JP3155787B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

Info

Publication number
JP3155787B2
JP3155787B2 JP26665891A JP26665891A JP3155787B2 JP 3155787 B2 JP3155787 B2 JP 3155787B2 JP 26665891 A JP26665891 A JP 26665891A JP 26665891 A JP26665891 A JP 26665891A JP 3155787 B2 JP3155787 B2 JP 3155787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
processing device
adjustment
mpu
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26665891A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05109075A (ja
Inventor
茂知 柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP26665891A priority Critical patent/JP3155787B2/ja
Publication of JPH05109075A publication Critical patent/JPH05109075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3155787B2 publication Critical patent/JP3155787B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク1回転で消
去、書込、及び書込確認のための再生ができるようにし
た光ディスク装置に関する。2本以上のビーム、例えば
消去用、書込用、再生用の3ビームを使用してディスク
1回転で消去、書込、及び書込確認のための再生(Vrif
y Read) ができるようにした光ディスク装置において
は、電源投入によりスピンドルモータをスタートさせた
装置の立ち上がり時に、レーザダイオードのオンによる
発光調整、サーボ系のオンによるDCオフセットの調
整、サーボゲイン調整等の初期処理を行う必要がある。
【0002】しかし、従来は単一のマイクロプロセッサ
により3つのビームに関する一連の初期処理をシーケン
シャルに行っており、1ビームの場合に比べて初期処理
に要する時間が長くなり、この点の改善が望まれる。
【0003】
【従来の技術】図7は本願発明者等が既に提案している
ディスク1回転での消去、書込、及び再生を可能とする
3ビーム方式の光ディスク装置の説明図である。図7に
おいて、光学ヘッド1からはスピンドルモータ14によ
り回転される光ディスク(書替可能な光磁気ディスク)
2に対し消去ビーム(イレーズビーム;Erase beam)
3、書込ビーム(ライトビーム;Write beam) 4、及び
再生ビーム(Read beam ;リードビーム)5の3本のビ
ームを照射可能としている。
【0004】これら3本のビーム3,4,5に対応して
消去ビーム系回路部6、書込ビーム系回路部7及び再生
ビーム統回路部8が設けられ、処理装置としてのマイク
ロプロセッサ(以下「MPU」という)11により制御
される。尚、12は上位コントローラである。例えば消
去ビーム系統回路部6には、 (1)ビームの発光制御部 (2)ビームの戻り光を受光してID信号を再生するデ
ータ再生部 (3)ビームの戻り光を受光してビームをトラックオン
するトラックサーボ部 (4)ビームの戻り光を受光してビームを合焦させるフ
ォーカスサーボ部 が設けられている。この点は書込ビーム系回路部7及び
再生ビーム系回路部8についても同じであるが、再生ビ
ーム5は書込ビーム4と同じ対物レンズを通すことか
ら、再生ビーム系回路部8からは(4)のフォーカスサ
ーボ部が除かれている。
【0005】更にMPU11に対してはスピンドルモー
タ14を駆動するモータ駆動回路13と、光学ヘッド1
のVCMポジショナ16を駆動するポジショナ駆動回路
15が設けらていれる。VCMポシショナ16は例えば
消去ビーム系回路部6に設けている位置サーボ部により
制御される。位置サーボ部は、光学ヘッド1に内蔵した
位置センサによるレンズアクチュエータの位置検出信号
に基づき、トラックアクチュエータを中立位置に保持す
るようにVCMポジショナ16を駆動するもので、サー
