JP2004039653A - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004039653A
JP2004039653A JP2003369743A JP2003369743A JP2004039653A JP 2004039653 A JP2004039653 A JP 2004039653A JP 2003369743 A JP2003369743 A JP 2003369743A JP 2003369743 A JP2003369743 A JP 2003369743A JP 2004039653 A JP2004039653 A JP 2004039653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
locking
switch device
key top
link member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003369743A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Mochizuki
望月 勲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2003369743A priority Critical patent/JP2004039653A/ja
Publication of JP2004039653A publication Critical patent/JP2004039653A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

 【課題】 キーステムをホルダ部により上下に摺動案内する構成を不要として、キーボードの薄型化に対応しつつ、キーストロークを大きく維持することができ、しかも、簡単な構成によりキー入力の操作性が良好で、こじれのない確実なキー入力を可能とするキースイッチ装置を提供すること。
 【解決手段】 一対のリンク部材7,8をロッド12a,12b,22a,22bの部分で組合せ、その組合せ係合部にて互いに作用し合って連動するように構成し、キートップ1押下時には、両リンク部材7,8の係止軸13a,13b,23a,23bが回動係止部2a,2b,3a,3b内で回動され、係止ピン14a,14b,24a,24bが摺動係止部27a,27b,28a,28b内にてそれぞれ外側方向に摺動され、キートップ1の下降動作を案内する。よって、キーステムをホルダ部により上下に摺動案内する構成を不要にできるので、キーストロークの大きさを維持しつつキーボードを薄型化できるとともに、キー入力の操作性を良好にし、且つこじれのない確実なキー入力を実現できる。
 【選択図】    図2

Description

 本発明は、キースイッチ装置に係り、特に、ノート型ワードプロセッサやノート型パーソナルコンピュータ等に付設される薄型のキーボードに有効なキースイッチ装置に関するものである。
 従来、この種のキーボードに使用されるキースイッチ装置としては、キーステムを一体に有するキー部材がホルダープレートに形成されたキーホルダ部に挿通されて支持されるとともに、キーステムの下方にスイッチング部材が配設されたキースイッチ装置が一般に用いられている。このようなキースイッチ装置において、キー部材のキーステムはキーホルダ部を介して上下に摺動案内され、キー部材を押下すると、キー部材が下方へ移動するのに伴って、キーステムの下部によりスイッチング部材が押下され、これによりスイッチング動作が行われる。
 また、スペースキーやリターンキー等の大型のキーを使用するキースイッチ装置としては、キーの押下時にキーが傾いた状態で押下されるのを防止するために、特開昭60−62017号公報や特開昭64−7441号公報に記載されたキースイッチ装置が知られている。
 前者に記載されたキースイッチ装置では、キー部材の下方に配設され、キー部材を支持する案内部材を2つのはさみ状部材により構成し、個々のはさみ状部材の2つのアームを軸に回転可能に連結させている。そして、キー部材を押下すると、各はさみ状部材の端部に形成された複数個の各ピンがキー部材の裏面とキーボードの基板の上面とで水平方向に摺動するように構成している。これにより、キー部材を押下すると、キー部材は水平状態を保持したまま下方に移動し、これに伴ってキー部材に垂設された押下部がキーホルダ部を介して摺動案内され、その下方に配設されたスイッチング部材を押下し、スイッチング動作が行われる。
 更に、後者に記載されたキースイッチ装置は、前者に記載されたキースイッチ装置と基本的構成を同じくするものであり、はさみ状部材に対するキー部材の着脱を容易にする点に特徴を有するものである。
 これら各公報に記載されたキースイッチ装置は、スペースキー等の大型のキーにおける押下位置とは無関係に、キーのどの部分を押下しても水平状態を保持したままキーの上下動を案内できるものである。このように、前述した従来のキースイッチ装置は、いずれにおいても、スイッチング部材を押下するためのキーステムやキー部材の押下部をキーホルダ部を介して上下に摺動案内しつつ、スイッチング部材を押下させるようにしている点で共通する。
