JP4605624B2 - 塗装品製造方法、及び、その方法に使用する塗装乾燥炉 - Google Patents

塗装品製造方法、及び、その方法に使用する塗装乾燥炉 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗装品製造方法、及び、その方法に使用する塗装乾燥炉に関し、
詳しくは、通過塗装物の塗膜を加熱して乾燥させる塗装乾燥炉の炉内を、塗装物通過方向に並ぶ複数のゾーンに区分しておき、塗装物の炉内通過速度を低下させる減産時に、前記ゾーンのうち端部に位置するゾーン又はその端部ゾーンを含む複数の連続ゾーンを休止ゾーンとして、その休止ゾーンでの塗装物加熱を停止する塗装品製造方法、及び、その方法に使用する塗装乾燥炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記の塗装品製造方法は、塗装物の炉内通過速度を低下させて単位時間当たりの塗装品生産数(すなわち、塗装乾燥炉における単位時間当たりの塗装物処理数)を減少させる減産時に、ゾーンのうち端部に位置するゾーン又はその端部ゾーンを含む複数の連続ゾーンでの塗装物加熱を停止する(略言すれば、実質的な炉長を短くする)ことで、通過速度の低下にかかわらず各塗装物の炉内加熱時間を適正時間に保つようにし、これにより、塗装物の仕上がり品質を良好に保ちながら減産に対応するものである。
【0003】
そして従来、この方法を実施するのに、減産時に、塗装物加熱を停止する休止ゾーンと塗装物加熱を実施する加熱実施ゾーンとの間に位置する炉体部分を取り外して、休止ゾーンと加熱実施ゾーンを分離し、さらに、そのゾーン間分離部に、加熱実施ゾーンからのガス漏出を防止するエアカーテン装置、及び、加熱実施ゾーンからの漏出ガスを捕集する排気フードを設ける方式が提案されている(特開平6−246219号参照)。
【0004】
つまり、加熱実施ゾーンからの漏出ガスには塗膜から蒸発した有機溶剤成分などが含まれるため、このガスが加熱停止状態の休止ゾーンに流入すると、ガス中の有機溶剤成分などが休止ゾーンにおける低温炉体の各部にヤニ状になって付着し、そのことで炉清掃の作業負担が大きくなる、また、この付着したヤニ状物が通過塗装物の上に落下して塗装仕上がり品質の低下を招くといった問題を生じるが、上記方式では、前記の如きゾーン間炉体部分の取り外しによるゾーン分離、エアカーテン装置によるガス漏出の防止、及び、排気フードによる漏出ガスの捕集をもって、このヤニ状物付着の問題を回避するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来方式では、ゾーン間炉体部分の着脱に手間と労力を要する問題があり、しかも、エアカーテン装置では、通過塗装物による遮断気流の途切れや乱れ等が原因でガス漏出を完全に阻止することが難しく、また、それを補完する排気フードにしても、加熱実施ゾーンの口部の全面に対し十分な吸引効果を及ぼすことが技術的に難しくて、漏出ガスを完全に捕捉することができず、この為、軽減されたとは言え、加熱実施ゾーンからゾーン間分離部に漏出したガスに含まれる有機溶剤成分などがヤニ状になって休止ゾーンの低温口部に付着するといったことが未だ起こり易い問題があった。
【0006】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な炉内パージ気流の形成により、上記の如き問題を効果的に解消する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔1〕請求項1に係る発明では、
通過塗装物の塗膜を加熱して乾燥させる塗装乾燥炉の炉内を、塗装物通過方向に並ぶ複数のゾーンに区分しておき、
塗装物の炉内通過速度を低下させる減産時に、前記ゾーンのうち端部に位置するゾーン又はその端部ゾーンを含む複数の連続ゾーンを休止ゾーンとして、その休止ゾーンでの塗装物加熱を停止する塗装品製造方法において、
前記減産時に、前記休止ゾーン以外の加熱実施ゾーンを排気により負圧化するとともに、パージ用の加熱外気を前記休止ゾーンに供給して、前記休止ゾーンから前記加熱実施ゾーンに向かうパージ気流を炉内に形成する。
【0008】
つまり、この方法では、上記パージ気流の形成により加熱実施ゾーンから休止ゾーンへのガス漏出を防止するが、加熱実施ゾーンを排気により負圧化する上記の如きパージ気流形成であれば、休止ゾーンに対する加熱実施ゾーンの口部の全面に負圧作用を隈なく及ぼし得ることから、その口部の全面に上記パージ気流を確実に形成することができ、これにより、先述の従来方式に比べ、減産時における休止ゾーン側への加熱実施ゾーンからのガス漏出を一層確実に防止することができて、そのガス漏出に原因する休止ゾーンでの前述の如きヤニ状物付着の問題を一層効果的に回避することができる。
【0009】
また、このように休止ゾーン側へのガス漏出を確実に防止できることで、先述の従来方式の如き、手間と労力を要するゾーン間炉体部分の取り外しによる加熱実施ゾーンと休止ゾーンとの分離を不要にすることができ、これにより、減産状態への切り換え及び増産状態への復帰を容易することができる。
【0010】
そしてまた、単に加熱実施ゾーンの負圧化だけで加熱実施ゾーンからのガス漏出を防止するのでは、加熱実施ゾーンの両端口部の両方から炉外の低温外気が加熱実施ゾーンに流入する状態になって、加熱による塗膜乾燥に悪影響を与えるが、上記の如く、休止ゾーンにパージ用の加熱外気を供給することにより、パージ気流形成の促進とともに、加熱実施ゾーンへの休止ゾーンからの流入気流が塗膜乾燥に悪影響を与えることのない高温のもの(すなわち加熱外気)になることで、また、炉の一端側にのみ休止ゾーンを存在させる減産形態の場合、上記パージ用加熱外気の供給により、加熱実施ゾーンへの気流の流入を休止ゾーン側からの流入に偏らせた状態にして、休止ゾーンとは反対側の他端口部からの加熱実施ゾーンへの炉外低温外気の流入を抑止できることで、加熱実施ゾーンでの塗膜乾燥を良好に維持することができる。
【0011】
なお、この請求項1に係る発明は、休止ゾーンを炉の一端側にのみ存在させる減産形態、あるいは、休止ゾーンを炉の一端側と他端側との両方に存在させる減産形態のいずれにおいて実施してもよく、また、塗装物の炉内通過速度とともに休止ゾーンのゾーン数を必要減産率に応じ変更する減産形態において実施してもよい。
