JP2778353B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2778353B2
JP2778353B2 JP13798892A JP13798892A JP2778353B2 JP 2778353 B2 JP2778353 B2 JP 2778353B2 JP 13798892 A JP13798892 A JP 13798892A JP 13798892 A JP13798892 A JP 13798892A JP 2778353 B2 JP2778353 B2 JP 2778353B2
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Nippon Electric Co Ltd
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク装置においては、図6
の(a)に示されるように加速域、低速域および減速域
の3つ、もしくは図6の(b)に示されるように定速域
および減速域の2つに分けて目標速度を生成するような
構成となっていた。
【0003】実際の各速度域の生成方式は、例えば図6
の(a)に示した目標速度を生成する場合、図7に示さ
れるようにランプ出力発生部51より出力される出力値
Vrを比較器52で一定値Vcと比較し、小さいほうの
値Vmを比較器53に入力する。
【0004】比較器53では速度制御終了位置までの距
離Xに基づいてROM54から出力される速度テーブル
値とVmを比較し、小さいほうの値を目標速度Vpとし
て出力するように構成されている。
【0005】図7における比較器52は目標速度の加速
域と定速域の切り替えを行い、比較器53は、定速域と
減速域の切り替えを行っている。また、速度制御終了直
前における速度制御の乱れを抑制するため、一般にRO
M54の中に格納される速度テーブル値は速度制御終了
位置までの距離に対して非線形な関数となる。
【0006】ランプ出力発生部51における出力増加率
およびROM54に格納されている速度テーブル値の計
算パラメータは光ヘッドに装備されているトラッキング
位置制御機構の制御特性をもとに決められていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、速度テーブル値に関する計算はROM
へ格納される前にしか行うことができないために、制御
機構や回路の経時変化や外部衝撃等により光ヘッドのト
ラッキング位置制御機構の制御特性が劣化すると、RO
M内の速度テーブル値は実際の制御機構部の制御特性に
対して不適当な値となるため、減速時の光ヘッドの速度
制御が不安定になるという不都合があった。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、かかる従来例の有する
不都合を改善し、とくに光ヘッドの速度制御時および速
度制御から位置制御へ切り替わる際の制御の信頼性が高
い光ディスク装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、
物レンズを介し記録媒体へのデータの読み書きを行う光
ヘッドと、この光ヘッドからの信号とあらかじめ作成さ
れている速度テーブルに基づいて光ヘッドの速度制御を
行う速度制御手段とを備えるとともに、速度制御手段
が、光ヘッドの最大加速度とその目標値との間あるいは
前記記録媒体の半径方向における前記対物レンズの位置
ずれ量とその目標値との間に差が生じた場合に速度テー
ブルの更新処理を行う速度テーブル更新手段を具備する
という構成を採っている。これによって前述した目的を
達成しようとするものである。
【0010】
【作用】光ヘッドは、データの読み書き指令を受ける
と、記録媒体の所定の位置へ移動するために、トラック
エラー信号と位置ずれ信号を出力する。
【0011】速度制御手段は、光ヘッドからのトラック
エラー信号と速度テーブルに基づいて目標速度を求め、
光ヘッドの速度制御を行う。
【0012】速度テーブル更新手段は、光ヘッドの最大
加速度と目標速度設定時における最大加速度との間に差
が生じると速度テーブルの更新処理を行う。
【0013】
