JP3318321B2 - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置

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JP3318321B2
JP3318321B2 JP2000323547A JP2000323547A JP3318321B2 JP 3318321 B2 JP3318321 B2 JP 3318321B2 JP 2000323547 A JP2000323547 A JP 2000323547A JP 2000323547 A JP2000323547 A JP 2000323547A JP 3318321 B2 JP3318321 B2 JP 3318321B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータ等の入力装置等におけるキーボー
ド等に使用されて好適なキースイッチ装置に関し、特
に、キーボードの小型化、薄型化に対応しつつも大きな
キーストロークを実現するとともに、簡単な構成でキー
操作時にクリック感を付与することにより、明確なキー
操作感を具現しつつ確実なキー入力を可能とするキース
イッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、キーボードの薄型化に伴い、キー
トップが薄く扁平化される一方で、キー入力の操作性を
向上させるとともに、キー入力の確実性を確保すべく、
キー操作に関して大きなキーストロークが要求されるよ
うになってきている。かかる要求を実現するため、従来
より、この種のキーボードに使用されるキースイッチと
して各種のキースイッチが提案されている。
【0003】例えば、本願出願人は、特願平3ー330
160号の願書に添付した明細書及び図面において、次
のようなキースイッチを提案した。即ち、このキースイ
ッチでは、キートップの上下動案内手段として、側面視
X字状に交差配置した第1リンクと第2リンクの各交差
部にて各第1及び第2リンクを相互に回動可能に軸支し
てなる案内部材を使用し、各第1リンク及び第2リンク
の自由端のうち一方をキートップの下面とホルダ部材と
に回動可能に係止するとともに、各第1リンク及び第2
リンクの自由端のうち他方をキートップの下面とホルダ
部材とに略水平方向に摺動可能に係止することにより、
キートップの押下操作に基づき下方に移動される案内部
材の交差部を介して、両リンクの交差部の下方に配置さ
れたキャップ状の弾性変形可能なラバースプリングを弾
性変形させ、これによりスイッチング部をスイッチ動作
させるように構成されている。
【0004】このように構成されたキースイッチにおい
ては、キートップの押下操作時、第1リンクの下端にお
ける自由端が回動可能になるように軸支されたホルダ部
材の箇所を中心として、第1リンクと第2リンクの交差
部が上下に回動する軌跡を描くこととなる。このとき、
ラバースプリングの形状は、一般に、キートップに形成
されたステムの下端を介して垂線に沿って押下されるこ
とを前提として設計されており、換言すれば、キャップ
状のラバースプリングにおける上部面(頭部上面)は、
水平面に形成されている。
【0005】従って、かかるラバースプリングの頭部上
面が、前記第1リンクと第2リンクの交差部を介して斜
め下向きに押圧された場合には、ラバースプリングにお
けるドーム部の弾性変形の度合い(ドーム部の座屈変形
の度合い)が、第1リンクの回動支点に近い側と遠い側
とでは、顕著に相違することとなり、キーの押下特性が
ばらつく原因となる。これに起因して、ラバースプリン
グを介して行われるスイッチング部のスイッチング動作
がばらつくこととなる。これでは、安定したキーの押下
特性が得られない。
【0006】また、スイッチング部を覆うように配置さ
れるラバースプリングを位置決めする際、公差に基づき
ラバースプリングの配置位置もばらつき、この結果、か
かるラバースプリングの配置位置のばらつきに起因し
て、前記と同様、ラバースプリングを介して行われるス
イッチング部のスイッチング動作もばらついてしまうも
のである。更に、ラバースプリング自体は、ある程度の
高さを有しており、かかる点で、キースイッチにラバー
スプリングを使用する場合には、キーボードの薄型化を
図る上で支障を来す原因となる。
【0007】そこで、本願出願人は、前記のような問題
点を解消するため、特願平6−255622号の明細書
及び図面において、略X字状に交差して配置された第1
リンクと第2リンクとからなる案内部材をキートップの
下面と支持基台部とに連結係止するとともに、第1リン
ク又は第2リンクのいずれか一方に第1スプリング部材
及び第2スプリング部材を設けることにより、押下され
たキートップを第1スプリング部材の弾性力を介して上
昇復帰させ、また、キートップが押下された際に、第2
スプリングを介して支持基台上に配置されているスイッ
チング部にスイッチング動作をさせるように構成したキ
ースイッチを提案した。
【0008】かかるキースイッチによれば、第1リンク
又は第2リンクの一方に第1スプリング部材、第2スプ
リング部材が一体に形成されているので、支持基台のス
イッチング部に対して第2スプリングを正確に位置決め
してスイッチング動作を確実に行うことができ、また、
ラバースプリングを使用しないことから、ラバースプリ
ングの配置位置のばらつきに影響されることなく所望の
キー押下特性を得ることができるとともに、キースイッ
チの薄型化を促進してコストを低く抑えることができる
ものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
願平6−255622号の明細書及び図面に記載された
キースイッチは、第1スプリング部材によりキートップ
を弾性的に支持し、また、第2スプリング部材によりス
イッチング動作を行わせるものであるが、かかるキース
イッチの構成では、キートップの操作時に明確なキー操
作感を具現するクリック機能を行わせるための手段は何
ら設けられていない。
【0010】このように、クリック機能が設けられてい
ないキースイッチの場合には、オペレータがキー操作を
行う際に明確なキー操作感を得ることができないことか
ら、キー操作を確実に行うことは困難なものとなり、場
合によってはキー操作ミスが多発してしまうという問題
がある。
【0011】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、ラバースプリングを使用するこ
となく、キーボードの小型化、薄型化に対応しつつも大
きなキーストロークを実現するとともに、簡単な構成で
キー操作時にクリック感を付与することにより、明確な
キー操作感を具現しつつ確実なキー入力を行うことがで
きるコストの低いキースイッチ装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るキースイッチ装置は、キートップと、
そのキートップの下方に配設され、第1係止部と第2係
止部とが形成されたホルダ部材と、キートップの下面と
ホルダ部材とを連結係止するとともに、相互に可動自在
に連結され、キートップの上下動を案内支持する第1リ
ンク部材及び第 2リンク部材、ホルダ部材の下方に配
置され、支持部材に支持されたスイッチングシートと、
そのスイッチングシートにおける第1リンク部材と第2
リンク部材との交叉部からずれた位置に形成されたスイ
ッチング部と、スイッチングシートのスイッチング部に
対応して、ホルダ部材に形成されたスイッチ孔と、第
リンク部材又は第2リンク部材の一方からスイッチング
シートに向かって延出して形成されるとともに、先端部
にスイッチ作動部を有し、且つキートップに対する上昇
付勢作用を有する片持ち形状のスプリング部材とを備
、スプリング部材のスイッチ作動部は、キートップの
押下操作に基づき、スイッチ孔を介して、スイッチング
シートスイッチング部を直接作動させるものである。
【0013】また、前記キースイッチ装置においては、
前記スプリング部材が金属材料から形成されていること
が望ましい。
【0014】
【作用】前記構成を有する本発明に係るキースイッチ装
置では、キー操作の際にキートップを押下すると、キー
トップは、キートップの下面とホルダ部材との間で連結
係止されるとともに、相互に可動自在に連結された第1
リンク部材及び第2リンク部材を介して支持されつつ下
方に移動される。
【0015】このとき、第1リンク部材と第2リンク部
材とは相互に作動され、これに基づき、第1リンク部材
又は第2リンク部材の一方からスイッチングシートに向
かって延出して形成された片持ちばね形状のスプリング
部材における先端部のスイッチ作動部は、ホルダ部材の
スイッチ孔を介して、支持部材に支持されたスイッチン
グシート上を摺動され、ある時点で、スイッチングシー
トにおける第1リンク部材と第2リンク部材との交叉部
からずれた位置に形成されたスイッチング部を作動させ
る。これにより、所定のスイッチング動作が行われるも
のである。
【0016】このとき、ホルダ部材における第1リンク
部材と第2リンク部材との交叉部からずれた位置で、ス
イッチ作動部がスイッチング部を作動させるので、キー
トップの押下時に交叉部と支持部材との間でキーストロ
ーク上の制約を受けることがなく、従って、スイッチ作
動部がスイッチング部を作動させた後におけるキートッ
プのオーバートラベルを自在に設定することが可能にな
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係るキースイッチ装置につい
て、本発明を具体化した実施例に基づき図面を参照しつ
つ詳細に説明する。先ず、本発明の第1実施例に係るキ
ースイッチ装置の構成について図1乃至図3に基づき説
明する。
【0018】ここに、図1はキートップの非押下時にお
けるキースイッチの側断面図、図2はキートップを取り
除いて示すキートップの非押下時における案内支持部材
とホルダ部材との関係を示す平面図、図3は第1リンク
部材及び第2リンク部材を示す説明図であり、図3
