JP4601464B2 - 半導体装置、プリントヘッド、及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

半導体装置、プリントヘッド、及びそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば電子写真式プリンタに使用されるLED(Light Emitting Diode)プリントヘッドのような半導体装置、並びにこの半導体装置を用いたプリントヘッド及びこのプリントヘッドを用いた画像形成装置に関する。
従来、いわゆるヘテロエピタキシャル成長によって作製される発光ダイオードとして、特許文献1に開示されたものがある。
特開2000−174344号公報
具体的には、この特許文献1には、図16に示すような構造からなる発光ダイオードが開示されている。この発光ダイオードは、n型GaAs基板2001、n型クラッド層2002、活性層2003、p型クラッド層2004、p型電流分散層2005、及び酸素拡散防止膜2006が下側からこの順序で積層され、酸素拡散防止膜2006の上面に透明導電膜2007及びp型電極2008が形成されるとともに、n型GaAs基板2001の下面にn型電極2009が形成されて構成される。このような発光ダイオードは、n型GaAs基板2001の下面にn型電極2009を形成することから、電極形成を容易とすることができる。一方、発光ダイオードにおいては、例えばn型GaAs基板2001の上面を露出させ、n型電極2009を形成することもできる。この場合においても、n型GaAs基板2001の厚さが厚いことから、当該n型GaAs基板2001の上面を露出させることは容易である。このような発光ダイオードにおいては、n型GaAs基板2001が活性層2003よりもエネルギーバンドギャップが小さいことから、下面方向に進行した光はn型GaAs基板2001によって吸収されることになる。
ところで、図16に示した従来の発光ダイオードにおいて、下面方向への光が基板によって吸収され光がロスするのを防止するための構造として、基板から半導体エピタキシャル層を剥離し、反射層の上に貼付するものが考えられる。かかる発光ダイオードにおいては、他の基板に半導体エピタキシャル層を貼付した構造の下面に電極を形成するために、例えばクラッド層の下面に電極コンタクトを形成するためのGaAs層等からなるコンタクト層を設ける必要がある。
この場合であっても、かかる発光ダイオードにおいては、下面方向に進行した光が下側のコンタクト層によって吸収されないようにするために、下側のコンタクト層を十分に薄く形成する必要があるが、下側のコンタクト層を薄くするのは困難であり、過剰に薄く形成した場合には、半導体エピタキシャル層の剥離の際にコンタクト層が均一にならない事態を招来する。
また、かかる発光ダイオードにおいては、電極コンタクトを下側のコンタクト層の下面に形成することも考えられるが、一般に、コンタクト層の上面に電極コンタクトを形成する方が素子を形成しやすい。この場合、
a)電極コンタクト層の厚さが薄いことから、当該電極コンタクト層を露出させにくい
b)電極コンタクト層の厚さが薄いことから、電極コンタクト領域から発光領域への電流が流れにくい、又は電流が広がりにくい
という問題が内在している。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、下側の電極コンタクト層の厚さが薄い場合において当該電極コンタクト層の上面を露出させて電極コンタクトを形成する場合に生じる上述した問題を解決し、高発光効率及び低抵抗な安定した特性を実現することができる半導体装置、プリントヘッド、及びそれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明にかかる半導体装置は、少なくとも発光する発光層、及び前記発光層のエネルギーバンドギャップよりも大きいエネルギーバンドギャップを有して当該発光層よりも下層に設けられた第1の半導体層を含む半導体薄膜層と、前記発光層よりも上層に設けられた第1の導電型コンタクト層とコンタクトを形成する第1の導電型電極と、前記発光層よりも下層であり且つ前記第1の半導体層よりも上層に接して設けられた第2の導電型コンタクト層とコンタクトを形成する第2の導電型電極と、前記第1の半導体層の下方に設けられた基板とを備えることを特徴としている。

このような本発明にかかる半導体装置においては、第2の導電型コンタクト層の下側に発光層のエネルギーバンドギャップよりも大きいエネルギーバンドギャップを有する第1の半導体層を設けていることから、第2の導電型コンタクト層の厚さが薄い場合であっても、当該第2の導電型コンタクト層上にコンタクトを形成した第2の導電型電極と、最上層の第1の導電型コンタクト層上にコンタクトを形成した第1の導電型電極との間における抵抗を低抵抗に保つことができる。さらに、本発明にかかる半導体装置においては、第1の半導体層による光吸収を防止することができ、高発光効率を実現することができる。
