JP4389175B2 - サーボ制御装置、サーボ制御方法、光ディスク装置及びビデオカメラレコーダ - Google Patents

サーボ制御装置、サーボ制御方法、光ディスク装置及びビデオカメラレコーダ Download PDF

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Description

本発明はサーボ制御装置、サーボ制御方法、光ディスク装置及びビデオカメラレコーダに関し、例えば光ディスク装置に適用して好適なものである。
従来、光ディスク装置においては、記録媒体としての光ディスクに対して音楽、映像、或いは各種データ等の情報を記録し、また当該光ディスクから当該情報を読み出して再生するようになされたものが広く普及している。
かかる光ディスク装置においては、光ディスクを回転させ、当該光ディスク上の所望トラックに対して光ビームの焦点を合わせるよう照射することにより情報の記録を行い、また当該光ビームが反射されてなる反射光ビームを読み取ることにより情報の再生を行うようになされている。
例えば図9に示すように、光ディスク装置1は、サーボ制御部2の制御に基づき、光ピックアップ3のレーザダイオード4から光ビームL1を発射し、コリメータレンズ5、偏光ビームスプリッタ6、立ち上げミラー7、1/4波長板8、対物レンズ9を順次介して、当該光ビームL1を光ディスク10の信号記録面10Aに合焦させる。
また光ディスク装置1は、光ビームL1が光ディスク10の信号記録面10Aで反射されてなる反射光ビームL2を、対物レンズ9、1/4波長板8、立ち上げミラー7を順次介して偏光ビームスプリッタ6へ入射させる。
続いて光ディスク装置1は、偏光ビームスプリッタ6の偏光面6Aにおいて当該反射光ビームL2を反射させ、さらにコリメータレンズ11、ホログラム12を順次介して、当該反射光ビームL2をフォトディテクタ13に照射させる。ここで光ディスク装置1は、フォトディテクタ13により検出する反射光ビームL2の光量に応じた検出信号を生成し、所定の信号処理を施すことにより情報を再生する。
ところで光ディスク装置1は、光ディスク10毎の個体差やいわゆる面ブレ等により、対物レンズ9と当該光ディスク10との距離が様々に変化する可能性がある。これを換言すれば、対物レンズ9が光ビームL1を光ディスク10の信号記録面10Aに合焦させる位置(以下、これを合焦位置JFと呼ぶ)は、光ディスク10毎の個体差や1枚の光ディスク10における信号記録面10A上の位置等に応じて変動することになる。
そこで光ディスク装置1では、対物レンズ9をアクチュエータ14によって当該光ディスクに近接又は離隔させる方向に駆動させ、当該対物レンズ9と当該光ディスク10との距離を一定に保つようサーボ制御することにより、光ディスク10の信号記録面10Aに対して光ビームL1を合焦させ続けるようになされている(いわゆるフォーカシング)。
具体的に光ディスク装置1は、いわゆるスポットサイズディテクティング(SSD)法を用いてフォーカシングを行うようになされている。すなわち図10(A)に示すように、光ディスク装置1は、反射光ビームL2をホログラム12によってそれぞれ焦点距離が異なる+1次光L2A、0次光L2C、−1次光L2Bに分光し、これらをフォトディテクタ13に形成された検出領域14、15及び16にそれぞれ照射させる。
ここで検出領域14及び15は、図10(B)に示すように、それぞれ3つの領域に分割されており、各領域において+1次光L2A及び−1次光L2Bをそれぞれ光電変換することにより検出信号S1A〜S1C及びS2A〜S2Cをそれぞれ生成し、これらを制御部2へ送出する。
続いて光ディスク装置1のサーボ制御部2は、フォーカスエラー信号検出回路21において、検出信号S1A〜S1C及びS2A〜S2Cを用いた(1)式の演算処理を行うことにより、フォーカスエラー信号SFEを生成する。
Figure 0004389175
続いてサーボ制御部2は、アナログのフォーカスエラー信号SFEをアナログ・ディジタル(A/D)変換器22によりディジタルデータでなるフォーカスエラーデータDFEに変換し、これをフォーカスサーボ制御回路23へ供給する。
フォーカスサーボ制御回路23は、フォーカスエラーデータDFEを基にアクチュエータ14を駆動制御するための制御データDCを生成し、これをディジタル・アナログ(D/A)変換器24によりアナログの制御信号SCに変換させた上で、アクチュエータ駆動回路25へ供給する。
アクチュエータ駆動回路25は、制御信号SCに基づきアクチュエータ駆動信号SAを生成し、これをアクチュエータ14に供給する。これに応じて光ピックアップ3は、アクチュエータ駆動信号SAを基にアクチュエータ14を駆動する。
またフォーカスサーボ制御回路23は、不揮発性メモリ26に予め記憶されている各種データ等を読み出し得るようになされている。
この光ディスク装置1では、対物レンズ9が光ディスク10の信号記録面10Aに合焦している(すなわち合焦位置JFにある)とき、図10(A)に示したように、0次光L2Cの焦点も検出領域16に合焦するように、フォトディテクタ13が配置されている。このとき+1次光L2Aの焦点はフォトディテクタ13よりも奥側(図の上側)に位置し、−1次光L2Bの焦点は当該フォトディテクタ13よりも手前側(図の下側)に位置している。
例えば光ディスク装置1では、対物レンズ9が合焦位置JFからずれている場合、当該対物レンズ9のずれ量に応じて0次光L2C、+1次光L2A及び−1次光L2Bの焦点も(図の上方向又は下方向へ)ずれるため、検出領域14及び15により検出する+1次光L2A及び−1次光L2Bの光量が変化することになる。
このためフォーカスエラー信号SFEは、対物レンズ9と光ディスク10との距離に応じて信号レベルが変化することになり、実際上、図11(A)及び(B)に示すように、略S字状の特性曲線Q1を描く。
このフォーカスエラー信号SFEは、フォトディテクタ13の配置及びSSD法における(1)式の原理上、対物レンズ9が光ビームL1を光ディスク10の信号記録面10Aに合焦させる位置(以下、これを合焦位置JFと呼ぶ)にあるとき、図11にも示されているように、値0となる。
またフォーカスエラー信号SFEの特性曲線Q1は、合焦位置JFの近傍ではほぼ直線状となるものの、当該合焦位置JFの近傍から離れると非線形に変化し、さらに当該合焦位置PJから大きく離れるとフォーカスエラー信号SFEの値は常に0となる。
すなわち光ディスク装置1では、対物レンズ9が合焦位置JFの近傍にあるときのみ、フォーカスエラー信号SFEの大きさが当該合焦位置JFからの距離に比例した信号レベルになると見なすことができる(以下、特性曲線Q1がほぼ直線状であると見なし得る領域を検出領域ADと呼ぶ)。
そこでサーボ制御部2の不揮発性メモリ26には、フォーカスエラー信号SFEの信号レベルと合焦位置JFからの距離との関係を表す係数COEが予め記憶されている。
実際上、光ディスク装置1のサーボ制御部2は、合焦位置の近傍(すなわち検出領域AD内)において、係数COEを用いた演算に基づいて対物レンズ9から合焦位置JFまでの距離を算出した上で、フォーカスエラー信号SFE(フォーカスエラーデータDFE)を値0に近づけさせるようなアクチュエータ駆動信号SAを生成してアクチュエータ14を駆動させ、当該対物レンズ9を合焦位置JFに移動させる(すなわちサーボ制御する)。
このように制御部2は、検出信号S1A〜S1C及びS2A〜S2Cに基づいてフォーカスエラー信号SFEを生成し、当該フォーカスエラー信号SFEを基にアクチュエータ駆動信号SAを生成してアクチュエータ14をフィードバック制御するようになされている。
以下では、フォトディテクタ13、サーボ制御部2及びアクチュエータ14により形成される閉ループをフォーカスサーボ制御系と呼び、フォーカスエラー信号SFEに基づいたアクチュエータ14のフィードバック制御をフォーカスサーボ制御とも呼ぶ。
ところで光ディスク装置1のサーボ制御部2は、光ディスク10が装填または排出される際に当該光ディスク10と対物レンズ9との接触による損傷を防止する等の観点から、当該対物レンズ9を当該光ディスク10から離隔させ、検出領域ADの外側まで遠ざけるようになされている。
このためサーボ制御部2は、光ディスク10が装填されると、まずアクチュエータ14により対物レンズ9を当該光ディスク10に近接させ、大雑把に合焦位置JFの近傍(すなわち検出領域AD内)まで移動させる、いわゆる引き込み動作を行ってからフォーカスサーボ制御を開始するようになされている。
