JP4609735B2 - 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録再生装置 - Google Patents

情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4609735B2
JP4609735B2 JP2008092186A JP2008092186A JP4609735B2 JP 4609735 B2 JP4609735 B2 JP 4609735B2 JP 2008092186 A JP2008092186 A JP 2008092186A JP 2008092186 A JP2008092186 A JP 2008092186A JP 4609735 B2 JP4609735 B2 JP 4609735B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
initial value
value compensation
speed
control operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008092186A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009245541A (ja
Inventor
禎之 浦川
智治 武笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008092186A priority Critical patent/JP4609735B2/ja
Priority to US12/383,869 priority patent/US8125864B2/en
Priority to CN2009101330135A priority patent/CN101551656B/zh
Publication of JP2009245541A publication Critical patent/JP2009245541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4609735B2 publication Critical patent/JP4609735B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0945Methods for initialising servos, start-up sequences

Landscapes

  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録再生装置に関し、特に、制御対象の角度又は位置を目標値へ向けて動作制御する制御系においてより適切な初期値補償を行うことができるようにした情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録再生装置に関する。
従来、光ディスク記録再生装置においては、レーザ光を一定位置に集光するために、サーボ制御が行われる。具体的には、ディスク垂直方向の集光位置ずれを補正するフォーカスサーボ制御、およびディスク半径方向の集光位置ずれを補正するトラッキングサーボ制御が行われる。サーボ制御器は一般に低周波成分の強調と高周波での位相進み遅れ補償を行う次のフィルタで実現される。具体的には、誤差信号の低周波成分を強調して低周波の位置ずれを抑圧し、高周波では位相進み遅れ補償を行い、制御系を安定に動作させる。
この誤差信号は光ディスクからの反射光をもとに生成されるが、正常な誤差信号を検出することができる検出領域は限られている。そのため、例えばフォーカスサーボ制御では、アクチュエータに搭載されたレンズが検出領域まで駆動され、検出領域中にあることが確認された上でサーボ制御動作が開始される。またトラッキングサーボ制御では、ディスク偏心のため、静止しているレンズに対し検出領域が相対的に揺動しているので、相対速度の小さい時点を見計らってサーボ制御動作が開始される。
以上のように、サーボ制御動作が開始される時点において、目標位置に対するアクチュエータの相対位置、相対速度は0でないことが多い。このとき、相対位置もしくは相対速度が十分に小さければ、アクチュエータ位置は過渡応答を経て目標位置に収束する。しかしながら、相対位置もしくは相対速度が大きい(十分に小さくない)と、アクチュエータ位置は、過渡応答中のアクチュエータ推力の飽和等により検出領域外に出てしまい、目標位置に収束することができない場合もある。
このような事態の発生を抑制するために、相対位置のなるべく小さいところでサーボ制御動作を開始する、もしくは相対速度を小さくするためにサーボ制御動作を開始する以前に速度サーボ制御を行う、などの手法が一般的に用いられている。
また、サーボ制御の開始前にサーボ制御器の積分器中のコンデンサに過渡応答補正値を充電し、これを積分器の初期値としてサーボ制御を開始することにより過渡応答を小さくする手法が提案されている(例えば特許文献1参照)。さらに、制御対象の特性に対応した補償量を求めることにより、若しくは、係数を求めて初期値を演算してサーボ制御器の初期設定を行うことにより、位置決め動作を安定して行う手法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このように、サーボ制御系の制御器の初期値を好適に設定して初期値補償を行うことにより、安定した過渡応答を得る手法が提案されている。
特開平1−138666号公報 特許2685622号
しかしながら、相対位置や相対速度は誤差信号に基づいて設定されるが、光ディスクドライブの場合、光学素子の特性により、検出範囲全域において誤差信号が相対位置と比例するとは限らない。具体的には、検出範囲の限界付近では相対位置に対し誤差信号は小さめに検出されることが多い。このため、誤差信号の値を相対位置として、何ら補正を行わずに初期値補償法を適用した場合、実際の相対位置よりも小さく検出された誤差信号に基づいて初期値補償が行われるため、想定した効果が得られない恐れがあった。このような事態の発生を抑制するために、検出された誤差信号を補正して初期値補償を行うようにすることが考えられるが、その補正のための演算に時間がかかり、初期値補償が間に合わなくなる恐れがあった。また、補正用の回路が新たに必要になるので、回路規模が増大し、開発コスト、製造コスト、および運用コスト等が増大する恐れがあった。
本発明はこのような問題を解決するためのものであり、制御対象の角度又は位置を目標値へ向けて動作制御する制御系の初期値補償を、より容易かつ適切に行うことができるようにするものである。
本発明の一側面は、制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と、前記制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数を保持する補正係数保持手段と、前記補正係数保持手段により保持されている前記補正係数を乗算することにより、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度を補正する補正手段と、前記検出信号から前記制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列を保持する初期値補償行列保持手段と、前記補正手段により補正された前記制御動作開始時の制御対象の位置および速度に、前記初期値補償行列保持手段により保持されている前記初期値補償行列を乗算することにより、前記制御演算部の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値生成手段とを備える情報処理装置である。
制御動作開始時の前記制御対象の位置から、前記制御対象の、前記制御動作開始時の速度を生成する速度生成手段をさらに備え、前記補正手段は、前記速度生成手段により生成された前記速度を補正することができる。
前記速度生成手段は、制御動作開始時の前記制御対象の位置、および、前記制御動作開始時から1サンプル前の前記制御対象の位置に基づいて、前記速度を生成することができる。
前記速度生成手段は、制御動作開始時の前記制御対象の位置、および、前記制御動作開始時から複数サンプル前の前記制御対象の位置に基づいて、前記速度を生成することができる。
前記補正係数保持手段は、前記制御対象の位置を補正する位置用補正係数、および、前記制御対象の速度を補正する速度用補正係数を保持し、前記補正手段は、前記位置用補正係数を乗算することにより、前記制御動作開始時の制御対象の位置を補正し、前記速度用補正係数を乗算することにより、前記制御動作開始時の制御対象の速度を補正することができる。
本発明の一側面は、また、補正係数保持手段が、制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と、前記制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数を保持し、補正手段が、前記補正係数を乗算することにより、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度を補正し、初期値補償行列保持手段が、前記検出信号から前記制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列を保持し、初期値生成手段が、補正された前記制御動作開始時の制御対象の位置および速度に、前記初期値補償行列を乗算することにより、前記制御演算部の初期値を補償する初期値補償値を生成する情報処理方法である。
本発明の一側面は、さらに、情報を処理するためにコンピュータを、制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と、前記制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数を保持する補正係数保持手段、前記補正係数保持手段により保持されている前記補正係数を乗算することにより、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度を補正する補正手段、前記検出信号から前記制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列を保持する初期値補償行列保持手段、前記補正手段により補正された前記制御動作開始時の制御対象の位置および速度に、前記初期値補償行列保持手段により保持されている前記初期値補償行列を乗算することにより、前記制御演算部の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値生成手段として機能させるためのプログラムである。
