JP4964556B2 - 塗装設備 - Google Patents

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本発明は、ワークに温風を作用させて、そのワーク表面に塗布された塗料の溶媒分を蒸発させる塗装設備に関するものである。
従来、塗装設備では、自動車ボディなどのワークに塗装を行う工程や、ワークに塗布された塗料を乾燥させる工程などが行われる。塗料の乾燥工程としては、例えば、プレヒート部内でワークに温風を作用させて塗料の溶媒分を蒸発させた後、冷却部内でワークに冷風を作用させて塗料を冷却させる工程などが考えられる。そこで、このような乾燥工程を行うための塗装設備が種々提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の塗装設備では、前段塗装後に乾燥部(プレヒート部)内でワークに温風を作用させ、次に冷却部内でワークに冷風を作用させた後、後段塗装を行うようになっている。
特開平5−31417号公報(図1等参照)
ところで、塗装設備には、ヒータ及び送風機からなり、プレヒート部に例えば80℃程度の温風を送るエアハンドリングユニットと、クーラ及び送風機からなり、冷却部に例えば20℃程度の冷風を送る別のエアハンドリングユニットとを設置する必要がある。ところが、ワークに塗布された塗料を効率良く乾燥させるためには多くの外気を導入することが好ましいが、外気の取り入れ量の増大に伴ってヒータ及びクーラに掛かる負荷が大きくなるため、塗料の乾燥に必要なエネルギーが増大してしまう。また、エアハンドリングユニットを塗装設備に設置する場合、熱量の大きいヒータ及びクーラや、風量の大きい送風機が必要となるため、ランニングコストが著しく嵩んでしまうという問題もある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、塗料の乾燥に必要なエネルギーを低減できるとともに、ランニングコストを抑えることができる塗装設備を提供することにある。
上記課題を解決するために、手段1に記載の発明は、ワークに対して塗装が行われる前段塗装部と、前記前段塗装部を通過した前記ワークに温風を作用させて、そのワーク表面に塗布された塗料の溶剤分を蒸発させるプレヒート部と、前記プレヒート部を通過した前記ワークに冷風を作用させて、そのワーク表面に塗布された塗料を冷却させる冷却部と、前記冷却部を通過した前記ワークに対して塗装が行われる後段塗装部とを備える塗装設備であって、放熱部及び吸熱部を有するヒートポンプと、前記放熱部を通過した温風を取り出す温風取出手段と、前記吸熱部を通過した冷風を取り出す冷風取出手段と、前記温風を前記プレヒート部に送る温風送風手段と、前記冷風を前記冷却部に送る冷風送風手段と、前記温風及び前記冷風の少なくとも一方の温度を計測する送風温度計測手段と、前記温風及び前記冷風の少なくとも一方の温度を調節する送風温度調節手段とを備えることを特徴とする塗装設備をその要旨とする。
温風及び冷風を得る場合、加熱装置だけを用いて温風を得るとともに、冷却装置だけを用いて冷風を得ることが考えられるが、別々の装置を用いて温風及び冷風を得ているため、エネルギー効率が悪い。
その点、上記手段1に記載の発明によると、吸熱部における吸熱によって加熱された熱媒体を用いて放熱部で気体を加熱した結果、温風を得ることができ、放熱部における放熱によって冷却された熱媒体を用いて吸熱部で気体を冷却した結果、冷風を得ることができる。よって、加熱手段及び冷却手段によって温風及び冷風を別々に得る場合に比べて、エネルギー効率が良くなる。従って、温風送風手段によって温風をプレヒート部に送るとともに、冷風送風手段によって冷風を冷却部に送るようにすれば、少ないエネルギーで塗料を乾燥させることができ、ひいては塗装設備のランニングコストを抑えることができる。
ここで、「温風」とは、放熱部を通過することにより、ヒートポンプに取り込まれる気体よりも温度が高くなった気体をいい、「冷風」とは、吸熱部を通過することにより、ヒートポンプに取り込まれる気体よりも温度が低くなった気体をいう。なお、プレヒート部に設けられた温風供給口を通過する温風の温度は、送風温度調節手段によって所定の範囲内に調節されることが好ましい。同様に、冷却部に設けられた冷風供給口を通過する冷風の温度も、送風温度調節手段によって所定の範囲内に調節されることが好ましい。例えば、前記送風温度調節手段は、前記プレヒート部に設けられた温風供給口を通過する温風の温度を70℃以上100℃以下に調節し、前記冷却部に設けられた冷風供給口を通過する冷風の温度を10℃以上30℃以下に調節する(請求項)ことが好ましい。仮に、温風の温度が70℃未満になると、ワークがプレヒート部を通過するまでの間に、ワーク表面に塗布された塗料の溶媒分を十分に蒸発させることができない。よって、プレヒート部の通過時間が短くなるほど、温風の温度を高く設定することが好ましい。一方、温風の温度が100℃よりも高くなると、ワーク表面の塗膜が粗くなるなどの悪影響を与えてしまう。また、冷風の温度が10℃未満になると、冷却部内に結露が生じてワークに露が付着してしまい、後の後段塗装部での塗装に悪影響を与える可能性がある。一方、冷風の温度が30℃よりも高くなると、ワークが冷却部を通過するまでの間に、ワーク表面に塗布された塗料を十分に冷却することができない。この場合、後段塗装部で塗装を行ってから乾燥炉で乾燥する際に、塗料内に気泡が生じる可能性がある。よって、冷却部の通過時間が短くなるほど、冷風の温度を低く設定することが好ましい。
また、送風温度計測手段は、温風や冷風が流れる箇所であれば適宜配置することができる。しかし、塗料の乾燥・冷却に必要な温度を正確に計測するためには、送風温度計測手段は、ワークが通過する部分にできるだけ近い箇所に配置されることが好ましい。ところが、ワークが通過する部分に最も近い箇所であるプレヒート部内や冷却部内は、温度変化が激しいために送風温度計測手段が破損しやすい。よって、送風温度計測手段は、プレヒート部の外部においてワークが通過する部分に最も近い箇所であるプレヒート部の温風供給口や、冷却部の外部においてワークが通過する部分に最も近い箇所である冷却部の冷風供給口に配置されることが好ましい。
なお、前記温風の温度を調節する送風温度調節手段は、温風送風路に連通する前記加熱手段、及び、前記温風送風路に連通する外気導入手段の少なくとも一方であってもよい(請求項)。また、前記冷風の温度を調節する送風温度調節手段は、冷風送風路に連通する前記冷却手段、及び、前記冷風送風路に連通する外気導入手段の少なくとも一方であってもよい(請求項)。
