JP2007236527A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタートスイッチの操作後、ストップスイッチの操作前に、遊技のキャンセルが可能となるスロットマシンの提供。
【解決手段】回転リール40が回転を開始した後に、ストップスイッチ50以外のスイッチを遊技者が操作すると、停止図柄が入賞の組合せにならないように、キャンセル処理手段232 が回転している回転リール40を停止させるので、遊技をキャンセルするために回転リール40を停止しても、入賞となる図柄の組合せが表示される等、回転リール40の停止図柄に関して何ら問題が生じない。これにより、スタートスイッチ30の操作後、ストップスイッチ50の操作前に、遊技をキャンセルすることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、メダルの投入後、スタートスイッチの操作により、当否抽選と回転リールの回転駆動とが開始され、回転リールが回転している状態でストップスイッチの操作が行われると、回転リールが停止し、停止した回転リールが示す図柄が特定の組合せになることにより入賞となるスロットマシンに関する。
従来から、人々に娯楽を提供する遊技機として、複数の回転リールに記された図柄を所定の組合せに揃える遊技を行うスロットマシンが利用されている。
更に具体的に説明すると、スロットマシンは、その投入口にメダルを投入した後、スタートスイッチを操作すると、複数種類の図柄が記された複数の回転リールが一斉に回転を開始するものとなっている。遊技者は、全部の回転リールを停止させたときに、回転リールに示される図柄が所定の組合せとなるように、各回転リールに対応したストップスイッチを適宜操作し、これにより、回転リールを順次停止していく。そして、図柄を所定の組合せにすることができれば入賞となり、入賞により、遊技者には、予め設定された枚数のメダルが払い出されることとなる。
このようなスロットマシンとしては、メダル投入口にメダルを投入してしまったが、遊技を中止して、投入したメダルの払い戻しを受けたいと遊技者が望んだ場合に、当該遊技者によって操作されるキャンセルスイッチが備えられているものが知られている。
このようなスロットマシンによれば、メダル投入口に1枚又は2枚のメダルを投入してしまった後に、遊技者が遊技を中止したいと思えば、スタートスイッチを操作する前に、キャンセルスイッチを操作すれば、遊技者は、投入したメダルの払い戻しを受けることができるので、これにより、メダルを投入した後でも、遊技者が遊技を途中で止めたいときには、投入したメダルを無駄にすることなく、遊技をキャンセルすることができる。(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−304641号(図1)
前述のようなスロットマシンでは、メダルをメダル投入口に投入した後、スタートスイッチを操作し、回転リールが回転を開始してしまうと、もはや、キャンセルスイッチを操作しても、遊技をキャンセルすることができないが、遊技者の観点からは、回転リールが回転を開始してしまっても、ストップスイッチを操作する前であれば、遊技をキャンセルできるようにしたい、という要望がある。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スタートスイッチの操作後、ストップスイッチの操作前に、遊技のキャンセルが可能となるスロットマシンを提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、メダルの投入後、スタートスイッチ(30)の操作により、当否抽選と回転リール(40)の回転駆動とが開始され、回転リール(40)が回転している状態でストップスイッチ(50)の操作が行われると、回転リール(40)が停止し、停止した回転リール(40)が示す図柄(61)が特定の組合せになることにより入賞となるスロットマシン(1)であって、回転リール(40)が回転している状態であり、かついずれかのストップスイッチ(50)が操作される以前に、ストップスイッチ(50)以外のスイッチが操作されたことを検出すると、キャンセル指令信号を出力するキャンセル手段(231) と、このキャンセル手段(231) からキャンセル指令信号を受信すると、停止した図柄(61)が入賞の組合せにならないように、回転リール(40)を停止させるとともに、遊技者が投入したメダルを返却する返却処理を行わせるキャンセル処理手段(232) とを備えていることを特徴とする。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記キャンセル指令信号を受信すると、直前に行われた当否抽選の結果を無効にする抽選結果無効手段(233) が設けられていることを特徴とするものである。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項2記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記キャンセル指令信号を受信すると、当該遊技のメダル投入前の状態における遊技の状況を記憶し、この遊技の状況の記憶が完了した後に、当該遊技のメダル投入前の遊技段階に戻すとともに、当該遊技のメダル投入前の遊技段階に戻すにあたり、記憶した遊技の状況に基づいて、当該遊技のメダル投入前の状態における遊技の状況を復元する復元手段(234) が設けられていることを特徴とする。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、メダルの投入後、ストップスイッチ(50)の操作前に演出が実行可能に形成され、前記キャンセル処理手段(232) がメダルの返却処理を行うと、その後に行われる所定回数の遊技について、スタートスイッチ(30)が操作されてからストップスイッチ(50)が操作されるまでの間に行われる演出の実行を行わないように処理されていることを特徴とする。
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、前述した請求項1から請求項4までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5記載の発明は、メダルを実際に投入する代わりに、内部的に貯められているメダルの枚数であるクレジットを減算することでメダルの投入が行えるように形成され、前記キャンセル処理手段(232) は、メダルを実際に投入する代わりに、内部的に貯められているメダルの枚数であるクレジットを減算することでメダルの投入が行われた場合、前記キャンセル手段(231) からキャンセル指令信号を受信すると、減算されたクレジットを減算前の数値に戻すことで、メダルの返却処理を行うものであることを特徴とする。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、回転リールが回転を開始した後に、ストップスイッチ以外のスイッチを遊技者が操作すると、停止図柄が入賞の組合せにならないように、キャンセル処理手段が回転している回転リールを停止させるので、遊技をキャンセルするために回転リールを停止しても、入賞となる図柄の組合せが表示される等、回転リールの停止図柄に関して何ら問題が生じない。