホッパーユニット65及び演出手段66等の動作制御が行えるようになっている。
このような制御装置20には、インストールされている前述のソフトウェアにより、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作に対応した回転リール40の動作制御を含んだスロットマシン1の遊技全般を制御する遊技制御装置21と、当否抽選で所定の当選フラグが成立した際に、その旨を報知する内定演出を含む演出動作全般を制御する演出制御手段22とが設けられている。
(遊技制御装置21)
このうち、遊技制御装置21は、図2の如く、ボーナスフラグ等の当選フラグが何ら成立していない状態で行われる通常遊技における遊技動作を制御する通常遊技制御手段70と、ボーナスゲーム等に入賞すると行われる特別遊技の遊技動作を制御する特別遊技制御手段80と、遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選を行うための当否抽選手段90とを備えたものとなっている。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、図柄61の蹴飛ばし引き込み等を含む回転リール40の起動及び停止を制御する駆動制御機能と、ボーナスフラグ等の特別当選フラグ成立の権利の持ち越しを制御する持ち越し制御機能と、フラグ成立の権利が持ち越しがなされない小役に入賞した際にメダルを払い出す払い出し制御機能とを備えている。
通常遊技制御手段70は、駆動制御機能により、メダル投入口18にメダルが投入されたこと、ベットスイッチ16の操作によりメダルが投入(ベット)されたこと、及び、前遊技で「再遊技(Replay)」となった場合において前遊技から所定時間が経過したことのいずかかの条件が満たされると、スタートスイッチ30の操作を契機に、三個の回転リール40に対して一斉に回転を開始させるようになっている。
そして、通常遊技制御手段70は、駆動制御機能により、三個のストップスイッチ50のそれぞれが操作されると、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の回転を停止させるようになっている。
これらのストップスイッチ50が三個すべて操作し終えた後に、三個の回転リール40の回転が全て停止し、図柄表示窓13の有効入賞ライン上に、予め設定された当選役である小役を構成する複数の図柄61が揃うと、通常遊技制御手段70は、払い出し制御機能により、ホッパーユニット65に対して所定枚数のメダルを払い出させる。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットを増やしても良い。
ここで、スロットマシン1の遊技全般における当選役としては、入賞すると、メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役入賞に対応する当選役と、この小役入賞よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別入賞に対応する当選役と、メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」に対応する当選役とが準備されている。
これらの当選役のうち、当否抽選手段90による当否抽選の結果がいずれかの一の当選役となった場合、通常遊技制御手段70は、その当選役に対応した当選フラグを成立させるようになっている。
また、当否抽選手段90による当否抽選の結果が特別入賞に対応する当選である場合に、特別当選フラグ、いわゆるボーナスフラグが成立し、且つ、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60に設けられた回転リール40の停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の組合せである特別入賞図柄(例えば、有効入賞ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致していることを条件に入賞となり、スロットマシン1の遊技は、遊技者に有利な特別遊技に移行するようになっている。
このように当否抽選手段90の抽選により特別当選フラグが成立したものの、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別入賞図柄と一致していない場合、当該遊技では、特別遊技に移行することはない。この場合、通常遊技制御手段70は、特別当選フラグ成立の権利を、それ以後の遊技に持ち越すように、特別当選フラグの成立状態を維持するように制御を行うようになっている。そして、それ以後の遊技で、遊技者が停止図柄の組み合わせを特別入賞図柄と一致させることができれば、特別当選フラグ成立の権利が持ち越されていることから、特別遊技に移行するようになっている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞できなかった場合、不成立の状態に戻り、当選フラグ成立の権利が次の遊技への持ち越されることはない。
以上において、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する入賞図柄を有効入賞ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50の操作タイミングの適否によるものである。
具体的には、通常遊技制御手段70は、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40を停止させるようになっており、ストップスイッチ50を操作した後、ストップスイッチ50を操作したほぼその時点の位置だけでなく、190ms以内に停止可能となる回転リール40の円周上の引き込み可能範囲内における任意の位置にも停止させることが可能となっている。
換言すると、通常遊技制御手段70は、停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する入賞図柄が含まれている場合には、停止するまでの時間を遅らせて、有効入賞ライン上にその入賞図柄を引き込んで回転リール40を停止させるように制御を行うようになっている。