また、上記課題を解決するために、請求項に記載の発明は、ワークに対して塗装が行われる前段塗装部と、前記前段塗装部を通過した前記ワークに温風を作用させて、そのワーク表面に塗布された塗料の溶媒分を蒸発させるプレヒート部と、前記プレヒート部を通過した前記ワークに冷風を作用させて、そのワーク表面に塗布された塗料を冷却させる冷却部と、前記冷却部を通過した前記ワークに対して塗装が行われる後段塗装部とを備える塗装設備であって、放熱部及び吸熱部を有するヒートポンプと、前記放熱部を通過した温風を取り出す温風取出手段と、前記温風取出手段から取り出された温風をさらに加熱する加熱手段と、前記吸熱部を通過した冷風を取り出す冷風取出手段と、前記冷風取出手段から取り出された冷風をさらに冷却する冷却手段と、前記加熱手段によって加熱された温風を前記プレヒート部に送る温風送風手段と、前記冷却手段によって冷却された冷風を前記冷却部に送る冷風送風手段と、前記温風及び前記冷風の少なくとも一方の温度を計測する送風温度計測手段と、前記温風及び前記冷風の少なくとも一方の温度を調節する送風温度調節手段と、前記送風温度計測手段が計測して得た温度情報に基づいて前記送風温度調節手段を制御する送風温度制御手段とを備え、前記温風の温度を計測する前記送風温度計測手段は、前記プレヒート部に設けられた温風供給口に設置された第1温度センサー、及び、温風送風路における前記ヒートポンプと前記加熱手段との間に設置された第2温度センサーとからなり、前記冷風の温度を計測する前記送風温度計測手段は、前記冷却部に設けられた冷風供給口に設置された第3温度センサー、及び、冷風送風路における前記ヒートポンプと前記冷却手段との間に設置された第4温度センサーとからなり、前記冷風送風路におけるヒートポンプの上流側から分岐するとともに、前記冷風送風路における前記ヒートポンプと前記冷却手段との間に接続されるブースエアバイパス流路が設けられ、前記送風温度制御手段は、前記第2温度センサーによって計測された前記温風の温度が第1の所定値未満である場合に、前記ヒートポンプの出力を増大させる制御を行い、前記第2温度センサーによって計測された前記温風の温度が前記第1の所定値以上となった場合に、さらに前記加熱手段の出力を増大させる制御を行い、前記第4温度センサーによって計測された前記冷風の温度が第2の所定値よりも高い場合に、前記冷却手段の出力を減少させる制御を行う一方、前記第4温度センサーによって計測された前記冷風の温度が前記第2の所定値以下である場合に、前記ブースエアバイパス流路を開状態に切り替える制御を行うことを特徴とする塗装設備をその要旨とする。
温風及び冷風を得る場合、加熱装置だけを用いて温風を得るとともに、冷却装置だけを用いて冷風を得ることが考えられるが、別々の装置を用いて温風及び冷風を得ているため、エネルギー効率が悪い。
その点、請求項によると、吸熱部における吸熱によって加熱された熱媒体を用いて気体を加熱した結果、温風を得ることができ、放熱部における放熱によって冷却された熱媒体を用いて気体を冷却した結果、冷風を得ることができる。よって、加熱手段及び冷却手段によって温風及び冷風を別々に得る場合に比べて、エネルギー効率が良くなる。従って、温風送風手段によって温風をプレヒート部に送るとともに、冷風送風手段によって冷風を冷却部に送るようにすれば、少ないエネルギーで塗料を乾燥させることができ、ひいては塗装設備のランニングコストを抑えることができる。
しかも、送風温度制御手段によって送風温度調節手段を制御することにより、プレヒート部内及び冷却部内の環境を一定に保つことができるため、塗装品質が安定する。また、温風及び冷風の無駄な供給が減るため、温風及び冷風を取り出すために必要なエネルギーをよりいっそう低減できる。
上記請求項1に記載の発明では、前記温風取出手段から取り出された温風をさらに加熱する加熱手段と、前記冷風取出手段から取り出された冷風をさらに冷却する冷却手段とを備え、前記温風送風手段は、前記加熱手段によって加熱された温風を前記プレヒート部に送るとともに、前記冷風送風手段は、前記冷却手段によって冷却された冷風を前記冷却部に送るようになっている
このようにすれば、温風は、単にヒートポンプの放熱部だけでなく加熱手段によっても加熱されるため、高温となる。従って、温風送風手段によってプレヒート部に送られた温風により、ワーク表面に塗布された塗料の溶媒分を早期に蒸発させることができる。換言すると、温風はヒートポンプによってあらかじめ加熱されるため、温風を加熱手段によってあまり加熱しなくても済む。ゆえに、熱量の大きい加熱手段や、風量の大きい温風送風手段が不要となるため、塗装設備のランニングコストを抑えることができる。また、塗装設備に付帯する装置の簡素化・小型化を図ることができる。
同様に、冷風は、単にヒートポンプの吸熱部だけでなく冷却手段によっても冷却されるため、より低温となる。従って、冷風送風手段によって冷却部に送られた冷風により、ワーク表面に塗布された塗料を早期に冷却させることができる。換言すると、冷風はヒートポンプによってあらかじめ加熱されるため、冷風を冷却手段によってあまり冷却しなくても済む。ゆえに、熱量の大きい冷却手段や、風量の大きい冷風送風手段が不要となるため、塗装設備のランニングコストを抑えることができる。また、塗装設備に付帯する装置の簡素化・小型化を図ることができる。
また、構造上、ヒートポンプからは、温風及び冷風が同時に取り出される。例えば、温風の温度を所定値にするためにヒートポンプを駆動すると、それに伴って冷風が取り出されるが、取り出された冷風を所定値に制御することができない。また、冷風の温度を所定値にするためにヒートポンプを駆動すると、それに伴って温風が取り出されるが、取り出された温風を所定値に制御することができない。
そこで、前記送風温度調節手段は、冷風の温度を調節するものであり、前記吸熱部を通過して過冷却状態となった冷風の温度を上昇させることが好ましい(請求項)。このようにすれば、冷風が送られる冷却部の過度の冷却を防止でき、ひいてはワーク表面に塗布された塗料への悪影響を防止できる。また、前記送風温度調節手段は、温風の温度を調節するものであり、前記放熱部を通過して過熱状態となった温風の温度を低下させることが好ましい(請求項)。このようにすれば、温風が送られるプレヒート部の過熱を防止でき、ひいてはワーク表面に塗布された塗料への悪影響を防止できる。
