JP2008006157A - 遊技機 - Google Patents

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隆義 川嶋
Takashi Okubo
隆 大久保
Naoyuki Sato
直幸 佐藤
Kiyoshi Nishida
清志 西田
Takuya Yamamoto
卓哉 山本
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Abstract

【課題】遊技者には知られないように、遊技者以外の者に報知すべき内容を液晶表示装置の画面に表示できる遊技機の提供。
【解決手段】遊技者用領域A及び非遊技者用領域Bの二つの視野角領域が設定されたデュアルビュー液晶表示装置66A を設け、切換信号の発信が検出されるまで、遊技者用領域A及び非遊技者用領域Bの両方に同一の画像を表示させ、切換信号の発信により、非遊技者用領域Bにのみ当選報知画像やエラー表示画像を表示する。これにより、遊技者αが自然な姿勢で遊技を行っている場合には、遊技者用領域Aの画像のみが視認でき、非遊技者用領域Bの当選報知画像及びエラー表示画像は視認できない。また、当選報知画像及びエラー表示画像の表示は時間的に限定されるので、非遊技者用領域Bの確認が困難となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画面に様々な画像を表示することができる液晶表示装置を使用して、遊技状況に関連した演出表示を行うようになっている遊技機に関する。
従来から、人々に娯楽を提供する遊技機として、スロットマシンやパチンコ機等が利用されている。このような遊技機には、演出用の音声を出力する音声出力装置や、演出用の画像を表示する表示装置が設けられ、これらの演出用の装置により、遊技者を遊技に熱中させるための演出が行われている。
ここで、遊技機への不正行為による損害の発生を防ぐために、不正行為を検出するためのソフトウェアがインストールされたマイクロコンピュータ等のハードウェアからなる不正行為検出手段を備えた遊技機が知られている。
このような遊技機によれば、不正行為がなされていることを不正行為検出手段が検出すると、前述の音声出力装置や表示装置が、その旨を遊技機の管理者等に報知するので、不正行為による損害の発生を未然に防止できる(例えば、特許文献1参照)。
このような遊技機に設けられる表示装置としては、薄くて軽量な液晶表示装置が採用されるのが一般的である。
そして、一般的な液晶表示装置は、その画面全体に表示可能な画像が1種類に限定されるが、近年、液晶表示装置の画面に表示される画像を視認できる視野範囲内において、互いに異なる視野角の範囲に設定された複数の視野角領域に、それぞれ異なる画像を表示することが可能となっているマルチビュー液晶表示装置が知られている。このようなマルチビュー液晶表示装置を利用すれば、1台の液晶表示装置で複数の画像を同時に表示することができる。例えば、二つの視野角領域が設定されたマルチビュー液晶表示装置であるデュアルビュー液晶表示装置(なお、「デュアルビュー」は、シャープ株式会社の登録商標)によれば、二つの視野角領域を左右に配置することにより、左側と右側とで異なる動画等の画像を同時に全画面表示することができ、視聴したいコンテンツが異なる二人の視聴者を1台の装置で満足させることができる(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−40276号 特開2005−78080号
前述のような遊技機では、画面全体に表示可能な画像が1種類に限定される一般的な液晶表示装置を採用しているので、不正行為がなされていることを液晶表示装置の画面に表示すると、遊技者が不正行為をしている場合には、当該遊技者にも、その旨が報知されるので、遊技者の逃走を促すための報知になるおそれがあるうえ、万が一、当該不正行為の検出が誤りだった場合には、当該遊技者に不快な思いを与えてしまうおそれがあるので、このような報知については、遊技者に知られないように行いたい、という要望がある。
また、遊技機の遊技において行われる当否抽選で当選した際には、液晶表示装置の画面に表示して、その旨を遊技者に報知することが一般的に行われているが、当否抽選で当選したことを遊技者には知らせず、見学者等の近隣にいる者にのみ報知し、これにより、新しい遊技の演出を行いたい、という要望もある。
なお、液晶表示装置として、テュアルビュー液晶表示装置を採用し、二つの視野角領域のうち、一方を遊技者のための画像表示用に設定し、他方を遊技者以外の者のための画像表示用に設定することもできるが、これでは、遊技者以外の者のための画像を表示する視野角領域が存在することを遊技者が知ってしまい、遊技者が当該視野角領域を観察するようになってしまうので、遊技者には知られないように特定の内容を報知することは難しく、前述の要望を満足させることはできない。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技者には知られないように、遊技者以外の者に報知すべき内容を液晶表示装置の画面に表示できる遊技機を提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、画面に様々な画像を表示することができる液晶表示装置(66A,66D,66E,66F) を使用して、遊技状況に関連した演出表示を行うようになっている遊技機(1)であって、前記液晶表示装置(66A,66D,66E,66F) は、当該遊技機(1)で遊技を行う遊技者に応じた視野角の範囲に設定された遊技者用領域(A)、及び、この遊技者用領域(A)から逸脱した視野角の範囲に設定された非遊技者用領域(B)の各々に向けて、それぞれ異なる画像を表示することが可能となっているマルチビュー液晶表示装置(66A,66D,66E,66F) とされ、前記液晶表示装置(66A,66D,66E,66F) の表示動作の制御を含め、当該遊技機(1)の動作全般を制御するための制御装置(20)が設けられ、前記制御装置(20)には、前記液晶表示装置(66A,66D,66E,66F) の画像表示動作に係る画像表示モードとして、前記遊技者用領域(A)及び前記非遊技者用領域(B)の両方に向けて同時に同一の画像を表示させる一画像表示モードと、前記遊技者用領域(A)及び前記非遊技者用領域(B)のそれぞれに向けて異なる画像を表示させる二画像表示モードとが設定され、前記制御装置(20)は、当該遊技機(1)の内部で各種の信号が発信されたことを検出可能とされ、発信を検出できる信号のうち、少なくとも一の信号が前記液晶表示装置(66A,66D,66E,66F) の画像表示モードを切り換える契機となる切換信号として設定され、この切換信号の発信を検出すると、前記液晶表示装置(66A,66D,66E,66F) の画像表示モードを一画像表示モードから二画像表示モードへ切り換えるように形成されていることを特徴とする。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記切換信号として、不正行為を検出したときに発信される不正行為検出信号が設定され、前記制御装置(20)は、不正行為検出信号の発信を検出すると、前記液晶表示装置(66A,66D,66E,66F) の画像表示モードを一画像表示モードから二画像表示モードへ切り換え、前記液晶表示装置(66A,66D,66E,66F) の前記非遊技者用領域(B)に不正行為が発生したことを報知する不正行為報知画像を表示させるように形成されていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記切換信号として、当否を抽選する当否抽選によって当選フラグが成立したときに発信される当選報知信号が設定され、前記制御装置(20)は、当選報知信号の発信を検出すると、前記液晶表示装置(66A,66D,66E,66F) の画像表示モードを一画像表示モードから二画像表示モードへ切り換え、前記液晶表示装置(66A,66D,66E,66F) の前記非遊技者用領域(B)に当選フラグの成立を報知する当選報知画像を表示させるように形成されていることを特徴とするものである。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記遊技者用領域(A)に向けて表示される画像が見える範囲内に遊技者の体があることを検出すると、前記制御装置(20)へ検出信号を発信する遊技者検出センサ(51)が設けられ、前記制御装置(20)は、前記切換信号の発信を検出し、且つ、前記遊技者検出センサ(51)から前記検出信号を受信しているときに、画像表示モードを二画像表示モードに設定するように形成されていることを特徴とする。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、遊技者が自然な姿勢で遊技を行っている場合には、遊技者用領域に向けて表示される画像のみを視認でき、非遊技者用領域に向けて表示される画像は視認できない。
