JP3220766B2 - 光ヘッド制御装置 - Google Patents

光ヘッド制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置の光ヘ
ッドの制御に係り、特に、デジタル信号により光ヘッド
のサーボ制御を行う光ヘッド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは記録密度が高く、大容量記
録が可能である。しかし、トラックピッチが1〜2μm
と非常に小さく、また、回転中のディスクは面振れや偏
心などにより変位するため、光スポットを目標トラック
に高精度に位置決め制御する必要があり、一般には、半
導体レーザ光源の出射光を光学プリズムなどを介してア
クチュエータと一体化した対物レンズに入射させ、光デ
ィスク上に微小な光スポットに絞り込む方法が用いられ
ている。この光スポットの位置制御は、光検出器で光ス
ポットのフォーカスおよびラジアル方向の位置を検出
し、この検出値により対物レンズアクチュエータをサー
ボ制御して行われている。
【0003】以下、この光ヘッド制御装置の構成とその
制御について図4から図9により説明する。
【0004】図4において、1は光ディスク、2はこの
光ディスクを回転させるためのスピンドルモータ、3は
光ヘッドである。
【0005】光ヘッド3は機構部と光学部などから構成
され、機構部は、光ディスクの記録面に光を集光させる
対物レンズ4と、対物レンズ4を光ディスク1の面に垂
直な方向(以下、フォーカス方向という)やディスクラ
ジアル方向(以下、トラッキング方向という)に駆動す
るアクチュエータ5とで一体形成された対物レンズアク
チュエータ6により構成されている。
【0006】光学部は半導体レーザ7をはじめとする各
種プリズムとセンサとにより構成され、半導体レーザ7
からの光はコリメータレンズ8によって平行光に変換さ
れた後、偏向ビームスプリッタ9を介して対物レンズ4
に入射し、光ディスク1上に微小スポットを形成する。
光ディスクからの反射光は再び対物レンズ4に戻り、偏
向ビームスプリッタ9によって90度光路変更させられ
る。この光は偏向ビームスプリッタ10によってS偏向
の光とP偏向の光に分離される。S偏向の光は非点収差
レンズ11を介してフォーカス方向の光スポットの位置
ずれを検出するために複数の受光面に分割されたセンサ
12によって光検出される。P偏向の光はレンズ13を
介して光スポットのトラッキング方向の位置ずれを検出
するためのセンサ14によって光検出される。
【0007】センサ12、14からの信号はフォーカス
サーボ制御部15とトラッキングサーボ制御部16で処
理され、フォーカス方向位置制御信号17とトラッキン
グ方向の位置制御信号18となって対物レンズアクチュ
エータ6を駆動し、対物レンズの位置制御を行う。
【0008】一方、センサ12、14からの信号は情報
信号の検出にも用いられ、これらの信号は情報信号検出
部19に入り、信号検出された後、変復調回路やエラー
訂正回路などからなる信号処理回路20によって変復
調、データ誤り訂正などの信号処理が行われ、インタフ
ェース制御部21を介してパソコンなどのホスト機器に
信号送出される。
【0009】図中22はコントローラで、これらのブロ
ックのシーケンス制御を行うとともに、アクセス/レー
ザ制御部23やスピンドルモータ制御部24などの制御
を行うものである。
【0010】次に、対物レンズアクチュエータ6を制御
するフォーカスサーボ制御部15とトラッキングサーボ
制御部16について説明する。
【0011】光ヘッドの制御は従来からアナログ信号に
よるサーボ制御によって行われていたが、最近では、デ
ジタルの演算処理プロセッサの高速化とともに、価格も
低価格のものが入手できるようになり、サーボ制御ルー
プの一部をデジタル信号に変換して処理を行わせるデジ
タルサーボ制御が採用され始めている。
【0012】デジタルサーボ制御は、サーボループ内に
おける回路ノイズやオフセットなどの影響を受けにくい
ばかりでなく、サーボの各種制御パラメータを自由に設
定、変更することができるとともに回路の小型化が図
れ、信頼性が高いなどの特長を持ち、今後さらに応用範
囲の拡大が期待される制御方式である。ここでは、この
デジタルサーボによる光ヘッドの制御について説明す
る。
【0013】光ヘッド3の制御において、フォーカス、