これにより、スタートスイッチの操作後、ストップスイッチの操作前に、遊技をキャンセルすることができる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、遊技をキャンセルするにあたり、抽選結果無効手段が直前に行われた当否抽選の結果を無効にするので、スタートスイッチの操作の際に行われた当否抽選で大当たりに当選しても、この大当たりの当選が無効になり、これにより、キャンセルされた遊技において成立した大当たりの当選フラグが次の遊技に持ち越されるという不具合を未然に防止することができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、遊技がキャンセルされた際には、当該遊技のメダル投入前の状態における遊技の状況が復元手段に記憶され、例えば、大当たりの当選フラグが持ち越されているか否も記憶される。このため、大当たりの当選フラグが持ち越された状態で、遊技がキャンセルされ、遊技のキャンセルにより、当該大当たりの当選フラグもキャンセルされたとしても、遊技をキャンセルした後、メダル投入前の遊技段階に遊技を戻す際に、復元手段が大当たりの当選フラグの復元を含めて、メダル投入前の状態における遊技の状況を復元するので、これにより、キャンセルされた遊技の前に行った遊技において正当に成立させた大当たりの当選フラグが、遊技のキャンセルにより持ち越されなくなる、という不具合を未然に防止することができる。
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、スタートスイッチが操作されてからストップスイッチが操作されるまでの間に、大当たりの当選フラグが成立したことを報知するための報知演出が所定の確率で行われるようになっていても、遊技をキャンセルすると、その後に行われる所定回数の遊技においては、当否抽選の結果、大当たりの当選フラグが成立しても、報知演出が行われなくなる。
これにより、遊技のキャンセルを何度繰り返しても、報知演出が行われることがなくなるので、僅かなメダルで大当たりへの入賞を獲得するために、報知演出がなされるまで、遊技のキャンセルを繰り返して行う行為が無駄となり、遊技者の作為により払出率が高められてしまうという不具合を未然に防止することができる。
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項4までのいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、遊技を開始するにあたり、実際にメダルが投入された場合には、遊技がキャンセルされると、メダルが返却されるように、遊技を開始するにあたり、クレジットが減らされた場合には、遊技がキャンセルされると、減らしたクレジットが元の数値に戻されるようにしたので、遊技をキャンセルすることにより、遊技者側のメダル保持の状況も遊技開始前の元の状況に戻されるようになり、遊技者のメダル保持の状況までも、キャンセルした遊技を開始する前、換言すると、メダルを実際に投入する前、又は、クレジットの減算によるメダルの投入を行う前の状況に戻すことができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(図面の説明)
図1〜図3は、本実施形態を示すものであり、図1は、本実施形態に係る遊技機であるスロットマシンの全体を示す正面図、図2は、本実施形態に係る制御装置を示すブロック図、図3は、本実施形態に係るキャンセル実行手段を示すブロック図である。
(スロットマシン1の概要)
本実施形態に係るスロットマシン1は、複数の回転リール40の各々に記された複数種類の図柄が所定の組合せとなるように、回転している回転リール40を停止させる遊技を行うものである。このスロットマシン1には、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、正面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2には、その開口を塞ぐための前扉3が回動可能に設けられている。
前扉3の上下方向における中央部分は、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部4となっている。
操作部4には、図1中右側から、前扉3の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴3Aと、遊技用メダルが投入されるメダル投入口18と、回転リール40の回転を停止させるストップスイッチ50と、貯留されているメダルを3枚賭けするためのマックスベットスイッチ16A と、回転リール40の回転を開始させるスタートスイッチ30と、貯留されているメダルを1枚賭けするためのベットスイッチ16B と、貯留されているメダルを払い戻させるための精算スイッチ17とが設けられている。
なお、スロットマシン1は、メダルを実際にメダル投入口18に投入することにで、メダルの投入が行えるだけでなく、メダルを実際に投入する代わりに、予め内部的に貯められているメダルの枚数であるクレジットを減算することでも、メダルの投入が行えるように形成されたものである。
操作部4の下方には、文字及び図の少なくとも一方からなる標章、例えば、スロットマシン1の機種名を鮮明に表示するための下パネル3Bが設けられている。この下パネル3Bの裏側には、下パネル3Bを後方から照らす図示しないバックライト装置が設けられている。さらに、下パネル3Bの下方には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け3Cが設けられている。
また、操作部4の上方には、横方向に細長い長方形状に形成された図柄表示窓13が設けられている。図柄表示窓13は、筐体2の内部に収納された回転リール40の図柄61を遊技者に見せるための窓である。
図柄表示窓13の上方には、動画の表示までもが可能となった液晶パネル表示装置66A が設けられている。これらの液晶パネル表示装置66A 及び図柄表示窓13の周囲には、液晶パネル表示装置66A 及び図柄表示窓13の図1中左方、上方、右方を囲むように、逆U字形に配列された装飾ランプ部66B が設けられている。
また、前扉3の上方左右の角隅近傍には、種々の音声を出力するためのスピーカ66C が設けられている。
これらの液晶パネル表示装置66A 、装飾ランプ部66B 及びスピーカ66C は、各遊技毎にスロットマシン1の内部で行われる当否抽選で、所定の当選役に対応した当選フラグが成立した際に行われる報知演出を行うための演出手段66となっている。
この演出手段66は、遊技者に当選フラグが成立すると、例えば、ボーナスフラグが成立すると、液晶パネル表示装置66A でその旨を文字で表示する、装飾ランプ部66B を点灯又は点滅させる、スピーカ66C から当選音を発生させる等のいずれか一つ又は全部により、遊技者に当選フラグの成立を報知することが可能となっている。これにより、スロットマシン1は、スタートスイッチ30の操作後、ストップスイッチ50の操作前に報知演出を実行することが可能に形成されている。