なお、ストップスイッチ50の操作タイミングが不適切である等により、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、成立した当選フラグ対応する入賞図柄が含まれていない場合には、有効入賞ライン上に、入賞図柄を引き込んで停止することは不可能となっている。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、通常遊技とは異なる特別遊技における遊技動作を制御するものとなっている。
すなわち、スロットマシン1には、特別遊技として、特定導入遊技(BBゲーム)、特定遊技(RBゲーム)及び特定入賞遊技(JACゲーム)が設定されている。
ここで、BBゲームは、スロットマシン1の遊技における最も大きな役であり、複数回数のRBゲームが行える特別遊技である。
RBゲームは、所定回数の入賞が達成されるまで最大回数を限度に複数回のJACゲームが行える特別遊技である。また、RBゲームは、BBゲームに移行した際にBBゲームの一環として行われる場合、及び、BBゲームの一環ではなく単独で行われる場合のいずれの状況でも行われる。
JACゲームは、RBゲーム中に行われ、入賞するとメダルの払い出しが遊技者に対して行われる特別遊技となっている。
なお、特別遊技としては、BBゲーム、RBゲーム及びJACゲームに限定されるものではなく、さらに、液晶パネル表示装置66A 等を利用して指示した順番でストップスイッチ50を操作すると入賞に至るATゲーム等を追加してもよい。
このような特別遊技は、通常遊技の実行中に当否抽選手段90により特別当選フラグが成立した状態で、遊技者の操作により停止した停止図柄が前述の特別入賞図柄と一致すると、開始されるものとなっている。
例えば、BBゲームは、通常遊技において、ビッグボーナスフラグが成立した状態で、「7」等の図柄が有効入賞ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65が所定枚数のメダルの払い出しを行うが、このメダルの払い出しとともに開始されるようになっている。
特別遊技制御手段80には、図2に示すように、BBゲームにおける遊技動作を制御する特定導入遊技制御手段81と、RBゲームにおける遊技動作を制御する特定遊技制御手段82とが設けられている。
特定導入遊技制御手段81は、BBゲームに移行した当初、小役の入賞の可能性がある通常遊技と同様の遊技動作の制御を行い、RBゲームに移行するための特定入賞図柄が有効入賞ライン上に揃うと、その後、RBゲームの遊技動作の制御を行うものである。
具体的には、特定導入遊技制御手段81は、RBゲームに移行するまでは、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって遊技を開始させ、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、有効入賞ライン上に入賞図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しを行わせるようになっている。
従って、特定導入遊技制御手段81は、RBゲームに移行するまでは、通常遊技と同様に、当否抽選手段90に小役を含めた抽選を毎回行わせるようになっている。
ここで、BBゲームは、通常、当該BBゲームにおいてRBゲームの実施回数が所定の最大回数(例えば、3回)に達する、或いは、当該BBゲームにおいて通常遊技と同様の遊技の実施回数が所定の最大回数(例えば、30回)に達すると、終了するようになっている。
このため、特定導入遊技制御手段81は、BBゲームが終了するまで、複数回のRBゲームを行うように制御を行い、1回目のRBゲームが終了した後は、通常遊技と同様の遊技動作が行われるように、その遊技動作を制御するようになっている。
また、BBゲームを終了させる条件は、当該BBゲームで行われたRBゲームの回数、或いは、通常遊技と同様の遊技の回数が、予め設定された最大回数に達したことに限らず、遊技者に払い出されたメダル枚数が予め設定された最大枚数に達したことでもよい。換言すると、BBゲームにおいて、遊技者に払い出されたメダル枚数が予め設定された最大枚数に達したら、BBゲームを終了するようにしてもよい。
特定遊技制御手段91は、RBゲームに移行すると、1枚のメダル投入で遊技を開始させた後、当該遊技の動作を制御するようになっている。具体的には、特定遊技制御手段91は、遊技者が1枚のメダルを投入し、回転リール40の回転駆動を開始させた後、回転リール40を停止した際に、所定の図柄が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞とし、所定枚数のメダルをホッパーユニット65に払い出させるように遊技動作を制御するものとなっている。
ここで、RBゲームは、入賞するとメダルの払い出しがなされるJACゲームが予め定められた最大回数(例えば、12回)を越えない範囲で行われ、そのうち、予め定められた最大入賞回数(例えば、8回)の入賞が可能である。
すなわち、RBゲームは、JACゲームの実施回数が最大回数に達した時、或いは、JACゲームの実施における入賞回数が最大入賞回数に達した時のいずれか早い時に終了するようになっている。
(当否抽選手段90)
当否抽選手段90は、予め定めた抽選確率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当否抽選手段90による抽選結果が当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞となり、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
この当否抽選手段90には、図2に示すように、当否抽選用の乱数を発生させる乱数発生手段91と、この乱数発生手段91が発生した乱数を所定の条件で抽出する乱数抽出手段92と、当否判定の際に当選領域が参照される当否判定テーブル93と、この当否判定テーブル93に基づいて当否判定を行う判定手段94とが設けられている。
