JP4609830B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンパクトディスクなどの光学的記録媒体の普及や、光通信システムの普及に伴い、その光源として用いられる半導体レーザ装置への需要が高まっている。従来から、半導体レーザ装置として、埋め込みメサストライプ構造の半導体レーザ装置が用いられている。
【0003】
図7は、一般的な埋め込みメサストライプ型の半導体レーザ装置の構造を示す縦断面図である。この半導体レーザ装置1は、p型半導体基板2の上面にp型クラッド層3、活性層4およびn型クラッド層5aを有する。p型クラッド層3、活性層4およびn型クラッド層5aは、メサストライプ6を形成している。なお、メサストライプ6のストライプ方向は紙面に垂直である。また、メサストライプ6の側方には、p型分離層7、n型ブロック層8およびp型ブロック層9が形成され、メサストライプ6を埋め込んでいる。さらに、n型クラッド層5aおよびp型ブロック層9の上面に、n型クラッド層5b、n型コンタクト層10およびn側上部電極11が形成されている。また、p型半導体基板2の下面に、p側下部電極12が形成されている。
【0004】
p側下部電極12およびn側上部電極11は、図示しない電源に接続され、半導体レーザ装置1に電流が供給される。供給された電流は、p型半導体基板2、p型クラッド層3、活性層4、n型クラッド層5a、n型クラッド層5bおよびn型コンタクト層10を通ってn側上部電極11に至る。ここで、活性層4は、電流が注入されることによりレーザ光を生じる。また、p型分離層7、n型ブロック層8およびp型ブロック層9は、電流の制御を行い、電流が活性層4に注入されるようにする。
【0005】
ここで、メサストライプ6の形成には、ドライエッチングを用いている。ドライエッチングは、エッチングの方向が制御可能な異方性エッチングであり、ほぼ垂直なエッチング形状が得られるので、メサストライプ6の側面をほぼ垂直にし、所望のパターンに対して忠実に加工することができる。エッチングガスとしては、半導体材料がInP系の場合には、炭化水素系ガスまたは塩素ガスが用いられる。塩素ガスによるドライエッチングは、加工速度が速いという特徴を有し、一方、メタン水素混合ガスを用いたドライエッチングは、加工速度は遅いが、製造される半導体レーザ装置の信頼性に特に優れている。
【0006】
次に、図8〜10を参照して、半導体レーザ装置1の製造方法について説明する。図8(a)において、p型半導体基板2の上面に、p型クラッド層3、活性層4およびn型クラッド層5aを順にエピタキシャル成長法などを用いて形成する。次に、n型クラッド層5aの上面にSiO膜13をCVD(chemical vapor deposition)法あるいはスパッタ法などにより成膜する。その後、SiO膜13上面にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィを用いてストライプ形状のレジスト14を形成する(図8(b))。更に、レジスト14をマスクとして、SiO膜13をプラズマエッチングした後、有機溶剤等によりレジスト14を除去する(図8(c))。
【0007】
続いて、図9(a)に示すように、ストライプ形状となったSiO膜13をマスクとして、n型クラッド層5a、活性層4およびp型クラッド層3の途中までをエッチングし、メサストライプ6を形成する。この時、エッチングは、炭化水素系のドライエッチングガス(図中の符号D1)を用いたドライエッチングである。このため、メサストライプ6の形状は、SiO膜13の幅を忠実に再現し、その側面はほぼ垂直となる。なお、このSiO膜13は、後の工程である埋め込み成長においてもマスクの役割を果たす。
【0008】
このドライエッチングは、炭化水素系ガスを用いているため、マスクであるSiO膜13上に、ドライエッチングの残渣物15として炭化水素系の重合物の堆積が起こる。この残渣物15が堆積したままだと、その後の埋め込み成長においてマスク上にも成長が起こってしまい不都合なので、図9(b)(c)に示すように、酸素プラズマ(図中の符号P1)によるアッシングにより後処理を行い、残渣物15を除去する。
【0009】
次に、図10において、メサストライプ6の側面およびp型クラッド層3の上面に、p型分離層7、n型ブロック層8、p型ブロック層9を、順次埋め込み成長させる。さらに、SiO膜13をバッファードフッ酸(BHF)を用いたウェットエッチングにより除去し、n型クラッド層5aおよびp型ブロック層9の上面に、図7に示すようにn型クラッド層5b、n型コンタクト10およびn側上部電極11を形成し、また、p型半導体基板2の下面にp側下部電極12を形成することによって、半導体レーザ装置1を得ることができる。
