JP2007330576A - 遊技機及び遊技機用プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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隆 大久保
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清志 西田
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Abstract

【課題】内部当選の報知に関し、今までにない斬新な告知演出を行うことができ、遊技者に驚きを与える遊技機を提供する。
【解決手段】当選判定の抽選の結果、特定の当選役が当選した場合には、遊技機に不具合が生じていなくてもエラー表示部63にエラー表示を行わせることができる告知エラー決定手段122を設け、前記告知エラー決定手段122の決定に基づくエラー状態が解除された後に、前記特定の当選役の当選についての確定報知演出を行うようにした。
【選択図】図6

Description

この発明は、当選判定の抽選結果に基づいて入賞の有無が左右される遊技機であって、遊技機に不具合が生じた場合には所定の表示部にエラー表示を行うことができる遊技機に関するものである。
この種の遊技機においては、当選判定の抽選結果(内部当選)を、遊技者に対して種々の態様で報知している。例えば特許文献1には、内部当選の場合には、図柄表示窓に併設された表示装置の表示色が変化するように形成されたスロットマシンが開示されている。
一方、遊技機においては、所定のエラーが発生した場合には、エラー表示部などにエラー表示をするように形成されている。例えば引用文献2に記載の遊技機は、遊技機に不具合が発生している可能性が高いことを報知するためのエラー発生報知装置を有している。
特開2003−159368号公報 特開2005−342130号公報(段落0035)
しかし、従来の遊技機においては、エラー表示と、内部当選の報知とを関連づけて演出を行うようなものは存在しなかった。
そこで本願発明は、内部当選の報知に関し、今までにない斬新な告知演出を行うことができ、遊技者に驚きを与えることができる遊技機を提供することを目的とする。
本願発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段と、遊技機に不具合が生じた場合に所定のエラー表示を行うためのエラー表示部と、複数の当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行い、前記図柄表示手段の作動を制御するとともに、前記エラー表示部の表示を制御するための制御装置(20)とを少なくとも備え、前記当選判定の抽選の結果、所定の当選役が当選し、かつ前記図柄表示手段の図柄が予め定められた態様で停止表示された場合に入賞となる遊技機に係る。
本発明に係る遊技機は、スロットマシンやパチンコ遊技機とすることができ、上記構成の他にも、図柄表示手段の図柄変動を開始させるためのスタートスイッチ(30)や、図柄表示手段の図柄変動を停止させるためのストップスイッチ(50)や、入賞時に遊技媒体を払い出すための払い出し装置(ホッパーユニット65)その他の構成部品を備えていてもよい。なお、「遊技媒体」とは、遊技に使用するメダルや遊技球(パチンコ球)、コインなどを含むものである。
ここで、前記「図柄表示手段」は、表面に複数の図柄が表示された回転リール(40)や、液晶表示装置とすることができる。またここで、「当選役」とは、ボーナス当選や小役当選、あるいは「当たり」「大当たり」を含むものである。さらに、「図柄表示手段の図柄が予め定められた態様で停止表示された場合」には、遊技機の制御により図柄表示手段が停止表示される場合と、遊技者がストップスイッチ(50)などの操作手段を操作することにより、図柄表示手段の変動表示を停止させる場合の双方を含むものである。
前記「エラー表示部」は、遊技機がエラー状態であることを表示するための表示部であって、文字数字画像を表示可能な表示装置や、音声を出力するためのスピーカなども含まれる。エラー表示部は、エラー表示専用の表示部であってもよいし、演出用又は遊技用の表示部を兼ねているものであっても構わない。
前記制御装置(20)は、遊技機全体の作動を制御する制御基板であって、例えば乱数と所定の当選役の当選領域を規定した当選判定テーブル(113)とを比較することにより当選判定の抽選を行うための当選抽選手段(110)や、前記エラー表示部の表示を制御するためのエラー制御手段(120)などを設けることができる。
そして、本発明においては、前記制御装置(20)は、遊技機の不具合を検知して前記エラー表示部にエラー表示を行わせ、遊技機をエラー状態にするための遊技エラー検知手段(121)と、前記当選判定の抽選の結果、特定の当選役が当選した場合には、遊技機に不具合が生じていなくても前記エラー表示部にエラー表示を行わせ、遊技機をエラー状態にすることができる告知エラー決定手段(122)と、前記エラー表示部の表示を解除して、遊技機をエラー状態から復帰させるためのエラー解除手段(124)とを備えていることを特徴とする。
前記遊技エラー検知手段(121)は、遊技機の所定の場所に設けられた検知部の検知信号に基づき、遊技機に不具合が生じているか否かを判断し、不具合を検知した場合には、エラー信号を出力するものである。そしてエラー信号が出力されることにより、エラー表示部にエラー表示がなされ、遊技機が遊技不能状態となるなど所定のエラー状態になる。なお、遊技を実行不能にするとは、スロットマシンを例にすると、投入メダルを受け付けないようにしたり、スタートスイッチ(30)の操作を無効にしたりすることである。
前記告知エラー決定手段(122)は、特定当選役の当選報知の態様として、所定のエラー表示を行う「エラー告知演出」を行わせるためのものである。エラー告知演出に係る告知エラーと本来のエラーとの違いは、本来のエラーの場合には、エラーの原因を取り除くこと(例えば詰まったメダルを取り出したりメダルを補給したりすること)がエラー解除の必要条件とされることがあるのに対し、告知エラーの場合には、もともと遊技機にエラーが発生しているわけではないので、かかる作業が必要ないことである。
ここで、告知エラーの表示態様は、本来のエラー表示と同様であってもよいし、本来のエラー表示とは異なるものであってもよい。例えば、店員が見れば、本来のエラー表示なのか、告知エラーに係るエラー表示なのか、判別可能となるように設定してもよい。
また、エラー告知演出は、特定当選役が当選した場合には必ず行われるようにすることもできるが、特定当選役の当選時に所定の確率で行われるようにしてもよい。また、エラー告知演出が実行される特定当選役を複数設定し、当選の種類によってエラー告知演出が行われる確率を変化させるようにしてもよい。
前記エラー解除手段(124)は、遊技機がエラー状態のときに、所定のエラー解除信号を受信した場合には、遊技機をエラー発生前の状態に復帰させるためのものである。「エラー解除信号」には、エラー状態を解除するための操作手段(例えばリセットスイッチ(18))の操作信号や、所定の検知部がエラーの発生原因の解消(例えばメダルの検知信号が正常に戻ったこと)を検知した信号のほか、一定時間が経過した信号(タイマーのタイムアップ信号)が含まれる。
なお、本発明においては、エラー解除手段(124)による告知エラーの解除方法は問わない。例えば時間の経過により自動的に解除されるようにしてもよいし、所定のリセット操作により解除されるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記告知エラー決定手段(122)の決定に基づくエラー状態が、前記エラー解除手段(124)によって解除された後に、前記特定の当選役の当選に基づく遊技を実行可能とすることができる。この場合、「エラー状態が・・・解除された後に、前記特定の当選役の当選に基づく遊技を実行可能」とするとは、例えば特定の当選役がボーナス当選である場合、エラー告知演出に係るエラー表示が解除されることを条件に、ボーナス当選に係るボーナスゲームが実行可能となることである。