筐体2の内部には、前述の三個の回転リール40を回転可能に支持するとともに、各回転リール40を回転駆動する図示しないモータを備えたリールユニット60と、メダル投入口18に投入されたメダルを検知する投入スイッチ15と、この投入スイッチ15を通過してきたメダルを貯留する容器であるとともに、入賞時には遊技者にメダルを払い出すホッパーユニット65とが設けられている。
このうち、リールユニット60は、図示しない枠体と、この枠体に支持された前述の図示しない三個のモータと、各々のモータの出力軸に結合された三個の回転リール40とを備えたものである。そして、三個の回転リール40の各々は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されているテープ状のリールテープ42とを備えたものとなっている。そして、リールテープ42の外周面には、複数種類の図柄61が、例えば、合計21個記されている。
ホッパーユニット65は、内部に貯留しているメダルを入賞時に遊技者に払い出すために、メダル受け3Cに臨むように開口された払い出し口65A を通じてメダルをメダル受け3Cへ排出するものである。
(スロットマシン1の制御装置20)
次に、スロットマシン1の制御装置20について説明する。
図2には、スロットマシン1に係る制御系統の概略構成が示されている。図2において、制御装置20は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、演出動作制御や遊技動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされたものである。
ここで、この制御装置20の特徴を簡単に説明すると、制御装置20は、遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選を行い、当否抽選により所定の当選役に対応した当選フラグが成立することにより、遊技者に対して当該当選役への入賞を可能にするとともに、当該当選フラグが成立した際に、当該当選フラグが成立した旨を報知するために用意された複数種類の報知演出の中から一の報知演出を抽選で選択し、選択した一の報知演出を行うか否かを抽選で決める、換言すると、選択した一の報知演出を所定の確率で行うものとなっている。
ここで、制御装置20は、信号の受信や送信を行うために、図示しない信号入力部及び制御信号出力部を備えている。このうち、信号入力部には、図2に示すように、前述した投入スイッチ15、マックスベットスイッチ16A 、ベットスイッチ16B 、精算スイッチ17、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50等、遊技者により操作されて遊技用の信号を出力する機器が電気的に接続されている。一方、制御信号出力部には、リールユニット60、ホッパーユニット65及び演出手段66等の能動的に動作する装置が電気的に接続されている。これにより、制御装置20は、遊技者の操作や遊技の結果に対応して、リールユニット60、ホッパーユニット65及び演出手段66等の動作制御が行えるようになっている。
このような制御装置20には、インストールされている前述のソフトウェアにより、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作に対応した回転リール40の動作制御を含んだスロットマシン1の遊技全般を制御する遊技制御装置21と、当否抽選で所定の当選フラグが成立した際に、その旨を報知する報知演出を含む演出動作全般を制御する演出制御手段22と、スタートスイッチ30の操作後、いずれかのストップスイッチ50が操作される以前に、遊技をキャンセルするためのキャンセル実行手段23とが設けられている。
(遊技制御装置21)
このうち、遊技制御装置21は、図2の如く、ボーナスフラグ等の当選フラグが何ら成立していない状態で行われる通常遊技における遊技動作を制御する通常遊技制御手段70と、ボーナスゲーム等に入賞すると行われる特別遊技の遊技動作を制御する特別遊技制御手段80と、遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選を行うための当否抽選手段90とを備えたものとなっている。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、図柄61の蹴飛ばし引き込み等を含む回転リール40の起動及び停止を制御する駆動制御機能と、ボーナスフラグ等の特別当選フラグ成立の権利の持ち越しを制御する持ち越し制御機能と、フラグ成立の権利が持ち越しがなされない小役に入賞した際にメダルを払い出す払い出し制御機能とを備えている。
通常遊技制御手段70は、駆動制御機能により、メダル投入口18にメダルが投入されたこと、ベットスイッチ16A, 16Bの操作によりメダルが投入(ベット)されたこと、及び、前遊技で「再遊技(Replay)」となった場合において前遊技から所定時間が経過したことのいずれかの条件が満たされると、スタートスイッチ30の操作を契機に、三個の回転リール40に対して一斉に回転を開始させるようになっている。
そして、通常遊技制御手段70は、駆動制御機能により、三個のストップスイッチ50のそれぞれが操作されると、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の回転を停止させるようになっている。
これらのストップスイッチ50が三個すべて操作し終えた後に、三個の回転リール40の回転が全て停止し、図柄表示窓13の有効入賞ライン上に、予め設定された当選役である小役を構成する複数の図柄61が揃うと、通常遊技制御手段70は、払い出し制御機能により、ホッパーユニット65に対して所定枚数のメダルを払い出させる。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットを増やしても良い。
ここで、スロットマシン1の遊技全般における当選役としては、入賞すると、メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役入賞に対応する当選役と、この小役入賞よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別入賞に対応する当選役と、メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」に対応する当選役とが準備されている。
これらの当選役のうち、当否抽選手段90による当否抽選の結果がいずれかの一の当選役となった場合、通常遊技制御手段70は、その当選役に対応した当選フラグを成立させるようになっている。