【0010】
上記のように、ドライエッチング後の残渣物を除去するために、酸素プラズマを用いたアッシングが行われるが、この時にメサ側面の酸化が起こり、その後の埋め込み成長時にp型半導体へのドーパントとして用いられる亜鉛(Zn)が取り込まれやすくなるという弊害がある。このような活性層付近での高濃度のZnの存在は、光吸収をもたらし、レーザ特性の悪化をもたらす原因となる。これを避けるために、メサ側面の酸化された部分を除去するための方法として、メサ側面をウェットエッチングする方法(特許文献1)や、メサ側面を硫化アンモニウムにより清浄化する方法(特許文献2)が提案されている。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−033305号公報
【特許文献2】
特開平08−250459号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ドライエッチングにより生じる残渣物を除去するために酸素プラズマによるアッシングを行い、更にアッシングによる影響を取り除くためにメサ側面のウェットエッチングを行う方法では、ドライエッチングの特徴であるメサの垂直性が失われるという問題がある。また、アッシングによる影響を取り除くためにメサ側面を硫化アンモニウムで清浄化する方法では、その後の埋め込み成長で異常成長が起こり易いという問題がある。
以上に鑑み、本発明は、半導体装置の製造において、ドライエッチング後の表面への悪影響のない方法により残渣物を除去することを目的としてなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の発明は、半導体表面の選択領域にマスクを形成し、ドライエッチングにより該マスクを利用して前記半導体表面への加工処理を行う工程を有する半導体装置の製造方法において、前記マスクは少なくとも二つの層からなり、前記加工処理の後に、他の層の形成工程を間にはさむことなく、ウェットエッチングにより前記マスクのうち一つの層を選択的に除去するエッチング工程を含み、前記マスクは、上部層および下部層の二つの層からなり、前記上部層が前記ウェットエッチングにおけるエッチング速度の大きい材料で構成されることによって、前記ウェットエッチング後に前記上部層が除去され、前記ドライエッチングに炭化水素系ガスが用いられ、前記上部層がSiO 膜であり、前記下部層がSiN 膜であることを特徴とするものである。
この請求項1の発明により、加工処理の後に、多層状のマスクのうち一部の層が除去される。また、この請求項1の発明により、加工処理が行われた後に、二層マスクのうち上部層のみが除去され、下部層が半導体表面に残された状態となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について具体的実施例を挙げながら説明する。なお、図面は模式的なものであり、各部分の厚みと幅の関係、各部分の大きさの比率などは、現実のものと異なることに留意する必要がある。
【0018】
[実施例1] 図1は、本実施例の方法により作製される半導体装置21の縦断面図である。この半導体装置21は、p型半導体基板2の上面にp型クラッド層3、活性層4およびn型クラッド層5aを有する。p型クラッド層3、活性層4およびn型クラッド層5aは、メサストライプ6を形成している。なお、メサストライプ6のストライプ方向は紙面に垂直である。また、メサストライプ6の側方には、p型分離層7、n型ブロック層8およびp型ブロック層9が形成され、メサストライプ6を埋め込んでいる。更に、半導体装置21は、n型クラッド層5aの上にSiN膜13aを有する。
【0019】
次に、図2および図3を参照して、半導体装置21の製造方法について説明する。図2において、まず、p型半導体基板2の上面に、p型クラッド層3、活性層4およびn型クラッド層5aを順にエピタキシャル成長法により形成する。次に、n型クラッド層5aの上面に200nm厚さのSiN膜13a、100nmのSiO膜13bを順に、CVD法またはスパッタ法などにより成膜する。その後、SiO膜13b上面にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィを用いてストライプ形状のレジスト14を形成する(図2(a))。更に、レジスト14をマスクとして、SiN膜13aおよびSiO膜13bをプラズマエッチングした後、有機溶剤等によりレジスト14を除去する(図2(b))。
【0020】