ボ系に設けた加算点に補正電圧を加えることでディスク
偏心補正やオフセット補正ができる。またシーク動作時
に位置サーボをオフして速度誤差信号を加算点に与える
ことでビームの速度制御ができる。
【0006】このような光ディスク装置では、光学ヘッ
ド1に対物レンズを備えた2つのレンズアクチュエータ
を搭載し、先行する側の対物レンズには消去ビーム3を
通し、後続する側の対物レンズには書込ビーム4及び再
生ビーム5を通して光ディスク1に照射することで、従
来の1ビーム方式では消去、書込み、書込確認のための
再生を行うためにディスク3回転を必要としていたもの
を、ディスク1回転で全て済ますことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
装置の電源を投入してスピンドルモータ14をスタート
させた装置の立ち上がり時にあっては、ビームに対応し
た回路部で初期設定や調整等の初期処理を行ってからア
クセス待ちとなる定常状態に移行する必要がある。
【0008】図8は図7の3ビーム方式の光ディスク装
置における装置立ち上がり時の初期処理を示した処理フ
ロー図である。図8において、まずステップと電源を投
入すると、まずステップS1でスピンドルモータ14を
スタートし、規定回転に達するとステップS3、S4、
S5で消去ビーム3、書込ビーム4及び再生ビーム5を
発光するレーザーダイオードLDを順番にオンして発光
調整を行う。
【0009】続いてステップS5、S6で消去ビーム3
及び書込ビームのフォーカスサーボをオンし、DCオフ
セットを除去するオフセット調整を行う。次にステップ
S7、S8、S9で消去ビーム3、書込ビーム4、及び
再生ビームの各戻り光の受光信号から作成されているト
ラックエラー信号TESの振幅が規格値となるように、
トラックサーボをオフした状態でサーボゲインを調整す
る。
【0010】以上の各ビームに関する一連の初期処理が
済み、続いてステップS10、S11、S12で各ビー
ムのトラックサーボをオンに戻し、アクセス待ちの定常
状態に移行する。このように従来の3ビーム方式の光デ
ィスク装置では、装置の立ち上がり時に、3つのビーム
に関する一連の初期処理を単一のMPU11によりシー
ケンシャルに実行していたため、1ビーム方式に比べて
単純にみると3倍の処理ステップと処理時間を必要と
し、外部装置として接続している光ディスク装置の立ち
上がり時間がシステムの立ち上がり時間を決めているた
め、システムの立ち上がりに時間がかかるという問題が
あった。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、複数ビームを使用していても装置立
ち上がり時の各ビームに関する初期処理に要する時間を
1ビーム並みに短縮できるようにした光ディスク装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、第1ビームと第2ビームを少
なくとも照射可能な光学ヘッド1と、光学ヘッド1を光
ディスク2の径方向に移動するポジショナ16とを備え
光ディスク装置を対象とする。
【0013】このような光ディスク装置につき本発明に
あっては、 初期処理時に、第1ビームのレーザダイオ
ードの発光調整処理、第1ビームの回路系における各種
調整処理を順次行う第1処理装置9、初期処理時に、第
2ビームのレーザダイオードの発光調整、第2ビームの
回路系における各種調整処理を順次行う第2処理装置1
とを備え、第1処理装置9と前記第2処理装置10
は、第1処理装置9からの調整処理の開始指示に基づき
第2処理装置10で調整処理を実行して終了した際に終
了通知を応答することで互いに連係動作するように構成
され、前記初期処理時に第1処理装置及び第2処理装置
の全ての調整処理を終了した後に、第1ビーム及び第2
ビームのトラックサーボ系がオン状態で上位装置からの
アクセスを待つスタンバイ状態に移行することを特徴と
する。ここで、回路系の調整処理は、フォーカスサーボ
系における直流オフセットの除去、トラックサーボ系に
おける直流オフセットの除去、トラックエラー信号の振
幅調整であることを特徴とする。
【0014】また第1処理装置は、第1処理装置及び第
2処理装置により第1及び第2のビームに関する全ての
立ち上がり時の処理が終了した後に、トラックサーボ信
号の振幅調整の際にオフしている第1及び第2ビームの
トラックサーボ系をオンして上位装置からのアクセスを
待つスタンバイ状態に移行することを特徴とする。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】このような構成を備えた本発明の光ディスク装