具体的にサーボ制御部2は、アクチュエータ駆動回路25を介してアクチュエータ14を制御すると共に、フォーカスエラー信号検出回路21を介して得られるフォーカスエラー信号SFE(フォーカスエラーデータDFE)を監視しながら、対物レンズ9を一定の速度で光ディスク10に近接させていく。
続いて制御部2は、図12に示すように、フォーカスエラー信号SFEの信号レベルがほぼ0からある程度の信号レベルまで上昇した後に0未満の所定値まで低下したことを検出した時点で(以下、この時点を時刻0とする)、対物レンズ9が合焦位置JFを僅かに通過した、すなわち高い確度で検出領域AD内に位置していると判断し、アクチュエータ14に対するフォーカスサーボ制御を開始する。
ところで、この制御部2に対して、引き込み動作をできるだけ短い時間で完了することにより、光ディスク10に対する情報の記録や再生を素早く開始したいといった要望がある。すなわち光ディスク装置1では、例えば図12に破線で示したように、フォーカスサーボ制御の開始以降(すなわち時刻0以降)、対物レンズ9ができるだけ短い時間で合焦位置JFに収束すること、換言すれば良好な過渡応答が得られることが望ましい。
ここで、光ディスク装置1のフォーカスサーボ制御系をモデル化すると、図13に示すようなブロック線図として表すことができる。
一般に光ディスク装置の制御器では、低域強調フィルタと高域位相進みフィルタから成る2次フィルタが用いられる。これに応じてフォーカスサーボ制御系30の制御器30Kは、低域フィルタ値fc1及び高域フィルタ値fc2といった2つの状態変数を有している。一方、制御対象30Pは、アクチュエータ14と対応しており、位置x及び速度vといった2つの状態変数を有している。
光ディスク装置1では、図12に示したように、対物レンズ9の移動中に合焦位置JF以外の位置からフォーカスサーボ制御を開始することになる。このことを踏まえ、ここではフォーカスサーボ制御を開始するタイミング(すなわち時刻0)において制御対象の位置x及び速度vが0以外の値であった場合の応答、いわゆる初期値応答について検討する。
図13のブロック線図を状態空間表現により表すと、図14に示すようなブロック線図となる。この図14において、フォーカスサーボ制御系31の状態は、次に示す(2)式のように、低域フィルタ値f、高域フィルタ値f、位置x及び速度vといった4つの状態変数により表すことができる。
Figure 0004389175
時刻0(図12)以降の時刻tにおけるフォーカスサーボ制御系31の出力y(t)は、ラプラス逆変換を用いることにより、次に示す(3)式のように表すことができる。因みにこの出力y(t)は、合焦位置JFを基準とした対物レンズ9の位置に相当する値である。
Figure 0004389175
この(3)式において、状態X(0)はフォーカスサーボ制御系31全体の初期値を表していることから、この状態X(0)に応じて出力y(t)が変化することがわかる。
フォーカスサーボ制御系31において、状態X(0)の各状態変数(低域フィルタ値f、高域フィルタ値f、位置x及び速度v)による単独の応答を模式的に表すと、それぞれ図15(A)〜(D)のようになり、これらを重ね合わせることにより、図15(E)に示すような出力y(t)の応答となる。
このようなフォーカスサーボ制御系31において、制御器31Kの初期値である低域フィルタ値f(0)及び高域フィルタ値f(0)は、一般的に値「0」とされている。
これに対して、制御器31Kの初期値を適切な値に設定することにより、出力y(t)が短時間に収束するような良好な応答を得る、いわゆる初期値補償法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、制御部2のフォーカスサーボ制御回路23においてディジタル演算処理が行われることを考慮し、光ディスク装置1のフォーカスサーボ制御系をディジタルフィルタにより構成すると、図16のようになる。
この図16において、フォーカスサーボ制御系32では、低域フィルタ部32Lのレジスタ32RL及び高域フィルタ部32Hのレジスタ32RHに対して、初期値として低域フィルタ値f(0)及び高域フィルタ値f(0)がそれぞれ与えられることになる。
初期値補償法では、次に示す(4)式のように、制御器の初期値(すなわち低域フィルタ値f(0)及び高域フィルタ値f(0))が制御対象の初期値(すなわち位置x(0)及び速度v(0))の関数として与えられるものとしている。
Figure 0004389175
ここで、制御対象の位置xに関しては、上述したようにフォーカスエラー信号SFE(フォーカスエラーデータDFE)及び係数COEを基に算出することができる。また速度vに関しては、制御対象の位置xを時間の経過と共に連続的に算出し、その変化量及び経過時間を基に算出することができる。
すなわち、制御対象の初期値である位置x(0)及び速度v(0)は、時刻0における対物レンズ9の位置x及び速度vとして、フォーカスエラーデータDFEを基に算出することができる。
また(4)式の行列α(すなわち係数k11、k12、k21及びk22)は、光ディスク装置1におけるアクチュエータ14の応答特性や対物レンズ9の質量等に応じて定められ、評価値関数最小による設計法や零点指定による設計法等を用いることにより算出することができる。
すなわち初期値補償法では、フォーカスサーボ制御を開始するタイミングにおける位置x(0)及び速度v(0)を用いて(4)式に従った演算処理を行うことにより、出力y(t)が最も良好となるような低域フィルタ値f(0)及び高域フィルタ値f(0)を算出することができる。
特許第2685622号公報(第4〜5頁)
ところで、初期値補償法により低域フィルタ値f(0)及び高域フィルタ値f(0)を算出することは、光ディスク装置1のアクチュエータ14によりフォーカスサーボ制御を開始する際(すなわち時刻0)に当該アクチュエータ14から対物レンズ9に対して加えるべき推力を決定することになる。
ここで、光ディスク装置1により引き込み動作を行いフォーカスサーボ制御を開始したときにおける、合焦位置JFを基準とした対物レンズ9の位置の測定結果を図17(A)に、アクチュエータ9により対物レンズ9に対して印加する推力の測定結果を図17(B)に示す。
図17(A)に示すように、光ディスク装置1は、フォーカスエラー信号SFEが0未満の所定値に達した時刻を時刻0とし、この時刻0からサーボ制御を開始することにより、対物レンズ9の位置(出力y(t)に相当する)を合焦位置JFに収束させていく。
ここでアクチュエータ14から対物レンズ9に対して加える推力は、図17(B)に示すように、時刻0において、合焦位置から遠ざかろうとしていた対物レンズ9を反対方向へ引き戻そうとする推力になり、比較的大きな値となる。
このとき光ディスク装置1では、アクチュエータ14から対物レンズ9に対して加えるべき推力(すなわち制御器出力の初期値)が、当該アクチュエータ14により印加可能な推力の上限値を超えた値となってしまう(アクチュエータ14の推力が飽和する)可能性がある。
この場合、光ディスク装置1では、時刻0においてアクチュエータ14により対物レンズ9に対して不十分な推力が印加されることになるため、いわば初期値補償法の前提が崩れることになり、出力y(t)の応答特性が悪化し、対物レンズ9が合焦位置JFに収束する迄の時間が長くなってしまう、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、サーボ制御系における過渡応答を安定化させ得るサーボ制御装置、サーボ制御方法、光ディスク装置及びビデオカメラレコーダを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明のサーボ制御装置においては、駆動対象に推力を印加することにより所定方向へ駆動する駆動部と、駆動部により印加可能な範囲に抑えられた、当該駆動部が最初に印加すべき制御器出力初期値を記憶する記憶部と、駆動部により駆動対象を所定の目標位置の遠方から当該目標位置へ近接させる近接制御部と、駆動対象の位置と目標位置との誤差に応じて変化する誤差信号を検出する誤差信号検出部と、誤差信号から駆動対象の速度を算出する速度算出部と、速度算出部より得られる駆動対象の速度が一定の値になったことを検出する一定速度検出部と、記憶部から供給される制御器出力初期値と一定速度検出部から供給される一定速度値とを基にサーボ制御の開始位置を算出する開始位置算出部と、一定速度値及び開始位置を用いて、駆動対象に関する制御系をブロック線図により表したときの制御器初期値を算出し、当該ブロック線図における制御器に供給する制御器初期値算出部と、誤差信号を基に、駆動対象が開始位置に到達したか否かを検出する到達検出部と、駆動対象が到達検出部に検出された時点でサーボ制御を開始するサーボ制御開始部とを設けるようにした。
