JP2018128224A - 熱風発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネを実現しつつ、排気ガス中の濃度の変化に対応可能な熱風発生装置を提供する。
【解決手段】この熱風発生装置は、大気が導入される給気管と、前記給気管に設けられた給気バルブと、前記給気管に設けられた加熱器と、供給対象機器に接続されるように構成された排気管と、前記排気管中の排気ガスの濃度を検出する排気濃度センサと、前記排気管に設けられた排気バルブと、前記排気管と前記給気管とをバイパスするバイパス管と、前記排気濃度センサが検出した排気ガス濃度に基づき、前記給気バルブの開度と、前記排気バルブの開度の開度を調整する濃度調節器と、前記給気管と前記排気管が接続され、導入された大気を加熱するように構成された排熱回収器と、を備える。前記排熱回収器は、冷媒を作動流体として用いるヒートポンプである。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱風発生装置に関する。
特に、揮発性の有機化合物を含む排気ガスを処理するシステムにおいて、前記排気ガス中の揮発性の有機化合物の濃度を制御しつつ熱風を供給するシステムに関する。
グラビア印刷機、ドライラミネート機、コーティング機等においては、水性又は油性の成分を溶解した液剤を基材に塗布した後、液剤を塗布した基材を加熱して乾燥している。この液剤を塗布した基材の加熱には、例えば下記特許文献1に示すように、基材に熱風を吹き付ける方法が採用される場合がある。
特開2011−131113号公報
基材に塗布された液剤を乾燥させるため基材に熱風を吹き付ける方法を採用した場合、吹き付けた熱風をそのまま排出してしまうと、熱風に含まれる熱量の大部分を棄ててしまうことになり、エネルギー効率の観点から好ましくない。このため、一度基材に吹き付けて乾燥に用いた熱風の排出ガスの一部を回収し、再度乾燥用の熱風に混合してエネルギー効率を高める方法が考えられる。しかしながら、例えば液剤が油性であった場合、乾燥に用いた熱風の排出ガスには、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds:VOC)が含まれる。このように排出ガスにVOCが含まれている場合、熱風の一部を回収して再使用すると、乾燥に用いる熱風中のVOC濃度が高くなってしまう可能性がある。
また、乾燥に用いる熱風の加熱に、例えば化石燃料を用いる加熱器等が用いられた場合、乾燥工程を行う毎に化石燃料を消費する必要があり、乾燥工程にかかるコストの増大を招く可能性がある。
本発明は、省エネを実現しつつも、排気ガスに含まれるVOCの濃度の変化に確実に対応することができる熱風発生装置を提供する。
より具体的には、本発明は、ヒートポンプに濃度コントロールシステムを組み合わせることで、排出される熱を安全に再利用し、省エネ、低コストを実現可能な熱風発生装置を提供する。
本発明の第1の態様によれば、熱風発生装置は、大気が導入される給気管と、前記給気管に設けられた給気バルブと、前記給気管に設けられた加熱器と、供給対象機器に接続されるように構成された排気管と、前記排気管中の排気ガスに含まれるVOC濃度を検出する排気濃度センサと、前記排気管に設けられた排気バルブと、前記排気管と前記給気管とをバイパスするバイパス管と、前記排気濃度センサが検出した排気ガス濃度に基づき、前記給気バルブの開度と、前記排気バルブの開度を調整する濃度調節器と、前記給気管と前記排気管が接続され、導入された大気を加熱するように構成された排熱回収器と、を備える。前記排熱回収器は、冷媒を作動流体として用いるヒートポンプである。
