JP2003291703A - シート - Google Patents

シート

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JP2003291703A
JP2003291703A JP2002098634A JP2002098634A JP2003291703A JP 2003291703 A JP2003291703 A JP 2003291703A JP 2002098634 A JP2002098634 A JP 2002098634A JP 2002098634 A JP2002098634 A JP 2002098634A JP 2003291703 A JP2003291703 A JP 2003291703A
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seat back
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cam
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Yoshiki Ishihara
吉己 石原
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Shiroki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォークインも、シートバックの折りたたみ
も一連の作動で可能なシートを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 リクライニング機構300がロック解除
され、シートバック401が前傾する際に、シートバッ
ク401が着座可能な状態を過ぎてシートクッション2
01に当接する状態までの間で、シートバック401の
傾動を禁止する中間ロック機構500と、シートバック
401が前傾する際に、シートバック401が着座可能
な状態を過ぎて中間ロック機構500により傾動が禁止
される間でシートスライド機構100をロック解除し、
中間ロック機構500がロック解除され、シートクッシ
ョン201に当接するまでの間でシートスライド機構1
00をロックするスライドロックコントロール機構60
0とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員の尻部を支持
するシートクッションと、前記乗員の背部を支持するシ
ートバックとからなるシート本体と、前記シート本体の
前後方向の位置を調整するシートスライド機構と、前記
シートバックの傾動角を調整するリクライニング機構と
を有したシートに関する。
【0002】
【従来の技術】図14に示すように、フロントシート
1、セカンドシート3、サードシート5からなる3列シ
ートの車両7においては、セカンドシート3、サードシ
ート5への乗降は、セカンドシート3の側方に設けられ
たスライドドア9を介して行なわれる。
【0003】特に、サードシート5への乗降は、セカン
ドシート3が邪魔になるので、図15に示すように、セ
カンドシート3のシートバック3aを前傾させ、セカン
ドシート3をフロントシート1側へ前進させて、セカン
ドシート3とサードシート5との間隔を広げて、スライ
ドドア9からの乗降を容易としている。
【0004】このような作動は、一般にウォークイン機
構といわれる機構で実現され、着座者がいない状態でセ
カンドシート3のリクライニング機構をロック解除する
と、シートバック3aが所定の角度まで前傾すると共
に、リクライニング機構のロック解除に連動して、セカ
ンドシート3のシートスライド機構のロックが解除さ
れ、スプリングの付勢力または人力でセカンドシート3
を前進させるものである。また、このウォークイン機構
では、前傾したシートバックを着座可能な状態へ戻す
と、シートスライド機構のロックが作動するようになっ
ている。
【0005】一方、このような3列シートの車両7にお
いては、図16に示すように、セカンドシート3のシー
トバック3aがシートクッション3bに当接するまで前
傾できるリクライニング機構を有し、折りたたまれたシ
ートバック3aの背面がサードシート5の着座者のため
のテーブルとなったり、荷室となるものがある。
【0006】尚、本明細書では、以下、シートバックが
シートクッションに当接するまで前傾することをシート
バックの折りたたみという。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、3列シートの
セカンドシート3で、シートスライドスライド機構と、
折りたたみ状態までシートバック3aを前傾させるリク
ライニング機構を有するものはあるが、ウォークイン機
構まで有するものは無い。
【0008】これは、折りたたみ状態までシートバック
3aを前傾させるリクライニング機構を有したセカンド
シートでウォークイン機構を取り付けることを考えた場
合、シートバック3aの前傾までは従来のウォークイン
機構で可能であるが、その際、連動してシートスライド
機構のロック機構もロック解除される。シートスライド
機構がロック解除されたまま、セカンドシート3のシー
トバック3aの背面をテーブルや荷室として使用できな
いので、シートスライド機構のロックを行なう必要があ
るが、シートスライドをロックさせるためには、シート
バック3aを着座可能な状態にもどす必要があり、テー
ブル、荷室として使用できないからである。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題は、ウォークインも、シートバックの折
りたたみも一連の作動で可能なシートを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、乗員の尻部を支持するシートクッシ
ョンと、前記乗員の背部を支持するシートバックとから
なるシート本体と、前記シート本体の前後方向の位置を
調整するシートスライド機構と、前記シートバックの傾
動角を調整するリクライニング機構と、を有したシート
において、前記リクライニング機構がロック解除され、
シートバックが前傾する際に、前記シートバックが着座
可能な状態を過ぎて前記シートクッションに当接する状
態までの間で、前記シートバックの傾動を禁止する中間
ロック機構と、前記シートバックの傾動と共に回転する
カムドライブアーム、前記カムドライブアームに回転可
能に設けられ、前記シートスライド機構のスライドロッ
クレバーに当接可能なオープンレバー、前記カムドライ
ブアーム、前記オープンレバーのいずれかに設けられ、
オープンレバーの一方向の回転を規制するストッパ、前
記オープンレバーを前記ストッパにより回転が規制され
る方向に付勢する第1の付勢手段で構成され、前記シー
トバックが前傾する際に、前記シートバックが着座可能
な状態を過ぎて前記中間ロック機構により傾動が禁止さ
れる間で、前記カムドライブアーム及び前記オープンレ
バーが一体に回転することにより前記シートスライド機
構のスライドロックレバーがアンロック方向に移動し、
前記シートスライド機構をロック解除し、前記シートバ
ックが前記シートクッションに当接するまでの間で前記
オープンレバーが前記スライドロックレバーから離脱
し、前記シートスライド機構をロックするスライドロッ
クコントロール機構とを備えたことを特徴とするシート
である。
【0011】リクライニング機構をロック解除し、シー
トバックを前傾させると、中間ロック機構により一旦前
傾が禁止される。この時、スライドロックコントロール
機構においては、前記シートバックが前傾する際に、前
記シートバックが着座可能な状態を過ぎて前記中間ロッ
ク機構により傾動が禁止される間で、前記カムドライブ
アーム及び前記オープンレバーが一体に回転することに
より前記シートスライド機構のスライドロックレバーが
アンロック方向に移動し、前記シートスライド機構をロ
ック解除する。
【0012】ウォークインを行なう際には、中間ロック
機構によりシートバックの前傾が禁止されている状態
で、シートを前進させウォークイン状態とする。ウォー
クイン状態から着座可能な状態へ復帰させるには、シー
トを後に戻し、シートバックを後傾させる。そのシート