また、当否抽選手段90による当否抽選の結果が特別入賞に対応する当選である場合に、特別当選フラグ、いわゆるボーナスフラグが成立し、且つ、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60に設けられた回転リール40の停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の組合せである特別入賞図柄(例えば、有効入賞ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致していることを条件に入賞となり、スロットマシン1の遊技は、遊技者に有利な特別遊技に移行するようになっている。
このように当否抽選手段90の抽選により特別当選フラグが成立したものの、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別入賞図柄と一致していない場合、当該遊技では、特別遊技に移行することはない。この場合、通常遊技制御手段70は、特別当選フラグ成立の権利を、それ以後の遊技に持ち越すように、特別当選フラグの成立状態を維持するように制御を行うようになっている。そして、それ以後の遊技で、遊技者が停止図柄の組み合わせを特別入賞図柄と一致させることができれば、特別当選フラグ成立の権利が持ち越されていることから、特別遊技に移行するようになっている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞できなかった場合、不成立の状態に戻り、当選フラグ成立の権利が次の遊技への持ち越されることはない。
以上において、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する入賞図柄を有効入賞ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50の操作タイミングの適否によるものである。
具体的には、通常遊技制御手段70は、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40を停止させるようになっており、ストップスイッチ50を操作した後、ストップスイッチ50を操作したほぼその時点の位置だけでなく、190ms以内に停止可能となる回転リール40の円周上の引き込み可能範囲内における任意の位置にも停止させることが可能となっている。
換言すると、通常遊技制御手段70は、停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する入賞図柄が含まれている場合には、停止するまでの時間を遅らせて、有効入賞ライン上にその入賞図柄を引き込んで回転リール40を停止させるように制御を行うようになっている。
なお、ストップスイッチ50の操作タイミングが不適切である等により、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、成立した当選フラグ対応する入賞図柄が含まれていない場合には、有効入賞ライン上に、入賞図柄を引き込んで停止することは不可能となっている。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、通常遊技とは異なる特別遊技における遊技動作を制御するものとなっている。
すなわち、スロットマシン1には、特別遊技として、特定導入遊技(BBゲーム)、特定遊技(RBゲーム)及び特定入賞遊技(JACゲーム)が設定されている。
ここで、BBゲームは、スロットマシン1の遊技における最も大きな役であり、複数回数のRBゲームが行える特別遊技である。
RBゲームは、所定回数の入賞が達成されるまで最大回数を限度に複数回のJACゲームが行える特別遊技である。また、RBゲームは、BBゲームに移行した際にBBゲームの一環として行われる場合、及び、BBゲームの一環ではなく単独で行われる場合のいずれの状況でも行われる。
JACゲームは、RBゲーム中に行われ、入賞するとメダルの払い出しが遊技者に対して行われる特別遊技となっている。
なお、特別遊技としては、BBゲーム、RBゲーム及びJACゲームに限定されるものではなく、さらに、液晶パネル表示装置66A 等を利用して指示した順番でストップスイッチ50を操作すると入賞に至るATゲーム等を追加してもよい。
このような特別遊技は、通常遊技の実行中に当否抽選手段90により特別当選フラグが成立した状態で、遊技者の操作により停止した停止図柄が前述の特別入賞図柄と一致すると、開始されるものとなっている。
例えば、BBゲームは、通常遊技において、ビッグボーナスフラグが成立した状態で、「7」等の図柄が有効入賞ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65が所定枚数のメダルの払い出しを行うが、このメダルの払い出しとともに開始されるようになっている。
特別遊技制御手段80には、図2に示すように、BBゲームにおける遊技動作を制御する特定導入遊技制御手段81と、RBゲームにおける遊技動作を制御する特定遊技制御手段82とが設けられている。
特定導入遊技制御手段81は、BBゲームに移行した当初、小役の入賞の可能性がある通常遊技と同様の遊技動作の制御を行い、RBゲームに移行するための特定入賞図柄が有効入賞ライン上に揃うと、その後、RBゲームの遊技動作の制御を行うものである。
具体的には、特定導入遊技制御手段81は、RBゲームに移行するまでは、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって遊技を開始させ、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、有効入賞ライン上に入賞図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しを行わせるようになっている。
従って、特定導入遊技制御手段81は、RBゲームに移行するまでは、通常遊技と同様に、当否抽選手段90に小役を含めた抽選を毎回行わせるようになっている。
ここで、BBゲームは、通常、当該BBゲームにおいてRBゲームの実施回数が所定の最大回数(例えば、3回)に達する、或いは、当該BBゲームにおいて通常遊技と同様の遊技の実施回数が所定の最大回数(例えば、30回)に達すると、終了するようになっている。
このため、特定導入遊技制御手段81は、BBゲームが終了するまで、複数回のRBゲームを行うように制御を行い、1回目のRBゲームが終了した後は、通常遊技と同様の遊技動作が行われるように、その遊技動作を制御するようになっている。
また、BBゲームを終了させる条件は、当該BBゲームで行われたRBゲームの回数、或いは、通常遊技と同様の遊技の回数が、予め設定された最大回数に達したことに限らず、遊技者に払い出されたメダル枚数が予め設定された最大枚数に達したことでもよい。換言すると、BBゲームにおいて、遊技者に払い出されたメダル枚数が予め設定された最大枚数に達したら、BBゲームを終了するようにしてもよい。
