JP2002254012A - 塗装品製造方法、及び、その方法に使用する塗装乾燥炉 - Google Patents

塗装品製造方法、及び、その方法に使用する塗装乾燥炉

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JP2002254012A
JP2002254012A JP2001155390A JP2001155390A JP2002254012A JP 2002254012 A JP2002254012 A JP 2002254012A JP 2001155390 A JP2001155390 A JP 2001155390A JP 2001155390 A JP2001155390 A JP 2001155390A JP 2002254012 A JP2002254012 A JP 2002254012A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 休止ゾーンでのヤニ状物付着の問題を効果的
に回避しながら塗装品製造の減産に対応できるようにす
る。 【解決手段】 通過塗装物Wの塗膜を加熱して乾燥させ
る塗装乾燥炉1の炉内を、塗装物通過方向に並ぶ複数の
ゾーンZに区分しておき、塗装物Wの炉内通過速度を低
下させる減産時に、炉端に位置するゾーンZ4又はその
端部ゾーンZ4を含む複数の連続ゾーンZ2〜Z4を休
止ゾーンとして、その休止ゾーンZ2〜Z4での塗装物
加熱を停止する塗装品製造方法において、減産時に、休
止ゾーン以外の加熱実施ゾーンを排気により負圧化する
とともに、パージ用の加熱外気oaaを休止ゾーンに供
給して、休止ゾーンから加熱実施ゾーンに向かうパージ
気流を炉内に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装品製造方法、
及び、その方法に使用する塗装乾燥炉に関し、詳しく
は、通過塗装物の塗膜を加熱して乾燥させる塗装乾燥炉
の炉内を、塗装物通過方向に並ぶ複数のゾーンに区分し
ておき、塗装物の炉内通過速度を低下させる減産時に、
前記ゾーンのうち端部に位置するゾーン又はその端部ゾ
ーンを含む複数の連続ゾーンを休止ゾーンとして、その
休止ゾーンでの塗装物加熱を停止する塗装品製造方法、
及び、その方法に使用する塗装乾燥炉に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の塗装品製造方法は、塗装物の炉内
通過速度を低下させて単位時間当たりの塗装品生産数
(すなわち、塗装乾燥炉における単位時間当たりの塗装
物処理数)を減少させる減産時に、ゾーンのうち端部に
位置するゾーン又はその端部ゾーンを含む複数の連続ゾ
ーンでの塗装物加熱を停止する(略言すれば、実質的な
炉長を短くする)ことで、通過速度の低下にかかわらず
各塗装物の炉内加熱時間を適正時間に保つようにし、こ
れにより、塗装物の仕上がり品質を良好に保ちながら減
産に対応するものである。
【0003】そして従来、この方法を実施するのに、減
産時に、塗装物加熱を停止する休止ゾーンと塗装物加熱
を実施する加熱実施ゾーンとの間に位置する炉体部分を
取り外して、休止ゾーンと加熱実施ゾーンを分離し、さ
らに、そのゾーン間分離部に、加熱実施ゾーンからのガ
ス漏出を防止するエアカーテン装置、及び、加熱実施ゾ
ーンからの漏出ガスを捕集する排気フードを設ける方式
が提案されている(特開平6−246219号参照)。
【0004】つまり、加熱実施ゾーンからの漏出ガスに
は塗膜から蒸発した有機溶剤成分などが含まれるため、
このガスが加熱停止状態の休止ゾーンに流入すると、ガ
ス中の有機溶剤成分などが休止ゾーンにおける低温炉体
の各部にヤニ状になって付着し、そのことで炉清掃の作
業負担が大きくなる、また、この付着したヤニ状物が通
過塗装物の上に落下して塗装仕上がり品質の低下を招く
といった問題を生じるが、上記方式では、前記の如きゾ
ーン間炉体部分の取り外しによるゾーン分離、エアカー
テン装置によるガス漏出の防止、及び、排気フードによ
る漏出ガスの捕集をもって、このヤニ状物付着の問題を
回避するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来方式
では、ゾーン間炉体部分の着脱に手間と労力を要する問
題があり、しかも、エアカーテン装置では、通過塗装物
による遮断気流の途切れや乱れ等が原因でガス漏出を完
全に阻止することが難しく、また、それを補完する排気
フードにしても、加熱実施ゾーンの口部の全面に対し十
分な吸引効果を及ぼすことが技術的に難しくて、漏出ガ
スを完全に捕捉することができず、この為、軽減された
とは言え、加熱実施ゾーンからゾーン間分離部に漏出し
たガスに含まれる有機溶剤成分などがヤニ状になって休
止ゾーンの低温口部に付着するといったことが未だ起こ
り易い問題があった。
【0006】この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、
合理的な炉内パージ気流の形成により、上記の如き問題
を効果的に解消する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1に係る発
明では、通過塗装物の塗膜を加熱して乾燥させる塗装乾
燥炉の炉内を、塗装物通過方向に並ぶ複数のゾーンに区
分しておき、塗装物の炉内通過速度を低下させる減産時
に、前記ゾーンのうち端部に位置するゾーン又はその端
部ゾーンを含む複数の連続ゾーンを休止ゾーンとして、
その休止ゾーンでの塗装物加熱を停止する塗装品製造方
法において、前記減産時に、前記休止ゾーン以外の加熱
実施ゾーンを排気により負圧化するとともに、パージ用
の加熱外気を前記休止ゾーンに供給して、前記休止ゾー
ンから前記加熱実施ゾーンに向かうパージ気流を炉内に
形成する。
【0008】つまり、この方法では、上記パージ気流の
形成により加熱実施ゾーンから休止ゾーンへのガス漏出
を防止するが、加熱実施ゾーンを排気により負圧化する
上記の如きパージ気流形成であれば、休止ゾーンに対す
る加熱実施ゾーンの口部の全面に負圧作用を隈なく及ぼ
し得ることから、その口部の全面に上記パージ気流を確
実に形成することができ、これにより、先述の従来方式
に比べ、減産時における休止ゾーン側への加熱実施ゾー
ンからのガス漏出を一層確実に防止することができて、
そのガス漏出に原因する休止ゾーンでの前述の如きヤニ
状物付着の問題を一層効果的に回避することができる。
【0009】また、このように休止ゾーン側へのガス漏
出を確実に防止できることで、先述の従来方式の如き、
手間と労力を要するゾーン間炉体部分の取り外しによる
加熱実施ゾーンと休止ゾーンとの分離を不要にすること
ができ、これにより、減産状態への切り換え及び増産状
態への復帰を容易することができる。
