JP5825488B2 - 蓄熱式ガス処理装置の運転方法、及び、蓄熱式ガス処理装置 - Google Patents

蓄熱式ガス処理装置の運転方法、及び、蓄熱式ガス処理装置 Download PDF

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本発明は、塗装ブースや塗装乾燥炉からの排出空気に含まれる揮発性有機成分を燃焼させて排出空気を浄化する排出空気処理などに用いる蓄熱式ガス処理装置の運転方法に関する。
さらに詳しくは(図6参照)、複数の蓄熱室8の夫々に通気性の蓄熱材層8aを設け、加熱手段5aを備える燃焼室5に前記蓄熱室8夫々の一端を連通させ、それら蓄熱室8夫々の他端に対する接続風路を選択的に切り換える切換手段4を設け、
被処理ガスGに含まれる除去対象成分を前記燃焼室5で燃焼させて被処理ガスGを浄化するガス処理運転では、前記切換手段4による接続風路の切り換えにより、
複数の前記蓄熱室8のうちの一部の蓄熱室を入口側蓄熱室8iとし、かつ、他の一部の蓄熱室を出口側蓄熱室8oとして、被処理ガスGを入口側蓄熱室8iを通じ前記燃焼室5に導入して処理し、それに伴い前記燃焼室5から送出される高温の処理済ガスG′を出口側蓄熱室8oに通過させる状態にするとともに、
それら蓄熱室8の夫々を入口側蓄熱室8iと出口側蓄熱室8oとに交互に切り換え、
また、このガス処理運転の休止期間中に実施する空焼運転では(図8参照)、空焼用空気OAを前記燃焼室8に導入して前記加熱手段5aにより加熱し、それに伴い前記燃焼室5から送出される加熱後の空焼用空気OAを前記蓄熱室8に通過させることで、その蓄熱室8の付着ヤニ成分を除去し、
そして、これらガス処理運転や空焼運転の開始に先立ち実施する立上げ運転では(図10参照)、
立上用空気OAを前記燃焼室8に導入して前記加熱手段5aにより加熱し、それに伴い前記燃焼室5から送出される加熱後の立上用空気OAを前記蓄熱室8に通過させることで、その蓄熱室8の前記蓄熱材層8aを加熱して高温蓄熱状態に立ち上げる蓄熱式ガス処理装置に関する。
従来、この種の蓄熱式ガス処理装置では、立上運転の際、燃焼室に導入する立上用空気の風量(換言すれば、燃焼室での加熱に続き蓄熱室に通過させる加熱後の立上用空気の風量)を立上げ運転の全期間を通じて一定風量にしていた。
特開2011−94861
しかし、立上用空気の風量を立上運転の全期間を通じて一定にする従来の蓄熱式ガス処理装置では、蓄熱材層を所要の高温蓄熱状態まで立ち上げるのに長時間を要し、その分、運転管理の負担が大きい問題があった。
また、立上運転において、加熱後の立上用空気を通過させる蓄熱材層の空気通過方向における下流側部分の昇温が不十分になって、その立上運転に続くガス処理運転や空焼運転において温度不足による運転不良を招き易い問題もあった。
そしてまた、立上運転では、加熱後の立上用空気の保有熱を蓄熱材層に蓄熱するものの、蓄熱材層の通過の後に外部に排出する使用済み立上用空気の保有熱量が未だ大きくて、それが大きな熱ロスとなる問題もあった。
殊に、立上運転の初期には、加熱後の立上用空気を通過させる蓄熱材層の温度が未だ低くて空気通過抵抗が小さいため、加熱後の立上用空気が蓄熱材層を素通り的に通過して温度の高いまま外部に排出され、このことで上記熱ロスが特に大きくなる傾向があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な運転方法を採ることで上記の如き問題を効果的に解消する点にある。また併せて、その運転方法の実施に適した蓄熱式ガス処理装置を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、蓄熱式ガス処理装置の運転方法に係り、その特徴は、
複数の蓄熱室の夫々に通気性の蓄熱材層を設け、加熱手段を備える燃焼室に前記蓄熱室夫々の一端を連通させ、それら蓄熱室夫々の他端に対する接続風路を選択的に切り換える切換手段を設け、
被処理ガスに含まれる除去対象成分を前記燃焼室で燃焼させて被処理ガスを浄化するガス処理運転では、前記切換手段による接続風路の切り換えにより、
複数の前記蓄熱室のうちの一部の蓄熱室を入口側蓄熱室とし、かつ、他の一部の蓄熱室を出口側蓄熱室として、被処理ガスを入口側蓄熱室を通じ前記燃焼室に導入して処理し、それに伴い前記燃焼室から送出される高温の処理済ガスを出口側蓄熱室に通過させる状態にするとともに、
それら蓄熱室の夫々を入口側蓄熱室と出口側蓄熱室とに交互に切り換え、
このガス処理運転の開始に先立ち実施する立上運転では、
立上用空気を前記燃焼室に導入して前記加熱手段により加熱し、それに伴い前記燃焼室から送出される加熱後の立上用空気を前記蓄熱室に通過させることで、その蓄熱室の前記蓄熱材層を加熱して高温蓄熱状態に立ち上げる蓄熱式ガス処理装置の運転方法であって、
前記立上運転の初期には、前記燃焼室に導入する立上用空気の風量を小風量に制限し、その後、前記立上運転の途中において、前記燃焼室に導入する立上用空気の風量を増加させる点にある。
また、本発明の第2特徴構成も、蓄熱式ガス処理装置の運転方法に係り、その特徴は、
複数の蓄熱室の夫々に通気性の蓄熱材層を設け、加熱手段を備える燃焼室に前記蓄熱室夫々の一端を連通させ、それら蓄熱室夫々の他端に対する接続風路を選択的に切り換える切換手段を設け、
被処理ガスに含まれる除去対象成分を前記燃焼室で燃焼させて被処理ガスを浄化するガス処理運転では、前記切換手段による接続風路の切り換えにより、
複数の前記蓄熱室のうちの一部の蓄熱室を入口側蓄熱室とし、かつ、他の一部の蓄熱室を出口側蓄熱室として、被処理ガスを入口側蓄熱室を通じ前記燃焼室に導入して処理し、それに伴い前記燃焼室から送出される高温の処理済ガスを出口側蓄熱室に通過させる状態にするとともに、
それら蓄熱室の夫々を入口側蓄熱室と出口側蓄熱室とに交互に切り換え、
このガス処理運転の休止期間中に実施する空焼運転では、空焼用空気を前記燃焼室に導入して前記加熱手段により加熱し、それに伴い前記燃焼室から送出される加熱後の空焼用空気を前記蓄熱室に通過させることで、その蓄熱室の付着ヤニ成分を除去し、