【0012】
〔2〕請求項2に係る発明では、請求項1に係る発明の実施にあたり、
前記負圧化のための排気を、前記加熱実施ゾーンのうち前記休止ゾーンに対する隣接ゾーンのみから行なう。
【0013】
つまり、複数の連続ゾーンが加熱実施ゾーンである場合、前記負圧化のための排気を複数の加熱実施ゾーンの夫々から行なう、あるいは、休止ゾーンに対する隣接ゾーンとは異なる加熱実施ゾーンから行なうのでは、パージ気流が複数の加熱実施ゾーンにわたる状態になって、塗膜乾燥に悪影響を与える所謂ゾーン間横流れ気流が加熱実施ゾーンどうしの間に形成されてしまう。
【0014】
これに対し、上記の如く、負圧化のための排気を加熱実施ゾーンのうち休止ゾーンに対する隣接ゾーンのみから行なうようにすれば、加熱実施ゾーンのうちパージ気流がゾーン内に形成されるゾーンを休止ゾーンに対する隣接ゾーンのみに限定できることで、また、炉の一端側にのみ休止ゾーンを存在させる減産形態では、前述の如く休止ゾーンとは反対側の他端口部からの加熱実施ゾーン列への外気流入を抑止できることと、上記パージ気流形成ゾーンの限定とが相俟って、複数の加熱実施ゾーンにわたるゾーン間横流れ気流を抑止することができ、これにより、加熱実施ゾーンでの塗膜乾燥を一層良好なものにすることができる。
【0015】
また、負圧化のための排気を休止ゾーンに対する隣接ゾーンから行なうことで、休止ゾーンに対する加熱実施ゾーンの口部に対し一層効果的に負圧作用を及ぼすこともでき、これにより、休止ゾーン側へのガス漏出を防止する機能も一層高めることができる。
【0016】
〔3〕請求項3に係る発明では、請求項1又は2に係る発明の実施にあたり、前記パージ用加熱外気の供給を、前記休止ゾーンのうち前記加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーンのみから行なう。
【0017】
つまり、複数の連続ゾーンが休止ゾーンである場合、前記パージ用加熱外気の供給を複数の休止ゾーンの夫々から行なう、あるいは、加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーンとは異なる休止ゾーンから行なうのでは、供給したパージ用加熱外気が複数の休止ゾーンを通過する状態になって、その通過過程での放熱損失が大きくなるが、上記の如く、パージ用加熱外気の供給を休止ゾーンのうち加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーンのみから行なうようにすれば、休止ゾーンのうちパージ用加熱外気が通過するゾーンを加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーンのみに限定でき、これにより、放熱損失を効果的に低減することができる。
【0018】
また、パージ用加熱外気の供給を加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーンから行なうことで、休止ゾーンに対する加熱実施ゾーンの口部でのパージ気流形成も促進することができ、これにより、休止ゾーン側へのガス漏出を防止する機能も一層高めることができる。
【0019】
〔4〕請求項4に係る発明では、請求項1又は2に係る発明の実施にあたり、
前記パージ用加熱外気の供給を、前記休止ゾーンのうち炉の塗装物出口側の端部に位置する休止ゾーンから行なう。
【0020】
つまり、炉の塗装物出口側における複数の連続ゾーンが休止ゾーンである場合、パージ用加熱外気の供給を上記の如く炉の塗装物出口側の端部に位置する休止ゾーンから行なうようにすれば、前記の放熱損失は伴うものの、休止ゾーン通過中の加熱後塗装物から残留的に蒸散する有機溶剤成分などに対してもパージ作用を及ぼして、その残留的な蒸散成分に原因する休止ゾーンでのヤニ状物付着も合わせ効果的に防止することができる。
【0021】
なお、パージ用加熱外気の供給を、前記休止ゾーンのうち炉の塗装物出口側の端部に位置する休止ゾーンのみから行なうにすれば、炉の塗装物出口側における休止ゾーンのゾーン数を必要減産率に応じ変更する減産形態を採る場合においても、パージ用加熱外気の供給を行なうゾーンの変更を伴わずにすみ、その分、炉の構成を簡略にし得るとともに減産率の変更も容易にすることができる。
【0022】
〔5〕請求項5に係る発明では、請求項1〜4のいずれか1項に係る発明の実施にあたり、
前記パージ用加熱外気を、前記加熱実施ゾーンに向けて前記休止ゾーンに吹き出し供給する。
【0023】
つまり、この方法によれば、吹き出し供給したパージ用加熱外気の動圧をもって、休止ゾーンに対する加熱実施ゾーンの口部でのパージ気流形成を促進することができ、これにより、休止ゾーン側へのガス漏出を防止する機能を一層高めることができる。
【0024】
〔6〕請求項6に係る発明では、請求項1〜5のいずれか1項に係る発明の実施にあたり、
循環ファンにより対象ゾーンから抜き出して再び対象ゾーンに戻す循環ガスを加熱することで前記ゾーン夫々での塗装物加熱を行なう方式を採るのに対し、
前記減産時に、前記加熱実施ゾーンに対する前記循環ガスの戻し分布を前記加熱実施ゾーンからの前記循環ガスの抜き出し分布に対して相対的に前記休止ゾーン寄りに偏らせた状態に変更することで、前記加熱実施ゾーンにおいて反休止ゾーン向きの循環ガス気流を形成する。
【0025】
つまり、この方法によれば、減産時において、加熱実施ゾーンの負圧化と休止ゾーンに対するパージ用加熱外気の供給とによる前述の如きパージ気流の形成に加え、上記の如き循環ガスの戻し分布の変更により加熱実施ゾーンで反休止ゾーン向きの循環ガス気流を形成することで、それらパージ気流と反休止ゾーン向きの循環ガス気流との相乗作用により、休止ゾーン側へのガス漏出を防止する機能を一層効果的に高めることができる。
【0026】
なお、前記負圧化のための排気を複数の加熱実施ゾーンのうちの一部のゾーンにおいてのみ行なう場合、この反休止ゾーン向き循環ガス気流の形成は、前記負圧化のための排気を行なう加熱実施ゾーン又はその加熱実施ゾーンよりも休止ゾーン側の加熱実施ゾーン(すなわち、パージ用加熱外気によるパージ気流が形成される加熱実施ゾーン)において実施するのが好ましく、特に休止ゾーンに隣接する加熱実施ゾーンにおいて実施するのが好ましい。