置によれば、複数のビームを少なくとも2組に分けて各
組毎に処理装置としてのMPUを割り当てたため、装置
立ち上がり時の複数のビームに関する初期処理を2台の
MPUで並列的に実行することができ、例えば3ビーム
方式であっても1ビーム方式とほぼ同等な立ち上がり時
の処理時間で済ますことができ、立ち上がり処理の高速
化を図ることができる。
【0019】
【実施例】図2は本発明の一実施例を示した実施例構成
図であり、3ビーム方式の光ディスク装置を例にとって
いる。図2において、1は光学ヘッドであり、スピンド
ルモータ14により回転される書替え可能な光ディスク
2の径方向にVCMポジショナ16により移動自在に設
けられている。光学ヘッド1からは光ディスク2に対し
消去ビーム3、書込ビーム4及び再生ビーム5の3本の
ビームが照射可能である。
【0020】この3本のビームに対応して消去ビーム系
回路部6、書込ビーム系回路部7及び再生ビーム系回路
部8が設けられる。消去ビーム系回路部6及び書込ビー
ム系回路部7については図7の装置と同様にビーム発光
制御部、データ再生部、トラックサーボ部及びフォーカ
スサーボ部が設けられているが、再生ビーム系回路部8
については発光制御部、データ再生部及びトラックサー
ボ部だけであり、フォーカスサーボ部は設けられていな
い。
【0021】この実施例にあっては、消去ビーム1に関
する処理を第1の処理装置としてのMPU9に割り当
て、また書込ビーム4と再生ビーム5に関する処理を第
2の処理装置としてのMPU10に割り当てている。従
って、消去ビーム系回路部6はMPU9に接続され、ま
た書込ビーム系回路部7と再生ビーム系回路部8はMP
U10に対し接続される。
【0022】MPU9は上位コントローラ12に対して
接続され、このためMPU9と10の間ではMPU9が
マスタ側、MPU10がスレーブ側として連携動作を行
う。更に、マスタ側となるMPU9に対してはスピンド
ルモータ14を駆動するモータ駆動回路13が設けられ
る。更に、MPU9に対してはポジショナ駆動回路15
が設けられ、従って消去ビーム系回路部6にはVCMポ
ジショナ16を駆動する位置サーボ部が内蔵されること
になる。
【0023】図3は本発明の光学ヘッドの実施例構成図
である。図3において、光学ヘッドは装置筐体に固定さ
れた固定光学系17とVCMポジショナ16により駆動
されるキャリッジ19に搭載された可動光学系18で構
成される。固定光学系17には波長836〜843nm
の消去ビーム5を発射する消去用レーザダイオード28
と、同じ波長836〜845nmの書込ビーム4を発射
する書込用レーザダイオード35と、波長780〜78
9nmの再生ビーム5を発射する再生用レーザダイオー
ド43が設けられている。
【0024】可動光学系18のキャリッジ19上には2
つのレンズアクチュエータ20,21が搭載されてい
る。レンズアクチュエータ20,21のそれぞれには対
物レンズ22,23が設けられている。この実施例にお
いて、先行するレンズアクチュエータ20の対物レンズ
22は固定光学系17からの消去ビーム3を絞って光デ
ィスク2上にビームスポットを結像する。また、後続す
るレンズアクチュエータ21の対物レンズ23は固定光
学系17からの書込ビーム4と再生ビーム5を対物レン
ズ23を通して光ディスク2上にビームスポットとして
結像させる。
【0025】レンズアクチュエータ20,21はキャリ
ッジ19に対し回転摺動軸24,25により装着され、
軸回りに回動できると同時に軸方向にも摺動可能な2次
元揺動型としている。即ち、軸回りの回動でビームのト
ラッキング制御を行い、軸方向の摺動でビームのフォー
カス制御を行う。このため、レンズアクチュエータ2
0,21にはトラッキングコイルとフォーカスコイルが
組み込まれている。
【0026】更に、レンズアクチュエータ20,21の
外側となるキャリッジ19上には位置センサ26,27
が設置されており、キャリッジ上19で回動するレンズ
アクチュエータ20,21の位置を検出している。この
位置センサ26,27による位置検出信号はVCMポジ
ショナ16による位置サーボの制御に使用される。次に
固定光学系17に設けた各ビームの光学系を詳細に説明
する。
【0027】まず、消去ビーム3の光学系を説明する。
消去用レーザダイオード28からの光はコリメートレン
ズ29で平行ビームに変換された後、偏光ビームスプリ
ッタ30及びλ/4板31を通って可動光学系18の対
物レンズ22に与えられ、光ディスク2に照射される。
光ディスク2からの消去ビーム3による戻り光は偏光ビ
ームスプリッタ30で直交する方向に反射された後、フ
ーコー光学部32を通って光ディテクタ33に入射され