(A)は第1リンク部材の平面図、図3(B)は第1リ
ンク部材の側面図、図3(C)は第2リンク部材の平面
図、図3(D)は第2リンク部材の側面図である。
【0019】図1において、キースイッチ1は、大別し
て、キートップ2、キートップ2の上下動を案内支持す
る案内支持部材3、案内支持部材3が着脱可能に取り付
けられるホルダ部材4、ホルダ部材4の下側に配置され
メンブレンスイッチシート5、及び、メンブレンスイッ
チシート5が載置されキースイッチ1全体を支持する支
持板6とから構成されている。
【0020】キートップ2は、ABS樹脂等の合成樹脂
から成形され、その上面(表面)には、数字、英字等の
文字や記号が印刷、刻印等により付されている。かかる
キートップ2の裏面(下面)には、その前方側(図1に
おける左側)に一対の回動係止部7(図1中には一方の
回動係止部7のみが示されている)が一体に形成されて
おり、また、その後方側(図1における右側)に一対の
摺動係止部8(図1中には一方の摺動係止部8のみが示
されている)が一体に形成されている。
【0021】各回動係止部7には下方が開放された係止
孔7Aが形成され、この係止孔7Aには後述する第2リ
ンク部材10に形成された係止軸20が回動可能に係止
される。また、各摺動係止部8には摺動溝8Aが形成さ
れ、この摺動溝8Aには後述する第1リンク部材9の各
摺動ピン14が摺動可能に係止される。
【0022】また、案内支持部材3は、ガラス繊維強化
合成樹脂等の合成樹脂から成形された第1リンク部材9
と第2リンク部材10とを、X字状に交差して開閉脚可
能に軸支することにより構成されている。ここで、各第
1リンク部材9、第2リンク部材10のそれぞれについ
て図3に基づき説明する。
【0023】図3(A)、(B)において、第1リンク
部材9は、一対の板状部11を有し、各板状部11は基
部12を介して連結されて平面視「H」字形状に一体に
形成されている。一方の板状部11(図3(A)におけ
る上側の板状部11)における一端には、係止ピン13
が設けられ、また、他端には摺動ピン14が設けられて
いる。また、他方の板状部11(図3(A)における下
側の板状部11)における一端には、前記と同様、係止
ピン13が設けられ、また、他端には摺動ピン14が設
けられている。
【0024】ここに、各係止ピン13はホルダ部材4に
形成された回動係止部24の係止孔24Aに回動可能に
係止され、各摺動ピン14はキートップ2に形成された
摺動係止部8の摺動溝8Aに摺動可能に係止される。
【0025】また、基部12の略中央位置からは帯状の
スプリング部材15が、片持ちばね形状を有するように
延出して形成されており、かかるスプリング部材15
は、図1に示すように、2箇所にて屈曲されており、所
定の弾性力が付与されている。スプリング部材15は、
その弾性力を介して、案内支持部材3と共にキートップ
2を上方に付勢し、キートップ2を非操作位置に保持す
るものである。かかるスプリング部材15の先端には円
筒状のスイッチ作動部16が設けられている。ここに、
スイッチ作動部16は、メンブレンスイッチシート5上
に載置され、後述するようにキートップ2の操作時に各
第1リンク部材9、第2リンク部材10が相互に開閉脚
することに基づいて、メンブレンスイッチシート5上を
摺動するものである。また、スイッチ作動部16がメン
ブレンスイッチシート5上を摺動する際、スイッチ作動
部16はその円筒形状に基づきメンブレンスイッチシー
ト5の上面と線接触しながら摺動する。
【0026】これにより、スイッチ作動部16とメンブ
レンスイッチシート5との間に発生する摺動抵抗を小さ
くすることができる。尚、スイッチ作動部16は、円筒
状以外の形状、例えば、球状に形成されてもよい。この
場合には、スイッチ作動部16は、メンブレンスイッチ
シート5と相互に点接触しつつ摺動し、更に摺動抵抗を
少なくすることが可能となる。
【0027】更に、第1リンク部材9において、各板状
部11の略中央位置から外側に向かって枢支軸17が形
成されており、各枢支軸17は、第2リンク部材10の
各軸孔22内に回動可能に軸支される。これにより、後
述するように、各第リンク部材9と第2リンク部材10
は、キートップ2の操作時に相互に開閉脚されるもので
ある。
【0028】次に、第2リンク部材10について、図3
(C)、(D)に基づき説明する。第2リンク部材10
は、一対の板状部18を有し、各板状部18は基部19
を介して連結されて平面視「コ」字形状に一体に形成さ
れている。一方の板状部18(図3(C)における上側
の板状部18)における一端と他方の板状部18(図3
(C)における下側の板状部18)の一端との間には、
係止軸20が連結形成されており、また、各板状部18
の他端には、それぞれ摺動ピン21が設けられている。
ここに、係止軸20は、キートップ2に形成された回動
係止部7の係止孔7Aに回動可能に係止され、各摺動ピ
ン21はホルダ部材4に形成された各摺動係止部25の
摺動溝25Aに摺動可能に係止される。
【0029】また、各板状部18の略中央位置には、そ
れぞれ軸孔22が形成されており、各軸孔22には、前
記したように、第1リング部材9の各板状部11に設け
られた各枢支軸17が軸支されるものである。
【0030】尚、前記各第1リンク部材9及び第2リン
ク部材10において、第1リンク部材9における各枢支
軸17の中心から各係止ピン13、摺動ピン14までの
距離と、第2リンク部材10における各軸孔22の中心
から各係止軸20、摺動ピン21までの距離とは、それ
ぞれ相等しくなるように設定されている。かかる構成に
よれば、キートップ2の押下時において、案内支持部材
3が第1リンク部材9の各係止ピン13を中心にして回
動変位することに基づいて、キートップ2はホルダ部材
4の上面に対して平行な状態を維持しながら昇降動され
得るものである。
【0031】続いて、ホルダ部材4について図1及び図
2を参照して説明する。ホルダ部材4は、前記各第1及
び第2リンク部材9、10の成形材料とは異なるガラス
繊維強化合成樹脂等の合成樹脂から成形されている。こ
のように、ホルダ部材4を各第1リンク部材9、第2リ
ンク部材10とは異なる材料から成形するのは、後述す
るように、第1リンク部材9の各係止ピン13及び第2
リンク部材10の各摺動ピン21は、それぞれホルダ部
材4の回動係止部24、摺動係止部25で回動、摺動さ
れることから、ホルダ部材4の樹脂材料と第1及び第2
リンク部材9、10の樹脂材料との相性が良すぎると、
各係止ピン13、摺動ピン21の回動、摺動がスムーズ
に行われなくなる虞があるからである。
【0032】ホルダ部材4には、キースイッチ1に対応
して略鍵穴状のスイッチ孔23が設けられており、かか
るスイッチ孔23からは下方に存在するメンブレンスイ
ッチシート5が露出される。また、ホルダ部材4におけ
る四隅位置の内、一側(図2における左側)には、一対
の回動係止部24が一体に形成されており、各回動係止
部24には係止孔24Aが設けられている。各係止孔2
4Aには、前記第1リンク部材9の各係止ピン13が回
動可能に係止される。更に、ホルダ部材4の四隅位置の
内、他側(図2における右側)には、一対の摺動係止部
25が一体に形成されており、各摺動係止部25には摺
動溝25Aが設けられている。各摺動溝25Aには、前
記第2リンク部材10の各摺動ピン21が摺動可能に係
止される。
【0033】また、メンブレンスイッチシート5は、上
側スイッチ電極を含む所定の回路パターンが形成された
上側電極シート、上側スイッチ電極に対応する下側スイ
ッチ電極を含む所定の回路パターンが形成された下側電
極シート、及び、各上側電極シートと下側電極シートと
の間に介挿されて各電極シートを相互に絶縁するととも
に各上側スイッチ電極と下側スイッチ電極とをスペーサ
孔を介して離間するスペーサシートから構成される、所
謂、三層メンブレンスイッチ構造(図示せず)を有して
いる。かかるメンブレンスイッチシート5には、前記ス
プリング部材15のスイッチ作動部16に対応して挿通
孔5Aが形成され、この挿通孔5Aには支持板6に形成
された傾斜突起部26(後述する)が挿通される。
【0034】更に、メンブレンスイッチシート5におい
て、挿通孔5Aの近傍位置にスイッチング部27(図2
参照)が配置されている。かかるスイッチング部27に
おいては、前記上側電極シートの上側スイッチ電極と下
側電極シートの下側スイッチ電極とが、スペーサのスペ
ーサ孔を介して相互に離間して対向されている。
【0035】更に、メンブレンスイッチシート5の下側
には支持板6が配設されており、かかる支持板6は金属
薄板から形成されてキースイッチ1全体を支持するもの
である。支持板6において、前記メンブレンスイッチシ
ート5の挿通孔5A内に挿通されるように傾斜突起部2
6が設けられている。この傾斜突起部26は、図1及び
図2における左側から右側にいくに従って徐々に上方に
傾斜された傾斜面26Aを有しており、また、傾斜面2
6Aの右側は略垂直壁となるように形成されている。
【0036】第1リンク部材9のスプリング部材15に
形成されたスイッチ作動部16は、キートップ2の非押
下時において図1に示すように、傾斜面26Aに当接さ
れており、キートップ2が押下されて第1リンク部材9
と第2リンク部材10とが相互に開脚した際には傾斜突
起部26を乗り越えた直後に、前記スイッチング部27
を作動してスイッチング動作が行われる。ここに、スイ
ッチ作動部16が傾斜突起部26の傾斜面26Aを上方
に移動し、傾斜突起部26を乗り越えた際にスプリング
部材15に対してクリックアクションが付与されるもの
である。従って、オペレータは、かかるクリックアクシ
ョンに基づいて、明確なキー操作感を感得することがで
きる。
【0037】次に、前記のように構成されたキースイッ
チ1の動作について図4乃至図6に基づき説明する。こ
こに、図4はキートップの押下時におけるキースイッチ
の側断面図、図5はキートップを取り除いて示すキート
ップの押下時における案内支持部材とホルダ部材との関
係を示す平面図、図6はキートップを操作した際におけ
るキートップの押下荷重とストロークとの関係を示すグ
ラフである。