ここで、「特定の当選役の当選に基づく遊技」とは、当該当選役の当選を条件として行われる特定の遊技のことであって、当選し、かつ他の条件をクリアした場合(例えばストップスイッチ(50)の操作で回転リール(40)の当選図柄を入賞の態様に停止させることができた場合)に特定の遊技に移行する場合と、当選したことにより自動的に特定の遊技に移行する場合の双方が含まれる。
また「実行可能」とは、エラー表示を解除することのみによっては特定の当選に係る遊技は開始されないが、エラー解除後にストップスイッチ(50)等の操作によって図柄表示手段の図柄を入賞の態様に停止させることを条件に、特定の当選に係る遊技(例えばボーナスゲーム)に移行するような場合のほか、エラー表示を解除することにより、図柄表示手段の表示が入賞の態様になって、ボーナスゲームが開始されるものも含むものである。さらに、エラー表示と同時に遊技が実行不能になるよう形成されている場合には、エラー表示が解除されて遊技を再開可能な状態となることも、「特定の当選役の当選に基づく遊技を実行可能とする」ことに含まれるものである。
(作用)
本発明において、遊技機に何らかの不具合が発生した場合には、遊技機の各場所に設けられた検知部がそれを検知し、遊技エラー検知手段(121)がエラーと判断する。そうすると、所定のエラー表示部にエラーであることを表す表示がなされ、例えば遊技が実行不能となって遊技機がエラー状態になる。この場合には、遊技店の店員がエラーの原因を取り除き、必要に応じて遊技機の所定の場所に設けられたリセットスイッチ(18)を操作することにより、エラー表示部の表示が終了(あるいは元の表示に復帰)し、エラー状態が解除され、遊技が実行可能となる。
一方、特定の当選役(例えばビッグボーナス)が当選し、告知エラー決定手段(122)がエラー告知演出の実行を決定した場合には、遊技機に不具合が生じていなくても(すなわち検知部の検知が正常でも)、エラー表示部にエラー表示がなされる。このとき、通常のエラー時と同様に遊技が実行不能となってもよい。そして、例えば一定時間が経過することにより、あるいは店員により所定のリセットスイッチ(18)が操作されることにより、エラー表示部の表示が終了(あるいは元の表示に復帰)して、エラー状態が解除される。そしてこの後、特定当選役の当選に基づく遊技が実行可能となる。例えば、ボーナスが内部当選している状態でボーナス図柄を揃えることを条件に、ボーナスゲームが開始される。
このように、本発明によれば、エラー表示が行われ、その表示が解除された後に、特定当選役の当選に係る遊技が実行可能となる(ボーナスゲームが入賞する)ので、エラー状態の後、特定当選役の当選を知ることとなり、エラー表示が一種の当選報知として機能するようになる。このため、遊技者に驚きを与えることができるとともに、「エラーが出たら大当たり」のような期待感を抱くようになり、本来遊技者にとってはあまり好ましい状態ではないエラー状態でさえ、遊技の一部として楽しめるようになり、遊技の幅を広げることができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記エラー解除手段(124)は、遊技店の店員が操作可能なリセットスイッチ(18)の操作信号入力を条件に、前記告知エラー決定手段(122)の決定に基づくエラー状態を解除することを特徴とする。
本発明は、エラー告知演出に係るエラー表示の解除方法を限定したものである。すなわち、本発明では、リセットスイッチ(18)の操作信号により、エラー解除手段(124)が作動するようになっている。
前記リセットスイッチ(18)は、店員が操作することによりエラー表示を解除するためのスイッチであって、遊技者が操作可能なものではない。リセットスイッチ(18)としては、例えば遊技機の前扉を開けないと操作できないスイッチを設けることができる。
また、エラー解除手段(124)は、リセットスイッチ(18)の操作信号入力により、遊技エラー検知手段(121)の検知に基づくエラーも解除できるものであってもよい。
ここで、遊技媒体を払い出す遊技機においては、遊技媒体を遊技場の自動補給システムから補給していない場合、払い出しが多いボーナスゲーム中に、遊技機内部の貯留メダルが空になるホッパーエンプティエラーが発生しやすい。そこで、ボーナス当選時にエラー告知演出に係るエラー表示を行うようにすれば、店員がリセットスイッチ(18)によりエラー解除をするついでにホッパーの様子を点検し、メダル等が少なければ予め補充することも可能となる。そうすれば、ボーナスゲーム中のホッパーエンプティエラーを未然に防ぐことができ、遊技者にとっては好都合である。
また、本発明においては、本来の遊技機エラーの場合に加え、特定当選役の当選時にもエラー表示を解除するために店員が遊技機までやってくるので、店員が頻繁に店内を見回るようになり、いわゆるゴト行為の抑制効果もある。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記当選判定の抽選結果に関する情報を遊技者に向けて報知することができる演出表示部(66)を備え、前記告知エラー決定手段(122)の決定に基づくエラー表示が解除された後に、前記演出表示部(66)によって、前記特定の当選役の当選を報知することを特徴とする。
本発明は、エラー告知演出に係るエラー表示の解除後に、内部当選の確定報知演出を行うようにしたものである。
ここで、「当選判定の抽選結果に関する情報」とは、判定結果の「当たり」「ハズレ」の情報、当選した当選役の種類に関する情報を含むものである。
また、演出表示部(66)は、画像や発光体の点灯や音声出力などによって報知演出を行うことができるものであり、報知以外の演出を実行可能であってもよい。
本発明によれば、エラー表示の解除後に、演出表示部(66)によって特定当選役の当選が明示されるので、遊技者は、当該エラー表示が告知エラー決定手段(122)の決定に基づくエラー告知演出であるということを確実に知ることができる。換言すれば、エラー告知演出のみでは特定当選役の当選に気づかない場合があっても、確定報知演出が行われることにより特定当選役の当選を確実に知ることができる。すなわち、「エラー表示」と「当選」とを明確に関連づけることができ、よりインパクトが大きくなる。
本発明は、スロットマシンのように、内部当選中に操作スイッチの操作によって図柄表示手段の図柄を入賞の態様に停止させると入賞となる遊技機に適している。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、複数の当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行う当選抽選手段(110)、前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記図柄表示手段の図柄が予め定められた態様で停止表示された場合に入賞として扱うための入賞手段、遊技機の不具合を検知して遊技機をエラー状態にするための遊技エラー検知手段(121)、遊技機をエラー状態から復帰させるためのエラー解除手段(124)、所定のエラー表示部にエラー表示を行わせるためのエラー表示制御手段、前記当選判定の抽選の結果、特定の当選役が当選した場合に、遊技機に不具合が生じていなくても前記エラー表示部にエラー表示を行わせ、遊技機をエラー状態にすることができる告知エラー決定手段(122)、として機能させるための遊技機用プログラムである。
ここで、遊技機としては、スロットマシンなどの現実の遊技機でもよく、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機であってもよい。
また、前記図柄表示手段を、周囲に複数の図柄(61)を表示した回転リール(40)とし、この回転リール(40)の回転を制御するように形成することができる。あるいは、前記図柄表示手段を、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置とし、これに複数の図柄を変動表示又は停止表示させるように形成してもよい。