また、本発明にかかる半導体装置は、前記発光層と前記基板との間に、当該発光層から当該基板の方向へと放射された光を反射する反射層を備える。これにより、本発明にかかる半導体装置においては、発光層によって発光した光のうち下面方向に向かう光が、第2の導電型コンタクト層を通過して反射層に到達すると、当該反射層によって反射され、再度、第2の導電型コンタクト層及び第1の導電型コンタクト層を通過して外部へと取り出される。
ここで、前記半導体薄膜層は、前記基板とは異なる他の基板上で形成され、前記基板上に移植されたものとすることができる。
さらに、本発明にかかる半導体装置は、前記半導体薄膜層の最下層に、前記発光層のエネルギーバンドギャップよりも小さいエネルギーバンドギャップを有する第2の半導体層を備える。なお、前記第1の半導体層としては、AlGa1−xAs(1≧x>0)層からなるものを用いるとともに、前記第2の半導体層としては、GaAs層からなるものを用いることができる。これにより、本発明にかかる半導体装置においては、第2の半導体層を介して、半導体薄膜層を形成した基板とは異なる基板上に良好な状態で貼付することができる。なお、前記第2の半導体層の層厚は、光吸収を低減するとともに、欠陥や積層界面のだれを防止する観点から、5nm以上100nm以下であるのが望ましい。
また、本発明にかかる半導体装置においては、前記第2の半導体層を設けずに、前記第1の半導体層を前記半導体薄膜層の最下層に設けてもよい。これにより、本発明にかかる半導体装置においては、第2の半導体層による光吸収をなくすことができ、発光効率をより向上させることができる。
なお、前記反射層は、前記半導体薄膜層を前記基板とは異なる他の基板上で形成した場合には、メタル層とすることができる。
さらに、本発明にかかる半導体装置は、前記第2の導電型コンタクト層の上層に、当該第2の導電型コンタクト層と選択的にエッチングが可能な第3の半導体層を備える。この場合、前記発光層としては、AlGa1−xAs(1≧x>0)層からなるものを用い、前記第2の導電型コンタクト層としては、GaAs層からなるものを用い、前記第3の半導体層としては、InGa1−sP(1≧s>0)層からなるものを用いることができる。このように、本発明にかかる半導体装置においては、第2の導電型コンタクト層と発光層との間に第3の半導体層を設けることにより、第2の導電型コンタクト層の厚さが薄い場合であっても、当該第2の導電型コンタクト層を安定して露出させることができる。特に、本発明にかかる半導体装置においては、第2の導電型コンタクト層を半導体層の途中に形成するとともに、第3の半導体層によって第2の導電型コンタクト層を傷つけることなくエッチングを停止し、別途この第3の半導体層を除去することにより、第2の導電型コンタクト層を非常に薄く且つ均一に形成することができる。したがって、本発明にかかる半導体装置においては、良好なコンタクト特性を保ちながら光の吸収を最小限にすることができる。なお、前記第3の半導体層の層厚は、光吸収を低減するとともに、欠陥や積層界面のだれを防止する観点から、5nm以上100nm以下であるのが望ましい。
さらにまた、本発明にかかる半導体装置は、前記第3の半導体層の上層に、前記発光層のエネルギーバンドギャップよりも小さいエネルギーバンドギャップを有する第4の半導体層を備える。この第4の半導体層は、第3の半導体層よりも上層での半導体薄膜層の品質を向上させる上で重要な役割を果たす。なお、前記第4の半導体層としては、GaAs層からなるものを用いることができる。この場合、前記第4の半導体層の層厚は、光吸収を低減するとともに、欠陥や積層界面のだれを防止する観点から、5nm以上100nm以下であるのが望ましい。
また、本発明にかかる半導体装置においては、前記反射層を半導体層とすることもできる。前記反射層としては、AlGa1−xAs(1≧x≧0)層を含むものを用いることができる。この場合、前記基板は、前記半導体薄膜層を成長させる成長基板とすることができる。このように、本発明にかかる半導体装置においては、成長基板上に反射層を設けることにより、他の基板上に半導体層を移植することなく、高発光効率を実現することができる。
さらに、本発明にかかる半導体装置は、前記発光層よりも下層に、当該発光層のエネルギーバンドギャップよりも大きいエネルギーバンドギャップを有する第5の半導体層を備える。ここで、前記第2の導電型コンタクト層は、前記発光層よりも下層ではなく上層に設けてもよく、この場合、前記第1の半導体層は、前記第5の半導体層の下層に設けられ、前記発光層のエネルギーバンドギャップよりも大きく且つ前記第5の半導体層のエネルギーギャップよりも小さいエネルギーバンドギャップを有するものとなる。これにより、本発明にかかる半導体装置においては、発光層よりも下層の第1の半導体層上にコンタクトを形成する必要がないことから、作製工程が容易となり、高い歩留まりで安定した製品を得ることが可能となる。また、本発明にかかる半導体装置においては、発光層によって発生した下面方向に進行する光が通過する経路において光を吸収する層を削減することができることから、発光効率を向上させることができる。