この空焼運転の開始に先立ち実施する立上運転では、
立上用空気を前記燃焼室に導入して前記加熱手段により加熱し、それに伴い前記燃焼室から送出される加熱後の立上用空気を前記蓄熱室に通過させることで、その蓄熱室の前記蓄熱材層を加熱して高温蓄熱状態に立ち上げる蓄熱式ガス処理装置の運転方法であって、
前記立上運転の初期には、前記燃焼室に導入する立上用空気の風量を小風量に制限し、その後、前記立上運転の途中において、前記燃焼室に導入する立上用空気の風量を増加させる点にある。
これらの運転方法によれば、立上運転の初期には、立上用空気の風量を小風量に制限することにより、その風量制限分だけ、加熱手段による加熱での昇温幅を大きくして、蓄熱室の蓄熱材層に通過させる加熱後の立上用空気の温度を高くするとともに、蓄熱材層に通過させる加熱後の立上用空気の通過風速を小さくし、これにより、蓄熱材層の温度が未だ低くて空気通過抵抗が小さい状況下でも、加熱後の立上用空気が高い温度のままで蓄熱材層を素通り的に通過することを抑止することができる。
即ち、このことにより、立上運転の初期には、加熱後の立上用空気の通過方向において先ず蓄熱材層の上流側部分を効率良く昇温させることができ、また、それに伴い、蓄熱材層を通過した後の立上用空気の保有熱量を立上用空気の風量面及び蓄熱材層通過後における温度面で少量化することができて、その保有熱量の持ち出しによる運転初期の熱ロスも効果的に低減することができる。
一方、これに続いて立上運転の途中で立上用空気の風量を増加させることにより、先の運転初期において効率良く昇温させた蓄熱材層上流側部分の蓄熱熱量を、ある程度温度上昇して蓄熱材層の空気通過抵抗が大きくなった状況の下で、風量増加させた加熱後の立上用空気により蓄熱材層の下流側部分へ効率的に移行させる状態にして、蓄熱材層の上流側部分における蓄熱熱量の一部も利用した状態で蓄熱材層の下流側部分を効率良く昇温させることができ、これにより、蓄熱材層の全体を均一な高温蓄熱状態にすることができる。
即ち、これらのことで、蓄熱材層を所要の高温蓄熱状態まで立上げるのに要する時間を効果的に短縮することができて、立上運転の運転管理を容易にすることができ、また、蓄熱材層における下流側部分の昇温が不十分になってその後のガス処理運転や空焼運転に悪影響を与えることも効果的に防止することができる。
また、上述の如く立上運転の初期における熱ロスを効果的に低減し得ることと、上記の如く立上運転の所要時間を短縮することができて熱ロスの発生時間そのものを短縮し得ることとが相俟って、使用済み立上用空気の保有熱量持ち出しによる熱ロスを立上運転の全体について効果的に低減することができる。
しかも、これらの運転方法によれば、立上運転の初期において立上用空気の風量を小風量に制限するから、立上運転の初期には立上用空気の温度が未だ低くてファンの単位送風量あたりの必要動力が大きいにしても、立上運転の運転初期においてファンの必要動力が大きくなることを抑止することができ、これにより、搬送ガスの温度が上昇してファンの単位送風量あたりの必要動力が小さくなった状態を基準として選定した小動力のファンを用いながらも、立上げ運転の初期においてファンの過負荷運転を招くことを確実に防止することができる。
本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の運転方法を実施するのに好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記立上運転の途中において立上用空気の風量を増加させるのに、
前記燃焼室の計測温度、若しくは、加熱後の立上用空気が通過する前記蓄熱材層の計測温度、若しくは、前記蓄熱材層を通過した加熱後の立上用空気の計測温度が設定閾温度まで上昇したとき、又は、前記立上運転の開始時点からの計測時間が設定閾時間に達したとき、立上用空気の風量を段階的に増加させる点にある。
この運転方法によれば、立上用空気の風量を段階的に増加させるから、立上運転における立上用空気の風量調整を簡易にすることができる。
なお、この運転方法の実施において段階的な風量増加の段数は1段ないし複数段のいずれであってもよく、複数段を採用する場合は、各段ごとに設定閾温度又は設定閾時間を設定しておき、計測温度が各段の設定閾温度まで上昇するごとに、又は、計測時間が各段の設定閾時間に達するごとに立上用空気の風量を一段階増加させるようにすればよい。
本発明の第4特徴構成は、第1又は第2特徴構成の運転方法を実施するのに好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記立上運転の途中において立上用空気の風量を増加させるのに、
前記燃焼室の計測温度、若しくは、加熱後の立上用空気が通過する前記蓄熱材層の計測温度、若しくは、前記蓄熱材層を通過した加熱後の立上用空気の計測温度の変化に同調させて、又は、時間経過に同調させて、立上用空気の風量を連続的に増加させる点にある。
この運転方法によれば、立上用空気の風量を連続的に増加させるから、立上用空気の急激な風量変動に原因する立上運転の不安定化を防止することができて、立上運転を安定的かつ円滑に進めることができる。
なお、この運転方法の実施においては、立上運転の全期間を通じ計測温度の変化又は時間経過に同調させて立上用空気の風量を連続的に増加させるのに限らず、立上運転の運転期間中における特定の期間だけ計測温度の変化又は時間経過に同調させて立上用空気の風量を連続的に増加させるようにしてもよい。
本発明の第5特徴構成は、第1〜第4特徴構成のいずれかの運転方法を実施するのに好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記立上運転において、前記燃焼室の計測温度、若しくは、加熱後の立上用空気が通過する前記蓄熱材層の計測温度、若しくは、前記蓄熱材層を通過した加熱後の立上用空気の計測温度が設定完了温度に上昇すると、又は、前記立上運転の開始時点からの計測時間が設定完了時間に達すると、立上運転を終了して次運転の開始を許容する点にある。
