JP2728063B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2728063B2
JP2728063B2 JP29415195A JP29415195A JP2728063B2 JP 2728063 B2 JP2728063 B2 JP 2728063B2 JP 29415195 A JP29415195 A JP 29415195A JP 29415195 A JP29415195 A JP 29415195A JP 2728063 B2 JP2728063 B2 JP 2728063B2
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
係り、特に、2ビームピックアップ方式のレンズを備え
た光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、1ビームピックアップによる光
学式記録再生装置(光ディスク装置)では、光学ヘッド
を駆動する粗動モータと、光学ヘッド内にあって集束レ
ンズを記録媒体(光ディスク媒体)の回転半径方向に駆
動するレンズアクチュエータとを具備する二段アクチュ
エータによる高速アクセス方式が、例えば特開昭61−
177641号公報によって開示され、従来より採用さ
れている。これは、光スポットを目標トラックに移動す
る際に、集束レンズの中立位置からの媒体半径方向のレ
ンズ位置誤差を検出してレンズ位置誤差がゼロになるよ
うに粗動モータによって光学ヘッドの位置制御が行われ
るものであり、目標トラックまでレンズアクチュエータ
によって集束レンズの媒体半径に沿って予め設定されて
いる基準速度に合わせて速度制御が行われ、目標トラッ
クまで光スポットを移動するトラックアクセス方式であ
る。
【0003】又、2ビームピックアップによる光学式記
録再生装置における2段アクチュエータによるアクセス
方式は、例えば特開平3−88129号公報により提案
されている。図4にその基本構成を示す。
【0004】この図4に示す従来例では、光ディスク1
00上に形成された複数のトラックTL に対して第1光
ビームB1 で情報の記録再生を行い、第2光ビームB2
で情報の消去を行うものである。
【0005】第1光学系110は、第1集束レンズ11
1を備え、光ディスク100上に第1光ビームB1 を照
射するとともに、当該第1光ビームB1 のトラック中心
からの光ディスク半径方向の位置ズレを示す第1トラッ
クエラー信号TE1を生成するための光信号を発生する。
又、この第1光学系110は、トラックエラー信号生成
回路116を備え、このトラックエラー信号生成回路1
16の作用によって前述した第1トラックエラー信号T
E1を出力するようになっている。
【0006】第1レンズアクチュエータ112は、第1
トラック制御部113からの第1レンズドライブ信号D
RV1 によって第1集束レンズ111を光ディスク100
半径方向に移動してトラックに追従させる制御を行う。
また、第1レンズ位置検出器114を備え、第1光学ヘ
ッド115の位置を示す第1ポジション信号PS1を生成
するための光信号を発生する。
【0007】第2光学系120は、第2集束レンズ12
1を備え、光ディスク100上に第2光ビームB2 を照
射すると共に第2光ビームB2 のトラック中心からの光
ディスク半径方向の位置ズレを示す第2トラックエラー
信号TE2を生成するための光信号を発生する。又、この
第2光学系120は、トラックエラー信号生成回路12
6を備え、このトラックエラー信号生成回路126の作
用によって前述した第2トラックエラー信号TE2を出力
するようになっている。
【0008】第2レンズアクチュエータ122は、第2
トラック制御部123からの第2レンズドライブ信号D
RV2 によって第2集束レンズ121を光ディスク媒体1
00の半径方向に移動してトラックに追従させる制御を
行う。また、レンズ位置検出器124を備え、第2光学
ヘッド125の位置を示す第ポジション信号PS2を生成
するための受光信号を発生する。
【0009】符号131は粗動モータとしてのボイスコ
イルモータ(以下、「VCモータ」という)を示す。こ
のVCモータ131は、第1光学ヘッド115及び第2
光学ヘッド125を搭載した光学ヘッド本体132を第
1トラック制御部113からのVCモータドライブ信号
RV3 によって駆動し、光学ヘッド本体132の位置制
御を行う。
【0010】そして、上記従来例の2段アクチュエータ
