JP3457658B2 - キースイッチ - Google Patents
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- JP3457658B2 JP3457658B2 JP2002087751A JP2002087751A JP3457658B2 JP 3457658 B2 JP3457658 B2 JP 3457658B2 JP 2002087751 A JP2002087751 A JP 2002087751A JP 2002087751 A JP2002087751 A JP 2002087751A JP 3457658 B2 JP3457658 B2 JP 3457658B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータ等の入力装置等におけるキーボー
ド等に使用されて好適なキースイッチに関し、特に、キ
ーボードの小型化、薄型化に対応しつつも大きなキース
トロークを実現するキースイッチに関するものである。
ーソナルコンピュータ等の入力装置等におけるキーボー
ド等に使用されて好適なキースイッチに関し、特に、キ
ーボードの小型化、薄型化に対応しつつも大きなキース
トロークを実現するキースイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、キーボードの薄型化に伴い、キー
トップが薄く扁平化される一方で、キー入力の操作性を
向上させるとともに、キー入力の確実性を確保すべく、
キー操作に関して大きなキーストロークが要求されるよ
うになってきている。かかる要求を実現するため、従来
より、この種のキーボードに使用されるキースイッチと
して各種のキースイッチが提案されている。
トップが薄く扁平化される一方で、キー入力の操作性を
向上させるとともに、キー入力の確実性を確保すべく、
キー操作に関して大きなキーストロークが要求されるよ
うになってきている。かかる要求を実現するため、従来
より、この種のキーボードに使用されるキースイッチと
して各種のキースイッチが提案されている。
【0003】例えば、本願出願人は、特願平3ー330
160号の願書に添付した明細書及び図面において、次
のようなキースイッチを提案した。即ち、このキースイ
ッチでは、キートップの上下動案内手段として、側面視
X字状に交差配置した第1リンクと第2リンクの各交差
部にて各第1及び第2リンクを相互に回動可能に軸支し
てなる案内部材を使用し、各第1リンク及び第2リンク
の自由端のうち一方をキートップの下面とホルダ部材と
に回動可能に係止するとともに、各第1リンク及び第2
リンクの自由端のうち他方をキートップの下面とホルダ
部材とに略水平方向に摺動可能に係止することにより、
キートップの押下操作に基づき下方に移動される案内部
材の交差部を介して、両リンクの交差部の下方に配置さ
れたキャップ状の弾性変形可能なラバースプリングを弾
性変形させ、これによりスイッチング部をスイッチ動作
させるように構成されている。
160号の願書に添付した明細書及び図面において、次
のようなキースイッチを提案した。即ち、このキースイ
ッチでは、キートップの上下動案内手段として、側面視
X字状に交差配置した第1リンクと第2リンクの各交差
部にて各第1及び第2リンクを相互に回動可能に軸支し
てなる案内部材を使用し、各第1リンク及び第2リンク
の自由端のうち一方をキートップの下面とホルダ部材と
に回動可能に係止するとともに、各第1リンク及び第2
リンクの自由端のうち他方をキートップの下面とホルダ
部材とに略水平方向に摺動可能に係止することにより、
キートップの押下操作に基づき下方に移動される案内部
材の交差部を介して、両リンクの交差部の下方に配置さ
れたキャップ状の弾性変形可能なラバースプリングを弾
性変形させ、これによりスイッチング部をスイッチ動作
させるように構成されている。
【0004】このように構成されたキースイッチにおい
ては、キートップの押下操作時、第1リンクの下端にお
ける自由端が回動可能とのみなるように軸支されたホル
ダ部材の箇所を中心として、第1リンクと第2リンクの
交差部が上下に回動する軌跡を描くこととなる。このと
き、ラバースプリングの形状は、一般に、キートップに
形成されたステムの下端を介して垂線に沿って押下され
ることを前提として設計されており、換言すれば、キャ
ップ状のラバースプリングにおける上部面(頭部上面)
は、水平面に形成されている。
ては、キートップの押下操作時、第1リンクの下端にお
ける自由端が回動可能とのみなるように軸支されたホル
ダ部材の箇所を中心として、第1リンクと第2リンクの
交差部が上下に回動する軌跡を描くこととなる。このと
き、ラバースプリングの形状は、一般に、キートップに
形成されたステムの下端を介して垂線に沿って押下され
ることを前提として設計されており、換言すれば、キャ
ップ状のラバースプリングにおける上部面(頭部上面)
は、水平面に形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、かかるラバー
スプリングの頭部上面が、前記第1リンクと第2リンク
の交差部を介して斜め下向きに押圧された場合には、ラ
バースプリングにおけるドーム部の弾性変形の度合い
(ドーム部の座屈変形の度合い)が、第1リンクの回動
支点に近い側と遠い側とでは、顕著に相違することとな
り、キーの押下特性がばらつく原因となる。これに起因
して、ラバースプリングを介して行われるスイッチング
部のスイッチング動作がばらつくこととなる。これで
は、安定したキーの押下特性が得られない。
スプリングの頭部上面が、前記第1リンクと第2リンク
の交差部を介して斜め下向きに押圧された場合には、ラ
バースプリングにおけるドーム部の弾性変形の度合い
(ドーム部の座屈変形の度合い)が、第1リンクの回動
支点に近い側と遠い側とでは、顕著に相違することとな
り、キーの押下特性がばらつく原因となる。これに起因
して、ラバースプリングを介して行われるスイッチング
部のスイッチング動作がばらつくこととなる。これで
は、安定したキーの押下特性が得られない。
【0006】また、スイッチング部を覆うように配置さ
れるラバースプリングを位置決めする際、公差に基づき
ラバースプリングの配置位置もばらつき、この結果、か
かるラバースプリングの配置位置のばらつきに起因し
て、前記と同様、ラバースプリングを介して行われるス
イッチング部のスイッチング動作もばらついてしまうも
のである。更に、ラバースプリング自体は、ある程度の
高さを有しており、かかる点で、キースイッチにラバー
スプリングを使用する場合には、キーボードの薄型化を
図る上で支障を来す原因となる。
れるラバースプリングを位置決めする際、公差に基づき
ラバースプリングの配置位置もばらつき、この結果、か
かるラバースプリングの配置位置のばらつきに起因し
て、前記と同様、ラバースプリングを介して行われるス
イッチング部のスイッチング動作もばらついてしまうも
のである。更に、ラバースプリング自体は、ある程度の
高さを有しており、かかる点で、キースイッチにラバー
スプリングを使用する場合には、キーボードの薄型化を
図る上で支障を来す原因となる。
【0007】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、ラバースプリングを使用するこ
となくキーボードの小型化、薄型化に対応しつつも大き
なキーストロークを実現するとともに、確実なキー入力
を行うことができるコストの低いキースイッチを提供す
ることを目的とする。
になされたものであり、ラバースプリングを使用するこ
となくキーボードの小型化、薄型化に対応しつつも大き
なキーストロークを実現するとともに、確実なキー入力
を行うことができるコストの低いキースイッチを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るキースイッチは、キートップと、キー
トップの下方に配設され、第1係止部及び第2係止部が
形成された金属薄板と、一端がキートップの下面に係止
されるとともに他端が金属薄板の第1係止部に係止され
る第1リンク部材と、一端がキートップの下面に係止さ
れるとともに他端が金属薄板の第2係止部に係止される
第2リンク部材とが交叉部にて交叉して配置され、キー
トップの上下動を案内する案内部材と、金属薄板の上方
に載置されたスイッチング部と、案内部材の第1リンク
部材又は第2リンク部材の一方から延出して形成される
とともに先端にスイッチ作動部を有し、キートップの操
作に基づきスイッチ作動部を介してスイッチング部を作
動させるスプリング部材とを備え、スプリング部材のス
イッチ作動部は、側面視において第1リンク部材と第2
リンク部材の交叉部からずれた位置に配置されているも
のである。
に、本発明に係るキースイッチは、キートップと、キー
トップの下方に配設され、第1係止部及び第2係止部が
形成された金属薄板と、一端がキートップの下面に係止
されるとともに他端が金属薄板の第1係止部に係止され
る第1リンク部材と、一端がキートップの下面に係止さ
れるとともに他端が金属薄板の第2係止部に係止される
第2リンク部材とが交叉部にて交叉して配置され、キー
トップの上下動を案内する案内部材と、金属薄板の上方
に載置されたスイッチング部と、案内部材の第1リンク
部材又は第2リンク部材の一方から延出して形成される
とともに先端にスイッチ作動部を有し、キートップの操
作に基づきスイッチ作動部を介してスイッチング部を作
動させるスプリング部材とを備え、スプリング部材のス
イッチ作動部は、側面視において第1リンク部材と第2
リンク部材の交叉部からずれた位置に配置されているも
のである。
【0009】
【作用】前記構成を有する本発明に係るキースイッチで
は、キー操作の際にキートップを押下すると、キートッ
プは、キートップと金属薄板との間で連結係止される第
1リンク部材及び第2リンク部材を有する案内部材に支
持されつつ下方に移動される。これに基づき、第1リン
ク部材又は第2リンク部材の一方から延出して形成され
たスプリング部材における先端のスイッチ作動部を介し
てスイッチング部が作動される。これにより、キースイ
ッチを介して所定のスイッチング動作が行われるもので
ある。
は、キー操作の際にキートップを押下すると、キートッ
プは、キートップと金属薄板との間で連結係止される第
1リンク部材及び第2リンク部材を有する案内部材に支
持されつつ下方に移動される。これに基づき、第1リン
ク部材又は第2リンク部材の一方から延出して形成され
たスプリング部材における先端のスイッチ作動部を介し
てスイッチング部が作動される。これにより、キースイ
ッチを介して所定のスイッチング動作が行われるもので
ある。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係るキースイッチについて、
本発明を具体化した実施例に基づき図面を参照しつつ詳
細に説明する。先ず、本発明の第1実施例に係るキース
イッチの構成について図1乃至図3に基づき説明する。
本発明を具体化した実施例に基づき図面を参照しつつ詳
細に説明する。先ず、本発明の第1実施例に係るキース
イッチの構成について図1乃至図3に基づき説明する。
【0011】ここに、図1はキートップの非押下時にお
けるキースイッチの側断面図、図2はキートップを取り
除いて示すキートップの非押下時における案内部材とホ
ルダ部材との関係を示す平面図、図3は第1リンク部材
及び第2リンク部材を示す説明図であり、図3(A)は
第1リンク部材の平面図、図3(B)は第1リンク部材
の側面図、図3(C)は第2リンク部材の平面図、図3
(D)は第2リンク部材の側面図である。
けるキースイッチの側断面図、図2はキートップを取り
除いて示すキートップの非押下時における案内部材とホ
ルダ部材との関係を示す平面図、図3は第1リンク部材
及び第2リンク部材を示す説明図であり、図3(A)は
第1リンク部材の平面図、図3(B)は第1リンク部材
の側面図、図3(C)は第2リンク部材の平面図、図3
(D)は第2リンク部材の側面図である。
【0012】図1において、キースイッチ1は、大別し
て、キートップ2、キートップ2の上下動を案内支持す
る案内部材3、案内部材3が着脱可能に取り付けられる
ホルダ部材4、ホルダ部材4の下側に配置されメンブレ
ンスイッチシート5、及び、メンブレンスイッチシート
5が載置されキースイッチ1全体を支持する支持板6と
から構成されている。
て、キートップ2、キートップ2の上下動を案内支持す
る案内部材3、案内部材3が着脱可能に取り付けられる
ホルダ部材4、ホルダ部材4の下側に配置されメンブレ
ンスイッチシート5、及び、メンブレンスイッチシート
5が載置されキースイッチ1全体を支持する支持板6と
から構成されている。
【0013】キートップ2は、ABS樹脂等の合成樹脂
から成形され、その上面(表面)には、数字、英字等の
文字や記号が印刷、刻印等により付されている。かかる
キートップ2の裏面(下面)には、その前方側(図1に
おける左側)に一対の回動係止部7(図1においては一
方の回動係止部7のみが示されている)が一体に形成さ
れており、また、その後方側(図1における右側)に一
対の摺動係止部8(図1においては一方の摺動係止部8
のみが示されている)が一体に形成されている。
から成形され、その上面(表面)には、数字、英字等の
文字や記号が印刷、刻印等により付されている。かかる
キートップ2の裏面(下面)には、その前方側(図1に
おける左側)に一対の回動係止部7(図1においては一
方の回動係止部7のみが示されている)が一体に形成さ
れており、また、その後方側(図1における右側)に一
対の摺動係止部8(図1においては一方の摺動係止部8
のみが示されている)が一体に形成されている。
【0014】各回動係止部7には下方が開放された係止
孔7Aが形成され、この係止孔7Aには後述する第2リ
ンク部材10に形成された係止軸20が回動可能に係止
される。また、各摺動係止部8には摺動溝8Aが形成さ
れ、この摺動溝8Aには後述する第1リンク部材9の各
摺動ピン14が摺動可能に係止される。
孔7Aが形成され、この係止孔7Aには後述する第2リ
ンク部材10に形成された係止軸20が回動可能に係止
される。また、各摺動係止部8には摺動溝8Aが形成さ
れ、この摺動溝8Aには後述する第1リンク部材9の各
摺動ピン14が摺動可能に係止される。
【0015】また、案内部材3は、ガラス繊維強化合成
樹脂等の合成樹脂から成形された第1リンク部材9と第
2リンク部材10とを、X字状に交差して開閉脚可能に
軸支することにより構成されている。ここで、各第1リ
ンク部材9、第2リンク部材10のそれぞれについて図
3に基づき説明する。
樹脂等の合成樹脂から成形された第1リンク部材9と第
2リンク部材10とを、X字状に交差して開閉脚可能に
軸支することにより構成されている。ここで、各第1リ
ンク部材9、第2リンク部材10のそれぞれについて図
3に基づき説明する。
【0016】図3(A)、(B)において、第1リンク
部材9は、一対の板状部11を有し、各板状部11は基
部12を介して連結されて平面視「H」字形状に一体に
形成されている。一方の板状部11(図3(A)におけ
る上側の板状部11)における一端には、係止ピン13
が設けられ、また、他端には摺動ピン14が設けられて
いる。また、他方の板状部11(図3(A)における下
側の板状部11)における一端には、前記と同様、係止
ピン13が設けられ、また、他端には摺動ピン14が設
けられている。
部材9は、一対の板状部11を有し、各板状部11は基
部12を介して連結されて平面視「H」字形状に一体に
形成されている。一方の板状部11(図3(A)におけ
る上側の板状部11)における一端には、係止ピン13
が設けられ、また、他端には摺動ピン14が設けられて
いる。また、他方の板状部11(図3(A)における下
側の板状部11)における一端には、前記と同様、係止
ピン13が設けられ、また、他端には摺動ピン14が設
けられている。
【0017】ここに、各係止ピン13はホルダ部材4に
形成された回動係止部24の係止孔24Aに回動可能に
係止され、各摺動ピン14はキートップ2に形成された
摺動係止部8の摺動溝8Aに摺動可能に係止される。
形成された回動係止部24の係止孔24Aに回動可能に
係止され、各摺動ピン14はキートップ2に形成された
摺動係止部8の摺動溝8Aに摺動可能に係止される。
【0018】また、基部12の略中央位置からは帯状の
スプリング部材15が、片持ちばね形状を有するように
延出して形成されており、かかるスプリング部材15
は、図1に示すように、2箇所にて屈曲されており、所
定の弾性力が付与されている。スプリング部材15は、
その弾性力を介して、案内部材3と共にキートップ2を
上方に付勢し、キートップ2を非操作位置に保持するも
のである。かかるスプリング部材15の先端には円筒状
のスイッチ作動部16が設けられている。
スプリング部材15が、片持ちばね形状を有するように
延出して形成されており、かかるスプリング部材15
は、図1に示すように、2箇所にて屈曲されており、所
定の弾性力が付与されている。スプリング部材15は、
その弾性力を介して、案内部材3と共にキートップ2を
上方に付勢し、キートップ2を非操作位置に保持するも
のである。かかるスプリング部材15の先端には円筒状
のスイッチ作動部16が設けられている。
【0019】ここに、スイッチ作動部16は、メンブレ
ンスイッチシート5上に載置され、後述するようにキー
トップ2の操作時に各第1リンク部材9、第2リンク部
材10が相互に開閉脚することに基づいて、メンブレン
スイッチシート5上を摺動するものである。また、スイ
ッチ作動部16がメンブレンスイッチシート5上を摺動
する際、スイッチ作動部16はその円筒形状に基づきメ
ンブレンスイッチシート5の上面と線接触しながら摺動
する。これにより、スイッチ作動部16とメンブレンス