この運転方法によれば、実験や試運転などに基づいて設定完了温度又は設定完了時間として適当な温度又は時間を設定しておくことにより、蓄熱材層を過不足のない適切な高温蓄熱状態に確実に立ち上げた上で、次運転(即ち、ガス処理運転や空焼運転)を行なうことができる。
本発明の第6特徴構成は、第1〜第5特徴構成のいずれかの運転方法を実施するのに好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記立上運転において前記蓄熱材層を通過した加熱後の立上用空気の一部を、立上用空気の一部として、前記燃焼室に導入する立上用空気に混合する点にある。
この運転方法によれば、蓄熱材層を通過した後の使用済み立上用空気が未だ保有する熱量を用いて、燃焼室に導入する立上用空気を予熱することができ、これにより、加熱手段の必要加熱量を低減し得るとともに、使用済み立上用空気の保有熱量持ち出しによる熱ロスを一層効果的に低減することができる。
本発明の第7特徴構成は、蓄熱式ガス処理装置に係り、その特徴は、
前記立上運転において前記燃焼室に立上用空気を導入するファン、及び、このファンの送風量を調整する制御手段を備え、
この制御手段は、前記ファンの送風量を調整することで、前記立上運転の初期には、前記燃焼室に導入する立上用空気の風量を小風量に制限し、その後、前記立上運転の途中で、前記燃焼室に導入する立上用空気の風量を増加させる構成にしてある点にある、
この構成の蓄熱式ガス処理装置によれば、制御手段によるファン送風量の自動調整により、前述した第1特徴構成の運転方法を容易に実施することができる。
なお、この構成の蓄熱式ガス処理装置を実施するにあたっては、第3〜第6特徴構成夫々の運転方法に対応する次の付加構成を選択的に採用してもよい。
前記制御手段は、前記立上運転の途中において立上用空気の風量を増加させるのに、
前記燃焼室の計測温度、若しくは、加熱後の立上用空気が通過する前記蓄熱材層の計測温度、若しくは、前記蓄熱材層を通過した加熱後の立上用空気の計測温度が設定閾温度まで上昇したとき、又は、前記立上運転の開始時点からの計測時間が設定閾時間に達したとき、立上用空気の風量を段階的に増加させる構成にする。
前記制御手段は、前記立上運転の途中において立上用空気の風量を増加させるのに、
前記燃焼室の計測温度、若しくは、加熱後の立上用空気が通過する前記蓄熱材層の計測温度、若しくは、前記蓄熱材層を通過した加熱後の立上用空気の計測温度の変化に同調させて、又は、時間経過に同調させて、立上用空気の風量を連続的に増加させる構成にする。
前記制御手段は、前記立上運転において、前記燃焼室の計測温度、若しくは、加熱後の立上用空気が通過する前記蓄熱材層の計測温度、若しくは、前記蓄熱材層を通過した加熱後の立上用空気の計測温度が設定完了温度に上昇すると、又は、前記立上運転の開始時点からの計測時間が設定完了時間に達すると、立上運転を終了して次運転の開始を許容する構成にする。
前記立上運転において前記蓄熱材層を通過した加熱後の立上用空気の一部を、立上用空気の一部として、前記燃焼室に導入する立上用空気に混合する循環混合路を設ける。
ガス処理装置の側面図 ガス処理装置の平面図 切換弁装置の側面視断面図 切換弁装置の側面視断面図 回転弁体の分解斜視図 ガス処理運転におけるガス流れの説明図 ガス処理運転における回転弁体動作の説明図 空焼運転におけるガス流れの説明図 空焼運転における回転弁体動作の説明図 立上運転におけるガス流れの説明図 従前の切換弁装置の概略構成図
図1,図2は蓄熱式ガス処理装置を示し、この蓄熱式ガス処理装置は、室壁1の内壁面に断熱材2を付設した直方体形状の断熱室3と、その横一側方に設置した切換弁装置4とを備え、断熱室3の内部は、上側の燃焼室5とその下に位置する蓄熱室領域6とに区分し、燃焼室5には加熱手段としてのバーナ5aを配備してある。
断熱室3の蓄熱室領域6には、その領域を耐熱金属製の内部仕切壁7により区画することで、それぞれの上端部が燃焼室5に開口する8室の蓄熱室8を区画形成してあり、この区画形成において8室の蓄熱室8は全て横一列に並べた状態に配置してある。
各蓄熱室8には、ハニカム構造にした通気性の蓄熱材層8aを配備してあり、各蓄熱室8の下部は、蓄熱材層8aに対する通風用のチャンバ部分8b(小室部分)にしてある。
各蓄熱室8の下部チャンバ部分8bは、各別の給排路9を通じて切換弁装置4に接続してあり、また、この切換弁装置4には、揮発性有機成分などの除去対象成分を含む被処理ガスGを導くガス導入路10、及び、処理済ガスG′を導くガス送出路11を接続してある。
また、ガス導入路10には、後述する空焼用空気や立上用空気として用いる外気OAを導入する外気導入路12を接続するとともに、被処理ガスG及び処理済ガスG′を搬送する搬送ファン13を介装してある。
切換弁装置4は、各給排路9を通じて各蓄熱室8の下部チャンバ部分8bに接続する風路をガス導入路10とガス送出路11と後述のパージ用ガス路28とに択一的に切り換える切換手段を構成し、本例では弁体の回転動作により接続風路を切り換える回転式の切換弁装置を採用している。
そして、被処理ガスGに含まれる除去対象成分を燃焼室5で燃焼させて被処理ガスGを浄化するガス処理運転では、この切換弁装置4による接続風路の切り換えにより、図6に示す如く、8室の蓄熱室8のうちの3室を被処理ガスGが通過する入口側蓄熱室8iとし、他の3室を処理済ガスG′が通過する出口側蓄熱室8oとし、他の1室をパージ用ガスG″が通過するパージ対象蓄熱室8pとし、残りの1室をガス通過を遮断した遮風蓄熱室8sとする室配分を保ちながら、それら4種の蓄熱室8i,8o,8p,8sを8室の蓄熱室8のうちでサイクル的に順次に切り換える(逆言すれば、各蓄熱室8を順次、それら4種の蓄熱室8i,8o,8p,8sに切り換える)ようにしてある。