本発明の第2の態様によれば、前記ヒートポンプは、以下の構成を取り得る。すなわち、前記ヒートポンプは、第1熱交換器と、第2熱交換器とを備える。前記排気管は、前記供給対象機器から前記ヒートポンプの間で構成される高温排気管と、前記第1熱交換器に接続され、前記排気管から導入された排気ガスが排出される低温排気管とから構成される。前記給気管は、前記第2熱交換器に接続されて前記第2熱交換器に大気を供給する低温給気管と、前記第2熱交換器に接続されて、前記第2熱交換器で加熱された大気を排出する高温給気管と、から構成される。前記第1熱交換器には、前記高温排気管と、前記低温排気管とが接続される。前記第2熱交換器には、前記低温給気管と、前記高温給気管とが接続される。前記第1熱交換器と、前記第2熱交換器とは、冷媒循環路によって接続される。前記第1熱交換器において、前記高温排気管から取り除かれた熱が、前記冷媒循環路によって前記第2熱交換器に伝達される。前記第2熱交換器において、前記冷媒循環路によって伝達された熱により、前記導入された大気が加熱される。
本発明の第3の態様によれば、前記濃度調節器は、前記供給対象機器が備えるライン速度検出器から出力される信号を受信可能に構成されてもよい。前記濃度調節器は、前記ライン速度検出器が検出したライン速度を示す信号に基づいて、前記給気バルブの開度と、前記排気バルブの開度を調整してもよい。
本発明の第4の態様によれば、前記排気バルブは、前記低温排気管に設けられていてもよい。
本発明の第5の態様によれば、前記給気バルブは、前記低温給気管に設けられていてもよい。
本発明の第6の態様によれば、第1の態様に係る熱風発生装置は、前記給気管に設けられる送風機を更に備えてもよい。
本発明の第7の態様によれば、第2から第5の態様のいずれかの態様に係る熱風発生装置は、前記高温給気管に設けられる送風機を更に備えてもよい。
本発明の第8の態様によれば、前記バイパス管は、前記高温排気管と前記高温給気管とをバイパスしていてもよい。
本発明の第9の態様によれば、前記バイパス管は、前記高温給気管において、前記排熱回収装置の下流側であって、前記加熱器の上流側に接続されていてもよい。
上記した熱風発生装置によれば、省エネ、低コストを実現しつつも、排気ガスに含まれるVOCの濃度の変化に確実に対応することができる。
本発明の一実施形態に係る熱風発生装置の系統図である。 本発明の一実施形態に係る熱風発生装置が備える排熱回収器としてのヒートポンプの系統図である。 本発明の一実施形態に係る熱風発生装置が備える濃度制御器の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る熱風発生装置における濃度コントロールの手順を示すフローチャートである。 従来例における濃度コントロールと、排気ガス中のVOC濃度を示す図である。 本発明の一実施形態に係る熱風発生装置における濃度コントロールと、排気ガス中のVOC濃度を示す図である。
以下、本発明に係る熱風発生装置の一実施形態について、図1ないし図5Bを参照して説明する。
[熱風発生装置]
本実施形態に係る熱風発生装置は、印刷機等の供給対象機器から排出される排出ガス中に含まれるVOCの濃度をコントロールしながら熱風を供給するシステムである。本実施形態に係る熱風発生装置1を図1に示す。熱風発生装置1は、排熱回収器2と、加熱器4と、濃度調節器6と、を主要な構成要件として備える。
本実施形態に係る排熱回収器2は、冷媒により作用するヒートポンプが採用される。ヒートポンプである排熱回収器2の構成は後に詳述する。
図1に示すように、排熱回収器2、すなわち、ヒートポンプ2には、給気管としての低温給気管11と、給気管としての高温排気管12が接続されている。ヒートポンプ2には、低温給気管11を介して、大気IAが導入される。低温給気管11には、給気バルブ61が設けられている。低温給気管11から導入される大気IAの流量は、給気バルブ61の開度により調整される。熱風発生装置2に導入された大気IAは、ヒートポンプ2内で加熱され、温度が高められる。ヒートポンプ2で加熱された大気は、高温給気管12から排出される。
なお、本実施形態において、給気バルブ61は低温給気管11に設けられる構成となっているが、給気バルブ61を、高温給気管12に設ける構成としてもよい。
本実施形態においては、高温給気管12は、加熱器4に接続されている。高温給気管12により排出された加熱後の大気IAは、加熱器4に導入され、更に加熱されて高温給気HAとなる。加熱器4から排出された高温給気HAは、高温給気管12に設けられた送風機であるファン5により印刷機3に圧送される。印刷機3に導入された高温給気HAは、印刷機3内で液剤が塗布された基材等に吹き付けられ、液剤中に含まれている溶剤の乾燥に用いられる。