【0027】
〔7〕請求項7に係る発明では、塗装乾燥炉の構成として、
通過塗装物の塗膜を加熱して乾燥させる炉内を、塗装物通過方向に並ぶ複数のゾーンに区分し、
これらゾーンの各々に、個別停止が可能な塗装物加熱手段と、個別停止が可能な換気用の排気手段と、個別停止が可能な換気用の外気供給手段とを設け、
前記ゾーンのうちの特定のゾーンに又はその特定ゾーンよりも一方の炉端側寄りに位置するゾーンに、個別停止が可能なパージ用の加熱外気供給手段を前記換気用の外気供給手段とは別に設ける。
【0028】
つまり、この構成の塗装乾燥炉では、塗装物の炉内通過速度を低下させる減産時に、複数のゾーンのうち、上記特定ゾーン(複数の特定ゾーンを設ける場合は、それら特定ゾーンのうち塗装物の速度低下巾に応じて選定した特定ゾーン)、及び、その特定ゾーンよりも一方の炉端側寄りに位置する全てのゾーンを休止ゾーンとして(休止ゾーンが炉端の特定ゾーンだけの場合を含む)、その休止ゾーンの塗装物加熱手段、換気用排気手段、換気用外気供給手段の夫々を停止する。
【0029】
また、その休止ゾーン以外のゾーンを加熱実施ゾーンとして、その加熱実施ゾーンの塗装物加熱手段を運転し、これにより、通過速度の低下にかかわらず各塗装物の炉内加熱時間を適正時間に保つようにして、塗装仕上がり品質を良好に保ちながら減産に対応する。
【0030】
そして、全ての加熱実施ゾーンについて換気用排気手段を運転するのに対し、少なくとも1つの加熱実施ゾーン(例えば休止ゾーンに対する隣接ゾーン)では換気用外気供給手段を停止して残りの加熱実施ゾーンでのみ換気用外気供給手段を運転(全ての加熱実施ゾーンの換気用外気供給手段を停止する場合を含む)し、これにより、換気用排気手段を負圧化用の排気手段に利用した形態で、加熱実施ゾーンのうち換気用外気供給手段を停止したゾーンを排気により負圧化する。
【0031】
また、これに加え、加熱実施ゾーンに隣接する休止ゾーンである特定ゾーン又はその特定ゾーンよりも一方の炉端側寄りに位置するゾーン(同じく休止ゾーン)に設けてあるパージ用加熱外気供給手段を運転し、このパージ用加熱外気供給手段の運転によるパージ用加熱外気の供給と上記負圧化とで、休止ゾーンから加熱実施ゾーンに向かうパージ気流を、加熱実施ゾーンの休止ゾーンに対する口部に形成して、このパージ気流により加熱実施ゾーンから休止ゾーンへのガス漏出を防止する。
【0032】
なお、休止ゾーンとするゾーンが複数の場合、パージ用加熱外気供給手段を設ける又は運転するゾーンは、休止ゾーンとするゾーン(すなわち、特定ゾーンから一方側の炉端部に位置するゾーンまでのゾーン)のうち、加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーン(すなわち、上記特定ゾーン)のみや一方側の炉端部に位置するゾーンのみなど、選定した1つのゾーンのみにしてもよく、あるいはまた、休止ゾーンとするゾーンの全てやそれらゾーンのうちの選定した複数のゾーンにしてもよい。
【0033】
すなわち、上記構成の塗装乾燥炉によれば、このようにして請求項1に係る発明の塗装品製造方法を適切に実施することができて、減産時における加熱実施ゾーンからの休止ゾーン側へのガス漏出に原因する先述の如きヤニ状物付着の問題を効果的に回避することができ、また、先述の従来方式の如き手間と労力を要するゾーン間炉体部分の取り外しによるゾーン分離を不要にして減産状態への切り換え及び増産状態への復帰を容易にすることができる。
【0034】
そしてまた、上記の如く通常時のゾーン内換気に用いる換気用の排気手段を利用してパージ気流形成のための上記負圧化を行なうから、負圧化のための専用排気手段を付加装備するに比べ、炉の付帯構造を簡略にして炉の製作を容易にするとともに製作コストを安価にすることができる。
【0035】
〔8〕請求項8に係る発明では、請求項7に係る発明の実施にあたり、
循環ファンにより対象ゾーンから抜き出して再び対象ゾーンに戻す循環ガスを前記塗装物加熱手段により加熱することで前記ゾーン夫々での塗装物加熱を行なう構成を採るのに対し、
前記ゾーンのうち前記特定ゾーンよりも他方の炉端側寄りに位置するゾーンに、そのゾーンに対する前記循環ガスの戻し分布をそのゾーンからの前記循環ガスの抜き出し分布に対して相対的に前記特定ゾーン寄りに偏らせた状態に変更することで、そのゾーンにおいて反特定ゾーン向きの循環ガス気流を形成する気流形成手段を設ける。
【0036】
つまり、この構成によれば、減産時に気流形成手段による上記の如き循環ガスの戻し分布の変更により、特定ゾーンよりも他方の炉端側寄りに位置するゾーン(すなわち、加熱実施ゾーン)において反特定ゾーン向きの循環ガス気流(すなわち、反休止ゾーン向きの循環ガス気流)を形成することで、前述の請求項6に係る発明を適切に実施できて、前述のパージ気流と反特定ゾーン(反休止ゾーン)向きの循環ガス気流との相乗作用により、休止ゾーン側へのガス漏出を防止する機能を一層効果的に高めることができる。
【0037】
なお、特定ゾーンよりも他方の炉端側寄りに位置するゾーン(すなわち、減産時の加熱実施ゾーン)のうちの一部のゾーンにおいてのみ前記負圧化のための排気を行なう場合、上記反特定ゾーン向き循環ガス気流の形成は、特定ゾーンよりも他方の炉端側寄りに位置するゾーンのうち、前記負圧化のための排気を行なうゾーン又はそのゾーンよりも特定ゾーン側に位置するゾーン(すなわち、パージ用加熱外気によるパージ気流が形成される加熱実施ゾーン)において実施するのが好ましく、特に他方の炉端側で特定ゾーンに隣接するゾーンにおいて実施するのが好ましい。
【0038】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は塗装設備の塗装ライン上に配置した塗装乾燥炉を示し、1はトンネル状の炉体、2は塗膜未乾燥の塗装物W(本例では自動車ボディー)を所定の搬送間隔で炉内通過させる搬送装置であり、炉内は塗装物Wの通過方向に並ぶ4つのゾーンZ(Z1〜Z4)に区分してある。3,4は炉の入口1a及び出口1bから漏出する炉内ガスをファン5による吸引で捕集するフードである。
【0039】