つまり、ガス処理運転において切換弁装置4は、ガス導入路10から送られる被処理ガスGを、対応給排路9を通じて3室の入口側蓄熱室8iの下部チャンバ部分8bに送ることで、その被処理ガスGを入口側蓄熱室8iの蓄熱材層8aに対し上向きに通過させて燃焼室5に導く。
また、これに伴い、燃焼室5から出口側蓄熱室8oに送り出されて出口側蓄熱室8oの蓄熱材層8aを下向きに通過する高温の処理済ガスG′を、出口側蓄熱室8の下部チャンバ部分8bから対応給排路9を通じ切換弁装置4に戻してガス送出路11へ送出する。
即ち、切換弁装置4による切り換えにより、先の工程において高温処理済ガスG′の通過により蓄熱された出口側蓄熱室8oの蓄熱材層8aを、後の工程では入口側蓄熱室8iの蓄熱材層8aにして、その蓄熱材層8aに被処理ガスGを通過させることで、燃焼室5に導く被処理ガスGを予熱し、これにより、ガス処理運転で要するバーナ5aの燃焼量を低減する。
また、切換弁装置4は、入口側蓄熱室8iを次に出口側蓄熱室8oに切り換えるのに先立ち、その入口側蓄熱室8iをパージ対象蓄熱室8pに切り換えて、そのパージ対象蓄熱室8pにパージ用ガスG″(本例では燃焼室5から送出される処理済ガスG′の一部)を通過させ、これにより、入口側蓄熱室8iからの切り換えにおいて蓄熱材層8aに残る未処理の被処理ガスGをパージ用ガスG″により掃気する構成にしてある。
なお、被処理ガスGに含まれる除去対象成分を燃焼室5で燃焼させるのに、ガス処理運転の当初はバーナ5aを運転して除去対象成分を燃焼させる助燃モード運転を行なうが、その後、バーナ5aの運転を停止しても除去対象成分の燃焼が維持される自燃状態になると、バーナ5aの運転を停止した自燃モード運転を行なう。
切換弁装置4は、蓄熱室8の横一列の並び方向に対して平面視で直交する方向で断熱室3の横一側方に配置してあり、また、切換弁装置4から延出する8本の給排路9は全て、断熱室3の側壁のうち切換弁装置4の側に位置する1つの側壁1aに接続して対応蓄熱室8の下部チャンバ部分8bに開口させてある。
また、断熱室3の側壁のうち切換弁装置4とは反対側に位置する側壁1bには、8室の全ての蓄熱室8に対する各別の点検保守用扉3aを蓄熱室8列とともに横一列に並べて配設してあり、このような配設形態にすることで、各給排路9の通気抵抗を均一化して上記4種の蓄熱室8i,8o,8p,8sの相互切り換えを伴うガス処理運転を安定化するように、また、点検保守用扉3aを給排路9による場所的制約を受けずに使用し易い状態に配設し得るようにしてある。
各蓄熱室8の下部チャンバ部分8bには、給排路9の接続口9aと蓄熱材層8aとにわたるガス流を案内する複数のガイドベーン9bを、給排路接続口9aから見て手前に配置するガイドベーン9bほど高い位置に配置して並設してあり、これにより、給排路接続口9aから流入した被処理ガスGの蓄熱材層8aに向う過程での横向きから上向きへの向き変化、及び、蓄熱材層8aを通過した処理済ガスG′の給排気接続口9aに向う過程での下向きから横向きへの向き変化を円滑にするとともに、給排路接続口9aから流入した被処理ガスGを蓄熱材層8aに対して偏りなく均一に通過させる。
切換弁装置4の具体的構造に関しては、図3〜図5に示すように、蓄熱室8の横一列の並び方向に対して平面視で直交する方向に延びる回転軸14を備え、この回転軸14を中心として断熱室3の側から順に分配器15と弁体器16と気室器17とを並設して構成してある。
弁体器16には回転弁体18を収容してあり、この回転弁体18はモータ19による回転軸14の駆動回転により回転軸14と一体的に回転する。また、回転軸14が貫通する分配器15,弁体器16,気室器17は、回転軸14の回転を許す状態にして固定されている。
回転弁体18は、回転軸14に対して直交する姿勢の円板状の弁板20を備え、分配器15は、回転軸14に対して直交する姿勢で回転弁体18の弁板20に対して近接状態で対向する受板21を備えており、弁板20は、回転弁体18の回転に伴い受板21に対する近接対向状態を保って回転する。
分配器15には、各蓄熱室8の下部チャンバ部分8bに給排路9を通じて各別に連通させた8室の分配室22を回転軸14周りに並べて区画形成してあり、分配器15における受板21には、これら分配室22を受板21において各別に開口させる分配口22aを回転軸14周りで等ピッチpに並べて形成してある。
一方、回転弁体18の内部には、給気室23と排気室24とパージ用室25とを回転軸14周りに並べて区画形成してあり、給気室23は、回転弁体18の回転にかかわらず、気室器17に接続したガス導入路10に対し、気室器17の内部空間17a及び回転弁体18に形成した流入口26を通じて常時連通する。
また同様に、排気室24は、回転弁体18の回転にかかわらず、弁体器16に接続したガス送出路11に対し、弁体器16の内部空間16a及び回転弁体18に形成した流出口27を通じて常時連通する。
そしてまた、パージ用室25は、回転弁体18の回転にかかわらず、気室器17に接続したパージ用ガス路28に対し、回転軸14に形成した導入口14a、回転軸14の内部に形成した軸内路14b、回転軸14に形成した導出口14c、気室器17内の区画室17bを通じて常時連通する。
なお、本例では、燃焼室5から送出される処理済ガスG′の一部をパージ用ガスG″としてパージ対象蓄熱室8pに通過させるようにしてあり、パージ対象蓄熱室8pを通過したパージ用ガスG″(即ち、残留被処理ガスGを含んだパージ用ガスG″)は上記パージ用ガス路28を通じガス導入路10の被処理ガスGに混合して再処理する。
回転弁体18の弁板20には、回転弁体18の回転において、分配器15の受板21における隣り合わない2つの分配口22aに対して同時かつ各別に遮蔽状態に正対する第1及び第2の2つの遮風板部分20a,20bを形成してあり、これら第1及び第2の遮風板部分20a,20bのうち第1遮風板部分20aには、回転弁体18内のパージ用室25を弁板20において開口させるパージ用口25aを形成してある。