によるトラックアクセス方式では、VCモータの位置決
め制御を集束レンズの中立位置からの媒体半径方向のレ
ンズ位置信号をもとに行うため、精密なレンズ位置検出
感度の調整が必要となっている。このレンズ位置検出感
度の調整は、従来、光学ヘッド製造時に人手によるボリ
ューム調整で行われていた。
【0011】また、2ビームピックアップ方式である2
つの集束レンズ111,121と1つのVCモータ13
1とを有する2段アクチュエータ構成の光ディスク装置
においても、同様のレンズ位置検出感度の調整が必要と
なっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、装置出荷後の回路パラメータ,レンズ
位置検出感度の温度変動,或いは経時変化等の理由によ
ってレンズ位置検出感度が変動し、これがためVCモー
タ131の制御ループゲインが変動して、当該VCモー
タ131が発振してトラッキング制御が不安定になると
いう不都合が生じていた。
【0013】更に、上記従来例にあっては、前述したよ
うに、光学ヘッド製造時のレンズ位置検出感度の調整が
非常に精密性を要求する作業であり、調整に多くの時間
と手間がかかり、これがため装置全体の生産性が悪いと
いう不都合が生じていた。
【0014】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに粗動モータの制御ループの感度の変動
による悪影響を有効に排除し、安定したトラッキング制
御を可能とすると共に装置全体の生産性向上を図った光
ディスク装置を提供することを、その目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、光ディスク媒体上のトラ
ックに沿って且つ当該光ディスク媒体に対向して配設さ
れた記録および再生用の第1のレーザビームを出力する
第1の集束レンズと、同じく装備され光ディスク媒体上
のトラックに沿って且つ当該光ディスク媒体に対向して
配設された消去用の第2のレーザビームを出力する第2
の集束レンズと、この各レンズを光ディスク媒体の半径
方向に個別に微調整駆動する第1及び第2のレンズアク
チュエータと、第1および第2の各集束レンズに対応し
て個別に装備された第1および第2のレンズ位置検出器
と、これら各部を保持すると共に光ディスク媒体の半径
方向に往復移動可能に構成された光学ヘッド本体と、こ
の光学ヘッド本体に光ディスク媒体の半径方向への移動
力を付勢力する粗動モータとを備えている。
【0016】又、光ディスク媒体上の所定のトラックに
対する第1及び第2のレーザビームの位置ずれ情報を出
力するトラックエラー信号生成回路を、各レーザビーム
に個別に対応して装備している。
【0017】更に、外部からのアクセス指令に基づいて
粗動モータを駆動制御すると共に,前述したトラックエ
ラー信号生成回路からの位置ずれ情報に基づいて作動し
所定の基準値に基づいて第1又は第2のレンズアクチュ
エータを駆動してレーザビームの位置ずれを補正制御す
る主制御部を具備している。
【0018】そして、 この主制御部が、第1又は第2
のレンズアクチュエータを数トラック移動した場合にそ
の前後に前述した第1又は第2のレンズ位置検出器で得
られるレーザビームの感度差に基づいて1トラック当た
りの位置ずれ補正用の基準値を算定する補正基準値算定
機能を備えている、という構成を採っている。
【0019】このように構成された請求項1記載の発明
にあっては、まず、第1〜第2のレーザビームB1 ,B
2 がトラッキング制御状態にあり(同一トラックに位置
決めされている必要はない)、第1ポジション信号PS1
によるモータ位置制御状態(第1ポジション信号PS1
ゼロになるようにVCモータが制御されている)から開
始する。
【0020】主制御部33は、例えば、A/Dコンバー
タ34に入力された第2ポジション信号PS2の値を「P
S2初期値」として内部レジスタに格納し、次に第2レー
ザビームB2 を媒体外周方向に例えば10トラック連続
ジャンプ移動させるための第2レンズアクチュエータ駆
動指令値を出力する。
【0021】この場合、第1レーザビームB1 はトラッ
キング制御状態のため、第2レーザビームB2 のジャン
プ中もその第1トラックエラー信号TE1は、ほぼ「0」
となっている。また、第1ポジション信号PS1によって
VCモータ31もモータ位置制御状態(第1ポジション
信号PS1がゼロになるように制御されている)ので、第
1ポジション信号PS1も、ほぼゼロとなる。
【0022】これに対し、第2ポジション信号PS2