る。光ディテクタ33の受光信号からは消去ビーム3に
関するフォーカスエラー信号FES1とトラックプリフ
ォーマット部の光強度に応じたID信号を得ることがで
きる。
【0028】また、フーコー光学部32で分離された戻
り光は光ディテクタ34に入射され、光ディテクタ34
の受光信号からプッシュプル法(ファーフィールド法)
に従った消去ビーム3に関するトラックエラー信号TE
S1を得ることができる。次に書込ビーム4の光学系を
説明する。書込用レーザダイオード35からのデータビ
ット1,0に応じて書込用光パワーが得られるようにパ
ルス発光された光はコリメートレンズ36で平行ビーム
に変換された後、偏光ビームスプリッタ37,λ/4板
38,色補正プリズム39及びダイクロイックミラー4
8を通って可動光学系18の対物レンズ23に与えら
れ、光ディスク2に照射する。光ディスク2からの書込
ビーム4による戻り光は同じ経路を経て偏光ビームスプ
リッタ37に入射し、直交する方向に反射されてロング
パスフィルタ82を通ってフーコー光学部40に入射す
る。
【0029】フーコー光学部40はフーコー法によりフ
ォーカスエラー信号FES2を得るために設けられてい
る。フーコー光学部40からの戻り光は光ディテクタ4
1に入射し、光ディテクタ41の受光信号から書込ビー
ム4に関するフォーカスエラー信号FES2及びトラッ
クプリフォーマットの凹凸に応じた光強度に対応するI
D信号を得ることができる。
【0030】また、フーコー光学部40内で直交する方
向に反射された書込ビーム4の戻り光は光ディテクタ4
2に与えられる。光ディテクタ42はプッシュプル法
(ファーフィールド法)に従って書込ビーム4に関する
トラックエラー信号TES2を得ることができる。ここ
で、ロングパスフィルタ82を設けている理由は、書込
ビーム4による書込動作と同時に再生ビーム5による即
時読出しを行うと光ディスク2より書込ビーム4の戻り
光と同時に再生ビーム5の戻り光を受けることとなり、
このためロングパスフィルタ82により波長の長い書込
ビーム4の戻り光のみを通過し、波長の短い再生ビーム
5の戻り光を遮断するようにしている。
【0031】次に再生ビーム5の光学系を説明する。再
生用レーザダイオード43からの光はコリメートレンズ
44で平行ビームに変換された後、プリズム45で光路
を変更され、ビームスプリッタ46を通ってガルバノミ
ラー47に入射される。ガルバノミラー47で反射され
た再生ビーム4はダイクロイックミラー48で反射さ
れ、可動光学系18の対物レンズ23を通って光ディス
ク2に照射される。
【0032】光ディスク2からの再生ビーム5の戻り光
はダイクロイックミラー48で反射された後、ガルバノ
ミラー47を通ってビームスプリッタ46に入射し、直
交する方向に反射される。ビームスプリッタ46で反射
された戻り光はλ/2板80を通って偏光ビームスプリ
ッタ49に入射し、2つに分離されて光ディテクタ50
と51に入射される。
【0033】光ディテクタ50の受光信号からはプッシ
ュフル法(ファーフィールド法)に従った再生ビーム5
に基づくトラックエラー信号TESと高周波信号RF1
を得ることができる。また、光ディテクタ51の受光信
号からは高周波信号RF2を得ることができる。光ディ
テクタ50と51から得られた高周波信号RF1,RF
2は減算によりデータ再生信号MOに変換され、また両
者の和によりプリフォーマット部の凹凸による光強度を
示すID信号を得る。
【0034】即ち、 MO=RF1−RF2 ID=RF1+RF2 としてデータ再生信号MO及びID信号を得ることがで
きる。
【0035】更に、再生ビーム5の光学系に設けられた
ガルバノミラー47に対しては位置検出用レーザダイオ
ード52,コリメートレンズ53及び光ディテクタ54
が設けられる。位置検出用レーザダイオード52から発
射された光はコリメートレンズ53で平行ビームに変換
された後、ガルバノミラー47の背面で反射され、光デ
ィテクタ54に入射する。光ディテクタ54はガルバノ
ミラー47の中立位置で0となり、ガルバノミラー47
が傾くとミラーの傾き方向に応じてプラスまたはマイナ
スと極性が異なる位置信号を出力する。
【0036】図4は図2の消去ビーム系回路部6の実施
例構成図である。図4において、まず発光制御部として
発光制御回路56,発光駆動回路57,発光パワーモニ
タ回路58及びADコンバータ59が設けられている。
即ち、MPU9から発光制御信号E0を発光制御回路5
6に供給することにより発光駆動回路57が光学ヘッド
1に設けた消去用レーザダイオード28に発光電流を流
す。
【0037】この発光電流はトラックにプリフォーマッ