【0038】キー操作時にオペレータが、図1に示す非
押下位置からキートップ2を下方に押下すると、案内支
持部材3は、スプリング部材15の弾性力に抗して、下
方に移動される。このとき、第1リンク部材9の各係止
ピン13は回動係止部24の係止孔24A内で図1にお
ける反時計方向に回動され、また、各摺動ピン14は摺
動係止部8の摺動溝8A内で図1における右方向に摺動
される。同時に、第2リンク部材10の係止軸20は回
動係止部7の係止孔7A内で時計方向に回動され、ま
た、各摺動ピン21は摺動係止部25の摺動溝25A内
で右方向に摺動される。これにより、キートップ2は水
平状態を保持しつつ下方に移動される。
【0039】また、スプリング部材15のスイッチ作動
部16は、ホルダ部材4のスイッチ孔23内でメンブレ
ンスイッチシート5の上面に接触しながら図1における
右方向に摺動され、徐々に傾斜突起部2の傾斜面26A
に沿って上方に移動する。
【0040】そして、キートップ2が更に押下される
と、各第1リンク部材9、第2リンク部材10は前記同
様の動作を行い、また、スプリング部材15のスイッチ
作動部16は、傾斜突起部26の傾斜面26Aを乗り越
えるとともに、その直後にメンブレンスイッチシート5
のスイッチング部27をその弾性力を介して押下してス
イッチング部27を作動させる。これにより、キースイ
ッチ1のスイッチング動作が行われる。この状態が図4
及び図5に示されている。
【0041】このとき、スイッチ作動部16が傾斜突起
26を乗り越えた時点において、スプリング部材5には
クリックアクションが付与され、オペレータは明確なキ
ー操作感を感得してスイッチング動作が行われたことを
認識することができる。
【0042】この後、オペレータがキートップ2の押下
を解除すると、スプリング部材15の弾性復元力を介し
て、各第1リンク部材9、第2リンク部材10は前記し
た動作とは逆の動作を行う。即ち、第1リンク部材9の
各係止ピン13は回動係止部24の係止孔24A内で図
4における時計方向に回動され、また、各摺動ピン14
は摺動係止部8の摺動溝8A内で図4における左方向に
摺動される。同時に、第2リンク部材10の係止軸20
は回動係止部7の係止孔7A内で反時計方向に回動さ
れ、また、各摺動ピン21は摺動係止部25の摺動溝2
5A内で左方向に摺動される。
【0043】これにより、キートップ2は水平状態を保
持しつつ上方に移動される。また、前記動作に伴って、
スプリング部材15のスイッチ作動部16は、ホルダ部
材4のスイッチ孔23内でメンブレンスイッチシート5
の上面に接触しながら図4における左方向に摺動され、
傾斜突起部26を乗り越えた後、徐々に傾斜突起部2の
傾斜面26Aに沿って下方に移動する。このように、ス
プリング部材15のスイッチ作動部16が傾斜突起部2
6を乗り越えた時点で、スイッチ作動部16はスイッチ
ング部27から離間され、これにより、スイッチング部
27はスイッチングオフの状態になるものである。そし
て、キートップ2は図1に示す元の非押下位置に復帰さ
れるものである。
【0044】ここで、キースイッチ1の操作を行う際に
おけるキートップ2の押下特性及び復帰特性について図
6に基づき説明する。図6において、横軸はキートップ
2の押下ストローク(単位mm)を表し、また、縦軸は
キートップ2の押下荷重(単位g)を表す。
【0045】横軸(押下ストローク)において、全押下
ストロークは4mmに設定されており、また、押下スト
ロークが0mmから3mmの領域Cは、プリトラベル領
域(キートップ2を非押下位置からスイッチングオン位
置まで押下するに必要なストロークを意味し、この領域
Cではスイッチングオフの状態に保持される)であり、
押下ストロークが3mmから4mmまでの領域Dはオー
バートラベル領域(スイッチングオンした後キートップ
2を更に押下可能なストロークを意味し、この領域Dで
はスイッチングオンの状態に保持される)である。
【0046】また、縦軸(押下荷重)において、プリト
ラベル領域Cの押下荷重は、スプリング部材15のバネ
特性と傾斜突起部26における傾斜面26Aの傾斜で決
定される。また、オーバートラベル領域Dの押下荷重に
おいて、その初期荷重はスプリング部材15が傾斜突起
部26を乗り越えた後、スイッチングシート5に当接す
るに至るまでの落差量で決定され、その後の押下荷重は
スプリング部材15のバネ特性で決定される。尚、キー
トップ2の非押下位置における押下荷重が40gになっ
ているのは、図1に示すようにキースイッチ1を組み立
てた時点で、キートップ2にはスプリング部材15の弾
性力を介してプリロードされるようにスプリング部材1
5のバネ特性が設定されているからである。
【0047】次に、図6を参照しながらキートップ2の
押下特性及び復帰特性について説明する。先ず、キート
ップ2を押下する際における押下特性について説明す
る。
【0048】キートップ2の押下特性は、図6における
折れ線Xで示され、キートップ2を押下していくと、前
記のように第1リンク部材9と第2リンク部材10とは
相互に開脚されていき、スプリング部材15のスイッチ
作動部16は徐々に傾斜突起部26の傾斜面26Aに沿
って上方に移動される。これに伴って、プリトラベル領
域Cでは、スプリング部材15の弾性力に基づきキート
ップ2の押下荷重は徐々に増加していく。そして、スイ
ッチ作動部16は、傾斜突起部26を乗り越えた直後に
スイッチング部27を押下して作動させスイッチングオ
ンとなる。このスイッチングオン点が図6中Aで示され
ている。この時点で、押下荷重は不連続的に急激に減少
し、オペレータはクリック感をもってスイッチオンした
ことを認識することができる。この後更に、キートップ
2を押下していくと、オーバートラベル領域Dに入り、
スイッチ作動部16はスイッチングシート5上を移動さ
れる。このとき、押下荷重は、スプリング部材15のバ
ネ特性に従って、徐々に増加される。
【0049】尚、折れ線Xにおいて、オーバートラベル
領域Dにおける直線の傾きは、プリトラベル領域Cにお
ける直線の傾きよりも小さい。これは、プリトラベル領
域Cにおける押下荷重がスプリング部材15と傾斜突起
部26の傾斜面26Aとにより決定されるのに対して、
オーバートラベル領域Dにおける押下荷重はスプリング
部材15のバネ特性のみによって決定されることに基づ
くものである。また、オーバートラベル領域D以降にお
いては、キートップ2はもはや下方に移動することがで
きず、これにより押下荷重は無限大となる。
【0050】次に、キートップ2の押下を解除した際に
おける復帰特性について説明する。
【0051】キートップの復帰特性は図6における折れ
線Yで示され、キートップ2の押下を解除すると、前記
したように第1リンク部材9と第2リンク部材10と
は、スプリング部材15の弾性力に基づき相互に閉脚さ
れていき、スプリング部材15のスイッチ作動部16は
スイッチングシート5上を傾斜突起部26の方向に移動
される。これにより、オーバートラベル領域Dでは、キ
ートップ2の押下荷重は徐々に減少していく。
【0052】そして、オーバートラベル領域Dを越えて
プリトラベル領域C内に若干入った時点で、スイッチ作
動部16がスイッチング部27から離間してスイッチン
グ部27の作動が解除され、スイッチングオフとなる。
このスイッチングオフ点が図6中Bで示されている。こ
のようにスイッチングオフとなった直後に、スイッチ作
動部16は、傾斜面26Aの反対側から傾斜突起部26
を乗り越えて傾斜面26A上に載置される。この時点
で、押下荷重は、スプリング部材15のバネ特性と傾斜
面26とに基づいて、不連続的に急激に増加する。この
後、スイッチ作動部16は、傾斜突起部26の傾斜面2
6Aに沿って下方に移動され、これに伴い押下荷重は徐
々に減少していき元の状態に復帰する。これによりキー
トップ2は、徐々に上方に移動されて元の非押下位置に
復帰されるものである。
【0053】ここに、本実施例のキースイッチ1では、
スイッチングオン点Aが、前記したようにプリトラベル
領域Cが終了した時点で得られ、一方、スイッチングオ
フ点Bは、オーバートラベル領域Dを越えてプリトラベ
ル領域C内に若干入った時点で得られる。このように、
キートップ2の押下特性と復帰特性との間には履歴特性
(ヒステリシス)が存在することから、キートップ2の
押下時及び押下解除時に発生するチャタリングを効率的
に防止することができる。
【0054】尚、前記折れ線Xにて示される押下特性及
び折れ線Yにて示される復帰特性は、スプリング部材1
5の材料、形状等を適宜変更してバネ特性を変えたり、
傾斜突起部26の形状を変えたりすることにより、任意
に変更することができる。これに伴い、前記スイッチン
グオン点A及びスイッチングオフ点Bも任意に設定する
ことができる。
【0055】以上詳細に説明した通り第1実施例に係る
キースイッチ1では、第1リンク部材9と第2リンク部
材10とを相互に交差して開閉脚可能に軸支してなる案
内支持部材3を介してキートップ2をホルダ部材4上で
上下動可能に支持し、第1リンク部材9からスイッチ作
動部16を有するスプリング部材15を延出して形成す
るとともに、支持板6でスイッチ作動部16の摺動経路
上に傾斜突起部26を設けることにより、スプリング部
材15の弾性力に抗してキートップ2を押下する時に
は、キートップ2の押下に対応して第1リンク部材9と
第2リンク部材10とが開脚されることに基づき、スイ
ッチ作動部16がスイッチングシート5上を摺動されて
傾斜面26Aに沿って傾斜突起部26を乗り越えた直後
にスイッチング部27がスイッチングオン状態に作動さ
れ、また、キートップ2の押下解除時には、スプリング
部材15の弾性復帰力を介して第1リンク部材9と第2
リンク部材10とが閉脚されることに基づき、スイッチ
作動部16がスイッチングシート5上を逆方向に摺動し
つつ傾斜突起部26を乗り越えて元の非押下位置に復帰
するように構成したので、ラバースプリングを使用する
ことなく、スイッチ作動部16が傾斜突起部26を乗り
越えた時点で明確なクリックアクションが得ることがで
き、これにより明確なキー操作感を具現しつつ確実なキ