バックの後傾の途中で、スライドロックコントロール機
構により、シートスライド機構が再びロックする。
【0013】一方、シートバックを折りたたむ際には、
中間ロック機構を解除して、シートバックをさらに前傾
させ、シートバックを折りたたむ。そのシートバックの
前傾の途中で、前記オープンレバーが前記スライドロッ
クレバーから離脱し、前記シートスライド機構をロック
する。シートバックの折りたたみ状態から着座可能な状
態へ復帰させるには、シートバックを後傾させる。
【0014】このように、前記リクライニング機構がロ
ック解除され、シートバックが前傾する際に、前記シー
トバックが着座可能な状態を過ぎて前記シートクッショ
ンに当接する状態までの間で、前記シートバックの傾動
を禁止する中間ロック機構と、前記シートバックが前傾
する際に、前記シートバックが着座可能な状態を過ぎて
前記中間ロック機構により傾動が禁止される間で前記シ
ートスライド機構をロック解除し、前記中間ロック機構
がロック解除され、前記シートクッションに当接するま
での間で前記シートスライド機構をロックするスライド
ロックコントロール機構とを備えたことで、シートのウ
ォークインとシートバックの折りたたみとが一連の作動
で可能となる。
【0015】スライドロックコントロール機構自体で、
シートスライド機構をロック解除しているので、部品点
数が少なく、操作が確実になる。また、シートバックの
折りたたみ状態から着座可能な状態へ復帰させるため
に、シートバックを後傾させる際に、オープンレバーが
回転するので、シートスライド機構がロック→ロック解
除→ロックすることがなくなる。すなわち、シートバッ
ク後傾時に、シートスライド機構がロック解除すること
がなくなる。
【0016】請求項2記載の発明は、乗員の尻部を支持
するシートクッションと、前記乗員の背部を支持するシ
ートバックとからなるシート本体と、前記シート本体の
前後方向の位置を調整するシートスライド機構と、前記
シートバックの傾動角を調整するリクライニング機構
と、を有したシートにおいて、前記リクライニング機構
がロック解除され、シートバックが前傾する際に、前記
シートバックが着座可能な状態を過ぎて前記シートクッ
ションに当接する状態までの間で、前記シートバックの
傾動を禁止する中間ロック機構と、前記シートバックの
傾動と共に回転するカムドライブアーム、前記カムドラ
イブアームに回転可能に設けられ、フック部を有するカ
ムフック、前記カムドライブアームと同軸上で回転可能
に設けられ、前記カムフックのフック部が係脱可能な係
合溝を有し、前記シートスライド機構のロックを解除可
能なオープンレバー、該オープンレバーが前記シートス
ライド機構のスライドロックレバーから離れる方向に付
勢する第1の付勢手段、カムフックのフック部が前記オ
ープンレバーの係合溝に係合する方向に前記カムフック
を付勢する第2の付勢手段、カムフックが当接すること
により、前記カムフックのフック部が前記オープンレバ
ーの係合溝から離脱する方向に前記カムフックを回転さ
せるストッパ、で構成され、前記シートバックが前傾す
る際に、前記シートバックが着座可能な状態を過ぎて前
記中間ロック機構により傾動が禁止される間は前記カム
フックのフック部が前記オープンレバーの係合溝に係合
し、前記オープンレバーが回転し、このオープンレバー
の回転により前記シートスライド機構のスライドロック
レバーがアンロック方向に移動し、前記シートスライド
機構をロック解除し、前記シートバックが前記シートク
ッションに当接するまでの間で前記カムフックが前記ス
トッパに当接し、前記カムフックのフック部が前記オー
プンレバーの係合溝から離脱し、前記シートスライド機
構をロックするスライドロックコントロール機構と、を
備えたことを特徴とするシートである。
【0017】リクライニング機構をロック解除し、シー
トバックを前傾させると、中間ロック機構により一旦前
傾が禁止される。この時、スライドロックコントロール
機構においては、前記シートバックが前傾する際に、前
記シートバックが着座可能な状態を過ぎて前記中間ロッ
ク機構により傾動が禁止される間は前記カムフックのフ
ック部が前記オープンレバーの係合溝に係合し、前記オ
ープンレバーが回転し、このオープンレバーの回転によ
り前記シートスライド機構のスライドロックレバーがア
ンロック方向に移動し、前記シートスライド機構をロッ
ク解除する。
【0018】ウォークインを行なう際には、中間ロック
機構によりシートバックの前傾が禁止されている状態
で、シートを前進させウォークイン状態とする。ウォー
クイン状態から着座可能な状態へ復帰させるには、シー
トを後に戻し、シートバックを後傾させる。そのシート
バックの後傾の途中で、スライドロックコントロール機
構により、シートスライド機構が再びロックする。
【0019】一方、シートバックを折りたたむ際には、
中間ロック機構を解除して、シートバックをさらに前傾
させ、シートバックを折りたたむ。そのシートバックの
前傾の途中で、カムフックがストッパに当接し、カムフ
ックが回転し、カムフックのフック部が前記オープンレ
バーの係合溝から離脱し、オープンレバーは元位置に戻
り、前記シートスライド機構がロックする。シートバッ
クの折りたたみ状態から着座可能な状態へ復帰させるに
は、シートバックを後傾させる。
【0020】このように、前記リクライニング機構がロ
ック解除され、シートバックが前傾する際に、前記シー
トバックが着座可能な状態を過ぎて前記シートクッショ
ンに当接する状態までの間で、前記シートバックの傾動
を禁止する中間ロック機構と、前記シートバックが前傾
する際に、前記シートバックが着座可能な状態を過ぎて
前記中間ロック機構により傾動が禁止される間で前記シ
ートスライド機構をロック解除し、前記中間ロック機構
がロック解除され、前記シートクッションに当接するま
での間で前記シートスライド機構をロックするスライド
ロックコントロール機構とを備えたことで、シートのウ
ォークインとシートバックの折りたたみとが一連の作動
で可能となる。
【0021】スライドロックコントロール機構自体で、
シートスライド機構をロック解除しているので、部品点
数が少なく、操作が確実になる。請求項3記載の発明
は、前記ケーブルはケーブルとアウタケーブルからな
り、前記カムドライブアームの近傍に、前記ケーブルを
案内するプーリを設けたことを特徴とする請求項1又は
2記載のシートである。
【0022】前記カムドライブアームの近傍に、前記ケ
ーブルを案内するプーリを設けたことにより、ケーブル
とアウタケーブルとの無理な接触がなくなる。請求項4
記載の発明は、乗員の尻部を支持するシートクッション
と、前記乗員の背部を支持するシートバックとからなる
シート本体と、前記シート本体の前後方向の位置を調整
するシートスライド機構と、前記シートバックの傾動角
を調整するリクライニング機構と、を有したシートにお
いて、前記リクライニング機構がロック解除され、シー
トバックが前傾する際に、前記シートバックが着座可能
な状態を過ぎて前記シートクッションに当接する状態ま
での間で、前記シートバックの傾動を禁止する中間ロッ
ク機構と、前記シートバックの傾動と共に移動するガイ
ドプレート、該ガイドプレートを直線案内する第1のガ
イド、該ガイドプレート上で回転可能に取り付けられ、
フック部を有するローリングフックと、該ローリングフ
ックのフック部が係脱可能なフック部が形成されたスラ
イドフック、該スライドフックを前記第1のガイドの案
内方向と略平行な方向に直線案内する第2のガイド、前
記ローリングフックのフック部が前記スライドフックの
フック部に係合する方向に前記ローリングフックを付勢
する第1の付勢手段、前記ローリングフックが当接可能
で、前記ローリングフックのフック部が前記スライドフ
ックのフック部より離脱する方向に前記ローリングフッ
クを案内するガイド手段、前記スライドフックの移動と
共に回転し、前記シートスライド機構のスライドロック
レバーをアンロック方向に押圧可能なロック解除プレー
ト、該ロック解除プレートを前記シートスライド機構の
スライドロックレバーより離脱する方向に付勢する第2
の付勢手段で構成され、前記シートバックが前傾する際