このようにして、後述するドライエッチングのための二層マスク13が形成される。ここで、下部層であるSiN膜13aについては、後述するバッファードフッ酸(BHF)によるウェットエッチングにおいて、エッチング耐性を十分に有するような組成とする。一般にBHFによるSiNのエッチング速度は、Siの組成比が高いほど小さくなる。Siの組成比は、エリプソメトリー等で屈折率を測定することにより、知ることができる。たとえば、エリプソメトリーにより測定された屈折率が2.0以上であれば、十分なエッチング耐性を得ることができる。
また、上部層であるSiOは、BHFによりエッチングされやすい性質を持つ。
【0021】
続いて、図3(a)に示すように、ストライプ形状となったSiN膜13aおよびSiO膜13bをマスクとして、n型クラッド層5a、活性層4およびp型クラッド層3の途中までをドライエッチングし、メサストライプ6を形成する。この時、ドライエッチングに、メタン水素混合ガス等の炭化水素系のドライエッチングガス(図3(a)における符号D1)を用いる。このため、メサストライプ6の形状は、SiN膜13aおよびSiO膜13bの幅を忠実に再現し、その側面はほぼ垂直となる。
【0022】
上記のようにドライエッチングに炭化水素系ガスを用いているため、ドライエッチング後には、マスクであるSiO膜13bの上面に炭化水素系重合物からなる残渣物15が堆積している。ここで、BHF(HF:7.2%、NHF:33.6%)中で1分間処理を行うことにより、図3(b)に示すように、側面からSiO膜13bがウェットエッチングされ、消失する。それに伴って、SiO膜13b上に堆積していた残渣物15がリフトオフ式に除去され、SiN層13aの表面が露出する(図3(c))。
【0023】
次に、以下のようにメサ側方部の埋め込み成長により、図1に示された半導体装置21を作製する。すなわち図1に示すように、メサストライプ6の側面およびp型クラッド層3の上面に、p型分離層7、n型ブロック層8およびp型ブロック層9を順次埋め込み成長させる。こうして半導体装置21を得ることができる。
【0024】
更に、この半導体装置21のSiN膜13aをBHFを用いたウェットエッチングにより除去し、コンタクト層および電極を形成することで、半導体レーザ装置を得ることができる。この半導体レーザ装置の構造は、従来のものと同様であるので、一般的な半導体レーザ装置の縦断面図を示す図7を用いて説明する。図1に示された半導体装置21のn型クラッド層5aおよびp型ブロック層9の上面に、n型クラッド層5b、n型コンタクト層10およびn側上部電極11を形成する。さらに、p型半導体基板2の下面に、p側下部電極12を形成する。以上のようにして、図7の半導体レーザ装置1を得ることができる。
【0025】
以上説明したように、この実施の形態に示した半導体装置21は、メサストライプ6を形成するためのドライエッチングの際に、SiN膜13aとSiO膜13bからなる二層マスク13を用い、ドライエッチング後に、上部層であるSiO膜13aをウェットエッチングで除去するため、SiO膜13b上に堆積していた残渣物15が除去され、下部層であるSiN膜13aが残される。このSiN膜13aをマスクとして次工程である埋め込み成長を行うが、この際、上述のようにマスク上にドライエッチングの残渣物が存在しないため、選択成長が良好に行われ、良好な製造歩留まりが得られる。また、残渣物が存在しないことによって、従来必要とされていた残渣物除去のための工程が必要でないため、メサストライプ側面にダメージを与えることなく、信頼性に優れた半導体レーザ装置を製造することができる。
【0026】
なお、マスクを構成する材料は、上部層としては、BHFなどの適切なエッチング液によるエッチング速度が大きいものであれば良く、また、下部層としては上記のエッチング液によるエッチング速度が小さく、かつ後の工程である埋め込み成長においてもマスクとして機能するものであれば良いので、SiN膜とSiO膜の組合せに限定されるものではない。また、上部層と下部層のエッチング速度比を示す選択比は大きいほど好ましいが、およそ9以上あれば十分である。
【0027】
また、二層マスクを構成する上部層および下部層の厚さについては、本実施例では100nmおよび200nmとしたが、これに限定されるものではない。二層マスクの厚さとしては、少なくともドライエッチングに対して十分な耐性を持つだけの厚さが望ましいが、あまりに厚いと応力により半導体基板に反りが生じるため、そのような反りが生じないような厚さとする。
【0028】