ー入力を行うことができるものである。
【0056】また、本実施例のキースイッチ1では、ラ
バースプリングを使用していないので、ラバースプリン
グの厚みに起因する制約を受けることがなく、従って、
キーボードの小型化、薄型化に対応しつつ大きなキース
トロークを実現することができるものである。
【0057】更に、片持ちばね形状となるように第1リ
ンク部材9からスイッチ作動部16を有するスプリング
部材15を延出して形成したので、キートップ2の押下
操作時にスイッチ作動部16がスイッチング部27をオ
ンさせた後、更にキートップ2の押圧動作が可能とな
る。即ち、片持ちバネ形状のスプリング15の撓み寸法
を種々変化させることにより、キートップ2の押下スト
ロークの範囲内でスイッチ作動部16によるオン位置、
オフ位置を自由に設定することができる。
【0058】続いて、本発明の第2実施例について図7
乃至図11に基づき説明する。ここに、図7はキートッ
プの非押下時におけるキースイッチの側断面図、図8は
キートップを取り除いて示すキートップの非押下時にお
ける案内支持部材と支持板との関係を示す平面図、図9
はスイッチングシートにおけるスイッチング部を拡大し
て示す断面図、図10はキートップの押下時におけるキ
ースイッチの側断面図、図11はキートップを取り除い
て示すキートップの押下時における案内支持部材と支持
板との関係を示す平面図である。
【0059】尚、第2実施例に係るキースイッチと前記
第1実施例に係るキースイッチ1とは基本的に同様の構
成を有しており、第2実施例に係るキースイッチは、
(1)スイッチングシートとしてメンブレンスイッチを
使用することなく、スイッチング部を含む所定の回路パ
ターンを有するスイッチングシートが支持板上に直接印
刷形成されている点、(2)スイッチングシートに設け
られたスイッチング部が回路パターンと共に印刷形成さ
れた感圧導電素子から構成されている点、(3)ホルダ
部材をなくして支持板にホルダ部材としての機能を付与
させた点において第1実施例に係るキースイッチ1とは
異なり、残余の構成については第1実施例のキースイッ
チ1と同一の構成を有する。
【0060】従って、以下においては、同一の構成部分
については前記第1実施例の説明を参照することとして
省略し、前記各相違点のみに主眼をおいて説明する。
尚、第1実施例のキースイッチ1における各構成部材等
と同一の構成部材については同一の符号を付して説明す
る。
【0061】先ず、図7に示すキースイッチ30におけ
る特徴である前記相違点1、2について図9に基づき説
明する。
【0062】図9において、支持板6上には、傾斜突起
部26の部分や後述する回動係止部39、摺動係止部4
0を除いて、所定の回路パターン31が形成されてい
る。回路パターン31は、スイッチング部32を除い
て、支持板6に絶縁性塗料を塗布して形成された絶縁レ
ジスト層33、絶縁レジスト層33上に導電性塗料を介
して印刷形成された信号パターン(受信側パターン)3
4、信号パターン34上に絶縁塗料にて塗布形成された
絶縁レジスト層35、及び、絶縁レジスト装置35上に
導電性塗料にて塗布形成された信号パターン(送信側パ
ターン)36から構成されている。
【0063】また、スイッチング部32は、図9に示す
ように、傾斜突起部26の傾斜面26Aに連続する壁部
の後方(図9における右方)に形成されており、レジス
ト層35に隣接する位置で受信側信号パターン34と送
信側信号パターン36との間に、感圧導電素子37が形
成されてなる。かかる感圧導電素子37は、スプリング
部材15のスイッチ作動部16を介して押圧されていな
い時には絶縁性を保持して各受信側信号パターン34と
送信側信号パターン36との短絡を断ち、また、スイッ
チ作動部16を介して押圧された時には押圧部分で導電
性を発現して各受信側信号パターン34と送信側信号パ
ターン36とを相互に短絡する特性を有するものであ
る。
【0064】また、スイッチング部32において、送信
側信号パターン36上には保護層38が形成されてい
る。この保護層38は、スイッチ作動部16がスイッチ
ング部32を押圧する際に、感圧導電素子37が剥がれ
たり損傷したりすることを防止するためのものである。
尚、前記感圧導電素子37については公知であるので、
ここではその説明を省略する。
【0065】次に、前記相違点3について説明する。キ
ースイッチ30では、図7に示すように、第1実施例の
キースイッチ1におけるホルダ部材4に相当するものは
設けられておらず、金属薄板から形成される支持板6が
ホルダ部材4と同等の機能を有している。即ち、図8に
示すように、キースイッチ30が配設される領域の四隅
位置の内、一側(図8における左側)には、一対の回動
係止部39が打抜加工等により一体に形成されており、
各回動係止部39には係止孔39Aが設けられている。
【0066】各係止孔39Aには、前記第1リンク部材
9の各係止ピン13が回動可能に係止される。更に、キ
ースイッチ30が配設される領域の四隅位置の内、他側
(図8における右側)には、一対の摺動係止部40が打
抜加工等により一体に形成されており、各摺動係止部4
0には摺動溝40Aが設けられている。各摺動溝40A
には、前記第2リンク部材10の各摺動ピン21が摺動
可能に係止される。
【0067】次に、前記のように構成された第2実施例
にかかるキースイッチ30の動作について説明する。キ
ー操作時にオペレータが、図7に示す非押下位置からキ
ートップ2を下方に押下すると、案内支持部材3は、ス
プリング部材15の弾性力に抗して、下方に移動され
る。このとき、第1リンク部材9の各係止ピン13は回
動係止部39の係止孔39A内で図7における反時計方
向に回動され、また、各摺動ピン14は摺動係止部40
の摺動溝40A内で図1における右方向に摺動される。
同時に、第2リンク部材10の係止軸20は回動係止部
39の係止孔39A内で時計方向に回動され、また、各
摺動ピン21は摺動係止部40の摺動溝40A内で右方
向に摺動される。これにより、キートップ2は水平状態
を保持しつつ下方に移動される。
【0068】また、スプリング部材15のスイッチ作動
部16は、回路パターン31の上面に接触しながら図7
における右方向に摺動され、徐々に傾斜突起部26の傾
斜面26Aに沿って上方に移動する。そして、キートッ
プ2が更に押下されると、各第1リンク部材9、第2リ
ンク部材10は前記と同様の動作を行い、また、スプリ
ング部材15のスイッチ作動部16は、傾斜突起部26
の傾斜面26Aを乗り越えるとともに、その直後に回路
パターン31のスイッチング部32をその弾性力を介し
て押下する。
【0069】これにより、スイッチング部32の感圧導
電素子37は、保護層38と共に押圧され、感圧導電素
子37における押下部が導電性を発現する。従って、受
信側信号パターン34と送信側信号パターン36とは相
互に短絡されることとなり、スイッチング部32がオン
状態に作動される。これにより、キースイッチ30のス
イッチング動作が行われる。この状態が図10及び図1
1に示されている。
【0070】このとき、スイッチ作動部16が傾斜突起
部26を乗り越えた時点において、スプリング部材15
にはクリックアクションが付与され、オペレータは明確
なキー操作感を感得してスイッチング動作が行われたこ
とを認識することができる。
【0071】この後、オペレータがキートップ2の押下
を解除すると、スプリング部材15の弾性復元力を介し
て、各第1リンク部材9、第2リンク部材10は前記し
た動作とは逆の動作を行う。即ち、第1リンク部材9の
各係止ピン13は回動係止部39の係止孔39A内で図
11における時計方向に回動され、また、各摺動ピン1
4は摺動係止部40の摺動溝40A内で図11における
左方向に摺動される。同時に、第2リンク部材10の係
止軸20は回動係止部39の係止孔39A内で反時計方
向に回動され、また、各摺動ピン21は摺動係止部40
の摺動溝40A内で左方向に摺動される。これにより、
キートップ2は水平状態を保持しつつ上方に移動され
る。
【0072】また、前記動作に伴って、スプリング部材
15のスイッチ作動部16は、回路パターン31の上面
に接触しながら図11における左方向に摺動され、傾斜
突起部26を乗り越えた後、徐々に傾斜突起部26の傾
斜面26Aに沿って下方に移動する。このように、スイ
ッチ作動部16が傾斜突起部26を乗り越えた時点で、
スイッチング部32の押下が解除されることから、感圧
導電素子37における押下部が絶縁状態に復帰し、これ
に基づき受信側信号パターン34と送信側信号パターン
36との短絡状態が解除されることとなり、スイッチン
グ部32はオフ状態となる。そして、キートップ2は図
7に示す元の非押下位置に復帰されるものである。
【0073】尚、キースイッチ31において、キートッ
プ2の押下時における押下特性及びキートップ2の押下
解除時における復帰特性は、それぞれ前記第1実施例に
係るキースイッチ1に関して説明した図6の折れ線X、
折れ線Yにて示される特性と同一の特性を有する。
【0074】以上説明した通り第2実施例に係るキース
イッチ30では、前記第1実施例のキースイッチ1と同
様、第1リンク部材9と第2リンク部材10とを相互に
交差して開閉脚可能に軸支してなる案内支持部材3を介
してキートップ2を支持板6上で上下動可能に支持し、
第1リンク部材9からスイッチ作動部16を有するスプ
リング部材15を延出して形成するとともに、支持板6
でスイッチ作動部16の摺動経路上に傾斜突起部26を
設けることにより、スプリング部材15の弾性力に抗し
てキートップ2を押下する時には、キートップ2の押下
に対応して第1リンク部材9と第2リンク部材10とが
開脚されることに基づき、スイッチ作動部16が回路パ
ターン31上を摺動されて傾斜面26Aに沿って傾斜突
起部26を乗り越えた直後にスイッチング部32がスイ
ッチングオン状態に作動され、また、キートップ2の押
下解除時には、スプリング部材15の弾性復帰力を介し
て第1リンク部材9と第2リンク部材10とが閉脚され
ることに基づき、スイッチ作動部16が回路パターン3