に、前記シートバックが着座可能な状態を過ぎて前記中
間ロック機構により傾動が禁止される間はローリングフ
ックのフック部は前記スライドフックのフック部に係合
し、前記ガイドプレートと前記スライドフックとは一体
となって移動し、この移動によりロック解除プレートが
前記シートスライド機構のスライドロックレバーをアン
ロック方向に押し、前記シートスライド機構をロック解
除し、前記シートバックが前記シートクッションに当接
するまでの間で前記ガイド手段により、前記ローリング
フックのフック部が前記スライドフックのフック部より
離脱し、前記シートスライド機構をロックするスライド
ロックコントロール機構と、を備えたことを特徴とする
シートである。
【0023】リクライニング機構をロック解除し、シー
トバックを前傾させると、中間ロック機構により一旦前
傾が禁止される。この時、スライドロックコントロール
機構においては、前記シートバックが前傾する際に、前
記シートバックが着座可能な状態を過ぎて前記中間ロッ
ク機構により傾動が禁止される間はローリングフックの
フック部は前記スライドフックのフック部に係合し、前
記ガイドプレートと前記スライドフックとは一体となっ
て移動し、この移動によりロック解除プレートが前記シ
ートスライド機構のスライドロックレバーをアンロック
方向に押し、前記シートスライド機構をロック解除す
る。
【0024】ウォークインを行なう際には、中間ロック
機構によりシートバックの前傾が禁止されている状態
で、シートを前進させウォークイン状態とする。ウォー
クイン状態から着座可能な状態へ復帰させるには、シー
トを後に戻し、シートバックを後傾させる。そのシート
バックの後傾の途中で、スライドロックコントロール機
構により、シートスライド機構が再びロックする。
【0025】一方、シートバックを折りたたむ際には、
中間ロック機構を解除して、シートバックをさらに前傾
させ、シートバックを折りたたむ。そのシートバックの
前傾の途中で、前記シートバックが前記シートクッショ
ンに当接するまでの間で前記ガイド手段により、前記ロ
ーリングフックのフック部が前記スライドフックのフッ
ク部より離脱し、前記シートスライド機構をロックす
る。シートバックの折りたたみ状態から着座可能な状態
へ復帰させるには、シートバックを後傾させる。
【0026】このように、前記リクライニング機構がロ
ック解除され、シートバックが前傾する際に、前記シー
トバックが着座可能な状態を過ぎて前記シートクッショ
ンに当接する状態までの間で、前記シートバックの傾動
を禁止する中間ロック機構と、前記シートバックが前傾
する際に、前記シートバックが着座可能な状態を過ぎて
前記中間ロック機構により傾動が禁止される間で前記シ
ートスライド機構をロック解除し、前記中間ロック機構
がロック解除され、前記シートクッションに当接するま
での間で前記シートスライド機構をロックするスライド
ロックコントロール機構とを備えたことで、シートのウ
ォークインとシートバックの折りたたみとが一連の作動
で可能となる。
【0027】スライドロックコントロール機構自体で独
立した機構ユニットとなるので、故障時での交換が容易
となる。また、既存のシートにも取付けやすい。請求項
5記載の発明は、前記シートバックの傾動はケーブルを
介して前記ガイドプレートに伝達され、前記第1の付勢
手段は前記ケーブルを張る方向に前記ガイドプレートを
付勢することを特徴とする請求項4記載のシートであ
る。
【0028】第1の付勢手段は、前記ローリングフック
を付勢すると共に、ガイドプレートをケーブルを張る方
向に付勢するので、ローリングフックのみを付勢する手
段と、ガイドプレートを付勢する手段をそれぞれ設ける
場合に比べて、部品点数の削減を図れる。
【0029】請求項6記載の発明は、前記中間ロック機
構は、前記シートバック側、前記シートクッション側の
一方に設けられた中間ストッパレバーと、前記シートバ
ック側、前記シートクッション側の他方に設けられ、段
部が形成されたカムと、前記中間ストッパレバーを前記
カムに押し付ける付勢手段とからなり、前記シートバッ
クが着座可能な状態を過ぎて前記シートクッションに当
接する状態まで傾動する間で、前記カムの段部に前記中
間ストッパレバーが当接し、前記シートバックの前傾を
禁止するように前記カムの形状を設定したことを特徴と
する請求項1、2、4のいずれかに記載のシートであ
る。
【0030】着座可能な状態からシートバックを前傾す
ると、中間ストッパレバーがカムの段部に当接し、シー
トバックの前傾は禁止されるが、折りたたまれた状態か
らシートバックが後傾すると、中間ストッパレバーはカ
ムの段部を滑り落ち、シートバックの後傾が禁止される
ことはない。
【0031】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の実施の
形態例を説明する。 (第1の実施の形態例(請求項1、請求項3、請求項6
に対応)) (全体構成)最初に、図1を用いて、第1の実施の形態
例のシートの全体構成を説明する。
【0032】図において、シートスライド機構100
は、フロア側に固着されるロアレール110と、ロアレ
ール110に移動可能に係合するアッパレール120と
からなっている。
【0033】アッパレール120には、着座者の尻部を
支持するシートクッション201側の部材であるロアア
ーム200が固着され、ロアアーム200に対してリク
ライニング機構300を介して着座者の背部を支持する
シートバック401側の部材であるアッパアーム400
が傾動可能に設けられている。
【0034】尚、本実施の形態例のリクライニング機構
300は、シートバック401が着座可能な位置から折
りたたみ状態(シートクッション201上に当接する状
態)までシートバック401の傾動が可能とするもので
ある。
【0035】ロアアーム200と、アッパアーム400
とには、リクライニング機構300がロック解除され、
シートバック401が前傾する際に、シートバック40
1が着座可能な状態を過ぎて折りたたみ状態(シートバ
ック401がシートクッション201に当接する状態)
までの間で、シートバック401の傾動を禁止する中間
ロック機構500が設けられている。
【0036】ロアアーム200には、シートバック40
1が前傾する際に、シートバック401が着座可能な状
態を過ぎて中間ロック機構500により傾動が禁止され
る間でシートスライド機構100をロック解除し、中間
ロック機構500がロック解除され、折りたたみ状態に
なるまでの間でシートスライド機構100をロックする
スライドロックコントロール機構600が設けられてい
る。 (中間ロック機構)中間ロック機構500の説明を行な
う。アッパアーム400には、段部503が設けられた
カム部505が形成されている。
【0037】一方、ロアアーム200には、カム部50
5に当接可能な中間ストッパレバー501が回転可能に
設けられている。さらに、中間ストッパレバー501
は、図示しない付勢手段により、矢印C方向に付勢さ
れ、中間ストッパレバー501はアッパアーム400の
カム部505に常に当接するようになっている。
【0038】そして、カム部505の段部503はシー
トバック401が着座可能な状態を過ぎて折りたたみ状
態まで傾動する間で、カム部505の段部503に中間
ストッパレバー501が当接し、シートバック401の
前傾を禁止するようにカム部505の形状は設定されて
いる。 (シートスライド機構)シートスライド機構100に
は、アッパレール120の移動を禁止するロック機構が
設けられている。
【0039】ロック機構を説明する斜視図である図4に
示すように、ロアレール110には長手方向にそってロ
ック歯111が形成されている。一方、図1の切断線C
−Cでの断面図である図3に示すように、2枚の板材か
らなるアッパレール120の間には、ピン121を用い
てスライドロックレバー123が設けられている。
【0040】図1、図3、図4に示すように、スライド
ロックレバー123の回転端部には、折り曲げ部125
が形成され、折り曲げ部125には、ロアレール110
のロック歯111が係脱可能なロック穴127が形成さ
れている。したがって、アッパレール120側のスライ
ドロックレバー123のロック穴127がロアレール1