本発明の他の側面は、ディスク状記録媒体に対してデータの書き込みまたは読み取りを行う記録再生素子と、前記ディスク状記録媒体の記録面に対して前記記録再生素子を水平方向又は垂直方向へ駆動させるための駆動手段と、前記記録再生素子が記録再生を行なうべき位置と実際の位置の差分に比例する誤差信号を検出する誤差信号検出手段と、前記誤差信号検出手段により検出された誤差信号に対し、制御パラメータを用いて制御演算を行ない、前記誤差信号の絶対値を低減させるための制御出力を算出する制御演算手段と、前記駆動手段、前記誤差信号検出手段、および前記制御演算手段を含むサーボ制御系において、制御動作開始時の前記制御演算手段の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値補償値生成手段とを備え、前記初期値補償値生成手段は、制御動作開始時の前記記録再生素子の位置と、前記誤差信号との比である補正係数を保持する補正係数保持手段と、前記補正係数保持手段により保持されている前記補正係数を乗算することにより、制御動作開始時の前記記録再生素子の位置および速度を補正する補正手段と、前記制御演算手段の初期値補償を、制御動作開始時の前記記録再生素子の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列を保持する初期値補償行列保持手段と、前記補正手段により補正された前記制御動作開始時の前記記録再生素子の位置および速度に、前記初期値補償行列保持手段により保持されている前記初期値補償行列を乗算することにより、前記初期値補償値を生成する初期値生成手段とを備える記録再生装置である。
本発明の他の側面は、また、制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と前記制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数、および、前記検出信号から前記制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列の乗算結果である修正初期値補償行列を保持する修正初期値補償行列保持手段と、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に、前記修正初期値補償行列を乗算することにより、前記制御演算部の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値生成手段とを備える情報処理装置である。
制御動作開始時の前記制御対象の位置から、前記制御対象の、前記制御動作開始時の速度を生成する速度生成手段をさらに備え、前記初期値生成手段は、前記速度生成手段により生成された前記速度を用いて、前記初期値補償値を生成することができる。
前記速度生成手段は、制御動作開始時の前記制御対象の位置、および、前記制御動作開始時から1サンプル前の前記制御対象の位置に基づいて、前記速度を生成することができる。
前記速度生成手段は、制御動作開始時の前記制御対象の位置、および、前記制御動作開始時から複数サンプル前の前記制御対象の位置に基づいて、前記速度を生成することができる。
前記修正初期値補償行列保持手段は、前記制御対象の位置を補正する位置用補正係数、および、前記制御対象の速度を補正する速度用補正係数を、前記初期値補償行列に乗算した乗算結果を前記修正初期値補償行列として保持することができる。
本発明の他の側面は、さらに、修正初期値補償行列保持手段が、制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と前記制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数、および、前記検出信号から前記制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列の乗算結果である修正初期値補償行列を保持し、初期値生成手段が、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に、前記修正初期値補償行列を乗算することにより、前記制御演算部の初期値を補償する初期値補償値を生成する情報処理方法である。
本発明の他の側面は、また、情報を処理するためにコンピュータを、制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と前記制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数、および、前記検出信号から前記制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列の乗算結果である修正初期値補償行列を保持する修正初期値補償行列保持手段、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に、前記修正初期値補償行列を乗算することにより、前記制御演算部の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値生成手段として機能させるためのプログラムである。
本発明の他の側面は、さらに、ディスク状記録媒体に対してデータの書き込みまたは読み取りを行う記録再生素子と、前記ディスク状記録媒体の記録面に対して前記記録再生素子を水平方向又は垂直方向へ駆動させるための駆動手段と、前記記録再生素子が記録再生を行なうべき位置と実際の位置の差分に比例する誤差信号を検出する誤差信号検出手段と、前記誤差信号検出手段により検出された誤差信号に対し、制御パラメータを用いて制御演算を行ない、前記誤差信号の絶対値を低減させるための制御出力を算出する制御演算手段と、前記駆動手段、前記誤差信号検出手段、および前記制御演算手段を含むサーボ制御系において、制御動作開始時の前記制御演算手段の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値補償値生成手段とを備え、前記初期値補償値生成手段は、制御動作開始時の記録再生素子の位置と前記誤差信号との比である補正係数、および、前記制御演算手段の初期値補償を制御動作開始時の前記記録再生素子の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列の乗算結果である修正初期値補償行列を保持する修正初期値補償行列保持手段と、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に、前記修正初期値補償行列を乗算することにより、前記初期値補償値を生成する初期値生成手段とを備える記録再生装置である。
本発明の一側面においては、制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と、制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数が保持され、その保持されている補正係数が乗算されることにより、制御動作開始時の制御対象の位置および速度が補正され、検出信号から制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を、制御動作開始時の制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列が保持され、制御動作開始時の制御対象の位置および速度が補正係数により補正され、その補正された制御動作開始時の制御対象の位置および速度に、保持されている初期値補償行列が乗算されることにより、制御演算部の初期値を補償する初期値補償値が生成される。
本発明の他の側面においては、ディスク状記録媒体に対してデータの書き込みまたは読み取りを行う記録再生素子と、ディスク状記録媒体の記録面に対して記録再生素子を水平方向又は垂直方向へ駆動させるための駆動手段と、記録再生素子が記録再生を行なうべき位置と実際の位置の差分に比例する誤差信号を検出する誤差信号検出手段と、誤差信号検出手段により検出された誤差信号に対し、制御パラメータを用いて制御演算を行ない、誤差信号の絶対値を低減させるための制御出力を算出する制御演算手段と、駆動手段、誤差信号検出手段、および制御演算手段を含むサーボ制御系において、制御動作開始時の制御演算手段の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値補償値生成手段とが備えられ、制御動作開始時の記録再生素子の位置と、誤差信号との比である補正係数が保持され、その保持されている補正係数が乗算されることにより、制御動作開始時の記録再生素子の位置および速度が補正され、制御演算手段の初期値補償を、制御動作開始時の記録再生素子の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列が保持され、補正された制御動作開始時の記録再生素子の位置および速度に、保持されている初期値補償行列が乗算されることにより、初期値補償値が生成される。
本発明のさらに他の側面においては、制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数、および、検出信号から制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を制御動作開始時の制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列の乗算結果である修正初期値補償行列が保持され、制御動作開始時の制御対象の位置および速度に、修正初期値補償行列が乗算されることにより、制御演算部の初期値を補償する初期値補償値が生成される。
本発明のさらに他の側面においては、ディスク状記録媒体に対してデータの書き込みまたは読み取りを行う記録再生素子と、ディスク状記録媒体の記録面に対して記録再生素子を水平方向又は垂直方向へ駆動させるための駆動手段と、記録再生素子が記録再生を行なうべき位置と実際の位置の差分に比例する誤差信号を検出する誤差信号検出手段と、誤差信号検出手段により検出された誤差信号に対し、制御パラメータを用いて制御演算を行ない、誤差信号の絶対値を低減させるための制御出力を算出する制御演算手段と、駆動手段、誤差信号検出手段、および制御演算手段を含むサーボ制御系において、制御動作開始時の制御演算手段の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値補償値生成手段とが備えられ、制御動作開始時の記録再生素子の位置と誤差信号との比である補正係数、および、制御演算手段の初期値補償を制御動作開始時の記録再生素子の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列の乗算結果である修正初期値補償行列が保持され、制御動作開始時の制御対象の位置および速度に、修正初期値補償行列が乗算されることにより、初期値補償値が生成される。