トされたID信号のタイミングでリードパワーにあり、
ID信号の間のユーザ区間において大パワーとなる消去
用の光パワーに発光駆動される。消去用レーザダイオー
ド28より消去用の光パワーとなるレーザビームがトラ
ックに照射されるとトラックの記録面の温度を臨界温度
以上に加熱し、その冷却過程で外部磁界で定まる一定方
向に磁界方向を揃える消去処理を行う。
【0038】消去用レーザダイオード28の発光パワー
はモニタ用フォトダイオード55で受光されて発光パワ
ーモニタ回路58でモニタ電圧に変換され、ADコンバ
ータ59を介してMPU9に取り込まれている。従っ
て、MPU9はモニタ出力を用いてレーザダイオードの
発光パワーをフィードバック制御するAPC制御ができ
る。
【0039】次に、位置サーボ部として位置信号作成回
路60,位相補償回路61,サーボスイッチ62,加算
点63,パワーアンプ64が設けられる。位置信号作成
回路60に対しては光学ヘッド1に設けた位置センサ2
6,27からの位置検出信号LPOS1とLPOS2が
入力される。この位置センサ26,27は図3の可動光
学系18に示したようにレンズアクチュエータ20,2
1の位置を検出している。
【0040】位置信号作成回路60は入力した2つの位
置センサLPOS1とLPOS2の平均計算を行って図
3のキャリッジ19を位置制御するための位置検出信号
LPOSを位相補償回路61に出力する。位相補償回路
61は位置検出信号LPOSの高域ゲインを上げて進み
位相補償を施す。位相補償を受けた位置検出信号LPO
SはMPU9からの制御信号E1によりオン,オフされ
るサーボスイッチ62を介して加算点63に与えられ
る。
【0041】MPU9による位置サーボ部のオン,オフ
はサーボスイッチ62のオン,オフで行われる。加算点
63に対しては、例えばMPU10側よりDAコンバー
タを介して偏心補正やオフセット補正の補正電圧、ある
いはシーク時に速度制御を行うための速度誤差信号が供
給される。パワーアンプ64は最終的に加算点63で補
正が施された位置検出信号LPOSを電力増幅し、VC
Mポジショナ16を駆動する。
【0042】次にトラックサーボ部を説明すると、トラ
ックサーボ部はトラックエラー作成回路65,位相補償
回路66,サーボスイッチ67,パワーアンプ68で構
成される。トラックエラー信号作成回路65は光学ヘッ
ド1に設けた消去ビーム3の戻り光を受光する光ディテ
クタ34からの受光信号に基づきトラックエラー信号T
ES1を作成する。
【0043】このトラックエラー信号TES1は位相補
償回路66で位相補償が施され、サーボスイッチ67を
介してパワーアンプ68で電力増幅された後、光学ヘッ
ド1に設けているレンズアクチュエータ20のトラッキ
ングコイルに供給され、消去ビームをオントラックする
ように制御する。サーボスイッチ67に対してはMPU
9より制御信号E2が供給されており、サーボスイッチ
67のオンによりトラックサーボ部をオンし、またサー
ボスイッチ67のオフによりトラックサーボをオフす
る。
【0044】更に、フォーカスサーボ部はフォーカスエ
ラー信号作成回路69,位相補償回路70,サーボスイ
ッチ71及びパワーアンプ72で構成される。フォーカ
スエラー信号作成回路69は光学ヘッド1に設けた消去
ビーム3からの戻り光を受光する光ディテクタ33の受
光信号に基づきフォーカスエラー信号FES1を作成す
る。フォーカスエラー信号は位相補償回路70で位相補
償を受けた後、サーボスイッチ71を介してパワーアン
プ72で電力増幅され、光学ヘッド1のレンズアクチュ
エータ20に設けているフォーカスコイル73を駆動
し、トラック上に消去ビームのビームスポットを結像さ
せる。
【0045】サーボスイッチ71に対してはMPU9よ
り制御信号E3が与えられており、制御信号E3により
サーボスイッチをオン,オフしてフォーカスサーボ部の
オン,オフを行う。一方、図2に示した書込ビーム系回
路部7については、図4に示した消去ビーム系回路部6
における位置サーボ部を除いたと同じ回路部が設けられ
る。また、図2の再生ビーム系回路部8については、図
4の消去ビーム系回路部6における位置サーボ部及びフ
ォーカスサーボ部を除いた回路部が設けられる。
【0046】図5は本発明の光ディスク装置における装
置立ち上がり時の第1実施例における処理を示した処理
フロー図である。尚、このフロー図にあっては、消去ビ
ームはイレーズビーム(Erase beam)として
示し、また書込ビームについてはライトビーム(Wri
te beam)として示し、更に再生ビームについて
はリードビーム(Read beam)として示してい
る。
【0047】図5において、装置の電源を投入するとM