以上詳述したように、請求項1〜に記載の発明によると、塗料の乾燥に必要なエネルギーを低減できるとともに、ランニングコストを抑えることができる塗装設備を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1,図2に示されるように、塗装設備10は、ベース塗装部11(前段塗装部)、第1加熱乾燥部12(プレヒート部)、第2加熱乾燥部13(プレヒート部)、冷却部14及びクリア塗装部15(後段塗装部)を備えている。本実施形態の塗装設備10は、全体で約100mの長さを有している。ベース塗装部11では、中塗り塗装後の自動車ボディW1(ワーク)に対して水性ベース塗装が行われるようになっている。第1加熱乾燥部12では、ベース塗装部11を通過した自動車ボディW1に温風を作用させる作業が行われるようになっている。これにより、ボディ表面(ワーク表面)に塗布された塗料の温度が上昇する。また、第2加熱乾燥部13では、第1加熱乾燥部12を通過した自動車ボディW1に温風を作用させる作業が行われるようになっている。これにより、ボディ表面に塗布された塗料の温度が上昇したままの状態に維持される。従って、自動車ボディW1が第1加熱乾燥部12及び第2加熱乾燥部13を通過すると、ボディ表面に塗布された塗料の溶媒分が蒸発する。さらに、冷却部14では、第2加熱乾燥部13を通過した自動車ボディW1に冷風を作用させる作業が行われるようになっている。これにより、ボディ表面に塗布された塗料が、クリア塗装に最適な温度に冷却される。また、クリア塗装部15では、冷却部14を通過した自動車ボディW1に対してクリア塗装が行われるようになっている。
なお、図1,図2に示されるクリア塗装部15の終端は乾燥炉(図示略)に接続され、乾燥炉にはクリア塗装後の自動車ボディW1が搬入されるようになっている。乾燥炉では、ボディ表面の塗膜(ベースコート及びクリアコート)を所定温度に加熱することで焼付乾燥が行われるようになっている。さらに、乾燥炉の終端は検査部(図示略)に接続され、検査部には焼付乾燥後の自動車ボディW1が搬入されるようになっている。検査部では、ボディ表面の塗装品質がチェックされる。
また、塗装設備10の床部には、自動車ボディW1を搬送する搬送コンベア21が搬送方向に沿って設けられている。搬送コンベア21は、自動車ボディW1を台車22に載せた状態でベース塗装部11内、加熱乾燥部12内、第2加熱乾燥部13内、冷却部14内及びクリア塗装部15内を通過させながらライン順方向(図1,図2では右方向)に搬送する。
図1に示されるように、第1加熱乾燥部12及び第2加熱乾燥部13の天井や側壁には、温風用の吹付ノズル31が複数設けられている。これらの吹付ノズル31は、搬送コンベア21により搬送される自動車ボディW1に向けて90℃程度の温風を吹き付けるようになっている。また、冷却部14の天井や側壁には、冷風用の吹付ノズル33が複数設けられている。これらの吹付ノズル33は、搬送コンベア21により搬送される自動車ボディW1に向けて20℃程度の冷風を吹き付けるようになっている。
図1,図2に示されるように、塗装設備10は、第1加熱乾燥部12及び第2加熱乾燥部13に温風を送るための温風送風路51と、冷却部14に冷風を送るための冷風送風路71とを備えている。温風送風路51上及び冷風送風路71上には、ヒートポンプ61が設置されている。なお、ヒートポンプ61は、ヒートポンプケース61a内に収容されており、塗装設備10の外部上方に配置されている。ヒートポンプケース61aは、温風送風路51が通過する温風取出ダクト63(温風取出手段)と、冷風送風路71が通過する冷風取出ダクト65(冷風取出手段)とを備えている。
図3に示されるように、ヒートポンプ61は、熱媒体としての冷媒(本実施形態ではフロン)が流れる冷媒流路60を有している。冷媒流路60は環状をなす閉じられた流路であり、冷媒流路60上には、凝縮器62(放熱部)、蒸発器64(吸熱部)、コンプレッサ66及び膨張弁67が設置されている。凝縮器62は、冷媒流路60と温風送風路51との間で熱を交換する熱交換器であり、冷媒流路60内を流れる冷媒の熱が温風送風路51内を流れるエア(ブースエア)に伝達(放熱)されるようになっている。また、蒸発器64は、冷媒流路60と冷風送風路71との間で熱を交換する熱交換器であり、冷媒流路60内を流れる冷媒に冷風送風路71内を流れるエア(ブースエア)の熱が伝達(吸熱)されるようになっている。なお、「ブースエア」とは、例えばベース塗装部11やクリア塗装部15(本実施形態ではクリア塗装部15)に供給されるべきエアをいい、ブースエアの一部が温風送風路51及び冷風送風路71に導かれる。
図3に示されるように、コンプレッサ66は、凝縮器62の上流側(及び蒸発器64の下流側)に配置されており、冷媒流路60内を流れる冷媒を圧縮して凝縮器62に送るようになっている。また、膨張弁67は、凝縮器62の下流側(及び蒸発器64の上流側)に配置されており、冷媒流路60を開状態または閉状態に切り替えるようになっている。膨張弁67は、開状態に切り替えられた際に、蒸発器64に冷媒を供給可能とするようになっている。なお、本実施形態の膨張弁67は、図示しないソレノイドにより作動する電磁弁である。
なお、前記温風送風路51内を流れるブースエアの加熱、及び、前記冷風送風路71内を流れるブースエアの冷却は、以下の順序で行われる。まず、膨張弁67を閉状態に切り替えた状態でコンプレッサ66を駆動し、冷媒を凝縮器62に送る。このとき、冷媒は膨張弁67によって堰き止められているため、冷媒が凝縮器62に送られるのに伴って冷媒が圧縮され、凝縮器62付近の冷媒が高温となる。その結果、凝縮器62において、冷媒流路60内の冷媒の熱が温風送風路51内のブースエアに伝達され、温風送風路51内を流れるブースエアが温風となる。なお、この温風は、前記温風取出ダクト63から取り出される。即ち、ヒートポンプ61は、温風取出ダクト63から取り出される温風の温度を所定値(例えば60℃)にするために駆動される。
また、凝縮器62付近の冷媒が圧縮されるのに伴って、蒸発器64付近の冷媒が膨張されて低温となる。その結果、蒸発器64において、冷風送風路71内のブースエアの熱が冷媒流路60内の冷媒に伝達され、冷風送風路71内を流れるブースエアが冷風となる。即ち、ブースエアは、ヒートポンプ61を駆動するのに伴って冷却されて冷風となり、冷風は前記冷風取出ダクト65から取り出される。
図2に示されるように、前記温風送風路51においてヒートポンプ61の上流側には、エア供給バルブ52及びブースエア供給ファン55が設置されている。エア供給バルブ52は、温風送風路51を開状態または閉状態に切り替えるようになっている。エア供給バルブ52は、開状態に切り替えられた際に、ヒートポンプ61の凝縮器62にブースエアを供給可能とするようになっている。なお、本実施形態のエア供給バルブ52は、図示しないソレノイドにより作動する電磁弁である。また、ブースエア供給ファン55は、エア供給バルブ52が開状態に切り替えられた際に、ブースエアを凝縮器62などに送るようになっている。