乱数発生手段91は、予め設定された所定の数値領域内(例えば、十進数で0〜999の範囲内)で、当否抽選用の乱数を発生させるものである。
乱数抽出手段92は、予め設定された所定の条件が達成されたことを契機に、例えば、スタートスイッチ30が操作されたことを契機に、乱数発生手段91によって次々発生される乱数の中から一の乱数を抽出し、抽出した乱数を抽出乱数データとするものである。
当否判定テーブル93は、乱数発生手段91がとりうる乱数の全領域における所定の箇所に、BBゲーム等の各入賞役に対応した当選役の各々を決定する当選領域がそれぞれ割り当てられたものである。当否判定テーブル93としては、各当選役の当選する確率である抽選確率データが互いに異なる複数種類のものが用意されている。
判定手段94は、各遊技に対応した抽選確率データを有する当否判定テーブル93を選択し、選択した当否判定テーブル93と、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データとに基づいて、当否の判定及び当選の場合には当選役を決定するものである。具体的には、判定手段94は、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データと、選択した当否判定テーブル93における各当選領域の当否判定領域データとを照合し、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データに一致する当否判定領域データが属する当選領域から、当否の判定及び当選役の決定を行うものである。
(演出制御手段22)
演出制御手段22は、特別当選フラグが成立した際に、当該特別当選フラグが成立したを報知する内定演出等を行うために、液晶パネル表示装置66A 、装飾ランプ部66B 及びスピーカ66C 等の演出手段66を制御するものである。
さらに説明すると、演出制御手段22は、当否抽選手段90が当否抽選によりボーナスフラグである特別当選フラグを成立させた際に、当該当否抽選手段90から出力されるボーナスフラグの状態を示すステータス信号を受信し、ステータス信号に応じて内定演出を所定の確率で行うものであり、場合によっては、内定演出を行わないように演出動作を制御するものとなっている。
具体的には、演出制御手段22は、特別当選フラグが成立した旨を示すステータス信号を受信した際に、内部で抽選を行い、この抽選で内定演出を行うか否かを決めるとともに、複数種類の内定演出の中から前述の抽選で一の内定演出を選択するものである。
このような演出制御手段22には、図3に示すように、次回に行われる可能性がある内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出の処理を行う予告演出処理手段210 と、内定演出の処理を行う内定演出処理手段220 とが設けられている。
予告演出処理手段210 は、次回に行うべき内定演出を抽選で選択した後に、選択した内定演出の内容を予告演出で予告するためのものである。
すなわち、予告演出処理手段210 には、予告演出を行うか否かを抽選で決定する予告対象演出可否抽選手段211 と、予告の対象となる内定演出を複数種類のなかから抽選で選択する予告対象抽選手段212 と、予告演出を実行する予告演出実行手段213 と、予告対象抽選手段212 が選択した内定演出を記憶する予告対象記憶手段214 とが備えられている。
予告対象演出可否抽選手段211 は、ボーナスフラグである特別当選フラグが成立しないとき、換言すると、当否抽選手段90から特別当選フラグが成立した旨を示すステータス信号を受信する前に、次回に行われる可能性がある一の内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を行うか否かを抽選で決定する機能を有するものである。
また、予告演出可否抽選手段211 は、特別当選フラグが成立しなかった遊技の後において、当該特別当選フラグの不成立が継続しているときには、再度、予告演出を行うか否かを抽選で決定することが可能となったものとなっている。
予告対象抽選手段212 は、予告演出可否抽選手段211 が抽選で予告演出を行うことを決定すると、予め設定されている複数種類の内定演出のなかから抽選で一の内定演出を選択する機能を有するものである。そして、予告対象抽選手段212 は、一の内定演出を抽選で選択すると、選択した一の内定演出の演出内容に係る情報を含んだ演出データを予告演出実行手段213 及び予告対象記憶手段214 へ送出するようになっている。
また、予告対象抽選手段212 は、特別当選フラグが成立しなかった遊技の後において、当該特別当選フラグの不成立が継続しているために、予告演出可否抽選手段211 が再度の抽選で予告演出を行うことを決定すると、複数種類のなかから新たな内定演出を再度抽選するものとなっている。
予告演出実行手段213 は、予告対象抽選手段212 から受信した演出データに基づき、予告対象抽選手段212 が抽選した内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を実行する機能を有するものである。
また、予告演出実行手段213 は、特別当選フラグが成立しなかった遊技の後において、当該特別当選フラグの不成立が継続しているために、予告対象抽選手段212 が再度の抽選を行うと、予告対象抽選手段212 が再度の抽選で決めた新たな内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を実行するものとなっている。
予告対象記憶手段214 は、予告対象抽選手段212 から送られてきた演出データを記憶する機能を有し、内定演出の演出データを記憶することにより、予告対象抽選手段212 が選択した一の内定演出についての記憶を行うものとなっている。
予告対象記憶手段214 は、特別当選フラグが成立しなかった遊技の後において、当該特別当選フラグの不成立が継続しているために、予告対象抽選手段212 が再度の抽選を行うと、記憶している古い内定演出を、予告対象抽選手段212 が再度の抽選で決めた新しい内定演出に書き替えるものとなっている。
