JPH11110770A - 光ディスクの傾き制御方法及び装置 - Google Patents

光ディスクの傾き制御方法及び装置

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JPH11110770A
JPH11110770A JP26748797A JP26748797A JPH11110770A JP H11110770 A JPH11110770 A JP H11110770A JP 26748797 A JP26748797 A JP 26748797A JP 26748797 A JP26748797 A JP 26748797A JP H11110770 A JPH11110770 A JP H11110770A
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JP
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tilt
optical
optical disc
disk
focus drive
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JP26748797A
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Makoto Saijo
誠 西條
Riyuuji Eda
龍冶 江田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反ったディスクのような品質の悪いディスク
であってもディスク傾きを検出可能にし、また、ディス
ク傾き検出用のセンサなどを設ける必要もなく、コスト
の上昇を最小限に抑えて、良好な光ディスクの傾き制御
を実現する。 【解決手段】 光ディスクの所定位置での記録/再生時
の信号品質を示すパラメータを最良にするディスク傾き
を求め(ステップST13)、そのディスク傾き時のフ
ォーカスドライブ信号から、光ディスクと光ピックアッ
プ間の基準距離を求めて予め保持しておき(ステップS
T14からステップST16)、その後の実際の光ディ
スクの記録/再生時には、フォーカスドライブ信号から
求めた検出距離と基準距離とが等しくなるように、光ピ
ックアップのチルト駆動機構を駆動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
装填された光ディスクの半径方向における傾きを制御す
る光ディスクの傾き制御方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置に装填された光ディスク
の半径方向における傾きを制御する従来の方法として
は、主に、以下の二つの方法が知られている。
【0003】その一つの方法は、光ディスク装置自体を
精度よく製作することによって、許容された光ディスク
の傾きに対し、光ディスク装置の動作(再生・記録)範
囲を確保する方法であり、もう一つの方法は、ディスク
傾きを検出するセンサを別に取り付けてモニタリング
し、ディスク傾きに対し光ディスクと光ピックアップが
水平になるように光ピックアップ等を制御する方法であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の方法で
は、ディスク自体の反りなどに対する対応範囲が狭く、
結果として再生及び記録する信号の品質が劣化してしま
う。また、後者の方法では、光ディスク装置に別にディ
スク傾き検出用のセンサを設けなければならず、その
分、部品点数が増えてしまい、コストの増加につなが
る。さらに、上記センサを搭載した場合の問題点とし
て、例えば記録可能なディスクの場合、記録部と未記録
部では光ディスク表面の光反射率が異なるために、ディ
スクが傾いていないのにも関わらず、偽信号が検出され
てしまう虞がある。
【0005】そこで、本発明はこのような状況に鑑みて
なされたものであり、反ったディスクのような品質の悪
いディスクであってもディスク傾きの検出及び制御がで
き、また、ディスク傾き検出用のセンサなどを設ける必
要もなく、コストの上昇を最小限に抑えて、良好な光デ
ィスクの傾き制御を実現する光ディスクの傾き制御方法
及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスクの傾
