JP4605477B2 - ウォークイン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両シートのシートバックを前方に倒す前倒動作に連動して、車両シートを前方に移動する車両シートのウォークイン装置に関する。
車両シートのウォークインシートと称されるシート装置は、車両シートのシートバックを前倒(前傾)する動作に連動して、シート全体が前方に移動するように構成されたシートである。このようなシートは、従来、後部座席用の出入り口を有さない2ドア車の前部座席として用いられてきたが、近年ではミニバン等においても多く採用されてきている。
このようなウォークインシートは、例えば特許文献1に記載されたように以下のような構成及び動作である。車両シートは、車両シート全体を前後方向にスライド自在に支持するスライドレール機構を有している。スライドレール機構は、車両に固定されたロアレールと、車両シートと共にスライド動作するアッパーレールと、任意のスライド位置で車両シートを固定するためのロックプレートと、このロックプレートによる固定を解除するための解除レバーとを有している。一方、車両シートのシートバックには、所定角度以上の前方向へのリクライニング動作によって回動するリクライニングプレートを有している。ここで、解除レバーと、リクライニングプレートとをロッドで連結し、バックシートが所定角度以上の前方向へのリクライニング動作した場合に、回動するリクライニングプレートの動きをこのロッドを通じて解除レバーへ伝達し、スライドレール機構の固定を解除するようにしている。車両シートは、前方に付勢されており、固定が解除されることで、前方に移動する。また、特許文献2には、同様の原理にて、ロッドではなく、ケーブルとアウタケーブルとからなる二重管ケーブルで連結する機構が示されている。
特開2000−190760号公報(第7〜10、23段落、第3〜5、9図) 特開2003−291703号公報(第1〜3、6図)
特許文献1に記載のものは、シートバックの傾斜角を調整するリクライニング機構と、車両シートの前後方向の位置を調整するシートスライド機構とを備えた車両シートのウォークイン装置である。即ち、車両シートのシートクッションの座面の高さを調整するリフター機構を備えたものではない。リフター機構を備えた場合、シートバックはシートクッションと共に上下し、シートバック側又はシートクッション側に備えられたリクライニング機構も共に上下する。一方、シートスライド機構はシートクッションの上下に拘らず一定高さにあって車両シートの前後方向の位置を調整する。従って、シートバック側又はシートクッション側に備えられたリクライニングプレートと、シートスライド機構に備えられた解除レバーとの相対位置が、リフター機構による車両シートの上下動によって変化する。そのため、特許文献1のロッドのような固定物での接続ができない。
特許文献2に記載の二重管ケーブルを用いれば、この課題を低減することができるが、ケーブル自体が二重の構造で複雑であり、コストも高い。また、アウタケーブルを保持するためのブラケットがシートバック側、シートスライド機構側の両方に必要である。しかも、シート構造のレイアウトの制約を受けると共に、これらの部品のコストも必要となる。さらに、リクライニングプレートと、解除レバーとの相対位置の変化に対応させるためにケーブルには充分な余長が必要であり、車両シートを車両へ取り付ける際の取り回し性も悪い。
加えて、アウタケーブルから出るケーブルの長さのばらつきも機能上、無視することができず、多くの場合、ダブルナット調整と称される調整方式を持って組み付けられる。このことも、生産性及び経済性の悪化を招く要因である。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたもので、座面の高さを調整するリフター機構を備えた車両シートにおいて、シートバックを前方に倒す前倒動作に連動して、車両シートを前方に移動する車両シートのウォークイン装置を提供することにある。
この課題を解決するための本発明に係る車両のウォークインシートの第1の特徴構成は、車両シートのシートクッションの座面の高さを調整するリフター機構と、前記シートクッションと共に上下する前記車両シートのシートバックの傾斜角を調整するリクライニング機構と、前記シートクッションの上下に拘らず一定高さにあって前記車両シートの前後方向の位置を調整するシートスライド機構とを備え、前記リクライニング機構によって前記シートバックを前方に倒す前倒動作に連動して、前記シートスライド機構によって前記車両シートを前方に移動するものであって、前記シートバックに備えられ、前記前倒動作に応じて作動するシートバック連動リンクと、前記シートスライド機構に備えられ、前記車両シートの前後方向の位置固定を解除するスライドロック解除リンクとを、剛性部材の連結リンクによって接続する点にある。
シートバック連動リンクと、スライドロック解除リンクとを、剛性部材の連結リンクによって接続したので、確実にシートバック連動リンクが作動したことによる動きをスライドロック解除リンクへ伝達することができる。
この接続をケーブル、例えば、二重管ケーブルを用いて行う場合は、ケーブル自体が複雑な構造でコストも高く、アウタケーブルを保持するためのブラケット等の部品が必要であったり、車両シートを車両へ取り付ける際の取り回し性に課題を有する等、生産性及び経済性の課題を有するが、剛性部材の連結リンクによって接続するので、このような課題も発生しない。
本発明に係る車両のウォークインシートの第2の特徴構成は、前記連結リンクが、一端である第一締結点で前記スライドロック解除リンクと回動自在に締結され、他端である第二締結点と、前記シートバック連動リンクが有する第三締結点とを回動自在に締結することにより、前記スライドロック解除リンクと前記シートバック連動リンクとを接続するものであって、前記第二締結点と、前記第三締結点とが互いに拘束されない場合において、前記リフター機構の作動による前記車両シートの上下動に伴って前記第一締結点を支点として回動する前記連結リンクの前記第二締結点の軌跡と、前記リフター機構の作動による前記車両シートの上下動に伴って前記リクライニング機構と共に移動する前記シートバック連動リンクの前記第三締結点の軌跡とが、前記リフター機構の作動によって上下動する前記車両シートの最下部と最上部との間において、少なくとも2点で一致すると好ましい。