内定演出処理手段220 は、内定演出を行うと抽選で決定した場合にのみ内定演出を行うためのものとなっている。
すなわち、内定演出処理手段220 には、予告対象記憶手段に記憶されている内定演出を行うか否かを抽選で決める予告対象演出可否抽選手段221 と、予告対象記憶手段214 に記憶されている内定演出とは異なる内定演出を行うか否かを決定する予告対象外抽選手段222 と、予告対象記憶手段214 に記憶されている内定演出を行うための内定演出実行手段223 と、予告対象記憶手段214 に記憶されている内定演出とは異なる内定演出を行うための予告対象外演出実行手段224 とが備えられている。
予告対象演出可否抽選手段221 は、特別当選フラグが成立したときに、換言すると、当否抽選手段90から特別当選フラグが成立した旨を示すステータス信号を受信すると、予告の対象となった内定演出、換言すると、予告対象記憶手段214 に記憶されている内定演出を行うか否かを抽選で決める機能を有するものとなっている。
また、予告対象演出可否抽選手段221 は、特別当選フラグが成立した遊技の後において、当該特別当選フラグの成立が継続しているときには、遊技が行われる毎に、予告の対象となった内定演出を行うか否かを決める抽選を行うようになっている。
予告対象外抽選手段222 は、予告対象演出可否抽選手段221 が内定演出を行わないことを決めると、予告の対象となった内定演出、換言すると、予告対象記憶手段214 に記憶されている内定演出とは異なる内定演出を行うか否かを決定するとともに、予告の対象となっている内定演出を除く複数種類の内定演出のなかから抽選で、予告の対象となっている内定演出とは異なる一の内定演出を選択する機能とを有するものとなっている。
また、予告対象外抽選手段222 は、特別当選フラグが成立した遊技の後において、当該特別当選フラグの成立が継続している間に、予告対象演出可否抽選手段221 が予告の対象となった内定演出を行わないことを決めたときに、予告の対象となった内定演出とは異なる内定演出を行うか否かを決定するとともに、予告の対象となっている内定演出を除く複数種類の内定演出のなかから抽選で、予告の対象となっている内定演出とは異なる一の内定演出を選択するものとなっている。
内定演出実行手段223 は、予告対象演出可否抽選手段221 が予告の対象となった内定演出を行うことを決めると、予告対象記憶手段214 に記憶されている内定演出を行う機能を備えたものである。
また、内定演出実行手段223 は、特別当選フラグが成立した遊技の後において当該特別当選フラグの成立が継続している間に、予告対象演出可否抽選手段221 が予告の対象となった内定演出を行うことを決めたときに、予告対象記憶手段214 に記憶されている内定演出を行うようになっている。
予告対象外演出実行手段224 は、予告対象外抽選手段222 が予告の対象となった内定演出とは異なる内定演出を行う旨の決定をすると、当該予告対象外抽選手段222 が抽選した内定演出を実行する機能を備えたものである。
また、予告対象外演出実行手段224 は、当選フラグが成立した遊技の後において前記当選フラグの成立が継続している間に、予告対象外抽選手段222 が予告の対象となった内定演出とは異なる内定演出を行う旨の決定をすると、当該予告対象外抽選手段222 が抽選した内定演出を実行するようになっている。
次に、本実施形態に係る制御装置20による遊技制御処理及び演出制御処理について図4〜図7を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係る制御装置20において、遊技制御処理及び演出制御処理は、時分割多重方式により並列処理される。そこで、先に、遊技制御処理について説明した後に、演出制御処理についての説明を行う。
スロットマシン1の電源が投入されると、遊技制御処理及び演出制御処理が開始され、スロットマシン1のゲームが開始される。この際、遊技制御処理は、図4の如く、ステップS1000から処理が開始される。
すなわち、図4に示すように、ステップS1000において、メダルの投入により操作が可能となったスタートスイッチ30の操作を検知する検知処理が行われ、スタートスイッチ30が操作されて、スタートスイッチ30の内部接点が閉じると、これに対応して、遊技スタート時の音声を出力する処理を開始する等、スタートスイッチ30の操作に対応した処理も行われ、この後、次のステップS1100へ進む。
ステップS1100において、当否抽選手段90により当否抽選処理が行われる。この後、次のステップS1200に進み、このステップS1200で、回転リール40の回転駆動を開始させてから、次のステップS1300に進む。
ステップS1300では、ストップスイッチ50の操作を検知する検知処理が行われ、ストップスイッチ50が操作されて、ストップスイッチ50の内部接点が閉じたことが検知されると、次のステップS1400へ進み、回転リール40の回転停止処理が行われ、回転リール40が停止し、この後、次のステップS1500へ進む。
ステップS1500では、三個の回転リール40に対応するすべてのストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50がすべて操作されたと判定された場合、次のステップS1600へ進む。
一方、ステップS1500で、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50がすべて操作されていないと判定された場合、ステップS1300に戻る。
ステップS1600において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合には、次のステップS1700へ進み、ステップS1700で、入賞図柄に対応する枚数のメダルが払い出された後、一回分の遊技が終了する。
一方、ステップS1600で、入賞していないと判定された場合、ステップS1700をスキップして、一回分の遊技が終了する。
次に、前述の遊技制御処理におけるステップS1100の当否抽選処理について、図5を参照しながら、さらに詳しく説明する。
