JP3280364B2 - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置

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JP3280364B2
JP3280364B2 JP2000129283A JP2000129283A JP3280364B2 JP 3280364 B2 JP3280364 B2 JP 3280364B2 JP 2000129283 A JP2000129283 A JP 2000129283A JP 2000129283 A JP2000129283 A JP 2000129283A JP 3280364 B2 JP3280364 B2 JP 3280364B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キースイッチ装置
に関し、特に、ノート型ワードプロセッサ、ノート型パ
ーソナルコンピュータ等に付設される薄型のキーボード
に使用して好適なキースイッチ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、キースイッチ装置は一般に、特願
平3−330160号に添付された明細書および図面に
記載のように、絶縁フィルムの回路基板をホルダ部材と
スイッチ支持板とで挟み込む構成を有している。
【0003】フィルム回路基板上には、2種類のスイッ
チング回路及び各々の回路から延ばした固定接点がクシ
歯状に組合わさった固定接点パターンが印刷されてお
り、前記固定接点パターンに対応する位置には逆カップ
状に形成されたラバースプリングが配置されている。ラ
バースプリングは内部に可動接点を設けており、ラバー
スプリングを押下することでスイッチング動作が行なわ
れる。
【0004】また、ラバースプリングに対応して、アク
チュエータがホルダ部材に設置され、そのアクチュエー
タの上端にはキートップが載置されている。オペレータ
がキートップを押下すると、それを受けてアクチュエー
タがそのキートップを対応するラバースプリングの上部
に案内し、ラバースプリングを押下する。押下量が一定
量を越すとラバースプリング内部の可動接点が固定接点
パターンに接触し、固定接点間を短絡することで、スイ
ッチングが行なわれる。
【0005】スイッチ支持板はキーボード装置の下部の
カバーに相当し、キーボード装置の剛性を高め、キー入
力の確実性を高めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年ワ
ードプロセッサやパーソナルコンピュータ等における小
型、薄型、軽量、低価格化に伴い、これらに付設される
キーボードも同様に小型化、薄型化等が指向されてきて
いる。
【0007】一方、キーの可動部分は人間工学的に操作
性に優れる(一般に人の押し下げ承識量は3〜4ミリ必
要とされる)ことが要求されている。従って、この押し
下げストロークを確保しつつ、上記の要求に応じなけれ
ばならない。
【0008】しかし、キーアクチュエータ周辺の部品及
びホルダ部材は主に樹脂材料を用いて製作されているも
のが多く、主にその加工方法は射出成形によって形作ら
れる。従って、各部材の最小肉厚は最低でも1.5ミリ
は必要とされる。このことは積層される部品点数が多く
なればなる程薄形化は困難になることを意味し、重量も
当然重くなる。
【0009】また、従来のキースイッチ装置では、ホル
ダ部材、フィルム回路基板、スイッチ支持板の3層の構
造を有している。そして、この3つの層が整然と隙間な
く合わせられていないと、キー操作の応答の確実性に欠
けるものとなる。そのために、キー毎もしくは一定間隔
毎に3つの層の浮きを抑える加工を施してあるものが存
在するが、その加工にはかなりの手間が架かる。
【0010】更に、キートップの操作時に、キートップ
の上下動を案内するホルダ部材が必須とされているの
で、これに伴いキースイッチ装置を構成する部品点数が
増加し、キースイッチ装置全体のコストアップを招来し
てしまう。本発明は、上述した問題点を解決するために
なされたものであり、キースイッチ装置の構成を単純化
し部品点数を減らしてコストの低減が可能であり、ま
た、キーボードの小型化、薄型化に対応することが可能
であるとともに、充分なキーストロークを確保すること
が可能であり、もってキー入力の操作性が良好で確実な
キー入力を可能とするキースイッチ装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のキースイッチ装置は、塑性変形が可能な金
属製の素材から形成された基板と、基板上に配置された
スイッチング部と、スイッチング部を覆うように配置さ
れたドーム状のスプリング部材と、スプリング部材の上