1上を逆方向に摺動しつつ傾斜突起部26を乗り越えて
元の非押下位置に復帰するように構成したので、ラバー
スプリングを使用することなくスイッチ作動部16が傾
斜突起部26を乗り越えた時点で明確なクリックアクシ
ョンが得ることができ、これにより、明確なキー操作感
を具現しつつ確実なキー入力を行うことができるもので
ある。
【0075】また、本実施例のキースイッチ30では、
ラバースプリングを使用していないので、ラバースプリ
ングの厚みに起因する制約を受けることがなく、従っ
て、キーボードの小型化、薄型化に対応しつつ大きなキ
ーストロークを実現することができるものである。
【0076】更に、キースイッチ30では、主として感
圧導電素子37から構成されるスイッチング部32を含
む回路パターン31を直接支持板6上に形成するととも
に、支持板6に各回動係止部39、摺動係止部40を一
体に形成したので、スイッチングシート及びホルダ部材
を別部材として必要とすることなく、これによりキース
イッチ30の部品点数を大幅に削減してコストを低下さ
せることができる。
【0077】続いて、本発明の第3実施例について図1
2乃至図16に基づき説明する。ここに、図12はキー
トップの非押下時におけるキースイッチの側断面図、図
13はキートップを取り除いて示すキートップの非押下
時における案内支持部材と支持板との関係を示す平面
図、図14は第1リンク部材及び第2リンク部材を示す
説明図であり、図14(A)は第1リンク部材の平面
図、図14(B)は第1リンク部材の側面図、図14
(C)は第2リンク部材の平面図、図14(D)は第2
リンク部材の側面図、図15はキートップの押下時にお
けるキースイッチの側断面図、図16はキートップを取
り除いて示すキートップの押下時における案内支持部材
と支持板との関係を示す平面図である。
【0078】尚、第3実施例に係るキースイッチは、前
記第2実施例に係るキースイッチ30と基本的に同様の
構成を有しており、第3実施例に係るキースイッチは、
第1リンク部材及び第2リンク部材の構成が若干異な
り、片持ちばね形状で第1リンク部材から延出して形成
されたスプリング部材の形状が円弧状にされている点
で、第2実施例に係るキースイッチ30とは異なり、残
余の構成については第2実施例のキースイッチ30と同
一の構成を有する。
【0079】従って、以下においては、同一の構成部分
については前記第1、第2実施例の説明を参照すること
として省略し、前記各相違点のみに主眼をおいて説明す
る。尚、第1並びに第2実施例のキースイッチ1、30
における各構成部材等と同一の構成部材については同一
の符号を付して説明する。
【0080】図1に示すキースイッチ50における特徴
である前記相違点について図14に基づき説明する。案
内支持部材51を構成する第1リンク部材52及び第2
リンク部材53について説明すると、案内支持部材51
は、ガラス繊維強化合成樹脂等の合成樹脂から成形され
た第1リンク部材52と第2リンク部材53とを、X字
状に交差して開閉脚可能に軸支することにより構成され
ている。ここで、各第1リンク部材52、第2リンク部
材53のそれぞれについて図14に基づき説明する。
【0081】図14(A)、(B)において、第1リン
ク部材52は、一対の板状部54を有し、各板状部54
は基部55を介して連結されて平面視「コ」字形状に一
体に形成されている。一方の板状部54(図14(A)
における上側の板状部54)における一端には、係止ピ
ン56が設けられ、また、他端には摺動ピン57が設け
られている。また、他方の板状部54(図14(A)に
おける下側の板状部54)における一端には、前記と同
様、係止ピン56が設けられ、また、他端には摺動ピン
57が設けられている。ここに、各係止ピン56は支持
板6に形成された回動係止部39の係止孔39Aに回動
可能に係止され、各摺動ピン57はキートップ2に形成
された摺動係止部40の摺動溝40Aに摺動可能に係止
される。
【0082】また、基部55の略中央位置からは帯状の
スプリング部材58が片持ちばね形状で延出して形成さ
れており、かかるスプリング部材58は、図12に示す
ように、円弧状に形成されており、所定の弾性力が付与
されている。スプリング部材58は、前記第1実施例及
び第2実施例におけるスプリング部材15と比較して、
その長さが大きく設定されており、また、その弾性力を
介して、案内支持部材51と共にキートップ2を上方に
付勢し、キートップ2を非操作位置に保持するものであ
る。
【0083】かかるスプリング部材58の先端には円筒
状のスイッチ作動部59が設けられている。ここに、ス
イッチ作動部59は、支持板6上に形成された回路パタ
ーン31上に載置され、後述するようにキートップ2の
操作時に各第1リンク部材52、第2リンク部材53が
相互に開閉脚することに基づいて、回路パターン31上
を摺動するものである。また、スイッチ作動部59が回
路パターン31上を摺動する際、スイッチ作動部59は
その円筒形状に基づき回路パターン31の上面と線接触
しながら摺動する。これにより、スイッチ作動部59と
回路パターン31との間に発生する摺動抵抗を小さくす
ることができる。尚、スイッチ作動部59は、円筒状以
外の形状、例えば、球状に形成されてもよい。この場合
には、スイッチ作動部59は、回路パターン31と相互
に点接触しつつ摺動し、更に摺動抵抗を少なくすること
が可能となる。
【0084】更に、第1リンク部材52において、各板
状部54の略中央位置には軸孔60が形成されており、
各軸孔60には、第2リンク部材53の各板状部61に
形成された枢支軸65が回動可能に軸支される。これに
より、後述するように、各第1リンク部材52と第2リ
ンク部材53は、キートップ2操作時に相互に開閉脚さ
れるものである。
【0085】次に、第2リンク部材53について、図1
4(C)、(D)に基づき説明する。第2リンク部材5
3は、一対の板状部61を有し、各板状部61は基部6
2を介して連結されて平面視「コ」字形状に一体に形成
されている。一方の板状部61(図14(C)における
上側の板状部61)における一端と他方の板状部61
(図14(C)における下側の板状部61)の一端との
間には、係止軸63が連結形成されており、また、各板
状部61の他端には、それぞれ摺動ピン64が設けられ
ている。ここに、係止軸63は、キートップ2に形成さ
れた回動係止部39の係止孔39Aに回動可能に係止さ
れ、各摺動ピン64は支持板6に形成された各摺動係止
部40の摺動溝40Aに摺動可能に係止される。
【0086】また、各板状部61の略中央位置には、外
方に向かって突出された枢支軸65が形成されており、
各枢支軸65は、前記第1リンク部材52の各板状部5
4に設けられた各軸孔60に回動可能に軸支されるので
ある。更に、各板状部61の内側における中央部位置間
には押下軸66が連結形成されている。かかる押下軸6
6は、図12に示すように、第1リンク部材52と第2
リンク部材53とを組み立てた際に、第1リンク部材5
2に形成されたスプリング部材58上に載置されるもの
であり、キートップ2の押下時にスプリング部材58の
円弧状部をその弾性力に抗して押下し、また、キートッ
プ2の押下解除時にスプリング部材58の弾性力により
上方に付勢される。
【0087】尚、前記各第1リンク部材52及び第2リ
ンク部材53において、第1リンク部材52における各
軸孔60の中心から各係止ピン56、摺動ピン57まで
の距離と、第2リンク部材53における各枢支軸65の
中心から各係止軸63、摺動ピン64までの距離とは、
それぞれ相等しくなるように設定されている。かかる構
成によれば、キートップ2の押下時において、案内支持
部材51が第1リンク部材52の各係止ピン56を中心
にして回動変位することに基づいて、キートップ2は支
持板6の上面に対して平行な状態を維持しながら昇降動
され得るものである。
【0088】次に、前記のように構成された第3実施例
にかかるキースイッチ50の動作について説明する。キ
ー操作時にオペレータが、図12に示す非押下位置から
キートップ2を下方に押下すると、案内支持部材51
は、スプリング部材58の弾性力に抗して、下方に移動
される。このとき、第1リンク部材52の各係止ピン6
3は回動係止部39の係止孔39A内で図12における
反時計方向に回動され、また、各摺動ピン57は摺動係
止部40の摺動溝40A内で図12における右方向に摺
動される。同時に、第2リンク部材53の係止軸63は
回動係止部39の係止孔39A内で時計方向に回動さ
れ、また、各摺動ピン64は摺動係止部40の摺動溝4
0A内で右方向に摺動される。これにより、キートップ
2は水平状態を保持しつつ下方に移動される。
【0089】また、スプリング部材58のスイッチ作動
部59は、回路パターン31の上面に接触しながら図1
2における右方向に摺動され、徐々に傾斜突起部26の
傾斜面26Aに沿って上方に移動する。そして、キート
ップ2が更に押下されると、各第1リンク部材52、第
2リンク部材53は前記と同様の動作を行い、また、ス
プリング部材58のスイッチ作動部59は、傾斜突起部
26の傾斜面26Aを乗り越えるとともに、その直後に
回路パターン31のスイッチング部32をその弾性力を
介して押下する。これにより、前記と同様にして(図9
参照)、スイッチング部32の感圧導電素子37は、保
護層38と共に押圧され、感圧導電素子37における押
下部が導電性を発現する。従って、受信側信号パターン
34と送信側信号パターン36とは相互に短絡されるこ
ととなり、スイッチング部32がオン状態に作動され
る。これにより、キースイッチ30のスイッチング動作
が行われる。この状態が図15及び図16に示されてい
る。
【0090】このとき、スイッチ作動部59が傾斜突起
部26を乗り越えた時点において、スプリング部材59
にはクリックアクションが付与され、オペレータは明確
なキー操作感を感得してスイッチング動作が行われたこ
とを認識することができる。
【0091】この後、オペレータがキートップ2の押下
を解除すると、スプリング部材58の弾性復元力を介し
て、各第1リンク部材52、第2リンク部材53は前記
