JP2001195947A - キースイッチ装置、キースイッチ装置を備えたキーボード及びキーボードを備えた電子機器 - Google Patents

キースイッチ装置、キースイッチ装置を備えたキーボード及びキーボードを備えた電子機器

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JP2001195947A
JP2001195947A JP2000001709A JP2000001709A JP2001195947A JP 2001195947 A JP2001195947 A JP 2001195947A JP 2000001709 A JP2000001709 A JP 2000001709A JP 2000001709 A JP2000001709 A JP 2000001709A JP 2001195947 A JP2001195947 A JP 2001195947A
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gear
shaft
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switch device
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JP2000001709A
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Isao Mochizuki
勲 望月
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キースイッチ装置の薄型化にフレキシブルに追
従しつつリンク部材の組立効率を向上してキースイッチ
装置の組立効率を高く維持するとともに、リンク部材の
耐久性を低下させることなく長期に渡って安定して使用
可能であり、更に、リンク部材の生産効率を向上可能な
キースイッチ装置、そのキースイッチ装置を備えたキー
ボード及びそのキーボードを備えた電子機器を提供す
る。 【解決手段】第1リンク部材12のギア部31の上歯部
45と下歯部43を、上下関係を具有しつつ第1リンク
部材12の幅方向Aに隣接してずれた位置に形成し、ま
た同様に、第2リンク部材13のギア部31の上歯部4
5と下歯部43を、上下関係を具有しつつ第2リンク部
材13の幅方向Aに隣接してずれた位置に形成し、第1
リンク部材12における上歯部45と下歯部43、及
び、第2リンク部材13における上歯部45と下歯部4
3が、それぞれリンク部材12、13の厚さ方向で上下
2段に重ならないように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のリンク部材
を介してキートップの上下動を案内支持するとともに、
キートップの押下時に各リンク部材の同期をとりつつ作
動させ、キートップの操作性を向上したキースイッチ装
置、そのキースイッチ装置を備えたキーボード及びその
キーボードを備えた電子機器に関し、特に、各リンク部
材を同期させるため各リンク部材に設けられるギア部の
構成を改良したキースイッチ装置、そのキースイッチ装
置を備えたキーボード及びそのキーボードを備えた電子
機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種のキースイッチ装置が提
案されており、近年におけるキースイッチ装置の薄型
化、操作性の向上等を勘案して、一対のリンク部材を介
してキートップの上下動を案内支持するとともに、キー
トップの押下時に各リンク部材の同期をとりつつ作動さ
せることにより、キースイッチ装置の薄型化を図り、ま
た、キートップの操作性を向上したキースイッチ装置が
実現されている。
【0003】例えば、特開平11−3628号公報に
は、2個の軸受孔が形成された一対の軸受部をキートッ
プの下面に設けるとともに、支持部の上面に形成された
2つの凹部の両端にガイド爪を設け、一方のギアリンク
部材に形成された2つの回動軸を、それぞれ軸受部の各
軸受孔に回動可能に支持し、且つ、摺動軸の両端部を凹
部とガイド爪との間に摺動可能に支持し、また、他方の
ギアリンク部材に形成された2つの回動軸を、それぞれ
軸受部の各軸受孔に回動可能に支持し、且つ、摺動軸の
両端部を凹部とガイド爪との間に摺動可能に支持したキ
ースイッチ装置が記載されている。
【0004】また、前記キースイッチ装置における2つ
の各ギアリンク部材を構成する一対の中間軸の上端部に
は、それぞれ1つ又は2つの歯を有するギア部が形成さ
れており、一方のギアリンク部材における各中間軸の各
ギア部の歯は、他方のギアリンク部材における各中間軸
の各ギア部の歯とそれぞれ噛合されている。そして、ゴ
ムシートに設けられたアクチュエータの凸部の弾性力を
介して非押下位置に保持されているキートップを押下す
ると、各ギアリンク部材の回動軸は軸受孔にて回動され
るとともに、摺動軸は凹部とガイド爪との間で外側に向
かって摺動していく。このとき、各ギアリンク部材にお
けるギア部の歯は、相互に噛合されていることから、同
期しながら作動されることとなる。
【0005】ここで、前記した特開平11−3628号
公報のキースイッチ装置にて採用されている各ギアリン
ク部材のギア部の構成について図11を参照して説明す
る。図11は従来のキースイッチ装置における各ギアリ
ンク部材のギア部を拡大して模式的に示す斜視図であ
る。図11において、一方の第1ギアリンク部材100
は、一対の中間軸101、102を有しており、各中間
軸101、102の外側面からは、それぞれ回動軸10
3、104が形成されている。各回動軸103、104
は、前記したように、キートップの下面に設けられた軸
受部の軸受孔に回動可能に支持される。
【0006】また、他方の第2ギアリンク部材105
は、第1ギアリンク部材100と同様に、一対の中間軸
106、107を有しており、各中間軸106、107
の外側面からは、それぞれ回動軸108、109が形成
されている。各回動軸108、109は、キートップの
下面に設けられた軸受部材の軸受孔に回動可能に支持さ
れる。
【0007】第1ギアリンク部材100の中間軸101
の先端部にはギア部110が形成されており、かかるギ
ア部110は1つのギア歯111を有している。また、
中間軸102の先端部にはギア部112が形成されてお
り、かかるギア部112は2つのギア歯113、113
を有している。
【0008】第2ギアリンク部材105の中間軸106
の先端部にはギア部114が形成されており、このギア
部114は2つのギア歯115、115を有している。
前記第1ギアリンク部材100の中間軸101のギア部
110における1つのギア歯111は、中間軸106の
ギア部114における2つのギア歯115の間に噛合さ
れている。また、第2ギアリンク部材105の中間軸1
07の先端部にはギア部116が形成されており、この
ギア部116は1つのギア歯117を有している。前記
第1ギアリンク部材100の中間軸102のギア部11
2における2つのギア歯113の間には、中間軸107
のギア部116における1つのギア歯117が噛合され
ている。
【0009】このように中間軸101のギア部110に
おけるギア歯111と中間軸106のギア部114にお
ける各ギア歯115とが噛合し、また、中間軸102の
ギア部112における各ギア歯113と中間軸107の
ギア部116におけるギア歯117とが噛合しているこ
とから、前記したように、キートップが押下された際に
は、第1ギアリンク部材100と第2ギアリンク部材1
05とは、相互に同期して作動され、これによりキート
ップは水平状態を保持しながら下方移動されていく。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ノート型パ
ーソナルコンピュータ、モバイル機器等の電子機器の急
激な普及によりこの種のノート型パーソナルコンピュー
タ、モバイル機器等の電子機器に付設されるキーボード
の薄型化が年々推進されており、これに伴いキースイッ
チ装置の薄型化が益々指向されるようになっている。
【0011】しかしながら、前記した従来のキースイッ
チ装置においては、第1ギアリンク部材100の中間軸
102に形成されたギア部112の各ギア歯113、及
び、第2ギアリンク部材105の中間軸106に形成さ
れたギア部114の各ギア歯115は、それぞれ中間軸
102、106の厚さ方向に上下2段に形成されている
ことから、キースイッチ装置の薄型化を推進させていく