【0010】そしてまた、単に加熱実施ゾーンの負圧化
だけで加熱実施ゾーンからのガス漏出を防止するので
は、加熱実施ゾーンの両端口部の両方から炉外の低温外
気が加熱実施ゾーンに流入する状態になって、加熱によ
る塗膜乾燥に悪影響を与えるが、上記の如く、休止ゾー
ンにパージ用の加熱外気を供給することにより、パージ
気流形成の促進とともに、加熱実施ゾーンへの休止ゾー
ンからの流入気流が塗膜乾燥に悪影響を与えることのな
い高温のもの(すなわち加熱外気)になることで、ま
た、炉の一端側にのみ休止ゾーンを存在させる減産形態
の場合、上記パージ用加熱外気の供給により、加熱実施
ゾーンへの気流の流入を休止ゾーン側からの流入に偏ら
せた状態にして、休止ゾーンとは反対側の他端口部から
の加熱実施ゾーンへの炉外低温外気の流入を抑止できる
ことで、加熱実施ゾーンでの塗膜乾燥を良好に維持する
ことができる。
【0011】なお、この請求項1に係る発明は、休止ゾ
ーンを炉の一端側にのみ存在させる減産形態、あるい
は、休止ゾーンを炉の一端側と他端側との両方に存在さ
せる減産形態のいずれにおいて実施してもよく、また、
塗装物の炉内通過速度とともに休止ゾーンのゾーン数を
必要減産率に応じ変更する減産形態において実施しても
よい。
【0012】〔2〕請求項2に係る発明では、請求項1
に係る発明の実施にあたり、前記負圧化のための排気
を、前記加熱実施ゾーンのうち前記休止ゾーンに対する
隣接ゾーンのみから行なう。
【0013】つまり、複数の連続ゾーンが加熱実施ゾー
ンである場合、前記負圧化のための排気を複数の加熱実
施ゾーンの夫々から行なう、あるいは、休止ゾーンに対
する隣接ゾーンとは異なる加熱実施ゾーンから行なうの
では、パージ気流が複数の加熱実施ゾーンにわたる状態
になって、塗膜乾燥に悪影響を与える所謂ゾーン間横流
れ気流が加熱実施ゾーンどうしの間に形成されてしま
う。
【0014】これに対し、上記の如く、負圧化のための
排気を加熱実施ゾーンのうち休止ゾーンに対する隣接ゾ
ーンのみから行なうようにすれば、加熱実施ゾーンのう
ちパージ気流がゾーン内に形成されるゾーンを休止ゾー
ンに対する隣接ゾーンのみに限定できることで、また、
炉の一端側にのみ休止ゾーンを存在させる減産形態で
は、前述の如く休止ゾーンとは反対側の他端口部からの
加熱実施ゾーン列への外気流入を抑止できることと、上
記パージ気流形成ゾーンの限定とが相俟って、複数の加
熱実施ゾーンにわたるゾーン間横流れ気流を抑止するこ
とができ、これにより、加熱実施ゾーンでの塗膜乾燥を
一層良好なものにすることができる。
【0015】また、負圧化のための排気を休止ゾーンに
対する隣接ゾーンから行なうことで、休止ゾーンに対す
る加熱実施ゾーンの口部に対し一層効果的に負圧作用を
及ぼすこともでき、これにより、休止ゾーン側へのガス
漏出を防止する機能も一層高めることができる。
【0016】〔3〕請求項3に係る発明では、請求項1
又は2に係る発明の実施にあたり、前記パージ用加熱外
気の供給を、前記休止ゾーンのうち前記加熱実施ゾーン
に対する隣接ゾーンのみから行なう。
【0017】つまり、複数の連続ゾーンが休止ゾーンで
ある場合、前記パージ用加熱外気の供給を複数の休止ゾ
ーンの夫々から行なう、あるいは、加熱実施ゾーンに対
する隣接ゾーンとは異なる休止ゾーンから行なうので
は、供給したパージ用加熱外気が複数の休止ゾーンを通
過する状態になって、その通過過程での放熱損失が大き
くなるが、上記の如く、パージ用加熱外気の供給を休止
ゾーンのうち加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーンのみか
ら行なうようにすれば、休止ゾーンのうちパージ用加熱
外気が通過するゾーンを加熱実施ゾーンに対する隣接ゾ
ーンのみに限定でき、これにより、放熱損失を効果的に
低減することができる。
【0018】また、パージ用加熱外気の供給を加熱実施
ゾーンに対する隣接ゾーンから行なうことで、休止ゾー
ンに対する加熱実施ゾーンの口部でのパージ気流形成も
促進することができ、これにより、休止ゾーン側へのガ
ス漏出を防止する機能も一層高めることができる。
【0019】〔4〕請求項4に係る発明では、請求項1
又は2に係る発明の実施にあたり、前記パージ用加熱外
気の供給を、前記休止ゾーンのうち炉の塗装物出口側の
端部に位置する休止ゾーンから行なう。
【0020】つまり、炉の塗装物出口側における複数の
連続ゾーンが休止ゾーンである場合、パージ用加熱外気
の供給を上記の如く炉の塗装物出口側の端部に位置する
休止ゾーンから行なうようにすれば、前記の放熱損失は
伴うものの、休止ゾーン通過中の加熱後塗装物から残留
的に蒸散する有機溶剤成分などに対してもパージ作用を
及ぼして、その残留的な蒸散成分に原因する休止ゾーン
でのヤニ状物付着も合わせ効果的に防止することができ
る。
【0021】なお、パージ用加熱外気の供給を、前記休
止ゾーンのうち炉の塗装物出口側の端部に位置する休止
ゾーンのみから行なうにすれば、炉の塗装物出口側にお
ける休止ゾーンのゾーン数を必要減産率に応じ変更する
減産形態を採る場合においても、パージ用加熱外気の供
給を行なうゾーンの変更を伴わずにすみ、その分、炉の
構成を簡略にし得るとともに減産率の変更も容易にする
ことができる。
【0022】〔5〕請求項5に係る発明では、請求項1
〜4のいずれか1項に係る発明の実施にあたり、前記パ
ージ用加熱外気を、前記加熱実施ゾーンに向けて前記休
止ゾーンに吹き出し供給する。
【0023】つまり、この方法によれば、吹き出し供給
したパージ用加熱外気の動圧をもって、休止ゾーンに対
する加熱実施ゾーンの口部でのパージ気流形成を促進す
ることができ、これにより、休止ゾーン側へのガス漏出
を防止する機能を一層高めることができる。
【0024】〔6〕請求項6に係る発明では、請求項1
〜5のいずれか1項に係る発明の実施にあたり、循環フ
ァンにより対象ゾーンから抜き出して再び対象ゾーンに
戻す循環ガスを加熱することで前記ゾーン夫々での塗装
物加熱を行なう方式を採るのに対し、前記減産時に、前
記加熱実施ゾーンに対する前記循環ガスの戻し分布を前
記加熱実施ゾーンからの前記循環ガスの抜き出し分布に
対して相対的に前記休止ゾーン寄りに偏らせた状態に変
更することで、前記加熱実施ゾーンにおいて反休止ゾー
ン向きの循環ガス気流を形成する。
【0025】つまり、この方法によれば、減産時におい
て、加熱実施ゾーンの負圧化と休止ゾーンに対するパー
ジ用加熱外気の供給とによる前述の如きパージ気流の形
成に加え、上記の如き循環ガスの戻し分布の変更により
加熱実施ゾーンで反休止ゾーン向きの循環ガス気流を形
成することで、それらパージ気流と反休止ゾーン向きの
循環ガス気流との相乗作用により、休止ゾーン側へのガ
ス漏出を防止する機能を一層効果的に高めることができ