また、切換信号の発信が検出されるまで、液晶表示装置の遊技者用領域及び非遊技者用領域の両方に同一の画像が表示されるので、切換信号の発信が検出されていない状態では、遊技者用領域と非遊技者用領域との区別がなく、非遊技者用領域の位置を把握するために、非遊技者用領域へ頭を移動させても、非遊技者用領域の位置を把握できない。
また、遊技が開始されてから切換信号が発信されるまで、非遊技者用領域であろうと思われる位置に頭を配置し、切換信号の発信によって画像が別の画像に切り換わることを確認することができれば、遊技者は、非遊技者用領域の位置を正確に把握できるが、発信時期が特定できない切換信号の発信がなされるまで、非遊技者用領域であろうと思われる位置に頭を置き続ける、換言すると、不自然な姿勢を維持することは、誰の目からもても不審な挙動となるので、周囲にいる他の遊技者や遊技機の管理者の注意を引き付けるので、遊技者が当該行為に及ぶことを抑止することができる。
従って、遊技者が非遊技者用領域の位置を正確に把握するのは困難となり、非遊技者用領域に向けて表示される画像を視認することも困難となるので、これにより、遊技者には知られないように、遊技者以外の者に報知すべき内容を液晶表示装置の画面に表示することができる。
なお、遊技者用領域に向けて表示される画像が見える範囲内に遊技者の体があることを検出する近接センサ、換言すると、遊技者用領域に対して表示される画像が見える範囲から遊技者の体が逸脱したことを検出できる近接センサを遊技機に設け、当該領域から遊技者の体が逸脱すると、画像表示モードが二画像表示モードから一画像表示モードへ戻ってしまうようにすれば、遊技者以外の者に報知すべき内容を液晶表示装置の画面に表示しても、遊技者には当該報知内容を知られないようにすることが確実に実現できる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、遊技者用領域に対して表示される画像には、不正行為が発生したことを報知する不正行為報知画像が表示されないので、遊技者が不正行為をしている場合には、当該遊技者に、その旨が報知されることがなく、遊技者の逃走を促すための報知になることがない。また、万が一、当該不正行為の検出が誤りだった場合には、遊技者は、不正行為の発生報知に気が付かないので、当該遊技者に不快な思いをさせることがなく、遊技者にそのまま遊技を継続してもらうことができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、遊技者用領域に対して表示される画像には、当選した旨を報知する画像が表示されないので、遊技者が当選しても、当該遊技者に、その旨が報知されることがない。
しかしながら、ペアシートに設ける等により、当該遊技機を二人の遊技者で使用できるようにし、且つ、スタートスイッチ及びストップスイッチを操作しやすい位置についた一方の遊技者には、遊技者用領域の表示が視認可能とするとともに、スタートスイッチ及びストップスイッチを操作し難い位置についた他方の遊技者には、非遊技者用領域の表示が視認可能にすれば、スタートスイッチ及びストップスイッチを操作しやすい位置についた一方の遊技者に、当選した旨を報知する画像を見ることができる他方の遊技者が、当選した旨を報知することで、ボーナスゲーム等のチャンスを確実にものにすることができ、これにより、遊技において二人の連携プレーが行われるようになり、二人一組で行う遊技の興趣性を更に一層向上することができる。
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、前述した請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、遊技者用領域に向けて表示される画像が見える範囲内に遊技者の体があることを検出すると、検出信号を出力する遊技者検出センサを設けたので、非遊技者用領域に向けて表示される画像を見るために、遊技者の体が、遊技者用領域に向けて表示される画像の見える範囲から出てしまうと、検出信号の出力が停止して、画像表示モードが一画像表示モードに戻ってしまう。
これにより、液晶表示装置は、それまで非遊技者用領域に向けて、遊技者以外の者に見せるべき画像を表示していたのが、検出信号の出力が停止した時点で、遊技者以外の者に見せるべき画像に換えて、遊技者にも見せられる画像を表示するようになる。
従って、遊技者以外の者に報知すべき内容を液晶表示装置の画面に表示しても、遊技者は、当該報知内容を見ることができず、遊技者に当該報知内容を知られないようにすることを確実に実現できる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(図面の説明)
図1〜図4は、本実施形態を示すものであり、図1は、本実施形態に係るスロットマシンの全体を示す正面図、図2は、本実施形態に係る遊技者用領域及び非遊技者用領域を説明するための模式図、図3は、本実施形態に係る制御装置を示すブロック図、図4は、本実施形態に係る制御装置の要部を示すブロック図である。
(スロットマシン1の概要)
図1において、本実施形態に係るスロットマシン1は、複数の回転リール40の各々に記された複数種類の図柄が所定の組合せとなるように、回転している回転リール40を停止させる遊技を行うものである。このスロットマシン1には、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、前面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2には、その開口を塞ぐための前扉3が回動可能に設けられている。
前扉3の上下方向における中央部分は、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部4となっている。
操作部4には、図1中右側から、前扉3の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴3Aと、遊技用メダルが投入されるメダル投入口18と、回転リール40の回転を停止させるストップスイッチ50と、貯留されているメダルを賭けるためのベットスイッチ16と、回転リール40の回転を開始させるスタートスイッチ30と、貯留されているメダルを払い戻させるための精算スイッチ17とが設けられている。
なお、スロットマシン1は、メダルを実際にメダル投入口18に投入することにで、メダルの投入が行えるだけでなく、メダルを実際に投入する代わりに、予め内部的に貯められているメダルの枚数であるクレジットを減算することでも、メダルの投入が行えるように形成されたものである。
操作部4の下方には、文字及び図の少なくとも一方からなる標章、例えば、スロットマシン1の機種名を鮮明に表示するための下パネル3Bが設けられている。この下パネル3Bの裏側には、下パネル3Bを後方から照らす図示しないバックライト装置が設けられている。さらに、下パネル3Bの下方には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け3Cが設けられている。
また、操作部4の上方には、横方向に細長い長方形状に形成された図柄表示窓13が設けられている。図柄表示窓13は、筐体2の内部に回転可能に設けられた回転リール40の図柄61を遊技者に見せるための窓である。
前扉3の裏側における図柄表示窓13の図中右側には、動画の表示までもが可能となった液晶パネルで画像の表示を行う表示装置66A が設けられている。
表示装置66A 及び図柄表示窓13の周囲には、表示装置66A 及び図柄表示窓13の図1中左方、上方、右方を囲むように、逆U字形に延びる装飾ランプ部66B が設けられている。
また、前扉3の下部に設けられているメダル受け3Cの両端上方には、種々の音声を出力するためのスピーカ66C が設けられている。
これらの表示装置66A 、装飾ランプ部66B 及びスピーカ66C は、各遊技毎にスロットマシン1の内部で行われる当否抽選で、所定の当選役に対応した当選フラグが成立した際に行われる報知演出、及び、遊技者が入賞した際に行われる入賞演出等の演出を行うための演出手段66となっている。
この演出手段66は、遊技者に当選フラグが成立すると、例えば、ボーナスフラグが成立すると、表示装置66A に設定された後述する視野角範囲に向けて文字等で表示する、装飾ランプ部66B を点灯又は点滅させる、及び、スピーカ66C から当選音を発生させる等のいずれか一つを単独で行う、若しくは、これらのうちの二つ以上、又は、全部を同時に行うことにより、遊技者に当選フラグの成立を報知することが可能となっている。これにより、スロットマシン1は、スタートスイッチ30の操作後、ストップスイッチ50の操作前に報知演出を実行することが可能に形成されている。