と、各ギア歯113、115は薄く形成せざるを得ず、
また、各ギア歯113、115を小さくせざるを得なく
なる。
【0012】これにより、第1ギアリンク部材100の
中間軸101におけるギア部110のギア歯111と第
2ギアリンク部材105の中間軸106におけるギア部
114の各ギア歯115、及び、第1ギアリンク部材1
00の中間軸102におけるギア部112の各ギア歯1
13と第2ギアリンク部材105の中間軸107におけ
るギア部116のギア歯117を、適正な噛合関係をも
って組み立てることが非常に困難なものとなり、この結
果、キースイッチ装置の組立効率が格段に低下してしま
う。
【0013】また、前記のように、キースイッチ装置の
薄型化を達成するためには、各ギア歯113、115を
薄く且つ小さくする必要があることから、各ギア歯11
3、115の耐久性が悪化してしまい、長期の使用に耐
え得るキースイッチ装置を実現することができない。
【0014】更に、中間軸102の各ギア歯113、及
び、中間軸106の各ギア歯115を樹脂成形する場
合、ギア歯113、115は、それぞれ中間軸102、
106の厚さ方向で上下2段に形成されていることか
ら、上型と下型とにより単純に上下抜きするだけでは成
形することが困難であり、スライド型を使用して左右抜
きを行う必要がある。かかる場合には、スライド型が占
める空間が必然的に発生してしまうことから、1つの金
型で成形可能なギアリンク部材の取数は減少してしまう
こととなり、ギアリンク部材の生産効率が低下してしま
うものである。
【0015】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、キースイッチ装置の薄型化にフ
レキシブルに追従しつつリンク部材の組立効率を向上し
てキースイッチ装置全体の組立効率を高く維持すること
が可能なキースイッチ装置、そのキースイッチ装置を備
えたキーボード及びそのキーボードを備えた電子機器を
提供することを目的とする。また、リンク部材の耐久性
を低下させることなく長期に渡って安定して使用可能で
あり、更に、リンク部材を樹脂成形するについてスライ
ド型を使用することなく上型と下型の単純な上下抜きの
みでリンク部材を成形可能としてリンク部材の生産効率
を向上可能にしたキースイッチ装置、そのキースイッチ
装置を備えたキーボード及びそのキーボードを備えた電
子機器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係るキースイッチ装置は、下面に第1係止部
及び第2係止部を有するキートップと、前記キートップ
の下方にて、前記第1係止部に対応して配置された第3
係止部及び前記第2係止部に対応して配置された第4係
止部と、前記第1係止部に可動状態で係止する第1軸及
び前記第3係止部に可動状態で係止する第3軸が形成さ
れた第1リンク部材、及び、前記第2係止部に可動状態
で係止する第2軸及び前記第4係止部に可動状態で係止
する第4軸が形成された第2リンク部材からなり、キー
トップの上下動を案内支持する案内部材と、前記第1リ
ンク部材の第1軸の近傍に形成された第1ギア部と、前
記第2リンク部材の第2軸の近傍に形成され、前記第1
ギア部に接触する第2ギア部と、前記キートップの上下
動に従ってスイッチング動作を行うスイッチング部とを
有し、前記キートップが上下動された際に、前記第1ギ
ア部と第2ギア部との相互接触に基づき第1リンク部材
と第2リンク部材とが同期して作動されるキースイッチ
装置において、前記第1ギア部は、第1リンク部材の幅
方向で隣接し且つ上下関係を有する第1上歯部と第1下
歯部とを備えており、前記第2ギア部は、第2リンク部
材の幅方向で隣接し且つ上下関係を有する第2上歯部と
第2下歯部とを備えており、前記第1上歯部と第2下歯
部及び第1下歯部と第2上歯部は、前記キートップの上
下動に従って、相互に接触状態を保持しつつ移動するこ
とを特徴とする。
【0017】前記請求項1のキースイッチ装置では、第
1リンク部材に形成された第1ギア部は、第1リンク部
材の幅方向で隣接し且つ上下関係を有する第1上歯部と
第1下歯部を備え、また、第2リンク部材に形成された
第2ギア部は、第2リンク部材の幅方向で隣接し且つ上
下関係を有する第2上歯部と第2下歯部とを備えてお
り、第1上歯部と第2下歯部及び第1下歯部と第2上歯
部は、キートップの上下動に従って相互に接触状態を保
持しつつ移動するように構成されている。
【0018】ここに、第1ギア部の第1上歯部と第1下
歯部は、上下関係を具有しつつ第1リンク部材の幅方向
に隣接してずれた位置に形成されており、また同様に、
第2ギア部の第2上歯部と第2下歯部は、上下関係を具
有しつつ第2リンク部材の幅方向に隣接してずれた位置
に形成されていることから、第1上歯部と第1下歯部、
及び、第2上歯部と第2下歯部は、リンク部材の厚さ方
向で上下2段に重なることはない。従って、第1リンク
部材の第1ギア部と第2リンク部材の第2ギア部とを対
向して当接するだけで、第1上歯部と第2下歯部及び第
1下歯部と第2上歯部とを相互に適正な噛合関係をもっ
て組み立てることが可能となる。これより、キースイッ
チ装置の組立効率を格段に向上することができる。
【0019】また、第1ギア部の第1上歯部と第1下歯
部は、第1リンク部材の幅方向に隣接してずれた位置に
形成されており、また、第2ギア部の第2上歯部と第2
下歯部は、第2リンク部材の幅方向に隣接してずれた位
置に形成されているので、キースイッチ装置の薄型化が
進展した場合においても、第1上歯部、第1下歯部、第
2上歯部、第2下歯部を薄くしたり小さくしたりする必
要はない。従って、各歯部の耐久性を高く維持しつつ長
期に渡って安定して使用可能なキースイッチ装置を実現
することができる。更に、第1リンク部材において第1
上歯部と第1下歯部とは上下関係を有するが、第1リン
ク部材の幅方向で隣接してずれて形成されており、ま
た、第2リンク部材において第2上歯部と第2下歯部と
は上下関係を有するが、第2リンク部材の幅方向で隣接
してずれて形成されているので、第1リンク部材及び第
2リンク部材を成型するについて、スライド型を使用す
ることなく上型と下型との単純な上下抜きを行うだけで
簡単に成型することが可能である。これより、1つの金
型を介して多くの第1リンク部材、第2リンク部材を成
型することが可能となり、各リンク部材の生産効率を向
上することができる。
【0020】請求項2に係るキーボードは、前記請求項
1のキースイッチ装置を少なくとも1以上備えている。
請求項2のキーボードでは、請求項1のキースイッチ装
置を備えていることから、前記した請求項1の場合と同
様の効果を得ることができる。
【0021】また、請求項3に係る電子機器は、下面に
第1係止部及び第2係止部を有するキートップと、前記
キートップの下方にて、前記第1係止部に対応して配置
された第3係止部及び前記第2係止部に対応して配置さ
れた第4係止部と、前記第1係止部に可動状態で係止す
る第1軸及び前記第3係止部に可動状態で係止する第3
軸が形成された第1リンク部材、及び、前記第2係止部
に可動状態で係止する第2軸及び前記第4係止部に可動
状態で係止する第4軸が形成された第2リンク部材から
なり、キートップの上下動を案内支持する案内部材と、
前記第1リンク部材の第1軸の近傍に形成された第1ギ
ア部と、前記第2リンク部材の第2軸の近傍に形成さ
れ、前記第1ギア部に接触する第2ギア部と、前記キー
トップの上下動に従ってスイッチング動作を行うスイッ
チング部とを有し、前記キートップが上下動された際
に、前記第1ギア部と第2ギア部との相互接触に基づき
第1リンク部材と第2リンク部材とが同期して作動され
るキースイッチ装置であって、前記第1ギア部は、第1
リンク部材の幅方向で隣接し且つ上下関係を有する第1
上歯部と第1下歯部とを備えており、前記第2ギア部
は、第2リンク部材の幅方向で隣接し且つ上下関係を有
する第2上歯部と第2下歯部とを備えており、前記第1
上歯部と第2下歯部及び第1下歯部と第2上歯部は、前
記キートップの上下動に従って、相互に接触状態を保持
しつつ移動するキースイッチ装置を備え、文字や記号等
の各種データを入力するキーボードと、文字や記号等を
表示する表示手段と、前記キーボードからの入力データ
に基づいて文字や記号等を前記表示手段に表示させる制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】前記請求項3の電子機器では、キーボード
のキースイッチ装置から文字、記号等の各種データが入
力された場合、制御手段による制御を介して文字、記号