各ゾーンZには、循環ファン6により対象のゾーンZから内部ガスgを抜き出して、そのガスgを再び対象ゾーンZに戻す循環路7を装備し、それら循環路7の夫々に塗装物加熱手段としてのゾーンバーナ8を介装してある。つまり、このゾーンバーナ8により循環路7の循環ガスgを加熱してゾーン内温度を所定の高温度に保つことで、対流伝熱による加熱(いわゆる熱風加熱)をもって通過塗装物Wの塗膜を乾燥させる。
【0040】
また、各循環路7には、換気用の外気供給手段として主外気路9から分岐した分岐外気路9aを接続し、さらに、各ゾーンZには、換気用の排気手段として主排気路10から分岐した分岐排気路10aを接続し、この分岐外気路9aを通じての対象ゾーンZへの外気供給、及び、分岐排気路10aを通じての対象ゾーンZからの排気をもって、ゾーン内における塗膜からの蒸発成分の濃度を所定の許容値に保つように対象ゾーンZを換気する。
【0041】
そして、分岐外気路9aの夫々には、対象ゾーンZへの外気供給の停止を行う外気ダンパDoを介装し、分岐排気路10aの夫々には、対象ゾーンZからの排気の停止を行う排気ダンパDeを介装してある。
【0042】
11は換気用排気ファン、12は各ゾーンZからの排気eaに含まれる有機溶剤成分などを燃焼させて排気eaを浄化脱臭する燃焼装置である。
【0043】
13は換気用外気ファン、14は各ゾーンZに供給する外気oaを燃焼装置12から送出される高温排気ea(すなわち燃焼ガス)の保有熱により加熱する熱回収熱交換器、Da,Dbは温度センサ15の検出温度に基づき、熱回収熱交換器14に通過させる外気量とバイパス路16を通過させる外気量との比を調整して、各ゾーンZへ供給する外気oaの温度を設定温度に調整する自動ダンパである。
【0044】
この塗装乾燥炉には、上記の基本構成に加え、4つのゾーンZのうち複数の特定ゾーン(本例では第1〜第4ゾーンZ1〜Z4のうち出口1b側の第2〜第4ゾーンZ2〜Z4)の夫々に、パージ用の加熱外気供給手段として、パージ用外気ファン17により主外気路9からパージ用の分岐外気路9bを通じて供給される加熱外気oaa(熱回収熱交換器14で加熱された外気)をゾーン内に吹き出し供給するパージ用の吹出ユニット18を設け、各吹出ユニット18には、加熱外気oaaを炉入口1a側の隣接ゾーンZに向けて吹き出す複数の吹出口18aを形成するとともに、加熱外気吹き出しの停止を行うパージ用外気ダンパDpを設けてある。
【0045】
以上の構成により、この塗装乾燥炉では、4つのゾーンZ(Z1〜Z4)の全てで塗装物加熱を行う100%生産運転の他、必要生産量の減少に応じ75%生産、50%生産、25%生産の各減産運転を次の如く実施する。
【0046】
(100%生産運転)
塗装物Wの炉内通過速度vが100%生産用の速度vs(全てのゾーンZ1〜Z4での塗装物加熱により炉出口1bおいて適正な塗膜乾燥状態が得られる速度)に調整される。これに応じ、第1〜第4の全てのゾーンZ1〜Z4で循環ファン6及びゾーンバーナ8を運転して塗装物加熱を実施するとともに、全てのゾーンZ1〜Z4で外気ダンパDo及び排気ダンパDeの両方を開いて通常のゾーン換気を実施する。
【0047】
また、換気用排気ファン11の排風量qeを、4つのゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qesにインバータ制御器11iをもって調整するとともに、換気用外気ファン13の送風量qoを、4つのゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qosにインバータ制御器13iをもって調整する。
【0048】
そして、第2〜第4ゾーンZ2〜Z4のパージ用吹出ユニット18については全て、パージ用外気ダンパDpを閉じるとともにパージ用外気ファン17の運転を停止して、パージ用加熱外気oaaの吹き出しを停止しておく。
【0049】
(75%生産の減産運転)
塗装物Wの炉内通過速度vが100%生産用速度vsの3/4の75%生産用速度に調整される。これに応じ、炉出口1b側の端部に位置する第4ゾーンZ4を休止ゾーンとして、この第4ゾーンZ4では、循環ファン6及びゾーンバーナ8を停止して塗装物加熱を停止するとともに、外気ダンパDo及び排気ダンパDeを閉じてゾーン換気も停止し、残りの第1〜第3のゾーンZ1〜Z3を加熱実施ゾーンとして、これら第1〜第3のゾーンZ1〜Z3で循環ファン6及びゾーンバーナ8を運転し塗装物加熱を実施する。
【0050】
この際、第1及び第2ゾーンZ1,Z2については、外気ダンパDo及び排気ダンパDeの両方を開いて通常のゾーン換気を実施するが、休止ゾーンZ4に隣接する第3ゾーンZ3では、外気ダンパDoを閉じて換気用外気oaの供給を停止するのに対し排気ダンパDeを開いて排気のみを実施し、これにより、第3ゾーンZ3を負圧化する。
【0051】
また、第2,3ゾーンZ2,Z3のパージ用吹出ユニット18は、パージ用外気ダンパDpを閉じてパージ用加熱外気oaaの吹き出しを停止するのに対し、第4ゾーンZ4のパージ用吹出ユニット18では、パージ用外気ファン17の運転下でパージ用外気ダンパDpを開いてパージ用加熱外気oaaの吹き出しを実施し、これにより、第3ゾーンZ3の負圧化とをもって、休止ゾーンである第4ゾーンZ4からそれに隣接する加熱実施ゾーンである第3ゾーンZ3へ流入するパージ気流を炉内に形成し、このパージ気流により、有機溶剤成分などを含む加熱実施ゾーンZ1〜Z3のゾーン内ガスgが休止ゾーンである第4ゾーンZ4に漏出するのを防止する。
【0052】
換気用排気ファン11の排風量qeは、4つの全てのゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qesの3/4の風量にインバータ制御器11iをもって調整し、また、換気用外気ファン13の送風量qoは、4つの全てゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qosの1/2の風量にインバータ制御器13iをもって調整する。
【0053】
なお、本例ではパージ用外気ファン17を、1つのゾーンZの換気に必要な外気風量1/4qosの2倍程度の送風量で運転する。
【0054】
(50%生産の減産運転)