前記入賞手段は、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機を制御しようとする場合には、ホッパーユニット(65)を作動させて遊技者に対してメダル等対価の払い出しを行うように形成することができる。一方、この遊技機用プログラムを用いて業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に、入賞時にメダルの払い出しがなされるような画像や、手持ちの遊技メダル数が増加するような表示や、所定の得点が加算されるような表示を行うように形成することができる。
このように、本発明は、現実の遊技機を制御するためのプログラムと、業務用、家庭用のテレビゲーム機やパソコン等に読み込まれることによりそれらを遊技機として機能させるためのプログラムとの双方を含むものである。
(作用)
本発明において、遊技機に何らかの不具合が発生した場合には、遊技機の各場所に設けられた検知部がそれを検知し、遊技エラー検知手段(121)がエラーと判断する。そうすると、所定のエラー表示部にエラーであることを表す表示がなされ、例えば遊技が実行不能となって遊技機がエラー状態になる。この場合には、遊技店の店員がエラーの原因を取り除き、必要に応じて遊技機の所定の場所に設けられたリセットスイッチ(18)を操作することにより、エラー表示部の表示が終了(あるいは元の表示に復帰)し、エラー状態が解除されて、遊技が実行可能となる。
一方、特定の当選役が当選し、告知エラー決定手段(122)がエラー告知演出の実行を決定した場合には、遊技機に不具合が生じていなくても(すなわち検知部の検知が正常でも)、エラー表示部にエラー表示がなされる。このとき、通常のエラー時と同様に遊技が実行不能となってもよい。そして、例えば一定時間が経過することにより、あるいは店員により所定のリセットスイッチ(18)が操作されることにより、エラー表示部の表示が終了(あるいは元の表示に復帰)して、エラー状態が解除される。そしてこの後、特定当選役の当選に基づく遊技が実行可能となる。例えば、ボーナスが内部当選している状態でボーナス図柄を揃えることを条件に、ボーナスゲームが開始される。
このように、本発明によれば、エラー表示が行われ、その表示が解除された後に、特定当選役の当選に係る遊技が実行可能となる(ボーナスゲームに入賞する)ので、エラー状態の後、特定当選役の当選を知ることとなり、エラー表示が一種の当選報知として機能するようになる。このため、遊技者に驚きを与えることができるとともに、「エラーが出たら大当たり」のような期待感を抱くようになり、本来遊技者にとってはあまり好ましい状態ではないエラー状態でさえ、遊技の一部として楽しめるようになり、遊技の幅を広げることができる。
なお、本発明においては、前記告知エラー決定手段(122)の決定に基づくエラー状態は、遊技店の店員が操作可能なリセットスイッチ(18)の操作によって解除されるように形成することができる。このように形成することにより、店員がリセットスイッチ(18)によりエラー解除をするついでに遊技機を点検してエラーを未然に防ぐことができ、店員が頻繁に店内を見回るようになり、いわゆるゴト行為を抑制することができる。
また、前記当選判定の抽選結果に関する情報を遊技者に向けて報知することができる演出表示部(66)を設け、前記告知エラー決定手段(122)の決定に基づくエラー表示が解除された後に、前記演出表示部(66)によって、前記特定の当選役の当選を報知可能とすることができる。このように形成することにより、当該エラー表示が告知エラー決定手段(122)の決定に基づくエラー告知演出であるということを、遊技者に確実に知らせることができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、複数の当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行う当選抽選手段(110)、前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記図柄表示手段の図柄が予め定められた態様で停止表示された場合に入賞として扱うための入賞手段、遊技機の不具合を検知して遊技機をエラー状態にするための遊技エラー検知手段(121)、遊技機をエラー状態から復帰させるためのエラー解除手段(124)、所定のエラー表示部にエラー表示を行わせるためのエラー表示制御手段、前記当選判定の抽選の結果、特定の当選役が当選した場合に、遊技機に不具合が生じていなくても前記エラー表示部にエラー表示を行わせ、遊技機をエラー状態にすることができる告知エラー決定手段(122)、として機能させるための遊技機用プログラムを記録した記録媒体である。
本発明は、請求項4に記載の遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
(作用)
本発明によれば、上記した請求項4記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、以上のように構成されているので、内部当選の報知に関し、今までにない斬新な告知演出を行うことができ、遊技者に驚きを与える遊技機を提供することができる。
本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図7は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンの入力、出力、制御を示すブロック図、図2はスロットマシン10の外観正面図、図3乃至図6はスロットマシンの作動を示す流れ図、図7はエラー表示の具体例を示す説明図である。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図2に示すように、四角箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者側に向かって臨む表示窓12を有する前扉が開閉自在に取り付けられており、表示窓12には、三個の回転リール40の図柄を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、前扉の略中央端部には、メダル投入口14が設けられている。
また筐体11の内部には、図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。演出制御装置22は、ランプ68やスピーカ69等の演出表示部66を制御するためのものである。
ここで、制御装置20を、主制御装置と、主制御装置からの信号を受信して作動する副制御装置とから構成し、前記遊技制御装置21を主制御装置に、前記演出制御装置22を副制御装置に配置することができる。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置を別個に形成することにより、演出制御に当てられるメモリを大幅に増やすことができると共に、演出のみを変更することもできる。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
(6)リセットスイッチ18
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(6)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図2に示すように、メダル投入口14の下方に設けられているメダルセレクター(図示せず)のメダル通路に設置されたセンサであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図2に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、クレジットをメダル投入に代えるためのものである。