方に配置されたキートップと、キートップを上下方向に
案内支持する案内支持部材とを備え、キートップの押下
操作に基づきスプリング部材にてスイッチング部を作動
させてスイッチング動作を行うキースイッチ装置であっ
て、案内支持部材を、第1リンク部材と第2リンク部材
とから構成するとともに、両リンク部材の上側端部をキ
ートップの下面側に可動自在に係止し、基板には、第
リンク部材の下側端部を摺動可能に係止する摺動係止部
び第2リンク部材の下側端部を回動可能に係止する回
動係止部が一体に形成されており、第1リンク部材の下
側端部が摺動する基板の面には、摺動補助材が設けられ
ており、摺動係止部と回動係止部とに囲まれた領域に、
スプリング部材を配置する配置部が設けられていること
を特徴とする。
【0012】
【作用】上記の構成を有するキースイッチ装置において
は、キートップが押下されると、案内支持部材を介して
キートップが下方へ案内される。このとき、案内支持部
材を構成する第1リンク部材及び第2リンク部材の上側
端部はキートップの下面に可動自在に係止され、また、
第1リンク部材の下側端部は基板に一体に形成された摺
動係止部で摺動可能に係止されるとともに、第2リンク
部材の下側端部は基板に一体に形成された回動係止部に
回動可能に係止されていることに基づき、キートップ
各第1リンク部材、第2リンク部材の作用によりスムー
ズに案内される。また、第1リンク部材の下側端部が摺
動係止部で摺動する際、第1リンク部材の下側端部が摺
動する基板の面には、摺動補助材が設けられているの
で、かかる摺動補助材の作用により、第1リンク部材の
下側端部の摺動動作は円滑に行われる。
【0013】更に、キートップが押下されると、基板に
一体に形成された摺動係止部と回動係止部との間に設け
られた配置部に配置されたスプリング部材を介して、ス
イッチング部にてスイッチング動作が行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施例
に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】図1、図2は本実施例のキースイッチ装置
の基板1を示している。基板1は鉄もしくはアルミニウ
ム等の塑性変形可能な金属で形成されており、その表面
は絶縁加工としてレジスト印刷が施してある。その絶縁
加工された表面には、スイッチング用の第1の電気回路
パターンが銀等の電導性の塗料で印刷され、第2の電気
回路パターンと第1の回路パターンの交差部に当たる部
位に絶縁印刷を行なった後に、第2回路パターンが同様
に電導性の塗料で印刷されている。そして、一定間隔毎
に、2つの回路から各々延ばした鍵の手状の固定接点が
組合わさって、固定接点パターン2を形成している。
【0016】尚、固定接点パターン2及びコネクタ(図
示せず)に当たる部分にはカーボン塗装を行ない、その
他の回路面にはレジスト印刷を行なって、印刷した回路
線の酸化による劣化を防いでいる。また、塑性加工時に
おける回路面の保護のために、その上に保護フィルムを
貼りつけたものもある。
【0017】また、固定接点パターン2の周囲には、案
内支持部材取付部1a、1cがプレス加工により基板1
と一体形成されている。取付部1a、1cは固定接点パ
ターン2を取り囲むように、その上下左右の四点で矩形
状に並ぶように形成される。取付部1aは後に述べる案
内支持部材6の2つの係止軸8aを回動係止し、取付部
1cは係止ピン7aを水平方向に摺動係止する様な構造
を有している。前記のように基板1に一体に形成され、
係止軸8aを回動可能に係止する各取付部1aと係止ピ
ン17aを摺動可能に係止する取付部1cとの間には、
後述するラバースプリング4を配置するためのスプリン
グ配置部Rが設けられている(図2参照)。
【0018】即ち、取付部1aは、基板1から凸状に一
体に形成されるとともに係止軸8aが回動するに充分な
係止孔を持つように円弧状に加工される。また、摺動係
止する取付部1cは基板1から凸状に一体に形成される
とともに、長孔状の係止溝を持つように水平方向からみ
てコ字状に加工されている。
【0019】そして一般に、固定接点パターン2は縦横
に規則的に多数配列させられ、2種類の取付部1a、1
cも各々が同じ列に並ぶように形成される。
【0020】ところで、本発明を具体化したキースイッ
チ装置の基板1上の取付部1a、1cの形成は以下のよ
うに行なわれる。まず、基板1上の所定の部位に、コ字
状のブランク1bを抜いて切り取ることにより、ヒンジ
部(取付部1a叉は1cに当たる部分)を残し(この加
工を以下ブランク加工と呼ぶ)、その後、そのヒンジ部
をプレス曲げ加工してやることで取付部1a、1cは形
成される。しかしながら、金属板のブランク加工は一般
にコストの見地からプレス加工が多く採用される。プレ