筐体2の内部には、図1に示すように、前述の三個の回転リール40を回転可能に支持するとともに、各回転リール40を回転駆動する図示しないモータを備えたリールユニット60と、メダル投入口18に投入されたメダルを検知する投入スイッチ15と、この投入スイッチ15を通過してきたメダルを貯留する容器であるとともに、入賞時には遊技者にメダルを払い出すホッパーユニット65とが設けられている。
このうち、ホッパーユニット65は、内部に貯留しているメダルを入賞時に遊技者に払い出すために、メダル受け3Cに臨むように開口された払い出し口65A を通じてメダルをメダル受け3Cへ排出するものである。
(表示装置66A)
このようなスロットマシン1に設けられている表示装置66A は、液晶パネルの画面に表示される画像を視認できる視野範囲内において、互いに異なる視野角の範囲に複数の視野角領域が設定され、これらの視野角領域に向けて、それぞれ異なる画像を表示することが可能となっているマルチビュー液晶表示装置である。更に具体的に説明すると、表示装置66A は、二つの視野角領域が設定されたデュアルビュー液晶表示装置となっている。
すなわち、表示装置66A は、図1の如く、前扉3の前面における左右方向中央部より右側へオフセットした位置に設けられている。
ここで、表示装置66A には、図2に示すように、前述の視野角領域として、当該スロットマシン1で遊技を行う遊技者αに応じた視野角の範囲に設定された遊技者用領域A、及び、この遊技者用領域Aから図2中右側へ逸脱した視野角の範囲に設定された非遊技者用領域Bとが設定されている。
遊技者用領域Aは、遊技者αが自然な姿勢で、いわゆる目押しが行える位置に身を置いた状態、換言すると、図柄表示窓13と対面し、内部の回転リールに記されて回転する図柄がよく見える位置に遊技者αが身を置いた状態で、不自然な姿勢をとらずに、遊技者αの頭部が移動可能な範囲において、その画像を遊技者αが視認できるように設定されたものとなっている。
非遊技者用領域Bは、遊技者αの図2中右側で、遊技者αとペアを組んで遊技を補助的に行う図示しない遊技補助者が、自然な姿勢をとった状態で、その画像を視認できる範囲に設定されている。換言すると、非遊技者用領域Bは、目押しが行える位置に身を置いた遊技者αが、当該非遊技者用領域Bに向けて表示される画像を視ようとすると、不自然な姿勢をとらざるを得ないように、その位置及び範囲が設定されている。
ここで、スロットマシン1には、遊技者用領域Aに向けて表示される画像が見える範囲内に遊技者αの体、より具体的には、遊技者αの頭部があることを検出し、遊技者αの頭部があることを検出すると、頭部検出信号を発信する近接センサ51が設けられている。
この近接センサ51は、遊技者用領域Aに向けて表示される画像が見える範囲内に遊技者の体があることを検出すると、後述する制御装置20へ頭部検出信号を、その検出信号として発信する遊技者検出センサとなっている。
なお、近接センサ51としては、赤外線、超音波、及び、静電容量のいずれもかを利用して遊技者αの頭部を検出するものが採用でき、要するに、遊技者用領域A内に遊技者αの頭部があること、逆に言えば、遊技者用領域Aから遊技者αの頭部が逸脱したことを検出できるものであればよい。
以上において、スロットマシン1は、遊技が開始されてから、遊技における当否抽選で所定の当選役が当選するまで、あるいは、不正行為が検出されるまで、遊技者用領域及び非遊技者用領域の両方に同一の画像を表示するものである。一方、スロットマシン1は、所定の当選役が当選する、あるいは、不正行為が検出されると、非遊技者用領域Bに遊技者用領域Aとは異なる画像を表示するものとなっている。
このように、非遊技者用領域Bに表示される画像を切り換える処理は、次に説明する制御装置20によってなされるようになっている。
(スロットマシン1の制御装置20)
次に、スロットマシン1の制御装置20について説明する。
図3には、スロットマシン1に係る制御系統の概略構成が示されている。図3において、制御装置20は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、演出動作制御や遊技動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされたものである。なお、表示装置66A は、装飾ランプ部66B 及びスピーカ66Cと同様に、報知演出及び入賞演出等を行うための演出手段66に含まれるが、演出だけでなく、不正行為を報知する報知手段でもあるので、図3においては、説明の便宜上、演出手段66には含まれていないように記載してある。
そして、制御装置20は、遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選を行い、当否抽選で当選すると、当選フラグが成立するようになっている。当選フラグが成立した状態で、遊技者によって停止された回転リール40が示す図柄61が所定の組合せとなっていると、スロットマシン1は、遊技者にメダルを払い出すようになっている。
ここで、制御装置20は、遊技におけるその時々の状況に応じて、当該遊技を演出するための画像を表示装置66A に表示するようになっている。例えば、制御装置20は、当選フラグが成立した際に、当該当選フラグが成立した旨を報知するために用意された複数種類の報知演出の中から一の報知演出を抽選で選択し、選択した一の報知演出を行う画像を表示装置66A に表示させるようになっている。
また、この制御装置20には、表示装置66A の画像表示動作に係る画像表示モードとして、遊技者用領域A及び非遊技者用領域Bの両方に向けて同時に同一の画像を表示させる一画像表示モードと、遊技者用領域A及び非遊技者用領域Bのそれぞれに向けて異なる画像を表示させる二画像表示モードとが設定され、いずれか画像表示モードで表示装置66A に画像表示を行わせるようになっている。
このような制御装置20は、信号の受信や送信を行うために、図示しない信号入力部及び制御信号出力部を備えている。このうち、信号入力部には、図3に示すように、前述した投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、及び、ストップスイッチ50等、遊技者により操作されて遊技用の信号を出力する機器、並びに、遊技者用領域A内に遊技者αの頭部があることを検出する近接センサ51が電気的に接続されている。
一方、制御信号出力部には、リールユニット60、ホッパーユニット65、装飾ランプ部66B やスピーカ66C 等からなる演出手段66、及び、表示装置66A 等の能動的に動作する装置が電気的に接続されている。これにより、制御装置20は、遊技者の操作や遊技の結果に対応して、リールユニット60、ホッパーユニット65、装飾ランプ部66B やスピーカ66C 等からなる演出手段66、及び、表示装置66A 等の動作制御が行えるようになっている。
このような制御装置20には、インストールされている前述のソフトウェアにより、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作に対応した回転リール40の動作制御を含んだスロットマシン1の遊技全般を制御する遊技制御装置21と、当否抽選で所定の当選フラグが成立した際に、その旨を報知する報知演出を含む演出動作全般を制御する演出制御手段22と、当該スロットマシン1に対する不正行為の検出及びこの不正行為を報知するために行われる報知動作の制御を行う不正行為検出制御手段23と、非遊技者用領域Bに表示される画像を切り換える処理を行う画像表示モード切換手段24とが設けられている。
(遊技制御装置21)
このうち、遊技制御装置21は、ボーナスフラグ等の当選フラグが何ら成立していない状態で行われる通常遊技における遊技動作を制御する通常遊技制御手段70と、ボーナスゲーム等に入賞すると行われる特別遊技の遊技動作を制御する特別遊技制御手段80と、遊技が行われる毎に遊技の当否に係る当否抽選を行うための当否抽選手段90とを備えたものとなっている。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、図柄61の蹴飛ばし引き込み等を含む回転リール40の起動及び停止を制御する駆動制御機能と、ボーナスフラグ等の特別当選フラグ成立の権利の持ち越しを制御する持ち越し制御機能と、フラグ成立の権利の持ち越しがなされない小役に入賞した際にメダルを払い出す払い出し制御機能とを備えている。
通常遊技制御手段70は、駆動制御機能により、メダル投入口18にメダルが投入されたこと、ベットスイッチ16の操作によりメダルが投入(ベット)されたこと、及び、前遊技で「再遊技(Replay)」となった場合において前遊技から所定時間が経過したことのいずれかの条件が満たされると、スタートスイッチ30の操作を契機に、三個の回転リール40に対して一斉に回転を開始させるようになっている。