10のロック歯111に係合しているときには、アッパ
レール120の移動が禁止され、アッパレール120側
のスライドロックレバー123のロック穴127がロア
レール110のロック歯111より離脱しているきに
は、アッパレール120の移動が許容されることとな
る。
【0041】さらに、スライドロックレバー123の上
部には、図1及び図3に示すように、ロアアーム200
に形成された穴200aを介して外部に突出する折り曲
げ部123aが形成されている。そして、一端部がロア
アーム200に他端部がスライドロックレバー123の
折り曲げ部123aに係止されるスプリング129によ
り、スライドロックレバー123は、図において矢印D
方向に付勢され、通常はそのロック穴127がロアレー
ル110のロック歯111に係合し、アッパレール12
0の移動を禁止している(シートスライド機構のロック
状態)。 (スライドロックコントロール機構)図1に示すよう
に、リクライニング機構300のヒンジピン301に
は、略L字形のレリーズレバー601が回転可能に係合
している。このレリーズレバー601の一方の回転端部
は、アッパアーム400に設けられた切り起し部400
aと当接可能となっている。尚、ヒンジピン301の端
面には、すり割り部301aが形成され、内端部がこの
すり割り部301aに、中間部がヒンジピン301を巻
回し、外端部がアッパアーム400の切り起し部400
aに係止されるスパイラルスプリング305によりシー
トバック401は前傾する方向に付勢されている。
【0042】レリーズレバー601の他方の回転端部に
はケーブル603の一方の端部が接続され、このケーブ
ル603の他方の端部にはロアアーム200にピン60
5を用いて回転可能に取り付けられたカムドライブアー
ム607に接続されている。
【0043】尚、ケーブル603は一方の端部がリクラ
イニング機構300付近のロアアーム200に固着さ
れ、他方の端部がスライドロックコントロール機構60
0付近のロアアーム200に固着されたアウタケーブル
604内を挿通している。そして、カムドライブアーム
607側のケーブル603は、カムドライブアーム60
7の近傍のロアアーム200に設けられたプーリ606
を介してカムドライブアーム607に接続されている。
【0044】カムドライブアーム607は中間部がピン
605に巻回され、一方の端部がロアアーム200に、
他方の端部がカムドライブアーム607に係止された第
2の付勢手段としてのトーションスプリング609によ
り、カムドライブアーム607はケーブル603を張る
方向(矢印E方向)に付勢されている。
【0045】カムドライブアーム607には、図2に示
すように、ピン613を用いて、シートスライド機構1
00のスライドロックレバー123の折り曲げ部123
aに当接可能なオープンレバー615が回転可能に設け
られている。このオープンレバー615には、カムドラ
イブアーム607のカム面608に当接可能な折り曲げ
突起617(ストッパ)が形成されている。そして、中
間部がピン613に巻回され、一方の端部がオープンレ
バー615に係止され、他方の端部がピン613のすり
割り部613aに係止された第1の付勢手段としてのト
ーションスプリング619により、オープンレバー61
5は、その折り曲げ突起617がカムドライブアーム6
07のカム面608に当接する方向(矢印F方向:突起
617により回転が規制される方向)に付勢されてい
る。
【0046】次に、上記構成の作動を図5を用いて説明
する。 (I)〜(II)着座可能な状態(ニュートラル状
態) この状態は、シートスライド機構はロック状態にある。
【0047】(III)中間ストッパ作動 図1において、着座者が着座していない状態で、リクラ
イニング機構300のレバーを操作すると、スパイラル
スプリング305の付勢力でシートバック401が前傾
れし始める。
【0048】シートバック401の前傾により、アッパ
アーム400の切り起し部400aがレリーズレバー6
01を押し、レリーズレバー601が回転し、レリーズ
レバー601の動きはケーブル603を介してスライド
ロックコントロール機構600のカムドライブアーム6
07に伝達され、トーションスプリング609の付勢力
に抗してカムドライブアーム607は矢印Eと逆方向
(反時計方向)に回転する。このカムドライブアーム6
07の回転により、オープンレバー615も共に回転
し、図6(a)(b)に示すように、シートスライド機
構100のスライドロックレバー123の折り曲げ部1
23aを押し、シートスライド機構100のロック解除
がなされる。
【0049】所定の角度までシートバック401が前傾
すると、中間ロック機構500のアッパアーム400側
の段部503が中間ストッパレバー501に当接し、そ
れ以上のシートバック401の前傾が禁止される。
【0050】(III)の状態から、ウォークインを
させる場合は、シートスライド機構100のロック解除
がなされているので、シートを前進させ、ウォークイン
状態とする。
【0051】尚、ウォークイン状態から着座可能な状態
に復帰させるには、シートを後に戻し、シートバック4
01を後傾させる。この時、シートバック401の後傾
が始まると、カムドライブアーム607及びオープンレ
バー615も元の位置に向かって回転し始め、シートス
ライド機構100はすぐにロックされる。そして、スラ
イドロックコントロール機構600のカムドライブアー
ム607及びオープンレバー615は着座可能な状態の
位置に戻る。
【0052】(III)の状態からシートバックを折
りたたむ際には、中間ロック機構500の中間ストッパ
レバー501を操作して、段部503と中間ストッパレ
バー501との当接を解除し、シートバック401の更
なる前傾を可能とする。中間ストッパレバー501の操
作は、アッパアーム400の段部503が中間ストッパ
レバー501を通過するまで行なえば足りる。その後、
中間ストッパレバー501の操作力を解除しても、中間
ストッパレバー501はアッパアーム400に押接し、
シートバック401の前傾を禁止することはない。
【0053】シートバック401をさらに前傾させ、シ
ートバック401を折りたたむ。そのシートバック40
1の前傾の途中で、図6(c)に示すように、スライド
ロックコントロール機構600のカムドライブアーム6
07に設けられたオープンレバー615がシートスライ
ド機構100のスライドロックレバー123の折り曲げ
部123aから離れ、シートスライド機構100のロッ
クがなされる。
【0054】次に、このシートバック401の折りたた
み状態から着座可能な状態に復帰させるには、シートバ
ック401を後傾させる。この時、シートバック401
の後傾が始まると、カムドライブアーム607も元の位
置に向かって回転し始める。
【0055】オープンレバー615は矢印Fと逆方向
(時計方向)の回転は許容されているので、ロック状態
にあるシートスライド機構100のスライドロックレバ
ー123の折り曲げ部123aを乗り越え、スライドロ
ックコントロール機構600のカムドライブアーム60
7、オープンレバー615は着座可能な状態の位置に戻
る。
【0056】上記構成によれば、以下のような効果を得
ることができる。 (1)リクライニング機構300がロック解除され、シ
ートバック401が前傾する際に、シートバック401
が着座可能な状態を過ぎてシートクッション201に当
接する状態までの間で、シートバック401の傾動を禁
止する中間ロック機構500と、シートバック401が
前傾する際に、シートバック401が着座可能な状態を
過ぎて中間ロック機構500により傾動が禁止される間
でシートスライド機構100をロック解除し、中間ロッ
ク機構500がロック解除され、シートクッション20
1に当接するまでの間でシートスライド機構100をロ
ックするスライドロックコントロール機構600とを備
えたことで、シートのウォークインとシートバックの折
りたたみとが一連の作動で可能となる。
【0057】(2)シートバック401の傾動をカムド
ライブアーム607に伝達するケーブル603と、ケー
ブル603を張る方向(矢印E方向)にカムドライブア
ーム607を付勢する2の付勢手段としてのトーション
