JP3250732B2 - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置

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JP3250732B2
JP3250732B2 JP2000225008A JP2000225008A JP3250732B2 JP 3250732 B2 JP3250732 B2 JP 3250732B2 JP 2000225008 A JP2000225008 A JP 2000225008A JP 2000225008 A JP2000225008 A JP 2000225008A JP 3250732 B2 JP3250732 B2 JP 3250732B2
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key switch
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キースイッチ装置
に関し、特に、ノート型ワードプロセッサ、ノート型パ
ーソナルコンピュータ等に付設される薄型のキーボード
に使用して好適なキースイッチ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、キースイッチ装置は一般に、特願
平3−330160号に添付された明細書および図面に
記載のように、絶縁フィルムの回路基板をホルダ部材と
スイッチ支持板との間で挟み込む構成を有している。
【0003】フィルム回路基板上には、2種類のスイッ
チング回路及び各々の回路から延ばした固定接点がクシ
歯状に組合わさった固定接点パターンが印刷されてお
り、前記固定接点パターンに対応する位置には逆カップ
状に形成されたラバースプリングが配置されている。ラ
バースプリングは内部に可動接点を設けており、ラバー
スプリングを押下することでスイッチング動作が行なわ
れる。
【0004】また、ラバースプリングに対応して、アク
チュエータがホルダ部材に設置され、そのアクチュエー
タの上端にはキートップが載置されている。オペレータ
がキートップを押下すると、それを受けてアクチュエー
タがそのキートップを対応するラバースプリングの上部
に案内し、ラバースプリングを押下する。押下量が一定
量を越すとラバースプリング内部の可動接点が固定接点
パターンに接触し、固定接点間を短絡することで、スイ
ッチングが行なわれる。
【0005】スイッチ支持板はキーボード装置の下部の
カバーに相当し、キーボード装置の剛性を高め、キー入
力の確実性を高めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年ワ
ードプロセッサやパーソナルコンピュータ等における小
型、薄型、軽量、低価格化に伴い、これらに付設される
キーボードも同様に小型化、薄型化等が指向されてきて
いる。
【0007】一方、キーの可動部分は人間工学的に操作
性に優れる(一般に人の押し下げ承識量は3〜4ミリ必
要とされる)ことが要求されている。従って、この押し
下げストロークを確保しつつ、上記の要求に応じなけれ
ばならない。
【0008】しかし、キーアクチュエータ周辺の部品及
びホルダ部材は主に樹脂材料を用いて製作されているも
のが多く、主にその加工方法は射出成形によって形作ら
れる。従って、各部材の最小肉厚は最低でも1.5ミリ
は必要とされる。このことは積層される部品点数が多く
なればなる程薄型化は困難になることを意味し、重量も
当然重くなる。
【0009】また、従来のキースイッチ装置では、ホル
ダ部材、フィルム回路基板、スイッチ支持板の3層の構
造を有している。そして、この3つの層が整然と隙間な
く合わせられていないと、キー操作の応答の確実性に欠
けるものとなる。そのために、キー毎もしくは一定間隔
毎に3つの層の浮きを抑える加工を施してあるものが存
在するが、その加工にはかなりの手間が架かる。
【0010】更に、キートップの操作時に、キートップ
の上下動を案内するホルダ部材が必須とされているの
で、これに伴いキースイッチ装置を構成する部品点数が
増加し、キースイッチ装置全体のコストアップを招来し
てしまう。
【0011】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、キーボードの小型化、薄型化に
対応することが可能であるとともに、充分なキーストロ
ークを確保することが可能であり、また、キー入力の操
作性が良好で確実なキー入力を可能とするキースイッチ
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のキースイッチ装置は、塑性変形可能な金属
製の素材から形成された支持部材と、その支持部材上に
設けられたスイッチング部と、そのスイッチング部に対
応して配置された付勢部材と、その付勢部材の上方に配