また、温風送風路51においてエア供給バルブ52の上流側からはブースエアバイパス流路53が分岐している。ブースエアバイパス流路53は、温風送風路51においてヒートポンプ61の下流側に接続されている。また、ブースエアバイパス流路53にはバイパスバルブ54が設置されている。バイパスバルブ54は、ブースエアバイパス流路53を開状態または閉状態に切り替えるようになっている。バイパスバルブ54は、開状態に切り替えられた際に、ブースエアバイパス流路53に導かれてきたブースエアがヒートポンプ61の前記温風取出ダクト63から取り出された温風に混入し、温風送風路51内の温風の温度を低下させる。換言すると、ヒートポンプ61によってブースエアが加熱され過ぎた場合に、ブースエアバイパス流路53を流れるブースエアによって、前記第1加熱乾燥部12や前記第2加熱乾燥部13に送られる温風の温度を低くする。即ち、ブースエアバイパス流路53及びバイパスバルブ54は、温風の温度を調節する送風温度調節手段を構成している。なお、本実施形態のバイパスバルブ54は、図示しないソレノイドにより作動する電磁弁である。
図1,図2に示されるように、温風送風路51においてヒートポンプ61の下流側には、2つの温風加熱装置30が設置されている。各温風加熱装置30は、第1加熱乾燥部12及び第2加熱乾燥部13の外部上方にそれぞれ配置されており、温風送風路51に連通するヒータ35(加熱手段)及び温風送風ファン36(温風送風手段)を備えるエアハンドリングユニットである。ヒータ35は、温風取出ダクト63から取り出された温風をさらに加熱して、温風の温度を90℃に到達させるようになっている。即ち、ヒータ35は、温風の温度を調節する送風温度調節手段としての機能も有している。また、温風送風ファン36は、ヒータ35によって加熱された温風を第1加熱乾燥部12内または第2加熱乾燥部13内に送るようになっている。なお、第1加熱乾燥部12内や第2加熱乾燥部13内に供給された温風は、自動車ボディW1に作用して、そのボディ表面に塗布された塗料の溶媒分を蒸発させる。
図2に示されるように、前記冷風送風路71においてヒートポンプ61の上流側には、エア供給バルブ72が設置されている。エア供給バルブ72は、冷風送風路71を開状態または閉状態に切り替えるようになっている。エア供給バルブ72は、開状態に切り替えられた際に、ヒートポンプ61の前記蒸発器64にブースエアを供給可能とするようになっている。なお、本実施形態のエア供給バルブ72は、図示しないソレノイドにより作動する電磁弁である。
また、冷風送風路71においてエア供給バルブ72の上流側からはブースエアバイパス流路73が分岐している。ブースエアバイパス流路73は、冷風送風路71においてヒートポンプ61の下流側に接続されている。また、ブースエアバイパス流路73にはバイパスバルブ74が設置されている。バイパスバルブ74は、ブースエアバイパス流路73を開状態または閉状態に切り替えるようになっている。バイパスバルブ74は、開状態に切り替えられた際に、ブースエアバイパス流路73に導かれてきたブースエアがヒートポンプ61の前記冷風取出ダクト65から取り出された冷風に混入し、冷風送風路71内の冷風の温度を上昇させる。換言すると、ヒートポンプ61によってブースエアが冷却され過ぎた場合に、ブースエアバイパス流路73を流れるブースエアを蒸発器64を通過した冷風に混入させることによって、前記冷却部14に送られる冷風の温度を高くする。即ち、ブースエアバイパス流路73及びバイパスバルブ74は、温風の温度を調節する送風温度調節手段を構成している。なお、本実施形態のバイパスバルブ74は、図示しないソレノイドにより作動する電磁弁である。
図2に示されるように、冷風送風路71においてヒートポンプ61の下流側には、冷風供給ファン75が設置されている。冷風供給ファン75は、エア供給バルブ72が開状態に切り替えられた際に、ブースエアをヒートポンプ61の前記蒸発器64に取り込むとともに、蒸発器64からの温風を冷却部14側に送るようになっている。
図1,図2に示されるように、冷風送風路71において冷風供給ファン75の下流側には、冷風冷却装置32が設置されている。冷風冷却装置32は、冷却部14の外部上方に配置されており、冷風送風路71に連通するクーラ37(冷却手段)及び冷風送風ファン38(冷風送風手段)を備えるエアハンドリングユニットである。クーラ37は、前記冷風取出ダクト65から取り出された冷風をさらに冷却して、冷風の温度を20℃に到達させるようになっている。即ち、クーラ37は、冷風の温度を調節する送風温度調節手段としての機能も有している。また、冷風送風ファン38は、クーラ37によって冷却された冷風を冷却部14内に送るようになっている。なお、冷却部14内に供給された冷風は、自動車ボディW1に作用して、そのボディ表面に塗布された塗料を冷却させる。
図1,図2に示されるように、前記第1加熱乾燥部12、前記第2加熱乾燥部13及び冷却部14の床部には、排気手段としての排気口34が配置されている。第1加熱乾燥部12及び第2加熱乾燥部13に配置された排気口34は、溶媒分を含んだ温風を温風排出路39を介して排出し、冷却部14に配置された排気口34は、溶媒分を含んだ冷風を冷風排出路40を介して排出するようになっている。これにより、第1加熱乾燥部12内、第2加熱乾燥部13内及び冷却部14内の溶媒濃度が低下するため、塗料の溶媒分を効率良く蒸発させることができる。
また、温風排出路39からは送風温度調節手段としての温風バイパス流路41が分岐し、冷風排出路40からは送風温度調節手段としての冷風バイパス流路42が分岐している。温風バイパス流路41は、温風送風路51における前記ヒートポンプ61と前記温風加熱装置30との間に接続されている。温風バイパス流路41には、温風排出路39から排出された温風の一部が流れるようになっている。これにより、温風バイパス流路41に導かれてきた温風は、前記温風取出ダクト63から取り出された温風に混入する。なお、温風排出路39から排出された温風の温度は温風バイパス流路41を通過するに従って徐々に低下するため、混入した際に温風送風路51内の温風の温度を低下させる。即ち、ヒートポンプ61によってブースエアが加熱され過ぎた場合に、温風バイパス流路41を流れる温風によって、第1加熱乾燥部12や第2加熱乾燥部13に送られる温風の温度を低くすることができる。一方、冷風バイパス流路42は、冷風送風路71におけるヒートポンプ61と前記冷風冷却装置32との間に接続されている。冷風バイパス流路42には、冷風排出路40から排出された冷風の一部が流れるようになっている。これにより、冷風バイパス流路42に導かれてきた冷風は、前記冷風取出ダクト65から取り出された冷風に混入する。なお、冷風排出路40から排出された冷風の温度は冷風バイパス流路42を通過するに従って徐々に上昇するため、混入した際に冷風送風路71内の冷風の温度を上昇させる。即ち、ヒートポンプ61によってブースエアが冷却され過ぎた場合に、冷風バイパス流路42を流れる冷風によって、冷却部14に送られる冷風の温度を高くすることができる。