印刷機3において溶剤の乾燥に用いられた高温給気HAは、VOC等を含む高温排気HEとなって、印刷機3から排出される。本実施形態において、供給対象機器である印刷機3に接続される排気管は、印刷機3に接続された高温排気管14と、ヒートポンプ2に接続され、排気ガスを系外に排出するように構成された低温排気管16とから構成されている。印刷機3で発生した高温排気HEは、まず高温排気管14で印刷機3から排出される。高温排気管14で排出された高温排気HEは、ヒートポンプ2に導入される。ヒートポンプ2に導入された高温排気HEは、低温排気管16から排出され、排気ガスEGとなって系外に排出される。低温排気管16には、排気バルブ62が設けられている。低温排気管16から系外に排出される排気ガスEGの流量は、排気バルブ62の開度により調整される。
なお、本実施形態において、排気バルブ62は低温排気管16に設けられる構成となっているが、排気バルブ62を、高温排気管14に設ける構成としてもよい。
高温排気管14には、第1分岐点71にバイパス管15が接続されている。バイパス管15は、高温給気管12に設けられた第2分岐点72において、高温給気管12に接続されている。バイパス管15により、印刷機3から排出された高温排気HEの一部が排気バルブ62の開度に従って高温給気管12に供給される。排気バルブ62の開度とともに給気バルブ61の開度も調整されており、高温給気管12に供給された高温排気HE量に比例し、大気IAの量は減少する。これにより、ヒートポンプ2で加熱に必要な熱量は減少し、高温排気HEの合流により温度上昇も見込まれるため、加熱器4で高温給気HAを加熱するためのエネルギーを節約することができ、省エネを実現することができる。
バイパス管15には、バイパスバルブ63が設けられている。バイパスバルブ63は逆止弁である。バイパスバルブ63は、第1分岐点71から第2分岐点72への方向の流れは許容するが、逆方向の流れを規制する。
本実施形態に係る熱風発生装置1は、濃度調節器6を備えている。濃度調節器6は、高温排気管14に設けられた排気濃度センサ10と、印刷機3の内部に備えられたライン速度検出器64に接続されている。濃度調節器6は、給気バルブ61、排気バルブ62に接続されている。濃度調節器6と給気バルブ61は、出力線661によって接続されている。濃度調節器6と排気バルブ62は、出力線671によって接続されている。
[排熱回収器]
本実施形態に係る排熱回収器としてのヒートポンプ2の構成を図2に示す。本実施形態に係る熱風発生装置は、作動流体として冷媒を用いるヒートポンプである。ヒートポンプ2は、第1熱交換器21と、第2熱交換器22とを備える。第1熱交換器21と、第2熱交換器22は、循環路25によって接続されている。循環路25は、冷媒が循環する管路である。ヒートポンプの作動流体である冷媒としては、代替フロン、二酸化炭素(CO)等が用いられるが、これらに限定されるものではない。
第1熱交換器21には、低温給気管11が接続される。低温給気管11により、導入大気IAが第1熱交換器21に導入される。第1熱交換器21に導入された導入大気IAは、第1熱交換器21中を流れる冷媒から熱を受け取り、温度が高められて、高温給気管12から導出される。
第2熱交換器22には、高温排気管14が接続される。高温排気管14により、高温排気HEが第2熱交換器22に導入される。第2熱交換器22に導入された高温排気HEは、第2熱交換器22中を流れる冷媒に熱を放出し、温度が下げられ、排気ガスEGとして低温排気管16を介して系外に放出される。
循環路25には、第2熱交換器22の下流側であって第1熱交換器21の上流側に、圧縮機23が設けられる。循環路25の、第1熱交換器21の下流側であって第2熱交換器22の上流側に、膨張弁24が設けられる。