スプリング609を設けたことにより、シートバック4
01の傾動をカムドライブアーム607に伝達する伝達
手段の設計の自由度があがる。
【0058】(3)カムドライブアーム607の近傍
に、ケーブル603を案内するプーリ606を設けたこ
とにより、ケーブル603とアウタケーブル604との
無理な接触がなくなる。
【0059】(4)着座可能な状態からシートバック4
01を前傾すると、中間ストッパレバー501がカム部
505の段部503に当接し、シートバック401の前
傾は禁止されるが、折りたたまれた状態からシートバッ
ク401が後傾すると、中間ストッパレバー501はカ
ム部505の段部503を滑り落ち、シートバック40
1の後傾が禁止されることはない。
【0060】(5)スライドロックコントロール機構6
00自体で、シートスライド機構100をロック解除し
ているので、部品点数が少なく、操作が確実になる。 (6)シートバック401の折りたたみ状態から着座可
能な状態へ復帰させるために、シートバック401を後
傾させる際に、オープンレバー615は矢印Fと逆方向
の回転は許容されているので、ロック状態にあるシート
スライド機構100のスライドロックレバー123の折
り曲げ部123aを乗り越え、シートスライド機構10
0がロック→ロック解除→ロックすることがなくなる。
すなわち、シートバック後傾時に、シートスライド機構
100がロック解除することがなくなる。
【0061】尚、本発明は上記実施の形態例に限定する
ものではない。上記実施の形態例では、オープンレバー
615の一方向の回転を規制するストッパとして、オー
プンレバー615に折り曲げ突起617を形成したが、
カムドライブアーム607側にオープンレバー615の
一方向の回転を規制する折り曲げ突起を形成してもよ
い。 (第2の実施の形態例(請求項2、請求項3、請求項6
に対応))本実施の形態例と第1の実施の形態例との相
違点は、スライドロックコントロール機構700であ
り、他の部分は第1の実施の形態例と同一であるので、
同一部分には同一符号を付し、重複する説明は省略す
る。 (スライドロックコントロール機構)図7に示すよう
に、レリーズレバー601の他方の回転端部にはケーブ
ル603の一方の端部が接続され、このケーブル603
の他方の端部にはロアアーム200に設けられたピン7
01を用いて回転可能に設けられたカムドライブアーム
703に接続されている。
【0062】尚、ケーブル603は一方の端部がリクラ
イニング機構300付近のロアアーム200に固着さ
れ、他方の端部がスライドロックコントロール機構70
0付近のロアアーム200に固着されたアウタケーブル
604内を挿通している。そして、カムドライブアーム
703側のケーブル603は、カムドライブアーム70
3の近傍のロアアーム200に設けられたプーリ606
を介してカムドライブアーム703に接続されている。
【0063】カムドライブアーム703には、ピン70
5を用いてカムフック707が回転可能に取り付けられ
ている。このカムフック707にはフック部709が形
成されている。また、前述したケーブル603はピン7
05に接続されている。
【0064】カムドライブ703の回転軸であるピン7
01には、オープンレバー711が回転可能に取り付け
られている。このオープンレバー711には、カムフッ
ク707のフック部709が係脱可能な係合溝713が
設けられ、また、回転することにより、シートスライド
機構100のスライドロックレバー123の折り曲げ部
123aに当接可能となっている。
【0065】カムドライブアーム703、カムフック7
07、オープンレバー711の拡大図である図8におい
て、一端部がロアアーム200に係止されたテンション
スプリング(第1の付勢手段)721の他端部がオープ
ンレバー711の折り曲げ係止部711aに係止される
ことにより、オープンレバー711は、シートスライド
機構100のスライドロックレバー123の折り曲げ部
123aから離れる方向(矢印G方向)に付勢されてい
る。
【0066】中間部がピン705を巻回し、一方の端部
がカムドライブアーム703に、他方の端部がカムフッ
ク707に係止されたトーションスプリング(第2の付
勢手段)723により、カムフック707はそのフック
部709がオープンレバー711の係合溝713に係合
する方向(矢印H方向)に付勢されている。
【0067】中間部がピン701を巻回し、一方の端部
がカムドライブアーム703に、他方の端部がピン70
1のすり割り部701aに係止されたトーションスプリ
ング(第3の付勢手段)725により、カムドライブア
ーム703は、ケーブル603を張る方向(矢印I方
向)に付勢されている。
【0068】更に、カムフック707近傍のロアアーム
200には、カムフック707が当接することにより、
カムフック707のフック部709がオープンレバー7
11の係合溝713から離脱する方向にカムフック70
7を回転させるストッパ727が形成されている。
【0069】次に、図9および図10を用いて、上記構
成の作動を説明する。 図9(a)の位置は、シートが着座可能な位置にある
状態を示している。この状態は、シートスライド機構1
00のスライドロックレバー123はロック状態にあ
る。
【0070】そして、オープンレバー711は、シート
スライド機構100のスライドロックレバー123の折
り曲げ部123aより離反した位置にあり、オープンレ
バー711の係合溝713にカムフック707のフック
部709が係合している。
【0071】図9(a)の状態からリクライニング機
構300のロック状態を解除し、シートバック401を
前傾させると、ケーブル603が引かれ、カムドライブ
アーム703、カムドライブアーム703に設けられた
カムフック707及びカムフック707のフック部70
9が係合したオープンレバー711が回転し、オープン
レバー711がシートスライド機構100のスライドロ
ックレバー123の折り曲げ部123aを押し、シート
スライド機構100のロック解除がなされる。
【0072】図9(b)の状態から、ウォークインを
させる場合は、シートスライド機構100のロック解除
がなされているので、シートを前進させ、ウォークイン
状態とする。
【0073】尚、ウォークイン状態から着座可能な状態
に復帰させるには、シートを後に戻し、シートバック4
01を後傾させる。この時、シートバック401の後傾
が始まると、カムドライブアーム703、カムドライブ
アーム703に設けられたカムフック707及びカムフ
ック707のフック部709が係合したオープンレバー
711も元の位置に向かってが回転し始め、シートスラ
イド機構100はすぐにロックされる。そして、スライ
ドロックコントロール機構700のカムドライブアーム
607及びオープンレバー711は着座可能な状態の位
置に戻る。
【0074】図9(b)の状態からシートバックを折
りたたむ際には、中間ロック機構500の中間ストッパ
レバー501を操作して、段部503と中間ストッパレ
バー501との当接を解除し、シートバック401の更
なる前傾を可能とする。中間ストッパレバー501の操
作は、アッパアーム400の段部503が中間ストッパ
レバー501を通過するまで行なえば足りる。その後、
中間ストッパレバー501の操作力を解除しても、中間
ストッパレバー501はアッパアーム400に押接し、
シートバック401の前傾を禁止することはない。
【0075】シートバック401をさらに前傾させ、シ
ートバック401を折りたたむ。そのシートバック40
1の前傾の途中で、図10(a)に示すように、カムフ
ック707はストッパ727に当接し、カムフック70
7が回転し、カムフック707のフック部709がオー
プンレバー711の係合溝713から離脱し、オープン
レバー711は元位置に戻り、シートスライド機構10
0がロックする(図10(b)参照)。
【0076】シートバックの折りたたみ状態から着座可
能な状態へ復帰させるには、シートバック401を後傾
させる。この時、シートバック401の後傾が始まる
と、カムドライブアーム703、カムフック707も元
の位置に向かって回転し始め、その途中、カムフック7
07がストッパ727から離脱するとオープンレバー7