る。
【0026】なお、前記負圧化のための排気を複数の加
熱実施ゾーンのうちの一部のゾーンにおいてのみ行なう
場合、この反休止ゾーン向き循環ガス気流の形成は、前
記負圧化のための排気を行なう加熱実施ゾーン又はその
加熱実施ゾーンよりも休止ゾーン側の加熱実施ゾーン
(すなわち、パージ用加熱外気によるパージ気流が形成
される加熱実施ゾーン)において実施するのが好まし
く、特に休止ゾーンに隣接する加熱実施ゾーンにおいて
実施するのが好ましい。
【0027】〔7〕請求項7に係る発明では、塗装乾燥
炉の構成として、通過塗装物の塗膜を加熱して乾燥させ
る炉内を、塗装物通過方向に並ぶ複数のゾーンに区分
し、これらゾーンの各々に、個別停止が可能な塗装物加
熱手段と、個別停止が可能な換気用の排気手段と、個別
停止が可能な換気用の外気供給手段とを設け、前記ゾー
ンのうちの特定のゾーンに又はその特定ゾーンよりも一
方の炉端側寄りに位置するゾーンに、個別停止が可能な
パージ用の加熱外気供給手段を前記換気用の外気供給手
段とは別に設ける。
【0028】つまり、この構成の塗装乾燥炉では、塗装
物の炉内通過速度を低下させる減産時に、複数のゾーン
のうち、上記特定ゾーン(複数の特定ゾーンを設ける場
合は、それら特定ゾーンのうち塗装物の速度低下巾に応
じて選定した特定ゾーン)、及び、その特定ゾーンより
も一方の炉端側寄りに位置する全てのゾーンを休止ゾー
ンとして(休止ゾーンが炉端の特定ゾーンだけの場合を
含む)、その休止ゾーンの塗装物加熱手段、換気用排気
手段、換気用外気供給手段の夫々を停止する。
【0029】また、その休止ゾーン以外のゾーンを加熱
実施ゾーンとして、その加熱実施ゾーンの塗装物加熱手
段を運転し、これにより、通過速度の低下にかかわらず
各塗装物の炉内加熱時間を適正時間に保つようにして、
塗装仕上がり品質を良好に保ちながら減産に対応する。
【0030】そして、全ての加熱実施ゾーンについて換
気用排気手段を運転するのに対し、少なくとも1つの加
熱実施ゾーン(例えば休止ゾーンに対する隣接ゾーン)
では換気用外気供給手段を停止して残りの加熱実施ゾー
ンでのみ換気用外気供給手段を運転(全ての加熱実施ゾ
ーンの換気用外気供給手段を停止する場合を含む)し、
これにより、換気用排気手段を負圧化用の排気手段に利
用した形態で、加熱実施ゾーンのうち換気用外気供給手
段を停止したゾーンを排気により負圧化する。
【0031】また、これに加え、加熱実施ゾーンに隣接
する休止ゾーンである特定ゾーン又はその特定ゾーンよ
りも一方の炉端側寄りに位置するゾーン(同じく休止ゾ
ーン)に設けてあるパージ用加熱外気供給手段を運転
し、このパージ用加熱外気供給手段の運転によるパージ
用加熱外気の供給と上記負圧化とで、休止ゾーンから加
熱実施ゾーンに向かうパージ気流を、加熱実施ゾーンの
休止ゾーンに対する口部に形成して、このパージ気流に
より加熱実施ゾーンから休止ゾーンへのガス漏出を防止
する。
【0032】なお、休止ゾーンとするゾーンが複数の場
合、パージ用加熱外気供給手段を設ける又は運転するゾ
ーンは、休止ゾーンとするゾーン(すなわち、特定ゾー
ンから一方側の炉端部に位置するゾーンまでのゾーン)
のうち、加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーン(すなわ
ち、上記特定ゾーン)のみや一方側の炉端部に位置する
ゾーンのみなど、選定した1つのゾーンのみにしてもよ
く、あるいはまた、休止ゾーンとするゾーンの全てやそ
れらゾーンのうちの選定した複数のゾーンにしてもよ
い。
【0033】すなわち、上記構成の塗装乾燥炉によれ
ば、このようにして請求項1に係る発明の塗装品製造方
法を適切に実施することができて、減産時における加熱
実施ゾーンからの休止ゾーン側へのガス漏出に原因する
先述の如きヤニ状物付着の問題を効果的に回避すること
ができ、また、先述の従来方式の如き手間と労力を要す
るゾーン間炉体部分の取り外しによるゾーン分離を不要
にして減産状態への切り換え及び増産状態への復帰を容
易にすることができる。
【0034】そしてまた、上記の如く通常時のゾーン内
換気に用いる換気用の排気手段を利用してパージ気流形
成のための上記負圧化を行なうから、負圧化のための専
用排気手段を付加装備するに比べ、炉の付帯構造を簡略
にして炉の製作を容易にするとともに製作コストを安価
にすることができる。
【0035】〔8〕請求項8に係る発明では、請求項7
に係る発明の実施にあたり、循環ファンにより対象ゾー
ンから抜き出して再び対象ゾーンに戻す循環ガスを前記
塗装物加熱手段により加熱することで前記ゾーン夫々で
の塗装物加熱を行なう構成を採るのに対し、前記ゾーン
のうち前記特定ゾーンよりも他方の炉端側寄りに位置す
るゾーンに、そのゾーンに対する前記循環ガスの戻し分
布をそのゾーンからの前記循環ガスの抜き出し分布に対
して相対的に前記特定ゾーン寄りに偏らせた状態に変更
することで、そのゾーンにおいて反特定ゾーン向きの循
環ガス気流を形成する気流形成手段を設ける。
【0036】つまり、この構成によれば、減産時に気流
形成手段による上記の如き循環ガスの戻し分布の変更に
より、特定ゾーンよりも他方の炉端側寄りに位置するゾ
ーン(すなわち、加熱実施ゾーン)において反特定ゾー
ン向きの循環ガス気流(すなわち、反休止ゾーン向きの
循環ガス気流)を形成することで、前述の請求項6に係
る発明を適切に実施できて、前述のパージ気流と反特定
ゾーン(反休止ゾーン)向きの循環ガス気流との相乗作
用により、休止ゾーン側へのガス漏出を防止する機能を
一層効果的に高めることができる。
【0037】なお、特定ゾーンよりも他方の炉端側寄り
に位置するゾーン(すなわち、減産時の加熱実施ゾー
ン)のうちの一部のゾーンにおいてのみ前記負圧化のた
めの排気を行なう場合、上記反特定ゾーン向き循環ガス
気流の形成は、特定ゾーンよりも他方の炉端側寄りに位
置するゾーンのうち、前記負圧化のための排気を行なう
ゾーン又はそのゾーンよりも特定ゾーン側に位置するゾ
ーン(すなわち、パージ用加熱外気によるパージ気流が
形成される加熱実施ゾーン)において実施するのが好ま
しく、特に他方の炉端側で特定ゾーンに隣接するゾーン
において実施するのが好ましい。
【0038】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1は塗装設備
の塗装ライン上に配置した塗装乾燥炉を示し、1はトン
ネル状の炉体、2は塗膜未乾燥の塗装物W(本例では自
動車ボディー)を所定の搬送間隔で炉内通過させる搬送
装置であり、炉内は塗装物Wの通過方向に並ぶ4つのゾ
ーンZ(Z1〜Z4)に区分してある。3,4は炉の入
口1a及び出口1bから漏出する炉内ガスをファン5に
よる吸引で捕集するフードである。