トラッキングサーボは基本的には各々は個別のサーボ制
御ループによって制御されるが、ここでは対物レンズア
クチュエータ6のフォーカスサーボ制御部15について
図5により説明する。
【0014】図において、25は光ヘッド3内の対物レ
ンズ位置検出センサ12からの信号を変換してサーボ制
御用のエラー信号を生成するエラー検出部である。この
エラー検出部25で変換された信号はサンプルホールダ
を含むA/D変換器26により5〜16ビットのデジタ
ル信号に変換される。このデジタル信号は演算処理部2
7で各種演算が行われる。通常この演算処理部27はデ
ジタルシグナルプロセッサ(以下DSPという)やマイ
クロプロセッサなどを用いたソフトウェアで行われる。
この演算処理部27で演算処理された信号はD/A変換
器28で再びアナログ制御信号に変換され、さらに駆動
アンプ29で対物レンズアクチュエータ6のフォーカス
制御の駆動信号30(図4におけるフォーカス方向位置
制御信号17)に変換されて対物レンズ4の位置制御が
行われる。
【0015】ここで、演算処理部27はオフセット調
整、ゲイン調整、フィルタリング処理などを行うもの
で、オフセット調整は、D/A変換されたデジタルのエ
ラー信号の低周波成分のオフセット調整をし、フォーカ
スエラー信号の補正やデジタルフィルタの数値演算を行
う前処理のために行われるものである。ゲイン調整は、
トラッキングのサーボ制御に必要なループゲインの設定
を行うものである。フィルタリング処理は、対物レンズ
アクチュエータ6の機械特性を補償するために行うもの
で、通常、位相進み補償や位相遅れ補償などの演算処理
を行い、サーボ系の安定化を図るための処理である。こ
れらのソフトウェアによる処理によって、フォーカスエ
ラー検出信号は対物レンズアクチュエータ6のフィード
バック制御信号に変換され、対物レンズ4をフォーカス
方向に駆動するフォーカス方向位置制御信号17とな
る。
【0016】次に、デジタルサーボ制御によるデータ変
換の流れについて図6により説明する。
【0017】デジタルサーボ制御ではエラー信号31を
一定周期Tでサンプリングしている。このサンプリング
周期Tは制御の仕様や制御対象の特性などによって決定
される。サンプリングは一定周期Tで実行され、たとえ
ばサンプリング時点kTでは信号A(k)がデータとし
て取り込まれ、A/D変換によりデジタル信号に変換さ
れる。このデータは先に述べたようなオフセット処理、
ゲイン設定やフィルタリング処理がなされ、D/A変換
された後に対物レンズアクチュエータ6の駆動信号30
として送出される。そして、この繰り返しにより連続的
なサーボ制御を行うことができるものである。また、環
境変動や光ヘッド3の特性変動に対してもこれらの補正
制御をこの繰り返しサンプリング制御のなかや間欠的な
処理として盛り込み最適制御を行うことも可能となるも
のである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のデジ
タルサーボ制御においては、所定のサンプリング周期T
でデータサンプリングが行われるが、サンプルしたデー
タをA/D変換やフィルタリング処理するには所定の時
間を要する。すなわち、データを取り込んだ時点から駆
動信号30を送出するまでには一定の時間遅れが発生す
ることになる。
【0019】たとえば、図7において、サンプリング時
点kTでサンプリングされたデータA(k)はΔt時間
後にデジタル処理された制御信号B(k)として送出さ
れ、これが次のサンプリング時点(k+1)Tの演算処
理終了まで保持される。しかし、時点kTからΔt時間
経過した時点から次の(k+1)T+Δtの時点ではエ
ラー信号32はすでにサンプリングした時点のレベル3
3とは異なる値になっており、より精密な制御ができな
いといった問題を生じてしまう。
【0020】このような問題に対して、時間遅れを最小
にし、サンプリング周期Tも極力短くすればよいのであ
るが、これら対策には限界がある。たとえば、データス
トレージ用光ディスク装置では、1800〜3600r
pmで光ディスク1が回転しているがこの回転による光
ディスク1の面振れや偏心に対物レンズアクチュエータ
6が追随するためには、20〜100kHzのサンプリ
ング周波数が必要とされている。最近では高速演算可能
なDSPが製品化されており、変換時間の短いA/D変
換器なども入手できるが、コストなども考慮すればこれ
らの採用には限界がある。