これにより、制御器出力初期値の制約に基づいた開始位置を算出することができ、当該開始位置においてサーボ制御を開始するときの制御器出力を、駆動部により印加可能な範囲内である制御器出力初期値とすることができるので、駆動部の推力を飽和させることなく駆動対象を短時間で目標位置に収束させることができる。
また本発明のサーボ制御方法においては、駆動対象に推力を印加することにより所定方向へ駆動する駆動部により、当該駆動対象を所定の目標位置の遠方から当該目標位置へ近接させる近接制御ステップと、駆動対象の位置と目標位置との誤差に応じて変化する誤差信号を検出する誤差信号検出ステップと、誤差信号から駆動対象の速度を算出する速度算出ステップと、速度算出ステップにより得られる駆動対象の速度が一定の値になったことを検出する一定速度検出ステップと、所定の記憶部から供給される、駆動部により印加可能な範囲に抑えられ駆動部が最初に印加すべき制御器出力初期値と、一定速度検出ステップにより検出された一定速度値とを基に、サーボ制御の開始位置を算出する開始位置算出ステップと、一定速度値及び開始位置を用いて、駆動対象に関する制御系をブロック線図により表したときの制御器初期値を算出し、当該ブロック線図における制御器に供給する制御器初期値算出ステップと、誤差信号を基に、駆動対象が開始位置に到達したか否かを検出する到達検出ステップと、駆動対象が到達検出ステップにより検出された時点でサーボ制御を開始するサーボ制御開始ステップとを設けるようにした。
これにより、制御器出力初期値の制約に基づいた開始位置を算出することができ、当該開始位置においてサーボ制御を開始するときの制御器出力を、駆動部により印加可能な範囲内である制御器出力初期値とすることができるので、駆動部の推力を飽和させることなく駆動対象を短時間で目標位置に収束させることができる。
また本発明の光ディスク装置においては、記録媒体としての光ディスクに対して光ビームの焦点を合わせて照射することにより当該光ディスクに情報を記録し又は当該光ディスクから当該情報を再生する光ディスク装置であって、光ビームを光ディスクの信号記録面に集光する対物レンズに推力を印加することにより、当該対物レンズを光ディスクに対して近接または離隔させる方向に駆動するアクチュエータと、アクチュエータにより印加可能な範囲に抑えられた、当該アクチュエータが最初に印加すべき制御器出力初期値を記憶する記憶部と、光ディスクに対して情報の記録又は再生を開始する際、アクチュエータにより対物レンズを光ディスクに対する合焦位置の遠方から当該合焦位置へ近接させる近接制御部と、対物レンズの位置と合焦位置との誤差に応じて変化する誤差信号を検出する誤差信号検出部と、誤差信号から対物レンズの速度を算出する速度算出部と、速度算出部より得られる対物レンズの速度が一定の値になったことを検出する一定速度検出部と、記憶部から供給される制御器出力初期値と一定速度検出部から供給される一定速度値とを基にサーボ制御の開始位置を算出する開始位置算出部と、一定速度値及び開始位置を用いて、対物レンズに関する制御系をブロック線図により表したときの制御器初期値を算出し、当該ブロック線図における制御器に供給する制御器初期値算出部と、誤差信号を基に、対物レンズが開始位置に到達したか否かを検出する到達検出部と、対物レンズが到達検出部に検出された時点でサーボ制御を開始するサーボ制御開始部とを設けるようにした。
これにより、制御器出力初期値の制約に基づいた開始位置を算出することができ、当該開始位置においてサーボ制御を開始するときの制御器出力を、アクチュエータにより印加可能な範囲内である制御器出力初期値とすることができるので、アクチュエータの推力を飽和させることなく対物レンズを短時間で合焦位置に収束させることができる。
また本発明のビデオカメラレコーダにおいては、映像を撮像して映像信号を生成すると共に、記録媒体としての光ディスクに対して光ビームの焦点を合わせて照射することにより当該光ディスクに当該映像信号を記録するビデオカメラレコーダであって、映像を撮像して映像信号に変換する撮像部と、光ビームを光ディスクの信号記録面に集光する対物レンズに推力を印加することにより、当該対物レンズを光ディスクに対して近接または離隔させる方向に駆動するアクチュエータと、アクチュエータにより印加可能な範囲に抑えられた、当該アクチュエータが最初に印加すべき制御器出力初期値を記憶する記憶部と、光ディスクに対して映像信号の記録を開始する際、アクチュエータにより対物レンズを光ディスクに対する合焦位置の遠方から当該合焦位置へ近接させる近接制御部と、対物レンズの位置と合焦位置との誤差に応じて変化する誤差信号を検出する誤差信号検出部と、誤差信号から対物レンズの速度を算出する速度算出部と、速度算出部より得られる対物レンズの速度が一定の値になったことを検出する一定速度検出部と、記憶部から供給される制御器出力初期値と一定速度検出部から供給される一定速度値とを基にサーボ制御の開始位置を算出する開始位置算出部と、一定速度値及び開始位置を用いて、対物レンズに関する制御系をブロック線図により表したときの制御器初期値を算出し、当該ブロック線図における制御器に供給する制御器初期値算出部と、誤差信号を基に、対物レンズが開始位置に到達したか否かを検出する到達検出部と、対物レンズが到達検出部に検出された時点でサーボ制御を開始するサーボ制御開始部とを設けるようにした。
これにより、制御器出力初期値の制約に基づいた開始位置を算出することができ、当該開始位置においてサーボ制御を開始するときの制御器出力を、アクチュエータにより印加可能な範囲内である制御器出力初期値とすることができるので、アクチュエータの推力を飽和させることなく対物レンズを短時間で合焦位置に収束させることができる。
本発明によれば、制御器出力初期値の制約に基づいた開始位置を算出することができ、当該開始位置においてサーボ制御を開始するときの制御器出力を、駆動部により印加可能な範囲内である制御器出力初期値とすることができるので、駆動部の推力を飽和させることなく駆動対象を短時間で目標位置に収束させることができ、かくしてサーボ制御系における過渡応答を安定化させ得るサーボ制御装置及びサーボ制御方法を実現できる。
また本発明によれば、制御器出力初期値の制約に基づいた開始位置を算出することができ、当該開始位置においてサーボ制御を開始するときの制御器出力を、アクチュエータにより印加可能な範囲内である制御器出力初期値とすることができるので、アクチュエータの推力を飽和させることなく対物レンズを短時間で合焦位置に収束させることができ、かくしてサーボ制御系における過渡応答を安定化させ得る光ディスク装置及びビデオカメラレコーダを実現できる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本発明の基本原理
まず、本発明の基本原理について、図9との対応部分に同一符号を付した図1に示す光ディスク装置40を例に説明する。
(1−1)光ディスク装置の構成
図1において光ディスク装置40は、光ディスク装置1(図9)と同様、光ディスク10に対して情報の記録又は再生を行い得るようになされている。
この光ディスク装置40は、光ディスク装置1のサーボ制御部2と対応するサーボ制御部42により全体を統括制御するようになされている。サーボ制御部42は、サーボ制御部2と比較してフォーカスサーボ制御回路23に代えてフォーカスサーボ制御回路43を有している点が異なっているものの、他は当該サーボ制御部2と同様に構成されている。
すなわちサーボ制御部42は、フォトディテクタ13から供給される検出信号S1A〜S1C及びS2A〜S2Cに基づいてフォーカスエラー信号SFEを生成し、フォーカスサーボ制御回路43により当該フォーカスエラー信号SFEを基にアクチュエータ駆動信号SAを生成して、アクチュエータ14をフィードバック制御する(すなわちフォーカスサーボ制御する)ようになされている。
またフォーカスサーボ制御回路43は、ディジタル制御によるフォーカスサーボ制御を行っている。このため、光ディスク装置40におけるフォーカスサーボ制御系の基本的な構成は、図2に示すブロック線図のように、加算器50A、制御器50K及び制御対象50Pを有するフォーカスサーボ制御系50として表すことができる。