シートバック連動リンクを備えるシートバックは、リフター機構によって上下するシートクッションと共に上下する。一方、スライドロック解除リンクを備えるシートスライド機構は、シートクッションの上下に拘らず一定高さにある。従って、リフター機構の作動によって上下しないシートスライド機構側に位置するスライドロック解除リンクと連結リンクとの締結点は、リフター機構の作動に影響されず、定点である。一方、シートバック連動リンクと連結リンクとの締結点は、リフター機構の作動に応じて上下するシートバックと共に動く動点である。シートバック連動リンクと連結リンクとが、ピンやボルト等で締結されている場合には、シートバック連動リンクにおける締結点(動点)と、連結リンクにおける締結点(動点)とは、互いに力を及ぼし合いながらも、シートバックの上下動に応じて同一の軌跡上を移動する。しかし、締結しなかった場合には、互いの動きに拘束されることなく、シートバックの上下動に応じて独自の軌跡上を移動することがある。即ち、同一の軌跡上を移動するとは限らない。
例えば、スライドロック解除リンクと連結リンクとの締結点は定点であるので、これを支点(中心)として、連結リンクの動点は円弧状の軌跡を描く。しかし、シートバック連動リンクは、必ずしも、これと同じ点を支点(中心)とした円弧状の軌跡上を動く訳ではない。一般にリフター機構によって車両シートが上下する場合、特に上方に姿勢変更する場合は、同時に車両シートをやや前傾させる。これは、小柄な乗員が座面を上昇させた場合に、床面と足とが離れすぎることを防止するためである。従って、リフター機構による上下動は、直線動ではなく、揺動であり、シートバック連動リンクの動点も、この揺動に応じた軌跡を描く。このため、シートバック連動リンクにおける締結点と、連結リンクにおける締結点とは、リフター機構の作動による上下動に対して、異なった軌跡をとることが考えられる。これらの軌跡が大きく異なると、シートバック連動リンクにおける締結点と、連結リンクにおける締結点とを締結した際に、この締結点において両リンクが及ぼし合う力の方向が大きく異なり、締結のためのボルトやピン等に掛かる負荷が大きくなる。負荷が大きくなると、動作時の異音や継続使用による破損等を発生し、好ましくない。
そこで、本特徴構成のように、リフター機構の作動によって上下動する前記車両シートの最下部と最上部との間において、少なくとも2点で一致するようにすると、二つの軌跡が大きく異なる軌道となることを防ぐことができる。その結果、上述したような問題を抑制することができ、良好なウォークイン装置を得ることができる。
本発明に係る車両のウォークインシートの第3の特徴構成として、前記第二締結点の軌跡と前記第三締結点の軌跡とが、前記リフター機構の作動によって上下動する前記車両シートの最下部と最上部との間において同一軌跡であると好ましい。
上記、二つの軌跡が、リフター機構の作動によって上下動する車両シートの最下部と最上部との間において同一軌跡であると、シートバック連動リンクにおける締結点と、連結リンクにおける締結点とを締結した際の締結点において両リンクが及ぼし合う力の方向が大きく異ならない。従って、締結のためのボルトやピン等に掛かる負荷も軽減される。その結果、動作時の異音や継続使用による破損等を発生を抑制できて好ましい。
本発明に係る車両のウォークインシートの第4の特徴構成は、前記連結リンクが、互いに回動自在に締結された複数のリンク体から構成され、それら複数のリンク体のうち、前記シートバック連動リンク側の端部に位置するリンク体が、前記シートバック連動リンクが有する締結点に回動自在に締結され、前記リンク体どうしのリンク締結点の一つが、前記リフター機構の作動による前記車両シートの上下動に伴って前記締結点が描く軌跡の中心位置又は略中心位置に配置した点にある。
シートバック連動リンクと、スライドロック解除リンクとを、剛性部材の連結リンクによって接続したので、確実にシートバック連動リンクが作動したことによる動きをスライドロック解除リンクへ伝達することができる。
そして、この接続を剛性部材の連結リンクにて行うので、構造が容易でコストも低減でき、車両シートを車両へ取り付ける際の取り回し性の向上を図ることができる。
シートバック連動リンクを備えるシートバックは、リフター機構によって上下するシートクッションと共に上下する。一方、スライドロック解除リンクを備えるシートスライド機構は、シートクッションの上下に拘らず一定高さにある。従って、リフター機構の作動によって上下しないシートスライド機構側に位置するスライドロック解除リンクと連結リンクとの締結点は、リフター機構の作動に影響されず、定点である。一方、シートバック連動リンクと連結リンクとの締結点は、リフター機構の作動に応じて上下するシートバックと共に動く動点である。
そして、一般にリフター機構によって車両シートが上下する場合、特に上方に姿勢変更する場合は、同時に車両シートをやや前傾させる。これは、小柄な乗員が座面を上昇させた場合に、床面と足とが離れすぎることを防止するためである。従って、リフター機構による上下動は、直線動ではなく、揺動であり、シートバック連動リンクの動点も、この揺動に応じた軌跡を描く。
そこで、本発明の特徴構成のように、連結リンクを回動自在に締結された複数のリンク体から構成し、リンク締結点の一つを、シートバック連動リンクが有する締結点が描く軌跡の中心位置に配置する。そうすると、リフター機構の作動により車両シートが上下動したときには、複数のリンク体のうち、シートバック連動リンク側の端部に位置するリンク体を含む一部のリンク体だけが、前記リンク締結点を中心として揺動する。この一部のリンク体の揺動によって、リフター機構の作動による車両シートの上下動に伴って、シートバック連動リンクが有する締結点が描く軌跡に対して、連結リンクが有する締結点が描く軌跡を同一軌跡に合わせることができる。従って、シートバック連動リンクが有する締結点と連結リンクが有する締結点とを締結するためのボルトやピン等に掛かる負担を軽減でき、リフター機構の作動による車両シートの上下動を円滑にできる。