イッチシート5との間に発生する摺動抵抗を小さくする
ことができる。尚、スイッチ作動部16は、円筒状以外
の形状、例えば、球状に形成されてもよい。この場合に
は、スイッチ作動部16は、メンブレンスイッチシート
5と相互に点接触しつつ摺動し、更に摺動抵抗を少なく
することが可能となる。
ンスイッチシート5上に載置され、後述するようにキー
トップ2の操作時に各第1リンク部材9、第2リンク部
材10が相互に開閉脚することに基づいて、メンブレン
スイッチシート5上を摺動するものである。また、スイ
ッチ作動部16がメンブレンスイッチシート5上を摺動
する際、スイッチ作動部16はその円筒形状に基づきメ
ンブレンスイッチシート5の上面と線接触しながら摺動
する。これにより、スイッチ作動部16とメンブレンス
イッチシート5との間に発生する摺動抵抗を小さくする
ことができる。尚、スイッチ作動部16は、円筒状以外
の形状、例えば、球状に形成されてもよい。この場合に
は、スイッチ作動部16は、メンブレンスイッチシート
5と相互に点接触しつつ摺動し、更に摺動抵抗を少なく
することが可能となる。
【0020】更に、第1リンク部材9において、各板状
部11の略中央位置から外側に向かって枢支軸17が形
成されており、各枢支軸17は、第2リンク部材10の
各軸孔22内に回動可能に軸支される。これにより、後
述するように、各第リンク部材9と第2リンク部材10
は、キートップ2の操作時に相互に開閉脚されるもので
ある。
部11の略中央位置から外側に向かって枢支軸17が形
成されており、各枢支軸17は、第2リンク部材10の
各軸孔22内に回動可能に軸支される。これにより、後
述するように、各第リンク部材9と第2リンク部材10
は、キートップ2の操作時に相互に開閉脚されるもので
ある。
【0021】次に、第2リンク部材10について、図3
(C)、(D)に基づき説明する。第2リンク部材10
は、一対の板状部18を有し、各板状部18は基部19
を介して連結されて平面視「コ」字形状に一体に形成さ
れている。一方の板状部18(図3(C)における上側
の板状部18)における一端と他方の板状部18(図3
(C)における下側の板状部18)の一端との間には、
係止軸20が連結形成されており、また、各板状部18
の他端には、それぞれ摺動ピン21が設けられている。
ここに、係止軸20は、キートップ2に形成された回動
係止部7の係止孔7Aに回動可能に係止され、各摺動ピ
ン21はホルダ部材4に形成された各摺動係止部25の
摺動溝25Aに摺動可能に係止される。
(C)、(D)に基づき説明する。第2リンク部材10
は、一対の板状部18を有し、各板状部18は基部19
を介して連結されて平面視「コ」字形状に一体に形成さ
れている。一方の板状部18(図3(C)における上側
の板状部18)における一端と他方の板状部18(図3
(C)における下側の板状部18)の一端との間には、
係止軸20が連結形成されており、また、各板状部18
の他端には、それぞれ摺動ピン21が設けられている。
ここに、係止軸20は、キートップ2に形成された回動
係止部7の係止孔7Aに回動可能に係止され、各摺動ピ
ン21はホルダ部材4に形成された各摺動係止部25の
摺動溝25Aに摺動可能に係止される。
【0022】また、各板状部18の略中央位置には、そ
れぞれ軸孔22が形成されており、各軸孔22には、前
記したように、第1リング部材9の各板状部11に設け
られた各枢支軸17が軸支されるものである。
れぞれ軸孔22が形成されており、各軸孔22には、前
記したように、第1リング部材9の各板状部11に設け
られた各枢支軸17が軸支されるものである。
【0023】尚、各第1リンク部材9及び第2リンク部
材10において、第1リンク部材9における各枢支軸1
7の中心から各係止ピン13、摺動ピン14までの距離
と、第2リンク部材10における各軸孔22の中心から
各係止軸20、摺動ピン21までの距離とは、それぞれ
相等しくなるように設定されている。かかる構成によれ
ば、キートップ2の押下時において、案内部材3が第1
リンク部材9の各係止ピン13を中心にして回動変位す
ることに基づいて、キートップ2はホルダ部材4の上面
に対して平行な状態を維持しながら昇降動され得るもの
である。
材10において、第1リンク部材9における各枢支軸1
7の中心から各係止ピン13、摺動ピン14までの距離
と、第2リンク部材10における各軸孔22の中心から
各係止軸20、摺動ピン21までの距離とは、それぞれ
相等しくなるように設定されている。かかる構成によれ
ば、キートップ2の押下時において、案内部材3が第1
リンク部材9の各係止ピン13を中心にして回動変位す
ることに基づいて、キートップ2はホルダ部材4の上面
に対して平行な状態を維持しながら昇降動され得るもの
である。
【0024】続いて、ホルダ部材4について図1、図2
を参照して説明する。ホルダ部材4は、各第1及び第2
リンク部材9、10の成形材料とは異なるガラス繊維強
化合成樹脂等の合成樹脂から成形されている。このよう
に、ホルダ部材4を各第1リンク部材9、第2リンク部
材10とは異なる材料から成形するのは、後述するよう
に、第1リンク部材9の各係止ピン13及び第2リンク
部材10の各摺動ピン21は、それぞれホルダ部材4の
回動係止部24、摺動係止部25で回動、摺動されるこ
とから、ホルダ部材4の樹脂材料と第1及び第2リンク
部材9、10の樹脂材料との相性が良すぎると、各係止
ピン13、摺動ピン21の回動、摺動がスムーズに行わ
れなくなる虞があるからである。
を参照して説明する。ホルダ部材4は、各第1及び第2
リンク部材9、10の成形材料とは異なるガラス繊維強
化合成樹脂等の合成樹脂から成形されている。このよう
に、ホルダ部材4を各第1リンク部材9、第2リンク部
材10とは異なる材料から成形するのは、後述するよう
に、第1リンク部材9の各係止ピン13及び第2リンク
部材10の各摺動ピン21は、それぞれホルダ部材4の
回動係止部24、摺動係止部25で回動、摺動されるこ
とから、ホルダ部材4の樹脂材料と第1及び第2リンク
部材9、10の樹脂材料との相性が良すぎると、各係止
ピン13、摺動ピン21の回動、摺動がスムーズに行わ
れなくなる虞があるからである。
【0025】ホルダ部材4には、キースイッチ1に対応
して略鍵穴状のスイッチ孔23が設けられており、かか
るスイッチ孔23からは下方に存在するメンブレンスイ
ッチシート5が露出される。また、ホルダ部材4におけ
る四隅位置の内、一側(図2における左側)には、一対
の回動係止部24が一体に形成されており、各回動係止
部24には係止孔24Aが設けられている。各係止孔2
4Aには、前記第1リンク部材9の各係止ピン13が回
動可能に係止される。更に、ホルダ部材4の四隅位置の
内、他側(図2における右側)には、一対の摺動係止部
25が一体に形成されており、各摺動係止部25には摺
動溝25Aが設けられている。各摺動溝25Aには、第
2リンク部材10の各摺動ピン21が摺動可能に係止さ
れる。
して略鍵穴状のスイッチ孔23が設けられており、かか
るスイッチ孔23からは下方に存在するメンブレンスイ
ッチシート5が露出される。また、ホルダ部材4におけ
る四隅位置の内、一側(図2における左側)には、一対
の回動係止部24が一体に形成されており、各回動係止
部24には係止孔24Aが設けられている。各係止孔2
4Aには、前記第1リンク部材9の各係止ピン13が回
動可能に係止される。更に、ホルダ部材4の四隅位置の
内、他側(図2における右側)には、一対の摺動係止部
25が一体に形成されており、各摺動係止部25には摺
動溝25Aが設けられている。各摺動溝25Aには、第
2リンク部材10の各摺動ピン21が摺動可能に係止さ
れる。
【0026】また、メンブレンスイッチシート5は、上
側スイッチ電極を含む所定の回路パターンが形成された
上側電極シート、上側スイッチ電極に対応する下側スイ
ッチ電極を含む所定の回路パターンが形成された下側電
極シート、及び、各上側電極シートと下側電極シートと
の間に介挿されて各電極シートを相互に絶縁するととも
に各上側スイッチ電極と下側スイッチ電極とをスペーサ
孔を介して離間するスペーサシートから構成される、所
謂、三層メンブレンスイッチ構造(図示せず)を有して
いる。
側スイッチ電極を含む所定の回路パターンが形成された
上側電極シート、上側スイッチ電極に対応する下側スイ
ッチ電極を含む所定の回路パターンが形成された下側電
極シート、及び、各上側電極シートと下側電極シートと
の間に介挿されて各電極シートを相互に絶縁するととも
に各上側スイッチ電極と下側スイッチ電極とをスペーサ
孔を介して離間するスペーサシートから構成される、所
謂、三層メンブレンスイッチ構造(図示せず)を有して
いる。
【0027】かかるメンブレンスイッチシート5には、
スプリング部材15のスイッチ作動部16に対応して挿
通孔5Aが形成され、この挿通孔5Aには支持板6に形
成された傾斜突起部26(後述する)が挿通される。更
に、メンブレンスイッチシート5において、挿通孔5A
の近傍位置にスイッチング部27(図2参照)が配置さ
れている。かかるスイッチング部27においては、上側
電極シートの上側スイッチ電極と下側電極シートの下側
スイッチ電極とが、スペーサのスペーサ孔を介して相互
に離間して対向されている。
スプリング部材15のスイッチ作動部16に対応して挿
通孔5Aが形成され、この挿通孔5Aには支持板6に形
成された傾斜突起部26(後述する)が挿通される。更
に、メンブレンスイッチシート5において、挿通孔5A
の近傍位置にスイッチング部27(図2参照)が配置さ
れている。かかるスイッチング部27においては、上側
電極シートの上側スイッチ電極と下側電極シートの下側
スイッチ電極とが、スペーサのスペーサ孔を介して相互
に離間して対向されている。
【0028】更に、メンブレンスイッチシート5の下側
には支持板6が配設されており、かかる支持板6は金属
薄板から形成されてキースイッチ1全体を支持するもの
である。支持板6において、メンブレンスイッチシート
5の挿通孔5A内に挿通されるように傾斜突起部26が
設けられている。この傾斜突起部26は、図1、図2に
おける左側から右側にいくに従って徐々に上方に傾斜さ
れた傾斜面26Aを有しており、また、傾斜面26Aの
右側は略垂直壁となるように形成されている。
には支持板6が配設されており、かかる支持板6は金属
薄板から形成されてキースイッチ1全体を支持するもの
である。支持板6において、メンブレンスイッチシート
5の挿通孔5A内に挿通されるように傾斜突起部26が
設けられている。この傾斜突起部26は、図1、図2に
おける左側から右側にいくに従って徐々に上方に傾斜さ
れた傾斜面26Aを有しており、また、傾斜面26Aの
右側は略垂直壁となるように形成されている。
【0029】第1リンク部材9のスプリング部材15に
形成されたスイッチ作動部16は、キートップ2の非押
下時において、図1に示すように、傾斜面26Aに当接
されており、キートップ2が押下されて第1リンク部材
9と第2リンク部材10とが相互に開脚した際には傾斜
突起部26を乗り越えた直後に、前記スイッチング部2
7を作動してスイッチング動作が行われる。
形成されたスイッチ作動部16は、キートップ2の非押
下時において、図1に示すように、傾斜面26Aに当接
されており、キートップ2が押下されて第1リンク部材
9と第2リンク部材10とが相互に開脚した際には傾斜
突起部26を乗り越えた直後に、前記スイッチング部2
7を作動してスイッチング動作が行われる。
【0030】ここに、スイッチ作動部16が傾斜突起部
26の傾斜面26Aを上方に移動し、傾斜突起部26を
乗り越えた際にスプリング部材15に対してクリックア
クションが付与されるものである。従って、オペレータ
は、かかるクリックアクションに基づいて、明確なキー
操作感を感得することができる。
26の傾斜面26Aを上方に移動し、傾斜突起部26を
乗り越えた際にスプリング部材15に対してクリックア
クションが付与されるものである。従って、オペレータ
は、かかるクリックアクションに基づいて、明確なキー
操作感を感得することができる。
【0031】次に、前記のように構成されたキースイッ
チ1の動作について図4乃至図6に基づき説明する。こ
こに、図4はキートップの押下時におけるキースイッチ
の側断面図、図5はキートップを取り除いて示すキート
ップの押下時における案内部材とホルダ部材との関係を
示す平面図、図6はキートップを操作した際におけるキ
ートップの押下荷重とストロークとの関係を示すグラフ
である。
チ1の動作について図4乃至図6に基づき説明する。こ
こに、図4はキートップの押下時におけるキースイッチ
の側断面図、図5はキートップを取り除いて示すキート
ップの押下時における案内部材とホルダ部材との関係を
示す平面図、図6はキートップを操作した際におけるキ
ートップの押下荷重とストロークとの関係を示すグラフ
である。
【0032】キー操作時にオペレータが、図1に示す非
押下位置からキートップ2を下方に押下すると、案内部
材3は、スプリング部材15の弾性力に抗して、下方に
移動される。このとき、第1リンク部材9の各係止ピン
13は回動係止部24の係止孔24A内で図1における
反時計方向に回動され、また、各摺動ピン14は摺動係
止部8の摺動溝8A内で図1における右方向に摺動され
る。同時に、第2リンク部材10の係止軸20は回動係
止部7の係止孔7A内で時計方向に回動され、また、各
摺動ピン21は摺動係止部25の摺動溝25A内で右方
向に摺動される。これにより、キートップ2は水平状態
を保持しつつ下方に移動される。
押下位置からキートップ2を下方に押下すると、案内部
材3は、スプリング部材15の弾性力に抗して、下方に
移動される。このとき、第1リンク部材9の各係止ピン
13は回動係止部24の係止孔24A内で図1における
反時計方向に回動され、また、各摺動ピン14は摺動係
止部8の摺動溝8A内で図1における右方向に摺動され
る。同時に、第2リンク部材10の係止軸20は回動係
止部7の係止孔7A内で時計方向に回動され、また、各
摺動ピン21は摺動係止部25の摺動溝25A内で右方
向に摺動される。これにより、キートップ2は水平状態
を保持しつつ下方に移動される。
【0033】また、スプリング部材15のスイッチ作動
部16は、ホルダ部材4のスイッチ孔23内でメンブレ
ンスイッチシート5の上面に接触しながら図1における
右方向に摺動され、徐々に傾斜突起部2の傾斜面26A
に沿って上方に移動する。
部16は、ホルダ部材4のスイッチ孔23内でメンブレ
ンスイッチシート5の上面に接触しながら図1における
右方向に摺動され、徐々に傾斜突起部2の傾斜面26A
に沿って上方に移動する。
【0034】そして、キートップ2が更に押下される
と、各第1リンク部材9、第2リンク部材10は前記同
様の動作を行い、また、スプリング部材15のスイッチ
作動部16は、傾斜突起部26の傾斜面26Aを乗り越
えるとともに、その直後にメンブレンスイッチシート5
のスイッチング部27をその弾性力を介して押下してス
イッチング部27を作動させる。これにより、キースイ
ッチ1のスイッチング動作が行われる。この状態が図4
及び図5に示されている。
と、各第1リンク部材9、第2リンク部材10は前記同
様の動作を行い、また、スプリング部材15のスイッチ
作動部16は、傾斜突起部26の傾斜面26Aを乗り越
えるとともに、その直後にメンブレンスイッチシート5
のスイッチング部27をその弾性力を介して押下してス
イッチング部27を作動させる。これにより、キースイ
ッチ1のスイッチング動作が行われる。この状態が図4
及び図5に示されている。
【0035】このとき、スイッチ作動部16が傾斜突起
26を乗り越えた時点において、スプリング部材5には
クリックアクションが付与され、オペレータは明確なキ
ー操作感を感得してスイッチング動作が行われたことを
認識することができる。
26を乗り越えた時点において、スプリング部材5には
クリックアクションが付与され、オペレータは明確なキ
ー操作感を感得してスイッチング動作が行われたことを
認識することができる。
【0036】この後、オペレータがキートップ2の押下
を解除すると、スプリング部材15の弾性復元力を介し
て、各第1リンク部材9、第2リンク部材10は前記し
た動作とは逆の動作を行う。即ち、第1リンク部材9の
各係止ピン13は回動係止部24の係止孔24A内で図
4における時計方向に回動され、また、各摺動ピン14
は摺動係止部8の摺動溝8A内で図4における左方向に
摺動される。同時に、第2リンク部材10の係止軸20
は回動係止部7の係止孔7A内で反時計方向に回動さ
れ、また、各摺動ピン21は摺動係止部25の摺動溝2
5A内で左方向に摺動される。これにより、キートップ
2は水平状態を保持しつつ上方に移動される。
を解除すると、スプリング部材15の弾性復元力を介し
て、各第1リンク部材9、第2リンク部材10は前記し
た動作とは逆の動作を行う。即ち、第1リンク部材9の
各係止ピン13は回動係止部24の係止孔24A内で図
4における時計方向に回動され、また、各摺動ピン14
は摺動係止部8の摺動溝8A内で図4における左方向に
摺動される。同時に、第2リンク部材10の係止軸20
は回動係止部7の係止孔7A内で反時計方向に回動さ
れ、また、各摺動ピン21は摺動係止部25の摺動溝2
5A内で左方向に摺動される。これにより、キートップ
2は水平状態を保持しつつ上方に移動される。
【0037】また、前記動作に伴って、スプリング部材
15のスイッチ作動部16は、ホルダ部材4のスイッチ
孔23内でメンブレンスイッチシート5の上面に接触し
ながら図4における左方向に摺動され、傾斜突起部26
を乗り越えた後徐々に傾斜突起部2の傾斜面26Aに沿
って下方に移動する。このように、スプリング部材15
のスイッチ作動部16が傾斜突起部26を乗り越えた時
点で、スイッチ作動部16はスイッチング部27から離
間され、これにより、スイッチング部27はスイッチン