ここで、クレジットとは、次遊技以降に使用するためのメダルをあらかじめ遊技機内部に貯留しておくことであり、スロットマシン10は、メダル投入口14から投入され投入スイッチ15を通過した遊技メダル、又は入賞により払い出される遊技メダルを、最大50枚まで、遊技機内部に貯留する扱いができるように形成されている。クレジット数は、後述するクレジット表示部62に表示される。そして、ベットスイッチ16を操作することにより、最大3枚のメダルが投入されたものとして取り扱われ、スタートスイッチ30の操作が可能となる。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図2に示すように、回転リールの斜め下方に位置するスイッチであって、クレジットとして貯留されているメダルを払い戻すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の操作を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図2に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(リセットスイッチ18)
リセットスイッチ18は、店員が操作することにより、スロットマシン10のエラー状態を解消させるためのスイッチである。
具体的には、リセットスイッチ18は、図2に示すように、メダル投入口14の下方に形成された前扉のロックを解除するための鍵穴19の奥側に設けられたスイッチである。ここで、前扉は、鍵穴19に所定のキーを差し込んで、例えば右側に回すとロックが解除されて開放することができるようになっているが、キーを解錠方向と反対方向、例えば左側に回すと、リセットスイッチ18がONとなるように形成されているものである。
スロットマシン10にエラー(例えばホッパーエンプティエラー)が発生した場合には、所定の表示部にエラー表示がなされるとともに、遊技の実行が不能となる。例えばメダル投入やスタートスイッチ30の操作が無効になる。エラーの原因を取り除いた(例えばメダルを補給した)後に、リセットスイッチ18を操作すると、スロットマシン10はエラー発生前の状態に復帰して、再び遊技を行うことができる。
また、本実施の形態においては、後述する告知エラーが発生した場合には、エラーの原因を解消するまでもなく、リセットスイッチ18を操作することにより、スロットマシン10がエラー状態から復帰するようになっている。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)クレジット表示部62
(4)払い出し枚数表示部(エラー表示部)63
(5)演出表示部66(画像表示装置67及びランプ66及びスピーカ69)
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
(リールユニット60)
リールユニット60は、図2に示すように、筐体11の上部に内蔵される遊技装置であって、枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図2に示すように、筐体11の下部に内蔵される払い出し装置であって、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(クレジット表示部62)
クレジット表示部62は、クレジットとしてスロットマシン10の内部に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示部であり、液晶表示装置や7セグメントLEDなどの表示装置により形成されている。そして、クレジット表示部62に表示されるクレジット表示は、メダルの投入を検知(投入スイッチ15の検知信号を受信)するごとに1ずつ加算され、最大50まで表示可能となっている。また、ベットスイッチ16を操作(ベットスイッチ16の操作信号を受信)するごとに、最大3ずつ減算され、減算された分のメダルが投入されたものとして扱われるようになっている。
(払い出し枚数表示部63)
払い出し枚数表示部63は、入賞により払い出されるメダル数を表示するための表示部であり、クレジット表示部62と同様に、液晶表示装置や7セグメント表示器により形成されている。そして、この払い出し枚数表示部63は、スロットマシン10の構成部品に不具合が生じた場合に、所定のエラーを表示するエラー表示部としても機能するようになっているものである。
(演出表示部66)
演出表示部66は、演出制御装置22の制御により、入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、演出表示装置66は、画像表示装置67及びランプ68及びスピーカ69から構成されている。
画像表示装置67は、回転リール40の上方に設けられた窓部であり、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するとともに、所定の場合にはエラー表示を行うためのものである。なお、画像表示装置67としては上記のものに限られず、例えば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしてもよい。
ランプ68及びスピーカ69は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(遊技制御装置21)
次に、遊技制御装置21について詳述する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(4)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)当選抽選手段110
(4)エラー制御手段120
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(4)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。例えば、回転リール40の回転及び停止を制御するためのリール制御手段や、ホッパーユニット65の作動を制御するためのホッパー制御手段や、回転リール40の停止図柄を認識し入賞の有無を判定するための入賞判定手段などを有していてもよい。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、図柄表示窓13の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選と、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。
また、抽選結果が特別当選である場合には、特別当選フラグが成立し、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の特別当選図柄(例えば、入賞有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に特別入賞となり、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。一方、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別当選図柄と一致していない場合には、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
また、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する入賞図柄が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、対応する当選図柄が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止することができない。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム・以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム・以下RBゲーム)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム・以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段90
(2)特定遊技制御手段100
(特定導入遊技制御手段90)