本発明に係る車両のウォークインシートの第5の特徴構成として、上記本発明の特徴構成において、前記連結リンクを、第一リンク体と第二リンク体とで構成し、前記第一リンク体と前記第二リンク体とのリンク連結部を、揺動アームの先端部に回動自在に締結してあるのが好ましい。
即ち、第一リンク体と第二リンク体とを単に回動自在に締結するだけでなく、第一リンク体と第二リンク体とのリンク連結部を、揺動アームの先端部に回動自在に締結することにより、揺動アームにてリンク連結部の位置が移動しないように保持できる。従って、揺動アームにて、第一リンク体と第二リンク体との間で遊びがないように、リンク連結部を位置保持できる。このようにして、前倒動作によるシートバック連動リンクの動きを遊びがない状態でスライドロック解除リンクに伝達することができ、ウォークイン装置の動作を円滑にできる。
本発明に係る車両のウォークインシートの第6の特徴構成としては、前記連結リンクを、第一リンク体と第二リンク体とで構成し、前記第一リンク体と前記第二リンク体とのリンク連結部を、長孔状の溝部に摺動自在に設けておくのが好ましい。
前倒動作によりシートバック連動リンクが作動したときには、リンク連結部が溝部にてその移動方向が案内されながら摺動するので、溝部の形状によっては、リンク連結部の動きを円滑に案内できる。従って、溝部の形状という簡易な設計変更だけで、前倒動作によるシートバック連動リンクの動きをスライドロック解除リンクに伝達し易くできる。このようにして、簡易な設計変更によりウォークイン装置の動作を円滑にできる。
しかも、リンク連結部を溝部に摺動自在に設けるので、上述したように、リンク連結部を揺動アームの先端部に回動自在に締結した場合と同様に、前倒動作によるシートバック連動リンクの動きを遊びがない状態でスライドロック解除リンクに伝達でき、この点からも、ウォークイン装置の動作を円滑にできる。
本発明に係る車両のウォークインシートの第7の特徴構成は、通常の着座姿勢における前記シートバックの調整範囲内では、前記リクライニング機構と前記シートバック連動リンクとが連動しないように設けられた所定の空隙を、前記シートクッションの座面の高さを変更することにより生じる前記連結リンクの動きに依らず確保するために、前記シートバック連動リンク又は前記スライドロック解除リンクの少なくとも一方の変位を規制するように構成するとよい。
上述したように、シートバック連動リンクにおける締結点と、連結リンクにおける締結点とは、リフター機構の作動による上下動に対して、原則として、同じ軌跡をとる。しかしながら、複数のリンク体の配置空間の制限等により、シートバック連動リンクにおける締結点の軌跡と連結リンクにおける締結点の軌跡とがずれることがある。そうすると、締結点において両リンクは互いに力を及ぼし合うため、どちらか力の強い方のリンクの動きに引っ張られる可能性がある。通常の着座姿勢においてなされるシートバックの傾斜角度の調整範囲内では、リクライニング機構とシートバック連動リンクとが連動しないように所定の空隙を設けている。これは、通常の着座姿勢において円滑にシートバックの傾斜角度を調整するためや、不用意にウォークイン機能を作動させないために、必要な空隙である。従って、これは、シートクッションの座面の高さを変更することにより生じる連結リンクの動きに依らず確保が必要である。このため、シートバック連動リンク又は前記スライドロック解除リンクの少なくとも一方の変位を規制するように構成すると、両リンクは剛性部材の連結リンクによって締結されているため、確実にリクライニング機構と前記シートバック連動リンクとの間に設けられた空隙を確保することができる。
勿論、シートバック連動リンクと前記スライドロック解除リンクとの両方を規制するように構成してもよいが、連結リンクが剛性部材のため、どちらか一方に備えていれば充分である。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の実施形態に係る車両シートの側面図である。この車両シートは、車両シートのシートクッション1の座面の高さを調整するリフター機構3と、シートクッション1と共に上下する車両シートのシートバック2の傾斜角を調整するリクライニング機構4と、シートクッション1の上下に拘らず一定高さにあって車両シートの前後方向の位置を調整するシートスライド機構5とを備えたものである。
尚、図1は、リフター機構3によって、最上端位置に調整された状態を、図2は最下端位置に調整された状態を示している。
シートクッション1の座面の高さを調整するリフター機構3は、車両シートの前方に備えられた第一リフトアーム31と、後方に備えられた第二リフトアーム32との二つのリフトアームから構成されている。これらリフトアームが、夫々支点3a、4aで回動することにより、夫々円弧状の軌跡を描いて上下に揺動する。二つのリフトアームの移動軌跡は、図1に示すように夫々軌跡L1、L2であり、第二リフトアーム32の軌跡L2の方が大きい。従って、シートクッション1の上昇に伴って、シートクッション1の後方部がより持ち上げられ、やや前傾することになる。これは、シートクッション1を持ち上げるような姿勢変更を行う場合、乗員が小柄であることが想定され、座面を単純に上昇させた場合に、小柄な乗員の足と座席の床とが離れることを防ごうとするものである。
図1及び図2から明らかなようにシートバック2は、リフター機構3によるシートクッション1の上下動に伴って動く。従って、シートバック2又はシートクッション1の中に備えられ、シートバック2の傾斜角を調整するリクライニング機構4もリフター機構3によるシートクッション1の上下動に伴って動くことになる。
尚、リクライニング機構4には、手動で傾斜角を調整したり、前倒させたりするためのリクライニングハンドル41、車両シートの後方(例えば、後部座席)から踏み込む操作により、シートバック2を前倒させるためのフットレバー42が備えられている。