そして、通常遊技制御手段70は、駆動制御機能により、三個のストップスイッチ50のそれぞれが操作されると、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の回転を停止させるようになっている。
これらのストップスイッチ50が三個すべて操作し終えた後に、三個の回転リール40の回転が全て停止し、図柄表示窓13の有効入賞ライン上に、予め設定された当選役である小役を構成する複数の図柄61が揃うと、通常遊技制御手段70は、払い出し制御機能により、ホッパーユニット65に対して所定枚数のメダルを払い出させる。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットを増やしても良い。
ここで、スロットマシン1の遊技全般における当選役としては、入賞すると、メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役入賞に対応する当選役と、この小役入賞よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別入賞に対応する当選役と、メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」に対応する当選役とが準備されている。
これらの当選役のうち、当否抽選手段90による当否抽選の結果がいずれかの一の当選役となった場合、通常遊技制御手段70は、その当選役に対応した当選フラグを成立させるようになっている。
また、当否抽選手段90による当否抽選の結果が特別入賞に対応する当選である場合に、特別当選フラグ、いわゆるボーナスフラグが成立し、且つ、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60に設けられた回転リール40の停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の組合せである特別入賞図柄(例えば、有効入賞ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致していることを条件に入賞となり、スロットマシン1の遊技は、遊技者に有利な特別遊技に移行するようになっている。
このように当否抽選手段90の抽選により特別当選フラグが成立したものの、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別入賞図柄と一致していない場合、当該遊技では、特別遊技に移行することはない。この場合、通常遊技制御手段70は、特別当選フラグ成立の権利を、それ以後の遊技に持ち越すように、特別当選フラグの成立状態を維持するように制御を行うようになっている。そして、それ以後の遊技で、遊技者が停止図柄の組み合わせを特別入賞図柄と一致させることができれば、特別当選フラグ成立の権利が持ち越されていることから、特別遊技に移行するようになっている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞できなかった場合、不成立の状態に戻り、当選フラグ成立の権利が次の遊技への持ち越されることはない。
以上において、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する入賞図柄を有効入賞ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50の操作タイミングの適否によるものである。
具体的には、通常遊技制御手段70は、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40を停止させるようになっており、ストップスイッチ50を操作した後、ストップスイッチ50を操作したほぼその時点の位置だけでなく、190ms以内に停止可能となる回転リール40の円周上の引き込み可能範囲内における任意の位置にも停止させることが可能となっている。
換言すると、通常遊技制御手段70は、停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する入賞図柄が含まれている場合には、停止するまでの時間を遅らせて、有効入賞ライン上にその入賞図柄を引き込んで回転リール40を停止させるように制御を行うようになっている。
なお、ストップスイッチ50の操作タイミングが不適切である等により、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、成立した当選フラグ対応する入賞図柄が含まれていない場合には、有効入賞ライン上に、入賞図柄を引き込んで停止することは不可能となっている。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、通常遊技とは異なる特別遊技における遊技動作を制御するものとなっている。
すなわち、スロットマシン1には、特別遊技として、特定導入遊技(BBゲーム)、特定遊技(RBゲーム)及び特定入賞遊技(JACゲーム)が設定されている。
ここで、BBゲームは、スロットマシン1の遊技における最も大きな役であり、複数回数のRBゲームが行える特別遊技である。
RBゲームは、所定回数の入賞が達成されるまで最大回数を限度に複数回のJACゲームが行える特別遊技である。また、RBゲームは、BBゲームに移行した際にBBゲームの一環として行われる場合、及び、BBゲームの一環ではなく単独で行われる場合のいずれの状況でも行われる。
JACゲームは、RBゲーム中に行われ、入賞するとメダルの払い出しが遊技者に対して行われる特別遊技となっている。
なお、特別遊技としては、BBゲーム、RBゲーム及びJACゲームに限定されるものではなく、さらに、表示装置66A 等を利用して指示した順番でストップスイッチ50を操作すると入賞に至るATゲーム等を追加してもよい。
このような特別遊技は、通常遊技の実行中に当否抽選手段90により特別当選フラグが成立した状態で、遊技者の操作により停止した停止図柄が前述の特別入賞図柄と一致すると、開始されるものとなっている。
例えば、BBゲームは、通常遊技において、ビッグボーナスフラグが成立した状態で、「7」等の図柄が有効入賞ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65が所定枚数のメダルの払い出しを行うが、このメダルの払い出しとともに開始されるようになっている。
特別遊技制御手段80には、図2に示すように、BBゲームにおける遊技動作を制御する特定導入遊技制御手段81と、RBゲームにおける遊技動作を制御する特定遊技制御手段82とが設けられている。
特定導入遊技制御手段81は、BBゲームに移行した当初、小役の入賞の可能性がある通常遊技と同様の遊技動作の制御を行い、RBゲームに移行するための特定入賞図柄が有効入賞ライン上に揃うと、その後、RBゲームの遊技動作の制御を行うものである。
具体的には、特定導入遊技制御手段81は、RBゲームに移行するまでは、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって遊技を開始させ、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、有効入賞ライン上に入賞図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しを行わせるようになっている。
従って、特定導入遊技制御手段81は、RBゲームに移行するまでは、通常遊技と同様に、当否抽選手段90に小役を含めた抽選を毎回行わせるようになっている。
ここで、BBゲームは、通常、当該BBゲームにおいてRBゲームの実施回数が所定の最大回数(例えば、3回)に達する、或いは、当該BBゲームにおいて通常遊技と同様の遊技の実施回数が所定の最大回数(例えば、30回)に達すると、終了するようになっている。
このため、特定導入遊技制御手段81は、BBゲームが終了するまで、複数回のRBゲームを行うように制御を行い、1回目のRBゲームが終了した後は、通常遊技と同様の遊技動作が行われるように、その遊技動作を制御するようになっている。
また、BBゲームを終了させる条件は、当該BBゲームで行われたRBゲームの回数、或いは、通常遊技と同様の遊技の回数が、予め設定された最大回数に達したことに限らず、遊技者に払い出されたメダル枚数が予め設定された最大枚数に達したことでもよい。換言すると、BBゲームにおいて、遊技者に払い出されたメダル枚数が予め設定された最大枚数に達したら、BBゲームを終了するようにしてもよい。