塗装物Wの炉内通過速度vが100%生産用速度vsの1/2の50%生産用速度に調整される。これに応じ、炉出口1b側の端部に位置する第4ゾーンZ4とそれに連続する第3ゾーンZ3を休止ゾーンとして、これらの第3,第4ゾーンZ3,Z4では、循環ファン6及びゾーンバーナ8を停止して塗装物加熱を停止するとともに、外気ダンパDo及び排気ダンパDeを閉じてゾーン換気も停止し、残りの第1,第2のゾーンZ1,Z2を加熱実施ゾーンとして、これら第1,第2のゾーンZ1,Z2で循環ファン6及びゾーンバーナ8を運転し塗装物加熱を実施する。
【0055】
この際、第1ゾーンZ1については、外気ダンパDo及び排気ダンパDeの両方を開いて通常のゾーン換気を実施するが、休止ゾーンZ3,Z4に隣接する第2ゾーンZ2では、外気ダンパDoを閉じて換気用外気oaの供給を停止するのに対し排気ダンパDeを開いて排気のみを実施し、これにより、第2ゾーンZ2を負圧化する。
【0056】
また、第2,4ゾーンZ2,Z4のパージ用吹出ユニット18は、パージ用外気ダンパDpを閉じてパージ用加熱外気oaaの吹き出しを停止するのに対し、第3ゾーンZ3のパージ用吹出ユニット18では、パージ用外気ファン17の運転下でパージ用外気ダンパDpを開いてパージ用加熱外気oaaの吹き出しを実施し、これにより、第2ゾーンZ2の負圧化とをもって、休止ゾーンである第3ゾーンZ3からそれに隣接する加熱実施ゾーンである第2ゾーンZ2へ流入するパージ気流を炉内に形成し、このパージ気流により、有機溶剤成分などを含む加熱実施ゾーンZ1,Z2のゾーン内ガスgが休止ゾーンである第3,第4ゾーンZ3,Z4に漏出するのを防止する。
【0057】
換気用排気ファン11の排風量qeは、4つの全てのゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qesの1/2の風量にインバータ制御器11iをもって調整し、また、換気用外気ファン13の送風量qoは、4つの全てゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qosの1/4の風量にインバータ制御器13iをもって調整する。
【0058】
(25%生産の減産運転)
塗装物Wの炉内通過速度vが100%生産用速度vsの1/4の25%生産用速度に調整される。これに応じ、炉出口1b側の端部に位置する第4ゾーンZ4とそれに連続する第2,第3ゾーンZ2,Z3を休止ゾーンとして、これらの第2〜第4ゾーンZ2〜Z4では、循環ファン6及びゾーンバーナ8を停止して塗装物加熱を停止するとともに、外気ダンパDo及び排気ダンパDeを閉じてゾーン換気も停止し、残りの第1ゾーンZ1のみを加熱実施ゾーンとして、この第1ゾーンZ1で循環ファン6及びゾーンバーナ8を運転し塗装物加熱を実施する。
【0059】
この際、休止ゾーンZ2〜Z4に隣接する第1ゾーンZ1では、外気ダンパDoを閉じて換気用外気oaの供給を停止するのに対し排気ダンパDeを開いて排気のみを実施し、これにより、第1ゾーンZ1を負圧化する。
【0060】
また、第3,4ゾーンZ3,Z4のパージ用吹出ユニット18は、パージ用外気ダンパDpを閉じてパージ用加熱外気oaaの吹き出しを停止するのに対し、第2ゾーンZ2のパージ用吹出ユニット18では、パージ用外気ファン17の運転下でパージ用外気ダンパDpを開いてパージ用加熱外気oaaの吹き出しを実施し、これにより、第1ゾーンZ1の負圧化とをもって、休止ゾーンである第2ゾーンZ2からそれに隣接する加熱実施ゾーンである第1ゾーンZ1へ流入するパージ気流を炉内に形成し、このパージ気流により、有機溶剤成分などを含む加熱実施ゾーンZ1のゾーン内ガスgが休止ゾーンである第2〜第4ゾーンZ2〜Z4に漏出するのを防止する。
【0061】
換気用排気ファン11の排風量qeは、4つの全てのゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qesの1/4の風量にインバータ制御器11iをもって調整し、また、換気用外気ファン13は停止する。
【0062】
なお、パージ用吹出ユニット18には図1に示す如き構造のものに限らず種々の構造のものを採用でき、例えば、図2,図3に示す如く、パージ用加熱外気oaaの吹出口18aを炉内の上下左右の全周にわたらせて分散配置した環状のパージ用吹出ユニット18をゾーン境界部に配置する構造を採用してもよく、また、パージ用加熱外気oaaの吹出口18aを吹出向き調整が可能な構造にするなどしてもよい。
【0063】
〔第2実施形態〕
図4は第1実施形態で示した塗装乾燥炉に改良を加えたものを示し、その改良点としては、循環ファン6による前述の内部ガス循環により反休止ゾーン向き(すなわち、前述のパージ気流と同じ向き)の循環ガス気流をゾーン内に形成する気流形成手段Kを第1〜第3ゾーンZ1〜Z3の夫々に設けてある。
【0064】
この気流形成手段Kは、循環ファン6による内部ガス循環において、対象ゾーンZに対する循環ガスgの戻し分布を対象ゾーンZからの循環ガスgの抜き出し分布に対して相対的に休止ゾーン寄りに偏らせた状態に変更することで、加熱実施ゾーンである対象ゾーンZにおいて反休止ゾーン向きの循環ガス気流をゾーン内に形成するものであり、具体的には次の如き構造のものである。
【0065】
すなわち、塗装物通過方向で等間隔に並ぶ複数のガス抜出口20aを備える天井チャンバ20を通じて対象ゾーンZから循環ガスgを循環路7へ抜き出し、また、塗装物通過方向で等間隔に並ぶ複数のガス戻し口21aを備える床チャンバ21を通じて循環路7からの戻り循環ガスgを対象ゾーンZへ戻す循環構造を各ゾーンZで採ることにおいて、第4ゾーンZ4では、天井チャンバ20及び床チャンバ21をともにゾーン長さのほぼ全長にわたらせて設けるが、第1〜第3ゾーンZ1〜Z3では、天井チャンバ20をゾーン長さのほぼ全長にわたらせて設けるのに対し、床チャンバ21を対応の天井チャンバ20よりも短いものにしてゾーン入口部から塗装物通過方向に延設してある。
【0066】
そして、第1〜第3ゾーンZ1〜Z3では、図5に示す如く複数のガス戻し口22aを炉内の両側部と底部とに位置させる状態に形成した気流形成用チャンバ22を、ゾーン出口部における床チャンバ21の不存部に配設するとともに、循環路7をゾーンバーナ8よりも下流側で主戻し路7aと副戻し路7bとの2路に分岐して、主戻し路7aを床チャンバ21に接続するのに対し、副戻し路7bを気流形成用チャンバ22に接続し、また、これら主戻し路7a及び副戻し路7bの夫々に風量調整ダンパD1,D2を装備してある。