置されたキートップと、そのキートップを上下方向に案
内支持するとともに、相互に可動状態に連結された第1
リンク部材と第2リンク部材とからなる案内支持部材と
を備え、キートップの押下操作に基づき付勢部材を介し
てスイッチング部にてスイッチング動作を行うキースイ
ッチ装置であって、支持部材の不要部分を打ち抜いて、
その残存部分をプレス加工にて変形させ、摺動係止部と
回動係止部とを突出形成し、第1リンク部材の下側端部
を摺動係止部に係止するとともに、第2リンク部材の下
側端部を回動係止部に係止するものである。
【0013】
【作用】上記の構成を有するキースイッチ装置において
は、キートップが押下されると、案内支持部材を介して
キートップが下方へ案内される。更に、キートップが押
下されると、付勢手段を介してスイッチング部にてスイ
ッチング動作が行われる。
【0014】このとき、第1リンク部材の下側端部を摺
動係止部に係止するとともに、第2リンク部材の下側端
部を回動係止部に係止するため、その可動動作が円滑に
なり、キー入力の操作性が良好で、かつ確実なキー入力
を行うことが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施例
に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】図1及び図2は本実施例のキースイッチ装
置の基板1(支持部材)を示している。基板1は鉄もし
くはアルミニウム等の塑性変形可能な金属から形成され
ており、その表面は絶縁加工としてレジスト印刷が施し
てある。その絶縁加工された表面には、スイッチング用
の第1の電気回路パターンが銀等の電導性の塗料で印刷
され、第2の電気回路パターンと第1の回路パターンの
交差部に当たる部位に絶縁印刷を行なった後に、第2の
回路パターンが同様に電導性の塗料で印刷されている。
そして、一定間隔毎に、2つの回路パターンから各々延
ばした鍵の手状の固定接点が組合わさって、固定接点パ
ターン2を形成している。
【0017】尚、固定接点パターン2及びコネクタ(図
示せず)に当たる部分にはカーボン塗装を行ない、その
他の回路面にはレジスト印刷を行なって、印刷した回路
パターンの酸化による劣化を防いでいる。また、塑性加
工時における回路面の保護のために、その上に保護フィ
ルムを貼りつけたものもある。
【0018】また、固定接点パターン2の周囲には、案
内支持部材6の取付部1a、1cがプレス加工により基
板1と一体に突出形成されている。取付部1a、1cは
固定接点パターン2を取り囲むように、その上下左右の
四点で矩形状に並ぶように形成される。取付部1a(回
動係止部)は後に述べる案内支持部材6の2つの係止軸
8aを回動係止し、取付部1c(摺動係止部)は2つの
係止ピン7aを水平方向に摺動係止する様な構造を有し
ている。
【0019】前記のように基板1に一体に形成され、係
止軸8aを回動可能に係止する各取付部1aと係止ピン
17aを摺動可能に係止する取付部1cとの間には、後
述するラバースプリング4(付勢部材)を配置するため
のスプリング配置部Rが設けられている(図2参照)。
【0020】即ち、取付部1aは、図2及び図3に示す
ように、基板1から凸状に一体に形成されるとともに係
止軸8aが回動するに充分な係止孔を持つように円弧状
に加工される。また、摺動係止部としての取付部1cは
基板1から凸状に一体に形成されるとともに、長孔状の
係止溝を持つように水平方向からみてコ字状に加工され
ている。
【0021】そして、一般に、固定接点パターン2は縦
横に規則的に多数配列させられ、2種類の取付部1a、
1cも各々が同じ列に並ぶように形成される。
【0022】ところで、本発明を具体化したキースイッ
チ装置の基板1上の取付部1a、1cの形成は以下のよ
うにして行なわれる。
【0023】まず、塑性変形可能な金属製の基板1上の
所定の部位に、コ字状のブランク部1bに相当する部分
(不要部分)を打ち抜いて、その残存部分であるヒンジ
部(取付部1a叉は1cに当たる部分)を形成して(こ
の加工を以下ブランク加工と呼ぶ)、その後、そのヒン
ジ部をプレス曲げ加工することにより、図2及び図4に
示すような取付部1a、1cが基板1から突出形成され
る。
【0024】しかしながら、金属板のブランク加工は一
般にコストの見地からプレス加工が多く採用される。プ
レス加工によるブランク加工は抜き型であるパンチによ
ってダイを介してせん断破断する加工であるため、加圧
する側の面から見て、上面はダレ、裏面はバリ11が発
生する。このバリ11が係止ピンのなめらかな動きに対
して害となる。裏面からブランク加工をした場合には、
係止軸8a及び係止ピン7aの動きを妨げるバリ11は
基板1の表面のブランク部1bの境界線上に生じる。
【0025】その害を防ぐために、図8に示すような、
取付部1a、1cの付近で係止軸8a及び係止ピン7a