特定遊技制御手段82は、RBゲームに移行すると、1枚のメダル投入で遊技を開始させた後、当該遊技の動作を制御するようになっている。具体的には、特定遊技制御手段82は、遊技者が1枚のメダルを投入し、回転リール40の回転駆動を開始させた後、回転リール40を停止した際に、所定の図柄が図柄表示窓13のセンターライン上に揃った場合に入賞とし、所定枚数のメダルをホッパーユニット65に払い出させるように遊技動作を制御するものとなっている。
ここで、RBゲームは、入賞するとメダルの払い出しがなされるJACゲームが予め定められた最大回数(例えば、12回)を越えない範囲で行われ、そのうち、予め定められた最大入賞回数(例えば、8回)の入賞が可能である。
すなわち、RBゲームは、JACゲームの実施回数が最大回数に達した時、或いは、JACゲームの実施における入賞回数が最大入賞回数に達した時のいずれか早い時に終了するようになっている。
(当否抽選手段90)
当否抽選手段90は、予め定めた抽選確率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当否抽選手段90による抽選結果が当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞となり、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
また、当否抽選手段90は、当否抽選によって当選フラグが成立させた際に、当選報知信号を発信するように形成されている。
この当否抽選手段90には、図2に示すように、当否抽選用の乱数を発生させる乱数発生手段91と、この乱数発生手段91が発生した乱数を所定の条件で抽出する乱数抽出手段92と、当否判定の際に当選領域が参照される当否判定テーブル93と、この当否判定テーブル93に基づいて当否判定を行う判定手段94とが設けられている。
乱数発生手段91は、予め設定された所定の数値領域内(例えば、十進数で0〜999の範囲内)で、当否抽選用の乱数を発生させるものである。
乱数抽出手段92は、予め設定された所定の条件が達成されたことを契機に、例えば、スタートスイッチ30が操作されたことを契機に、乱数発生手段91によって次々発生される乱数の中から一の乱数を抽出し、抽出した乱数を抽出乱数データとするものである。
当否判定テーブル93は、乱数発生手段91がとりうる乱数の全領域における所定の箇所に、BBゲーム等の各入賞役に対応した当選役の各々を決定する当選領域がそれぞれ割り当てられたものである。当否判定テーブル93としては、各当選役の当選する確率である抽選確率データが互いに異なる複数種類のものが用意されている。
判定手段94は、各遊技に対応した抽選確率データを有する当否判定テーブル93を選択し、選択した当否判定テーブル93と、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データとに基づいて、当否の判定及び当選の場合には当選役を決定するものである。具体的には、判定手段94は、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データと、選択した当否判定テーブル93における各当選領域の当否判定領域データとを照合し、乱数抽出手段92が抽出した抽出乱数データに一致する当否判定領域データが属する当選領域から、当否の判定及び当選役の決定を行うものである。
(演出制御手段22)
演出制御手段22は、特別当選フラグが成立した際に、当該特別当選フラグが成立したこと等を報知する当選報知演出、及び、当選報知演出以外の演出、例えば、遊技者が入賞した際に行われる入賞演出等を行うために、表示装置66A 、装飾ランプ部66B 及びスピーカ66C 等の演出手段66の制御を行うものである。
ここで、当選報知演出を行う際に表示装置66A に表示される演出画像は、表示装置66A の非遊技者用領域B側でのみ表示される報知演出画像となっている。
一方、当選報知演出以外の演出を行う際に表示装置66A に表示される演出画像は、遊技者用領域A及び非遊技者用領域Bの両方に表示される共用演出画像となっている。
そして、演出制御手段22には、図4に示すように、前述の当選報知演出以外の演出を行う際に、表示装置66A に共用演出画像を表示するのに必要な共用演出画像データを出力する演出画像出力手段22A と、前述の当選報知演出を行うために表示装置66A に当選報知画像を表示するのに必要な当選報知画像データを出力する当選報知画像出力手段22B とが設けられている。
このような演出制御手段22は、演出画像出力手段22A からの共用演出画像データと、当選報知画像出力手段22B からの当選報知画像データとを同時に出力することが可能となっている。これにより、表示装置66A は、遊技者用領域A及び非遊技者用領域Bの両方に共用演出画像を同時に表示すること、並びに、遊技者用領域A側にのみ共用演出画像を表示した状態で、非遊技者用領域B側に当選報知画像を表示することが可能となっている。
なお、演出制御手段22は、当否抽選手段90が当否抽選によりボーナスフラグである特別当選フラグを成立させた際に、当該当否抽選手段90から出力されるボーナスフラグの状態を示すステータス信号を受信し、ステータス信号に応じて報知演出を所定の確率で行うものであり、場合によっては、報知演出を行わないように演出動作を制御するものとなっている。
(不正行為検出制御手段23)
不正行為検出制御手段23は、当該スロットマシン1に対する不正行為を検出する機能と、不正行為を検出すると、不正行為がなされたことを報知する不正行為報知画像であるエラー表示画像を表示装置66A に表示させる機能とを有するものとなっている。
すなわち、不正行為検出制御手段23には、当該スロットマシン1に対する不正行為を検出すると、エラー表示画像を表示装置66A に表示するのに必要なエラー表示画像データを出力するエラー表示画像出力手段23A と、主に、当該スロットマシン1の内部的に貯められているメダルの枚数であるクレジットに関する不正行為を検出するための不正行為検出手段23B とが設けられている。
このうち、不正行為検出手段23B は、いわゆる「クレジット満タンゴト」や「ホッパーゴト」等の不正行為の検出が可能とされ、不正行為を検出すると、不正行為検出信号を発信するものとなっている。
具体的には、不正行為検出手段23B は、メダル投入口18に投入されたメダルを検知する投入スイッチ15等が発信する信号を受信し、受信した信号に基づいて、不正な方法により異常な速さでクレジット数を上昇させる不正行為、投入スイッチ15の内部に異物を長時間停滞させる不正行為、及び、投入スイッチ15の内部においてメダルを逆流させる不正行為等の不正行為を「クレジット満タンゴト」として検出するものとなっている。
また、不正行為検出手段23B は、「クレジット満タンゴト」以外の不正行為、例えば、前述した「ホッパーゴト」も検出可能である。具体的には、不正行為検出手段23B は、針金等の細長い器具をスロットマシン1の内部に挿入し、払出信号が発信されていないのに、強制的にホッパーユニット65を動作させる「ホッパーゴト」も不正行為の一つとして検出することが可能となっている。
(画像表示モード切換手段24)
画像表示モード切換手段24は、表示装置66A の画像表示モードを一画像表示モードから二画像表示モードへ切り換えるものとなっている。
すなわち、スロットマシン1の内部では、その動作を制御するために、各種の信号が発信され、これら各種の信号のうち、表示装置66A の画像表示モードを切り換える契機となる切換信号が設定されている。
そして、切換信号としては、不正行為を検出した際に不正行為検出手段23B が発信する不正行為検出信号と、当否抽選によって当選フラグが成立させた際に当否抽選手段90が発信する当選報知信号とが設定されている。
画像表示モード切換手段24は、不正行為検出信号及び当選報知信号のいずれかが発信されると、表示装置66A の画像表示モードを一画像表示モードから二画像表示モードへ切り換えるようになっている。
このような画像表示モード切換手段24には、一画像表示モード及び二画像表示モードの一方から他方への切換を行うモード切換手段24A と、当選報知画像出力手段22B からの当選報知画像データ、及び、エラー表示画像出力手段23A からのエラー表示画像データの一方を選択する画像選択手段24B と、画像表示モードが二画像表示モードとなっている場合、強制的に一画像表示モードに復帰させる強制復帰手段24C と、不正行為検出手段23B からの不正行為検出信号及び当否抽選手段90からの当選報知信号の論理和を演算する論理和演算手段24D とが設けられている。
モード切換手段24A は、表示装置66A の非遊技者用領域Bに向けて表示すべき画像の画像データを切り換えるものである。
より詳しく説明すると、モード切換手段24A は、遊技が開始されてから切換信号が出力されるまで、表示装置66A の非遊技者用領域Bに向けて表示すべき画像の画像データとして、演出画像出力手段22A からの共用演出画像データを表示装置66A へ送出するようになっている。