【0067】
つまり、第1〜第3ゾーンZ1〜Z3では、ガス抜出口20aを塗装物通過方向で等間隔に並べて形成した天井チャンバ20をゾーン長さのほぼ全長にわたらせて設けることにより塗装物通過方向において均等な抜き出し分布でゾーン内から循環ガスgを抜き出すのに対し、主戻し路7a及び副戻し路7bにおける風量調整ダンパD1,D2の相対的な調整により循環路7からの戻り循環ガスgをゾーン出口側に偏らせた戻し分布で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すようにすることで、前記した休止ゾーン向き(本例ではゾーン出口向き)の循環ガス気流をゾーン内に形成し、また、主戻し路7a及び副戻し路7bにおける風量調整ダンパD1,D2の相対的な調整により循環路7からの戻り循環ガスgを塗装物通過方向において均等な戻し分布で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すようにすることで、ゾーン内を休止ゾーン向き循環ガス気流を含む横向き循環ガス気流の不存状態にする。
【0068】
なお、第4ゾーンZ4では、ガス抜出口20aを塗装物通過方向で等間隔に並べて形成した天井チャンバ20、及び、ガス戻し口21aを塗装物搬送方向で等間隔に並べて形成した床チャンバ21をともにゾーン長さのほぼ全長にわたらせて設けてあることで、ゾーン内は常に横向き循環ガス気流の不存状態になる。
【0069】
以上の構成により、この第2実施形態の塗装乾燥炉では前述の第1実施形態で示した100%生産運転、並びに、75%生産、50%生産、25%生産の各減産運転を次の如く実施する。
【0070】
(100%生産運転)
塗装物Wの炉内通過速度が100%生産用の速度vsに調整されることに対し、第1実施形態での100%生産運転と同様の操作に加え、第1〜第3ゾーンZ1〜Z3の夫々で、循環路7からの戻り循環ガスgを塗装物通過方向において均等な戻し分布で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すように、主戻し路7a及び副戻し路7bの風量調整ダンパD1,D2を調整する。
【0071】
すなわち、この100%生産運転では、前述のパージ気流を形成せず、また、第1〜第4の全てのゾーンZ1〜Z4のゾーン内を横向き循環ガス気流の不存状態にして、第1〜第4の全てのゾーンZ1〜Z4で塗装物加熱を実施する。
【0072】
(75%生産の減産運転)
塗装物Wの炉内通過速度が75%生産用の速度(3/4×vs)に調整されることに対し、第1実施形態での75%生産の減産運転と同様の操作に加え、第1,第2ゾーンZ1,Z2の夫々で、循環路7からの戻り循環ガスgを塗装物通過方向において均等な戻し分布で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すように、主戻し路7a及び副戻し路7bの風量調整ダンパD1,D2を調整する。
【0073】
また、第3ゾーンZ3で、循環路7からの戻り循環ガスgをゾーン出口側に偏らせた戻し分布で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すように、100%生産運転に比べ副戻し路7bの風量調整ダンパD2を開度増大側に調整するとともに、インバータ制御により循環ファン6の送風量を増大させて、気流形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻す循環ガス量を増大させる。
【0074】
すなわち、この75%生産の減産運転では、第1実施形態での75%生産の減産運転と同様に第3ゾーンZ3の負圧化と第4ゾーンZ4におけるパージ用外気吹出ユニット18からのパージ用加熱外気oaaの吹き出しとをもって、休止ゾーンである第4ゾーンZ4からそれに隣接する加熱実施ゾーンである第3ゾーンZ3へ流入するパージ気流を形成することに加え、第3ゾーンZ3での上記の如き循環ガス戻し分布の変更により第3ゾーンZ3において反休止ゾーン向きの循環ガス気流を形成し、これらパージ気流と反休止ゾーン向きの循環ガス気流とにより加熱実施ゾーンZ1〜Z3のゾーン内ガスgが休止ゾーンである第4ゾーンZ4に漏出するのを効果的に防止した状態で、第1〜第3ゾーンZ1〜Z3において塗装物加熱を実施する。
【0075】
(50%生産の減産運転)
塗装物Wの炉内通過速度が50%生産用の速度(1/2×vs)に調整されることに対し、第1実施形態での50%生産の減産運転と同様の操作に加え、第1ゾーンZ1で、循環路7からの戻り循環ガスgを塗装物通過方向において均等な戻し分布で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すように、主戻し路7a及び副戻し路7bの風量調整ダンパD1,D2を調整する。
【0076】
また、第2ゾーンZ2で、循環路7からの戻り循環ガスgをゾーン出口側に偏らせた戻し分布で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すように、100%生産運転に比べ副戻し路7bの風量調整ダンパD2を開度増大側に調整するとともに、インバータ制御により循環ファン6の送風量を増大させて、気流形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻す循環ガス量を増大させる。
【0077】
すなわち、この50%生産の減産運転では、第1実施形態での50%生産の減産運転と同様に第2ゾーンZ2の負圧化と第3ゾーンZ3におけるパージ用外気吹出ユニット18からのパージ用加熱外気oaaの吹き出しとをもって、休止ゾーンである第3ゾーンZ3からそれに隣接する加熱実施ゾーンである第2ゾーンZ2へ流入するパージ気流を形成することに加え、第2ゾーンZ2での上記の如き循環ガス戻し分布の変更により第2ゾーンZ2において反休止ゾーン向きの循環ガス気流を形成し、これらパージ気流と反休止ゾーン向きの循環ガス気流とにより加熱実施ゾーンZ1,Z2のゾーン内ガスgが休止ゾーンである第3,第4ゾーンZ3,Z4に漏出するのを効果的に防止した状態で、第1,第2ゾーンZ1,Z2において塗装物加熱を実施する。