図2に示されるように、温風送風路51において第1加熱乾燥部12の温風供給口(図示略)にあたる箇所、即ち、第1加熱乾燥部12の外部において自動車ボディW1が通過する部分の最も近くになる箇所には、第1温度センサー85(送風温度計測手段)が設置されている。第1温度センサー85は、前記ヒータ35によって加熱された温風の温度、即ち、第1加熱乾燥部12に送られる温風の温度を計測して、CPU82に第1温度計測信号を出力するようになっている。また、温風送風路51におけるヒートポンプ61と温風加熱装置30との間には、第2温度センサー86(送風温度計測手段)が設置されている。第2温度センサー86は、ヒートポンプ61の温風取出ダクト63から取り出された温風の温度を計測して、CPU82に第2温度計測信号を出力するようになっている。さらに、冷風送風路71において冷却部14の冷風供給口(図示略)にあたる箇所、即ち、冷却部14の外部において自動車ボディW1が通過する部分の最も近くになる箇所には、第3温度センサー87(送風温度計測手段)が設置されている。第3温度センサー87は、前記クーラ37によって冷却された冷風の温度、即ち、冷却部14に送られる冷風の温度を計測して、CPU82に第3温度計測信号を出力するようになっている。また、冷風送風路71におけるヒートポンプ61と冷風冷却装置32との間には、第4温度センサー88(送風温度計測手段)が設置されている。第4温度センサー88は、ヒートポンプ61の冷風取出ダクト65から取り出された冷風の温度を計測して、CPU82に第4温度計測信号を出力するようになっている。
次に、塗装設備10の電気的構成について説明する。
図2に示されるように、塗装設備10は、ブース全体を統括的に制御するための制御装置81を備えている。制御装置81は、CPU82、ROM83、RAM84、入出力回路等により構成されている。CPU82は、搬送コンベア21、ヒートポンプ61(コンプレッサ66及び膨張弁67)、ヒータ35、クーラ37、エア供給バルブ52,72及びバイパスバルブ54,74に対して、それぞれの制御回路(図示略)を介して電気的に接続されており、各種の駆動信号によって上記の制御対象を制御する。
CPU82には、前記第1温度センサー85から出力された前記第1温度計測信号が入力されるようになっている。そして、CPU82は、第1温度計測信号が示す温度が90℃以上であるか否かを判定するようになっている。第1温度計測信号が示す温度が90℃未満である場合、CPU82は、ヒートポンプ61の出力を増大させる制御、具体的には、膨張弁67の開閉制御回路に駆動信号を出力して膨張弁67を閉状態に切り替える制御と、コンプレッサ66の駆動制御回路に駆動信号を出力してコンプレッサ66を作動させる制御とを行うようになっている。また、第1温度計測信号が示す温度が90℃未満である場合、CPU82は、ヒータ35の温度制御回路に駆動信号を出力して、ヒータ35の出力を増大させる制御を行うようになっている。一方、第1温度計測信号が示す温度が90℃以上である場合、CPU82は、ヒートポンプ61の出力を減少させる制御、具体的には、膨張弁67の開閉制御回路に駆動信号を出力して膨張弁67を開状態に切り替える制御と、コンプレッサ66の駆動制御回路への駆動信号の出力を停止してコンプレッサ66を停止させる制御とを行うようになっている。また、第1温度計測信号が示す温度が90℃以上である場合、CPU82は、ヒータ35の温度制御回路に駆動信号を出力して、ヒータ35の出力を減少させる制御を行うようになっている。
また、図2に示されるCPU82には、前記第2温度センサー86から出力された前記第2温度計測信号が入力されるようになっている。そして、CPU82は、第1温度計測信号が示す温度が90℃未満である場合に、第2温度計測信号が示す温度が60℃以上であるか否かを判定するようになっている。第2温度計測信号が示す温度が60℃以上である場合、CPU82は、ヒータ35の出力を増大させる制御を行うようになっている。一方、第2温度計測信号が示す温度が60℃未満である場合、CPU82は、ヒートポンプ61の出力を増大させる制御を行うようになっている。即ち、CPU82は、温度センサー85,86が計測して得た温度情報に基づいてヒートポンプ61及びヒータ35を制御する送風温度制御手段としての機能を有している。
図2に示されるCPU82には、前記第3温度センサー87から出力された前記第3温度計測信号が入力されるようになっている。そして、CPU82は、第3温度計測信号が示す温度が20℃以上であるか否かを判定するようになっている。第3温度計測信号が示す温度が20℃以上である場合、CPU82は、クーラ37の温度制御回路に駆動信号を出力して、クーラ37の出力を増大させる制御を行うようになっている。一方、第3温度計測信号が示す温度が20℃未満である場合、CPU82は、クーラ37の温度制御回路に駆動信号を出力して、クーラ37の出力を減少させる制御を行うようになっている。また、第3温度計測信号が示す温度が20℃未満である場合、CPU82は、ブースエアバイパス流路73を開状態に切り替える制御、具体的には、バイパスバルブ74の開閉制御回路に駆動信号を出力してバイパスバルブ74を開状態に切り替える制御を行うようになっている。
また、CPU82には、前記第4温度センサー88から出力された前記第4温度計測信号が入力されるようになっている。そして、CPU82は、第3温度計測信号が示す温度が20℃未満である場合に、第4温度計測信号が示す温度が20℃以下であるか否かを判定するようになっている。第4温度計測信号が示す温度が20℃よりも高い場合、CPU82は、クーラ37の出力を減少させる制御を行うようになっている。一方、第4温度計測信号が示す温度が20℃以下である場合、CPU82は、ブースエアバイパス流路73(具体的にはバイパスバルブ74)を開状態に切り替える制御を行うようになっている。即ち、CPU82は、温度センサー87,88が計測して得た温度情報に基づいてクーラ37及びブースエアバイパス流路73を制御する送風温度制御手段としての機能を有している。
次に、本実施形態の塗装設備10における自動車ボディW1の塗装方法について説明する。
まず、中塗り塗装が終了した自動車ボディW1が台車22に載置された状態で搬送コンベア21によりベース塗装部11に搬入される。そして、ベース塗装部11において、自動車ボディW1の内板側を手作業で塗装するベース補正が行われた後、自動車ボディW1の外板側を塗装機で塗装する水性ベース塗装が行われる。これにより、ボディ表面にベースコートの塗膜が形成される。