が触れる基板1上の所定の部位の一部に、厚膜3の印刷
を施す。厚膜3が存在することで、図9に示すように、
係止軸8aや係止ピン7aがその厚膜3にのっかり、そ
の分だけ基板1表面から案内支持部材6が浮かぶことに
なる。尚、図9には係止ピン7aが厚膜3上に乗ってい
る状態を示す。
【0026】厚膜3の厚みはバリ11の高さに対して充
分厚くしてあるから、バリ11に引っかかることなく係
止軸8a及び係止ピン7aはスムーズに動くことができ
る。ここに、係止軸8aは、取付部1aの内周面と厚膜
3との間で回動されることとなり、この点で2つの取付
部1aの間で基板1の上面に形成された厚膜3は、係止
軸8aの回動補助材として作用する。また、係止ピン7
aは、図9にしめすように、取付部1cの内周面と厚膜
との間で摺動されることとなり、この点で2つの取付部
1cの間で基板1の上面に形成された厚膜3は、係止ピ
ン7aの摺動補助材として作用する。
【0027】また、基板1には取付部1a、1cを形成
した際の抜き穴(ブランク部1bに相当)が生じている
が、この抜き穴が冷却用穴として機能し、これにより放
熱に優れた効果を呈す。
【0028】尚、厚膜3の印刷以外に基板1の裏面から
軽いプレス加工を行なうことにより、取付部1a、1c
の付近に突起面を形成するものによっても、厚膜3と同
様な効果を奏することは勿論である。
【0029】図3及び図4に本実施例のキースイッチ装
置の構成を示す。上述の基板1上の固定接点パターン2
に対応する位置に存在するスプリング配置部Rには、ス
イッチング部材として逆カップ状のラバースプリング4
が載置されている。このラバースプリング4は内部に公
知の可動接点を有しており、また、その上面の中央部に
は後述する案内支持部材6の軸支部Aの押下部82が対
向配置される。このとき、ラバースプリング4は、前記
2つの厚膜3の双方に隣接して配置される。このよう
に、ラバースプリング4が、係止軸8aの回動補助材及
び係止ピン7aの摺動補助材として作用する2つの厚膜
3の間で相互に隣接して配置される場合には、基板1の
表面上に設けられた固定接点パターン2に対応してラバ
ースプリング4を配置するについて、ラバースプリング
4のコンパクトな配置が可能となる。
【0030】これより、キートップ5の押下に伴って軸
支部Aが下方に移動すると、押下部82はラバースプリ
ング4を押下しその押下量が一定の限度を超えるとラバ
ースプリング4が挫屈し、ラバースプリング4内の可動
接点により固定接点パターン2が短絡されるものであ
る。
【0031】図4はキースイッチ装置の分解斜視図であ
り、同図において、キートップ5はABS樹脂等の合成
樹脂から成型されており、その上面にはアルファベット
等の文字が印刷等により形成されている。また、キート
ップ5の裏面からは、基板1上の取付部1a、1cに対
応して、回動係止部5a、及び摺動係止部5bが下方に
向けてキートップ本体5と一体に設けられている。
【0032】回動係止部5aには、後述する2つのリン
ク部材7、8のうちの一方のリンク部材7の一端に形成
された係止軸7bを回動可能に係止する係止孔が穿設さ
れており、また、摺動係止部5bには、他方のリンク部
材8の一端に形成された係止ピン8bを水平方向に摺動
可能に係止する係止溝が形成されている。
【0033】キートップ5の下方には、キートップ5の
上下動を案内支持する案内支持部材6が配設されてお
り、かかる案内支持部材6は2つのリンク部材7、8か
ら構成される。
【0034】一方のリンク部材7は、図3及び図5に示
すように、平面視コ字状に形成され、また、一対の板状
体71を有し、各板状体71の一端間には係止軸7bが
一体に連結形成されるとともに、各板状体71の各々の
他端には係止ピン7aが外向きに形成されてなるもので
ある。また、各板状体71の内側において相互に対抗す
る中央位置には、それぞれ軸体7cが内向きに形成され
ており、軸体7cは後述のリンク部材8の各板状体81
に形成された各軸孔8cに回動可能に軸支される。
【0035】更に、他方のリンク部材8は、図3及び図
6に示すように、一対の板状体81を有し、各板状体8
1の一端部には2つの係止軸8aが外向きに一体形成さ
れ、かつ各係止軸8a間は棒状体で連結されているとと
もに、各板状体81の各々の他端には2つの係止ピン8
bが外向きに形成されてなるものである。また、各板状
体81の内側における中央部位置の間には、前述のラバ
ースプリング4の上面に載置されるとともに、キートッ
プ5の押下時に各リンク部材7、8の相互の回動に伴っ
てラバースプリング4を下方に押下する押下部82が設
けられている。これにより、キートップ5の押下に伴っ
て押下部82がラバースプリング4を押下してスイッチ
ング動作を行なうものである。
【0036】また、各板状体81の外側において相互に
対向する中央位置には、それぞれ軸孔8cが設けられて
おり、各軸孔8cには前記リンク部材7の各板状体71