まず、図5に示すように、ステップS1100において、当否抽選手段90の乱数発生手段91により発生された乱数の中から乱数抽出手段92によって乱数が抽出され、この抽出処理が完了したら、次のステップS1110へ進む。
ステップS1110において、抽出された乱数が乱数抽出手段92の内部に記憶され、この後、次のステップS1120へ進み、ステップS1120で、判定手段94により、抽出された乱数と、当否判定テーブル93の当否判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップS1130に進む。
ステップS1130において、判定手段94により、抽出された乱数が、当否判定テーブル93のどの当選領域に含まれるかが判定され、これにより当選役についての評価が行われ、この評価が完了したら、次のステップS1140へ進む。
ステップS1140では、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。この設定が完了すると、当否抽選処理が終了する。
続いて、前述の遊技制御処理におけるステップS1400のリール回転停止処理について、図6を参照しながら、さらに詳しく説明する。
まず、図6に示すように、ステップS1400において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合には、次のステップS1410へ進み、反対に、蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合には、ステップS1430へ進む。
ステップS1410では、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる、換言すると、図柄を1個ずつ蹴飛ばす蹴飛ばし処理を行い、この後、次のステップS1420へ進む。
ステップS1420では、ステップS1410において蹴飛ばされた最後の図柄が延べ4個目に達したか否かが判定される。このステップS1420で、ストップスイッチ50を操作した後、最後に蹴飛ばされた図柄が延べ4個目に達したと判定された場合には、ステップS1450へ進み、反対に、最後に蹴飛ばされた図柄が延べ4個目に達していないと判定された場合には、ステップS1400に戻る。
一方、ステップS1400において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定されたため、ステップS1430に進んだ場合には、ステップS1430において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。
そして、ステップS1430で、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップS1440へ進み、反対に、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップS1450へジャンプする。
ステップS1440では、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、ステップS1440で、引き込み設定が達成されたと判定された場合には、ステップS1450へ進み、反対に、ステップS1440で、引き込み設定が達成されていないと判定された場合には、ステップS1410へ進む。
ステップS1450では、回転リール40の回転を停止させる停止処理が行われ、このステップS1450における停止処理の完了をもって、リール回転停止処理が終了する。
次いで、本実施形態に係る制御装置20による演出制御処理について図7を参照しながら説明する。
前述のように、スロットマシン1の電源が投入されると、遊技制御処理及び演出制御処理が開始され、スロットマシン1のゲームが開始される。この際、演出制御処理は、図7の如く、ステップS2000から処理が開始される。
すなわち、図7に示すように、ステップS2000において、ボーナスフラグである特別当選フラグが持ち越し中であるか否かが判定される。ステップS2000で、特別当選フラグが持ち越し中であると判定されると、ステップS2300へジャンプし、反対に、特別当選フラグが持ち越し中ではないと判定されると、次のステップS2100へ進む。
ステップS2100では、当否抽選手段90による当否抽選でボーナス当選したか否かが判定される。ステップS2100で、ボーナス当選したと判定されると、ステップS2300へジャンプし、反対に、ボーナス当選していないと判定されると、次のステップS2200へ進む。
ステップS2200では、予告演出可否抽選手段211 により、予告演出を実行するか否かの抽選が行われ、この抽選が完了すると、次のステップS2210へ進む。
ステップS2210では、予告演出可否抽選手段211 が行った抽選の結果についての判定が行われる。具体的に言うと、ステップS2210では、予告演出を実行するか否かが判定される。ステップS2210で、予告演出を実行しないと判定されると、ステップS2100に戻り、反対に、予告演出を実行すると判定されると、次のステップS2220へ進む。
ステップS2220では、予告対象抽選手段212 により、予め設定されている複数種類の内定演出のなかから一の内定演出を抽選する抽選処理が行われ、この抽選処理が完了したら、次のステップS2230へ進む。
ステップS2230では、予告対象抽選手段212 が抽選で選択した内定演出の演出内容を予告する予告演出処理が予告演出実行手段213 により行われ、この予告演出処理が完了したら、次のステップS2240へ進む。
ステップS2240では、予告対象記憶手段214 により、予告対象抽選手段212 が選択した一の内定演出を記憶する記憶処理が行われ、この記憶処理が完了したら、ステップS2100へ戻る。
ところで、ステップS2000で特別当選フラグが持ち越し中であると判定されたため、或いは、ステップS2100でボーナス当選したと判定されたために、ステップS2300へジャンプした場合、ステップS2300において、予告対象記憶手段214 に内定演出が記憶されているか否かが判定される。ステップS2300で、内定演出が記憶されていると判定されると、ステップS2400へ進み、反対に、内定演出が記憶されていないと判定されると、ステップS2500へ進む。