グオフの状態になるものである。そして、キートップ2
は図1に示す元の非押下位置に復帰されるものである。
15のスイッチ作動部16は、ホルダ部材4のスイッチ
孔23内でメンブレンスイッチシート5の上面に接触し
ながら図4における左方向に摺動され、傾斜突起部26
を乗り越えた後徐々に傾斜突起部2の傾斜面26Aに沿
って下方に移動する。このように、スプリング部材15
のスイッチ作動部16が傾斜突起部26を乗り越えた時
点で、スイッチ作動部16はスイッチング部27から離
間され、これにより、スイッチング部27はスイッチン
グオフの状態になるものである。そして、キートップ2
は図1に示す元の非押下位置に復帰されるものである。
【0038】ここで、キースイッチ1の操作を行う際に
おけるキートップ2の押下特性及び復帰特性について図
6に基づき説明する。図6において、横軸はキートップ
2の押下ストローク(単位mm)を表し、また、縦軸は
キートップ2の押下荷重(単位g)を表す。
おけるキートップ2の押下特性及び復帰特性について図
6に基づき説明する。図6において、横軸はキートップ
2の押下ストローク(単位mm)を表し、また、縦軸は
キートップ2の押下荷重(単位g)を表す。
【0039】横軸(押下ストローク)において、全押下
ストロークは4mmに設定されており、また、押下スト
ロークが0mmから3mmの領域Cは、プリトラベル領
域(キートップ2を非押下位置からスイッチングオン位
置まで押下するに必要なストロークを意味し、この領域
Cではスイッチングオフの状態に保持される)であり、
押下ストロークが3mmから4mmまでの領域Dはオー
バートラベル領域(スイッチングオンした後キートップ
2を更に押下可能なストロークを意味し、この領域Dで
はスイッチングオンの状態に保持される)である。
ストロークは4mmに設定されており、また、押下スト
ロークが0mmから3mmの領域Cは、プリトラベル領
域(キートップ2を非押下位置からスイッチングオン位
置まで押下するに必要なストロークを意味し、この領域
Cではスイッチングオフの状態に保持される)であり、
押下ストロークが3mmから4mmまでの領域Dはオー
バートラベル領域(スイッチングオンした後キートップ
2を更に押下可能なストロークを意味し、この領域Dで
はスイッチングオンの状態に保持される)である。
【0040】また、縦軸(押下荷重)において、プリト
ラベル領域Cの押下荷重は、スプリング部材15のバネ
特性と傾斜突起部26における傾斜面26Aの傾斜で決
定される。また、オーバートラベル領域Dの押下荷重に
おいて、その初期荷重はスプリング部材15が傾斜突起
部26を乗り越えた後スイッチングシート5に当接する
に至るまでの落差量で決定され、その後の押下荷重はス
プリング部材15のバネ特性で決定される。尚、キート
ップ2の非押下位置における押下荷重が40gになって
いるのは、図1に示すようにキースイッチ1を組み立て
た時点で、キートップ2にはスプリング部材15の弾性
力を介してプリロードされるようにスプリング部材15
のバネ特性が設定されているからである。
ラベル領域Cの押下荷重は、スプリング部材15のバネ
特性と傾斜突起部26における傾斜面26Aの傾斜で決
定される。また、オーバートラベル領域Dの押下荷重に
おいて、その初期荷重はスプリング部材15が傾斜突起
部26を乗り越えた後スイッチングシート5に当接する
に至るまでの落差量で決定され、その後の押下荷重はス
プリング部材15のバネ特性で決定される。尚、キート
ップ2の非押下位置における押下荷重が40gになって
いるのは、図1に示すようにキースイッチ1を組み立て
た時点で、キートップ2にはスプリング部材15の弾性
力を介してプリロードされるようにスプリング部材15
のバネ特性が設定されているからである。
【0041】次に、図6を参照しながらキートップ2の
押下特性及び復帰特性について説明する。先ず、キート
ップ2を押下する際における押下特性について説明す
る。キートップ2の押下特性は、図6における折れ線X
で示され、キートップ2を押下していくと、前記のよう
に第1リンク部材9と第2リンク部材10とは相互に開
脚されていき、スプリング部材15のスイッチ作動部1
6は徐々に傾斜突起部26の傾斜面26Aに沿って上方
に移動される。これに伴って、プリトラベル領域Cで
は、スプリング部材15の弾性力に基づきキートップ2
の押下荷重は徐々に増加していく。そして、スイッチ作
動部16は、傾斜突起部26を乗り越えた直後にスイッ
チング部27を押下して作動させスイッチングオンとな
る。このスイッチングオン点が図6にてAで示されてい
る。この時点で、押下荷重は不連続的に急激に減少し、
オペレータはクリック感をもってスイッチオンしたこと
を認識することができる。
押下特性及び復帰特性について説明する。先ず、キート
ップ2を押下する際における押下特性について説明す
る。キートップ2の押下特性は、図6における折れ線X
で示され、キートップ2を押下していくと、前記のよう
に第1リンク部材9と第2リンク部材10とは相互に開
脚されていき、スプリング部材15のスイッチ作動部1
6は徐々に傾斜突起部26の傾斜面26Aに沿って上方
に移動される。これに伴って、プリトラベル領域Cで
は、スプリング部材15の弾性力に基づきキートップ2
の押下荷重は徐々に増加していく。そして、スイッチ作
動部16は、傾斜突起部26を乗り越えた直後にスイッ
チング部27を押下して作動させスイッチングオンとな
る。このスイッチングオン点が図6にてAで示されてい
る。この時点で、押下荷重は不連続的に急激に減少し、
オペレータはクリック感をもってスイッチオンしたこと
を認識することができる。
【0042】この後更に、キートップ2を押下していく
と、オーバートラベル領域Dに入り、スイッチ作動部1
6はスイッチングシート5上を移動される。このとき、
押下荷重は、スプリング部材15のバネ特性に従って、
徐々に増加される。
と、オーバートラベル領域Dに入り、スイッチ作動部1
6はスイッチングシート5上を移動される。このとき、
押下荷重は、スプリング部材15のバネ特性に従って、
徐々に増加される。
【0043】尚、折れ線Xにおいて、オーバートラベル
領域Dにおける直線の傾きは、プリトラベル領域Cにお
ける直線の傾きよりも小さい。これは、プリトラベル領
域Cにおける押下荷重がスプリング部材15と傾斜突起
部26の傾斜面26Aとにより決定されるのに対して、
オーバートラベル領域Dにおける押下荷重はスプリング
部材15のバネ特性のみによって決定されることに基づ
くものである。また、オーバートラベル領域D以降にお
いては、キートップ2はもはや下方に移動することがで
きず、これにより押下荷重は無限大となる。
領域Dにおける直線の傾きは、プリトラベル領域Cにお
ける直線の傾きよりも小さい。これは、プリトラベル領
域Cにおける押下荷重がスプリング部材15と傾斜突起
部26の傾斜面26Aとにより決定されるのに対して、
オーバートラベル領域Dにおける押下荷重はスプリング
部材15のバネ特性のみによって決定されることに基づ
くものである。また、オーバートラベル領域D以降にお
いては、キートップ2はもはや下方に移動することがで
きず、これにより押下荷重は無限大となる。
【0044】次に、キートップ2の押下を解除した際に
おける復帰特性について説明する。キートップの復帰特
性は図6における折れ線Yで示され、キートップ2の押
下を解除すると、前記したように第1リンク部材9と第
2リンク部材10とは、スプリング部材15の弾性力に
基づき相互に閉脚されていき、スプリング部材15のス
イッチ作動部16はスイッチングシート5上を傾斜突起
部26の方向に移動される。これにより、オーバートラ
ベル領域Dでは、キートップ2の押下荷重は徐々に減少
していく。そして、オーバートラベル領域Dを越えてプ
リトラベル領域C内に若干入った時点で、スイッチ作動
部16がスイッチング部27から離間してスイッチング
部27の作動が解除されスイッチングオフとなる。この
スイッチングオフ点が図6にてBで示されている。
おける復帰特性について説明する。キートップの復帰特
性は図6における折れ線Yで示され、キートップ2の押
下を解除すると、前記したように第1リンク部材9と第
2リンク部材10とは、スプリング部材15の弾性力に
基づき相互に閉脚されていき、スプリング部材15のス
イッチ作動部16はスイッチングシート5上を傾斜突起
部26の方向に移動される。これにより、オーバートラ
ベル領域Dでは、キートップ2の押下荷重は徐々に減少
していく。そして、オーバートラベル領域Dを越えてプ
リトラベル領域C内に若干入った時点で、スイッチ作動
部16がスイッチング部27から離間してスイッチング
部27の作動が解除されスイッチングオフとなる。この
スイッチングオフ点が図6にてBで示されている。
【0045】このようにスイッチングオフとなった直後
に、スイッチ作動部16は、傾斜面26Aの反対側から
傾斜突起部26を乗り越えて傾斜面26A上に載置され
る。この時点で、押下荷重は、スプリング部材15のバ
ネ特性と傾斜面26とに基づいて、不連続的に急激に増
加する。この後スイッチ作動部16は、傾斜突起部26
の傾斜面26Aに沿って下方に移動され、これに伴い押
下荷重は徐々に減少していき元の状態に復帰する。これ
によりキートップ2は、徐々に上方に移動されて元の非
押下位置に復帰されるものである。
に、スイッチ作動部16は、傾斜面26Aの反対側から
傾斜突起部26を乗り越えて傾斜面26A上に載置され
る。この時点で、押下荷重は、スプリング部材15のバ
ネ特性と傾斜面26とに基づいて、不連続的に急激に増
加する。この後スイッチ作動部16は、傾斜突起部26
の傾斜面26Aに沿って下方に移動され、これに伴い押
下荷重は徐々に減少していき元の状態に復帰する。これ
によりキートップ2は、徐々に上方に移動されて元の非
押下位置に復帰されるものである。
【0046】ここに、本実施例のキースイッチ1では、
スイッチングオン点Aが、前記したようにプリトラベル
領域Cが終了した時点で得られ、一方、スイッチングオ
フ点Bは、オーバートラベル領域Dを越えてプリトラベ
ル領域C内に若干入った時点で得られる。このように、
キートップ2の押下特性と復帰特性との間には履歴特性
(ヒステリシス)が存在することから、キートップ2の
押下時及び押下解除時に発生するチャタリングを効率的
に防止することができる。
スイッチングオン点Aが、前記したようにプリトラベル
領域Cが終了した時点で得られ、一方、スイッチングオ
フ点Bは、オーバートラベル領域Dを越えてプリトラベ
ル領域C内に若干入った時点で得られる。このように、
キートップ2の押下特性と復帰特性との間には履歴特性
(ヒステリシス)が存在することから、キートップ2の
押下時及び押下解除時に発生するチャタリングを効率的
に防止することができる。
【0047】尚、前記折れ線Xにて示される押下特性及
び折れ線Yにて示される復帰特性は、スプリング部材1
5の材料、形状等を適宜変更してバネ特性を変えたり、
傾斜突起部26の形状を変えたりすることにより、任意
に変更することができる。これに伴い、前記スイッチン
グオン点A及びスイッチングオフ点Bも任意に設定する
ことができる。
び折れ線Yにて示される復帰特性は、スプリング部材1
5の材料、形状等を適宜変更してバネ特性を変えたり、
傾斜突起部26の形状を変えたりすることにより、任意
に変更することができる。これに伴い、前記スイッチン
グオン点A及びスイッチングオフ点Bも任意に設定する
ことができる。
【0048】以上詳細に説明した通り第1実施例に係る
キースイッチ1では、第1リンク部材9と第2リンク部
材10とを相互に交差して開閉脚可能に軸支してなる案
内部材3を介してキートップ2をホルダ部材4上で上下
動可能に支持し、第1リンク部材9からスイッチ作動部
16を有するスプリング部材15を延出して形成すると
ともに、支持板6でスイッチ作動部16の摺動経路上に
傾斜突起部26を設けることにより、スプリング部材1
5の弾性力に抗してキートップ2を押下する時には、キ
ートップ2の押下に対応して第1リンク部材9と第2リ
ンク部材10とが開脚されることに基づき、スイッチ作
動部16がスイッチングシート5上を摺動されて傾斜面
26Aに沿って傾斜突起部26を乗り越えた直後にスイ
ッチング部27がスイッチングオン状態に作動され、ま
た、キートップ2の押下解除時には、スプリング部材1
5の弾性復帰力を介して第1リンク部材9と第2リンク
部材10とが閉脚されることに基づき、スイッチ作動部
16がスイッチングシート5上を逆方向に摺動しつつ傾
斜突起部26を乗り越えて元の非押下位置に復帰するよ
うに構成したので、ラバースプリングを使用することな
くスイッチ作動部16が傾斜突起部26を乗り越えた時
点で明確なクリックアクションが得ることができ、これ
により、明確なキー操作感を具現しつつ確実なキー入力
を行うことができるものである。
キースイッチ1では、第1リンク部材9と第2リンク部
材10とを相互に交差して開閉脚可能に軸支してなる案
内部材3を介してキートップ2をホルダ部材4上で上下
動可能に支持し、第1リンク部材9からスイッチ作動部
16を有するスプリング部材15を延出して形成すると
ともに、支持板6でスイッチ作動部16の摺動経路上に
傾斜突起部26を設けることにより、スプリング部材1
5の弾性力に抗してキートップ2を押下する時には、キ
ートップ2の押下に対応して第1リンク部材9と第2リ
ンク部材10とが開脚されることに基づき、スイッチ作
動部16がスイッチングシート5上を摺動されて傾斜面
26Aに沿って傾斜突起部26を乗り越えた直後にスイ
ッチング部27がスイッチングオン状態に作動され、ま
た、キートップ2の押下解除時には、スプリング部材1
5の弾性復帰力を介して第1リンク部材9と第2リンク
部材10とが閉脚されることに基づき、スイッチ作動部
16がスイッチングシート5上を逆方向に摺動しつつ傾
斜突起部26を乗り越えて元の非押下位置に復帰するよ
うに構成したので、ラバースプリングを使用することな
くスイッチ作動部16が傾斜突起部26を乗り越えた時
点で明確なクリックアクションが得ることができ、これ
により、明確なキー操作感を具現しつつ確実なキー入力
を行うことができるものである。
【0049】また、本実施例のキースイッチ1では、ラ
バースプリングを使用していないので、ラバースプリン
グの厚みに起因する制約を受けることがなく、従って、
キーボードの小型化、薄型化に対応しつつ大きなキース
トロークを実現することができるものである。更に、片
持ちばね形状となるように第1リンク部材9からスイッ
チ作動部16を有するスプリング部材15を延出して形
成したので、キートップ2の押下操作時にスイッチ作動
部16がスイッチング部27をオンさせた後、更にキー
トップ2の押圧動作が可能となる。即ち、片持ちバネ形
状のスプリング15の撓み寸法を種々変化させることに
より、キートップ2の押下ストロークの範囲内でスイッ
チ作動部16によるオン位置、オフ位置を自由に設定す
ることができる。
バースプリングを使用していないので、ラバースプリン
グの厚みに起因する制約を受けることがなく、従って、
キーボードの小型化、薄型化に対応しつつ大きなキース
トロークを実現することができるものである。更に、片
持ちばね形状となるように第1リンク部材9からスイッ
チ作動部16を有するスプリング部材15を延出して形
成したので、キートップ2の押下操作時にスイッチ作動
部16がスイッチング部27をオンさせた後、更にキー
トップ2の押圧動作が可能となる。即ち、片持ちバネ形
状のスプリング15の撓み寸法を種々変化させることに
より、キートップ2の押下ストロークの範囲内でスイッ
チ作動部16によるオン位置、オフ位置を自由に設定す
ることができる。
【0050】続いて、本発明の第2実施例について図7
乃至図11に基づき説明する。ここに、図7はキートッ
プの非押下時におけるキースイッチの側断面図、図8は
キートップを取り除いて示すキートップの非押下時にお
ける案内部材と支持板との関係を示す平面図、図9はス
イッチングシートにおけるスイッチング部を拡大して示
す断面図、図10はキートップの押下時におけるキース
イッチの側断面図、図11はキートップを取り除いて示
すキートップの押下時における案内部材と支持板との関
係を示す平面図である。
乃至図11に基づき説明する。ここに、図7はキートッ
プの非押下時におけるキースイッチの側断面図、図8は
キートップを取り除いて示すキートップの非押下時にお
ける案内部材と支持板との関係を示す平面図、図9はス
イッチングシートにおけるスイッチング部を拡大して示
す断面図、図10はキートップの押下時におけるキース
イッチの側断面図、図11はキートップを取り除いて示
すキートップの押下時における案内部材と支持板との関
係を示す平面図である。
【0051】尚、第2実施例に係るキースイッチと前記
第1実施例に係るキースイッチ1とは基本的に同様の構
成を有しており、第2実施例に係るキースイッチは、 (1)スイッチングシートとしてメンブレンスイッチを
使用することなくスイッチング部を含む所定の回路パタ
ーンを有するスイッチングシートが支持板上に直接印刷
形成されている点、 (2)スイッチングシートに設けられたスイッチング部
が回路パターンと共に印刷形成された感圧導電素子から
構成されている点、 (3)ホルダ部材をなくして支持板にホルダ部材として
の機能を付与させた点、において第1実施例に係るキー
スイッチ1とは異なり、残余の構成については第1実施
例のキースイッチ1と同一の構成を有する。従って、以
下においては、同一の構成部分については前記第1実施
例の説明を参照することとして省略し、前記各相違点の
みに主眼をおいて説明する。尚、第1実施例のキースイ
ッチ1における各構成部材等と同一の構成部材について
は同一の符号を付して説明する。
第1実施例に係るキースイッチ1とは基本的に同様の構
