JP4608833B2 - キースイッチ、キースイッチを備えたキーボード及びキーボードを備えた電子機器 - Google Patents

キースイッチ、キースイッチを備えたキーボード及びキーボードを備えた電子機器 Download PDF

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    • H01H3/125Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor using a scissor mechanism as stabiliser

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対のリンク部材を介してキートップの上下動を案内しつつスイッチング動作を行うキースイッチ、そのキースイッチを備えたキーボード及びキーボードを備えた電子機器に関し、特に、キースイッチのメンテナンス等を行う場合に、キートップを上方に引き上げてもキートップと各リンク部材とを一体に取り外すことが可能であり、もって再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能なキースイッチ、そのキースイッチを備えたキーボード及びそのキーボードを備えた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子機器の一種であるノート型パーソナルコンピュータ等の小型化、薄型化等に伴い、これに付設されるキーボードにおけるキースイッチ装置について各種の装置が提案されている。この種のキースイッチ装置として、例えば、特開平9−190735号公報には、2つの第1リンク及び第2リンクを介してキートップの上下動を案内するように構成したキースイッチが記載されている。
【0003】
かかるキースイッチにおいては、第1リンクを構成する各腕部の上端に形成された各回動軸部をキートップの軸受部に回動可能に支持するとともに、各腕部の間に形成された摺動軸部をハウジングの各摺動案内部に摺動可能に支持し、また、第2リンクを構成する各腕部の上端に形成された各回動軸部をキートップの軸受部に回動可能に支持するとともに、各腕部の間に形成された摺動軸部をハウジングの各摺動案内部に摺動可能に支持している。
【0004】
この種のキースイッチでは、第1リンク及び第2リンクを介してキートップの上下動案内を行っているので、スイッチング動作時にキートップは、その押下位置に拘わらず水平状態を保持しながら上下動するものである。
【0005】
ところで、第1リンク及び第2リンクの各回動軸部を回動可能に支持するためキートップに形成された各軸受部の形状は、特開平9−190735号公報の図14に示されているように、下方に向かって外側に傾斜するテーパ状入口部に連続して逆U字状の凹部を有する形状に形成されている。
【0006】
前記のように構成された各軸受部に対して、第1リンク及び第2リンクの各回動軸部を支持する場合、各回動軸部をテーパ状入口部を介して案内しつつ逆U字状の凹部にスナップインすることにより、回動軸部を軸受部に簡単に支持することができるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のキースイッチにおいては、メンテナンス等を行う際に、キートップを取り外さなければならない場合があるが、前記キースイッチにおいては、キートップの各軸受部に支持されている第1リンク及び第2リンクの各回動軸部は、スナップインを可能とする程度の各軸受部の弾性力で保持されているだけであるので、第1リンク及び第2リンクの摺動軸部を保持する摺動案内部の保持力の方が、回動軸部を保持する軸受部の保持力よりも大きくなる場合が多い。
【0008】
従って、キートップを取り外した場合に、第1リンク及び第2リンクをハウジング側に残したまま、キートップだけが外れてしまうこととなる。このようにキートップだけが外れてしまって第1リンク及び第2リンクがハウジング側に残ると、第1リンクと第2リンクとの間には相互の連結関係は何ら存在していないことから、第1リンクと第2リンクはバラバラの状態となる。
【0009】
前記したように、第1リンクと第2リンクとがバラバラの状態になってしまうと、各リンクは微小な部品であることから、その取扱が非常に困難なものとなり、よって、キートップを再度各リンクに取り付ける作業は困難を極め、場合によっては再度キースイッチを組み立てることができなくなるという問題がある。
【0010】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、キースイッチのメンテナンス等を行う場合に、キートップを上方に引き上げてもキートップと各リンク部材とを一体に取り外すことが可能であり、もって再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能なキースイッチ、そのキースイッチを備えたキーボード及びそのキーボードを備えた電子機器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係るキースイッチは、キートップと、そのキートップの下方に配設されるとともに、第1摺動係止部と第2摺動係止部とを有する係止部材と、前記キートップと係止部材との間に配設され、キートップの下面と係止部材とを連結し、キートップの上下動を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部材とからなる案内支持部材と、前記第1リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第1回動係止部材と、第2リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第2回動係止部材とを有し、前記第1リンク部材の上側軸部を第1回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を前記係止部材の第1摺動係止部に摺動係止し、第2リンク部材の上側軸部を第2回動係止部にてキートップに回動係止し、その下側軸部を係止部材の第2摺動係止部に摺動係止して、キートップの上下動を案内しつつスイッチ部のスイッチング動作を行うキースイッチであって、前記第1リンク部材にて、上側軸部との間に第1回動係止部材の一部を介在させるように設けられた第1軸部と、前記第2リンク部材にて、上側軸部との間に第2回動係止部材の一部を介在させるように設けられた第2軸部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
前記のように構成された請求項1のキースイッチでは、第1リンク部材にて、キートップの下面で第1回動係止部材に回動係止される上側軸部との間に第1回動係止部の一部を介在させるように第1軸部が設けられるとともに、第2リンク部材にて、キートップの下面で第2回動係止部材に回動係止される上側軸部との間に第2回動係止部材の一部を介在させるように第2軸部が設けられているので、キースイッチのメンテナンス等を行うにつきキートップ上方へ引き上げた場合、かかる引き上げ力は、第1軸部が上側軸部と協働して第1回動係止部材の一部を挟持するように作用し、また、第2軸部が上側軸部と協働して第2回動係止部材の一部を挟持するように作用する。これに基づき、第1リンク部材及び第2リンク部材の各上側軸部と第1回動係止部材及び第2回動係止部材との間でキートップ側にて発生する保持力は、第1リンク部材及び第2リンク部材の各下側軸部と係止部材における第1摺動係止部及び第2摺動係止部との間で係止部材側にて発生する保持力よりも大きくなる。
【0013】
従って、キートップを引き上げた場合においても、係止部材側に第1リンク部材及び第2リンク部材を残した状態でキートップだけが外れてしまうことはなく、キートップと各リンク部材とは常に一体に取り外すことが可能となる。これより、キースイッチの再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能となるものである。
【0014】
また、請求項2に係るキースイッチは、請求項1のキースイッチにおいて、前記第1軸部は第1回動係止部材の一部に当接するとともに、第2軸部は第2回動係止部材の一部に当接していることを特徴とする。
【0015】
請求項2のキースイッチでは、第1リンク部材の第1軸部が第1回動係止部材の一部に当接されるとともに、第2リンク部材の第2軸部が第2回動係止部材の一部に当接されていることから、キートップ上方へ引き上げた際に発生する引き上げ力は、第1軸部が上側軸部と協働して第1回動係止部材の一部を挟持するように更に大きく作用し、また、第2軸部が上側軸部と協働して第2回動係止部材の一部を挟持するように更に大きく作用する。これに基づき、第1リンク部材及び第2リンク部材の各上側軸部と第1回動係止部材及び第2回動係止部材との間でキートップ側にて発生する保持力を、第1リンク部材及び第2リンク部材の各下側軸部と係止部材における第1摺動係止部及び第2摺動係止部との間で係止部材側にて発生する保持力よりも更に大きくすることができ、この結果、キートップを引き上げた場合においても、係止部材側に第1リンク部材及び第2リンク部材を残した状態でキートップだけが外れてしまうこと確実に防止することができる。
【0016】