次に、第1加熱乾燥部12において、温風加熱装置30の吹付ノズル31から自動車ボディW1に90℃程度の温風が吹き付けられる。これにより、乾燥に最適な温度(本実施形態では60℃)となるようボディ表面が加熱され、ベースコートの塗膜に含まれる溶媒分や水分が除去される。そして、自動車ボディW1は、第2加熱乾燥部13に搬送され、同第2加熱乾燥部13において第1加熱乾燥部12と同様の処理が行われる。その後、自動車ボディW1は冷却部14に搬送される。
さらに、冷却部14において、冷風冷却装置32の吹付ノズル33から自動車ボディW1に20℃程度の冷風が吹き付けられる。これにより、クリア塗装を行うための最適な温度(本実施形態では40℃)となるようボディ表面が冷却される。
その後、クリア塗装部15では、自動車ボディW1の内板側を手作業で塗装するクリア補正が行われた後、自動車ボディW1の外板側を塗装機で塗装するクリア塗装が行われる。これにより、ボディ表面にクリアコートの塗膜が形成される。
そして、乾燥炉にクリア塗装後の自動車ボディW1が搬入される。乾燥炉において、ボディ表面の塗膜(ベースコート及びクリアコート)が所定温度に加熱されることで焼付乾燥される。その後、検査部において、焼付乾燥後のボディ表面の塗装品質がチェックされる。
次に、本実施形態のCPU82によって行われる処理(温風温度制御処理)について説明する。なお、温風温度制御処理は、第1加熱乾燥部12及び第2加熱乾燥部13に送られる温風の温度を調節するための処理である。
図4に示されるステップS10の処理において、CPU82は、第1温度センサー85からの第1温度計測信号が示す温風の温度が90℃以上であるか否かを判定する。温風の温度が90℃未満である場合(ステップS10:N)、CPU82はステップS30の処理へ移行する。
ステップS30において、CPU82は、第2温度センサー86からの第2温度計測信号が示す温風の温度が60℃以上であるか否かを判定する。温風の温度が60℃以上である場合(ステップS30:Y)、CPU82は、ステップS40においてヒータ35の出力を増大させ、ここでの処理を終了する。一方、温風の温度が60℃未満である場合(ステップS30:N)、CPU82はステップS50の処理へ移行する。ステップS50において、CPU82は、ヒートポンプ61の出力を増大させる制御を行い、ここでの処理を終了する。
その後、第1温度センサー85からの第1温度計測信号が示す温風の温度が90℃以上になると(ステップS10:Y)、CPU82はステップS20の処理へ移行する。そしてステップS20において、CPU82は、ヒータ35やヒートポンプ61(具体的にはコンプレッサ66)の出力を減少させる制御を行い、ここでの処理を終了する。なお、CPU82は、ステップS20においてヒータ35やヒートポンプ61を停止させる制御を行ってもよい。
即ち、CPU82は、60℃,90℃を閾値としてヒータ35及びヒートポンプ61の出力を変更させる制御を行う。このような制御によれば、第1加熱乾燥部12内及び第2加熱乾燥部13内に送られる温風の温度を一定に保つことができるため、塗料を効率良く乾燥させることができる。また、温風の無駄な加熱が減るため、加熱に要するエネルギーを節約できる。
次に、CPU82によって行われる処理(冷風温度制御処理)について説明する。なお、冷風温度制御処理は、冷却部14に送られる冷風の温度を調節するための処理である。また、冷風温度制御処理は、前記温風温度制御処理(図4参照)と並行して実行される。
図5に示されるステップS110の処理において、CPU82は、第3温度センサー87からの第3温度計測信号が示す冷風の温度が20℃以上であるか否かを判定する。冷風の温度が20℃以上である場合(ステップS110:Y)、CPU82は、ステップS120の処理へ移行する。ステップS120において、CPU82は、クーラ37の出力を増大させ、ここでの処理を終了する。
その後、第2温度計測信号が示す冷風の温度が20℃未満になると(ステップS110:N)、CPU82はステップS130の処理へ移行する。ステップS130の処理において、CPU82は、第4温度センサー88からの第4温度計測信号が示す冷風の温度が20℃以下であるか否かを判定する。冷風の温度が20℃よりも高い場合(ステップS130:N)、CPU82はステップS170の処理へ移行する。ステップS170において、CPU82は、クーラ37の出力を減少させ、ここでの処理を終了する。
一方、第4温度計測信号が示す冷風の温度が20℃以下である場合(ステップS130:Y)、CPU82はステップS140の処理へ移行する。ステップS140において、CPU82は、ブースエアバイパス流路73(具体的にはバイパスバルブ74)を開状態に切り替える制御を行い、冷却部14に送られる冷風の温度を上昇させる。そして、CPU82はステップS150の処理へ移行する。
ステップS150の処理において、CPU82は、第3温度センサー87からの第3温度計測信号が示す冷風の温度がまだ20℃以下であるか否かを判定する。冷風の温度がまだ20℃以下である場合(ステップS150:Y)、CPU82は、再びステップS150の処理を行う。なおステップS150の処理は、冷風の温度が20℃よりも高くなるまで繰り返される。そして、冷風の温度が20℃よりも高くなると(ステップS150:N)、CPU82はステップS160の処理へ移行する。ステップS160において、CPU82は、ブースエアバイパス流路73(具体的にはバイパスバルブ74)を閉状態に切り替える制御を行い、ここでの処理を終了する。
即ち、CPU82は、20℃を閾値として、クーラ37の出力を変更させる制御と、ブースエアバイパス流路73を開状態または閉状態に切り替える制御とを行う。このような制御によれば、冷却部14内に送られる冷風の温度を一定に保つことができるため、塗料を効率良く冷却させることができる。また、冷風の無駄な冷却が減るため、冷却に要するエネルギーを節約できる。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の塗装設備10によれば、蒸発器64における吸熱によって加熱された冷媒を用いて凝縮器62でブースエアを加熱した結果、温風を得ることができ、凝縮器62における放熱によって冷却された冷媒を用いて蒸発器64でブースエアを冷却した結果、冷風を得ることができる。よって、加熱手段及び冷却手段などを用いて温風及び冷風を別々に得る場合に比べて、温風及び冷風を従来よりも少ないエネルギー(本実施形態では約10%低減)で取り出すことができる。従って、温風送風ファン36によって温風を第1加熱乾燥部12及び第2加熱乾燥部13に送るとともに、冷風送風ファン38によって冷風を冷却部14に送ることにより、少ないエネルギーで塗料を乾燥させることができ、ひいては塗装設備10のランニングコストを抑えることができる。