また、弁板20において、これら第1及び第2の遮風板部分20a,20bどうしの間の一対の弁板部分のうち、回転弁体18の回転において第1遮風板部分20aよりも先行する先行側の弁板部分には、回転弁体18内の給気室23を弁板20において開口させる給気口23aを形成してあり、同様に、回転弁体18の回転において第1遮風板部分20aよりも後行する後行側の弁板部分には、回転弁体18内の排気室24を弁板20において開口させる排気口24aを形成してある。
この構成により、図7に示すように、回転弁体18の回転に伴い、分配器15の受板21における各分配口22aに対し、回転弁体18の弁板20における給気口23a(図において薄いグレー部分)、パージ用口25a、排気口24a(図において濃いグレー部分)、開口のない第2遮風板部分20bをその順で順次に対向させ、ガス導入路10から送られる被処理ガスGは、給気口23aとそれに対して対向連通状態にある分配口22aとで形成される給気側通気路を通じて入口側蓄熱室8iとする蓄熱室8に送る。
また、燃焼室5からパージ対象蓄熱室8pを通過したパージ用ガスG″は、パージ用口25aとそれに対して対向連通状態にある分配口22aとで形成されるパージ用通気路を通じてパージ用ガス路28に送る。
これに併行して、出口側蓄熱室8oとする蓄熱室8から送出される処理済ガスG′は、排気口24aとそれに対して対向連通状態にある分配口22aとで形成される排気側通気路を通じてガス送出路11へ導く。
また、1つの分配口22aは開口のない第2遮風板部分20bの正対により閉塞し、これにより、その閉塞分配口22aに対応する蓄熱室8を遮風蓄熱室8sとして、その蓄熱室8に対するガス通過を遮断する。
回転弁体18の弁板20における第1及び第2の遮風板部分20a,20bと給気口23aと排気口24bとは、それらの相対的な配置関係として、第1及び第2の遮風板部分20a,20bの各々が、1つの分配口22aに正対したとき、その正対分配口22aの回転方向前後に隣接する2つの分配口22aのうちの一方が給気口23aに対して全開になり、かつ、他方が排気口24aに対して全開になる配置関係にしてある。
換言すれば、本例の蓄熱式ガス処理装置では、パージ用口25aを形成する第1遮風板部分20a、及び、開口のない第2遮風板部分20bのいずれも、1つの分配口22aに正対した状態において、その1つの分配口22aに対してのみ遮風作用するだけの遮風幅θa,θb(中心角)しか備えないものにしてある。
即ち、この配置関係にすることで、図11に示す従来装置に比べ、給気口23a及び排気口24aの回転方向における開口幅θs,θr(中心角)を大きく確保して、給気口23aとそれに対して対向連通する分配口22aとで形成される給気側通気路の断面積、及び、排気口24aとそれに対して対向連通する分配口22aとで形成される排気側通気路の断面積の夫々を大きく確保し、これにより、それら給気側通気路及び排気側通気路を通じて被処理ガスGや処理済ガスG′を通気抵抗の小さい状態で円滑に通気することができるようにしてある。
また、この配置関係を採るのに対し、この蓄熱式ガス処理装置の制御器29は、固定の分配器15に対する回転弁体18の回転位置(回転角度)を検出する回転位置検出手段の検出情報に基づいて、及び/又は、ガス処理運転用の所定のモータ運転プログラムに従って、弁体回転用モータ19を制御することで、ガス処理運転中は図7の(a)〜(b)に示す如く、第1及び第2の遮風板部分20a,20bの各々が1つの分配口22aに正対する回転位置を間欠回転における各回の停止位置とした状態で、回転弁体18を分配口22aの並設ピッチpずつ間欠的に回転させる構成にしてある。
即ち、パージ用口25aを形成した第1遮風板部分20a,及び、開口のない第2遮風板部分20bの夫々が回転弁体18の回転により各1つの分配口22aに対し順次に正対(閉塞)することにおいて、その正対が生じるごとに回転停止させる状態で回転弁体18を間欠的に回転させる。
このようにガス処理運転において回転弁体18を間欠的に回転させることで、上記の如く給気口23a及び排気口24aの開口幅θs,θrを大きく確保しながらも、1つの分配口22aに対して給気口23aとパージ用口25aとが同時に対向連通することで生じる給気口23aとパージ用口25aとの間でのガスリーク、及び、1つの分配口22aに対して排気口24aとパージ用口25aとが同時に対向連通することで生じる排気口24aとパージ用口25aとの間でのガスリークを防止する。
なお、分配器15の受板21には、分配口22aを1つずつ囲む形態で回転弁体16の弁板20と分配器15の受板21との間をシールするパッキン30を付設してあり、このパッキン30は回転弁体18の回転に伴い弁板20に対して摺接することでシール機能を保持する。
この種の蓄熱式ガス処理装置では、ガス処理運転において各蓄熱室8の室内で被処理ガスG中のヤニ成分が凝結して室内各部(特に予熱前の被処理ガスGが流入する蓄熱材層8aの下部)に付着し、その付着量が次第に増加するため、適時にガス処理運転に代えて、清浄な高温空気を各蓄熱室8に通過させることで、付着した凝結ヤニ成分を蒸散又は乾燥剥離させてあるいは酸化分解して除去するいわゆる空焼運転を行なう必要があるが、上記制御器29は、この空焼運転を次の(イ)〜(ホ)の制御動作をもって自動的に実施する構成にしてある。
(イ)塗装ブースや塗装乾燥炉の操業が終了するなどして被処理ガスGの発生が無くなりガス処理運転の終了指令が付与されると、ガス処理運転を終了するとともに、それに続いて、燃焼室5及び各蓄熱室8における室壁や蓄熱材層8aなどの熱容量部が未だ高温である状態下(即ち、燃焼室5や各蓄熱室8の熱容量部にガス処理運転時からの高温残熱が未だ十分に残る状態下)において空焼運転を開始する。
なお、5bはバーナ5aに対する燃料供給路、5cはバーナ5bに燃焼用空気OAを供給する燃焼用ファンであり、空焼運転では、この燃焼用ファン5cもバーナ5aとともに運転停止する。