ス加工によるブランク加工は抜き型であるパンチによっ
てダイを介してせん断破断する加工であるため、加圧す
る側の面から見て、上面はダレ、裏面はバリ11が発生
する。このバリ11が係止ピンのなめらかな動きに対し
て害となる。裏面からブランク加工をした場合には、係
止軸8a及び係止ピン7aの動きを妨げるバリ11は基
板1のおもて面のブランク部1bの境界線上に生じる。
【0021】そのバリの害を防ぐため、図8に示すよう
、取付部1a、1cの付近で係止軸8a及び係止ピン
7aが触れる基板1上の所定の部位の一部に、厚膜3の
印刷を施す。厚膜3が存在することで、図9に示すよう
に係止軸8aや係止ピン7aがその厚膜3にのっかり、
その分だけ基板1表面から案内支持部材6が浮かぶこと
になる。厚膜3の厚みはバリ11の高さに対して充分厚
くしてあるから、バリ11に引っかかることなく係止軸
8a及び係止ピン7aはスムーズに動くことができる。
また、基板1には取付部1a、1cを形成した際の抜き
穴が生じているが、この抜き穴が冷却用穴として機能
し、これにより放熱に優れた効果を呈す。
【0022】尚、厚膜3の印刷以外に基板1の裏面から
軽いプレス加工を行なうことで、取付部の付近に突起面
を形成するものによっても、厚膜3と同様な効果を奏す
ることは勿論である。
【0023】図3及び図4に本実施例のキースイッチ装
置の構成を示す。上述の基板1上の固定接点パターン2
に対応する位置に存在するスプリング配置部Rには、ス
イッチング部材として逆カップ状のラバースプリング4
が載置されている。このラバースプリング4は内部に公
知の可動接点を有しており、また、その上面の中央部に
は後述する案内支持部材6の軸支部Aの押下軸82が対
向配置される。
【0024】これより、キートップ5の押下に伴って軸
支部Aが下方に移動すると、押下軸82はラバースプリ
ング4を押下しその押下量が一定の限度を超えるとラバ
ースプリング4が挫屈し、ラバースプリング4内の可動
接点により固定接点パターン2が短絡されるものであ
る。
【0025】図4はキースイッチ装置の分解斜視図であ
り、同図において、キートップ5はABS樹脂等の合成
樹脂から成型されており、その上面にはアルファベット
等の文字が印刷等により形成されている。また、キート
ップ5の裏面からは、基板1上の取付部1a、1cに対
応して、回動係止部5a、及び摺動係止部5bが下方に
向けてキートップ本体5と一体に設けられている。
【0026】回動係止部5aには、後述する2つのリン
ク部材7、8のうちの一方のリンク部材7の一端に形成
された係止軸7bを回動可能に係止する係止孔が穿設さ
れており、また、摺動係止部5bには、他方のリンク部
材8の一端に形成された係止ピン8bを水平方向に摺動
可能に係止する係止溝が形成されている。
【0027】キートップ5の下方には、キートップ5の
上下動を案内支持する案内支持部材6が配設されてお
り、かかる案内支持部材6は2つのリンク部材7、8か
ら構成される。
【0028】一方のリンク部材7は図5に示すように平
面視コ字状に形成され、また、一対の板状体71を有し
各板状体71の一端間には係止軸7bが一体に形成され
るとともに、各板状体71の各々の他端には係止ピン7
aが形成されてなるものである。また、各板状体71の
内側において相互に対抗する中央部位置には、それぞれ
軸体7cが形成されており、軸体7cは後述のリンク部
材8の各板状体81に形成された各軸孔8cに回動可能
に軸支される。
【0029】更に、他方のリンク部材8は、図6に示す
ように、一対の板状体81を有し各板状体81の一端間
には係止軸8aが一体に形成されるとともに、各板状体
81の各々の他端には係止ピン8bが形成されてなるも
のである。また、各板状体81の内側における中央部位
置の間には、前述のラバースプリング4の上面に載置さ
れるとともに、キートップ5の押下時に各リンク部材
7、8の相互の回動に伴ってラバースプリング4を下方
に押下する押下軸82が設けられている。これにより、
キートップ5の押下に伴って押下軸82がラバースプリ
ング4を押下してスイッチング動作を行なうものであ
る。
【0030】また、各板状体81の外側において相互に
対向する中央部位置には、それぞれ軸孔8cが設けられ
ており、各軸孔8cには前記リンク部材7の各板状体7
1に形成された各軸体7cが回動可能に軸支される。こ
れにより、両リンク部材7、8は各軸体7cおよび軸孔
8cを介して相互に交差して回動可能となるものであ
る。そして、これにより軸体7c、軸孔8c、押下軸8
2で軸支部Aを形成している。
【0031】なお、リンク部材7の係止ピン7aと係止
軸7bは軸体7cを中心として一直線上に並び、且つ軸
体7cからの距離が等しくなるように構成される。また
リンク部材8の係止ピン8bと係止軸8aは軸孔8cを