(2)本実施形態では、単にヒートポンプ61の温風取出ダクト63から温風を取り出すだけではなく、取り出された温風をヒータ35によってさらに加熱している。その結果、温風は、単にヒートポンプ61の凝縮器62だけでなくヒータ35によっても加熱されるため、より高温となる。従って、温風によってボディ表面に塗布された塗料の溶媒分を早期に蒸発させることができる。換言すると、温風はヒートポンプ61によってあらかじめ加熱されるため、温風をヒータ35によってあまり加熱しなくても済む。ゆえに、ヒータ35の熱量を小さくできるため、塗装設備10のランニングコストを抑えることができる。
同様に、本実施形態では、単にヒートポンプ61の冷風取出ダクト65から冷風を取り出すだけではなく、取り出された冷風をクーラ37によってさらに冷却している。その結果、冷風は、単にヒートポンプ61の蒸発器64だけでなくクーラ37によっても冷却されるため、より低温となる。従って、冷風によってボディ表面に塗布された塗料を早期に冷却させることができる。換言すると、冷風はヒートポンプ61によってあらかじめ加熱されるため、冷風をクーラ37によってあまり冷却しなくても済む。ゆえに、クーラ37の熱量を小さくできるため、塗装設備10のランニングコストを抑えることができる。
(3)本実施形態において、自動車ボディW1に温風を作用させてボディ表面に塗布された塗料の溶媒分を蒸発させるプレヒート部は、塗料の温度を上昇させるための第1加熱乾燥部12と、塗料の温度を維持するための第2加熱乾燥部13とからなっている。これにより、第2加熱乾燥部13に自動車ボディW1を搬入した際に、第2加熱乾燥部13内の温度が低下しにくくなるため、第2加熱乾燥部13内に多くの温風を送らなくても済む。その結果、塗料の乾燥に必要なエネルギーを節約できる。
(4)本実施形態の温風温度制御処理(図4参照)において、CPU82は、温風の温度がやや低い場合にヒータ35の出力を増大させる制御を行っている(ステップS40)。この場合、温風の加熱に必要なエネルギーはさほど大きくならないが、温風の温度がかなり低い場合にヒータ35の出力を増大させると、温風の加熱に必要なエネルギーは増大する。そこで、本実施形態のCPU82は、温風の温度がかなり低い場合に、ヒータ35よりもエネルギー効率が高いヒートポンプ61の出力を増大させる制御を行っている(ステップS50)。これにより、温風の加熱に必要なエネルギーを低く抑えることができる。
(5)本実施形態の冷風温度制御処理(図5参照)において、CPU82は、冷風の温度がやや低い場合にクーラ37の出力を減少させる制御を行っている(ステップS170)。この場合、過冷却状態は徐々に解消されるが、冷風の温度がかなり低い場合にクーラ37の出力を減少させたとしても、すぐに過冷却状態を解消することはできない。そこで、本実施形態のCPU82は、冷風の温度がかなり低い場合にブースエアバイパス流路73を開状態に切り替える制御を行っている(ステップS140)。これにより、冷風にブースエアが混入して冷風の温度が上昇するため、過冷却状態は速やかに解消する。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態のヒートポンプ61にはブースエアが取り込まれるようになっていたが、外気(塗装工場1の外側の空気)が取り込まれるようになっていてもよい。なお、外気は、塗装工場1の屋根部分から図示しない温風用ダクト(外気導入手段)内に導入され、温風用ダクトに連通する温風送風路51を介してヒートポンプ61に送られる(図1の矢印A1参照)。また、外気は、塗装工場1の屋根部分から図示しない冷風用ダクト(外気導入手段)内に導入され、冷風用ダクトに連通する冷風送風路71を介してヒートポンプ61に送られる(図1の矢印A2参照)。
・上記実施形態では、過冷却状態となった冷風の温度を、クーラ37やバイパスバルブ74によって調節する(上昇させる)ようになっていたが、さらに過熱状態となった温風の温度を、ヒータ35やバイパスバルブ54によって調節する(低下させる)ようにしてもよい。
・上記実施形態のCPU82は、第1温度センサー85、第2温度センサー86、第3温度センサー87、第4温度センサー88が計測して得た温度情報に基づいて、送風温度調節手段(ヒータ35、クーラ37及びバイパスバルブ74)を制御していた。しかし、CPU82は、温度センサー85〜88が計測して得た温度情報と、ブースエア温度センサーが計測して得たブースエアの温度情報との両方に基づいて、送風温度調節手段を制御してもよい。なお、ブースエアの代わりに外気を用いる場合、温度センサー85〜88が計測して得た温度情報と、外気温センサー(外気温度計測手段)が計測して得た外気温の温度情報との両方に基づいて、送風温度調節手段を制御してもよい。このようにすれば、温風及び冷風の温度をより正確に調節できるため、第1加熱乾燥部12内、第2加熱乾燥部13内及び冷却部14内の環境を一定に維持しやすくなる。
・上記実施形態のヒートポンプ61を、ペルチェ素子を使用して構成してもよい。この場合、ペルチェ素子は、コンプレッサ66及び膨張弁67に代えて冷媒流路60上に設置される。このようにすれば、ヒートポンプ61の出力を電気によって制御しやすくなる。また、ヒートポンプ61の小型化を図りやすくなる。さらに、コンプレッサ66の騒音から解放される。
・上記実施形態では、搬送コンベア21、ヒートポンプ61(コンプレッサ66及び膨張弁67)、ヒータ35、クーラ37、エア供給バルブ52,72及びバイパスバルブ54,74の制御を1つのCPU82で制御するようにしたが、各制御を別々のCPUで行うように構成してもよい。
・上記実施形態では、塗装設備10によって塗装されるワークとして自動車ボディW1を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、バンパーや空力付加物(スポイラーなど)などの車両用部品をワークとしてもよい。また、ワークは、必ずしも車両用部品でなくてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1乃至8のいずれか1項において、前記温風の温度を計測する前記送風温度計測手段は、前記プレヒート部に設けられた温風供給口に設置されており、前記冷風の温度を計測する前記送風温度計測手段は、前記冷却部に設けられた冷風供給口に設置されていることを特徴とする塗装設備。
(2)請求項2において、前記送風温度制御手段は、前記送風温度計測手段が計測して得た温度情報、及び、外気温度計測手段が計測して得た温度情報に基づいて、前記送風温度調節手段を制御することを特徴とする塗装設備。