き制御方法及び装置は、光ディスクの半径方向における
傾きを一定範囲内に制御するものであって、光ディスク
の所定位置でのフォーカスドライブ信号から、光ディス
クと光ピックアップ間の基準距離を求めて予め保持して
おき、実際の光ディスクの記録/再生時には、フォーカ
スドライブ信号から求めた検出距離と基準距離とが略々
等しくなるように、チルト駆動機構を駆動制御すること
により、上述した課題を解決する。
【0007】また、本発明の光ディスクの傾き制御方法
及び装置は、光ディスクの回転中心軸から既知の距離の
2点のフォーカスドライブ信号に基づいて基準となるデ
ィスク傾きを求め、その基準となるディスク傾き時での
2点のフォーカスドライブ信号から光ディスクと光ピッ
クアップ間の基準距離を求めて予め保持しておき、実際
の光ディスクの記録/再生時には、2点のフォーカスド
ライブ信号から求めた検出距離と基準距離とが略々等し
くなるように、チルト駆動機構を駆動制御することによ
り、上述した課題を解決する。
【0008】すなわち本発明によれば、光ディスクの傾
きを検出するための信号として、例えば光ディスクと光
ピックアップ間の距離や装置が持つ電気的、機械的オフ
セット成分を物理的に分離することができないフォーカ
スエラー信号の直流分を基準にするのではなく、フォー
カスドライブ信号の直流分を傾き検出のための信号とし
て使用している。また、本発明によれば、例えば、予想
されるフォーカスが合う範囲の中心にフォーカスドライ
ブ信号の直流分を一致させるようにしてディスク傾き制
御を行うのではなく、フォーカスドライブ信号から検出
した距離の信号を信号処理することによってディスク傾
きの信号を求め、その信号に基づいてチルト駆動装置を
駆動させるようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】本発明の光ディスクの傾き制御方法及び装
置が適用される一実施の形態として、光ディスク装置を
例に挙げて説明する。
【0011】本実施の形態の光ディスク装置は、当該装
置内に挿入された光ディスクの半径方向の傾きを検出
し、この検出された数値(電圧信号若しくは電流信号)
に基づいて、当該光ディスク装置中の光ピックアップ若
しくは光ディスク自体の傾きを修正することによって、
光ディスクと光ピックアップ間の傾きを無くす(水平に
保つ)ようにしている。より具体的に言うと、本実施の
形態の光ディスク装置は、光ディスクの半径方向の傾き
に相当する情報として、光ピックアップへ伝送されるフ
ォーカスドライブ信号を監視することによって光ピック
アップと光ディスク間の距離を検出し、この距離を一定
に保つように制御することで、ディスク半径方向の傾き
を一定範囲内に抑えるようにしている。なお、フォーカ
スドライブ信号とは、光ピックアップより出射されたレ
ーザ光を光ディスク上に合焦させるために、当該光ピッ
クアップ内の2軸アクチュエータを介して対物レンズを
駆動するための信号である。
【0012】図1及び図2を用いて本発明のディスク傾
き制御方法の原理を説明する。
【0013】図1の図中指示符号1にて示すものは光デ
ィスク(断面)を表し、指示符号(図中点線)2は当該
光ディスク1の回転中心軸を表している。また、図中の
指示符号3(3A,3B)は1つの光ピックアップを表
し、指示符号3Aは光ピックアップが位置Aに存在する
ことを、指示符号3Bは光ピックアップが位置Bに存在
することを表している。その他、光ディスク1において
図中斜線部にて示す範囲は当該光ディスクの記録,再生
が可能な範囲を示している。
【0014】ここで、上記フォーカスドライブ信号は、
図2に示すように、ある一定範囲で絶えず変動している
ものであり、本実施の形態では、その変動しているフォ
ーカスドライブ信号の最大値αと最小値βを求め、その
平均値を上記ディスク傾き制御に用いる検出信号として
生成するようにしている。すなわち、上記検出信号とは
光ディスクと光ピックアップとの間の距離に相当する。
なお、その最大値αと最小値βがある範囲から逸脱して
いる場合は、偽信号として無視する。
【0015】上述のようにして検出信号を生成する場合
において、例えば、上記位置Aでのフォーカスドライブ
信号から生成された検出信号(電圧若しくは電流信号)