第2熱交換器22において、高温排気HEを受け取った冷媒は気化し、低温低圧ガスLLGとなって第2熱交換器22から排出される。第2熱交換器22から排出された低温低圧ガスLLGは、圧縮機23により圧縮されて、高温高圧ガスHHGとなる。高温高圧ガスHHGは第1熱交換器21に導入され、導入大気IAと熱交換される。第1熱交換器21で導入大気IAと熱交換されたHHGは凝縮され、高温高圧液HHLとなって第1熱交換器21から排出される。第1熱交換器21から排出されたHHGは、膨張弁24によって減圧され、低温低圧液LLLとなる。低温低圧液LLLは第2熱交換器22に導入され、高温排気HEと熱交換を行う。
すなわち、本実施形態に係るヒートポンプ2は、導入大気IAを低温熱源とし、高温排気HEを高温熱源とするヒートポンプである。
[濃度調節器]
本実施形態に係る濃度調節器6の構成を図3に示す。本実施形態に係る濃度調節器6は、弁開度主制御器65と、給気バルブ駆動部66と、排気バルブ駆動部67とを備える。弁開度主制御器65は、ライン速度検出器64と、排気濃度センサ10とに接続されている。
弁開度主制御器65は、ライン速度検出器64からの出力と、排気濃度センサ10からの出力に応じて、排気バルブ62、給気バルブ61の開度制御量を決定する。弁開度主制御器65が決定した制御量は、給気バルブ駆動部66と、排気バルブ駆動部67とに出力される。
給気バルブ駆動部66は、弁開度主制御器65からの出力に応じて給気バルブ61の開度を調整する。
排気バルブ駆動部67は、弁開度主制御器65からの出力に応じて排気バルブ62の開度を調整する。
[濃度コントロール方法]
以下、図4を参照して、本実施形態に係る熱風発生装置1が行う濃度コントロール方法を説明する。
本実施形態に係る熱風発生装置1は、印刷機3の印刷速度であるライン速度の増速度に応じて、予め給気バルブ61、排気バルブ62の開度を調整するフィードフォワード制御を行う点に特徴がある。
すなわち、本実施形態に係る濃度コントロール方法では、印刷機3のライン速度の増加分、すなわち増速度を、ライン速度検出器64により検出する(S2)。
ライン速度検出器64が検出したライン速度の増速度が、所定の閾値を超えているかの判定がなされる(S3)。検出したライン速度が閾値を超えていない場合(S3=No)、排気ガス中のVOC濃度の検出が行われる。
一方、検出したライン速度が閾値を超えている場合(S3=Yes)、排気ガスの濃度のフィードフォワード制御を行う必要があるため、フィードフォワード制御工程に進む。
[フィードフォワード制御]
工程S2においてライン速度の増速があった場合、印刷機3で乾燥される基材等の供給量が増加する。従って、この基材等に吹き付けられている液剤中に含まれている油性の溶剤から放出されるVOCが増加する。ライン速度の増速度が閾値を超えた場合(S3=Yes)、ライン速度の上昇に伴うVOCの増加は急激となり、排気濃度センサ10でVOC濃度を検出してから濃度コントロールを行ったのでは、排気ガス中に含まれるVOC濃度の上昇に間に合わず、適切にVOC濃度を制御することが出来ない。従って、ライン速度の増速度が閾値を上回った時点で、予めVOC濃度の急激な上昇を抑えるための対策を講じ、ライン速度の増速によりもたらされるVOC濃度の上昇を抑える必要がある。
具体的には、工程S3においてライン速度の増速度が閾値を超えていた場合(S3=Yes)、排気バルブ62を全開とする操作を行い(S32)、同時に給気バルブ61を全開とする操作を行う(S31)。排気バルブ62が全開とされることにより、印刷機3から放出されたVOCを含む高温排気HEは全てヒートポンプ2へ送られ、バイパス管15を通した給気側への供給は無くなる。一方、給気バルブ61が全開とされることで、VOCを含まない大気IAが給気として全量供給される。これにより、熱風発生装置1の系内のVOC濃度の増加を抑えることができる。
本実施形態におけるフィードフォワード制御は、ライン速度の増速度に応じて行われる。すなわち、ライン速度の増速度が所定の閾値を超えている場合、工程S31及び工程S32の状態(給気バルブ61全開、及び排気バルブ62全開)を保持する必要がある。このため、工程S31及び工程S32を経た後は、工程S2のライン速度の増速度検出が再び行われる。
[VOC濃度検出による制御]
