JP2008247179A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウォークイン機構とリフタ機構とを備えた簡略な車両用シート装置の提供。
【解決手段】ロアフレーム104と、スライド機構10及び20と、リクライニング機構80と、リンク部材71、74、75及び104を有すると共にその回動によりシートクッションを上下方向に移動自在に支持するリフタ機構70と、車両シートを所定位置に保持するスライドロック機構30と、リクライニング機構80とスライドロック機構30との間に配設されシートバックの傾動に連動してスライドロック機構30を動作させて移動規制を解除するウォークイン機構60とを有し、ウォークイン機構60は、支持シャフト部材71aに回動自在に支持されリクライニング機構80及びスライドロック機構30に連係されると共にシートバックの傾動動作からスライドロック機構30の動作へと動力伝達するリンク63を有して構成したことである。
【選択図】図4

Description

本発明は、シートバックの前方向へのリクライニング動作に連動して車両用シートを車両フロアに対して前方向にスライドさせるウォークイン機構に特徴を持つ車両用シート装置に関する。
従来、この種のウォークイン機構は、車両用シートを車両フロアに対して前後方向にスライド自在に支持するスライド機構に設けられ車両用シートを所定位置に保持するスライドロック機構とリクライニング機構とリンクにより連動させて実現している(特許文献1)。
つまり、リクライニング機構によりシートバックを前方向に倒すことで、連動するスライドロック機構を解除して、車両用シートを前後方向に移動可能にすることでウォークイン機構を実現している。
ところで、車両用シートにはリフタ機構が設けられる場合がある。リフタ機構は車両用シートにおけるシートクッションを車両フロアに対して車両上下方向に移動自在に支持する機構である。リフタ機構を設ける位置として、構造を簡略化するためにロアフレームとスライド機構との間に設けた場合、リクライニング機構とスライドロック機構との間を連動させるウォークイン機構とリフタ機構とが干渉するおそれがあった。特に、リフタ機構には車両用シートの左右方向に力を伝達して連動させるシャフト部材が延設されているので、ウォークイン機構を実現するに当たり、干渉のおそれは大きかった。
特許文献1に開示の車両用シート装置では、リクライニング機構とスライドロック機構との間を連結するリンクをリフタ機構のシャフト部材の左右方向外側に避けて配設したウォークイン機構を採用することで、ウォークイン機構とリフタ機構との干渉を防止している。
国際公開第06/030539号パンフレット
しかしながら、特許文献1に記載の車両用シート装置は、リフタ機構を避けて左右方向外側にウォークイン機構を配置しているので、ウォークイン機構の構造が複雑になるばかりか、大型化による無駄な配置空間を必要としている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、ウォークイン機構とシャフト部材との干渉を解消することで、簡略化したウォークイン機構を備える車両用シート装置を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する請求項1に係る車両用シート装置の特徴は、車両シートのシートクッション及びシートバックを支持されシート幅方向に延出するシャフト部材を備えたロアフレームと、該ロアフレームと車両フロアとの間に配設され前記車両シートを前記車両フロアに対して車両前後方向に移動自在に支持するスライド機構と、前記ロアフレームと前記シートバックとの間に配設され前記シートバックを前記シートクッションに対して傾動自在に支持すると共に所定角度位置で保持するリクライニング機構と、前記スライド機構に設けられ前記ロアフレームの移動を規制して前記車両シートを所定位置に保持するスライドロック機構と、前記リクライニング機構と前記スライドロック機構との間に配設され前記シートバックの傾動に連動して前記スライドロック機構を動作させて前記ロアフレームの移動規制を解除するウォークイン機構とを有する車両用シート装置において、前記ウォークイン機構は、前記シャフト部材に回動自在に支持され前記リクライニング機構及び前記スライドロック機構に連係されると共に前記シートバックの傾動動作から前記スライドロック機構の動作へと動力伝達するリンクを有して構成したことである。