【発明の実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし
図5に基づいて説明する。
【0014】第1の実施例は、図1に示されるように記
録媒体200の所定位置にデータを書き込んだり所定位
置からデータを読み出す光ヘッド100と、光ヘッド1
00からの位置ずれ信号LEに基づいて光ヘッド100
の位置ずれを補正する位置ずれ補正手段400と、光ヘ
ッド100からのトラックエラー信号TEに基づいてト
ラッキング位置制御を行うトラッキング位置制御手段5
00と、光ヘッド100からの位置ずれ信号LEとトラ
ックエラー信号TEに基づいて光ヘッド100の速度制
御を行う速度制御手段300と、トラッキング位置制御
手段500の出力と速度制御手段300の出力とを選択
する切り換えスイッチ21と、切り換えスイッチ21の
出力信号を増幅し光ヘッド100に出力する電流アンプ
26とから構成される。
【0015】ここで光ヘッド100は、レーザ光を発光
するレーザ光源11と、レーザ光源11からのレーザ光
の一部を分離するビームスプリッタ12と、ビームスプ
リッタ12を通ったレーザ光を絞り記憶媒体200の記
録面上に照射するととも記憶媒体200の記録面上から
の反射レーザ光を平行にする対物レンズ13と、対物レ
ンズ13の位置を検出し位置ずれ信号LEを出力する対
物レンズ位置検出器14と、ビームスプリッタ12を通
った反射光によりトラックエラーの有無を検出しトラッ
クエラー信号TEを出力するトラックエラー検出器15
と、トラッキングを制御するトラッキングアクチュエー
タ16と、記憶媒体200の半径方向における対物レン
ズ13の位置ずれを補正するポジショナコイル17とを
具備している。
【0016】さらに対物レンズ位置検出器14は、発光
ダイオードとフォトディテクタとで構成されており、発
光ダイオードからの光を対物レンズ13の側面に照射
し、反射光をフォトディテクタで取得し、このフォトデ
ィテクタの出力を、記憶媒体200の半径方向における
対物レンズ13の位置ずれ量を位置ずれ信号LEとして
出力する構成となっている。
【0017】位置ずれ補正手段400には、光ヘッド1
00の対物レンズ位置検出器14からの位置ずれ信号L
Eに位相補償処理を行うフィルタ演算部B23が用いら
れている。そしてフィルタ演算部B23からの出力信号
は電流アンプ25で増幅され光ヘッド100のポジショ
ナコイル17に出力される。
【0018】トラッキング位置制御手段500には、光
ヘッド100のトラックエラー検出器15からのトラッ
クエラー信号TEに位相補償処理を行いトラッキング位
置制御信号を切り換えスイッチ21と電流アンプ26を
介してトラッキングアクチュエータ16に出力するフィ
ルタ演算部A18が用いられている。
【0019】速度制御手段300は、光ヘッド100の
トラックエラー検出器15からのトラックエラー信号T
Eに基づいて速度制御終了位置までの残りトラック数を
出力する減算カウンタ20と、光ヘッド100の対物レ
ンズ位置検出器14からの位置ずれ信号LEに基づいて
レンズ位置ずれ信号の平均値LEavを求める平均値生成
部24と、平均値生成部24の出力と基準値αとの比較
をする比較器30と、比較器30からの信号に基づいて
速度テーブルの更新処理を行う速度テーブル更新手段6
00と、減算カウンタ20からの速度制御終了位置まで
の残りトラック数に基づいて速度テーブルを参照し速度
信号を出力する速度テーブル格納部33と、ランプ出力
を発生するランプ出力発生部27と、ランプ出力発生部
27の出力値と一定値Vcとを比較し小さいほうの値V
mを出力する比較器28と、比較器28の出力と速度テ
ーブル格納部33の出力とを比較し小さいほうの値を目
標速度Vpとして出力する比較器29と、光ヘッド10
0からのトラックエラー信号TEに周波数−電圧変換を
行い光ヘッド移動速度VEを出力する光ヘッド移動速度
生成部19と、光ヘッド移動速度生成部19からの光ヘ
ッド移動速度信号VEと比較器29からの目標速度信号
Vpとの差を求めて切り換えスイッチ21と電流アンプ
26を介してトラッキングアクチュエータ16に出力す
る差信号生成部22とから構成される。