本実施形態に係る熱風発生装置1では、印刷機3から排出された高温排気HEの一部がバイパス管15により高温給気管12に供給される。すなわち、印刷機3から排出された高温排気HEの一部が、高温給気管12を流れる高温給気HAに還流する。高温排気HEは、VOCを含む排気ガスである。VOCを含む高温排気HEが高温給気管12に還流されることによって、印刷機3に導入される高温給気HAがVOCを含むこととなり、このVOCを含む高温給気によって印刷機3で乾燥を行うことで、印刷機3から排出される高温排気HE中のVOC濃度がより高くなる。このため、印刷機3のライン速度の増速度が所定の閾値に達していない場合でも(S3=No)、系内のVOC濃度が許容限界以上に上昇する可能性がある。このため、印刷機3のライン速度の増速度が所定の閾値に達していない場合(S3=No)、次に、VOC濃度検出による制御が行われる。
具体的には、工程S3においてライン速度の増速度が所定の閾値に達していない場合(S3=No)、排気濃度センサ10により高温排気HEに含まれるVOC濃度の検出が行われる(S4)。排気濃度センサ10で検出したVOC濃度は、許容限界を超えているか判定がなされる(S5)。VOC濃度が許容値を超えていた場合(S5=No)、給気バルブ61が更に開かれ(S61)同時に排気バルブ62が更に開かれる(S62)。
工程S61において給気バルブ61の開度が大きくなると、熱風発生装置1の系内へのVOCを含まない大気IAの供給量が多くなる。更に、工程S62において排気バルブ62の開度が大きくなることで、印刷機3から放出されたVOCを含むHEの量が増加する。これにより、熱風発生装置1の系内のVOC濃度を低減することができる。
工程S61、S62にて給気バルブ61及び排気バルブ62の開度が増やされた後、排気濃度センサ10による高温排気HEに含まれるVOC濃度の検出を再度行う(S4)。
排気濃度センサ10で検出されるVOC濃度が許容値よりも高い場合(S5=No)、工程S61の給気バルブ61の開度を増やす制御、及び工程S62の排気バルブ62の開度を増やす制御が再度行われる。
排気濃度センサ10で検出されるVOC濃度が許容値を下回った場合(S7=Yes)、給気バルブ61の開度を絞る(減らす)(S71)。同時に、排気バルブ62の開度を絞る(減らす)(S72)。
工程S71において給気バルブ71の開度が絞られ、工程S72において排気バルブ62の開度が絞られた後、工程はライン速度の増速度検出(S2)に戻る。
[実施例]
本発明の実施例を図5A、図5Bに示す。図5Aは、本実施形態に係る濃度コントロールにおけるフィードフォワード制御を用いない場合のライン速度、濃度調節器6で調整される給気バルブ61及び排気バルブ62の開度、及び排気ガス中のVOC濃度を表す。図5Bは、本実施形態に係る濃度コントロールにおけるフィードフォワード制御を用いた場合のライン速度の増速度、濃度調節器6で調整される給気バルブ61及び排気バルブ62の開度、及び排気ガス中のVOC濃度を表す。
図5Aに示す、フィードフォワード制御を用いない場合、ライン速度の増速度の上昇に伴って、排気ガス中のVOC濃度が上昇する。その排気ガス中の濃度の上昇に応じて給気バルブ61及び排気バルブ62の開度が大きくなる。図5Aに示す例では、排気ガス中のVOC濃度が高くなってから給気バルブ61及び排気バルブ62の開度が大きくされるため、排気ガス中のVOC濃度の高まりに対して、濃度コントロールが間に合わない。このため、図5Aに示す例では、VOC濃度及び濃度制御が安定するポイントであるSTP(Settled Point;安定ポイント)に達する前に、排気ガス中のVOC濃度にオーバーシュートが発生し、許容限界以上にVOC濃度が高まってしまう。
一方、図5Bに示す、フィードフォワード制御を用いた場合では、ライン速度が増速され、この増速度が閾値を超えると、給気バルブ61及び排気バルブ62の開度が大きくされる。このため、図5Bに示す例では、排気ガス中のVOC濃度が十分高くなる前に、濃度コントロールを行うことが出来る。これにより、VOC濃度及び濃度制御が安定するポイントであるSTPに達する前に排気ガス中のVOC濃度にオーバーシュートが発生することを防止することができる。このため、例えばライン速度が増速され、排気ガス中に排出されるVOC量が急激に多くなる場合でも、排気ガス中のVOC濃度を許容限界以下に制御することが可能となる。