一方、シートスライド機構5は、シートクッション1の上下に拘らず一定高さにあって車両シートの前後方向の位置を調整するものである。シートスライド機構5は、左右一対のロアレール51を有しており、このロアレール51は車両シートの下部に互いに平行に位置して、車両の床にブラケット10を介して装着されている。ロアレール51は車両前後方向に延在するものである。このロアレール51は、床面方向に底部を有する断面U字形状に形成され、このU字形状の両側壁の上端からは、夫々、内側に屈曲して延在し且つ所定の間隔をもって互いに対向する係合フランジ壁が連続して形成されている(図5参照)。
アッパーレール52は、シートクッション1との間で固定され、車両前後方向に延在するものである。水平部及び垂直壁を有する断面略逆T字形状をしており、水平部の両端からは、夫々、上側に屈曲して延在する係合フランジ壁が連続して形成されている。このアッパーレール52の係合フランジ壁は、ロアレール51の係合フランジ壁とボール及びローラーを介して係合する。これによって、アッパーレール52がロアレール51にその長手方向(車両前後方向)に摺動自在に支持される(図5参照)。
ロアレール51の長手方向前端とアッパーレール52の長手方向後端との間には、バネ(図示せず)が配設されており、アッパーレール52は、このバネの付勢力を受けてロアレール51に対して車両前方向に常時摺動付勢されている。従って、アッパーレール52との間で前後方向の位置を固定された車両シート(シートクッション1)は、常時車両前方へ付勢されていることになる。
ロアレール51とアッパーレール52とを固定するシート固定機構を解除することによって、乗員は車両シートの前後方向の位置の調整が可能である。シートスライドハンドル55を操作することによって、シート固定機構を解除し、車両シートの前後位置の調整が可能となる。このシート固定機構の解除を、シートスライドハンドル55を用いず、シートバック2の前倒動作に連動して行うためにスライドロック解除リンク6が備えられている。スライドロック解除リンク6と、シートバック2のリクライニング機構4による前倒動作に応じて作動するシートバック連動リンク7とは、剛性部材によって形成された固定長の連結リンク8で接続されている。これにより、リクライニング機構4によってシートバック2を前方に倒す前倒動作に連動して、シート固定機構を解除し、バネによって付勢されたシートスライド機構5によって車両シートを前方に移動する車両シートのウォークイン装置を構成している。
尚、図1及び図2中に示したスライドロック解除リンク6、メモリプレート54、及びこれと係合するメモリリンク9の機能については後述する。
図3は、図1のウォークイン装置の拡大図である。連結リンク8の一端である第一締結点8aでスライドロック解除リンク6の締結点6bと回動自在に締結され、連結リンク8の他端である第二締結点8bと、シートバック連動リンク7が有する締結点(第三締結点)7bとを回動自在に締結することにより、スライドロック解除リンク6とシートバック連動リンク7とが接続される。
リクライニング機構4には、シートバック2の傾斜角度に応じて動くブラケット43が、通常の着座姿勢における前記シートバックの調整範囲内での、シートバック連動リンク7と所定の距離であるギャップG(空隙)をおいて備えられている。このギャップGは、ウォークイン機能を作動させない場合に、車両への組み付け誤差等を含めても、後述する種々の要因によってブラケット43とシートバック連動リンク7とが接触しないようにするために設けられている。そして、このギャップGを確保するため、ウォークイン装置のリンク機構には、規制機構(ストッパー)を設けてある。
本実施形態では、スライドロック解除リンク6とメモリリンク9との協働によって規制機構(ストッパー)を構成している。スライドロック解除リンク6は、支点6aを回転軸として回動するように設置されている。図3に示すように、スライドロック解除リンク6には、突起部6cが形成されており、この突起部6cがメモリリンク9の斜部9cに当接するようになっている。ギャップGを縮める方向に動かすには、スライドロック解除リンク6が支点6aを軸に時計回りに回動する必要がある。しかし、突起部6cがメモリリンク9の斜部9cに接触し、さらに支点9aで回動するように設置されたメモリリンク9の足部9bがメモリプレート54に接触して反時計回りへの回動を阻まれるため、スライドロック解除リンク6は回動を制限される。
また、図3に一点鎖線で示したように、ギャップGを確保するために、クッションフレーム1aにおけるシートバック連動リンク7の動きを規制する位置にストッパー44を設けてもよい。シートバック連動リンク7は、支点7aを回転軸として回動するように設置されており、通常状態で時計回りの方向に付勢されている。これをストッパー44で制限することにより、ブラケット43との接触を防止してもよい。スライドロック解除リンク6とシートバック連動リンク7とは、剛性部材による固定長の連結リンク8によって接続されているので、スライドロック解除リンク6とシートバック連動リンク7との少なくとも何れか一方の変位が規制されればよい。
次に、図1,図2,図4に基づいて、本発明の実施形態に係る車両シートのウォークイン装置の動作を説明する。リクライニングハンドル41やフットレバー42の操作により、リクライニング機構4が作動し、シートバック2が矢印A方向に前倒する。リクライニング機構4と共に動くブラケット43は、ギャップGを超えて動き、シートバック連動リンク7と当接する。シートバック連動リンク7は、前倒するシートバック2に連動して、支点7aを軸として図示反時計回り、即ち矢印B方向へ回動する。シートバック連動リンク7の締結点7bは、車両シートの後方、即ち図示の矢印C方向へ動き、第二締結点8bでシートバック連動リンク7と締結された連結リンク8も矢印C方向へ動く。連結リンク8は第一締結点8aで締結されたスライドロック解除リンク6の締結点6bを介して、スライドロック解除リンク6を支点6aを回転軸として図示の反時計方向(矢印D方向)へ回動させる。この回動に伴い、ピン61が下方へ移動し、ロアレール51とアッパーレール52とを固定するシート固定機構を解除する(この解除の詳細については、図5に基づいて後述する。)。シート固定機構が解除されると、バネ(図示せず)によって付勢された車両シートは前方(図示の矢印E方向)へ移動する。前方へ所定距離移動すると、メモリリンク9は、メモリプレート54を通り越して前方まで移動する。そうすると、メモリリンク9の足部9bとメモリプレート54との当接が解除され、反時計回りに付勢されたメモリリンク9は、支点9aを回転軸として回動する。その結果、スライドロック解除リンク6の係合段部6dと、メモリリンク9の腕部9dとが係合し、時計回りに付勢されたスライドロック解除リンク6の回動が規制され、ロアレール51とアッパーレール52とを固定するシート固定機構の解除状態が維持される。