フォーカスサーボ制御系50では、加算器50Aにおいて、所定位置を基準とした対物レンズ9の位置を表す出力yと、当該対物レンズ9光が本来あるべき目標値r(対物レンズ9の合焦位置JFに相当する)との差が誤差信号e(フォーカスエラーデータDFEに相当する)として算出され、制御器50Kに入力される。
制御器50Kは、フォーカスサーボ制御回路43に対応しており、入力された誤差信号eに応じて制御器出力u(アクチュエータ駆動データDAに相当する)を生成し、これを基にアクチュエータ14に対応する制御対象50Pを制御する。
実際上、フォーカスサーボ制御系50では、誤差信号eが値「0」となるように制御対象50Pを制御することにより、出力yを目標値rに近づけていく。
因みにこのことは、光ディスク装置40において、フォーカスエラーデータDFE(すなわちフォーカスエラー信号SFE)を値「0」とするようにアクチュエータ駆動データDA(すなわちアクチュエータ駆動信号SA)を生成し、対物レンズ9を合焦位置JFに近づけていくことを表している。
ここで制御器50Kは、状態変数Acz、Bcz、Ccz及びDcz並びにディジタル制御系におけるクロックkを用いた状態空間表現により、次に示す(5)式及び(6)式のように表すことができる。
Figure 0004389175
Figure 0004389175
また制御対象50Pは、状態変数Apz、Bpz及びCpz並びにクロックkを用いた状態空間表現により、次に示す(7)式及び(8)式のように表すことができる。
Figure 0004389175
Figure 0004389175
さらにフォーカスサーボ制御系50は、同様の状態空間表現により、これらの(5)〜(8)式を組み合わせた(9)式及び(10)式のように表すことができる。
Figure 0004389175
Figure 0004389175
この(9)式及び(10)式を基に、状態空間表現によるブロック線図を構成すると、図3に示すように、制御器51C及び制御対象51Pを有するフォーカスサーボ制御系51として表すことができる。
因みに、状態変数Acz、Bcz、Ccz及びDcz、並びに状態変数Apz、Bpz及びCpzの具体的な値は、アクチュエータ14の各種特性値や対物レンズ9の質量等によって定まるものであり、例えば光ディスク装置40の設計時等に算出され、不揮発性メモリ26に予め記憶されるようになされている。
(1−2)初期値補償法の適用
次に、上述した初期値補償法をフォーカスサーボ制御系51に対して適用することを検討する。ここでは、非特許文献1に記載されている「零点指定による初期値補償サーボ系の設計」を基にしている。
山口高司、他2名,「磁気ディスク装置ヘッド位置決めサーボ系におけるサーボモード切り替え時の初期値補償問題の基礎検討」,計測自動制御学会論文集Vol.29,No.7,p792-799,1993年
まず、フォーカスサーボ制御系51における出力yは、クロックk=0としたときの初期値(Xcz(0),Xpz(0))と所定の伝達関数とを用いることにより、次に示す(11)式のように表すことができる。
Figure 0004389175
因みに(11)式では、フォーカスサーボ制御系51がディジタル制御系であり離散時間による制御を行うことから、z変換が用いられている。
一方、初期値補償法では、次に示す(12)式のように、制御器51Cの初期値X(0)が制御対象51Pの初期値X(0)の関数として与えられるものと定義する。
Figure 0004389175
ところで、ディスク装置における制御器では、上述したように低域強調フィルタと高域位相進み位相フィルタからなる2次フィルタが用いられる。また、制御対象であるアクチュエータ14(図1)の状態は、クロックkを用いて対物レンズ9の位置x(k)及び速度v(k)により表される。
ここで、制御器51Cにおける各フィルタのレジスタ値を低域フィルタ値f(k)及び高域フィルタ値f(k)とし、光ディスク装置40におけるフォーカスサーボ制御系に合わせて(12)式の各項を適宜置き換えると、4つの係数k11、k12、k21及びk22を用いて、次に示す(13)式のように表すことができる。
Figure 0004389175
また、(11)式の伝達関数は、(12)式を用いることにより、次に示す(14)式のように表すことができる。
Figure 0004389175
ここで、4つの係数ω(z)、ω(z)、ω(z)及びω(z)を用いることにより(13)式の一部を、次に示す(15)式のように定義する。
Figure 0004389175
この(14)式及び(15)式を用いることにより、(7)式に示した出力yは、次に示す(16)式のように表すことができる。
Figure 0004389175
この(16)式において伝達関数が分数の形となっていることから、出力yの初期値に相当する初期値応答は、制御系の極である分母式の根と、当該(16)式の零点に相当する分子式の根とによって決まることがわかる。
このことを踏まえ、初期値補償法では、基本的な方針として、行列αを表す係数k11、k12、k21及びk22を適宜変化させて零点の位置を変更することにより、良好な初期値応答を得ることを考える。一般的には、いわゆる遅い極又は振動的な極を零点により相殺するような係数k11、k12、k21及びk22を算出する。
ここでは、所望の零点を実現する係数k11、k12、k21及びk22を算出する。指定する零点をそれぞれ零点z及びzとすると、(16)式の分子式より、次に示す(17a)式及び(17b)式、(18a)式及び(18b)式のような2組の連立方程式を得ることができる。
Figure 0004389175
Figure 0004389175
(17a)式及び(17b)式の連立方程式を解くことにより、次の(19)式及び(20)式のように係数k21及びk11をそれぞれ求めることができる。
Figure 0004389175
Figure 0004389175
同様に(18a)式及び(18b)式の連立方程式を解くことにより、次の(21)式及び(22)式のように係数k22及びk12をそれぞれ求めることができる。
Figure 0004389175
Figure 0004389175
因みに係数k11、k12、k21及びk22は、(19)〜(22)式に示されているように、フォーカスサーボ制御系における各値が定まることにより予め算出し得る値であるため、予め(19)〜(22)式に従って算出された上で、不揮発性メモリ26(図1)に記憶されるようになされている。
初期値補償法では、このように(19)〜(22)式に従って求められる係数k11、k12、k21及びk22と、サーボ制御を開始するタイミング(すなわち時刻0)における対物レンズ9の位置x(0)及び速度v(0)とを(13)式に代入することにより、時刻0における制御器51Cの低域フィルタ値f(0)及び高域フィルタ値f(0)(以下、これらを制御器初期値f(0)と呼ぶ)を算出する。
フォーカスサーボ制御系51では、このように初期値補償法に従って算出された制御器初期値f(0)を制御器51Cに与えてフォーカスサーボ制御を開始することにより、対物レンズ9が短時間で合焦位置JFに収束するような、良好な応答を得ることができる。
(1−3)フォーカスエラー信号に基づいた初期値
ところで、光ディスク装置40(図1)には、対物レンズ9の位置x及び速度vを測定するためのセンサ等が設けられていないため、当該位置x及び速度vを直接的に得ることができない。
しかしながら光ディスク装置40では、光ディスク装置1(図9)と同様、図11(A)及び(B)に示したように、検出領域AD内において、フォーカスエラー信号SFEの信号レベルと対物レンズ9の合焦位置JFからの距離とがほぼ比例関係にある。
そこで光ディスク装置40では、フォーカスエラー信号SFE(実際にはフォーカスエラーデータDFE)の信号レベルが、合焦位置JFを基準とした位置xを表しているものと見なす。便宜上、以下ではフォーカスエラー信号SFE(フォーカスエラーデータDFE)の信号レベルを換算位置e(k)とする。
また、次の(23)式のように、クロックk毎の換算位置e(k)の差を、1クロック毎の時間間隔であるサンプリング時間Tによって除算することにより、換算速度e(k)を算出することができる。
Figure 0004389175
この換算速度e(k)は、対物レンズ9が図11(B)における検出領域AD内にある場合、当該対物レンズ9の速度vを表していると見なすことができる。
ここで(13)式における位置xを換算位置e(k)に置き換え、速度vを換算速度e(k)に置き換えることにより、次に示す(24)式が得られる。