なお、この場合において、本発明にかかる半導体装置は、前記第1の半導体層の下層に、第6の半導体層を備え、前記第6の半導体層を前記半導体薄膜層の最下層に設けてもよい。前記第6の半導体層としては、GaAs層からなるものを用いることができる。これにより、本発明にかかる半導体装置においては、第6の半導体層を介して、半導体薄膜層を形成した基板とは異なる基板上に良好な状態で貼付することができる。
また、本発明にかかる半導体装置は、前記発光層内に到達する不純物拡散領域を備え、前記第1の導電型コンタクト層を前記不純物拡散領域によって構成することができる。この場合、前記第1の導電型コンタクト層と前記第2の導電型コンタクト層との間には、少なくとも接合領域を除去するための分離溝が設けられる。これにより、本発明にかかる半導体装置においては、不純物拡散領域の深さを深くすることなく、半導体薄膜層の抵抗を小さくすることができることから、特性のばらつきが小さい発光素子を得ることが可能となる。
なお、本発明にかかる半導体装置においては、前記基板上に、前記発光層を有する素子を駆動する駆動回路が実装される。
また、上述した目的を達成する本発明にかかるプリントヘッドは、前記発光層を有する素子を駆動する駆動回路が前記基板上に実装された半導体装置を配列したことを特徴としている。
このような本発明にかかるプリントヘッドにおいては、小型化を図ることができるとともに、高品質な画像形成を行うことができる。
さらに、上述した目的を達成する本発明にかかる画像形成装置は、前記発光層を有する素子を駆動する駆動回路が前記基板上に実装された半導体装置を配列したプリントヘッドを備えることを特徴としている。
このような本発明にかかる画像形成装置においては、プリントヘッドの小型化にともないスペース効率を向上させることができるとともに、高品質の画像を形成することができ、製造コストの低減を図ることができる。
本発明においては、下側の導電型コンタクト層の厚さが薄い場合において当該導電型コンタクト層の上面を露出させて電極コンタクトを形成する場合であっても、高発光効率及び低抵抗な安定した特性を実現することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態は、下側の電極コンタクト層の厚さが薄い場合において当該電極コンタクト層の上面を露出させて電極コンタクトを形成する半導体装置、この半導体装置を用いた例えば電子写真式プリンタに使用されるLED(Light Emitting Diode)プリントヘッド、及びこのLEDプリントヘッドを用いた画像形成装置である。
まず、第1の実施の形態として示す半導体装置について説明する。
図1に、半導体エピタキシャル層を基板から剥離し、LED素子を駆動するための駆動IC(Integrated Circuit)回路基板の上に貼付した構造の半導体装置の断面図を示す。なお、この図1は、発光領域を形成するための半導体薄膜層110を複数配列した図2に示すLED素子アレイにおけるA−A断面図を示したものである。
半導体装置は、図1に示すように、例えば約300μmの厚さを有するSi(シリコン)基板からなる基板101を備える。この基板101内及び基板101上には、LED素子を駆動する駆動IC回路等が実装される集積回路領域102及び層間絶縁膜103,104が形成されている。
また、これら層間絶縁膜103,104には、後述する各配線と駆動IC回路とを電気的に接続する複数の接続領域(共通配線)105(105a,105b,105c)が形成されている。このうち、接続領域105aは、層間絶縁膜103,104を介して、集積回路領域102と、LED素子における後述する第1の導電型コンタクト層110iにコンタクトしている第1の導電側個別配線(第1の導電側電極)107とを電気的に接続している。また、接続領域105bは、層間絶縁膜103を介して、集積回路領域102と、半導体薄膜層110の下方全面にわたって設けられた金属配線層120とを電気的に接続している。なお、金属配線層120は、例えばAl層、Au層、又はAu合金層等から構成され、図示しないグラウンドに接続された状態で、図2中一点鎖線で示す領域にわたって設けられている。さらに、接続領域105cは、層間絶縁膜104を介して、LED素子における後述する第2の導電型コンタクト層110cにコンタクトしている第2の導電側個別配線(第2の導電側電極)108と、金属配線層120とを電気的に接続している。