PU9はまずステップS1でスピンドルモータ14をス
タートし、規定回転に達するとステップS2に進み、ス
テップS2にあってはMPU10に対し書込ビーム及び
再生ビームのレーザダイオードをオンして発光調整する
ことを命令する。続いてステップS3でMPU9は自己
に割り当てられた消去ビームのレーザダイオードをオン
して発光調整を行う。
【0048】続いてステップS4において、ステップS
2でMPU10に命令した書込ビーム及び再生ビームの
オンによる発光調整の終了通知を待ち、MPU10より
終了通知を受けるとステップS5に進む。ステップS5
にあっては、書込ビームのフォーカスサーボのオンによ
るオフセット調整をMPU10に命令する。続いてステ
ップS6で自己に割り当てられた消去ビームのフォーカ
スサーボのみによるオフセット調整を実行する。
【0049】続いてステップS7でMPU10による書
込ビームのフォーカスサーボのオフセット調整の終了通
知を待ち、終了通知を受けるとステップS8に進む。ス
テップS8にあっては、MPU10に対し書込ビームの
戻り光から得られたトラックエラー信号TES2のゲイ
ン調整及び再生ビームの戻り光から得られたトラックエ
ラー信号TES3のゲイン調整を命令し、ステップS3
で自己に割り当てられた消去ビームの戻り光から得られ
たトラックエラー信号TES1のゲイン調整を実行す
る。
【0050】このトラックエラー信号TES1のゲイン
調整は図4に示したトラックサーボ部のサーボスイッチ
67をオフした状態で位相補償回路66側より得られる
トラックエラー信号TES1の振幅を検出し、振幅がサ
ーボゲインで決まる規格値となるように、例えば位相補
償回路66の出力段に設けている可変利得アンプの利得
を調整する。
【0051】続いてステップS10に進んでMPU10
からのトラックエラー信号TES2,3のゲイン調整の
終了通知を待ち、終了通知を受けるとステップS11に
進む。以上のステップS10までの処理で各レーザビー
ムに関連する全ての初期処理が終了し、このときトラッ
クエラー信号のゲイン調整の際に各ビームのトラックサ
ーボ部がサーボオフ状態にあることから、ステップS1
1,S12及びS13で順次各ビームのトラックサーボ
部をオンし、一連の初期処理を終了して上位装置からの
アクセスを待つスタンバイ状態に移行する。
【0052】この図5の処理フローから明らかなよう
に、MPU9による命令の基にMPU10が並行してレ
ーザビームに関する初期処理を実行するため、単一のM
PUでシーケンシャルに初期処理を行った場合に比べ各
MPU9,10の処理ステップを少なくできると同時に
処理時間を大幅に短縮できる。図6は本発明の第2実施
例による処理フロー図であり、この実施例にあっては、
スピンドルモータのスタート直後にMPU9からMPU
10に対しMPU10に割り当てられた書込ビームと再
生ビームに関連する一連の処理の実行を全て命令するよ
うにしたことを特徴とする。
【0053】図6において、まずMPU9側にあって
は、電源投入による装置の立ち上げ時にステップS1で
スピンドルモータ14をスタートして規定回転に達する
とステップS2に進み、MPU10に対し書込ビーム及
び再生ビームに関する初期処理の全てを実行する命令を
行う。それ以降にあっては、自己に割り当てられた消去
ビームの発光調整、フォーカスサーボのオフセット調整
及びトラックエラー信号TES1のゲイン調整をステッ
プS3,S4,S5で行い、S6でMPU9側での全て
の処理を終了したときの終了通知を待つ。
【0054】一方、MPU10側にあっては、MPU9
より命令を受けるとS100〜S104において書込ビ
ーム及び再生ビームに関する発光調整、フォーカスサー
ボのオフセット調整及びトラックエラー信号TES2,
3のゲイン調整を実行し、ステップS105でMPU9
に全ての処理終了を通知する。ステップS6でMPU1
0からの終了通知を受けたMPU9はステップS7,S
8及びS9で各ビームのトラックサーボをオンに戻し、
上位装置からのアクセスを待つスタンバイ状態に移行す
る。
【0055】この図6の第2実施例のように、MPU1
0にインテリジェント機能を持たせることで初期処理の
進行過程におけるMPU9とMPU10の間の通知処理
を省くことができ、全体としての処理時間を短縮するこ
とができ、特にマスタ側として動作するMPU9側の負
担を軽減することができる。尚、上記の実施例にあって
は消去ビームに対応してMPU9を設けると共に書込ビ
ームと再生ビームに対応してMPU10を設けている
が、更に初期処理を効率化するため3つのビーム毎にそ
れぞれMPUを設けるようにしてもよい。
【0056】また、消去ビームと書込ビームをMPU9