特定導入遊技制御手段90は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄が入賞有効ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、BBゲーム中のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるものである。そして、BBゲームは、一定枚数のメダル払い出し終了により終了するものである。
(特定遊技制御手段100)
特定遊技制御手段100は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段110)
当選抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて当選役に係わる抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選の結果、所定の当選役に当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
上記当選抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(乱数発生手段111)
乱数発生手段111は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段112)
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、スタートスイッチ30の操作タイミングで抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることになる。
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル113)
当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
(判定手段114)
判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(エラー制御手段120)
エラー制御手段120は、スロットマシン10の構成部品に不具合が生じた場合に、エラー表示を行わせるとともに、スロットマシン10の作動を制限するためのものである。
そして、エラー制御手段120は、図1に示すように、以下の手段を有している。
(1)遊技エラー検知手段121
(2)告知エラー決定手段122
(3)遊技中止手段123
(4)エラー解除手段124
なお、エラー制御手段120としては、上記した(1)乃至(4)の手段に限定されるものではない。
(遊技エラー検知手段121)
遊技エラー検知手段121は、スロットマシン10の各構成部品に設けられた各検知部からの検知信号に基づいて、各構成部品のエラーを検知するためのものである。
ここで、検知部としては、投入メダルを検知する投入スイッチ15、特に図示しないがホッパーユニット65のメダル排出口に設けられた払い出しスイッチ、ホッパータンク又はホッパータンクから溢れたメダルを貯留するためのサブタンクに設けられたオーバーフローセンサなどとすることができる。また、遊技エラー検知手段121は、構成部品の不具合の他に、制御装置としてのメインCPUの不具合を検知することができるようになっている。
そして、遊技エラー検知手段121は、予め設定された各検知部の検知パターンと、実際に受信する検知信号とを比較することにより、異常の有無を監視している。例えば、投入スイッチ15がメダルを検知したままになっている場合にはメダルセレクターのメダル通路にメダルが詰まっているものと判断でき、複数の投入スイッチ15が所定の順序でメダルを検知しない場合にはメダル通路内をメダルが逆流していると判断することができる。あるいは、払い出しスイッチがメダルを検知したままになっている場合には、ホッパーユニット65の払い出し口に異物が挟まっていると判断でき、オーバーフローセンサがONになった場合には、メダル溢れを判断することができる。
なお、各検知部の検知信号に異常を発見した場合、あるいはCPUの不具合を検知した場合には、後述する遊技中止手段123及び演出制御装置22にエラー信号が出力される。
(告知エラー決定手段122)
告知エラー決定手段122は、当選抽選手段110による抽選の結果、予め定められた特定の当選役が当選した場合には、遊技エラー検知手段121がエラー検知をしていない場合でも、エラー信号を出力させるためのものである。
すなわち、本実施の形態においては、特定当選役が当選した場合には、スロットマシン10に不具合が生じていなくても擬似的にエラー状態にして、このエラーを当選報知(エラー告知演出)とするようにしてある。
具体的には、告知エラー決定手段122は、特定の当選フラグ、例えばBBフラグが成立した場合に、例えばエラー告知演出を行うか否かの抽選により、告知エラーの決定を行う。そして、告知エラーの決定が行われた場合には、遊技中止手段123及び演出制御装置22に偽エラー信号が出力される。
(遊技中止手段123)
遊技中止手段123は、前記遊技エラー検知手段121からのエラー信号又は告知エラー決定手段122からの偽エラー信号に基づいて、スロットマシン10をエラー状態とするためのものである。
具体的には、遊技エラー検知手段121からエラー信号が出力された場合には、その時点での遊技状態、例えばクレジット数や払い出しメダル数や遊技回数、当選フラグ成立の有無などを記憶したうえで、メダルセレクターをキャンセル状態にさせ、ベットスイッチ16の操作信号を無効にする。これにより、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50も操作無効となる。また、遊技中にはメダルの払い出し枚数が表示される払い出し枚数表示部63に、所定のエラー表示を行わせる。
ここで、払い出し枚数表示部63に表示されるエラー表示は、例えば図7(A)の表に示すような、エラーの種類に応じて定められた文字・数字である。すなわち、遊技エラー検知手段121がメダルの逆流を検知した場合には、払い出し枚数表示部63に「E.1.」の表示がなされ、ホッパーユニット65の満杯を検知した場合には「E.5.」の表示がなされる。なお、表中、右端の「A」は、時間がたてばエラー状態から自動復帰するエラーであることを示し、「R」はリセットスイッチ18を操作しないとエラー状態から復帰しないエラーであることを示す。また、エラー表示のうち「E.C.」は、リセットスイッチ18を操作してもエラー解除できないCPUエラーを示すものである。
さらに、遊技中止手段123は、告知エラー決定手段122からの偽エラー信号を受信した場合にも、スロットマシン10を遊技不能状態にさせ、エラー表示を行わせる。すなわち、エラー告知演出の場合であっても、本来のエラーの場合と表面上は変わりない状態が作り出されることとなる。
ここで、偽エラー信号に基づくエラー表示は、図7(A)に示したもののうちのいずれかとすることができ、エラー告知演出実行に係る当選役の種類によって予め定められているようにしてもよいし、その都度、抽選により決定するようにしてもよい。あるいは、図7(A)に示す表示以外の表示、例えば「E.0.」などにして、本来のエラーなのか、告知エラーなのか、遊技者には判別できないが店員が一見してわかるようにしてもよい。
なお、エラー発生時には、前記払い出し枚数表示部63の表示の他に、演出制御装置22の制御に基づき、演出表示部66においても所定のエラー表示がなされるようになっている。
(エラー解除手段124)
エラー解除手段124は、エラー状態を解除してスロットマシン10をエラー発生前の状態に復帰させるためのものである。すなわち、前記遊技中止手段123によってスロットマシン10が遊技不能状態となっている場合に、リセットスイッチ18の操作信号を受信したときには、払い出し枚数表示部63の表示を元に戻し、メダルセレクターをメダル受け入れ状態に戻し、各操作スイッチの操作信号を有効にする。