【0039】各ゾーンZには、循環ファン6により対象
のゾーンZから内部ガスgを抜き出して、そのガスgを
再び対象ゾーンZに戻す循環路7を装備し、それら循環
路7の夫々に塗装物加熱手段としてのゾーンバーナ8を
介装してある。つまり、このゾーンバーナ8により循環
路7の循環ガスgを加熱してゾーン内温度を所定の高温
度に保つことで、対流伝熱による加熱(いわゆる熱風加
熱)をもって通過塗装物Wの塗膜を乾燥させる。
【0040】また、各循環路7には、換気用の外気供給
手段として主外気路9から分岐した分岐外気路9aを接
続し、さらに、各ゾーンZには、換気用の排気手段とし
て主排気路10から分岐した分岐排気路10aを接続
し、この分岐外気路9aを通じての対象ゾーンZへの外
気供給、及び、分岐排気路10aを通じての対象ゾーン
Zからの排気をもって、ゾーン内における塗膜からの蒸
発成分の濃度を所定の許容値に保つように対象ゾーンZ
を換気する。
【0041】そして、分岐外気路9aの夫々には、対象
ゾーンZへの外気供給の停止を行う外気ダンパDoを介
装し、分岐排気路10aの夫々には、対象ゾーンZから
の排気の停止を行う排気ダンパDeを介装してある。
【0042】11は換気用排気ファン、12は各ゾーン
Zからの排気eaに含まれる有機溶剤成分などを燃焼さ
せて排気eaを浄化脱臭する燃焼装置である。
【0043】13は換気用外気ファン、14は各ゾーン
Zに供給する外気oaを燃焼装置12から送出される高
温排気ea(すなわち燃焼ガス)の保有熱により加熱す
る熱回収熱交換器、Da,Dbは温度センサ15の検出
温度に基づき、熱回収熱交換器14に通過させる外気量
とバイパス路16を通過させる外気量との比を調整し
て、各ゾーンZへ供給する外気oaの温度を設定温度に
調整する自動ダンパである。
【0044】この塗装乾燥炉には、上記の基本構成に加
え、4つのゾーンZのうち複数の特定ゾーン(本例では
第1〜第4ゾーンZ1〜Z4のうち出口1b側の第2〜
第4ゾーンZ2〜Z4)の夫々に、パージ用の加熱外気
供給手段として、パージ用外気ファン17により主外気
路9からパージ用の分岐外気路9bを通じて供給される
加熱外気oaa(熱回収熱交換器14で加熱された外
気)をゾーン内に吹き出し供給するパージ用の吹出ユニ
ット18を設け、各吹出ユニット18には、加熱外気o
aaを炉入口1a側の隣接ゾーンZに向けて吹き出す複
数の吹出口18aを形成するとともに、加熱外気吹き出
しの停止を行うパージ用外気ダンパDpを設けてある。
【0045】以上の構成により、この塗装乾燥炉では、
4つのゾーンZ(Z1〜Z4)の全てで塗装物加熱を行
う100%生産運転の他、必要生産量の減少に応じ75
%生産、50%生産、25%生産の各減産運転を次の如
く実施する。
【0046】(100%生産運転)塗装物Wの炉内通過
速度vが100%生産用の速度vs(全てのゾーンZ1
〜Z4での塗装物加熱により炉出口1bおいて適正な塗
膜乾燥状態が得られる速度)に調整される。これに応
じ、第1〜第4の全てのゾーンZ1〜Z4で循環ファン
6及びゾーンバーナ8を運転して塗装物加熱を実施する
とともに、全てのゾーンZ1〜Z4で外気ダンパDo及
び排気ダンパDeの両方を開いて通常のゾーン換気を実
施する。
【0047】また、換気用排気ファン11の排風量qe
を、4つのゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qes
にインバータ制御器11iをもって調整するとともに、
換気用外気ファン13の送風量qoを、4つのゾーンZ
1〜Z4の換気に必要な風量qosにインバータ制御器
13iをもって調整する。
【0048】そして、第2〜第4ゾーンZ2〜Z4のパ
ージ用吹出ユニット18については全て、パージ用外気
ダンパDpを閉じるとともにパージ用外気ファン17の
運転を停止して、パージ用加熱外気oaaの吹き出しを
停止しておく。
【0049】(75%生産の減産運転)塗装物Wの炉内
通過速度vが100%生産用速度vsの3/4の75%
生産用速度に調整される。これに応じ、炉出口1b側の
端部に位置する第4ゾーンZ4を休止ゾーンとして、こ
の第4ゾーンZ4では、循環ファン6及びゾーンバーナ
8を停止して塗装物加熱を停止するとともに、外気ダン
パDo及び排気ダンパDeを閉じてゾーン換気も停止
し、残りの第1〜第3のゾーンZ1〜Z3を加熱実施ゾ
ーンとして、これら第1〜第3のゾーンZ1〜Z3で循
環ファン6及びゾーンバーナ8を運転し塗装物加熱を実
施する。
【0050】この際、第1及び第2ゾーンZ1,Z2に
ついては、外気ダンパDo及び排気ダンパDeの両方を
開いて通常のゾーン換気を実施するが、休止ゾーンZ4
に隣接する第3ゾーンZ3では、外気ダンパDoを閉じ
て換気用外気oaの供給を停止するのに対し排気ダンパ
Deを開いて排気のみを実施し、これにより、第3ゾー
ンZ3を負圧化する。
【0051】また、第2,3ゾーンZ2,Z3のパージ
用吹出ユニット18は、パージ用外気ダンパDpを閉じ
てパージ用加熱外気oaaの吹き出しを停止するのに対
し、第4ゾーンZ4のパージ用吹出ユニット18では、
パージ用外気ファン17の運転下でパージ用外気ダンパ
Dpを開いてパージ用加熱外気oaaの吹き出しを実施
し、これにより、第3ゾーンZ3の負圧化とをもって、
休止ゾーンである第4ゾーンZ4からそれに隣接する加
熱実施ゾーンである第3ゾーンZ3へ流入するパージ気
流を炉内に形成し、このパージ気流により、有機溶剤成
分などを含む加熱実施ゾーンZ1〜Z3のゾーン内ガス
gが休止ゾーンである第4ゾーンZ4に漏出するのを防
止する。
【0052】換気用排気ファン11の排風量qeは、4
つの全てのゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qes
の3/4の風量にインバータ制御器11iをもって調整
し、また、換気用外気ファン13の送風量qoは、4つ
の全てゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qosの1
/2の風量にインバータ制御器13iをもって調整す
る。
【0053】なお、本例ではパージ用外気ファン17
を、1つのゾーンZの換気に必要な外気風量1/4qo
sの2倍程度の送風量で運転する。
【0054】(50%生産の減産運転)塗装物Wの炉内
通過速度vが100%生産用速度vsの1/2の50%
生産用速度に調整される。これに応じ、炉出口1b側の
端部に位置する第4ゾーンZ4とそれに連続する第3ゾ
ーンZ3を休止ゾーンとして、これらの第3,第4ゾー
ンZ3,Z4では、循環ファン6及びゾーンバーナ8を
停止して塗装物加熱を停止するとともに、外気ダンパD
o及び排気ダンパDeを閉じてゾーン換気も停止し、残
りの第1,第2のゾーンZ1,Z2を加熱実施ゾーンと