Figure 0004389175
ところで、クロック0において制御器51C(図3)から出力される制御器出力(すなわち制御器出力初期値)u(0)は、低域フィルタ値f(0)及び高域フィルタ値f(0)を用いることにより、次に示す(25)式のように表される。
Figure 0004389175
ここで、制御対象51Pの状態を位置x(k)及び速度v(k)により表すとCpz=(1 0)となることを踏まえ、Ccz=(Ccz1cz2)と定義し、さらに(23)式の関係を用いることにより、(25)式を換算位置e(k)及び換算速度e(k)についてまとめると、次に示す(26)式のようになる。
Figure 0004389175
すなわち光ディスク装置40(図1)に対応したフォーカスサーボ制御系51(図3)では、この(26)式からわかるように、フォーカスエラー信号SFEの信号レベルに基づいた換算位置e(k)及び換算速度e(k)を基に、制御器出力初期値u(0)を算出することができる。
(1−4)引き込み動作におけるフォーカスサーボ制御の開始位置の決定
ところで光ディスク装置40は、アクチュエータ14により印加し得る推力に上限があることが考慮され、当該アクチュエータ14により印加可能な推力となるような(すなわち推力が飽和しないような)制御器出力初期値u(0)として値「0」が予め決定されている。
実際上、光ディスク装置40は、引き込み動作を行う際、アクチュエータ14により対物レンズ9を所定の一定速度で当該光ディスク10に近接させていく。
ここで対物レンズ9が図11(B)における検出領域AD内に入ると、特性曲線Q1がほぼ直線状となり、且つ当該対物レンズ9が一定速度で駆動されていることから、換算速度e(k)がほぼ一定の値となる(以下、このときの換算速度e(k)を一定速度ev0とする)。
この場合、換算速度e(k)が一定の値となることは、一定速度で移動されている対物レンズ9が、特性曲線Q1(図11(B))の検出領域ADに相当する範囲に入ったことを表している。
ここで、(26)式における換算速度e(0)をこのときの一定速度ev0に置き換えると、次に示す(27)式のようになる。
Figure 0004389175
さらにフォーカスサーボ制御を開始すべき換算位置e(0)を開始位置eonとすると、(27)式を変形することにより、次に示す(28)式を得ることができる。
Figure 0004389175
この(28)式は、一定速度ev0及び制御器出力初期値u(0)を基に開始位置eonを算出し得ることを表している。
光ディスク装置40では、このことを利用して、引き込み動作時に換算速度e(k)がほぼ一定の値となった時点で一定速度ev0を取得し、このときの一定速度ev0の値と予め決定されている制御器出力初期値u(0)=0とを(28)式に代入することにより、フォーカスサーボ制御の開始位置eonを算出することができる。
このように光ディスク装置40は、制御器出力初期値u(0)=0とし、当該制御器出力初期値u(0)及び一定速度ev0を用いることにより、フォーカスサーボ制御の開始位置eonを逆算するようになされている。
その後光ディスク装置40は、換算位置e(k)(すなわちフォーカスエラー信号SFEの信号レベル)を監視し、当該換算位置e(k)が開始位置eonとなった時点でフォーカスサーボ制御を開始することにより、短い時間で収束するような良好な応答を得ることができる。
この場合、光ディスク装置40では、制御器出力初期値u(0)=0として開始位置eonを算出していることから、対物レンズ9が当該開始位置eonに到達しフォーカスサーボ制御を開始する時刻0において、制御器出力を「0」とする、すなわちアクチュエータ14から対物レンズ9に対して印加する推力を小さく抑えることが期待できる。
(1−5)フォーカスサーボ制御開始部を有するフォーカスサーボ制御系の構成
次に、光ディスク装置40を表すフォーカスサーボ制御系60の詳細なブロック線図を、図2と対応する図4に示す。このフォーカスサーボ制御系60は、図2に示したフォーカスサーボ制御系50と比較して、フォーカスサーボ制御を開始させるフォーカスサーボ制御開始部61及びスイッチ62が付加されている点が異なっている。
フォーカスサーボ制御開始部61は、加算器50Aにより逐次算出される誤差信号e(すなわち換算位置e(k))を取得して換算速度算出部63及び比較器64へ供給する。換算速度算出部63は、(23)式に従い、換算位置e(k)を基に換算速度e(k)を逐次算出し、これを一定速度検出部65へ供給する。
一定速度検出部65は、換算速度e(k)を継続的に監視し、所定回数(例えば連続3クロック)の換算速度e(k)がいずれも値0以外であり所定の変動幅(例えば5%)以内に収まっている場合、当該換算速度e(k)が一定の速度になったと見なし、この時点における換算速度e(k)を一定速度ev0として、当該一定速度ev0を一定速度検出部65から開始位置算出部66及び制御器初期値算出部67に供給する。
開始位置算出部66は、一定速度検出部65から供給された一定速度ev0の値と、(19)〜(22)式に従い算出された係数k11、k12、k21及びk22と、制御器出力初期値u(0)の値「0」と、予め算出されている状態定数Ccz(すなわち(Ccz1cz2))及びDczとを(28)式に代入することにより開始位置eonを算出し、これを比較部64及び制御器初期値算出部67に供給する。
制御器初期値算出部67は、開始位置eon及び一定速度ev0と、(19)〜(22)式に従い算出された係数k11、k12、k21及びk22とを(24)式に代入することにより、制御器初期値f(0)、すなわちクロック0における制御器50Kの低域フィルタ値f(0)及び高域フィルタ値f(0)を算出し、これらを当該制御器50Kに供給する。
比較部64は、1クロック毎に更新される換算位置e(k)を開始位置eonと比較し、当該換算位置e(k)が開始位置eonになった時点でスイッチ62を開状態から閉状態に切り換えさせ、フォーカスサーボ制御系60によるフォーカスサーボ制御を開始させる。
このようにフォーカスサーボ制御系60は、フォーカスサーボ開始制御部61によって換算速度e(k)が一定の速度になったことを検出すると、このときの一定速度ev0を基に開始位置eonを算出し、制御器50Kの初期値を算出した上で、換算位置e(k)が当該開始位置eonになった時点でフォーカスサーボ制御を開始させるようになされている。
(1−6)フォーカスサーボ制御開始処理手順
次に、光ディスク装置40のサーボ制御部42がフォーカスサーボ制御を開始する際のフォーカスサーボ制御開始処理手順について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
因みに光ディスク装置40では、状態定数Ccz(すなわち(Ccz1cz2))及びDczが予め算出され、(19)〜(22)式に従い係数k11、k12、k21及びk22がいずれも算出された上で、制御器出力初期値u(0)の値「0」と共に、それぞれ不揮発性メモリ26(図1)に記憶されている。
実際上、サーボ制御部42は、光ディスク10が新たに装填される等して引き込み動作を行うべきであることを認識すると、フォーカスサーボ制御開始処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1においてサーボ制御部42は、アクチュエータ駆動回路25を介してアクチュエータ14を駆動させることにより、対物レンズ9を光ディスク10の遠方に移動させてから一定の速度で当該光ディスク10に近接させていき、次のステップSP2へ移る。
このときフォーカスサーボ制御開始部61は、加算器50Aにより逐次算出される誤差信号e(すなわち換算位置e(k))を取得して換算速度算出部63及び比較器64へ供給する。換算速度算出部63は、(23)式に従い、換算位置e(k)を基に換算速度e(k)を逐次算出し、これを一定速度検出部65へ供給する。
ステップSP2においてサーボ制御部42は、換算速度算出部63から逐次供給される換算速度e(k)を一定速度検出部65によって継続的に監視し、所定回数(例えば連続3クロック)の換算速度e(k)がいずれも値0以外であり且つ所定の変動幅(例えば5%)以内に収まっているか否かを判定する。
ここで否定結果が得られると、このことは換算速度e(k)が未だ一定の速度になっていないことを表しており、このときサーボ制御部42は再度このステップSP2を繰り返す。