【0021】この対策として、次のサンプルデータ値を
予測し、これを用いて制御を行う方式が考えられる。こ
れは、図8に示したように、サンプリング時点kTにお
いて、この前の(k−1)T時点のサンプリングデータ
A(k−1)とkT時点のサンプリングデータA(k)
とを用いて次の(k+1)T時点のデータを外挿などに
より予測し、この予測値C(k+1)を次のサンプルデ
ータとして時点kTのサンプリングデータをサンプリン
グデータA(k)とサンプルデータC(k+1)の中間
値34とする方法である。これによれば、誤差の値を小
さくすることができ、時間遅れの影響を少なくすること
ができる。
【0022】しかし、この方法では、エラー信号35
が、(k−1)T時点からkT時点に立ち下っている場
合には有効であるが、エラー信号35aが図9に示した
ように立ち上っている場合には、(k−1)T時点とk
T時点のサンプリングデータA(k−1)とA(k)か
ら予測した(k+1)T時点の予測値C(k+1)を基
に、サンプリングデータA(k)と予測値C(k+1)
の中間値34aを(k+1)T時点の予測値とすると、
予測値34aと実際値A(k+1)に大きな誤差が生
じ、サーボ制御の安定性を損ねてしまうという問題があ
った。
【0023】また、特開昭61−162837号公報に
は、基準となる光ピックアップでアクセスしたときのフ
ォーカシング信号と、判別対象となる光ピックアップで
アクセスしたときのフォーカシング信号とを比較して光
ピックアップの良否判別を行うようにし、光ピックアッ
プの誤差が許容範囲内のものであるか否か、即ち良否の
判別を行うようにした光ピックアップの良否判別方法が
示されている。この構成のものは、フォーカシング信号
値に差が生じていれば、それは光ピックアップの特性、
即ち、レーザ光軸の傾き、反射光検出系の傾き、光ピッ
クアップ駆動系の特性による誤差、等に起因するもので
ある。そこで、フォーカシング信号値の差が一定の基準
値以上であれば、判別に用いた光ピックアップは不良品
であると判断するというもので、光ピックアップを良品
と不良品に選別するための方法であった。
【0024】本発明は上記問題を解決するもので、デジ
タルサーボ制御における制御遅れの影響を少なくして離
散化誤差を小さくし、高精度で信頼性に優れた光ヘッド
制御装置を提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
するために、一定周期ごとに対物レンズの位置検出信号
のサンプリングを行い、対物レンズの位置制御を行う光
ヘッドのデジタルサーボ制御装置であって、位置検出信
号からサーボ制御のエラー信号に変換するエラー検出手
段と、エラー信号をデジタル信号に変換するA/D変換
手段と、所定の周期のデジタル信号をサンプリングデー
タとして複数のサンプリングデータを保持するデータ保
持手段と、所定の周期のサンプリングデータと1周期前
のサンプリングデータとに基づいて1周期後のサンプリ
ングデータを推定して予測値を生成する予測器と、サン
プリングデータのうち最大値を記憶しておき最大値に基
づいて算出した制限値を予測器に送出する制限値生成手
段と、予測値に基づいてデジタルサーボ制御動作を行う
演算処理手段とを有し、制限値生成手段は、予測値と所
定の周期のサンプリングデータとの中間値を算出して制
限値と比較し、中間値が制限値を越えるものであるとき
は制限値をもって予測器に送出することを特徴とする光
ヘッド制御装置、としたものである。
【0026】また、制限値が過去にサンプリングされた
複数個のサンプル値の最大値、または前記最大値からの
変換値から決定され、前記制限値を順次更新する構成と
したものである。
【0027】
【作用】上記構成において、少なくとも1周期以前のサ
ンプリング値から推定した予測値がエラー信号と大きく
ずれるものであっても、予測値に上下限の限界値を設け
たことにより、そのずれは小さく抑制される。
【0028】また、制限値を、直前のデータをもとに現
在の動作状態から推定できる制限値に刻一刻変更するこ
とにより、予測値とエラー信号とのずれは極小化され
る。
【0029】
【実施例】以下本発明の一実施例について図1から図3
を参照しながら説明する。
【0030】なお、本実施例はフォーカスサーボ制御、
トラッキングサーボ制御、光ヘッドのアクセス制御な
ど、いずれの制御にも適用できるものであるが、本実施