請求項2に係る車両用シート装置の特徴は、請求項1において、前記リンクは、前記シャフト部材の外周方向に分割されていることである。
請求項3に係る車両用シート装置の特徴は、請求項1において、前記ロアフレームと前記スライド機構との間に配設され、前記ロアフレームの後端に前記シャフト部材にて回動自在に支持され且つ前記シートクッションに連結されたリンク部材を有すると共に該リンク部材の回動により前記シートクッションを前記車両フロアに対して車両上下方向に移動自在に支持するリフタ機構を有することである。
請求項1の車両用シート装置においては、ウォークイン機構におけるシートバックの傾動動作をスライドロック機構の解除動作に動力伝達するリンクが、干渉することがあったシャフト部材に回動自在に支持されていることで、ウォークイン機構とシャフト部材との間の干渉が防止できる。従って、シャフト部材を避けてウォークイン機構を配置する必要が無くなり、配置の自由度が向上すると共に小型化が可能になって配置空間の無駄の発生が防止できる。
請求項2に係る車両用シート装置においては、ウォークイン機構がもつリンクがシャフト部材の外周方向に分割されているので、シャフト部材にリンクを組み付けることが容易になる。
請求項3に係る車両用シートにおいては、ウォークイン機構がもつリンクがリフタ機構の作動に伴い移動して干渉することがあったシャフト部材に回動自在に支持されていることで、リフタ機構の主要要素でもあるシャフト部材の作動にウォークイン機構の主要要素であるリンクを従動させることが可能になって、リフタ機構がどのような状態であってもウォークイン機構とシャフト部材を含むリフタ機構との間の干渉が防止できる。従って、リフタ機構を避けてウォークイン機構を配置する必要が無くなり、配置自由度が向上すると共に小型化が可能になって配置空間の無駄の発生が防止できる。
本発明に係る車両用シート装置を具体化した実施形態を図面に基づいて以下のように説明する。なお、本明細書中における前後左右上下の各方向は車両のそれを基準とする。
実施形態の車両用シート装置は、図1及び2に示すように、前後方向に延設されて車両フロア100に固定される1対のロアレール10と、ロアレール10に対して前後方向において移動可能に支持される1対のアッパレール20と、アッパレール20をロアレール10に解除可能にロックするスライドロック機構30と、アッパレール20及びロアレール10の間のロックを解除する解除レバー(図略)を操作するハンドル50とを備える。ここで図1は車両用シート装置の斜視図であり、図2は、左右2つある、ロアレール10、アッパレール20及びスライドロック機構30の組み合わせのうちの左方に位置する組み合わせの分解斜視図である。
図2及び3に示すように、ロアレール10の長手方向には、スライドロック機構30の一部を構成する要素としてのロック孔13a及び13bが複数列設されている。ロアレール10は、車両フロア100に略平行な基底部11と、基底部11の左右方向の両端から上方に延設される、内側の第1側部12a及び外側の第1側部12bと、両第1側部12a及び12bの上端から内方向に延設された上部14a及び14bと、両上部14a及び14bの内方向の一端から下方に延設された第2側部15a及び15bとをもつ。ロック孔13a及び13bは、それぞれ内側の第1側部12a及び外側の第1側部12bに設けられている。また、基底部11と両第1側部12a及び12bとの間、並びに、両第1側部12a及び12bと両上部14a及び14bの間には、後述する摺動保持部材40のボール42が当接する摺動部16a、16b、17a及び17bがそれぞれ形成されている。そして、ロック孔13a及び13bは、摺動部16a及び17aと摺動部16b及び17bとの間にそれぞれ設けられている。
アッパレール20は、車両フロア100に平行な基板部21と、基板部21の左右方向の両端から下方に延設される、内側の垂下部22a及び外側の垂下部22bと、両垂下部22a及び22bの下端から外側斜め上方向に延設された連結部23a及び23bと、両連結部23a及び23bの外側の一端から内側斜め上方向に延設された起立部24a及び24bとをもつ。アッパレール20はロアレール10と共に、車両シートを車両フロアに対して車両前後方向に移動自在に支持するスライド機構を形成する。また、アッパレール20の長手方向中央部には、基板部21から内側の垂下部22aに掛けて切り欠き穴29が設けられ、内側の起立部24aにはロック孔13aと対向しうる透孔25が設けられている。更に、連結部23a及び23b並びに両起立部24a及び24bの中央部には、摺動保持部材40のボール42が当接する摺動部26a、26b、27a及び27bが形成されている。ロアレール10とアッパレール20との間には、両レール10及び20を摺動可能に保持する摺動保持部材40が配設されている。摺動保持部材40は、樹脂製のリテーナ41と、リテーナ41により回転自在に保持されるボール42とからなっている。また、リテーナ41には凹部41aが形成されている。