特開昭60−62017号公報 特開昭64−7441号公報
 しかしながら、近年、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等における小型化、薄型化に伴い、これらに付設されるキーボードも小型化、薄型化が指向されている。一方、キー入力の操作性を向上させるとともにキー入力の確実性を担うべく大きなキーストロークが要求される状況下において、従来のキースイッチ装置では十分なキーストロークを得ることができないという問題点があった。
 従来のキースイッチ装置において、キーボードの薄型化を実現しようとすれば、キーステムがキーホルダ部により摺動案内される部分が減少し、これに伴って、キーの傾動に起因するキーステムとキーホルダ部との間でのキーのこじれが生じる。これを防止するために、キーステムがキーホルダ部により摺動案内される部分を大きくすると、キーストロークが減少するというジレンマがある。また、キーの押下時にキーステムとキーホルダ部との間で生じるこじれは、摺動ノイズ発生の原因となり、キー入力の操作性を著しく損なう。このキーステムとキーホルダ部間で生じるこじれは、常にキーの中央部を押下している場合には、キーステムが垂直に押下されることとなるので発生し難い。そこで、こじれの発生を防止するために、キーの操作面積を小さくし、常にキーの中央部にて押下されるようにすることも考えられるが、この場合もキー入力の操作性を著しく損なう点では前記のものと変わるところがない。
 本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、キーステムをホルダ部により上下に摺動案内する構成を不要として、キーボードの薄型化に対応しつつ、キーストロークを大きく維持することができ、しかも、簡単な構成によりキー入力の操作性が良好で、こじれのない確実なキー入力を可能とするキースイッチ装置を提供することを目的としている。
 上記の目的を達成するために請求項1記載のキースイッチ装置は、下面に複数の上部係止部が形成されたキートップと、そのキートップの下方に配設されるとともに、複数の下部係止部が形成されたホルダ部材と、前記上部係止部および下部係止部にそれぞれ係止されるとともに、キートップの上下動を案内支持する第1のリンク部材及び第2のリンク部材と、キートップの上下動に伴ってスイッチング動作を行うスイッチング部材とを備え、前記上部係止部は、第1のリンク部材及び第2のリンク部材の上端部を挿入する開放部を有する回動係止部から構成され、かつ前記下部係止部は、両リンク部材の下端部が係止され、水平方向に摺動される摺動係止部から構成されるとともに、第1のリンク部材及び第2のリンク部材は、その組合せ係合部において互いに作用し合って連動し、キートップ押下時には、両リンク部材の下端部が摺動係止部内にてそれぞれ外側方向に摺動するものである。
 上記構成を有する請求項1記載のキースイッチ装置によれば、キートップが非押下の状態では、キートップは上方に保持されている。かかる状態からキートップが押下されると、キートップは下降し、このキートップの下降動作に伴って、第1のリンク部材及び第2のリンク部材は、その組合せ係合部において互いに作用し合って連動して動き、両リンク部材の上端部が回動係止部内で回動し、下端部が摺動係止部内にてそれぞれ外側方向に摺動して、キートップの下降動作を案内する。このキートップの下降動作とともに、スイッチング部材が押圧されスイッチング動作が行われる。一方、キートップの押下が解除されると、キートップは、一対のリンク部材に支持されつつ上方へ押し上げられて、元の位置に復帰する。
 以上詳述したように、請求項1記載のキースイッチ装置によれば、上部係止部は、第1のリンク部材及び第2のリンク部材の上端部を挿入する開放部を有する回動係止部から構成され、かつ下部係止部は、両リンク部材の下端部が係止され、水平方向に摺動される摺動係止部から構成されるとともに、第1のリンク部材及び第2のリンク部材は、その組合せ係合部において互いに作用し合って連動し、キートップ押下時には、両リンク部材の下端部が摺動係止部内にてそれぞれ外側方向に摺動され、キートップが下方に案内されるため、キーステムをホルダ部により上下に摺動案内する構成を不要にできるので、キーストロークの大きさを維持しつつ、キーボードを薄型化することができるという効果がある。また、キー入力の操作性を良好にすると共に、こじれのない確実なキー入力を可能とすることができるという効果がある。
 以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。図1は本実施例によるキースイッチ装置の上面透視図、図2は図1のX−X線断面図、図3は図1のY−Y線断面図、図4は押下時のキースイッチ装置の側断面図、図5はキースイッチ装置のリンク部材の斜視図、図6はキースイッチ装置のホルダープレート部分の斜視図である。
 キートップ1はABS樹脂等の合成樹脂から成型されており、その上面にはアルファベット等の文字が印刷等により形成されている。このキートップ1の裏面からは、4つの第1係止部2a,2b,3a,3bがキートップ1本体と一体になって垂設されている。第1係止部2a,2bには、後述する2つのリンク部材7,8のうち、一方のリンク部材7に形成された係止軸13a,13bを回動可能に係止する係止孔4a,4bが、後述する案内支持部材6の各係止ピン14a,14b,24a,24bの摺動方向に並設された一対の挟持壁2a1,2a2,2b1,2b2の間に形成されている。また、第1係止部3a,3bには、他方のリンク部材8に形成された係止軸23a,23bを回動可能に係止する係止孔5a,5bが、案内支持部材6の各係止ピン14a,14b,24a,24bの摺動方向に並設された一対の挟持壁3a1,3a2,3b1,3b2の間に形成されている。
 キートップ1の下方には、キートップ1の上下動を案内支持する案内支持部材6が配設されている。この案内支持部材6はキー押下時にキートップ1が傾くのを防止する機構を有し、2つのリンク部材7,8から構成されている。
 一方のリンク部材7は、図1に示すように、基部9の両端に2つの基端部10a,10bを一体に形成してなり、基端部10a,10bには各々ロッド12a,12bが延設されており、このロッド12a,12bは後述する他方のリンク部材8に延設されたロッド22a,22bと作用点A、Bにて押下し合うように交叉状に構成されている。また、基部9には2つの係止軸13a,13bが形成されており、この係止軸13a,13bは前記の係止孔4a,4bに回動可能に係止される。更に、基端部10a,10bの両端延部11a,11bの側面からは係止ピン14a,14bが延設されている。この係止ピン14a,14bは後述するホルダープレート26に形成された第2係止部28a,28bに係止される。
 他方のリンク部材8は、図1に示すように、基部19の両端に2つの基端部20a,20bを一体に形成してなり、基端部20a,20bには各々ロッド22a,22bが延設されており、このロッド22a,22bは他方のリンク部材7に形成されたロッド12a,12bと作用点A、Bにて押下し合うように交叉状に構成されている。また、基部19には2つの係止軸23a,23bが形成されており、この係止軸23a,23bは前記の係止孔5a,5bに回動可能に係止される。更に、基端部20a,20bの両端延部21a,21bの側面からは係止ピン24a,24bが延設されている。この係止ピン24a,24bは後述するホルダープレート26に形成された第2係止部27a,27bに係止される。
 両リンク部材7,8は、図2に示すように、側面視においてX字状に交叉して、ロッド12a,12b,22a,22bの部分で互いに組み合わされており、このロッド12a,12b,22a,22bの部分を組合せ係合部として、互いに作用し合って連動するように構成されている。また、両リンク部材7,8は、上面視ロ字形状に構成され、これにより中央に大きな空間を有し、この空間に後述するラバースプリング32とコイルスプリング33を効率良くキートップ1の下側に収納できるようになっている。
 案内支持部材6の下方には、図6に示されるような開口25を有したホルダープレート26が配設されており、このホルダープレート26には前記リンク部材7,8に設けられた係止ピン14a,14b,24a,24bを各々係止するための第2係止部27a,27b,28a,28bが設けられている。各第2係止部27a,27b,28a,28bは,ホルダープレート26の内周縁の各角を形成する2辺をもって凸状に一体となって形成され、開口25中に係止溝29a,29b,30a,30bを形成している。そして、各々の係止ピン14a,14b,24a,24bを係止溝29a,29b,30a,30b内において水平方向に摺動可能に係止している。
 なお、各第2係止部27a,27b,28a,28bを形成する2辺のうち、ホルダプレート26に立設される制限壁27a1,27b1,28a1,28b1は、各係止溝29a,29b,30a,30bにおいてキートップ1の上昇動作時における各係止ピン14a,14b,24a,24bの摺動方向側の端部に形成されている。この制限壁27a1,27b1,28a1,28b1により、案内支持部材6の各係止ピン14a,14b,24a,24bの摺動量が制限され、キートップ1の上昇位置が規制される。
 ホルダプレート26の下方には、スイッチ電極を含む所定の回路パターン(図示せず)が形成されたフレキシブル回路基板31が配設され、スイッチ電極に対応する位置にはスイッチング部材として逆カップ状のラバースプリング32が載置されている。このラバースプリング32は内部に可動電極を有しており、上方からの押下量が一定限度を越えると座屈され、可動電極によりスイッチ電極が短絡されるものである。ラバースプリング32の上面には弾性部材としてコイルスプリング33が配設され、その上端部はキートップ1の裏面の凹部1aに取付けられている。この凹部1aにコイルスプリング33の上端が係止されるため、コイルスプリング33の位置がずれることはない。さらに、フレキシブル回路基板31の下方には、スイッチ支持板34が配設されている。つまり、スイッチ支持板34は、フレキシブル回路基板31、ラバースプリング32、案内支持部材6およびホルダープレート26を支持していることになる。