本発明によれば、制御系を安定的に動作させることができる。特に、制御対象の角度又は位置を目標値へ向けて動作制御する制御系の初期値補償を、より容易かつ適切に行うことができる。
以下において、本発明の詳細を、光ディスク記録再生装置におけるトラッキングサーボ制御を例に説明する。まず、そのトラッキングサーボ制御について説明する。
図1は、従来の光ディスク記録再生装置のトラッキングサーボ制御系の主な構成例を示すブロック図である。図1に示される光ディスク記録再生装置10は、光ディスク21に対してデータの読み出しや書き込みを行う装置である。この光ディスク記録再生装置10のトラッキングサーボ制御系は、光ディスク21の表面に形成される円周状のトラックが、ディスク偏心などにより揺動するのに追従して記録再生素子11のレンズ部33を電磁アクチュエータ13Aおよび電磁アクチュエータ13Bにより水平方向に駆動し、トラック上でレーザが集光するようにサーボ制御を行う。
図1に示されるように、記録再生素子11、制御部12、並びに、電磁アクチュエータ13Aおよび電磁アクチュエータ13Bを有する。
制御対象となる記録再生素子11は、記録媒体である光ディスク21に対してデータの書き込みや読み出しを行う素子である。記録再生素子11は、レーザ光源31、光分離部32、レンズ部33、および受光部34を有する。記録再生素子11は、回転操作される光ディスク21の各記録層にレーザ光を合焦させることによりデータの書き込みや読み出しを行う。記録再生素子121より出力されるレーザ光の集光位置は、制御部12の制御に従って駆動する電磁アクチュエータ13Aおよび電磁アクチュエータ123Bにより制御される。
レーザ光源31より出射されたレーザ光は、光分離部32により屈折され、レンズ部33によって光ディスク21の記録面上に合焦する。また、そのレーザ光は光ディスク21において反射する。その反射光は、レンズ部33により平行光とされ、光分離部32を介して受光部134に導かれる。受光部34は、その戻り光を受光してこれを光電変換し、得られた誤差信号を制御部12に供給する。
制御部12は、誤差信号検出回路41、AD変換器42、制御演算回路43、DA変換器44、およびアクチュエータ駆動回路45を有する。受光部34より供給された誤差信号は、誤差信号検出回路41により検出され、レーザ集光位置とトラック中心とのズレ量に比例するトラッキングエラー信号としてAD変換器42に供給され、A/D(Analog / Digital)変換される。ディジタル化されたトラッキングエラー信号(以下、ディジタルトラッキングエラー信号とも称する)は、トラッキングサーボ制御演算回路43に供給される。トラッキングサーボ制御演算回路43は、そのディジタルトラッキングエラー信号について所定の制御演算を行い、トラッキングエラーが小さくなるように制御するディジタル信号の制御信号(以下、ディジタル制御信号と称する)を生成する。生成されたディジタル制御信号はDA変換器44においてD/A(Digital / Analog)変換され、アナログ化された制御信号(以下、アナログ制御信号と称する)としてアクチュエータ駆動回路45に供給される。アクチュエータ駆動回路45は、そのアナログ制御信号に基づいて、電磁アクチュエータ13Aおよび電磁アクチュエータ13Bを駆動させ、光ディスク21の記録面に対して水平方向に、レンズ部33の位置制御を行う。
レンズ部33は、電磁アクチュエータ13Aおよび電磁アクチュエータ13Bにより、誤差信号が小さくなるように、光ディスク21の記録面に対して水平方向に移動させられる。レンズ部は軽量で高速に駆動可能なので、光ディスク記録再生装置10は、基本的にはこのトラッキングサーボでディスク偏心などによるトラック方向位置ずれに集光位置を追従させることができる。
以下において、図1に示されるような制御系において、誤差信号として、レーザ光が光ディスク21の記録面上で反射するときに、記録面に設けられたトラックにより発生した±1次光と0次光が重なり合う部分から得られるプッシュプル信号を用い、トラックジャンプ時に初期値補償を行う例について説明する。
まずプッシュプル信号について説明する。レンズ部33により集光されたスポットが複数トラックを横切るときのプッシュプル信号は一般に図2のようになる。図2中のA0で示される範囲が検出領域として用いられる。検出領域に隣接する領域A1とA-1では極性が反対になり信号の傾きが逆になる。さらにその外側A2とA-2は、隣接トラックの検出領域となる。
現在トラック51上に位置するスポット52が両矢印53のように水平方向に移動すると、プッシュプル信号54は、図2に示されるように、正弦関数のような振動波となる。図3は、その検出領域A0内でのプッシュプル信号54を拡大したものである。トラック51とスポット52の相対位置sとプッシュプル信号54の出力pとを比較すると、検出領域中央部ではプッシュプル信号54の波形は、略直線と見なすことができる。つまり、スポット52の移動距離とプッシュプル信号出力pの値が略比例している。これに対して、両矢印Bで示されるような検出領域の端近傍の領域では、スポット52の移動距離とプッシュプル信号出力pの差が大きくなる。つまり、スポット52の移動距離とプッシュプル信号出力pの値が比例しているとみなせなくなる。一般にプッシュプル信号pは以下の式(1)のように相対位置sの正弦関数で近似される。
Figure 0004609735
プッシュプル信号pから相対位置sの正確な値を算出する必要がある場合には、例えば、以下の式(2)のように逆算される。
Figure 0004609735
次にトラックジャンプについて説明する。光ディスク21は、通常、図4に示されるように、トラック51が内周から外周にスパイラル状に形成される。したがって、同一トラック(1周分のトラック)を繰り返し再生するスティル動作においては一周に1回、トラックジャンプを行い内周にスポット52を移動させる(トラックジャンプさせる)必要がある。図5は、そのトラックジャンプ時の、誤差信号e、および制御器出力uの様子の例を示す図である。図5に示されるように、両矢印Cにより示されるトラックジャンプ期間において、サーボ制御器は、サーボ制御動作を行わず、期間61においてジャンプパルスを出力し、期間62においてブレーキパルスを出力する。これによりスポット52は内周側に隣接するトラックに強制的に移動される。このときスポット52は検出領域外を通過し、誤差信号eは逆の傾きをもつので、誤差信号eの波形は、図5に示されるようにように、上下にピークを持つ双峰性の波形となる。隣接トラックに移ったところで再度サーボ制御動作が開始される。サーボ制御動作の開始は、スポット52が検出領域中央に至ってからではオーバーシュートが大きいので、一般的には、図5に示されるように、誤差信号eがある程度大きな値をとる位置で行われることが多い。つまり、相対位置sとの誤差が大きい領域においてサーボ制御動作が開始されることになる。
以上のように、同一トラックを再生するスティル動作時にはトラックジャンプ毎にサーボ制御動作が開始され、誤差信号としてプッシュプル信号が用いられる場合、相対位置sとの誤差の大きい領域でサーボ制御動作が開始されることが多い。
次に初期値補償について説明する。
図1に示されるような光ディスク記録再生装置10のディジタル制御系は、一般に図6に示されるブロック図により表される。図6において、K(z)は、サーボ制御器を表し、P(z)は制御対象(アクチュエータ)の動作を表す。図7は、この制御系の制御器K(z)および制御対象P(z)をそれぞれ状態空間表現で表した図である。この制御系全体を状態空間表現式で表わすと、以下の式(3)および式(4)のようになる。
Figure 0004609735
制御器の初期値をXcz(0)とし、制御対象の初期値をXpz(0)として、制御器と制御対象の初期値を表わす初期値ベクトルを式(5)のように表わす。つまり、初期値ベクトルは、この制御系の初期値補償値となる。
Figure 0004609735
このとき、制御系のアクチュエータ位置yと初期値ベクトルとの伝達関数は式(6)のように表される。
Figure 0004609735
初期値補償では制御器の初期値Xcz(0)を以下の式(7)のように制御対象の初期値Xpz(0)の関数で与える。
Figure 0004609735
これにより、式(6)の伝達関数を変化させることができ、上記制御系に所望の初期値応答を持たせることができる。
一般にディスク装置の制御器は、図6に示されるように、低域強調フィルタと高域位相進みフィルタからなる2次フィルタが用いられる。そこで、低域強調フィルタのレジスタ値をxL(k)とし、高域位相進みフィルタのレジスタ値をxH(k)とし、また制御対象であるアクチュエータの状態を位置x(k)および速度v(k)で表わすと、上述した式(7)は式(8)のように具体的に表現される。
Figure 0004609735
式(8)に示されるように式(7)のαは、行列により表わすことができるので、このαのことを初期値補償行列と称する。
さらに、式(6)中の{Cz・(zI−Az-1・z}を以下の式(9)のように具体的に書き換える。
Figure 0004609735
上述した式(7)乃至式(9)より、伝達関数は以下の式(10)のように表わすことができる。
Figure 0004609735
式(10)より、初期値応答yは、制御系の極である分母式の根と、式(10)の零点に相当する分子式の根で決まることがわかる。よって、これらの式の係数k11,k12,k21、およびk22の値を変更することにより零点の位置を調整することで、良好な初期値応答yを得ることができる。
一般的には、遅い極、もしくは振動的な極を零点で相殺するよう係数k11,k12,k21、およびk22を予め決定しておき、サーボオン時のアクチュエータ位置x(0)と速度v(0)から上述した式(8)に従って算出されるxL(0)、xH(0)を制御器初期値としてサーボ制御動作を行う。
なお、一般的な光ディスク記録再生装置10では、目標位置とアクチュエータ位置のディジタル化誤差信号e(k)が検出されるものの、アクチュエータ位置x(k)および速度v(k)そのものを検出することは困難である。
そこで、目標位置とアクチュエータ位置の相対位置に対応するディジタル化誤差信号e(k)をアクチュエータ位置x(k)の代わりに用いるようにする。また、目標位置とアクチュエータ位置のディジタル化相対速度ev(k)を、サンプリング時間をTとして式(11)のように表わす。
Figure 0004609735