ステップS2400では、予告対象演出可否抽選手段221 により、予告の対象となった内定演出を行うか否かを抽選する内定演出可否抽選処理が行われ、この内定演出可否抽選処理が完了したら、次のステップS2410へ進む。
ステップS2410では、予告対象演出可否抽選手段221 が行った抽選の結果についての判定が行われる。具体的に言うと、ステップS2410では、予告の対象となった内定演出を行うか否かが判定される。ステップS2410で、予告の対象となった内定演出を行わないと判定されると、ステップS2500へ進み、反対に、予告の対象となった内定演出を行うと判定されると、次のステップS2420へ進む。
ステップS2420では、内定演出実行手段223 により、予告の対象となった内定演出、換言すると、予告対象記憶手段214 に記憶されている内定演出が実行される。この内定演出が完了すると、次のステップS2600へ進む。
一方、ステップS2300で内定演出が記憶されていないと判定されたために、ステップS2500へ進んだ場合、ステップS2500において、予告対象外抽選手段222 により、予告の対象となった内定演出とは異なる内定演出、換言すると、予告対象記憶手段214 に記憶されていない内定演出を行うか否かを抽選で決定する抽選処理が行われる。また、予告の対象外の内定演出を行うために、前述の抽選処理の実行時には、予告対象外抽選手段222 により、予告対象記憶手段214 に記憶され内定演出を除く複数種類のなかから抽選で前述の内定演出とは異なる一の内定演出を選択する選択処理も行われる。
ステップS2510においては、予告対象外抽選手段222 が予告対象外の内定演出を行う旨の決定をした場合にのみ、予告対象外演出実行手段224 により、予告対象外抽選手段222 が抽選で選んだ予測対象外の内定演出が実行される。この予測対象外の内定演出が完了すると、ステップS2600へ進む。
なお、不成立演出抽選手段231 が内定演出を行う旨の決定を行わなかった場合、不成立演出実行手段232 による内定演出は実行しないでステップS2600に進む。
ステップS2600では、予告対象記憶手段214 に記憶されている内定演出をクリアする記憶削除処理が行われ、このステップS2600における記憶削除処理の完了をもって、演出制御処理が終了する。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、特別当選フラグが成立していないときに抽選を行い、この抽選により、当該特別当選フラグが成立した際に、その旨を報知する内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を行うか否かを決定する予告演出可否抽選手段211 を設け、この予告演出可否抽選手段211 が抽選で予告演出を行うことを決定すると、特別当選フラグの成立を報知する内定演出を予告対象抽選手段212 が抽選で選び、予告演出実行手段213 が選ばれた内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を行うようにしたので、この予告演出により、音声や映像等をも利用して、内定演出がどのような当選役に係るものであるかを遊技者に報知することができる。
しかも、予告対象抽選手段212 が抽選した内定演出は、予告対象記憶手段214 により記憶されているので、特別当選フラグが成立した際に、予告対象抽選手段212 が抽選で選択した内定演出を内定演出実行手段223 が確実に行うことができる。
以上により、複数種類の内定演出のなかから抽選で一の内定演出を選択するようにしても、内定演出がどのような当選役に係るものであるかを遊技者に事前に予告することができるので、特別当選フラグが成立した際に抽選で選んだ内定演出を行うことにより、遊技者は、当該内定演出に基づいて当選役の内容を確実に判断することができ、遊技者の期待感を充分に高めることができ、遊技の興趣性の向上を容易に図ることができる。
また、特別当選フラグが成立したときに、予告対象記憶手段214 に記憶された予告対象の内定演出を行うか否かを予告対象演出可否抽選手段221 が抽選で決め、当該内定演出の実行を行わないことを予告対象演出可否抽選手段221 が決めると、予告対象外抽選手段222 が予告の対象となった内定演出とは異なる内定演出を行うか否かを決定し、且つ、予告の対象となった内定演出とは異なる一の内定演出を抽選で選択するようにしたので、予告演出を行った後に、当選フラグが成立した際に、予告演出で予告していない内定演出を行うこともできるようになる。
これにより、予告演出を行った後に、当否抽選でボーナスゲームが引き当てられ、これに伴い特別当選フラグが成立した際に、予告演出で予告した内定演出とは異なる内定演出を行うことが可能となる。このようなスロットマシン1の演出動作を遊技者側から見ると、予告演出で予告した内定演出以外の内定演出がなされた場合でも、ボーナスゲームが引き当てられている場合があることが判り、遊技者は、予告演出で予告した内定演出以外の内定演出が行われても、当選の可能性が残っていると感じる。このため、予告演出で予告した内定演出以外の内定演出がなされても、遊技者は著しく落胆することがなく、遊技者の遊技への期待感を持続させることができる。
また、予告対象演出可否抽選手段221 の抽選において、予告の対象となる内定演出を行う抽選結果が引き当てられる確率をある程度高くしておけば、予告演出が多少外れても、遊技者の期待感が損なわれることがなく、予告演出の信頼度を充分維持することができ、遊技の興趣性の向上も図ることができる。
さらに、特別当選フラグの成立後、当該特別当選フラグの成立の継続中において、遊技が行われる毎に、予告対象記憶手段214 に記憶されている内定演出を行うか否かを予告対象演出可否抽選手段221 が抽選で決めるようにしたので、特別当選フラグが成立した遊技において内定演出が行われなくとも、特別当選フラグの成立が継続している間に、当該予告の対象となった内定演出を特別当選フラグと同様に持ち越して、その後の遊技を行う際に、予告対象演出可否抽選手段221 が予告の対象となった内定演出を行うと決めたときに、内定演出実行手段223 が実行するようになる。
