JP2008212544A - 遊技機及び遊技機用プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来と同様のウエイト期間を維持しつつ、体感的にウエイト時間を短く感じさせることができるとともに、停止出目に応じた当選報知演出を行うことも可能な遊技機を提供する。
【解決手段】複数の停止操作部のうち、第一停止操作後のいずれかの停止操作に係る計時停止操作部が操作された時から、あらかじめ定められた遊技制限時間を計測する。遊技制限時間を計測中に、計時停止操作部以外の停止操作部がすべて操作された場合には、計時停止操作部を含む残りの停止操作部を操作無効にするとともに、遊技制限時間が終了した場合には、計時停止操作部を含む未操作の停止操作部の操作無効を解除する。
【選択図】図6

Description

この発明は、当選判定の抽選を行い、スタートスイッチの操作により回転リールなどの図柄表示手段が変動し、ストップスイッチの操作によってそれらの変動を停止させるようにした遊技機であって、今回の遊技と次遊技との間に所定の遊技実行制限期間が設定されている遊技機に関するものである。
この種の遊技機、例えばスロットマシンにおいては、遊技者が一定時間に過度のメダルを投入できないように、一回の遊技が終了した後であっても、所定の時間(遊技実行制限期間いわゆるウエイト期間)が経過していないと次遊技を行うことができないようになっている。このため、所定時間経過前に操作スイッチ例えばスタートスイッチ(スタートレバー)やストップスイッチ(停止ボタン)を操作しても、その操作は無効とされる(操作信号が出力されない、操作信号の出力によってもリールが回転開始又は回転停止しない)ように形成されている。
前記したウエイト期間中は、遊技スピードが速い遊技者にとっては退屈な時間となるため、この時間を有効活用し、所定の演出を行わせるスロットマシンが多く考案されている。例えば、特許文献1に開示されている発明では、ウエイト期間中に演出用の回転リールを回転させるように形成してあり、特許文献2に開示されてウエイト期間中に内部状態に関連した予告音を出力する演出を行うように形成されている。
特開2002−219207号公報 特開2004−24325号公報
しかし、上記した特許文献1に記載の発明では、内部状態と無関係の演出を行っても、ただ煩わしく思う遊技者が少なくないこと、ウエイト期間としてあらかじめ定められた短い時間に合わせて専用演出を設けなければならないので、プログラム設計等に手間がかかるという問題点があった。また、上記した特許文献2に記載の発明では、制限時間内において単に当選の有無を報知するだけの単調な予告しかできないという問題点があった。
一方、一定時間内に消化可能な遊技回数が一定以内に保たれるのであれば、前遊技の遊技制限時間中に次の遊技を開始させるようにしても問題はないと考えられる。
そこで、本願発明は、従来と同様のウエイト期間を維持しつつ、体感的にウエイト時間を短く感じさせることができるとともに、停止出目に応じた当選報知演出を行うことも可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、表面に複数の図柄が表示された複数の回転リール(40)と、前記複数の回転リール(50)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、回転中の前記回転リール(40)をそれぞれ停止させるための複数の停止操作部(停止ボタン55)を有するストップスイッチ(50)と、前記スタートスイッチ(30)の操作時に、当選か否かの当選判定の抽選を行う当選抽選手段(110)とを少なくとも備え、前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記複数の停止操作部の操作により停止させた複数の前記回転リール(40)の図柄配列が、予め定められた態様となった場合に入賞となる遊技機に係る。
本発明に係る遊技機は、スロットマシンやパロット遊技機とすることができ、上記構成の他にも、入賞時に遊技媒体を払い出すための払い出し装置(ホッパーユニット65)その他の構成部品を備えていてもよい。なお、「遊技媒体」とは、遊技に使用するメダルや遊技球(パチンコ球)、コインなどを含むものである。
前記当選抽選手段(110)は、乱数発生手段(111)の発生する乱数を乱数抽出手段(112)が抽出し、抽出した乱数値を当選判定テーブル(113)と対比することにより、当選の種類及び有無を決定するためのものである。なお、乱数の抽出は、スタートスイッチ(30)の有効な操作信号受信時に行われる。すなわち、前遊技の終了、メダル投入等所定の遊技開始条件を満たせばスタートスイッチ(30)の操作信号が有効化し、その信号受信を契機に当選判定の抽選が実施される。
そして、本発明は、前記複数の停止操作部のうち、第一停止操作後のいずれかの停止操作に係る計時停止操作部が操作された時から、あらかじめ定められた遊技制限時間を計測するための制限時間計測手段(ウエイト期間計測手段131)と、前記制限時間計測手段(131)が前記遊技制限時間を計測中に、前記計時操作部以外の停止操作部がすべて操作された場合には、前記計時停止操作部を含む残りの停止操作部を操作無効にするとともに、前記制限時間計測手段(131)が前記遊技制限時間の時計測を終了した場合には、前記計時停止操作部を含む未操作の停止操作部の操作無効を解除する停止操作無効手段(132)とを少なくとも設けたことを特徴とする。
ここで、前記「遊技制限時間」とは、遊技を開始してもその時間が経過しないとその遊技を終了することができないように設定された時間であり、短時間に過度のゲーム数を実行できないよう制限を課すために定められているいわゆるウエイト時間(4.1秒)のことである。
また、「第一停止操作」とは、回転中の回転リール(40)のうちいずれかを停止させるために操作された、一番初めの停止操作(停止ボタン(55)の押下)のことである。「第一停止操作後のいずれかの停止操作」とは、二番目以降の停止操作のことであり、停止操作部が3個(つまり回転リール(40)が3個)ある場合には、第二停止操作及び第三停止操作のことである。
そして、「計時停止操作部」とは、その操作を契機に制限時間計測手段(131)が時計測を開始するように設定された停止操作部であって、特定の停止操作部(例えば左、中、右のいずれかの停止ボタン(55))ではなくて、それらのうち、二番目以降に操作される停止操作部のことである。例えば、停止操作部としての停止ボタン(55)が3個あり、第二停止操作に係る停止操作部が計時停止操作部として設定した場合には、第一停止操作で操作された停止ボタン(55)を除く残り2つの停止ボタン(55)のうちいずれかが計時停止操作部となる。また、第三停止操作に係る停止操作部を計時停止操作部として設定した場合には、第一停止操作及び第二停止操作で操作された停止ボタン(55)を除く最後の停止ボタン(55)が計時停止操作部となる。
前記操作無効手段(132)は、遊技制限時間中において、ストップスイッチ(50)の停止操作のうち少なくとも計時停止操作部の操作を無効にするためのものである。ここで、「操作無効」とは、停止操作部の操作によっても回転リール(40)が回転停止しない状態のことである。具体的には、回転リール(40)を回転させるための駆動モータに、駆動停止信号を出力させないようにすることによって、停止操作部を操作無効状態にすることができる。逆に、「操作無効を解除する」とは、停止操作によって回転停止しない状態をやめさせること、すなわち停止操作によって回転リール(40)が回転停止するようにすることである。
(作用)
制限時間計測手段(131)は、計時停止操作部が操作された時から、所定の遊技制限時間の時計測を開始する。
そして、制限時間計測手段(131)が前記遊技制限時間を計測している間に、ストップスイッチ(50)の操作によりすべての回転リール(40)が停止し(遊技が終了し)、次の遊技のためのスタートスイッチ(30)が操作されると、回転リール(40)が回転開始する。またスタートスイッチ(30)の操作に基づいて、当選抽選手段(110)が当選判定の抽選を行う。