した動作とは逆の動作を行う。即ち、第1リンク部材5
2の各係止ピン56は回動係止部39の係止孔39A内
で図15における時計方向に回動され、また、各摺動ピ
ン57は摺動係止部40の摺動溝40A内で図15にお
ける左方向に摺動される。同時に、第2リンク部材53
の係止軸56は回動係止部39の係止孔39A内で反時
計方向に回動され、また、各摺動ピン64は摺動係止部
40の摺動溝40A内で左方向に摺動される。これによ
り、キートップ2は水平状態を保持しつつ上方に移動さ
れる。
【0092】また、前記動作に伴って、スプリング部材
58のスイッチ作動部59は、回路パターン31の上面
に接触しながら図15における左方向に摺動され、傾斜
突起部26を乗り越えた後徐々に傾斜突起部26の傾斜
面26Aに沿って下方に移動する。このように、スイッ
チ作動部59が傾斜突起部26を乗り越えた時点で、ス
イッチング部32の押下が解除されることから、感圧導
電素子37における押下部が絶縁状態に復帰し、これに
基づき受信側信号パターン34と送信側信号パターン3
6との短絡状態が解除されることとなり、スイッチング
部32はオフ状態となる。そして、キートップ2は図1
に示す元の非押下位置に復帰されるものである。
【0093】以上説明した通り第3実施例に係るキース
イッチ50では、第1リンク部材52の基部55から円
弧状に形成されたスプリング部材58の長さを大きく設
定したので、前記第2実施例に係るキースイッチ30に
より得られる効果に加えて、押下軸66を介して付加さ
れる荷重をスプリング部材58の全体に渡って分散する
ことができ、これにより荷重が局所的に集中することを
回避してスプリング部材58の寿命を長くすることがで
きる。
【0094】また、スプリング部材58は円弧状の単純
な形状に形成されており、これよりスプリング部材58
の成形を容易に行うことができ、また、スプリング部材
58に付加される荷重を容易に計算して設計することが
できる。
【0095】更に、片持ちばね形状となるように第1リ
ンク部材52からスイッチ作動部59を有するスプリン
グ部材58を延出して形成したので、キートップ2の押
下操作時にスイッチ作動部59がスイッチング部32を
オンさせた後、更にキートップ2の押圧動作が可能とな
る。即ち、片持ちバネ形状のスプリング58の撓み寸法
を種々変化させることにより、キートップ2の押下スト
ロークの範囲内でスイッチ作動部59によるオン位置、
オフ位置を自由に設定することができる。
【0096】次に、本発明の第4実施例について図17
乃至図22に基づいて説明する。ここに、図17はキー
トップの非押下時におけるキースイッチの側断面図、図
18はキートップを取り除いて示すキートップの非押下
時における案内支持部材とホルダ部材との関係を示す平
面図、図19は第1リンク部材を示す説明図であり、図
19(A)は第1リンク部材の平面図、図19(B)は
第1リンク部材の側面図である。
【0097】尚、第4実施例に係るキースイッチと前記
第1実施例に係るキースイッチ1とは基本的に同様の構
成を有しており、第4実施例に係るキースイッチは、案
内支持部材の一部を構成する第1リンク部材から2つの
第1スプリング部材及び第2スプリング部材が片持ちば
ね形状で延出して形成されており、第1スプリング部材
の弾性力を介して案内支持部材と共にキートップを上方
に付勢するとともに、第2スプリング部材を介してメン
ブレンスイッチシートにおけるスイッチング部を作動さ
せる点、及び、第2スプリング部材に対応してスイッチ
ング部が形成されている点で第1実施例に係るキースイ
ッチ1とは異なり、残余の構成については第1実施例の
キースイッチ1と同一の構成を有する。
【0098】従って、以下においては、同一の構成部分
については前記第1実施例の説明を参照することとして
省略し、前記各相違点のみに主眼をおいて説明する。
尚、第1実施例のキースイッチ1における各構成部材等
と同一の構成部材については同一の符号を付して説明す
る。
【0099】図17に示すキースイッチ70における特
徴である前記相違点について図19に基づき説明する。
案内支持部材71を構成する第1リンク部材72及び第
2リンク部材10について説明すると、案内支持部材7
1は、ガラス繊維強化合成樹脂等の合成樹脂から成形さ
れた第1リンク部材72と第2リンク部材10とを、X
字状に交差して開閉脚可能に軸支することにより構成さ
れている。ここで、第1リンク部材72について図19
に基づき説明する。尚、第2リンク部材10について
は、前記第1実施例のキースイッチ1における第2リン
ク部材10と同一であるので、その説明を省略する。
【0100】図19(A)、(B)において、第1リン
ク部材72は、一対の板状部73を有し、各板状部73
は基部74を介して連結されて平面視「H」字形状に一
体に形成されている。一方の板状部73(図19(A)
における上側の板状部73)における一端には、係止ピ
ン75が設けられ、また、他端には摺動ピン76が設け
られている。また、他方の板状部73(図19(A)に
おける下側の板状部73)における一端には、前記と同
様、係止ピン75が設けられ、また、他端には摺動ピン
76が設けられている。ここに、各係止ピン75はホル
ダ部材4に形成された回動係止部24の係止孔24Aに
回動可能に係止され、各摺動ピン76はキートップ2に
形成された摺動係止部8の摺動溝8Aに摺動可能に係止
される。
【0101】また、基部12の略中央位置からは帯状の
第1スプリング部材77が片持ちばね形状となるように
延出して形成されており、かかる第1スプリング部材7
7は、図17に示すように、2箇所にて屈曲されてお
り、所定の弾性力が付与されている。第1スプリング部
材77は、その弾性力を介して、案内支持部材71と共
にキートップ2を上方に付勢し、キートップ2を非操作
位置に保持するものである。かかる第1スプリング部材
77の先端には円筒状の摺動部78が設けられている。
ここに、摺動部78は、メンブレンスイッチシート5上
に載置され、後述するようにキートップ2の操作時に各
第1リンク部材72、第2リンク部材10が相互に開閉
脚することに基づいて、メンブレンスイッチシート5上
を摺動するものである。また、摺動部78がメンブレン
スイッチシート5上を摺動する際、摺動部78はその円
筒形状に基づきメンブレンスイッチシート5の上面と線
接触しながら摺動する。これにより、摺動部78とメン
ブレンスイッチシート5との間に発生する摺動抵抗を小
さくすることができる。
【0102】尚、前記第1スプリング部材77は、第1
実施例のキースイッチ1における第1リンク部材9に形
成されたスプリング部材15と同一の構成を有する。ま
た、摺動部78は、円筒状以外の形状、例えば、球状に
形成されてもよい。この場合には、摺動部78は、メン
ブレンスイッチシート5と相互に点接触しつつ摺動し、
更に摺動抵抗を少なくすることが可能となる。
【0103】更に、第1リンク部材72において、一方
の板状部73(図19における上側の板状部73)と第
1スプリング部材77との間には、片持ちばね形状とな
るように第2スプリング部材79が基部74から延出し
て形成されている。また、第2スプリング部材79の先
端には、スイッチ作動部80が形成されている。かかる
第2スプリング部材79は、後述するようにキートップ
2の押下時に、スイッチ作動部80を介してメンブレン
スイッチシート5に形成されたスイッチング部81をス
イッチング動作させる作用を有する。
【0104】また、第1リンク部材72において、各板
状部73の略中央位置から外側に向かって枢支軸82が
形成されており、各枢支軸82は、第2リンク部材10
の各軸孔22内に回動可能に軸支される。これにより、
後述するように、各第1リンク部材72と第2リンク部
材10は、キートップ2操作時に相互に開閉脚されるも
のである。
【0105】尚、前記各第1リンク部材72及び第2リ
ンク部材10において、第1リンク部材72における各
枢支軸82の中心から各係止ピン75、摺動ピン76ま
での距離と、第2リンク部材10における各軸孔22の
中心から各係止軸20、摺動ピン21までの距離とは、
それぞれ相等しくなるように設定されている。かかる構
成によれば、キートップ2の押下時において、案内支持
部材71が第1リンク部材72の各係止ピン75を中心
にして回動変位することに基づいて、キートップ2はホ
ルダ部材4の上面に対して平行な状態を維持しながら昇
降動され得るものである。
【0106】また、メンブレンスイッチシート5におい
て、後述するように、キートップ2が押下されて第1ス
プリング部材77の摺動部78が、支持板6に形成され
て挿通孔5Aから上方に露出する傾斜突起部26を乗り
越えた直後に、第2スプリング部材79のスイッチ作動
部80が対向する位置には、スイッチング部81が形成
されている。これにより、スイッチ作動部80は、キー
トップ2押下時に第1スプリング部材77の摺動部78
が傾斜突起部26を乗り越えた直後に、スイッチング部
81をオン状態に作動するものである。
【0107】更に、支持板6の傾斜突起部26の後方位
置(図17及び図18における左方位置)には、支持板
6の上面よりも高くされた平面部26Bが形成されてい
る。かかる平面部26Bは、摺動部78が傾斜突起部2
6を乗り越えた後のオーバートラベル領域(後述する)
に対応するものである。
【0108】次に、前記のように構成されたキースイッ
チ70の動作について図20乃至図22に基づき説明す
る。ここに、図20はキートップの押下時におけるキー
スイッチの側断面図、図21はキートップを取り除いて
示すキートップの押下時における案内支持部材とホルダ
部材との関係を示す平面図、図22はキートップを操作
した際におけるキートップの押下荷重とストロークとの
関係を示すグラフである。
【0109】キー操作時にオペレータが、図17に示す
非押下位置からキートップ2を下方に押下すると、案内
支持部材72は、スプリング部材77の弾性力に抗し
て、下方に移動される。このとき、第1リンク部材72
の各係止ピン75は回動係止部24の係止孔24A内で
図17における反時計方向に回動され、また、各摺動ピ