中心として一直線上に並び、且つ軸孔8cからの距離が
等しくなるように構成される。
【0032】また、図4に示すように、案内支持部材6
は、リンク部材7の係止軸7bにより前記したキートッ
プ5の回動係止部5aに穿設された係止孔に回動可能に
係止されるものである。更に、係止ピン7aは前述した
基板1に形成された摺動係止する取付部1cに係止され
る。また、リンク部材8の係止軸8aは前述した基板1
に形成された回動係止する取付部1aに回動可能に係止
される。更に、係止ピン8bは前記したキートップ5の
摺動係止部5bに形成された係止溝に摺動可能に係止さ
れるものである。
【0033】さらに、図3に示すように、両リンク部材
7、8は各々の板状体71、81の先端部の厚さを小さ
くしてある。このためキートップ5が押下された場合に
も、両リンク部材7、8の板状体71、81の各端部は
キートップ5の押下の途中で互いに接触することがな
い。よって、キートップ5はその押下動作を途中で妨げ
られることがなく、キーストロークを十分に確保できる
ように構成される。
【0034】続いて、前記の構成を有するキースイッチ
装置の動作について説明する。図7はキースイッチ装置
の断面図である。
【0035】図7において、キートップ5を下方に押下
すると、キートップ5が下方へ移動するに伴ってリンク
部材7の係止軸7bは回動係止部5aの係止孔内で反時
計方向に回動するとともに、リンク部材8の係止ピン8
bは摺動係止部5bの係止溝内で水平方向(図7の右方
向)に摺動する。これと同時に、リンク部材8の係止軸
8aは基板1における回動係止する取付部1aの係止孔
内で時計方向に回動するとともに、リンク部材7の係止
ピン7aは摺動係止する取付部1cの係止溝内で水平方
向(図7の右方向)に摺動する。
【0036】この結果、リンク部材7及び8を相互に軸
支する軸支部Aは下方に移動するとともにラバースプリ
ング4を徐々に押下していき、その押下量が一定の限度
を超えた時点でラバースプリング4は挫屈される。これ
により、ラバースプリング4内の可動接点が基板1上の
固定接点パターン2を短絡し所定のスイッチング動作が
行われる。
【0037】キートップ5の押下を解除すると、両リン
ク部材7、8の軸支部Aはラバースプリング4の弾性復
元力により上方に押し上げられる。これに伴って前記係
止軸7b、8a、及び前記係止ピン7a、8bは前記し
たのと逆の動作を行い、この結果、キートップ5は元の
位置に復帰される。
【0038】ここに、係止軸7b、8aは水平方向には
移動されることなくそれぞれ係止孔内で回動するのみで
あるので、キートップ5は水平方向に移動されることが
ない。そのため隣合ったキーとぶつかり合うことはな
く、キートップ5のキー面の水平状態を保持したまま上
下動されるものである。
【0039】前記ラバースプリング4は前述のように側
面視略台形であり、その上底長さと下底の長さ及び高さ
に起因する側面の角度は、その所望キータッチに応じて
決まる。そしてさらにこの台形部の高さ即ちラバースプ
リング4の高さは、キーストロークに応じて決定され、
高いほうが好まれる。しかし装置全体の厚さを鑑みれ
ば、このラバースプリング4はそれほど大きくすること
ができないことは自明である。
【0040】また、前述のように両リンク部材7、8の
各板状体71、81の先端側の厚さを側面視において小
さくしているため、キーストローク動作をその途中で妨
げることなく、十分なストロークを確保できる。
【0041】以上のことから本発明のキースイッチ装置
は、回路基板、ホルダ部材、スイッチ支持板を一つの構
成にすることで、キーボードの薄型化に対応してキース
トロークを大きくすることができ、よってキー操作性が
良好でキー入力を確実に行い得るとともに、部品点数の
低減、組立性の容易化、装置の軽量化への高い効果を示
すキースイッチ装置を提供することができる。特に、図
1及び図8に示すように、基板1に形成された取付部1
a、1cの付近で係止軸8a及び係止ピン7aが触れる
基板1上の所定の部位の一部に、バリ11の高さよりも
充分厚い厚膜3が形成されているので、キートップ5の
押下操作時にリンク部材8の係止軸8aやリンク部材7
の係止ピン7aはバリ11に引っかかることなくスムー
ズに回動、摺動することができる。
【0042】叉、一般に携帯型コンピュータのロジック
ボード、記憶装置、電源はキーボード下に配置されるこ
とが多く、これらにより発生する熱の対策が問題とされ
る。本発明のキースイッチ装置は基板に多数設けられて
いる穴(ブランク部1b)が冷却用穴として機能するた
め、効果的に放熱を行なうことができる。この点におい
ても本発明は理想的な構造を有している。
【0043】上記の効果に加えて、特に、本実施例に係
るキースイッチ装置では、キーステムをキーホルダ部に
より案内する構成は全く不要とすることができるので、