は、第2の集束レンズ21の10トラック分の移動に対
応した変位が現れる。ここで、前述した主制御部33
は、第2レンズ位置検出感度を「△PS2/(トラックピ
ッチ×10)」を計算して求め、以降算出された第2レ
ンズ位置検出感度をVCモータ31の位置制御演算時,
若しくは第2集束レンズ21のロック制御時(第2集束
レンズ21と第2光学ヘッド25の位置誤差がゼロとな
るように制御するモード)のパラメータとして制御演算
を行う。これによって第2レンズ位置検出感度の基準値
が、装置の立ち上げ時に特定され、VCモータ制御ルー
プのゲインの変動がなくなって安定したトラックキング
制御が得ることができ、このため、VCモータおよび対
物レンズの位置決め制御動作の安定を確保することがで
きる。
【0023】請求項2記載の発明では、前述した補正基
準値算定機能を、粗動モータを駆動して第1および第2
の集束レンズから出力される第1及び第2のレーザビー
ムを所定のトラック上に位置決めする第1の工程と、第
1および第2のレーザビームの内の一方のレーザビーム
をトラッキング制御しつつ他方のレーザビームを数トラ
ック分移動させて当該他方のレーザビームの感度を測定
する第2の工程と、この他方のレーザビームの移動前後
の当該他方のレーザビームの感度差に基づいて1トラッ
ク毎の感度差を演算しこれを位置ずれ補正用の基準値と
する第3の工程とをもって機能するように構成する、と
いう手法を採っている。
【0024】このため、この請求項2記載の発明でも、
前述した請求項1記載の発明と同等に機能し、VCモー
タおよび対物レンズの位置決め制御動作の安定を確保す
ることができる。
【0025】請求項3記載の発明では、前述した主制御
部を、第1及び第2のレンズ位置検出器の出力を取り込
んでディジタル値に変換するA/Dコンバータと、この
A/Dコンバータから出力されるレンズ位置検出データ
を取り込んで、所定の演算を行い且つ所定の制御信号を
出力する演算制御回路(DSP)とを装備する。そし
て、この演算制御回路の出力データをアナログ値に変換
するD/Aコンバータと、D/Aコンバータ出力により
第1のレンズアクチュエータを駆動する第1のパワーア
ンプと、D/Aコンバータ出力により第2のレンズアク
チュエータを駆動する第2のパワーアンプと、D/Aコ
ンバータ出力により粗動モータを駆動する第3のパワー
アンプとを備える、という構成を採っている。
【0026】このため、この請求項3記載の発明でも、
前述した請求項1記載の発明と同等に機能し、とくに入
力データをディジタル信号に変換して処理するようにし
たので、処理時間を短く設定することができ、VCモー
タおよび対物レンズの位置決め制御動作の迅速な安定制
御を確保することができる。光学ヘッド製造時のレンズ
位置検出感度を精密に調整する必要はなくなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図3に基づいて説明する。
【0028】図1において、符号11は第1の集束レン
ズを示す。この第1の集束レンズ11は、第1光学系1
0の一部を成し,光ディスク媒体100上のトラックに
沿って且つ当該光ディスク媒体100に対向して配設さ
れ,記録および再生用の第1のレーザビームB1 を出力
する機能を備えている。また、符号21は第2の集束レ
ンズを示す。この第2の集束レンズ21は、第2光学系
20の一部を成し,同じく装備され光ディスク媒体10
0上のトラックに沿って且つ当該光ディスク媒体100
に対向して配設され,消去用の第2のレーザビームB2
を出力する機能を備えている。
【0029】更に、この図1に示す実施形態にあって
は、各集束レンズ11,21を前述した光ディスク媒体
100の半径方向に個別に微調整駆動する第1および第
2のレンズアクチュエータ12,22と、第1および第
2の各集束レンズ11,21に対応して個別に装備され
た第1及び第2のレンズ位置検出器14,24と、これ
ら各部を保持すると共に光ディスク媒体100の半径方
向に往復移動可能に構成された光学ヘッド本体32と、
この光学ヘッド本体32に対して駆動機構32Aを介し
て光ディスク媒体100の半径方向への移動力を付勢す
る粗動モータとしてのVCモータ31とを備えている。
【0030】又、光ディスク媒体100上の所定のトラ
ックに対する第1及び第2のレーザビームB1 ,B2
位置ずれ情報を出力するトラックエラー信号生成回路1
6,26が、各レーザビームB1 ,B2 に個別に対応し
て装備されている。