しかし、制限時間計測手段(131)の時計測中は、回転中の回転リール(40)をすべて停止させることはできない。すなわち、計時停止操作部(第二停止操作部又は第三停止操作部)として設定されている以外の停止操作部(第一停止操作部又は/及び第二停止操作部・非計時停止操作部)の操作により回転リール(40)を停止させることはできるが、計時停止操作部を含む残りの停止操作部の停止操作部については、その操作によっても回転リール(40)を停止させることができない。
具体的には、第二停止操作部を計時停止操作部として設定した場合には、遊技制限時間中であっても、最初の停止操作により対応するいずれかの回転リール(40)を1個停止させることはできるが、その後はどの停止操作部を操作しても残りの回転中の回転リール(40)を回転停止させることはできない。また、第三停止操作部を計時停止操作部として設定した場合には、一番目及び二番目の停止操作により対応するいずれかの回転リール(40)を2個停止させることはできるが、その後は残りの停止操作部を操作しても最後の回転中の3個目の回転リール(40)を停止させることはできない。
制限時間計測手段(131)が遊技制限時間の計測を終了すると、操作無効手段(132)は残りの未操作の停止操作部の操作無効を解除する。これにより、二番目又は三番目に停止操作する停止操作部によって、対応する回転リール(40)の回転を停止させることができる。また、遊技制限時間中にいずれの停止操作部も操作されなかった場合には、遊技制限時間の終了後に、すべての停止操作部の操作無効が解除される。
本発明によれば、遊技を開始し、回転リール(40)をストップスイッチ(50)で停止させる行為の途中でいわゆるウエイトがかかるので、前遊技が終了後、次の遊技が開始されあるいは開始可能となるのをただ待っているのに比べて、体感的に待機時間を短くすることができる。その一方で、全ての回転リール(40)が回転停止しないと遊技が終了しないので、遊技制限時間そのものは維持され、一定期間中に行うことができる遊技回数が不当に増加することもない。
なお、第一停止操作が可能な停止操作部はあらかじめ定めるようにしてもよい。あるいは、複数の停止操作部の中からランダムに、又はあらかじめ定めた順番で、第一停止操作が可能な停止操作部を遊技毎に変更して決定するようにしてもよい。このように形成することにより、第一停止操作可能な停止操作部を確認してから停止操作を行う手間が必要となるので、より体感的に待機時間を短く感じさせることができるようになる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記当選抽選手段(110)による当選判定の抽選の結果、所定の当選役が当選した場合において、前記制限時間計測手段(131)が前記遊技制限時間を計測中に、前記計時停止操作部以外の停止操作部の操作によっていずれかの前記回転リール(40)が回転停止した場合には、当該停止した一の回転リール(40)の停止図柄に当選に係る図柄が含まれている場合、もしくは当該停止した複数の回転リール(40)の停止図柄に当選に係る図柄が含まれておりかつ複数の当選図柄の配列が残りの回転中の回転リール(40)の停止によって入賞の態様となる可能性がある場合には、遊技機に設けられた所定の表示部(演出表示装置66)に当選告知の報知を表示させることを特徴とする。
本発明は、いわゆるウエイト中の当選報知演出について規定したものである。
本発明によれば、既に停止している回転リール(40)の停止図柄(出目)との関連において当選報知を行うことができ、この報知は、単なる内部当選の有無ではなく、入賞する可能性を示唆する報知となることから、遊技者の期待感をより高めることができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な複数の図柄表示手段、前記図柄表示手段の図柄変動を開始させるための図柄変動開始手段、複数の前記図柄表示手段の図柄変動をそれぞれ停止させるための複数の停止操作部を有する図柄変動停止手段、前記図柄変動開始手段の操作時に、当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選抽選手段(110)、前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記複数の停止操作部の操作により停止させた複数の前記図柄表示手段の図柄配列が、予め定められた態様となった場合に入賞として扱うための入賞判定手段、前記複数の停止操作部のうち、第一停止操作後のいずれかの停止操作に係る計時停止操作部が操作された時から、あらかじめ定められた遊技制限時間を計測するための制限時間計測手段(131)、前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間を計測中に、前記計時操作部以外の停止操作部がすべて操作された場合には、前記計時停止操作部を含む残りの停止操作部を操作無効にするとともに、前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間の時計測を終了した場合には、前記計時停止操作部を含む未操作の停止操作部の操作無効を解除する停止操作無効手段(132)、として機能させるための遊技機用プログラムである。
ここで、遊技機としては、スロットマシンなどの現実の遊技機でもよく、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機であってもよい。
また、前記図柄表示手段を、周囲に複数の図柄を表示した回転リール(40)とし、この回転リール(40)の回転を制御するように形成することができる。この場合、前記図柄変動開始手段は、回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)とすることができ、前記図柄変動停止手段は、回転リール(40)の回転を停止させるためのストップスイッチ(50)とすることができる。
あるいは、前記図柄表示手段を、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置とし、これに複数の図柄を変動表示又は停止表示させるように形成してもよい。
前記入賞判定手段は、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機を制御しようとする場合には、ホッパーユニット(65)を作動させて遊技者に対してメダル等対価の払い出しを行うように形成することができる。一方、この遊技機用プログラムを用いて業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に、入賞時にメダルの払い出しがなされるような画像や、手持ちの遊技メダル数が増加するような表示や、所定の得点が加算されるような表示を行うように形成することができる。
このように、本発明は、現実の遊技機を制御するためのプログラムと、業務用、家庭用のテレビゲーム機やパソコン等に読み込まれることによりそれらを遊技機として機能させるためのプログラムとの双方を含むものである。
本発明によれば、遊技を開始し、図柄表示手段の図柄変動を図柄変動停止手段で停止させる行為の途中でいわゆるウエイトがかかるので、前遊技が終了後、次の遊技が開始されあるいは開始可能となるのをただ待っているのに比べて、体感的に待機時間を短くすることができる。その一方で、全ての図柄表示手段が図柄変動を停止しないと遊技が終了しないので、遊技制限時間そのものは維持され、一定期間中に行うことができる遊技回数が不当に増加することもない。