をEAとし、位置Bでのフォーカスドライブ信号から生
成された検出信号(電圧若しくは電流信号)をEBとす
ると、光ディスクと光ピックアップが水平のときには、
以下の式(1)の関係が成り立つ。
【0016】EA=EB (1) 言い換えれば、位置Aと位置Bの2点間における各検出
信号EA,EBの値が等しくなるように制御すれば、光
ディスクと光ピックアップ間の傾きを無くす(水平に保
つ)ことが可能となる。
【0017】なお、ディスクの面自体が振れてしまう傾
向にあるディスク(面振れのあるディスク)の場合、フ
ォーカスドライブ信号には上記面振れに起因する低い周
波数成分が発生してしまう。このような面振れのあるデ
ィスクの場合は、上記フォーカスドライブ信号による距
離検出の際に、更に低い周波数帯(数Hz)のみを通過
させるフィルタ(すなわちローパスフィルタ)を挿入す
ることが望ましい。
【0018】上述したフォーカスドライブ信号を用いた
検出信号生成処理の流れは、図3のフローチャートのよ
うになる。
【0019】この図3において、ステップST1の処理
は、ディスクが面振れのあるものであるときに行われる
処理であり、ローパスフィルタ(LPF)によってフォ
ーカスドライブ信号から数Hz以上の周波数帯域成分を
カットする。なお、フォーカスドライブ信号は、この例
では電圧信号若しくは電流信号を想定している。
【0020】ステップST2では、図2に示すように、
一定の設定時間Tにおいて、フォーカスドライブ信号の
最大値αと最小値βを求める。次のステップST3で
は、最大値αと最小値βの差が所定値Mより小さいか否
かの判断、すなわち最大値αと最小値βがある範囲から
逸脱しているか否かの判断を行う。なお、上記所定値M
とは、最大値αと最小値βがディスクの面振れなどで大
きく異なるときに、検出信号の生成を不能とする判断を
行うためのパラメータであり、実際には実験で求める。
また、このステップST3では、最大値αを最小値βに
て割り算した値と上記所定値との比較(すなわちα/β
<Mの判断)を行うようにしても良い。
【0021】上記ステップST3にて最大値αと最小値
βの差が所定値M以上であると判断したときには、ステ
ップST6に進んでそれらの値を無視する。一方で、当
該ステップST3にて最大値αと最小値βの差が所定値
Mより小さいと判断したときには、ステップST4の処
理に進む。
【0022】このステップST4では、上記最大値αと
最小値βの平均を求める演算を行う。すなわちこのステ
ップST4では、(α/2)+(β/2)の値を求め
る。次のステップST5では、上記ステップST4にて
求めた平均値を検出信号として生成する。
【0023】ところで、上述したようなフォーカスドラ
イブ信号から生成した検出信号に基づくディスク傾き制
御を実現するためには、予め基準となる信号を決定して
おく必要がある。すなわち、実際のディスク傾き制御の
際には、その基準信号に対して、それぞれの位置での検
出信号が等しくなる(若しくは一定範囲内になる)よう
な制御を行うことになる。
【0024】上記基準信号の決定及び当該基準信号を使
用したディスク傾き制御の方法としては、以下の2つの
方法が考えられる。
【0025】第1の方法では、図4に示すように、光デ
ィスク1が光ディスク装置に挿入されたときに当該光デ
ィスク1の記録面のある位置Aに光ピックアップ3(3
A)を固定し、そのときの光ディスクと光ピックアップ
間の相対的なディスク傾きを変化させてみて、光ディス
ク装置の信号品質を示すパラメータの一つであるジッタ
を最良にするディスク傾きを求め、その傾きのときのフ
ォーカスドライブ信号を基準信号として予め保持してお
き、その後、実際の光ディスク再生若しくは記録中に、
上記基準信号決定時の位置Aに光ピックアップ3(3
A)がきたときのフォーカスドライブ信号から生成した
検出信号と上記先に決定した基準信号とを比較し、これ
らが等しくなる(一定範囲内になる)ように制御する。
なお、上記基準信号の生成方法は、前記検出信号の生成
方法と同じである。すなわち、上記検出信号と基準信号
は、共に光ディスクと光ピックアップとの間の距離に相
当し、したがって、本実施の形態ではこれら距離が等し
くなるように制御する。もちろんこの第1の方法を実施
する場合には、フォーカスサーボをかけておく必要があ
り、またトラッキングサーボをかけておく必要がある。