して、これら第1,第2のゾーンZ1,Z2で循環ファ
ン6及びゾーンバーナ8を運転し塗装物加熱を実施す
る。
【0055】この際、第1ゾーンZ1については、外気
ダンパDo及び排気ダンパDeの両方を開いて通常のゾ
ーン換気を実施するが、休止ゾーンZ3,Z4に隣接す
る第2ゾーンZ2では、外気ダンパDoを閉じて換気用
外気oaの供給を停止するのに対し排気ダンパDeを開
いて排気のみを実施し、これにより、第2ゾーンZ2を
負圧化する。
【0056】また、第2,4ゾーンZ2,Z4のパージ
用吹出ユニット18は、パージ用外気ダンパDpを閉じ
てパージ用加熱外気oaaの吹き出しを停止するのに対
し、第3ゾーンZ3のパージ用吹出ユニット18では、
パージ用外気ファン17の運転下でパージ用外気ダンパ
Dpを開いてパージ用加熱外気oaaの吹き出しを実施
し、これにより、第2ゾーンZ2の負圧化とをもって、
休止ゾーンである第3ゾーンZ3からそれに隣接する加
熱実施ゾーンである第2ゾーンZ2へ流入するパージ気
流を炉内に形成し、このパージ気流により、有機溶剤成
分などを含む加熱実施ゾーンZ1,Z2のゾーン内ガス
gが休止ゾーンである第3,第4ゾーンZ3,Z4に漏
出するのを防止する。
【0057】換気用排気ファン11の排風量qeは、4
つの全てのゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qes
の1/2の風量にインバータ制御器11iをもって調整
し、また、換気用外気ファン13の送風量qoは、4つ
の全てゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qosの1
/4の風量にインバータ制御器13iをもって調整す
る。
【0058】(25%生産の減産運転)塗装物Wの炉内
通過速度vが100%生産用速度vsの1/4の25%
生産用速度に調整される。これに応じ、炉出口1b側の
端部に位置する第4ゾーンZ4とそれに連続する第2,
第3ゾーンZ2,Z3を休止ゾーンとして、これらの第
2〜第4ゾーンZ2〜Z4では、循環ファン6及びゾー
ンバーナ8を停止して塗装物加熱を停止するとともに、
外気ダンパDo及び排気ダンパDeを閉じてゾーン換気
も停止し、残りの第1ゾーンZ1のみを加熱実施ゾーン
として、この第1ゾーンZ1で循環ファン6及びゾーン
バーナ8を運転し塗装物加熱を実施する。
【0059】この際、休止ゾーンZ2〜Z4に隣接する
第1ゾーンZ1では、外気ダンパDoを閉じて換気用外
気oaの供給を停止するのに対し排気ダンパDeを開い
て排気のみを実施し、これにより、第1ゾーンZ1を負
圧化する。
【0060】また、第3,4ゾーンZ3,Z4のパージ
用吹出ユニット18は、パージ用外気ダンパDpを閉じ
てパージ用加熱外気oaaの吹き出しを停止するのに対
し、第2ゾーンZ2のパージ用吹出ユニット18では、
パージ用外気ファン17の運転下でパージ用外気ダンパ
Dpを開いてパージ用加熱外気oaaの吹き出しを実施
し、これにより、第1ゾーンZ1の負圧化とをもって、
休止ゾーンである第2ゾーンZ2からそれに隣接する加
熱実施ゾーンである第1ゾーンZ1へ流入するパージ気
流を炉内に形成し、このパージ気流により、有機溶剤成
分などを含む加熱実施ゾーンZ1のゾーン内ガスgが休
止ゾーンである第2〜第4ゾーンZ2〜Z4に漏出する
のを防止する。
【0061】換気用排気ファン11の排風量qeは、4
つの全てのゾーンZ1〜Z4の換気に必要な風量qes
の1/4の風量にインバータ制御器11iをもって調整
し、また、換気用外気ファン13は停止する。
【0062】なお、パージ用吹出ユニット18には図1
に示す如き構造のものに限らず種々の構造のものを採用
でき、例えば、図2,図3に示す如く、パージ用加熱外
気oaaの吹出口18aを炉内の上下左右の全周にわた
らせて分散配置した環状のパージ用吹出ユニット18を
ゾーン境界部に配置する構造を採用してもよく、また、
パージ用加熱外気oaaの吹出口18aを吹出向き調整
が可能な構造にするなどしてもよい。
【0063】〔第2実施形態〕図4は第1実施形態で示
した塗装乾燥炉に改良を加えたものを示し、その改良点
としては、循環ファン6による前述の内部ガス循環によ
り反休止ゾーン向き(すなわち、前述のパージ気流と同
じ向き)の循環ガス気流をゾーン内に形成する気流形成
手段Kを第1〜第3ゾーンZ1〜Z3の夫々に設けてあ
る。
【0064】この気流形成手段Kは、循環ファン6によ
る内部ガス循環において、対象ゾーンZに対する循環ガ
スgの戻し分布を対象ゾーンZからの循環ガスgの抜き
出し分布に対して相対的に休止ゾーン寄りに偏らせた状
態に変更することで、加熱実施ゾーンである対象ゾーン
Zにおいて反休止ゾーン向きの循環ガス気流をゾーン内
に形成するものであり、具体的には次の如き構造のもの
である。
【0065】すなわち、塗装物通過方向で等間隔に並ぶ
複数のガス抜出口20aを備える天井チャンバ20を通
じて対象ゾーンZから循環ガスgを循環路7へ抜き出
し、また、塗装物通過方向で等間隔に並ぶ複数のガス戻
し口21aを備える床チャンバ21を通じて循環路7か
らの戻り循環ガスgを対象ゾーンZへ戻す循環構造を各
ゾーンZで採ることにおいて、第4ゾーンZ4では、天
井チャンバ20及び床チャンバ21をともにゾーン長さ
のほぼ全長にわたらせて設けるが、第1〜第3ゾーンZ
1〜Z3では、天井チャンバ20をゾーン長さのほぼ全
長にわたらせて設けるのに対し、床チャンバ21を対応
の天井チャンバ20よりも短いものにしてゾーン入口部
から塗装物通過方向に延設してある。
【0066】そして、第1〜第3ゾーンZ1〜Z3で
は、図5に示す如く複数のガス戻し口22aを炉内の両
側部と底部とに位置させる状態に形成した気流形成用チ
ャンバ22を、ゾーン出口部における床チャンバ21の
不存部に配設するとともに、循環路7をゾーンバーナ8
よりも下流側で主戻し路7aと副戻し路7bとの2路に
分岐して、主戻し路7aを床チャンバ21に接続するの
に対し、副戻し路7bを気流形成用チャンバ22に接続
し、また、これら主戻し路7a及び副戻し路7bの夫々
に風量調整ダンパD1,D2を装備してある。
【0067】つまり、第1〜第3ゾーンZ1〜Z3で
は、ガス抜出口20aを塗装物通過方向で等間隔に並べ
て形成した天井チャンバ20をゾーン長さのほぼ全長に
わたらせて設けることにより塗装物通過方向において均
等な抜き出し分布でゾーン内から循環ガスgを抜き出す
のに対し、主戻し路7a及び副戻し路7bにおける風量
調整ダンパD1,D2の相対的な調整により循環路7か
らの戻り循環ガスgをゾーン出口側に偏らせた戻し分布
で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用チ
ャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すよう
にすることで、前記した休止ゾーン向き(本例ではゾー
ン出口向き)の循環ガス気流をゾーン内に形成し、ま
た、主戻し路7a及び副戻し路7bにおける風量調整ダ
ンパD1,D2の相対的な調整により循環路7からの戻
り循環ガスgを塗装物通過方向において均等な戻し分布
で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用チ
ャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すよう
にすることで、ゾーン内を休止ゾーン向き循環ガス気流
を含む横向き循環ガス気流の不存状態にする。
【0068】なお、第4ゾーンZ4では、ガス抜出口2
0aを塗装物通過方向で等間隔に並べて形成した天井チ
ャンバ20、及び、ガス戻し口21aを塗装物搬送方向
で等間隔に並べて形成した床チャンバ21をともにゾー
ン長さのほぼ全長にわたらせて設けてあることで、ゾー
ン内は常に横向き循環ガス気流の不存状態になる。
【0069】以上の構成により、この第2実施形態の塗
装乾燥炉では前述の第1実施形態で示した100%生産
運転、並びに、75%生産、50%生産、25%生産の
各減産運転を次の如く実施する。
【0070】(100%生産運転)塗装物Wの炉内通過
速度が100%生産用の速度vsに調整されることに対
し、第1実施形態での100%生産運転と同様の操作に
加え、第1〜第3ゾーンZ1〜Z3の夫々で、循環路7
からの戻り循環ガスgを塗装物通過方向において均等な
戻し分布で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流
形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に
戻すように、主戻し路7a及び副戻し路7bの風量調整
ダンパD1,D2を調整する。
【0071】すなわち、この100%生産運転では、前
述のパージ気流を形成せず、また、第1〜第4の全ての
ゾーンZ1〜Z4のゾーン内を横向き循環ガス気流の不
存状態にして、第1〜第4の全てのゾーンZ1〜Z4で
塗装物加熱を実施する。
【0072】(75%生産の減産運転)塗装物Wの炉内
通過速度が75%生産用の速度(3/4×vs)に調整
されることに対し、第1実施形態での75%生産の減産
運転と同様の操作に加え、第1,第2ゾーンZ1,Z2
の夫々で、循環路7からの戻り循環ガスgを塗装物通過
方向において均等な戻し分布で床チャンバ21のガス戻
し口21a及び気流形成用チャンバ22のガス戻し口2
2aからゾーン内に戻すように、主戻し路7a及び副戻
し路7bの風量調整ダンパD1,D2を調整する。
【0073】また、第3ゾーンZ3で、循環路7からの
戻り循環ガスgをゾーン出口側に偏らせた戻し分布で床
チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用チャン
バ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すように、
100%生産運転に比べ副戻し路7bの風量調整ダンパ
D2を開度増大側に調整するとともに、インバータ制御
により循環ファン6の送風量を増大させて、気流形成用
チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻す循
環ガス量を増大させる。
【0074】すなわち、この75%生産の減産運転で
は、第1実施形態での75%生産の減産運転と同様に第
3ゾーンZ3の負圧化と第4ゾーンZ4におけるパージ
用外気吹出ユニット18からのパージ用加熱外気oaa
の吹き出しとをもって、休止ゾーンである第4ゾーンZ
4からそれに隣接する加熱実施ゾーンである第3ゾーン
Z3へ流入するパージ気流を形成することに加え、第3
ゾーンZ3での上記の如き循環ガス戻し分布の変更によ
り第3ゾーンZ3において反休止ゾーン向きの循環ガス
気流を形成し、これらパージ気流と反休止ゾーン向きの
循環ガス気流とにより加熱実施ゾーンZ1〜Z3のゾー
ン内ガスgが休止ゾーンである第4ゾーンZ4に漏出す
るのを効果的に防止した状態で、第1〜第3ゾーンZ1
〜Z3において塗装物加熱を実施する。
【0075】(50%生産の減産運転)塗装物Wの炉内
通過速度が50%生産用の速度(1/2×vs)に調整
されることに対し、第1実施形態での50%生産の減産
運転と同様の操作に加え、第1ゾーンZ1で、循環路7
からの戻り循環ガスgを塗装物通過方向において均等な
戻し分布で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流
形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に
戻すように、主戻し路7a及び副戻し路7bの風量調整
ダンパD1,D2を調整する。
【0076】また、第2ゾーンZ2で、循環路7からの
戻り循環ガスgをゾーン出口側に偏らせた戻し分布で床
チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用チャン
バ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すように、
100%生産運転に比べ副戻し路7bの風量調整ダンパ
D2を開度増大側に調整するとともに、インバータ制御
により循環ファン6の送風量を増大させて、気流形成用
チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻す循
環ガス量を増大させる。
【0077】すなわち、この50%生産の減産運転で
は、第1実施形態での50%生産の減産運転と同様に第
2ゾーンZ2の負圧化と第3ゾーンZ3におけるパージ
用外気吹出ユニット18からのパージ用加熱外気oaa
の吹き出しとをもって、休止ゾーンである第3ゾーンZ
3からそれに隣接する加熱実施ゾーンである第2ゾーン
Z2へ流入するパージ気流を形成することに加え、第2
ゾーンZ2での上記の如き循環ガス戻し分布の変更によ
り第2ゾーンZ2において反休止ゾーン向きの循環ガス
気流を形成し、これらパージ気流と反休止ゾーン向きの
循環ガス気流とにより加熱実施ゾーンZ1,Z2のゾー
ン内ガスgが休止ゾーンである第3,第4ゾーンZ3,
Z4に漏出するのを効果的に防止した状態で、第1,第
2ゾーンZ1,Z2において塗装物加熱を実施する。
【0078】(25%生産の減産運転)塗装物Wの炉内
通過速度が25%生産用の速度(1/4×vs)に調整
されることに対し、第1実施形態での25%生産の減産
運転と同様の操作に加え、第1ゾーンZ1で、循環路7
からの戻り循環ガスgをゾーン出口側に偏らせた戻し分