[実施例2] 上の実施例1では、二層マスクを用いた加工処理の後にウェットエッチングにより上部層を除去する場合について説明したが、これは、加工処理の次の工程として、同じマスク領域を用いた選択的な埋め込み成長が行われる場合に特に効果的であった。実施例2では、加工処理を行った後はマスクが不要になるような場合についての本発明の適用例を説明する。
【0029】
InPなどの半導体をドライエッチングする場合、エッチングガスとしては、実施例1に挙げたような炭化水素系ガスのほかに、塩素系ガスが挙げられる。塩素系ガスは、炭化水素系ガスに比べてはるかに大きなエッチング速度が得られることが特徴である。本実施例では、塩素系ガスによるドライエッチングの際、マスクを二層構造とし、下部層としてSiO膜、上部層として次に説明するようなハードベークドレジストを用いる。ドライエッチングの後、下部層に対するエッチング速度の大きなウェットエッチャントを用いて下部層を除去することにより、上部層であるハードベークドレジストが同時に除去される。
【0030】
例として、特に高速動作に適したトレンチ(溝)構造を有する半導体レーザ装置を製造する場合について説明する。この半導体レーザ装置は埋め込みメサストライプ型レーザであり、電流が注入されるメサストライプ部の側方部にトレンチが形成されているため、寄生容量が低減され、数GHz以上といった高速動作に適している。
【0031】
まず、実施例1の場合と同様に、図1に示す半導体装置21を作製する。この中で、ドライエッチングによるメサストライプ6の形成を行う際に、実施例1で示した本発明の方法を用いても良い。
【0032】
図4〜6は、作製された半導体装置21を用いて、トレンチ構造を持った半導体レーザ装置を製造する方法を示す縦断面図である。図4(a)において、p型分離層7、n型ブロック層8およびp型ブロック層9を埋め込み成長する。続いて、n型上部クラッド層5aとp型ブロック層9の上に、n型上部クラッド層5bおよびn型コンタクト層10を順に成長する。その上に、フォトリソグラフィを用いてレジスト(図示せず)をパターニングし、蒸着・リフトオフ法によりストライプ電極22を形成する。
【0033】
次に、図4(b)に示すように、コンタクト層10およびストライプ電極22の上面に、CVD法またはスパッタ法などにより100nm厚さのSiO膜23を形成する。その上にフォトリソグラフィを用いて、20μmの開口幅wを持ったレジストパターニングを行い、200℃で15分間ベーキングを行って厚さ2μmのハードベークドレジスト24を形成する。次に、ハードベークドレジスト24をマスクとして、SiO膜23をプラズマエッチングにより除去する。
【0034】
このようにして、図5(a)に示すように二層マスク25が形成される。すなわちこの二層マスク25は、上部層がハードベークドレジスト24で、下部層がSiO膜23で構成されており、本発明の特徴となるものである。
【0035】
図5(b)に示すように、この二層マスク25をエッチングマスクとして、塩素系ガス(図中の符号D3)を用いたドライエッチングを行い、p型下部クラッド層3までの深さのトレンチ26を形成する。
【0036】
その後、図6(a)に示すように、BHF(HF:7.2%、NHF:33.6%)を用いたウェットエッチングを1分間行うことによりSiO膜23が側方から除去されていく。この時、上部層であるハードベークドレジスト24も同時に除去される。なお、図6(a)は二層マスク25の周辺を拡大したものである。
【0037】
その後、図6(b)においてトレンチを含む表面全体に保護膜となる誘電体膜27をCVD法などにより成膜する。続いて、誘電体膜27のうち、ストライプ電極22の上部のみをプラズマエッチングにより除去し、引き出し電極28を蒸着・リフトオフ法により形成する。最後に、p型半導体基板2の下面にp側下部電極12を形成する。
【0038】
以上のように、本実施例では、トレンチ26を形成するためのドライエッチングの際に、エッチングマスクを、下部層であるSiO膜23と上部層であるハードベークドレジスト24からなる二層マスク構造とし、ドライエッチング後にSiO膜23をウェットエッチングで側方から除去するため、従来ハードベークドレジストを除去するのに必要であった、有機溶剤を用いた超音波洗浄等の必要がなく、しかも従来に比して確実にレジスト除去を行うことができ、その後の工程の安定性に効果的である。
【0039】
ところで、本発明の特徴である多層マスクを用いた加工処理は、ドライエッチングに限るものではない。たとえば、半導体に高エネルギーのイオンを打ち込んで高抵抗領域を形成するイオンインプラを行う際にも、マスクとしてハードベークドレジストが使用され、イオンインプラ後はハードベークドレジストの除去が行われるが、このような場合においても、本発明の多層マスクを用いることにより、簡単で確実なハードベークドレジスト除去を行うことができる。