ところで、本発明においては、前記当選抽選手段(110)による当選判定の抽選の結果、所定の当選役が当選した場合において、前記制限時間計測手段(131)が前記遊技制限時間を計測中に、前記計時停止操作部以外の停止操作部の操作によっていずれかの前記図柄表示手段の図柄変動が停止した場合には、当該変動停止した一の図柄表示手段の停止図柄に当選に係る図柄が含まれている場合、もしくは当該変動停止した複数の図柄表示手段の停止図柄に当選に係る図柄が含まれておりかつ複数の当選図柄の配列が残りの図柄変動中の図柄表示手段の停止によって入賞の態様となる可能性がある場合には、遊技機に設けられた所定の表示部に当選告知の報知を表示させるように形成することができる。このように形成することにより、既に図柄変動を停止している図柄表示手段の停止図柄(出目)との関連において当選報知を行うことができ、この報知は、単なる内部当選の有無ではなく、入賞する可能性を示唆する報知となることから、遊技者の期待感をより高めることができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な複数の図柄表示手段、前記図柄表示手段の図柄変動を開始させるための図柄変動開始手段、複数の前記図柄表示手段の図柄変動をそれぞれ停止させるための複数の停止操作部を有する図柄変動停止手段、前記図柄変動開始手段の操作時に、当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選抽選手段(110)、前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記複数の停止操作部の操作により停止させた複数の前記図柄表示手段の図柄配列が、予め定められた態様となった場合に入賞として扱うための入賞判定手段、前記複数の停止操作部のうち、第一停止操作後のいずれかの停止操作に係る計時停止操作部が操作された時から、あらかじめ定められた遊技制限時間を計測するための制限時間計測手段(131)、前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間を計測中に、前記計時操作部以外の停止操作部がすべて操作された場合には、前記計時停止操作部を含む残りの停止操作部を操作無効にするとともに、前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間の時計測を終了した場合には、前記計時停止操作部を含む未操作の停止操作部の操作無効を解除する停止操作無効手段(132)、として機能させるための遊技機用プログラムを記録した記録媒体である。
本発明は、請求項3に記載の遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
(作用)
本発明によれば、上記した請求項3記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、以上のように構成されているので、従来と同様のウエイト期間を維持しつつ、体感的にウエイト時間を短く感じさせることができるとともに、停止出目に応じた当選報知演出を行うことも可能な遊技機を提供することができる。
本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図7は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシン10の外観正面図、図2はスロットマシンの入力、出力、制御を示すブロック図、図3乃至図7はスロットマシンの作動を示す流れ図である。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図1に示すように、四角箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、三個の回転リール40(41,42,43)の図柄を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、スロットマシン10の略中央端部には、メダル投入口14が設けられている。
スロットマシン10の内部には、図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図2参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。演出制御装置22は、遊技制御装置21からの出力信号、スタートスイッチ30等の操作手段の操作信号に基づいて、ランプ68やスピーカ69等の演出表示装置66を制御するためのものである。
ここで、制御装置20を、主制御装置と、主制御装置からの信号を受信して作動する副制御装置とから構成し、前記遊技制御装置21を主制御装置に、前記演出制御装置22を副制御装置に配置することができる。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置を別個に形成することにより、演出制御に当てられるメモリを大幅に増やすことができると共に、演出のみを変更することもできる。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図2に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図1に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵された検知センサであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図1に示すように、回転リール40の下方に位置するボタンスイッチであって、クレジットをメダル投入に代えるためのものである。
ここで、クレジットとは、次遊技以降に使用するためのメダルをあらかじめ遊技機内部に貯留しておくことであり、スロットマシン10は、メダル投入口14から投入され投入スイッチ15を通過した遊技メダル、又は入賞により払い出される遊技メダルを、最大50枚まで、遊技機内部に貯留する扱いができるように形成されている。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図1に示すように、回転リールの斜め下方に位置するボタンスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図1に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。スタートスイッチ30の筐体内部側には、特に図示しないが、レバーの押下による移動を検知する遮光センサが設けられていて、レバー押下が検知されるとともに、当該検知信号が操作信号として制御装置20に出力されるようになっている。
ここで、「再遊技(Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図1に示すように、3個の回転リール40(左リール41、中リール42、右リール43)に対応する停止操作部としての3個の停止ボタン55(左ボタン51、中ボタン52、右ボタン53)から構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されている。各停止ボタン55の筐体内部側には、特に図示しないが、接触により通電する接触センサ、あるいはボタンの押下による移動を検知する遮光センサが設けられていて、ボタンの押下が検知されるとともに、当該検知信号が操作信号として制御装置20に出力されるようになっている。
そして、回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。すなわち、左ボタン51の操作により左リール41を停止させることができ、中ボタン52の操作により中リール42を、右ボタン53の操作により右リール43を、それぞれ停止させることができる。
なお、スロットマシン10は、所定のウエイト期間中においては、所定のストップスイッチ50が操作されても、回転リール40を回転停止させないようになっているが、これについては後述する。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図2に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)演出表示装置66(画像表示部67及びランプ68及びスピーカ69)
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された左リール41、中リール42、右リール43(図1参照)の三個の回転リール40から構成されている。
そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図1に示すように、筐体11の内部に設けられた払い出し装置であって、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(演出表示装置66)
