JPH10112243A - キースイッチとキーボード及びそのキーボードを備えた携帯型情報処理装置 - Google Patents

キースイッチとキーボード及びそのキーボードを備えた携帯型情報処理装置

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JPH10112243A
JPH10112243A JP9193880A JP19388097A JPH10112243A JP H10112243 A JPH10112243 A JP H10112243A JP 9193880 A JP9193880 A JP 9193880A JP 19388097 A JP19388097 A JP 19388097A JP H10112243 A JPH10112243 A JP H10112243A
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keyboard
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Kazutoshi Hayashi
和敏 林
Junichi Maruyama
淳一 丸山
Tamotsu Koike
保 小池
Toshiaki Tanaka
俊明 田中
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/02Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch
    • H01H3/12Push-buttons
    • H01H3/122Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor

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  • Input From Keyboards Or The Like (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報入力用のキースイッチとキーボード及び
携帯型情報処理装置に関し、操作時の低背化を図る。 【解決手段】 キートップと、ベースモールドと、その
間に配される2個のリンクと、押下されたキートップを
元位置に戻す弾性部材と、スイッチング領域を備えたメ
ンブレンシートとを有し、上記2個のリンク部材が一端
で上記キートップに回動自在に軸支され他端がキートッ
プの押下動作時に押下動作と直交する方向に摺動自在に
該ベースモールドに係止されてなるキースイッチであっ
て、上記メンブレンシートと該ベースモールドとの間に
上記開離方向に往復動可能なスライド板が設けられ、該
スライド板の一方の開離方向への移動に伴なう片側リン
ク部材の上記他端の該方向への移動で、上記キートップ
が降下するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報入出力用の携帯
型情報処理装置に使用されるキースイッチとこれを有す
るキーボードの構成に係わり、特に蓋体を閉じたときに
キースイッチとしての高さが低くなるようにキーボード
を構成して携帯型情報処理装置としての低背化を図った
キースイッチとキーボード及びそのキーボードを備えた
携帯型情報処理装置に関する。
【0002】最近の情報技術の進展に伴ってノート形パ
ーソナルコンピュータの如き携帯型情報処理装置が普及
しつつあるが、かかる携帯型情報処理装置では携帯時の
利便性を考慮して如何に小型化するかが大きな課題とな
っている。
【0003】
【従来の技術】携帯型情報処理装置がノート形パソコン
である場合を例とする図15はノート形パソコンを概略
的に説明する図であり、図16は従来のキースイッチの
構成をキーボードの一部として例示説明する図、図17
は従来のキースイッチの動作を説明する図、図18は従
来の他のキースイッチの構成を動作を含めて説明する図
である。
【0004】図15でノート形パソコン1は、キーボー
ド12を収容する筐体本体11aと、液晶パネルの如き
表示装置19を収容する蓋体11bとからなるものであ
り、該蓋体11bは上記筐体本体11aの一辺に設けら
れた蝶番11cを中心として例えば90°乃至180°
間の所定角度αに開閉し得るようになっている。
【0005】そしてキーボード12に所定の配列で装着
されている複数のキースイッチ129を選択的に押圧操
作したときに、押圧されたキースイッチ129に対応す
る文字や記号が表示装置19に表示されたり、所要の処
理結果が該表示装置19に表示されるようになってい
る。
【0006】かかるノート形パソコン1に使用されるキ
ーボードを個々のキースイッチ領域周囲で切断して抽出
した図16でキーボード12は、複数の所定位置にスイ
ッチング領域121aを配置した状態で上記筐体本体1
1aの底板11a′に固定される通常のメンブレンシー
ト121と、該メンブレンシート121上の所定位置に
配置固定される複数のキースイッチ129とで構成され
ている。
【0007】この内各キースイッチ129は、上記メン
ブレンシート121の接点数に対応する数のゴムアクチ
ュエータ122と、上記メンブレンシート121の各接
点位置に該ゴムアクチュエータ122が位置決めして載
置し得るように形成されて上記メンブレンシート上面で
上記筐体本体11aに固定される1個のベースモールド
123、該ベースモールド123の各ゴムアクチュエー
タ位置決め載置位置近傍に着脱可能に装着される2個の
リンク部材124からなるリンク機構、及び該2個のリ
ンク部材124を介して上記ベースモールド123に係
止される接点数に対応する数のキートップ125とで構
成されている。
【0008】そして中空の梯形状をなすゴムアクチュエ
ータ122は、開口側周辺外側にフランジ122aが形
成されてなるものであり、頭部122bを所要圧力で押
圧したときの可逆的変形で開口側端面に上記メンブレン
シート121の接点を接続するに足る圧力が伝達され、
また該押圧を解除したときにはゴムアクチュエータの弾
性によって上記可逆的変形が復旧するようになってい
る。
【0009】また平面視サイズが上記メンブレンシート
121とほぼ等しく各スイッチング領域と対応する領域
が周壁123aで角形に囲まれている上記ベースモール
ド123は、スイッチング領域対応位置に上記ゴムアク
チュエータ122がそのフランジ122aの部分で位置
決めして固定し得る貫通穴123bが形成され、また上
記周壁内部の四隅近傍には柱部123c-1と腕部123
-2がL字形に繋がった状態のフック123cが2個ず
つ背中合わせになる方向に突出して形成されている。
【0010】このことは、上記ベースモールド123の
貫通孔123bに上記ゴムアクチュエータ122を図示
矢印Aのように底面(図では下)側から挿入すること
で、該底面を貫通するゴムアクチュエータ122が該ベ
ースモールド123に位置決めされることを示してい
る。
【0011】また、平面視がコ字形で連結部124aの
長さa1 が上記ベースモールド123における2個のフ
ック間隔a2 より僅かに小さい上記リンク部材124
は、連結部124aの外側両サイドには上記フック12
3cの腕部123b-2と底面123dとの間に挿入し得
る径の突起124bが形成され、また該連結部124a
に繋がるアーム124cの先端近傍外側両サイドには該
突起124bとほぼ同じ径の突起124dが形成されて
いる。
【0012】このことは該各リンク部材124の連結部
外側両サイドに位置する各突起124bを矢印Bに示す
ように2個のフック123c間に挿入することで、該各
リンク部材124が該突起124bを中心として回動し
得ることからリンク機構として作用することを示してい
る。
【0013】更に、平面視サイズが上記ベースモールド
123の各スイッチング領域での底面123dの平面視
サイズより大きい角形で周面125aが角錐面状の斜面
に形成されているこの場合のキートップ125には、内
側の中央域に円形突起125bが突出して形成され、ま
た該円形突起近傍で上記ベースモールド123の各フッ
ク123cと対応するそれぞれの位置には、上記各リン
ク部材124におけるアーム側突起124dの嵌入で該
各リンク部材124が突起124dを中心として回動し
得るように保持できるフック125cが破線Cで示すよ
うに形成されている。
【0014】このことは、リンク部材124のアーム側
外側両サイドに位置する各突起124bを矢印Dで示す
ように2個のフック125c間に挿入することで、該各
リンク部材124が該突起124dを中心として回動し
得ることからリンク機構として作用することを示してい
る。
【0015】そこで、先ずメンブレンシート121を筐
体本体11aの底板11a′上に装着する。次いで、例
えば該メンブレンシート121の各スイッチング領域1
21aの領域に上記ゴムアクチュエータ122を載置し
た状態でベースモールド123を上方から筐体本体11
aに固定し、メンブレンシート121の各スイッチング
領域に載置されたゴムアクチュエータ122をベースモ
ールド123によって位置決めして固定する。
【0016】更に、2個の上記リンク部材124を上述
したように該ベースモールド123の各スイッチング領
域に位置する上記フック123に装着し、上記キートッ
プ125をそのフック125cと上記各リンク部材12
4の突起124dとの嵌入で該各リンク部材124から
なるリンク機構を介してベースモールド123に係止す
ることで、複数のキースイッチ129を備えたキーボー
ド12を図15で示すように構成することができる。
【0017】この場合のキースイッチ129をキーボー
ド12に組み立てた状態で断面視した図17で、(17
−1)は非押圧操作時の状態を示しまた(17−2)は
押圧操作時の状態を示している。
【0018】すなわち図の(17−1)で、キートップ
125はその円形突起125bの先端面がゴムアクチュ
エータ122の頭部122bと接触した状態にあるが、
この状態では2個のリンク部材124それぞれの各突起
124bと124dがベースモールド123のフック1
23cとキートップ125のフック125cのそれぞれ
に保持されているので、キートップ125が2個のリン
ク部材124からなるリンク機構を介してベースモール
ド123に係止されている。
【0019】なおこの時点でキーボード12としては、
上述したメンブレンシート121の各スイッチング領域
121aは図示の如く非接続状態にある。そこで該キー
トップ125を押下すると、円形突起125bがゴムア
クチュエータ122の頭部122bを押下して該ゴムア
クチュエータ122を変形させるが、このとき上述した
2個のリンク部材124の連結部側の突起124bがベ
ースモールド123の底面123dとフック123cの
腕部123c-2とに挟まれたリンク機構となって相互に
開離する方向に移動できるので、ゴムアクチュエータ1
22による上記スイッチング領域121aの押圧が継続
する。
【0020】そして該キートップ125の押下が所定位
置に達した時点でゴムアクチュエータ122が可逆的に
反転変形して該スイッチング領域121aが接続状態と
なり、該キートップ125の押下操作が終了して(17
−2)に示す状態となる。
【0021】また該キートップ125の押下操作を解除
すると、ゴムアクチュエータ122の弾性によって(1
7−1)に示す初期状態に戻る。従って、キートップ1
25を押下しまたはその押下を解除することで、スイッ
チング領域121aでの接続とその解除が実現できるキ
ーボード12を構成することができる。
【0022】かかる構成になるキースイッチ129を備
えたキーボード12では、キートップ125自体が2個
のリンク部材124からなるリンク機構でシーソー状に
回動可能にベースモールド123に係止されているの
で、キートップ周辺での押下で該キートップ125が傾
いても、その後の上記ゴムアクチュエータ122の可逆
的反転によって該キートップ125自体がほぼ平行に押
し下げられることとなり、結果的に片押しによるスイッ
チング領域121aでの接続不安定や接続不良が抑制で
きるメリットがある。
【0023】また図15で説明したノート形パソコン1
に使用される他のキーボードを図17同様に個々のキー
スイッチ領域で切断して抽出した図18で、(18−
1)は非押圧操作時の状態を、また(18−2)は押圧
操作時の状態を示している。
【0024】すなわち図の(18−1)でキーボード1
3は、前記筐体本体11aの底板11a′に固定される
図16で説明したメンブレンシート121と、該メンブ
レンシート121上の所定位置に配置固定される複数の
キースイッチ139とで構成されている。
【0025】この内各キースイッチ139は、上記メン
ブレンシート121の接点数に対応する数の舌片状アク
チュエータ132と、上記メンブレンシート121の各
接点位置のそれぞれに該アクチュエータ132の接点押
圧部132bが位置するように該舌片状アクチュエータ
132を一端で固定する1個のベースモールド133、
及び該ベースモールド133の所定位置に所定距離内で
押圧方向に移動可能に装着される接点数に対応する数の
キートップ134とで構成されている。
【0026】この内ばね性金属板からなり一端で上記ベ
ースモールド133に固定される舌片状アクチュエータ
132は、該ベースモールド133に固定された状態で
はその固定部132aから上記接点押圧部132bを経
た後の自由端132cが上記メンブレンシート121か
ら開離する方向に曲げられたものである。
【0027】また上記舌片状アクチュエータ132を固
定部132aで固定したときに該アクチュエータ132
の接点押圧部132bが上記メンブレンシート121の
各スイッチング領域121aに位置するように形成され
ているこの場合のベースモールド133は、該アクチュ
エータ132の自由端132cと対応する領域に角形の
貫通孔133aが設けられ、更に該貫通孔133aのメ
ンブレンシートから開離する方向の開口部には複数個の
突起133bが設けられている。
【0028】更に平面視サイズが図15で説明したキー
トップ125と等しい角形で周面134aが角錐面状の
斜面に形成されているこの場合のキートップ134に
は、内側中央域に円形突起134bが突出して形成され
ていると共に、該円形突起近傍には上記ベースモールド
133の各突起先端と近接した状態で該ベースモールド
133の貫通孔133aに嵌入し得る大きさの壁状突起
134cがその開口部外側に突出する突起134dを備
えて形成されている。
【0029】そして該キートップ134をベースモール
ド133に嵌入したときに、該キートップ134と該ベ
ースモールド133とが該嵌入方向に所定距離内で移動
し得るように構成されている。
【0030】このことは、上記舌片状アクチュエータ1
32が固定された該ベースモールド133に上記キート
ップ134を嵌入して装着した状態では、該アクチュエ
ータ132の接点押圧部132bと該キートップ134
の中心との間には該アクチュエータ132の接点押圧部
132bと自由端132cとの平面投影距離eに対応す
るずれが生ずることを示している。
【0031】そこで、先ずメンブレンシート121を筐
体本体11aの底板11a′上に装着する。次いで、例
えば該メンブレンシート121の各スイッチング領域1
21aに上記舌片状アクチュエータ132の接点押圧部
132bが位置するようにベースモールド133を筐体
本体11aに固定し、更に上記キートップ134を該ベ
ースモールド133に装着することで、所要のキーボー
ド13を(18−1)に示すように構成することができ
る。
【0032】この場合上述したアクチュエータ132の
自由端132cは、上記キートップ134の円形突起端
面に接触した状態にある。そこで該キートップ134を
押下すると、円形突起134bが舌片状アクチュエータ
132の自由端132cを押圧して該アクチュエータ1
32を変形させるが、このとき上述した接点押圧部13
2bがメンブレンシート121のスイッチング領域12
1aを押圧することから該スイッチング領域121aで
の接続を実現することができる。
【0033】図(18−2)はこのときの状態を示した
ものである。また該キートップ134の押下操作を解除
すると、舌片状アクチュエータ132の弾性によって
(18−1)に示す初期状態に戻る。
【0034】従って、キートップ134を押下しまたは
該押下を解除することで、スイッチング領域121aで
の接続とその解除が実現できるキーボード13を構成す
ることができる。
【0035】かかる構成になるキースイッチ139で
は、キートップ134が舌片状アクチュエータ132を
接点押圧部132bから離れた位置(自由端)で押圧す
ることになるので、弱い押圧力でスイッチング領域12
1aにおける接続が実現し得るメリットがある。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述したキーボ
ード12,13に使用した従来のキースイッチ129,
139では、いずれもキートップ上面が押圧時の降下両
を含めてベースモールドから突出しているため、蓋体1
1bを閉じたときでも表示装置19の表面とキートップ
上面とが接触しないように筐体本体11aや蓋体11b
の厚さを設定しなければならず、結果的にノート形パソ
コン1としての厚さが厚くなって顧客要求に対応させら
れないことがあると言う問題があった。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記課題は、キートップ
と、該キートップの下方に位置するベースモールドと、
上記キートップと該ベースモールドとの間に配置された
少なくとも2個のリンク部材と、上記キートップ下側の
該ベースモールド貫通位置に配置されて押下された該キ
ートップを元の位置に戻す弾性部材と、該弾性部材を介
して上記キートップを押下すると動作するスイッチング
領域を備えたメンブレンシートとを有し、上記各リンク
部材は、それぞれの一端が上記キートップに回動自在に
軸支され、それぞれの他端が上記ベースモールド面で摺
動しながら互いに開離/接近するように該ベースモール
ドに係止されており、上記ベースモールドと上記メンブ
レンシートとの間には、上記各リンク部材の該ベースモ
ールド側端部の移動方向に往復動し得るスライド板が設
けられ、該スライド板の往復動で上記キートップが降下
/上昇し得るキートップ移動手段を備えているキースイ
ッチによって解決される。
【0038】また、キートップと、該キートップの下方
に位置するベースモールドと、上記キートップと該ベー
スモールドとの間に配置された少なくとも2個のリンク
部材と、上記キートップ下側の該ベースモールド貫通位
置に配置されて押下された該キートップを元の位置に戻
す弾性部材と、該弾性部材を介して上記キートップを押
下すると動作するスイッチング領域を備えたメンブレン
シートとを有し、上記各リンク部材は、それぞれの一端
が上記キートップ又は上記ベースモールドに回動自在に
軸止され、それぞれの他端が上記ベースモールド面又は
上記キートップ面で摺動しながら互いに開離/接近する
ように係止されており、上記ベースモールドと上記メン
ブレンシートとの間には、上記スイッチング領域と対応
する位置に該ベースモールドを貫通するように上記弾性
部材を固定したスライド板が、上記各リンク部材の該ベ
ースモールド側端部の移動方向に往復動し得るように設
けられ、上記各リンク部材の間には、上記スライド板と
共に往復動する上記弾性部材頭部との接触位置の違いで
該弾性部材頭部に対して上下動できる移動手段を備えた
押圧操作板が、上記ベースモールドと常時平行を保つよ
うに該各リンク部材に係止されているキースイッチによ
って解決される。
【0039】また、キートップと、該キートップを所定
距離だけ上下動可能に保持した状態で該キートップ下方
に配置されたベースモールドと、自由端が上記キートッ
プ下面と接触した状態で該キートップを保持すると共に
押下された該キートップを元の位置に戻す弾性部材と、
該弾性部材を介して上記キートップを押下すると動作す
るスイッチング領域を備えたメンブレンシートとを備
え、メンブレンシートと上記ベースモールドとの間に所
定方向に往復動し得るスライド板が設けられ、該スライ
ド板の一方向への移動によって上記弾性部材の自由端が
降下すると、該キートップが降下するように構成されて
いるキースイッチによって解決される。
【0040】更に、上記各キースイッチが、配列して構
成されているキーボードによって解決される。更に、上
記キーボードが筐体本体に装着され、蝶番で該筐体本体
に対して開閉する蓋体を備えた携帯型情報処理装置であ
って、前記スライド板の移動が上記蓋体の筐体本体に対
する開閉で実現し得る手段を備えている携帯型情報処理
装置によって解決される。
【0041】ノート形パソコンの蓋体を閉じたときに各
キースイッチのキートップが押圧時降下量にほぼ対応す
る量だけ降下し得るように構成したキースイッチを使用
してキーボードを構成すると、キートップ押圧時の降下
量に対応する量だけノート形パソコンとしての高さひい
ては厚さを薄くすることができる。
【0042】そこで本発明では蓋体を閉じるときの該蓋
体蝶番部の回動を利用し、該蓋体を閉じるときにはキー
トップの押圧降下量に対応する量だけキートップが降下
し、該蓋体を開くときには各キートップが上昇して操作
時の状態に復帰し得るようにキースイッチとキーボード
を構成してノート形パソコンを実現するようにしてい
る。
【0043】このことはパソコンとしての厚さが従来よ
り低くできることを意味するので、顧客要求への対応に
よる生産性向上を実現することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わるノート形パ
ソコンを概略的に説明する図、図2は本発明になるキー
ボードの構成をキースイッチに対応する領域で例示説明
する図、図3は本発明に係わるスライド板を説明する
図、図4は図3におけるスライド板の移動手段を例示説
明する図、図5はキースイッチの構成と動作をキーボー
ドとして説明する図、図6は図5のキースイッチ応用品
の構成と動作をキーボードとして説明する図、図7は他
のキースイッチの構成と動作をキーボードとして説明す
る図、図8は図7のキーボードにおけるスライド板を説
明する図である。
【0045】また図9は他のキーボードを原理的に説明
する図であり、図10は図9のキーボードの具体的構成
をキースイッチに対応する領域で例示説明する図、図1
1は図10におけるスライド板を説明する図、図12は
図10における押圧操作板を説明する図、図13は図1
0におけるキートップを説明する図、図14は図10の
キーボードの完成状態を作用を含めて説明する図であ
る。
【0046】なお図1乃至図14では、いずれも図15
と図16で説明したキースイッチに本発明を適用させた
場合を例としているので、図15乃至図18と同じ対象
部材や部位には同一の記号を付すと共に重複する説明に
ついてはそれを省略する。
【0047】図1で(1−1)は蓋体を開けたときのノ
ート形パソコンを斜視したものであり、(1−2)は
(1−1)を矢印F方向から見て側面視したものであ
る。図1でノート形パソコン5は、キーボード52を収
容する筐体本体51aと、液晶パネルの如き表示装置1
9を収容する蓋体51bとからなるものであり、該蓋体
51bは上記筐体本体51aの一辺に設けられた蝶番5
1cによって例えば90°乃至180°間き所定角度α
に開閉し得るようになっていることは図15の場合と同
様である。
【0048】そしてキーボード52に所定の配列で装着
されている複数のキースイッチ529を選択的に押圧操
作したときに該キースイッチ529に対応する文字や記
号が表示装置19に表示されたり、所要の処理結果が該
表示装置19に表示されるようになっていることも図1
5の場合と同様である。
【0049】そして特にこの場合の該キーボード52で
は、図(1−2)で示す如く図16で説明したベースモ
ールド123に対応するベースモールド522とメンブ
レンシート121との間に介在させたスライド板523
が、筐体本体51aを貫通して上記蝶番51cの領域ま
で延伸されており、蓋体51bを図示矢印G1 方向に開
いたときに該スライド板523が蝶番の軸方向に沿う紙
面厚さ方向手前側すなわち(1−1)で示すJ1 方向に
移動すると共に、蓋体51bを図示矢印G2 方向に閉じ
たときに該スライド板523が紙面厚さ方向裏面側すな
わち(1−1)で示すJ2 方向に移動するように構成さ
れている。
【0050】以下図2乃至図4で上記スライド板523
を含むキーボード52としての構成と動作を説明する
が、理解し易くするため図2の説明途中に図3と図4の
説明を挿入する。
【0051】図16同様に個々のキースイッチ領域周囲
で切断して抽出した図2でキーボード52は、図16で
説明した通常のメンブレンシート121と、該メンブレ
ンシート121上の所定位置に配置固定される複数のキ
ースイッチ529とで構成されている。
【0052】この内各キースイッチ529は、上記メン
ブレンシート121のスイッチング領域121aに対応
する数の前述したゴムアクチュエータ122と、該メン
ブレンシート121の上面に載置されるスライド板52
3、図16で説明したベースモールド123とほぼ同じ
形状をなすベースモールド522、図16のリンク12
4とほぼ同様の形状をなす2個のリンク部材524から
なるリンク機構、及び図16で説明したキートップ12
5とで構成されている。
【0053】この内スライド板523は、平面視した図
3に示す如く、破線Hで示すメンブレンシート121の
各スイッチング領域121aと対応するそれぞれの位置
に該領域121aより小さく且つ上記ゴムアクチュエー
タ122が余裕をもって位置し得る大きさの角孔523
aが形成されていると共に、該各角孔523aの所定辺
(図では右辺)側に該孔内側に突出した後厚さ方向すな
わち紙面手前側上方に折り曲げられたフック523bが
形成されているものである。
【0054】そして、該スライド板523は、筐体本体
51aの内壁部の上記フック形成辺と直交する幅方向両
端辺523c近傍の対応領域に設けた図示されない段差
面で該筐体本体51aに装着したメンブレンシート12
1の表面とは僅かな隙間を保って載置されるようになっ
ていると共に、上記両端辺523cによるガイドで該両
端辺方向すなわち図示J方向に移動できるようになって
いる。
【0055】更に該スライド板523は、フック形成辺
と対向する辺側すなわち長手方向の片側端辺523dに
装着したコイルばね526による筐体本体51aとの係
号で常時上記J1 方向に付勢されていると共に、幅方向
片側の端辺523c′の長手方向ほぼ中間域には上記フ
ック方向にガイドピン523eが立てられた駆動片52
3fが拡幅するように突出して形成されている。
【0056】そして該スライド板523を上述した手段
で筐体本体51aに載置装着した状態では、上述したガ
イドピン523eに上記J2 方向の応力を付与すること
で該スライド板523が上記コイルばね526に抗して
該J2 方向に移動し、また該応力の付与を解除すると該
コイルばね526の復帰力でスライド板523が逆方向
すなわちJ1 方向に移動するようになっている。
【0057】該スライド板523を上記J方向に往復動
させる手段を説明する図4で、(4−1)は図3のスラ
イド板523を示し、(4−2)は筐体本体51aと蓋
体51bとの蝶番部51cを断面視して示し、また(4
−3)は蝶番51cの本発明に係わる主要部を矢印K方
向から見て示したものである。
【0058】図の(4−2)と(4−3)で筐体本体5
1aと蓋体51bとは、軸51dを囲む蓋体51b側の
蝶番51cによって係号されている。そして該蝶番51
cには、上記スライド板523がメンブレンシート12
1上の正規位置に位置したときの上記ガイドピン523
eと対応する位置すなわち図のp1 点を起点とする溝5
1eが、該蝶番表面に沿って右上がりに進むようにp 2
点まで形成されているが、該溝51eは上記ガイドピン
523eの先端が円滑に嵌合する幅と深さに形成されて
いる。
【0059】更にこの場合のp1 点とp2 点とは、該蝶
番51cの軸方向距離Lが上記スライド板523のJ方
向移動距離に設定され、また該軸直交面への投影角度は
図8で説明した筐体11と同様に蓋体51bの筐体本体
51aに対する開閉角度αに設定されている。
【0060】従って、蓋体51bを閉じた図の状態すな
わちスライド板523のガイドピン523eが蓋体51
bの溝51eのp2 点に位置する図(4−2)の状態で
はスライド板523が最も紙面裏面側に位置するが、蓋
体51bを矢印G1 方向に開くにつれて上記ガイドピン
523eが該溝51e内をp1 点方向に移動するので、
結果的にスライド板523が(4−1)で示すJ1 方向
に移動し、該蓋体51bが角度αだけ開いたときに該ガ
イドピン523eがp1 点に到達する。
【0061】なおこの時点で該スライド板523がメン
ブレンシート121上の正規位置に位置することにな
る。一方、該蓋体51bを閉じるにつれてp1 点に位置
するガイドピン523eが溝51e内をp2 点方向に移
動するきで、結果的に該スライド板523を(4−1)
で示すJ2 方向に移動させることができる。
【0062】従って、上記蓋体51bを開閉することに
よってスライド板523をJ方向に往復動させることが
できる。また図2で、前述したベースモールド123と
等しい周壁123aと貫通孔123b及びフック123
cとを備えたこの場合のベースモールド522は、底板
522aの上記スライド板523のフック523bと対
応する領域に該フック523bが余裕をもってフック先
端厚さ方向に移動し得る大きさの角孔522bが形成さ
れているものであり、該ベースモールド522を上記ス
ライド板523の上に載置した状態で該スライド板52
3の上述したフック523bの先端が該ベースモールド
522の角孔522bを貫通して突出するようになって
いる。
【0063】更に前述したリンク部材124とほぼ等し
いこの場合のリンク部材524は、上記リンク部材12
4の連結部124aのほぼ中間域に断面円形状のシャフ
ト524aが形成されているものである。
【0064】そして該各リンク部材524を図17で説
明したように上記ベースモールド522に装着した状態
で該ベースモールド522を上記スライド板523に載
置することで、該スライド板523のフック先端が上記
2個のリンク部材524の各シャフト524aのアーム
側表面と当接するようになっている。
【0065】このことは、この状態でスライド板523
を図2の矢印J2 方向に移動させると、該スライド板5
23のフック523bの移動によって上記リンク部材5
24がベースモールド522のフック123cに挟まれ
た状態で該J2 方向に移動することを示している。
【0066】なお上記キートップ125は上述したよう
に図16で説明したものである。そこで、上記蓋体51
bを開いた状態に保持してから図17の場合と同様に、
先ずメンブレンシート121を筐体本体51aの底面5
1a′上に装着する。
【0067】次いで、該メンブレンシート121の各ス
イッチング領域121aに上記スライド板523の各角
孔523aが位置するように該スライド板523を載置
するが、この時点で筐体本体51aから突出するスライ
ド板523の駆動片523fのガイドピン523eを上
記蝶番51cの溝51eに嵌合させる。
【0068】更に、ゴムアクチュエータ122を矢印
A′のようにメンブレンシート121のスイッチング領
域121aに載置し、更にベースモールド522を上記
スライド板523を介して上方から筐体本体51aに固
定することで、メンブレンシート121の各スイッチン
グ領域に位置するゴムアクチュエータ122を該ベース
モールド522によって位置決めして固定することがで
きるが、この時点でスライド板523のフック先端が該
ベースモールド522の角孔522bから突出すること
は前述した通りである。
【0069】その後、2個の上記リンク部材524を、
その片側の突起124bが該ベースモールド522のフ
ックに挟まれるように該ベースモールド522に装着す
るが、この時点で該各リンク部材524の内の片側のリ
ンク部材524のシャフト524aのみがスライド板5
23のフック先端面外側とほぼ接触した状態になってい
る。
【0070】続いてキートップ125を、各リンク部材
524の他方の突起124dが該キートップ125のフ
ック125cに入るように各リンク部材524を介して
ベースモールド522に装着し、該キートップ125と
ベースモールド522とを該各リンク部材524からな
るリンク機構を介して係合させることで、所要のキース
イッチ529を備えたキーボード52を図1で示すよう
に構成することができる。
【0071】他方この場合のキースイッチ529を含む
キーボード52を断面視した図5で、(5−1)はキー
ボード操作時すなわち前記蓋体を開けたときの初期状態
を示しまた(5−2)は該キーボード携帯時すなわち前
記蓋体を閉じたときの状態を示した図である。
【0072】すなわち図の(5−1)で、キートップ1
25は、その円形突起125bの先端面がゴムアクチュ
エータ122の頭部122bと接触した状態にあるが、
この状態では2個のリンク部材524それぞれの片側突
起124dがキートップ125のフック125cに保持
され、また他方の各突起124bはベースモールド52
2のフック123cに挟まれた状態でフリーになってい
る。
【0073】なおこの時点では、メンブレンシート12
1のスイッチング領域121aが非接触状態にあること
は前述した通りである。従って、図17の(17−1)
で示す状態と等しくなるので、キートップ125を押下
しまたはその押下を解除することで、スイッチング領域
121aでの接続とその解除とを実現することができ
る。
【0074】一方蓋体51bを閉じると、図4で説明し
たようにスライド板523ひいては該スライド板のフッ
ク523bが矢印J2 方向に移動してリンク部材524
のシャフト524aをJ2 方向に移動させるが、該リン
ク部材524の上記突起124dがキートップ125の
フック125cに保持されているので、キートップ12
5は(5−2)の破線で示す初期の状態から上記シャ
フト524a側が降下する破線で示す片押し状態とな
り、その後のゴムアクチュエータ122の可逆的反転に
よって結果的に該キートップ125を押圧したときと同
様に該キートップ全体がほぼ平行に降下して図(5−
2)に示す状態となる。
【0075】従って、蓋体51bを閉じることによるキ
ートップ125の降下量だけ筐体としての厚さを小さく
することができて、顧客の小型化要求に対応できるキー
ボード52をキースイッチ529と共に構成することが
できる。
【0076】なお通常のノート形パソコンでは蓋体を開
けるときのマニュアル力ができるだけ小さいことが望ま
しいが、上記キーボード52を備えたノート形パソコン
では前記スライド板523に装着したコイルばね526
による付勢力が該スライド板523の移動力を軽減する
ので、蓋体を開けるときのマニュアル力が小さくできる
メリットがある。
【0077】図5で説明したキースイッチ529の応用
品としてのキースイッチの構成と動作をキーボードとし
て説明する図6で、(6−1)は図5同様にキーボード
操作時の初期状態を示しまた(6−2)は該キーボード
携帯時の状態を示した図である。
【0078】すなわち図16同様に個々のキースイッチ
領域をその周囲で切断して抽出した図の(6−1)でキ
ーボード53は、上述したメンブレンシート121と、
その所定位置に前記同様に配置固定される複数のキース
イッチ539とで構成されるものである。
【0079】そしてこの場合のキースイッチ539は、
図16で説明したキースイッチ129における2個のリ
ンク部材124のみを、キートップ125に回動自在に
係止したときに2個のリンク部材同士が噛み合うような
ギア531aを前述したアーム124cの先端に形成し
たリンク部材531に置き換えたものであり、その他の
構成は上記キースイッチ129と同様のものである。
【0080】そこで、図17の場合と同様に、上記蓋体
51bを開いた状態に保持してから、先ずメンブレンシ
ート121を筐体本体51aの底面51a′上に装着す
る。次いで、図5で説明したように該メンブレンシート
121に前述したスライド板523を載置した後、該メ
ンブレンシート121の各スイッチング領域121aに
ゴムアクチュエータ122を装着し、更に上記スライド
板523を介してベースモールド522を筐体本体51
aに固定する。
【0081】この時点で、図5で説明したようにスライ
ド板523のフック先端が上記ベースモールド522の
角孔522bから突出する。その後2個の上記リンク部
材531を、その片側の突起124bが該ベースモール
ド522のフックに挟まれるように該ベースモールド5
22に装着し、更に該各リンク部材531の他方の突起
124dをキートップ125のフック125cに係止す
ると、該2個のリンク部材531のギア531aを図示
のように噛み合わせることができる。
【0082】従って、以後前記同様に複数のキートップ
125を2個のリンク部材531からなるリンク機構を
介してベースモールド522に装着することで、所要の
キースイッチ539を備えたキーボード53を(6−
1)で示すように構成することができる。
【0083】なおこの状態では、メンブレンシート12
1の各スイッチング領域121aが非接触状態にあるこ
とは前述した通りである。従って、図17の(17−
1)で示す状態と等しくなるので、該キートップ125
を押下しまたは該押下を解除することで、スイッチング
領域121aでの接続とその解除を実現することができ
る。
【0084】そしてかかるキーボード53では、キース
イッチ539の片側のリンク部材531が上方からの押
圧で変位するとそれと同時に他方のリンク部材531も
同じ量だけ変位させられるので、キートップ125が図
17で説明したキースイッチ129の場合よりも確実な
平行状態で上下動させることができる。
【0085】一方前述した蓋体51bを閉じると、スラ
イド板523ひいてはフック523bの移動で片側のリ
ンク部材531のシャフト524aがJ2 方向に移動さ
せられて該リンク部材自体が変位するが、上述したよう
に該リンク部材の変位と同時に他方のリンク部材531
もリンク機構として変位することから、結果的に該キー
トップ125を押圧したときと同様に該キートップ全体
が降下して図(6−2)に示す状態となる。
【0086】従って、蓋体51bを閉じることでキート
ップ125が降下することから、顧客の小型化要求に対
応できるキーボード53をキースイッチ539と共に構
成することができる。
【0087】他の実施例を示す図7と図8は、図18で
説明したキーボード13に対応するキーボード62をそ
れに使用するキースイッチ629とスライド板と共に説
明する図である。
【0088】すなわち、図18同様に個々のキースイッ
チ領域を切断視した図7の(7−1)でキーボード62
は、図16で説明した通常のメンブレンシート121
と、該メンブレンシート121上の所定位置に配置固定
される複数のキースイッチ629とで構成されている。
【0089】この内各キースイッチ629は、上記メン
ブレンシート121の接点数に対応する数の図18で説
明した舌片状アクチュエータ132がそれぞれの固定部
132aで固定された状態で該メンブレンシート上面に
載置されるスライド板621と、図18で説明したベー
スモールド133と同じ形状で全体の厚さのみを上記ス
ライド板の厚さに対応する分だけメンブレンシート側で
薄くしたベースモールド622、及び該ベースモールド
622の所定位置に所定距離内で押圧方向に移動可能に
装着される接点数に対応する数の図18で説明したキー
トップ134とで構成されている。
【0090】ここで前記キーボード52の場合と同様
に、図8で上記スライド板621を先に説明する。すな
わち図8でスライド板621は、図3で説明したスライ
ド板523における角孔523aのみをフック523b
のない角孔621aに形成した後に、該角孔621aの
上記フック形成域に上述した舌片状アクチュエータ13
2を図18の場合と等しい根元域の固定部132aで固
定したものである。
【0091】従って上記舌片状アクチュエータ132の
接点押圧部132bは、該アクチュエータを通る線で断
面視した円内図(a) で示す如く図18の場合と同様に上
記角孔621aの内部に位置すると共に、平面視的に該
角孔621aのほぼ中央に位置する自由端132cが上
記円内図(a) に示すように該スライド板上方の図18と
ほぼ同じ位置に位置していることとなる。
【0092】なお、ガイドピン523eを備えた駆動片
523fが形成されていることと、該スライド板621
が筐体本体51aに係合するコイルばね526によって
図示矢印J1 方向に常時付勢されていることは図3にお
けるスライド板523と全く同様である。
【0093】そこで図2で説明したように、先ず筐体本
体51aの底板51a′に上記メンブレンシート121
を装着する。次いで該メンブレンシート121の各スイ
ッチング領域121aに上記舌片状アクチュエータ13
2の接点押圧部132bが位置するように、上記スライ
ド板621を該メンブレンシート上に図4同様に載置す
るが、この場合該スライド板621の駆動片523fの
ガイドピン523eを蓋体51bの蝶番51cの溝51
eに嵌合させることは図5で説明した場合と同様であ
る。
【0094】更に、ベースモールド622を図18同様
に筐体本体51aに固定し、更に上記キートップ134
を図18で説明したように該ベースモールド622に装
着することで、キースイッチ629を備えた所要のキー
ボード62を図7の(7−1)に示すように構成するこ
とができる。
【0095】この場合、キースイッチ629における上
記アクチュエータ132の接点押圧部132bがメンブ
レンシート121のスイッチング領域121aに位置す
ると同時に、自由端132cが上記キートップ134の
円形突起134bの端面と接触した状態にあることは図
18と同様である。
【0096】そこで、キートップ134を押圧したとき
の舌片状アクチュエータ132の自由端132cの押下
で接点押圧部132bがメンブレンシート121のスイ
ッチング領域121aを押圧することから該スイッチン
グ領域121aでの接続が実現できると共に、該キート
ップ134の押下操作を解除すると舌片状アクチュエー
タ132の弾性によって初期状態に戻る。
【0097】一方蓋体51bを閉じると、図4で説明し
たように上記スライド板621ひいては該スライド板6
21に固定された舌片状アクチュエータ132が矢印J
2 方向に移動するが、該スライド板621上に位置する
上述したベースモールド622が筐体本体51aに固定
されているので、該スライド板621の移動中に舌片状
アクチュエータ132が該ベースモールド622の貫通
孔壁面と下面で形成されるエッジ133a′で押される
ので破線Iで示すように変形する。
【0098】この場合、該舌片状アクチュエータ132
で押し上げられている上記キートップ134はそれ自身
の重さによって自由端と共に降下するので、結果的に図
(7−2)に示す状態となる。
【0099】従って、蓋体51bを閉じることによる舌
片状アクチュエータ132の変位量換言すればキートッ
プ134の降下量だけ筐体としての厚さを小さくするこ
とができて顧客の小型化要求に対応させることができ
る。
【0100】なお上記キーボード62では、前記キーボ
ード52と同様に蓋体を開けるときのマニュアル力が小
さくできるメリットがあると共に、蓋体51bを閉じた
状態では舌片状アクチュエータ132の位置ひいては接
点押圧部132bの位置が図(7−2)の矢印Mで示す
スライド板621としての移動量だけずれることから、
該接点押圧部132bによるスイッチング領域121a
への常時の押圧が避けられるメリットがある。
【0101】本発明に係わる他のキーボードをキースイ
ッチの領域のみを抽出して原理的に説明する図9で、
(9−1)は前記同様のキーボード操作時の状態を示
し、(9−2)は該キーボード携帯時の状態を示した図
である。
【0102】すなわち図の(9−1)でキーボード71
は、筐体底板711上に位置する前述したメンブレンシ
ート121と、該メンブレンシート上で前記矢印J方向
に往復動し得るスライド板712と、該スライド板71
2にフランジ122a側で固定される前述したゴムアク
チュエータ122と、該スライド板が往復動し得る隙間
を保って上記スライド板上に配置固定されるベースモー
ルド713と、該ベースモールド713に図示されない
保持機構で係止された状態で上記ゴムアクチュエータ上
に載置されるキートップ714とからなる。
【0103】なお上記ゴムアクチュエータ122は、上
記メンブレンシート121における前記各スイッチング
領域121aのそれぞれと対応するように上記スライド
板712に形成されたスイッチング孔712aに、例え
ば接着等の手段で固定されている。
【0104】そして、上記ゴムアクチュエータ122は
その頭部122b側からの押圧とその解除による可逆的
反転で上記メンブレンシート121におけるスイッチン
グ領域121aでの接続とその解除が実現できるように
なっている。
【0105】また上記ベースモールド713には、上記
スイッチング領域121aのそれぞれと対応する位置
に、上記ゴムアクチュエータ用の貫通孔713aが上記
スライド板712の移動距離をカバーする長さの楕円状
に形成されている。
【0106】一方、図16で説明したキートップ125
と外形が等しい上記キートップ714は、上記キートッ
プ125における円形突起125bが例えば半円状に形
成されている如く外形に対して偏心した突起714aに
形成され、また上記キートップ125におけるフック1
25cが除去されているものである。
【0107】そこで、上記筐体底板711上にメンブレ
ンシート121を載置固定した後、該メンブレンシート
の各スイッチング領域121aと対応するように上記ス
ライド板712を載置し更に上記ベースモールド713
を載置固定すると、スライド板712に固定された上記
ゴムアクチュエータ122が図示の如く該ベースモール
ド713を貫通して該ベースモールド713から突出す
る。
【0108】従って、図示されない保持機構で係止され
た上記キートップ714を上記ゴムアクチュエータ12
2上に載置することで、所要のキーボード71を(9−
1)で示す状態にすることができる。
【0109】かかるキーボード71では、上述したスラ
イド板712を前記J2 方向に移動させることでゴムア
クチュエータ122も移動するが、このことは該ゴムア
クチュエータ122が上記ベースモールド713ひいて
はキートップ714に対して移動することを意味する。
【0110】従って、図(9−2)に示すように、ゴム
アクチュエータ122がキートップ714の上記突起7
14aから外れて位置することから、該突起714aの
高さに対応する量δだけキートップ714を降下させる
ことができる。
【0111】以下図10乃至図13で図9のキーボード
の具体的な構成と動作を説明するが、理解し易くするた
め図2の場合と同様に図10の説明途中に図11乃至図
13の説明を挿入する。
【0112】図2同様に個々のキースイッチ領域周囲で
切断して抽出した図10でキーボード81は、図16で
説明したメンブレンシート121と、該メンブレンシー
ト121の各スイッチング領域121aのそれぞれに配
置固定される複数のキースイッチ819とで構成されて
いる。
【0113】この内各キースイッチ819は、上記メン
ブレンシート121のスイッチング領域121aと対応
する数の前述したゴムアクチュエータ122と該メンブ
レンシート121の上面に載置されるスライド板812
とからなるスライド板完成体811と、図16で説明し
たベースモールド123とほぼ同じ形状で該スライド板
完成体811の上面に配置されるベースモールド81
3、図6で説明したリンク部材531とほぼ同様の形状
をなす2個のリンク部材814からなるリンク機構、該
2個のリンク部材814を繋ぐように該各リンク部材間
に係止される押圧操作板815、及び上記2個のリンク
部材814で位置決め保持されるキートップ816とで
構成されている。
【0114】この内平面視サイズが図3で説明したスラ
イド板523と等しい大きさで上記スライド板完成体8
11を構成するこの場合のスライド板812は図11に
示す如く、上記スライド板523の破線Hで示した各ス
イッチング領域121aにおける角孔523aのみを図
16で説明した上記ゴムアクチュエータ122のフラン
ジ122aの外径より僅かに小さい直径のスイッチング
孔812aに変えたものである。
【0115】従って、該スライド板812を前述した筐
体本体51aに装着した状態では上記スライド板523
と同様に該スライド板812がその幅方向両端辺523
cによるガイドで該筐体本体51aに対して該両端辺方
向すなわち図示J方向に移動し得るようになっている。
【0116】また、該スライド板812の長手方向の片
側端辺523dに装着したコイルばね526による筐体
本体51aとの係号で常時J1 方向に付勢されているこ
とから、幅方向片側の端辺523c′に形成されている
駆動片523fに固定された前記ガイドピン523eに
図示J2 方向の応力を付与することで該スライド板81
2が上記コイルばね526に抗して該J2 方向に移動
し、該応力の付与を解除することで該スライド板523
が逆方向すなわちJ1 方向に移動することも上記スライ
ド板523と同様である。
【0117】そこで、該スライド板812の上述した各
スイッチング孔812aに前述したゴムアクチュエータ
122を例えば接着等の手段で固定することで、スライ
ド板完成体811を図10に示したように構成すること
ができる。
【0118】また上記ベースモールド813は、図15
で説明したベースモールド123における貫通孔123
bのみを上記スライド板完成体811の移動方向すなわ
ちJ方向に長い楕円孔813aに変えたものである。
【0119】そして該楕円孔813aは、前記ゴムアク
チュエータ122を貫通し得る幅で上記ベースモールド
123における貫通孔123bの位置を起点とし少なく
とも前記スライド板523の移動距離をカバーする長さ
に形成されている。
【0120】更に上記2個のリンク部材814は、図6
で説明したリンク部材531のアーム124cの対向面
対応位置に該対向面から突出する突起814aを追加形
成したものである。
【0121】一方上記押圧操作板を説明する図12で、
(12−1)は全体の表面側斜視図であり、(12−
2)は(12−1)の側面図、(12−3)は(12−
1)の裏面側斜視図である。
【0122】図で例えば金属板を通常のプレス打ち抜き
曲げ成形工程で形成したこの場合の押圧操作板815
は、上記ゴムアクチュエータ122の頭部122bと当
接する押圧部815aがその幅方向両辺に該押圧部から
ほぼ直角に曲げられた保持片815bを備えて形成され
ているものであり、該保持片815bは上記押圧部の長
手方向片側にだけ突出するように形成されている。
【0123】なお該各保持片間の隔たり“w1”は、上述
した各リンク部材814のアーム間の隔たり“w2”より
も僅かに小さく形成されている。そして上記押圧部81
5aの上記保持片突出側端辺815b′には、該端辺か
ら上記保持片と反対側に鈍角でオフセット曲げされたア
クチュエータガイド片815cが突出して形成されてい
ると共に、対面する上記保持片815bの対応するそれ
ぞれ2箇所には上記2個のリンク部材814における突
起814aが嵌合し得る幅で該保持片の長手方向に沿っ
たスリット状ガイド孔814dが形成されているもので
ある。
【0124】他方上記キートップを説明する図13で、
(13−1)は全体の表面側斜視図であり、(13−
2)は(13−1)の裏面側平面図である。すなわち図
13で、図16で説明したキートップ125とほぼ等し
いこの場合のキートップ816は、上記キートップ12
5におけるフック125cをそのまま残した上で円形突
起125bのみを除去したものである。
【0125】ここでキーボード81としての組立工程を
図10で説明する。すなわち、前述した蓋体51bを開
いた状態に保持した筐体本体51aの底面51a′上き
所定位置に図17で説明したように上記メンブレンシー
ト121を載置する。
【0126】次いで、該メンブレンシート121の各ス
イッチング領域121aに上記スライド板完成体811
の各スイッチング孔811aひいてはゴムアクチュエー
タ122が位置するように該スライド板完成体811を
載置するが、このときに筐体本体51aから突出する上
記スライド板812の駆動片523fのガイドピン52
3eを前述した蝶番51cの溝51eに嵌合させること
は図2で説明した場合と同様である。
【0127】更に、上記ベースモールド813を上記ス
ライド板完成体811を介して筐体本体51aに固定す
ることで、メンブレンシート121の各スイッチング領
域121aに位置するそれぞれのゴムアクチュエータ1
22を該ベースモールド813の楕円孔813aから突
出させることができる。
【0128】なおこの時点で、メンブレンシート121
とベースモールド813に挟まれた上記スライド板完成
体811は該メンブレンシートとベースモールドに対し
て移動し得る状態になる。
【0129】ここで、上述した2個のリンク部材814
を矢印のように上記押圧操作板815に嵌め込んで該
各リンク部材814の突起814aを該押圧操作板81
5のスリット状ガイド孔815dに嵌入させて両者を係
合することで、該押圧操作板815を2個のリンク部材
814からなるリンク機構に繋げることができる。
【0130】なおこの場合の上記突起814aのスリッ
ト状ガイド孔815dへの嵌入は、例えばリンク部材8
14のアーム124cを僅かに拡げた状態で上記押圧操
作板815を嵌め込ませることで容易に実現することが
できる。
【0131】その後、図2で説明したように、2個の上
記リンク部材814それぞれの片側の突起124bを上
記ベースモールド813のフックに挟み込むと、該各リ
ンク部材814の間に係止された上記押圧操作板815
の押圧部815aを上記スライド板完成体811のゴム
アクチュエータ122の頭部122bの近傍に位置させ
ることができる。
【0132】続いて上記リンク部材814それぞれのギ
ア531aを噛み合わせた状態で他方の突起124dを
図2で説明したように上記キートップ816のフック1
25cに挿入して該キートップ816を位置決めするこ
とで、該キートップ816を2個のリンク部材814か
らなるリンク機構を介してベースモールド813に係止
されることから、キースイッチ819を含むキーボード
81を構成することができる。
【0133】なおこの場合の上述した押圧操作板815
は、その押圧部815aがベースモールド813とほぼ
平行を保って上記ゴムアクチュエータ122の頭部12
2bに載置された状態にある。
【0134】かかるキーボード81を断面視した図14
で、(14−1)はキーボード操作時の初期状態を示し
また(14−2)は該キーボード携帯時の状態を示した
図である。
【0135】すなわち図の(14−1)で、キートップ
816はそのフック125cによる2個のリンク部材8
14との係合で該各リンク部材814を介してベースモ
ールド813に位置決めされているが、この時点では該
2個のリンク部材814からなるリンク機構に係止され
た上記押圧操作板815の押圧部815aが上記ゴムア
クチュエータ122の頭部122bと接触した状態にあ
る。
【0136】従って上記キートップ816を押下する
と、図6で説明したように上記各リンク部材814がそ
のギア531aでの噛み合いによって同時に同じ角度回
動するので上記押圧操作板815が平行状態を保って降
下して上記ゴムアクチュエータ122を可逆的に反転さ
せてスイッチング領域121aでの接続を実現する。
【0137】また上記キートップ816の押下を解除す
ると上記ゴムアクチュエータ122の弾性による復帰で
初期の状態に戻る。従って、上記キートップ816を押
下しまたはその押下を解除することで、スイッチング領
域121aでの接続とその解除とを実現することができ
る。
【0138】一方蓋体51bを閉じると、図4で説明し
たように上記スライド板完成体811が矢印J2 方向に
移動するが、このことは上記ゴムアクチュエータ122
が上記押圧操作板815のアクチュエータガイド片81
5cの先端域に移動することから、該アクチュエータガ
イド片815cの上記押圧部815aに対するオフセッ
ト曲げ量“δ”に対応する量だけキートップ816がそ
の自重によって降下して(14−2)に示す状態とな
る。
【0139】なお蓋体51bを開けるときには、上記ス
ライド板完成体811ひいてはゴムアクチュエータ12
2の矢印J1 方向への移動に際して該ゴムアクチュエー
タ122が押圧操作板815のアクチュエータガイド片
815cに沿って移動することから該押圧操作板815
を押し上げることとなり、(14−1)で示す初期状態
に戻る。
【0140】従って、蓋体51bを閉じることによるキ
ートップ816の降下量すなわち上記“δ”だけ筐体と
しての厚さを小さくすることができて、顧客の小型化要
求に対応できるキーボード81をキースイッチ819と
共に構成することができる。
【0141】なお上記キーボード81でも、前記キーボ
ード52と同様に蓋体を開けるときのマニュアル力が小
さくできるメリットがあると共に、蓋体51bを閉じた
状態ではメンブレンシート121のスイッチング領域1
21aへの常時の押圧が避けられるメリットもある。
【0142】
【発明の効果】上述した如く本発明により、蓋体を閉じ
たときにはキースイッチとしての高さが低くなるように
キーボードを構成することで、携帯型情報処理装置とし
ての低背化を図ったキースイッチとキーボード及びその
キーボードを備えた携帯型情報処理装置を提供すること
ができる。
【0143】なお本発明の説明では携帯型情報処理装置
がノート形パソコンである場合を例としているが、ノー
ト形パソコンに限定されるものでなく、筐体本体と蓋体
が蝶番で連結されているものであれば如何なる情報処理
装置に対しても本発明が適用できることは明らかであ
る。
【0144】また、本発明の説明では蓋体の開閉に伴う
スライド板の移動を蓋体の蝶番に設けた溝とスライド板
に設けるガイドピンとの嵌合で実現しているが、溝とガ
イドピンとの組合せに限定されるものでなく、例えば上
記蝶番の領域に設けたギアとスライド板に設けるギアと
の噛み合い等、他の移動手段を利用しても同等の効果が
得られることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるノート形パソコンを概略的に説
明する図である。
【図2】本発明になるキーボードの構成をキースイッチ
に対応する領域で例示説明する図である。
【図3】本発明に係わるスライド板を説明する図であ
る。
【図4】図3におけるスライド板の移動手段を例示説明
する図である。
【図5】キースイッチの構成と動作をキーボードとして
説明する図である。
【図6】図5のキースイッチ応用品の構成と動作をキー
ボードとして説明する図である。
【図7】他のキースイッチの構成と動作をキーボードと
して説明する図である。
【図8】図7のキーボードにおけるスライド板を説明す
る図である。
【図9】本発明に係わる他のキーボードを原理的に説明
する図である。
【図10】図9のキーボードの具体的構成をキースイッ
チに対応する領域で例示説明する図である。
【図11】図10におけるスライド板を説明する図であ
る。
【図12】図10における押圧操作板を説明する図であ
る。
【図13】図10におけるキートップを説明する図であ
る。
【図14】図10のキーボードの完成状態を作用を含め
て説明する図である。
【図15】ノート形パソコンを概略的に説明する図であ
る。
【図16】従来のキースイッチの構成をキーボードの一
部として例示説明する図である。
【図17】従来のキースイッチの動作を説明する図であ
る。
【図18】従来の他のキースイッチの構成を動作を含め
て説明する図である。
【符号の説明】
5 ノート型パーソナルコンピュータ(携帯型
情報処理装置) 19 表示装置 51a 筐体本体 51a′
底面 51b 蓋体 51c
蝶番 51d 軸 51e
溝 52,53,62,71,81 キーボード 121 メンブレンシート 121a スイッチング領域 122 ゴムアクチュエータ 122a フランジ 122b
頭部 123c フック 124b 突起 124c
アーム 124d 突起 125,134,714,816 キートップ 125b 円形突起 132 舌片状アクチュエータ 132a 固定部 132b
接点押圧部 132c 自由端 133,522,713,622,813 ベース
モールド 133a 貫通孔 133a′
エッジ 133b 突起 134b 円形突起 521,529,539,629,819 キース
イッチ 522a 底板 522b
角孔 523,621,712,812 スライド板 523a 角孔 523b
フック 523c 端辺 523c′
端辺 523d 片側端辺 523e
ガイドピン 523f 駆動片 526 コイルばね 524,531,814 リンク部材 524a シャフト 531a ギア 621a 角孔 711 筐体底板 712a スイッチング孔 713a 貫通孔 714a 突起 811 スライド板完成体 812a スイッチング孔 813a 楕円孔 814a 突起 815 押圧操作板 815a 押圧部 815b
保持片 815b′ 保持片突出側端辺 815c アクチュエータガイド片 815d スリット状ガイド孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 俊明 東京都品川区東五反田2丁目3番5号 富 士通高見澤コンポーネント株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップと、該キートップの下方に位
    置するベースモールドと、上記キートップと該ベースモ
    ールドとの間に配置された少なくとも2個のリンク部材
    と、上記キートップ下側の該ベースモールド貫通位置に
    配置されて押下された該キートップを元の位置に戻す弾
    性部材と、該弾性部材を介して上記キートップを押下す
    ると動作するスイッチング領域を備えたメンブレンシー
    トとを有し、 上記各リンク部材は、それぞれの一端が上記キートップ
    に回動自在に軸支され、それぞれの他端が上記ベースモ
    ールド面で摺動しながら互いに開離/接近するように該
    ベースモールドに係止されており、 上記ベースモールドと上記メンブレンシートとの間に
    は、上記各リンク部材の該ベースモールド側端部の移動
    方向に往復動し得るスライド板が設けられ、 該スライド板の往復動で上記キートップが降下/上昇し
    得るキートップ移動手段を備えていることを特徴とする
    キースイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のキートップ移動手段が、 前記ベースモールドを貫通して該ベースモールドから突
    出するように前記スライド板に設けられたフックと、 前記2個のリンク部材の該フック側に位置するベースモ
    ールド側端部に設けられたシャフトと、 の係合でなることを特徴とするキースイッチ。
  3. 【請求項3】 キートップと、該キートップの下方に位
    置するベースモールドと、上記キートップと該ベースモ
    ールドとの間に配置された少なくとも2個のリンク部材
    と、上記キートップ下側の該ベースモールド貫通位置に
    配置されて押下された該キートップを元の位置に戻す弾
    性部材と、該弾性部材を介して上記キートップを押下す
    ると動作するスイッチング領域を備えたメンブレンシー
    トとを有し、 上記各リンク部材は、それぞれの一端が上記キートップ
    又は上記ベースモールドに回動自在に軸止され、それぞ
    れの他端が上記ベースモールド面又は上記キートップ面
    で摺動しながら互いに開離/接近するように係止されて
    おり、 上記ベースモールドと上記メンブレンシートとの間に
    は、上記スイッチング領域と対応する位置に該ベースモ
    ールドを貫通するように上記弾性部材を固定したスライ
    ド板が、上記各リンク部材の該ベースモールド側端部の
    移動方向に往復動し得るように設けられ、 上記各リンク部材の間には、上記スライド板と共に往復
    動する上記弾性部材頭部との接触位置の違いで該弾性部
    材頭部に対して上下動できる移動手段を備えた押圧操作
    板が、上記ベースモールドと常時平行を保つように該各
    リンク部材に係止されていることを特徴とするキースイ
    ッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1および請求項3記載の弾性部材
    が、 前記キートップの押下量に対応する変形で可逆的に反転
    し得るゴムアクチュエータであることを特徴とするキー
    スイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の押圧操作板の移動手段
    が、 前記弾性部材の頭部と、上記押圧操作板に設けられた前
    記弾性部材に対する押圧部と該押圧部から上方に鈍角に
    オフセット曲げされたアクチュエータガイド片との接触
    でなることを特徴とするキースイッチ。
  6. 【請求項6】 キートップと、該キートップを所定距離
    だけ上下動可能に保持した状態で該キートップ下方に配
    置されたベースモールドと、自由端が上記キートップ下
    面と接触した状態で該キートップを保持すると共に押下
    された該キートップを元の位置に戻す弾性部材と、該弾
    性部材を介して上記キートップを押下すると動作するス
    イッチング領域を備えたメンブレンシートとを備え、 メンブレンシートと上記ベースモールドとの間に所定方
    向に往復動し得るスライド板が設けられ、 該スライド板の一方向への移動によって上記弾性部材の
    自由端が降下すると、該キートップが降下するように構
    成されていることを特徴とするキースイッチ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の弾性部材が、一端の固定
    部で前記スライド板に固定され接点押圧部を経た後の自
    由端が前記キートップの押下量に対応して変位し得る舌
    片状アクチュエータであり、 上記スライド板の前記移動に伴う該舌片状アクチュエー
    タの自由端側領域の前記ベースモールドとの接触で、該
    自由端が降下するように構成されていることを特徴とす
    るキースイッチ。
  8. 【請求項8】 請求項1又は請求項3記載のキースイッ
    チが、配列して構成されていることを特徴とするキーボ
    ード。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のキーボードが筐体本体に
    装着され、蝶番で該筐体本体に対して開閉する蓋体を備
    えた携帯型情報処理装置であって、 上記蓋体の筐体本体に対する開閉で前記スライド板の移
    動が実現し得る移動手段を備えていることを特徴とする
    携帯型情報処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のスライド板の移動手段
    が、 該スライド板に設けたガイドピンと、前記蓋体の蝶番領
    域に該蓋体の開閉に伴って該ガイドピンが移動し得るよ
    うに形成された溝、とからなることを特徴とする携帯型
    情報処理装置。
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