(ロ)この空焼運転では、先ず、回転位置検出手段の検出情報に基づいて、及び/又は、空焼運転用の所定のモータ運転プログラムに従って、弁体回転用モータ19を制御することで、切換弁装置4において、図9の(a)に示す如く、弁板20における第1及び第2の遮風板部分20a,20bの各々が、隣り合う2つの分配口22aに跨る状態になって、それら2つの分配口22aの夫々が半開となる回転位置(換言すれば、半数の4つの分配口22aが給気口23aに連通し、残りの半数の分配口22aが排気口24aに連通する回転位置)に回転弁体18を回転させ、その回転位置において回転弁体18を設定前半時間Taにわたり回転停止状態に保つ。
(ハ)また、図8に示す如く、ガス導入路10及び外気導入路12のダンパ10a,12aを切り換え操作して、被処理ガスGに代え外気導入路12を通じて導入する外気OAを空焼用空気としてガス導入路10を通じ切換弁装置4に送る状態に送風系統を切り換える。
つまり、回転弁体18を上記回転位置(図9の(a)に示す位置)で回転停止させた状態において、常温の空焼用空気OAをガス導入路10を通じて切換弁装置4に送ることにより、図8の(a)に示す如く、8室の蓄熱室8のうち、隣接状態にある半数の4室の蓄熱室8を入口側蓄熱室8iにするとともに、同じく隣接状態にある残りの半数の蓄熱室8を出口側蓄熱室8oとして、それら4室の入口側蓄熱室8iに常温の空焼用空気OAを流入させる。
これにより、入口側蓄熱室8iに流入した常温の空焼用空気OAは、それら半数の入口側蓄熱室8iからバーナ運転停止状態の燃焼室5を経て出口側蓄熱室8oを通過する過程で、先のガス処理運転時から各室に残る高温残熱により次第に温度上昇して所要の空焼温度以上の高温の空焼用空気OAになり、この高温化した空焼用空気OAの通過により、空焼運転の前半工程として、先ず出口側蓄熱室8oとした半数の蓄熱室8を空焼対象の蓄熱室として、それら空焼対象蓄熱室8oの室内(特に、蓄熱材層8aの下部)に付着した凝結ヤニ成分を蒸散又は乾燥剥離させてあるいは酸化分解して除去する。
(ニ)上記の設定前半時間Taが経過すると、回転位置検出手段の検出情報に基づいて、及び/又は、空焼き運転用の所定のモータ運転プログラムに従って、弁体回転用モータ19を制御することで、回転弁体18を図9の(b)に示す如く半回転(180度)だけ回転させて、その回転位置において回転弁体18を設定後半時間Tbにわたり再び回転停止状態に保つ。
つまり、この半回転により、先の前半工程で入口側蓄熱室8iであった半数の蓄熱室8を出口側蓄熱室8oに切り換えるとともに、先の前半工程で出口側蓄熱室8oとして空焼処理を終了した残りの半数の蓄熱室8を入口側蓄熱室8iに切り換え、これにより、図8の(b)に示す如く、空焼運転の後半工程として、前半工程と同様、高温化した空焼用空気OAの通過により、出口側蓄熱室8oとした残りの半数の蓄熱室8を空焼対象の蓄熱室として、それら空焼対象蓄熱室8oの室内に付着した凝結ヤニ成分を蒸散又は乾燥剥離させてあるいは酸化分解して除去する。
空焼運転の前半工程及び後半工程のいずれにおいても、空焼対象蓄熱室としての出口側蓄熱室8oを通過した高温の空焼用空気OA′(即ち、除去したヤニ成分を含む状態になった高温空気)は処理済ガスG′と同様、切換弁装置4からガス送出路11を通じて装置外に送出する。
(ホ)設定後半時間Tbの経過により空焼運転は実質的に終了するが、その後、各蓄熱室8及び燃焼室5の熱容量部が所定の低温状態になるまで、外気導入路12を通じて導入した外気OAを各蓄熱室8及び燃焼室5に通過させる冷却運転を継続し、各蓄熱室8及び燃焼室5の熱容量部が所定の低温状態になると外気OAの通風を停止して装置の運転を停止し、次のガス処理運転の開始指令を待つ。
上記した空焼運転の前半工程及び後半工程のいずれにおいても、パージ用口25aは、分配器15における受板21のうち第1遮風板部分20aが跨る2つの分配口22aどうしの間の受板部分に正対して、その受板部分により閉塞(半閉塞状態を含む)されるように配設してあり、これにより、空焼運転下にある燃焼室5において残熱により高温化した空焼用空気OAがパージ用ガスG″の通気経路を通じ燃焼室5の外部に持ち出されることを防止して、その持ち出しによる熱ロスを回避する。
なお、ガス処理運転では例えば一回転当たり90秒の平均回転速度Vgで回転弁体18を分配口22aの並設ピッチpずつ間欠的に回転させるのに対し、上記空焼運転において設定前半時間Taは例えば18分程度に設定するとともに、設定後半時間Tbは例えば30分程度に設定してある。
換言すれば、残熱を利用する上記空焼運転では、入口側蓄熱室8iとする蓄熱室8及び出口側蓄熱室8o(空焼対象蓄熱室)とする蓄熱室8の夫々を切換弁装置4によりガス処理運転での切り換え周期よりも長い切り換え周期Ta,Tbで切り換えるように、また、残熱量の減少に応じて前半工程の切り換え周期Taよりも後半工程の切り換え周期Tbを長くするようにしてある。
そしてまた、残熱を利用する上記空焼運転では、切換弁装置4に対する空焼用空気OAの供給風量を、インバータ制御による搬送ファン13の送風量調整により、ガス処理運転での切換弁装置4に対する被処理ガスGの供給風量より小風量(例えば1/4風量)に制限し、この風量制限により、残熱による空焼用空気OAの昇温を効率化する。
一方、前記ガス処理運転の開始にあたっては、各蓄熱室8における蓄熱材層8aをガス処理運転の開始に先立って予め所定の高温蓄熱状態に立ち上げる立上運転を実施するが、前記制御器29は、この立上運転を次の(a)〜(f)の制御動作をもって自動的に実施する構成にしてある。
(a)立上運転の開始指令が付与されると、先ず、回転位置検出手段の検出情報に基づいて、及び/又は、立上運転用の所定のモータ運転プログラムに従って、弁体回転用モータ19を制御することで、前述したガス処理運転と同様、立上運転中は図7の(a)〜(b)に示す如く、第1及び第2の遮風板部分20a,20bの各々が1つの分配口22aに正対する回転位置を間欠回転における各回の停止位置とした状態で、回転弁体18を分配口22aの並設ピッチpずつ間欠的に回転させる。