ン76は摺動係止部8の摺動溝8A内で図1における右
方向に摺動される。同時に、第2リンク部材10の係止
軸20は回動係止部7の係止孔7A内で時計方向に回動
され、また、各摺動ピン21は摺動係止部25の摺動溝
25A内で右方向に摺動される。これにより、キートッ
プ2は水平状態を保持しつつ下方に移動される。
【0110】また、スプリング部材77の摺動部78
は、ホルダ部材4のスイッチ孔23内でメンブレンスイ
ッチシート5の上面に接触しながら図17における右方
向に摺動され、徐々に傾斜突起部26の傾斜面26Aに
沿って上方に移動する。
【0111】そして、キートップ2が更に押下される
と、各第1リンク部材72、第2リンク部材10は前記
同様の動作を行い、また、スプリング部材77の摺動部
78は、傾斜突起部26の傾斜面26Aを乗り越えると
ともに、水平部26B上に落下載置される。このよう
に、摺動部78が傾斜突起部26を乗り越えた直後にお
いて、第2スプリング部材79のスイッチ作動部80が
メンブレンスイッチシート5のスイッチング部81に対
応する位置にセットされ、更にスイッチング部81は、
スイッチ作動部80の弾性力を介して押下されてスイッ
チング部81がスイッチングオンの状態に作動される。
これにより、キースイッチ70のスイッチング動作が行
われる。この状態が図20及び図21に示されている。
【0112】このとき、第1スプリング部材77の摺動
部78が傾斜突起部26を乗り越えた時点において、第
1スプリング部材77にはクリックアクションが付与さ
れ、オペレータは明確なキー操作感を感得してスイッチ
ング動作が行われたことを認識することができる。
【0113】この後、オペレータがキートップ2の押下
を解除すると、第1スプリング部材77の弾性復元力を
介して、各第1リンク部材72、第2リンク部材10は
前記した動作とは逆の動作を行う。即ち、第1リンク部
材72の各係止ピン75は回動係止部24の係止孔24
A内で図20における時計方向に回動され、また、各摺
動ピン76は摺動係止部8の摺動溝8A内で図20にお
ける左方向に摺動される。同時に、第2リンク部材10
の係止軸20は回動係止部7の係止孔7A内で反時計方
向に回動され、また、各摺動ピン21は摺動係止部25
の摺動溝25A内で左方向に摺動される。これにより、
キートップ2は水平状態を保持しつつ上方に移動され
る。
【0114】また、前記動作に伴って、第1スプリング
部材77の摺動部78は、ホルダ部材4のスイッチ孔2
3内でメンブレンスイッチシート5の上面に接触しなが
ら図20における左方向に摺動され、傾斜突起部26を
乗り越えた後徐々に傾斜突起部26の傾斜面26Aに沿
って下方に移動する。このように、第1スプリング部材
77の摺動部78が傾斜突起部26を乗り越えた時点
で、第2スプリング部材79のスイッチ作動部80はス
イッチング部81から離間され、これによりスイッチン
グ部81はスイッチングオフの状態になるものである。
そして、キートップ2は図17に示す元の非押下位置に
復帰されるものである。
【0115】ここで、キースイッチ70の操作を行う際
におけるキートップ2の押下特性及び復帰特性について
図22に基づき説明する。図22において、横軸はキー
トップ2の押下ストローク(単位mm)を表し、また、
縦軸はキートップ2の押下荷重(単位g)を表す。
【0116】横軸(押下ストローク)において、全押下
ストロークは4mmに設定されており、また、押下スト
ロークが0mmから3mmの領域Eは、プリトラベル領
域(キートップ2を非押下位置からスイッチングオン位
置まで押下するに必要なストロークを意味し、この領域
Eではスイッチングオフの状態に保持される)であり、
押下ストロークが3mmから4mmまでの領域Fはオー
バートラベル領域(スイッチングオンした後キートップ
2を更に押下可能なストロークを意味し、この領域Fで
はスイッチングオンの状態に保持される)である。
【0117】また、縦軸(押下荷重)において、プリト
ラベル領域Eの押下荷重は、第1スプリング部材77の
バネ特性と傾斜突起部26における傾斜面26Aの傾斜
で決定される。また、オーバートラベル領域Fの押下荷
重において、その初期荷重は第1スプリング部材77が
傾斜突起部26を乗り越えた後メンブレンスイッチシー
ト5に当接するに至るまでの落差量で決定され、その後
の押下荷重は第1スプリング部材77と第2スプリング
部材79のバネ特性で決定される。
【0118】尚、キートップ2の非押下位置における押
下荷重が40gになっているのは、図17に示すように
キースイッチ70を組み立てた時点で、キートップ2に
は第1スプリング部材77の弾性力を介してプリロード
されるように第1スプリング部材77のバネ特性が設定
されているからである。
【0119】次に、図22を参照しながらキートップ2
の押下特性及び復帰特性について説明する。先ず、キー
トップ2を押下する際における押下特性について説明す
る。
【0120】キートップ2の押下特性は、図22におけ
る折れ線Gで示され、キートップ2を押下していくと、
前記のように第1リンク部材72と第2リンク部材10
とは相互に開脚されていき、第1スプリング部材77の
摺動部78は徐々に傾斜突起部26の傾斜面26Aに沿
って上方に移動される。これに伴って、プリトラベル領
域Eでは、第1スプリング部材77の弾性力に基づきキ
ートップ2の押下荷重は徐々に増加していく。そして、
摺動部78が、傾斜突起部26を乗り越えた直後におい
て、第2スプリング部材79のスイッチ作動部80がス
イッチング部81を押下して作動させスイッチングオン
となる。このスイッチングオン点が図22中Aで示され
ている。この時点で、押下荷重は不連続的に急激に減少
し、オペレータはクリック感をもってスイッチオンした
ことを認識することができる。この後更に、キートップ
2を押下していくと、オーバートラベル領域Fに入り、
摺動部78はメンブレンスイッチシート5上を移動され
る。このとき、押下荷重は、第1スプリング部材77と
第2スプリング部材79のバネ特性に従って、徐々に増
加される。
【0121】尚、折れ線Gにおいて、オーバートラベル
領域Fにおける直線の傾きは、プリトラベル領域Eにお
ける直線の傾きよりも大きい。これは、プリトラベル領
域Eにおける押下荷重が第1スプリング部材77と傾斜
突起部26の傾斜面26Aとにより決定されるのに対し
て、オーバートラベル領域Fにおける押下荷重は第1ス
プリング部材77及び第2スプリング部材79の双方の
バネ特性によって決定されることに基づくものである。
また、オーバートラベル領域F以降においては、キート
ップ2はもはや下方に移動することができず、これによ
り押下荷重は無限大となる。
【0122】次に、キートップ2の押下を解除した際に
おける復帰特性について説明する。キートップの復帰特
性は図22における折れ線Hで示され、キートップ2の
押下を解除すると、前記したように第1リンク部材72
と第2リンク部材10とは、第1スプリング部材77及
び第2スプリング部材79の弾性力に基づき相互に閉脚
されていき、第1スプリング部材77の摺動部78はメ
ンブレンスイッチシート5上を傾斜突起部26の方向に
移動される。これにより、オーバートラベル領域Fで
は、キートップ2の押下荷重は徐々に減少していく。そ
して、オーバートラベル領域Fを越えてプリトラベル領
域E内に若干入った時点で、第2スプリング部材79の
スイッチ作動部80がスイッチング部81から離間して
スイッチング部81の作動が解除され、スイッチングオ
フとなる。このスイッチングオフ点が図22中Bで示さ
れている。
【0123】このようにスイッチングオフとなった直後
に、摺動部78は、傾斜面26Aの反対側から傾斜突起
部26を乗り越えて傾斜面26A上に載置される。この
時点で、押下荷重は、第1スプリング部材77のバネ特
性と傾斜面26とに基づいて、不連続的に急激に増加す
る。この後摺動部78は、傾斜突起部26の傾斜面26
Aに沿って下方に移動され、これに伴い押下荷重は徐々
に減少していき元の状態に復帰する。これにより、キー
トップ2は、徐々に上方に移動されて元の非押下位置に
復帰されるものである。
【0124】ここに、本実施例のキースイッチ70で
は、スイッチングオン点Aが、前記したようにプリトラ
ベル領域Eが終了した時点で得られ、一方、スイッチン
グオフ点Bは、オーバートラベル領域Fを越えてプリト
ラベル領域E内に若干入った時点で得られる。このよう
に、キートップ2の押下特性と復帰特性との間には履歴
特性(ヒステリシス)が存在することから、キートップ
2の押下時及び押下解除時に発生するチャタリングを効
率的に防止することができる。
【0125】尚、前記折れ線Gにて示される押下特性及
び折れ線Hにて示される復帰特性は、第1スプリング部
材77、第2スプリング部材79の材料、形状等を適宜
変更してバネ特性を変えたり、傾斜突起部26の形状を
変えたりすることにより、任意に変更することができ
る。これに伴い、前記スイッチングオン点A及びスイッ
チングオフ点Bも任意に設定することができる。
【0126】以上説明した通り本第4実施例に係るキー
スイッチ70では、第1リンク部材72と第2リンク部
材10とを相互に交差して開閉脚可能に軸支してなる案
内支持部材71を介してキートップ2をホルダ部材4上
で上下動可能に支持し、第1リンク部材72から摺動部
78を有する第1スプリング部材77及びスイッチ作動
部80を有する第2スプリング部材79を延出して形成
するとともに、支持板6で摺動部78の摺動経路上に傾
斜突起部26を設けることにより、第1スプリング部材
77の弾性力に抗してキートップ2を押下する時には、
キートップ2の押下に対応して第1リンク部材72と第
2リンク部材10とが開脚されることに基づき、摺動部
78がメンブレンスイッチシート5上を摺動されて傾斜
面26Aに沿って傾斜突起部26を乗り越えた直後に、
スイッチング部81に対向配置されるスイッチ作動部8
0を介してスイッチング部81がスイッチングオン状態
に作動され、また、キートップ2の押下解除時には、第
1スプリング部材77の弾性復帰力を介して第1リンク