上記で説明を省略したシート固定機構の解除について、図5に基づいて説明する。図5は、スライドロック解除リンク6のピン61を通る、車両シートの幅方向での断面を示している。図5(a)はシート固定機構によって固定されている状態を示す図であり、図5(b)は固定が解除された図である。図に示すように断面U字形状のロアレール51と、断面逆T字形状のアッパーレール52とがフランジ壁と、不図示のボール及びローラーとを介して係合されている。シート固定機構を構成するロックプレート57は、支点57aを回転軸として回動自在に備えられ、係合歯57bがロアレール51の係合孔51aとアッパーレール52の挿通孔52aに係合するよう、図示時計回りに付勢されている。尚、係合孔51a、挿通孔52aは、共通の所定間隔をもって長手方向(車両シートの前後方向)に複数個形成されている。乗員が手動で車両シートを前後方向にスライドさせる際には、シートスライドハンドル55を操作することにより、これが下方へ変位して当接部55aとロックプレート57の当接面57cとが当接し、ロックプレート57を反時計回りに回動させることによって、ロックを解除する。ウォークイン機構を利用した場合には、上述した作動によって、スライドロック解除リンク6が回動し、この回動によって下方へ変位するピン61が、当接部55aを下方へ押し、さらに当接部55aとロックプレート57の当接面57cとが当接して、ロックプレート57を反時計回りに回動させることによって、ロックを解除する。
以上、説明したようにシートバック連動リンク7と、スライドロック解除リンク6と、剛性部材により形成された固定長の連結リンク8との接続と協働とによって、好適なウォークイン装置を構成しているが、本実施形態の車両シートはリフター機構を有するため、さらに好ましい構成を有している。以下、図6に基づいて説明する。
シートバック連動リンク7を備えるシートバック2は、一体の車両シートを構成するのでリフター機構3によって上下するシートクッション1と共に上下する。一方、スライドロック解除リンク6を備えるシートスライド機構5は、車両の床にブラケット10によって固定されるため、シートクッション1の上下に拘らず一定の高さにある。従って、リフター機構3の作動によって上下しないシートスライド機構5の側に位置するスライドロック解除リンク6と連結リンク8との締結点(締結点6b、第一締結点8a)は、リフター機構3の作動に影響されず、定点である。
一方、シートバック連動リンク7と連結リンク8との締結点(第三締結点7b、第二締結点8b)は、リフター機構3の作動に応じて上下するシートバック2と共に動く動点である。シートバック連動リンク7と連結リンク8とが、ピンやボルト等で締結されている場合には、シートバック連動リンク7における締結点(第三締結点7b)と、連結リンク8における締結点(第二締結点8b)とは、互いに影響を受けながらも、シートバック2の上下動に応じて同一の軌跡上を移動する。しかし、ピンやボルト等で締結しなかった場合には、互いに影響を受けず、シートバック2の上下動に応じて同一の軌跡上を移動するとは限らない。
例えば、スライドロック解除リンク6と連結リンク8との締結点(締結点6b、第一締結点8a)は定点であるので、これを支点(中心)として、連結リンク8の動点(第二締結点8b)は、図6に示したように円弧状の軌跡L8を描く。尚、ここで半径Rは、連結リンク8の第一締結点8aと、第二締結点8bとの間の距離である。しかし、シートバック連動リンク7の動点(第三締結点7b)は、連結リンク8と締結されていない場合、必ずしも、これと同じ点を支点(中心)とした円弧状の軌跡となる訳ではない。既に説明したように、一般にリフター機構3によって車両シートが上下する場合、特に上方に姿勢変更する場合は、同時に車両シートをやや前傾させる。従って、リフター機構による上下動は、直線動ではなく、揺動であり、シートバック連動リンク7の動点である第三締結点7bも、この揺動に応じた軌跡L7を描く。図6においては、架空の中心点Oから半径R1の円弧として例示している。
このようにシートバック連動リンク7の締結点(第三締結点)7bと、連結リンク8の締結点(第二締結点)8bとは、リフター機構3の作動による上下動に伴って、異なった軌跡をとることが考えられる。これらの軌跡が大きく異なると、シートバック連動リンク7の締結点(第三締結点)7bと、連結リンク8の締結点(第二締結点)8bとを締結する際、この締結点のピンやボルト等に掛かる負荷が大きくなる。負荷が大きくなると、動作時の異音や継続使用による破損等を発生し、好ましくない。そこで、本実施形態では、リフター機構3の作動によって上下動する車両シートの最下部LLと最上部ULとの間において、少なくとも交点X1とX2との2点で、二つの軌跡L7とL8とが一致するように構成している。このようにすると、二つの軌跡L7とL8とが大きく異なる軌道となることを防ぐことができて、良好なウォークイン装置を得ることができる。
尚、二つの軌跡が共に円弧である場合、どちらの曲率が大きくてもよい。図6に示した例では、シートバック連動リンク7の締結点(第三締結点)7bの軌跡L7の曲率が、連結リンク8の締結点(第二締結点)8bの軌跡L8の曲率よりも大きい(曲率半径が小さい)場合の例を示した。従って、車両シートの最下部LLでは、第二締結点8bの軌跡L8よりも内側に第三締結点7bの軌跡L7があり、交点X1を経て軌跡L8よりも軌跡L7が外側となり、再び交点X2を経て軌跡L8よりも軌跡L7が内側となって、車両シートの最上部ULへ至っている。図示は省略するが、曲率の大きさが逆の関係の場合は、車両シートの最下部LLでは、第二締結点8bの軌跡L8よりも外側に第三締結点7bの軌跡L7があり、交点X1を経て軌跡L8よりも軌跡L7が内側となり、再び交点X2を経て軌跡L8よりも軌跡L7が外側となって、車両シートの最上部ULへ至る。