なお、上記基準信号を決定する際のディスク上のある位
置Aとしては、ディスク1の最内周が一番適切である。
すなわち、光ディスク1は内周から外周に向かって記録
されるものであり、また、最内周は光ディスク1の回転
中心軸2に対して一番近い点であってディスク傾きに対
して一番影響が少ない位置だからである。
【0026】なお、上述の説明では、光ディスク装置の
信号品質を示すパラメータの一つとしてジッタを用い、
このジッタを最良にしたときのフォーカスドライブ信号
を基準信号(基準距離)として決定するような例を挙げ
たが、その他に、上記光ディスク装置の信号品質を表す
パラメータとしては、例えば最短ピットで記録されてい
る信号の大きさを使用し、この信号の大きさが最大の時
のディスク傾きから基準信号を決定する方法や、逆に最
長ピットで記録されている信号の大きさをパラメータと
して用い、この信号の大きさが最大になるディスク傾き
から基準信号を決定する方法なども考えられる。本発明
は、これら何れの方法で運用してもかまわない。また、
ディスク傾き制御の精度が僅かだけ低下する可能性はあ
るが、例えば信号品質を示すパラメータを最良にせず
に、単に最内周でのフォーカスドライブ信号を基にして
基準信号を生成するようにしてもよく、この場合でも一
定範囲内でディスク傾きを制御可能である。
【0027】図5には、上記第1の方法における基準信
号の決定までの処理の流れを示す。
【0028】この図5において、ステップST10で
は、光ディスク装置に光ディスク1が挿入される。ステ
ップST11では光ピックアップ3を例えばディスク最
内周に位置させてフォーカスサーボをオンし、さらにス
テップST12ではトラッキングサーボもオンする。な
お、ディスク装置に光ディスク1が挿入された時には、
一般にディスクの判別やいわゆるTOC(Table Of Con
tents)の読み込みなどが行われるが、図5では省略し
ている。
【0029】次のステップST13では、光ピックアッ
プ3と光ディスク1との間の相対的なディスク傾きを変
化させてみて、上記光ディスク装置の信号品質を示すパ
ラメータの最良点を探す。なお、上述したようにパラメ
ータを最良にする処理は省略することも可能である。
【0030】次のステップST14では、上記位置aに
おいて上記パラメータが最良になったときの光ディスク
と光ピックアップ間の距離、つまりフォーカスドライブ
信号を検出し、ステップST15ではこのフォーカスド
ライブ信号から前記図3のフローチャートの場合と同様
にして検出信号(最大値と最小値の平均)を生成し、ス
テップST16では、当該生成した検出信号を基準信号
として保持する。
【0031】次に、上記基準信号の決定及び当該基準信
号を使用したディスク傾き制御の第2の方法について説
明する。
【0032】この第2の方法では、図6に示すように、
先ず、光ディスク1の回転中心軸2からの距離が予めわ
かっている2点の位置A,Bにおけるフォーカスドライ
ブ信号からそれぞれ生成した検出信号の大きさa,bを
用いて後述する演算を行い、その演算結果に基づいてデ
ィスク傾きを変化させ(水平にした基準ディスク傾きに
する)、その後、再度同様にして検出信号を生成し、そ
の検出信号を基準信号として予め保持しておき、実際の
ディスク装置動作中はその基準信号に対して、常にフォ
ーカスドライブ信号から生成される検出信号が等しくな
るように当該検出信号を監視し、光ディスクと光ピック
アップが水平になるように制御をする。もちろんこの第
2の方法を実施する場合には、フォーカスサーボをかけ
ておく必要がある。
【0033】上記図6をさらに抽象化すると図7のよう
に表すことができる。
【0034】この図7において、位置Aと位置Bにおけ
るそれぞれの検出信号の大きさをa,bとし、回転中心
軸2から位置Aまでの既知の距離をx、位置Bまでの既
知の距離をyとする。このとき、フォーカスドライブ信
号より生成される検出信号の大きさa,bは、光ピック
アップと光ディスク間の距離に比例するから、次式
(2)の関係が満たされる。
【0035】 y−x:b−a=y:d (2) したがって、上記式(2)は次式(3)のように書き換
えることができる。
【0036】 d=y(b−a)/(y−x) (3) ただし、式(2)、式(3)中のdは、距離yの位置B
においてディスク傾きが0(ゼロ、水平)のときの光ピ