そして、モード切換手段24A は、切換信号が出力されてから所定時間が経過するまで、表示装置66A の非遊技者用領域Bに向けて表示すべき画像の画像データとして、当選報知画像出力手段22B からの当選報知画像データ、及び、エラー表示画像出力手段23A からのエラー表示画像データのうち、画像選択手段24B が選択したものを表示装置66A へ送出するようになっている。
以上において、当選報知画像データは、切換信号が出力されてから所定時間が経過するまで、送出が継続されるようになっているが、遊技者が遊技に入賞したら、所定時間が経過する前であっても、当選報知画像データの送出が停止され、元の共用演出画像データが送出されるようにしてもよい。
また、エラー表示画像データは、当選報知画像データと同様に、切換信号が出力されてから所定時間が経過するまで、エラー表示画像データの送出が継続されるようになっているが、遊技場の係員等が手動でリセット操作を行わない限りは、所定時間が経過しても、エラー表示画像データの送出が継続されるようにし、さらに、所定時間が経過し、且つ、前述のリセット操作が行われたことを条件に、エラー表示画像データの送出が停止し、元の共用演出画像データが送出されるようにしてもよい。
このようなモード切換手段24A を備えた制御装置20は、遊技が開始されてから切換信号が出力されるまで、非遊技者用領域B及び遊技者用領域Aの両方に同一の共用演出画像が表示されるように制御を行い、これにより、一画像表示モードが実行されるようになっている。
一方、制御装置20は、切換信号が出力されてから所定時間が経過するまで、遊技者用領域Aに共用演出画像が表示されるとともに、非遊技者用領域Bに当選報知画像及びエラー表示画像の一方が表示されるように制御を行い、これにより、遊技者用領域A及び非遊技者用領域Bのそれぞれに異なる画像が表示される二画像表示モードが実行されるようになっている。
画像選択手段24B は、不正行為検出手段23B から不正行為検出信号が出力されているか否かに応じて、当選報知画像出力手段22B からの当選報知画像データ、及び、エラー表示画像出力手段23A からのエラー表示画像データの一方を選択するものである。
すなわち、画像選択手段24B は、二画像表示モード時において、不正行為検出信号が出力されていないときには、表示装置66A の非遊技者用領域Bに向けて表示すべき画像の画像データとして、当選報知画像出力手段22B からの当選報知画像データを選択するようになっている。
一方、画像選択手段24B は、二画像表示モード時において、不正行為検出信号が出力されると、非遊技者用領域Bに向けて表示すべき画像の画像データとして、エラー表示画像出力手段23A からのエラー表示画像データを選択するようになっている。
論理和演算手段24D は、不正行為検出手段23B からの不正行為検出信号と、当否抽選手段90からの当選報知信号との論理和を演算し、その演算結果を切換信号として出力するものである。
そして、モード切換手段24A は、この論理和演算手段24D が出力する切換信号に応じて、表示装置66A の画像表示モードを一画像表示モードから二画像表示モードへ切り換える一方、論理和演算手段24D の切換信号が解除されると、表示装置66A の画像表示モードを二画像表示モードから一画像表示モードへ切り換えるようになっている。
換言すると、モード切換手段24A は、不正行為検出手段23B からの不正行為検出信号が出力される、あるいは、当否抽選手段90から当選報知信号が出力されると、画像表示モードを一画像表示モードから二画像表示モードへ切り換える一方、不正行為検出手段23B の不正行為検出信号及び当否抽選手段90の当選報知信号の両方が解除されると、画像表示モードを二画像表示モードから一画像表示モードへ切り換えるようになっている。
強制復帰手段24C は、近接センサ51からの頭部検出信号の出力がなくなると、表示装置66A の画像表示モードを強制的に一画像表示モードに復帰させるものである。
すなわち、強制復帰手段24C は、近接センサ51から頭部検出信号が発信されなくなると、論理和演算手段24D からの切換信号を遮断するものである。
そして、制御装置20は、切換信号が遮断されると、不正行為検出手段23B の不正行為検出信号及び当否抽選手段90の当選報知信号の両方が解除された状態となり、これにより、その時点まで、二画像表示モードとなっていた画像表示モードが、一画像表示モードに復帰するようになっている。
さらに、強制復帰手段24C は、近接センサ51から再び頭部検出信号を受信すると、それまで遮断されていた論理和演算手段24D からの切換信号を導通させ、モード切換手段24A に切換信号を受信させるようになっている。これにより、切換信号が復帰するようになっている。
そして、制御装置20は、切換信号が復帰すると、不正行為検出手段23B の不正行為検出信号及び当否抽選手段90の当選報知信号の両方が遮断状態から脱することとなり、これにより、その時点まで、一画像表示モードに復帰していた画像表示モードが、再度、二画像表示モードに移行するようになっている。
以上において、制御装置20は、切換信号の発信を検出し、且つ、近接センサ51から頭部検出信号を受信しているときに、画像表示モードを二画像表示モードに設定するように形成されたものとなっている。
次に、本実施形態に係る制御装置20による遊技制御処理及びエラー表示処理について図5〜図8を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係る制御装置20において、遊技制御処理及びエラー表示処理は、時分割多重方式により並列処理される。
ここでは、先に、遊技制御処理について説明した後に、エラー表示処理についての説明を行う。
スロットマシン1の電源が投入されると、遊技制御処理及び演出制御処理が開始され、スロットマシン1のゲームが開始される。この際、遊技制御処理は、図5の如く、ステップS1000から処理が開始される。
すなわち、図5に示すように、ステップS1000において、メダルの投入により操作が可能となったスタートスイッチ30の操作を検知する検知処理が行われ、スタートスイッチ30が操作されて、スタートスイッチ30の内部接点が閉じると、これに対応して、遊技スタート時の音声を出力する処理を開始する等、スタートスイッチ30の操作に対応した処理も行われ、この後、次のステップS1100へ進む。
ステップS1100において、当否抽選手段90により当否抽選処理が行われる。この後、次のステップS1200に進み、このステップS1200で、回転リール40の回転駆動を開始させてから、次のステップS1300に進む。
ステップS1300では、ストップスイッチ50の操作を検知する検知処理が行われ、ストップスイッチ50が操作されて、ストップスイッチ50の内部接点が閉じたことが検知されると、次のステップS1400へ進み、回転リール40の回転停止処理が行われ、回転リール40が停止し、この後、次のステップS1500へ進む。
ステップS1500では、三個の回転リール40に対応するすべてのストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50がすべて操作されたと判定された場合、次のステップS1600へ進む。
一方、ステップS1500で、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50がすべて操作されていないと判定された場合、ステップS1300に戻る。
ステップS1600において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合には、次のステップS1700へ進み、ステップS1700で、入賞図柄に対応する枚数のメダルが払い出された後、一回分の遊技が終了する。
一方、ステップS1600で、入賞していないと判定された場合、ステップS1700をスキップして、一回分の遊技が終了する。
次に、前述の遊技制御処理におけるステップS1100の当否抽選処理について、図6を参照しながら、さらに詳しく説明する。
当否抽選処理では、まず、図6に示すように、ステップS1110において、当否抽選手段90の乱数発生手段91により発生された乱数の中から乱数抽出手段92によって乱数が抽出される。この抽出処理が完了したら、次のステップS1120へ進む。
ステップS1120において、抽出された乱数が乱数抽出手段92の内部に記憶され、この後、次のステップS1130へ進み、ステップS1130で、判定手段94により、抽出された乱数と、当否判定テーブル93の当否判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップS1140に進む。