【0031】更に、外部からのアクセス指令に基づいて
VCモータ31を駆動制御すると共に,前述したトラッ
クエラー信号生成回路16,26からの位置ずれ情報
(第1,第2トラックエラー信号)TE1,TE2に基づい
て作動し所定の基準値に基づいて前述した第1又は第2
のレンズアクチュエータ12,22を駆動してレーザビ
ームB1 又はB2 の位置ずれを補正制御する主制御部3
3を備えている。
【0032】この主制御部33は、前述した第1又は第
2のレンズアクチュエータ12,22を数トラック移動
した場合に,その前後に前述した第1のレンズ位置検出
器14又は第2のレンズ位置検出器24で得られるレー
ザビームB1 又はB2 の感度差に基づいて1トラック当
たりの位置ずれ補正用の基準値を算定する補正基準値算
定機能を備えている。
【0033】この補正基準値算定機能は、この図1の実
施形態にあっては、VCモータ31を駆動して第1およ
び第2の集束レンズ11,21から出力される第1及び
第2のレーザビームB1 ,B2 を所定のトラック上に位
置決めする第1の工程と、第1および第2のレーザビー
ムB1 ,B2 の内の一方のレーザビーム(例えばレーザ
ビームB1 )をトラッキング制御しつつ他方のレーザビ
ームB2 を数トラック分移動させて当該他方のレーザビ
ームB2 の感度を測定する第2の工程と、この他方のレ
ーザビームB2 の移動前後の当該他方のレーザビームB
2 の感度差に基づいて1トラック毎の感度差を演算しこ
れを位置ずれ補正用の基準値とする第3の工程とをもっ
て機能する構成となっている。
【0034】主制御部33は、上述した補正基準値算定
機能機能を実現するため、第1及び第2のレンズ位置検
出器14,24の出力(第1及び第2ポジション信号)
S1,PS2を取り込んでディジタル値に変換するA/D
コンバータ34と、このA/Dコンバータ34から出力
されるレンズ位置検出データを取り込んで所定の演算を
行い且つ所定の制御信号を出力する演算制御回路(DS
P)35と、この演算制御回路35の出力データをアナ
ログ値に変換する第1乃至第3のD/Aコンバータ36
1 ,362 ,363 とを備えている。
【0035】更に、この主制御部33は、第1のD/A
コンバータ361 の出力により第1のレンズアクチュエ
ータ12を駆動する第1のパワーアンプ371 と、第2
のD/Aコンバータ362 の出力により第2のレンズア
クチュエータ22を駆動する第2のパワーアンプ372
と、第3のD/Aコンバータ363 の出力によりVCモ
ータ31を駆動する第3のパワーアンプ373 とを備え
ている。
【0036】以下、これを更に詳述する。図1に開示し
た光ディスク装置では、光ディスク媒体100上に形成
された複数のトラックTL に対し、第1レーザビームB
1 で情報の記録再生を行い、第2レーザビームB2 で情
報の消去を行う。
【0037】また、図1において、第1光学系10は、
前述したように第1集束レンズ11を備え、光ディスク
媒体100上に第1レーザビームB1 を集束照射すると
共に、第1レーザビームB1 のトラック中心からの媒体
半径方向の位置ズレを示す第1トラックエラー信号TE1
を生成するための受光信号を発生する。又、この第1光
学系10は、トラックエラー信号生成回路16を備え、
第1トラックエラー信号TE1を生成し出力する機能を備
えている。
【0038】第1レンズアクチュエータ12は、第1パ
ワーアンプ371 からの第1レンズドライブ信号DRV1
により第1集束レンズ11を光ディスク媒体100の半
径方向に移動してトラックに追従させる制御を行う。ま
た、第1レンズ位置検出器14を備えている。この第1
レンズ位置検出器14は、第1光学ヘッド15上におけ
る第1集束レンズ11の当該第1光学ヘッド15に対す
る相対位置を示す第1ポジション信号PS1を生成する。
【0039】第2光学系20は、前述したように第2集
束レンズ21を備え、光ディスク媒体100上に第2レ
ーザビームB2 を集束照射するとともに、第2レーザビ
ームB2 のトラック中心からの媒体半径方向の位置ズレ
を示す第2トラックエラー信号TE2を生成するための受
光信号を発生する。又、この第2光学系20は、トラッ
クエラー信号生成回路26を備え、第2トラックエラー
信号TE2を生成し出力する機能を備えている。
【0040】第2レンズアクチュエータ22は、第2パ
ワーアンプ372 からの第2レンズドライブ信号DRV2
により第2集束レンズ21を光ディスク媒体100の半
径方向に移動してトラックに追従させる制御を行う。ま