等が表示手段に表示される。このとき、請求項3の電子
機器では、請求項1のキースイッチ装置が付設されたキ
ーボードを備えていることから、前記した請求項1の場
合と同様の効果を得ることができる。
【0023】請求項4に係るキースイッチ装置は、下面
に第1係止部及び第2係止部を有するキートップと、前
記キートップの下方にて、前記第1係止部に対応して配
置された第3係止部及び前記第2係止部に対応して配置
された第4係止部と、前記第1係止部に可動状態で係止
する第1軸及び前記第3係止部に可動状態で係止する第
3軸が形成された第1リンク部材、及び、前記第2係止
部に可動状態で係止する第2軸及び前記第4係止部に可
動状態で係止する第4軸が形成された第2リンク部材か
らなり、キートップの上下動を案内支持する案内部材
と、前記第1リンク部材の第1軸の近傍に形成された第
1ギア部と、前記第2リンク部材の第2軸の近傍に形成
され、前記第1ギア部に接触する第2ギア部と、前記キ
ートップの上下動に従ってスイッチング動作を行うスイ
ッチング部とを有し、前記キートップが上下動された際
に、前記第1ギア部と第2ギア部との相互接触に基づき
第1リンク部材と第2リンク部材とが同期して作動され
るキースイッチ装置において、前記第1ギア部は、第1
リンク部材に形成された第1歯部を備えており、前記第
2ギア部は、第2リンク部材に形成された第2歯部を備
えており、前記第1リンク部材の第1歯部と第2リンク
部材の第2歯部は、前記キートップの上下動に従って、
上下に重なった状態で相互に接触状態を保持しつつ移動
することを特徴とする。
【0024】前記請求項4のキースイッチ装置では、第
1リンク部材に形成された第1ギア部は、第1リンク部
材に形成された第1歯部を備え、また、第2リンク部材
に形成された第2ギア部は、第2リンク部材に形成され
た第2歯部を備えており、第1リンク部材の第1歯部と
第2リンク部材の第2歯部は、キートップの上下動に従
って上下に重なった状態で相互に接触状態を保持しつつ
移動するように構成されている。
【0025】ここに、第1ギア部には第1歯部のみしか
形成されておらず、また、第2ギア部には第2歯部のみ
しか形成されていないことから、第2リンク部材の第2
歯部を第1リンク部材の第1歯部に重ねるだけで簡単に
組み立てることが可能となる。これより、キースイッチ
装置の組立効率を格段に向上することができる。また、
第1ギア部には第1歯部のみしか形成されておらず、ま
た、第2ギア部には第2歯部のみしか形成されていない
ので、キースイッチ装置の薄型化が進展した場合におい
ても、第1ギア部の第1歯部及び第2ギア部の第2歯部
を薄くしたり小さくしたりする必要はない。従って、各
歯部の耐久性を高く維持しつつ長期に渡って安定して使
用可能なキースイッチ装置を実現することができる。更
に、第1リンク部材及び第2リンク部材を成形するにつ
いて、スライド型を使用することなく上型と下型との単
純な上下抜きを行うだけで簡単に成形することが可能で
ある。これより、1つの金型を介して多くの第1リンク
部材、第2リンク部材を成形することが可能となり、各
リンク部材の生産効率を向上することができる。
【0026】また、請求項5に係るキーボードは、前記
請求項4のキースイッチ装置を少なくとも1以上備えて
いる。請求項5のキーボードでは、請求項4のキースイ
ッチ装置を備えていることから、前記した請求項4の場
合と同様の効果を得ることができる。
【0027】更に、請求項6に係る電子機器は、下面に
第1係止部及び第2係止部を有するキートップと、前記
キートップの下方にて、前記第1係止部に対応して配置
された第3係止部及び前記第2係止部に対応して配置さ
れた第4係止部と、前記第1係止部に可動状態で係止す
る第1軸及び前記第3係止部に可動状態で係止する第3
軸が形成された第1リンク部材、及び、前記第2係止部
に可動状態で係止する第2軸及び前記第4係止部に可動
状態で係止する第4軸が形成された第2リンク部材から
なり、キートップの上下動を案内支持する案内部材と、
前記第1リンク部材の第1軸の近傍に形成された第1ギ
ア部と、前記第2リンク部材の第2軸の近傍に形成さ
れ、前記第1ギア部に接触する第2ギア部と、前記キー
トップの上下動に従ってスイッチング動作を行うスイッ
チング部とを有し、前記キートップが上下動された際
に、前記第1ギア部と第2ギア部との相互接触に基づき
第1リンク部材と第2リンク部材とが同期して作動され
るキースイッチ装置であって、前記第1ギア部は、第1
リンク部材に形成された第1歯部を備えており、前記第
2ギア部は、第2リンク部材に形成された第2歯部を備
えており、前記第1リンク部材の第1歯部と第2リンク
部材の第2歯部は、前記キートップの上下動に従って、
上下に重なった状態で相互に接触状態を保持しつつ移動
するキースイッチ装置を備え、文字や記号等の各種デー
タを入力するキーボードと、文字や記号等を表示する表
示手段と、前記キーボードからの入力データに基づいて
文字や記号等を前記表示手段に表示させる制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0028】請求項6の電子機器では、キーボードのキ
ースイッチ装置から文字、記号等の各種データが入力さ
れた場合、制御手段による制御を介して文字、記号等が
表示手段に表示される。このとき、請求項6の電子機器
では、請求項4のキースイッチ装置が付設されたキーボ
ードを備えていることから、前記した請求項4の場合と
同様の効果を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るキースイッチ
装置、そのキースイッチ相を備えたキーボード及びその
キーボードを備えた電子機器について、本発明を具体化
した第1実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明
する。先ず、本実施形態に係る電子機器の一種であるノ
ート型パーソナルコンピュータについて図1(A)、
(B)に基づき説明する。図1はノート型パーソナルコ
ンピュータを示し、図1(A)はノート型パーソナルコ
ンピュータの斜視図、図1(B)はノート型パーソナル
コンピュータの電気的構成を示すブロック図である。
【0030】図1(A)において、ノート型パーソナル
コンピュータ1は、基本的に、各種演算処理を行うCP
Uを内蔵した本体部2、及び、本体部2に対して開閉可
能に支持されたディスプレイ3から構成されている。こ
こに、ディスプレイ3は、本体部2の連結部4に回動可
能に支持されており、これより本体部2に対して開閉可
能に構成されている。本体部2には、複数のキースイッ
チ装置が配設されてなるキーボード5が設けられてい
る。
【0031】また、図1(B)において、CPU101
には、パーソナルコンピュータの各部を制御するための
プログラムが記憶されたROM102、各種データを記
憶するためのRAM103がバス104を介して接続さ
れている。また、CPU101には、バス104を介し
て入出力インターフェース105が接続されており、こ
の入出力インターフェース105には、前記ディスプレ
イ3、前記キーボード5、文書作成や表計算等のプログ
ラムが記憶されたハードディスク装置106が接続され
ている。前記CPU101は、キーボード5からの入力
データに基づいて、文書作成や表計算等のプログラムを
ハードディスク装置106から読み込んで実行したり、
ディスプレイ3に文字や記号等を表示する。
【0032】次に、前記ノート型パーソナルコンピュー
タ1のキーボード5に付設されているキースイッチ装置
について、図2乃至図4に基づき説明する。図2はキー
スイッチ装置の分解斜視図、図3はキースイッチ装置の
一部を省略して示す斜視図、図4はキースイッチ装置の
側断面図である。
【0033】図2乃至図4に示すように、キースイッチ
装置10は、基本的に、キートップ11、キートップ1
1の上下動を案内支持するとともに一対の第1リンク部
材12、第2リンク部材13から構成される案内部材1
4、第1リンク部材12と第2リンク部材13間に掛装
され第1リンク部材12と第2リンク部材13とが相互
に閉脚する方向に付勢するコイルスプリング15、及
び、案内部材14の下方に配置されるメンブレンスイッ
チシート16から構成されている。尚、メンブレンスイ
ッチシート16の下面には、支持プレート6が配置さ
れ、かかる支持プレート6を介してキースイッチ装置1
0の全体が支持される。
【0034】ここに、キートップ11はABS樹脂等の
樹脂材料から樹脂成形されてなり、その上面には文字等
が印刷等を介して形成されている。キートップ11の下
面には、その短手方向に一対の第1係止部17、17
(図2乃至図4中左側の係止部)が設けられている。ま
た、各第1係止部17と並列して、一対の第2係止部1
8、18(図2乃至図4中右側の係止部)が設けられて
いる。各第1係止部17には、下端部が開放された縦溝
19が形成されるとともに、縦溝19に連続する円弧状
の回動孔20が形成されている。同様に、各第2係止溝
18には、下端部が開放された縦溝21が形成されると
ともに、縦溝21に連続する円弧状の回動孔22が形成
されている。各第1係止部17の回動孔20には、後述
する第1リンク部材12の係止軸30が縦溝19から挿
入されて回動可能に係止される。各第2係止部18の回
動孔22には、後述する第2リンク部材13の係止軸3
0が縦溝21から挿入されて回動可能に係止される。
尚、第1係止部17、第2係止部18は、キートップ1
1と一体に形成されてもよいし、また、別体構成として
キートップ11の下面に固着されてもよい。
【0035】案内部材14は、第1リンク部材12及び
第2リンク部材13から構成されており、キートップ1
1の上下動を案内支持する作用を行う。第1リンク部材
12は、ポリアセタール等の樹脂材料が一体形成されて
なり、基本的に板状の基部23及び基部23の両側から
延出された一対のアーム部24を有する平面視で略コ字
状の形状を有する。基部23の両側でアーム部24との
連結部からは、外側に向かって突出し且つ下方に屈曲さ
れた一対の軸支持部25が形成されており、かかる軸支
持部25の下端から外側に延出された係止軸26が形成
されている。各係止軸26は、後述するメンブレンスイ
ッチシート16の上面に接着固定された係止部材39の
第3係止部40の摺動溝内に摺動可能に係止される。
尚、基部23の両端面と軸支持部25の内側面との間に
は間隙Sが形成されており、この間隙Sを介して軸支持
部25は連結部を基点として弾性変形可能となる。かか
る軸支持部25の弾性変形は、各係止軸26を係止部材
39の第3係止部40の摺動溝内に係止する際に利用さ
れる。また、基部23の長さ方向及び幅方向における略
中央位置において、基部23の裏側から下方に突出され
且つ屈曲されたスプリング係止部27が設けられてい
る。このスプリング係止部27には、コイルスプリング
15の一端15Aが係止される。更に、各アーム部24
間で基部23の内側面からは、その長さ方向にて中央位
置からずれた位置(図2、図3中右側にずれた位置)に
おいて、弾性片28が各アーム部24と平行に内方に向
かって延出されており、かかる弾性片28の先端にはス
イッチ押圧突起29(図4参照)が設けられている。
【0036】第1リンク部材12の各アーム部24の外
側面からは、それぞれ係止軸30が外方に向かって突出
されている。各係止軸30は、キートップ11の下面に
設けられた各第1係止部17の回動孔20内に回動可能
に係止される。また、各アーム部24の先端には、ギア
部31が形成されている。かかるギア部31の構成につ
いては後述する。
【0037】第2リンク部材13は、前記第1リンク部
材12と同一の構成を有しており、従って、各リンク部
材は共用することが可能である。これより、図2乃至図
4に示すように、第1リンク部材12、第2リンク部材
13を介して案内部材14を組み立てる際に、各リンク
部材に組立の方向性が生じることはなく、この結果、組
立の方向性については何ら注意を払うことなく簡単に案
内部材14を組み立てることが可能となる。
【0038】尚、第2リンク部材13は、第1リンク部
材12と同一構成を有しているので同一番号を付するも
のとし、その詳細な説明は前記第1リンク部材12の説
明を参照することとして省略する。
【0039】ここに、第2リンク部材13の各係止軸3
0は、キートップ11の下面に設けられた各第2係止部
18の回動孔22内に回動可能に係止される。また、第
2リンク部材13の係止軸26は、メンブレンスイッチ
シート16の上面に接着固定された係止部材39の第4
係止部41の摺動溝内に摺動可能に係止される。更に、
第2リンク部材13における基部23の裏側から下方に
突出され且つ屈曲するように形成されるスプリング係止
部27には、コイルスプリング15の他端15Bが係止
される。また、第2リンク部材13における各アーム部
24間で基部23の内側面から各アーム部24と平行に
内方に向かって延出された弾性片28は、図2、図3に
示すように、左側にずれた位置に配置され、従って、第
2リンク部材13の弾性片28に形成された押圧突起2
9は、第1リンク部材12の弾性片28に形成された押
圧突起29と一定の距離だけ離間した状態で配置される
こととなる。このとき、第1リンク部材12と第2リン
ク部材13のいずれの弾性片28の押圧突起29でメン
ブレンスイッチシート16の可動スイッチ電極35を上
面から押圧してもよい。また、第2リンク部材13の各
ギア部31は、第1リンク部材13の各ギア部31に噛
合されて同期して作動するが、その詳細な構成について
は後述する。
【0040】次に、コイルスプリング15は、前記した
ように、その一端15Aが第1リンク部材12のスプリ
ング係止部27に係止され、他端15Bが第2リンク部
材13のスプリング係止部27に係止されるものであ
り、これにより第1リンク部材12と第2リンク部材1
3との間に掛装されて、第1リンク部材12と第2リン
ク部材13とが相互に閉脚する方向に付勢する作用を行
う。
【0041】メンブレンスイッチシート16は、基本的
に、上側スイッチングシート32と下側スイッチングシ
ート33とから構成されている。上側スイッチングシー
ト32の下面には、回路パターン34及び回路パターン
34に接続する可動スイッチ電極35が形成されてい
る。また、下側スイッチングシート33の上面には、前
記回路パターン34とマトリックス状に形成される回路
パターン36及び回路パターン36に接続し可動スイッ
チ電極35に対向配置される固定スイッチ電極37が形
成されている。また、下側スイッチングシート33にお
いて、固定スイッチ電極37の周囲にはスペーサパッド
38が形成されている。かかるスペーサパッド38は接
着剤等を所定膜厚で印刷塗布して形成され、上側スイッ
チング電極35と下側スイッチングシート33の固定ス
イッチ電極37とを離間させる作用を行う。
【0042】上側スイッチングシート32の上面には、
各種金属や樹脂等から成型加工されてなる一対の長手状
の係止部材39が相互に平行となるように接着剤等を介
して接着固定されている。各係止部材39の一側(図2
乃至図4中左側)には、長溝状の第3係止部40が形成
されており、また、他側(図2乃至図4中右側)には、
同じく長溝状の第4係止部41が形成されている。ここ
に、第3係止部40には第1リンク部材12の各係止軸
26が摺動可能に係止され、第4係止部41には第2リ
ンク部材13の各係止軸26が摺動可能に係止される。
【0043】続いて、図6に基づき第1リンク部材1
2、第2リンク部材13における各アーム部24の先端
に形成された各ギア部31の構成について説明する。図
6は第1リンク部材12、第2リンク部材13の各アー
ム部24に形成されたギア部31の構成を拡大して模式
的に示す説明図である。
【0044】図6において、第1リンク部材12、第2
リンク部材13を構成する2つの各アーム部24の先端
に形成されたギア部31には、アーム部24の幅方向A
における略中央位置に段差部42が形成されている。か
かる段差部42に基づき、アーム部24の先端には下方
突出部43Aと上方突出部44とが形成される。下方突
出部43Aの上面は所定湾曲面を有する下歯部43を構
成する。更に、上方突出部44の下面は、前記下歯部4
3の湾曲面と密着するような湾曲面に形成された上歯部
45を構成する。
【0045】ここに、前記下歯部43と上歯部45は、
図6から明らかなように、上面側から見てアーム部24
の幅方向Aで隣接してずれた配置関係にあり、且つ、側
面側から見て上下関係を有する。そして、第1リンク部
材12と第2リンク部材13とが同一構成を有すること
に基づき、図6中左側に配置される第1リンク部材12
の各アーム部24に形成されるギア部31において、下
方突出部43Aの上面に形成される下歯部43は左側に
配置され、また、突出部44の下面に形成される上歯部
45は右側に配置される。また、図6中右側に配置され
る第2リンク部材13は、第1リンク部材12と反対側
に配置した関係にあるから、各アーム部24に形成され
るギア部31において、突出部44の下面に形成される
上歯部45は左側に配置され、また、下方突出部43A
の上面に形成される下歯部43は右側に配置される。こ
れにより、第1リンク部材12の各アーム部24におけ
る下歯部43と第2リンク部材13の各アーム部24に
おける上歯部45とが相互に接触されるとともに、第1
リンク部材12の各アーム部24における上歯部45と
第2リンク部材13の各アーム部24における下歯部4
3とが相互に接触されるものである。
【0046】前記したように第1リンク部材12と第2
リンク部材13とを組み合わせて構成される案内部材1
4では、第1リンク部材12のギア部31の上歯部45
と下歯部43は、上下関係を具有しつつ第1リンク部材
12の幅方向Aに隣接してずれた位置に形成されてお
り、また同様に、第2リンク部材13のギア部31の上
歯部45と下歯部43は、上下関係を具有しつつ第2リ
ンク部材13の幅方向Aに隣接してずれた位置に形成さ
れていることから、第1リンク部材12における上歯部
45と下歯部43、及び、第2リンク部材13における
上歯部45と下歯部43は、リンク部材12、13の厚
さ方向で上下2段に重なることはない。従って、第1リ
ンク部材12のギア部31と第2リンク部材13のギア
部31とを対向して当接するだけで、第1リンク部材1
2の上歯部45と第2リンク部材13の下歯部43及び
第1リンク部材12の下歯部43と第2リンク部材の上
歯部45とを相互に適正な噛合関係をもって組み立てる
ことが可能となる。これより、キースイッチ装置10の
組立効率を格段に向上することができる。
【0047】また、第1リンク部材12のギア部31の
上歯部45と第1リンク部材12の下歯部43は、第1
リンク部材12の幅方向Aに隣接してずれた位置に形成
されており、また、第2リンク部材13のギア部31の
上歯部45と下歯部43は、第2リンク部材13の幅方
向Aに隣接してずれた位置に形成されているので、キー
スイッチ装置10の薄型化が進展した場合においても、
各上歯部45、下歯部43を薄くしたり小さくしたりす
る必要はない。従って、各歯部43、45の耐久性を高
く維持しつつ長期に渡って安定して使用可能なキースイ
ッチ装置10を実現することができる。
【0048】更に、第1リンク部材12において上歯部
45と下歯部43とは上下関係を有するが、第1リンク
部材12の幅方向Aで隣接してずれて形成されており、
また、第2リンク部材13において上歯部45と下歯部
43とは上下関係を有するが、第2リンク部材13の幅
方向Aで隣接してずれて形成されているので、第1リン
ク部材12及び第2リンク部材13を成形するについ
て、スライド型を使用することなく上型と下型との単純
な上下抜きを行うだけで簡単に成形することが可能であ
る。これより、1つの金型を介して多くの第1リンク部
材12、第2リンク部材13を成形することが可能とな
り、各リンク部材12、13の生産効率を向上すること
ができる。
【0049】次に、前記のように構成されたキースイッ
チ装置10の動作について図2乃至図6に基づき説明す
る。図5はキートップ11の押下が終了した状態を示す
キースイッチ装置の側断面図である。
【0050】ここに、キートップ11の押下前において
は、図3、図4に示すように、第1リンク部材12の基
部23に形成されたスプリング係止部27と第2リンク
部材13の基部23に形成されたスプリング係止部27
との間にコイルスプリング15が掛装されており、コイ
ルスプリング15は、キートップ11の第1係止部17
の回動孔20及び第2係止部18の回動孔22に回動可
能に係止された第1リンク部材12、第2リンク部材1
3の各係止軸30を回動中心として、第1リンク部材1
2、第2リンク部材13を相互に閉脚する方向に付勢し
ている。このとき、第1リンク部材12、第2リンク部
材13の各係止軸26は、メンブレンスイッチシート1
6の上側スイッチングシート32上に固着された係止部
材39の第3係止部40、第4係止部41の摺動溝の内
側壁に当接されている。従って、キートップ11は、図
4に示す非押下位置に保持されている。
【0051】コイルスプリング15の付勢力に抗して、
図4に示す状態からキートップ11を押下していくと、
第1リンク部材12の係止軸30は第1係止部17の回
動孔20内で時計方向に回動し、同時に、第2リンク部
材13の係止軸30は第2係止部18の回動孔22内で
反時計方向に回動していく。また、第1リンク部材12
の係止軸26は第3係止部40の摺動溝内を左方向に摺
動し、同時に、第2リンク部材13の係止軸26は、第
4係止部41の摺動溝内を右方向に摺動していく。かか
る動作に伴いコイルスプリング15は除々に伸張されて
いくとともに、第1リンク部材12、第2リンク部材1
3は開脚されていく。
【0052】このとき、第1リンク部材12の各アーム
部24における下歯部43と第2リンク部材13の各ア
ーム部24における上歯部45とは、相互に接触状態を
保持しつつ下方に向かって移動していき、また、第1リ
ンク部材12の各アーム部24における上歯部45と第
2リンク部材13の各アーム部24における下歯部43
とは、相互に接触状態を保持しつつ下方に向かって移動
していく。このように、第1リンク部材12と第2リン
ク部材13とは、各上歯部43と下歯部45との協働作
用に基づき、完全に同期した状態で作動されるものであ
る。
【0053】そして、キートップ11を一定量押下した
状態で、第1リンク部材12又は第2リンク部材13の
弾性片28に形成されている押下突起29が、メンブレ
ンスイッチシート16の上側スイッチングシート32の
下面に形成されている可動スイッチ電極35を上方から
押下していき、更にキートップ11を押下した時点でク
リック感を伴いつつ押下突起29は、可動電極35と下
側スイッチングシート33の固定電極37とを接触させ
る。これにより、可動電極35と固定電極37とにより
所定のスイッチング動作が行われる。この時点では、コ
イルスプリング15は、図5に示すように更に伸張され
た状態にある。
【0054】前記のようにスイッチング動作を行った
後、キートップ11の押下を解除すると、コイルスプリ
ング15の付勢力に基づき、前記した動作と逆動作が行
われ、キートップ11は上方に移動されて図4に示す非
押下位置に復帰する。
【0055】続いて、第2実施形態に係るキースイッチ
装置について主に図7に基づき説明する。図7は第2実
施形態に係るキースイッチ装置の第1リンク部材、第2
リンク部材に形成されるギア部の構成を拡大して模式的
に示す説明図である。尚、第2実施形態に係るキースイ
ッチ装置は、基本的に、前記第1実施形態に係るキース
イッチ装置10と同一の構成を有しており、第2実施形
態のキースイッチ装置は、ギア部の構成においてのみ第
1実施形態のキースイッチ装置と異なるだけである。従
って、以下の説明においては、第1実施形態のキースイ
ッチ装置10におけるギア部31とは異なる構成に着目
して説明することとし、その他第1実施形態と同一部
材、要素等については前記と同一の番号を付するととも
に、その説明を省略する。
【0056】図7において、第1リンク部材12を構成
する2つの各アーム部24の先端にはそれぞれギア部5
0が形成されている。この内、一方のアーム部24(図
7中左側のアーム部)に形成されたギア部50には、ア
ーム部24の長さ方向Bと直交するアーム部24の幅の
全体に渡って段差部51が形成されており、かかる段差
部51の下方には所定湾曲面を有する下歯部52が形成
されている。また、他方のアーム部24(図7中右側の
アーム部)に形成されたギア部50には、アーム部24
の長さ方向Bと直交するアーム部24の幅の全体に渡っ
て段差部53が形成されており、かかる段差部53の上
方には所定湾曲面を有する上歯部54が形成されてい
る。
【0057】また、第2リンク部材13を構成する2つ
の各アーム部24の先端にはそれぞれギア部50が形成
されている。この内、一方のアーム部24(図7中左側
のアーム部)に形成されたギア部50には、アーム部2
4の長さ方向Bと直交するアーム部24の幅の全体に渡
って段差部53が形成されており、かかる段差部53の
上方には、前記第1リンク部材12の下歯部52の所定
湾曲面と密着するような湾曲面に形成された上歯部54
が形成されている。また、他方のアーム部24(図7中
右側のアーム部)に形成されたギア部50には、アーム
部24の長さ方向Bと直交するアーム部24の幅の全体
に渡って段差部51が形成されており、この段差部51
の下方には、前記第1リンク部材12の上歯部54の所
定湾曲面と密着する湾曲面に形成された下歯部52が形