なお、第1の導電側個別配線107及び第2の導電側個別配線108は、例えば、Au層、Ti/Pt/Au積層層、Au/Zn積層層、AuGeNi/Au積層層、Pd層、Pd/Au積層層、Al層、Al/Ni積層層、ポリシリコンで構成された層、導電性酸化物薄膜等から構成される。また、これら第1の導電側個別配線107及び第2の導電側個別配線108は、必要に応じて、LED素子とのコンタクト部分の材料と配線領域の材料とを別個の材料で構成してもよい。さらに、これら第1の導電側個別配線107及び第2の導電側個別配線108と集積回路領域102において接続する図示しない駆動IC回路の出力電極パッドの材料は、当該第1の導電側個別配線107及び当該第2の導電側個別配線108の材料と異なるものを用いてもよい。ただし、駆動IC回路の出力電極パッドの材料を第1の導電側個別配線107及び第2の導電側個別配線108の材料と異なるものとする場合には、異なる材料間の原子の相互拡散に起因する拡散領域の欠陥を防止するために、適切な材料の組み合わせが選択されるべきである。なお、第1の導電側個別配線107及び第2の導電側個別配線108は、フォトリソグラフィ技術を用いて一括形成するのが望ましい。第1の導電側個別配線107及び第2の導電側個別配線108は、薄膜配線であることから、配線長が長くなるほど電圧降下の影響が大きくなる。また、複数のLED素子を高密度に配列する場合には、複数のLED素子の間隔が小さくなることから、第1の導電側個別配線107及び第2の導電側個別配線108の幅が制限される。第1の導電側個別配線107及び第2の導電側個別配線108の幅及び厚さが、それぞれ、5μm、0.5μmである場合に、数mAの駆動電流を流す場合には、これら第1の導電側個別配線107及び第2の導電側個別配線108の長さは、約200μm以下にすることが望ましい。
さらに、半導体装置においては、層間絶縁膜104の上面に、半導体薄膜層110が形成されている。この半導体薄膜層110は、後に詳述するが、例えば、基板101とは異なる成長基板上で成長させて剥離し、基板101上に貼付した半導体エピタキシャル層である。
このような半導体装置においては、第1の導電側個別配線107及び第2の導電側個別配線108と、基板110、集積回路領域102及び金属配線層120との間には、上述したように、層間絶縁膜103,104が形成され、第1の導電側個別配線107及び第2の導電側個別配線108と半導体薄膜層110の表面及び側面との間には層間絶縁膜106が形成されている。このように、半導体装置は、電気的に短絡してはならない領域に絶縁膜を設けることにより、正常な動作を確保できる構造とされる。層間絶縁膜103,104,106としては、段差領域等で短絡及び断線が生じないように良好な被覆が可能なプラズマ化学気相蒸着(Plasma activated Chemical Vapor Deposition;PCVD)法で形成したものを用いたり、ポリイミド膜又はスピン・オン・グラス膜等で段差を平坦化したり等、段差領域の形状に応じて適切なものを選択するのが望ましい。
このような半導体装置を用いて構成される図2に示すLED素子アレイは、いわゆるマトリクス駆動方式によって駆動制御することができるものの一例であり、半導体薄膜層110によって形成される複数の発光領域が所定間隔をもって1列に配列されたものである。なお、LED素子アレイとしては、複数の発光領域を1列に配列する必要はなく、例えば、複数の発光領域をその配列方向に対して直交する方向に規則的にずらすような配列とすることもできる。このLED素子アレイには、接続領域105a上の第1の導電側個別配線107との接続領域205が形成されており、第2の導電側個別配線108は、複数のLED素子の共通電極として構成される。
さて、半導体薄膜層110は、以下のような構成からなる。図3に、半導体薄膜層110を成長基板から剥離する前の断面図を示す。
すなわち、半導体薄膜層110は、例えばn型GaAs基板からなる半導体基板301を成長基板として形成され、GaAs層等からなるバッファー層302を介して半導体基板301の上方に形成されたAlAs層等からなる剥離層303によって剥離される。より具体的には、半導体薄膜層110は、当該半導体薄膜層110を異種基板上に良好な状態で貼付するための貼り付け層110aと、導通層110bと、第2の導電型コンタクト層110cと、この第2の導電型コンタクト層110cを良好な状態で安定的に露出させるためのエッチング停止層110dと、このエッチング停止層110dと下側クラッド層110fとを分離するための分離層110eと、下側クラッド層110fと、活性層110gと、上側クラッド層110hと、第1の導電型コンタクト層110iとが、下側からこの順序で積層されて構成される。