例ではフォーカスサーボ制御を例にして説明する。
【0031】また、従来例に説明したものと同一部品に
は同じ符号を付して説明する。図1において、3は対物
レンズアクチュエータ6を含む光ヘッドである。光ヘッ
ド3内にあるフォーカス位置検出センサ12からの位置
検出信号がエラー検出部37に送られ、フォーカスサー
ボ制御のエラー信号に変換される。この信号はA/D変
換器38に送られてデジタル信号に変換される。デジタ
ル信号は通常5〜16ビットの信号に変換されるが、こ
のビット数はサーボの仕様や制御対象の特性などによっ
て決定される。このデジタル信号はデータレジスタ39
に送られる。データレジスタ39には、今取り込んだk
T時点でのサンプリングデータと1周期前の(k−1)
T時点など、以前のいくつかの周期のサンプリングデー
タが保持されており、これらのサンプリングデータは次
の予測器40にデータ転送される。予測器40ではこれ
らのサンプリングデータをもとに、次の周期の(k+
1)T時点の予測値を直線外挿などによって推定し、こ
の予測値をkT時点での出力データとして次の演算処理
部41へ信号を送る。演算処理部41では、データのオ
フセット調整、ゲイン調整、フィルタリング処理などの
処理が行われる。データのオフセット調整はエラー信号
の外的要因による低周波成分のオフセット調整や、フィ
ルタリング処理を行ううえでの演算の都合などの目的で
行われる。ゲイン調整はサーボ系のゲイン設定を行うも
ので、対物レンズアクチュエータ6を光ディスク1の面
振れに追従できるように所定の値に設定される。フィル
タリング処理は対物レンズアクチュエータ6の機械特性
の補償を行うための位相補償処理であり、周波数特性の
改善を図るものである。
【0032】この演算処理部41でデジタル信号処理さ
れた信号はD/A変換器42でアナログ信号に変換さ
れ、駆動アンプ43で対物レンズアクチュエータ6のフ
ォーカス方向の位置制御信号として、アクチュエータ5
に送出される。これらの制御部からなるループ44がフ
ォーカスサーボ制御ループとなってフィードバック制御
が行われる。
【0033】一方、デジタル信号に変換されデータレジ
スタ39に取り込まれた信号は、制限値生成部45に送
られる。制限値生成部45はこれまでのエラー信号の最
大値を記憶しておくためのもので、この最大値を基にし
た制限値を予測器40に送出し、予測値の振幅制限を行
う。
【0034】次に、図2により制限値処理について説明
する。図において、46はエラー信号、47はエラー信
号46を周期ごとにサンプリングして処理した最終的な
予測値である。
【0035】いま、kT時点でサンプリングされたサン
プリングデータA(K)と、1周期前の(k−1)T時
点でサンプリングされたサンプリングデータA(k−
1)を基に、1周期後の(k+1)T時点の予測値C
(k+1)を算出する。このサンプリングデータA
(k)とサンプリングデータC(k+1)によって、k
T時点での処理データを両者の中間値D(k)、すなわ
ち((A(k)+C(k+1))/2)とする。ところ
が、この中間値D(k)は、これまでのサンプルデータ
から制限値生成部45で設定された制限値48を越える
ものであるので予測値47は制限値48のレベルによっ
て制限されて制限値E(k)となり、これが最終の予測
値として次の演算処理部41へ送られる。これにより、
予測演算から得られるデータが演算則などの原因により
異常値になることを回避することができる。
【0036】制限値生成部45は図3に示したように、
判定部49、最大値保持部50、変換部51、データ保
持部52などから構成されており、判定部49はサンプ
リングされたデジタルデータ53を最大値保持部50の
保持するデータすなわち、制限値と比較し、これより小
であればデジタルデータ53を変換部51を介してサー
ボループ44へ送出する。もし、サンプリングデータが
最大値保持部の保持する制限値より大きければ、最大値
保持部の保持する制限値を変換部51を介してサーボル
ープ44へ送出する。これにより、図2に示した制御を
行うことができる。
【0037】最大値保持部50はデータ保持部52のデ
ータのなかの最大値を取り込むようになっており、この
値を制限値として逐次変更することができる。データ保
持部52は過去の周期のいくつかのサンプリングデータ
を保持しておくもので、クロック55によって逐次デー
タ群の更新がされる。クロック55はどのような信号を