た、第2レンズ位置検出器24を備えている。この第1
レンズ位置検出器24は、第2光学ヘッド25上におけ
る第2集束レンズ21の当該第2光学ヘッド25に対す
る相対位置を示す第2ポジション信号PS2を生成する。
【0041】VCモータ31は、第3パワーアンプ37
3 から出力されるVCモータドライブ信号DRV3 によ
り、光学ヘッド本体32の位置制御を行う。A/Dコン
バータ34は、前述した第1乃至第2のポジション信号
S1,PS2,第1乃至第2のトラックエラー信号TE1
E2を順次ディジタル値に変換して演算制御回路35に
出力する。
【0042】この演算制御回路35は、第1集束レンズ
11を媒体半径方向に位置制御するための第1レンズア
クチュエータ12の駆動指令値を、第1のトラックエラ
ー信号TE1より算出して第1D/Aコンバータ361
出力する。また、第2集束レンズ21を媒体半径方向に
位置制御するための第2レンズアクチュエータ駆動指令
値を、第2トラックエラー信号TE2より算出して第2D
/Aコンバータ362に出力する。更に、VCモータ3
1を位置制御するためのVCモータ駆動指令値を第1乃
至第2ポジション信号PS1もしくはPS2より算出し、第
3D/Aコンバータ363 に出力する。
【0043】ここで、第1D/Aコンバータ361 は第
1レンズアクチュエータ駆動指令値をアナログ信号に変
換して第1パワーアンプ371 に出力する。そして、こ
の第1パワーアンプ371 の出力である第1ドライブ信
号DRV1 により、前述した第1レンズアクチュエータ1
2が作動し第1集束レンズ11を位置制御する。
【0044】又、第2D/Aコンバータ362 は第2レ
ンズアクチュエータ駆動指令値をアナログ信号に変換し
て第2パワーアンプ372 に出力する。そして、この第
2パワーアンプ372 の出力である第2ドライブ信号D
RV2 により、前述した第2レンズアクチュエータ22が
作動し第2集束レンズ21を位置制御する。
【0045】更に、第3D/Aコンバータ363 はVC
モータ駆動指令値をアナログ信号に変換して第3パワー
アンプ373 に出力する。そして、この第3パワーアン
プ373 の出力である第3ドライブ信号DRV3 により、
VCモータ31が駆動され前述した光学ヘッド本体32
が位置制御される。
【0046】次に、図2乃至図3を用いて上記実施形態
の動作を説明する。
【0047】図3に、図1に示す装置のレンズ位置検出
感度の自動補正動作(その時点における感度を検出し基
準値とするための動作)フローチャートを示す。まず、
第1〜第2のレーザビームB1 ,B2 がトラッキング制
御状態にあり(同一トラックに位置決めされている必要
はない)、第1ポジション信号PS1によるモータ位置制
御状態(第1ポジション信号PS1がゼロになるようにV
Cモータが制御されている)から開始する。
【0048】主制御部33の演算制御回路35は、A/
Dコンバータ34に入力された第2ポジション信号PS2
の値を「PS2初期値」として演算制御回路35の内部レ
ジスタに格納し、次に、第2D/Aコンバータ372
第2レーザビームB2 を媒体外周方向に例えば10トラ
ック連続ジャンプ移動させるための第2レンズアクチュ
エータ駆動指令値を出力する。この10トラック連続ジ
ャンプ動作時の各信号波形を図3(A)に示す。
【0049】この場合、第1レーザビームB1 はトラッ
キング制御状態のため、第2レーザビームB2 のジャン
プ中もその第1トラックエラー信号TE1は、ほぼ「0」
となっている。また、第1ポジション信号PS1によって
VCモータ31もモータ位置制御状態(第1ポジション
信号PS1がゼロになるように制御されている)ので、第
1ポジション信号PS1も、ほぼゼロとなる。
【0050】これに対し、第2ポジション信号PS2
は、第2の集束レンズ21の10トラック分の移動に対
応した変位が現れる(図2(A)の△PS2参照)。ここ
で、前述した演算制御回路35は、第2レンズ位置検出
感度を「△PS2/(トラックピッチ×10)」を計算し
て求め、以降算出された第2レンズ位置検出感度をVC
モータ31の位置制御演算時,若しくは第2集束レンズ
21のロック制御時(第2集束レンズ21と第2光学ヘ
ッド25の位置誤差がゼロとなるように制御するモー
ド)のパラメータとして制御演算を行う。
【0051】次に、演算制御回路35は、第2D/Aコ
ンバータ362 に、第2レーザビームB2 を媒体内周方
向に10トラック連続ジャンプ移動させるための第2レ