特定遊技制御手段81は、RBゲームに移行すると、1枚のメダル投入で遊技を開始させた後、当該遊技の動作を制御するようになっている。具体的には、特定遊技制御手段81は、遊技者が1枚のメダルを投入し、回転リール40の回転駆動を開始させた後、回転リール40を停止した際に、所定の図柄が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞とし、所定枚数のメダルをホッパーユニット65に払い出させるように遊技動作を制御するものとなっている。
ここで、RBゲームは、入賞するとメダルの払い出しがなされるJACゲームが予め定められた最大回数(例えば、12回)を越えない範囲で行われ、そのうち、予め定められた最大入賞回数(例えば、8回)の入賞が可能である。
すなわち、RBゲームは、JACゲームの実施回数が最大回数に達した時、或いは、JACゲームの実施における入賞回数が最大入賞回数に達した時のいずれか早い時に終了するようになっている。
(当否抽選手段90)
当否抽選手段90は、予め定めた抽選確率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当否抽選手段90による抽選結果が当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞となり、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
この当否抽選手段90には、図2に示すように、当否抽選用の乱数を発生させる乱数発生手段91と、この乱数発生手段91が発生した乱数を所定の条件で抽出する乱数抽出手段92と、当否判定の際に当選領域が参照される当否判定テーブル93と、この当否判定テーブル93に基づいて当否判定を行う判定手段94とが設けられている。
乱数発生手段91は、予め設定された所定の数値領域内(例えば、十進数で0〜999の範囲内)で、当否抽選用の乱数を発生させるものである。
乱数抽出手段92は、予め設定された所定の条件が達成されたことを契機に、例えば、スタートスイッチ30が操作されたことを契機に、乱数発生手段91によって次々発生される乱数の中から一の乱数を抽出し、抽出した乱数を抽出乱数データとするものである。
当否判定テーブル93は、乱数発生手段91がとりうる乱数の全領域における所定の箇所に、BBゲーム等の各入賞役に対応した当選役の各々を決定する当選領域がそれぞれ割り当てられたものである。当否判定テーブル93としては、各当選役の当選する確率である抽選確率データが互いに異なる複数種類のものが用意されている。
判定手段94は、各遊技に対応した抽選確率データを有する当否判定テーブル93を選択し、選択した当否判定テーブル93と、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データとに基づいて、当否の判定及び当選の場合には当選役を決定するものである。具体的には、判定手段94は、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データと、選択した当否判定テーブル93における各当選領域の当否判定領域データとを照合し、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データに一致する当否判定領域データが属する当選領域から、当否の判定及び当選役の決定を行うものである。
(演出制御手段22)
演出制御手段22は、特別当選フラグが成立した際に、当該特別当選フラグが成立したを報知する報知演出等を行うために、液晶パネル表示装置66A 、装飾ランプ部66B 及びスピーカ66C 等の演出手段66を制御するものである。
さらに説明すると、演出制御手段22は、当否抽選手段90が当否抽選によりボーナスフラグである特別当選フラグを成立させた際に、当該当否抽選手段90から出力されるボーナスフラグの状態を示すステータス信号を受信し、ステータス信号に応じて報知演出を所定の確率で行うものであり、場合によっては、報知演出を行わないように演出動作を制御するものとなっている。
なお、演出制御手段22により、スロットマシン1は、メダルの投入が行われた後、ストップスイッチ50が操作される前に、報知演出の実行が可能に形成されている。
具体的には、演出制御手段22は、特別当選フラグが成立した旨を示すステータス信号を受信した際に、内部で抽選を行い、この抽選で報知演出を行うか否かを決めるとともに、複数種類の報知演出の中から前述の抽選で一の報知演出を選択するものである。
(キャンセル実行手段23)
キャンセル実行手段23は、メダルの投入後、スタートスイッチ30が操作されて、当否抽選と回転リール40の回転駆動とが開始され、回転リール40が回転している状態において、ストップスイッチ50がいずれも操作されていないことを条件に、遊技者が所定の操作を行ったことを契機に、遊技のキャンセル処理を行うものである。
すなわち、キャンセル実行手段23には、図3に示すように、スタートスイッチ30の操作後における遊技のキャンセルを許容するか否かを判断するためのキャンセル手段231 と、このキャンセル手段231 の判断結果に応じて、当該キャンセルに係る各種の処理又は動作を行う手段である、キャンセル処理手段232 、抽選結果無効手段233 、復元手段234 及び演出キャンセル手段235 とが設けられている。
キャンセル手段231 は、回転リール40が回転している状態であり、かついずれかのストップスイッチ50が操作される以前に、所定の操作が行われると、スタートスイッチ30の操作後における遊技のキャンセルを許容するものである。
具体的に説明すると、キャンセル手段231 には、マックスベットスイッチ16A 、ベットスイッチ16B 、精算スイッチ17、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の各出力信号が受信可能となっている。そして、キャンセル手段231 は、スタートスイッチ30が操作され、すべての回転リール40が回転し、さらに、すべてのストップスイッチ50が未操作ととなっているときに、ストップスイッチ50以外、すなわち、マックスベットスイッチ16A 、ベットスイッチ16B 、精算スイッチ17及びスタートスイッチ30のいずれかが操作されたことを検出すると、キャンセル指令信号を出力するように形成されている。
キャンセル処理手段232 は、キャンセル手段231 からのキャンセル指令信号を受信すると、通常遊技制御手段70や特別遊技制御手段80等を介して、遊技をキャンセルする処理を行うものである。具体的には、キャンセル処理手段232 は、通常遊技制御手段70や特別遊技制御手段80等を介して、回転リール40を停止させるリール停止処理と、遊技者が投入したメダルを返却する返却処理とを行うようになっている。
ここで、キャンセル処理手段232 は、リール停止処理を行うにあたり、停止した回転リール40の図柄が入賞の組合せにならない任意の位置に回転リール40を停止させるようになっている。
また、キャンセル処理手段232 は、メダルを実際にメダル投入口18に投入する代わりに、内部的に貯められているメダルの枚数であるクレジットを減算することでメダルの投入が行われた場合、前記キャンセル手段からキャンセル指令信号を受信すると、減算されたクレジットを減算前の数値に戻すことで、メダルの返却処理を行うようになっている。