ックアップと光ディスク間の距離である。
【0037】このようなことから、例えば光ピックアッ
プ3が距離yの位置Bにある場合において、光ピックア
ップと光ディスク間の距離dだけ下がるようにディスク
傾きを移動させれば、すなわち距離yの位置Bでの検出
信号が式(4)になるようにディスク傾きを移動させれ
ば、そのディスク傾きが最小になる(理想的には0であ
る)。
【0038】 b−y(b−a)/(y−x) (4) この状態となったときに、フォーカスドライブ信号から
検出信号を生成すれば、この検出信号を基準信号とする
ことができる。つまり、この第2の方法では、以下の図
8に示す手順で基準信号を決定するようにしている。
【0039】この図8において、ステップST20で
は、距離xの位置Aでの検出信号の大きさ(距離)aを
測定し、ステップST21では、距離yの位置Bでの検
出信号の大きさ(距離)bを測定する。
【0040】次のステップST22では、距離yの位置
Bでの検出信号の大きさ(距離)bが、上記式(4)の
演算の値になるようにディスク傾きを制御する。
【0041】その後、ステップST23ではこの状態の
ときのフォーカスドライブ信号から検出信号を生成し、
それから基準信号を決定する。
【0042】以上の方法により、本実施の形態の光ディ
スク装置では、半径方向の光ディスクの傾きを検出で
き、光ディスクと光ピックアップを水平に保つための制
御が可能となる。
【0043】次に、本実施の形態の光ディスク装置の要
部の具体的構成を図9に示す。
【0044】この図9中の各指示符号は前述した図1等
のものと同じものを使用している。また、この図9中の
指示符号4は光ピックアップ3をディスク1の半径方向
に移動させるためのスレッドドライブ機構を示してい
る。当該スレッドドライブ機構4は、支点5を回転軸に
して、光ピックアップ3が光ディスク1に近づく方向及
び遠ざかる方向に、チルトサーボ用モータ9の作用によ
って駆動可能となされている。このときの光ピックアッ
プ3の移動は、「微視的に見て上下移動」であるが、巨
視的に見ると支点5を中心とした円の移動である。な
お、上記支点5としては、例えば光ディスク1の中心軸
2上の点を挙げることができる。
【0045】光ピックアップ3からの出力信号は、フォ
ーカス誤差信号検出回路6に送られ、ここでフォーカス
誤差信号(フォーカスエラー信号)が検出される。当該
フォーカス誤差信号は位相補償ドライブアンプ7を介し
てディスク傾き検出・信号処理回路8に送られる。
【0046】当該ディスク傾き検出・信号処理回路8で
は、上記フォーカス誤差信号に基づいてフォーカスドラ
イブ信号を生成する。このフォーカスドライブ信号は、
光ピックアップ3に送られて、当該光ピックアップ3内
の2軸ドライバが駆動されるようになる。また、このデ
ィスク傾き検出・信号処理回路8では、上記フォーカス
ドライブ信号を用いて、前述したようなディスク傾き制
御のための制御信号をも生成する。この制御信号により
上記チルトサーボ用モータ9を駆動制御することで、光
ディスクと光ピックアップを水平にする制御、すなわち
ディスク傾き制御が実現される。
【0047】なお、ディスク傾きがどのくらいの量であ
るかを検出するために必要な基準信号の決定方法として
は、前述した各種の方法を使用できるが、ディスク傾き
の制御の具体的な方法としては、上記基準信号の決定方
法によって、連続的にサーボをかける方法と離散的にあ
るサンプリングでサーボをかける方法の2通りが考えら
れる。図9の構成ではこの制御方法の何れをも使用でき
る。
【0048】また、前記図6及び図7の例では2点間の
距離を検出した後、演算によりディスク傾きを求める方
法を挙げたが、上記図9の構成例では、上記第2の方法
を基本にして空間上に三角形を形成し、その辺の長さか
ら角度を求めるようにしている。この三角形の辺の長さ
から角度を求める方法では、応用上、検出のポイントを
増やして、隣り合う2点間の距離(三角形の辺の長さ)
を求めることにより、最適なディスク傾きが得られる。
ここでは、検出ピッチ(図6及び図7で言うy−xの
値)は0.5mm〜1mm程度あればディスク傾きが検
出出来る。
【0049】この三角形の辺の長さから角度を求める方
法において基準信号を生成する場合には、図10に示す
ように、予め光ピックアップ3を掃引することによっ