また、上記の例のように同じ方向に中心を持つ必要はなく、互いに軌跡を挟んで反対の側に中心を持っていてもよい。この場合も、図示は省略するが、車両シートの最下部LLでは、第二締結点8bの軌跡L8よりも外側に第三締結点7bの軌跡L7があり、交点X1を経て軌跡L8よりも軌跡L7が内側となり、再び交点X2を経て軌跡L8よりも軌跡L7が外側となって、車両シートの最上部ULへ至る関係となる。また、もちろん、軌跡L7が円弧ではない軌跡をたどるものであっても構わない。
尚、リフター機構3の作動による車両シートの上下動に伴って第一締結点8aを支点として回動する連結リンク8の第二締結点8bの軌跡L8と、シートバック連動リンク7の第三締結点7bの軌跡L7とが、リフター機構3の作動によって上下動する車両シートの最下部LLと最上部ULとの間において、少なくとも2点(図6の場合は交点X1、X2。)で一致すればよいが、勿論、最下部LLと最上部ULとの間において同一軌跡であってもよい。即ち、最下部LLと最上部ULとの間において全ての点で一致するので、非常に好適である。
また、図3を用いて、ブラケット43とシートバック連動リンク7とが接触しないようにするために設けられたギャップGを確保について、スライドロック解除リンク6とメモリリンク9との協働によるものや、ストッパー44を設置することによる規制機構を設けることを説明した。この際、通常の姿勢変更でのリクライニング動作によってブラケット43とシートバック連動リンク7とが接触する可能性について示唆した。しかし、上記説明したように、第二締結点8bの軌跡L8と、第三締結点7bの軌跡L7とが異なる状況で、第二締結点8bと第三締結点7bとが締結された場合には、互いに影響を及ぼし合う。従って、例えば連結リンク8から加わる力により、シートバック連動リンク7が時計方向への回動力を与えられて、ブラケット43と接触するようなことも有り得る。規制機構は、このような不要な力の伝達を防止する役割も担っている。
以上、説明したように本発明によって座面の高さを調整するリフター機構を備えた車両シートにおいて、シートバックを前方に倒す前倒動作に連動して、車両シートを前方に移動する車両シートのウォークイン装置を提供することができる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態を図7乃至図9に基づいて説明する。上記第1実施形態では、連結リンク8を一つのリンク体にて構成した例を示したが、第2実施形態では、連結リンク8を、互いに回動自在に締結された複数のリンク体から構成してある。以下、連結リンク8について説明するが、その他の構成については説明を省略する。
複数のリンク体のうち、シートバック連動リンク7側の端部に位置するリンク体を、シートバック連動リンク7が有する締結点、即ち第三締結点7bに回動自在に締結する。リンク体どうしのリンク締結点の一つを、リフター機構3の作動による車両シートの上下動に伴って第三締結点7bが描く軌跡の中心位置に配置する。
図8及び図9は、図7のウォークイン装置の拡大図である。尚、図7は、リフター機構3によって、最下端位置に調整された状態を示している。
連結リンク8は、互いに回動自在に締結された第一リンク体12と第二リンク体13とから構成してある。第一リンク体12は、その一端である第一リンク用締結点12aでスライドロック解除リンク6が有する締結点6bと回動自在に締結されている。第二リンク体13は、その一端である第二リンク用締結点13aでシートバック連動リンク7が有する締結点7bと回動自在に締結されている。そして、第一リンク体12と第二リンク体13とのリンク連結部14は、基台11の揺動軸心11a周りに揺動自在に支持された揺動アーム15の先端部に回動自在に締結してある。
図7及び図8に基づいて、リフター機構3の作動による連結リンク8の動作について説明する。
シートバック連動リンク7を備えるシートバック2は、一体の車両シートを構成するのでリフター機構3によって上下するシートクッション1と共に上下する。一方、スライドロック解除リンク6を備えるシートスライド機構5は、車両の床にブラケット10によって固定されるため、シートクッション1の上下に拘らず一定の高さにある。
リフター機構3の作動によって上下しないシートスライド機構5の側に位置するスライドロック解除リンク6と第一リンク体12との締結点(締結点6b、第一リンク用締結点12a)は、リフター機構3の作動に影響されず、定点である。一方、シートバック連動リンク7と第二リンク体13との締結点(締結点7b、第二リンク用締結点13a)は、リフター機構3の作動に応じて上下するシートバック2と共に動く動点である。
そこで、図8に示すように、第一リンク体12と第二リンク体13とのリンク連結部14の中心であるリンク締結点Pは、リフター機構3の作動による車両シートの上下動に伴って締結点7bが描く軌跡L9の中心位置(又は略中心位置)に配置してある。
リフター機構3の作動によりシートバック2が上下動すると、締結点7bがリンク締結点Pを中心とする半径R2の円弧状の軌跡L9を描く。一方で、連結リンク8における第二リンク体13のみが、リフター機構3の作動による車両シートの上下動に伴って、リンク締結点Pを支点として揺動することになる。従って、リフター機構3の作動によるシートバック2の上下動に対して、第三締結点7bの軌跡と、第二リンク体13における第二リンク用締結点13aの軌跡とを、同一軌跡L9に合わせることができる。
図8では、シートバック連動リンク7及び第二リンク体13について、リフター機構3の作動によって上下動する車両シートが、最下部にあるときを実線で示し、最上部にあるときを一点鎖線で示している。
このようにして、シートバック連動リンク7が有する締結点7bと第二リンク体13が有する第二リンク用締結点13aとを締結するためのボルトやピン等に掛かる負担を軽減でき、リフター機構3の作動による車両シートの上下動を円滑にできる。しかも、リンク連結部14は、揺動アーム15の先端部に回動自在に締結されている。従って、揺動アーム15にて、第一リンク体12と第二リンク体13との間で遊びがないように、リンク連結部14を位置保持することができる。その位置保持により、前倒動作によるシートバック連動リンク7の動きを遊びがない状態でスライドロック解除リンク6に伝達することができ、ウォークイン装置の動作を円滑にできる。
