JP2825167B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents
情報記録再生装置Info
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- JP2825167B2 JP2825167B2 JP15224691A JP15224691A JP2825167B2 JP 2825167 B2 JP2825167 B2 JP 2825167B2 JP 15224691 A JP15224691 A JP 15224691A JP 15224691 A JP15224691 A JP 15224691A JP 2825167 B2 JP2825167 B2 JP 2825167B2
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- Japan
- Prior art keywords
- speed
- head
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- Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクなどの
情報記録媒体に情報を記録または再生する情報記録再生
装置に関し、特にヘッドのシーク中のフォーカス外れを
検出するための検出装置に関するものである。
情報記録媒体に情報を記録または再生する情報記録再生
装置に関し、特にヘッドのシーク中のフォーカス外れを
検出するための検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録または再生用ヘッドを目
標位置まで安定して移動させる方式としては、ヘッドの
速度を逐次監視し、所定の運行予定に従って移動させる
速度制御方式が一般的である。しかし、ヘッドが目標ト
ラックに移動中に外部振動などが生じると、光学系の制
御回路(フォーカス制御回路)の動作が不安定になるこ
とがある。そのため、振動が大きいとフォーカス制御が
外れることがあり、このような場合にはトラッキング誤
差信号が得られず、安定した速度制御ができないばかり
か、目的のトラックも検出できなくなる問題があった。
この解決策としては、例えば特公平2−34089号公
報に示されるが如く、フォーカス制御の外れを検知し、
フォーカス制御が外れた場合には、ヘッドの移動制御を
中止して一旦停止させた後、再度目標トラックへの移動
制御を開始するといった方式が知られている。
標位置まで安定して移動させる方式としては、ヘッドの
速度を逐次監視し、所定の運行予定に従って移動させる
速度制御方式が一般的である。しかし、ヘッドが目標ト
ラックに移動中に外部振動などが生じると、光学系の制
御回路(フォーカス制御回路)の動作が不安定になるこ
とがある。そのため、振動が大きいとフォーカス制御が
外れることがあり、このような場合にはトラッキング誤
差信号が得られず、安定した速度制御ができないばかり
か、目的のトラックも検出できなくなる問題があった。
この解決策としては、例えば特公平2−34089号公
報に示されるが如く、フォーカス制御の外れを検知し、
フォーカス制御が外れた場合には、ヘッドの移動制御を
中止して一旦停止させた後、再度目標トラックへの移動
制御を開始するといった方式が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来のフォーカス外れを検知する方式では、フォーカ
スロック検知回路などの付加回路を多く必要とするため
に、装置の回路構成が複雑かつ大規模になるという問題
があった。
記従来のフォーカス外れを検知する方式では、フォーカ
スロック検知回路などの付加回路を多く必要とするため
に、装置の回路構成が複雑かつ大規模になるという問題
があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、その目的は何ら複雑な検知回路を
要することなく、簡単にフォーカス外れを検出できるよ
うにした情報記録再生装置を提供することにある。
めになされたもので、その目的は何ら複雑な検知回路を
要することなく、簡単にフォーカス外れを検出できるよ
うにした情報記録再生装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のこのような目的
は、トラッキング制御及びフォーカシング制御しながら
光ヘッドにより情報の記録又は再生を行う情報記録再生
装置において、トラッキング制御に用いるトラッキング
エラー信号を生成する手段と、前記トラッキンクエラー
信号に基づいて所定周期毎に前記ヘッドの速度を検出す
