JP3760739B2 - キースイッチ装置、キースイッチ装置を備えたキーボード及びキーボードを備えた電子機器 - Google Patents

キースイッチ装置、キースイッチ装置を備えたキーボード及びキーボードを備えた電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対のリンク部材を介してキートップの上下動を案内しつつスイッチング動作を行うキースイッチ装置、そのキースイッチ装置を備えたキーボード及びキーボードを備えた電子機器に関し、特に、キースイッチ装置に汎用されているラバースプリングや複雑なキートップ付勢機構を必要とすることなく、キートップの操作時に良好なクリック感を伴ってキー操作を行うことが可能であるとともに、クリック感を自在に設計することが可能であり、もってキースイッチ装置全体のコストを低減することが可能なキースイッチ装置と、そのキースイッチ装置を備えたキーボード及びそのキーボードを備えた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子機器の一種であるノート型パーソナルコンピュータ等の小型化、薄型化等に伴い、これに付設されるキーボードにおけるキースイッチ装置について各種の装置が提案されている。この種のキースイッチ装置では、キートップを上方に付勢してキートップを非押下位置に保持し、また、キートップの押下時にはクリック感を伴いつつ座屈してスイッチング動作を行うとともに、スイッチング後にはキートップを非押下位置まで復帰させるについて、ラバースプリングが汎用されている。
【0003】
ここに、ラバースプリングは、シリコンラバーやEPDMラバー等から形成されているが、一般的に、コストが高く、また、キースイッチ装置内で所定の位置に位置決めしつつ適正に組み込む作業は煩雑なものである。更に、ラバースプリングを使用する場合、キースイッチ装置のスイッチング特性は、ラバースプリングの特性に依存するところが大きく、従って、キースイッチ装置のスイッチング特性を自在に変更することは困難なものとなる。
【0004】
かかる事情に基づき、近年、ラバースプリングを使用することなくキースイッチ装置を実現する各種の提案がなされている。例えば、特開平10−172380号公報には、キートップのフックとベースモールのフックとの間に一対の1及び第2のリンクを可動状態で配置してキートップの上下動を各リンクにより案内するとともに、各リンクの連結部の間にゴムシートを張設したキースイッチ装置が記載されている。
【0005】
かかるキースイッチ装置では、非押下時にキートップ裏面に形成された円形突起がゴムシートに密着してキートップは非押下状態に保持されており、また、キートップを押下した際には、円形突起を介してゴムシートの張力を増加させながら下方に押圧して円形突起、ゴムシートを貫通孔から下方に突出させることにより、クリック感を伴いつつ底板に支持されたメンブレンシートのスイッチ領域をスイッチングするものである。尚、キートップの押下を解除すると、キートップはゴムシートの弾性力により上方に移動され元の非押下位置に復帰する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記した特開平10−172380号公報に記載されたキースイッチ装置では、ラバースプリングを使用しないことからラバースプリングのサイズに影響されることなく、キースイッチ装置設計における自由度を増加させることが可能ではある。
【0007】
しかしながら、前記キースイッチ装置では、一般に汎用されているラバースプリングは使用されていないものの、ラバースプリングがラバーシートに置換されただけであり、キースイッチ装置の構成上ラバーシートが必須とされていることから、キースイッチ装置全体のコストを低減するにはまだまだ不十分であり、また、ラバーシートを一対の各リンクの連結部間に張設する作業はキースイッチ装置の組立作業を煩雑化してしまう問題がある。また、キートップの押下時にクリック感を伴ってスイッチング動作を行うことが可能ではあるが、かかるクリック感を自在に設計することは極めて困難である。
【0008】
また、前記ラバースプリングやラバーシートに代えて樹脂製の弾性部材を介してキートップを上方へ付勢するように構成したキースイッチ装置も従来より提案されているが、かかる樹脂製の弾性部材は、キースイッチ装置を構成する樹脂部材と一体形成できることからコスト的に有利であるものの、長期間に渡って使用した場合には、弾性部材に繰り返して付加される応力に起因してクリープ現象が発生して塑性変形してしまう虞がある。このように弾性部材に塑性変形が生じると、最早キートップの上下動を弾性的に支持することはできなくなり、場合によっては折損等によりキースイッチ装置として機能しなくなる虞がある。
【0009】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、キースイッチ装置に汎用されているラバースプリングや複雑なキートップ付勢機構を必要とすることなく、キートップの操作時に良好なクリック感を伴ってキー操作を行うことが可能であるとともに、クリック感を自在に設計することが可能であり、もってキースイッチ装置全体のコストを低減することが可能なキースイッチ装置と、そのキースイッチ装置を備えたキーボード及びそのキーボードを備えた電子機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係るキースイッチ装置は、キートップと、キートップの下方にて可動状態で配置された一対の第1及び第2リンク部材を有し、第1及び第2リンク部材を介してキートップの上下動を案内しつつスイッチ部のスイッチングを行うキースイッチ装置において、前記第1リンク部材に形成された第1カム部と、前記第2リンク部材に形成され、前記第1カム部に対向する第2カム部と、前記第1カム部と第2カム部の少なくとも一方のカム部を支持し、第1リンク部材又は第2リンク部材から片持ち梁状に延出された片持ち梁部材と、前記第1カム部と第2カム部とが相互に当接する方向に、前記一方のカム部が形成された片持ち梁部材を弾性的に付勢する付勢部材と、前記片持ち梁部材が形成される第1又は第2リンク部材には、前記付勢部材を配置する配置部とを備え、前記付勢部材は、前記片持ち梁部材に当接する第1腕部及び第1腕部に対向する第2腕部を有するトーションスプリングからなり、前記配置部には、第1腕部を保持する第1保持部及び第2腕部を保持する第2保持部を有することを特徴とする。
【0011】
前記請求項1のキースイッチ装置では、第1リンク部材の第1カム部と第2リンク部材の第2カム部の一方のカム部を、第1リンク部材又は第2リンク部材から片持ち梁状に延出された片持ち梁部材により支持するとともに、第1カム部と第2カム部とが相互に当接する方向に片持ち梁部材を付勢部材により付勢しているので、第1リンク部材の第1カム部と第2リンク部材の第2カム部との当接状態、及び、片持ち梁部材を付勢する付勢部材の協働により、キートップを上方へ付勢して非押下位置に保持し、また、押下解除時にキートップを非押下位置に復帰させることが可能となる。従って、ラバースプリングや複雑な付勢機構を使用することなくキースイッチ装置を構成してコストの低減を図ることが可能となる。また、第1カム部と第2カム部とは、付勢部材を介して片持ち梁部材を付勢することにより、常時当接されており、キートップの上下動に対応して当接位置が変化するので、第1カム部及び第2カム部の形状を必要に応じて変化させることにより、キー操作時に発生するクリック感を自在に設計することが可能となる。
【0012】
また、付勢部材を介して片持ち梁部材を弾性的に付勢することにより、片持ち梁部材に支持された第1カム部又は第2カム部の一方のカム部を他方のカム部に当接させるようにしているので、第1カム部と第2カム部とを相互に当接させる弾性力は、付勢部材にて発現させればよく、従って、片持ち梁部材に弾性力を負担させる必要はない。これより、片持ち梁部材を樹脂材から低いコストで且つ比較的柔軟に形成することが可能となることから、長期に渡ってスイッチ操作を行った場合においても片持ち梁部材にクリープが発生する虞は殆どなく、長期に渡り安定したスイッチ動作を保証することが可能となる。
【0013】
また、第1リンク部材又は第2リンク部材に、付勢部材を配置する配置部が設けられていることから、付勢部材を第1リンク部材又は第2リンク部材に一体に組み込むことが可能となり、結果的にキースイッチ装置全体のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0014】