この目標位置とアクチュエータ位置のディジタル化相対速度ev(k)をアクチュエータ速度v(k)の代わりに用いるようにすると、上述した式(8)は、以下の式(12)のように表わすことができる。この式(12)を用いることにより、目標位置とアクチュエータ位置のディジタル化誤差信号e(k)から初期値補償値を算出することができるようになる。
Figure 0004609735
図8は、このような初期値補償を実現するための初期値補償値生成部を備えた制御系のブロック図である。つまり、図8に示される制御系は、図6に示される制御系に初期値補償値生成部91を追加したものである。この制御系の動作を説明する。初期値補償値生成部91にはディジタル化誤差信号e(k)が入力され、式(11)にしたがってディジタル化相対速度ev(k)が生成される。サーボ制御開始要求が来たときの、ディジタル化誤差信号の値をe(0)とし、ディジタル化相対速度の値をev(0)として、式(12)にしたがって初期値補償値が算出されて制御器K(z)に設定される。同時にサーボ制御開始要求に従って制御器出力に接続されたスイッチがオンにされ、算出された初期値補償値を制御器初期値としてサーボ制御動作が開始される。
トラックジャンプ後のサーボ制御開始時にこのような初期値補償を行う場合、上述したように誤差信号eがある程度大きな値をとる位置でサーボ制御動作が開始されることが多い。図3のグラフに示されるように、誤差信号eとして用いられるプッシュプル信号pがある程度大きな値をとると、相対位置sとの誤差が大きくなる場合がある。このような領域においてサーボ制御動作が開始されると、プッシュプル信号pより検出されるスポットの目標位置に対する相対位置および相対速度が、実際よりも小さくなり、初期値補償の効果が十分得られない場合がある。
このような事態の発生を抑制するためには、得られたプッシュプル信号の値pに上述した式(2)の補正を1サンプリング時間内に行うことが考えられる。しかしながら、式(2)の逆三角関数の演算は負荷が大きく、この演算を1サンプリング時間内に行うのは困難である。また、回路規模も増大する恐れがあり、開発コストや製造コストが増大する恐れがある。
そこで本発明では、サーボ制御動作を開始する位置での相対位置sとプッシュプル信号pとの比Kpを予め算出しておき、この補正係数Kpを用いてディジタル化誤差信号e(0)およびディジタル化相対速度ev(0)を簡易的に補正するようにする。これにより、簡易的に補正された初期値補償値が算出され、より想定に近い効果を得ることができる。
以下に具体的に説明する。
図9は、本発明を適用した光ディスク記録再生装置の主な構成例を示すブロック図である。図9に示される光ディスク記録再生装置100は、所定の位置に装着された光ディスク107に対して、情報の読み出しや書き込みを行う装置である。光ディスク記録再生装置100は、システムコントローラ101、スピンドルモータ駆動回路102、スピンドルモータ103、サーボ制御部104、データプロセッサ105、および光学ヘッド部106を有している。
システムコントローラ101は、光ディスク記録再生装置100内の各部の動作を制御する制御部である。システムコントローラ101のCPU(Central Processing Unit)111は、ROM(Read Only Memory)112に記憶されているプログラム、またはRAM(Random Access Memory)113にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM113にはまた、CPU111が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
スピンドルモータ駆動回路102は、システムコントローラ101に制御されて、光ディスク107を回転させるためのスピンドルモータ103の回転駆動を制御する。サーボ制御部104は、システムコントローラ101に制御されて、光ピックアップ(光学ヘッド部106)の集光位置の制御を行う。データプロセッサ105は、システムコントローラ101に制御されて、光ディスク107より読み出された情報や光ディスク107に書き込む情報を処理対象とする情報処理を行う。光学ヘッド部106は、システムコントローラ101に制御されて、光ディスク107に対してレーザ光を照射し、情報を読み出したり書き込んだりする。
図10は、図9の光ディスク記録再生装置100の各構成のうち、ピックアップの位置制御に関する構成の詳細な例を示すブロック図である。図10に示されるように、光ディスク記録再生装置100は、記録再生素子121、制御部122、電磁アクチュエータ123Aおよび電磁アクチュエータ123B、並びに、初期値補償値生成部124を有する。
記録再生素子121は、記録媒体である光ディスク107に対してデータの書き込みや読み出しを行う素子である。記録再生素子121は、回転操作される光ディスク107の各記録層にレーザ光を合焦させることによりデータの書き込みや読み出しを行う。そのため、制御部122は、電磁アクチュエータ123Aおよび電磁アクチュエータ123Bを用いて、記録再生素子121より出力されるレーザ光の集光位置を、光ディスク107の記録面に対して水平方向に制御する。
記録再生素子121は、レーザ光を光ディスク107に照射することにより、データの読み書きを行うとともに、光ディスク107の記録面にて反射した戻り光を検出することにより、誤差信号を生成し、これを制御部122に供給する。制御部122は、その誤差信号に基づいて、電磁アクチュエータ123Aおよび電磁アクチュエータ123Bを制御する。
記録再生素子121は、レーザ光源131、光分離部132、レンズ部133、および受光部134を有する。レーザ光源131は、所定の波長のレーザ光を光分離部132に向けて出射する。光分離部132は、レーザ光源131から出射されたレーザ光を屈折させて光ディスク107側(レンズ部133)へ導くとともに、光ディスク107において反射したレーザ光を透過させて受光部134へと導く。レンズ部133は、光分離部132からのレーザ光を集光して光ディスク107の各記録層に合焦させるとともに、光ディスク107からの戻り光を平行光にし、光分離部132に供給する。受光部134は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)等を用いた光電変換素子よりなる。受光部134は、光分離部132を介して供給される光ディスク107からの戻り光を受光してこれを光電変換し、得られた誤差信号を制御部122に供給する。
なお、図10において、レーザ光源131、光分離部132、レンズ部133、および受光部134をそれぞれ1つずつ示しているが、いずれも複数設けられるようにしてもよい。また、図10に示される各部の位置関係は一例であり、どのように配置されてもよい。もちろん、各部の形状や大きさも任意である。
制御部122は、誤差信号検出回路141、AD変換器142、制御演算回路143、DA変換器144、およびアクチュエータ駆動回路145を有する。誤差信号検出回路141は、受光部134において生成される誤差信号を検出することにより、トラッキングエラー信号を生成し、それをAD変換器142に供給する。AD変換器142は、誤差信号検出回路141において生成されるトラッキングエラー信号をA/D変換し、ディジタル化されたトラッキングエラー信号(以下、ディジタルトラッキングエラー信号とも称する)を制御演算回路143に供給する。
制御演算回路143は、AD変換部142より供給されるディジタルトラッキングエラー信号について、所定の制御演算を行い、トラッキングエラーが小さくなるように制御するディジタル信号の制御信号(以下、ディジタル制御信号と称する)を生成する。制御演算回路143は、初期値補償値生成部124より供給される初期値補償値を用いてこの制御演算を行い、ディジタル制御信号を生成し、それをDA変換器144に供給する。DA変換部144は、制御演算回路143より供給されるディジタル制御信号をD/A変換し、アナログ化された制御信号(以下、アナログ制御信号と称する)をアクチュエータ駆動回路145に供給する。アクチュエータ駆動回路145は、DA変換器144より供給されたアナログ制御信号に基づいて電磁アクチュエータ123Aおよび電磁アクチュエータ123Bを駆動させる。
電磁アクチュエータ123Aおよび電磁アクチュエータ123Bは、制御部122より供給される制御信号に応じて、記録再生素子121の、光ディスク107の記録面に対する水平方向の位置を制御する。以下において、電磁アクチュエータ123Aおよび電磁アクチュエータ123Bを互いに区別して説明する必要が無い場合、これらをまとめて電磁アクチュエータ123と称する。
初期値補償値生成部124は、トラッキングサーボ制御回路143に提供する初期値補償値を生成する処理部である。初期値補償値生成部124は、初期値生成部151、相対速度生成部152、補正係数保持部153、および初期値補償行列保持部154を有する。
初期値生成部151は、トラッキングサーボ制御回路143より供給される、サーボ制御開始要求が来たときのディジタル化誤差信号e(0)、相対速度生成部152より供給される、サーボ制御開始要求が来たときのディジタル化相対速度ev(0)、補正係数保持部153より供給される補正係数Kp、および初期値補償行列保持部154より供給される初期値補償行列αに基づいて、初期値補償値を1サンプリング時間内に算出し、それをトラッキングサーボ制御演算回路143に供給する。
相対速度生成部152は、トラッキングサーボ制御回路143より供給される、サーボ制御開始要求が来たときのディジタル化誤差信号e(0)に基づいて、ディジタル化相対速度ev(0)を算出し、それを初期値生成部151に供給する。
補正係数保持部153は、予め算出された、サーボ制御動作が開始される位置での相対位置sとプッシュプル信号pとの比Kpを保持しており、初期値生成部151の要求に基づいて、その比Kpを初期値生成部151に供給する。初期値補償行列保持部154は、初期値補償行列αを予め保持しており、初期値生成部151の要求に基づいて、その初期値補償行列αを初期値生成部151に供給する。
動作について具体的に説明する。
トラックジャンプ時にサーボ制御動作を開始するときの誤差信号の大きさをサーボ制御動作開始信号レベルpsとする。実際のトラックジャンプ波形は毎回の微妙な条件の違いによりバラつくので、実際のサーボ制御動作開始信号レベルp(0)は毎回異なる値となるが、ここでのサーボ制御動作開始信号レベルesは、実際のサーボ制御動作開始信号レベルp(0)の平均値のような実測値に基づく代表値、若しくは、理論的に導き出される代表値とする。式(2)より、このサーボ制御動作開始レベルpsに対応する本来の相対位置ssは、以下の式(13)式のように求めることができる。