スライドロック機構30は、ロック孔13a及び13b、ロック部材としてのロックレバー31、ブラケット32及びスプリング(図略)を有している。ロックレバー31には、ロック孔13aに対し係脱可能なロック爪31aが下方に設けられている。また、ロックレバー31には連動部31bが上方に設けられており、この連動部31bには、ロックレバー31を回動操作する解除レバーの押圧部(図略)が係合している。ロックレバー31の前後方向の両端部にはブラケット32により支持される2個の回動板31cが一体として設けられている。各回動板31cには、半球凹面を有する凹部31dが形成されている。
ブラケット32は、第1ブラケット33及び第2ブラケット34を有している。ブラケット32は、ロアレール10の上方でアッパレール20の基板部21に固定されている。第1ブラケット33及び第2ブラケット34には、ロックレバー31を支持する支持部33a及び34aが一体として設けられている。各支持部33a及び34aには、凹部31dに嵌合する凸部33b及び34bが、回動板31cの凹部31dと対向して形成されている。この凸部33b及び34bが凹部31dに嵌合することにより、ロックレバー31がブラケット32に支持され、ロックレバー31のロック爪31aはロック孔13aに対して係合すると共に透孔25を貫通している。スプリングはロック爪31aがロック孔13aに係入される方向にロックレバー31を付勢する。
この車両用シート装置では、一対のロアレール10に各々アッパレール20、スライドロック機構30、摺動保持部材40を組み付けた後、一対のロアレール10を所定の間隔をもって車両フロア100に固定される。
次に、この車両用シート装置の作動を簡単に説明する。ロックレバー31のロック爪31aがロック孔13aに係入され、アッパレール20及びロアレール10の間はロックされている。ロックレバー31はスプリングによりロック孔13aへの係入方向に常に付勢されている。
実施形態の車両用シート装置は、図4に示すように、リクライニング機構80とウォークイン機構60とリフタ機構70とを更に有する。
リクライニング機構80は、ロアフレーム104とアッパアーム103との間に配設され、その間にて傾動自在に支持すると共に所定角度で保持する機構であり、アッパアーム103に固定されたアッパアーム103側が膨らみ且つ内周面に歯が形成された内歯部を備える皿状の部材であるアッパギヤ82と、アッパギヤ82の凹部に対向する凹部をもつ皿状の部材であってロアフレーム104に固定されたロアプレート83と、ロアフレーム104とアッパアーム103を貫通するヒンジ軸81と、アッパギヤ82及びロアプレート83の間に配設されたポールギヤ84及びカム部材85と、スプリング86と、アッパギヤ82及びロアプレート83の間を相対回転可能に保持するリング部材87とを有する。ロアプレート83にはポールギヤ84を径方向に摺動可能で且つ周方向に規制するガイド部(図略)が形成されている。ポールギヤ84は外周に位置する部位に内歯部に対応する外歯部(図略)が形成され、内歯部と噛み合うことでアッパギヤ82との相対回転が規制される。カム部材85はポールギヤ84との相対回転位置によってポールギヤ84を径方向に移動させるカム機構を形成する部材である。カム部材85は、ヒンジ軸81に一体回転するよう支持されたポールギヤ84がアッパギヤ82の内歯部に押し当される方向にスプリング86によって付勢されている。ポールギヤ84の外歯部とアッパギヤ82の内歯部とが噛み合うと、ポールギヤ84及びアッパギヤ82の間の相対回転が規制され、ポールギヤ84をガイドするガイド部、ロアプレート83についてもアッパギヤ82との間の相対回転が規制される。従って、アッパギヤ82が固定されたアッパアーム103とロアプレート83が固定されたロアフレーム104との間も固定されて、アッパアーム103に固定されたシートバックとロアフレーム104に固定されたシートクッションとの間も固定される。カム機構はヒンジ軸81を介してリクライニングレバー(図略)に結合されており、リクライニングレバーを操作することでポールギヤ84をアッパギヤ82の内歯部から離隔する方向に移動させる。その結果、アッパギヤ82及びロアプレート83との間の回転方向での規制が解除されてシートクッションに対してシートバックを傾動させることが可能になる。