演出表示装置66は、演出制御装置22の制御により、入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、演出表示装置66は、画像表示部67及びランプ68及びスピーカ69から構成されている。
画像表示部67は、回転リール40の側方に設けられた窓部であり、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部67としては上記のものに限られず、例えば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
ランプ68及びスピーカ69は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(遊技制御装置21)
次に、遊技制御装置21について詳述する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(7)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)当選抽選手段110
(4)リール制御手段120
(5)遊技制限制御手段130
(6)ホッパー制御手段140
(7)入賞判定手段150
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(7)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個すべて操作し終わると、三個の回転リール40の回転がすべて停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選と、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」とを備えている。
また、抽選結果がいずれかの役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、抽選結果が特別当選である場合に、特別当選フラグが成立し、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の特別当選図柄(例えば、入賞有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。
一方、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別当選図柄と一致していない場合には、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
また、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する入賞図柄が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、対応する当選図柄が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止することができない。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム・以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム・以下RBゲーム)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム・以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段90
(2)特定遊技制御手段100
(特定導入遊技制御手段90)
特定導入遊技制御手段90は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、例えば「7」等の図柄が入賞有効ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、RBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われる。そして、BBゲームは、一定枚数のメダル払い出し終了により終了するものである。
(特定遊技制御手段100)
特定遊技制御手段100は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段110)
当選抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて、当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選の結果、所定の当選役に当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
上記当選抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(乱数発生手段111)
乱数発生手段111は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段112)
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、スタートスイッチ30の操作タイミングで抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることなる。
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル113)
当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
(判定手段114)
判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(リール制御手段120)
リール制御手段120は、有効なスタートスイッチ30の操作に基づいて回転リール40を回転させると共に、特に図示しないがリール回転検知センサの検知信号に基づいて図柄の現在位置を認識しつつ、当選抽選手段110の抽選結果及び有効なストップスイッチ50の操作タイミングに基づいて、回転リール40の停止を制御するためのものである。
具体的には、リール制御手段120は、投入スイッチ15が投入メダルを検知した場合、クレジットが「1」以上の場合、及びホッパーユニット65がメダルの払い出し中でないなど、所定の遊技開始条件を満たしている場合であって、後述する遊技制限制御手段130がスタート操作の無効を解除している場合には、スタートスイッチ30の操作信号に基づくスタート信号(リールユニット60のモータを駆動開始させるための信号)を出力し、すべての回転リール40を回転開始させる。
また、リール制御手段120は、いずれかのストップスイッチ50が操作された場合に、当該ストップスイッチ50の操作信号に基づくストップ信号(各回転リール40のモータを駆動停止させるための信号)を出力し、回転リール40の回転を個々に停止させる。回転リール40を停止させる際、当選抽選手段110の抽選結果がハズレの場合には、三個の回転リール40の停止図柄が如何なる入賞の態様にも揃わないように蹴飛ばし制御を行い、抽選結果が所定の当選役に当選の場合には、三個の回転リール40の停止図柄が極力当該当選に係る入賞の態様となるように蹴飛ばし及び引き込み制御を行う。これらの制御は、ストップスイッチ50の操作信号受信とストップ信号出力のタイミングをずらして、回転リール40が停止するまでの時間を遅らせることにより行われる。
なお、以下に述べる遊技制限制御手段130が停止操作の無効を解除していない場合には、所定のストップスイッチ50が操作されてもストップ信号が出力されることはなく、回転リール40も回転停止しない。
(遊技制限制御手段130)
遊技制限制御手段130は、前遊技が終了後、所定のウエイト期間中においては、所定のストップスイッチ50の停止操作を無効にする(有効化しない)ことにより、当該遊技を終了させないためのものである。
ここで、「ウエイト期間」とは、一定時間内に投入するメダル数が多大にならないよう定められた法規制に基づき設定されている時間であって、前回の遊技中の所定時から今回の遊技中の所定時までの時間(4.1秒)である。そして、前回の遊技のウエイト期間が終了しないと、今回の遊技を終了させることはできないようになっている。