Figure 0004609735
ここで、以下の式(14)のようにssとpsの比をKpとする。
Figure 0004609735
このときps近傍では式(15)のようにプッシュプル信号を近似的に補正することができる。
Figure 0004609735
本来、式(12)に基づく初期値補償値算出時には、e(0)=s(0)とするのが望ましいが、実際には相対位置sそのものを計測する手段がないので、プッシュプル信号pを用いてe(0)=p(0)としている。相対位置s(0)とプッシュプル信号p(0)との誤差を抑えるためには、理論的には、上述した式(2)を適用して補正を行えば良いが、実際には、上述したように回路規模や演算時間の点から困難である。
そこで初期値生成部151は、近似式である式(15)を適用し、e(0)=Kpp(0)として誤差を抑制する。同様に式(15)を適用すると、相対速度ev(0)は、以下の式(16)のように表わすことができる。
Figure 0004609735
この式(16)を上述した式(12)に適用することにより、初期値補償値は、以下の式(17)のように表わすことができる。
Figure 0004609735
つまり、初期値生成部151は、式(17)に示されるように、サーボ制御開始要求が来たときのプッシュプル信号p(0)と、相対速度生成部152において、そのプッシュプル信号p(0)より算出された相対速度pv(0)を、補正係数保持部153より取得した補正係数Kpで補正し、ディジタル化誤差信号e(0)およびディジタル化相対速度ev(0)を算出する。そして、初期値生成部151は、式(17)に示されるように、初期値補償行列保持部154より取得した初期値補償行列αを用いて、算出したディジタル化誤差信号e(0)およびディジタル化相対速度ev(0)から、初期値補償値(初期値ベクトル)を算出する。
初期値生成部151は、このように算出した初期値補償値をトラッキングサーボ制御演算回路143に供給する。
以上のような内容の初期値補償値生成処理の流れの例を図11のフローチャートを参照して説明する。サーボ制御開始要求が供給されると、初期値補償値生成部124は、初期値補償値生成処理を開始する。
初期値補償値生成処理が開始されると、初期値生成部151および相対速度生成部152は、ステップS1において、トラッキングサーボ制御演算回路143よりプッシュプル信号p(0)およびp(−1)を取得する。p(0)は、サーボ制御開始要求が供給されたときのプッシュプル信号の値であり、p(−1)は、その1サンプリング前のプッシュプル信号の値である。
ここでは、トラッキングサーボ制御演算回路143が過去のプッシュプル信号の値を保持しており、サーボ制御開始要求が供給されるタイミングでプッシュプル信号p(0)およびp(−1)を初期値生成部151および相対速度生成部152に供給するものとして説明する。もちろん、これに限らず、トラッキングサーボ制御演算回路143が、サーボ制御開始要求に関わらず、サンプリング毎にプッシュプル信号p(k)を初期値生成部151および相対速度生成部152に供給するようにしてもよい。その場合、初期値生成部151および相対速度生成部152は、少なくとも1サンプリング前のプッシュプル信号p(k−1)を保持しておく。
ステップS2において、相対速度生成部152は、プッシュプル信号p(0)およびp(−1)を用いて、上述した式(16)にしたがって、サーボ制御開始要求が供給されるタイミングの相対速度pv(0)を算出する。
初期値生成部151は、ステップS3において、補正係数保持部153より補正係数Kpを読み出し、ステップS4において、上述した式(16)にしたがって、その補正係数Kpでプッシュプル信号p(0)および相対速度pv(0)を補正する。
また、初期値生成部151は、ステップS5において、初期値補償行列保持部154より初期値補償行列αを読み出し、ステップS6において、上述した式(16)にしたがって、その初期値補償行列αと、ステップS4の処理により補正されたプッシュプル信号p(0)および相対速度pv(0)から、初期値補償値を算出する。
初期値生成部151は、ステップS7において、ステップS6の処理により算出された初期値補償値をトラッキングサーボ制御演算回路143に供給し、ステップS8において、トラッキングサーボ制御演算回路143にサーボ制御を開始させる。ステップS8の処理を終了すると初期値生成部151は、初期値補償値生成処理を終了する。
このように初期値補償値を求めることで、初期値生成部151は、プッシュプル信号の初期値p(0)が比較的大きく、本来の相対位置s(0)との誤差が大きい場合でも、誤差による影響を抑制し、制御系において、初期値補償の十分な効果が得られるようにすることができる。つまり、初期値生成部151は、より適切な初期値補償値をより容易に算出し、制御系に提供することができる。換言するに、初期値補償値生成部124は、制御系の初期値補償をより適切かつ容易に行うことができる。
なお、以上においては、初期値補償値生成部124が、補正係数Kpと初期値補償行列αを予め算出して保持しておき、サーボ制御開始要求時に、初期値生成部151が、その補正係数Kpと初期値補償行列αを用いて初期値補償値を生成するように説明したが、これに限らず、例えば、初期値補償行列αが予め補正係数Kpによって補正され、サーボ制御開始要求時に、その補正された初期値補償行列α1によって初期値補償値が生成されるようにしてもよい。
上述した式(17)は、以下の式(18)のように変形することができる。
Figure 0004609735
式(17)においては、補正係数Kpが初期値補償行列αに掛け合わされている。つまり、予め補正係数Kpによって初期値補償行列αが補正され、修正初期値補償行列α1が算出されている。式(17)に示されるように、このような修正初期値補償行列α1を用いることにより、初期値生成部151は、サーボ制御開始要求時のプッシュプル信号p(0)および相対速度pv(0)から容易に初期値補償値を算出することができる。つまり、初期値生成部151は、サーボ制御開始要求時の初期値補償値算出のための演算処理の負荷を低減させることができる。
図12は、その場合の、図9の光ディスク記録再生装置100の各構成のうち、ピックアップの位置制御に関する構成の詳細な例を示すブロック図である。
すなわち、図12は、図10に対応する図である。図12に示されるように、この場合の制御系の構成も、図10の場合と基本的に同様であるが、図10の初期値補償値生成部124の代わりに初期値補償値生成部224を有する。
初期値補償値生成部224は、基本的に図10の初期値補償値生成部124と同様の構成を有するが、図10の補正係数保持部153および初期値補償行列保持部154の代わりに修正初期値補償行列保持部254を有する。
修正初期値補償行列保持部254は、予め算出された修正初期値補償行列α1を保持する。この修正初期値補償行列α1は、上述した式(18)に示されるように、初期値補償行列αと補正係数Kpを掛け合わせたものである。
初期値生成部151は、この修正初期値補償行列α1を用いて、サーボ制御開始要求時のプッシュプル信号p(0)および相対速度pv(0)から容易に初期値補償値を算出することができる。
この場合の初期値補償値生成処理の流れの例を図13のフローチャートを参照して説明する。この場合も、基本的に図11のフローチャートを参照して説明した場合と同様に各処理が行われる。
つまり、初期値生成部151および相対速度生成部152は、ステップS21において、図11のステップS1の場合と同様に、プッシュプル信号p(0)およびp(−1)を取得する。相対速度生成部152は、ステップS22において、図11のステップS2の場合と同様に、プッシュプル信号p(0)およびp(−1)より相対速度pv(0)を算出する。
初期値生成部151は、図11のステップS3乃至ステップS6の場合と異なり、ステップS23において、修正初期値補償行列保持部254より修正初期値補償行列α1を読み出し、ステップS24において、上述した式(18)にしたがって、その修正初期値補償行列α1を用いて初期値補償値を算出する。
初期値生成部151は、図11のステップS7およびステップS8の場合と同様に、ステップS25において、ステップS24の処理により算出された初期値補償値をトラッキングサーボ制御演算回路143に供給し、ステップS26において、トラッキングサーボ制御演算回路143にサーボ制御を開始させる。ステップS26の処理を終了すると初期値生成部151は、初期値補償値生成処理を終了する。
このように初期値補償値を求めることで、初期値生成部151は、図10の場合よりもさらに容易に初期値補償値を算出し、制御系に提供することができる。換言するに、初期値補償値生成部224は、初期値補償値生成部124の場合よりも、制御系の初期値補償をさらに容易に行うことができる。
なお、相対速度ev(0)は、ノイズの影響を低減するためにnサンプル前との差をとって、以下の式(19)のように算出するようにしてもよい。
Figure 0004609735
このとき、仮に、nサンプル前の値においても式(15)が成立するのであれば、初期値補償値は、上述した場合と同様に式(17)にしたがって算出することができる。
これに対して、相対位置s(−n)が相対位置s(0)より十分大きく、式(15)が成立しない場合、以下の式(20)を満たすKvを選ぶ。
Figure 0004609735
このKvを適用することにより上述した式(12)は、以下の式(21)のように表わすことができる。
Figure 0004609735
つまり、初期値生成部151は、この式(21)を用いて、初期値補償値を算出することができる。
なお、この場合の初期値補償値生成部の構成は、図10の場合と基本的に同様であり、図10のブロック図を適用することができる。ただし、相対速度生成部152は、上述した式(19)にしたがって、nサンプル前の値を用いて相対速度を生成する。また、補正係数保持部153は、補正係数として、Kpの他に速度用のKvも保持する。初期値生成部151は、式(21)に示されるように、これらの補正係数KpおよびKvを用いてプッシュプル信号p(0)および相対速度pv(0)を補正し、初期値補償値を算出する。
ただし、図10において1サンプル前のプッシュプル信号の値p(−1)の場合と同様に、トラッキングサーボ制御演算回路143または相対速度生成部152のいずれかが、少なくともnサンプル前のプッシュプル信号の値p(−n)を保持しておく必要がある。