部材72と第2リンク部材10とが閉脚されることに基
づき、摺動部78がメンブレンスイッチシート5上を逆
方向に摺動しつつ傾斜突起部26を乗り越えて元の非押
下位置に復帰するように構成したので、ラバースプリン
グを使用することなく摺動部78が傾斜突起部26を乗
り越えた時点で明確なクリックアクションが得ることが
でき、これにより明確なキー操作感を具現しつつ確実な
キー入力を行うことができるものである。
【0127】また、本実施例のキースイッチ70では、
ラバースプリングを使用していないので、ラバースプリ
ングの厚みに起因する制約を受けることがなく、従っ
て、キーボードの小型化、薄型化に対応しつつ大きなキ
ーストロークを実現することができるものである。
【0128】更に、本実施例のキースイッチ70では、
案内支持部材71における第1リンク部材72と第1ス
プリング部材77及び第2スプリング部材79とを一体
成形したので、第2スプリング部材79のスイッチ作動
部80がスイッチング部81に対して正確、且つ、確実
に位置決めすることができ、これにより、スイッチ作動
部80を介してスイッチング動作を確実に行うことがで
きるとともに、キートップ2の押下荷重の設定を容易に
調整することができる。
【0129】また、片持ちばね形状となるように第1リ
ンク部材72からスイッチ作動部80を有する第2スプ
リング部材79を延出して形成したので、キートップ2
の押下操作時にスイッチ作動部80がスイッチング部8
1をオンさせた後、更にキートップ2の押圧動作が可能
となる。即ち、片持ちバネ形状の第2スプリング79の
撓み寸法を種々変化させることにより、キートップ2の
押下ストロークの範囲内でスイッチ作動部80によるオ
ン位置、オフ位置を自由に設定することができる。
【0130】尚、本発明は前記各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論である。
【0131】例えば、前記第1実施例乃至第4実施例で
は、第1リンク部材からスプリング部材(第4実施例の
場合は2つのスプリング部材)を一体に成形するように
しているが、スプリング部材は第2リンク部材から一体
に成形されてもよい。
【0132】また、第1リンク部材からスプリング部材
を一体成形するに際して、第1リンク部材の材料とスプ
リング部材の材料とを、それぞれ異種の材料から2色成
形してもよい。
【0133】更に、第1リンク部材を樹脂材料とすると
ともにスプリング部材を金属材料として、インサート成
形やアウトサート成形により成形するようにしてもよ
い。
【0134】また、第4実施例において、第1リンク部
材には、それぞれ各1つの第1及び第2スプリング部材
が形成されているが、各第1及び第2スプリング部材は
複数個設けられてもよい。この場合、1つのキースイッ
チに対してスイッチング部を複数個設けてもよく、又、
1つであってもよい。
【0135】更に、第4実施例のキースイッチでは、メ
ンブレンスイッチシートが使用されているが、第1実施
例乃至第3実施例と同様にして、支持板上に回路パター
ンを形成するとともにスイッチング部として感圧導電素
子を使用するようにしてもよい。
【0136】更に、前記各実施例においては、キー入力
時にクリックアクションを付与するについて、支持板6
上に設けられた傾斜突起部26により実現しているが、
かかる傾斜突起部26に代えて、支持板6上に凹部を形
成することによりクリックアクションを実現するように
してもよい。
【0137】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のキースイ
ッチ装置によれば、ラバースプリングを使用することな
く、キーボードの小型化、薄型化に対応しつつも大きな
キーストロークを確保できるとともに、簡単な構成でキ
ー操作時にクリック感を付与することにより、明確なキ
ー操作感を具現しつつ確実なキー入力を行うことができ
る。
【0138】また、スイッチ作動部が、第1リンク部材
又は第2リンク部材の一方からスイッチングシートに向
かって延出形成された片持ちバネ形状のスプリング部材
の先端部に形成され、そのスイッチ作動部が、ホルダ部
材のスイッチ孔を介して、スイッチングシートにおける
第1リンク部材と第2リンク部材との交叉部からずれた
位置に形成されたスイッチング部を直接作動させるの
で、キートップの押下時に交叉部と支持部材との間でキ
ーストローク上の制約を受けることがなく、従って、ス
イッチ作動部がスイッチング部を作動させた後における
キートップのオーバートラベルを自在に設定することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るキースイッチにおけるキート
ップの非押下時におけるキースイッチの側断面図であ
る。
【図2】キートップを取り除いて示すキートップの非押
下時における案内支持部材とホルダ部材との関係を示す
平面図である。
【図3】第1リンク部材及び第2リンク部材を示す説明
図であり、図3(A)は第1リンク部材の平面図、図3
(B)は第1リンク部材の側面図、図3(C)は第2リ
ンク部材の平面図、図3(D)は第2リンク部材の側面
図である。
【図4】キートップの押下時におけるキースイッチの側
断面図である。
【図5】キートップを取り除いて示すキートップの押下
時における案内支持部材とホルダ部材との関係を示す平
面図である。
【図6】キートップを操作した際におけるキートップの
押下荷重とストロークとの関係を示すグラフである。
【図7】第2実施例に係るキースイッチのキートップの
非押下時におけるキースイッチの側断面図である。
【図8】キートップを取り除いて示すキートップの非押
下時における案内支持部材と支持板との関係を示す平面
図である。
【図9】スイッチングシートにおけるスイッチング部を
拡大して示す断面図である。
【図10】キートップの押下時におけるキースイッチの
側断面図である。
【図11】キートップを取り除いて示すキートップの押
下時における案内支持部材と支持板との関係を示す平面
図である。
【図12】第3実施例に係るキースイッチのキートップ
の非押下時におけるキースイッチの側断面図である。
【図13】キートップを取り除いて示すキートップの非
押下時における案内支持部材と支持板との関係を示す平
面図である。
【図14】第1リンク部材及び第2リンク部材を示す説
明図であり、図14(A)は第1リンク部材の平面図、
図14(B)は第1リンク部材の側面図、図14(C)
は第2リンク部材の平面図、図14(D)は第2リンク
部材の側面図である。
【図15】キートップの押下時におけるキースイッチの
側断面図である。
【図16】キートップを取り除いて示すキートップの押
下時における案内支持部材と支持板との関係を示す平面
図である。
【図17】第4実施例に係るキースイッチのキートップ
の非押下時におけるキースイッチの側断面図である。
【図18】キートップを取り除いて示すキートップの非
押下時における案内支持部材とホルダ部材との関係を示
す平面図である。
【図19】第1リンク部材を示す説明図であり、図19
(A)は第1リンク部材の平面図、図19(B)は第1
リンク部材の側面図である。
【図20】キートップの押下時におけるキースイッチの
側断面図である。
【図21】キートップを取り除いて示すキートップの押
下時における案内支持部材とホルダ部材との関係を示す
平面図である。
【図22】キートップを操作した際におけるキートップ
の押下荷重とストロークとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1、30、50、70 キースイッチ 2 キートップ 3、51、71 案内支持部材 4 ホルダ部材 5 メンブレンスイッチシー
ト 6 支持板 7 回動係止部 7A 係止孔 8 摺動係止部 8A 摺動溝 9、52、72 第1リンク部材 10、53 第2リンク部材 13、56、75 係止ピン 14、57、76 摺動ピン 15、58 スプリング部材 16、59 スイッチ作動部 20、63 係止軸 21、64 摺動ピン 24、39 回動係止部 25、40 摺動係止部 26 傾斜突起部 26A 傾斜面 27、32、81 スイッチング部 37 感圧導電素子 77 第1スプリング部材 78 摺動部 79 第2スプリング部材 80 スイッチ作動部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ートップと、そのキートップの下方に配設され、第1係止部と第2係
    止部と が形成されたホルダ部材と、前記キートップの下面とホルダ部材とを連結係止すると
    ともに、相互に可動自在に連結され、 キートップの上下
    動を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部材
    と、 前記ホルダ部材の下方に配置され、支持部材に支持され
    たスイッチングシートと、 そのスイッチングシートにおける前記第1リンク部材と
    第2リンク部材との交叉部からずれた位置に形成された
    スイッチング部と、 前記スイッチングシートのスイッチング部に対応して、
    前記ホルダ部材に形成されたスイッチ孔と、 前記第1リンク部材又は第2リンク部材の一方から前記
    スイッチングシートに向かって延出して形成されるとと
    もに、先端部にスイッチ作動部を有し、且つ前記キート
    ップに対する上昇付勢作用を有する片持ち形状のスプリ
    ング部材とを備え、 前記スプリング部材のスイッチ作動部は、前記キートッ
    プの押下操作に基づき、前記スイッチ孔を介して、前記
    スイッチングシートスイッチング部を直接作動させる
    ことを特徴とするキースイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記スプリング部材は、金属材料から形
    成されていることを特徴とする請求項1記載のキースイ
    ッチ装置。
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