布で床チャンバ21のガス戻し口21a及び気流形成用
チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に戻すよ
うに、100%生産運転に比べ副戻し路7bの風量調整
ダンパD2を開度増大側に調整するとともに、インバー
タ制御により循環ファン6の送風量を増大させて、気流
形成用チャンバ22のガス戻し口22aからゾーン内に
戻す循環ガス量を増大させる。
【0079】すなわち、この25%生産の減産運転で
は、第1実施形態での25%生産の減産運転と同様に第
1ゾーンZ1の負圧化と第2ゾーンZ2におけるパージ
用外気吹出ユニット18からのパージ用加熱外気oaa
の吹き出しとをもって、休止ゾーンである第2ゾーンZ
2からそれに隣接する加熱実施ゾーンである第1ゾーン
Z1へ流入するパージ気流を形成することに加え、第1
ゾーンZ1での上記の如き循環ガス戻し分布の変更によ
り第1ゾーンZ1において反休止ゾーン向きの循環ガス
気流を形成し、これらパージ気流と反休止ゾーン向きの
循環ガス気流とにより加熱実施ゾーンZ1のゾーン内ガ
スgが休止ゾーンである第2〜第4ゾーンZ2〜Z4に
漏出するのを効果的に防止した状態で、第1ゾーンZ1
において塗装物加熱を実施する。
【0080】なお、本第2実施形態では気流形成手段K
を構成するのに、対象ゾーンZ1,Z2,Z3におい
て、天井チャンバ20をゾーン長さのほぼ全長にわたら
せて設けるのに対し、床チャンバ21を対応の天井チャ
ンバ20よりも短いものにしてゾーン入口部から塗装物
通過方向に延設し、この構成において、複数のガス戻し
口22aを炉内の両側部と底部とに位置させる状態に形
成した気流形成用チャンバ22をゾーン出口部における
床チャンバ21の不存部に配設するようにしたが、循環
ファン6による内部ガス循環により反休止ゾーン向きの
循環ガス気流をゾーン内に形成する気流形成手段Kの具
体的構成は種々の変更が可能であり、例えば、図6,図
7に示す如く、ガス戻し口22aを炉内の上下左右の全
周にわたらせて分散配置した環状の気流形成用チャンバ
22をゾーン出口部に配設し、この構成において、気流
形成用チャンバ22に接続した副戻し路7bの風量調整
ダンパD2を開くとともにインバータ制御により循環フ
ァン6の送風量を増大させることで、循環路7からの戻
り循環ガスgをゾーン出口側に偏らせた戻し分布でゾー
ン内に戻すようにして、そのゾーン内に反休止ゾーン向
きの循環ガス気流を形成し、そして、副戻し路7bの風
量調整ダンパD2を閉じるとともにインバータ制御によ
り循環ファン6の送風量を通常風量に減少させること
で、そのゾーン内を休止ゾーン向き循環ガス気流を含む
横向き循環ガス気流の不存状態に戻すようにしてもよ
い。
【0081】〔別実施形態〕次に別の実施形態を列記す
る。
【0082】前述の実施形態では、パージ気流形成のた
めの加熱実施ゾーンの負圧化をゾーンに対する通常換気
用の排気手段10aを利用して行うようにしたが、請求
項1に係る発明の実施にあたっては、塗装物加熱を実施
する際の通常のゾーン換気のための排気手段10aとは
別の専用排気手段による加熱実施ゾーンの負圧化でパー
ジ気流を形成するようにしてもよい。
【0083】また、前述の実施形態では、この負圧化の
ための排気を加熱実施ゾーンのうち休止ゾーンに対する
隣接ゾーンのみから行なうようにしたが、請求項1に係
る発明の実施にあたり、場合によっては、休止ゾーンに
対する隣接ゾーン以外の加熱実施ゾーンからの排気、あ
るいは、休止ゾーンに対する隣接ゾーンを含む複数の加
熱実施ゾーンからの排気によりパージ気流形成のための
負圧化を行なうようにしてもよい。
【0084】さらにまた、パージ気流形成のための加熱
実施ゾーンの負圧化を、前述の実施形態の如く対象ゾー
ンに対する排気実施下での外気供給の停止により行なう
に代え、対象ゾーンに対する排気実施下での外気供給量
の低減や、対象ゾーンに対する外気供給下での排気量の
増加、あるいは、それら外気供給量の低減と排気量の増
加との組み合わせにより行なうようにしてもよい。
【0085】前述の実施形態では、パージ気流形成のた
めの専用の加熱外気供給手段18を装備したが、請求項
1に係る発明の実施にあたっては、塗装物加熱を実施す
る際の通常のゾーン換気のための外気供給手段9aを利
用して、パージ用の加熱外気oaaを休止ゾーンに供給
するようにしてもよい。
【0086】前述の実施形態では、パージ用加熱外気o
aaの供給を休止ゾーンのうち加熱実施ゾーンに対する
隣接ゾーンのみから行なうようにしたが、請求項1に係
る発明の実施にあたり、場合によっては、このパージ用
加熱外気oaaの供給を、加熱実施ゾーンに対する隣接
ゾーン以外の休止ゾーン、あるいは、加熱実施ゾーンに
対する隣接ゾーンを含む複数の休止ゾーンから行なうよ
うにしてもよい。
【0087】また、炉の出口側に複数の休止ゾーンが生
じる場合においてパージ用加熱外気oaaの供給を常に
炉の出口側端部に位置する休止ゾーンから行なうように
すれば、休止ゾーン通過中の加熱後塗装物から残留的に
蒸散する有機溶剤成分などに対してもパージ作用を効果
的に及ぼして、その残留的な蒸散成分に原因する休止ゾ
ーンでのヤニ状物付着も合わせ効果的に防止することが
できる。
【0088】加熱実施ゾーンの負圧下と休止ゾーンに対
するパージ用加熱外気oaaの供給とによるパージ気流
の形成に加え、気流形成手段Kにより加熱実施ゾーンに
対する循環ガスgの戻し分布を加熱実施ゾーンからの循
環ガスgの抜き出し分布に対して相対的に休止ゾーン寄
りに偏らせた状態に変更することで、加熱実施ゾーンに
おいて反休止ゾーン向きの循環ガス気流を形成する場
合、その反休止ゾーン向き循環ガス気流の形成は、加熱
実施ゾーンのうち休止ゾーンに対する隣接ゾーンのみで
行なうなど所定の1つの加熱実施ゾーンのみで行なう形
態、あるいは、全ての加熱実施ゾーンで行なうなど複数
の加熱実施ゾーンで行なう形態のいずれを採用してもよ
い。
【0089】また、前述の実施形態では、加熱実施ゾー
ンに対する循環ガスgの戻し分布を加熱実施ゾーンから
の循環ガスgの抜き出し分布に対し相対的に休止ゾーン
寄りに偏らせる状態に変更して反休止ゾーン向きの循環
ガス気流を形成するのに、加熱実施ゾーンからの循環ガ
スgの抜き出し分布を固定化した状態で加熱実施ゾーン
に対する循環ガスgの戻し分布の方を休止ゾーン寄りに
偏らせるようにしたが、逆に加熱実施ゾーンに対する循
環ガスgの戻し分布を固定化した状態において加熱実施
ゾーンからの循環ガスgの抜き出し分布の方を反休止ゾ
ーン寄りに偏らせることで、あるいはまた、加熱実施ゾ
ーンに対する循環ガスgの戻し分布を休止ゾーン寄りに
偏らせるとともに加熱実施ゾーンからの循環ガスgの抜
き出し分布を反休止ゾーン寄りに偏らせることで、加熱