貼り付け層110aは、活性層110gのエネルギーバンドギャップよりも小さいエネルギーバンドギャップを有する半導体層であり、例えばn型GaAs層からなる。また、導通層110bは、例えば、n型AlGa1−tAs層からなり、第2の導電型コンタクト層110cは、n型GaAs層からなる。さらに、エッチング停止層110dは、第2の導電型コンタクト層110c及び当該エッチング停止層110dよりも上の層構造を構成する材料と選択的にエッチングが可能な層であり、例えばn型InGa1−sP層からなる。さらにまた、分離層110eは、活性層110gのエネルギーバンドギャップよりも小さいエネルギーバンドギャップを有する例えばn型GaAs層からなる半導体層であり、エッチング停止層110dよりも上層でのエピタキシャル成長層の品質を向上させる上で重要な役割を果たすものである。また、下側クラッド層110fは、例えば、n型AlGa1−zAs層からなり、活性層110gは、n型AlGa1−yAs層からなり、上側クラッド層110hは、p型AlGa1−xAs層からなり、第1の導電型コンタクト層110iは、p型GaAs層からなる。ここで、各層の混晶比は、例えば、t>y,z>y,x>y,s=0.51(1≧t>0,1≧x>0,1≧y>0,1≧z>0)とされる。すなわち、半導体薄膜層110において、導通層110bのエネルギーバンドギャップEg(110b)と活性層110gのエネルギーバンドギャップEg(110g)との関係は、Eg(110b)>Eg(110g)であることが望ましい。また、活性層110g、下側クラッド層110f、及び上側クラッド層110hの混晶比は、より具体的な例を挙げれば、それぞれ、例えば、x=0.35、y=0.1、z=0.35、t=0.25とされる。勿論、半導体薄膜層110においては、これらパラメータx,y,z,tの大小関係を満たすように、適宜混晶比を定めることができる。
このような半導体薄膜層110を備える半導体装置において、活性層110gによって発光した光のうち下面方向に向かう光は、分離層110e、第2の導電型コンタクト層110c、及び貼り付け層110aを通過してメタル層からなる金属配線層120に到達すると、当該金属配線層120によって反射され、再度、貼り付け層110a、第2の導電型コンタクト層110c、分離層110e、及び最上層の第1の導電型コンタクト層110iを通過して外部へと取り出される。したがって、半導体装置においては、各層の厚さが薄い方が光吸収が少ない。ただし、半導体装置においては、各層の厚さが薄過ぎる場合には、欠陥が生じたり、積層界面のだれによって必要な機能を達成できない可能性がある。このような観点からの分離層110e、第2の導電型コンタクト層110c、及び貼り付け層110aの層厚は、それぞれ、5nm以上100nm以下の範囲が好適である。また、エッチング停止層110dの層厚は、5nm以上100nm以下がより好適である。
このような半導体装置においては、集積回路領域102に、集積回路として例えばLED駆動IC回路を形成し、このLED駆動IC回路が出力する駆動信号を、薄膜配線からなる第1の導電側個別配線107を介して半導体薄膜層110からなるLED素子の電極に直接供給することができる。これにより、この半導体装置は、LED駆動IC回路とLED素子とを半導体プロセスによって第1の導電側個別配線107を用いて接続することが可能となり、ワイヤボンディング等の立体的な配線を用いることなく形成することができる。したがって、この半導体装置は、小型で且つ機械的応力に強固な特性を得ることができる。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態として示す半導体装置においては、下側の第2の導電型コンタクト層110cと活性層110gとの間にエッチング停止層110dを設けることにより、第2の導電型コンタクト層110cの厚さが薄い場合であっても、当該第2の導電型コンタクト層110cを安定して露出させることができる。
また、この半導体装置においては、第2の導電型コンタクト層110cの下層に活性層110gのエネルギーバンドギャップよりも大きいエネルギーバンドギャップを有する導通層110bを設けていることから、第2の導電型コンタクト層110cの厚さが薄い場合であっても、当該第2の導電型コンタクト層110c上にコンタクトを形成した第2の導電側個別配線108と、最上層の第1の導電型コンタクト層110i上にコンタクトを形成した第1の導電側個別配線107との間における抵抗を低抵抗に保つことができる。さらに、この半導体装置においては、導通層110bによる光吸収を防止することができ、高発光効率のLED素子を得ることができる。