そして、遊技制限制御手段130は、図2に示すように、次の(1)(2)の手段を有している。
(1)ウエイト期間計測手段131
(2)停止操作無効手段132
なお、遊技制限制御手段130としては、上記以外の手段を有していてもかまわない。
(ウエイト期間計測手段131)
ウエイト期間計測手段131は、ウエイト期間を計測するための時計測手段であり、特に図示しないが、パルス発信器の発信パルス数をカウントすることにより時計測を行うカウンタと、所定のタイムカウント終了時にタイムアップ信号を出力する信号出力手段を有している。そして、計時停止ボタン55Kとして設定された停止ボタン55の操作信号受信を契機にタイムカウントを開始し、4.1秒のタイムカウント終了後にタイムアップ信号を出力する。
本実施の形態におけるウエイト期間計測手段131は、ウエイト期間のタイムカウントを、回転リール40を回転停止させるための停止操作のうち、第一停止操作(最初の停止ボタン55の操作)以後に行われる停止操作(すなわち二番目又は三番目の停止ボタン55の操作)から行うようにしている。この、ウエイト期間のタイムカウントを開始する契機となる停止操作に係る停止ボタン55を、計時停止ボタン55Kといい、それ以外の停止ボタン55を非計時停止ボタン55Nというものとする。
例えば、ストップスイッチ50の第二停止操作からウエイト期間を計測する場合には、左ボタン51、中ボタン52、右ボタン53の3個の停止ボタン55のいずれかのうち、二番目に操作される停止ボタン55が計時停止ボタン55Kとなり、ストップスイッチ50の第三停止操作からウエイト期間を計測する場合には、三番目に操作される停止ボタン55が計時停止ボタン55Kとなる。
(停止操作無効手段132)
停止操作無効手段132は、ウエイト期間終了のストップスイッチ50の停止操作を無効にさせる処理を行うためのものである。
ここで、「停止操作を無効にさせる」とは、本実施の形態においては、各停止ボタン55の操作信号を受信しても、当該操作信号がリール制御手段120に行かないようにすることである。具体的には、停止ボタン55の各検知センサとリール制御手段120とをつなぐ電気的接続経路中に、所定の信号遮断手段(図示せず)を設け、この信号遮断手段が作動しているときにはセンサの検知信号がリール制御手段120に通達せず、信号遮断手段が非作動のときにはセンサの検知信号がリール制御手段120に通達するように形成することができる。信号遮断手段は、電気回路中に設けた論理回路手段やスイッチ手段であってもよいし、そのようなプログラムを制御装置20に組み込んだものであってもよい。
そして、停止操作無効手段132は、原則として、各停止ボタン55の操作から次遊技においてスタートスイッチ30が操作されるまでは、前記信号遮断手段を作動させ、各停止ボタン55の操作信号がリール制御手段120に到達しないようにする。当然のことであるが、回転リール40の回転停止中は停止ボタン55は効かない。また、スタートスイッチ30の操作後、すべての回転リール40が定常回転に達するまでは、信号遮断手段を作動状態として、すべての停止操作を無効にする。ここで、回転リール40が定常回転となるとは、駆動モータの回転数が一定値に達すること、すなわち加速期間が終了したときのことである。一方、すべての回転リール40が定常回転に達したら、すべての停止ボタン55の信号遮断手段を非作動状態にして、各停止ボタン55の操作信号がリール制御手段120に出力されるようにする。これにより、停止操作の無効が解除される。
なお、回転リール40が定常回転になったかどうかは、リール制御手段120が判断するように形成することができる。そして、回転リール40を回転させるための駆動モータの仕様に応じて、スタート信号受信からの一定時間を加速時間としてあらかじめ設定しておき、あるいは、リール回転検知センサ(図示せず)が各回転リール40に設けられたスタートインデックス(図示せず)を検知する時間の間隔を測定することにより、回転リール40が定常回転になったことを確認する。そして、回転リール40が定常回転となった場合には、リール制御手段120から所定の定常回転信号が出力され、その出力信号を契機に、停止操作無効手段132が停止操作の無効を解除する。
さらに、すべての非計時停止ボタン55N(具体的には、第二停止操作に係る停止ボタン55が計時停止ボタン55Kに設定されている場合には第一停止操作に係る停止ボタン55、第三停止操作に係る停止ボタン55が計時停止ボタン55Kに設定されている場合には第一停止操作に係る停止ボタン55及び第二停止操作に係る停止ボタン55)の停止操作が終了した場合において、前記ウエイト期間計測手段131のタイムカウントが終了していない場合(すなわちウエイト期間中)には、すべての停止ボタン55の信号遮断手段を作動状態として、残りの未操作の停止ボタン55の停止操作を無効にする。
例えば、計時停止ボタン55Kが第二停止操作に係る停止ボタン55に設定されている場合、最初に左ボタン51が操作されたとすると、その時点でウエイト期間が終了していなければ、中ボタン52、右ボタン53の停止操作を無効にする。
そして、ウエイト期間計測手段131がタイムアップ信号を出力した場合には、停止操作されていないすべての停止ボタン55の信号遮断手段を非作動状態にして、未操作の停止ボタン55の停止操作の無効を解除する。これにより、計時停止ボタン55Kの停止操作の無効が解除されたことになる。
なお、ストップスイッチ50の停止操作の無効が解除された場合には、停止操作の無効が解除された後に、停止ボタン55を押下操作することにより、リール制御手段120からリールユニット60にストップ信号が出力される(回転リール40が回転停止する)。
また、入賞の態様として、左リール41のいずれかの入賞ライン上に、特定図柄(例えばチェリー)が停止するものがあった場合、ウエイト期間中に、第一停止操作で当選図柄が入賞の態様に停止してしまう場合がある。しかしながら、当該入賞によりメダルが払い出されるのは全回転リール40の回転停止後(当然ウエイト期間経過後)であることから、ウエイト期間中に入賞する(その遊技が終了する)ことはない。従って、一定時間中に過度の遊技を行えないようにするためのウエイト期間の趣旨を逸脱しておらず、違法なものではない。
(ホッパー制御手段140)
ホッパー制御手段140は、入賞判定手段150からのメダル払い出し信号や、精算スイッチ17の操作信号に基づいて、ホッパーユニット65を作動させるためのものである。
(入賞判定手段150)
入賞判定手段150は、当選判定の抽選結果が当選の場合に、ストップスイッチ50の操作で三個の回転リール40の当選図柄を入賞の態様に停止させることができたかどうかを判断し、当選図柄を入賞の態様に停止させることができた場合には入賞を決定する。そして、入賞がメダル払い出しを伴う場合には、ホッパーユニット65に遊技メダルの払い出し信号を出力し、ボーナスゲーム入賞などの特別入賞の場合には、特別遊技制御手段80に特別遊技を開始させたりするためのものである。
(演出制御装置22)
演出制御装置22は、遊技制御装置21からの出力信号、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作信号を受信して、演出表示装置66の作動を制御するためのものである。そして、演出制御装置22は、図2に示すように、当選報知手段160を有している。
なお、演出制御装置22としては、当選報知手段160に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。演出制御装置22が、当選報知演出以外の演出を実行可能であることはいうまでもない。
(当選報知手段160)
当選報知手段160は、当選抽選手段110の成立当選フラグ情報に基づいて、報知演出の有無および報知時期を決定するためのものである。そして、特に図示しないが、複数の演出データを記憶した記憶手段、演出実行の有無を決定するための判定手段及び抽選手段などを備えている。
具体的には、当選報知手段160は、遊技状態が所定の演出開始条件に該当する場合には、あるいは遊技状態が所定の演出開始条件に該当し演出を行うか否かの抽選に当選した場合には、報知演出の実行を決定する。報知演出は、例えばランプ68を点滅させたり、スピーカ69から報知音を出力させたり、画像表示部67に何らかの表示を行わせたりする。また、特に図示しないが、表示窓12の所定の場所に報知用の発光表示部を設け、LEDなどの発光体を点灯点滅させるようにしてもよい。