に形成された各軸体7cが回動可能に軸支される。これ
により、両リンク部材7、8は各軸体7cおよび軸孔8
cを介して相互に交差して回動可能となるものである。
そして、これにより軸体7c、軸孔8c、押下部82で
軸支部Aを形成している。
【0037】なお、リンク部材7の係止ピン7aと係止
軸7bは軸体7cを中心として一直線上に並び、且つ軸
体7cからの距離が等しくなるように構成される。ま
た、リンク部材8の係止ピン8bと係止軸8aは軸孔8
cを中心として一直線上に並び、且つ軸孔8cからの距
離が等しくなるように構成される。
【0038】また、図4に示すように、案内支持部材6
は、リンク部材7の係止軸7bにより前記したキートッ
プ5の回動係止部5aに穿設された係止孔に回動可能に
係止されるものである。更に、係止ピン7aは前述した
基板1に形成された摺動係止部としての取付部1cに係
止される。また、リンク部材8の係止軸8aは前述した
基板1に形成された回動係止部としての取付部1aに回
動可能に係止される。更に、係止ピン8bは前記したキ
ートップ5の摺動係止部5bに形成された係止溝に摺動
可能に係止されるものである。
【0039】さらに、図3に示すように、両リンク部材
7、8は各々の板状体71、81の先端部の厚さを小さ
くしてある。このためキートップ5が押下された場合に
も、両リンク部材7、8の板状体71、81の各端部は
キートップ5の押下の途中で互いに接触することがな
い。よって、キートップ5はその押下動作を途中で妨げ
られることがなく、キーストロークを十分に確保できる
ように構成される。
【0040】続いて、前記の構成を有するキースイッチ
装置の動作について説明する。図7はキースイッチ装置
の断面図である。
【0041】図7において、キートップ5を下方に押下
すると、キートップ5が下方へ移動するに伴ってリンク
部材7の係止軸7bは回動係止部5aの係止孔内で反時
計方向に回動するとともに、リンク部材8の係止ピン8
bは摺動係止部5bの係止溝内で水平方向(図7の右方
向)に摺動する。これと同時に、リンク部材8の係止軸
8aは基板1における回動係止部としての取付部1aの
係止孔内で時計方向に回動するとともに、リンク部材7
の係止ピン7aは摺動係止部としての取付部1cの係止
溝内で水平方向(図7の右方向)に摺動する。
【0042】この結果、リンク部材7及び8を相互に軸
支する軸支部A(押下部82)は、下方に移動するとと
もにラバースプリング4を徐々に押下していき、その押
下量が一定の限度を超えた時点でラバースプリング4は
挫屈される。これにより、ラバースプリング4内の可動
接点が基板1上の固定接点パターン2を短絡して所定の
スイッチング動作が行われる。
【0043】キートップ5の押下を解除すると、両リン
ク部材7、8の軸支部Aはラバースプリング4の弾性復
元力により上方に押し上げられる。これに伴って前記係
止軸7b、8a、及び前記係止ピン7a、8bは前記し
たのと逆の動作を行い、この結果、キートップ5は元の
位置に復帰される。
【0044】ここに、係止軸7b、8aは水平方向には
移動されることなくそれぞれ係止孔内で回動するのみで
あるので、キートップ5は水平方向に移動されることが
ない。そのため隣合ったキーとぶつかり合うことはな
く、キートップ5のキー面の水平状態を保持したまま上
下動されるものである。
【0045】前記ラバースプリング4は前述のように側
面視略台形であり、その上底長さと下底の長さ及び高さ
に起因する側面の角度は、その所望キータッチに応じて
決まる。そしてさらにこの台形部の高さ即ちラバースプ
リング4の高さは、キーストロークに応じて決定され、
高いほうが好まれる。しかし、装置全体の厚さを鑑みれ
ば、このラバースプリング4はそれほど大きくすること
ができないことは自明である。
【0046】また、前述のように両リンク部材7、8の
各板状体71、81の先端側の厚さを側面視において小
さくしているため、キーストローク動作をその途中で妨
げることなく、十分なストロークを確保できる。
【0047】以上のことから本発明のキースイッチ装置
は、回路基板、ホルダ部材、スイッチ支持板を一つの構
成にすることで、キーボードの薄型化に対応してキース
トロークを大きくすることができ、よってキー操作性が
良好でキー入力を確実に行い得るとともに、部品点数の
低減、組立性の容易化、装置の軽量化への高い効果を示
すキースイッチ装置を提供することができる。
【0048】ここに、基板1において、2つの取付部1
aの間で基板1の上面に形成された厚膜3は、係止軸8
の回動補助材として作用し、また、2つの取付部1cの
間で基板1の上面に形成された厚膜3は、係止ピン7a
の摺動補助材として作用するので、キー操作時に係止軸
8の回動動作及び係止ピン7aの摺動動作を極めてスム
ーズに行うことができ、キー操作性は更に良好なものと
なる。
【0049】また、一般に携帯型コンピュータのロジッ