 また、2つの位置決めピン36a,36bが第2係止部28a,28bに近接してホルダープレート26上に立設され、これらに対応して位置決め溝35a,35bが、キートップ1の上下動にともなって位置決めピン36a,36bを案内するようにキートップ1の裏面から垂設されている。この位置決めピン36a,36bの位置決め溝35a,35bとの係合部は、キートップ1の押下時に、こじれを生じることなくスムーズに位置決め溝35a,35bに沿って案内されるように球状に形成されている。このホルダープレート26における位置決めピン36a,36bの直下位置には貫通孔26aが設けられ、これにより、スライド型を用いることなく、樹脂成形により作成可能となる。
 これら位置決めピン36a,36bと位置決め溝35a,35bとの係合でもって、位置決め部材37が構成されており、この位置決め部材37は、キートップ1が水平方向に移動するのを防止する機構を有している。また、キートップ1の傾きを防止する機構は案内支持部材6が有しているため、その機構を持つ必要がないことより、位置決めピン36a,36bと位置決め溝35a,35bとの係合部のオーバラップ量は少なくてよい。このように、案内支持部材6により一方向の位置決めを行い、この位置決めに対して90度の方向の位置決めを位置決め部材37により行われているので、キートップ1は、水平方向に移動することなく、また、案内支持部材6のリンク部材7、8が互いに作用点A、Bで押下し合って作用することにより、水平状態を保持したまま上下動される。
 前記構成において、図2における作用点A、Bを通る垂線Lを基準に左側の第1係止部2a,2bには、係止軸13a,13bを回動可能に係止する係止孔4a,4bが設けられ、第2係止部27a,27bには、係止ピン24a,24bを水平方向に係止する係止溝29a,29bが設けられている。また、垂線Lを基準に図2の右側の第1係止部3a,3bには、係止軸23a,23bを回動可能に係止する係止孔5a,5bが設けられ、第2係止部28a,28bには、係止ピン14a,14bを水平方向に係止する係止溝30a,30bが設けられている。
 通常、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータにおけるキーボードは、キー入力しやすいように装置手前側が低くなるように斜面をもって形成されるのに対し、各キートップ1の上面は水平に配設される。このため、各キースイッチ装置においては、装置手前側の方が厚みがある、つまり、スイッチ支持板34からキートップ1までの高さ寸法が長くなる。この高さ寸法が長い所に位置決め部材37を配設することにより、上述した位置決め溝35a,35bと位置決めピン36a,36bとの係合部のオーバーラップ量が少なくてよいことと相俟って、キーの所定量のストロークを確保しようとしたときの全体の高さ寸法を小さくすることができる。また、本実施例では、キートップ1の周囲の肉厚が上方へ盛り上がって高くなっているので、この部分に位置決め部材37を設けることで、可能な限り、全体の高さ寸法を小さくしている。図2においては右側が装置手前側となる。
 次に、このように構成されたキースイッチ装置の動作を図2〜図4を参照して説明する。
 図2の状態のキートップ1を押下すると、キートップ1が下方へ移動するのに伴って、リンク部材7の各々の係止軸13a,13bは第1係止部2a,2bの係止孔4a,4b内で反時計方向に回動し、リンク部材8の各々の係止軸23,24は第1係止部3a,3bの係止孔5a,5b内で時計方向に回動する。これと同時に、リンク部材7の各々の係止ピン14a,14bは第2係止部28a,28bの係止溝30a,30b内で水平方向(図2の右方向:外側方向)に摺動し、リンク部材8の各々の係止ピン24a,24bは第2係止部27a,27bの係止溝29a,29b内で水平方向(図2の左方向:外側方向)に摺動する。
 その結果、リンク部材7のロッド12a,12bとリンク部材8のロッド22a,22bとが互いに作用点A、Bにて押下し合い、即ち、組合せ係合部にて、両リンク部材7,8は互いに相手側のリンク部材7,8を押下し合い、これにより、キートップ1は水平状態を保持したまま下方に移動する。このとき、位置決めピン36a,36bは、こじれを生じることなくスムーズに位置決め溝35a,35bに案内され、キートップ1が水平方向に移動することはない。また、キートップ1の下方への移動により、キートップ1の裏面に取付けられたコイルスプリング33を圧縮し、ラバースプリング32が除々に押下される。そして、その押下量が一定限度を越えた時点でラバースプリング32は座屈され、これにより、ラバースプリング32内の可動電極がフレキシブル回路基板31上のスイッチ電極を短絡し、所定のスイッチング動作が行われる(図4参照)。
 キートップ1の押下を解除すると、キートップ1はコイルスプリング33、ラバースプリング32の弾性復元力により上方に押し上げられる。これに伴って、係止軸13a,13b,23a,23bおよび係止ピン14a,14b,24a,24bは前述した動作と逆の動作を行い、その結果、キートップ1は元の位置に復帰される(図2及び図3参照)。
 なお、ラバースプリング32は前述のように側面視略台形であり、その上底の長さと下底の長さ及び高さに起因する側面の角度は、その所望キータッチに応じて決まる。さらに、この台形部の高さ、即ち、ラバースプリング32の高さはキーストロークとコイルスプリング33に応じて決定され、高い方が好まれる。しかし、装置全体の厚さを鑑みれば、このラバースプリング32はそれほど大きくすることができない。そこで、本実施例にあっては、前述のように両リンク部材7,8を上面視ロ字形状に組付けることにより、その中心に大きな空間を取り得るようにし、この空間にラバースプリング32とコイルスプリング33を配設した。これにより、本実施例にあっては、両リンク部部材を側面視略直線状とし、装置中央部に大きな空間を有し得ない特開昭60−62017号公報あるいは特開昭64−7441号公報記載の装置と比べ、より薄型で大きなストロークを得ることができる。
 以上詳細に説明したように、本実施例によるキースイッチ装置は、2つのリンク部材7,8をキートップ1の下方にロ字形状に構成することにより、その中心に大きな空間を取り、この空間にラバースプリング32とコイルスプリング33を配設し、キートップ1を押下することにより、コイルスプリング33を介してラバースプリング32が押下されるようにした。これにより、従来のキースイッチ装置のように、キーステムをキーホルダ部により摺動案内する構成やスイッチング部材を押下するための特別な構成を不要とした。これにより、キーボードの薄型化に対応しつつキーストロークを大きくすることができ、よって、キーの操作性が良好で、キー入力を確実に行い得ると共に、簡単な構成により低コストのキースイッチ装置を提供することができる。
 特に、キーステムをキーホルダ部により摺動案内する構成を必要としなくなるので、従来のキースイッチ装置のようにキーの押下時にキーステムとキーホルダ部間で摺動ノイズが生じることもなく、これと共に、キーの中央部を押下させるために、キーの操作面積を小さくする必要性はなくなる。
 また、位置決め機能のある案内支持部材6と位置決め部材37を設けたことにより、キ−トップ1の押下時にも、案内支持部材6のリンク部材7、8が互いに作用点A、Bで押下し合うことにより下方に力が加わるだけで、キートップ1が水平方向に移動することはない。しかも、位置決めピン36a,36bの位置決め溝35a,35bとの係合部を球状に形成したので、位置決めピン36a,36bは、こじれを生じることなくスムーズに位置決め溝35a,35bに沿って摺動案内されることより、摺動ノイズを生じることもない。従って、前記のこととも相俟って、この点からもキー入力の操作性が良好で、キー入力を確実に行い得るキースイッチ装置を提供することができる。
 なお、本発明は上記実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形、改良が可能である。例えば、本実施例におけるリンク部材7、8の本数を増やしてT字形にし、互いに作用し合うように組み合わせた構成としてもよく、この場合においても上述と同様の効果が得られるとともに、位置決め溝および位置決めピンからなる位置決め部材37を省略することが可能となる。また、上記実施例にあっては、キートップ1に凹部1aを設けてコイルスプリング33を係止したが、キートップ1下面にコイルスプリング33内径と略同一の半球状凸部を設けて係止してもよい。
本発明の一実施例によるキースイッチ装置の上面透視図である。 図1のX−X線断面図である。 図1のY−Y線断面図である。 本実施例によるキースイッチ装置の押下時の側断面図である。 本実施例によるキースイッチ装置のリンク部材の斜視図である。 本実施例によるキースイッチ装置のホルダープレート部分の斜視図である。
符号の説明
1               キートップ
2a,2b,3a,3b     第1係止部(回動係止部)
2a1,2a2,2b1,2b2 挟持壁
3a1,3a2,3b1,3b2 挟持壁
4a,4b,5a,5b     係止孔
6               案内支持部材
7,8             リンク部材
9,19            基部
10a,10b,20a,20b 基端部
12a,12b,22a,22b ロッド
13a,13b,23a,23b 係止軸
14a,14b,24a,24b 係止ピン
26              ホルダープレート(ホルダ部材)
27a,27b,28a,28b 第2係止部(摺動係止部)
27a1,27b1,28a1,28b1 制限壁
29a,29b,30a,30b     係止溝
31           フレキシブル回路基板(スイッチング部材の一部)
32           ラバースプリング(スイッチング部材の一部)
33           コイルスプリング(スイッチング部材の一部)
35a,35b      位置決め溝
36a、36b      位置決めピン
37           位置決め部材

Claims (1)

  1.  下面に複数の上部係止部が形成されたキートップと、
     そのキートップの下方に配設されるとともに、複数の下部係止部が形成されたホルダ部材と、
     前記上部係止部及び下部係止部にそれぞれ係止されるとともに、前記キートップの上下動を案内支持する第1のリンク部材及び第2のリンク部材と、
     前記キートップの上下動に伴ってスイッチング動作を行うスイッチング部材とを備えたキースイッチ装置であって、
     前記上部係止部は、前記第1のリンク部材及び第2のリンク部材の上端部を挿入する開放部を有する回動係止部から構成され、かつ前記下部係止部は、両リンク部材の下端部が係止され、水平方向に摺動される摺動係止部から構成されるとともに、第1のリンク部材及び第2のリンク部材は、その組合せ係合部において互いに作用し合って連動し、キートップ押下時には、両リンク部材の下端部が摺動係止部内にてそれぞれ外側方向に摺動することを特徴とするキースイッチ装置。
JP2003369743A 2003-10-30 2003-10-30 キースイッチ装置 Withdrawn JP2004039653A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003369743A JP2004039653A (ja) 2003-10-30 2003-10-30 キースイッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003369743A JP2004039653A (ja) 2003-10-30 2003-10-30 キースイッチ装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000216969A Division JP2001052559A (ja) 2000-01-01 2000-07-18 キースイッチ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004039653A true JP2004039653A (ja) 2004-02-05

Family

ID=31712914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003369743A Withdrawn JP2004039653A (ja) 2003-10-30 2003-10-30 キースイッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004039653A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100743879B1 (ko) * 2006-05-10 2007-07-30 주식회사 케이디파워 변압기 터보 운전 장치 및 그 방법
KR20170016982A (ko) * 2014-07-08 2017-02-14 동관 카이후아 일렉트로닉스 코., 엘티디. 초박형 키보드 스위치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100743879B1 (ko) * 2006-05-10 2007-07-30 주식회사 케이디파워 변압기 터보 운전 장치 및 그 방법
KR20170016982A (ko) * 2014-07-08 2017-02-14 동관 카이후아 일렉트로닉스 코., 엘티디. 초박형 키보드 스위치
KR101870587B1 (ko) * 2014-07-08 2018-06-22 동관 카이후아 일렉트로닉스 코., 엘티디. 초박형 키보드 스위치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3200975B2 (ja) キースイッチ装置
JP2004039653A (ja) キースイッチ装置
JP3200976B2 (ja) キースイッチ装置
JP2001052559A (ja) キースイッチ装置
JP3311336B2 (ja) キースイッチ装置
JP3387917B2 (ja) キースイッチ装置
JP3441700B2 (ja) キースイッチ装置
JP3311337B2 (ja) キースイッチ装置
JP3451082B2 (ja) キースイッチ装置
JP3066022B2 (ja) キ―スイッチ装置
JP3066024B2 (ja) キ―スイッチ装置
JPH05342945A (ja) キースイッチ装置
JP3451081B2 (ja) キースイッチ装置
JP3311333B2 (ja) キースイッチ装置
JP3387916B2 (ja) キースイッチ装置
JP3311334B2 (ja) キースイッチ装置
JP3066023B2 (ja) キ―スイッチ装置
JP3314926B2 (ja) キースイッチ装置
JP3201389B2 (ja) キースイッチ装置
JP2003123579A (ja) キースイッチ装置
JP3817544B2 (ja) キースイッチ装置
JP3311330B2 (ja) キースイッチ装置
JP3116944B2 (ja) キースイッチ装置
JP3318326B2 (ja) キースイッチ装置
JP2004139995A (ja) キースイッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040331