さらに、キャンセル処理手段232 は、メダルの返却処理を終えると、演出キャンセル手段235 へ演出キャンセル指令信号を出力するようになっている。
抽選結果無効手段233 は、キャンセル手段231 からのキャンセル指令信号を受信すると、直前に行われた当否抽選の結果を無効にするための抽選キャンセル処理を行うものである。具体的には、抽選結果無効手段233 は、キャンセル指令信号を受信すると、当否抽選手段90の抽選の結果を削除させる削除指令信号を、当否抽選手段90に出力するようになっている。そして、当否抽選手段90は、抽選結果無効手段233 からの削除指令信号を受けると、抽選の結果、当選フラグが成立している場合には、成立している当選フラグを削除する処理を行うようになっている。
復元手段234 は、キャンセル処理手段232 がキャンセルした遊技を、メダル投入前の状態における遊技段階に戻す処理を行うものである。
具体的に説明すると、スロットマシン1には、停電後に電源が復帰したときに、停電前の遊技を再現するために、メダルが投入される際に、メダル投入前の状態における遊技の状況が保持されるようになっている。
そして、復元手段234 は、キャンセル手段231 からのキャンセル指令信号を受信すると、保持されている当該遊技のメダル投入前の状態における遊技の状況を記憶する状況記憶機能と、この遊技の状況の記憶が完了した後に、当該遊技をメダル投入前の遊技段階に戻す遊技復帰機能と、当該遊技をメダル投入前の遊技段階に戻すにあたり、記憶した遊技の状況に基づいて、当該遊技のメダル投入前の状態における遊技の状況を復元する復元機能とを備えたものとなっている。
このような復元手段234 により、スロットマシン1は、キャンセル処理手段232 が遊技をキャンセルすると、遊技をメダル投入前の遊技段階に戻すとともに、メダル投入前の状態における遊技の状況、例えば、メダル投入前に当選フラグが成立している場合には、当該当選フラグが成立している遊技の状況を復元するようになっている。
演出キャンセル手段235 は、メダルの投入後、ストップスイッチ50の操作前までの間に実行される可能性のある報知演出に対して、キャンセル処理手段232 が遊技をキャンセルすると、その後に行われる所定回数の遊技については、前述の報知演出が実行されないように処理するものとなっている。
更に具体的に説明すると、演出キャンセル手段235 は、キャンセル処理手段232 がメダルの返却処理を行うと、その後に行われる所定回数の遊技については、スタートスイッチ30の操作後からストップスイッチ50の操作前の間に報知演出を行う旨が決定が抽選によりなされていても、報知演出を実行しないように処理するものとなっている。
これにより、遊技をキャンセルすると、報知演出が実行されないように処理されるので遊技者が遊技のキャンセルを何度も繰り返して行っても、報知演出が実行されることがなくなり、従って、報知演出の実行を目的にした遊技のキャンセルが未然に防止されるようになっている。
次に、本実施形態に係る制御装置20による遊技制御処理及びキャンセル処理について図4〜図7を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係る制御装置20において、遊技制御処理及びキャンセル処理は、時分割多重方式により並列処理される。そこで、先に、遊技制御処理について説明した後に、キャンセル処理についての説明を行う。
スロットマシン1の電源が投入されると、遊技制御処理及び演出制御処理が開始され、スロットマシン1のゲームが開始される。この際、遊技制御処理は、図4の如く、ステップS1000から処理が開始される。
すなわち、図4に示すように、ステップS1000において、メダルの投入により操作が可能となったスタートスイッチ30の操作を検知する検知処理が行われ、スタートスイッチ30が操作されて、スタートスイッチ30の内部接点が閉じると、これに対応して、遊技スタート時の音声を出力する処理を開始する等、スタートスイッチ30の操作に対応した処理も行われ、この後、次のステップS1100へ進む。
ステップS1100において、当否抽選手段90により当否抽選処理が行われる。この後、次のステップS1200に進み、このステップS1200で、回転リール40の回転駆動を開始させてから、次のステップS1300に進む。
ステップS1300では、ストップスイッチ50の操作を検知する検知処理が行われ、ストップスイッチ50が操作されて、ストップスイッチ50の内部接点が閉じたことが検知されると、次のステップS1400へ進み、回転リール40の回転停止処理が行われ、回転リール40が停止し、この後、次のステップS1500へ進む。
ステップS1500では、三個の回転リール40に対応するすべてのストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50がすべて操作されたと判定された場合、次のステップS1600へ進む。
一方、ステップS1500で、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50がすべて操作されていないと判定された場合、ステップS1300に戻る。
ステップS1600において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合には、次のステップS1700へ進み、ステップS1700で、入賞図柄に対応する枚数のメダルが払い出された後、一回分の遊技が終了する。
一方、ステップS1600で、入賞していないと判定された場合、ステップS1700をスキップして、一回分の遊技が終了する。
次に、前述の遊技制御処理におけるステップS1100の当否抽選処理について、図5を参照しながら、さらに詳しく説明する。
まず、図5に示すように、ステップS1100において、当否抽選手段90の乱数発生手段91により発生された乱数の中から乱数抽出手段92によって乱数が抽出され、この抽出処理が完了したら、次のステップS1110へ進む。
ステップS1110において、抽出された乱数が乱数抽出手段92の内部に記憶され、この後、次のステップS1120へ進み、ステップS1120で、判定手段94により、抽出された乱数と、当否判定テーブル93の当否判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップS1130に進む。
ステップS1130において、判定手段94により、抽出された乱数が、当否判定テーブル93のどの当選領域に含まれるかが判定され、これにより当選役についての評価が行われ、この評価が完了したら、次のステップS1140へ進む。
ステップS1140では、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。この設定が完了すると、当否抽選処理が終了する。
続いて、前述の遊技制御処理におけるステップS1400のリール回転停止処理について、図6を参照しながら、さらに詳しく説明する。