ステップS1140において、判定手段94により、抽出された乱数が、当否判定テーブル93のどの当選領域に含まれるかが判定され、これにより当選役についての評価が行われ、この評価が完了したら、次のステップS1150へ進む。
ステップS1150では、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。この設定が完了すると、当否抽選処理が終了する。
続いて、前述の遊技制御処理におけるステップS1400のリール回転停止処理について、図7を参照しながら、さらに詳しく説明する。
リール回転停止処理では、まず、図7に示すように、ステップS1410において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、ステップS1410で、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合には、次のステップS1420へ進み、反対に、蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合には、ステップS1440へ進む。
ステップS1420では、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる、換言すると、図柄を1個ずつ蹴飛ばす蹴飛ばし処理を行い、この後、次のステップS1420へ進む。
ステップS1430では、ステップS1420において蹴飛ばされた最後の図柄が延べ4個目に達したか否かが判定される。このステップS1430で、ストップスイッチ50が操作された後に、最後に蹴飛ばされた図柄が延べ4個目に達したと判定された場合には、ステップS1460へ進み、反対に、最後に蹴飛ばされた図柄が延べ4個目に達していないと判定された場合には、ステップS1410に戻る。
一方、ステップS1410において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定されたため、ステップS1440に進んだ場合には、ステップS1440において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。
そして、ステップS1440で、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップS1450へ進み、反対に、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップS1460へジャンプする。
ステップS1450では、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、ステップS1450で、引き込み設定が達成されたと判定された場合には、ステップS1460へ進み、反対に、ステップS1450で、引き込み設定が達成されていないと判定された場合には、ステップS1420へ進む。
ステップS1460では、回転リール40の回転を停止させる停止処理が行われ、このステップS1460における停止処理の完了をもって、リール回転停止処理が終了する。
次いで、本実施形態に係る制御装置20によるエラー表示処理について図8を参照しながら説明する。
前述のように、スロットマシン1の電源が投入されると、遊技制御処理及びエラー表示処理が開始され、スロットマシン1のゲームが開始される。この際、エラー表示処理は、図8の如く、ステップS2100から実際の処理が開始される。
すなわち、図8に示すように、ステップS2100では、その時点における表示装置66A の画像表示モードが二画像表示モードであるか否かが判断される。
このステップS2100で、画像表示モードが二画像表示モードである、と判断された場合には、後述するステップS2500へ進む。
一方、ステップS2100で、画像表示モードが二画像表示モードである、と判断されなかった場合には、次のステップS2200へ進む。
ステップS2200では、不正行為が検出されているか否か、更に具体的にいうと、不正行為検出制御手段23に設けられている不正行為検出手段23B が不正行為検出信号を発信しているか否かが判断される。
このステップS2200で、不正行為が検出されている、と判断された場合には、ステップS2210へ進み、不正行為が検出されている、と判断されなかった場合には、ステップS2300へ進む。
ステップS2210では、エラー表示画像出力手段23A にエラー表示画像データを出力させるエラー表示画像出力処理を開始させ、エラー表示画像出力処理が開始したら、次のステップS2220へ進む。
ステップS2220では、近接センサ51が遊技者αの頭部を検出しているか否かが判断される。そして、このステップS2220で、遊技者αの頭部を検出している、と判断されなかった場合には、画像表示モードの切換処理を行わずに、エラー表示処理を終了する。
一方、ステップS2220で、遊技者αの頭部を検出している、と判断された場合には、ステップS2400へ進む。
ステップS2400では、画像表示モードを一画像表示モードから二画像表示モードへ切り換える切換処理を行う。すると、表示装置66A の非遊技者用領域Bに向けてエラー表示画像が表示される。このエラー表示画像が表示されてから、所定時間が経過したら、当該エラー表示処理は終了する。
前述したステップS2200で、不正行為が検出されている、と判断されなかったために進んだステップS2300では、当選フラグが成立したか否か、更に具体的にいうと、当否抽選手段90が当選報知信号を発信しているか否かが判断される。
このステップS2300で、当選フラグが成立している、と判断された場合には、ステップS2310へ進み、当選フラグが成立している、と判断されなかった場合には、画像表示モードの切換処理を行わずに、エラー表示処理を終了する。
ステップS2310では、当選報知画像出力手段22B に当選報知画像データを出力させる当選報知画像出力処理を開始させ、当選報知画像出力処理が開始したら、次のステップS2315へ進む。
ステップS2315では、近接センサ51が遊技者αの頭部を検出しているか否かが判断される。そして、このステップS2315で、遊技者αの頭部を検出している、と判断されなかった場合には、画像表示モードの切換処理を行わずに、エラー表示処理を終了する。
一方、ステップS2220で、遊技者αの頭部を検出している、と判断された場合には、ステップS2400へ進む。
ステップS2400では、画像表示モードを一画像表示モードから二画像表示モードへ切り換える切換処理を行う。すると、表示装置66A の非遊技者用領域Bに向けて当選報知表示画像が表示される。この当選報知表示画像が表示されてから、所定時間が経過したら、当該エラー表示処理は終了する。
ところで、エラー表示処理の最初ステップであるステップS2100で、画像表示モードが二画像表示モードである、と判断された場合に進んだステップS2500では、近接センサ51が遊技者αの頭部を検出しているか否かが判断される。
そして、ステップS2500で、遊技者αの頭部を検出している、と判断された場合には、そのままエラー表示処理を終了する。
一方、ステップS2500で、遊技者αの頭部を検出している、と判断されなかった場合には、ステップS2510へ進む。
ステップS2510では、画像表示モードを二画像表示モードから一画像表示モードへ切り換える切換処理を行い、この画像表示モードの切換処理が完了したら、当該エラー表示処理は終了する。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、表示装置66A として、遊技者用領域A及び非遊技者用領域Bの二つの視野角領域が設定されたデュアルビュー液晶表示装置を採用したので、遊技者αが自然な姿勢で遊技を行っている場合には、遊技者用領域Aに向けて表示される画像のみを視認できるが、非遊技者用領域Bに向けて表示される当選報知画像やエラー表示画像については、遊技者αが視認できないようにすることができる。
また、切換信号の発信が検出されるまで、表示装置66A の遊技者用領域A及び非遊技者用領域Bの両方に同一の画像が表示されるようにしたので、切換信号の発信が検出されていない状態では、遊技者用領域Aと非遊技者用領域Bとの区別がなく、非遊技者用領域Bの位置を把握するために、遊技者αが非遊技者用領域Bへ頭部を移動させても、非遊技者用領域Bの位置を把握できない。
さらに、遊技が開始されてから切換信号が発信されるまで、非遊技者用領域Bであろうと思われる位置に遊技者αが頭部を配置し、切換信号の発信によって画像が別の画像に切り換わることを確認することができれば、遊技者αは、非遊技者用領域Bの位置を正確に把握できるが、発信時期が特定できない切換信号の発信がなされるまで、非遊技者用領域Bであろうと思われる位置に頭部を置き続ける、換言すると、不自然な姿勢を維持することは、誰の目からもても不審な挙動となるので、周囲にいる他の遊技者やスロットマシン1の管理者の注意を引き付けるので、遊技者αが当該行為に及ぶことを抑止することができる。