また、図8及び図9では、第二リンク体13を湾曲状に形成することにより、リンク締結点Pと第三締結点7bとの間に存在する図外の他の部材などを回避している。第三締結点7bとリンク締結点Pとの相対位置が変更しても、第三締結点7bの軌跡L9の中心位置にリンク締結点Pを配置するように、リンク体の形状を変更するという簡易な設計変更により対応可能である。
この第2実施形態において、リンク体どうしのリンク締結点の一つが、リフター機構3の作動によるシートバック2の上下動に伴って締結点7bが描く軌跡の中心位置(又は略中心位置)に配置してあればよく、リンク体の数については、三つ以上とするなど、適宜変更が可能である。
本実施形態において、前記リクライニング機構4、および、スライドロック解除リンク6等は前記実施形態に係るものと同じであるため説明を省略する。
規制機構については、スライドロック解除リンク6とメモリリンク9との協働に限られるものではない。
例えば、図8及び図9に一点鎖線で示したように、クッションフレーム1aにおけるシートバック連動リンク7の動きを規制する位置にストッパー44を設けてもよい。シートバック連動リンク7は、支点7aを回転軸として回動するように設置されており、通常状態で時計回りの方向に付勢されている。これをストッパー44で制限することにより、ブラケット43との接触を防止してもよい。
また、図8及び図9に点線で示したように、揺動アーム15の反時計回りの方向への動きを規制する位置にストッパー45を設けてもよい。スライドロック解除リンク6は、支点6aを回転軸として回動自在で、通常状態で時計回りの方向に付勢されているので、揺動アーム15は、通常状態で反時計回りの方向に付勢されている。従って、図8及び図9に示すように、ストッパー45にて揺動アーム15の反時計回りの方向への動きを規制することにより、リンク連結部14の動きを規制して、ギャップGを確保しブラケット43との接触を防止できる。
次に、図9に基づいて、本発明の実施形態に係る車両シートのウォークイン装置の動作を説明する。リクライニングハンドル41やフットレバー42の操作により、リクライニング機構4が作動し、シートバック2が矢印A方向に前倒する。リクライニング機構4と共に動くブラケット43は、ギャップGを超えて動き、シートバック連動リンク7と当接する。シートバック連動リンク7は、前倒するシートバック2に連動して、支点7aを軸として図示反時計回り、即ち矢印B方向へ回動する。
シートバック連動リンク7の締結点7bは、車両シートの後方、即ち図示の矢印C方向へ動く。それに伴いシートバック連動リンク7に締結された第二リンク体13が矢印C方向へ動き、揺動アーム15が矢印C方向に揺動しながら、第一リンク体12が矢印C方向に動く。その動きに伴い第一リンク体12に締結されたスライドロック解除リンク6は、支点6aを回転軸として図示の反時計方向(矢印D方向)へ回動する。この回動に伴い、ピン61が下方へ移動し、ロアレール51とアッパーレール52とを固定するシート固定機構を解除する。この解除の詳細については、図5で説明したのと同様であるので、ここでは説明を省略する。
シート固定機構が解除されると、バネ(図示せず)によって付勢された車両シートは前方(図示の矢印E方向)へ移動する。前方へ所定距離移動すると、メモリリンク9は、メモリプレート54を通り越して前方まで移動する。そうすると、メモリリンク9の足部9bとメモリプレート54との当接が解除され、反時計回りに付勢されたメモリリンク9は、支点9aを回転軸として回動する。その結果、スライドロック解除リンク6の係合段部6dと、メモリリンク9の腕部9dとが係合し、時計回りに付勢されたスライドロック解除リンク6の回動が規制され、ロアレール51とアッパーレール52とを固定するシート固定機構の解除状態が維持される。
この第2実施形態において、図7及び図8に示すように、連結リンク8を第一リンク体12と第二リンク体13との二つのリンク体にて構成した例を示したが、リンク体の数については、三つ以上とするなど、適宜変更が可能である。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態を説明する。図10及び図11に示す如く、この第3実施形態は、上記第2実施形態と同様に、連結リンク8を、互いに回動自在に締結された複数のリンク体から構成してある。そして、上記第2実施形態では、リンク連結部14を揺動アーム15の先端部に回動自在に締結してあるものを例示したが、この第3実施形態では、第一リンク体12と第二リンク体13とのリンク連結部14は、案内体16に形成された長孔状の溝部17に摺動自在に設けてある。
この第3実施形態におけるウォークイン装置の動作では、ウォークイン装置の拡大図である図11に示すように、シートバック連動リンク7が、支点7aを軸として矢印B方向へ回動すると、シートバック連動リンク7の締結点7bは、車両シートの後方、即ち図示の矢印C方向へ動く。それに伴い第二リンク体13のリンク連結部14が溝部17に沿って矢印C方向に案内され、第一リンク体12が矢印C方向に動く。
溝部17の形状によっては、リンク連結部14の動きを円滑に案内できる。例えば、一般的に使用されるシートクッション1の座面の高さにおいて、シートバック連動リンク7の作動によるリンク連結部14の動きが溝部17にて円滑に案内できるように、溝部17の形状を設計できる。従って、溝部17の形状を変更するという簡易な設計変更によりウォークイン装置の動作を円滑にできる。
また、リンク連結部14を溝部17に摺動自在に設けるので、上記第2実施形態と同様に、前倒動作によるシートバック連動リンク7の動きを遊びがない状態でスライドロック解除リンク6に伝達することができ、ウォークイン装置の動作を円滑にできる。