一方、ステップSP2において肯定結果が得られると、このことは換算速度e(k)が一定の速度になったと見なし得ることを表しており、このときサーボ制御部42は、この時点における換算速度e(k)を一定速度ev0とし、当該一定速度ev0を一定速度検出部65から開始位置算出部66及び制御器初期値算出部67に供給させて、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3においてサーボ制御部42は、開始位置算出部66によって、一定速度ev0の値と、係数k11、k12、k21及びk22と、制御器出力初期値u(0)の値「0」と、状態定数Ccz1、Ccz2及びDczとを(28)式に代入することにより開始位置eonを算出し、これを比較部64及び制御器初期値算出部67に供給して、次のステップSP4へ移る。
ステップSP4においてサーボ制御部42は、制御器初期値算出部67によって、開始位置eon及び一定速度ev0と、係数k11、k12、k21及びk22とを(24)式に代入することにより制御器初期値f(0)を算出し、これを制御器50Kに供給した上で、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5においてサーボ制御部42は、比較部64によって、換算位置e(k)を開始位置eonと比較し、換算位置e(k)が開始位置eonを超えたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは一定の速度で移動している対物レンズ9(図1)が未だ開始位置eonに到達していないことを表しており、このときサーボ制御部42は再度ステップSP5を繰り返す。
一方、ステップSP5において肯定結果が得られると、このことは対物レンズ9が開始位置eonに到達したことを表しており、このときサーボ制御部42は次のステップSP6へ移る。
ステップSP6においてサーボ制御部42は、比較部64からの制御によってスイッチ62を開状態から閉状態に切り換えさせ、フォーカスサーボ制御系60によるフォーカスサーボ制御を開始させた後、次のステップSP7へ移って一連の処理を終了する。
このように光ディスク装置40のサーボ制御部42は、フォーカスサーボ制御開始処理手順RT1に従い、フォーカスサーボ制御の開始位置eon及び制御器初期値f(0)を算出し、制御対象である対物レンズ9が当該開始位置eonに到達した時点で、フォーカスサーボ制御を開始させるようになされている。
(2)ビデオカメラレコーダの構成
次に、本発明の一実施形態として、本発明を適用したビデオカメラレコーダについて説明する。
(2−1)外観構成及び回路構成
図6に示すように、ビデオカメラレコーダ70は、筐体71の内部に各種部品が組み込まれており、ユーザにより当該筐体71とストラップ72との間に指や手の甲が差し込まれた上で当該筐体71が把持される等して、様々な場所に持ち運ばれ得るようになされている。
ビデオカメラレコーダ70は、映像を撮像するための撮像レンズ73や撮像した映像を映像信号に変換する撮像素子(後述する)を有すると共に、当該映像信号を記録する光ディスク(後述する)を装填するための光ディスク装填部74を有し、さらに図示しない操作部、表示部、バッテリー等を有している。
因みにビデオカメラレコーダ70は、映像を撮像する場所まで持ち運ばれるだけでなく、撮像しながら移動されることも考慮されている。
ところでビデオカメラレコーダ70は、図1との対応部分に同一符号を付した図7に示すような回路構成を有しており、統括制御部75によって全体を統括制御するようになされている。
例えばユーザによる撮像操作を受け付けた場合、統括制御部75は、撮像レンズ72を介して撮像素子76により映像を撮像させ、その映像に応じた映像信号を生成して映像信号処理回路77へ供給させる。映像信号処理回路77は、映像信号に対して所定の映像処理や圧縮符号化処理等を施すことにより映像データを生成し、これをバッファメモリ78に一時記憶させる。
記録信号生成回路79は、バッファメモリ78から適宜映像データを読み出し、当該映像データに対して所定の変調処理等を施すことにより光ディスク10への記録に適した記録データを生成し、これを光ピックアップ3のレーザダイオード4へ供給する。これに応じて光ピックアップ3は、当該記録データに応じた光ビームを光ディスク10の信号記録面10Aに照射し、当該記録データを記録する。
このようにビデオカメラレコーダ70は、撮像レンズ72を介して撮像した映像を記録データとして光ディスク10に記録し得るようになされている。
一方、ビデオカメラレコーダ70は、光ディスク装填部74に新たな光ディスク10が装填された場合や、映像の記録を開始する場合等に、上述した光ディスク装置40(図1)と同様、引き込み動作を行うようになされている。
ここでビデオカメラレコーダ70は、光ディスク装置40と同様のサーボ制御部42を有しており、そのフォーカスサーボ制御系をモデル化すると、当該光ディスク装置40と同様のフォーカスサーボ制御系60(図4)となる。またビデオカメラレコーダ70は、引き込み動作を行う際、フォーカスサーボ制御開始処理手順RT1(図5)に従った処理を行う。
すなわちサーボ制御部42は、換算速度e(k)が一定の速度になると、このときの一定速度ev0を用い制御器出力初期値u(0)=0として開始位置eonを算出し、制御器50Kの初期値を算出する。その後サーボ制御部42は、換算位置e(k)が当該開始位置eonになった時点、すなわち制御対象である対物レンズ9が開始位置eonに相当する位置に到達した時点で、フォーカスサーボ制御を開始させるようになされている。
(2−2)引き込み動作時におけるフォーカスサーボ制御の開始
ここで、ビデオカメラレコーダ70により引き込み動作を行いフォーカスサーボ制御を開始したときにおける、合焦位置JFを基準とした対物レンズ9の位置の測定結果を図17(A)と対応する図8(A)に、アクチュエータ9により対物レンズ9に対して印加する推力の測定結果を図17(B)と対応する図8(B)に示す。
図8(A)に示すように、ビデオカメラレコーダ70では、対物レンズ9が合焦位置JFに到達する前の位置P2を開始位置eonとして算出した上で、当該対物レンズ9が当該開始位置eonに到達した時点でフォーカスサーボ制御を開始する(ここでは、この時点を時刻0とする)。
このときビデオカメラレコーダ70では、図8(B)に示すように、図17(B)の場合と比較して、時刻0におけるアクチュエータ9の推力が極めて小さく抑えられていることが確かめられた。
その後ビデオカメラレコーダ70では、およそ時刻0.1[msec]の時点で対物レンズ9をほぼ合焦位置に収束することができ(図8(A))、この間アクチュエータ9の推力が極めて小さく抑えられた状態を継続することができた(図8(B))。
このようにビデオカメラレコーダ70は、引き込み動作を行う際、フォーカスサーボ制御開始処理手順RT1に従った処理を行うことにより、アクチュエータ9の推力を極めて小さく抑えながら、非常に短い時間で対物レンズ9を合焦位置JFに収束させることができる。
(3)動作及び効果
以上の構成において、ビデオカメラレコーダ70のサーボ制御部42は、引き込み動作を行う際、換算速度e(k)が一定の速度になると、このときの一定速度ev0を用い制御器出力初期値u(0)=0として開始位置eonを算出すると共に制御器50Kの初期値を算出し、換算位置e(k)が当該開始位置eonになった時点でフォーカスサーボ制御を開始させる。
従ってサーボ制御部42は、初期値補償法を利用した上で制御器出力初期値u(0)=0とすることにより、フォーカスサーボ制御を開始する時刻0において、アクチュエータ14から対物レンズ9に対して印加する推力を小さく抑えることができる(図8(B))。
これによりサーボ制御部42は、アクチュエータ14における推力の飽和をほぼ確実に防止することができるので、初期値補償法の前提を崩すことなく、理論値に極めて近い良好な過渡応答を得ることができ、結果的に高い確度で対物レンズ9を非常に短い時間で合焦位置JFに収束させることができる(図8(A))。
このときサーボ制御部42は、制御器出力初期値u(0)を設定せず単純に初期値補償法を利用した場合(図17(B))と比較して、フォーカスサーボ制御を開始する時刻0における推力を極めて小さく抑えることができ、短い時間で対物レンズ9を合焦位置JFに収束させることができる。
これを換言すれば、従来の初期値補償法では、位置及び速度の初期値を基に制御器初期値を算出していたため、この結果として制御器出力初期値が様々な値を取り得た。これに対し本発明によるサーボ制御部42では、初期値補償法を利用しながら、予め制御器出力初期値を制限し、速度の初期値を定めた上で位置の初期値、すなわちフォーカスサーボ制御の開始位置を算出して制御器初期値f(0)を算出することにより、アクチュエータ14における推力の飽和を防止しつつ良好な応答特性を得ることができる。