成を有しており、第2実施例に係るキースイッチは、 (1)スイッチングシートとしてメンブレンスイッチを
使用することなくスイッチング部を含む所定の回路パタ
ーンを有するスイッチングシートが支持板上に直接印刷
形成されている点、 (2)スイッチングシートに設けられたスイッチング部
が回路パターンと共に印刷形成された感圧導電素子から
構成されている点、 (3)ホルダ部材をなくして支持板にホルダ部材として
の機能を付与させた点、において第1実施例に係るキー
スイッチ1とは異なり、残余の構成については第1実施
例のキースイッチ1と同一の構成を有する。従って、以
下においては、同一の構成部分については前記第1実施
例の説明を参照することとして省略し、前記各相違点の
みに主眼をおいて説明する。尚、第1実施例のキースイ
ッチ1における各構成部材等と同一の構成部材について
は同一の符号を付して説明する。
【0052】先ず、図7に示すキースイッチ30におけ
る特徴である前記相違点(1)、(2)について図9に
基づき説明する。図9において、支持板6上には、傾斜
突起部26の部分や後述する回動係止部39、摺動係止
部40を除いて、所定の回路パターン31が形成されて
いる。回路パターン31は、スイッチング部32を除い
て、支持板6に絶縁性塗料を塗布して形成された絶縁レ
ジスト層33、絶縁レジスト層33上に導電性塗料を介
して印刷形成された信号パターン(受信側パターン)3
4、信号パターン34上に絶縁塗料にて塗布形成された
絶縁レジスト層35、及び、絶縁レジスト装置35上に
導電性塗料にて塗布形成された信号パターン(送信側パ
ターン)36から構成されている。
る特徴である前記相違点(1)、(2)について図9に
基づき説明する。図9において、支持板6上には、傾斜
突起部26の部分や後述する回動係止部39、摺動係止
部40を除いて、所定の回路パターン31が形成されて
いる。回路パターン31は、スイッチング部32を除い
て、支持板6に絶縁性塗料を塗布して形成された絶縁レ
ジスト層33、絶縁レジスト層33上に導電性塗料を介
して印刷形成された信号パターン(受信側パターン)3
4、信号パターン34上に絶縁塗料にて塗布形成された
絶縁レジスト層35、及び、絶縁レジスト装置35上に
導電性塗料にて塗布形成された信号パターン(送信側パ
ターン)36から構成されている。
【0053】また、スイッチング部32は、図9に示す
ように、傾斜突起部26の傾斜面26Aに連続する壁部
の後方(図9における右方)に形成されており、レジス
ト層35に隣接する位置で受信側信号パターン34と送
信側信号パターン36との間に、感圧導電素子37が形
成されてなる。かかる感圧導電素子37は、スプリング
部材15のスイッチ作動部16を介して押圧されていな
い時には絶縁性を保持して各受信側信号パターン34と
送信側信号パターン36との短絡を断ち、また、スイッ
チ作動部16を介して押圧された時には押圧部分で導電
性を発現して各受信側信号パターン34と送信側信号パ
ターン36とを相互に短絡する特性を有するものであ
る。
ように、傾斜突起部26の傾斜面26Aに連続する壁部
の後方(図9における右方)に形成されており、レジス
ト層35に隣接する位置で受信側信号パターン34と送
信側信号パターン36との間に、感圧導電素子37が形
成されてなる。かかる感圧導電素子37は、スプリング
部材15のスイッチ作動部16を介して押圧されていな
い時には絶縁性を保持して各受信側信号パターン34と
送信側信号パターン36との短絡を断ち、また、スイッ
チ作動部16を介して押圧された時には押圧部分で導電
性を発現して各受信側信号パターン34と送信側信号パ
ターン36とを相互に短絡する特性を有するものであ
る。
【0054】また、スイッチング部32において、送信
側信号パターン36上には保護層38が形成されてい
る。この保護層38は、スイッチ作動部16がスイッチ
ング部32を押圧する際に、感圧導電素子37が剥がれ
たり損傷したりすることを防止するためのものである。
尚、前記感圧導電素子37については公知であるので、
ここではその説明を省略する。
側信号パターン36上には保護層38が形成されてい
る。この保護層38は、スイッチ作動部16がスイッチ
ング部32を押圧する際に、感圧導電素子37が剥がれ
たり損傷したりすることを防止するためのものである。
尚、前記感圧導電素子37については公知であるので、
ここではその説明を省略する。
【0055】次に、前記相違点(3)について説明す
る。キースイッチ30では、図7に示すように、第1実
施例のキースイッチ1におけるホルダ部材4に相当する
ものは設けられておらず、金属薄板から形成される支持
板6がホルダ部材4と同等の機能を有している。即ち、
図8に示すように、キースイッチ30が配設される領域
の四隅位置の内、一側(図8における左側)には、一対
の回動係止部39が打抜加工等により一体に形成されて
おり、各回動係止部39には係止孔39Aが設けられて
いる。
る。キースイッチ30では、図7に示すように、第1実
施例のキースイッチ1におけるホルダ部材4に相当する
ものは設けられておらず、金属薄板から形成される支持
板6がホルダ部材4と同等の機能を有している。即ち、
図8に示すように、キースイッチ30が配設される領域
の四隅位置の内、一側(図8における左側)には、一対
の回動係止部39が打抜加工等により一体に形成されて
おり、各回動係止部39には係止孔39Aが設けられて
いる。
【0056】各係止孔39Aには、前記第1リンク部材
9の各係止ピン13が回動可能に係止される。更に、キ
ースイッチ30が配設される領域の四隅位置の内、他側
(図8における右側)には、一対の摺動係止部40が打
抜加工等により一体に形成されており、各摺動係止部4
0には摺動溝40Aが設けられている。各摺動溝40A
には、前記第2リンク部材10の各摺動ピン21が摺動
可能に係止される。
9の各係止ピン13が回動可能に係止される。更に、キ
ースイッチ30が配設される領域の四隅位置の内、他側
(図8における右側)には、一対の摺動係止部40が打
抜加工等により一体に形成されており、各摺動係止部4
0には摺動溝40Aが設けられている。各摺動溝40A
には、前記第2リンク部材10の各摺動ピン21が摺動
可能に係止される。
【0057】次に、前記のように構成された第2実施例
にかかるキースイッチ30の動作について説明する。キ
ー操作時にオペレータが、図7に示す非押下位置からキ
ートップ2を下方に押下すると、案内部材3は、スプリ
ング部材15の弾性力に抗して、下方に移動される。こ
のとき、第1リンク部材9の各係止ピン13は回動係止
部39の係止孔39A内で図7における反時計方向に回
動され、また、各摺動ピン14は摺動係止部40の摺動
溝40A内で図1における右方向に摺動される。同時
に、第2リンク部材10の係止軸20は回動係止部39
の係止孔39A内で時計方向に回動され、また、各摺動
ピン21は摺動係止部40の摺動溝40A内で右方向に
摺動される。これにより、キートップ2は水平状態を保
持しつつ下方に移動される。
にかかるキースイッチ30の動作について説明する。キ
ー操作時にオペレータが、図7に示す非押下位置からキ
ートップ2を下方に押下すると、案内部材3は、スプリ
ング部材15の弾性力に抗して、下方に移動される。こ
のとき、第1リンク部材9の各係止ピン13は回動係止
部39の係止孔39A内で図7における反時計方向に回
動され、また、各摺動ピン14は摺動係止部40の摺動
溝40A内で図1における右方向に摺動される。同時
に、第2リンク部材10の係止軸20は回動係止部39
の係止孔39A内で時計方向に回動され、また、各摺動
ピン21は摺動係止部40の摺動溝40A内で右方向に
摺動される。これにより、キートップ2は水平状態を保
持しつつ下方に移動される。
【0058】また、スプリング部材15のスイッチ作動
部16は、回路パターン31の上面に接触しながら図7
における右方向に摺動され、徐々に傾斜突起部26の傾
斜面26Aに沿って上方に移動する。そして、キートッ
プ2が更に押下されると、各第1リンク部材9、第2リ
ンク部材10は前記と同様の動作を行い、また、スプリ
ング部材15のスイッチ作動部16は、傾斜突起部26
の傾斜面26Aを乗り越えるとともに、その直後に回路
パターン31のスイッチング部32をその弾性力を介し
て押下する。これにより、スイッチング部32の感圧導
電素子37は、保護層38と共に押圧され、感圧導電素
子37における押下部が導電性を発現する。
部16は、回路パターン31の上面に接触しながら図7
における右方向に摺動され、徐々に傾斜突起部26の傾
斜面26Aに沿って上方に移動する。そして、キートッ
プ2が更に押下されると、各第1リンク部材9、第2リ
ンク部材10は前記と同様の動作を行い、また、スプリ
ング部材15のスイッチ作動部16は、傾斜突起部26
の傾斜面26Aを乗り越えるとともに、その直後に回路
パターン31のスイッチング部32をその弾性力を介し
て押下する。これにより、スイッチング部32の感圧導
電素子37は、保護層38と共に押圧され、感圧導電素
子37における押下部が導電性を発現する。
【0059】従って、受信側信号パターン34と送信側
信号パターン36とは相互に短絡されることとなり、ス
イッチング部32がオン状態に作動される。これによ
り、キースイッチ30のスイッチング動作が行われる。
この状態が図10及び図11に示されている。
信号パターン36とは相互に短絡されることとなり、ス
イッチング部32がオン状態に作動される。これによ
り、キースイッチ30のスイッチング動作が行われる。
この状態が図10及び図11に示されている。
【0060】このとき、スイッチ作動部16が傾斜突起
部26を乗り越えた時点において、スプリング部材15
にはクリックアクションが付与され、オペレータは明確
なキー操作感を感得してスイッチング動作が行われたこ
とを認識することができる。
部26を乗り越えた時点において、スプリング部材15
にはクリックアクションが付与され、オペレータは明確
なキー操作感を感得してスイッチング動作が行われたこ
とを認識することができる。
【0061】この後、オペレータがキートップ2の押下
を解除すると、スプリング部材15の弾性復元力を介し
て、各第1リンク部材9、第2リンク部材10は前記し
た動作とは逆の動作を行う。即ち、第1リンク部材9の
各係止ピン13は回動係止部39の係止孔39A内で図
11における時計方向に回動され、また、各摺動ピン1
4は摺動係止部40の摺動溝40A内で図11における
左方向に摺動される。同時に、第2リンク部材10の係
止軸20は回動係止部39の係止孔39A内で反時計方
向に回動され、また、各摺動ピン21は摺動係止部40
の摺動溝40A内で左方向に摺動される。これにより、
キートップ2は水平状態を保持しつつ上方に移動され
る。
を解除すると、スプリング部材15の弾性復元力を介し
て、各第1リンク部材9、第2リンク部材10は前記し
た動作とは逆の動作を行う。即ち、第1リンク部材9の
各係止ピン13は回動係止部39の係止孔39A内で図
11における時計方向に回動され、また、各摺動ピン1
4は摺動係止部40の摺動溝40A内で図11における
左方向に摺動される。同時に、第2リンク部材10の係
止軸20は回動係止部39の係止孔39A内で反時計方
向に回動され、また、各摺動ピン21は摺動係止部40
の摺動溝40A内で左方向に摺動される。これにより、
キートップ2は水平状態を保持しつつ上方に移動され
る。
【0062】また、前記動作に伴って、スプリング部材
15のスイッチ作動部16は、回路パターン31の上面
に接触しながら図11における左方向に摺動され、傾斜
突起部26を乗り越えた後徐々に傾斜突起部26の傾斜
面26Aに沿って下方に移動する。このように、スイッ
チ作動部16が傾斜突起部26を乗り越えた時点で、ス
イッチング部32の押下が解除されることから、感圧導
電素子37における押下部が絶縁状態に復帰し、これに
基づき受信側信号パターン34と送信側信号パターン3
6との短絡状態が解除されることとなり、スイッチング
部32はオフ状態となる。そして、キートップ2は図7
に示す元の非押下位置に復帰されるものである。
15のスイッチ作動部16は、回路パターン31の上面
に接触しながら図11における左方向に摺動され、傾斜
突起部26を乗り越えた後徐々に傾斜突起部26の傾斜
面26Aに沿って下方に移動する。このように、スイッ
チ作動部16が傾斜突起部26を乗り越えた時点で、ス
イッチング部32の押下が解除されることから、感圧導
電素子37における押下部が絶縁状態に復帰し、これに
基づき受信側信号パターン34と送信側信号パターン3
6との短絡状態が解除されることとなり、スイッチング
部32はオフ状態となる。そして、キートップ2は図7
に示す元の非押下位置に復帰されるものである。
【0063】尚、キースイッチ31において、キートッ
プ2の押下時における押下特性及びキートップ2の押下
解除時における復帰特性は、それぞれ前記第1実施例に
係るキースイッチ1に関して説明した図6の折れ線X、
折れ線Yにて示される特性と同一の特性を有する。
プ2の押下時における押下特性及びキートップ2の押下
解除時における復帰特性は、それぞれ前記第1実施例に
係るキースイッチ1に関して説明した図6の折れ線X、
折れ線Yにて示される特性と同一の特性を有する。
【0064】以上説明した通り第2実施例に係るキース
イッチ30では、前記第1実施例のキースイッチ1と同
様、第1リンク部材9と第2リンク部材10とを相互に
交差して開閉脚可能に軸支してなる案内部材3を介して
キートップ2を支持板6上で上下動可能に支持し、第1
リンク部材9からスイッチ作動部16を有するスプリン
グ部材15を延出して形成するとともに、支持板6でス
イッチ作動部16の摺動経路上に傾斜突起部26を設け
ることにより、スプリング部材15の弾性力に抗してキ
ートップ2を押下する時には、キートップ2の押下に対
応して第1リンク部材9と第2リンク部材10とが開脚
されることに基づき、スイッチ作動部16が回路パター
ン31上を摺動されて傾斜面26Aに沿って傾斜突起部
26を乗り越えた直後にスイッチング部32がスイッチ
ングオン状態に作動され、また、キートップ2の押下解
除時には、スプリング部材15の弾性復帰力を介して第
1リンク部材9と第2リンク部材10とが閉脚されるこ
とに基づき、スイッチ作動部16が回路パターン31上
を逆方向に摺動しつつ傾斜突起部26を乗り越えて元の
非押下位置に復帰するように構成したので、ラバースプ
リングを使用することなくスイッチ作動部16が傾斜突
起部26を乗り越えた時点で明確なクリックアクション
が得ることができ、これにより、明確なキー操作感を具
現しつつ確実なキー入力を行うことができるものであ
る。
イッチ30では、前記第1実施例のキースイッチ1と同
様、第1リンク部材9と第2リンク部材10とを相互に
交差して開閉脚可能に軸支してなる案内部材3を介して
キートップ2を支持板6上で上下動可能に支持し、第1
リンク部材9からスイッチ作動部16を有するスプリン
グ部材15を延出して形成するとともに、支持板6でス
イッチ作動部16の摺動経路上に傾斜突起部26を設け
ることにより、スプリング部材15の弾性力に抗してキ
ートップ2を押下する時には、キートップ2の押下に対
応して第1リンク部材9と第2リンク部材10とが開脚
されることに基づき、スイッチ作動部16が回路パター
ン31上を摺動されて傾斜面26Aに沿って傾斜突起部
26を乗り越えた直後にスイッチング部32がスイッチ
ングオン状態に作動され、また、キートップ2の押下解
除時には、スプリング部材15の弾性復帰力を介して第
1リンク部材9と第2リンク部材10とが閉脚されるこ
とに基づき、スイッチ作動部16が回路パターン31上
を逆方向に摺動しつつ傾斜突起部26を乗り越えて元の
非押下位置に復帰するように構成したので、ラバースプ
リングを使用することなくスイッチ作動部16が傾斜突
起部26を乗り越えた時点で明確なクリックアクション
が得ることができ、これにより、明確なキー操作感を具
現しつつ確実なキー入力を行うことができるものであ
る。
【0065】また、本実施例のキースイッチ30では、
ラバースプリングを使用していないので、ラバースプリ
ングの厚みに起因する制約を受けることがなく、従っ
て、キーボードの小型化、薄型化に対応しつつ大きなキ
ーストロークを実現することができるものである。
ラバースプリングを使用していないので、ラバースプリ
ングの厚みに起因する制約を受けることがなく、従っ
て、キーボードの小型化、薄型化に対応しつつ大きなキ
ーストロークを実現することができるものである。
【0066】更に、キースイッチ30では、主として感
圧導電素子37から構成されるスイッチング部32を含
む回路パターン31を直接支持板6上に形成するととも
に、支持板6に各回動係止部39、摺動係止部40を一
体に形成したので、スイッチングシート及びホルダ部材
を別部材として必要とすることなく、これによりキース
イッチ30の部品点数を大幅に削減してコストを低下さ
せることができる。
圧導電素子37から構成されるスイッチング部32を含
む回路パターン31を直接支持板6上に形成するととも
に、支持板6に各回動係止部39、摺動係止部40を一
体に形成したので、スイッチングシート及びホルダ部材
を別部材として必要とすることなく、これによりキース
イッチ30の部品点数を大幅に削減してコストを低下さ
せることができる。
【0067】続いて、本発明の第3実施例について図1
2乃至図16に基づき説明する。ここに、図12はキー
トップの非押下時におけるキースイッチの側断面図、図
13はキートップを取り除いて示すキートップの非押下
時における案内部材と支持板との関係を示す平面図、図
14は第1リンク部材及び第2リンク部材を示す説明図
であり、図14(A)は第1リンク部材の平面図、図1
4(B)は第1リンク部材の側面図、図14(C)は第
2リンク部材の平面図、図14(D)は第2リンク部材