【0078】
(25%生産の減産運転)
塗装物Wの炉内通過速度が25%生産用の速度(1/4×vs)に調整されることに対し、第1実施形態での25%生産の減産運転と同様の操作に加え、第1ゾーンZ1で、循環路7からの戻り循環ガスgをゾーン出口側に偏らせた戻し分布で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すように、100%生産運転に比べ副戻し路7bの風量調整ダンパD2を開度増大側に調整するとともに、インバータ制御により循環ファン6の送風量を増大させて、気流形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻す循環ガス量を増大させる。
【0079】
すなわち、この25%生産の減産運転では、第1実施形態での25%生産の減産運転と同様に第1ゾーンZ1の負圧化と第2ゾーンZ2におけるパージ用外気吹出ユニット18からのパージ用加熱外気oaaの吹き出しとをもって、休止ゾーンである第2ゾーンZ2からそれに隣接する加熱実施ゾーンである第1ゾーンZ1へ流入するパージ気流を形成することに加え、第1ゾーンZ1での上記の如き循環ガス戻し分布の変更により第1ゾーンZ1において反休止ゾーン向きの循環ガス気流を形成し、これらパージ気流と反休止ゾーン向きの循環ガス気流とにより加熱実施ゾーンZ1のゾーン内ガスgが休止ゾーンである第2〜第4ゾーンZ2〜Z4に漏出するのを効果的に防止した状態で、第1ゾーンZ1において塗装物加熱を実施する。
【0080】
なお、本第2実施形態では気流形成手段Kを構成するのに、対象ゾーンZ1,Z2,Z3において、天井チャンバ20をゾーン長さのほぼ全長にわたらせて設けるのに対し、床チャンバ21を対応の天井チャンバ20よりも短いものにしてゾーン入口部から塗装物通過方向に延設し、この構成において、複数のガス戻し口22aを炉内の両側部と底部とに位置させる状態に形成した気流形成用チャンバ22をゾーン出口部における床チャンバ21の不存部に配設するようにしたが、循環ファン6による内部ガス循環により反休止ゾーン向きの循環ガス気流をゾーン内に形成する気流形成手段Kの具体的構成は種々の変更が可能であり、例えば、図6,図7に示す如く、ガス戻し口22aを炉内の上下左右の全周にわたらせて分散配置した環状の気流形成用チャンバ22をゾーン出口部に配設し、この構成において、気流形成用チャンバ22に接続した副戻し路7bの風量調整ダンパD2を開くとともにインバータ制御により循環ファン6の送風量を増大させることで、循環路7からの戻り循環ガスgをゾーン出口側に偏らせた戻し分布でゾーン内に戻すようにして、そのゾーン内に反休止ゾーン向きの循環ガス気流を形成し、そして、副戻し路7bの風量調整ダンパD2を閉じるとともにインバータ制御により循環ファン6の送風量を通常風量に減少させることで、そのゾーン内を休止ゾーン向き循環ガス気流を含む横向き循環ガス気流の不存状態に戻すようにしてもよい。
【0081】
〔別実施形態〕
次に別の実施形態を列記する。
【0082】
前述の実施形態では、パージ気流形成のための加熱実施ゾーンの負圧化をゾーンに対する通常換気用の排気手段10aを利用して行うようにしたが、請求項1に係る発明の実施にあたっては、塗装物加熱を実施する際の通常のゾーン換気のための排気手段10aとは別の専用排気手段による加熱実施ゾーンの負圧化でパージ気流を形成するようにしてもよい。
【0083】
また、前述の実施形態では、この負圧化のための排気を加熱実施ゾーンのうち休止ゾーンに対する隣接ゾーンのみから行なうようにしたが、請求項1に係る発明の実施にあたり、場合によっては、休止ゾーンに対する隣接ゾーン以外の加熱実施ゾーンからの排気、あるいは、休止ゾーンに対する隣接ゾーンを含む複数の加熱実施ゾーンからの排気によりパージ気流形成のための負圧化を行なうようにしてもよい。
【0084】
さらにまた、パージ気流形成のための加熱実施ゾーンの負圧化を、前述の実施形態の如く対象ゾーンに対する排気実施下での外気供給の停止により行なうに代え、対象ゾーンに対する排気実施下での外気供給量の低減や、対象ゾーンに対する外気供給下での排気量の増加、あるいは、それら外気供給量の低減と排気量の増加との組み合わせにより行なうようにしてもよい。
【0085】
前述の実施形態では、パージ気流形成のための専用の加熱外気供給手段18を装備したが、請求項1に係る発明の実施にあたっては、塗装物加熱を実施する際の通常のゾーン換気のための外気供給手段9aを利用して、パージ用の加熱外気oaaを休止ゾーンに供給するようにしてもよい。
【0086】
前述の実施形態では、パージ用加熱外気oaaの供給を休止ゾーンのうち加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーンのみから行なうようにしたが、請求項1に係る発明の実施にあたり、場合によっては、このパージ用加熱外気oaaの供給を、加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーン以外の休止ゾーン、あるいは、加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーンを含む複数の休止ゾーンから行なうようにしてもよい。
【0087】
また、炉の出口側に複数の休止ゾーンが生じる場合においてパージ用加熱外気oaaの供給を常に炉の出口側端部に位置する休止ゾーンから行なうようにすれば、休止ゾーン通過中の加熱後塗装物から残留的に蒸散する有機溶剤成分などに対してもパージ作用を効果的に及ぼして、その残留的な蒸散成分に原因する休止ゾーンでのヤニ状物付着も合わせ効果的に防止することができる。
【0088】
加熱実施ゾーンの負圧下と休止ゾーンに対するパージ用加熱外気oaaの供給とによるパージ気流の形成に加え、気流形成手段Kにより加熱実施ゾーンに対する循環ガスgの戻し分布を加熱実施ゾーンからの循環ガスgの抜き出し分布に対して相対的に休止ゾーン寄りに偏らせた状態に変更することで、加熱実施ゾーンにおいて反休止ゾーン向きの循環ガス気流を形成する場合、その反休止ゾーン向き循環ガス気流の形成は、加熱実施ゾーンのうち休止ゾーンに対する隣接ゾーンのみで行なうなど所定の1つの加熱実施ゾーンのみで行なう形態、あるいは、全ての加熱実施ゾーンで行なうなど複数の加熱実施ゾーンで行なう形態のいずれを採用してもよい。