(b)また、図10に示す如く、ガス導入路10及び外気導入路12のダンパ10a,12aを切り換え操作して、外気導入路12を通じて導入する外気OAを立上用空気としてガス導入路10を通じ切換弁装置4に送る状態に送風系統を切り換えるとともに、ガス送出路11及び循環混合路31のダンパ11a,31aを操作して、ガス送出路11に送出される使用済み立上用空気OA′の一部を循環混合路31を通じてガス導入路10の立上用空気OAに混合する状態にする。
(c)この状態で燃焼室5におけるバーナ5aの燃焼運転を開始し、これにより、同図10に示す如く、使用済み立上用空気OA′を混合した立上用空気OAを入口側蓄熱室8iを通じ燃焼室5に導入してバーナ5aの運転により加熱し、これに伴い、燃焼室5から送出される加熱後の高温の立上用空気OA(混合した使用済み立上用空気OA′を含む)を出口側蓄熱室8oに通過させることで、その出口側蓄熱室8oにおける蓄熱材層8aを加熱する。
そして、回転弁体18の間欠回転により出口側蓄熱室8oとする蓄熱室8を順次に切り換えることで、各蓄熱室8の蓄熱材層8を順次に繰り返し加熱して昇温させ、これにより、各蓄熱材層8aをガス処理運転の開始に先立ち所要の高温蓄熱状態に立ち上げておくようにする。
(d)この立上運転の初期には、インバータ制御による搬送ファン13の送風量調整により、使用済み立上用空気OA′の混合分を含む立上用空気OAの風量Qを所定の小風量Qaに制限する。
即ち、この風量制限により、バーナ5aによる加熱において風量制限分だけ加熱後における立上用空気OAを高温にするとともに、蓄熱材層8aに通過させる加熱後の立上用空気OAの通過風速を小さくし、これにより、蓄熱材層8aの温度が未だ低くて空気通過抵抗が未だ小さい状況にある立上運転の初期において、先ずは加熱後の立上用空気OAの通過方向における各蓄熱材層8aの上流側部分(本例では、蓄熱材層8aの上部)を効率良く昇温させる。
(e)その後、立上運転の途中段階において室温センサ32により計測される燃焼室5の温度trが設定閾温度trs(例えば600℃)まで上昇すると、同じくインバータ制御による搬送ファン13の送風量調整により、使用済み立上用空気OA′の混合分を含む立上用空気OAの風量Qを所定の増加風量ΔQだけ増加させる。
即ち、この風量増加により、先の運転初期において効率良く昇温させた蓄熱材層上流側部分の蓄熱熱量を、ある程度温度上昇して蓄熱材層8aの空気通過抵抗が大きくなった状況の下で、風量増加させた加熱後の立上用空気Qにより蓄熱材層8aの下流側部分へ効率的に移行させる状態にして、蓄熱材層8aの上流側部分における蓄熱熱量の一部も利用した状態で蓄熱材層8aの下流側部分を効率良く昇温させ、これにより、蓄熱材層8aの全体を均一な高温蓄熱状態にする。
(f)そして、各蓄熱材層8aの下部に配置した温度センサ33により計測される各蓄熱材層8aの下部温度toが全て設定完了温度tosに上昇すると、立上運転は終了してガス処理運転の開始指令を待つ待機状態になるが、この待機状態では、立上運転終了時の状態を維持する待機運転を実施して蓄熱材層8aの高温蓄熱状態を保つようにする。
なお、この立上運転においては、上記の如く燃焼室5の計測温度trが設定閾温度trsまで上昇したときに立上用空気OAの風量Qを増加させるのに代えて、図10に示す如く各蓄熱材層8aの層中に配置した温度センサ34の計測温度が設定閾温度まで上昇したときに立上用空気OAの風量Qを増加させるようにしてもよい。
また、上記の如く各蓄熱材層8aの下部計測温度toが設定完了温度tosに上昇したときに立上運転を終了するのに代えて、各蓄熱材層8aの層中に配置した温度センサ34の計測温度が設定完了温度に上昇したときに立上運転を終了するようにしてもよい。
〔別実施形態〕
次に本発明の別実施形態を列記する。
上述の実施形態では、立上運転において、各蓄熱室8をガス処理運転と同様、入口側蓄熱室8iと出口側蓄熱室8oとに切り換えながら、各蓄熱室8の蓄熱材層8aを高温蓄熱状態に立ち上げるようにしたが、これに代え、前述の空焼運転と同様に、蓄熱材層8aの立ち上げを半数の蓄熱室8ごとに行なうようにしてもよく、また、全ての蓄熱室8に対して一括に行なうようにしてもよい。
前述の実施形態では、空焼運転の前半工程及び後半工程の夫々を設定前半時間Ta,設定後半時間Tbの経過時点で終了するようにしたが、これに代え、立上運転と同様、温度センサ33により計測される各蓄熱材層8aの下部温度toが設定温度まで上昇したときに空焼運転の前半工程及び後半工程の夫々を終了するようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、立上運転において室温センサ32により計測される燃焼室5の温度trが設定閾温度trsに上昇したとき、立上用空気OAの風量Qを増加させるようにしたが、これに代え、立上運転の開始時点からの計測時間が設定閾時間に達したとき、立上用空気OAの風量を増加させるようにしてもよい。
立上運転の途中における立上用空気OAの風量増加や、立上運転での立上完了の判断を計測温度に基づいて行なう場合、その計測温度は、燃焼室5の温度、蓄熱材層8aの温度あるいは蓄熱材層8aを通過した加熱後立上用空気OAの温度のいずれであってもよい。
また、前述の実施形態では,立上運転の途中において一段階だけ段階的に立上用空気OAを風量増加させたが、立上運転の途中において複数段階にわたり段階的に立上用空気OAを風量増加させてもよく、また、各所の計測温度の変化や時間経過に同調させて立上用空気OAの風量を連続的に増加させてもよい。
燃焼室5に導入する立上用空気OAに対して使用済み立上用空気OA′の一部を混合する循環混合路31を省略してもよい。
前述の実施形態ではガス処理運転時の残熱を用いて空焼運転を行なう例を示したが、ガス処理運転の終了後、燃焼室5や各蓄熱室8が温度低下した状態(即ち、十分な残熱が期待できない状態)において、バーナ8aの運転を伴う空焼運転(即ち、バーナ8aの運転下で空焼用空気OAを燃焼室5に導入して加熱後の空焼用空気OAを蓄熱室8に通過させる空焼運転)を行なう場合、その空焼運転に先立ち前述と同様の立上運転を行なうようにしてもよい。