ところで、アクチュエータ14における推力の飽和を防ぐには、例えば引き込み動作時のみ一時的にフォーカスサーボ制御を弱める(すなわちアクチュエータ14の推力を抑える)といった手法も考えられる。
しかしながらビデオカメラレコーダ70は、ユーザの手に把持されたまま光ディスク10に対する情報の記録を行うことになるため、記録中や引き込み動作中にユーザの不注意やアクシデント等により外部から衝撃が加わることが想定される。
このような場合、引き込み動作時のみフォーカスサーボ制御を弱める手法では、引き込み動作中に外部からの衝撃等によって対物レンズ9の位置がずれてしまった場合、いずれも引き込み動作の再開に時間を要することになってしまう。
これに対してビデオカメラレコーダ70のサーボ制御部42は、常に強いフォーカスサーボ制御を行うことができるため、引き込み動作中に外部からの衝撃等を受けたとしても、強いフォーカスサーボ制御によって「フォーカスサーボを外れ難くする」ことができると共に、仮にフォーカスサーボが外れた場合であっても比較的短い時間で引き込み動作を再開することができる。
また、光ディスク装置においては、引き込み動作時に一時的に光ディスクの回転数を下げ、結果的に弱いフォーカスサーボ制御によりアクチュエータにおける推力の飽和を防止する、といった手法も取り得る。しかしながら、光ディスクの回転速度を変更するには、ある程度の時間を要することになってしまう。
一方、ビデオカメラレコーダは、一度撮像した映像を消失してしまったとしても撮像し直す機会は無いと考えられるため、生成した映像データを記録媒体に確実に記録する必要がある。このため光ディスク装置を搭載したビデオカメラレコーダは、順次生成する映像データを光ディスクに記録する際、バッファメモリに一時蓄積して消失を防止するようになされているものの、その容量には限りがある。
すなわち光ディスク装置を搭載したビデオカメラレコーダは、引き込み動作時に光ディスクの回転速度を下げるなどして時間を要してしまった場合、映像データをバッファメモリから溢れさせる危険性があり、この場合、当該バッファメモリから溢れた分の映像データを失うことになってしまう。
これに対してビデオカメラレコーダ70では、光ディスク10の回転速度を低下させることなく引き込み動作を行っているため、アクチュエータ14における推力の飽和を防止しながら短い時間で当該引き込み動作を完了することができ、撮像した映像データを光ディスク10に記録できずに消失してしまう危険性を極めて低く抑えることができる。
以上の構成によれば、ビデオカメラレコーダ70のサーボ制御部42は、引き込み動作を行う際、換算速度e(k)が一定の速度になると、このときの一定速度ev0を用い制御器出力初期値u(0)=0として開始位置eonを算出すると共に初期値補償法に従って制御器初期値f(0)を算出し、換算位置e(k)が当該開始位置eonになった時点でフォーカスサーボ制御を開始させることにより、フォーカスサーボ制御を開始する時刻0において、アクチュエータ14における推力の飽和を防止して良好な過渡応答を得ることができ、対物レンズ9を非常に短い時間で合焦位置JFに収束させることができる。
(4)他の実施の形態
なお上述した実施の形態においては、フォーカスサーボ制御開始処理手順RT1(図5)のステップSP4において、制御器初期値算出部67(図4)により、開始位置eon及び一定速度ev0を用いて(24)式に従い制御器初期値f(0)を算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該ステップSP4において、加算器50A及び換算速度算出部63からそれぞれ換算位置e(k)及び換算速度e(k)を取得し、これらを用いて(24)式に従い制御器初期値f(0)を算出するようにしても良い。
特にこの場合、換算位置e(k)及び換算速度e(k)を取得してから実際にフォーカスサーボ制御を開始するまでに1クロック(1サンプリング時間T)が経過することになるため、当該換算位置e(k)及び換算速度e(k)の予測値である換算位置予測値e(k)及び換算速度予測値evp(k)を次に示す(29)式及び(30)式に従ってそれぞれ算出し、これらを基に制御器初期値f(0)を算出するようにしても良く、これによりフォーカスサーボ制御の精度を向上させることができる。
Figure 0004389175
Figure 0004389175
また上述した実施の形態においては、(28)式において制御器出力初期値u(0)=0として開始位置eonを算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フォーカスサーボ制御を開始する時刻0においてアクチュエータ14が対物レンズ9に対して印加する推力が、当該アクチュエータ14の推力の上限値を超えない(すなわち推力が飽和しない)範囲で、当該制御器出力初期値u(0)を0以外の比較的小さい値とするようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、非特許文献1に記載されている「零点指定による初期値補償サーボ系の設計」を基に係数k11、k12、k21及びk22を算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば当該非特許文献1に記載されている「評価関数最小化による設計法」等、種々の算出方法に従って当該係数k11、k12、k21及びk22を算出するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、フォーカスエラー信号SFEの特性曲線Q1が図11(B)に示したような「S字曲線」を描く場合について述べたが、本発明はこれに限らず、検出領域ADがほぼ直線となっていれば、他の部分におけるフォーカスエラー信号SFEの特性曲線が種々の形状を描くようになっていても良い。
さらに上述した実施の形態においては、換算速度e(k)がほぼ一定の速度と見なし得るようになった時点で、対物レンズ9が検出領域AD内に入ったことを検出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の測距手段等によって対物レンズ9が検出領域AD内に入ったことを検出するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、本発明を光ディスク装置40におけるフォーカスサーボ制御系に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば当該光ディスク装置40におけるトラッキングサーボ制御系や、磁気ディスク装置におけるヘッド位置決めサーボ制御系、或いは種々のサーボ制御系において、サーボ制御の開始点を算出した上で実際にサーボ制御を開始するような場合に本発明を適用するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、駆動部としてのアクチュエータ14及びアクチュエータ駆動回路25と、記憶部としての不揮発性メモリ26と、近接制御部としてのフォーカスサーボ制御回路43と、誤差信号検出部としてのフォトディテクタ13及びフォーカスエラー信号検出回路21と、開始位置算出部としての開始位置算出部66と、到達検出部としての比較部64と、制御器初期値算出部としての制御器初期値算出部67と、サーボ制御開始部としての比較部64及びスイッチ62とによってサーボ制御装置としての光ディスク装置40を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成でなる駆動部と、記憶部と、近接制御部と、誤差信号検出部と、開始位置算出部と、到達検出部と、制御器初期値算出部と、サーボ制御開始部とによってサーボ制御装置を構成するようにしても良い。
本発明は、種々のサーボ制御系でも利用できる。