ここで、エラー状態が、遊技エラー検知手段121のエラー信号に基づくものであった場合には、エラーからの復帰は、自動復帰エラー又はCPUエラーの場合を除き、エラーの原因を取り除いて(例えばメダルタンクにメダルを補給して)から、リセットスイッチ18を操作することが条件である。すなわち、エラーの原因を取り除かなければリセットスイッチ18を操作したとしても、エラー状態のままである。なお自動復帰エラーの場合には、例えば投入スイッチ15の検知信号が正常化してから所定時間経過後に、エラー状態から復帰させる。
一方、エラー状態が、告知エラー決定手段122の偽エラー信号に基づくものであった場合には、スロットマシン10は実際にはエラーではないので、エラーの原因を取り除く必要がない。すなわち、リセットスイッチ18を操作するだけで、当該エラーが解除される。従って、エラーが発生した場合、外見上本来のエラーと告知エラーとの判別がつかなくても、店員がとりあえずリセットスイッチ18を操作してみて、エラーが解除されなければ本来のエラーであると判断でき、リセットスイッチ18の操作後エラーが解除されて、後述する演出制御装置22の制御により演出表示部66にボーナス当選の確定報知演出が行われた場合には、当該エラーが告知エラーであったことがわかるものである。
(演出制御装置22)
次に、演出制御装置22について説明する。
演出制御装置22は、遊技制御装置21からの出力信号、及びリセットスイッチ18の操作信号を受信して、演出表示部66の作動を制御するためのものである。そして、演出制御装置22は、次の(1)及び(2)の手段として機能する。
(1)演出決定手段130
(2)表示制御手段140
なお、演出制御装置22としては、上記した(1)及び(2)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(演出決定手段130)
演出決定手段130は、複数の演出データを有し、遊技制御装置21からの出力信号あるいはスタートスイッチ30等の操作スイッチの操作信号に基づいて、実行すべき演出を決定するためのものである。
具体的には、演出決定手段130は、当選判定の抽選結果に関する信号や入賞信号など、遊技に関わる情報を遊技制御装置21から受信して、遊技状態に応じた演出データを選択し、実行の決定をする。例えば、特別当選フラグ(BB又はRBフラグ)の成立信号を受信した場合には、当選報知演出に係る画像データ、音声データ、ランプ68の発光パターンデータを選択し、あるいは、操作スイッチの操作信号を受信して、スイッチに応じた操作音データを選択し、当該データに係る演出の実行を決定する。なお、実行の決定を、演出を行うか否かの抽選に基づくものとしてもよい。
(表示制御手段140)
表示制御手段140は、演出表示部66に、前記演出決定手段130が決定した演出データに係る演出表示を表示させるとともに、エラー制御手段120からのエラー信号又は偽エラー信号に基づいて所定のエラー表示を行わせるためのものである。
具体的には、表示制御手段140は、演出決定手段130の決定に係る演出データを演出表示部66に出力し、画像表示装置67に演出画像を表示させたり、ランプ68を所定の演出パターンで点灯・点滅させたり、スピーカ69から演出音を出力させたりする。
また、エラー制御手段120からのエラー信号又は偽エラー信号を受信した場合には、信号受信時に行われている演出表示を中断又は中止して、画像表示装置67にエラー画像を表示させたり、ランプ68を所定のエラーパターンで点灯・点滅させたり、スピーカ69から警報音を出力させたりする。エラー表示の具体例としては、例えば図7(B)に示すように、画像表示装置67の表示画面に表示されている演出画像を消して、あるいは演出画像の上にかぶせて、「!」のマークを表示する。また、スピーカ69から出力されている演出音を消して、あるいは演出音の音量を下げた上に重ねて、「エラーです」などの音声を出力させる。
なお、メダルセレクターのメダル詰まりなど、リセットスイッチ18を操作しなくても自動復帰するエラーについては、演出表示部66を用いてのエラー表示は行われない。この場合には、演出表示部66では演出表示を行ったまま、払い出し枚数表示部63に所定のエラー表示がされるとともに、メダルセレクターがキャンセル状態となりベットスイッチ16の操作が無効となる。
さらに、前記エラー表示が行われているときに、リセットスイッチ18の操作信号を受信した場合には、エラー表示を終了させて、中断、中止していた演出表示を再開させる。具体的には、ランプ68の点灯・点滅やスピーカ69からの出力を演出パターンに戻し、画像表示装置67の表示画面に演出画像を復帰させる。
ここで、偽エラー信号に基づくエラー表示が行われていた場合において、前記演出決定手段130が特定当選役の確定報知演出の実行を決定している場合には、エラー表示の終了に伴い再開される演出は、特定当選役の確定報知演出を含むものとなる。確定報知演出としては、当選した特定当選役の種類(BB、RB)や当選図柄(「7」「BAR」)を画像表示装置67に表示したり、音声出力により「あたったよ〜」などと何らかの当選役が当選したことを知らせたりするものとすることができる。これにより、遊技者は特定当選役の当選を知ることとなる。
(スロットマシン10の作動)
続いて、上記構成を有するスロットマシン10の作動の概略を、図3乃至図6のフローに基づき説明する。
先ず、図3に示すステップ100において、メダル投入等の所定の遊技開始条件が満たされた後スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ103に戻る。一方、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合には、次のステップ106に進む。
ステップ106において、入賞したか否か、すなわち、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ107に進む。
ステップ107において、当選図柄に相当するメダルが払い出される。そして、遊技が終了する。
前記ステップ106において、入賞していないと判定された場合、ステップ107を飛び越して、遊技が終了する。
上述したステップ101の抽選処理について、図4のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、抽選処理が終了する。
上述したステップ104の回転リール40の回転停止処理について、図5を用いて説明する。
ステップ300において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ301に進む。
ステップ301において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
前記ステップ300において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ304に進む。
ステップ304において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ305に進む。
ステップ305において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ303に進む。
前記ステップ304において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ303に進む。
前記ステップ305において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ301に進む。
前記ステップ302において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ300に戻る。
ここで、回転リール40の停止処理に関してステップ301〜ステップ305で説明しているが、この例は、いわゆる最小引き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御としても良い。更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでもよい。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の当選図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