【0040】
以上、実施例1および2には、加工処理用のマスクを二層マスクとした場合について説明したが、場合によっては、マスクは三層以上でも良く、そのうちの特定の層のみをウェットエッチングされやすい組成とするような構成にしてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の半導体装置の製造方法は、少なくとも二つの層からなるマスクを利用して半導体の加工処理を行い、その後前記マスクのうち一つの層を選択的に除去するウェットエッチング工程を含むことが特徴である。
【0042】
マスクのうち最上部の層を除去する方法は、ドライエッチングにより生じる残渣物の除去方法として特に有効である。たとえば埋め込みストライプ型半導体レーザのメサストライプ作製時に、マスクを二層構造とし、ドライエッチングによりメサを形成した後に上部層のみをウェットエッチングすることによって、マスク上のドライエッチング残渣物を効果的に、かつ後の工程に悪影響を及ぼさずに除去することができる。したがって、その後の埋め込み成長を歩留まり良く行うことができると共に、信頼性に優れた半導体レーザ装置を製造することができる。
【0043】
また、マスクのうち最下部の層を除去する方法は、エッチング等の加工処理にマスクが使用された後にマスクを完全に除去したい場合に適している。特に、ハードベークドレジストのように通常の方法では除去しにくい層を含むマスクの場合に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の実施例1の方法により製造される半導体装置の縦断面図である。
【図2】(a)(b)は、図1に示した半導体装置の製造方法を示す説明図(その1)である。
【図3】(a)(b)(c)は、図1に示した半導体装置の製造方法を示す説明図(その2)である。
【図4】(a)(b)は、本発明の実施例2の方法により製造される半導体レーザ装置の製造方法を示す説明図(その1)である。
【図5】(a)(b)は、本発明の実施例2の方法により製造される半導体レーザ装置の製造方法を示す説明図(その2)である。
【図6】(a)(b)は、本発明の実施例2の方法により製造される半導体レーザ装置の製造方法を示す説明図(その3)である。
【図7】は、一般的な埋め込みメサストライプ型の半導体レーザ装置の縦断面図である。
【図8】(a)(b)(c)は,図7に示した半導体レーザ装置の製造方法を示す説明図(その1)である。
【図9】(a)(b)(c)は,図7に示した半導体レーザ装置の製造方法を示す説明図(その2)である。
【図10】は、図7に示した半導体レーザ装置の製造方法を示す図(その3)である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ装置
2 p型半導体基板
3 p型クラッド層
4 活性層
5a n型クラッド層
5b n型クラッド層
6 メサストライプ
7 p型分離層
8 n型ブロック層
9 p型ブロック層
10 n型コンタクト層
11 n側上部電極
12 p側下部電極
13、13b、23 SiO
13a SiN
14 レジスト
15 残渣物
21 半導体装置
22 ストライプ電極
24 ハードベークドレジスト
25 二層マスク
26 トレンチ
27 誘電体膜
28 引き出し電極
D1、D2、D3 ドライエッチングガス
P1 酸素プラズマ
w 開口幅

Claims (1)

  1. 半導体表面の選択領域にマスクを形成し、ドライエッチングにより該マスクを利用して前記半導体表面への加工処理を行う工程を有する半導体装置の製造方法において、
    前記マスクは少なくとも二つの層からなり、
    前記加工処理の後に、他の層の形成工程を間にはさむことなく、ウェットエッチングにより前記マスクのうち一つの層を選択的に除去するエッチング工程を含み、
    前記マスクは、上部層および下部層の二つの層からなり、
    前記上部層の前記エッチング工程におけるエッチング速度が前記下部層の前記エッチング工程におけるエッチング速度より大きくなるような材料で構成されることによって、前記エッチング工程の後に前記上部層が除去され、
    前記ドライエッチングに炭化水素系ガスが用いられ、
    前記上部層がSiO膜であり、前記下部層がSiN膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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