この第3実施形態では、上記第2実施形態と同様に、スライドロック解除リンク6とメモリリンク9との協働によって規制機構を構成しているが、このスライドロック解除リンク6とメモリリンク9とによる規制機構に代えて、図10及び図11に示すように、溝部17の端部を、リンク連結部14の車両の前方、即ち矢印C方向と反対の方向への動きを規制する当り部17aと構成してもよい。
スライドロック解除リンク6は、支点6aを回転軸として回動自在で、通常状態で反時計回りの方向に付勢されている。このため、リンク連結部14は、通常状態で車両の前方、即ち矢印C方向と反対の方向へ付勢されている、当り部17aにて車両の前方、即ち矢印C方向と反対の方向への動きを制限することにより、リンク連結部14の動きを規制して、ギャップGを確保しブラケット43との接触を防止できる。
この第3実施形態において、図10及び図11に示すように、連結リンク8を第一リンク体12と第二リンク体13との二つのリンク体にて構成した例を示したが、リンク体の数については、三つ以上とするなど、適宜変更が可能である。
本発明は、座席の数に対して乗降口の少ない、2ドア車やミニバン等の車両シートのウォークイン装置に適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両シートのウォークイン装置がリフター機構により最上端位置に調整された状態の側面図 図1の車両シートのウォークイン装置がリフター機構により最下端位置に調整された状態の側面図 第1実施形態に係るウォークイン装置の動作を説明する図 第1実施形態に係るウォークイン装置の動作を説明する図 車両シートの固定機構の動作を説明する図 シートバック連動リンク及び連結リンクの締結点の軌跡を示す図 第2実施形態に係る車両シートのウォークイン装置がリフター機構により最下端位置に調整された状態の側面図 第2実施形態に係るウォークイン装置の動作を説明する図 第2実施形態に係るウォークイン装置の動作を説明する図 第3実施形態に係るウォークイン装置の動作を説明する図 第3実施形態に係るウォークイン装置の動作を説明する図
符号の説明
1 シートクッション
2 シートバック
3 リフター機構
4 リクライニング機構
5 シートスライド機構
6 スライドロック解除リンク
7 シートバック連動リンク
7b シートバック連動リンクが有する締結点(第三締結点)
8 連結リンク
8a 第一締結点
8b 第二締結点
12 第一リンク体
13 第二リンク体
14 リンク連結部
15 揺動アーム
17 溝部
P リンク締結点

Claims (7)

  1. 車両シートのシートクッションの座面の高さを調整するリフター機構と、
    前記シートクッションと共に上下する前記車両シートのシートバックの傾斜角を調整するリクライニング機構と、
    前記シートクッションの上下に拘らず一定高さにあって前記車両シートの前後方向の位置を調整するシートスライド機構と、を備え、
    前記リクライニング機構によって前記シートバックを前方に倒す前倒動作に連動して、前記シートスライド機構によって前記車両シートを前方に移動する車両シートのウォークイン装置であって、
    前記シートバックに備えられ、前記前倒動作に応じて作動するシートバック連動リンクと、
    前記シートスライド機構に備えられ、前記車両シートの前後方向の位置固定を解除するスライドロック解除リンクとを、
    剛性部材の連結リンクによって接続する車両シートのウォークイン装置。
  2. 前記連結リンクは、一端である第一締結点で前記スライドロック解除リンクと回動自在に締結され、他端である第二締結点と、前記シートバック連動リンクが有する第三締結点とを回動自在に締結することにより、前記スライドロック解除リンクと前記シートバック連動リンクとを接続するものであって、
    前記第二締結点と、前記第三締結点とが互いに拘束されない場合において、
    前記リフター機構の作動による前記車両シートの上下動に伴って前記第一締結点を支点として回動する前記連結リンクの前記第二締結点の軌跡と、
    前記リフター機構の作動による前記車両シートの上下動に伴って前記リクライニング機構と共に移動する前記シートバック連動リンクの前記第三締結点の軌跡とが、
    前記リフター機構の作動によって上下動する前記車両シートの最下部と最上部との間において、少なくとも2点で一致する請求項1に記載の車両シートのウォークイン装置。
  3. 前記第二締結点の軌跡と前記第三締結点の軌跡とが、前記リフター機構の作動によって上下動する前記車両シートの最下部と最上部との間において同一軌跡である請求項2に記載の車両シートのウォークイン装置。
  4. 前記連結リンクは、互いに回動自在に締結された複数のリンク体から構成され、
    それら複数のリンク体のうち、前記シートバック連動リンク側の端部に位置するリンク体が、前記シートバック連動リンクが有する締結点に回動自在に締結され、
    前記リンク体どうしのリンク締結点の一つが、前記リフター機構の作動による前記車両シートの上下動に伴って前記締結点が描く軌跡の中心位置又は略中心位置に配置してある請求項1に記載の車両シートのウォークイン装置。
  5. 前記連結リンクが、第一リンク体と第二リンク体とから構成され、
    前記第一リンク体と前記第二リンク体とのリンク連結部が、揺動アームの先端部に回動自在に締結してある請求項4に記載の車両シートのウォークイン装置。
  6. 前記連結リンクが、第一リンク体と第二リンク体とから構成され、
    前記第一リンク体と前記第二リンク体とのリンク連結部が、長孔状の溝部に摺動自在に設けてある請求項4に記載の車両シートのウォークイン装置。
  7. 通常の着座姿勢における前記シートバックの調整範囲内では、前記リクライニング機構と前記シートバック連動リンクとが連動しないように設けられた所定の空隙を、
    前記シートクッションの座面の高さを変更することにより生じる前記連結リンクの動きに依らず確保するために、
    前記シートバック連動リンク又は前記スライドロック解除リンクの少なくとも一方の変位を規制する請求項1から6の何れか一項に記載の車両シートのウォークイン装置。
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