本発明による蓄熱式ガス処理装置の運転方法は、各種分野において種々のガス処理に使用する蓄熱式ガス処理装置に利用することができる。
8 蓄熱室
8a 蓄熱材層
5a 加熱手段
5 燃焼室
4 切換手段
G 被処理ガス
8i 入口側蓄熱室
G′ 処理済ガス
8o 出口側蓄熱室
OA 立上用空気、空焼用空気
tr 計測温度
13 ファン
29 制御手段

Claims (7)

  1. 複数の蓄熱室の夫々に通気性の蓄熱材層を設け、加熱手段を備える燃焼室に前記蓄熱室夫々の一端を連通させ、それら蓄熱室夫々の他端に対する接続風路を選択的に切り換える切換手段を設け、
    被処理ガスに含まれる除去対象成分を前記燃焼室で燃焼させて被処理ガスを浄化するガス処理運転では、前記切換手段による接続風路の切り換えにより、
    複数の前記蓄熱室のうちの一部の蓄熱室を入口側蓄熱室とし、かつ、他の一部の蓄熱室を出口側蓄熱室として、被処理ガスを入口側蓄熱室を通じ前記燃焼室に導入して処理し、それに伴い前記燃焼室から送出される高温の処理済ガスを出口側蓄熱室に通過させる状態にするとともに、
    それら蓄熱室の夫々を入口側蓄熱室と出口側蓄熱室とに交互に切り換え、
    このガス処理運転の開始に先立ち実施する立上運転では、
    立上用空気を前記燃焼室に導入して前記加熱手段により加熱し、それに伴い前記燃焼室から送出される加熱後の立上用空気を前記蓄熱室に通過させることで、その蓄熱室の前記蓄熱材層を加熱して高温蓄熱状態に立ち上げる蓄熱式ガス処理装置の運転方法であって、
    前記立上運転の初期には、前記燃焼室に導入する立上用空気の風量を小風量に制限し、その後、前記立上運転の途中において、前記燃焼室に導入する立上用空気の風量を増加させる蓄熱式ガス処理装置の運転方法。
  2. 複数の蓄熱室の夫々に通気性の蓄熱材層を設け、加熱手段を備える燃焼室に前記蓄熱室夫々の一端を連通させ、それら蓄熱室夫々の他端に対する接続風路を選択的に切り換える切換手段を設け、
    被処理ガスに含まれる除去対象成分を前記燃焼室で燃焼させて被処理ガスを浄化するガス処理運転では、前記切換手段による接続風路の切り換えにより、
    複数の前記蓄熱室のうちの一部の蓄熱室を入口側蓄熱室とし、かつ、他の一部の蓄熱室を出口側蓄熱室として、被処理ガスを入口側蓄熱室を通じ前記燃焼室に導入して処理し、それに伴い前記燃焼室から送出される高温の処理済ガスを出口側蓄熱室に通過させる状態にするとともに、
    それら蓄熱室の夫々を入口側蓄熱室と出口側蓄熱室とに交互に切り換え、
    このガス処理運転の休止期間中に実施する空焼運転では、空焼用空気を前記燃焼室に導入して前記加熱手段により加熱し、それに伴い前記燃焼室から送出される加熱後の空焼用空気を前記蓄熱室に通過させることで、その蓄熱室の付着ヤニ成分を除去し、
    この空焼運転の開始に先立ち実施する立上運転では、
    立上用空気を前記燃焼室に導入して前記加熱手段により加熱し、それに伴い前記燃焼室から送出される加熱後の立上用空気を前記蓄熱室に通過させることで、その蓄熱室の前記蓄熱材層を加熱して高温蓄熱状態に立ち上げる蓄熱式ガス処理装置の運転方法であって、
    前記立上運転の初期には、前記燃焼室に導入する立上用空気の風量を小風量に制限し、その後、前記立上運転の途中において、前記燃焼室に導入する立上用空気の風量を増加させる蓄熱式ガス処理装置の運転方法。
  3. 前記立上運転の途中において立上用空気の風量を増加させるのに、
    前記燃焼室の計測温度、若しくは、加熱後の立上用空気が通過する前記蓄熱材層の計測温度、若しくは、前記蓄熱材層を通過した加熱後の立上用空気の計測温度が設定閾温度まで上昇したとき、又は、前記立上運転の開始時点からの計測時間が設定閾時間に達したとき、立上用空気の風量を段階的に増加させる請求項1又は2に記載した蓄熱式ガス処理装置の運転方法。
  4. 前記立上運転の途中において立上用空気の風量を増加させるのに、
    前記燃焼室の計測温度、若しくは、加熱後の立上用空気が通過する前記蓄熱材層の計測温度、若しくは、前記蓄熱材層を通過した加熱後の立上用空気の計測温度の変化に同調させて、又は、時間経過に同調させて、立上用空気の風量を連続的に増加させる請求項1又は2記載に記載した蓄熱式ガス処理装置の運転方法。
  5. 前記立上運転において、前記燃焼室の計測温度、若しくは、加熱後の立上用空気が通過する前記蓄熱材層の計測温度、若しくは、前記蓄熱材層を通過した加熱後の立上用空気の計測温度が設定完了温度に上昇すると、又は、前記立上運転の開始時点からの計測時間が設定完了時間に達すると、立上運転を終了して次運転の開始を許容する請求項1〜4のいずれか1項に記載した蓄熱式ガス処理装置の運転方法。
  6. 前記立上運転において前記蓄熱材層を通過した加熱後の立上げ用空気の一部を、立上用空気の一部として、前記燃焼室に導入する立上用空気に混合する請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄熱式ガス処理装置の運転方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載した蓄熱式ガス処理装置の運転方法を実施する蓄熱式ガス処理装置であって、
    前記立上運転において前記燃焼室に立上用空気を導入するファン、及び、このファンの送風量を調整する制御手段を備え、
    この制御手段は、前記ファンの送風量を調整することで、前記立上運転の初期には、前記燃焼室に導入する立上用空気の風量を小風量に制限し、その後、前記立上運転の途中で、前記燃焼室に導入する立上用空気の風量を増加させる構成にしてある蓄熱式ガス処理装置。
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