また、この場合の初期値補償値生成処理の流れは、図11のフローチャートを参照して説明した流れと基本的に同様である。ただし、この場合、ステップS1において、1サンプル前のプッシュプル信号の値p(−1)の代わりに、nサンプル前のプッシュプル信号の値p(−n)が取得される。また、ステップS2において、そのnサンプル前のプッシュプル信号の値p(−n)を用いて相対速度pv(0)が算出される。さらに、ステップS3において補正係数Kpとともに速度用の補正係数Kvも読み出され、ステップS4においてその速度用の補正係数Kvをもちいて相対速度pv(0)が補正される。
このように、上述した式(21)を用いて初期値補償値を算出することで、初期値補償値生成部124は、nサンプル前のプッシュプル信号p(−n)が比較的大きく、本来の相対位置s(n)との誤差が大きく、上述した式(17)に基づいて算出した初期値補償値では十分な効果が得られない場合でも、誤差による影響を低減させ、制御系において初期値補償の十分な効果が得られるようにすることができる。
また、1サンプル前のプッシュプル信号の値p(−1)を用いて相対速度pv(0)を算出する場合と同様に、この場合も初期値補償行列を補正係数によって予め補正しておくことができる。つまり、上述した式(18)の場合と同様に、上述した式(21)を以下の式(22)のように変形させることができる。
Figure 0004609735
この式(22)のように、補正係数によって予め補正された修正初期値補償行列α2を用いることにより、初期値補償値をより容易に算出することができる。
なお、この場合の初期値補償値生成部の構成は、図12の場合と基本的に同様であり、図12のブロック図を適用することができる。ただし、相対速度生成部152は、上述した式(19)にしたがって、nサンプル前の値を用いて相対速度を生成する。また、修正初期値補償行列保持部254は、予め修正初期値補償行列α2を保持する。初期値生成部151は、式(22)に示されるように、この修正初期値補償行列α2を用いてプッシュプル信号p(0)および相対速度pv(0)から初期値補償値を算出する。
ただし、この場合もトラッキングサーボ制御演算回路143または相対速度生成部152のいずれかが、少なくともnサンプル前のプッシュプル信号の値p(−n)を保持しておく必要がある。
また、この場合の初期値補償値生成処理の流れは、図13のフローチャートを参照して説明した流れと基本的に同様である。ただし、この場合、ステップS21において、1サンプル前のプッシュプル信号の値p(−1)の代わりに、nサンプル前のプッシュプル信号の値p(−n)が取得される。また、ステップS22において、そのnサンプル前のプッシュプル信号の値p(−n)を用いて相対速度pv(0)が算出される。さらに、ステップS23において修正初期値補償行列α2が読み出され、ステップS24においてその修正初期値補償行列α2をもちいて初期値補償値が算出される。
このように、上述した式(22)にしたがって初期値補償値を算出することで、初期値補償値生成部224は、nサンプル前のプッシュプル信号p(−n)が比較的大きく、本来の相対位置s(n)との誤差が大きく、上述した式(18)に基づいて算出した初期値補償値では十分な効果が得られない場合でも、誤差による影響を低減させ、制御系において初期値補償の十分な効果が得られるようにすることができる。つまり、初期値補償値生成部224は、式(21)にしたがって初期値補償値を算出する場合よりもさらに容易に初期値補償値を算出することができる。
以上においては、トラッキングサーボ制御においてプッシュプル信号を誤差信号として用いる場合について説明したが、本発明は、この場合に限らず、例えば、フォーカスサーボ制御にも適用することができる。
図14は、フォーカスサーボ制御におけるレンズ位置と誤差信号の関係を示す図である。図14に示されるように、一般に、フォーカスサーボ制御おいても誤差信号は、レンズ位置に対してS次カーブとなることが知られている。つまり、誤差信号が本来の相対位置より小さめに検出されることは、上述したトラッキングサーボ制御の場合と同様に起こりえる。したがって、本発明は、このようなフォーカスサーボ制御系の動作開始時に初期値補償法を適用する場合にも、上述したトラッキングサーボ制御の場合と同様に適用することができる。
さらに付言するに、制御開始時において、制御対象の状態を示す信号が実際の状態に対して誤差が生じるような制御系に対して初期値補償を行うものであれば、本発明は、上述した制御系以外にも適用可能である。すなわち、本発明は、そのような制御系を有する装置であれば、光ディスク記録再生装置以外のどの様な装置にも適用することができる。
例えば、光ディスクに記録されているデータを読み出して再生し、光ディスクにデータの書き込みは行わない光ディスク再生装置や、光ディスクにデータの書き込みを行い、読み出しは行わない光ディスク記録装置であってもよい。また、例えばデジタルカメラ等のように、これらとは全く別の装置であってもよい。
制御対象は記録再生素子以外であってももちろんよい。また、制御対象を別体としてもよく、例えば図10の例において、制御部122および初期値補償値生成部124を、外部の制御対象である記録再生素子121(電磁アクチュエータ123)を制御する1つの制御装置125としてもよい。もちろん、制御装置125に電磁アクチュエータ123を含めるようにしてもよい。さらに、初期値補償値生成部124を、外部の制御部122に初期値補償値を提供する1つの装置(初期値補償値生成装置)としてもよい。
図12の場合も同様であり、制御部122および初期値補償値生成部224を制御装置225としてもよいし、初期値補償値生成部224を、1つの装置(初期値補償値生成装置)としてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、例えば、図15に示されるようなパーソナルコンピュータとして構成されるようにしてもよい。
図15において、パーソナルコンピュータ300のCPU301は、ROM302に記憶されているプログラム、または記憶部313からRAM303にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM303にはまた、CPU301が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304を介して相互に接続されている。このバス304にはまた、入出力インタフェース310も接続されている。
入出力インタフェース310には、キーボード、マウスなどよりなる入力部311、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部312、ハードディスクなどより構成される記憶部313、モデムなどより構成される通信部314が接続されている。通信部314は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース310にはまた、必要に応じてドライブ315が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア321が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部313にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図15に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア321により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM302や、記憶部313に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数のデバイス(装置)により構成される装置全体を表わすものである。
なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。つまり、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
従来の光ディスク記録再生装置の構成例を示すブロック図である。 プッシュプル信号の例を説明する図である。 図2のプッシュプル信号の拡大図である。 光ディスクに形成されるトラックの様子の例を説明する図である。 トラックジャンプ時の、誤差信号および制御器出力の様子の例を示す図である。 ディジタル制御モデルの他の例を示すブロック図である。 図6の制御モデルを状態空間表現で表した図である。 初期値補償値生成部を備えた制御系のブロック図である。 本発明を適用した光ディスク記録再生装置の主な構成例を示すブロック図である。 ピックアップの位置制御に関する構成の詳細な例を示すブロック図である。 初期値補償値生成処理の流れの例を説明するフローチャートである。 ピックアップの位置制御に関する構成の、他の例を示すブロック図である。 初期値補償値生成処理の、他の例を説明するフローチャートである。 フォーカスサーボ制御におけるレンズ位置と誤差信号の関係を示す図である。 本発明を適用したパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100 光ディスク記録再生装置, 101 システムコントローラ, 104 サーボ制御部, 106 光学ヘッド部, 107 光ディスク, 121 記録再生素子, 122 制御部, 123 電磁アクチュエータ, 124 初期値補償値生成部, 143 トラッキングサーボ制御演算回路, 151 初期値生成部, 152 相対速度生成部, 153 補正係数保持部, 154 初期値補償行列保持部, 224 初期値補償値生成部

Claims (16)

  1. 制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と、前記制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数を保持する補正係数保持手段と、
    前記補正係数保持手段により保持されている前記補正係数を乗算することにより、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度を補正する補正手段と、
    前記検出信号から前記制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列を保持する初期値補償行列保持手段と、
    前記補正手段により補正された前記制御動作開始時の制御対象の位置および速度に、前記初期値補償行列保持手段により保持されている前記初期値補償行列を乗算することにより、前記制御演算部の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値生成手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 制御動作開始時の前記制御対象の位置から、前記制御対象の、前記制御動作開始時の速度を生成する速度生成手段をさらに備え、