1 熱風発生装置
10 排気濃度センサ
2 ヒートポンプ(排熱回収器)
21 第1熱交換器
22 第2熱交換器
3 印刷機(供給対象機器)
4 加熱器
5 ファン(送風機)
6 濃度調節器
61 給気バルブ
62 排気バルブ
63 バイパスバルブ
64 ライン速度検出器
IA 大気
EG 排出ガス

Claims (9)

  1. 大気が導入される給気管と、
    前記給気管に設けられた給気バルブと、
    前記給気管に設けられた加熱器と、
    供給対象機器に接続されるように構成された排気管と、
    前記排気管中の排気ガスの濃度を検出する排気濃度センサと、
    前記排気管に設けられた排気バルブと、
    前記排気管と前記給気管とをバイパスするバイパス管と、
    前記排気濃度センサが検出した排気ガス濃度に基づき、前記給気バルブの開度と、前記排気バルブの開度の開度を調整する濃度調節器と、
    前記給気管と前記排気管が接続され、導入された大気を加熱するように構成された排熱回収器と、
    を備える熱風発生装置であって、
    前記排熱回収器は、冷媒を作動流体として用いるヒートポンプである、
    熱風発生装置。
  2. 請求項1に記載の熱風発生装置において、
    前記ヒートポンプは、第1熱交換器と、第2熱交換器とを備え、
    前記排気管は、前記供給対象機器から前記ヒートポンプの間で構成される高温排気管と、前記第1熱交換器に接続され、前記排気管から導入された排気ガスが排出される低温排気管とから構成され、
    前記給気管は、前記第2熱交換器に接続されて前記第2熱交換器に大気を供給する低温給気管と、前記第2熱交換器に接続されて、前記第2熱交換器で加熱された大気を排出する高温給気管と、から構成され、
    前記第1熱交換器には、前記高温排気管と、前記低温排気管とが接続され、
    前記第2熱交換器には、前記低温給気管と、前記高温給気管とが接続され、
    前記第1熱交換器と、前記第2熱交換器とは、冷媒循環路によって接続され、
    前記第1熱交換器において、前記排気管から取り除かれた熱が、前記冷媒循環路によって前記第2熱交換器に伝達され、
    前記第2熱交換器において、前記冷媒循環路によって伝達された熱により、前記導入された大気が加熱される
    熱風発生装置。
  3. 請求項1または2に記載の熱風発生装置において、
    前記濃度調節器は、前記供給対象機器が備えるライン速度検出器から出力される信号を受信可能に構成され、
    前記濃度調節器は、前記ライン速度検出器から出力されたライン速度を示す信号に基づいて、前記給気バルブの開度と、前記排気バルブの開度を調整する
    熱風発生装置。
  4. 請求項2に記載の熱風発生装置において、
    前記排気バルブは、前記低温排気管に設けられている
    熱風発生装置。
  5. 請求項2に記載の熱風発生装置において、
    前記給気バルブは、前記低温給気管に設けられている
    熱風発生装置。
  6. 請求項1に記載の熱風発生装置において、
    前記給気管に設けられる送風機を更に備える
    熱風発生装置。
  7. 請求項2から5のいずれか一項に記載の熱風発生装置において、
    前記高温給気管に設けられる送風機を更に備える
    熱風発生装置。
  8. 請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の熱風発生装置において、
    前記バイパス管は、前記高温排気管と前記高温給気管とをバイパスする
    熱風発生装置。
  9. 請求項2から8のいずれか一項に記載の熱風発生装置において、
    前記バイパス管は、前記高温給気管において、前記排熱回収装置の下流側であって、前記加熱器の上流側に接続されている
    熱風発生装置。
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