更に、請求項3に係るキースイッチは、キートップと、そのキートップの下方に配設されるとともに、第1摺動係止部と第2摺動係止部とを有する係止部材と、前記キートップと係止部材との間に配設され、キートップの下面と係止部材とを連結するとともに、その上側端部で互いに係合され、キートップの上下動を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部材とからなる案内支持部材と、前記第1リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第1回動係止部材と、第2リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第2回動係止部材とを有し、前記第1リンク部材の上側軸部を第1回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を前記係止部材の第1摺動係止部に摺動係止し、第2リンク部材の上側軸部を第2回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を係止部材の第2摺動係止部に摺動係止して、キートップの上下動を案内しつつスイッチ部のスイッチング動作を行うキースイッチであって、前記第1リンク部材にて、上側軸部との間に第1回動係止部材の一部を介在させるように設けられた第1軸部を備えたことを特徴とする。
【0017】
前記構成を有する請求項3のキースイッチでは、第1リンク部材にて、キートップの下面で第1回動係止部材に回動係止される上側軸部との間に第1回動係止部の一部を介在させるように第1軸部が設けられているので、キースイッチのメンテナンス等を行うにつきキートップ上方へ引き上げた場合、かかる引き上げ力は、第1軸部が上側軸部と協働して第1回動係止部材の一部を挟持するように作用する。これに基づき、第1リンク部材の上側軸部と第1回動係止部材との間でキートップ側にて発生する保持力は、第1リンク部材及び第2リンク部材の各下側軸部と係止部材における第1摺動係止部及び第2摺動係止部との間で係止部材側にて発生する保持力よりも大きくなる。このとき、第1リンク部材と第2リンク部材とは、その上側端部で互いに係合されているので、かかる係合関係により第2リンク部材は第1リンク部材と一体に移動しようとする。
【0018】
従って、キートップを引き上げた場合においても、係止部材側に第1リンク部材及び第2リンク部材を残した状態でキートップだけが外れてしまうことはなく、キートップと各リンク部材とは常に一体に取り外すことが可能となる。これより、キースイッチの再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能となるものである。
【0019】
また、請求項4に係るキーボードは、前記請求項1又は請求項3に記載のキースイッチを少なくとも2以上備えている。かかる請求項4のキーボードでは、請求項1又は請求項3のキースイッチを備えていることから、前記請求項1又は請求項3の場合と同様の効果を得ることができる。
【0020】
また、請求項5に係る電子機器は、キートップと、そのキートップの下方に配設されるとともに、第1摺動係止部と第2摺動係止部とを有する係止部材と、キートップと係止部材との間に配設され、キートップの下面と係止部材とを連結し、キートップの上下動を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部材とからなる案内支持部材と、第1リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第1回動係止部材と、第2リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第2回動係止部材と、第1リンク部材にて、上側軸部との間に第1回動係止部材の一部を介在させるように設けられた第1軸部と、第2リンク部材にて、上側軸部との間に第2回動係止部材の一部を介在させるように設けられた第2軸部とを有し、第1リンク部材の上側軸部を第1回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を係止部材の第1摺動係止部に摺動係止し、第2リンク部材の上側軸部を第2回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を係止部材の第2摺動係止部に摺動係止して、キートップの上下動を案内しつつスイッチ部のスイッチング動作を行うキースイッチを備え、文字や記号等を入力するキーボードと、文字や記号等を表示する表示手段と、前記キーボードからの入力データに基づいて前記表示手段に文字や記号等を表示させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】
前記構成を有する請求項5の電子機器では、キーボードに付設されたキースイッチを介して文字、記号等が入力された場合、そのキーボードからの入力データに基づき制御手段による制御下で文字、記号等が表示手段に表示される。このとき、請求項5の電子機器では、請求項1のキースイッチを備えたキーボードを備えており、これにより請求項1の場合と同様、第1リンク部材にて、キートップの下面で第1回動係止部材に回動係止される上側軸部との間に第1回動係止部の一部を介在させるように第1軸部が設けられるとともに、第2リンク部材にて、キートップの下面で第2回動係止部材に回動係止される上側軸部との間に第2回動係止部材の一部を介在させるように第2軸部が設けられているので、キースイッチのメンテナンス等を行うにつきキートップ上方へ引き上げた場合、かかる引き上げ力は、第1軸部が上側軸部と協働して第1回動係止部材の一部を挟持するように作用し、また、第2軸部が上側軸部と協働して第2回動係止部材の一部を挟持するように作用する。これに基づき、第1リンク部材及び第2リンク部材の各上側軸部と第1回動係止部材及び第2回動係止部材との間でキートップ側にて発生する保持力は、第1リンク部材及び第2リンク部材の各下側軸部と係止部材における第1摺動係止部及び第2摺動係止部との間で係止部材側にて発生する保持力よりも大きくなる。
【0022】
従って、キートップを引き上げた場合においても、係止部材側に第1リンク部材及び第2リンク部材を残した状態でキートップだけが外れてしまうことはなく、キートップと各リンク部材とは常に一体に取り外すことが可能となる。これより、キースイッチの再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能となるものである。
【0023】
更に、請求項6に係る電子機器は、キートップと、そのキートップの下方に配設されるとともに、第1摺動係止部と第2摺動係止部とを有する係止部材と、キートップと係止部材との間に配設され、キートップの下面と係止部材とを連結するとともに、その上側端部で互いに係合され、キートップの上下動を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部材とからなる案内支持部材と、第1リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第1回動係止部材と、第2リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第2回動係止部材と、第1リンク部材にて、上側軸部との間に第1回動係止部材の一部を介在させるように設けられた第1軸部とを有し、第1リンク部材の上側軸部を第1回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を係止部材の第1摺動係止部に摺動係止し、第2リンク部材の上側軸部を第2回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を係止部材の第2摺動係止部に摺動係止して、キートップの上下動を案内しつつスイッチ部のスイッチング動作を行うキースイッチを備え、文字や記号等を入力するキーボードと、文字や記号等を表示する表示手段と、前記キーボードからの入力データに基づいて前記表示手段に文字や記号等を表示させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】
前記構成を有する請求項6の電子機器では、キーボードに付設されたキースイッチを介して文字、記号等が入力された場合、そのキーボードからの入力データに基づき制御手段による制御下で文字、記号等が表示手段に表示される。このとき、請求項6の電子機器では、請求項3のキースイッチを備えたキーボードを備えており、これより請求項3の場合と同様、第1リンク部材にて、キートップの下面で第1回動係止部材に回動係止される上側軸部との間に第1回動係止部の一部を介在させるように第1軸部が設けられているので、キースイッチのメンテナンス等を行うにつきキートップ上方へ引き上げた場合、かかる引き上げ力は、第1軸部が上側軸部と協働して第1回動係止部材の一部を挟持するように作用する。これに基づき、第1リンク部材の上側軸部と第1回動係止部材との間でキートップ側にて発生する保持力は、第1リンク部材及び第2リンク部材の各下側軸部と係止部材における第1摺動係止部及び第2摺動係止部との間で係止部材側にて発生する保持力よりも大きくなる。このとき、第1リンク部材と第2リンク部材とは、その上側端部で互いに係合されているので、かかる係合関係により第2リンク部材は第1リンク部材と一体に移動しようとする。
【0025】