の側面図、図15はキートップの押下時におけるキース
イッチの側断面図、図16はキートップを取り除いて示
すキートップの押下時における案内部材と支持板との関
係を示す平面図である。
2乃至図16に基づき説明する。ここに、図12はキー
トップの非押下時におけるキースイッチの側断面図、図
13はキートップを取り除いて示すキートップの非押下
時における案内部材と支持板との関係を示す平面図、図
14は第1リンク部材及び第2リンク部材を示す説明図
であり、図14(A)は第1リンク部材の平面図、図1
4(B)は第1リンク部材の側面図、図14(C)は第
2リンク部材の平面図、図14(D)は第2リンク部材
の側面図、図15はキートップの押下時におけるキース
イッチの側断面図、図16はキートップを取り除いて示
すキートップの押下時における案内部材と支持板との関
係を示す平面図である。
【0068】尚、第3実施例に係るキースイッチは、前
記第2実施例に係るキースイッチ30と基本的に同様の
構成を有しており、第3実施例に係るキースイッチは、
第1リンク部材及び第2リンク部材の構成が若干異な
り、片持ちばね形状で第1リンク部材から延出して形成
されたスプリング部材の形状が円弧状にされている点
で、第2実施例に係るキースイッチ30とは異なり、残
余の構成については第2実施例のキースイッチ30と同
一の構成を有する。従って、以下においては、同一の構
成部分については前記第1、第2実施例の説明を参照す
ることとして省略し、前記各相違点のみに主眼をおいて
説明する。尚、第1、第2実施例のキースイッチ1、3
0における各構成部材等と同一の構成部材については同
一の符号を付して説明する。
記第2実施例に係るキースイッチ30と基本的に同様の
構成を有しており、第3実施例に係るキースイッチは、
第1リンク部材及び第2リンク部材の構成が若干異な
り、片持ちばね形状で第1リンク部材から延出して形成
されたスプリング部材の形状が円弧状にされている点
で、第2実施例に係るキースイッチ30とは異なり、残
余の構成については第2実施例のキースイッチ30と同
一の構成を有する。従って、以下においては、同一の構
成部分については前記第1、第2実施例の説明を参照す
ることとして省略し、前記各相違点のみに主眼をおいて
説明する。尚、第1、第2実施例のキースイッチ1、3
0における各構成部材等と同一の構成部材については同
一の符号を付して説明する。
【0069】図1に示すキースイッチ50における特徴
である前記相違点について図14に基づき説明する。案
内部材51を構成する第1リンク部材52及び第2リン
ク部材53について説明すると、案内部材51は、ガラ
ス繊維強化合成樹脂等の合成樹脂から成形された第1リ
ンク部材52と第2リンク部材53とを、X字状に交差
して開閉脚可能に軸支することにより構成されている。
ここで、各第1リンク部材52、第2リンク部材53の
それぞれについて図14に基づき説明する。
である前記相違点について図14に基づき説明する。案
内部材51を構成する第1リンク部材52及び第2リン
ク部材53について説明すると、案内部材51は、ガラ
ス繊維強化合成樹脂等の合成樹脂から成形された第1リ
ンク部材52と第2リンク部材53とを、X字状に交差
して開閉脚可能に軸支することにより構成されている。
ここで、各第1リンク部材52、第2リンク部材53の
それぞれについて図14に基づき説明する。
【0070】図14(A)、(B)において、第1リン
ク部材52は、一対の板状部54を有し、各板状部54
は基部55を介して連結されて平面視「コ」字形状に一
体に形成されている。一方の板状部54(図14(A)
における上側の板状部54)における一端には、係止ピ
ン56が設けられ、また、他端には摺動ピン57が設け
られている。また、他方の板状部54(図14(A)に
おける下側の板状部54)における一端には、前記と同
様、係止ピン56が設けられ、また、他端には摺動ピン
57が設けられている。ここに、各係止ピン56は支持
板6に形成された回動係止部39の係止孔39Aに回動
可能に係止され、各摺動ピン57はキートップ2に形成
された摺動係止部40の摺動溝40Aに摺動可能に係止
される。
ク部材52は、一対の板状部54を有し、各板状部54
は基部55を介して連結されて平面視「コ」字形状に一
体に形成されている。一方の板状部54(図14(A)
における上側の板状部54)における一端には、係止ピ
ン56が設けられ、また、他端には摺動ピン57が設け
られている。また、他方の板状部54(図14(A)に
おける下側の板状部54)における一端には、前記と同
様、係止ピン56が設けられ、また、他端には摺動ピン
57が設けられている。ここに、各係止ピン56は支持
板6に形成された回動係止部39の係止孔39Aに回動
可能に係止され、各摺動ピン57はキートップ2に形成
された摺動係止部40の摺動溝40Aに摺動可能に係止
される。
【0071】また、基部55の略中央位置からは帯状の
スプリング部材58が片持ちばね形状で延出して形成さ
れており、かかるスプリング部材58は、図12に示す
ように、円弧状に形成されており、所定の弾性力が付与
されている。スプリング部材58は、前記第1実施例、
第2実施例におけるスプリング部材15と比較して、そ
の長さが大きく設定されており、また、その弾性力を介
して、案内部材51と共にキートップ2を上方に付勢
し、キートップ2を非操作位置に保持するものである。
かかるスプリング部材58の先端には円筒状のスイッチ
作動部59が設けられている。ここに、スイッチ作動部
59は、支持板6上に形成された回路パターン31上に
載置され、後述するようにキートップ2の操作時に各第
1リンク部材52、第2リンク部材53が相互に開閉脚
することに基づいて、回路パターン31上を摺動するも
のである。
スプリング部材58が片持ちばね形状で延出して形成さ
れており、かかるスプリング部材58は、図12に示す
ように、円弧状に形成されており、所定の弾性力が付与
されている。スプリング部材58は、前記第1実施例、
第2実施例におけるスプリング部材15と比較して、そ
の長さが大きく設定されており、また、その弾性力を介
して、案内部材51と共にキートップ2を上方に付勢
し、キートップ2を非操作位置に保持するものである。
かかるスプリング部材58の先端には円筒状のスイッチ
作動部59が設けられている。ここに、スイッチ作動部
59は、支持板6上に形成された回路パターン31上に
載置され、後述するようにキートップ2の操作時に各第
1リンク部材52、第2リンク部材53が相互に開閉脚
することに基づいて、回路パターン31上を摺動するも
のである。
【0072】また、スイッチ作動部59が回路パターン
31上を摺動する際、スイッチ作動部59はその円筒形
状に基づき回路パターン31の上面と線接触しながら摺
動する。これにより、スイッチ作動部59と回路パター
ン31との間に発生する摺動抵抗を小さくすることがで
きる。尚、スイッチ作動部59は、円筒状以外の形状、
例えば、球状に形成されてもよい。この場合には、スイ
ッチ作動部59は、回路パターン31と相互に点接触し
つつ摺動し、更に摺動抵抗を少なくすることが可能とな
る。
31上を摺動する際、スイッチ作動部59はその円筒形
状に基づき回路パターン31の上面と線接触しながら摺
動する。これにより、スイッチ作動部59と回路パター
ン31との間に発生する摺動抵抗を小さくすることがで
きる。尚、スイッチ作動部59は、円筒状以外の形状、
例えば、球状に形成されてもよい。この場合には、スイ
ッチ作動部59は、回路パターン31と相互に点接触し
つつ摺動し、更に摺動抵抗を少なくすることが可能とな
る。
【0073】更に、第1リンク部材52において、各板
状部54の略中央位置には軸孔60が形成されており、
各軸孔60には、第2リンク部材53の各板状部61に
形成された枢支軸65が回動可能に軸支される。これに
より、後述するように、各第1リンク部材52と第2リ
ンク部材53は、キートップ2操作時に相互に開閉脚さ
れるものである。
状部54の略中央位置には軸孔60が形成されており、
各軸孔60には、第2リンク部材53の各板状部61に
形成された枢支軸65が回動可能に軸支される。これに
より、後述するように、各第1リンク部材52と第2リ
ンク部材53は、キートップ2操作時に相互に開閉脚さ
れるものである。
【0074】次に、第2リンク部材53について、図1
4(C)、(D)に基づき説明する。第2リンク部材5
3は、一対の板状部61を有し、各板状部61は基部6
2を介して連結されて平面視「コ」字形状に一体に形成
されている。一方の板状部61(図14(C)における
上側の板状部61)における一端と他方の板状部61
(図14(C)における下側の板状部61)の一端との
間には、係止軸63が連結形成されており、また、各板
状部61の他端には、それぞれ摺動ピン64が設けられ
ている。ここに、係止軸63は、キートップ2に形成さ
れた回動係止部39の係止孔39Aに回動可能に係止さ
れ、各摺動ピン64は支持板6に形成された各摺動係止
部40の摺動溝40Aに摺動可能に係止される。
4(C)、(D)に基づき説明する。第2リンク部材5
3は、一対の板状部61を有し、各板状部61は基部6
2を介して連結されて平面視「コ」字形状に一体に形成
されている。一方の板状部61(図14(C)における
上側の板状部61)における一端と他方の板状部61
(図14(C)における下側の板状部61)の一端との
間には、係止軸63が連結形成されており、また、各板
状部61の他端には、それぞれ摺動ピン64が設けられ
ている。ここに、係止軸63は、キートップ2に形成さ
れた回動係止部39の係止孔39Aに回動可能に係止さ
れ、各摺動ピン64は支持板6に形成された各摺動係止
部40の摺動溝40Aに摺動可能に係止される。
【0075】また、各板状部61の略中央位置には、外
方に向かって突出された枢支軸65が形成されており、
各枢支軸65は、前記第1リンク部材52の各板状部5
4に設けられた各軸孔60に回動可能に軸支されるので
ある。更に、各板状部61の内側における中央部位置間
には押下軸66が連結形成されている。かかる押下軸6
6は、図12に示すように、第1リンク部材52と第2
リンク部材53とを組み立てた際に、第1リンク部材5
2に形成されたスプリング部材58上に載置されるもの
であり、キートップ2の押下時にスプリング部材58の
円弧状部をその弾性力に抗して押下し、また、キートッ
プ2の押下解除時にスプリング部材58の弾性力により
上方に付勢される。
方に向かって突出された枢支軸65が形成されており、
各枢支軸65は、前記第1リンク部材52の各板状部5
4に設けられた各軸孔60に回動可能に軸支されるので
ある。更に、各板状部61の内側における中央部位置間
には押下軸66が連結形成されている。かかる押下軸6
6は、図12に示すように、第1リンク部材52と第2
リンク部材53とを組み立てた際に、第1リンク部材5
2に形成されたスプリング部材58上に載置されるもの
であり、キートップ2の押下時にスプリング部材58の
円弧状部をその弾性力に抗して押下し、また、キートッ
プ2の押下解除時にスプリング部材58の弾性力により
上方に付勢される。
【0076】尚、前記各第1リンク部材52及び第2リ
ンク部材53において、第1リンク部材52における各
軸孔60の中心から各係止ピン56、摺動ピン57まで
の距離と、第2リンク部材53における各枢支軸65の
中心から各係止軸63、摺動ピン64までの距離とは、
それぞれ相等しくなるように設定されている。かかる構
成によれば、キートップ2の押下時において、案内部材
51が第1リンク部材52の各係止ピン56を中心にし
て回動変位することに基づいて、キートップ2は支持板
6の上面に対して平行な状態を維持しながら昇降動され
得るものである。
ンク部材53において、第1リンク部材52における各
軸孔60の中心から各係止ピン56、摺動ピン57まで
の距離と、第2リンク部材53における各枢支軸65の
中心から各係止軸63、摺動ピン64までの距離とは、
それぞれ相等しくなるように設定されている。かかる構
成によれば、キートップ2の押下時において、案内部材
51が第1リンク部材52の各係止ピン56を中心にし
て回動変位することに基づいて、キートップ2は支持板
6の上面に対して平行な状態を維持しながら昇降動され
得るものである。
【0077】次に、前記のように構成された第3実施例
にかかるキースイッチ50の動作について説明する。キ
ー操作時にオペレータが、図12に示す非押下位置から
キートップ2を下方に押下すると、案内部材51は、ス
プリング部材58の弾性力に抗して、下方に移動され
る。このとき、第1リンク部材52の各係止ピン63は
回動係止部39の係止孔39A内で図12における反時
計方向に回動され、また、各摺動ピン57は摺動係止部
40の摺動溝40A内で図12における右方向に摺動さ
れる。同時に、第2リンク部材53の係止軸63は回動
係止部39の係止孔39A内で時計方向に回動され、ま
た、各摺動ピン64は摺動係止部40の摺動溝40A内
で右方向に摺動される。これにより、キートップ2は水
平状態を保持しつつ下方に移動される。
にかかるキースイッチ50の動作について説明する。キ
ー操作時にオペレータが、図12に示す非押下位置から
キートップ2を下方に押下すると、案内部材51は、ス
プリング部材58の弾性力に抗して、下方に移動され
る。このとき、第1リンク部材52の各係止ピン63は
回動係止部39の係止孔39A内で図12における反時
計方向に回動され、また、各摺動ピン57は摺動係止部
40の摺動溝40A内で図12における右方向に摺動さ
れる。同時に、第2リンク部材53の係止軸63は回動
係止部39の係止孔39A内で時計方向に回動され、ま
た、各摺動ピン64は摺動係止部40の摺動溝40A内
で右方向に摺動される。これにより、キートップ2は水
平状態を保持しつつ下方に移動される。
【0078】また、スプリング部材58のスイッチ作動
部59は、回路パターン31の上面に接触しながら図1
2における右方向に摺動され、徐々に傾斜突起部26の
傾斜面26Aに沿って上方に移動する。そして、キート
ップ2が更に押下されると、各第1リンク部材52、第
2リンク部材53は前記と同様の動作を行い、また、ス
プリング部材58のスイッチ作動部59は、傾斜突起部
26の傾斜面26Aを乗り越えるとともに、その直後に
回路パターン31のスイッチング部32をその弾性力を
介して押下する。これにより、前記と同様にして(図9
参照)、スイッチング部32の感圧導電素子37は、保
護層38と共に押圧され、感圧導電素子37における押
下部が導電性を発現する。従って、受信側信号パターン
34と送信側信号パターン36とは相互に短絡されるこ
ととなり、スイッチング部32がオン状態に作動され
る。これにより、キースイッチ30のスイッチング動作
が行われる。この状態が図15及び図16に示されてい
る。
部59は、回路パターン31の上面に接触しながら図1
2における右方向に摺動され、徐々に傾斜突起部26の
傾斜面26Aに沿って上方に移動する。そして、キート
ップ2が更に押下されると、各第1リンク部材52、第
2リンク部材53は前記と同様の動作を行い、また、ス
プリング部材58のスイッチ作動部59は、傾斜突起部
26の傾斜面26Aを乗り越えるとともに、その直後に
回路パターン31のスイッチング部32をその弾性力を
介して押下する。これにより、前記と同様にして(図9
参照)、スイッチング部32の感圧導電素子37は、保
護層38と共に押圧され、感圧導電素子37における押
下部が導電性を発現する。従って、受信側信号パターン
34と送信側信号パターン36とは相互に短絡されるこ
ととなり、スイッチング部32がオン状態に作動され
る。これにより、キースイッチ30のスイッチング動作
が行われる。この状態が図15及び図16に示されてい
る。
【0079】このとき、スイッチ作動部59が傾斜突起
部26を乗り越えた時点において、スプリング部材59
にはクリックアクションが付与され、オペレータは明確
なキー操作感を感得してスイッチング動作が行われたこ
とを認識することができる。この後、オペレータがキー
トップ2の押下を解除すると、スプリング部材58の弾
性復元力を介して、各第1リンク部材52、第2リンク
部材53は前記した動作とは逆の動作を行う。即ち、第
1リンク部材52の各係止ピン56は回動係止部39の
係止孔39A内で図15における時計方向に回動され、
また、各摺動ピン57は摺動係止部40の摺動溝40A
内で図15における左方向に摺動される。同時に、第2
リンク部材53の係止軸56は回動係止部39の係止孔
39A内で反時計方向に回動され、また、各摺動ピン6
4は摺動係止部40の摺動溝40A内で左方向に摺動さ
れる。これにより、キートップ2は水平状態を保持しつ
つ上方に移動される。
部26を乗り越えた時点において、スプリング部材59
にはクリックアクションが付与され、オペレータは明確
なキー操作感を感得してスイッチング動作が行われたこ
とを認識することができる。この後、オペレータがキー
トップ2の押下を解除すると、スプリング部材58の弾
性復元力を介して、各第1リンク部材52、第2リンク
部材53は前記した動作とは逆の動作を行う。即ち、第
1リンク部材52の各係止ピン56は回動係止部39の
係止孔39A内で図15における時計方向に回動され、
また、各摺動ピン57は摺動係止部40の摺動溝40A
内で図15における左方向に摺動される。同時に、第2
リンク部材53の係止軸56は回動係止部39の係止孔
39A内で反時計方向に回動され、また、各摺動ピン6
4は摺動係止部40の摺動溝40A内で左方向に摺動さ
れる。これにより、キートップ2は水平状態を保持しつ
つ上方に移動される。
【0080】また、前記動作に伴って、スプリング部材
58のスイッチ作動部59は、回路パターン31の上面
に接触しながら図15における左方向に摺動され、傾斜