クボード、記憶装置、電源はキーボード下に配置される
ことが多く、これらにより発生する熱の対策が問題とさ
れる。本発明のキースイッチ装置は基板に多数設けられ
ている抜き穴(ブランク部1b)が冷却用穴として機能
するため、効果的に放熱を行なうことができる。この点
においても本発明は理想的な構造を有している。
【0050】上記の効果に加えて、特に、本実施例に係
るキースイッチ装置では、キーステムをキーホルダ部に
より案内する構成は全く不要とすることができるので、
従来のキースイッチ装置のようにキーの押下時にキース
テムとキーホルダ部との間で摺動ノイズが全く生じるこ
とはないとともに、キーの操作面積を小さくしてキーの
中央部を押下させるようにする必要性は全くなくなるも
のである。
【0051】また、本実施例に係るキースイッチ装置で
は、回動係止部5aの係止孔及び回動係止部としての取
付部1aの係止孔に係止される各係止軸7b、8aはキ
ートップ5の押下時にも、水平方向に移動することなく
係止孔内で回動するのみであるので、キートップ5が水
平方向に移動されることはない。従って、隣接するキー
とキーとで衝突することなく、この点からもキー操作性
が良好でキー入力を確実に行い得るキースイッチ装置を
提供することができるものである。
【0052】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形、
改良が可能である。例えば、本実施例におけるリンク部
材7、8はパンタグラフ状に組み合わせた同種の部材で
あってもよい。
【0053】さらに、本実施例では、リンク部材7、8
の軸支部によりラバースプリング4を押下するが、リン
ク部材7、8またはキートップ5に設けられた別部材に
よりラバースプリング4を押下するものであってもよ
い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るキー
スイッチ装置によれば、塑性変形可能な金属製の素材か
ら形成された支持部材の不要部分を打ち抜いて、その残
存部分をプレス加工にて変形させ、摺動係止部と回動係
止部とを突出形成し、第1リンク部材の下側端部を摺動
係止部に係止するとともに、第2リンク部材の下側端部
を回動係止部に係止することにより、キーボードの小型
化、薄型化に対応しつつ充分なキーストロークを確保す
ることが可能であるとともに、キー操作性が良好で、且
つ確実なキー入力を可能とするキースイッチ装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のキースイッチ装置の基板の上面図で
ある。
【図2】図1の基板の側断面図である。
【図3】本実施例の基板及び構成部品の斜視図である。
【図4】本実施例のキースイッチ装置の分解斜視図であ
る。
【図5】本実施例のリンク部材の平面図である。
【図6】本実施例のもう一方のリンク部材の平面図であ
る。
【図7】本実施例のキースイッチ装置の断面図である。
【図8】本実施例のキースイッチ装置の厚膜印刷の形状
の例を示した図である。
【図9】本実施例のキースイッチ装置の取付部付近の拡
大図である。
【符号の説明】
1 基板(支持部材) 1a 取付部(回動係止部) 1c 取付部(摺動係止部) 2 固定接点パターン 3 厚膜 4 ラバースプリング(付勢部材) 5 キートップ 6 案内支持部材 7 リンク部材 8 リンク部材 R スプリング配置部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 13/14 H01H 11/00 H01H 13/52

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塑性変形可能な金属製の素材から形成さ
    れた支持部材と、 その支持部材上に設けられたスイッチング部と、 そのスイッチング部に対応して配置された付勢部材と、 その付勢部材の上方に配置されたキートップと、 そのキートップを上下方向に案内支持するとともに、相
    互に可動状態に連結された第1リンク部材と第2リンク
    部材とからなる案内支持部材とを備え、 前記キートップの押下操作に基づき付勢部材を介してス
    イッチング部にてスイッチング動作を行うキースイッチ
    装置であって、 前記支持部材の不要部分を打ち抜き、その残存部分をプ
    レス加工にて変形させ、摺動係止部と回動係止部とを突
    出形成し、 前記第1リンク部材の下側端部を摺動係止部に係止する
    とともに、前記第2リンク部材の下側端部を回動係止部
    に係止することを特徴とするキースイッチ装置。
JP2000225008A 2000-01-01 2000-07-26 キースイッチ装置 Expired - Lifetime JP3250732B2 (ja)

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