更に、付勢部材として第1腕部及び第2腕部を有するトーションスプリングを使用し、第1腕部を配置部の第1保持部を介して、第2腕部を第2保持部を介して保持し、トーションスプリングにおいて相互に付勢力を発現する第1腕部と第2腕部を保持する簡単な構成により、各腕部間で生じる付勢力を効率的に片持ち梁部材に伝達することが可能となる。
【0015】
また、請求項に係るキースイッチ装置は、請求項のキースイッチ装置において、前記第1保持部は第1腕部を移動可能に保持し、第2保持部は第2腕部を固定的に保持することを特徴とする。請求項のキースイッチ装置では、第1保持部にて第1腕部を移動可能に保持し、第2保持部にて第2腕部を固定的に保持し、トーションスプリングにて発生する付勢力は、片持ち梁部材に当接する第1腕部から片持ち梁部材に伝達されることとなり、このとき、第1腕部は第1保持部にて移動可能に保持されているので、キートップの押下操作時に第1腕部は、第1カム部と第2カム部との間に発生する当接力に起因する反力に対応して第1保持部にてフレキシブルに移動しつつ第1カム部と第2カム部とを常時当接させることが可能となる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
更に、請求項に係るキーボードは、請求項1のキースイッチ装置を少なくとも2以上備えている。かかる請求項のキーボードでは、請求項1のキースイッチ装置を備えていることから、前記請求項1の場合と同様の効果を得ることができる。
【0023】
そして、請求項に係る電子機器は、キートップと、キートップの下方にて可動状態で配置された一対の第1及び第2リンク部材を有し、第1及び第2リンク部材を介してキートップの上下動を案内しつつスイッチ部のスイッチングを行うキースイッチ装置であって、前記第1リンク部材に形成された第1カム部と、前記第2リンク部材に形成され、前記第1カム部に対向する第2カム部と、前記第1カム部と第2カム部の少なくとも一方のカム部を支持し、第1リンク部材又は第2リンク部材から片持ち梁状に延出された片持ち梁部材と、前記第1カム部と第2カム部とが相互に当接する方向に、前記一方のカム部が形成された片持ち梁部材を弾性的に付勢する付勢部材と、前記片持ち梁部材が形成される第1又は第2リンク部材には、前記付勢部材を配置する配置部とを備え、前記付勢部材は、前記片持ち梁部材に当接する第1腕部及び第1腕部に対向する第2腕部を有するトーションスプリングからなり、前記配置部には、第1腕部を保持する第1保持部及び第2腕部を保持する第2保持部を有するキースイッチ装置を備え、文字や記号等を入力するキーボードと、文字や記号等を表示する表示手段と、前記キーボードからの入力データに基づいて前記表示手段に文字や記号等を表示させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】
請求項の電子機器では、キーボードに付設されたキースイッチ装置を介して文字、記号等が入力された場合、そのキーボードからの入力データに基づき制御手段による制御下で文字、記号等が表示手段に表示される。このとき、請求項の電子機器では、前記請求項1のキースイッチ装置を備えたキーボードを備えており、これより請求項1の場合と同様、第1リンク部材の第1カム部と第2リンク部材の第2カム部の一方のカム部を、第1リンク部材又は第2リンク部材から片持ち梁状に延出された片持ち梁部材により支持するとともに、第1カム部と第2カム部とが相互に当接する方向に片持ち梁部材を付勢部材により付勢しているので、第1リンク部材の第1カム部と第2リンク部材の第2カム部との当接状態、及び、片持ち梁部材を付勢する付勢部材の協働により、キートップを上方へ付勢して非押下位置に保持し、また、押下解除時にキートップを非押下位置に復帰させることが可能となる。従がって、ラバースプリングや複雑な付勢機構を使用することなくキースイッチ装置を構成してコストの低減を図ることが可能となる。また、第1カム部と第2カム部とは、付勢部材を介して片持ち梁部材を付勢することにより、常時当接されており、キートップの上下動に対応して当接位置が変化するので、第1カム部及び第2カム部の形状を必要に応じて変化させることにより、キー操作時に発生するクリック感を自在に設計することが可能となる。また、付勢部材を介して片持ち梁部材を弾性的に付勢することにより、片持ち梁部材に支持された第1カム部又は第2カム部の一方のカム部を他方のカム部に当接させるようにしているので、第1カム部と第2カム部とを相互に当接させる弾性力は、付勢部材にて発現させればよく、従って、片持ち梁部材に弾性力を負担させる必要はない。これより、片持ち梁部材を樹脂材から低いコストで且つ比較的柔軟に形成することが可能となることから、長期に渡ってスイッチ操作を行った場合においても片持ち梁部材にクリープが発生する虞は殆どなく、長期に渡り安定したスイッチ動作を保証することが可能となる。
更に、第1リンク部材又は第2リンク部材に、付勢部材を配置する配置部が設けられていることから、付勢部材を第1リンク部材又は第2リンク部材に一体に組み込むことが可能となり、結果的に電子機器に使用するキースイッチ装置全体のコンパクト化を図ることが可能となる。
また、付勢部材として第1腕部及び第2腕部を有するトーションスプリングを使用し、第1腕部を配置部の第1保持部を介して、第2腕部を第2保持部を介して保持し、トーションスプリングにおいて相互に付勢力を発現する第1腕部と第2腕部を保持する簡単な構成により、各腕部間で生じる付勢力を効率的に片持ち梁部材に伝達することが可能となる。
【0025】
【0026】
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るキースイッチ装置、キーボード及び電子機器について、本発明を具体化した第1実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る電子機器の一種であるノート型パーソナルコンピュータについて図1(A)、(B)に基づき説明する。図1はノート型パーソナルコンピュータを示し、図1(A)はノート型パーソナルコンピュータの斜視図、図1(B)はノート型パーソナルコンピュータの電気的構成を示すブロック図である。
【0028】
図1(A)において、ノート型パーソナルコンピュータ100は、基本的に、各種演算処理を行うCPUを内蔵した本体部102、及び、本体部102に対して開閉可能に支持されたディスプレイ103から構成されている。ここに、ディスプレイ103は、本体部102の連結部104に回動可能に支持されており、これより本体部102に対して開閉可能に構成されている。本体部102には、複数のキースイッチ装置1が配設されてなるキーボード105が設けられている。
【0029】
また、図1(B)において、CPU101には、パーソナルコンピュータ100の各部を制御するためのプログラムが記憶されたROM106、各種データを記憶するためのRAM107がバス108を介して接続されている。また、CPU101には、バス108を介して入出力インターフェース109が接続されており、この入出力インターフェース109には、前記ディスプレイ103、キーボード105、文書や表計算等のプログラムが記憶されたハードディスク装置110が接続されている。前記CPU101は、キーボード105からの入力データに基づいて、文書作成や表計算等のプログラムをハードディスク装置110から読み込んで実行したり、ディスプレイ103に文字や記号等を表示する。
【0030】
次に、前記ノート型パーソナルコンピュータ100のキーボード105に付設されている第1実施形態に係るキースイッチ装置の概略構成について図2に基づき説明する。図2はキースイッチ装置の分解斜視図である。
【0031】
先ず、図2において、キースイッチ装置1は、基本的に、キートップ2、一対の第1リンク部材3、第2リンク部材4からなりキートップ2の上下動を案内する案内部材5、及び、案内部材5の下方にて支持プレート6上に配置されたメンブレンスイッチシート7(図5参照)から構成されている。
【0032】
ここに、キートップ2はABS樹脂等から成形されており、その表面上には印刷等により文字、数字等のキャラクタが形成されている。キートップ2の裏面には、第1リンク部材3に対応して2つの回動係止部8、8が一体に形成されており、また、第2リンク部材4に対応して2つの回動係止部9、9が一体に形成されている。各回動係止部8、9には、それぞれ係止溝8A、9Aが設けられている。各回動係止部8の係止溝8Aは、第1リンク部材3の上側軸部21(後述する)を回動可能に係止し、また、各回動係止部9の係止溝9Aは、第2リンク部材4の上側軸部21(後述する)を回動可能に係止する。更に、キートップ2の裏面側には、図5、図8に示すように、凹部50が設けられている。かかる凹部50は、後述する第1リンク部材3及び第2リンク部材4の上端部が当接されるものであり、キートップ2の非押下状態に対応して第1リンク部材3、第2リンク部材4を安定的に位置決めする作用を行う。
【0033】
また、案内部材5は、第1リンク部材3と第2リンク部材4とを相互に組み合わせてなり、各第1及び第2リンク部材3、4は相互に類似した構成を有している。尚、各第1リンク部材3、第2リンク部材4の詳細な構成については後述する。
【0034】
更に、案内部材5の下方には、図5に示すように、アルミニウム、鉄等から形成された金属薄板からなる支持プレート6上に載置されたメンブレンスイッチシート7が設けられている。メンブレンスイッチシート7は、所謂、銅箔、導電性塗料等から固定電極パターンを含むスイッチ回路パターンが形成された下側フィルムシートと、同様に下面に可動電極パターンが形成された上側フィルムシートとの間に、固定電極パターンと可動電極パターンとに対応してスイッチング孔が設けられたフィルムスペーサを介在させた三層構造を有している。かかるメンブレンスイッチシートの構成は公知であり、特願平2000−99148号の明細書、図面に記載した構成と同一の構成を有しているので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0035】
ここに、上側スイッチシート上には、金属、樹脂等から形成された2つのチップ状の係止部材10が可動電極パターンの両側で接着剤により接着固定されている。各係止部材10は同一の構成を有しており、中央部の接着固定部10Bの両側には、長孔状の係止溝10Aが形成されている。また、各係止溝10Aの外側には、それぞれ接着固定部10Cが設けられている。各係止部材10は、キートップ2の中心から外れたキートップ2の側縁下方に配置されている。
【0036】
各係止溝10Aには、第1リンク部材3の下側軸部22、及び、第2リンク部材4の下側軸部22が摺動可能に係止される。ここに、壁部10Dは、後述するようにキートップ2の非押下状態で第1リンク部材3の下側軸部22及び第2リンク部材8の下側軸部22が当接し、キートップ2を非押下位置に規制する作用を行う。
【0037】
また、各係止部材10において、各係止溝10Aの近傍で内方側端縁には、壁部材31が一体形成されている。各壁部材31は、図2に示すように、外側に向かって湾曲する軸規制面31Aを有しており、かかる壁部材31の軸規制面31Aには、後述する第1リンク部材3、第2リンク部材4の板状体18に形成された規制突起30が常時当接している。尚、前記係止部材10及び壁部材31は、金属薄板からなる支持プレート6から打抜加工、プレス加工を行うことによって支持プレート6と一体に形成することも可能である。
【0038】
前記メンブレンスイッチシート7の上側フィルムシートの上面に各係止部材10を接着固定する構成については、特願平11−32608号の明細書、図面に記載された構成と同一であり、その詳細な説明については特願平11−32608号の明細書、図面を参照することとして、ここではその説明を省略する。
【0039】
次に、案内部材5を構成する2つの第1リンク部材3、第2リンク部材4の詳細な構成について図2及び図3に基づき説明する。ここに、第1リンク部材3と第2リンク部材4は、若干異なる構成を有している。図3は第1リンク部材3、第2リンク部材4の平面図及び側面図である。
【0040】
図2、図3において、第1リンク部材3は、一対の板状体18、18、各板状体18を連結する連結部19、及び、連結部19の基部近傍位置にて板状体18の一端部から内方に向かって延出形成された延出部20をポリアセタール樹脂等から一体に形成することにより構成される。各板状体18の一端側(図2にて上側端、図3にて右側端)の近傍位置には、上側軸部21が外側に向かって延設されており、また、各板状体18の他端側(図2にて下側端、図3にて左側端)には、下側軸部22が外側に向かって延出されている。各上側軸部21は、前記したキートップ2の回動係止部8の係止溝8Aに回動可能に係止され、また、各下側軸部22は、メンブレンスイッチシート7の上側フィルムシートの表面に接着固定された係止部材10の係止溝10Aに摺動可能に係止される。
【0041】
前記延出部20の外側端部には、第1カム部24Aが一体に形成されている。第1カム部24Aには、図3の側面図に示すように、下方にカム面25Aが形成されている。かかるカム面25Aとカム面25Aに連続する面との境界部には、カム頂点27Aが存在している。ここに、カム面25Aは、図5からも明らかなように、キートップ2の非押下位置に対応している。尚、図3の側面図には示されていないが、第1カム部24Aにおいて、カム頂点27Aに隣接してカム凹部27Bが設けられている(図3における第2リンク部材4の側面図参照)。この点で、第1カム部24Aの構成は、後述する第2リンク部材4の第2カム部24Bと同一構成を有する。
【0042】
また、各板状体18において、上側軸部21よりも端部側(図2、図3中、右端側)には、ギア歯部28が設けられている。ギア歯部28は、1つ又は2つのギア歯28Aを有している。因みに、図3の側面図において、一方の側の板状体18のギア歯部28には2つのギア歯28Aが形成されており、他方の側の板状体18のギア歯部28には1つのギア歯28Aが形成されている。尚、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各ギア歯部28は、相互に噛合しており、キートップ2の上下動を行う際に第1リンク部材3と第2リンク部材4とを同期して作動させる作用を行う。
【0043】
更に、一方の板状体18(図3では下側の板状体18)の内壁からは、各板状体18間の距離の略中央まで延びる樹脂弾性片23が一体に形成されており、係る樹脂弾性片23の下端には、スイッチ押圧部26が設けられている。樹脂弾性片23のスイッチ押圧部26は、後述するように、キートップ2を押下した際にメンブレンスイッチシート7の上側スイッチシートにおける可動電極パターンを上側から弾性的に押圧し、下側フィルムシートの固定電極パターンとの間でスイッチング動作を行うものである。
【0044】
また、第1リンク部材3の各板状体18の側面からは、規制突起30が、外側に向かって延出形成されている。かかる規制突起30は、前記したように、係止部材10に形成された壁部材31の軸規制面31Aに常時当接している。
【0045】
続いて、第2リンク部材4の構成について図2乃至図4に基づき説明する。図4はトーションスプリングの平面図である。尚、第1リンク部材3におけると同一の部材等については同一の番号を付して説明する。
【0046】
これらの各図において、第2リンク部材4は、一対の板状体18、18、各板状体18を連結する連結部19、及び、一方の板状体18の一端部(図3中、下側板状体18の左側端部)から内方に向かって片持ち梁状に延出形成された片持ち梁部材32をポリアセタール樹脂等から一体に形成することにより構成される。各板状体18の一端側(図2にて上側端、図3にて左側端)の近傍位置には、上側軸部21が外側に向かって延設されており、また、各板状体18の他端側(図2にて下側端、図3にて右側端)には、下側軸部22が外側に向かって延出されている。各上側軸部21は、前記したキートップ2の回動係止部9の係止溝9Aに回動可能に係止され、また、各下側軸部22は、メンブレンスイッチシート7の上側フィルムシートの表面に接着固定された係止部材10の係止溝10Aに摺動可能に係止される。
【0047】
前記片持ち梁部材32の外側端部には、第2カム部24Bが一体に形成されている。第2カム部24Bには、図3の側面図に示すように、下方にカム面25Aが形成されている。かかるカム面25Aとカム面25Aに連続する面との境界部には、第1リンク部材3のカム頂点27Aが回動可能に当接するカム凹部27Bが存在している。ここに、カム面25Aは、図5からも明らかなように、第1リンク部材3のカム面25Aと協働してキートップ2の非押下位置に対応している。尚、図3の側面図には示されていないが、第2カム部24Bにおいて、カム凹部27Bに隣接してカム頂点27Aが設けられている(図3における第1リンク部材3の側面図参照)。この点で、第2カム部24Bの構成は、前記した第1リンク部材3の第1カム部24Aと同一構成を有する。
【0048】
また、各板状体18において、上側軸部21よりも端部側(図2、図3中、左端側)には、ギア歯部28が設けられている。ギア歯部28は、1つ又は2つのギア歯28Aを有している。因みに、図3の側面図において、一方の側の板状体18のギア歯部28には1つのギア歯28Aが形成されており、他方の側の板状体18のギア歯部28には2つのギア歯28Aが形成されている。
【0049】
更に、第1リンク部材3の各板状体18の側面からは、規制突起30が、外側に向かって延出形成されている。かかる規制突起30は、前記したように、係止部材10に形成された壁部材31の軸規制面31Aに常時当接している。
【0050】
また、連結部19、各板状体18及び片持ち梁部材32によって囲まれる領域は、図4に示すトーションスプリング33を配置するスプリング配置部34を構成する。ここに、トーションスプリング33は、図4に示すように、第1腕部33Aと第2腕部33Bとの間にコイル部33Cを有し、片持ち梁部材32を図3中左側に向かって弾性的に付勢する。そして、スプリング配置部34において、一方の板状体18の内壁面に形成されたU字状の壁部35(図2参照)を有する第1保持部36、連結部19にて片持ち梁部材32に対向して形成された3つの固定片37を有する第2保持部38、及び、各固定片37に対向して片持ち梁部材32の内側面に形成された2つの固定片39を有する第3保持部40が、設けられている。
【0051】
ここに、第1保持部36の壁部35は、そのU字溝内でトーションスプリング33の第1腕部33Aの端部を移動可能に保持する。第2保持部38の各固定片37は、第2腕部33Bを固定的に保持する。第3保持部40における各固定片39は、第1腕部33Aを固定的に保持する。
【0052】
かかる構成において、後述するように、キートップ2を押下した際には、その押下に基づく押下力が、相互に当接している第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bに作用する。このとき、第1リンク部材3において延出部20は弾性変形することはなく、第1カム部24Aはその位置に保持されたままであるが、片持ち梁部材32は変形するので第2カム部24Bは、トーションスプリング33の付勢力に抗して図3中右側に移動する。この状態で、トーションスプリング33の第1腕部33Aは第3保持部40の各固定片39を介して固定的に保持され、且つ、第2腕部33Bは第2保持部38の各固定片37を介して固定的に保持されており、第1腕部33Aの端部は片持ち梁部材32の変形に対応して第1保持部36の壁部35のU字溝内で移動可能であることから、片持ち梁部材32の変形に基づく第2カム部24Bの右側への移動に際して、第1腕部33Aの端部が壁部35のU字溝内で移動することにより対応している。このように、トーションスプリング33は、第1カム部24Aと第2カム部24Bとが当接する方向に片持ち梁部材32を常時付勢している。従って、第1カム部24Aと第2カム部24Bとを相互に当接させる弾性力は、トーションスプリング33にて発現させればよく、これより片持ち梁部材32に弾性力を負担させる必要はない。この結果、片持ち梁部材32を樹脂材から低いコストで且つ比較的柔軟に形成することが可能となることから、長期に渡ってスイッチ操作を行った場合においても片持ち梁部材32にクリープが発生する虞は殆どなく、長期に渡り安定したスイッチ動作を保証することができる。
【0053】
次に、前記第1実施形態に係るキースイッチ装置1の動作について図5に基づき説明する。図5はキートップ2の非押下状態からキートップ2を押下してスイッチング動作を行うに至る一連の動作を第1リンク部材3、第2リンク部材4の動きに着目して模式的に示す説明図である。
【0054】
図5において、先ず、キートップ2を押下していない非押下状態においては、キートップ2は図5(A)に示すように非押下位置に保持されている。この状態で、第1リンク部材3の第1カム部24Aにおけるカム面25A、及び、第2リンク部材4の第2カム部24Bにおけるカム面25Aは、相互に当接した当接状態にあり、かかる当接状態においてトーションスプリング33の付勢力は各カム面25A相互を当接する方向に作用している。これにより、図5(A)に示すように、第1リンク部材3の下側軸部22は係止部材17における係止溝10Aの壁部10Dの内壁面に当接し、また、第2リンク部材4の下側軸部22は、同様に、係止部材10における係止溝10Aの壁部10Dの内壁面に当接しており、これによりキートップ2は非押下位置に安定的に保持されている。また、各カム面25Aが当接している当接状態においては、トーションスプリング33の付勢力は各カム面25A相互を当接する方向に作用していることから、非押下位置に保持されたキートップ2が水平方向に移動してしまうことはなく、これよりキートップ2のガタツキを防止することができる。このとき、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各板状体18に形成した規制突起30は、壁部材31の軸規制面31Aの上側に当接されている。
【0055】
そして、キートップ2の押下を開始すると、キートップ2の押下に従って第1リンク部材3の上側軸部21は回動係止部8の係止溝8A内で時計方向に回動するとともに、第2リンク部材4の上側軸部21は回動係止部9の係止溝9A内で反時計方向に回動する。同時に、第1リンク部材3の下側軸部22は係止部材10の係止溝10A内で左方向に摺動するとともに、第2リンク部材4の下側軸部22は係止部材10の係止溝10A内で右方向に摺動する。このとき、各規制突起30は、壁部材31の軸規制面31Aの湾曲面に沿って当接しながら案内される。従って、規制突起30と壁部材31の軸規制面31Aとの協働作用に基づき、キートップ2の水平方向への移動を規制することが可能となる。また、第1リンク部材3の第1カム部24Aのカム面25Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bのカム面25Aとは、次第に離間していき、第1カム部24Aのカム頂点27Aと第2カム部24Bのカム凹部27Bとが当接するようになる。この状態が図5(B)に示されている。
【0056】
このとき、カム頂点27Aとカム凹部27Bとは、相互に位置決め作用を有しているので、相互にずれてしまうことは全くなく、各第1及び第2カム部24A、24Bを完全に同期させることができる。
【0057】
更にキートップ2を押下していくと、図5(C)に示す状態に至る。そして、第1リンク部材3の樹脂弾性片23に形成されたスイッチ押圧部26が、メンブレンスイッチシート7の上側フィルムシートを押圧する。これにより、上側フィルムシートの下面に形成された可動電極パターンが、フィルムスペーサのスイッチング孔を介して下側フィルムシートの固定電極パターンと接触し、所定のスイッチング動作が行われる。このとき、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各下側軸部22は、図5(C)に示すように、係止溝10A内で壁部10Dとは反対側の壁面に当接される。
【0058】
また、樹脂弾性片23は、図5(C)に示す状態から更にキートップ2が押下された場合に弾性変形されることから、樹脂弾性片23がキートップ2の移動量を吸収して、所謂、キートップ2のオーバートラベルを実現することができる。
【0059】
前記のようにスイッチング動作を行った後キートップ2の押下を解除すると、キートップ2は、第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bとの間の相互作用、及び、トーションスプリング33による付勢力の協働により、前記した動作と逆の動作を行い、図5(A)に示す非押下位置まで復帰する。
【0060】
前記したキートップの押下操作の間において、トーションスプリング33の作用について説明すると、先ず、図5(A)に示すキートップ2の非押下位置においては、トーションスプリング33は、第1カム部24Aと第2カム部24Bとが当接する方向に片持ち梁部材32を常時付勢しており、かかるトーションスプリング33の付勢力に基づき第1カム部24Aと第2カム部24Bにおける各カム面25Aが相互に当接してキートップ2を非押下位置に保持している。このとき、トーションスプリング33の第1腕部33Aは、図2に示すように、壁部35のU字溝の端部(閉塞部)に当接している。
【0061】
そして、キートップ2を押下した際には、その押下に基づく押下力が、相互に当接している第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bに作用する。このとき、第1リンク部材3において延出部20は弾性変形することはなく、第1カム部24Aはその位置に保持されたままであるが、片持ち梁部材32は変形するので第2カム部24Bは、トーションスプリング33の付勢力に抗して図3中右側に移動する。この状態で、トーションスプリング33の第1腕部33Aは第3保持部40の各固定片39を介して固定的に保持され、且つ、第2腕部33Bは第2保持部38の各固定片37を介して固定的に保持されており、第1腕部33Aの端部は片持ち梁部材32の変形に対応して第1保持部36の壁部35のU字溝の開放側へ移動する。
【0062】
キートップ2の押下を解除すると、トーションスプリング33の第1腕部33Aは、その弾性力に基づき壁部35の開放側からU字溝の端部側に移動し、最終的に、U字溝の端部に当接係止する。
【0063】
以上詳細に説明した通り第1実施形態に係るキースイッチ装置1では、第2リンク部材4の第2カム部24Bを、第2リンク部材4から片持ち梁状に延出された片持ち梁部材32により支持するとともに、第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2カム部24Bとが相互に当接する方向に片持ち梁部材32をトーションスプリング33により付勢するように構成したので、第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bとの当接状態、及び、片持ち梁部材32を付勢するトーションスプリング33の協働により、キートップ2を上方へ付勢して非押下位置に保持し、また、押下解除時にキートップ2を非押下位置に復帰させることが可能となる。従って、ラバースプリングや複雑な付勢機構を使用することなくキースイッチ装置1を構成してコストの低減を図ることが可能となる。また、第1カム部24Aと第2カム部24Bとは、トーションスプリング33を介して片持ち梁部材32を付勢することにより、常時当接されており、キートップ2の上下動に対応して当接位置が変化するので、第1カム部24A及び第2カム部24Bの形状を必要に応じて変化させることにより、キー操作時に発生するクリック感を自在に設計することが可能となる。
【0064】
また、トーションスプリング33を介して片持ち梁部材32を弾性的に付勢することにより、片持ち梁部材32に支持された第2カム部24Bを第1カム部24Aに当接させるようにしているので、第1カム部24Aと第2カム部24Bとを相互に当接させる弾性力は、トーションスプリング33にて発現させればよく、従って、片持ち梁部材32に弾性力を負担させる必要はない。これより、片持ち梁部材32を樹脂材から低いコストで且つ比較的柔軟に形成することが可能となることから、長期に渡ってスイッチ操作を行った場合においても片持ち梁部材32にクリープが発生する虞は殆どなく、長期に渡り安定したスイッチ動作を保証することが可能となる。
【0065】
また、第2リンク部材4に、トーションスプリング33を配置するスプリング配置部34が設けられていることから、トーションスプリング33を第2リンク部材4に一体に組み込むことが可能となり、結果的にキースイッチ装置1全体のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0066】
更に、第1カム部24Aと第2カム部24Bとを当接させる付勢部材として第1腕部33A及び第2腕部33Bを有するトーションスプリング33を使用し、第1腕部33Aをスプリング配置部34の第1保持部36の壁部35を介し、第2腕部33Bを第2保持部38の固定片37を介して保持し、トーションスプリング33において相互に付勢力を発現する第1腕部33Aと第2腕部33Bを保持する簡単な構成により、各腕部33A、33B間で生じる付勢力を効率的に片持ち梁部材32に伝達することが可能となる。
【0067】
また、第1保持部36の壁部35におけるU字溝にて第1腕部33Aを移動可能に保持し、第2保持部38の各固定片37にて第2腕部33Bを固定的に保持し、トーションスプリング33にて発生する付勢力は、片持ち梁部材32に当接する第1腕部33Aから片持ち梁部材32に伝達されることとなり、このとき、第1腕部33Aは第1保持部36の壁部35のU字溝にて移動可能に保持されているので、キートップ2の押下操作時に第1腕部33Aは、第1カム部24Aと第2カム部24Bとの間に発生する当接力に起因する反力に対応して第1保持部36にてフレキシブルに移動しつつ第1カム部24Aと第2カム部24Bとを常時当接させることが可能となる。
【0068】
更に、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各板状体18の側面から突出形成された規制突起30、及び、係止部材10における各係止溝10Aの近傍で内方側端縁にて一体形成された湾曲状の軸規制面31Aを有する壁部材31を設けたので、規制突起30と壁部材31の軸規制面31Aとの協働作用に基づいてキートップの水平方向への移動を規制することができる。また、押下途中におけるキートップ2の水平方向への移動を規制するについて、比較的高さの大きい案内壁や位置決め部材等を全く必要とすることはなく、従って、簡単な構成を採用することによりコストの低減を図ることが可能となる。
【0069】
続いて、前記したノート型パーソナルコンピュータ100のキーボード105に付設される第2実施形態に係るキースイッチ装置について、図6乃至図8に基づき説明する。ここに、第2実施形態に係るキースイッチ装置は、次の点で前記第1実施形態に係るキースイッチ装置1と異なっている。即ち、前記第1実施形態に係るキースイッチ装置1においては、第1リンク部材3と第2リンク部材4とを異なる構成とし、第2リンク部材4にのみトーションスプリング33を配置するように構成していたが、第2実施形態のキースイッチ装置では、第1リンク部材と第2リンク部材とを同一の構成にするとともに、各リンク部材にトーションスプリングを配置するように構成している。換言すれば、第2実施形態では、キートップの上下動を案内支持する案内部材を構成する一対のリンク部材として、第1実施形態のキースイッチ装置における2つの第2リンク部材4を使用していることとなる。また、第2実施形態のキースイッチ装置における残余の構成は、前記第1実施形態のキースイッチ装置1と同一であるので、以下においては同一の要素、部材等については同一の番号を付して説明することとし、また、第1実施形態と同一の構成についてはその説明を省略する。また、図6乃至図8において、説明の便宜を考慮して、規制突起30と壁部材31の構成については図示を省略した。
【0070】
尚、図6は第2実施形態に係るキースイッチ装置の分解斜視図、図7は第1リンク部材、第2リンク部材の平面図及び側面図、キートップの非押下状態からキートップを押下してスイッチング動作を行うに至る一連の動作を第1リンク部材、第2リンク部材の動きに着目して模式的に示す説明図である。
【0071】
これらの各図において、キートップ2の案内部材5を構成する第1リンク部材3と第2リンク部材4とは、同一の構成を有している。第1リンク部材3及び第2リンク部材4は、一対の板状体18、18、各板状体18を連結する連結部19、及び、一方の板状体18の一端部(図7中、下側板状体18の左側端部)から内方に向かって片持ち梁状に延出形成された片持ち梁部材32をポリアセタール樹脂等から一体に形成することにより構成される。各板状体18の一端側(図6にて上側端、図7にて左側端)の近傍位置には、上側軸部21が外側に向かって延設されており、また、各板状体18の他端側(図6にて下側端、図7にて右側端)には、下側軸部22が外側に向かって延出されている。各上側軸部21は、前記したキートップ2の回動係止部9の係止溝9Aに回動可能に係止され、また、各下側軸部22は、メンブレンスイッチシート7の上側フィルムシートの表面に接着固定された係止部材10の係止溝10Aに摺動可能に係止される。
【0072】
前記片持ち梁部材32の外側端部には、第2カム部24Bが一体に形成されている。第2カム部24Bには、図7の側面図に示すように、下方にカム面25Aが形成されている。かかるカム面25Aとカム面25Aに連続する面との境界部には、第1リンク部材3のカム頂点27Aが回動可能に当接するカム凹部27Bが存在している。ここに、カム面25Aは、図8からも明らかなように、第1リンク部材3のカム面25Aと協働してキートップ2の非押下位置に対応している。
【0073】