【0020】速度テーブル更新手段600は、比較器3
0からの信号に基づいて速度制御終了位置までの残りト
ラック数と速度との関係を計算し速度テーブルを作成す
る速度テーブル計算部31と、速度テーブル計算部31
での計算結果を記憶する補助記憶部32とから構成され
る。
【0021】次に、第1の実施例の動作について説明す
る。
【0022】レーザ光源11から発生されたレーザ光
は、ビームスプリッタ12を透過し対物レンズ13にて
集光され、記憶媒体200の記録面上に照射される。
【0023】記憶媒体200の記録面上にて反射したレ
ーザ光は対物レンズ13で平行光線となり、さらにビー
ムスプリッタ12にてトラックエラー検出器15に入射
される。
【0024】同時に、対物レンズ位置検出器14は、発
光ダイオードからの出射光を対物レンズ13の側面に照
射し、反射光をフォトディテクタで検出する。
【0025】フォトディテクタは、記憶媒体200の半
径方向への光ヘッド100に対する対物レンズ13の位
置ずれ信号LEとしてフィルタ演算部B23および平均
値生成部24に出力する。
【0026】フィルタ演算部B23は、フォトディテク
タからの位置ずれ信号LEに対しポジショナコイル17
の周波数特性に応じた位相補償処理を行い、電流アンプ
25を介してポジショナコイル17に出力する。
【0027】ポジショナコイル17は、電流アンプ25
にて増幅された位置ずれ信号LEに基づいて記憶媒体2
00の半径方向における対物レンズ13の位置ずれを補
正する。
【0028】トラックエラー検出器15は、ビームスプ
リッタ12からの反射レーザ光に基づいてトラックエラ
ーをチェックし、トラックエラー信号TEをフィルタ演
算部A18と光ヘッド移動速度生成部19と減算カウン
タ20に出力する。
【0029】フィルタ演算部A18は、トラックエラー
検出器15からのトラックエラー信号TEに対してトラ
ッキングアクチュエータ16の周波数特性に応じた位相
補償処理を行い、トラッキング位置制御信号として切り
替えスイッチ21に出力する。
【0030】光ヘッド移動速度生成部19は、トラック
エラー検出器15からのトラックエラー信号TEを周波
数−電圧変換し、光ヘッド移動速度VEとして差信号生
成部22に出力する。
【0031】減算カウンタ20は、トラックエラー検出
器15からのトラックエラー信号TEに基づいて速度制
御終了位置までの残りトラック数を速度テーブル格納部
33に出力する。
【0032】速度テーブル格納部33は、減算カウンタ
20からの速度制御終了位置までの残りトラック数に基
づいてあらかじめ作成されている速度テーブルを参照し
速度信号を比較器29に出力する。
【0033】比較器28は、ランプ出力発生部27から
の出力値を一定値Vcと比較し、小さいほうの値Vmを
選択して比較器29へ出力する。
【0034】比較器29は、速度テーブル格納部33か
らの速度信号と比較器28の出力値Vmとを比較し、小
さいほうの値を選択して目標速度Vpとして出力する。
【0035】差信号生成部22は、光ヘッド移動速度生
成部19からの光ヘッド移動速度VEと比較器29から
の目標速度Vpとの差を取り、切り替えスイッチ21に
出力する。
【0036】先ず切り替えスイッチ21は、速度制御を
行うために差信号生成部22からの速度差信号を電流ア
ンプ26を介してトラッキングアクチュエータ16に出
力する。
【0037】トラッキングアクチュエータ16は、電流
アンプ26にて増幅された速度差信号により光ヘッド1
00の移動速度VEを目標移動速度にVpに追従させて
速度制御を行う。
【0038】次に切り替えスイッチ21は、位置制御を
行うためフィルタ演算部A18からのトラッキング位置
制御信号を電流アンプ26を介してトラッキングアクチ
ュエータ16に出力する。
【0039】トラッキングアクチュエータ16は、電流
アンプ26にて増幅されたトラッキング位置制御信号に
基づいて記憶媒体200上の情報が記録されているトラ
ックに対して対物レンズ13の位置を保持するように位
置制御を行う。
【0040】また、比較器29において速度テーブル格
納部33からの速度信号が選択された際には、制御信号
が平均値生成部24へ印加される。そして、平均値生成