一方、予告対象演出可否抽選手段221 が予告の対象となった内定演出を行わないと決めた場合には、特別当選フラグの成立が継続している間に、予告対象外演出実行手段224 が予告の対象となった内定演出とは異なる内定演出を行うか否か決定し、予告の対象となった内定演出とは異なる内定演出を行う場合には、予告の対象となった内定演出を除く複数種類のなかから抽選で一の内定演出を選択し、選択した内定演出を予告対象外演出実行手段224 が実行するようになる。
これにより、特別当選フラグの成立後、この特別当選フラグに対応した当選役であるボーナスゲームが入賞に至らずに持ち越された場合でも、内定演出を円滑に行うことができ、この点からも、遊技の興趣性の向上を図ることができる。
また、特別当選フラグが成立しなかった遊技の後においても、特別当選フラグの不成立が継続している場合、再度、予告演出を行うか否かを予告演出可否抽選手段211 が抽選で決定することが可能なので、特別当選フラグの不成立が継続している状態が長くなった場合には、予告演出可否抽選手段211 により、再度、予告演出を行うことが決定されることとなる。
これにより、予告対象抽選手段212 が新たな内定演出を再度抽選し、この再度の抽選により選択された新たな内定演出の演出内容を予告する予告演出が予告演出実行手段213 によって実行されるようになるので、特別当選フラグの不成立が継続している状態が長くなる場合には、内容の異なる予告演出が何度も行われるようになり、特別当選フラグの不成立が長く継続しても、予告演出の実行により遊技者に期待感を抱かせることができ、この点からも、遊技の興趣性の向上を図ることができる。
さらに、ボーナスゲームに対応した特別当選フラグが成立したことを報知する内定演出の演出内容を予告演出により予告するようにしたので、予告演出がなされると、遊技者は、その次に行われる内定演出を期待し、ひいては、ボーナスゲームへの入選をも期待するようになり、これにより、遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣性の向上を図ることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、前記実施形態では、当選フラグが成立しない場合には、内定演出を行わないようにしていたが、当選フラグが成立しない場合についても、内定演出を行うようにしてもよい。
すなわち、演出制御手段として、図8に示すように、特別当選フラグが成立しない際の演出である不成立演出の処理を行う不成立演出処理手段230 が設けられている演出制御手段22A を採用してもよい。
ここで、不成立演出処理手段230 は、ボーナスフラグである特別当選フラグが成立しなかったときに、当選フラグの成立を報知しない内定演出を行うためのものである。
すなわち、不成立演出処理手段230 には、当選フラグの成立を報知しない内定演出を行うか否かを決定する不成立演出抽選手段231 と、不成立演出抽選手段231 が内定演出を行う旨の決定をすると、当選フラグの成立を報知しない内定演出を実行する不成立演出実行手段232 とが備えられている。
不成立演出抽選手段231 は、ボーナスフラグである特別当選フラグが成立しなかったときに、内定演出と同様の内定疑似演出を行うか否かを決定するとともに、予告対象記憶手段214 に記憶されている内定演出を含んだ複数種類の内定演出のなかから抽選で一の内定演出を選択する機能を有するものとなっている。
不成立演出実行手段232 は、不成立演出抽選手段231 が内定疑似演出を行う旨の決定をすると、当該不成立演出抽選手段231 が抽選した内定演出を利用して内定疑似演出を実行するものとなっている。
このような不成立演出処理手段230 が設けられている演出制御手段22A を採用すれば、特別当選フラグが成立しなかったときにも、不成立演出抽選手段231 によって内定演出が行われることがあるので、予告演出で予告されているか否か、あるいは、特別当選フラグが成立しているか否かにかかわらず、内定演出が所定の確率で行われるようになり、予告演出で予告された内定演出及び予告演出で予告されなかった内定演出の実行に加えて、スロットマシン1の内部から見ると実際には、特別当選フラグの成立を報知しない内定演出も実行されるようになり、すべての内定演出の実行回数を増やすことができる。
このため、外れの予告演出が実行されても、換言すると、予告演出で予告された内定演出とは異なる内定演出が実行されても、内定演出の総実行回数と比べれば、予告に反した内定演出の実行回数が僅かとなり、予告に反した内定演出の実行回数がほんの僅かであると、遊技者に感じさせることができ、この点からも、予告演出が外れても、遊技者の期待感が損なわれることがなく、予告演出の信頼度を充分維持することができ、遊技の興趣性を向上することができる。
また、予告演出の対象となる内定演出としては、ボーナスゲームに対応した特別当選フラグが成立したことを報知する内定演出に限らず、遊技における当選役小役に対応した当選フラグが成立したことを報知する内定演出を採用してもよい。この場合、予告の対象となる内定演出が如何なる当選役に相当する当選フラグの成立を報知するのかを、予告演出で報知することが好ましい。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの全体を示す正面図である。 前記実施形態に係る制御装置を示すブロック図である。 前記実施形態に係る演出制御手段を示すブロック図である。 前記実施形態の遊技制御処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の当否抽選処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態のリール回転停止処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の演出制御処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の変形例を示す図3に相当する図である。