11の係合溝713に係合可能な状態に復帰する。
【0077】そして、カムフック707のフック部70
9がオープンレバー711の係合溝713に係合し、図
9(a)の状態に復帰する。上記構成によれば、以下の
ような効果を得ることができる。
【0078】(1)リクライニング機構300がロック
解除され、シートバック401が前傾する際に、シート
バック401が着座可能な状態を過ぎてシートクッショ
ン201に当接する状態までの間で、シートバック40
1の傾動を禁止する中間ロック機構500と、シートバ
ック401が前傾する際に、シートバック401が着座
可能な状態を過ぎて中間ロック機構500により傾動が
禁止される間でシートスライド機構100をロック解除
し、中間ロック機構500がロック解除され、シートク
ッション201に当接するまでの間でシートスライド機
構100をロックするスライドロックコントロール機構
700とを備えたことで、シートのウォークインとシー
トバックの折りたたみとが一連の作動で可能となる。
【0079】(2)シートバック401の傾動をカムド
ライブアーム703に伝達するケーブル603と、ケー
ブル603を張る方向にカムドライブアーム703を付
勢する付勢手段としてのトーションスプリング725を
設けたことにより、シートバック401の傾動をカムド
ライブアーム703に伝達する伝達手段の設計の自由度
があがる。
【0080】(3)カムドライブアーム703の近傍
に、ケーブル603を案内するプーリ606を設けたこ
とにより、ケーブル603とアウタケーブル604との
無理な接触がなくなる。
【0081】(4)着座可能な状態からシートバック4
01を前傾すると、中間ストッパレバー501がカム部
505の段部503に当接し、シートバック401の前
傾は禁止されるが、折りたたまれた状態からシートバッ
ク401が後傾すると、中間ストッパレバー501はカ
ム部505の段部503を滑り落ち、シートバック40
1の後傾が禁止されることはない。
【0082】(5)スライドロックコントロール機構7
00自体で、シートスライド機構100をロック解除し
ているので、部品点数が少なく、操作が確実になる。 (第3の実施の形態例(請求項4、請求項5、請求項6
に対応))本実施の形態例と第1の実施の形態例との相
違点は、スライドロックコントロール機構800であ
り、他の部分は第1の実施の形態例と同一であるので、
同一部分には同一符号を付し、重複する説明は省略す
る。 (スライドロックコントロール機構)図11に示すよう
に、ロアアーム200には、ピン801を用いて、シー
トスライド機構100のスライドロックレバー123の
折り曲げ部123aをアンロック方向に押圧可能なロッ
ク解除プレート803が回転可能に設けられている。
【0083】このロック解除プレート803は一端部が
ロアアーム200に係止され、他端部がロック解除プレ
ート803に係止されたテンションスプリング802
(第2の付勢手段)により、ロック解除プレート803
はシートスライド機構100のスライドロックレバー1
23の折り曲げ部123aから離れる方向に付勢してい
る。
【0084】ロック解除プレート803に隣接してロア
アーム200には、スライドロックコントロールユニッ
ト811が設けられている。レリーズレバー601の他
方の回転端部にはケーブル603の一方の端部が接続さ
れ、このケーブル603の他方の端部は、スライドロッ
クコントロールユニット811に接続されている。
【0085】尚、ケーブル603は一方の端部がリクラ
イニング機構300付近のロアアーム200に固着さ
れ、他方の端部がスライドロックコントロール機構80
0付近のロアアーム200に固着されたアウタケーブル
604内を挿通している。
【0086】図12に示すように、スライドロックコン
トロールユニット811のベース813には、ガイドプ
レート815が設けられている。このガイドプレート8
15はベース813に設けられた第1のガイド817に
案内されて、直線移動するようになっている。また、ガ
イドプレート815にはケーブル603が接続され、シ
ートバック401の傾動と共に移動するようになってい
る。ガイドプレート815上には、ピン821を用いて
フック部823を有するローリングフック825が回転
可能に設けられている。
【0087】また、ベース813には、スライドフック
831が設けられている。このスライドフック831
は、ベース813に設けられた第2のガイド833に案
内されて、ガイドプレート815の移動方向と略平行に
直線移動するようになっている。スライドフック831
には、ローリングフック825のフック部823が係脱
可能なフック部837が形成されている。
【0088】スライドフック831とロック解除プレー
ト803とはケーブル835で接続されている(図11
参照)。ロアアームに一端部が係止されたテンションス
プリング(第1の付勢手段)841の他方の端部がロー
リングフック825に係止され、ローリングフック82
5は、そのフック部823がスライドフック831のフ
ック部837に係合する方向に付勢されている。また、
テンションスプリング841の付勢力により、ケーブル
603は張る方向に付勢されている。
【0089】ベース813には、ローリングフック82
5が当接可能で、ローリングフック825のフック部8
23がスライドフック831のフック部837より離脱
する方向にローリングフック825を案内するガイド斜
面851を有するガイド(ガイド手段)853が設けら
れている。
【0090】次に上記構成の作動を説明する。 図12の位置は、シートが着座可能な位置にある状態
を示している。この状態は、シートスライド機構100
のスライドロックレバー123はロック状態にある。
【0091】そして、ロック解除プレート803は、シ
ートスライド機構100のスライドロックレバー123
の折り曲げ部123aより離反した位置にあり、スライ
ドロックコントロールユニット811のローリングフッ
ク825のフック部823はスライドフック831のフ
ック部837に係合している。
【0092】リクライニング機構300のロック状態
を解除し、シートバック401を前傾させると、ケーブ
ル603が引かれ、スライドロックコントロールユニッ
ト811のガイドプレート815、スライドフック83
1は一体となって移動する。この移動によりケーブル8
35を介してロック解除プレート803がシートスライ
ド機構100のスライドロックレバー123の折り曲げ
部123aを押し、シートスライド機構100のロック
解除がなされる。
【0093】この状態から、ウォークインをさせる場
合は、シートスライド機構100のロック解除がなされ
ているので、シートを前進させ、ウォークイン状態とす
る。尚、ウォークイン状態から着座可能な状態に復帰さ
せるには、シートを後に戻し、シートバック401を後
傾させる。この時、シートバック401の後傾が始まる
と、スライドロックコントロールユニット811のガイ
ドプレート815、スライドフック831、ロック解除
プレート803も元の位置に向かって移動し始め、シー
トスライド機構100はすぐにロックされる。そして、
スライドロックコントロール機構800のガイドプレー
ト815、スライドフック831は着座可能な状態の位
置に戻る。
【0094】中間ロック状態からシートバックを折り
たたむ際には、中間ロック機構500の中間ストッパレ
バー501を操作して、段部503と中間ストッパレバ
ー501との当接を解除し、シートバック401の更な
る前傾を可能とする。中間ストッパレバー501の操作
は、アッパアーム400の段部503が中間ストッパレ
バー501を通過するまで行なえば足りる。その後、中
間ストッパレバー501の操作力を解除しても、中間ス
トッパレバー501はアッパアーム400に押接し、シ
ートバック401の前傾を禁止することはない。
【0095】シートバック401をさらに前傾させ、シ
ートバック401を折りたたむ。そのシートバック40
1の前傾の途中で、図13に示すように、ガイド853
のガイド斜面851により、ローリングフック825の
フック部823がスライドフック831のフック部83
7より離脱し、スライドフック831、ロック解除プレ
ート803が元の位置に戻り、シートスライド機構10