光ディスク装置におけるフォーカスサーボ制御系の構成を示す略線図である。 ディジタル制御によるフォーカスサーボ制御系のブロック線図を示す略線図である。 状態空間表現によるフォーカスサーボ制御系のブロック線図を示す略線図である。 開始部を有するフォーカスサーボ制御系のブロック線図を示す略線図である。 フォーカスサーボ制御開始処理手順を示すフローチャートである。 ビデオカメラレコーダの全体構成を示す略線図である。 ビデオカメラレコーダの回路構成を示す略線図である。 フォーカスサーボ制御開始時における位置及び推力を示す略線図である。 従来の光ディスク装置におけるフォーカスサーボ制御系の構成を示す略線図である。 反射光ビーム検出の様子を示す略線図である。 対物レンズの位置とフォーカスエラー信号との関係を示す略線図である。 フォーカスサーボ制御の開始及び初期応答を示す略線図である。 フォーカスサーボ制御系のブロック線図を示す略線図である。 状態空間表現によるフォーカスサーボ制御系のブロック線図を示す略線図である。 制御器の初期値による応答の説明に供する略線図である。 ディジタルフィルタにより構築されたフォーカスサーボ制御系のブロック線図を示す略線図である。 従来のフォーカスサーボ制御開始時における位置及び推力を示す略線図である。
符号の説明
1、40……光ディスク装置、2、42……サーボ制御部、3……光ピックアップ、9……対物レンズ、10……光ディスク、10A……信号記録面、13……フォトディテクタ、14……アクチュエータ、21……フォーカスエラー信号検出回路、23、43……フォーカスサーボ制御回路、25……アクチュエータ駆動回路、26……不揮発性メモリ、30、31、32、50、51、60……フォーカスサーボ制御系、50A……加算器、50K……制御器、50P……制御対象、61……開始部、62……スイッチ、63……換算速度算出部、64……比較部、65……一定速度検出部、66……開始位置算出部、67……制御器初期値算出部、70……ビデオカメラレコーダ、76……撮像素子、SFE……フォーカスエラー信号、DFE……フォーカスエラーデータ、JF……合焦位置、k11、k12、k21、k22……定数、e(k)……換算位置、e(k)……換算速度、ev0……一定速度、eon……開始位置、u(k)……制御器出力、f(0)……制御器初期値。

Claims (6)

  1. 駆動対象に推力を印加することにより所定方向へ駆動する駆動部と、
    上記駆動部により印加可能な範囲に抑えられた、当該駆動部が最初に印加すべき制御器出力初期値を記憶する記憶部と、
    上記駆動部により上記駆動対象を所定の目標位置の遠方から当該目標位置へ近接させる近接制御部と、
    上記駆動対象の位置と上記目標位置との誤差に応じて変化する誤差信号を検出する誤差信号検出部と、
    上記誤差信号から上記駆動対象の速度を算出する速度算出部と、
    上記速度算出部より得られる上記駆動対象の速度が一定の値になったことを検出する一定速度検出部と、
    上記記憶部から供給される上記制御器出力初期値と上記一定速度検出部から供給される一定速度値とを基にサーボ制御の開始位置を算出する開始位置算出部と、
    上記一定速度値及び上記開始位置を用いて、上記駆動対象に関する制御系をブロック線図により表したときの制御器初期値を算出し、当該ブロック線図における制御器に供給する制御器初期値算出部と、
    上記誤差信号を基に、上記駆動対象が上記開始位置に到達したか否かを検出する到達検出部と、
    上記駆動対象が上記到達検出部に検出された時点で上記サーボ制御を開始するサーボ制御開始部と
    有するサーボ制御装置。
  2. 上記記憶部は、
    上記制御器出力初期値を値「0」として記憶する
    請求項1に記載のサーボ制御装置。
  3. 上記一定速度検出部は、
    上記駆動対象の速度が所定の変動幅以内に収まっている場合、上記一定の値になったと見なす
    請求項1に記載のサーボ制御装置。
  4. 駆動対象に推力を印加することにより所定方向へ駆動する駆動部により、当該駆動対象を所定の目標位置の遠方から当該目標位置へ近接させる近接制御ステップと、
    上記駆動対象の位置と上記目標位置との誤差に応じて変化する誤差信号を検出する誤差信号検出ステップと、
    上記誤差信号から駆動対象の速度を算出する速度算出ステップと、
    上記速度算出ステップにより得られる駆動対象の速度が一定の値になったことを検出する一定速度検出ステップと、
    所定の記憶部から供給される、上記駆動部により印加可能な範囲に抑えられ上記駆動部が最初に印加すべき制御器出力初期値と、上記一定速度検出ステップにより検出された一定速度値とを基に、サーボ制御の開始位置を算出する開始位置算出ステップと、
    上記一定速度値及び上記開始位置を用いて、上記駆動対象に関する制御系をブロック線図により表したときの制御器初期値を算出し、当該ブロック線図における制御器に供給する制御器初期値算出ステップと、
    上記誤差信号を基に、上記駆動対象が上記開始位置に到達したか否かを検出する到達検出ステップと、
    上記駆動対象が上記到達検出ステップにより検出された時点で上記サーボ制御を開始するサーボ制御開始ステップと
    有するサーボ制御方法。
  5. 記録媒体としての光ディスクに対して光ビームの焦点を合わせて照射することにより当該光ディスクに情報を記録し又は当該光ディスクから当該情報を再生する光ディスク装置であって、
    上記光ビームを上記光ディスクの信号記録面に集光する対物レンズに推力を印加することにより、当該対物レンズを上記光ディスクに対して近接または離隔させる方向に駆動するアクチュエータと、
    上記アクチュエータにより印加可能な範囲に抑えられた、当該アクチュエータが最初に印加すべき制御器出力初期値を記憶する記憶部と、
    上記光ディスクに対して上記情報の記録又は再生を開始する際、上記アクチュエータにより上記対物レンズを上記光ディスクに対する合焦位置の遠方から当該合焦位置へ近接させる近接制御部と、
    上記対物レンズの位置と上記合焦位置との誤差に応じて変化する誤差信号を検出する誤差信号検出部と、
    上記誤差信号から上記対物レンズの速度を算出する速度算出部と、
    上記速度算出部より得られる上記対物レンズの速度が一定の値になったことを検出する一定速度検出部と、
    上記記憶部から供給される上記制御器出力初期値と上記一定速度検出部から供給される一定速度値とを基にサーボ制御の開始位置を算出する開始位置算出部と、
    上記一定速度値及び上記開始位置を用いて、上記対物レンズに関する制御系をブロック線図により表したときの制御器初期値を算出し、当該ブロック線図における制御器に供給する制御器初期値算出部と、
    上記誤差信号を基に、上記対物レンズが上記開始位置に到達したか否かを検出する到達検出部と、
    上記対物レンズが上記到達検出部に検出された時点で上記サーボ制御を開始するサーボ制御開始部と
    有する光ディスク装置。
  6. 映像を撮像して映像信号を生成すると共に、記録媒体としての光ディスクに対して光ビームの焦点を合わせて照射することにより当該光ディスクに当該映像信号を記録するビデオカメラレコーダであって、
    上記映像を撮像して上記映像信号に変換する撮像部と、
    上記光ビームを上記光ディスクの信号記録面に集光する対物レンズに推力を印加することにより、当該対物レンズを上記光ディスクに対して近接または離隔させる方向に駆動するアクチュエータと、
    上記アクチュエータにより印加可能な範囲に抑えられた、当該アクチュエータが最初に印加すべき制御器出力初期値を記憶する記憶部と、
    上記光ディスクに対して上記映像信号の記録を開始する際、上記アクチュエータにより上記対物レンズを上記光ディスクに対する合焦位置の遠方から当該合焦位置へ近接させる近接制御部と、
    上記対物レンズの位置と上記合焦位置との誤差に応じて変化する誤差信号を検出する誤差信号検出部と、
    上記誤差信号から上記対物レンズの速度を算出する速度算出部と、
    上記速度算出部より得られる上記対物レンズの速度が一定の値になったことを検出する一定速度検出部と、
    上記記憶部から供給される上記制御器出力初期値と上記一定速度検出部から供給される一定速度値とを基にサーボ制御の開始位置を算出する開始位置算出部と、
    上記一定速度値及び上記開始位置を用いて、上記対物レンズに関する制御系をブロック線図により表したときの制御器初期値を算出し、当該ブロック線図における制御器に供給する制御器初期値算出部と、
    上記誤差信号を基に、上記対物レンズが上記開始位置に到達したか否かを検出する到達検出部と、
    上記対物レンズが上記到達検出部に検出された時点で上記サーボ制御を開始するサーボ制御開始部と
    有するビデオカメラレコーダ。
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