実施ゾーンに対する循環ガスgの戻し分布を加熱実施ゾ
ーンからの循環ガスgの抜き出し分布に対して相対的に
休止ゾーン寄りに偏らせた状態を現出するようにしても
よい。
【0090】前述の実施形態では、パージ用の加熱外気
oaaを換気用外気oaとともに、排気処理用の燃焼装
置12から送出される高温排気eaの保有熱を利用して
加熱生成する例を示したが、これに代え、パージ用加熱
外気oaaを加熱生成する専用の加熱装置を設けるよう
にしてもよい。
【0091】前述の実施形態では、炉1の出口1b側に
のみ休止ゾーンを位置させる減産形態を示したが、逆に
炉1の入口1a側にのみ休止ゾーンを位置させる減産形
態や、炉1の入口1a側及び出口1b側の両方に休止ゾ
ーンを位置させる減産形態において本発明を実施しても
よい。
【0092】前述の実施形態では、3つのゾーンZ2〜
Z4に個別停止可能なパージ用吹出ユニット18を装備
して75%生産,50%生産,25%生産の3段階の減
産運転に対応できるようにしたが、対応可能にする減産
運転の段数は3段に限られるものではなく、1段ないし
2段、あるいは、4段以上の複数段であってもよく、ま
た、各段における生産率も全ゾーン数などに応じて適宜
決定すればよい。
【0093】本発明は、熱風加熱よる乾燥方式に限らず
輻射加熱による乾燥方式を採る場合にも適用でき、ま
た、自動車ボディーの塗装に限らず種々の塗装品の製造
に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における塗装乾燥炉の全体構成図
【図2】別実施形態を示す炉の縦断面図
【図3】別実施形態を示す炉の横断面図
【図4】第2実施形態における塗装乾燥炉の全体構成図
【図5】第2実施形態における炉の横断面図
【図6】別実施形態を示す塗装乾燥炉の全体構成図
【図7】別実施形態を示す炉の横断面図
【符号の説明】
6 循環ファン 8 塗装物加熱手段 9a 換気用の外気供給手段 10a 換気用の排気手段 18 パージ用の加熱外気供給手段 g 循環ガス K 気流形成手段 oaa パージ用加熱外気 W 塗装物 Z ゾーン Z2〜Z4 特定ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 9/00 F26B 9/00 C 15/18 15/18 B Fターム(参考) 3L113 AA03 AB02 AC04 AC13 AC64 BA33 CB15 DA09 DA22 4D075 BB24Z BB33Z BB56Y BB93Y BB95Y CA48 DA23 DC12 4F042 AA01 AA09 BA04 BA06 BA19 DB01 DB03 DB11 DB22 DB25 DB26 DB28 DB29 DB30 DB36 DB37 DB40 ED05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過塗装物の塗膜を加熱して乾燥させる
    塗装乾燥炉の炉内を、塗装物通過方向に並ぶ複数のゾー
    ンに区分しておき、 塗装物の炉内通過速度を低下させる減産時に、前記ゾー
    ンのうち端部に位置するゾーン又はその端部ゾーンを含
    む複数の連続ゾーンを休止ゾーンとして、その休止ゾー
    ンでの塗装物加熱を停止する塗装品製造方法であって、 前記減産時に、前記休止ゾーン以外の加熱実施ゾーンを
    排気により負圧化するとともに、パージ用の加熱外気を
    前記休止ゾーンに供給して、前記休止ゾーンから前記加
    熱実施ゾーンに向かうパージ気流を炉内に形成する塗装
    品製造方法。
  2. 【請求項2】 前記負圧化のための排気を、前記加熱実
    施ゾーンのうち前記休止ゾーンに対する隣接ゾーンのみ
    から行なう請求項1記載の塗装品製造方法。
  3. 【請求項3】 前記パージ用加熱外気の供給を、前記休
    止ゾーンのうち前記加熱実施ゾーンに対する隣接ゾーン
    のみから行なう請求項1又は2記載の塗装品製造方法。
  4. 【請求項4】 前記パージ用加熱外気の供給を、前記休
    止ゾーンのうち炉の塗装物出口側の端部に位置する休止
    ゾーンから行なう請求項1又は2記載の塗装品製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記パージ用加熱外気を、前記加熱実施
    ゾーンに向けて前記休止ゾーンに吹き出し供給する請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の塗装品製造方法。
  6. 【請求項6】 循環ファンにより対象ゾーンから抜き出
    して再び対象ゾーンに戻す循環ガスを加熱することで前
    記ゾーン夫々での塗装物加熱を行なう方式を採るのに対
    し、 前記減産時に、前記加熱実施ゾーンに対する前記循環ガ
    スの戻し分布を前記加熱実施ゾーンからの前記循環ガス
    の抜き出し分布に対して相対的に前記休止ゾーン寄りに
    偏らせた状態に変更することで、前記加熱実施ゾーンに
    おいて反休止ゾーン向きの循環ガス気流を形成する請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の塗装品製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の塗装品製造方法に使用す
    る塗装乾燥炉であって、 通過塗装物の塗膜を加熱して乾燥させる炉内を、塗装物
    通過方向に並ぶ複数のゾーンに区分し、 これらゾーンの各々に、個別停止が可能な塗装物加熱手
    段と、個別停止が可能な換気用の排気手段と、個別停止
    が可能な換気用の外気供給手段とを設け、 前記ゾーンのうちの特定のゾーンに又はその特定ゾーン
    よりも一方の炉端側寄りに位置するゾーンに、個別停止
    が可能なパージ用の加熱外気供給手段を前記換気用の外
    気供給手段とは別に設けてある塗装乾燥炉。
  8. 【請求項8】 循環ファンにより対象ゾーンから抜き出
    して再び対象ゾーンに戻す循環ガスを前記塗装物加熱手
    段により加熱することで前記ゾーン夫々での塗装物加熱
    を行なう構成を採るのに対し、 前記ゾーンのうち前記特定ゾーンよりも他方の炉端側寄
    りに位置するゾーンに、そのゾーンに対する前記循環ガ
    スの戻し分布をそのゾーンからの前記循環ガスの抜き出
    し分布に対して相対的に前記特定ゾーン寄りに偏らせた
    状態に変更することで、そのゾーンにおいて反特定ゾー
    ン向きの循環ガス気流を形成する気流形成手段を設けて
    ある請求項7記載の塗装乾燥炉。
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