従来のキースイッチ装置のようにキーの押下時にキース
テムとキーホルダ部間で摺動ノイズが全く生じることは
ないとともに、キーの操作面積を小さくしてキーの中央
部を押下させるようにする必要性は全くなくなるもので
ある。
【0044】また、本実施例に係るキースイッチ装置で
は、回動係止部5aの係止孔及び回動係止する取付部1
aの係止孔に係止される各係止軸7b、8aはキートッ
プ5の押下時にも、水平方向に移動することなく係止孔
内で回動するのみであるので、キートップ5が水平方向
に移動されることはない。従って、隣接するキーとキー
とで衝突することなく、この点からもキー操作性が良好
でキー入力を確実に行い得るキースイッチ装置を提供す
ることができるものである。
【0045】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形、
改良が可能である。例えば、本実施例におけるリンク部
材7、8はパンタグラフ状に組み合わせた同種の部材で
あってもよい。
【0046】さらに、本実施例では、リンク部材7、8
の軸支部によりラバースプリング4を押下するが、リン
ク部材7、8またはキートップ5に設けられた別部材に
よりラバースプリング4を押下するものであってもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るキー
スイッチ装置によれば、キートップの上下動を案内支持
する案内支持部材を構成する一対の各リンク部材におけ
る下側端部を摺動自在及び回動自在に係止する摺動係止
部及び回動係止部を金属製の基板に一体に形成し、ま
た、摺動係止部と回動係止部とに囲まれた領域に、スプ
リング部材を配置する配置部を設けることにより、キー
スイッチ装置の構成を単純化し部品点数を減らしてコス
トの低減が可能であり、また、キーボードの小型化、薄
型化に対応することが可能であるとともに、充分なキー
ストロークを確保することが可能であり、且つ摺動補助
材の作用により第1リンク部材の下側端部の摺動動作を
円滑にしてキー入力の操作性が良好で確実なキー入力を
可能とするキースイッチ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のキースイッチ装置の基板の上面図で
ある。
【図2】図1の基板の側断面図である。
【図3】本実施例の基板及び構成部品の斜視図である。
【図4】本実施例のキースイッチ装置の分解斜視図であ
る。
【図5】本実施例のリンク部材の平面図である。
【図6】本実施例のもう一方のリンク部材の平面図であ
る。
【図7】本実施例のキースイッチ装置の断面図である。
【図8】本実施例のキースイッチ装置の厚膜印刷の形状
の例を示した図である。
【図9】本実施例のキースイッチ装置の取付部付近の拡
大図である。
【符号の説明】
1 基板 1a 回動係止する取付部 1c 摺動係止する取付部 2 固定接点パターン 3 厚膜 4 ラバースプリング 5 キートップ 6 案内支持部材 7 リンク部材 8 リンク部材 R スプリング配置部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 13/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塑性変形が可能な金属製の素材から形成
    された基板と、 前記基板上に配置されたスイッチング部と、 前記スイッチング部を覆うように配置されたドーム状の
    スプリング部材と、 前記スプリング部材の上方に配置されたキートップと、 前記キートップを上下方向に案内支持する案内支持部材
    とを備え、 前記キートップの押下操作に基づきスプリング部材にて
    スイッチング部を作動させてスイッチング動作を行うキ
    ースイッチ装置であって、 前記案内支持部材を、第1リンク部材と第2リンク部材
    とから構成するとともに、両リンク部材の上側端部を
    キートップの下面に可動自在に係止し、 前記基板には、前記第1リンク部材の下側端部を摺動可
    能に係止する摺動係止部及び前記第2リンク部材の下側
    端部を回動可能に係止する回動係止部が一体に形成され
    ており、前記第1リンク部材の下側端部が摺動する基板の面に
    は、摺動補助材が設けられており、 前記摺動係止部と回動係止部とに囲まれた領域に、前記
    スプリング部材を配置する配置部が設けられていること
    を特徴とするキースイッチ装置。
JP2000129283A 1993-04-05 2000-04-28 キースイッチ装置 Expired - Fee Related JP3280364B2 (ja)

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