【0089】
また、前述の実施形態では、加熱実施ゾーンに対する循環ガスgの戻し分布を加熱実施ゾーンからの循環ガスgの抜き出し分布に対し相対的に休止ゾーン寄りに偏らせる状態に変更して反休止ゾーン向きの循環ガス気流を形成するのに、加熱実施ゾーンからの循環ガスgの抜き出し分布を固定化した状態で加熱実施ゾーンに対する循環ガスgの戻し分布の方を休止ゾーン寄りに偏らせるようにしたが、逆に加熱実施ゾーンに対する循環ガスgの戻し分布を固定化した状態において加熱実施ゾーンからの循環ガスgの抜き出し分布の方を反休止ゾーン寄りに偏らせることで、あるいはまた、加熱実施ゾーンに対する循環ガスgの戻し分布を休止ゾーン寄りに偏らせるとともに加熱実施ゾーンからの循環ガスgの抜き出し分布を反休止ゾーン寄りに偏らせることで、加熱実施ゾーンに対する循環ガスgの戻し分布を加熱実施ゾーンからの循環ガスgの抜き出し分布に対して相対的に休止ゾーン寄りに偏らせた状態を現出するようにしてもよい。
【0090】
前述の実施形態では、パージ用の加熱外気oaaを換気用外気oaとともに、排気処理用の燃焼装置12から送出される高温排気eaの保有熱を利用して加熱生成する例を示したが、これに代え、パージ用加熱外気oaaを加熱生成する専用の加熱装置を設けるようにしてもよい。
【0091】
前述の実施形態では、炉1の出口1b側にのみ休止ゾーンを位置させる減産形態を示したが、逆に炉1の入口1a側にのみ休止ゾーンを位置させる減産形態や、炉1の入口1a側及び出口1b側の両方に休止ゾーンを位置させる減産形態において本発明を実施してもよい。
【0092】
前述の実施形態では、3つのゾーンZ2〜Z4に個別停止可能なパージ用吹出ユニット18を装備して75%生産,50%生産,25%生産の3段階の減産運転に対応できるようにしたが、対応可能にする減産運転の段数は3段に限られるものではなく、1段ないし2段、あるいは、4段以上の複数段であってもよく、また、各段における生産率も全ゾーン数などに応じて適宜決定すればよい。
【0093】
本発明は、熱風加熱よる乾燥方式に限らず輻射加熱による乾燥方式を採る場合にも適用でき、また、自動車ボディーの塗装に限らず種々の塗装品の製造に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における塗装乾燥炉の全体構成図
【図2】別実施形態を示す炉の縦断面図
【図3】別実施形態を示す炉の横断面図
【図4】第2実施形態における塗装乾燥炉の全体構成図
【図5】第2実施形態における炉の横断面図
【図6】別実施形態を示す塗装乾燥炉の全体構成図
【図7】別実施形態を示す炉の横断面図
【符号の説明】
6 循環ファン
8 塗装物加熱手段
9a 換気用の外気供給手段
10a 換気用の排気手段
18 パージ用の加熱外気供給手段
g 循環ガス
K 気流形成手段
oaa パージ用加熱外気
W 塗装物
Z ゾーン
Z2〜Z4 特定ゾーン

Claims (8)

  1. 通過塗装物の塗膜を加熱して乾燥させる塗装乾燥炉の炉内を、塗装物通過方向に並ぶ複数のゾーンに区分しておき、
    塗装物の炉内通過速度を低下させる減産時に、前記ゾーンのうち端部に位置するゾーン又はその端部ゾーンを含む複数の連続ゾーンを休止ゾーンとして、その休止ゾーンでの塗装物加熱を停止する塗装品製造方法であって、
    前記減産時に、前記休止ゾーン以外の加熱実施ゾーンを排気により負圧化するとともに、パージ用の加熱外気を前記休止ゾーンに供給して、前記休止ゾーンから前記加熱実施ゾーンに向かうパージ気流を炉内に形成する塗装品製造方法。
  2. 前記負圧化のための排気を、前記加熱実施ゾーンのうち前記休止ゾーンに対する隣接ゾーンのみから行なう請求項1記載の塗装品製造方法。
  3. 前記パージ用加熱外気の供給を、前記休止ゾーンのうち前記加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーンのみから行なう請求項1又は2記載の塗装品製造方法。
  4. 前記パージ用加熱外気の供給を、前記休止ゾーンのうち炉の塗装物出口側の端部に位置する休止ゾーンから行なう請求項1又は2記載の塗装品製造方法。
  5. 前記パージ用加熱外気を、前記加熱実施ゾーンに向けて前記休止ゾーンに吹き出し供給する請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗装品製造方法。
  6. 循環ファンにより対象ゾーンから抜き出して再び対象ゾーンに戻す循環ガスを加熱することで前記ゾーン夫々での塗装物加熱を行なう方式を採るのに対し、
    前記減産時に、前記加熱実施ゾーンに対する前記循環ガスの戻し分布を前記加熱実施ゾーンからの前記循環ガスの抜き出し分布に対して相対的に前記休止ゾーン寄りに偏らせた状態に変更することで、前記加熱実施ゾーンにおいて反休止ゾーン向きの循環ガス気流を形成する請求項1〜5のいずれか1項に記載の塗装品製造方法。
  7. 請求項1記載の塗装品製造方法に使用する塗装乾燥炉であって、
    通過塗装物の塗膜を加熱して乾燥させる炉内を、塗装物通過方向に並ぶ複数のゾーンに区分し、
    これらゾーンの各々に、個別停止が可能な塗装物加熱手段と、個別停止が可能な換気用の排気手段と、個別停止が可能な換気用の外気供給手段とを設け、
    前記ゾーンのうちの特定のゾーンに又はその特定ゾーンよりも一方の炉端側寄りに位置するゾーンに、個別停止が可能なパージ用の加熱外気供給手段を前記換気用の外気供給手段とは別に設けてある塗装乾燥炉。
  8. 循環ファンにより対象ゾーンから抜き出して再び対象ゾーンに戻す循環ガスを前記塗装物加熱手段により加熱することで前記ゾーン夫々での塗装物加熱を行なう構成を採るのに対し、
    前記ゾーンのうち前記特定ゾーンよりも他方の炉端側寄りに位置するゾーンに、そのゾーンに対する前記循環ガスの戻し分布をそのゾーンからの前記循環ガスの抜き出し分布に対して相対的に前記特定ゾーン寄りに偏らせた状態に変更することで、そのゾーンにおいて反特定ゾーン向きの循環ガス気流を形成する気流形成手段を設けてある請求項7記載の塗装乾燥炉。
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