に割り当て、再生ビームをMPU10に割り当てるよう
にしてもよい。更に、書込ビームと再生ビームの2ビー
ム方式についても全く同様に適用できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、装置立ち上がり時における複数ビームのそれぞれに
関連する初期処理を少なくとも2台のMPU(処理装
置)に割り当てて初期処理を並列的に行うことで装置立
ち上がり時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の実施例構成図
【図3】本発明の光学ヘッドの実施例構成図
【図4】図2の消去ビーム系回路部の実施例構成図
【図5】本発明の第1実施例の処理フロー図
【図6】本発明の第2実施例の処理フロー図
【図7】本願発明者等が既に提案している3ビーム方式
の装置説明図
【図8】図7の装置立ち上がり時の処理フロー図
【符号の説明】
1:光学ヘッド 2:光ディスク 3:消去ビーム(イレーズビーム) 4:書込ビーム(ライトビーム) 5:再生ビーム(リードビーム) 6:消去ビーム系回路部 7:書込ビーム系回路部 8:再生ビーム系回路部 9:第1の処理装置(マイクロプロセッサ;MPU) 10:第2の処理装置(マイクロプロセッサ;MPU) 12:上位コントローラ 13:モータ駆動回路 14:スピンドルモータ 15:ポジショナ駆動回路 16:VCMポジショナ 17:固定光学系 18:可動光学系 19:キャリッジ 20,21:レンズアクチュエータ 22,23:対物レンズ 24,25:回転摺動軸 26,27:位置センサ 28:消去用レーザータイオード 29,29,44,53:シリンドリカルレンズ(C
L) 30,37,49:偏光ビームスプリッター(PBS) 31,38:λ/4板 32,40:フーコー光学部 33,34,41,42,50,51,54:光ディテ
クタ 35:書込用レーザーダイオード 39:色補正プリズム(CCP) 43:再生用レーザーダイオード 45:プリズム 46:ビームスプリッター(BS) 47:ガルバノミラー(GM) 48:ダイクロイックミラー(DM) 80:λ/2 52:位置検出用レーザーダイオード 55:モニタ用フォトダイオード 56:発光制御回路 57:発光駆動回路 58:発光パワーモニタ回路 59:ADコンバータ 60:位置信号作成回路 61,66,70:位相補償回路 62,67,71:サーボスイッチ 63:加算点 64,68,72:パワーアンプ 73:フォーカスコイル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1ビームと第2ビームを少なくとも照射
    可能な光学ヘッドと、前記光学ヘッドを光ディスクの径
    方向に移動するポジショナとを備えた光ディスク装置に
    おいて、 初期処理時に、第1ビームのレーザダイオードの発光調
    整処理、第1ビームの回路系における各種調整処理を順
    次行う第1処理装置と、 初期処理時に、第2ビームのレーザダイオードの発光調
    整、第2ビームの回路系における各種調整処理を順次行
    第2処理装置とを備え、前記第1処理装置と前記第2処理装置は、前記第1処理
    装置からの前記調整処理の開始指示に基づき前記第2処
    理装置で調整処理を実行して終了した際に終了通知を応
    答することで互いに連係動作するように構成され、前記
    初期処理時に第1処理装置及び第2処理装置の全ての調
    整処理を終了した後に、第1ビーム及び第2ビームのト
    ラックサーボ系がオン状態で上位装置からのアクセスを
    待つスタンバイ状態に移行することを、 特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記回路系の調整処理は、フォーカスサー
    ボ系における直流オフセットの除去,トラックサーボ系
    における直流オフセットの除去、トラックエラー信号の
    振幅調整であることを特徴とする請求項1記載の光ディ
    スク装置。
  3. 【請求項3】前記第1処理装置は、第1処理装置及び第
    2処理装置により第1及び第2のビームに関する全ての
    立ち上がり時の処理が終了した後に、トラックエラー信
    号の振幅調整の際にオフしている第1及び第2ビームの
    トラックサーボ系をオンして上位装置からのアクセスを
    待つスタンバイ状態に移行することを特徴とする請求項
    2記載の光ディスク装置。