本実施の形態においては、当選報知手段160は、ウエイト期間中の当選報知演出を実行可能に形成されているが、これについては後述する。
(スロットマシン10の作動)
次に、上記構成を有するスロットマシン10の作動の概略を、図3乃至図7のフローに基づき説明する。
まず、図3に示すステップ100において、スタートスイッチ30がONとなったか否かが判断される。スタートスイッチ30がONにならない場合には、ステップ100に戻る。一方、スタートスイッチ30がONとなった場合には、次のステップ101に進む。
ステップ101において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、ストップスイッチ50が操作されたか、ここでは、いずれかの停止ボタン55の停止信号がリール制御手段120に出力されたか否かが判断される。ストップスイッチ50が操作されない場合には、ステップ103に戻る。ストップスイッチ50が操作された場合には、次のステップ104に進む。
ステップ104において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ103に戻る。一方、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合には、次のステップ106に進む。
ステップ106において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ107に進む。
ステップ107において、当選図柄に相当するメダルの払い出しや、特別遊技への移行処理などの入賞処理が行われる。そして、遊技が終了する。
前記ステップ106において、入賞していないと判定された場合、ステップ107を飛び越して、遊技が終了する。
上述したステップ101の抽選処理について、図4のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、抽選処理が終了する。
上述したステップ104の回転リール40の回転停止処理について、図5を用いて説明する。
ステップ300において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ301に進む。
ステップ301において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
前記ステップ300において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ304に進む。
ステップ304において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ305に進む。
ステップ305において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ303に進む。
前記ステップ304において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ303に進む。
前記ステップ305において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ301に進む。
前記ステップ302において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ300に戻る。
ここで、回転リール40の停止処理に関してステップ301〜ステップ305で説明しているが、この例は、いわゆる最小引き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御としても良い。更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでもよい。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の当選図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
なお、テーブル停止制御においても、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
次に、遊技制限制御手段130によるウエイト処理について、図6のフローに基づき説明する。
まず、図6のステップ400において、スタートスイッチ30がONになったか(スタートスイッチ30の操作信号を受信したか)どうかの判断がなされる。スタートスイッチ30がONにならない場合には、ステップ400に戻る。一方、スタートスイッチ30がONになった場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401において、すべての停止ボタン55の停止操作を無効にする。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、スタート操作に基づき回転開始したすべての回転リール40が、定常回転となったか否かが判断される。具体的には、リール制御手段120から定常回転信号が出力されたか否かを判断する。回転リール40が定常回転に達していない場合には、ステップ402に戻る。すべての回転リール40が定常回転となった場合には、次のステップ403に進む。
ステップ403において、すべての停止ボタン55の停止操作の無効を解除する。すなわち、各停止ボタン55に対応して設けられている信号遮断手段を非作動状態にする。そして、次のステップ404に進む。
ステップ404において、すべての非計時停止ボタン55Nが操作されたか否かの判断がなされる。具体的には、計時停止ボタン55Kが第二停止操作に係る停止ボタン55に設定されている場合には、第一停止操作がなされたか、計時停止ボタン55Kが第三停止操作に係る停止ボタン55に設定されている場合には、第一停止操作及び第二停止操作の双方がなされたかどうかを判断する。すべての非計時停止ボタン55Nが操作された場合には、次のステップ405に進む。
ステップ405において、すべての停止ボタン55の停止操作を無効にする。すなわち、各停止ボタン55に対応して設けられている信号遮断手段を作動状態にする。これにより、計時停止ボタン55Kを含む残りの未操作の停止ボタン55が無効化される。そして、次のステップ406に進む。
前記ステップ404において、すべての非計時停止ボタン55Nが操作されていない場合には、ステップ405を飛び越してステップ406に進む。
ステップ406において、4.1秒が経過したか、すなわちウエイト期間計測手段131からタイムアップ信号が出力されたか否かが判断される。4.1秒が経過していない場合には、ステップ404に戻る。一方、4.1秒が経過した場合、すなわちウエイト期間が終了した場合には、次のステップ407に進む。
ステップ407において、停止操作が行われていないすべての停止ボタン55の停止操作の無効を解除する。具体的には、すべての非計時停止ボタン55Nが操作されている場合には、計時停止ボタン55Kを含む未操作の非計時停止ボタン55Nの操作無効が解除され、非計時停止ボタン55Nが複数ある場合に一つだけ操作されている場合には、残りの非計時停止ボタン55Nと計時停止ボタン55Kの操作無効が解除され、停止ボタン55が全部未操作であれば、すべての停止ボタン55の操作無効が解除される。そして、次のステップ408に進む。
ステップ408において、計時停止ボタン55KがONとなったか否かが判断される。計時停止ボタン55KがONにならない場合には、ステップ408に戻る。一方、計時停止ボタン55KがONになった場合には、次のステップ409に進む。
ステップ409において、ウエイト期間計測手段131がウエイト期間4.1秒のタイムカウントを開始する。そして、ウエイト処理を終了する。
続いて、当選報知手段160による当選報知演出の演出実行制御の一例を、図7のフローに基づき説明する。
まず、図7のステップ500において、遊技がウエイト中か(ウエイト期間が終了していないか)否かの判断がなされる。これは、遊技制御装置21のウエイト期間計測手段131からのタイムアップ信号出力の有無によって判断される。ウエイト中でない場合、すなわち、計時停止ボタン55Kの操作無効が既に解除されている場合には、そのまま制御を終了する。一方、ウエイト中の場合、すなわち、計時停止ボタン55Kの停止操作が無効とされている場合には、次のステップ501に進む。
ステップ501において、所定の非計時停止ボタン55N(例えば第一停止操作に係る停止ボタン55)が操作されたか否かが判断される。非計時停止ボタン55Nが操作されない場合にはステップ500に戻る。非計時停止ボタン55Nが操作された場合には、次のステップ502に進む。
ステップ502において、前記非計時停止ボタン55Nの停止操作によって停止した回転リール40の停止図柄に、当選図柄が含まれているか否かが判断される。具体的には、当選判定手段110による当選判定の抽選の結果、所定の当選役に当選しており、当該当選に係る図柄が、図柄表示窓13から視認可能な図柄の中に含まれているかどうかを判断する。
さらに詳細には、非計時停止ボタン55Nが第一停止操作に係る停止ボタン55の場合には、図柄表示窓13から視認可能な3個の図柄に当選図柄が含まれているかを判断すればよいが、非計時停止ボタン55Nが第一操作に係る停止ボタン55及び第二停止操作に係る停止ボタン55である場合には、第三停止操作によって当選図柄を所定の有効入賞ラインに揃えることが可能な停止態様か否かを判断するようにしてもよい。
具体的には、例えば、有効入賞ラインとして、上段一列、センターライン一列、下段一列及び右下がり、右上がりの5本のラインが設定されている場合であって、二つの非計時停止ボタン55Nによって停止した回転リール40が左リール41と中リール42であった場合(つまり左ボタン51と中ボタン52が操作された場合)、当選図柄がセンターライン又は上段又は下段に並んで停止している停止態様や、左リール41は当選図柄が上段又は下段に停止しており中リール42は当選図柄が中段に停止している停止態様の場合には、第三停止操作で右リール43を停止させることによって当選図柄を所定の有効入賞ラインに揃えることが可能な停止態様である。一方、左リール41は当選図柄が中段に停止しており中リール42は当選図柄が上段又は下段に停止している停止態様である場合には、第三停止操作で右リール43を停止させることによって当選図柄を所定の有効入賞ラインに揃えることができない停止態様である。
これらの判断は、遊技制御装置21から、当選フラグ成立信号や、停止図柄情報を入力することにより行われる。そして、停止した回転リール40の停止図柄に、当選図柄が含まれていない(あるいは次の停止操作で当選図柄を引き込めない停止態様である)場合には、次のステップ503に進む。
ステップ503において、当選報知演出を実行するか否かの報知実行抽選が行われる。そして、次のステップ504に進む。
ステップ504において、前記報知実行抽選の結果、報知することに決定されたか否かが判断される。報知することに決定されなかった場合には、そのまま制御を終了する。一方、報知することに決定された場合には、次のステップ505に進む。
前記ステップ502において、停止した回転リール40の停止図柄に当選図柄が含まれている場合には、ステップ503、504を飛び越してステップ505に進む。
ステップ505において、所定の当選報知演出を行わせる。例えば、所定の発光表示部を一瞬だけ点灯させたり、画像表示部67の片隅に通常の演出時とは異なる表示を出現させたり、スピーカ69から通常の演出時とは異なる音声を出力させたりする。そして演出実行制御を終了する。
なお、上記フローでは、停止図柄に当選図柄が含まれている場合には無条件に当選報知演出を行わせるようにしているが、停止図柄に当選図柄が含まれている場合には報知実行抽選を行い、停止図柄に当選図柄が含まれていない場合にはそのまま制御を終了するように形成してもよい。あるいは、停止図柄に当選図柄が含まれている場合と含まれていない場合とで、それぞれ異なる確率で当選報知演出が行われる(すなわち報知実行抽選の当選確率を変える)ようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、ウエイト期間のタイムカウント開始を、ストップスイッチ50の第一停止操作を除くいずれかの停止操作時に設定してあるので、ウエイト期間中であっても、回転リール40を回転開始させることができるとともに、少なくとも1個の回転リール40を停止させることができる。このため、ウエイトが解除されて計時停止ボタン55Kが停止操作可能になるまでに時間があっても、その時間を目押しをするための時間に費やすことができるので、漫然と遊技開始を待つよりも時間を有効活用でき、ウエイト期間を体感的に短くすることができる。
さらに、本実施の形態では、ウエイト期間中において、計時停止ボタン55Kの操作が禁止されている間に、所定の当選報知演出を行うようにしている。つまり、ウエイト期間を演出で有効活用できるとともに、既に停止させた回転リール40の停止図柄(出目)に関連づけた演出を行うことが可能である。またこの演出は、単に内部当選しているというだけでなく、実際に当選図柄を引き込んでいる場合、つまり入賞の可能性が高い場合に行われるものとなることから、例えば発光表示部を一瞬点灯させるだけの演出であったとしても、遊技者の気分を高揚させるものとなる。
なお、第一停止操作が可能な停止ボタン55をあらかじめ定めておくようにしてもよい。あるいは、複数の停止ボタン55の中からランダムに、又はあらかじめ定めた順番で、第一停止操作が可能な停止ボタン55を遊技毎に変更して決定するようにしてもよい。またこの第一停止操作可能な停止ボタン55を、例えば停止ボタンの内部に設けた発光体を点灯させて報知するようにしてもよい。このように形成することにより、遊技者は、第一停止操作可能な停止ボタン55を確認してから停止操作を行う手間をかけることとなるため、より体感的に待機時間を短く感じるようになる。
ところで、本実施の形態に係るスロットマシンは、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な複数の図柄表示手段、前記図柄表示手段の図柄変動を開始させるための図柄変動開始手段、複数の前記図柄表示手段の図柄変動をそれぞれ停止させるための複数の停止操作部を有する図柄変動停止手段、前記図柄変動開始手段の操作時に、当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選抽選手段110、前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記複数の停止操作部の操作により停止させた複数の前記図柄表示手段の図柄配列が、予め定められた態様となった場合に入賞として扱うための入賞判定手段150、前記複数の停止操作部のうち、第一停止操作後のいずれかの停止操作に係る計時停止操作部が操作された時から、あらかじめ定められた遊技制限時間を計測するための制限時間計測手段131、前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間を計測中に、前記計時操作部以外の停止操作部がすべて操作された場合には、前記計時停止操作部を含む残りの停止操作部を操作無効にするとともに、前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間の時計測を終了した場合には、前記計時停止操作部を含む未操作の停止操作部の操作無効を解除する停止操作無効手段132、として機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
さらに、前記遊技用プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を用いて制御することができる。
ここで、前記図柄表示手段は、回転リール40を用いたものでもよいし、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにしたものでもよい。