ンズアクチュエータ駆動指令値を出力し、当該位置感度
検出動作の開始時の状態に戻す。
【0052】そして、第2ポジション信号PS2によるV
Cモータ位置制御状態(第2ポジション信号PS2がゼロ
になるようにVCモータが制御されている)に切り換え
て、A/Dコンバータ34から取得した第1ポジション
信号PS1の値を「PS1初期値」として演算制御回路35
の内部レジスタに格納し、次に、第1D/Aコンバータ
361 に、第1レーザビームB1 を媒体外周方向に10
トラック連続ジャンプ移動させるための第1レンズアク
チュエータ駆動指令値を出力する。この10トラック連
続ジャンプ動作時の各信号波形を図2(B)に示す。
【0053】ここで、第2レーザビームB2 はトラッキ
ング制御状態のため、第1レーザビームB1 がジャンプ
中もその第2トラックエラー信号TE2はほぼ「0」であ
る。また、VCモータ31は第2ポジション信号PS2
よるVCモータ位置制御状態にあるので、第2ポジショ
ン信号PS2はほぼゼロである。
【0054】これに対し、第1ポジション信号PS1
は、第1の集束レンズ11の10トラック分の移動に対
応した変位が現れる(図2(B)の△PS1参照)。ここ
で、前述した演算制御回路35は、第1レンズ位置検出
感度を「△PS1/(トラックピッチ×10)」を計算す
る事により求め、以降算出された第1レンズ位置検出感
度をVCモータの位置制御演算時、もしくは第1集束レ
ンズロック制御時(第1集束レンズ11と第1光学ヘッ
ド15の位置誤差がゼロとなるように制御するモード)
のパラメータとして制御演算を行う。
【0055】演算制御回路35は、第1D/Aコンバー
タ361 に、第1レーザビームB1を媒体内周方向に1
0トラック連続ジャンプ移動させるための第1レンズア
クチュエータ駆動指令値を出力し、次に、第1ポジショ
ン信号PS1によるVCモータ位置制御状態(第1ポジシ
ョン信号PS1がゼロになるようにVCモータ31が制御
されている)に切り換えて、当該位置感度検出動作の開
始時の状態に戻し、一連のレンズ位置検出感度自動補正
動作を終了する。
【0056】このように、上記実施形態によると、装置
出荷後の回路パラメータ,レンズ位置検出感度の温度変
動,経時変化等の理由によるレンズ位置検出感度の変動
があった場合でも、レンズ位置検出感度の正常な補正基
準値をその補正に先立って測定し演算により特定するよ
うにしたので、VCモータ制御ループゲインが変動せず
に安定したトラックキング制御を得ることができる。
【0057】更に、感度の自動補正により常に正確なレ
ンズ位置検出感度を求めることが可能となったので、光
学ヘッド製造時のレンズ位置検出感度の調整は粗調整で
済み、調整に時間がかからなくなり、従って、装置全体
の大幅な生産性向上を図ることができる。
【0058】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、装置出荷後に回路パラメータ,レ
ンズ位置検出感度の温度変動及び経時変化等の理由によ
ってレンズ位置検出感度の変動があった場合でも、感度
の動作基準値を装置立ち上げ時にその都度測定し設定す
るようにしたので、正常な基準値に基づいたレンズ位置
感度を得ることができ、VCモータ制御ループゲインの
変動がなくなって安定したトラックキング制御が得るこ
とができ、このため、VCモータおよび対物レンズの位
置決め制御動作の安定を確保することができ、装置全体
の信頼性向上を図り得るという従来にない優れた光ディ
スク装置を提供することができる。
【0059】また、正常なレンズ位置検出感度を演算に
より求め設定するようにしたので、オペレータによる調
整の手間がなくなり、このため、光学ヘッド製造時のレ
ンズ位置検出感度の調整は粗調整で済むため調整に時間
がかからなくなり、かかる点において生産性向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1内に開示した各部の動作信号を示す説明図
で、図2(A)は第2の集束レンズの10トラック分の
移動により生じる変位を示す第2ポジション信号の波形
図、図2(B)は第1の集束レンズの10トラック分の
移動により生じる変位を示す第1ポジション信号の波形
図である。