まず、図6に示すように、ステップS1400において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合には、次のステップS1410へ進み、反対に、蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合には、ステップS1430へ進む。
ステップS1410では、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる、換言すると、図柄を1個ずつ蹴飛ばす蹴飛ばし処理を行い、この後、次のステップS1420へ進む。
ステップS1420では、ステップS1410において蹴飛ばされた最後の図柄が延べ4個目に達したか否かが判定される。このステップS1420で、ストップスイッチ50を操作した後、最後に蹴飛ばされた図柄が延べ4個目に達したと判定された場合には、ステップS1450へ進み、反対に、最後に蹴飛ばされた図柄が延べ4個目に達していないと判定された場合には、ステップS1400に戻る。
一方、ステップS1400において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定されたため、ステップS1430に進んだ場合には、ステップS1430において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。
そして、ステップS1430で、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップS1440へ進み、反対に、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップS1450へジャンプする。
ステップS1440では、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、ステップS1440で、引き込み設定が達成されたと判定された場合には、ステップS1450へ進み、反対に、ステップS1440で、引き込み設定が達成されていないと判定された場合には、ステップS1410へ進む。
ステップS1450では、回転リール40の回転を停止させる停止処理が行われ、このステップS1450における停止処理の完了をもって、リール回転停止処理が終了する。
次いで、本実施形態に係る制御装置20によるキャンセル処理について図7を参照しながら説明する。
前述のように、スロットマシン1の電源が投入されると、遊技制御処理及びキャンセル処理が開始され、スロットマシン1のゲームが開始される。この際、キャンセル処理は、図7の如く、ステップS2000から処理が開始される。
すなわち、図7に示すように、ステップS2000では、キャンセル手段231 により、スタートスイッチ30の操作後、回転リール40が回転状態であり、且つ、ストップスイッチ50が操作される前に、ストップスイッチ50以外のスイッチ、具体的には、マックスベットスイッチ16A 、ベットスイッチ16B 、精算スイッチ17、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50のいずれかが操作されたか否かが検知される。
ステップS2000において、ストップスイッチ50以外のスイッチが操作されなかったことが検知されると、ステップS2210へ進む。
反対に、ステップS2000において、ストップスイッチ50以外のスイッチが操作されたことが検知されると、次のステップS2100へ進む。
ステップS2100では、回転リール40が1個でも停止しているか否かが検知される。このステップS2100で、回転リール40が1個でも停止していることが検知されると、遊技のキャンセルが不可能とされ、次のステップS2200へ進み、そのまま遊技処理が続行され、次いで、ステップS2210へ進み、遊技が終了したか否かが検知される。
ステップS2210で、遊技が終了していないことが検知されると、最初のステップS2000へ戻る。反対に、ステップS2210で、遊技が終了したことが検知されると、次のステップS2230へ進み、ステップS2230で、終了時に遊技の状態を記憶し、この記憶処理が完了すると、遊技をキャンセルさせることはなかったが、当該キャンセル処理は、一応終了することとなる。
一方、前述のステップS2100において、回転リール40が1個も停止していないことが検知されると、遊技をキャンセルすべく、ステップS2300へ進む。
ステップS2300では、キャンセル処理手段232 により、回転リール40の図柄が入賞の組合せにならない任意の位置に回転リール40を停止させるリール停止処理が行われる。このリール停止処理が完了したら、次のステップS2310へ進む。
ステップS2310では、停電復帰のために保持されているメダル投入前の状態における遊技状況が復元手段234 に記憶される遊技状況記憶処理が行われる。この遊技状況記憶処理が完了したら、次のステップS2320へ進む。
ステップS2320においては、当否抽選手段90による抽選の結果、当選フラグが成立している場合に、成立している当選フラグを当否抽選手段90に削除させるフラグ削除処理が抽選結果無効手段233 によって実行される。このフラグ削除処理が完了したら、次のステップS2330へ進む。
ステップS2330では、キャンセル処理手段232 により、遊技者が投入したメダルを当該遊技者に払い戻すメダルの払い戻し処理が行われる。この払い戻し処理が完了したら、次のステップS2340へ進む。
ステップS2340では、復元手段234 によって、遊技をメダル投入前の遊技段階に戻すとともに、メダル投入前に戻った遊技の状況が、メダル投入前の状態と同じとなるように、ステップS2310で復元手段234 が記憶した遊技の状況に基づいて、当該遊技のメダル投入前の遊技の状況を復元する復元処理を行う。この復元処理が完了すると、遊技がメダルを投入する前の状態に戻り、換言すると、あたかも遊技が最初から行われなかった状態となり、以上により、キャンセル処理が完了する。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、回転リール40が回転を開始してしまっても、ストップスイッチ50のすべてが操作される前に、遊技者がストップスイッチ50以外のスイッチを操作すると、キャンセル信号を出力するキャンセル手段231 を設けたので、回転リール40の回転開始後、ストップスイッチ50の操作前に、遊技をキャンセルできるようにするために、遊技者が操作する新しいスイッチを別途設けなくとも、スタートスイッチ30の操作後、ストップスイッチ50の操作前に、遊技をキャンセルすることができる。
また、入賞の組合せにならない位置に回転リール40を停止させるキャンセル処理手段232 を設け、キャンセル手段231 が作動すると、キャンセル処理手段232 により、キャンセルした遊技に係る停止図柄が入賞の組合せにならないようにしたので、遊技をキャンセルするために回転リール40を停止しても、入賞となる図柄の組合せが表示される等、回転リール40の停止図柄に関して何ら問題が生じない。