従って、遊技者αが非遊技者用領域Bの位置を正確に把握するのは困難となり、非遊技者用領域Bに向けて表示される画像を視認することも困難となるので、これにより、遊技者αには知られないように、遊技者α以外の者に報知すべき内容を表示装置66A の画面に表示することができる。
また、遊技者用領域Aに向けて表示される画像が見える範囲内に遊技者αの頭部があることを検出する近接センサ51を設け、遊技者用領域Aに対して表示される画像が見える範囲から遊技者の頭部が逸脱したことを検出できるようにし、且つ、遊技者用領域Aから遊技者αの頭部が逸脱すると、画像表示モードが二画像表示モードから一画像表示モードへ戻ってしまうようにしたので、遊技者α以外の者に報知すべき内容を表示装置66A の画面に表示しても、遊技者αには当該報知内容を知られないようにすることを確実に実現することができる。
さらに、不正行為が発生したことを報知する不正行為報知画像であるエラー表示画像を非遊技者用領域Bに向けて表示するようにしたので、遊技者用領域Aに対して表示される画像には、不正行為が発生したことを報知するエラー表示画像が表示されず、遊技者αが不正行為をしている場合には、当該遊技者αに、その旨が報知されることがなく、エラー表示画像が遊技者αの逃走を促すための契機になることを防止することができる。
また、万が一、当該不正行為の検出が誤りだった場合には、遊技者αは、不正行為の発生を報知するエラー表示画像に気が付かないので、当該遊技者αに不快な思いをさせることがなく、遊技者αにそのまま遊技を継続してもらうことができる。
さらに、当選フラグが成立している旨を報知する当選報知画像を非遊技者用領域Bに向けて表示するようにしたので、遊技者用領域Aに対して表示される画像には、当選した旨を報知する画像が表示されないので、遊技者αが当選しても、当該遊技者αに、その旨が報知されることがない。
しかしながら、ペアシートに設ける等により、当該スロットマシン1を二人の遊技者で使用できるようにし、且つ、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50を操作しやすい位置についた一方の遊技者αには、遊技者用領域Aの表示を視認できるようにするとともに、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50を操作し難い位置についた他方の遊技者には、非遊技者用領域Bの表示を視認できるようにすれば、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50を操作しやすい位置についた一方の遊技者αに、当選した旨を報知する画像を見ることができる他方の遊技者が、当選した旨を報知することで、ボーナスゲーム等のチャンスを確実にものにすることができ、これにより、二人の連携プレーが行われるようになり、二人一組で行う遊技の興趣性を更に一層向上することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、液晶表示装置としては、回転リール40の図柄61を遊技者αに見せるために設けられた図柄表示窓13の側方に配置された表示装置66A に限らず、図9に示すように、図柄表示窓13の上方に配置された表示装置66D でもよい。このような表示装置66D は、図柄表示窓13の上方において、スロットマシン1の左右方向における中央部分に配置することもできる。
また、液晶表示装置としては、二つの視野角領域が設定されたデュアルビュー液晶表示装置に限らず、図10に示すように、三つの視野角領域が設定されたマルチビュー液晶表示装置66E でもよい。
この際、三つの視野角領域が設定されたマルチビュー液晶表示装置66E を採用する場合、図10の如く、マルチビュー液晶表示装置66E をスロットマシン1の左右方向における中央部分に配置し、三つの視野角領域のうち、中央の視野角領域を遊技者用領域Aとし、その両側に配置された二つの視野角領域を非遊技者用領域Bとすることができる。
さらに、液晶表示装置としては、複数の視野角領域が横方向(略水平方向)に並んだマルチビュー液晶表示装置66A, 66Eに限らず、図11に示すように、二つの視野角領域が縦方向(略鉛直方向)に並んだマルチビュー液晶表示装置66F でもよい。
なお、遊技機としては、スロットマシンに限らず、パチンコ機等でもよく、本発明は、表示装置を備えた遊技機全般に適用することができる。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの全体を示す正面図である。 前記本実施形態の遊技者用領域及び非遊技者用領域を説明するための模式図である。 前記実施形態に係る制御装置を示すブロック図である。 前記実施形態に係る制御装置の要部を示すブロック図である。 前記実施形態の遊技制御処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の当否抽選処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態のリール回転停止処理を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態のエラー表示処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の変形例に係るスロットマシンを示す正面図である。 本発明の変形例を示す平面図である。 本発明の異なる変形例を示す側面図である。
符号の説明
1 遊技機としてのスロットマシン
20 制御装置
66A,66D,66E,66F 液晶表示装置としての表示装置
A 遊技者用領域
B 非遊技者用領域

Claims (4)

  1. 画面に様々な画像を表示することができる液晶表示装置を使用して、遊技状況に関連した演出表示を行うようになっている遊技機であって、
    前記液晶表示装置は、当該遊技機で遊技を行う遊技者に応じた視野角の範囲に設定された遊技者用領域、及び、この遊技者用領域から逸脱した視野角の範囲に設定された非遊技者用領域の各々に向けて、それぞれ異なる画像を表示することが可能となっているマルチビュー液晶表示装置とされ、
    前記液晶表示装置の表示動作の制御を含め、当該遊技機の動作全般を制御するための制御装置が設けられ、
    前記制御装置には、前記液晶表示装置の画像表示動作に係る画像表示モードとして、前記遊技者用領域及び前記非遊技者用領域の両方に向けて同時に同一の画像を表示させる一画像表示モードと、前記遊技者用領域及び前記非遊技者用領域のそれぞれに向けて異なる画像を表示させる二画像表示モードとが設定され、
    前記制御装置は、当該遊技機の内部で各種の信号が発信されたことを検出可能とされ、発信を検出できる信号のうち、少なくとも一の信号が前記液晶表示装置の画像表示モードを切り換える契機となる切換信号として設定され、この切換信号の発信を検出すると、前記液晶表示装置の画像表示モードを一画像表示モードから二画像表示モードへ切り換えるように形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記切換信号として、不正行為を検出したときに発信される不正行為検出信号が設定され、
    前記制御装置は、不正行為検出信号の発信を検出すると、前記液晶表示装置の画像表示モードを一画像表示モードから二画像表示モードへ切り換え、前記液晶表示装置の前記非遊技者用領域に不正行為が発生したことを報知する不正行為報知画像を表示させるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記切換信号として、当否を抽選する当否抽選によって当選フラグが成立したときに発信される当選報知信号が設定され、
    前記制御装置は、当選報知信号の発信を検出すると、前記液晶表示装置の画像表示モードを一画像表示モードから二画像表示モードへ切り換え、前記液晶表示装置の前記非遊技者用領域に当選フラグの成立を報知する当選報知画像を表示させるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記遊技者用領域に向けて表示される画像が見える範囲内に遊技者の体があることを検出すると、前記制御装置へ検出信号を発信する遊技者検出センサが設けられ、
    前記制御装置は、前記切換信号の発信を検出し、且つ、前記遊技者検出センサから前記検出信号を受信しているときに、画像表示モードを二画像表示モードに設定するように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の遊技機。
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