部24はレンズ位置ずれ信号の平均値LEavの計算を開
始する。速度制御が終了すると、比較器30において基
準値αと比較し、レンズ位置ずれ信号の平均値LEavの
ほうが大きい場合には、速度テーブル計算部31を作動
させ、計算結果を補助記憶部32へ格納し、計算がすべ
て終了した時点で、計算結果を補助記憶部32から速度
テーブル格納部33へまとめて転送する。
【0041】次に図2を用いて動作タイミングについて
説明する。
【0042】ここで、図2(a)に示されるように速度
制御時の目標速度Vpは、時刻t0からt1までの加速
域と、時刻t1からt2までの定速域と、時刻t2から
t3までの減速域を有するものとする。
【0043】速度制御中においても、光ヘッド100
は、ポジショナコイル17を駆動制御することにより、
対物レンズ13の動きに追従しているが、ポジショナコ
イル17の駆動特性はトラッキングアクチュエータ16
に比べて応答が遅いため、図2(b)に示されるように
加速域と減速域で若干レンズ位置がシフトする。
【0044】時刻t3からは、光ヘッド100に位置制
御が施されるが、このとき図2(c)に示されるように
平均値生成部24から減速時の位置ずれ平均値信号LE
avが出力される。
【0045】ポジショナコイル17の駆動特性劣化等に
より、平均値生成部24からの位置ずれ平均値信号LE
avが基準値αよりも大きくなると、速度テーブルデータ
の再計算が行われる。一般に、この種の計算は非線形関
数の繰り返し演算となるため、計算時間が長くなる。こ
のため延べ計算時間をtcとすると、tc以内に再び光
ヘッド100に速度制御を施す必要が生じた場合、計算
を実行する前の速度テーブルデータを使用し、速度制御
を終了した時刻t4から再び速度テーブルの計算を再開
し、計算が完了した時点で全計算結果を計算前に用いて
いた速度テーブルと置き換える。速度テーブルの再計算
が完了した後、時刻t5より開始される速度制御では、
速度テーブルデータが更新されているためt6において
速度制御が終了した時点で出力される減速域における位
置ずれ平均値LEavは基準値αよりも小さい値となり、
速度テーブル値がポジショナコイル17の制御特性の変
化に応じて改善されている。
【0046】第2の実施例は、図3に示されるように、
第1の実施例と同一の構成を有する光ヘッド100と、
光ヘッド100からの位置ずれ信号LEに基づいて光ヘ
ッド100の位置ずれを補正する位置ずれ補正手段40
0と、光ヘッド100からのトラックエラー信号TEに
基づいてトラッキング位置制御を行うトラッキング位置
制御手段500と、光ヘッド100からのトラックエラ
ー信号TEに基づいて光ヘッド100の速度制御を行う
速度制御手段300と、位置ずれ補正手段400の出力
と速度制御手段300の出力とを選択する切り換えスイ
ッチA42と、切り換えスイッチA42の出力信号を増
幅し光ヘッド100に出力する電流アンプ25と、トラ
ッキング位置制御手段500の出力と速度制御手段30
0の出力とを選択する切り換えスイッチB44と、切り
換えスイッチB44の出力信号を増幅し光ヘッド100
に出力する電流アンプ26とから構成される。
【0047】位置ずれ補正手段400には、光ヘッド1
00の対物レンズ位置検出器14からの位置ずれ信号L
Eに位相補償処理を行うフィルタ演算部B23が用いら
れている。そしてフィルタ演算部B23からの出力信号
は切り換えスイッチA42を介して電流アンプ25で増
幅され光ヘッド100のポジショナコイル17に出力さ
れる。
【0048】トラッキング位置制御手段500には、光
ヘッド100のトラックエラー検出器15からのトラッ
クエラー信号TEに位相補償処理を行いトラッキング位
置制御信号を切り換えスイッチB44に出力するフィル
タ演算部A18が用いられている。そしてフィルタ演算
部A18からの出力信号は電流アンプ26で増幅され光
ヘッド100のトラッキングアクチュエータ16に出力
される。
【0049】速度制御手段300は、光ヘッド100か
らのレンズ位置ずれ信号LEに位相補償処理を行い,切
り換えスイッチB44と電流アンプ26を介してトラッ
キングアクチュエータ16に出力するフィルタ演算部C