さらに、直前に行われた当否抽選の結果を無効にする抽選結果無効手段233 を設け、遊技をキャンセルするにあたり、抽選結果無効手段233 により、直前に行われた当否抽選の結果が無効とされるようにしたので、スタートスイッチ30の操作の際に行われた当否抽選で大当たりに当選しても、この大当たりの当選が無効になり、これにより、キャンセルされた遊技において成立した大当たりの当選フラグが次の遊技に持ち越されるという不具合を未然に防止することができる。
また、遊技がキャンセルされた際に、当該遊技のメダル投入前の状態における遊技の状況を記憶する復元手段234 を設け、大当たりの当選フラグが持ち越されている状況も復元手段234 に記憶されるようにしたので、大当たりの当選フラグが持ち越された状態で、遊技をキャンセルする際に、遊技のキャンセルにより、当該大当たりの当選フラグがキャンセルされてしまっても、遊技をキャンセルした後、メダル投入前の遊技段階に遊技を戻す際に、復元手段234 によって、大当たりの当選フラグの復元を含めて、メダル投入前の状態における遊技の状況が正確に復元されるようになり、キャンセルされた遊技の前に行った遊技において正当に成立させた大当たりの当選フラグが、遊技のキャンセルにより持ち越されなくなる、という不具合を未然に防止することができる。
さらに、スタートスイッチ30が操作されてからストップスイッチ50が操作されるまでの間に、大当たりの当選フラグが成立したことを報知するための報知演出が行われないように処理する演出キャンセル手段235 を設け、遊技をキャンセルすると、その後に行われる所定回数の遊技においては、当否抽選の結果、大当たりの当選フラグが成立しても、演出キャンセル手段235 が報知演出を行わせないようにするので、遊技のキャンセルを何度繰り返しても、報知演出が行われることがなくなり、僅かなメダルで大当たりへの入賞を獲得するために、報知演出がなされるまで、遊技のキャンセルを繰り返して行う行為が無駄となり、遊技者の作為により払出率が高められてしまうという不具合を未然に防止することができる。
また、遊技を開始するにあたり、実際にメダルが投入された場合には、遊技がキャンセルされると、キャンセル処理手段232 によってメダルが返却されるように、遊技を開始するにあたり、クレジットが減らされた場合には、遊技がキャンセルされると、キャンセル処理手段232 によって減らしたクレジットが元の数値に戻されるようにしたので、遊技をキャンセルすることにより、遊技者側のメダル保持の状況も遊技開始前の元の状況に戻されるようになり、遊技者のメダル保持の状況までも、キャンセルした遊技を開始する前、換言すると、メダルを実際に投入する前、又は、クレジットの減算によるメダルの投入を行う前の状況に戻すことができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、前記実施形態では、回転リール40がすべて回転している状態で、ストップスイッチ以外のスイッチであるマックスベットスイッチ16A 、ベットスイッチ16B 、精算スイッチ17及びスタートスイッチ30のいずれかを遊技者が操作することにより、遊技をキャンセルするようにしたが、回転リール40の回転状態で遊技のキャンセル操作を行うために、回転状態キャンセルスイッチを専用に設け、この回転状態キャンセルスイッチを遊技者が操作することにより、遊技をキャンセルするようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの全体を示す正面図である。 前記実施形態に係る制御装置を示すブロック図である。 前記実施形態に係るキャンセル実行手段を示すブロック図である。 前記実施形態の遊技制御処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の当否抽選処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態のリール回転停止処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態のキャンセル処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 スロットマシン
30 スタートスイッチ
40 回転リール
50 ストップスイッチ
61 図柄
231 キャンセル手段
232 キャンセル処理手段
233 抽選結果無効手段
234 復元手段

Claims (5)

  1. メダルの投入後、スタートスイッチの操作により、当否抽選と回転リールの回転駆動とが開始され、回転リールが回転している状態でストップスイッチの操作が行われると、回転リールが停止し、停止した回転リールが示す図柄が特定の組合せになることにより入賞となるスロットマシンであって、
    回転リールが回転している状態であり、かついずれかのストップスイッチが操作される以前に、ストップスイッチ以外のスイッチが操作されたことを検出すると、キャンセル指令信号を出力するキャンセル手段と、
    このキャンセル手段からキャンセル指令信号を受信すると、停止した図柄が入賞の組合せにならないように、回転リールを停止させるとともに、遊技者が投入したメダルを返却する返却処理を行わせるキャンセル処理手段と、
    を備えていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記キャンセル指令信号を受信すると、直前に行われた当否抽選の結果を無効にする抽選結果無効手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記キャンセル指令信号を受信すると、当該遊技のメダル投入前の状態における遊技の状況を記憶し、この遊技の状況の記憶が完了した後に、当該遊技のメダル投入前の遊技段階に戻すとともに、当該遊技のメダル投入前の遊技段階に戻すにあたり、記憶した遊技の状況に基づいて、当該遊技のメダル投入前の状態における遊技の状況を復元する復元手段が設けられていることを特徴とする請求項2記載のスロットマシン。
  4. メダルの投入後、ストップスイッチの操作前に演出が実行可能に形成され、
    前記キャンセル処理手段がメダルの返却処理を行うと、その後に行われる所定回数の遊技について、スタートスイッチが操作されてからストップスイッチが操作されるまでの間に行われる演出の実行を行わないように処理されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のスロットマシン。
  5. メダルを実際に投入する代わりに、内部的に貯められているメダルの枚数であるクレジットを減算することでメダルの投入が行えるように形成され、
    前記キャンセル処理手段は、メダルを実際に投入する代わりに、内部的に貯められているメダルの枚数であるクレジットを減算することでメダルの投入が行われた場合、前記キャンセル手段からキャンセル指令信号を受信すると、減算されたクレジットを減算前の数値に戻すことで、メダルの返却処理を行うものであることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のスロットマシン。
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