ウォークイン機構60はリクライニング機構80とスライドロック機構30との間に配設されアッパアーム103(シートバック)の傾動に連動してスライドロック機構30を動作させてロアフレーム104の移動規制を解除する機構であり、リクライニング機構80によりシートバックが所定角度以上傾けられた場合にスライドロック機構30を解除してアッパレール20及びロアレール10の間のロックを解除する機構である。ウォークイン機構60は、図4〜6に示すように、リクライニング機構80のヒンジ軸81に回動自在に支承されるウォークインプレート61と、後述するリフタ機構70の支持シャフト部材71に回動自在に支承される第1リンク63と、リフタ機構70の支承軸71bに回動自在に支承される第2リンク67と、第1リンク63及び第2リンク67に回動自在に支承され両者の間を連結する連結プレート66と、第2リンク67に連動し先端部69cにてロックレバー31を押し込み可能なロック解除プレート69と、第2リンク67及びロック解除プレート69の間を接続し両者の間を近接する方向に付勢するバネ62と、アッパアーム103を所定角度以上に傾けたときにウォークインプレート61の突起部61aに当接してウォークインプレート61を回動させるように、アッパアーム103からヒンジ軸81の軸方向に突設された解除突起部103aとを有する。
ウォークインプレート61は中央付近にてヒンジ軸81に回動自在に支承される略三角形の板状部材であって、三角の1つの角であって前方で解除突起部103aに当接可能な位置に突起部61aをもち、三角の1つの角であって下方に位置する角に第1リンク63のスライド孔64bに挿入される連結突起61bをもつ。第1リンク63は、図5に示すように、リフタ機構70の支持シャフト部材71aに回動自在に支承されている。第1リンク63は、第1リンク本体部64aと固定部材64eとスリーブ65とを有する。第1リンク本体部64a及び固定部材64eは組み合わされてリベット64gにて固定されることで、スリーブ65を介して支持シャフト部材71aに支承されている。すなわち、第1リンク63(ウォークイン機構のリンクに相当)は、支持シャフト部材71aの外周方向に分割されている。従って、ウォークイン機構60がもつ第1リンク63がリフタ機構70の支持シャフト部材71aの外周方向に分割されているので、支持シャフト部材にリンクを組み付けることが容易になる。第1リンク63はウォークインプレート61の連結突起61が挿入されるスライド孔64bをもつ。スライド孔64bは第1リンク63の支承軸から径方向より後方に傾く方向に延設された長孔である。また、第1リンク63は連結プレート66の一端部に形成された連結突起66aに回動自在に支承される連結孔64cをもつ。スライド孔64bが延設される方向と、ヒンジ軸81から連結孔64cへの方向とは概ね直交しており、ウォークインプレート61の周方向の動きを連結プレート66の長さ方向の動きに変化するリンク機構を形成する。第2リンク67は略横T字状の板状部材であり、横T字の交点近傍にて支承軸71bに支承されている。第2リンク67は連結プレート66の他端部66bと横T字の下方の先端部で回動自在に連結され、横T字の左方の先端部に解除プレート69のスライド孔69cに挿入される連結突起67aが形成される。従って、連結プレート66の長さ方向の動きを回転方向に変換するリンク機構を形成する。そして、横T字の上部67bにおいて解除プレート69の上部69bとの間で縮み方向に付勢する伸ばしたバネ62にて連結されている。すなわち、第2リンク67は常に時計回りに付勢されている。解除プレート69は略逆T字状の板状部材であって逆T字の交点近傍にて支持プレート74に回動自在に支承されており、逆T字の右方の先端部に形成されたスライド孔69cに第2リンク67の連結突起67aが挿入される。従って、解除プレート69は第2リンク67の回動方向に対して逆方向に回動する。解除プレート69は反時計回りに回動したときに、逆T字の左方の先端部69dにてロックレバー31に当接し・押圧可能である。解除プレート69はバネ62により常に時計回りに付勢されている。