0がロックする。
【0096】シートバックの折りたたみ状態から着座可
能な状態へ復帰させるには、シートバック401を後傾
させる。この時、シートバック401の後傾が始まる
と、ガイドプレート815が元の位置に向かって移動
し、ローリングフック825のフック部823がスライ
ドフック831のフック部823に係合し、図12の状
態に復帰する。
【0097】上記構成によれば、以下のような効果を得
ることができる。 (1)リクライニング機構300がロック解除され、シ
ートバック401が前傾する際に、シートバック401
が着座可能な状態を過ぎてシートクッション201に当
接する状態までの間で、シートバック401の傾動を禁
止する中間ロック機構500と、シートバック401が
前傾する際に、シートバック401が着座可能な状態を
過ぎて中間ロック機構500により傾動が禁止される間
でシートスライド機構100をロック解除し、中間ロッ
ク機構500がロック解除され、シートクッション20
1に当接するまでの間でシートスライド機構100をロ
ックするスライドロックコントロール機構800とを備
えたことで、シートのウォークインとシートバックの折
りたたみとが一連の作動で可能となる。
【0098】(2)シートバック401の傾動をガイド
プレート815に伝達するケーブル603と、ケーブル
603を張る方向にガイドプレート815を付勢する付
勢手段としてのテンションスプリング841を設けたこ
とにより、シートバック401の傾動をガイドプレート
815に伝達する伝達手段の設計の自由度があがる。
【0099】(3)ローリングフック825のフック部
823をスライドフック831のフック部837に係合
する方向に付勢する付勢手段と、ケーブル603を張る
方向にガイドプレート815を付勢する付勢手段とを1
つのテンションスプリング841で行なうことにより、
部品点数の削減を行なうことができる。
【0100】(4)ベース813上にガイドプレート8
15、ローリングフック825、スライドフック831
を設けたスライドロックコントロールユニット811と
したことにより、通常のシートのロアアームに容易に取
付けることができる。
【0101】(5)着座可能な状態からシートバック4
01を前傾すると、中間ストッパレバー501がカム部
505の段部503に当接し、シートバック401の前
傾は禁止されるが、折りたたまれた状態からシートバッ
ク401が後傾すると、中間ストッパレバー501はカ
ム部505の段部503を滑り落ち、シートバック40
1の後傾が禁止されることはない。
【0102】(6)スライドロックコントロール機構8
00自体で独立した機構ユニットとなるので、故障時で
の交換が容易となる。また、既存のシートにも取付けや
すい。
【0103】
【発明の効果】以上述べたように請求項1記載の発明に
よれば、前記リクライニング機構がロック解除され、シ
ートバックが前傾する際に、前記シートバックが着座可
能な状態を過ぎて前記シートクッションに当接する状態
までの間で、前記シートバックの傾動を禁止する中間ロ
ック機構と、前記シートバックが前傾する際に、前記シ
ートバックが着座可能な状態を過ぎて前記中間ロック機
構により傾動が禁止される間で前記シートスライド機構
をロック解除し、前記中間ロック機構がロック解除さ
れ、前記シートクッションに当接するまでの間で前記シ
ートスライド機構をロックするスライドロックコントロ
ール機構とを備えたことで、シートのウォークインとシ
ートバックの折りたたみとが一連の作動で可能となる。
【0104】スライドロックコントロール機構自体で、
シートスライド機構をロック解除しているので、部品点
数が少なく、操作が確実になる。また、シートバックの
折りたたみ状態から着座可能な状態へ復帰させるため
に、シートバックを後傾させる際に、オープンレバーが
回転するので、シートスライド機構がロック→ロック解
除→ロックすることがなくなる。すなわち、シートバッ
ク後傾時に、シートスライド機構がロック解除すること
がなくなる。
【0105】請求項2記載の発明によれば、前記リクラ
イニング機構がロック解除され、シートバックが前傾す
る際に、前記シートバックが着座可能な状態を過ぎて前
記シートクッションに当接する状態までの間で、前記シ
ートバックの傾動を禁止する中間ロック機構と、前記シ
ートバックが前傾する際に、前記シートバックが着座可
能な状態を過ぎて前記中間ロック機構により傾動が禁止
される間で前記シートスライド機構をロック解除し、前
記中間ロック機構がロック解除され、前記シートクッシ
ョンに当接するまでの間で前記シートスライド機構をロ
ックするスライドロックコントロール機構とを備えたこ
とで、シートのウォークインとシートバックの折りたた
みとが一連の作動で可能となる。
【0106】スライドロックコントロール機構自体で、
シートスライド機構をロック解除しているので、部品点
数が少なく、操作が確実になる。請求項3記載の発明に
よれば、前記カムドライブアームの近傍に、前記ケーブ
ルを案内するプーリを設けたことにより、ケーブルとア
ウタケーブルとの無理な接触がなくなる。
【0107】請求項4記載の発明によれば、前記リクラ
イニング機構がロック解除され、シートバックが前傾す
る際に、前記シートバックが着座可能な状態を過ぎて前
記シートクッションに当接する状態までの間で、前記シ
ートバックの傾動を禁止する中間ロック機構と、前記シ
ートバックが前傾する際に、前記シートバックが着座可
能な状態を過ぎて前記中間ロック機構により傾動が禁止
される間で前記シートスライド機構をロック解除し、前
記中間ロック機構がロック解除され、前記シートクッシ
ョンに当接するまでの間で前記シートスライド機構をロ
ックするスライドロックコントロール機構とを備えたこ
とで、シートのウォークインとシートバックの折りたた
みとが一連の作動で可能となる。
【0108】スライドロックコントロール機構自体で独
立した機構ユニットとなるので、故障時での交換が容易
となる。また、既存のシートにも取付けやすい。請求項
5記載の発明によれば、第1の付勢手段は、前記ローリ
ングフックを付勢すると共に、ガイドプレートをケーブ
ルを張る方向に付勢するので、ローリングフックのみを
付勢する手段と、ガイドプレートを付勢する手段をそれ
ぞれ設ける場合に比べて、部品点数の削減を図れる。
【0109】請求項6記載によれば、着座可能な状態か
らシートバックを前傾すると、中間ストッパレバーがカ
ムの段部に当接し、シートバックの前傾は禁止される
が、折りたたまれた状態からシートバックが後傾する
と、中間ストッパレバーはカムの段部を滑り落ち、シー
トバックの後傾が禁止されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態例のシートの全体構成を説明
する図である。
【図2】図1のカムドライブアーム、オープンレバーの
拡大斜視図である。
【図3】図1の切断線C−Cでの断面図である。
【図4】図1の示すシートスライド機構のロック機構を
説明する斜視図である。
【図5】図1に示すシートの作動を説明する図である。
【図6】図1のカムドライブアーム、オープンレバーの
作動を説明する図である。
【図7】第2の実施の形態例のシートの全体構成を説明
する図である。
【図8】図7のカムドライブアーム、カムフック、オー
プンレバーの拡大斜視図である。
【図9】図7のカムドライブアーム、カムフック、オー
プンレバーの作動を説明する図である。
【図10】図7のカムドライブアーム、カムフック、オ
ープンレバーの作動を説明する図である。
【図11】第3の実施の形態例のシートの全体構成を説
明する図である。
【図12】図11のスライドロックコントロールユニッ
トの拡大図である。
【図13】図12の作動を説明する図である。
【図14】3列シートの車両を説明する図である。
【図15】図14の車両のセカンドシートのウォークイ
ンを説明する図である。
【図16】図14の車両のセカンドシートの折りたたみ
を説明する図である。
【符号の説明】
100 シートスライド機構 201 シートクッション 300 リクライニング機構 401 シートバック 500 中間ロック機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の尻部を支持するシートクッション