40と、光ヘッド100からのトラックエラー信号TE
に周波数−電圧変換を行い光ヘッド移動速度VEを出力
する光ヘッド移動速度生成部19と、光ヘッド100か
らのトラックエラー信号TEに基づいて速度制御終了位
置までの残りトラック数を出力する減算カウンタ20
と、光ヘッド移動速度生成部19からの光ヘッドの移動
速度VEと速度しきい値βと比較し,VE>βとなった
時点で制御信号を出力する比較器41と、速度制御開始
時に動作を開始するとともに比較器41からの制御信号
により停止するタイマ43と、タイマ43の出力値と基
準値γとを比較し,タイマ43の出力値のほうが大きい
場合には基準値γの値を更新する比較器45と、比較器
45からの信号に基づいて速度テーブルの更新処理を行
う速度テーブル更新手段600と、減算カウンタ20か
らの速度制御終了位置までの残りトラック数に基づいて
速度信号を出力する速度テーブル格納部33と、速度テ
ーブル格納部33の出力と一定値Vcとを比較し小さい
ほうの値を目標速度Vpとして出力する比較器29と、
光ヘッド移動速度生成部19からの光ヘッド移動速度V
Eと比較器29からの目標速度Vpとの差を求め切り替
えスイッチA42と電流アンプ25を介して光ヘッド1
00のポジショナコイル17に出力する差信号生成部2
2とから構成される。
【0050】速度テーブル更新手段600は、比較器4
5からの信号に基づいて速度制御終了位置までの残りト
ラック数と速度との関係を計算し速度テーブルを作成す
る速度テーブル計算部31と、速度テーブル計算部31
での計算結果を記憶する補助記憶部32とから構成され
ている。
【0051】次に第2の実施例の動作について説明す
る。
【0052】レーザ光源11から発生されたレーザ光
は、ビームスプリッタ12を透過し対物レンズ13にて
集光され、記憶媒体200の記録面上に照射される。
【0053】記憶媒体200の記録面上にて反射したレ
ーザ光は対物レンズ13で平行光線となり、さらにビー
ムスプリッタ12にてトラックエラー検出器15に入射
される。
【0054】トラックエラー検出器15は、ビームスプ
リッタ12からの反射レーザ光に基づいてトラックエラ
ーをチェックし、トラックエラー信号TEをフィルタ演
算部A18と光ヘッド移動速度生成部19と減算カウン
タ20に出力する。
【0055】同時に対物レンズ位置検出器14は、発光
ダイオードからの出射光を対物レンズ13の側面に照射
し、反射光をフォトディテクタで検出する。
【0056】フォトディテクタは、記憶媒体200の半
径方向への光ヘッド100に対する対物レンズ13の位
置ずれ信号LEとしてフィルタ演算部B23および平均
値生成部24に出力する。
【0057】フィルタ演算部C40は、レンズ位置ずれ
信号LEにトラッキングアクチュエータ16および対物
レンズ位置検出器14の周波数特性に応じた位相補償処
理を行い切り換えスイッチB44に出力する。
【0058】フィルタ演算部A18は、トラックエラー
検出器15からのトラックエラー信号TEに対してトラ
ッキングアクチュエータ16の周波数特性に応じた位相
補償処理を行い、トラッキング位置制御信号として切り
替えスイッチB44に出力する。
【0059】光ヘッド移動速度生成部19は、トラック
エラー検出器15からのトラックエラー信号TEを周波
数−電圧変換し、光ヘッド移動速度VEとして差信号生
成部22と比較器41に出力する。
【0060】減算カウンタ20は、トラックエラー検出
器15からのトラックエラー信号TEに基づいて速度制
御終了位置までの残りトラック数を速度テーブル格納部
33に出力する。
【0061】速度テーブル格納部33は、減算カウンタ
20からの速度制御終了位置までの残りトラック数に基
づいて速度信号Vmを比較器29に出力する。
【0062】比較器29は、速度テーブル格納部33か
らの速度信号と一定値Vcとを比較し、小さいほうの値
を選択して目標速度信号Vpとして出力する。
【0063】差信号生成部22は、光ヘッド移動速度生
成部19からの光ヘッド移動速度信号VEと比較器29
からの目標速度信号Vpとの差を取り、切り替えスイッ
チA42に出力する。
【0064】先ず光ヘッド100の速度制御を行う。こ