リフタ機構70は、ロアフレーム104とアッパレール20との間に配設され、図4及び5に示すように、4節の平行リンク機構を形成する、後脚部71、前脚部75、支持プレート74及びロアフレーム104からなるリンク部材と、リフタ駆動ギヤ72とリフタ駆動ギヤ72を操作する操作ハンドル(図略)とを有する。リフタ機構70は、リンク部材の回動によりロアフレーム104(シートクッション)を車両フロアに対して車両上下方向に移動自在に支持する機構である。支持プレート74はアッパレール20に固定されており、その前端部近傍に、前脚部75の下方の端部75cが回動自在に支承され、その後端部近傍に後脚部71の下方の端部71bが回動自在に支承されている。ロアフレーム104は本車両シートのシートクッション及びシートバックを支持する部材であって、前方部分にて前脚部75の上方の端部75bが回動自在に支承され、後方部分にて後脚部71の上方の端部71dが回動自在に支承され、後端部にてリクライニング機構80を介してアッパアーム103を支承している。後脚部71は左右に2つあり、シャフト部材としての支持シャフト部材71aにて一体的に連結されている。後脚部の一方(図では右方)には支持シャフト部材71aの回動中心に対して同軸の円弧状に形成されたリフタ用歯部71dをもち、リフタ駆動ギヤ72と噛合している。リフタ駆動ギヤ72はロアフレーム104に支持されており、リフタ駆動ギヤ72を回転させることで、リンク部材が動作する。支持シャフト部材71aは、車両用シートの幅方向に延出しており、その両端でロアフレーム104に回転自在に支持されている。そして、支持シャフト部材71aは、ロアフレーム104の一構成部品としても構成され、車両用シートの剛性を確保する部材としても機能している。
次に、リフタ機構70の作用効果を説明する。リフタ機構70の操作は操作ハンドルにて行う。操作ハンドルを回転することでリフタ駆動ギヤ72が回転し、それに噛合する後脚部71のリフタ用歯部71dが相対移動して、ロアフレーム104と後脚部71との間の角度が変化する。例えば、リフタ駆動ギヤ72を時計回りに回転させると後脚部71は支持シャフト部材71aを回転中心として反時計回りに回転し、ロアフレーム104及び後脚部71の間の角度は、図8に示すように、最も大きな角度であって、ロアフレーム104、前脚部75、後脚部71及び支持プレート74が形成するリンク部材が為す形状が長方形に近づき、ロアフレーム104が最も上方向に移動する。反対に、リフタ駆動ギヤ72を反時計回りに回転させると後脚部71は支持シャフト部材71aを回転中心として時計回りに回転し、ロアフレーム104及び後脚部71の間の角度は、図10に示すように、最も小さな角度であって、ロアフレーム104、前脚部75、後脚部71及び支持プレート74が形成するリンク部材が為す形状が最も潰れたひし形になって、ロアフレーム104が最も下方向に移動する。このように、リフタ機構70の作動によって、ロアフレーム104が上下方向に移動するときには支持シャフト部材71aも併せて上下方向に移動する。
ウォークイン機構60はリクライニング機構80を作動させてシートバック(アッパアーム103)を最も前傾位置にまで作動させた場合に作動する機構である。図4及び7を用いて説明する。ウォークインプレート61は通常の使用時には拘束されないので、バネ62による付勢が伝達されて時計回りに付勢されている。シートバックを所定範囲を超えて前傾させると、アッパアーム103に設けた解除突起部103aがウォークインプレート61の突起部61aに当接して、ウォークインプレート61が反時計回りに回動する。
その結果、第1リンク63が時計回りに回動し、連結プレート66が一端部66aから他端部66bに向けて移動し、第2リンク67が時計回りに回動する。第2リンク67が時計回りに回動すると、解除プレート69が反時計回りに回動してその先端部69dがロックレバー31を下方に押圧することでスライドロック機構30を解除する。ここで、アッパレール20を前方に付勢するバネ部材(図略)を設けることで、スライドロック機構の解除に伴ってアッパレール20(すなわち、シートクッション、シートバックなど)は前方に移動する。
次いで、シートバックを通常の使用位置にまで戻すことにより、解除突起部103aがウォークインプレート61の突起部61aから離れることになる。そうすると、前述のバネ62により解除プレート69が時計回りに回転して先端部69dによるロックレバー31の押圧が解除され、アッパレール20及びロアレール10の間はスライドロック機構により再度ロックされる。
ここで、図4及び7ではリフタ機構70により、シートクッションの位置を中程度に調節していたが、図8のように高位置であっても、図9のように低位置であっても、ウォークイン機構60は支障なく作動する。