また、入賞判定手段150としては、前記遊技機用プログラムを用いてスロットマシンを制御する場合には、ホッパーユニット65を介して遊技者にメダルを払い出すように形成することができる。一方、前記遊技機用プログラムを用いて、業務用若しくは家庭用のテレビゲーム機を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しは行えないので、例えば液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に、獲得メダル数の枚数表示をしたり、メダルの増減がわかるような絵(動画でも静止画でもよい)を表示するように形成することができる。
なお、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機などにも応用できるものである。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力、出力及び制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるスロットマシンの作動の概略を示す流れ図である。 スロットマシンの作動のうち抽選処理を示す流れ図である。 スロットマシンの作動のうちリール回転停止処理を示す流れ図である。 本発明の実施の形態におけるスロットマシンのウエイト処理を示す流れ図である。 本発明の実施の形態におけるスロットマシンの演出実行制御の一例を示す流れ図である。
符号の説明
10 スロットマシン 11 筺体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
50 ストップスイッチ 55 停止ボタン
60 リールユニット 65 ホッパーユニット
66 演出表示装置
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 特定導入遊技制御手段 100 特定遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 判定手段 120 リール制御手段
130 遊技制限制御手段 131 ウエイト期間計測手段
132 停止操作無効手段 140 ホッパー制御手段
150 入賞判定手段 160 当選報知手段

Claims (4)

  1. 表面に複数の図柄が表示された複数の回転リールと、
    前記複数の回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    回転中の前記回転リールをそれぞれ停止させるための複数の停止操作部を有するストップスイッチと、
    前記スタートスイッチの操作時に、当選か否かの当選判定の抽選を行う当選抽選手段とを少なくとも備え、
    前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記複数の停止操作部の操作により停止させた複数の前記回転リールの図柄配列が、予め定められた態様となった場合に入賞となる遊技機において、
    前記複数の停止操作部のうち、第一停止操作後のいずれかの停止操作に係る計時停止操作部が操作された時から、あらかじめ定められた遊技制限時間を計測するための制限時間計測手段と、
    前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間を計測中に、前記計時操作部以外の停止操作部がすべて操作された場合には、前記計時停止操作部を含む残りの停止操作部を操作無効にするとともに、前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間の時計測を終了した場合には、前記計時停止操作部を含む未操作の停止操作部の操作無効を解除する停止操作無効手段とを少なくとも設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記当選抽選手段による当選判定の抽選の結果、所定の当選役が当選した場合において、
    前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間を計測中に、前記計時停止操作部以外の停止操作部の操作によっていずれかの前記回転リールが回転停止した場合には、当該停止した一の回転リールの停止図柄に当選に係る図柄が含まれている場合、もしくは当該停止した複数の回転リールの停止図柄に当選に係る図柄が含まれておりかつ複数の当選図柄の配列が残りの回転中の回転リールの停止によって入賞の態様となる可能性がある場合には、遊技機に設けられた所定の表示部に当選告知の報知を表示させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な複数の図柄表示手段、
    前記図柄表示手段の図柄変動を開始させるための図柄変動開始手段、
    複数の前記図柄表示手段の図柄変動をそれぞれ停止させるための複数の停止操作部を有する図柄変動停止手段、
    前記図柄変動開始手段の操作時に、当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選抽選手段、
    前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記複数の停止操作部の操作により停止させた複数の前記図柄表示手段の図柄配列が、予め定められた態様となった場合に入賞として扱うための入賞判定手段、
    前記複数の停止操作部のうち、第一停止操作後のいずれかの停止操作に係る計時停止操作部が操作された時から、あらかじめ定められた遊技制限時間を計測するための制限時間計測手段、
    前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間を計測中に、前記計時操作部以外の停止操作部がすべて操作された場合には、前記計時停止操作部を含む残りの停止操作部を操作無効にするとともに、前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間の時計測を終了した場合には、前記計時停止操作部を含む未操作の停止操作部の操作無効を解除する停止操作無効手段、
    として機能させるための遊技機用プログラム。
  4. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な複数の図柄表示手段、
    前記図柄表示手段の図柄変動を開始させるための図柄変動開始手段、
    複数の前記図柄表示手段の図柄変動をそれぞれ停止させるための複数の停止操作部を有する図柄変動停止手段、
    前記図柄変動開始手段の操作時に、当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選抽選手段、
    前記当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選し、前記複数の停止操作部の操作により停止させた複数の前記図柄表示手段の図柄配列が、予め定められた態様となった場合に入賞として扱うための入賞判定手段、
    前記複数の停止操作部のうち、第一停止操作後のいずれかの停止操作に係る計時停止操作部が操作された時から、あらかじめ定められた遊技制限時間を計測するための制限時間計測手段、
    前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間を計測中に、前記計時操作部以外の停止操作部がすべて操作された場合には、前記計時停止操作部を含む残りの停止操作部を操作無効にするとともに、前記制限時間計測手段が前記遊技制限時間の時計測を終了した場合には、前記計時停止操作部を含む未操作の停止操作部の操作無効を解除する停止操作無効手段、
    として機能させるための遊技機用プログラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016135168A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 サミー株式会社 遊技機
JP2017093685A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 株式会社ニューギン 遊技機

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