なお、テーブル停止制御においても、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
次に、告知エラー決定手段122の決定に基づくエラー告知演出制御について、図6のフローに基づき説明する。
まず、図6のステップ400において、エラー告知演出に係る特定当選役が当選したか否かの判断がなされる。特定当選役が当選していない場合にはステップ400に戻る。一方、特定当選役が当選した場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401においてエラー告知演出を実行するか否かのエラー告知抽選が行われる。ここで、エラー告知抽選は、特定当選役の種類によって異なる抽選テーブルを用いて行うようにしてもよい。例えばBB当選の場合にはほぼ100パーセントの確率でエラー告知抽選が行われるようにし、RB当選の場合には50パーセントの確率でエラー告知抽選が行われるようにすることができる。あるいは抽選テーブルを複数設け、遊技状態その他に応じて使い分けるようにしてもよい。例えば、BBゲーム中のRB当選の場合には、当選確率0パーセントの抽選テーブルを用いて、エラー告知演出が行われないようにすることができる。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、エラー告知演出を実行するか否か、すなわちエラー告知抽選に当選したかどうかの判断がなされる。エラー告知演出を実行しないと判断された場合、すなわちエラー告知抽選に不当選の場合には、エラー告知演出制御を終了する。一方、エラー告知演出を実行すると判断された場合、すなわちエラー告知抽選に当選した場合には、次のステップ403に進む。
ステップ403において、払い出し枚数表示部63及び演出表示部66に所定のエラー表示を行わせる。このとき、遊技も中断する。そして、次のステップ404に進む。
ステップ404において、リセットスイッチ18がONになったか否かの判断がなされる。この場合、エラー状態が解消されたかどうかは関係ない。リセットスイッチ18がONにならない場合には、ステップ403に戻る。一方、リセットスイッチ18がONになった場合には、次のステップ405に進む。
ステップ405において、エラーの解除が行われる。すなわち、エラー表示を終了させる。このとき、遊技が実行可能となる。そして、次のステップ406に進む。
ステップ406において、演出表示部66に、特定当選役のフラグ成立に基づく所定の確定報知演出に係る表示が表示される。そしてエラー告知演出制御を終了する。
なお、遊技者は、前記確定報知演出によってBBなどの当選を認識することができ、特定当選役に係る図柄を狙ってストップスイッチ50を操作し当該当選図柄を入賞有効ラインに揃えることにより、特定当選役を入賞させることができる。
このように、本実施の形態によれば、特定当選役の当選確定報知の前に、故意にエラーを発生させることにより、遊技者に驚きを与え、遊技を興味溢れるものとすることができる。また、自動復帰エラーを除き、リセットボタン18を操作しないとエラー状態が解除されないので、エラー発生の度に店員がやってくることとなり、ゴト行為を抑制できるという付随的効果もある。
一方、島設備からホッパーユニット65にメダルが自動補給されないスロットマシン10では、ボーナス入賞による大量のメダル払い出しによりホッパータンクが空になる場合が多く、ボーナスゲームの途中にホッパーエンプティエラーが発生する場合がままある。この点、本実施の形態によれば、発生したエラーがエラー告知演出に係る告知エラーであった場合には、近くボーナスゲームが開始されることが確実であるから、店員がエラー解除のついでにホッパーを点検して、予め補給用のメダルを準備するといったことも可能となる。この点に鑑み、エラーが発生したときに、本来のエラーなのか、告知エラーなのか、少なくとも店員が判別できるように設定しておくのが好ましい。このように形成することにより、ボーナスゲームの途中でエラーにより遊技が中断されることがなくなり、遊技者は心おきなくボーナスゲームを行うことができる。
なお、図6におけるステップ401のエラー告知抽選を行わず、特定当選役が当選した場合には必ずエラー告知演出が行われるようにしてもよい。逆に、特定当選役に当選していない場合であっても、所定の確率でエラー告知演出が行われるようにしてもよい。例えば、特定当選役が当選した場合にはエラー告知演出を行い、特定当選役が当選していない場合にはエラー告知抽選を行うようにすることができる。ただし、本来、エラー状態は遊技者にとって好ましいものではなく、エラーが発生したら「ボーナス当選か?」と期待感を抱かせるだけに、エラー表示がされたにもかかわらずボーナスが当選していないと、遊技者に煩わしい思いをさせるだけなので、虚偽のエラー告知演出はごく希に発生するように形成するのが好ましい。
また、上記実施の形態では、リセットボタン18を操作しないとエラー解除されないように形成してあったが、偽エラー信号に基づくエラー状態は、一定時間、例えば10秒が経過すると自動的に復帰するように形成してもよいものである。すなわち、エラー制御手段120に、偽エラー信号受信を契機にタイムカウントを開始するとともに所定のカウントに達したらタイムアップ信号を出力するタイマー手段を設け、このタイマー手段のタイムアップ信号受信により、エラー解除手段124がエラー状態を解除するように形成することができる。この場合には、図6のステップ404に、「所定時間が経過したか?」の判断を入れればよい。
さらに、エラー復帰後の確定報知演出は、必ずしも行わなくてもよい。すなわち、エラー状態となることそのものを、当選の報知として位置づけてもよいものである。この場合には、表示されるエラー状態の種類を、例えばホッパーエンプティエラーなどの、所定のエラー解除作業が必須であるエラーとしておくと好適である。例えば、遊技中に「メダルを補給してください」との音声案内を伴うエラーを発生させ、10秒経過後には自動的に復帰させて、ボーナス当選の報知に代えるような演出を行うことができる。
さらに、上記実施の形態では、エラー復帰後、遊技者がスタートスイッチ30の操作により回転リール40を回転させてから、ストップスイッチ50を操作して当選図柄を入賞の態様に停止させることにより入賞するようになっているが、本発明においては、告知エラーの解除を条件として、自動的に入賞する(すなわち特定当選役に係る遊技が開始される)ように形成してもよいものである。具体的には、偽エラー信号に基づくエラーの発生後、リセットボタン18の操作がなされた場合には、エラー復帰と同時にすべての回転リール40をスタートスイッチ30の操作によらず自動回転させ、特定当選役に係る当選図柄を自動的に入賞有効ライン上に停止させて、入賞となるようにすることができる。
また、図柄表示手段として液晶表示装置を設け、液晶表示画面上で回転リールと同様の図柄表示を行うように形成されたスロットマシン型遊技機の場合には、エラー解除後、液晶表示画面の図柄表示が自動的に入賞の態様になるようにすることができる。あるいは、エラー解除後、図柄表示が入賞の態様になることなく、いきなり特定当選役に係る遊技が開始されるようにしてもよい。この場合には、エラー解除後、特定当選役の入賞を報知して、特定当選役に係る遊技への移行を遊技者に知らしめるようにすればよい。
ところで、本実発明に係るスロットマシンは、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、複数の当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行う当選抽選手段110、前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記図柄表示手段の図柄が予め定められた態様で停止表示された場合に入賞として扱うための入賞手段、遊技機の不具合を検知して遊技機をエラー状態にするための遊技エラー検知手段121、遊技機をエラー状態から復帰させるためのエラー解除手段124、所定のエラー表示部にエラー表示を行わせるためのエラー表示制御手段、前記当選判定の抽選の結果、特定の当選役が当選した場合に、遊技機に不具合が生じていなくても前記エラー表示部にエラー表示を行わせ、遊技機をエラー状態にすることができる告知エラー決定手段122、として機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