1 遊技機としてのスロットマシン
211 予告演出可否抽選手段
212 予告対象抽選手段
213 予告演出実行手段
214 予告対象記憶手段
221 予告対象演出可否抽選手段
222 予告対象外抽選手段
223 内定演出実行手段
224 予告対象外演出実行手段
231 不成立演出抽選手段
232 不成立演出実行手段

Claims (5)

  1. 遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選が行われ、当否抽選により所定の当選役に対応した当選フラグが成立することにより、遊技者の当該当選役への入賞が可能となるとともに、前記当選フラグが成立した際に、前記当選フラグが成立した旨を報知する複数種類の内定演出から選択された一の内定演出が所定の確率で行われる可能性がある遊技機であって、
    当選フラグが成立していないときに、当選フラグが成立してから入賞するまでの間に行われる一の内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を行うか否かを抽選で決定する予告演出可否抽選手段と、
    この予告演出可否抽選手段が抽選で予告演出を行うことを決定すると、複数種類のなかから抽選で一の内定演出を選択する予告対象抽選手段と、
    この予告対象抽選手段が抽選した内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を実行する予告演出実行手段と、
    前記予告対象抽選手段が抽選した内定演出を記憶する予告対象記憶手段と、
    当選フラグが成立してから入賞するまでの間に、前記予告対象記憶手段に記憶されている内定演出を行うための内定演出実行手段とを備え
    前記予告演出可否抽選手段は、前記当選フラグが成立しなかった遊技の後において前記当選フラグの不成立が継続しているときには、再度、予告演出を行うか否かを抽選で決定することが可能となったものであり、
    前記予告対象抽選手段は、前記予告演出可否抽選手段が再度の抽選で予告演出を行うことを決定すると、複数種類のなかから新たな内定演出を再度抽選するものとなっており、
    前記予告演出実行手段は、前記予告対象抽選手段が再度の抽選で決めた新たな内定演出の演出内容を遊技者に予告する予告演出を実行するものとされ、
    前記予告対象記憶手段は、記憶している古い内定演出を前記予告対象抽選手段が再度抽選した新しい内定演出に書き替え、
    前記当選フラグが成立したときには、当該当選フラグが成立する直前に実行された予告演出で予告された内定演出が実行されるように形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記当選フラグが成立したときに、前記予告対象記憶手段に記憶されている前記内定演出を行うか否かを抽選で決める予告対象演出可否抽選手段と、
    この予告対象演出可否抽選手段が前記内定演出を行わないことを決めると、予告の対象となった前記内定演出とは異なる他の内定演出を行うか否かを決定するとともに、前記内定演出を除く複数種類のなかから抽選で前記内定演出とは異なる他の一の内定演出を選択する予告対象外抽選手段と、
    この予告対象外抽選手段が前記内定演出とは異なる他の内定演出を行う旨の決定をすると、当該予告対象外抽選手段が抽選した他の一の内定演出を実行する予告対象外演出実行手段とを備え、
    前記当選フラグが成立したときには、当該当選フラグが成立する直前に実行された予告演出で予告された内定演出が、他の内定演出に比べ高確率で実行されるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記当選フラグが成立していないときに、当選フラグが成立しなくとも内定演出を行うか否かを決定するとともに、前記予告対象記憶手段に記憶されている前記内定演出を含んだ複数種類のなかから抽選で一の内定演出を選択する不成立演出抽選手段と、
    この不成立演出抽選手段が内定演出を行う旨の決定をすると、当該不成立演出抽選手段が抽選した内定演出を実行する不成立演出実行手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記予告対象演出可否抽選手段は、前記当選フラグが成立した遊技の後において前記当選フラグの成立が継続しているときには、遊技が行われる毎に、前記予告対象記憶手段に記憶されている前記内定演出を行うか否かを決める抽選を行うものとされ、
    前記内定演出実行手段は、前記当選フラグが成立した遊技の後において前記当選フラグの成立が継続している間に、前記予告対象演出可否抽選手段が予告の対象となった前記内定演出を行うことを決めると、前記予告対象記憶手段に記憶されている前記内定演出を行うものとなっており、
    前記予告対象外抽選手段は、前記当選フラグが成立した遊技の後において前記当選フラグの成立が継続している間に、前記予告対象演出可否抽選手段が予告の対象となった前記内定演出を行わないことを決めると、前記内定演出とは異なる内定演出を行うか否かを決定するとともに、前記内定演出を除く複数種類のなかから抽選で前記内定演出とは異なる一の内定演出を選択するものであり、
    前記予告対象外演出実行手段は、前記当選フラグが成立した遊技の後において前記当選フラグの成立が継続している間に、前記予告対象外抽選手段が前記内定演出とは異なる内定演出を行う旨の決定をすると、当該予告対象外抽選手段が抽選した内定演出を実行するものとなっていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の遊技機。
  5. 予告演出による予告の対象となる内定演出は、当選役としてのボーナスゲームに対応した当選フラグが成立した旨を報知するためのものであることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の遊技機
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