従って、キートップを引き上げた場合においても、係止部材側に第1リンク部材及び第2リンク部材を残した状態でキートップだけが外れてしまうことはなく、キートップと各リンク部材とは常に一体に取り外すことが可能となる。これより、キースイッチの再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能となるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るキースイッチ装置、キーボード及び電子機器について、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る電子機器の一種であるノート型パーソナルコンピュータについて図1(A)、(B)に基づき説明する。図1はノート型パーソナルコンピュータを示し、図1(A)はノート型パーソナルコンピュータの斜視図、図1(B)はノート型パーソナルコンピュータの電気的構成を示すブロック図である。
【0027】
図1(A)において、ノート型パーソナルコンピュータ100は、基本的に、各種演算処理を行うCPU101を内蔵した本体部102、及び、本体部102に対して開閉可能に支持されたディスプレイ103から構成されている。ここに、ディスプレイ103は、本体部102の連結部104にて回動可能に支持されており、これより本体部102に対して開閉可能に構成されている。本体部102には、複数のキースイッチ装置1が配設されてなるキーボード105が設けられている。
【0028】
また、図1(B)において、CPU101には、パーソナルコンピュータ100の各部を制御するためのプログラムが記憶されたROM106、各種データを記憶するためのRAM107がバス108を介して接続されている。また、CPU101には、バス108を介して入出力インターフェース109が接続されており、この入出力インターフェース109には、前記ディスプレイ103、キーボード105、文書や表計算等のプログラムが記憶されたハードディスク装置110が接続されている。前記CPU101は、キーボード105からの入力データに基づいて、文書作成や表計算等のプログラムをハードディスク装置110から読み込んで実行したり、ディスプレイ103に文字や記号等を表示する。
【0029】
次に、前記ノート型パーソナルコンピュータ100のキーボード105に付設されている第1実施形態に係るキースイッチ装置の概略構成について図2に基づき説明する。図2はキースイッチ装置の分解斜視図である。
【0030】
先ず、図2において、キースイッチ装置1は、基本的に、キートップ2、一対の第1リンク部材3と第2リンク部材4とからなりキートップ2の上下動を案内する案内支持部材5、及び、案内支持部材5の下方にて支持プレート6上に配置されたメンブレンスイッチシート7(図5参照)から構成されている。
【0031】
ここに、キートップ2はABS樹脂等から成形されており、その表面上には印刷等により文字、数字等のキャラクタが形成されている。キートップ2の裏面には、第1リンク部材3に対応して2つの回動係止部8、8が一体に形成されており、また、第2リンク部材4に対応して2つの回動係止部9、9が一体に形成されている。各回動係止部8、9には、それぞれ係止溝8A、9Aが設けられている。各回動係止部8の係止溝8Aは、第1リンク部材3の上側軸部21(後述する)を回動可能に係止し、また、各回動係止部9の係止溝9Aは、第2リンク部材4の上側軸部21(後述する)を回動可能に係止する。更に、キートップ2の裏面側には、図5に示すように、凹部50が設けられている。かかる凹部50は、後述する第1リンク部材3及び第2リンク部材4の上端部が当接される部分であり、キートップ2の非押下状態に対応して第1リンク部材3、第2リンク部材4を安定的に位置決めする作用を行う。尚、本実施形態においては回動係止部8、9はキートップ2と一体に形成されているが、これに限定されることなくキートップ2と別体に形成されていてもよい。
【0032】
また、案内支持部材5は、第1リンク部材3と第2リンク部材4とを相互に組み合わせてなり、第1リンク部材3及び第2リンク部材4は相互に類似した構成を有している。尚、各第1リンク部材3、第2リンク部材4の詳細な構成については後述する。
【0033】
更に、案内支持部材5の下方には、図5に示すように、アルミニウム、鉄等から形成された金属薄板からなる支持プレート6上に載置されたメンブレンスイッチシート7が設けられている。メンブレンスイッチシート7は、所謂、銅箔、導電性塗料等から固定電極パターンを含むスイッチ回路パターンが形成された下側フィルムシートと、同様に下面に可動電極パターンが形成された上側フィルムシートとの間に、固定電極パターンと可動電極パターンとに対応してスイッチング孔が設けられたフィルムスペーサを介在させた三層構造を有している。かかるメンブレンスイッチシートの構成は公知であり、特願平2000−99148号の明細書、図面に記載した構成と同一の構成を有しているので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0034】
ここに、上側スイッチシート上には、金属、樹脂等から形成された2つのチップ状の係止部材10が可動電極パターンの両側で接着剤により接着固定されている。各係止部材10は同一の構成を有しており、中央部の接着固定部10Bの両側には、長孔状の係止溝10Aが形成されている。また、各係止溝10Aの外側には、それぞれ接着固定部10Cが設けられている。各係止部材10は、キートップ2の中心から外れたキートップ2の側縁下方に配置されている。
【0035】
各係止溝10Aには、第1リンク部材3の下側軸部22、及び、第2リンク部材4の下側軸部22が摺動可能に係止される。ここに、壁部10Dは、後述するようにキートップ2の非押下状態で第1リンク部材3の下側軸部22及び第2リンク部材4の下側軸部22が当接し、キートップ2を非押下位置に規制する作用を行う。
【0036】
また、各係止部材10において、各係止溝10Aの近傍で内方側端縁には、壁部材31が一体形成されている。各壁部材31は、図2に示すように、湾曲する軸規制面31Aを有しており、かかる壁部材31の軸規制面31Aには、後述する第1リンク部材3及び第2リンク部材4の板状体18に形成された規制突起30が常時当接している。尚、前記係止部材10及び壁部材31は、金属薄板からなる支持プレート6から打抜加工、プレス加工を行うことによって支持プレート6と一体に形成することも可能である。
【0037】
前記メンブレンスイッチシート7の上側フィルムシートの上面に各係止部材10を接着固定する構成については、特願平11−32608号の明細書、図面に記載された構成と同一であり、その詳細な説明については特願平11−32608号の明細書、図面を参照することとして、ここではその説明を省略する。
【0038】
次に、案内支持部材5を構成する2つの第1リンク部材3、第2リンク部材4の詳細な構成について図2及び図3に基づき説明する。ここに、第1リンク部材3と第2リンク部材4とは、若干異なる構成を有している。図3は第1リンク部材3、第2リンク部材4の平面図及び側面図である。
【0039】
図2、図3において、第1リンク部材3は、一対の板状体18、18、各板状体18を連結する連結部19、及び、連結部19の基部近傍位置にて板状体18の一端部から内方に向かって延出形成された延出部20をポリアセタール樹脂等から一体に形成することにより構成される。各板状体18の一端側(図2にて上側端、図3にて右側端)の近傍位置には、上側軸部21が外側に向かって延設されており、また、各板状体18の他端側(図2にて下側端、図3にて左側端)には、下側軸部22が外側に向かって延出されている。各上側軸部21は、前記したキートップ2の回動係止部8の係止溝8Aに回動可能に係止され、また、各下側軸部22は、メンブレンスイッチシート7の上側フィルムシートの表面に接着固定された係止部材10の係止溝10Aに摺動可能に係止される。
【0040】
前記延出部20の外側端部には、第1カム部24Aが一体に形成されている。第1カム部24Aには、図3(B)の側面図に示すように、下方にカム面25Aが形成されている。かかるカム面25Aとカム面25Aに連続する面との境界部には、カム頂点27Aが存在している。ここに、カム面25Aは、図5からも明らかなように、キートップ2の非押下位置に対応している。尚、図3(B)には示されていないが、第1カム部24Aにおいて、カム頂点27Aに隣接してカム凹部27Bが設けられている(図3(B)における第2リンク部材4参照)。この点で、第1カム部24Aの構成は、後述する第2リンク部材4の第2カム部24Bと同一構成を有する。
【0041】
また、各板状体18において、上側軸部21よりも端部側(図2、図3における右端側)には、ギア歯部28が設けられている。ギア歯部28は、1つのギア歯28A又は2つのギア歯28Bを有している。因みに、図3(B)において、一方の側(図3(A)の下側)の板状体18のギア歯部28には2つのギア歯28Bが形成されており、他方の側(図3(A)の上側)の板状体18のギア歯部28には1つのギア歯28Aが形成されている。尚、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各ギア歯部28は、相互に噛合しており、キートップ2の上下動を行う際に第1リンク部材3と第2リンク部材4とを同期して作動させる作用を行う。
【0042】
更に、一方の板状体18(図3(A)では下側の板状体18)の内壁からは、各板状体18間の距離の略中央まで延びる樹脂弾性片23が一体に形成されており、係る樹脂弾性片23の下端には、スイッチ押圧部26が設けられている。樹脂弾性片23のスイッチ押圧部26は、後述するように、キートップ2を押下した際にメンブレンスイッチシート7の上側スイッチシートにおける可動電極パターンを上側から弾性的に押圧し、下側フィルムシートの固定電極パターンとの間でスイッチング動作を行うものである。