    前記補正手段は、前記速度生成手段により生成された前記速度を補正する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記速度生成手段は、制御動作開始時の前記制御対象の位置、および、前記制御動作開始時から1サンプル前の前記制御対象の位置に基づいて、前記速度を生成する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記速度生成手段は、制御動作開始時の前記制御対象の位置、および、前記制御動作開始時から複数サンプル前の前記制御対象の位置に基づいて、前記速度を生成する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記補正係数保持手段は、前記制御対象の位置を補正する位置用補正係数、および、前記制御対象の速度を補正する速度用補正係数を保持し、
    前記補正手段は、前記位置用補正係数を乗算することにより、前記制御動作開始時の制御対象の位置を補正し、前記速度用補正係数を乗算することにより、前記制御動作開始時の制御対象の速度を補正する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 補正係数保持手段が、制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と、前記制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数を保持し、
    補正手段が、前記補正係数を乗算することにより、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度を補正し、
    初期値補償行列保持手段が、前記検出信号から前記制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列を保持し、
    初期値生成手段が、補正された前記制御動作開始時の制御対象の位置および速度に、前記初期値補償行列を乗算することにより、前記制御演算部の初期値を補償する初期値補償値を生成する
    情報処理方法。
  7. 情報を処理するためにコンピュータを、
    制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と、前記制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数を保持する補正係数保持手段、
    前記補正係数保持手段により保持されている前記補正係数を乗算することにより、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度を補正する補正手段、
    前記検出信号から前記制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列を保持する初期値補償行列保持手段、
    前記補正手段により補正された前記制御動作開始時の制御対象の位置および速度に、前記初期値補償行列保持手段により保持されている前記初期値補償行列を乗算することにより、前記制御演算部の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値生成手段
    として機能させるためのプログラム。
  8. ディスク状記録媒体に対してデータの書き込みまたは読み取りを行う記録再生素子と、
    前記ディスク状記録媒体の記録面に対して前記記録再生素子を水平方向又は垂直方向へ駆動させるための駆動手段と、
    前記記録再生素子が記録再生を行なうべき位置と実際の位置の差分に比例する誤差信号を検出する誤差信号検出手段と、
    前記誤差信号検出手段により検出された誤差信号に対し、制御パラメータを用いて制御演算を行ない、前記誤差信号の絶対値を低減させるための制御出力を算出する制御演算手段と、
    前記駆動手段、前記誤差信号検出手段、および前記制御演算手段を含むサーボ制御系において、制御動作開始時の前記制御演算手段の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値補償値生成手段と
    を備え、
    前記初期値補償値生成手段は、
    制御動作開始時の前記記録再生素子の位置と、前記誤差信号との比である補正係数を保持する補正係数保持手段と、
    前記補正係数保持手段により保持されている前記補正係数を乗算することにより、制御動作開始時の前記記録再生素子の位置および速度を補正する補正手段と、
    前記制御演算手段の初期値補償を、制御動作開始時の前記記録再生素子の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列を保持する初期値補償行列保持手段と、
    前記補正手段により補正された前記制御動作開始時の前記記録再生素子の位置および速度に、前記初期値補償行列保持手段により保持されている前記初期値補償行列を乗算することにより、前記初期値補償値を生成する初期値生成手段と
    を備える記録再生装置。
  9. 制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と前記制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数、および、前記検出信号から前記制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列の乗算結果である修正初期値補償行列を保持する修正初期値補償行列保持手段と、
    制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に、前記修正初期値補償行列を乗算することにより、前記制御演算部の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値生成手段と
    を備える情報処理装置。
  10. 制御動作開始時の前記制御対象の位置から、前記制御対象の、前記制御動作開始時の速度を生成する速度生成手段をさらに備え、
    前記初期値生成手段は、前記速度生成手段により生成された前記速度を用いて、前記初期値補償値を生成する
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記速度生成手段は、制御動作開始時の前記制御対象の位置、および、前記制御動作開始時から1サンプル前の前記制御対象の位置に基づいて、前記速度を生成する
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記速度生成手段は、制御動作開始時の前記制御対象の位置、および、前記制御動作開始時から複数サンプル前の前記制御対象の位置に基づいて、前記速度を生成する
    請求項10に記載の情報処理装置。
  13. 前記修正初期値補償行列保持手段は、前記制御対象の位置を補正する位置用補正係数、および、前記制御対象の速度を補正する速度用補正係数を、前記初期値補償行列に乗算した乗算結果を前記修正初期値補償行列として保持する
    請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 修正初期値補償行列保持手段が、制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と前記制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数、および、前記検出信号から前記制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列の乗算結果である修正初期値補償行列を保持し、
    初期値生成手段が、制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に、前記修正初期値補償行列を乗算することにより、前記制御演算部の初期値を補償する初期値補償値を生成する
    情報処理方法。
  15. 情報を処理するためにコンピュータを、
    制御対象の位置を目標値へ向けて動作制御する制御系における、制御動作開始時の制御対象の位置と前記制御対象の制御結果を示す検出信号との比である補正係数、および、前記検出信号から前記制御対象を制御する制御出力を算出する制御演算部の初期値補償を制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列の乗算結果である修正初期値補償行列を保持する修正初期値補償行列保持手段、
    制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に、前記修正初期値補償行列を乗算することにより、前記制御演算部の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値生成手段
    として機能させるためのプログラム。
  16. ディスク状記録媒体に対してデータの書き込みまたは読み取りを行う記録再生素子と、
    前記ディスク状記録媒体の記録面に対して前記記録再生素子を水平方向又は垂直方向へ駆動させるための駆動手段と、
    前記記録再生素子が記録再生を行なうべき位置と実際の位置の差分に比例する誤差信号を検出する誤差信号検出手段と、
    前記誤差信号検出手段により検出された誤差信号に対し、制御パラメータを用いて制御演算を行ない、前記誤差信号の絶対値を低減させるための制御出力を算出する制御演算手段と、
    前記駆動手段、前記誤差信号検出手段、および前記制御演算手段を含むサーボ制御系において、制御動作開始時の前記制御演算手段の初期値を補償する初期値補償値を生成する初期値補償値生成手段と
    を備え、
    前記初期値補償値生成手段は、
    制御動作開始時の記録再生素子の位置と前記誤差信号との比である補正係数、および、前記制御演算手段の初期値補償を制御動作開始時の前記記録再生素子の位置および速度に基づいて行う初期値補償行列の乗算結果である修正初期値補償行列を保持する修正初期値補償行列保持手段と、
    制御動作開始時の前記制御対象の位置および速度に、前記修正初期値補償行列を乗算することにより、前記初期値補償値を生成する初期値生成手段と
    を備える記録再生装置。