突起部26を乗り越えた後、徐々に傾斜突起部26の傾
斜面26Aに沿って下方に移動する。このように、スイ
ッチ作動部59が傾斜突起部26を乗り越えた時点で、
スイッチング部32の押下が解除されることから、感圧
導電素子37における押下部が絶縁状態に復帰し、これ
に基づき受信側信号パターン34と送信側信号パターン
36との短絡状態が解除されることとなり、スイッチン
グ部32はオフ状態となる。そして、キートップ2は図
1に示す元の非押下位置に復帰されるものである。
58のスイッチ作動部59は、回路パターン31の上面
に接触しながら図15における左方向に摺動され、傾斜
突起部26を乗り越えた後、徐々に傾斜突起部26の傾
斜面26Aに沿って下方に移動する。このように、スイ
ッチ作動部59が傾斜突起部26を乗り越えた時点で、
スイッチング部32の押下が解除されることから、感圧
導電素子37における押下部が絶縁状態に復帰し、これ
に基づき受信側信号パターン34と送信側信号パターン
36との短絡状態が解除されることとなり、スイッチン
グ部32はオフ状態となる。そして、キートップ2は図
1に示す元の非押下位置に復帰されるものである。
【0081】以上説明した通り第3実施例に係るキース
イッチ50では、第1リンク部材52の基部55から円
弧状に形成されたスプリング部材58の長さを大きく設
定したので、前記第2実施例に係るキースイッチ30に
より得られる効果に加えて、押下軸66を介して付加さ
れる荷重をスプリング部材58の全体に渡って分散する
ことができ、これにより荷重が局所的に集中することを
回避してスプリング部材58の寿命を長くすることがで
きる。
イッチ50では、第1リンク部材52の基部55から円
弧状に形成されたスプリング部材58の長さを大きく設
定したので、前記第2実施例に係るキースイッチ30に
より得られる効果に加えて、押下軸66を介して付加さ
れる荷重をスプリング部材58の全体に渡って分散する
ことができ、これにより荷重が局所的に集中することを
回避してスプリング部材58の寿命を長くすることがで
きる。
【0082】また、スプリング部材58は円弧状の単純
な形状に形成されており、これよりスプリング部材58
の成形を容易に行うことができ、また、スプリング部材
58に付加される荷重を容易に計算して設計することが
できる。更に、片持ちばね形状となるように第1リンク
部材52からスイッチ作動部59を有するスプリング部
材58を延出して形成したので、キートップ2の押下操
作時にスイッチ作動部59がスイッチング部32をオン
させた後、更にキートップ2の押圧動作が可能となる。
即ち、片持ちバネ形状のスプリング58の撓み寸法を種
々変化させることにより、キートップ2の押下ストロー
クの範囲内でスイッチ作動部59によるオン位置、オフ
位置を自由に設定することができる。
な形状に形成されており、これよりスプリング部材58
の成形を容易に行うことができ、また、スプリング部材
58に付加される荷重を容易に計算して設計することが
できる。更に、片持ちばね形状となるように第1リンク
部材52からスイッチ作動部59を有するスプリング部
材58を延出して形成したので、キートップ2の押下操
作時にスイッチ作動部59がスイッチング部32をオン
させた後、更にキートップ2の押圧動作が可能となる。
即ち、片持ちバネ形状のスプリング58の撓み寸法を種
々変化させることにより、キートップ2の押下ストロー
クの範囲内でスイッチ作動部59によるオン位置、オフ
位置を自由に設定することができる。
【0083】次に、本発明の第4実施例について図17
乃至図22に基づいて説明する。ここに、図17はキー
トップの非押下時におけるキースイッチの側断面図、図
18はキートップを取り除いて示すキートップの非押下
時における案内部材とホルダ部材との関係を示す平面
図、図19は第1リンク部材を示す説明図であり、図1
9(A)は第1リンク部材の平面図、図19(B)は第
1リンク部材の側面図である。
乃至図22に基づいて説明する。ここに、図17はキー
トップの非押下時におけるキースイッチの側断面図、図
18はキートップを取り除いて示すキートップの非押下
時における案内部材とホルダ部材との関係を示す平面
図、図19は第1リンク部材を示す説明図であり、図1
9(A)は第1リンク部材の平面図、図19(B)は第
1リンク部材の側面図である。
【0084】尚、第4実施例に係るキースイッチと前記
第1実施例に係るキースイッチ1とは基本的に同様の構
成を有しており、第4実施例に係るキースイッチは、案
内部材の一部を構成する第1リンク部材から2つの第1
スプリング部材及び第2スプリング部材が片持ちばね形
状で延出して形成されており、第1スプリング部材の弾
性力を介して案内部材と共にキートップを上方に付勢す
るとともに、第2スプリング部材を介してメンブレンス
イッチシートにおけるスイッチング部を作動させる点、
及び、第2スプリング部材に対応してスイッチング部が
形成されている点で第1実施例に係るキースイッチ1と
は異なり、残余の構成については第1実施例のキースイ
ッチ1と同一の構成を有する。従って、以下において
は、同一の構成部分については前記第1実施例の説明を
参照することとして省略し、前記各相違点のみに主眼を
おいて説明する。尚、第1実施例のキースイッチ1にお
ける各構成部材等と同一の構成部材については同一の符
号を付して説明する。
第1実施例に係るキースイッチ1とは基本的に同様の構
成を有しており、第4実施例に係るキースイッチは、案
内部材の一部を構成する第1リンク部材から2つの第1
スプリング部材及び第2スプリング部材が片持ちばね形
状で延出して形成されており、第1スプリング部材の弾
性力を介して案内部材と共にキートップを上方に付勢す
るとともに、第2スプリング部材を介してメンブレンス
イッチシートにおけるスイッチング部を作動させる点、
及び、第2スプリング部材に対応してスイッチング部が
形成されている点で第1実施例に係るキースイッチ1と
は異なり、残余の構成については第1実施例のキースイ
ッチ1と同一の構成を有する。従って、以下において
は、同一の構成部分については前記第1実施例の説明を
参照することとして省略し、前記各相違点のみに主眼を
おいて説明する。尚、第1実施例のキースイッチ1にお
ける各構成部材等と同一の構成部材については同一の符
号を付して説明する。
【0085】図17に示すキースイッチ70における特
徴である前記相違点について図19に基づき説明する。
案内部材71を構成する第1リンク部材72及び第2リ
ンク部材10について説明すると、案内部材71は、ガ
ラス繊維強化合成樹脂等の合成樹脂から成形された第1
リンク部材72と第2リンク部材10とを、X字状に交
差して開閉脚可能に軸支することにより構成されてい
る。ここで、第1リンク部材72について図19に基づ
き説明する。尚、第2リンク部材10については、前記
第1実施例のキースイッチ1における第2リンク部材1
0と同一であるので、その説明を省略する。
徴である前記相違点について図19に基づき説明する。
案内部材71を構成する第1リンク部材72及び第2リ
ンク部材10について説明すると、案内部材71は、ガ
ラス繊維強化合成樹脂等の合成樹脂から成形された第1
リンク部材72と第2リンク部材10とを、X字状に交
差して開閉脚可能に軸支することにより構成されてい
る。ここで、第1リンク部材72について図19に基づ
き説明する。尚、第2リンク部材10については、前記
第1実施例のキースイッチ1における第2リンク部材1
0と同一であるので、その説明を省略する。
【0086】図19(A)、(B)において、第1リン
ク部材72は、一対の板状部73を有し、各板状部73
は基部74を介して連結されて平面視「H」字形状に一
体に形成されている。一方の板状部73(図19(A)
における上側の板状部73)における一端には、係止ピ
ン75が設けられ、また、他端には摺動ピン76が設け
られている。また、他方の板状部73(図19(A)に
おける下側の板状部73)における一端には、前記と同
様、係止ピン75が設けられ、また、他端には摺動ピン
76が設けられている。ここに、各係止ピン75はホル
ダ部材4に形成された回動係止部24の係止孔24Aに
回動可能に係止され、各摺動ピン76はキートップ2に
形成された摺動係止部8の摺動溝8Aに摺動可能に係止
される。
ク部材72は、一対の板状部73を有し、各板状部73
は基部74を介して連結されて平面視「H」字形状に一
体に形成されている。一方の板状部73(図19(A)
における上側の板状部73)における一端には、係止ピ
ン75が設けられ、また、他端には摺動ピン76が設け
られている。また、他方の板状部73(図19(A)に
おける下側の板状部73)における一端には、前記と同
様、係止ピン75が設けられ、また、他端には摺動ピン
76が設けられている。ここに、各係止ピン75はホル
ダ部材4に形成された回動係止部24の係止孔24Aに
回動可能に係止され、各摺動ピン76はキートップ2に
形成された摺動係止部8の摺動溝8Aに摺動可能に係止
される。
【0087】また、基部12の略中央位置からは帯状の
第1スプリング部材77が片持ちばね形状となるように
延出して形成されており、かかる第1スプリング部材7
7は、図17に示すように、2箇所にて屈曲されてお
り、所定の弾性力が付与されている。第1スプリング部
材77は、その弾性力を介して、案内部材71と共にキ
ートップ2を上方に付勢し、キートップ2を非操作位置
に保持するものである。かかる第1スプリング部材77
の先端には円筒状の摺動部78が設けられている。ここ
に、摺動部78は、メンブレンスイッチシート5上に載
置され、後述するようにキートップ2の操作時に各第1
リンク部材72、第2リンク部材10が相互に開閉脚す
ることに基づいて、メンブレンスイッチシート5上を摺
動するものである。
第1スプリング部材77が片持ちばね形状となるように
延出して形成されており、かかる第1スプリング部材7
7は、図17に示すように、2箇所にて屈曲されてお
り、所定の弾性力が付与されている。第1スプリング部
材77は、その弾性力を介して、案内部材71と共にキ
ートップ2を上方に付勢し、キートップ2を非操作位置
に保持するものである。かかる第1スプリング部材77
の先端には円筒状の摺動部78が設けられている。ここ
に、摺動部78は、メンブレンスイッチシート5上に載
置され、後述するようにキートップ2の操作時に各第1
リンク部材72、第2リンク部材10が相互に開閉脚す
ることに基づいて、メンブレンスイッチシート5上を摺
動するものである。
【0088】また、摺動部78がメンブレンスイッチシ
ート5上を摺動する際、摺動部78はその円筒形状に基
づきメンブレンスイッチシート5の上面と線接触しなが
ら摺動する。これにより、摺動部78とメンブレンスイ
ッチシート5との間に発生する摺動抵抗を小さくするこ
とができる。
ート5上を摺動する際、摺動部78はその円筒形状に基
づきメンブレンスイッチシート5の上面と線接触しなが
ら摺動する。これにより、摺動部78とメンブレンスイ
ッチシート5との間に発生する摺動抵抗を小さくするこ
とができる。
【0089】尚、第1スプリング部材77は、第1実施
例のキースイッチ1における第1リンク部材9に形成さ
れたスプリング部材15と同一の構成を有する。また、
摺動部78は、円筒状以外の形状、例えば、球状に形成
されてもよい。この場合には、摺動部78は、メンブレ
ンスイッチシート5と相互に点接触しつつ摺動し、更に
摺動抵抗を少なくすることが可能となる。
例のキースイッチ1における第1リンク部材9に形成さ
れたスプリング部材15と同一の構成を有する。また、
摺動部78は、円筒状以外の形状、例えば、球状に形成
されてもよい。この場合には、摺動部78は、メンブレ
ンスイッチシート5と相互に点接触しつつ摺動し、更に
摺動抵抗を少なくすることが可能となる。
【0090】更に、第1リンク部材72において、一方
の板状部73(図19における上側の板状部73)と第
1スプリング部材77との間には、片持ちばね形状とな
るように第2スプリング部材79が基部74から延出し
て形成されている。また、第2スプリング部材79の先
端には、スイッチ作動部80が形成されている。かかる
第2スプリング部材79は、後述するようにキートップ
2の押下時に、スイッチ作動部80を介してメンブレン
スイッチシート5に形成されたスイッチング部81をス
イッチング動作させる作用を有する。
の板状部73(図19における上側の板状部73)と第
1スプリング部材77との間には、片持ちばね形状とな
るように第2スプリング部材79が基部74から延出し
て形成されている。また、第2スプリング部材79の先
端には、スイッチ作動部80が形成されている。かかる
第2スプリング部材79は、後述するようにキートップ
2の押下時に、スイッチ作動部80を介してメンブレン
スイッチシート5に形成されたスイッチング部81をス
イッチング動作させる作用を有する。
【0091】また、第1リンク部材72において、各板
状部73の略中央位置から外側に向かって枢支軸82が
形成されており、各枢支軸82は、第2リンク部材10
の各軸孔22内に回動可能に軸支される。これにより、
後述するように、各第1リンク部材72と第2リンク部
材10は、キートップ2操作時に相互に開閉脚されるも
のである。
状部73の略中央位置から外側に向かって枢支軸82が
形成されており、各枢支軸82は、第2リンク部材10
の各軸孔22内に回動可能に軸支される。これにより、
後述するように、各第1リンク部材72と第2リンク部
材10は、キートップ2操作時に相互に開閉脚されるも
のである。
【0092】尚、各第1リンク部材72及び第2リンク
部材10において、第1リンク部材72における各枢支
軸82の中心から各係止ピン75、摺動ピン76までの
距離と、第2リンク部材10における各軸孔22の中心
から各係止軸20、摺動ピン21までの距離とは、それ
ぞれ相等しくなるように設定されている。かかる構成に
よれば、キートップ2の押下時において、案内部材71
が第1リンク部材72の各係止ピン75を中心にして回
動変位することに基づいて、キートップ2はホルダ部材
4の上面に対して平行な状態を維持しながら昇降動され
得るものである。
部材10において、第1リンク部材72における各枢支
軸82の中心から各係止ピン75、摺動ピン76までの
距離と、第2リンク部材10における各軸孔22の中心
から各係止軸20、摺動ピン21までの距離とは、それ
ぞれ相等しくなるように設定されている。かかる構成に
よれば、キートップ2の押下時において、案内部材71
が第1リンク部材72の各係止ピン75を中心にして回
動変位することに基づいて、キートップ2はホルダ部材
4の上面に対して平行な状態を維持しながら昇降動され
得るものである。
【0093】また、メンブレンスイッチシート5におい
て、後述するように、キートップ2が押下されて第1ス
プリング部材77の摺動部78が、支持板6に形成され
て挿通孔5Aから上方に露出する傾斜突起部26を乗り
越えた直後に、第2スプリング部材79のスイッチ作動
部80が対向する位置には、スイッチング部81が形成
されている。これにより、スイッチ作動部80は、キー
トップ2押下時に第1スプリング部材77の摺動部78
が傾斜突起部26を乗り越えた直後に、スイッチング部
81をオン状態に作動するものである。
て、後述するように、キートップ2が押下されて第1ス
プリング部材77の摺動部78が、支持板6に形成され
て挿通孔5Aから上方に露出する傾斜突起部26を乗り
越えた直後に、第2スプリング部材79のスイッチ作動
部80が対向する位置には、スイッチング部81が形成
されている。これにより、スイッチ作動部80は、キー
トップ2押下時に第1スプリング部材77の摺動部78
が傾斜突起部26を乗り越えた直後に、スイッチング部
81をオン状態に作動するものである。
【0094】更に、支持板6の傾斜突起部26の後方位
置(図17、18における左方位置)には、支持板6の
上面よりも高くされた平面部26Bが形成されている。
かかる平面部26Bは、摺動部78が傾斜突起部26を
乗り越えた後のオーバートラベル領域(後述する)に対
応するものである。
置(図17、18における左方位置)には、支持板6の
上面よりも高くされた平面部26Bが形成されている。
かかる平面部26Bは、摺動部78が傾斜突起部26を
乗り越えた後のオーバートラベル領域(後述する)に対
応するものである。
【0095】次に、前記のように構成されたキースイッ
チ70の動作について図20乃至図22に基づき説明す
る。ここに、図20はキートップの押下時におけるキー
スイッチの側断面図、図21はキートップを取り除いて
示すキートップの押下時における案内部材とホルダ部材
との関係を示す平面図、図22はキートップを操作した
際におけるキートップの押下荷重とストロークとの関係
を示すグラフである。
チ70の動作について図20乃至図22に基づき説明す
る。ここに、図20はキートップの押下時におけるキー
スイッチの側断面図、図21はキートップを取り除いて
示すキートップの押下時における案内部材とホルダ部材
との関係を示す平面図、図22はキートップを操作した
際におけるキートップの押下荷重とストロークとの関係
を示すグラフである。
【0096】キー操作時にオペレータが、図17に示す
非押下位置からキートップ2を下方に押下すると、案内
部材72は、スプリング部材77の弾性力に抗して、下
方に移動される。このとき、第1リンク部材72の各係
止ピン75は回動係止部24の係止孔24A内で図17
における反時計方向に回動され、また、各摺動ピン76
は摺動係止部8の摺動溝8A内で図1における右方向に
摺動される。同時に、第2リンク部材10の係止軸20
は回動係止部7の係止孔7A内で時計方向に回動され、
また、各摺動ピン21は摺動係止部25の摺動溝25A
内で右方向に摺動される。これにより、キートップ2は
水平状態を保持しつつ下方に移動される。