つまり、支持シャフト部材71aがリフタ機構70の作動により上下動しても、ウォークイン機構60の第1リンク63の回転支承軸が支持シャフト部材71aと共通なので、第1リンク63も支持シャフト部材71aに連れて上下動するので、ウォークイン機構60の作動には影響を与えることはない。また、第2リンク67の回動支承軸がリフタ機構70が形成するリンク機構の節であって支持シャフト部材71aに隣接する節(後脚部71の下方71b)に設定しているので、後脚部71、第1リンク63、第2リンク67、そして、連結プレート66によって平行リンク機構が形成され、第1リンク63と第2リンク67との回動位置は後脚部71の回動位置によっては影響されない。従って、リフト機構70の作動による後脚部71の回動によっては解除プレート69は回動せず、不必要な時にロックレバー31が押圧されてスライドロック機構30が解除されることがない。なお、本実施形態においては、支持シャフト部材71aにて後脚部71を支持したリフタ機構を備えた、つまり、支持シャフト部材71aをリフタ機構の一構成部品としても構成した車両用シート装置として説明したが、支持シャフト部材71aをロアフレーム104の一構成部品としてのみ構成した車両用シート装置であっても良い。
実施形態の車両用シート装置の斜視図。 実施形態に係り、1組のロアレール及びアッパレールの分解斜視図。 実施形態に係り、1組のロアレール及びアッパレールの断面図。 実施形態に係り、車両用シート装置の側面図(シートクッション:中位置、ウォークイン機構:作動せず)。 実施形態に係り、リフタ機構の支持シャフト部材及びウォークイン機構の第1リンクの一部分解図。 実施形態に係り、リクライニング機構及びウォークイン機構の一部分解図。 実施形態に係り、車両用シート装置の側面図(シートクッション:中位置、ウォークイン機構:作動)。 実施形態に係り、車両用シート装置の側面図(シートクッション:高位置、ウォークイン機構:作動せず)。 実施形態に係り、車両用シート装置の側面図(シートクッション:低位置、ウォークイン機構:作動せず)。
符号の説明
100…車両フロア
10…ロアレール
20…アッパレール
30…スライドロック機構 31…ロックレバー
40…摺動保持部材
50…ハンドル
60…ウォークイン機構 61…ウォークインプレート 62…バネ 63…第1リンク 66…連結プレート 67…第2リンク 69…解除プレート 103a…解除突起部
70…リフタ機構 71…後脚部 71a…支持シャフト部材 74…支持プレート 104…ロアフレーム 72…リフタ駆動ギヤ
80…リクライニング機構

Claims (3)

  1. 車両シートのシートクッション及びシートバックを支持されシート幅方向に延出するシャフト部材を備えたロアフレームと、
    該ロアフレームと車両フロアとの間に配設され前記車両シートを前記車両フロアに対して車両前後方向に移動自在に支持するスライド機構と、
    前記ロアフレームと前記シートバックとの間に配設され前記シートバックを前記シートクッションに対して傾動自在に支持すると共に所定角度位置で保持するリクライニング機構と、
    前記スライド機構に設けられ前記ロアフレームの移動を規制して前記車両シートを所定位置に保持するスライドロック機構と、
    前記リクライニング機構と前記スライドロック機構との間に配設され前記シートバックの傾動に連動して前記スライドロック機構を動作させて前記ロアフレームの移動規制を解除するウォークイン機構とを有する車両用シート装置において、
    前記ウォークイン機構は、前記シャフト部材に回動自在に支持され前記リクライニング機構及び前記スライドロック機構に連係されると共に前記シートバックの傾動動作から前記スライドロック機構の動作へと動力伝達するリンク
    を有して構成した、車両用シート装置。
  2. 前記リンクは、前記シャフト部材の外周方向に分割されている請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 前記ロアフレームと前記スライド機構との間に配設され、前記ロアフレームの後端に前記シャフト部材にて回動自在に支持され且つ前記シートクッションに連結されたリンク部材を有すると共に該リンク部材の回動により前記シートクッションを前記車両フロアに対して車両上下方向に移動自在に支持するリフタ機構を有する、請求項1に記載の車両用シート装置。
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