のときは、タイマ43をリセットするとともに、切り替
えスイッチA42を差信号生成部22出力へ接続し、切
り替えスイッチB44をフィルタ演算部C40出力へ接
続する。すると、フィルタ演算部C40の出力は電流ア
ンプ26で増幅されトラッキングアクチュエータ16に
出力され、トラッキング制御が行われる。
【0065】また、差信号生成部22の出力は電流アン
プ25を介してポジショナコイル17に出力され速度制
御が行われる。このとき、目標速度Vpとしては減算カ
ウンタ20より出力される速度制御終了位置までの残り
トラック数をもとに出力される速度テーブル値と、定速
度VCを比べて小さいほうの値を用いる。
【0066】速度制御が終了すると比較器41では光ヘ
ッド移動速度VEと速度しきい値βとの関係がVE>β
になり、比較器41はタイマ43を停止させるための制
御信号を発生する。
【0067】タイマ43は、比較器41からの制御信号
を受信すると、比較器45にカウント値を出力する。す
ると比較器45は、タイマ43の出力値と基準値γとを
比較し、タイマ43の出力値のほうが大きい場合には、
基準値γの値を更新し、第1の実施例と同様な方法で速
度テーブル値の再計算および更新を行う。
【0068】次に、光ヘッド100の位置制御を行う。
このときは、切り替えスイッチA42をフィルタ演算部
23の出力へ接続し、切り替えスイッチB44をフィル
タ演算部A18の出力へ接続する。すると、フィルタ演
算部A18からのトラッキング位置制御信号が、電流ア
ンプ26を介してトラッキングアクチュエータ16に出
力される。
【0069】トラッキングアクチュエータ16は、電流
アンプ26にて増幅されたトラッキング位置制御信号に
基づいて記憶媒体200上の情報が記録されているトラ
ックに対して対物レンズ13の位置を保持するように位
置制御を行う。
【0070】一方フィルタ演算部B23は、フォトディ
テクタからの位置ずれ信号LEに対しポジショナコイル
17の周波数特性に応じた位相補償処理を行い、電流ア
ンプ25を介してポジショナコイル17に出力する。
【0071】ポジショナコイル17は、電流アンプ25
にて増幅された位置ずれ信号LEに基づいて記憶媒体2
00の半径方向における対物レンズ13の位置ずれを補
正する。
【0072】次に図4を用いて動作タイミングについて
説明する。
【0073】図4(a)に示されるように目標速度Vp
はまず時刻taにおいて定速域から始まり、tcより減
速域へと移行する。この間、光ヘッド100の移動速度
VEは、図4(b)に示されるようにポジショナルコイ
ル17の駆動特性によって決まる一定加速度で増加し、
目標速度Vpといちど交差した後に目標速度Vpに追従
する。
【0074】図4(c)に示されるように速度制御の開
始点taよりタイマ43が動作を開始し、光ヘッド10
0の移動速度VEが速度しきい値βと交差した時点tb
で動作を停止する。このときのタイマ43の出力値は光
ヘッド100が位置制御に移行するまで保持され、位置
制御実行時に基準値γと比較されて、タイマ43の出力
値のほうが大きい場合、基準値γをγ’に更新した後、
第1の実施例と同様の方法で速度テーブル値の再計算お
よび更新を行う。本実施例において、速度テーブル値の
再計算および更新を行っている途中で再び速度制御を行
う際においても、速度テーブル値の再計算を行う前の速
度テーブル値を用いて速度制御を実行することが可能で
あり、さらに速度テーブル値を更新した後も、継続して
実行が可能な状態となっている。
【0075】次に、速度テーブル値の演算処理における
詳細動作について図5のフローチャートを用いて説明す
る。
【0076】.まずトラックエラー信号TE、および
レンズ位置ずれ信号LEを入力する(図5のステップ
a)。これらの信号は一般に、アナログ−デジタル変換
された後、デジタル値をメモリに格納するような構成に
より入力される。
【0077】.入力した各信号にフィルタ演算処理を
行う(図5のステップb)。フィルタ演算処理において
は、具体的にはトラッキングアクチュエータ16および
ポジショニングコイル17の制御特性に応じ、トラック
エラー信号TEおよびレンズ位置ずれ信号LEに対して