特に、本実施形態として示すようなGaAs系の半導体装置においては、コンタクト層にAl原子等の金属原子を多量に混入させることによってエネルギーバンドギャップを広くし、光の吸収を防止しようとした場合には、表面の酸化等に起因してコンタクト特性が悪化することが知られている。一方、かかる半導体装置においては、Al原子等の金属原子を混入しないコンタクト層を用いた場合には、コンタクト特性の悪化は生じないものの、エネルギーバンドギャップが狭くなるのに起因して光の吸収が大きくなる。本実施形態として示す半導体装置においては、導通層110b、第2の導電型コンタクト層110c、及びエッチング停止層110dの順序で下側から積層されていることから、第2の導電型コンタクト層110cを半導体層の途中に形成するとともに、エッチング停止層110dによって第2の導電型コンタクト層110cを傷つけることなくエッチングを停止し、別途このエッチング停止層110dを除去することにより、第2の導電型コンタクト層110cを非常に薄く且つ均一に形成することができる。したがって、この半導体装置においては、上層にコンタクト部を設けて第2の導電型コンタクト層110cを薄く形成するとともに、その下層に導通層110bを形成することにより、良好なコンタクト特性を保ちながら光の吸収を最小限にすることができる。
なお、半導体装置においては、半導体薄膜層110を構成する各層による光吸収をなくすために、いくつかの層を除去してもよい。
図4に、かかる半導体装置の断面図を示す。この半導体装置は、半導体薄膜層110とは異なる層構造を有する半導体エピタキシャル層である半導体薄膜層112を備える。図5に、半導体薄膜層112を成長基板から剥離する前の断面図を示す。すなわち、半導体薄膜層112は、半導体薄膜層110においてエッチング停止層110dとクラッド層110fとの間に設けられていた分離層110eを除去した構成とされる。
このように、分離層110eを設けない半導体薄膜層112においては、エッチング停止層110dの厚さを薄くすることにより、当該エッチング停止層110dよりも上層でのエピタキシャル成長層の品質を落とすことなく成長させることができる。例えば、半導体薄膜層112においては、エッチング停止層110dをn型InGaP層とし、下側クラッド層110f及び上側クラッド層110hをAlGaAs層とした場合には、エッチング停止層110dの層厚を5nm以上30nm以下とするのが好適である。
このような半導体装置においては、分離層110eを除去した半導体薄膜層112を設けたのにともない、分離層110eによる光吸収をなくすことができ、発光効率をより向上させることができる。
また、半導体装置においては、他の層を除去することもできる。
図6に、かかる半導体装置の断面図を示す。この半導体装置は、半導体薄膜層110,112とは異なる層構造を有する半導体エピタキシャル層である半導体薄膜層114を備える。図7に、半導体薄膜層114を成長基板から剥離する前の断面図を示す。すなわち、半導体薄膜層114は、半導体薄膜層110において最下層に設けられていた貼り付け層110aを除去し、導通層110bが基板101上の層間絶縁膜104上に貼付された構成とされる。
このように、最下層を導通層110bとする半導体薄膜層114においては、例えば導通層110bがAlGaAs層である場合には、Al混晶比を0.6よりも小さく、より望ましくは0.4以下とする。これは、導通層110bを基板301から剥離するための剥離層303がAlGaAs/AlAs層である場合に導通層110bのAl混晶比が大きい場合には、AlAs層とのエッチング速度の差異が小さくなり、導通層110bの表面について良好な平坦性を得るのが困難となることによる。
このような半導体装置においても、貼り付け層110aを除去した半導体薄膜層114を設けたのにともない、貼り付け層110aによる光吸収をなくすことができ、発光効率をより向上させることができる。
つぎに、第2の実施の形態として示す半導体装置について説明する。
この第2の実施の形態として示す半導体装置は、第1の実施の形態として示した半導体装置における半導体薄膜層の構成及び半導体薄膜層を含むLED素子の構成が異なるものである。したがって、この第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の説明と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略するものとする。
図8に、半導体装置の断面図を示す。この半導体装置は、半導体エピタキシャル層である半導体薄膜層820を備える。図9に、半導体薄膜層820を成長基板から剥離する前の断面図を示す。
すなわち、半導体薄膜層820は、例えばn型GaAs基板等からなる半導体基板801を成長基板として形成され、GaAs層等からなるバッファー層802を介して半導体基板801の上方に形成されたAlAs層等からなる剥離層803によって剥離される。より具体的には、半導体薄膜層820は、当該半導体薄膜層820を異種基板上に良好な状態で貼付するための貼り付け層820aと、導通層820bと、下側クラッド層820cと、活性層820dと、上側クラッド層820eと、コンタクト層(第2の導電型コンタクト層)820fとが、下側からこの順序で積層されて構成される。