る手段と、目標位置までの残差距離に応じて前記ヘッド
の目標速度を算出する手段と、前記検出された速度と目
標速度に基づいて、前記ヘッドのシーク中の速度制御を
実行する手段と、前記ヘッドのシーク中の速度変化量を
検出する手段とを備え、前記速度変化検出手段は、前回
検出された速度と今回検出された速度との差により、前
記速度変化量を検出し、前記検出された速度変化量が所
定値以上の場合、前記ヘッドのシーク動作を一時中止す
ることを特徴とする情報記録再生装置によって達成され
る。
は、トラッキング制御及びフォーカシング制御しながら
光ヘッドにより情報の記録又は再生を行う情報記録再生
装置において、トラッキング制御に用いるトラッキング
エラー信号を生成する手段と、前記トラッキンクエラー
信号に基づいて所定周期毎に前記ヘッドの速度を検出す
る手段と、目標位置までの残差距離に応じて前記ヘッド
の目標速度を算出する手段と、前記検出された速度と目
標速度に基づいて、前記ヘッドのシーク中の速度制御を
実行する手段と、前記ヘッドのシーク中の速度変化量を
検出する手段とを備え、前記速度変化検出手段は、前回
検出された速度と今回検出された速度との差により、前
記速度変化量を検出し、前記検出された速度変化量が所
定値以上の場合、前記ヘッドのシーク動作を一時中止す
ることを特徴とする情報記録再生装置によって達成され
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。図1は本発明の情報記録再生装置
の一実施例を示したブロック図である。なお、図1では
光ディスク装置を例として示している。
して詳細に説明する。図1は本発明の情報記録再生装置
の一実施例を示したブロック図である。なお、図1では
光ディスク装置を例として示している。
【0007】図1において、1は情報記録媒体であると
ころの光ディスクであり、図示しない駆動系の駆動によ
り一定速度で回転する。2は光ディスク1に情報を光学
的に記録したり、あるいは光ディスク1の記録情報を再
生するための光学系である。光学系2は、記録再生用の
光源である半導体レーザ、そのレーザ光束に所定の光学
的処理を施す種々の光学部品、光ディスクからの反射光
を検出するためのセンサなどから構成されている。12
は光学系2内に設けられた集光用対物レンズ(図示せ
ず)をトラッキング方向に移動させるトラッキングアク
チュエータ、13は対物レンズをフォーカス方向に移動
させるフォーカスアクチュエータである。光学系2とこ
の2つのアクチュエータは光ヘッド内に組込まれ、光デ
ィスク1の半径方向に移動できるように構成されてい
る。14はその光ヘッドを光ディスク1の半径方向へ移
動させるリニアモータ、10はリニアモータ14のドラ
イバである。
ころの光ディスクであり、図示しない駆動系の駆動によ
り一定速度で回転する。2は光ディスク1に情報を光学
的に記録したり、あるいは光ディスク1の記録情報を再
生するための光学系である。光学系2は、記録再生用の
光源である半導体レーザ、そのレーザ光束に所定の光学
的処理を施す種々の光学部品、光ディスクからの反射光
を検出するためのセンサなどから構成されている。12
は光学系2内に設けられた集光用対物レンズ(図示せ
ず)をトラッキング方向に移動させるトラッキングアク
チュエータ、13は対物レンズをフォーカス方向に移動
させるフォーカスアクチュエータである。光学系2とこ
の2つのアクチュエータは光ヘッド内に組込まれ、光デ
ィスク1の半径方向に移動できるように構成されてい
る。14はその光ヘッドを光ディスク1の半径方向へ移
動させるリニアモータ、10はリニアモータ14のドラ
イバである。
【0008】また、3は光学系2内のセンサの出力に基
づいてトラッキングエラー信号を検出するトラッキング
誤差検出器、4は同様にセンサ出力に基づきフォーカス
誤差信号を検出するフォーカス誤差検出器である。この
各誤差検出器で検出されたエラー信号は、それぞれA/
D変換器5でデジタル信号に変換された後、デジタル信
号処理部6へ出力される。デジタル信号処理部6は、本
実施例の光ディスク装置の主制御部をなすもので、光ヘ
ッドの速度制御及びフォーカス外れの検出はデジタル信
号処理部6で行われる。この光ヘッドの速度制御やフォ
ーカス外れの検出については、詳しく後述する。また、
デジタル信号処理部6は信号の入出力を制御するI/O
制御部7、予め決められた制御プログラムに従って速度
制御やフォーカス外れの検出に必要な演算処理を実行す
るDSP(デジタルシグナルプロセッサ)8、各種デー
タを記憶するメモリ9から構成されている。DSP8で
演算処理されたトラッキングアクチュエータ12、フォ
ーカスアクチュエータ13及びリニアモータ14の各指
令値は、I/O制御部7を介して各D/A変換器11へ
送られ、ここでアナログ信号に変換後、それぞれの駆動
部へ送られる。
づいてトラッキングエラー信号を検出するトラッキング
誤差検出器、4は同様にセンサ出力に基づきフォーカス
誤差信号を検出するフォーカス誤差検出器である。この
各誤差検出器で検出されたエラー信号は、それぞれA/
D変換器5でデジタル信号に変換された後、デジタル信
号処理部6へ出力される。デジタル信号処理部6は、本
実施例の光ディスク装置の主制御部をなすもので、光ヘ
ッドの速度制御及びフォーカス外れの検出はデジタル信
号処理部6で行われる。この光ヘッドの速度制御やフォ
ーカス外れの検出については、詳しく後述する。また、
デジタル信号処理部6は信号の入出力を制御するI/O
制御部7、予め決められた制御プログラムに従って速度
制御やフォーカス外れの検出に必要な演算処理を実行す
るDSP(デジタルシグナルプロセッサ)8、各種デー
タを記憶するメモリ9から構成されている。DSP8で
演算処理されたトラッキングアクチュエータ12、フォ
ーカスアクチュエータ13及びリニアモータ14の各指
令値は、I/O制御部7を介して各D/A変換器11へ
送られ、ここでアナログ信号に変換後、それぞれの駆動
部へ送られる。
【0009】次に、本実施例の動作を説明する。図2は
光ヘッドのシーク動作時におけるデジタル信号処理部の
処理の流れを示すフローチャート、図3は光ヘッドのシ
ーク動作時の目標速度と実際の速度を示す説明図、図4
はそのシーク動作時のトラッキングエラー信号とヘッド
速度の関係を示したタイムチャートである。以下、図
2、図3及び図4を参照して動作を説明する。まず、図
2において、光ヘッドのシーク動作が指示されると、D
SP8は1サンプリング前の速度信号を初期化する(S
1)。デジタル信号処理部6のDSP8には、トラッキ
ング誤差検出器3からI/O制御部7を介してトラッキ
ングエラー信号が入力されており、DSP8はそのトラ
ッキングエラー信号を所定の周期でサンプリングする。
従って、DSP8は前回のサンプリング値を初期化し、
光ヘッドのシーク動作を開始する。なお、図3にはシー
ク動作の開始点をPs として示している。次いで、DS
P8はトラックカウント数Nを読出し(S2)、これを
基に目標位置までの残差距離を求め、目標速度Vref を
演算する(S3)。目標速度Vref は次式により得るこ
とができる。
光ヘッドのシーク動作時におけるデジタル信号処理部の
処理の流れを示すフローチャート、図3は光ヘッドのシ
ーク動作時の目標速度と実際の速度を示す説明図、図4
はそのシーク動作時のトラッキングエラー信号とヘッド
速度の関係を示したタイムチャートである。以下、図
2、図3及び図4を参照して動作を説明する。まず、図
2において、光ヘッドのシーク動作が指示されると、D
SP8は1サンプリング前の速度信号を初期化する(S
1)。デジタル信号処理部6のDSP8には、トラッキ
ング誤差検出器3からI/O制御部7を介してトラッキ
ングエラー信号が入力されており、DSP8はそのトラ
ッキングエラー信号を所定の周期でサンプリングする。
従って、DSP8は前回のサンプリング値を初期化し、
光ヘッドのシーク動作を開始する。なお、図3にはシー
ク動作の開始点をPs として示している。次いで、DS
P8はトラックカウント数Nを読出し(S2)、これを
基に目標位置までの残差距離を求め、目標速度Vref を
演算する(S3)。目標速度Vref は次式により得るこ
とができる。
【0010】 Vref =[2×α(S−λ×N)]1/2 …(1) 但し、Sは目標までの移動距離で、図3ではPe −Ps
である。また、λはトラックピッチ、αは減速加速度を
示す。なお、トラックカウント数Nは図4に示すトラッ
キングエラー信号の周期をカウントすることによって得
ることができる。トラッキングエラー信号の1周期は1
本のトラックに対応する。
である。また、λはトラックピッチ、αは減速加速度を
示す。なお、トラックカウント数Nは図4に示すトラッ
キングエラー信号の周期をカウントすることによって得
ることができる。トラッキングエラー信号の1周期は1
本のトラックに対応する。
【0011】目標速度の演算が終了すると、DSP8は
光ヘッドの速度の検出を実行する。速度の検出に当って
は、まず図4に示すようにトラック間の時間Tint をト
ラッキングエラー信号の1周期の時間を計時することに
求める。次いで、得られた時間Tint を用いて次式によ
り光ヘッドの現在速度Vt を演算する。なお、1トラッ
クの時間は光ヘッドが1トラックを横切る時間に相当す
る。
光ヘッドの速度の検出を実行する。速度の検出に当って
は、まず図4に示すようにトラック間の時間Tint をト
ラッキングエラー信号の1周期の時間を計時することに
求める。次いで、得られた時間Tint を用いて次式によ
り光ヘッドの現在速度Vt を演算する。なお、1トラッ
クの時間は光ヘッドが1トラックを横切る時間に相当す
る。
【0012】Vt =λ/Tint …(2) この後、DSP8は前回の速度Vt-1 と今回の速度Vt
からフォーカス外れを検知するが(S6)、このことに
ついては詳しく後述する。従って、ここではフォーカス
外れは発生せず、正常であるものとして先に得られた光
ヘッドの現在の速度Vt をメモリ9に格納する(S
7)。DSP8は、この現在の速度と先に求められた目
標速度を用いてリニアモータ14のドライバ10に与え
る制御量Actを演算する(S8)。制御量Actは、次式
によって求められる。
からフォーカス外れを検知するが(S6)、このことに
ついては詳しく後述する。従って、ここではフォーカス
外れは発生せず、正常であるものとして先に得られた光
ヘッドの現在の速度Vt をメモリ9に格納する(S
7)。DSP8は、この現在の速度と先に求められた目
標速度を用いてリニアモータ14のドライバ10に与え
る制御量Actを演算する(S8)。制御量Actは、次式
によって求められる。
【0013】Act=K(Vref −Vt )…(3) 但し、Kは速度制御系のゲイン定数である。得られた制
御量は、I/O制御部7を介してD/A変換器11へ送
られ、ここでアナログ信号に変換された後、ドライバ1
0へ送られる。ドライバ10は送られた制御量に従って
リニアモータ14を駆動し、これによって光ヘッドの速
度は目標速度に追従するよう制御される。このようにし
て1回の制御動作が終了し、再びS2に戻って前記と同
様の処理を繰返し実行する。即ち、一定周期毎にトラッ
キングエラー信号から得られた現在速度とそのときの目
標速度に基づいてドライバ10への制御量を演算し、逐
次光ヘッドの速度の速度を制御する。これにより、光ヘ
ッドは図3に示すように目標速度にほぼ追従しながら目
標位置に向かって移動していく。
御量は、I/O制御部7を介してD/A変換器11へ送
られ、ここでアナログ信号に変換された後、ドライバ1
0へ送られる。ドライバ10は送られた制御量に従って
リニアモータ14を駆動し、これによって光ヘッドの速
度は目標速度に追従するよう制御される。このようにし
て1回の制御動作が終了し、再びS2に戻って前記と同
様の処理を繰返し実行する。即ち、一定周期毎にトラッ
キングエラー信号から得られた現在速度とそのときの目
標速度に基づいてドライバ10への制御量を演算し、逐
次光ヘッドの速度の速度を制御する。これにより、光ヘ
ッドは図3に示すように目標速度にほぼ追従しながら目
標位置に向かって移動していく。
【0014】ここで、光ヘッドの移動中に図3のA部に
おいて、振動などの何らかの原因によってフォーカス外
れが発生したと仮定する。このようにフォーカス外れが
発生した場合、トラッキングエラー信号は検出できなく
なり、図4に示す如くトラッキングエラー信号のn+1
以降の速度信号は不定となる。S6においては、このフ
ォーカス外れを検知するために、前回得られた光ヘッド
の速度Vt-1 と今回の速度Vt との差と所定値Vthを比
較し、その比較結果によってフォーカス外れが発生した
か否かを判断する。このとき、比較結果が前回と今回の
速度差が所定値よりも大きかった場合、フォーカス外れ
が発生したと判断し、シーク動作を中止する(S7)。
つまり、フォーカス外れが生じると、前述のように速度
信号は不定となるために、フォーカス外れの前と後で
は、速度値がかけ離れた値になる。そこで、このことを
有効に利用し、前回と今回の速度差が所定値よりも大き
かった場合は、フォーカス外れが発生したと判断する。
このようにして光ヘッドのシーク動作を一旦中止し、S
6で速度差が所定値以下に戻ると、再びシーク動作を開
始する。一方、S6で速度差が所定値以下であった場合
は、正常であると判断し、前述のようにそのとき得られ
た速度値をメモリに格納する(S7)。なお、フォーカ
ス外れを検知するときの基準となるVthの値は、速度信
号のサンプリング間隔と速度制御の速度プロフィールに
よって決定することができる。本実施例では、サンプリ
ング間隔をΔt、減速加速度α(m/s2 )として、所
定値Vthが次式を満足するように設定してある。
おいて、振動などの何らかの原因によってフォーカス外
れが発生したと仮定する。このようにフォーカス外れが
発生した場合、トラッキングエラー信号は検出できなく
なり、図4に示す如くトラッキングエラー信号のn+1
以降の速度信号は不定となる。S6においては、このフ
ォーカス外れを検知するために、前回得られた光ヘッド
の速度Vt-1 と今回の速度Vt との差と所定値Vthを比
較し、その比較結果によってフォーカス外れが発生した
か否かを判断する。このとき、比較結果が前回と今回の
速度差が所定値よりも大きかった場合、フォーカス外れ
が発生したと判断し、シーク動作を中止する(S7)。
つまり、フォーカス外れが生じると、前述のように速度
信号は不定となるために、フォーカス外れの前と後で
は、速度値がかけ離れた値になる。そこで、このことを
有効に利用し、前回と今回の速度差が所定値よりも大き
かった場合は、フォーカス外れが発生したと判断する。
このようにして光ヘッドのシーク動作を一旦中止し、S
6で速度差が所定値以下に戻ると、再びシーク動作を開
始する。一方、S6で速度差が所定値以下であった場合
は、正常であると判断し、前述のようにそのとき得られ
た速度値をメモリに格納する(S7)。なお、フォーカ
ス外れを検知するときの基準となるVthの値は、速度信
号のサンプリング間隔と速度制御の速度プロフィールに
よって決定することができる。本実施例では、サンプリ
ング間隔をΔt、減速加速度α(m/s2 )として、所
定値Vthが次式を満足するように設定してある。
【0015】Vth>Δt・α+C…(4) 但し、Cは速度制御による誤差分である。
【0016】このように本実施例にあっては、光ヘッド
のシーク動作時に光ヘッドの速度の変化を監視し、速度
が所定値以上変化したときにフォーカス外れと判断する
ようにしたので、従来のようにそれ専用の特殊な検知回
路を必要とすることがなく、速度の比較だけで簡単にフ
ォーカス外れを検知することができる。また、本実施例
ではリニアモータ14に異常が生じた場合であっても、
同様に光ヘッドの速度が変化するため、フォーカス外れ
ばかりでなく、リニアモータ14の異常も検出すること
ができる。
のシーク動作時に光ヘッドの速度の変化を監視し、速度
が所定値以上変化したときにフォーカス外れと判断する
ようにしたので、従来のようにそれ専用の特殊な検知回
路を必要とすることがなく、速度の比較だけで簡単にフ
ォーカス外れを検知することができる。また、本実施例
ではリニアモータ14に異常が生じた場合であっても、
同様に光ヘッドの速度が変化するため、フォーカス外れ
ばかりでなく、リニアモータ14の異常も検出すること
ができる。
【0017】次に、本発明の他の実施例を図5を参照し
て説明する。なお、図5では図2に示した実施例と同じ
処理を行うところは同一ステップ番号を付してある。こ
の実施例は、図5に示す如く現在速度の検出の後、S1
0で光ヘッドの次の速度値を推定するところに特徴があ
る。ここで得られた推定速度Vt'と現在速度Vt との差
は、前記実施例と同様にS6で所定値Vthと比較され、
その差が所定値Vthよりも大きかった場合は、フォーカ
ス外れが発生したと判断する。光ヘッドの推定速度Vt'
は次式によって得ることができる。
て説明する。なお、図5では図2に示した実施例と同じ
処理を行うところは同一ステップ番号を付してある。こ
の実施例は、図5に示す如く現在速度の検出の後、S1
0で光ヘッドの次の速度値を推定するところに特徴があ
る。ここで得られた推定速度Vt'と現在速度Vt との差
は、前記実施例と同様にS6で所定値Vthと比較され、
その差が所定値Vthよりも大きかった場合は、フォーカ
ス外れが発生したと判断する。光ヘッドの推定速度Vt'
は次式によって得ることができる。
【0018】Vt'=Vt +αt・Δt…(5) 但し、Vt は現在速度、αtはリニアモータのドライバ
への制御量、Δtは制御間隔の時間である。即ち、
(5)式においては、Vt なる速度を持つ光ヘッドがα
tなる加速度でΔt時間移動したと想定することで、速
度の推定を行うものである。なお、ここでのαtは光ヘ
ッドの速度がVtであるときのリニアモータに対する制
御量である。また、速度制御における制御プロフィール
の減速加速度αが一定であれば、推定ヘッド速度は更に
簡単に求めることができる。このように本実施例にあっ
ては、現在速度を算出した時点で次の速度を推定してい
るために前記実施例に比べてフォーカス外れを高速に検
出できるという利点がある。
への制御量、Δtは制御間隔の時間である。即ち、
(5)式においては、Vt なる速度を持つ光ヘッドがα
tなる加速度でΔt時間移動したと想定することで、速
度の推定を行うものである。なお、ここでのαtは光ヘ
ッドの速度がVtであるときのリニアモータに対する制
御量である。また、速度制御における制御プロフィール
の減速加速度αが一定であれば、推定ヘッド速度は更に
簡単に求めることができる。このように本実施例にあっ
ては、現在速度を算出した時点で次の速度を推定してい
るために前記実施例に比べてフォーカス外れを高速に検
出できるという利点がある。