JP26665891A 1991-10-16 1991-10-16 光ディスク装置 Expired - Fee Related JP3155787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26665891A JP3155787B2 (ja) 1991-10-16 1991-10-16 光ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26665891A JP3155787B2 (ja) 1991-10-16 1991-10-16 光ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05109075A JPH05109075A (ja) 1993-04-30
JP3155787B2 true JP3155787B2 (ja) 2001-04-16

Family

ID=17433892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26665891A Expired - Fee Related JP3155787B2 (ja) 1991-10-16 1991-10-16 光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3155787B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05109075A (ja) 1993-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4750161A (en) Apparatus for recording and reproducing optical information
US5239528A (en) Optical head control circuit for optical tape recording/reproducing apparatus
KR0175653B1 (ko) 광 디스크의 시크 및 트레킹 장치
JPH0973649A (ja) 光ディスク装置
US6760285B2 (en) Disk device and method for adjusting servo mechanism
EP0568009B1 (en) Recording apparatus and method for magneto-optical disk
JP3155787B2 (ja) 光ディスク装置
JPH1011768A (ja) 光ディスク装置とその制御方法
JP3978246B2 (ja) 光ディスクトラッキング制御装置及び方法
JP2629104B2 (ja) 光ディスク装置のフォーカス/トラックサーボ制御装置
JP2006521646A (ja) 光ディスクのチルトを測定するための方法及び装置
JPH05109101A (ja) 光デイスク装置の偏心補正回路
JPH10162401A (ja) 光ディスク装置およびそのレーザダイオードの発光パワーの基準値補正方法
JPH1021566A (ja) トラッキングサーボ装置
JP2728063B2 (ja) 光ディスク装置
JP2003030878A (ja) 光ディスク記録再生装置のウォブル信号検出回路
JPH0528525A (ja) 光デイスク装置のトラツク位置ずれ信号生成装置およびトラツキング制御装置
JPH09212874A (ja) 光ディスク装置
JPH01201829A (ja) 光学的情報記録再生装置
JPH05234101A (ja) 光デイスク装置の光ビーム制御方式
JPH09282691A (ja) 光学的情報記録再生装置
JP2004192754A (ja) 光ディスク記録再生装置のチルト制御方法
JPH10149550A (ja) 光ディスク装置
JPH0682468B2 (ja) 光学的情報記録再生装置
JPH04315826A (ja) 光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990803

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080202

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090202

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090202

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090202

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees