JP2548212Y2 - 薄形キーボード装置 - Google Patents

薄形キーボード装置

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JP2548212Y2
JP2548212Y2 JP9835191U JP9835191U JP2548212Y2 JP 2548212 Y2 JP2548212 Y2 JP 2548212Y2 JP 9835191 U JP9835191 U JP 9835191U JP 9835191 U JP9835191 U JP 9835191U JP 2548212 Y2 JP2548212 Y2 JP 2548212Y2
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sheet
keyboard device
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俊美 千葉
善三 戸塚
靖 長友
卓 西村
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は良好な操作性を得るため
に十分なストロークが確保でき、かつ携帯性を高めるた
め、全高を低くした構造の薄形キーボード装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の薄形キーボード装置は、
各種情報処理機器、特にノートパソコン等の携帯用機器
の入力装置に用いられている。
【0003】図5は従来の薄形キーボード装置を示す断
面図であり、図6はその分解した斜視図である。この薄
形キーボード装置はキートップ1、コイルスプリング
2、ハウジング3、カップゴムシート4、メンブレンシ
ート5、補強板6、およびネジ7から構成されている。
【0004】このキートップ1の操作面1Aは通常、キ
ートップ1の外形センタに対し、オペレータより見て奥
の方向、すなわち、キートップ1では後側にずれてい
る。これは文字、記号等の表示を操作面1A以外にもオ
ペレータより見て手前、キートップでは前側に表示する
場合があるためである。このキートップ1の裏面は図7
に示すように、8個の摺動部1Bとハウジング3にクラ
ンプするための2個の爪1Cが設けられている。ハウジ
ング3は通常、複数個のキースイッチ部をつなげた一体
成形のものであるが、説明を簡単にするため、1つのキ
ースイッチ部を示し、前記キートップ1の摺動部1Bと
対応した摺動面3Aおよびキートップ1の爪1Cに対応
したクランプ部3Bが設けられている。カップゴムシー
ト4のカップゴム部4Aは上部にコイルスプリング2を
保持するための突起4Bとメンブレンシート5の接点部
を押すための突起4Cが設けられている。このカップゴ
ム部4Aは上方より荷重を加えられると、ある任意の荷
重で座屈をおこし、クリック感を得ることができる形状
になっている。メンブレンシート5は上部パタンシート
5A、スペーサ5Bおよび下部パタンシート5Cより構
成されており、上部パタンシート5Aの下面には導電性
インクにより、パタンと接点印刷がなされており、下部
パタンシート5Cの上面には同様に、導電性インクによ
りパタンと接点印刷がなされており、スペーサ5Bは上
部パタンシート5Aと下部パタンシート5Cの接点印刷
部に対応する穴が明けられており、上部パタンシート5
Aの接点印刷部と下部パタンシート5Cの接点印刷部の
間に任意のクリアランスを保っている。補強板6はハウ
ジング3との間にカップゴムシート4とメンブレンシー
ト5とをはさみ、ネジ7により固定される。
【0005】次に、上記構成による薄形キーボード装置
の動作について、図8−(A)、図8−(B)、図8−
(C)および図9を参照して説明する。まず、図8−
(A)に示すように、キートップ1の操作面1Aを押下
する前の状態では、キートップ1はコイルスプリング2
とカップゴム4のカップゴム部4Aの力により、上方に
押し上げられ、キートップ1の爪1Cがハウジング3の
クランプ部3Bにひっかかることにより支持される。こ
の状態が図9のA点に対応する。
【0006】そして、図8−(B)に示すように、キー
トップ1の操作面1Aを押下し、キートップ1の下降中
では、キートップ1の摺動部1Bとハウジング3の摺動
面3Aは摺動運動する一方、コイルスプリング2とカッ
プゴムシート4のカップゴム部4Aはたわめられ、その
たわめられた量に相当する反力を生じている。この状態
が図9のB点に対応する。
【0007】そして、キートップ1の操作面1Aを更に
押下し、図8−(C)に示す状態になると、カップゴム
シート4のカップゴム部4Aは座屈を生じており、その
突起4Cがメンブレンシート5の上部パタンシート5A
の接点印刷部を押下する。このため、上部パタンシート
5Aが下方にたわみ、上部パタンシート5Aの接点印刷
部と下部パタンシート5Cの接点印刷部が接触すること
により、スイッチが閉じられる。
【0008】この図8−(C)の状態より、キートップ
1をさらに押下をつづけると、キートップ1の摺動部1
Bの先端が、カップゴムシート4に当接し、それ以上の
押下ができなくなる。そして、キートップ1に加えてい
た押下力を除くと、キートップ1は上方に押し上げら
れ、押下したときの逆の状態、すなわち、図−8
(C)、図8−(B)、図8−(A)をたどる。この一
連の動作のうち、特に、大切とされるのはキートップ1
とハウジング3との摺動部がスムーズであることで、不
押下の状態でのハウジング3の摺動面3Aにはいりこん
でいるキートップ1の摺動部の長さ、つまり、初期の摺
動長が重要な要素の1つである。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、以上述べた構
造のキーボード装置ではキーボードの全高を低くし、ノ
ートパソコン等に使用可能な薄形化をはかり、かつ、良
好な操作性を得るため、十分なストローク量を確保しよ
うとした場合、キーボード装置の動きで重要とされる初
期摺動長を得ることができず、キートップの操作面の端
を押下すると、動きが渋いという問題が生じた。この問
題の1つの解決方法としては図10に示すように、キー
ボード1の摺動部1Bの先端部が当接する相手部材のカ
ップゴムシート4、メンブレンシート5、補強板6に部
分的に穴8を明け、キーボード1の摺動部1Bの先端部
を伸ばしても、ストローク量が短くならないようにした
構成が考えられるが、メンブレンシートを用いたキーボ
ード装置の場合、接点間のパタンは導電性インクで印刷
することとなり、導電性インクのパタンでパタン抵抗を
減らすため、ある一定の幅でパタンを印刷する必要があ
り、また、接点部のスペーサの穴径もある一定以上の大
きさが必要とされるため、摺動部の逃げのための穴を明
けることが、極めて難かしいという問題点があった。
【0010】本考案は、以上述べたように、良好な操作
性のため、十分なストローク量を持った薄形キーボード
装置としたときに、初期摺動長が短くなり、キートップ
の操作面の端押下で動きが渋くなるという問題点を除去
するため、キートップの操作に対して力学的に妥当な位
置にメンブレンシートの接点を置くことと、パタン引き
まわしを困難としない位置に摺動部の逃げ穴を設けるこ
とを可能とした薄形キーボード装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案に係る薄形キーボ
ード装置は前側摺動部の長さを後側摺動部の長さより長
くしたキートップと、ハウジングの前側摺動面よりC/
2+P(ただし、Cはハウジングの前側摺動面と後側摺
動面との間隔、Pはずれ量)の位置に設けた接点、前記
キートップの前側摺動部を下方への逃げ穴とを有する構
造としたものである。
【0012】
【作用】本考案はキーボードを薄形化できるうえ、十分
なストローク量が得られ、しかもキートップの良好な操
作性を確保することができる。
【0013】
【実施例】図1は本考案に係る薄形キーボード装置の一
実施例を示す断面図であり、図2はその分解した斜視図
である。この薄形キーボードはキートップ9、コイルス
プリング2、ハウジング3、カップゴムシート10、厚
さT1 のメンブレンシート11、厚さT2 の補強板1
2、ネジ7から構成されている。
【0014】このキートップ9の操作面9Aはキートッ
プの外形センタに対し、オペレータより見て奥の方向、
すなわち、キートップ9では後側にずれている。このキ
ートップ9の裏面は図3に示すように、前側摺動部9B
および後側摺動部9C、ハウジング3にクランプするた
めの2個の爪9Dが設けられている。この前側摺動部9
Bの長さL1 は後側摺動部9Cの長さL2 とメンブレン
シート11の厚さT1と補強板13の厚さT2 との和
(L1 =L2 +T1 +T2 )となっている。カップゴム
シート10のカップゴム部10Aは上部にコイルスプリ
ング2を保持するための突起10Bおよびメンブレンシ
ート11の接点部を押すための突起10C、前側摺動部
9Bおよび後側摺動部9Cを逃げて穴10D,10Eが
設けられている。そして、このカップゴム部10Aは上
方より荷重を加えると、ある任意の荷重で座屈をおこ
し、クリック感を得ることができる形状になっている。
メンブレンシート11は上部パタンシート11A、スペ
ーサ11Bおよび下部パタンシート11Cより構成され
ており、上部パタンシート11Aの下面には導電性イン
クによりパタンと接点が印刷されており、下部パタンシ
ート11Cの上面には同様に導電性インクによりパタン
と接点が印刷されており、スペーサ11Bには上部パタ
ンシート11Aと下部パタンシート11Cの接点印刷部
に対応する位置に穴が明けられており、さらに、前側摺
動部9Bを逃げて穴が明けられている。補強部12は前
側摺動部9Bを逃げて穴12Aが明けられており、ハウ
ジング3との間に、カップゴムシート10とメンブレン
シート11をはさみ、ハウジング3にネジ7により固定
される。
【0015】なお、ハウジング3の摺動面の幅をC(図
4−(A)、図4−(B)参照)とすると、メンブレン
シート11の接点のセンタの位置は、ハウジング3の前
側摺動面3AよりC/2+Pとなる。(ただし、Pはず
れ量を示す)この場合、メンブレンシート11の接点の
センタ、コイルスプリング2のセンタおよびカップゴム
部10Aの突起10Cのセンタは一致している。また、
ハウジング3の摺動面の幅Cの1/2の位置をX(図4
−(A)、図4−(B)参照)とし、メンブレンシート
11の接点のセンタの位置をY(図4−(A)、図4−
(B)参照)とする。
【0016】次に、上記構成により薄形キーボード装置
の動作、特に、キートップ9の操作面9Aを押下したと
きの基本的な動作は図8および図9を用いて説明したと
同様である。そこで、キートップ9の操作面9Aの端を
押下したときの動作について、図4−(A)および図4
−(B)を参照して説明する。
【0017】まず、図4−(A)に示すように、キート
ップ9の操作面9Aの後端(矢印Rで示す)を押下した
とき、キートップ9の摺動部(前側摺動部9Bおよび後
側摺動部9C)とハウジング3の摺動面に若干のクリア
ランスがあるため、キートップ9はハウジング3に対
し、後に傾き、前側摺動部9Bの先端と後側摺動部9C
の中間部が働くため、初期摺動長はD1 となる。なお、
キートップ9の操作面9Aの後端(矢印Rで示す)と位
置X、位置Yの間の長さをそれぞれA1,B1とする。
【0018】そして、図4−(B)に示すように、キー
トップ9の操作面9Aの前端(矢印Sで示す)を押下し
たとき、キートップ9の摺動部としては前側摺動部9B
の中間部と後側摺動部9Cの先端が働くため、初期摺動
点はD2 となる。なお、キートップ9の操作面9Aの前
端(矢印Sで示す)と位置X、位置Yの間の長さをそれ
ぞれA2,B2とする。
【0019】このとき、スイッチの動きがスムーズなた
めには前記したように、初期摺動が長いことが必要であ
るが、その他に、A1,A2,B1,B2が小さく、C
が大きいほどよい。このことにより、図4−(A)と図
4−(B)を比較すると、A1>A2,B1>B2,D
1>D2になる。
【0020】これによるとD1>D2であっても、A1
>A2,B1>B2とすることにより、同等のスムーズ
な動きを得ることができる。この実施例ではB1とB2
以外は設計上動かせない値であるが、上側に反力が生じ
る位置Yは構造上接点位置と同一であり、前側摺動部9
Bを伸ばすのに対応し、メンブレンシート11、補強板
12に穴を明けるため、接点位置を後側に動かす量Pは
任意に決定できるため、このずれ量Pを、B1>B2を
満たすよう設定することにより、動きがスムーズなキー
スイッチを得ることができる。
【0021】なお、以上の実施例ではメンブレンシート
を用いたキーボード装置について説明したが、これに限
定せず、他のキーボード装置についても同様にできるこ
とはもちろんである。
【0022】
【考案の効果】以上、詳細に説明したように、本考案に
よれば、メンブレンシートの接点およびコイルスプリン
グの位置をハウジングの前側摺動面よりC/2+Pの位
置に置き、かつキートップの前側摺動部の長さを、後側
摺動部の長さより長くし、しかも、前側摺動部の逃げ穴
をカップゴムシート、メンブレンシートおよび補強板に
設けたので、キーボードの薄形化ができ、十分なストロ
ーク量と動きのスムーズなキーボード装置を得ることが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るキーボード装置の一実施例を示す
断面図である。
【図2】図1の装置の分解した斜視図である。
【図3】図1のキートップの裏面を示す斜視図である。
【図4】図1の動作を説明するための断面図である。
【図5】従来のキーボード装置を示す断面図である。
【図6】図5の装置の分解した斜視図である。
【図7】図5のキートップの裏面を示す斜視図である。
【図8】図5の動作を説明するための断面図である。
【図9】キートップのストローク対荷重の関係を示す図
である。
【図10】従来の他のキーボード装置を示す分解した斜
視図である。
【符号の説明】
9 キートップ 10 カップゴムシート 11 メンブレンシート 12 補強板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西村 卓 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−176232(JP,U) 実開 平5−17866(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップの摺動部がハウジングの摺動
    面にガイドされ、キートップの操作によりメンブレンシ
    ートなどに設けた接点が閉じる構造の薄形キーボード装
    置において、 前側摺動部の長さを後側摺動部の長さより長くしたキー
    トップと、 前記ハウジングの前側摺動面よりC/2+P(ただし、
    Cはハウジングの前側摺動面と後側摺動面との間隔、P
    はずれ量)の位置に設けた接点と、 前記キートップの前側摺動部の下方への逃げ穴とを設け
    てなる薄形キーボード装置。
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