    と、前記乗員の背部を支持するシートバックとからなる
    シート本体と、 前記シート本体の前後方向の位置を調整するシートスラ
    イド機構と、 前記シートバックの傾動角を調整するリクライニング機
    構と、 を有したシートにおいて、 前記リクライニング機構がロック解除され、シートバッ
    クが前傾する際に、前記シートバックが着座可能な状態
    を過ぎて前記シートクッションに当接する状態までの間
    で、前記シートバックの傾動を禁止する中間ロック機構
    と、 前記シートバックの傾動と共に回転するカムドライブア
    ーム、前記カムドライブアームに回転可能に設けられ、
    前記シートスライド機構のスライドロックレバーに当接
    可能なオープンレバー、前記カムドライブアーム、前記
    オープンレバーのいずれかに設けられ、オープンレバー
    の一方向の回転を規制するストッパ、前記オープンレバ
    ーを前記ストッパにより回転が規制される方向に付勢す
    る第1の付勢手段で構成され、前記シートバックが前傾
    する際に、前記シートバックが着座可能な状態を過ぎて
    前記中間ロック機構により傾動が禁止される間で、前記
    カムドライブアーム及び前記オープンレバーが一体に回
    転することにより前記シートスライド機構のスライドロ
    ックレバーがアンロック方向に移動し、前記シートスラ
    イド機構をロック解除し、前記シートバックが前記シー
    トクッションに当接するまでの間で前記オープンレバー
    が前記スライドロックレバーから離脱し、前記シートス
    ライド機構をロックするスライドロックコントロール機
    構と、 を備えたことを特徴とするシート。
  2. 【請求項2】 乗員の尻部を支持するシートクッション
    と、前記乗員の背部を支持するシートバックとからなる
    シート本体と、 前記シート本体の前後方向の位置を調整するシートスラ
    イド機構と、 前記シートバックの傾動角を調整するリクライニング機
    構と、 を有したシートにおいて、 前記リクライニング機構がロック解除され、シートバッ
    クが前傾する際に、前記シートバックが着座可能な状態
    を過ぎて前記シートクッションに当接する状態までの間
    で、前記シートバックの傾動を禁止する中間ロック機構
    と、 前記シートバックの傾動と共に回転するカムドライブア
    ーム、前記カムドライブアームに回転可能に設けられ、
    フック部を有するカムフック、前記カムドライブアーム
    と同軸上で回転可能に設けられ、前記カムフックのフッ
    ク部が係脱可能な係合溝を有し、前記シートスライド機
    構のロックを解除可能なオープンレバー、該オープンレ
    バーが前記シートスライド機構のスライドロックレバー
    から離れる方向に付勢する第1の付勢手段、カムフック
    のフック部が前記オープンレバーの係合溝に係合する方
    向に前記カムフックを付勢する第2の付勢手段、カムフ
    ックが当接することにより、前記カムフックのフック部
    が前記オープンレバーの係合溝から離脱する方向に前記
    カムフックを回転させるストッパ、で構成され、前記シ
    ートバックが前傾する際に、前記シートバックが着座可
    能な状態を過ぎて前記中間ロック機構により傾動が禁止
    される間は前記カムフックのフック部が前記オープンレ
    バーの係合溝に係合し、前記オープンレバーが回転し、
    このオープンレバーの回転により前記シートスライド機
    構のスライドロックレバーがアンロック方向に移動し、
    前記シートスライド機構をロック解除し、前記シートバ
    ックが前記シートクッションに当接するまでの間で前記
    カムフックが前記ストッパに当接し、前記カムフックの
    フック部が前記オープンレバーの係合溝から離脱し、前
    記シートスライド機構をロックするスライドロックコン
    トロール機構と、 を備えたことを特徴とするシート。
  3. 【請求項3】 前記ケーブルはケーブルとアウタケーブ
    ルからなり、 前記カムドライブアームの近傍に、前記ケーブルを案内
    するプーリを設けたことを特徴とする請求項1又は2記
    載のシート。
  4. 【請求項4】 乗員の尻部を支持するシートクッション
    と、前記乗員の背部を支持するシートバックとからなる
    シート本体と、 前記シート本体の前後方向の位置を調整するシートスラ
    イド機構と、 前記シートバックの傾動角を調整するリクライニング機
    構と、 を有したシートにおいて、 前記リクライニング機構がロック解除され、シートバッ
    クが前傾する際に、前記シートバックが着座可能な状態
    を過ぎて前記シートクッションに当接する状態までの間
    で、前記シートバックの傾動を禁止する中間ロック機構
    と、 前記シートバックの傾動と共に移動するガイドプレー
    ト、該ガイドプレートを直線案内する第1のガイド、該
    ガイドプレート上で回転可能に取り付けられ、フック部
    を有するローリングフックと、該ローリングフックのフ
    ック部が係脱可能なフック部が形成されたスライドフッ
    ク、該スライドフックを前記第1のガイドの案内方向と
    略平行な方向に直線案内する第2のガイド、前記ローリ
    ングフックのフック部が前記スライドフックのフック部
    に係合する方向に前記ローリングフックを付勢する第1
    の付勢手段、前記ローリングフックが当接可能で、前記
    ローリングフックのフック部が前記スライドフックのフ
    ック部より離脱する方向に前記ローリングフックを案内
    するガイド手段、前記スライドフックの移動と共に回転
    し、前記シートスライド機構のスライドロックレバーを
    アンロック方向に押圧可能なロック解除プレート、該ロ
    ック解除プレートを前記シートスライド機構のスライド
    ロックレバーより離脱する方向に付勢する第2の付勢手
    段で構成され、前記シートバックが前傾する際に、前記
    シートバックが着座可能な状態を過ぎて前記中間ロック
    機構により傾動が禁止される間はローリングフックのフ
    ック部は前記スライドフックのフック部に係合し、前記
    ガイドプレートと前記スライドフックとは一体となって
    移動し、この移動によりロック解除プレートが前記シー
    トスライド機構のスライドロックレバーをアンロック方
    向に押し、前記シートスライド機構をロック解除し、前
    記シートバックが前記シートクッションに当接するまで
    の間で前記ガイド手段により、前記ローリングフックの
    フック部が前記スライドフックのフック部より離脱し、
    前記シートスライド機構をロックするスライドロックコ
    ントロール機構と、 を備えたことを特徴とするシート。
  5. 【請求項5】 前記シートバックの傾動はケーブルを介
    して前記ガイドプレートに伝達され、 前記第1の付勢手段は前記ケーブルを張る方向に前記ガ
    イドプレートを付勢することを特徴とする請求項4記載
    のシート。
  6. 【請求項6】 前記中間ロック機構は、 前記シートバック側、前記シートクッション側の一方に
    設けられた中間ストッパレバーと、 前記シートバック側、前記シートクッション側の他方に
    設けられ、段部が形成されたカムと、 前記中間ストッパレバーを前記カムに押し付ける付勢手
    段と、 からなり、 前記シートバックが着座可能な状態を過ぎて前記シート
    クッションに当接する状態まで傾動する間で、前記カム
    の段部に前記中間ストッパレバーが当接し、前記シート
    バックの前傾を禁止するように前記カムの形状を設定し
    たことを特徴とする請求項1、2、4のいずれかに記載
    のシート。
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