非押下位置からキートップ2を下方に押下すると、案内
部材72は、スプリング部材77の弾性力に抗して、下
方に移動される。このとき、第1リンク部材72の各係
止ピン75は回動係止部24の係止孔24A内で図17
における反時計方向に回動され、また、各摺動ピン76
は摺動係止部8の摺動溝8A内で図1における右方向に
摺動される。同時に、第2リンク部材10の係止軸20
は回動係止部7の係止孔7A内で時計方向に回動され、
また、各摺動ピン21は摺動係止部25の摺動溝25A
内で右方向に摺動される。これにより、キートップ2は
水平状態を保持しつつ下方に移動される。
【0097】また、スプリング部材77の摺動部78
は、ホルダ部材4のスイッチ孔23内でメンブレンスイ
ッチシート5の上面に接触しながら図17における右方
向に摺動され、徐々に傾斜突起部26の傾斜面26Aに
沿って上方に移動する。
は、ホルダ部材4のスイッチ孔23内でメンブレンスイ
ッチシート5の上面に接触しながら図17における右方
向に摺動され、徐々に傾斜突起部26の傾斜面26Aに
沿って上方に移動する。
【0098】そして、キートップ2が更に押下される
と、各第1リンク部材72、第2リンク部材10は前記
同様の動作を行い、また、スプリング部材77の摺動部
78は、傾斜突起部26の傾斜面26Aを乗り越えると
ともに、水平部26B上に落下載置される。このよう
に、摺動部78が傾斜突起部26を乗り越えた直後にお
いて、第2スプリング部材79のスイッチ作動部80が
メンブレンスイッチシート5のスイッチング部81に対
応する位置にセットされ、更にスイッチング部81は、
スイッチ作動部80の弾性力を介して押下されてスイッ
チング部81がスイッチングオンの状態に作動される。
これにより、キースイッチ70のスイッチング動作が行
われる。この状態が図20及び図21に示されている。
と、各第1リンク部材72、第2リンク部材10は前記
同様の動作を行い、また、スプリング部材77の摺動部
78は、傾斜突起部26の傾斜面26Aを乗り越えると
ともに、水平部26B上に落下載置される。このよう
に、摺動部78が傾斜突起部26を乗り越えた直後にお
いて、第2スプリング部材79のスイッチ作動部80が
メンブレンスイッチシート5のスイッチング部81に対
応する位置にセットされ、更にスイッチング部81は、
スイッチ作動部80の弾性力を介して押下されてスイッ
チング部81がスイッチングオンの状態に作動される。
これにより、キースイッチ70のスイッチング動作が行
われる。この状態が図20及び図21に示されている。
【0099】このとき、第1スプリング部材77の摺動
部78が傾斜突起部26を乗り越えた時点において、第
1スプリング部材77にはクリックアクションが付与さ
れ、オペレータは明確なキー操作感を感得してスイッチ
ング動作が行われたことを認識することができる。
部78が傾斜突起部26を乗り越えた時点において、第
1スプリング部材77にはクリックアクションが付与さ
れ、オペレータは明確なキー操作感を感得してスイッチ
ング動作が行われたことを認識することができる。
【0100】この後、オペレータがキートップ2の押下
を解除すると、第1スプリング部材77の弾性復元力を
介して、各第1リンク部材72、第2リンク部材10は
前記した動作とは逆の動作を行う。即ち、第1リンク部
材72の各係止ピン75は回動係止部24の係止孔24
A内で図20における時計方向に回動され、また、各摺
動ピン76は摺動係止部8の摺動溝8A内で図20にお
ける左方向に摺動される。同時に、第2リンク部材10
の係止軸20は回動係止部7の係止孔7A内で反時計方
向に回動され、また、各摺動ピン21は摺動係止部25
の摺動溝25A内で左方向に摺動される。これにより、
キートップ2は水平状態を保持しつつ上方に移動され
る。
を解除すると、第1スプリング部材77の弾性復元力を
介して、各第1リンク部材72、第2リンク部材10は
前記した動作とは逆の動作を行う。即ち、第1リンク部
材72の各係止ピン75は回動係止部24の係止孔24
A内で図20における時計方向に回動され、また、各摺
動ピン76は摺動係止部8の摺動溝8A内で図20にお
ける左方向に摺動される。同時に、第2リンク部材10
の係止軸20は回動係止部7の係止孔7A内で反時計方
向に回動され、また、各摺動ピン21は摺動係止部25
の摺動溝25A内で左方向に摺動される。これにより、
キートップ2は水平状態を保持しつつ上方に移動され
る。
【0101】また、前記動作に伴って、第1スプリング
部材77の摺動部78は、ホルダ部材4のスイッチ孔2
3内でメンブレンスイッチシート5の上面に接触しなが
ら図20における左方向に摺動され、傾斜突起部26を
乗り越えた後徐々に傾斜突起部26の傾斜面26Aに沿
って下方に移動する。このように、第1スプリング部材
77の摺動部78が傾斜突起部26を乗り越えた時点
で、第2スプリング部材79のスイッチ作動部80はス
イッチング部81から離間され、これによりスイッチン
グ部81はスイッチングオフの状態になるものである。
そして、キートップ2は図17に示す元の非押下位置に
復帰されるものである。
部材77の摺動部78は、ホルダ部材4のスイッチ孔2
3内でメンブレンスイッチシート5の上面に接触しなが
ら図20における左方向に摺動され、傾斜突起部26を
乗り越えた後徐々に傾斜突起部26の傾斜面26Aに沿
って下方に移動する。このように、第1スプリング部材
77の摺動部78が傾斜突起部26を乗り越えた時点
で、第2スプリング部材79のスイッチ作動部80はス
イッチング部81から離間され、これによりスイッチン
グ部81はスイッチングオフの状態になるものである。
そして、キートップ2は図17に示す元の非押下位置に
復帰されるものである。
【0102】ここで、キースイッチ70の操作を行う際
におけるキートップ2の押下特性及び復帰特性について
図22に基づき説明する。図22において、横軸はキー
トップ2の押下ストローク(単位mm)を表し、また、
縦軸はキートップ2の押下荷重(単位g)を表す。
におけるキートップ2の押下特性及び復帰特性について
図22に基づき説明する。図22において、横軸はキー
トップ2の押下ストローク(単位mm)を表し、また、
縦軸はキートップ2の押下荷重(単位g)を表す。
【0103】横軸(押下ストローク)において、全押下
ストロークは4mmに設定されており、また、押下スト
ロークが0mmから3mmの領域Eは、プリトラベル領
域(キートップ2を非押下位置からスイッチングオン位
置まで押下するに必要なストロークを意味し、この領域
Eではスイッチングオフの状態に保持される)であり、
押下ストロークが3mmから4mmまでの領域Fはオー
バートラベル領域(スイッチングオンした後キートップ
2を更に押下可能なストロークを意味し、この領域Fで
はスイッチングオンの状態に保持される)である。
ストロークは4mmに設定されており、また、押下スト
ロークが0mmから3mmの領域Eは、プリトラベル領
域(キートップ2を非押下位置からスイッチングオン位
置まで押下するに必要なストロークを意味し、この領域
Eではスイッチングオフの状態に保持される)であり、
押下ストロークが3mmから4mmまでの領域Fはオー
バートラベル領域(スイッチングオンした後キートップ
2を更に押下可能なストロークを意味し、この領域Fで
はスイッチングオンの状態に保持される)である。
【0104】また、縦軸(押下荷重)において、プリト
ラベル領域Eの押下荷重は、第1スプリング部材77の
バネ特性と傾斜突起部26における傾斜面26Aの傾斜
で決定される。また、オーバートラベル領域Fの押下荷
重において、その初期荷重は第1スプリング部材77が
傾斜突起部26を乗り越えた後メンブレンスイッチシー
ト5に当接するに至るまでの落差量で決定され、その後
の押下荷重は第1スプリング部材77と第2スプリング
部材79のバネ特性で決定される。尚、キートップ2の
非押下位置における押下荷重が40gになっているの
は、図17に示すようにキースイッチ70を組み立てた
時点で、キートップ2には第1スプリング部材77の弾
性力を介してプリロードされるように第1スプリング部
材77のバネ特性が設定されているからである。
ラベル領域Eの押下荷重は、第1スプリング部材77の
バネ特性と傾斜突起部26における傾斜面26Aの傾斜
で決定される。また、オーバートラベル領域Fの押下荷
重において、その初期荷重は第1スプリング部材77が
傾斜突起部26を乗り越えた後メンブレンスイッチシー
ト5に当接するに至るまでの落差量で決定され、その後
の押下荷重は第1スプリング部材77と第2スプリング
部材79のバネ特性で決定される。尚、キートップ2の
非押下位置における押下荷重が40gになっているの
は、図17に示すようにキースイッチ70を組み立てた
時点で、キートップ2には第1スプリング部材77の弾
性力を介してプリロードされるように第1スプリング部
材77のバネ特性が設定されているからである。
【0105】次に、図22を参照しながらキートップ2
の押下特性及び復帰特性について説明する。先ず、キー
トップ2を押下する際における押下特性について説明す
る。キートップ2の押下特性は、図22における折れ線
Gで示され、キートップ2を押下していくと、前記のよ
うに第1リンク部材72と第2リンク部材10とは相互
に開脚されていき、第1スプリング部材77の摺動部7
8は徐々に傾斜突起部26の傾斜面26Aに沿って上方
に移動される。これに伴って、プリトラベル領域Eで
は、第1スプリング部材77の弾性力に基づきキートッ
プ2の押下荷重は徐々に増加していく。
の押下特性及び復帰特性について説明する。先ず、キー
トップ2を押下する際における押下特性について説明す
る。キートップ2の押下特性は、図22における折れ線
Gで示され、キートップ2を押下していくと、前記のよ
うに第1リンク部材72と第2リンク部材10とは相互
に開脚されていき、第1スプリング部材77の摺動部7
8は徐々に傾斜突起部26の傾斜面26Aに沿って上方
に移動される。これに伴って、プリトラベル領域Eで
は、第1スプリング部材77の弾性力に基づきキートッ
プ2の押下荷重は徐々に増加していく。
【0106】そして、摺動部78が、傾斜突起部26を
乗り越えた直後において、第2スプリング部材79のス
イッチ作動部80がスイッチング部81を押下して作動
させスイッチングオンとなる。このスイッチングオン点
が図22にてAで示されている。この時点で、押下荷重
は不連続的に急激に減少し、オペレータはクリック感を
もってスイッチオンしたことを認識することができる。
この後更に、キートップ2を押下していくと、オーバ
ートラベル領域Fに入り、摺動部78はメンブレンスイ
ッチシート5上を移動される。このとき、押下荷重は、
第1スプリング部材77と第2スプリング部材79のバ
ネ特性に従って、徐々に増加される。
乗り越えた直後において、第2スプリング部材79のス
イッチ作動部80がスイッチング部81を押下して作動
させスイッチングオンとなる。このスイッチングオン点
が図22にてAで示されている。この時点で、押下荷重
は不連続的に急激に減少し、オペレータはクリック感を
もってスイッチオンしたことを認識することができる。
この後更に、キートップ2を押下していくと、オーバ
ートラベル領域Fに入り、摺動部78はメンブレンスイ
ッチシート5上を移動される。このとき、押下荷重は、
第1スプリング部材77と第2スプリング部材79のバ
ネ特性に従って、徐々に増加される。
【0107】尚、折れ線Gにおいて、オーバートラベル
領域Fにおける直線の傾きは、プリトラベル領域Eにお
ける直線の傾きよりも大きい。これは、プリトラベル領
域Eにおける押下荷重が第1スプリング部材77と傾斜
突起部26の傾斜面26Aとにより決定されるのに対し
て、オーバートラベル領域Fにおける押下荷重は第1ス
プリング部材77及び第2スプリング部材79の双方の
バネ特性によって決定されることに基づくものである。
また、オーバートラベル領域F以降においては、キート
ップ2はもはや下方に移動することができず、これによ
り押下荷重は無限大となる。
領域Fにおける直線の傾きは、プリトラベル領域Eにお
ける直線の傾きよりも大きい。これは、プリトラベル領
域Eにおける押下荷重が第1スプリング部材77と傾斜
突起部26の傾斜面26Aとにより決定されるのに対し
て、オーバートラベル領域Fにおける押下荷重は第1ス
プリング部材77及び第2スプリング部材79の双方の
バネ特性によって決定されることに基づくものである。
また、オーバートラベル領域F以降においては、キート
ップ2はもはや下方に移動することができず、これによ
り押下荷重は無限大となる。
【0108】次にキートップ2の押下を解除した際にお
ける復帰特性について説明する。キートップの復帰特性
は図22における折れ線Hで示され、キートップ2の押
下を解除すると、前記したように第1リンク部材72と
第2リンク部材10とは、第1スプリング部材77及び
第2スプリング部材79の弾性力に基づき相互に閉脚さ
れていき、第1スプリング部材77の摺動部78はメン
ブレンスイッチシート5上を傾斜突起部26の方向に移
動される。これにより、オーバートラベル領域Fでは、
キートップ2の押下荷重は徐々に減少していく。そし
て、オーバートラベル領域Fを越えてプリトラベル領域
E内に若干入った時点で、第2スプリング部材79のス
イッチ作動部80がスイッチング部81から離間してス
イッチング部81の作動が解除されスイッチングオフと
なる。このスイッチングオフ点が図22にてBで示され
ている。
ける復帰特性について説明する。キートップの復帰特性
は図22における折れ線Hで示され、キートップ2の押
下を解除すると、前記したように第1リンク部材72と
第2リンク部材10とは、第1スプリング部材77及び
第2スプリング部材79の弾性力に基づき相互に閉脚さ
れていき、第1スプリング部材77の摺動部78はメン
ブレンスイッチシート5上を傾斜突起部26の方向に移
動される。これにより、オーバートラベル領域Fでは、
キートップ2の押下荷重は徐々に減少していく。そし
て、オーバートラベル領域Fを越えてプリトラベル領域
E内に若干入った時点で、第2スプリング部材79のス
イッチ作動部80がスイッチング部81から離間してス
イッチング部81の作動が解除されスイッチングオフと
なる。このスイッチングオフ点が図22にてBで示され
ている。
【0109】このようにスイッチングオフとなった直後
に、摺動部78は、傾斜面26Aの反対側から傾斜突起
部26を乗り越えて傾斜面26A上に載置される。この
時点で、押下荷重は、第1スプリング部材77のバネ特
性と傾斜面26とに基づいて、不連続的に急激に増加す
る。この後摺動部78は、傾斜突起部26の傾斜面26
Aに沿って下方に移動され、これに伴い押下荷重は徐々
に減少していき元の状態に復帰する。これによりキート
ップ2は、徐々に上方に移動されて元の非押下位置に復
帰されるものである。
に、摺動部78は、傾斜面26Aの反対側から傾斜突起
部26を乗り越えて傾斜面26A上に載置される。この
時点で、押下荷重は、第1スプリング部材77のバネ特
性と傾斜面26とに基づいて、不連続的に急激に増加す
る。この後摺動部78は、傾斜突起部26の傾斜面26
Aに沿って下方に移動され、これに伴い押下荷重は徐々
に減少していき元の状態に復帰する。これによりキート
ップ2は、徐々に上方に移動されて元の非押下位置に復
帰されるものである。
【0110】ここに、本実施例のキースイッチ70で
は、スイッチングオン点Aが、前記したようにプリトラ
ベル領域Eが終了した時点で得られ、一方、スイッチン
グオフ点Bは、オーバートラベル領域Fを越えてプリト
ラベル領域E内に若干入った時点で得られる。このよう
に、キートップ2の押下特性と復帰特性との間には履歴
特性(ヒステリシス)が存在することから、キートップ
2の押下時及び押下解除時に発生するチャタリングを効
率的に防止することができる。
は、スイッチングオン点Aが、前記したようにプリトラ
ベル領域Eが終了した時点で得られ、一方、スイッチン
グオフ点Bは、オーバートラベル領域Fを越えてプリト
ラベル領域E内に若干入った時点で得られる。このよう
に、キートップ2の押下特性と復帰特性との間には履歴
特性(ヒステリシス)が存在することから、キートップ
2の押下時及び押下解除時に発生するチャタリングを効
率的に防止することができる。
【0111】尚、前記折れ線Gにて示される押下特性及
び折れ線Hにて示される復帰特性は、第1スプリング部
材77、第2スプリング部材79の材料、形状等を適宜
変更してバネ特性を変えたり、傾斜突起部26の形状を
変えたりすることにより、任意に変更することができ
る。これに伴い、前記スイッチングオン点A及びスイッ
チングオフ点Bも任意に設定することができる。
び折れ線Hにて示される復帰特性は、第1スプリング部
材77、第2スプリング部材79の材料、形状等を適宜
変更してバネ特性を変えたり、傾斜突起部26の形状を
変えたりすることにより、任意に変更することができ
る。これに伴い、前記スイッチングオン点A及びスイッ
チングオフ点Bも任意に設定することができる。
【0112】以上説明した通り本第4実施例に係るキー
スイッチ70では、第1リンク部材72と第2リンク部
材10とを相互に交差して開閉脚可能に軸支してなる案
内部材71を介してキートップ2をホルダ部材4上で上
下動可能に支持し、第1リンク部材72から摺動部78
を有する第1スプリング部材77及びスイッチ作動部8
0を有する第2スプリング部材79を延出して形成する
とともに、支持板6で摺動部78の摺動経路上に傾斜突
起部26を設けることにより、第1スプリング部材77
の弾性力に抗してキートップ2を押下する時には、キー
トップ2の押下に対応して第1リンク部材72と第2リ
ンク部材10とが開脚されることに基づき、摺動部78
がメンブレンスイッチシート5上を摺動されて傾斜面2