JP2008092186A 2008-03-31 2008-03-31 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録再生装置 Expired - Fee Related JP4609735B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008092186A JP4609735B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録再生装置
US12/383,869 US8125864B2 (en) 2008-03-31 2009-03-30 Information processing device and method, program, and recording/reproducing device
CN2009101330135A CN101551656B (zh) 2008-03-31 2009-03-31 信息处理设备和方法、程序和记录/再现设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008092186A JP4609735B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009245541A JP2009245541A (ja) 2009-10-22
JP4609735B2 true JP4609735B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=41119149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008092186A Expired - Fee Related JP4609735B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録再生装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8125864B2 (ja)
JP (1) JP4609735B2 (ja)
CN (1) CN101551656B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5775768B2 (ja) * 2011-09-09 2015-09-09 日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 光ディスク装置
JP6199003B1 (ja) * 2016-03-16 2017-09-20 三菱電機株式会社 機械運動軌跡測定装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2685622B2 (ja) * 1990-04-06 1997-12-03 株式会社日立製作所 位置決め制御方法および装置
JP2003157633A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Toshiba Corp 情報処理装置
JP2007334959A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Sony Corp サーボ制御装置、サーボ制御方法、光ディスク装置及びビデオカメラレコーダ
JP2008010034A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Sony Corp サーボ制御装置、サーボ制御方法、光ディスク装置及びビデオカメラレコーダ

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0616246B2 (ja) * 1984-11-16 1994-03-02 キヤノン株式会社 位置決め制御装置
JPH01138666A (ja) 1987-11-25 1989-05-31 Nec Corp 位置決め装置
JP2593941B2 (ja) * 1989-08-19 1997-03-26 富士通株式会社 光ディスク装置のアクチュエータオフセット除去装置
JP2640202B2 (ja) * 1992-09-07 1997-08-13 三菱電機株式会社 トラッキングサーボ回路
JPH08234803A (ja) * 1995-02-24 1996-09-13 Sony Corp サーボエラー信号形成回路及び光ディスク装置
JPH0973729A (ja) * 1995-09-07 1997-03-18 Pioneer Electron Corp 情報読取装置
JPH11265513A (ja) * 1998-01-13 1999-09-28 Fujitsu Ltd 光学的記憶装置
JP2004185741A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Mitsubishi Electric Corp 光学式ディスク装置
US7283889B2 (en) * 2003-02-19 2007-10-16 Fanuc Ltd Numerical control device, and numerical control method
WO2006077619A1 (ja) * 2005-01-18 2006-07-27 Fujitsu Limited 情報再生装置および面振れ測定方法
JP2007164903A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Hitachi-Lg Data Storage Inc 光ディスク装置のフォーカスサーボ復帰処理方法及び光ディスク装置
CN101515461A (zh) * 2008-02-22 2009-08-26 扬智科技股份有限公司 修正跳轨的轨数计算方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2685622B2 (ja) * 1990-04-06 1997-12-03 株式会社日立製作所 位置決め制御方法および装置
JP2003157633A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Toshiba Corp 情報処理装置
JP2007334959A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Sony Corp サーボ制御装置、サーボ制御方法、光ディスク装置及びビデオカメラレコーダ
JP2008010034A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Sony Corp サーボ制御装置、サーボ制御方法、光ディスク装置及びビデオカメラレコーダ

Also Published As

Publication number Publication date
CN101551656A (zh) 2009-10-07
JP2009245541A (ja) 2009-10-22
US8125864B2 (en) 2012-02-28
US20090249378A1 (en) 2009-10-01
CN101551656B (zh) 2012-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003123294A (ja) ディスク種類判別装置及び方法
JP4609735B2 (ja) 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録再生装置
JP2007122854A (ja) 適応的フィードフォワード制御を利用したスピンドルモータの駆動方法及び駆動装置、並びに、記録媒体
JP4389175B2 (ja) サーボ制御装置、サーボ制御方法、光ディスク装置及びビデオカメラレコーダ
JP2011100500A (ja) 光ディスク装置およびトラッキング制御方法
JP2009134785A (ja) 記録方法及び光ディスク装置
US8284645B2 (en) Cyclic memory and disc device
JP2008310913A (ja) 光ディスク装置
JP2010009636A (ja) 駆動装置および方法、プログラム、並びに記録媒体
JP4508052B2 (ja) サーボ制御装置及び制御パラメータ決定方法、並びに制御パラメータ決定プログラム
US7145845B2 (en) Optical disc player having a carriage control system relying upon a multiplied periodic signal and a tracking error signal
US6996592B2 (en) Discretization processing method of transfer function in continuous time systems, system and program therefor, and compensator and feedback control system using the same
JP5088209B2 (ja) 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録再生装置
JP2005259259A (ja) 光ディスク装置及びそのフォーカス制御方法
JP2008282439A (ja) 光ピックアップ装置およびそれを用いた光ディスク装置
JP5762657B2 (ja) トラッキング制御装置、トラッキング制御方法、及び光ディスク装置
JP4742749B2 (ja) ディスク駆動装置及びその制御方法
JP4968753B2 (ja) 情報記録再生装置及び方法
EP1195750A2 (en) Carriage servo control system and information-recording medium in which program for carriage servo control is recorded
JPWO2016067741A1 (ja) サーボ制御装置及びサーボ制御方法
JP2009193641A (ja) 光学的記録再生装置
JP3220766B2 (ja) 光ヘッド制御装置
JP2004326940A (ja) トラッキング制御装置及びその制御装置を備える記憶装置
JP2013114703A (ja) 光ディスク装置及び光ディスク装置の制御方法
JP2009289363A (ja) 光学的情報記録再生装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100929

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees