JP3200976B2 - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置

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JP3200976B2
JP3200976B2 JP17160492A JP17160492A JP3200976B2 JP 3200976 B2 JP3200976 B2 JP 3200976B2 JP 17160492 A JP17160492 A JP 17160492A JP 17160492 A JP17160492 A JP 17160492A JP 3200976 B2 JP3200976 B2 JP 3200976B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/02Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch
    • H01H3/12Push-buttons
    • H01H3/122Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor
    • H01H3/125Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor using a scissor mechanism as stabiliser

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  • Push-Button Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キースイッチ装置に係
り、特に、ノート型ワードプロセッサやノート型パーソ
ナルコンピュータ等に付設される薄型のキーボードに有
効なキースイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキーボードに使用される
キースイッチ装置としては、キーステムを一体に有する
キー部材がホルダープレートに形成されたキーホルダ部
に挿通されて支持されるとともに、キーステムの下方に
スイッチング部材が配設されたキースイッチ装置が一般
に用いられている。このようなキースイッチ装置におい
て、キー部材のキーステムはキーホルダ部を介して上下
に摺動案内され、キー部材を押下すると、キー部材が下
方へ移動するのに伴って、キーステムの下部によりスイ
ッチング部材を押下し、これによりスイッチング動作が
行われる。
【0003】また、スペースキーやリターンキー等の大
型のキーを使用するキースイッチ装置としては、キーの
押下時にキーが傾いた状態で押下されるのを防止するた
めに、特開昭60−62017号公報や特開昭64−7
441号公報に記載されたキースイッチ装置が知られて
いる。
【0004】前者に記載されたキースイッチ装置では、
キー部材の下方に配設され、キー部材を支持する案内部
材を2つのはさみ状部材により構成し、個々のはさみ状
部材の2つのアームを軸に回転可能に連結させている。
そして、キー部材を押下すると、各はさみ状部材の端部
に形成された複数個の各ピンがキー部材の裏面とキーボ
ードの基板の上面とで水平方向に摺動するように構成し
ている。これにより、キー部材を押下すると、キー部材
は水平状態を保持したまま下方に移動し、これに伴っ
て、キー部材に垂設された押下部がキーホルダ部を介し
て摺動案内され、その下方に配設されたスイッチング部
材を押下し、スイッチング動作が行われる。
【0005】更に、後者に記載されたキースイッチ装置
は、前者に記載されたキースイッチ装置と基本的構成を
同じくするものであり、はさみ状部材に対するキー部材
の着脱を容易にする点に特徴を有するものである。
【0006】これら各公報に記載されたキースイッチ装
置は、スペースキー等の大型のキーにおける押下位置と
は無関係に、キーのどの部分を押下しても水平状態を保
持したままキーの上下動を案内できるものである。この
ように、前述した従来のキースイッチ装置のいずれにお
いても、スイッチング部材を押下するためのキーステム
やキー部材の押下部をキーホルダ部を介して上下に摺動
案内しつつ、スイッチング部材を押下させるようにして
いる点で共通するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等における
小型化、薄型化に伴い、これらに付設されるキーボード
も小型化、薄型化が指向されている一方、キー入力の操
作性を向上させるとともにキー入力の確実性を担うべく
大きなキーストロークが要求されている状況下におい
て、従来のキースイッチ装置では十分なキーストローク
を得ることができないという問題点があった。
【0008】従来のキースイッチ装置において、キーボ
ードの薄型化を実現しようとすれば、キーステムがキー
ホルダ部により摺動案内される部分が減少し、これに伴
って、キーの傾動に起因するキーステムとキーホルダ部
間でのキーのこじれが生じてしまう。これを防止するた
めに、キーステムがキーホルダ部により摺動案内される
部分を大きくすると、キーストロークが減少してしまう
というジレンマがある。また、キーの押下時にキーステ
ムとキーホルダ部間で生じるこじれは、摺動ノイズ発生
の原因となり、キー入力の操作性を著しく損なうことと
なる。このキーステムとキーホルダ部間で生じるこじれ
は、常にキーの中央部を押下している場合には、キース
テムが垂直に押下されることとなるので発生しにくいも
のである。そこで、このこじれの発生を防止するため
に、キーの操作面積を小さくし、常にキーの中央部にて
押下されるようにすることも考えられるが、この場合も
キー入力の操作性を著しく損なう点では前記のものと変
わるところがない。
【0009】また、前記各公報に記載されたキースイッ
チ装置は、特にキーボードの薄型化を指向するものでは
なく、また、スイッチング部材を押下するための押下部
をキー部材から垂下して設ける必要があり、このため薄
型化が困難となる。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、キーステムをホルダ部により上
下に摺動案内する構成を不用として、キーボードの薄型
化に対応しつつ、キーストロークを大きく維持すること
ができ、しかも、簡単な構成によりキー入力の操作性が
良好で、こじれのない確実なキー入力を可能とするキー
スイッチ装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載のキースイッチ装置は、裏面に第1係
止部が形成されたキートップと、そのキートップの下方
に配設され、前記第1係止部に対応して第2係止部が形
成されたホルダ部材と、前記第1係止部および第2係止
部にそれぞれ係止されるとともに前記キートップの上下
動を案内支持する案内支持部材と、前記キートップを上
方へ付勢するとともに、そのキートップの上下動に伴っ
てスイッチング動作を行うスイッチング部材とを備え、
前記案内支持部材は、前記キートップの上下動作時にお
ける案内支持部材の摺動方向に並設された一対の基端部
と、その一対の基端部の同側における一端間にてその一
対の基端部を連結する基部とをそれぞれ備えた一対の
ンク部材を側面視X字状に交叉して配設されるものであ
り、その一対のリンク部材における前記基端部の略中央
部分にはロッドがそれぞれ形成され、前記一対のリンク
部材は、そのロッドを介して互いに交叉され且つ連動可
能にされている。
【0012】請求項2記載のキースイッチ装置は、請求
項1記載のキースイッチ装置において、前記第1係止部
は、前記一対のリンク部材における前記キートップ側の
端部を回動可能に係止するとともに、前記第2係止部
は、前記一対のリンク部材における前記ホルダ部材側の
端部を摺動可能に係止するものである。
【0013】請求項3記載のキースイッチ装置は、請求
項1記載のキースイッチ装置において、前記第1係止部
は、前記一対のリンク部材における前記キートップ側の
端部を摺動可能に係止するとともに、前記第2係止部
は、前記一対のリンク部材における前記ホルダ部材側の
端部を回動可能に係止するものである。
【0014】請求項4記載のキースイッチ装置は、請求
項1から3のいずれかに記載のキースイッチ装置におい
て、前記一対のリンク部材は、それぞれ前記基部の反対
側が開放された上面視略コ字状に形成され、その略コ字
状に形成された一対のリンク部材の開放側の端部を摺動
可能に係止するため前記第1係止部または第2係止部に
横長の溝状に形成された係止溝と、前記一対のリンク
材における非開放の前記基部側の端部を回動可能に係止
するため、前記第2係止部または第1係止部にて前記案
内支持部材の摺動方向に並設される挟持壁の間に形成さ
れた係止孔とを備えている。
【0015】請求項5記載のキースイッチ装置は、請求
項1から4のいずれかに記載のキースイッチ装置におい
て、前記第1係止部または第2係止部の一方は、前記一
対のリンク部材の端部を摺動可能に係止する係止溝を備
えており、その係止溝のうち、前記キートップの上昇動
作時における前記案内支持部材の摺動方向側には、その
案内支持部材の摺動位置を制限する制限壁が立設されて
いる。
【0016】請求項6記載のキースイッチ装置は、請求
項1から5のいずれかに記載のキースイッチ装置におい
て、前記キートップの裏面から垂設された第1位置決め
部材と、その第1位置決め部材と係合する前記ホルダ部
材に立設された第2位置決め部材とを備えている。
【0017】
【作用】本発明のキースイッチ装置によれば、キートッ
プが非押下の状態では、キートップはスイッチング部材
により上方に付勢され、上方に保持されている。かかる
状態からキートップが押下されると、キートップはスイ
ッチング部材の付勢力に反して下降する。このキートッ
プの下降動作に伴って、案内支持部材の一対のリンク
材はロッドを介して互いに連動して動き、その各端部が
それぞれキートップ及びホルダ部材の各係止部内で回動
又は摺動して、キートップの下降動作を案内する。この
キートップの下降動作とともに、スイッチング部材が押
圧されてスイッチング動作が行われる。一方、キートッ
プの押下が解除されると、キートップは、スイッチング
部材により上方へ付勢されているので、その付勢力によ
り、案内支持部材に支持されつつ上方へ押し上げられ
て、元の位置に復帰する。
【0018】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1は本実施例によるキースイッチ
装置の上面透視図、図2は図1のX−X線断面図、図3
は図1のY−Y線断面図、図4は押下時のキースイッチ
装置の側断面図、図5はキースイッチ装置のリンク部材
の斜視図、図6はキースイッチ装置のホルダープレート
部分の斜視図である。
【0019】キートップ1はABS樹脂等の合成樹脂か
ら成型されており、その上面にはアルファベット等の文
字が印刷等により形成されている。このキートップ1の
裏面からは、4つの第1係止部2a,2b,3a,3b
がキートップ1本体と一体になって垂設されている。第
1係止部2a,2bには、後述する2つのリンク部材
7,8のうち、一方のリンク部材7に形成された係止軸
13a,13bを回動可能に係止する係止孔4a,4b
が、後述する案内支持部材6の各係止ピン14a,14
b,24a,24bの摺動方向に並設された一対の挟持
壁2a1,2a2,2b1,2b2の間に形成されてい
る。また、第1係止部3a,3bには、他方のリンク
材8に形成された係止軸23a,23bを回動可能に係
止する係止孔5a,5bが、案内支持部材6の各係止ピ
ン14a,14b,24a,24bの摺動方向に並設さ
れた一対の挟持壁3a1,3a2,3b1,3b2の間
に形成されている。
【0020】キートップ1の下方には、キートップ1の
上下動を案内支持する案内支持部材6が配設されてい
る。この案内支持部材6はキー押下時にキートップ1が
傾くのを防止する機構を有し、2つのリンク部材7,8
から構成されている。一方のリンク部材7は、図1に示
すように、基部9の両端に2つの基端部10a,10b
を一体に形成してなり、基端部10a,10bには各々
ロッド12a,12bが延設されており、このロッド1
2a,12bは後述する他方のリンク部材8に延設され
たロッド22a,22bと作用点A、Bにて押下し合う
ように交叉状に構成されている。また、基部9には2つ
の係止軸13a,13bが形成されており、この係止軸
13a,13bは前記の係止孔4a,4bに回動可能に
係止される。更に、基端部10a,10bの両端延部1
1a,11bの側面からは係止ピン14a,14bが延
設されている。この係止ピン14a,14bは後述する
ホルダープレート26に形成された第2係止部28a,
28bに係止される。
【0021】他方のリンク部材8は、図1に示すよう
に、基部19の両端に2つの基端部20a,20bを一
体に形成してなり、基端部20a,20bには各々ロッ
ド22a,22bが延設されており、このロッド22
a,22bは他方のリンク部材7に形成されたロッド1
2a,12bと作用点A、Bにて押下し合うように交叉
状に構成されている。また、基部19には2つの係止軸
23a,23bが形成されており、この係止軸23a,
23bは前記の係止孔5a,5bに回動可能に係止され
る。更に、基端部20a,20bの両端延部21a,2
1bの側面からは係止ピン24a,24bが延設されて
いる。この係止ピン24a,24bは後述するホルダー
プレート26に形成された第2係止部27a,27bに
係止される。そして、両リンク部材7,8は、上面視ロ
字形状に構成され、これにより中央に大きな空間を有
し、この空間に後述するラバースプリング32とコイル
スプリング33を効率良くキートップ1の下側に収納で
きるようになっている。
【0022】案内支持部材6の下方には、図6に示され
るような開口25を有したホルダープレート26が配設
されており、このホルダープレート26には前記リンク
部材7,8に設けられた係止ピン14a,14b,24
a,24bを各々係止するための第2係止部27a,2
7b,28a,28bが設けられている。各第2係止部
27a,27b,28a,28bは,ホルダープレート
26の内周縁の各角を形成する2辺をもって凸状に一体
となって形成され、開口25中に係止溝29a,29
b,30a,30bを形成している。そして、各々の係
止ピン14a,14b,24a,24bを係止溝29
a,29b,30a,30b内において水平方向に摺動
可能に係止している。
【0023】なお、各第2係止部27a,27b,28
a,28bを形成する2辺のうち、ホルダプレート26
に立設される制限壁27a1,27b1,28a1,2
8b1は、各係止溝29a,29b,30a,30bに
おいてキートップ1の上昇動作時における各係止ピン1
4a,14b,24a,24bの摺動方向側の端部に形
成されている。この制限壁27a1,27b1,28a
1,28b1により、案内支持部材6の各係止ピン14
a,14b,24a,24bの摺動量が制限され、キー
トップ1の上昇位置が規制される。
【0024】ホルダプレート26の下方には、スイッチ
電極を含む所定の回路パターン(図示せず)が形成され
たフレキシブル回路基板31が配設され、スイッチ電極
に対応する位置にはスイッチング部材として逆カップ状
のラバースプリング32が載置されている。このラバー
スプリング32は内部に可動電極を有しており、上方か
らの押下量が一定限度を越えると座屈され、可動電極に
よりスイッチ電極が短絡されるものである。ラバースプ
リング32の上面には弾性部材としてコイルスプリング
33が配設され、その上端部はキートップ1の裏面の凹
部1aに取付けられている。この凹部1aにコイルスプ
リング33の上端が係止されるため、コイルスプリング
33の位置がずれることはない。さらに、フレキシブル
回路基板31の下方には、スイッチ支持板34が配設さ
れている。つまり、スイッチ支持板34は、フレキシブ
ル回路基板31、ラバースプリング32、案内支持部材
6およびホルダープレート26を支持していることにな
る。
【0025】また、2つの位置決めピン36a,36b
が第2係止部28a,28bに近接してホルダープレー
ト26上に立設され、これらに対応して位置決め溝35
a,35bが、キートップ1の上下動にともなって位置
決めピン36a,36bを案内するようにキートップ1
の裏面から垂設されている。この位置決めピン36a,
36bの位置決め溝35a,35bとの係合部は、キー
トップ1の押下時に、こじれを生じることなくスムーズ
に位置決め溝35a,35bに沿って案内されるように
球状に形成されている。このホルダープレート26にお
ける位置決めピン36a,36bの直下位置には貫通孔
26aが設けられ、これにより、スライド型を用いるこ
となく、樹脂成形により作成可能となる。
【0026】これら位置決めピン36a,36bと位置
決め溝35a,35bとの係合でもって、位置決め部材
37が構成されており、この位置決め部材37は、キー
トップ1が水平方向に移動するのを防止する機構を有し
ている。また、キートップ1の傾きを防止する機構は案
内支持部材6が有しているため、その機構を持つ必要が
ないことより、位置決めピン36a,36bと位置決め
溝35a,35bとの係合部のオーバラップ量は少なく
てよい。このように、案内支持部材6により一方向の位
置決めを行い、この位置決めに対して90度の方向の位
置決めを位置決め部材37により行われているので、キ
ートップ1は、水平方向に移動することなく、また、案
内支持部材6のリンク部材7、8が互いに作用点A、B
で押下し合って作用することにより、水平状態を保持し
たまま上下動される。
【0027】前記構成において、図2における作用点
A、Bを通る垂線Lを基準に左側の第1係止部2a,2
bには、係止軸13a,13bを回動可能に係止する係
止孔4a,4bが設けられ、第2係止部27a,27b
には、係止ピン24a,24bを水平方向に係止する係
止溝29a,29bが設けられている。また、垂線Lを
基準に図2の右側の第1係止部3a,3bには、係止軸
23a,23bを回動可能に係止する係止孔5a,5b
が設けられ、第2係止部28a,28bには、係止ピン
14a,14bを水平方向に係止する係止溝30a,3
0bが設けられている。
【0028】通常、ワードプロセッサやパーソナルコン
ピュータにおけるキーボードは、キー入力しやすいよう
に装置手前側が低くなるように斜面をもって形成される
のに対し、各キートップ1の上面は水平に配設される。
このため、各キースイッチ装置においては、装置手前側
の方が厚みがある、つまり、スイッチ支持板34からキ
ートップ1までの高さ寸法が長くなる。この高さ寸法が
長い所に位置決め部材37を配設することにより、上述
した位置決め溝35a,35bと位置決めピン36a,
36bとの係合部のオーバーラップ量が少なくてよいこ
とと相俟って、キーの所定量のストロークを確保しよう
としたときの全体の高さ寸法を小さくすることができ
る。また、本実施例では、キートップ1の周囲の肉厚が
上方へ盛り上がって高くなっているので、この部分に位
置決め部材37を設けることで、可能な限り、全体の高
さ寸法を小さくしている。図2においては右側が装置手
前側となる。
【0029】次に、このように構成されたキースイッチ
装置の動作を説明する。キートップ1を押下すると、キ
ートップ1が下方へ移動するのに伴って、リンク部材7
の各々の係止軸13a,13bは第1係止部2a,2b
の係止孔4a,4b内で反時計方向に回動し、リンク
材8の各々の係止軸23,24は第1係止部3a,3b
の係止孔5a,5b内で時計方向に回動する。これと同
時に、リンク部材7の各々の係止ピン14a,14bは
第2係止部28a,28bの係止溝30a,30b内で
水平方向(図2の右方向)に摺動し、リンク部材8の各
々の係止ピン24a,24bは第2係止部27a,27
bの係止溝29a,29b内で水平方向(図2の左方
向)に摺動する。
【0030】その結果、リンク部材7のロッド12a,
12bとリンク部材8のロッド22a,22bとが互い
に作用点A、Bにて押下し合い、これにより、キートッ
プ1は水平状態を保持したまま下方に移動する。このと
き、位置決めピン36a,36bは、こじれを生じるこ
となくスムーズに位置決め溝35a,35bに案内さ
れ、キートップ1が水平方向に移動することはない。ま
た、キートップ1の下方への移動により、キートップ1
の裏面に取付けられたコイルスプリング33を圧縮し、
ラバースプリング32が除々に押下される。そして、そ
の押下量が一定限度を越えた時点でラバースプリング3
2は座屈され、これにより、ラバースプリング32内の
可動電極がフレキシブル回路基板31上のスイッチ電極
を短絡し、所定のスイッチング動作が行われる。
【0031】キートップ1の押下を解除すると、キート
ップ1はコイルスプリング33、ラバースプリング32
の弾性復元力により上方に押し上げられる。これに伴っ
て、係止軸13a,13b,23a,23bおよび係止
ピン14a,14b,24a,24bは前述した動作と
逆の動作を行い、その結果、キートップ1は元の位置に
復帰される。
【0032】なお、ラバースプリング32は前述のよう
に側面視略台形であり、その上底の長さと下底の長さ及
び高さに起因する側面の角度は、その所望キータッチに
応じて決まる。さらに、この台形部の高さ、即ち、ラバ
ースプリング32の高さはキーストロークとコイルスプ
リング33に応じて決定され、高い方が好まれる。しか
し、装置全体の厚さを鑑みれば、このラバースプリング
32はそれほど大きくすることができない。そこで、本
実施例にあっては、前述のように両リンク部材7,8を
上面視ロ字形状に組付けることにより、その中心に大き
な空間を取り得るようにし、この空間にラバースプリン
グ32とコイルスプリング33を配設した。これによ
り、本実施例にあっては、両リンク部部材を側面視略直
線状とし、装置中央部に大きな空間を有し得ない特開昭
60−62017号公報あるいは特開昭64−7441
号公報記載の装置と比べ、より薄型で大きなストローク
を得ることができる。
【0033】以上詳細に説明したように、本実施例によ
るキースイッチ装置は、2つのリンク部材7,8をキー
トップ1の下方にロ字形状に構成することにより、その
中心に大きな空間を取り、この空間にラバースプリング
32とコイルスプリング33を配設し、キートップ1を
押下することにより、コイルスプリング33を介してラ
バースプリング32が押下されるようにした。これによ
り、従来のキースイッチ装置のように、キーステムをキ
ーホルダ部により摺動案内する構成やスイッチング部材
を押下するための特別な構成を不要とした。これによ
り、キーボードの薄型化に対応しつつキーストロークを
大きくすることができ、よって、キーの操作性が良好
で、キー入力を確実に行い得ると共に、簡単な構成によ
り低コストのキースイッチ装置を提供することができ
る。
【0034】特に、キーステムをキーホルダ部により摺
動案内する構成を必要としなくなるので、従来のキース
イッチ装置のようにキーの押下時にキーステムとキーホ
ルダ部間で摺動ノイズが生じることもなく、これと共
に、キーの中央部を押下させるために、キーの操作面積
を小さくする必要性はなくなる。
【0035】また、位置決め機能のある案内支持部材6
と位置決め部材37を設けたことにより、キ−トップ1
の押下時にも、案内支持部材6のリンク部材7、8が互
いに作用点A、Bで押下し合うことにより下方に力が加
わるだけで、キートップ1が水平方向に移動することは
ない。しかも、位置決めピン36a,36bの位置決め
溝35a,35bとの係合部を球状に形成したので、位
置決めピン36a,36bは、こじれを生じることなく
スムーズに位置決め溝35a,35bに沿って摺動案内
されることより、摺動ノイズを生じることもない。従っ
て、前記のこととも相俟って、この点からもキー入力の
操作性が良好で、キー入力を確実に行い得るキースイッ
チ装置を提供することができる。
【0036】なお、本発明は上記実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
形、改良が可能である。例えば、本実施例におけるリン
部材7、8の本数を増やしてT字形にし、互いに作用
し合うように組み合わせた構成としてもよく、この場合
においても上述と同様の効果が得られるとともに、位置
決め溝および位置決めピンからなる位置決め部材37を
省略することが可能となる。また、上記実施例にあって
は、キートップ1に凹部1aを設けてコイルスプリング
33を係止したが、キートップ1下面にコイルスプリン
グ33内径と略同一の半球状凸部を設けて係止してもよ
い。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載のキースイッチ装置によれ
ば、基端部の略中央部分に形成されたロッドを介して互
いに交叉され且つ連動可能にされた一対のリンク部材に
より、キートップの上下動を案内支持する構成を使用し
て、キーステムをホルダ部により上下に摺動案内する構
成を不要としている。よって、キーストロークの大きさ
を維持しつつ、キーボードを薄型化することができると
いう効果がある。また、かかる案内支持部材を使用する
ことにより、キー入力の操作性を良好にすると共に、こ
じれのない確実なキー入力を可能とすることができると
いう効果がある。
【0038】請求項2記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1記載のキースイッチ装置の奏する効果に加
え、第1係止部は、一対のリンク部材におけるキートッ
プ側の端部を回動可能に係止するので、キートップが上
下動しても、かかる端部の間隔を一定に保って、一対の
リンク部材がロッドの部分で交叉された状態を維持する
ことができるという効果がある。
【0039】請求項3記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1記載のキースイッチ装置の奏する効果に加
え、第2係止部は、一対のリンク部材におけるホルダ部
材側の端部を回動可能に係止するので、キートップが上
下動しても、かかる端部の間隔を一定に保って、一対の
リンク部材がロッドの部分で交叉された状態を維持する
ことができるという効果がある。
【0040】請求項4記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1から3のいずれかに記載のキースイッチ装
置の奏する効果に加え、第1係止部および第2係止部に
は、一方に、挟持壁の間に形成された係止孔が、他方
に、横長の溝状の係止溝が形成されている。挟持壁の間
に形成される係止孔内にリンク部材の端部を挿入するた
めには、その端部に挟持壁を撓ませるだけの剛性が必要
となる。また、係止溝内へは、リンク部材の端部を撓ま
せて挿入するので、その端部には所定の弾性が必要とな
る。リンク部材は上面視で略コ字状に形成されるので、
その非開放側の端部は剛性が大きく、逆に、開放側の端
部は弾性が大きくされている。よって、リンク部材の端
部のうち、かかる剛性の大きい非開放側の端部を挟持壁
の間に形成された係止孔内に回動可能に係止し、弾性の
大きい開放側の端部を係止溝内に摺動可能に係止するの
で、第1係止部および第2係止部が形成されたキートッ
プ及びホルダ部材とリンク部材との組立を容易に行うこ
とができるという効果がある。
【0041】請求項5記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1から4のいずれかに記載のキースイッチ装
置の奏する効果に加え、第1係止部または第2係止部の
一方に形成され、一対のリンク部材の端部を摺動可能に
係止する係止溝には、キートップの上昇動作時における
案内支持部材の摺動方向側に制限壁が立設されている。
よって、かかる制限壁により案内支持部材の摺動位置を
制限(規制)して、キートップの上昇位置を位置決めす
ることができるという効果がある。
【0042】請求項6記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1から5のいずれかに記載のキースイッチ装
置の奏する効果に加え、キートップの裏面から垂設され
た第1位置決め部材と、ホルダ部材に立設され、第1位
置決め部材と係合する第2位置決め部材とを備えている
ので、キートップの押下時において、少なくともそのキ
ートップが案内支持部材の摺動方向である水平方向に位
置ズレすることを防止することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるキースイッチ装置の上
面透視図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図1のY−Y線断面図である。
【図4】本実施例によるキースイッチ装置の押下時の側
断面図である。
【図5】本実施例によるキースイッチ装置のリンク部材
の斜視図である。
【図6】本実施例によるキースイッチ装置のホルダープ
レート部分の斜視図である。
【符号の説明】
1 キートップ 2a,2b,3a,3b 第1係止部 2a1,2a2,2b1,2b2 挟持壁 3a1,3a2,3b1,3b2 挟持壁 4a,4b,5a,5b 係止孔 6 案内支持部材 7,8 リンク部材 9,19 基部 10a,10b,20a,20b 基端部 12a,12b,22a,22b ロッド 13a,13b,23a,23b 係止軸(リンク部材
の基部側の端部) 14a,14b,24a,24b 係止ピン(リンク
材の開放側の端部) 26 ホルダープレート
(ホルダ部材) 27a,27b,28a,28b 第2係止部 27a1,27b1,28a1,28b1 制限壁 29a,29b,30a,30b 係止溝 31 フレキシブル回路基板(ス
イッチング部材の一部) 32 ラバースプリング(スイッ
チング部材の一部) 33 コイルスプリング(スイッ
チング部材の一部) 35a,35b 位置決め溝(第1位置決め
部材) 36a,36b 位置決めピン(第2位置決
め部材) 37 位置決め部材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に第1係止部が形成されたキートッ
    プと、そのキートップの下方に配設され、前記第1係止
    部に対応して第2係止部が形成されたホルダ部材と、前
    記第1係止部および第2係止部にそれぞれ係止されると
    ともに前記キートップの上下動を案内支持する案内支持
    部材と、前記キートップを上方へ付勢するとともに、そ
    のキートップの上下動に伴ってスイッチング動作を行う
    スイッチング部材とを備えたキースイッチ装置におい
    て、 前記案内支持部材は、前記キートップの上下動作時にお
    ける案内支持部材の摺動方向に並設された一対の基端部
    と、その一対の基端部の同側における一端間にてその一
    対の基端部を連結する基部とをそれぞれ備えた一対の
    ンク部材を側面視X字状に交叉して配設されるものであ
    り、 その一対のリンク部材における前記基端部の略中央部分
    にはロッドがそれぞれ形成され、前記一対のリンク部材
    は、そのロッドを介して互いに交叉され且つ連動可能に
    されていることを特徴とするキースイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1係止部は、前記一対のリンク
    材における前記キートップ側の端部を回動可能に係止す
    るとともに、前記第2係止部は、前記一対のリンク部材
    における前記ホルダ部材側の端部を摺動可能に係止する
    ことを特徴とする請求項1記載のキースイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1係止部は、前記一対のリンク
    材における前記キートップ側の端部を摺動可能に係止す
    るとともに、前記第2係止部は、前記一対のリンク部材
    における前記ホルダ部材側の端部を回動可能に係止する
    ことを特徴とする請求項1記載のキースイッチ装置。
  4. 【請求項4】 前記一対のリンク部材は、それぞれ前記
    基部の反対側が開放された上面視略コ字状に形成され、 その略コ字状に形成された一対のリンク部材の開放側の
    端部を摺動可能に係止するため前記第1係止部または第
    2係止部に横長の溝状に形成された係止溝と、 前記一対のリンク部材における非開放の前記基部側の端
    部を回動可能に係止するため、前記第2係止部または第
    1係止部にて前記案内支持部材の摺動方向に並設される
    挟持壁の間に形成された係止孔とを備えていることを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載のキースイッ
    チ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1係止部または第2係止部の一方
    は、前記一対のリンク部材の端部を摺動可能に係止する
    係止溝を備えており、 その係止溝のうち、前記キートップの上昇動作時におけ
    る前記案内支持部材の摺動方向側には、その案内支持部
    材の摺動位置を制限する制限壁が立設されていることを
    特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のキースイ
    ッチ装置。
  6. 【請求項6】 前記キートップの裏面から垂設された第
    1位置決め部材と、その第1位置決め部材と係合する前
    記ホルダ部材に立設された第2位置決め部材とを備えて
    いることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載
    のキースイッチ装置。
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