(3)請求項1乃至8のいずれか1項において、前記ヒートポンプはペルチェ素子を使用したものであることを特徴とする塗装設備。
(4)請求項1乃至8のいずれか1項において、前記プレヒート部は、前記前段塗装部を通過した前記ワークに温風を作用させて、そのワーク表面に塗布された塗料の温度を上昇させる第1加熱乾燥部と、前記第1加熱乾燥部を通過した前記ワークに温風を作用させて、そのワーク表面に塗布された塗料の温度を維持させる第2加熱乾燥部とからなることを特徴とする塗装設備。
(5)請求項1乃至8のいずれか1項において、前記プレヒート部は、溶媒分を含んだ温風を排出する排気手段を含んで構成されていることを特徴とする塗装設備。
(6)請求項1乃至8のいずれか1項において、前記冷却部は、溶媒分を含んだ冷風を排出する排気手段を含んで構成されていることを特徴とする塗装設備。
本実施形態における塗装工場及び塗装設備を示す概略構成図。 塗装設備を示す概略構成図。 ヒートポンプを示す概略構成図。 CPUにて行われる温風温度制御処理を示すフローチャート。 CPUにて行われる冷風温度制御処理を示すフローチャート。
符号の説明
10…塗装設備
11…前段塗装部としてのベース塗装部
12…プレヒート部としての第1加熱乾燥部
13…プレヒート部としての第2加熱乾燥部
14…冷却部
15…後段塗装部としてのクリア塗装部
35…送風温度調節手段及び加熱手段としてのヒータ
36…温風送風手段としての温風送風ファン
37…送風温度調節手段及び冷却手段としてのクーラ
38…冷風送風手段としての冷風送風ファン
41…送風温度調節手段としての温風バイパス流路
42…送風温度調節手段としての冷風バイパス流路
51…温風送風路
53…送風温度調節手段としてのブースエアバイパス流路
54…送風温度調節手段としてのバイパスバルブ
61…ヒートポンプ
62…放熱部としての凝縮器
63…温風取出手段としての温風取出ダクト
64…吸熱部としての蒸発器
65…冷風取出手段としての冷風取出ダクト
71…冷風送風路
73…送風温度調節手段としてのブースエアバイパス流路
74…送風温度調節手段としてのバイパスバルブ
82…送風温度制御手段としてのCPU
85…送風温度計測手段としての第1温度センサー
86…送風温度計測手段としての第2温度センサー
87…送風温度計測手段としての第3温度センサー
88…送風温度計測手段としての第4温度センサー
W1…ワークとしての自動車ボディ

Claims (6)

  1. ワークに対して塗装が行われる前段塗装部と、前記前段塗装部を通過した前記ワークに温風を作用させて、そのワーク表面に塗布された塗料の溶媒分を蒸発させるプレヒート部と、前記プレヒート部を通過した前記ワークに冷風を作用させて、そのワーク表面に塗布された塗料を冷却させる冷却部と、前記冷却部を通過した前記ワークに対して塗装が行われる後段塗装部とを備える塗装設備であって、
    放熱部及び吸熱部を有するヒートポンプと、
    前記放熱部を通過した温風を取り出す温風取出手段と、
    前記温風取出手段から取り出された温風をさらに加熱する加熱手段と、
    前記吸熱部を通過した冷風を取り出す冷風取出手段と、
    前記冷風取出手段から取り出された冷風をさらに冷却する冷却手段と、
    前記加熱手段によって加熱された温風を前記プレヒート部に送る温風送風手段と、
    前記冷却手段によって冷却された冷風を前記冷却部に送る冷風送風手段と、
    前記温風及び前記冷風の少なくとも一方の温度を計測する送風温度計測手段と、
    前記温風及び前記冷風の少なくとも一方の温度を調節する送風温度調節手段と、
    前記送風温度計測手段が計測して得た温度情報に基づいて前記送風温度調節手段を制御する送風温度制御手段と
    を備え
    前記温風の温度を計測する前記送風温度計測手段は、前記プレヒート部に設けられた温風供給口に設置された第1温度センサー、及び、温風送風路における前記ヒートポンプと前記加熱手段との間に設置された第2温度センサーとからなり、
    前記冷風の温度を計測する前記送風温度計測手段は、前記冷却部に設けられた冷風供給口に設置された第3温度センサー、及び、冷風送風路における前記ヒートポンプと前記冷却手段との間に設置された第4温度センサーとからなり、
    前記冷風送風路におけるヒートポンプの上流側から分岐するとともに、前記冷風送風路における前記ヒートポンプと前記冷却手段との間に接続されるブースエアバイパス流路が設けられ、
    前記送風温度制御手段は、
    前記第2温度センサーによって計測された前記温風の温度が第1の所定値未満である場合に、前記ヒートポンプの出力を増大させる制御を行い、前記第2温度センサーによって計測された前記温風の温度が前記第1の所定値以上となった場合に、さらに前記加熱手段の出力を増大させる制御を行い、
    前記第4温度センサーによって計測された前記冷風の温度が第2の所定値よりも高い場合に、前記冷却手段の出力を減少させる制御を行う一方、前記第4温度センサーによって計測された前記冷風の温度が前記第2の所定値以下である場合に、前記ブースエアバイパス流路を開状態に切り替える制御を行う
    ことを特徴とする塗装設備。
  2. 前記温風の温度を調節する送風温度調節手段は、温風送風路に連通する前記加熱手段、及び、前記温風送風路に連通する外気導入手段の少なくとも一方であることを特徴とする請求項に記載の塗装設備。
  3. 前記冷風の温度を調節する送風温度調節手段は、冷風送風路に連通する前記冷却手段、及び、前記冷風送風路に連通する外気導入手段の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1または2に記載の塗装設備。
  4. 前記送風温度調節手段は、前記プレヒート部に設けられた温風供給口を通過する温風の温度を70℃以上100℃以下に調節し、前記冷却部に設けられた冷風供給口を通過する冷風の温度を10℃以上30℃以下に調節することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の塗装設備。
  5. 前記送風温度調節手段は、冷風の温度を調節するものであり、前記吸熱部を通過して過冷却状態となった冷風の温度を上昇させることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の塗装設備。
  6. 前記送風温度調節手段は、温風の温度を調節するものであり、前記放熱部を通過して過熱状態となった温風の温度を低下させることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の塗装設備。
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