また、各板状体18において、上側軸部21よりも端部側(図6、図7中、左端側)には、ギア歯部28が設けられている。ギア歯部28は、1つ又は2つのギア歯28Aを有している。因みに、図7の側面図において、一方の側の板状体18のギア歯部28には1つのギア歯28Aが形成されており、他方の側の板状体18のギア歯部28には2つのギア歯28Aが形成されている。
【0074】
更に、第1リンク部材3の各板状体18の側面からは、規制突起30が、外側に向かって延出形成されている。かかる規制突起30は、前記したように、係止部材10に形成された壁部材31の軸規制面31Aに常時当接している。
【0075】
また、連結部19の略中央部からは、弾性樹脂片23が一体に形成されており、かかる弾性樹脂片23の下端には、スイッチ押圧部26が設けられている。樹脂弾性片23のスイッチ押圧部26は、後述するように、キートップ2を押下した際にメンブレンスイッチシート7の上側スイッチシートにおける可動電極パターンを上側から弾性的に押圧し、下側フィルムシートの固定電極パターンとの間でスイッチング動作を行うものである。尚、スイッチング動作は、第1リンク部材3と第2リンク部材4のいずれか一方のスイッチ押圧部26を介して行えばよい。この場合には、スイッチング動作を行うスイッチ押圧部26に対応してメンブレンスイッチシート7のスイッチ部を設計することとなる。
【0076】
更に、連結部19、各板状体18及び片持ち梁部材32によって囲まれる領域は、図4に示すトーションスプリング33を配置するスプリング配置部34を構成する。ここに、トーションスプリング33は、図4に示すように、第1腕部33Aと第2腕部33Bとの間にコイル部33Cを有し、片持ち梁部材32を図7中左側に向かって弾性的に付勢する。そして、スプリング配置部34において、一方の板状体18の内壁面に形成されたU字状の壁部35(図6参照)を有する第1保持部36、連結部19にて片持ち梁部材32に対向して形成された3つの固定片37を有する第2保持部38、及び、各固定片37に対向して片持ち梁部材32の内側面に形成された2つの固定片39を有する第3保持部40が、設けられている。
【0077】
ここに、第1保持部36の壁部35は、そのU字溝内でトーションスプリング33の第1腕部33Aの端部を移動可能に保持する。第2保持部38の各固定片37は、第2腕部33Bを固定的に保持する。第3保持部40における各固定片39は、第1腕部33Aを固定的に保持する。
【0078】
かかる構成において、後述するように、キートップ2を押下した際には、その押下に基づく押下力が、相互に当接している第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2リンク部材の第2カム部24Bに作用する。このとき、第1リンク部材3において片持ち梁部材32は変形するので第1カム部24Aは、トーションスプリング33の付勢力に抗して図6中左側に移動し、同時に、第2リンク部材4において片持ち梁部材32は変形するので第カム部24Bは、トーションスプリング32の付勢力に抗して図6中右側に移動する。この状態で、各第1リンク部材3、第2リンク部材4において、トーションスプリング33の第1腕部33Aは第3保持部40の各固定片39を介して固定的に保持され、且つ、第2腕部33Bは第2保持部38の各固定片37を介して固定的に保持されており、第1腕部33Aの端部は片持ち梁部材32の変形に対応して第1保持部36の壁部35のU字溝内で移動可能であることから、片持ち梁部材32の変形に基づく第2カム部24Bの右側への移動した際には、第1腕部33Aの端部が壁部35のU字溝内で移動することにより対応している。このように、第1リンク部材3及び第2リンク部材4におけるトーションスプリング33は、第1カム部24Aと第2カム部24Bとが当接する方向に各片持ち梁部材32を常時付勢している。従って、第1カム部24Aと第2カム部24Bとを相互に当接させる弾性力は、各トーションスプリング33にて発現させればよく、これより片持ち梁部材32に弾性力を負担させる必要はない。この結果、片持ち梁部材32を樹脂材から低いコストで且つ比較的柔軟に形成することが可能となることから、長期に渡ってスイッチ操作を行った場合においても片持ち梁部材32にクリープが発生する虞は殆どなく、長期に渡り安定したスイッチ動作を保証することができる。
【0079】
次に、前記第2実施形態に係るキースイッチ装置1の動作について図8に基づき説明する。図8はキートップ2の非押下状態からキートップ2を押下してスイッチング動作を行うに至る一連の動作を第1リンク部材3、第2リンク部材4の動きに着目して模式的に示す説明図である。
【0080】
図8において、先ず、キートップ2を押下していない非押下状態においては、キートップ2は図8(A)に示すように非押下位置に保持されている。この状態で、第1リンク部材3の第1カム部24Aにおけるカム面25A、及び、第2リンク部材4の第2カム部24Bにおけるカム面25Aは、相互に当接した当接状態にあり、かかる当接状態において第1リンク部材3と第2リンク部材4に配置されたトーションスプリング33の付勢力は各カム面25A相互を当接する方向に作用している。これにより、図8(A)に示すように、第1リンク部材3の下側軸部22は係止部材10における係止溝10Aの壁部10Dの内壁面に当接し、また、第2リンク部材4の下側軸部22は、同様に、係止部材10における係止溝10Aの壁部10Dの内壁面に当接しており、これによりキートップ2は非押下位置に安定的に保持されている。また、各カム面25Aが当接している当接状態においては、第1リンク部材3及び第2リンク部材4における各トーションスプリング33の付勢力は各カム面25A相互を当接する方向に作用していることから、非押下位置に保持されたキートップ2が水平方向に移動してしまうことはなく、これよりキートップ2のガタツキを防止することができる。このとき、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各板状体18に形成した規制突起30は、壁部材31の軸規制面31Aの上側に当接されている。
【0081】
そして、キートップ2の押下を開始すると、キートップ2の押下に従って第1リンク部材3の上側軸部21は回動係止部8の係止溝8A内で時計方向に回動するとともに、第2リンク部材4の上側軸部21は回動係止部9の係止溝9A内で反時計方向に回動する。同時に、第1リンク部材3の下側軸部22は係止部材10の係止溝10A内で左方向に摺動するとともに、第2リンク部材4の下側軸部22は係止部材10の係止溝10A内で右方向に摺動する。このとき、各規制突起30は、壁部材31の軸規制面31Aの湾曲面に沿って当接しながら案内される。従って、規制突起30と壁部材31の軸規制面31Aとの協働作用に基づき、キートップ2の水平方向への移動を規制することが可能となる。また、第1リンク部材3の第1カム部24Aのカム面25Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bのカム面25Aとは、次第に離間していき、第1カム部24Aのカム頂点27Aと第2カム部24Bのカム凹部27Bとが当接するようになる。この状態が図8(B)に示されている。
【0082】
このとき、カム頂点27Aとカム凹部27Bとは、相互に位置決め作用を有しているので、相互にずれてしまうことは全くなく、各第1及び第2カム部24A、24Bを完全に同期させることができる。
【0083】
更にキートップ2を押下していくと、図8(C)に示す状態に至る。そして、第1リンク部材3の樹脂弾性片23に形成されたスイッチ押圧部26が、メンブレンスイッチシート7の上側フィルムシートを押圧する。これにより、上側フィルムシートの下面に形成された可動電極パターンが、フィルムスペーサのスイッチング孔を介して下側フィルムシートの固定電極パターンと接触し、所定のスイッチング動作が行われる。このとき、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の各下側軸部22は、図8(C)に示すように、係止溝10A内で壁部10Dとは反対側の壁面に当接される。
【0084】
また、各樹脂弾性片23は、図8(C)に示す状態から更にキートップ2が押下された場合に弾性変形されることから、各樹脂弾性片23がキートップ2の移動量を吸収して、所謂、キートップ2のオーバートラベルを実現することができる。
【0085】
前記のようにスイッチング動作を行った後キートップ2の押下を解除すると、キートップ2は、第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bとの間の相互作用、及び、各トーションスプリング33による付勢力の協働により、前記した動作と逆の動作を行い、図8(A)に示す非押下位置まで復帰する。
【0086】
前記したキートップの押下操作の間において、トーションスプリング33の作用について説明すると、先ず、図8(A)に示すキートップ2の非押下位置においては、各トーションスプリング33は、第1カム部24Aと第2カム部24Bとが当接する方向に片持ち梁部材32を常時付勢しており、かかるトーションスプリング33の付勢力に基づき第1カム部24Aと第2カム部24Bにおける各カム面25Aが相互に当接してキートップ2を非押下位置に保持している。このとき、トーションスプリング33の第1腕部33Aは、図6に示すように、壁部35のU字溝の端部(閉塞部)に当接している。
【0087】
そして、キートップ2を押下した際には、その押下に基づく押下力が、相互に当接している第1リンク部材3の第1カム部24Aと第2リンク部材4の第2カム部24Bに作用する。このとき、第1リンク部材3において片持ち梁部材32は変形するので第1カム部24Aは、トーションスプリング33の付勢力に抗して図6中左側に移動し、同時に、第2リンク部材4において片持ち梁部材32は変形するので第カム部24Bは、トーションスプリング32の付勢力に抗して図6中右側に移動する。この状態で、各第1リンク部材3、第2リンク部材4において、トーションスプリング33の第1腕部33Aは第3保持部40の各固定片39を介して固定的に保持され、且つ、第2腕部33Bは第2保持部38の各固定片37を介して固定的に保持されており、第1腕部33Aの端部は片持ち梁部材32の変形に対応して第1保持部36の壁部35のU字溝の開放側へ移動する。
【0088】
キートップ2の押下を解除すると、トーションスプリング33の第1腕部33Aは、その弾性力に基づき壁部35の開放側からU字溝の端部側に移動し、最終的に、U字溝の端部に当接係止する。
【0089】
前記にて詳細に説明した通り第2実施形態に係るキースイッチ装置1では、第1リンク部材3の第1カム部24Aを支持する片持ち梁部材32はトーションスプリング33を介して、また、第2リンク部材4の第2カム部24Bを支持する片持ち梁部材32はトーションスプリング33を介して、それぞれ第1カム部24Aと第2カム部24Bとが相互に当接する方向に付勢されていることから、第1カム部24Aと第2カム部24Bとの当接状態、及び、各片持ち梁部材32をそれぞれ付勢する各トーションスプリング33の協働により、キートップ2を上方へ付勢して非押下位置に保持し、また、押下解除時にキートップ2を非押下位置に復帰させることが可能となる。従って、ラバースプリングや複雑な付勢機構を使用することなくキースイッチ装置1を構成してコストの低減を図ることが可能となる。また、第1カム部24Aと第2カム部24Bとは、それぞれトーションスプリング33を介して各片持ち梁部材32を付勢することにより、常時当接されており、キートップ2の上下動に対応して当接位置が変化するので、第1カム部24A及び第2カム部24Bの形状を必要に応じて変化させることにより、キー操作時に発生するクリック感を自在に設計することが可能となる。
【0090】
また、各第1リンク部材3、第2リンク部材4におけるトーションスプリング33を介してそれぞれ各片持ち梁部材32を弾性的に付勢することにより、各片持ち梁部材32に支持された第1カム部24A及び第2カム部24Bを相互に当接させるようにしているので、第1カム部24Aと第2カム部24Bとを相互に当接させる弾性力は、各トーションスプリング33にて発現させればよく、従って、各片持ち梁部材32に弾性力を負担させる必要はない。これより、各片持ち梁部材32を樹脂材から低いコストで且つ比較的柔軟に形成することが可能となることから、長期に渡ってスイッチ操作を行った場合においても片持ち各梁部材32にクリープが発生する虞は殆どなく、長期に渡り安定したスイッチ動作を保証することが可能となる。
【0091】
更に、第1リンク部材3及び第2リンク部材4に、トーションスプリング33を配置するスプリング配置部34が設けられていることから、トーションスプリング33を第1リンク部材3及び第2リンク部材4に一体に組み込むことが可能となり、結果的にキースイッチ装置1全体のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0092】
また、第1カム部24Aと第2カム部24Bとを当接させる付勢部材として第1腕部33A及び第2腕部33Bを有するトーションスプリング33を使用し、第1腕部33Aをスプリング配置部34の第1保持部36の壁部材35を介し、第2腕部33Bを第2保持部38の固定片37を介して保持し、トーションスプリング33において相互に付勢力を発現する第1腕部33Aと第2腕部33Bを保持する簡単な構成により、各腕部33A、33B間で生じる付勢力を効率的に片持ち梁部材32に伝達することが可能となる。
【0093】
更に、第1保持部36の壁部35におけるU字溝にて第1腕部33Aを移動可能に保持し、第2保持部38の固定片37にて第2腕部33Bを固定的に保持し、トーションスプリング33にて発生する付勢力は、片持ち梁部材32に当接する第1腕部33Aから片持ち梁部材32に伝達されることとなり、このとき、第1腕部33Aは第1保持部36にて移動可能に保持されているので、キートップ2の押下操作時に第1腕部33Aは、第1カム部24Aと第2カム部24Bとの間に発生する当接力に起因する反力に対応して第1保持部36にてフレキシブルに移動しつつ第1カム部24Aと第2カム部24Bとを常時当接させることが可能となる。
【0094】
尚、本発明は前記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、上記第1及び第2実施形態では、本発明をノート型パーソナルコンピュータに適応したが、タイプライタやワードプロセッサ等のキースイッチ装置を備えた電子機器に本発明を適応することができることはいうまでもない。
【0095】
また、前記各実施形態では、押下途中におけるキートップ2の水平方向への移動を規制について、移動規制機構を係止部材10と各リンク部材3、4との間に設ける構成としたが、キートップ2と各リンク部材3、4との間に移動規制機構を設けるように構成してもよい。
【0096】
更に、前記各実施形態では、第1リンク部材3及び第2リンク部材4の上側軸部21をキートップ2の裏面で回動可能に係止し、下側軸部22を係止部材10の係止溝10Aにて動可能に係止するキースイッチ装置1について本発明の移動規制機構を具現化しているが、これらの係止関係が逆の係止関係にあるキースイッチ装置においても同様に実現することができることは勿論である。
【0097】
また、本発明は、第1リンク部材3と第2リンク部材4とが相互にX字状に軸支された案内部材5についても同様に実現することができる。
【0098】
【発明の効果】
以上説明した通り請求項1のキースイッチ装置では、第1リンク部材の第1カム部と第2リンク部材の第2カム部の一方のカム部を、第1リンク部材又は第2リンク部材から片持ち梁状に延出された片持ち梁部材により支持するとともに、第1カム部と第2カム部とが相互に当接する方向に片持ち梁部材を付勢部材により付勢しているので、第1リンク部材の第1カム部と第2リンク部材の第2カム部との当接状態、及び、片持ち梁部材を付勢する付勢部材の協働により、キートップを上方へ付勢して非押下位置に保持し、また、押下解除時にキートップを非押下位置に復帰させることが可能となる。従って、ラバースプリングや複雑な付勢機構を使用することなくキースイッチ装置を構成してコストの低減を図ることが可能となる。また、第1カム部と第2カム部とは、付勢部材を介して片持ち梁部材を付勢することにより、常時当接されており、キートップの上下動に対応して当接位置が変化するので、第1カム部及び第2カム部の形状を必要に応じて変化させることにより、キー操作時に発生するクリック感を自在に設計することが可能となる。また、付勢部材を介して片持ち梁部材を弾性的に付勢することにより、片持ち梁部材に支持された第1カム部又は第2カム部の一方のカム部を他方のカム部に当接させるようにしているので、第1カム部と第2カム部とを相互に当接させる弾性力は、付勢部材にて発現させればよく、従って、片持ち梁部材に弾性力を負担させる必要はない。これより、片持ち梁部材を樹脂材から低いコストで且つ比較的柔軟に形成することが可能となることから、長期に渡ってスイッチ操作を行った場合においても片持ち梁部材にクリープが発生する虞は殆どなく、長期に渡り安定したスイッチ動作を保証することが可能となる。
【0099】
また、第1リンク部材又は第2リンク部材に、付勢部材を配置する配置部が設けられていることから、付勢部材を第1リンク部材又は第2リンク部材に一体に組み込むことが可能となり、結果的にキースイッチ装置全体のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0100】
更に、付勢部材として第1腕部及び第2腕部を有するトーションスプリングを使用し、第1腕部を配置部の第1保持部を介して、第2腕部を第2保持部を介して保持し、トーションスプリングにおいて相互に付勢力を発現する第1腕部と第2腕部を保持する簡単な構成により、各腕部間で生じる付勢力を効率的に片持ち梁部材に伝達することが可能となる。
【0101】
また、請求項に係るキースイッチ装置では、第1保持部にて第1腕部を移動可能に保持し、第2保持部にて第2腕部を固定的に保持し、トーションスプリングにて発生する付勢力は、片持ち梁部材に当接する第1腕部から片持ち梁部材に伝達されることとなり、このとき、第1腕部は第1保持部にて移動可能に保持されているので、キートップの押下操作時に第1腕部は、第1カム部と第2カム部との間に発生する当接力に起因する反力に対応して第1保持部にてフレキシブルに移動しつつ第1カム部と第2カム部とを常時当接させることが可能となる。
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】
更に、請求項に係るキーボードでは、請求項1のキースイッチ装置を備えていることから、前記請求項1の場合と同様の効果を得ることができる。
【0107】
そして、請求項に係る電子機器では、前記請求項1のキースイッチ装置を備えたキーボードを備えており、これより請求項1の場合と同様、第1リンク部材の第1カム部と第2リンク部材の第2カム部の一方のカム部を、第1リンク部材又は第2リンク部材から片持ち梁状に延出された片持ち梁部材により支持するとともに、第1カム部と第2カム部とが相互に当接する方向に片持ち梁部材を付勢部材により付勢しているので、第1リンク部材の第1カム部と第2リンク部材の第2カム部との当接状態、及び、片持ち梁部材を付勢する付勢部材の協働により、キートップを上方へ付勢して非押下位置に保持し、また、押下解除時にキートップを非押下位置に復帰させることが可能となる。従って、ラバースプリングや複雑な付勢機構を使用することなくキースイッチ装置を構成してコストの低減を図ることが可能となる。また、第1カム部と第2カム部とは、付勢部材を介して片持ち梁部材を付勢することにより、常時当接されており、キートップの上下動に対応して当接位置が変化するので、第1カム部及び第2カム部の形状を必要に応じて変化させることにより、キー操作時に発生するクリック感を自在に設計することが可能とする。また、付勢部材を介して片持ち梁部材を弾性的に付勢することにより、片持ち梁部材に支持された第1カム部又は第2カム部の一方カム部を他方のカム部に当接させるようにしているので、第1カム部と第2カム部とを相互に当接させる弾性力は、付勢部材にて発現させればよく、従って、片持ち梁部材に弾性力を負担させる必要はない。これより、片持ち梁部材を樹脂材から低いコストで且つ比較的柔軟に形成することが可能となることから、長期に渡ってスイッチ操作を行った場合においても片持ち梁部材にクリープが発生する虞は殆どなく、長期に渡り安定したスイッチ動作を保証することが可能となる。
更に、第1リンク部材又は第2リンク部材に、付勢部材を配置する配置部が設けられていることから、付勢部材を第1リンク部材又は第2リンク部材に一体に組み込むことが可能となり、結果的に電子機器に使用するキースイッチ装置全体のコンパクト化を図ることが可能となる。
また、付勢部材として第1腕部及び第2腕部を有するトーションスプリングを使用し、第1腕部を配置部の第1保持部を介して、第2腕部を第2保持部を介して保持し、トーションスプリングにおいて相互に付勢力を発現する第1腕部と第2腕部を保持する簡単な構成により、各腕部間で生じる付勢力を効率的に片持ち梁部材に伝達することが可能となる。
【0108】
【図面の簡単な説明】
【図1】 パーソナルコンピュータを示し、図1(A)はノート型パーソナルコンピュータの斜視図、図1(B)はノート型パーソナルコンピュータの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】 第1実施形態に係るキースイッチ装置の分解斜視図である。
【図3】 第1リンク部材及び第2リンク部材の平面図及び側面図である。
【図4】 トーションスプリングの平面図である。
【図5】 キートップの非押下状態からキートップを押下してスイッチング動作を行うに至る一連の動作を第1リンク部材、第2リンク部材の動きに着目して模式的に示す説明図である。
【図6】 第2実施形態に係るキースイッチ装置の分解斜視図である。
【図7】 第1リンク部材及び第2リンク部材の平面図及び側面図である。
【図8】 キートップの非押下状態からキートップを押下してスイッチング動作を行うに至る一連の動作を第1リンク部材、第2リンク部材の動きに着目して模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 キースイッチ装置
2 キートップ
3 第1リンク部材
4 第2リンク部材
5 案内部材
6 支持プレート
7 メンブレンスイッチシート
8、9 回動係止部
10 係止部材
10A 係止溝
10B、C 接着固定部
17D 壁部
21 上側軸部
22 下側軸部
24A 第1カム部
24B 第2カム部
32 片持ち梁部材
33 トーションスプリング
33A 第1腕部
33B 第2腕部
34 スプリング配置部
35 壁部
36 第1保持部
37 固定片
38 第2保持部
39 固定片
40 第3保持部

Claims (4)

  1. キートップと、キートップの下方にて可動状態で配置された一対の第1及び第2リンク部材を有し、第1及び第2リンク部材を介してキートップの上下動を案内しつつスイッチ部のスイッチングを行うキースイッチ装置において、
    前記第1リンク部材に形成された第1カム部と、
    前記第2リンク部材に形成され、前記第1カム部に対向する第2カム部と、
    前記第1カム部と第2カム部の少なくとも一方のカム部を支持し、第1リンク部材又は第2リンク部材から片持ち梁状に延出された片持ち梁部材と、
    前記第1カム部と第2カム部とが相互に当接する方向に、前記一方のカム部が形成された片持ち梁部材を弾性的に付勢する付勢部材と
    前記片持ち梁部材が形成される第1又は第2リンク部材には、前記付勢部材を配置する配置部とを備え、
    前記付勢部材は、前記片持ち梁部材に当接する第1腕部及び第1腕部に対向する第2腕部を有するトーションスプリングからなり、前記配置部には、第1腕部を保持する第1保持部及び第2腕部を保持する第2保持部を有することを特徴とするキースイッチ装置。
  2. 前記第1保持部は第1腕部を移動可能に保持し、第2保持部は第2腕部を固定的に保持することを特徴とする請求項記載のキースイッチ装置。
  3. 前記請求項1記載のキースイッチ装置を少なくとも2以上備えたキーボード。
  4. キートップと、キートップの下方にて可動状態で配置された一対の第1及び第2リンク部材を有し、第1及び第2リンク部材を介してキートップの上下動を案内しつつスイッチ部のスイッチングを行うキースイッチ装置であって、
    前記第1リンク部材に形成された第1カム部と、
    前記第2リンク部材に形成され、前記第1カム部に対向する第2カム部と、
    前記第1カム部と第2カム部の少なくとも一方のカム部を支持し、第1リンク部材又は第2リンク部材から片持ち梁状に延出された片持ち梁部材と、
    前記第1カム部と第2カム部とが相互に当接する方向に、前記一方のカム部が形成された片持ち梁部材を弾性的に付勢する付勢部材と
    前記片持ち梁部材が形成される第1又は第2リンク部材には、前記付勢部材を配置する配置部とを備え、
    前記付勢部材は、前記片持ち梁部材に当接する第1腕部及び第1腕部に対向する第2腕部を有するトーションスプリングからなり、前記配置部には、第1腕部を保持する第1保持部及び第2腕部を保持する第2保持部を有するキースイッチ装置を備え、文字や記号等を入力するキーボードと、
    文字や記号等を表示する表示手段と、
    前記キーボードからの入力データに基づいて前記表示手段に文字や記号等を表示させる制御手段とを備えたことを特徴とする電子機器。
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