6Aに沿って傾斜突起部26を乗り越えた直後に、スイ
ッチング部81に対向配置されるスイッチ作動部80を
介してスイッチング部81がスイッチングオン状態に作
動され、また、キートップ2の押下解除時には、第1ス
プリング部材77の弾性復帰力を介して第1リンク部材
72と第2リンク部材10とが閉脚されることに基づ
き、摺動部78がメンブレンスイッチシート5上を逆方
向に摺動しつつ傾斜突起部26を乗り越えて元の非押下
位置に復帰するように構成したので、ラバースプリング
を使用することなく摺動部78が傾斜突起部26を乗り
越えた時点で明確なクリックアクションが得ることがで
き、これにより、明確なキー操作感を具現しつつ確実な
キー入力を行うことができるものである。
スイッチ70では、第1リンク部材72と第2リンク部
材10とを相互に交差して開閉脚可能に軸支してなる案
内部材71を介してキートップ2をホルダ部材4上で上
下動可能に支持し、第1リンク部材72から摺動部78
を有する第1スプリング部材77及びスイッチ作動部8
0を有する第2スプリング部材79を延出して形成する
とともに、支持板6で摺動部78の摺動経路上に傾斜突
起部26を設けることにより、第1スプリング部材77
の弾性力に抗してキートップ2を押下する時には、キー
トップ2の押下に対応して第1リンク部材72と第2リ
ンク部材10とが開脚されることに基づき、摺動部78
がメンブレンスイッチシート5上を摺動されて傾斜面2
6Aに沿って傾斜突起部26を乗り越えた直後に、スイ
ッチング部81に対向配置されるスイッチ作動部80を
介してスイッチング部81がスイッチングオン状態に作
動され、また、キートップ2の押下解除時には、第1ス
プリング部材77の弾性復帰力を介して第1リンク部材
72と第2リンク部材10とが閉脚されることに基づ
き、摺動部78がメンブレンスイッチシート5上を逆方
向に摺動しつつ傾斜突起部26を乗り越えて元の非押下
位置に復帰するように構成したので、ラバースプリング
を使用することなく摺動部78が傾斜突起部26を乗り
越えた時点で明確なクリックアクションが得ることがで
き、これにより、明確なキー操作感を具現しつつ確実な
キー入力を行うことができるものである。
【0113】また、本実施例のキースイッチ70では、
ラバースプリングを使用していないので、ラバースプリ
ングの厚みに起因する制約を受けることがなく、従っ
て、キーボードの小型化、薄型化に対応しつつ大きなキ
ーストロークを実現することができるものである。
ラバースプリングを使用していないので、ラバースプリ
ングの厚みに起因する制約を受けることがなく、従っ
て、キーボードの小型化、薄型化に対応しつつ大きなキ
ーストロークを実現することができるものである。
【0114】更に、本実施例のキースイッチ70では、
案内部材71における第1リンク部材72と第1スプリ
ング部材77及び第2スプリング部材79とを一体成形
したので、第2スプリング部材79のスイッチ作動部8
0がスイッチング部81に対して正確、且つ、確実に位
置決めすることができ、これにより、スイッチ作動部8
0を介してスイッチング動作を確実に行うことができる
とともに、キートップ2の押下荷重の設定を容易に調整
することができる。
案内部材71における第1リンク部材72と第1スプリ
ング部材77及び第2スプリング部材79とを一体成形
したので、第2スプリング部材79のスイッチ作動部8
0がスイッチング部81に対して正確、且つ、確実に位
置決めすることができ、これにより、スイッチ作動部8
0を介してスイッチング動作を確実に行うことができる
とともに、キートップ2の押下荷重の設定を容易に調整
することができる。
【0115】また、片持ちばね形状となるように第1リ
ンク部材72からスイッチ作動部80を有する第2スプ
リング部材79を延出して形成したので、キートップ2
の押下操作時にスイッチ作動部80がスイッチング部8
1をオンさせた後、更にキートップ2の押圧動作が可能
となる。即ち、片持ちバネ形状の第2スプリング79の
撓み寸法を種々変化させることにより、キートップ2の
押下ストロークの範囲内でスイッチ作動部80によるオ
ン位置、オフ位置を自由に設定することができる。尚、
本発明は前記各実施例に限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能
であることは勿論である。
ンク部材72からスイッチ作動部80を有する第2スプ
リング部材79を延出して形成したので、キートップ2
の押下操作時にスイッチ作動部80がスイッチング部8
1をオンさせた後、更にキートップ2の押圧動作が可能
となる。即ち、片持ちバネ形状の第2スプリング79の
撓み寸法を種々変化させることにより、キートップ2の
押下ストロークの範囲内でスイッチ作動部80によるオ
ン位置、オフ位置を自由に設定することができる。尚、
本発明は前記各実施例に限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能
であることは勿論である。
【0116】例えば、前記第1実施例乃至第4実施例で
は、第1リンク部材からスプリング部材(第4実施例の
場合は2つのスプリング部材)を一体に成形するように
しているが、スプリング部材は第2リンク部材から一体
に成形されてもよい。また、第1リンク部材からスプリ
ング部材を一体成形するに際して、第1リンク部材の材
料とスプリング部材の材料とを、それぞれ異種の材料か
ら2色成形してもよい。更に、第1リンク部材を樹脂材
料とするとともにスプリング部材を金属材料として、イ
ンサート成形やアウトサート成形により成形するように
してもよい。
は、第1リンク部材からスプリング部材(第4実施例の
場合は2つのスプリング部材)を一体に成形するように
しているが、スプリング部材は第2リンク部材から一体
に成形されてもよい。また、第1リンク部材からスプリ
ング部材を一体成形するに際して、第1リンク部材の材
料とスプリング部材の材料とを、それぞれ異種の材料か
ら2色成形してもよい。更に、第1リンク部材を樹脂材
料とするとともにスプリング部材を金属材料として、イ
ンサート成形やアウトサート成形により成形するように
してもよい。
【0117】また、第4実施例において、第1リンク部
材には、それぞれ各1つの第1及び第2スプリング部材
が形成されているが、各第1及び第2スプリング部材は
複数個設けられてもよい。この場合、1つのキースイッ
チに対してスイッチング部を複数個設けてもよく、又、
1つであってもよい。更に、第4実施例のキースイッチ
では、メンブレンスイッチシートが使用されているが、
第1実施例乃至第3実施例と同様にして、支持板上に回
路パターンを形成するとともにスイッチング部として感
圧導電素子を使用するようにしてもよい。
材には、それぞれ各1つの第1及び第2スプリング部材
が形成されているが、各第1及び第2スプリング部材は
複数個設けられてもよい。この場合、1つのキースイッ
チに対してスイッチング部を複数個設けてもよく、又、
1つであってもよい。更に、第4実施例のキースイッチ
では、メンブレンスイッチシートが使用されているが、
第1実施例乃至第3実施例と同様にして、支持板上に回
路パターンを形成するとともにスイッチング部として感
圧導電素子を使用するようにしてもよい。
【0118】更に、前記各実施例においては、キー入力
時にクリックアクションを付与するについて、支持板6
上に設けられた傾斜突起部26により実現しているが、
かかる傾斜突起部26に代えて、支持板6上に凹部を形
成することによりクリックアクションを実現するように
してもよい。
時にクリックアクションを付与するについて、支持板6
上に設けられた傾斜突起部26により実現しているが、
かかる傾斜突起部26に代えて、支持板6上に凹部を形
成することによりクリックアクションを実現するように
してもよい。
【0119】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、ラバースプ
リングを使用することなくキーボードの小型化、薄型化
に対応しつつも大きなキーストロークを実現するととも
に、確実なキー入力を行うことができるコストの低いキ
ースイッチを提供することができる。
リングを使用することなくキーボードの小型化、薄型化
に対応しつつも大きなキーストロークを実現するととも
に、確実なキー入力を行うことができるコストの低いキ
ースイッチを提供することができる。
【図1】第1実施例に係るキースイッチにおけるキート
ップの非押下時におけるキースイッチの側断面図であ
る。
ップの非押下時におけるキースイッチの側断面図であ
る。
【図2】キートップを取り除いて示すキートップの非押
下時における案内部材とホルダ部材との関係を示す平面
図である。
下時における案内部材とホルダ部材との関係を示す平面
図である。
【図3】第1リンク部材及び第2リンク部材を示す説明
図であり、図3(A)は第1リンク部材の平面図、図3
(B)は第1リンク部材の側面図、図3(C)は第2リ
ンク部材の平面図、図3(D)は第2リンク部材の側面
図である。
図であり、図3(A)は第1リンク部材の平面図、図3
(B)は第1リンク部材の側面図、図3(C)は第2リ
ンク部材の平面図、図3(D)は第2リンク部材の側面
図である。
【図4】キートップの押下時におけるキースイッチの側
断面図である。
断面図である。
【図5】キートップを取り除いて示すキートップの押下
時における案内部材とホルダ部材との関係を示す平面図
である。
時における案内部材とホルダ部材との関係を示す平面図
である。
【図6】キートップを操作した際におけるキートップの
押下荷重とストロークとの関係を示すグラフである。
押下荷重とストロークとの関係を示すグラフである。
【図7】第2実施例に係るキースイッチのキートップの
非押下時におけるキースイッチの側断面図である。
非押下時におけるキースイッチの側断面図である。
【図8】キートップを取り除いて示すキートップの非押
下時における案内部材と支持板との関係を示す平面図で
ある。
下時における案内部材と支持板との関係を示す平面図で
ある。
【図9】スイッチングシートにおけるスイッチング部を
拡大して示す断面図である。
拡大して示す断面図である。
【図10】キートップの押下時におけるキースイッチの
側断面図である。
側断面図である。
【図11】キートップを取り除いて示すキートップの押
下時における案内部材と支持板との関係を示す平面図で
ある。
下時における案内部材と支持板との関係を示す平面図で
ある。
【図12】第3実施例に係るキースイッチのキートップ
の非押下時におけるキースイッチの側断面図である。
の非押下時におけるキースイッチの側断面図である。
【図13】キートップを取り除いて示すキートップの非
押下時における案内部材と支持板との関係を示す平面図
である。
押下時における案内部材と支持板との関係を示す平面図
である。
【図14】第1リンク部材及び第2リンク部材を示す説
明図であり、図14(A)は第1リンク部材の平面図、
図14(B)は第1リンク部材の側面図、図14(C)
は第2リンク部材の平面図、図14(D)は第2リンク
部材の側面図である。
明図であり、図14(A)は第1リンク部材の平面図、
図14(B)は第1リンク部材の側面図、図14(C)
は第2リンク部材の平面図、図14(D)は第2リンク
部材の側面図である。
【図15】キートップの押下時におけるキースイッチの
側断面図である。
側断面図である。
【図16】キートップを取り除いて示すキートップの押
下時における案内部材と支持板との関係を示す平面図で
ある。
下時における案内部材と支持板との関係を示す平面図で
ある。
【図17】第4実施例に係るキースイッチのキートップ
の非押下時におけるキースイッチの側断面図である。
の非押下時におけるキースイッチの側断面図である。
【図18】キートップを取り除いて示すキートップの非
押下時における案内部材とホルダ部材との関係を示す平
面図である。
押下時における案内部材とホルダ部材との関係を示す平
面図である。
【図19】第1リンク部材を示す説明図であり、図19
(A)は第1リンク部材の平面図、図19(B)は第1
リンク部材の側面図である。
(A)は第1リンク部材の平面図、図19(B)は第1
リンク部材の側面図である。
【図20】キートップの押下時におけるキースイッチの
側断面図である。
側断面図である。
【図21】キートップを取り除いて示すキートップの押
下時における案内部材とホルダ部材との関係を示す平面
図である。
下時における案内部材とホルダ部材との関係を示す平面
図である。
【図22】キートップを操作した際におけるキートップ
の押下荷重とストロークとの関係を示すグラフである。
の押下荷重とストロークとの関係を示すグラフである。
1、30、50、70 キースイッチ
2 キートップ
3、51、71 案内部材
4 ホルダ部材
5 メンブレンスイッチシー
ト 6 支持板 7 回動係止部 7A 係止孔 8 摺動係止部 8A 摺動溝 9、52、72 第1リンク部材 10、53 第2リンク部材 13、56、75 係止ピン 14、57、76 摺動ピン 15、58 スプリング部材 16、59 スイッチ作動部 20、63 係止軸 21、64 摺動ピン 24、39 回動係止部 25、40 摺動係止部 26 傾斜突起部 26A 傾斜面 27、32、81 スイッチング部 37 感圧導電素子 77 第1スプリング部材 78 摺動部 79 第2スプリング部材 80 スイッチ作動部
ト 6 支持板 7 回動係止部 7A 係止孔 8 摺動係止部 8A 摺動溝 9、52、72 第1リンク部材 10、53 第2リンク部材 13、56、75 係止ピン 14、57、76 摺動ピン 15、58 スプリング部材 16、59 スイッチ作動部 20、63 係止軸 21、64 摺動ピン 24、39 回動係止部 25、40 摺動係止部 26 傾斜突起部 26A 傾斜面 27、32、81 スイッチング部 37 感圧導電素子 77 第1スプリング部材 78 摺動部 79 第2スプリング部材 80 スイッチ作動部
Claims (2)
- 【請求項1】 キートップと、 前記キートップの下方に配設され、第1係止部及び第2
係止部が形成された金属薄板と、 一端が前記キートップの下面に係止されるとともに他端
が前記金属薄板の第1係止部に係止される第1リンク部
材と、一端がキートップの下面に係止されるとともに他
端が金属薄板の第2係止部に係止される第2リンク部材
とが交叉部にて交叉して配置され、キートップの上下動
を案内する案内部材と、 前記金属薄板の上方に載置されたスイッチング部と、 前記案内部材の第1リンク部材又は第2リンク部材の一
方から延出して形成されるとともに先端にスイッチ作動
部を有し、キートップの操作に基づきスイッチ作動部を
介して前記スイッチング部を作動させるスプリング部材
とを備え、 前記スプリング部材のスイッチ作動部は、側面視におい
て前記第1リンク部材と第2リンク部材の交叉部からず
れた位置に配置されている ことを特徴とするキースイッ
チ。 - 【請求項2】 前記第1リンク部材の一端は、前記キー
トップに形成された下面に形成された第3係止部に回動
係止され、前記第2リンク部材の一端は、キートップに
形成された下面に形成された第4係止部に摺動係止され
るとともに、第1リンク部材の他端は、前記金属薄板の
第1係止部に摺動係止され、第2リンク部材の他端は、
金属薄板の第2係止部に回動係止されることを特徴とす
る請求項1記載のキースイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002087751A JP3457658B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | キースイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002087751A JP3457658B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | キースイッチ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08423899A Division JP3457568B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | キースイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002298683A JP2002298683A (ja) | 2002-10-11 |
JP3457658B2 true JP3457658B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=19193453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002087751A Expired - Fee Related JP3457658B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | キースイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3457658B2 (ja) |
-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002087751A patent/JP3457658B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002298683A (ja) | 2002-10-11 |
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Legal Events
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