て、光ディスク1と光ピックアップ3の間の距離と光ピ
ックアップ3の位置との対応(この場合は上記角度に相
当するフォーカスドライブ信号の基準信号)を学習させ
ておき、この学習により生成した基準信号を保存してお
くようにする。したがって、実際のディスク動作中は、
上記基準信号と検出信号との比較に基づいてチルトサー
ボ用モータ9を制御することになる。
【0050】すなわちこの図10において、光ディスク
装置は、光ディスクが挿入されると、光ピックアップを
最内周から最外周へ掃引(その逆も可)させ、予め決ま
った位置でのフォーカスドライブ信号のレベルを、その
位置に対応させて記憶させておく(学習させておく)。
つまり、装置内の図示しないメモリには、不完全ながら
ディスクの形状が入力されたことになる。その入力情報
を元に、その位置での傾きを演算により求めることによ
り、光ピックアップ3の傾きを追従させることが可能に
なる。
【0051】なお、予め学習させておくこの方法の場
合、例えば装置内部の温度上昇による光ディスクの変位
等に対応するために、一定時間間隔での学習のやり直し
を行うことが望ましい。
【0052】図11には、上記図10に例における光デ
ィスクと光ピックアップ間の距離及び検出のポイントの
関係を示す。すなわち図10の構成においては、図11
に示すディスク傾きθと光ピックアップの傾きψが一致
するように、光ピックアップの傾きψを制御する。最終
的には、チルトサーボ用モータ9を制御するので、光ピ
ックアップ3の傾きψと当該チルトサーボ用モータ9の
関係を予め知っておく必要がある。もちろん検出ポイン
トは、離散的な値であるために、場合によりディスク半
径とディスク傾きの関係を求めるために補間する必要が
ある。
【0053】以上説明したように、本発明実施の形態に
おいては、半径方向の光ディスクの傾きを検出でき、光
ディスクと光ピックアップを水平に保つ制御が可能であ
る。すなわち、本発明実施の形態では、ディスク傾きを
光ディスク装置側で検出しており、また光ピックアップ
と光ディスク間の傾きをなるべく小さくするように制御
するようにしているため、光ディスクから再生される信
号若しくは記録する信号の品質向上が可能であり、且つ
反りなどのある品質の悪い光ディスクの再生及び記録を
行う場合であっても良好な再生/記録が可能である。本
発明実施の形態では、上述の効果を上記光ディスク傾き
の検出方法を別なセンサに頼るのではなく、既存の部品
に一部変更及び追加を行うことで簡単に実現している。
【0054】なお、本発明実施の形態では、フォーカス
ドライブ信号として電圧若しくは電流信号を想定してい
るが、電圧信号の場合、コイルに電流が流れるので適当
な位相補償回路を設けることが望ましい。
【0055】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
おいては、光ディスクの所定位置でのフォーカスドライ
ブ信号から、光ディスクと光ピックアップ間の基準距離
を求めて予め保持しておき、実際の光ディスクの記録/
再生時には、フォーカスドライブ信号から求めた検出距
離と基準距離とが略々等しくなるように、チルト駆動機
構を駆動制御することにより、反ったディスクのような
品質の悪いディスクであってもディスク傾きを検出で
き、また、ディスク傾き検出用のセンサなどを設ける必
要もなく、コストの上昇を最小限に抑えて、良好な光デ
ィスクの傾き制御が実現できる。
【0056】また本発明においては、光ディスクの回転
中心軸から既知の距離の2点のフォーカスドライブ信号
に基づいて基準となるディスク傾きを求め、その基準と
なるディスク傾き時での2点のフォーカスドライブ信号
から光ディスクと光ピックアップとの基準距離を求めて
予め保持しておき、実際の光ディスクの記録/再生時に
は、2点のフォーカスドライブ信号から求めた検出距離
と基準距離とが略々等しくなるように、チルト駆動機構
を駆動制御することにより、反ったディスクのような品
質の悪いディスクであってもディスク傾きを検出でき、
また、ディスク傾き検出用のセンサなどを設ける必要も
なく、コストの上昇を最小限に抑えて、良好な光ディス
クの傾き制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の光ディスク装置における
ディスク傾き制御の原理説明に用いる図である。
【図2】フォーカスドライブ信号から生成される検出信
号の説明に用いる図である。
【図3】フォーカスドライブ信号から検出信号を生成す
る処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】基準信号の決定及びその基準信号を使用したデ
ィスク傾き制御のための第1の方法の説明に用いる図で
ある。
【図5】第1の方法において基準信号の決定までの処理
の流れを示すフローチャートである。
【図6】基準信号の決定及びその基準信号を使用したデ
ィスク傾き制御のための第2の方法の説明に用いる図で
ある。
【図7】図6を抽象化して表す図である。
【図8】第2の方法において基準信号の決定までの処理
の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明実施の形態の光ディスク装置の要部構成
を示すブロック図である。
【図10】三角形の辺の長さから角度を求める方法の説
明に用いる図である。
【図11】図10の例における光ディスクと光ピックア
ップ間の距離及び検出のポイントの関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 光ディスク、 2 中心軸、 3 光ピックアッ
プ、 4 スレッドドライブ機構、5 支点、 6 フ
ォーカス誤差信号検出回路、 7 位相補償ドライブア
ンプ7、 8 ディスク傾き検出・信号処理回路8、
9 チルトサーボ用モータ9

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの半径方向における傾きを一
    定範囲内に制御する光ディスクの傾き制御方法におい
    て、 光ディスクの所定位置でのフォーカスドライブ信号から
    光ディスクと光ピックアップ間の基準距離を求めて予め
    保持しておき、 光ディスクの記録/再生時には、フォーカスドライブ信
    号から求めた検出距離と上記基準距離とが略々等しくな
    るように、光ピックアップ又は光ディスクのチルト駆動
    機構を駆動制御することを特徴とする光ディスクの傾き
    制御方法。
  2. 【請求項2】 上記フォーカスドライブ信号の最大値と
    最小値の平均値から、上記基準距離と検出距離とを生成
    することを特徴とする請求項1記載の光ディスクの傾き
    制御方法。
  3. 【請求項3】 上記光ディスクの所定位置での記録/再
    生時の信号品質を示すパラメータを最良にするディスク
    傾きを求め、当該ディスク傾き時でのフォーカスドライ
    ブ信号から光ディスクと光ピックアップ間の基準距離を
    求めることを特徴とする請求項1記載の光ディスクの傾
    き制御方法。
  4. 【請求項4】 上記パラメータはジッタであることを特
    徴とする請求項3記載の光ディスクの傾き制御方法。
  5. 【請求項5】 上記パラメータは光ディスク上に最短ピ
    ットで記録されている信号の大きさであることを特徴と
    する請求項3記載の光ディスクの傾き制御方法。
  6. 【請求項6】 上記パラメータは光ディスク上に最長ピ
    ットで記録されている信号の大きさであることを特徴と
    する請求項3記載の光ディスクの傾き制御方法。
  7. 【請求項7】 所定位置はディスク最内周位置であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ディスクの傾き制御方
    法。
  8. 【請求項8】 光ディスクの半径方向における傾きを一
    定範囲内に制御する光ディスクの傾き制御方法におい
    て、 光ディスクの回転中心軸から既知の距離の2点のフォー
    カスドライブ信号に基づいて基準となるディスク傾きを
    求め、当該基準となるディスク傾き時での上記2点のフ
    ォーカスドライブ信号から光ディスクと光ピックアップ
    間の基準距離を求めて予め保持しておき、 光ディスクの記録/再生時には、上記2点のフォーカス
    ドライブ信号から求めた検出距離と上記基準距離とが略
    々等しくなるように、光ピックアップ又は光ディスクの
    チルト駆動機構を駆動制御することを特徴とする光ディ
    スクの傾き制御方法。
  9. 【請求項9】 上記フォーカスドライブ信号の最大値と
    最小値の平均値から、上記基準距離と検出距離とを生成
    することを特徴とする請求項8記載の光ディスクの傾き
    制御方法。
  10. 【請求項10】 上記2点のうち一方の1点を支点と
    し、他方の1点でのフォーカスドライブ信号に基づいて
    ディスク傾きを求めることを特徴とする請求項8記載の
    光ディスクの傾き制御方法。
  11. 【請求項11】 光ディスクの半径方向における傾きを
    一定範囲内に制御する光ディスクの傾き制御装置におい
    て、 光ディスクの所定位置でのフォーカスドライブ信号から
    光ディスクと光ピックアップ間の基準距離を求めて予め
    保持しておく信号処理手段と、 光ディスクの記録/再生時には、フォーカスドライブ信
    号から求めた検出距離と上記基準距離とが略々等しくな
    るように、光ピックアップ又は光ディスクのチルト駆動
    機構を駆動制御する制御手段とを有することを特徴とす
    る光ディスクの傾き制御装置。
  12. 【請求項12】 上記フォーカスドライブ信号の最大値
    と最小値の平均値から、上記基準距離と検出距離とを生
    成することを特徴とする請求項11記載の光ディスクの
    傾き制御装置。
  13. 【請求項13】 上記光ディスクの所定位置での記録/
    再生時の信号品質を示すパラメータを最良にするディス
    ク傾きを求め、当該ディスク傾き時でのフォーカスドラ
    イブ信号から光ディスクと光ピックアップ間の基準距離
    を求めることを特徴とする請求項11記載の光ディスク
    の傾き制御装置。
  14. 【請求項14】 上記パラメータはジッタであることを
    特徴とする請求項13記載の光ディスクの傾き制御装
    置。
  15. 【請求項15】 上記パラメータは光ディスク上に最短
    ピットで記録されている信号の大きさであることを特徴
    とする請求項13記載の光ディスクの傾き制御装置。
  16. 【請求項16】 上記パラメータは光ディスク上に最長
    ピットで記録されている信号の大きさであることを特徴
    とする請求項13記載の光ディスクの傾き制御装置。
  17. 【請求項17】 所定位置はディスク最内周位置である
    ことを特徴とする請求項11記載の光ディスクの傾き制
    御装置。
  18. 【請求項18】 光ディスクの半径方向における傾きを
    一定範囲内に制御する光ディスクの傾き制御装置におい
    て、 光ディスクの回転中心軸から既知の距離の2点のフォー
    カスドライブ信号に基づいて基準となるディスク傾きを
    求め、当該基準となるディスク傾き時での上記2点のフ
    ォーカスドライブ信号から光ディスクと光ピックアップ
    間の基準距離を求めて予め保持しておく信号処理手段
    と、 光ディスクの記録/再生時には、上記2点のフォーカス
    ドライブ信号から求めた検出距離と上記基準距離とが略
    々等しくなるように、光ピックアップ又は光ディスクの
    チルト駆動機構を駆動制御する制御手段とを有すること
    を特徴とする光ディスクの傾き制御装置。
  19. 【請求項19】 上記フォーカスドライブ信号の最大値
    と最小値の平均値から、上記基準距離と検出距離とを生
    成することを特徴とする請求項18記載の光ディスクの
    傾き制御装置。
  20. 【請求項20】 上記2点のうち一方の1点を支点と
    し、他方の1点でのフォーカスドライブ信号に基づいて
    ディスク傾きを求めることを特徴とする請求項18記載
    の光ディスクの傾き制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1308938C (zh) * 2001-12-19 2007-04-04 松下电器产业株式会社 光盘装置及其控制方法
US7768883B2 (en) 2006-10-31 2010-08-03 Funai Electric Co., Ltd. Optical disk device and data recording method

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