【0043】
また、第1リンク部材3の各板状体18の側面からは、規制突起30が、外側に向かって延出形成されている。かかる規制突起30は、前記したように、係止部材10に形成された壁部材31の軸規制面31Aに常時当接している。
【0044】
更に、第1リンク部材3の各板状体18の側面からは挟持軸60が、外側に向かって延出形成されている。かかる挟持軸60は、後述するように、キートップ2の非押下状態において上側軸部21との間に回動係止部8の外壁部8Bを介在させるように、且つ、回動係止部8の外壁部8Bに当接するように配置されており、キースイッチ装置1のメンテナンス等を行うにつきキートップ2を上方に引き上げる場合に、上側軸部21と協働して回動係止部8の外壁部8Bを挟持する作用を行う。
【0045】
続いて、第2リンク部材4の構成について図2乃至図4に基づき説明する。図4はトーションスプリングの平面図である。尚、第1リンク部材3における部材と同一の部材については同一の番号を付して説明する。
【0046】
これらの各図において、第2リンク部材4は、一対の板状体18、18、各板状体18を連結する連結部19、及び、一方の板状体18の一端部(図3における下側板状体18の左側端部)から内方に向かって片持ち梁状に延出形成された片持ち梁部材32をポリアセタール樹脂等から一体に形成することにより構成される。各板状体18の一端側(図2にて上側端、図3にて左側端)の近傍位置には、上側軸部21が外側に向かって延設されており、また、各板状体18の他端側(図2にて下側端、図3にて右側端)には、下側軸部22が外側に向かって延出されている。各上側軸部21は、前記したキートップ2の回動係止部9の係止溝9Aに回動可能に係止され、また、各下側軸部22は、メンブレンスイッチシート7の上側フィルムシートの表面に接着固定された係止部材10の係止溝10Aに摺動可能に係止される。
【0047】
前記片持ち梁部材32の外側端部には、第2カム部24Bが一体に形成されている。第2カム部24Bには、図3(B)の側面図に示すように、下方にカム面25Aが形成されている。かかるカム面25Aとカム面25Aに連続する面との境界部には、第1リンク部材3のカム頂点27Aが回動可能に当接するカム凹部27Bが存在している。ここに、カム面25Aは、図5からも明らかなように、第1リンク部材3のカム面25Aと協働してキートップ2の非押下位置に対応している。尚、図3(B)の側面図には示されていないが、第2カム部24Bにおいて、カム凹部27Bに隣接してカム頂点27Aが設けられている(図3(B)における第1リンク部材3参照)。この点で、第2カム部24Bの構成は、前記した第1リンク部材3の第1カム部24Aと同一構成を有する。
【0048】
また、各板状体18において、上側軸部21よりも端部側(図2、図3における左端側)には、ギア歯部28が設けられている。ギア歯部28は、1つのギア歯28A又は2つのギア歯28Bを有している。因みに、図3(B)において、一方の側(図3(A)の下側)の板状体18のギア歯部28には1つのギア歯28Aが形成されており、他方の側(図3(A)の上側)の板状体18のギア歯部28には2つのギア歯28Bが形成されている。
【0049】
更に、第2リンク部材4の各板状体18の側面からは、規制突起30が、外側に向かって延出形成されている。かかる規制突起30は、前記したように、係止部材10に形成された壁部材31の軸規制面31Aに常時当接している。
【0050】
また、第2リンク部材4の各板状体18の側面からは挟持軸60が、外側に向かって延出形成されている。かかる挟持軸60は、後述するように、キートップ2の非押下状態において上側軸部21との間に回動係止部9の外壁部9Bを介在させるように、且つ、回動係止部9の外壁部9Bに当接するように配置されており、キースイッチ装置1のメンテナンス等を行うにつきキートップ2を上方に引き上げる場合に、上側軸部21と協働して回動係止部9の外壁部9Bを挟持する作用を行う。
【0051】
また、連結部19、各板状体18及び片持ち梁部材32によって囲まれる領域は、図4に示すトーションスプリング33を配置するスプリング配置部34を構成する。ここに、トーションスプリング33は、図4に示すように、第1腕部33Aと第2腕部33Bとの間にコイル部33Cを有し、片持ち梁部材32を図3における左側に向かって弾性的に付勢する。そして、スプリング配置部34において、一方の板状体18の内壁面に形成されたU字状の壁部35(図2参照)を有する第1保持部36、連結部19にて片持ち梁部材32に対向して形成された3つの固定片37を有する第2保持部38、及び、各固定片37に対向して片持ち梁部材32の内側面に形成された2つの固定片39を有する第3保持部40が、設けられている。
【0052】
ここに、第1保持部36の壁部35は、そのU字溝内でトーションスプリング33の第1腕部33Aの端部を移動可能に保持する。第2保持部38の各固定片37は、第2腕部33Bを固定的に保持する。第3保持部40における各固定片39は、第1腕部33Aを固定的に保持する。
【0053】
かかる構成において、後述するように、キートップ2を押下した際には、その押下に基づく押下力が、相互に当接している第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bに作用する。このとき、第1リンク部材3において延出部20は弾性変形することはなく、第1カム部24Aはその位置に保持されたままであるが、片持ち梁部材32は変形するので第2カム部24Bは、トーションスプリング33の付勢力に抗して図3における右側に移動する。この状態で、トーションスプリング33の第1腕部33Aは第3保持部40の各固定片39を介して保持され、且つ、第2腕部33Bは第2保持部38の各固定片37を介して固定的に保持されており、第1腕部33Aの端部は片持ち梁部材32の変形に対応して第1保持部36の壁部35のU字溝内で移動可能であることから、片持ち梁部材32の変形に基づく第2カム部24Bの図3における右側への移動に際して、第1腕部33Aの端部が壁部35のU字溝内で移動することにより対応している。このように、トーションスプリング33は、第1カム部24Aと第2カム部24Bとが当接する方向に片持ち梁部材32を常時付勢している。従って、第1カム部24Aと第2カム部24Bとを相互に当接させる弾性力は、トーションスプリング33にて発現させればよく、これより片持ち梁部材32に弾性力を負担させる必要はない。この結果、片持ち梁部材32を樹脂材料により低いコストで且つ比較的柔軟に形成することが可能となることから、長期に渡ってスイッチ操作を行った場合においても片持ち梁部材32にクリープが発生する虞は殆どなく、長期に渡り安定したスイッチ動作を保証することができる。
【0054】
次に、前記第1実施形態に係るキースイッチ装置1の動作について図5に基づき説明する。図5はキートップ2の非押下状態からキートップ2を押下してスイッチング動作を行うに至る一連の動作を第1リンク部材3、第2リンク部材4の動きに着目して模式的に示す説明図である。
【0055】
図5において、先ず、キートップ2を押下していない非押下状態においては、キートップ2は図5(A)に示すように非押下位置に保持されている。この状態で、第1リンク部材3の第1カム部24Aにおけるカム面25A、及び、第2リンク部材4の第2カム部24Bにおけるカム面25Aは、相互に当接した当接状態にあり、かかる当接状態においてトーションスプリング33の付勢力は各カム面25Aが相互に当接する方向に作用している。これにより、図5(A)に示すように、第1リンク部材3の下側軸部22は係止部材10における係止溝10Aの壁部10Dの内壁面に当接し、また、第2リンク部材4の下側軸部22は、同様に、係止部材10における係止溝10Aの壁部10Dの内壁面に当接しており、よってキートップ2は非押下位置に安定的に保持されている。
【0056】
また、各カム面25Aが当接している当接状態においては、トーションスプリング33の付勢力は各カム面25Aが相互に当接する方向に作用していることから、非押下位置に保持されたキートップ2が水平方向に移動してしまうことはなく、これよりキートップ2のガタツキを防止することができる。このとき、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各板状体18に形成した規制突起30は、壁部材31の軸規制面31Aの上側に当接されている。更に、第1リンク部材3において、上側軸部21と挟持軸60との間には、回動係止部8の外壁部8Bが介在されており、挟持軸60は回動係止部8の外壁部8Bの外周面に当接している。同様に、第2リンク部材4において、上側軸部21と挟持軸60との間には、回動係止部9の外壁部9Bが介在されており、挟持軸60は回動係止部9の外壁部9Bの外周面に当接している。
【0057】
そして、キートップ2の押下を開始すると、キートップ2の押下に従って第1リンク部材3の上側軸部21は回動係止部8の係止溝8A内で図5における時計方向に回動するとともに、第2リンク部材4の上側軸部21は回動係止部9の係止溝9A内で図5における反時計方向に回動する。同時に、第1リンク部材3の下側軸部22は係止部材10の係止溝10A内で図5における左方向に摺動するとともに、第2リンク部材4の下側軸部22は係止部材10の係止溝10A内で図5における右方向に摺動する。このとき、各規制突起30は、壁部材31の軸規制面31Aの湾曲面に沿って当接しながら案内される。従って、規制突起30と壁部材31の軸規制面31Aとの協働作用に基づき、キートップ2の水平方向への移動を規制することが可能となる。また、第1リンク部材3の第1カム部24Aのカム面25Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bのカム面25Aとは、次第に離間していき、第1カム部24Aのカム頂点27Aと第2カム部24Bのカム凹部27Bとが当接するようになる。この状態が図5(B)に示されている。このとき、カム頂点27Aとカム凹部27Bとは、相互に位置決め作用を有しているので、相互にずれてしまうことは全くなく、各第1カム部24A及び第2カム部24Bを完全に同期させることができる。
【0058】
尚、第1リンク部材3及び第2リンク部材4において、挟持軸60は、図5(A)に示すように、上側軸部21の斜め下方位置に配置されており、従って、キートップ2の押下に伴って各リンク部材3、4の傾斜角度が小さくなって水平状態に近づく程、キートップ2の非押下位置で回動係止部8、9の外壁部8B、9Bと当接していた挟持軸60は、図5(B)に示すように、各外壁部8B、9Bから若干離間する。
【0059】
更にキートップ2を押下していくと、図5(C)に示す状態に至る。そして、第1リンク部材3の樹脂弾性片23に形成されたスイッチ押圧部26が、メンブレンスイッチシート7の上側フィルムシートを押圧する。これにより、上側フィルムシートの下面に形成された可動電極パターンが、フィルムスペーサのスイッチング孔を介して下側フィルムシートの固定電極パターンと接触し、所定のスイッチング動作が行われる。このとき、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各下側軸部22は、図5(C)に示すように、係止溝10A内で壁部10Dとは反対側の壁面に当接される。
【0060】
また、樹脂弾性片23は、図5(C)に示す状態から更にキートップ2が押下された場合に弾性変形されることから、樹脂弾性片23がキートップ2の移動量を吸収して、所謂、キートップ2のオーバートラベルを実現することができる。
【0061】
更に、キートップ2を押下した図5(C)に示す状態では、第1リンク部材3及び第2リンク部材4において、挟持軸60は、上側軸部21の斜め上方位置にあり、このとき、上側軸部21と挟持軸60との間の距離は、図5(A)の場合と同様となり、これより挟持軸60は上側軸部21との間に介在する回動係止部8、9の外壁部8B、9Bの外周面と当接する。
【0062】
上記したところから明らかなように、第1リンク部材3及び第2リンク部材4における挟持軸60は、キートップ2の押下動作上何ら支障となることはない。
【0063】
前記のようにスイッチング動作を行った後キートップ2の押下を解除すると、キートップ2は、第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bとの間の相互作用、及び、トーションスプリング33による付勢力の協働により、前記した動作と逆の動作を行い、図5(A)に示す非押下位置まで復帰する。
【0064】
前記したキートップの押下操作の間において、トーションスプリング33の作用について説明すると、先ず、図5(A)に示すキートップ2の非押下位置においては、トーションスプリング33は、第1カム部24Aと第2カム部24Bとが当接する方向に片持ち梁部材32を常時付勢しており、かかるトーションスプリング33の付勢力に基づき第1カム部24Aと第2カム部24Bにおける各カム面25Aが相互に当接してキートップ2を非押下位置に保持している。このとき、トーションスプリング33の第1腕部33Aは、図2に示すように、壁部35のU字溝の端部(閉塞部)に当接している。
【0065】
そして、キートップ2を押下した際には、その押下に基づく押下力が、相互に当接している第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bに作用する。このとき、第1リンク部材3において延出部20は弾性変形することはなく、第1カム部24Aはその位置に保持されたままであるが、片持ち梁部材32は変形するので、第2カム部24Bはトーションスプリング33の付勢力に抗して図3における右側に移動する。この状態で、トーションスプリング33の第1腕部33Aは第3保持部40の各固定片39を介して保持され、且つ、第2腕部33Bは第2保持部38の各固定片37を介して固定的に保持されており、第1腕部33Aの端部は片持ち梁部材32の変形に対応して第1保持部36の壁部35のU字溝の開放側へ移動する。
【0066】
キートップ2の押下を解除すると、トーションスプリング33の第1腕部33Aは、その弾性力に基づき壁部35の開放側からU字溝の端部側に移動し、最終的に、U字溝の端部に当接係止する。
【0067】
また、キースイッチ装置1のメンテナンス等を行う場合には、キースイッチ装置1からキートップ2を取り外して行うことが多いが、かかる場合キートップ2を取り外すべく上方に引き上げる。このとき、第1リンク部材3にてキートップ2の回動係止部8に回動可能に係止される上側軸部21との間に回動係止部8の外壁部8Bの一部を介在させるように挟持軸60が設けられるとともに、第2リンク部材4にてキートップ2の回動係止部9に回動可能に係止される上側軸部21との間に回動係止部9の外壁部9Bを介在させるように挟持軸60が設けられているので、キースイッチ装置1のメンテナンス等を行うにつきキートップ2を上方へ引き上げた場合、かかる引き上げ力は、挟持軸60が上側軸部21と協働して回動係止部8の外壁部8Bを挟持するように作用し、また、挟持軸60が上側軸部21と協働して回動係止部9の外壁部9Bを挟持するように作用する。これに基づき、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各上側軸部21と回動係止部8、9との間でキートップ2側にて発生する保持力は、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各下側軸部22と係止部材10における各摺動溝10Aとの間で係止部材10側にて発生する保持力よりも大きくなる。
【0068】
従って、キートップ2を引き上げた場合においても、係止部材10側に第1リンク部材3及び第2リンク部材4を残した状態でキートップ2だけが外れてしまうことはなく、キートップ2と各リンク部材3、4とは常に一体に取り外すことが可能となる。これにより、キースイッチ装置1の再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能となるものである。
【0069】
また、キートップ2の非押下状態において、挟持軸60は回動係止部8の外壁部8Bに当接されるとともに、第2リンク部材4の挟持軸60が回動係止部9の外壁部9Bに当接されていることから、キートップ2を上方へ引き上げた際に発生する引き上げ力は、挟持軸60が上側軸部21と協働して回動係止部8の外壁部8Bを挟持するように更に大きく作用し、また、挟持軸60が上側軸部21と協働して回動係止部9の外壁部9Bを挟持するように更に大きく作用する。これに基づき、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各上側軸部21と回動係止部8、9との間でキートップ2側にて発生する保持力を、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各下側軸部22と係止部材10における各摺動溝10Aとの間で係止部材10側にて発生する保持力よりも更に大きくすることができ、この結果、キートップ2を引き上げた場合においても、係止部材10側に第1リンク部材3及び第2リンク部材4を残した状態でキートップ2だけが外れてしまうこと確実に防止することができる。
【0070】
以上詳細に説明した通り第1実施形態に係るキースイッチ装置1では、第2リンク部材4の第2カム部24Bを、第2リンク部材4から片持ち梁状に延出された片持ち梁部材32により支持するとともに、第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2カム部24Bとが相互に当接する方向に片持ち梁部材32をトーションスプリング33により付勢するように構成したので、第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bとの当接状態、及び、片持ち梁部材32を付勢するトーションスプリング33の協働により、キートップ2を上方へ付勢して非押下位置に保持し、また、押下解除時にキートップ2を非押下位置に復帰させることが可能となる。従って、ラバースプリングや複雑な付勢機構を使用することなくキースイッチ装置1を構成してコストの低減を図ることが可能となる。また、第1カム部24Aと第2カム部24Bとは、トーションスプリング33を介して片持ち梁部部材32を付勢することにより、常時当接されており、キートップ2の上下動に対応して当接位置が変化するので、第1カム部24A及び第2カム部24Bの形状を必要に応じて変化させることにより、キー操作時に発生するクリック感を自在に設計することが可能となる。
【0071】
また、トーションスプリング33を介して片持ち梁部材32を弾性的に付勢することにより、片持ち梁部材32に支持された第2カム部24Bを第1カム部24Aに当接させるようにしているので、第1カム部24Aと第2カム部24Bとを相互に当接させる弾性力は、トーションスプリング33にて発現させればよく、従って、片持ち梁部材32に弾性力を負担させる必要はない。これより、片持ち梁部材32を樹脂材料により低いコストで且つ比較的柔軟に形成することが可能となることから、長期に渡ってスイッチ操作を行った場合においても片持ち梁部材32にクリープが発生する虞は殆どなく、長期に渡り安定したスイッチ動作を保証することが可能となる。
【0072】
また、第2リンク部材4に、トーションスプリング33を配置するスプリング配置部34が設けられていることから、トーションスプリング33を第2リンク部材4に一体に組み込むことが可能となり、結果的にキースイッチ装置1全体のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0073】
更に、第1カム部24Aと第2カム部24Bとを当接させる付勢部材として第1腕部33A及び第2腕部33Bを有するトーションスプリング33を使用し、第1腕部33Aをスプリング配置部34の第1保持部36の壁部35を介し、第2腕部33Bを第2保持部38の固定片37を介して保持し、トーションスプリング33において相互に付勢力を発現する第1腕部33Aと第2腕部33Bを保持する簡単な構成により、各腕部33A、33B間で生じる付勢力を効率的に片持ち梁部材32に伝達することが可能となる。
【0074】
また、第1保持部36の壁部35におけるU字溝にて第1腕部33Aを移動可能に保持し、第2保持部38の各固定片37にて第2腕部33Bを固定的に保持し、トーションスプリング33にて発生する付勢力は、片持ち梁部材32に当接する第1腕部33Aから片持ち梁部材32に伝達されることとなり、このとき、第1腕部33Aは第1保持部36の壁部35のU字溝にて移動可能に保持されているので、キートップ2の押下操作時に第1腕部33Aは、第1カム部24Aと第2カム部24Bとの間に発生する当接力に起因する反力に対応して第1保持部36にてフレキシブルに移動しつつ第1カム部24Aと第2カム部24Bとを常時当接させることが可能となる。
【0075】
更に、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各板状体18の側面から突出形成された規制突起30、及び、係止部材10における各係止溝10Aの近傍で内方側端縁にて一体形成された湾曲状の軸規制面31Aを有する壁部材31を設けたので、規制突起30と壁部材31の軸規制面31Aとの協働作用に基づいてキートップの水平方向への移動を規制することができる。また、押下途中におけるキートップ2の水平方向への移動を規制するについて、比較的高さの大きい案内壁や位置決め部材等を全く必要とすることはなく、従って、簡単な構成を採用することによりコストの低減を図ることが可能となる。
【0076】
また、キースイッチ装置1のメンテナンス等を行う場合には、キースイッチ装置1からキートップ2を取り外して行うことが多いが、かかる場合キートップ2を取り外すべく上方に引き上げる。このとき、第1リンク部材3にてキートップ2の回動係止部8に回動可能に係止される上側軸部21との間に回動係止部8の外壁部8Bの一部を介在させるように挟持軸60が設けられるとともに、第2リンク部材4にてキートップ2の回動係止部9に回動可能に係止される上側軸部21との間に回動係止部9の外壁部9Bを介在させるように挟持軸60が設けられているので、キースイッチ装置1のメンテナンス等を行うにつきキートップ2を上方へ引き上げた場合、かかる引き上げ力は、挟持軸60が上側軸部21と協働して回動係止部8の外壁部8Bを挟持するように作用し、また、挟持軸60が上側軸部21と協働して回動係止部9の外壁部9Bを挟持するように作用する。これに基づき、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各上側軸部21と回動係止部8、9との間でキートップ2側にて発生する保持力は、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各下側軸部22と係止部材10における各摺動溝10Aとの間で係止部材10側にて発生する保持力よりも大きくなる。
【0077】
従って、キートップ2を引き上げた場合においても、係止部材10側に第1リンク部材3及び第2リンク部材4を残した状態でキートップ2だけが外れてしまうことはなく、キートップ2と各リンク部材3、4とは常に一体に取り外すことが可能となる。これより、キースイッチ装置1の再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能となるものである。
【0078】
また、キートップ2の非押下状態において、挟持軸60は回動係止部8の外壁部8Bに当接されるとともに、第2リンク部材4の挟持軸60が回動係止部9の外壁部9Bに当接されていることから、キートップ2を上方へ引き上げた際に発生する引き上げ力は、挟持軸60が上側軸部21と協働して回動係止部8の外壁部8Bを挟持するように更に大きく作用し、また、挟持軸60が上側軸部21と協働して回動係止部9の外壁部9Bを挟持するように更に大きく作用する。これに基づき、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各上側軸部21と回動係止部8、9との間でキートップ2側にて発生する保持力を、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各下側軸部22と係止部材10における各摺動溝10Aとの間で係止部材10側にて発生する保持力よりも更に大きくすることができ、この結果、キートップ2を引き上げた場合においても、係止部材10側に第1リンク部材3及び第2リンク部材4を残した状態でキートップ2だけが外れてしまうことを確実に防止することができる。
【0079】
続いて、第2実施形態に係るキースイッチ装置について図6に基づき説明する。ここに、第2実施形態に係るキースイッチ装置は、基本的に、前記第1実施形態に係るキースイッチ装置1と同一の構成を有しており、第1実施形態に係るキースイッチ装置1では、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の双方に挟持軸60を形成し、キートップ2の非押下状態において、第1リンク部材3の上側軸部21と挟持軸60との間に回動係止部8の外壁部8Bを介在させるとともに、第2リンク部材4の上側軸部21と挟持軸60との間に回動係止部9の外壁部9Bを介在させるように構成しているが、第2実施形態に係るキースイッチ装置では、第2リンク部材4においてのみ挟持軸60を形成し、かかる挟持軸60と上側軸部21との間に回動係止部9の外壁部9Bを介在させるように構成している点で第1実施形態とは異なるだけである。従って、以下の説明においては、第1実施形態のキースイッチ装置1における部材と同一部材については同一の符号付して説明し、また、第2実施形態に特有の構成に着目して説明することとする。尚、図6はキートップが非押下状態にある第2実施形態に係るキースイッチ装置を模式的に示す説明図である。
【0080】
図6において、キートップ2の回動係止部8における外壁部8Bの外側(図6における左側)には、外壁部8Bの下端側からキートップ2の裏面に近づくに従って除々に拡がるテーパ部8Cが一体に形成されており、かかるテーパ部8Cに基づき外壁部8Bは、その下端側からキートップ2の裏面側に近づくに従って除々に幅広となって剛性が大きくされている。
【0081】
また、前記第1実施形態の場合と同様、第2リンク部材4の各板状体18の側面からは挟持軸60が、外側に向かって延出形成されている。かかる挟持軸60は、後述するように、キートップ2の非押下状態において上側軸部21との間に回動係止部9の外壁部9Bを介在させるように、且つ、回動係止部9の外壁部9Bに当接するように配置されており、キースイッチ装置1のメンテナンス等を行うにつきキートップ2を上方に引き上げる場合に、上側軸部21と協働して回動係止部9の外壁部9Bを挟持する作用を行う。
【0082】
更に、前記第1実施形態の場合と同様、キートップ2の非押下状態において、第1リンク部材3におけるギア歯部28の1つのギア歯28Aと第2リンク部材4におけるギア歯部28の2つのギア歯28B、及び、第1リンク部材3におけるギア歯部28の2つのギア歯28Bと第2リンク部材4におけるギア歯部28の1つのギア歯28Aとは、相互に噛合している。因みに、図6においては、第1リンク部材3におけるギア歯部28の2つのギア歯28Bと第2リンク部材4におけるギア歯部28の1つのギア歯28Aとが噛合している状態が示されている。より詳細には、第1リンク部材3の2つのギア歯28Bの内下側のギア歯28Bと第2リンク部材4の1つのギア歯28Aとが、当接点Pで当接している。
【0083】
前記した第2実施形態に係るキースイッチ装置1のメンテナンス等を行うにつきキートップ2を上方に引き上げると、第2リンク部材4にてキートップ2の回動係止部9に回動可能に係止される上側軸部21との間に回動係止部9の外壁部9Bを介在させるように挟持軸60が設けられているので、キートップ2を上方へ引き上げる引き上げ力は、挟持軸60が上側軸部21と協働して回動係止部9の外壁部9Bを挟持するように作用する。これに基づき、第2リンク部材4の上側軸部21と回動係止部9との間でキートップ側にて発生する保持力は、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各下側軸部22と係止部材10における各摺動溝10Aとの間で係止部材10側にて発生する保持力よりも大きくなる。このとき、キートップの上方引き上げ力に基づき回動係止部9の外壁部9Bは、上側軸部21と挟持軸60とにより挟持されることから、第2リンク部材4はキートップ2側にロックされた状態となり、また同時に、第1リンク部材3の2つのギア歯28Bの内下側のギア歯28Bと第2リンク部材4の1つのギア歯28Aとが当接点Pで当接していることから、キートップ2の上方引き上げ力は、回動係止部8の内側壁部8Dを当接点Pに向かって押圧するように作用する。これにより、第1リンク部材3は、キートップ2を上方へ引き上げようとした際に、第2リンク部材4と一体に移動しようとする。
【0084】
従って、キートップ2を引き上げた場合においても、係止部材10側に第1リンク部材3及び第2リンク部材4を残した状態でキートップ2だけが外れてしまうことはなく、キートップ2と第1リンク部材3及び第2リンク部材4とを常に一体に取り外すことが可能となる。これより、キースイッチ装置1の再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能となるものである。
【0085】
また、キートップ2の回動係止部8における外壁部8Bの外側(図6における左側)には、外壁部8Bの下端側からキートップ2の裏面に近づくに従って除々に拡がるテーパ部8Cが一体に形成されており、かかるテーパ部8Cに基づき外壁部8Bは、その下端側からキートップ2の裏面側に近づくに従って除々に幅広となって剛性が大きくされているので弾性変形し難くなり、前記したようにキートップ2を上方へ引き上げる際に、第1リンク部材3の上側軸部21は、回動係止部8から抜け難くすることができる。これにより、キートップ2を引き上げた場合においても、キートップ2と第1リンク部材3及び第2リンク部材4とを一体に取り外すことを、更に確実に行うことができる。
【0086】
更に、キートップ2の非押下状態において、第2リンク部材4の挟持軸60は回動係止部9の外壁部9Bに当接されていることから、キートップ2を上方へ引き上げた際に発生する引き上げ力は、挟持軸60が上側軸部21と協働して回動係止部9の外壁部9Bを挟持するように更に大きく作用する。これに基づき、第2リンク部材4の上側軸部21と回動係止部9との間でキートップ2側にて発生する保持力を、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各下側軸部22と係止部材10における各摺動溝10Aとの間で係止部材10側にて発生する保持力よりも更に大きくすることができ、この結果、キートップ2を引き上げた場合においても、係止部材10側に第1リンク部材3及び第2リンク部材4を残した状態でキートップ2だけが外れてしまうこと確実に防止することができる。
【0087】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、上記第1及び第2実施形態では、本発明をノート型パーソナルコンピュータに適応したが、タイプライタやワードプロセッサ等のキースイッチ装置を備えた電子機器に本発明を適応することができることはいうまでもない。
【0088】
また、前記実施形態では、押下途中におけるキートップ2の水平方向への移動を規制について、移動規制機構を係止部材10と各リンク部材3、4との間に設ける構成としたが、キートップ2と各リンク部材3、4との間に移動規制機構を設けるように構成してもよい。
【0089】
更に、前記実施形態では、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の上側軸部21をキートップ2の裏面で回動可能に係止し、下側軸部22を係止部材10の係止溝10Aにて摺動可能に係止するキースイッチ装置1について本発明の移動規制機構を具現化しているが、これらの係止関係が逆の係止関係にあるキースイッチ装置においても同様に実現することができることは勿論である。
【0090】
また、本発明は、第1リンク部材3と第2リンク部材4とが相互にX字状に軸支された案内支持部材5についても同様に実現することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明した通り請求項1のキースイッチ装置では、第1リンク部材にて、キートップの下面で第1回動係止部材に回動係止される上側軸部との間に第1回動係止部の一部を介在させるように第1軸部が設けられるとともに、第2リンク部材にて、キートップの下面で第2回動係止部材に回動係止される上側軸部との間に第2回動係止部材の一部を介在させるように第2軸部が設けられているので、キースイッチのメンテナンス等を行うにつきキートップ上方へ引き上げた場合、かかる引き上げ力は、第1軸部が上側軸部と協働して第1回動係止部材の一部を挟持するように作用し、また、第2軸部が上側軸部と協働して第2回動係止部材の一部を挟持するように作用する。これに基づき、第1リンク部材及び第2リンク部材の各上側軸部と第1回動係止部材及び第2回動係止部材との間でキートップ側にて発生する保持力は、第1リンク部材及び第2リンク部材の各下側軸部と係止部材における第1摺動係止部及び第2摺動係止部との間で係止部材側にて発生する保持力よりも大きくなる。
【0092】
従って、キートップを引き上げた場合においても、係止部材側に第1リンク部材及び第2リンク部材を残した状態でキートップだけが外れてしまうことはなく、キートップと各リンク部材とは常に一体に取り外すことが可能となる。これより、キースイッチの再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能となるものである。
【0093】
また、請求項2に係るキースイッチでは、第1リンク部材の第1軸部が第1回動係止部材の一部に当接されるとともに、第2リンク部材の第2軸部が第2回動係止部材の一部に当接されていることから、キートップ上方へ引き上げた際に発生する引き上げ力は、第1軸部が上側軸部と協働して第1回動係止部材の一部を挟持するように更に大きく作用し、また、第2軸部が上側軸部と協働して第2回動係止部材の一部を挟持するように更に大きく作用する。これに基づき、第1リンク部材及び第2リンク部材の各上側軸部と第1回動係止部材及び第2回動係止部材との間でキートップ側にて発生する保持力を、第1リンク部材及び第2リンク部材の各下側軸部と係止部材における第1摺動係止部及び第2摺動係止部との間で係止部材側にて発生する保持力よりも更に大きくすることができ、この結果、キートップを引き上げた場合においても、係止部材側に第1リンク部材及び第2リンク部材を残した状態でキートップだけが外れてしまうことを確実に防止することができる。
【0094】
更に、請求項3に係るキースイッチでは、第1リンク部材にて、キートップの下面で第1回動係止部材に回動係止される上側軸部との間に第1回動係止部の一部を介在させるように第1軸部が設けられているので、キースイッチのメンテナンス等を行うにつきキートップ上方へ引き上げた場合、かかる引き上げ力は、第1軸部が上側軸部と協働して第1回動係止部材の一部を挟持するように作用する。これに基づき、第1リンク部材の上側軸部と第1回動係止部材との間でキートップ側にて発生する保持力は、第1リンク部材及び第2リンク部材の各下側軸部と係止部材における第1摺動係止部及び第2摺動係止部との間で係止部材側にて発生する保持力よりも大きくなる。このとき、第1リンク部材と第2リンク部材とは、その上側端部で互いに係合されているので、かかる係合関係により第2リンク部材は第1リンク部材と一体に移動しようとする。
【0095】
従って、キートップを引き上げた場合においても、係止部材側に第1リンク部材及び第2リンク部材を残した状態でキートップだけが外れてしまうことはなく、キートップと各リンク部材とは常に一体に取り外すことが可能となる。これより、キースイッチの再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能となるものである。
【0096】
また、請求項4に係るキーボードでは、請求項1又は請求項3のキースイッチを備えていることから、前記請求項1又は請求項3の場合と同様の効果を得ることができる。
【0097】
また、請求項5に係る電子機器では、請求項1のキースイッチを備えたキーボードを備えており、これより請求項1の場合と同様、第1リンク部材にて、キートップの下面で第1回動係止部材に回動係止される上側軸部との間に第1回動係止部の一部を介在させるように第1軸部が設けられるとともに、第2リンク部材にて、キートップの下面で第2回動係止部材に回動係止される上側軸部との間に第2回動係止部材の一部を介在させるように第2軸部が設けられているので、キースイッチのメンテナンス等を行うにつきキートップ上方へ引き上げた場合、かかる引き上げ力は、第1軸部が上側軸部と協働して第1回動係止部材の一部を挟持するように作用し、また、第2軸部が上側軸部と協働して第2回動係止部材の一部を挟持するように作用する。これに基づき、第1リンク部材及び第2リンク部材の各上側軸部と第1回動係止部材及び第2回動係止部材との間でキートップ側にて発生する保持力は、第1リンク部材及び第2リンク部材の各下側軸部と係止部材における第1摺動係止部及び第2摺動係止部との間で係止部材側にて発生する保持力よりも大きくなる。
【0098】
従って、キートップを引き上げた場合においても、係止部材側に第1リンク部材及び第2リンク部材を残した状態でキートップだけが外れてしまうことはなく、キートップと各リンク部材とは常に一体に取り外すことが可能となる。これより、キースイッチの再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能となるものである。
【0099】