例えば、貼り付け層820aは、n型GaAs層からなり、導通層820bは、n型AlGa1−tAs層からなり、下側クラッド層820cは、n型AlGa1−zAs層からなり、活性層820dは、n型AlGa1−yAs層からなり、上側クラッド層820eは、n型AlGa1−xAs層からなり、コンタクト層820fは、n型GaAs層からなる。ここで、各層の混晶比は、例えば、t>y,z>y,x>y(1≧t>0,1≧x>0,1≧y>0,1≧z>0)とされる。すなわち、半導体薄膜層820において、導通層820bのエネルギーバンドギャップEg(820b)と下側クラッド層820cのエネルギーバンドギャップEg(820c)と活性層820dのエネルギーバンドギャップEg(820d)との関係は、Eg(820c)>Eg(820b)>Eg(820d)であることが望ましい。
また、半導体薄膜層820においては、n型半導体エピタキシャル層へ不純物を選択的に拡散することによってp型拡散領域(第1の導電型コンタクト層)822が形成されている。このうち、活性層820d内に到達した拡散領域822aは、例えば、p型AlGa1−yAs層からなり、上側クラッド層820e内に形成された拡散領域822bは、p型AlGa1−xAs層からなり、コンタクト層820f内に形成された拡散領域822cは、p型GaAs層からなる。さらに、半導体薄膜層820においては、第2の導電型コンタクト層(n型コンタクト層)820fと、第1の導電型コンタクト層(p型コンタクト層)822cとの間に、コンタクト層820f内の少なくともpn接合領域を除去するための分離溝824が設けられている。
このような半導体薄膜層820を備える半導体装置においては、LED素子を含む半導体薄膜層820を他の基板に貼付した状態において、当該半導体薄膜層820を第2の導電型で構成して第1の導電型不純物を選択的に拡散して接合形成し、さらに、下側クラッド層820cの下層に、少なくとも活性層820dのエネルギーバンドギャップよりも大きいエネルギーバンドギャップを有する導通層820bを設けていることから、以下のような効果を得ることができる。
まず第1には、半導体装置においては、活性層820dよりも下層の導通層820b上にコンタクトを形成する必要がないことから、作製工程が容易となり、高い歩留まりで安定した製品を得ることが可能となる。
第2には、半導体装置においては、活性層820dによって発生した下面方向に進行する光が通過する経路において光を吸収する層を削減することができることから、発光効率を向上させることができる。
第3には、半導体装置においては、p型拡散領域822の深さを深くすることなく、半導体エピタキシャル層の抵抗を小さくすることができることから、特性のばらつきが小さいLED素子を得ることが可能となる。
また、半導体装置においては、高密度にLED素子を配列することも可能となる。
つぎに、第3の実施の形態として示す半導体装置について説明する。
この第3の実施の形態として示す半導体装置は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態として示した半導体装置とは異なる構成としたものである。したがって、この第3の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の説明と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略するものとする。
図10に、半導体装置の断面図を示す。また、図11に、このような半導体装置を用いたLED素子の平面図を示す。この半導体装置と第1の実施の形態として示した半導体装置との差異は、半導体薄膜層110が貼付されている基板101上に、集積回路領域102が設けられていない点にある。
なお、図11には、1つのLED素子について例示しているが、図2に示したようなLED素子アレイに適用する場合には、同様のLED素子を複数個、基板101上に配列することになる。
このような半導体装置においては、集積回路領域102を設けないことから、第1の実施の形態として示した半導体装置と同様に、高発光効率及び低抵抗な安定した特性を実現することができ、さらに、微小なLED素子チップを得ることが可能となる。したがって、この半導体装置は、照明装置等の複雑な点灯制御を行う必要がなく個別の駆動回路を必要としない装置に好適である。
つぎに、第4の実施の形態として示す半導体装置について説明する。
この第4の実施の形態として示す半導体装置は、半導体薄膜層を成長させる成長基板を用いた構成としたものである。
第1の実施の形態乃至第3の実施の形態として示した半導体装置は、LED素子を含む半導体薄膜層を他の基板に貼付した構造であり、当該半導体薄膜層の下面側に金属配線層からなる反射層を設け、下面方向に放射された光が当該反射層によって反射されて上面から取り出す形態であった。