成されている。
【0058】ここに、図7中左側に配置される第1リン
ク部材12の各アーム部24に形成されるギア部50に
おいて、段差部51の下方に形成される下歯部52は左
側に配置されるとともに、段差部53の上方に形成され
る上歯部54は右側に配置されており、また、第1リン
ク部材12と第2リンク部材13とが同一構成を有する
ことに基づき、図7中右側に配置される第2リンク部材
13は、第1リンク部材12と反対側に配置した関係に
あるから、各アーム部24に形成されるギア部50にお
いて、段差部53の上方に形成される上歯部54は左側
に配置されるとともに、段差部51の下方に形成される
下歯部52は右側に配置される。これにより、第1リン
ク部材12の左側アーム部24における下歯部52と第
2リンク部材13の左側アーム部24における上歯部5
4とが、上下に重なった状態で相互に接触されるととも
に、第1リンク部材12の右側アーム部24における上
歯部54と第2リンク部材13の右側アーム部24にお
ける下歯部52とが、上下に重なった状態で相互に接触
されるものである。
【0059】前記したように第1リンク部材12の一方
のアーム部24には下歯部52のみ、他方のアーム部2
4には上歯部54のみしか形成されておらず、また、第
2リンク部材13の一方のアーム部24には、下歯部5
2に接触する上歯部54のみ、他方のアーム部24には
上歯部54に接触する下歯部52のみしか形成されてい
ないことから、第1リンク部材12の上歯部54を第2
リンク部材13の下歯部52に重ね、且つ、第2リンク
部材13の上歯部54を第1リンク部材12の下歯部5
2に重ねるだけで簡単に組み立てることが可能となる。
これより、キースイッチ装置10の組立効率を格段に向
上することができる。また、第1リンク部材12及び第
2リンク部材13の各アーム部24に形成されたいずれ
のギア部50においても、1つの上歯部54又は下歯部
52しか形成されていないので、キースイッチ装置10
の薄型化が進展した場合においても、上歯部54や下歯
部52を薄くしたり小さくしたりする必要はない。従っ
て、各歯部54、52の耐久性を高く維持しつつ長期に
渡って安定してしよう可能なキースイッチ装置10を実
現することができる。更に、第1リンク部材12及び第
2リンク部材13を成形するについて、スライド型を使
用することなく上型と下型との単純な上下抜きを行うだ
けで簡単に成形することが可能である。これより、1つ
の金型を介して多くの第1リンク部材12、第2リンク
部材13を成形することが可能となり、各リンク部材1
2、13の生産効率を向上することができる。
【0060】尚、前記のように構成された第2実施形態
に係るキースイッチ装置10の動作は、基本的に、前記
第1実施形態のキースイッチ装置10の場合と同様であ
る。従って、その基本的動作については前記第1実施形
態の動作を参考にすることとし、以下においては第2実
施形態に係るキースイッチ装置10のキートップ11を
押下した際における第1リンク部材12、第2リンク部
材13の各ギア部50の動作について図7に基づき概説
する。
【0061】キートップ11を押下していくと、第1リ
ンク部材12、第2リンク部材13は開脚されていき、
第1リンク部材12のアーム部24における下歯部52
と第2リンク部材13のアーム部24における上歯部5
4とは、相互に接触状態を保持しつつ下方に向かって移
動していき、また、第1リンク部材12のアーム部24
における上歯部54と第2リンク部材13のアーム部2
4における下歯部52とは、相互に接触状態を保持しつ
つ下方に向かって移動していく。このように、第1リン
ク部材12と第2リンク部材13とは、上歯部54と下
歯部52との協働作用に基づき、完全に同期した状態で
作動されるものである。また、キートップ11の押下を
解除すると、前記した動作と逆動作が行われ、第1リン
ク部材12、第2リンク部材13は、上歯部54と下歯
部52との協働作用に基づき、完全に同期した状態で上
方へ移動される。
【0062】以上詳細に説明した通り、第1実施形態に
係るキースイッチ装置10においては、第1リンク部材
12のギア部31の上歯部45と下歯部43は、上下関
係を具有しつつ第1リンク部材12の幅方向Aに隣接し
てずれた位置に形成されており、また同様に、第2リン
ク部材13のギア部31の上歯部45と下歯部43は、
上下関係を具有しつつ第2リンク部材13の幅方向Aに
隣接してずれた位置に形成されていることから、第1リ
ンク部材12における上歯部45と下歯部43、及び、
第2リンク部材13における上歯部45と下歯部43
は、リンク部材12、13の厚さ方向で上下2段に重な
ることはない。従って、第1リンク部材12のギア部3
1と第2リンク部材13のギア部31とを対向して当接
するだけで、第1リンク部材12の上歯部45と第2リ
ンク部材13の下歯部43及び第1リンク部材12の下
歯部43と第2リンク部材の上歯部45とを相互に適正
な噛合関係をもって組み立てることが可能となる。これ
より、キースイッチ装置10の組立効率を格段に向上す
ることができる。
【0063】また、第1リンク部材12のギア部31の
上歯部45と第1リンク部材12の下歯部43は、第1
リンク部材12の幅方向Aに隣接してずれた位置に形成
されており、また、第2リンク部材13のギア部31の
上歯部45と下歯部43は、第2リンク部材13の幅方
向Aに隣接してずれた位置に形成されているので、キー
スイッチ装置10の薄型化が進展した場合においても、
各上歯部45、下歯部43を薄くしたり小さくしたりす
る必要はない。従って、各歯部43、45の耐久性を高
く維持しつつ長期に渡って安定してしよう可能なキース
イッチ装置10を実現することができる。
【0064】更に、第1リンク部材12において上歯部
45と下歯部43とは上下関係を有するが、第1リンク
部材12の幅方向Aで隣接してずれて形成されており、
また、第2リンク部材13において上歯部45と下歯部
43とは上下関係を有するが、第2リンク部材13の幅
方向Aで隣接してずれて形成されているので、第1リン
ク部材12及び第2リンク部材13を成形するについ
て、スライド型を使用することなく上型と下型との単純
な上下抜きを行うだけで簡単に成形することが可能であ
る。これより、1つの金型を介して多くの第1リンク部
材12、第2リンク部材13を成形することが可能とな
り、各リンク部材12、13の生産効率を向上すること
ができる。
【0065】また、第2実施形態に係るキースイッチ装
置10では、第1リンク部材12の一方のアーム部24
には下歯部52のみ、他方のアーム部24には上歯部5
4のみしか形成されておらず、また、第2リンク部材1
3の一方のアーム部24には、下歯部52に接触する上
歯部54のみ、他方のアーム部24には上歯部54に接
触する下歯部52のみしか形成されていないことから、
第1リンク部材12の上歯部54を第2リンク部材13
の下歯部52に重ね、且つ、第2リンク部材13の上歯
部54を第1リンク部材12の下歯部52に重ねるだけ
で簡単に組み立てることが可能となる。これより、キー
スイッチ装置10の組立効率を格段に向上することがで
きる。また、第1リンク部材12及び第2リンク部材1
3の各アーム部24に形成されたいずれのギア部50に
おいても、1つの上歯部54又は下歯部52しか形成さ
れていないので、キースイッチ装置10の薄型化が進展
した場合においても、上歯部54や下歯部52を薄くし
たり小さくしたりする必要はない。従って、各歯部5
4、52の耐久性を高く維持しつつ長期に渡って安定し
てしよう可能なキースイッチ装置10を実現することが
できる。更に、第1リンク部材12及び第2リンク部材
13を成形するについて、スライド型を使用することな
く上型と下型との単純な上下抜きを行うだけで簡単に成
形することが可能である。これより、1つの金型を介し
て多くの第1リンク部材12、第2リンク部材13を成
形することが可能となり、各リンク部材12、13の生
産効率を向上することができる。
【0066】尚、前記第1実施形態、第2実施形態は、
本発明の要旨を限定するものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であること
は勿論である。
【0067】例えば、第1実施形態のキースイッチ装置
10に使用されている第1リンク部材12、第2リンク
部材13に形成されるギア部31は、図8に示すように
構成してもよい。図8は第1実施形態に係るキースイッ
チ装置10における第1リンク部材12及び第2リンク
部材13に形成されるギア部31の第1変形例の構成を
拡大して模式的に示す説明図である。図8において、第
1リンク部材12、第2リンク部材13を構成する2つ
の各アーム部24の先端に形成されたギア部31の構成
は、基本的に図6に示す第1実施形態のギア部31と同
一の構成を有しており、上方突出部44が段差部42を
介してアーム部24の上面から上方に突出されている
点、及び、下方突出部43Aが段差部42を介してアー
ム部24の上面に連続して形成されている点で異なるの
みである。残余の構成については、第1実施形態の場合
と同一である。従って、かかる第1変形例によっても、
前記した第1実施形態の場合と同様の効果を得ることが
できる。
【0068】また、第1実施形態のギア部31の第2変
形例として図9に示すような構成を採用してもよい。図
9は第1実施形態に係るキースイッチ装置10における
第1リンク部材12及び第2リンク部材13に形成され
るギア部31の第2変形例の構成を拡大して模式的に示
す説明図である。図9において、第1リンク部材12、
第2リンク部材13を構成する2つの各アーム部24の
先端に形成されたギア部31の構成は、基本的に図6に
示す第1実施形態のギア部31と同一の構成を有してお
り、段差部42がアーム部24の長さ方向に沿って上面
全体に形成されることに基づき上方突出部44が段差部
42を介してアーム部24の長さ方向にて上面の全体に
渡って上方に突出形成されている点、及び、下方突出部
43Aが段差部42を介してアーム部24の長さ方向に
沿って上面に連続して形成されている点で異なるのみで
ある。残余の構成については、第1実施形態の場合と同
一である。従って、かかる第2変形例によっても、前記
した第1実施形態の場合と同様の効果を得ることができ
る。
【0069】更に、第2実施形態のキースイッチ装置1
0に使用されている第1リンク部材12、第2リンク部
材13に形成されるギア部31は、図10に示すように
構成してもよい。図10は第2実施形態に係るキースイ
ッチ装置10における第1リンク部材12及び第2リン
ク部材13に形成されるギア部31の変形例の構成を拡
大して模式的に示す説明図である。図10において、第
1リンク部材12、第2リンク部材13を構成する2つ
の各アーム部24の先端に形成されたギア部31の構成
は、基本的に図7に示す第2実施形態のギア部50と同
一の構成を有しており、各第1リンク部材12、第2リ
ンク部材13における一方のアーム部24にギア部50
を形成するについて、アーム部24の幅の全体に渡る段
差部51を形成することなく、アーム部24の上面に連
続して下歯部52を形成している点で異なるのみであ
る。残余の構成については、第2実施形態の場合と同一
である。従って、かかる変形によっても、前記した第2
実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0070】尚、本発明は、上記実施形態に係るノート
型パーソナルコンピュータ以外のタイプライタやワード
プロセッサ等のキーボードとディスプレイを備えた電子
機器に適応可能なことは言うまでもない。
【0071】
【発明の効果】請求項1のキースイッチ装置では、第1
ギア部の第1上歯部と第1下歯部は、上下関係を具有し
つつ第1リンク部材の幅方向に隣接してずれた位置に形
成されており、また同様に、第2ギア部の第2上歯部と
第2下歯部は、上下関係を具有しつつ第2リンク部材の
幅方向に隣接してずれた位置に形成されていることか
ら、第1上歯部と第1下歯部、及び、第2上歯部と第2
下歯部は、リンク部材の厚さ方向で上下2段に重なるこ
とはない。従って、第1リンク部材の第1ギア部と第2
リンク部材の第2ギア部とを対向して当接するだけで、
第1上歯部と第2下歯部及び第1下歯部と第2上歯部と
を相互に適正な噛合関係をもって組み立てることが可能
となる。これより、キースイッチ装置の組立効率を格段
に向上することができる。
【0072】また、第1ギア部の第1上歯部と第1下歯
部は、第1リンク部材の幅方向に隣接してずれた位置に
形成されており、また、第2ギア部の第2上歯部と第2
下歯部は、第2リンク部材の幅方向に隣接してずれた位
置に形成されているので、キースイッチ装置の薄型化が
進展した場合においても、第1上歯部、第1下歯部、第
2上歯部、第2下歯部を薄くしたり小さくしたりする必
要はない。従って、各歯部の耐久性を高く維持しつつ長
期に渡って安定して使用可能なキースイッチ装置を実現
することができる。更に、第1リンク部材において第1
上歯部と第1下歯部とは上下関係を有するが、第1リン
ク部材の幅方向で隣接してずれて形成されており、ま
た、第2リンク部材において第2上歯部と第2下歯部と
は上下関係を有するが、第2リンク部材の幅方向で隣接
してずれて形成されているので、第1リンク部材及び第
2リンク部材を成形するについて、スライド型を使用す
ることなく上型と下型との単純な上下抜きを行うだけで
簡単に成形することが可能である。これより、1つの金
型を介して多くの第1リンク部材、第2リンク部材を成
形することが可能となり、各リンク部材の生産効率を向
上することができる。
【0073】請求項2に係るキーボードでは、前記請求
項1に記載されたキースイッチ装置を備えており、従っ
て、前記した効果と同様の効果を得ることができる。
【0074】更に、請求項3に係る電子機器において
も、請求項1のキースイッチ装置が付設されたキーボー
ドを備えていることから、前記した請求項1の場合と同
様の効果を得ることができる。
【0075】請求項4に係るキースイッチ装置では、第
1ギア部には下歯部のみしか形成されておらず、また、
第2ギア部には上歯部のみしか形成されていないことか
ら、第2リンク部材の上歯部を第1リンク部材の下歯部
に重ねるだけで簡単に組み立てることが可能となる。こ
れより、キースイッチ装置の組立効率を格段に向上する
ことができる。また、第1ギア部には下歯部のみしか形
成されておらず、また、第2ギア部には上歯部のみしか
形成されていないので、キースイッチ装置の薄型化が進
展した場合においても、第1ギア部の下歯部及び第2ギ
ア部の上歯部を薄くしたり小さくしたりする必要はな
い。従って、各歯部の耐久性を高く維持しつつ長期に渡
って安定して使用可能なキースイッチ装置を実現するこ
とができる。更に、第1リンク部材及び第2リンク部材
を成形するについて、スライド型を使用することなく上
型と下型との単純な上下抜きを行うだけで簡単に成形す
ることが可能である。これより、1つの金型を介して多
くの第1リンク部材、第2リンク部材を成形することが
可能となり、各リンク部材の生産効率を向上することが
できる。
【0076】また、請求項5に係るキーボードでは、前
記請求項4に記載されたキースイッチ装置を備えてお
り、従って、前記した効果と同様の効果を得ることがで
きる。
【0077】更に、請求項6に係る電子機器において
も、請求項4のキースイッチ装置が付設されたキーボー
ドを備えていることから、前記した請求項4の場合と同
様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノート型パーソナルコンピュータを示し、図1
(A)はノート型パーソナルコンピュータの斜視図、図
1(B)はノート型パーソナルコンピュータの電気的構
成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係るキースイッチ装置の分解斜
視図である。
【図3】キースイッチ装置の一部を省略して示す斜視図
である。
【図4】キースイッチ装置の側断面図である。
【図5】キートップの押下が終了した状態を示すキース
イッチ装置の側断面図である。
【図6】第1リンク部材、第2リンク部材の各アーム部
に形成されたギア部の構成を拡大して模式的に示す説明
図である。
【図7】第2実施形態に係るキースイッチ装置の第1リ
ンク部材、第2リンク部材に形成されるギア部の構成を
拡大して模式的に示す説明図である。
【図8】第1実施形態に係るキースイッチ装置における
第1リンク部材及び第2リンク部材に形成されるギア部
の第1変形例の構成を拡大して模式的に示す説明図であ
る。
【図9】第1実施形態に係るキースイッチ装置における
第1リンク部材及び第2リンク部材に形成されるギア部
の第2変形例の構成を拡大して模式的に示す説明図であ
る。
【図10】第2実施形態に係るキースイッチ装置におけ
る第1リンク部材及び第2リンク部材に形成されるギア
部の変形例の構成を拡大して模式的に示す説明図であ
る。
【図11】従来のキースイッチにおける各ギアリンク部
材のギア部を拡大して模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ノート型パーソナルコンピュータ 5 キーボード 10 キースイッチ装置 11 キートップ 12 第1リンク部材 13 第2リンク部材 14 案内部材 15 コイルスプリング 16 メンブレンスイッチシート 17 第1係止部 18 第2係止部 26 係止軸 30 係止軸 31 ギア部 39 係止部材 40 第3係止部 41 第4係止部 42 段差部 43 下歯部 43A 下方突出部 44 上方突出部 45 上歯部 50 ギア部 51 段差部 52 下歯部 53 段差部 54 上歯部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に第1係止部及び第2係止部を有す
    るキートップと、 前記キートップの下方にて、前記第1係止部に対応して
    配置された第3係止部及び前記第2係止部に対応して配
    置された第4係止部と、 前記第1係止部に可動状態で係止する第1軸及び前記第
    3係止部に可動状態で係止する第3軸が形成された第1
    リンク部材、及び、前記第2係止部に可動状態で係止す
    る第2軸及び前記第4係止部に可動状態で係止する第4
    軸が形成された第2リンク部材からなり、キートップの
    上下動を案内支持する案内部材と、 前記第1リンク部材の第1軸の近傍に形成された第1ギ
    ア部と、 前記第2リンク部材の第2軸の近傍に形成され、前記第
    1ギア部に接触する第2ギア部と、 前記キートップの上下動に従ってスイッチング動作を行
    うスイッチング部とを有し、 前記キートップが上下動された際に、前記第1ギア部と
    第2ギア部との相互接触に基づき第1リンク部材と第2
    リンク部材とが同期して作動されるキースイッチ装置に
    おいて、 前記第1ギア部は、第1リンク部材の幅方向で隣接し且
    つ上下関係を有する第1上歯部と第1下歯部とを備えて
    おり、 前記第2ギア部は、第2リンク部材の幅方向で隣接し且
    つ上下関係を有する第2上歯部と第2下歯部とを備えて
    おり、 前記第1上歯部と第2下歯部及び第1下歯部と第2上歯
    部は、前記キートップの上下動に従って、相互に接触状
    態を保持しつつ移動することを特徴とするキースイッチ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1のキースイッチ装置を少な
    くとも1以上備えたキーボード。
  3. 【請求項3】 下面に第1係止部及び第2係止部を有す
    るキートップと、 前記キートップの下方にて、前記第1係止部に対応して
    配置された第3係止部及び前記第2係止部に対応して配
    置された第4係止部と、 前記第1係止部に可動状態で係止する第1軸及び前記第
    3係止部に可動状態で係止する第3軸が形成された第1
    リンク部材、及び、前記第2係止部に可動状態で係止す
    る第2軸及び前記第4係止部に可動状態で係止する第4
    軸が形成された第2リンク部材からなり、キートップの
    上下動を案内支持する案内部材と、 前記第1リンク部材の第1軸の近傍に形成された第1ギ
    ア部と、 前記第2リンク部材の第2軸の近傍に形成され、前記第
    1ギア部に接触する第2ギア部と、 前記キートップの上下動に従ってスイッチング動作を行
    うスイッチング部とを有し、 前記キートップが上下動された際に、前記第1ギア部と
    第2ギア部との相互接触に基づき第1リンク部材と第2
    リンク部材とが同期して作動されるキースイッチ装置で
    あって、 前記第1ギア部は、第1リンク部材の幅方向で隣接し且
    つ上下関係を有する第1上歯部と第1下歯部とを備えて
    おり、 前記第2ギア部は、第2リンク部材の幅方向で隣接し且
    つ上下関係を有する第2上歯部と第2下歯部とを備えて
    おり、 前記第1上歯部と第2下歯部及び第1下歯部と第2上歯
    部は、前記キートップの上下動に従って、相互に接触状
    態を保持しつつ移動するキースイッチ装置を備え、文字
    や記号等の各種データを入力するキーボードと、 文字や記号等を表示する表示手段と、 前記キーボードからの入力データに基づいて文字や記号
    等を前記表示手段に表示させる制御手段とを備えたこと
    を特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 下面に第1係止部及び第2係止部を有す
    るキートップと、 前記キートップの下方にて、前記第1係止部に対応して
    配置された第3係止部及び前記第2係止部に対応して配
    置された第4係止部と、 前記第1係止部に可動状態で係止する第1軸及び前記第
    3係止部に可動状態で係止する第3軸が形成された第1
    リンク部材、及び、前記第2係止部に可動状態で係止す
    る第2軸及び前記第4係止部に可動状態で係止する第4
    軸が形成された第2リンク部材からなり、キートップの
    上下動を案内支持する案内部材と、 前記第1リンク部材の第1軸の近傍に形成された第1ギ
    ア部と、 前記第2リンク部材の第2軸の近傍に形成され、前記第
    1ギア部に接触する第2ギア部と、 前記キートップの上下動に従ってスイッチング動作を行
    うスイッチング部とを有し、 前記キートップが上下動された際に、前記第1ギア部と
    第2ギア部との相互接触に基づき第1リンク部材と第2
    リンク部材とが同期して作動されるキースイッチ装置に
    おいて、 前記第1ギア部は、第1リンク部材に形成された第1歯
    部を備えており、 前記第2ギア部は、第2リンク部材に形成された第2歯
    部を備えており、 前記第1リンク部材の第1歯部と第2リンク部材の第2
    歯部は、前記キートップの上下動に従って、上下に重な
    った状態で相互に接触状態を保持しつつ移動することを
    特徴とするキースイッチ装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項4のキースイッチ装置を少な
    くとも1以上備えたキーボード。
  6. 【請求項6】 下面に第1係止部及び第2係止部を有す
    るキートップと、 前記キートップの下方にて、前記第1係止部に対応して
    配置された第3係止部及び前記第2係止部に対応して配
    置された第4係止部と、 前記第1係止部に可動状態で係止する第1軸及び前記第
    3係止部に可動状態で係止する第3軸が形成された第1
    リンク部材、及び、前記第2係止部に可動状態で係止す
    る第2軸及び前記第4係止部に可動状態で係止する第4
    軸が形成された第2リンク部材からなり、キートップの
    上下動を案内支持する案内部材と、 前記第1リンク部材の第1軸の近傍に形成された第1ギ
    ア部と、 前記第2リンク部材の第2軸の近傍に形成され、前記第
    1ギア部に接触する第2ギア部と、 前記キートップの上下動に従ってスイッチング動作を行
    うスイッチング部とを有し、 前記キートップが上下動された際に、前記第1ギア部と
    第2ギア部との相互接触に基づき第1リンク部材と第2
    リンク部材とが同期して作動されるキースイッチ装置で
    あって、 前記第1ギア部は、第1リンク部材に形成された第1歯
    部を備えており、 前記第2ギア部は、第2リンク部材に形成された第2歯
    部を備えており、 前記第1リンク部材の第1歯部と第2リンク部材の第2
    歯部は、前記キートップの上下動に従って、上下に重な
    った状態で相互に接触状態を保持しつつ移動するキース
    イッチ装置を備え、文字や記号等の各種データを入力す
    るキーボードと、 文字や記号等を表示する表示手段と、 前記キーボードからの入力データに基づいて文字や記号
    等を前記表示手段に表示させる制御手段とを備えたこと
    を特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011071078A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Primax Electronics Ltd キー構造及びその構造を具えるキーボード

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