更に、請求項6に係る電子機器では、請求項3のキースイッチを備えたキーボードを備えており、これより請求項3の場合と同様、第1リンク部材にて、キートップの下面で第1回動係止部材に回動係止される上側軸部との間に第1回動係止部の一部を介在させるように第1軸部が設けられているので、キースイッチのメンテナンス等を行うにつきキートップ上方へ引き上げた場合、かかる引き上げ力は、第1軸部が上側軸部と協働して第1回動係止部材の一部を挟持するように作用する。これに基づき、第1リンク部材の上側軸部と第1回動係止部材との間でキートップ側にて発生する保持力は、第1リンク部材及び第2リンク部材の各下側軸部と係止部材における第1摺動係止部及び第2摺動係止部との間で係止部材側にて発生する保持力よりも大きくなる。このとき、第1リンク部材と第2リンク部材とは、その上側端部で互いに係合されているので、かかる係合関係により第2リンク部材は第1リンク部材と一体に移動しようとする。
【0100】
従って、キートップを引き上げた場合においても、係止部材側に第1リンク部材及び第2リンク部材を残した状態でキートップだけが外れてしまうことはなく、キートップと各リンク部材とは常に一体に取り外すことが可能となる。これより、キースイッチの再組立を容易にしてメンテナンス等を簡単に行うことが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】パーソナルコンピュータを示し、図1(A)はノート型パーソナルコンピュータの斜視図、図1(B)はノート型パーソナルコンピュータの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係るキースイッチ装置の分解斜視図である。
【図3】第1リンク部材及び第2リンク部材を示す図であり、図3(A)はその平面図、図3(B)はその側面図である。
【図4】トーションスプリングの平面図である。
【図5】キートップの非押下状態からキートップを押下してスイッチング動作を行うに至る一連の動作を第1リンク部材、第2リンク部材の動きに着目して模式的に示す説明図である。
【図6】キートップが非押下状態にある第2実施形態に係るキースイッチ装置を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 キースイッチ装置
2 キートップ
3 第1リンク部材
4 第2リンク部材
5 案内支持部材
6 支持プレート
7 メンブレンスイッチシート
8、9 回動係止部
10 係止部材
10A 係止溝
10B、C 接着固定部
10D 壁部
21 上側軸部
22 下側軸部
24A 第1カム部
24B 第2カム部
32 片持ち梁部材
33 トーションスプリング
33A 第1腕部
33B 第2腕部
34 スプリング配置部
35 壁部
36 第1保持部
37 固定片
38 第2保持部
39 固定片
40 第3保持部
60 挟持軸

Claims (6)

  1. キートップと、
    そのキートップの下方に配設されるとともに、第1摺動係止部と第2摺動係止部とを有する係止部材と、
    前記キートップと係止部材との間に配設され、キートップの下面と係止部材とを連結し、キートップの上下動を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部材とからなる案内支持部材と、
    前記第1リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第1回動係止部材と、第2リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第2回動係止部材とを有し、
    前記第1リンク部材の上側軸部を第1回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を前記係止部材の第1摺動係止部に摺動係止し、第2リンク部材の上側軸部を第2回動係止部にてキートップに回動係止し、その下側軸部を係止部材の第2摺動係止部に摺動係止して、キートップの上下動を案内しつつスイッチ部のスイッチング動作を行うキースイッチであって、
    前記第1リンク部材にて、上側軸部との間に第1回動係止部材の一部を介在させるように設けられた第1軸部と、
    前記第2リンク部材にて、上側軸部との間に第2回動係止部材の一部を介在させるように設けられた第2軸部と
    を備えたことを特徴とするキースイッチ。
  2. 前記第1軸部は第1回動係止部材の一部に当接するとともに、第2軸部は第2回動係止部材の一部に当接していることを特徴とする請求項1記載のキースイッチ。
  3. キートップと、
    そのキートップの下方に配設されるとともに、第1摺動係止部と第2摺動係止部とを有する係止部材と、
    前記キートップと係止部材との間に配設され、キートップの下面と係止部材とを連結するとともに、その上側端部で互いに係合され、キートップの上下動を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部材とからなる案内支持部材と、
    前記第1リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第1回動係止部材と、第2リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第2回動係止部材とを有し、
    前記第1リンク部材の上側軸部を第1回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を前記係止部材の第1摺動係止部に摺動係止し、第2リンク部材の上側軸部を第2回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を係止部材の第2摺動係止部に摺動係止して、キートップの上下動を案内しつつスイッチ部のスイッチング動作を行うキースイッチであって、
    前記第1リンク部材にて、上側軸部との間に第1回動係止部材の一部を介在させるように設けられた第1軸部を備えたことを特徴とするキースイッチ。
  4. 前記請求項1又は請求項3に記載のキースイッチを少なくとも2以上備えたことを特徴とするキーボード。
  5. キートップと、そのキートップの下方に配設されるとともに、第1摺動係止部と第2摺動係止部とを有する係止部材と、キートップと係止部材との間に配設され、キートップの下面と係止部材とを連結し、キートップの上下動を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部材とからなる案内支持部材と、第1リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第1回動係止部材と、第2リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第2回動係止部材と、第1リンク部材にて、上側軸部との間に第1回動係止部材の一部を介在させるように設けられた第1軸部と、第2リンク部材にて、上側軸部との間に第2回動係止部材の一部を介在させるように設けられた第2軸部とを有し、第1リンク部材の上側軸部を第1回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を係止部材の第1摺動係止部に摺動係止し、第2リンク部材の上側軸部を第2回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を係止部材の第2摺動係止部に摺動係止して、キートップの上下動を案内しつつスイッチ部のスイッチング動作を行うキースイッチを備え、文字や記号等を入力するキーボードと、
    文字や記号等を表示する表示手段と、
    前記キーボードからの入力データに基づいて前記表示手段に文字や記号等を表示させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  6. キートップと、そのキートップの下方に配設されるとともに、第1摺動係止部と第2摺動係止部とを有する係止部材と、キートップと係止部材との間に配設され、キートップの下面と係止部材とを連結するとともに、その上側端部で互いに係合され、キートップの上下動を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部材とからなる案内支持部材と、第1リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第1回動係止部材と、第2リンク部材の上側軸部をキートップの下面に連結係止する第2回動係止部材と、第1リンク部材にて、上側軸部との間に第1回動係止部材の一部を介在させるように設けられた第1軸部とを有し、第1リンク部材の上側軸部を第1回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を係止部材の第1摺動係止部に摺動係止し、第2リンク部材の上側軸部を第2回動係止部材にてキートップに回動係止し、その下側軸部を係止部材の第2摺動係止部に摺動係止して、キートップの上下動を案内しつつスイッチ部のスイッチング動作を行うキースイッチを備え、文字や記号等を入力するキーボードと、
    文字や記号等を表示する表示手段と、
    前記キーボードからの入力データに基づいて前記表示手段に文字や記号等を表示させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする電子機器。
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