【0019】なお、以上の実施例では、光ヘッドの現在
速度を検出する例として、1トラックのピッチとそのト
ラック間の時間から算出したが、これに限定することな
く種々の検出方式があることは言うまでもない。また、
実施例ではトラッキングエラー信号が離散的に得られる
光記録装置を例としたが、トラッキングエラー信号が連
続的に得られる光記録装置であってももちろん適用が可
能である。
速度を検出する例として、1トラックのピッチとそのト
ラック間の時間から算出したが、これに限定することな
く種々の検出方式があることは言うまでもない。また、
実施例ではトラッキングエラー信号が離散的に得られる
光記録装置を例としたが、トラッキングエラー信号が連
続的に得られる光記録装置であってももちろん適用が可
能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ヘ
ッドのシーク中の速度変化量を前回検出された速度と今
回検出された速度との差により検出し、検出された速度
変化量が所定値以上の場合、ヘッドのシーク動作を一時
中止しているので、不安定な速度制御を未然に防止で
き、また、何ら特殊な検知回路を必要とすることなく、
非常に簡単な構成でフォーカス外れを検出することがで
きる。従って、装置の回路構成が複雑化、大規模化する
ことなく、簡単な速度の比較だけでフォーカス外れを検
出でき、また、フォーカス外ればかりでなく、ヘッドの
駆動手段の異常も検出することができる。
ッドのシーク中の速度変化量を前回検出された速度と今
回検出された速度との差により検出し、検出された速度
変化量が所定値以上の場合、ヘッドのシーク動作を一時
中止しているので、不安定な速度制御を未然に防止で
き、また、何ら特殊な検知回路を必要とすることなく、
非常に簡単な構成でフォーカス外れを検出することがで
きる。従って、装置の回路構成が複雑化、大規模化する
ことなく、簡単な速度の比較だけでフォーカス外れを検
出でき、また、フォーカス外ればかりでなく、ヘッドの
駆動手段の異常も検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録再生装置の一実施例を示した
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作を示したフローチャートで
ある。
ある。
【図3】図1の実施例の速度制御における光ヘッドの目
標速度とこれに追従する実際の速度を示した説明図であ
る。
標速度とこれに追従する実際の速度を示した説明図であ
る。
【図4】図1の実施例の速度制御におけるトラッキング
エラー信号と光ヘッドの速度の関係を示した図である。
エラー信号と光ヘッドの速度の関係を示した図である。
【図5】本発明の他の実施例を示したフローチャートで
ある。
ある。
1 光ディスク 2 光学系 3 トラッキング誤差検出器 6 デジタル信号処理部 8 DSP 9 メモリ 10 ドライバ 14 リニアモータ
Claims (1)
- 【請求項1】 トラッキング制御及びフォーカシング制
御しながら光ヘッドにより情報の記録又は再生を行う情
報記録再生装置において、 トラッキング制御に用いるトラッキングエラー信号を生
成する手段と、前記トラッキンクエラー信号に基づいて
所定周期毎に前記ヘッドの速度を検出する手段と、目標
位置までの残差距離に応じて前記ヘッドの目標速度を算
出する手段と、前記検出された速度と目標速度に基づい
て、前記ヘッドのシーク中の速度制御を実行する手段
と、前記ヘッドのシーク中の速度変化量を検出する手段
とを備え、前記速度変化検出手段は、前回検出された速
度と今回検出された速度との差により、前記速度変化量
を検出し、前記検出された速度変化量が所定値以上の場
合、 前記ヘッドのシーク動作を一時中止することを特徴
とする情報記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15224691A JP2825167B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 情報記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15224691A JP2825167B2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 情報記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JPH04351768A (ja) | 1992-12-07 |
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