位相補償処理が実行される。
【0078】.トラッキングアクチュエータ16およ
びポジショニングコイル17にフィルタ演算処理結果を
制御値として出力する(図5のステップc)。
【0079】.図3における比較器45が作動するこ
とによりセットされる再計算フラグをチェックし(図5
のステップd)、この再計算フラグがセットされている
場合には速度テーブル値を1回計算する(図5のステッ
プe)。
【0080】.全テーブル値について計算が終了した
かどうかをチェックし(図5のステップf)、終了して
いれば再計算フラグをクリアする(図5のステップ
g)。
【0081】.さらに次の制御演算周期に達したかど
うかをチェックし(図5のステップh)、制御演算周期
に達していない場合には上記の処理(図5のステップ
d)に移行する。一方、制御演算周期に達していれば上
記の処理(図5のステップa)に移行する。
【0082】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、速度制御終了後に速度テーブル値
に関する計算を行うことができ、これがため、制御機構
や回路の経時変化や外部衝撃等に影響されることなく、
光ヘッドの速度制御時および速度制御から位置制御へ切
り替わる際の制御の信頼性が向上するという従来にない
優れた光ディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例を示す構成図であ
る。
【図2】図1に示された第1の実施例の動作を説明する
ための説明図である。
【図3】本発明における第2の実施例を示す構成図であ
る。
【図4】図3に示された第2の実施例の動作を説明する
ための説明図である。
【図5】図3に示された第2の実施例における速度テー
ブル値の演算処理の詳細を説明するためのフローチャー
トである。
【図6】従来例における目標速度を示す説明図である。
【図7】従来例における光ヘッドの制御動作を説明する
ための説明図である。
【符号の説明】
31 速度テーブル計算部 32 補助記憶部 33 速度テーブル格納部 100 光ヘッド 200 記録媒体 300 速度制御手段 400 位置ずれ補正手段 500 トラッキング位置制御手段 600 速度テーブル更新手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを介し記録媒体へのデータの
    読み書きを行う光ヘッドと、この光ヘッドからの信号と
    あらかじめ作成されている速度テーブルとに基づいて前
    記光ヘッドの速度制御を行う速度制御手段とを備えた光
    ディスク装置において、前記速度制御手段が、前記光ヘ
    ッドの最大加速度とその目標値との間あるいは前記記録
    媒体の半径方向における前記対物レンズの位置ずれ量と
    その目標値との間に差が生じた場合に前記速度テーブル
    の更新処理を行う速度テーブル更新手段を具備したこと
    を特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記速度制御手段が、前記光ヘッドの移
    動速度があらかじめ決められた一定速度に到達するまで
    の時間を計測することにより光ヘッドの最大加速度を求
    める最大加速度算定機能を具備したことを特徴とする請
    求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記速度制御手段が、前記光ヘッドの速
    度制御中には前記速度テーブル更新手段における速度テ
    ーブルの演算を一時停止する機能を具備したことを特徴
    とする請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記速度制御手段が、前記速度テーブル
    更新手段における速度テーブルの演算がすべて終了して
    から前記速度テーブルを更新する機能を具備したことを
    特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
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