【図3】図1に示す実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図4】従来技術を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 第1光学系 11 第1の集束レンズ 12 第1レンズアクチュエータ 14 第1レンズ位置検出器 15 第1光学ヘッド 20 第2光学系 21 第2の集束レンズ 22 第2レンズアクチュエータ 24 第2レンズ位置検出器 25 第2光学ヘッド 31 粗動モータとしてのVCモータ 32 光学ヘッド本体 33 主制御部 34 A/Dコンバータ 35 演算制御回路(DSP) 361 ,362 ,363 D/Aコンバータ 371 第1パワーアンプ 372 第2パワーアンプ 373 第3パワーアンプ 100 光ディスク媒体 TL トラック B1 第1レーザビーム B2 第2レーザビーム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク媒体上のトラックに沿って且
    つ当該光ディスク媒体に対向して配設された記録および
    再生用の第1のレーザビームを出力する第1の集束レン
    ズと、同じく装備され光ディスク媒体上のトラックに沿
    って且つ当該光ディスク媒体に対向して配設された消去
    用の第2のレーザビームを出力する第2の集束レンズ
    と、この各レンズを前記光ディスク媒体の半径方向に個
    別に微調整駆動する第1及び第2のレンズアクチュエー
    タと、前記第1および第2の各集束レンズに対応して個
    別に装備された第1および第2のレンズ位置検出器と、
    これら各部を保持すると共に前記光ディスク媒体の半径
    方向に往復移動可能に構成された光学ヘッド本体と、こ
    の光学ヘッド本体に前記光ディスク媒体の半径方向への
    移動力を付勢する粗動モータとを備え、 前記光ディスク媒体上のトラックに対する前記第1及び
    第2のレーザビームの位置ずれ情報を出力するトラック
    エラー信号生成回路を前記各レーザビームに個別に対応
    して装備し、 外部からのアクセス指令に基づいて前記粗動モータを駆
    動制御すると共に,前記トラックエラー信号生成回路か
    らの位置ずれ情報に基づいて作動し所定の基準値に基づ
    いて前記第1又は第2のレンズアクチュエータを駆動し
    て前記レーザビームの位置ずれを補正制御する主制御部
    を具備し、 この主制御部が、前記第1又は第2のレンズアクチュエ
    ータを数トラック移動した場合にその前後に前記第1又
    は第2のレンズ位置検出器で得られるレーザビームの感
    度差に基づいて1トラック当たりの位置ずれ補正用の基
    準値を算定する補正基準値算定機能を備えていることを
    特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記補正基準値算定機能が、前記粗動モ
    ータを駆動して前記第1および第2の集束レンズから出
    力される第1及び第2のレーザビームを所定のトラック
    上に位置決めする第1の工程と、前記第1および第2の
    レーザビームの内の一方のレーザビームをトラッキング
    制御しつつ他方のレーザビームを数トラック分移動させ
    て当該他方のレーザビームの感度を測定する第2の工程
    と、この他方のレーザビームの移動前後の当該他方のレ
    ーザビームの感度差に基づいて1トラック毎の感度差を
    演算しこれを位置ずれ補正用の基準値とする第3の工程
    とをもって機能することを特徴とした請求項1記載の光
    ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記主制御部を、前記第1及び第2のレ
    ンズ位置検出器の出力を取り込んでディジタル値に変換
    するA/Dコンバータと、このA/Dコンバータから出
    力されるレンズ位置検出データを取り込んで、所定の演
    算を行い且つ所定の制御信号を出力する演算制御回路
    (DSP)とを備え、 この演算制御回路の出力データをアナログ値に変換する
    D/Aコンバータと、前記D/Aコンバータ出力により
    前記第1のレンズアクチュエータを駆動する第1のパワ
    ーアンプと、前記D/Aコンバータ出力により前記第2
    のレンズアクチュエータを駆動する第2のパワーアンプ
    と、前記D/Aコンバータ出力により前記粗動モータを
    駆動する第3のパワーアンプとを装備したことを特徴と
    する請求項1記載の光ディスク装置。
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