用いてもよいが、データ保持部52の容量が許容されれ
ば、たとえば、光ディスク1の1回転分のデータでもよ
いものである。これは、光ディスク1の面振れは光ディ
スク1の回転周期に同期した基本信号成分となるので、
フォーカスエラー信号成分もこれに準じるためである。
【0038】なお、本実施例ではサンプルデータの最大
値を制限値として用いたが、図3に示した変換部51に
よりこの最大値をもとにした別の値に変換してもよく、
たとえば、最大値のα倍の値を制限値とすることもでき
る。または、最大値が外部からの振動などによる異常値
であることも考えられるので、このような場合は最大値
そのものを用いずに異常値を削除するなどの処理をデー
タ保持部52で行ってもよい。また、データ保持部52
のデータの統計処理などを行ったデータを用いることも
可能である。
【0039】このように、過去のデータをもとに順応し
た方式で制限値を順次決定していくことができ、より高
精度な予測制御が可能となるものである。
【0040】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明によれば、デジタルサーボ制御における制御
遅れの影響を小さくして離散化誤差の影響を低減するこ
とができ、光ヘッドを高精度に位置制御することができ
る。
【0041】また、予測値の制限値を環境条件や使用デ
ィスク特性に応じて変更できるため、より安定した制御
を行うことができる。これにより、高精度で、安定性、
信頼性に優れた光ディスク装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光ヘッドのフォーカスサー
ボ制御部の構成を示すブロック回路図
【図2】同予測値検出の信号特性図
【図3】同制限値生成部のブロック回路図
【図4】光ディスク装置の構成を示すブロック回路図
【図5】従来例の光ディスク装置のフォーカスサーボ制
御部の構成を示すブロック回路図
【図6】同デジタルサーボ制御におけるデータサンプリ
ングの方法を示す信号特性図
【図7】同予測値検出の信号特性図
【図8】同予測値検出の信号特性図
【図9】同予測値検出の信号特性図
【符号の説明】
1 光ディスク 3 光ヘッド 4 対物レンズ 6 対物レンズアクチュエータ 39 データレジスタ 40 予測器 45 制限値生成部 47 予測値 50 最大値保持部 51 変換部 52 データ保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村岡 宏治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−362527(JP,A) 特開 平2−234205(JP,A) 特開 昭63−18529(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/10 G11B 21/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定周期ごとに対物レンズの位置検出信
    号のサンプリングを行い、対物レンズの位置制御を行う
    光ヘッドのデジタルサーボ制御装置であって、位置検出
    信号からサーボ制御のエラー信号に変換するエラー検出
    手段と、前記エラー信号をデジタル信号に変換するA/
    D変換手段と、所定の周期の前記デジタル信号をサンプ
    リングデータとして複数のサンプリングデータを保持す
    るデータ保持手段と、所定の周期の前記サンプリングデ
    ータと1周期前のサンプリングデータとに基づいて1周
    期後のサンプリングデータを推定して予測値を生成する
    予測器と、前記サンプリングデータのうち最大値を記憶
    しておき前記最大値に基づいて算出した制限値を前記予
    測器に送出する制限値生成手段と、前記予測値に基づい
    てデジタルサーボ制御動作を行う演算処理手段とを有
    し、前記制限値生成手段は、前記予測値と所定の周期の
    前記サンプリングデータとの中間値を算出して前記制限
    値と比較し、前記中間値が前記制限値を越えるものであ
    るときは前記制限値をもって前記予測器に送出すること
    特徴とする光ヘッド制御装置。
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