さらに、前記遊技用プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を用いて制御することができる。
ここで、前記図柄表示手段は、回転リール40を用いたものでもよいし、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにしたものでもよい。
また、入賞手段としては、前記遊技機用プログラムを用いてスロットマシンを制御する場合には、ホッパーユニット65を介して遊技者にメダルを払い出すように形成することができる。一方、前記遊技機用プログラムを用いて、業務用若しくは家庭用のテレビゲーム機を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しは行えないので、例えば液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に、獲得メダル数の枚数表示をしたり、メダルの増減がわかるような絵(動画でも静止画でもよい)を表示するように形成することができる。
なお、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機や、パチンコ遊技機にも応用できるものである。パチンコ遊技機の場合には、例えば、通常の遊技状態よりも有利な遊技状態となる「大当たり」が内部当選した場合に告知エラーを発生させ、告知エラーの解除後に、盤面の中央に設けられた図柄表示手段に例えば「7」が3個並んで表示され、大当たり遊技が開始されるようにすることができる。具体的には、図6のステップ406で「確定報知演出」となっているところを、「特定当選役の入賞(大当たり遊技の開始)」とする制御の流れにすればよい。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力、出力及び制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの外観正面図である。 本発明の実施の形態におけるスロットマシンの作動の概略を示す流れ図である。 スロットマシンの作動のうち抽選処理を示す流れ図である。 スロットマシンの作動のうちリール回転停止処理を示す流れ図である。 告知エラー決定手段の決定に基づくエラー告知演出制御の概略を示す流れ図である。 エラー表示の具体例を示す説明図である。
符号の説明
10 スロットマシン 11 筺体
12 表示窓 13 図柄表示窓
14 メダル投入口 15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 リセットスイッチ 19 鍵穴
20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
42 リールテープ 50 ストップスイッチ
60 リールユニット 62 クレジット表示部
63 払い出し枚数表示部(エラー表示部)
65 ホッパーユニット 66 演出表示部
67 画像表示装置 68 ランプ
69 スピーカ
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 特定導入遊技制御手段 100 特定遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 判定手段
120 エラー制御手段 121 遊技エラー検知手段
122 告知エラー決定手段 123 遊技中止手段
124 エラー解除手段
130 演出実行手段 140 表示制御手段

Claims (5)

  1. 複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段と、
    遊技機に不具合が生じた場合に所定のエラー表示を行うためのエラー表示部と、
    複数の当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行い、前記図柄表示手段の作動を制御するとともに、前記エラー表示部の表示を制御するための制御装置とを少なくとも備え、
    前記当選判定の抽選の結果、所定の当選役が当選し、かつ前記図柄表示手段の図柄が予め定められた態様で停止表示された場合に入賞となる遊技機において、
    前記制御装置は、
    遊技機の不具合を検知して前記エラー表示部にエラー表示を行わせ、遊技機をエラー状態にするための遊技エラー検知手段と、
    前記当選判定の抽選の結果、特定の当選役が当選した場合には、遊技機に不具合が生じていなくても前記エラー表示部にエラー表示を行わせ、遊技機をエラー状態にすることができる告知エラー決定手段と、
    前記エラー表示部の表示を解除して、遊技機をエラー状態から復帰させるためのエラー解除手段とを備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記エラー解除手段は、遊技店の店員が操作可能なリセットスイッチの操作信号入力を条件に、前記告知エラー決定手段の決定に基づくエラー状態を解除することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記当選判定の抽選結果に関する情報を遊技者に向けて報知することができる演出表示部を備え、
    前記告知エラー決定手段の決定に基づくエラー表示が解除された後に、前記演出表示部によって、前記特定の当選役の当選を報知することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、
    複数の当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行う当選抽選手段、
    前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記図柄表示手段の図柄が予め定められた態様で停止表示された場合に入賞として扱うための入賞手段、
    遊技機の不具合を検知して遊技機をエラー状態にするための遊技エラー検知手段、
    遊技機をエラー状態から復帰させるためのエラー解除手段、
    所定のエラー表示部にエラー表示を行わせるためのエラー表示制御手段、
    前記当選判定の抽選の結果、特定の当選役が当選した場合に、遊技機に不具合が生じていなくても前記エラー表示部にエラー表示を行わせ、遊技機をエラー状態にすることができる告知エラー決定手段、
    として機能させるための遊技機用プログラム。
  5. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、
    複数の当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行う当選抽選手段、
    前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記図柄表示手段の図柄が予め定められた態様で停止表示された場合に入賞として扱うための入賞手段、
    遊技機の不具合を検知して遊技機をエラー状態にするための遊技エラー検知手段、
    遊技機をエラー状態から復帰させるためのエラー解除手段、
    所定のエラー表示部にエラー表示を行わせるためのエラー表示制御手段、
    前記当選判定の抽選の結果、特定の当選役が当選した場合に、遊技機に不具合が生じていなくても前記エラー表示部にエラー表示を行わせ、遊技機をエラー状態にすることができる告知エラー決定手段、
    として機能させるための遊技機用プログラムを記録した記録媒体。
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