これに対して、第4の実施の形態として示す半導体装置は、半導体エピタキシャル層である半導体薄膜層を成長させる成長基板をそのまま用い、その成長基板上に光を反射するための反射層を設けたものである。
具体的には、この半導体装置においては、図12に示すように、半導体エピタキシャル層を成長させる例えばGaAs基板からなる成長基板1201上に、GaAs/AlGa1−xAs積層層等からなる半導体多層反射層1202が形成されている。この半導体多層反射層1202は、後述する活性層1210f内で発生した光を反射するための半導体層であり、結晶構造、格子定数、屈折率、及び/又はエネルギーバンドギャップ(エピタキシャル層の場合には組成比)の異なる異種の半導体膜を積層した反射層を多層形成した構造とされる。例えば、半導体多層反射層1202としては、GaAsとAlAsとを交互に成長させたものを用いることができる。
また、半導体多層反射層1202上には、層間絶縁膜1203が形成され、この層間絶縁膜1203上には、多層配線構造の層間絶縁膜1204が形成されている。さらに、層間絶縁膜1204には、第1の導電側個別配線1207と駆動IC回路とを電気的に接続する複数の接続領域(共通配線)1205が形成されている。なお、第1の導電側個別配線1207及び第2の導電側個別配線1208は、それぞれ、上述した第1の導電側個別配線107及び第2の導電側個別配線108に対応するものである。
さらに、半導体装置においては、半導体エピタキシャル層である半導体薄膜層1210が形成されている。この半導体薄膜層1210は、導通層1210aと、第2の導電型コンタクト層(n型コンタクト層)1210bと、この第2の導電型コンタクト層1210bを良好な状態で安定的に露出させるためのエッチング停止層1210cと、このエッチング停止層1210cと下側クラッド層1210eとを分離するための分離層1210dと、下側クラッド層1210eと、活性層1210fと、上側クラッド層1210gと、第1の導電型コンタクト層1210hとが、下側からこの順序で積層されて構成される。
例えば、導通層1210aは、n型AlGa1−tAs層からなり、第2の導電型コンタクト層1210bは、n型GaAs層からなり、エッチング停止層1210cは、n型InGa1−sP層からなる。また、分離層1210dは、例えば、n型GaAs層からなり、下側クラッド層1210eは、例えば、n型AlGa1−zAs層からなり、活性層1210fは、n型AlGa1−yAs層からなり、上側クラッド層1210gは、p型AlGa1−xAs層からなり、第1の導電型コンタクト層1210hは、p型GaAs層からなる。ここで、各層の混晶比は、上述したように、例えば、t>y,z>y,x>y,s=0.51(1≧t>0,1≧x>0,1≧y>0,1≧z>0)とされ、導通層1210aのエネルギーバンドギャップEg(1210a)と活性層1210fのエネルギーバンドギャップEg(1210f)との関係は、Eg(1210a)>Eg(1210f)であることが望ましい。
このような半導体薄膜層1210を備える半導体装置においては、第2の導電型コンタクト層1210b上にエッチング停止層1210cを設けていることから、第2の導電型コンタクト層1210bの厚さを薄くした場合であっても、当該第2の導電型コンタクト層1210bを安定して露出させることができる。
また、この半導体装置においては、分離層1210dを設けていることから、エッチング停止層1210cによって上層の半導体エピタキシャル層への影響を防止することができる。さらに、この半導体装置においては、第2の導電型コンタクト層1210bの下層に導通層1210aを設けていることから、第1の導電側個別配線1207と第2の導電側個別配線1208との間における抵抗を低抵抗に保つことができ、低電圧での駆動を行うことが可能となる。
さらに、この半導体装置においては、最下層に半導体多層反射層1202を設けていることから、下面方向に放射された光が当該半導体多層反射層1202によって反射され、上方から取り出すことができる。
図13に、半導体薄膜層1210を複数配列したLED素子アレイの平面図を示す。なお、図12は、図13に示すLED素子アレイにおけるA−A断面図を示したものである。
図13に示すLED素子アレイにおいては、4つのLED素子が1つのブロックにグルーピングされている。このLED素子アレイにおいては、各グループのn型コンタクトに共通電極としての第2の導電側個別配線1208が形成され、各グループのLED素子には、p型コンタクトに個別電極としての第1の導電側個別配線1207が形成されている。すなわち、このLED素子アレイは、各グループの同順位の個別電極を共通配線によって結線した構造とされる。
このように、半導体装置は、半導体薄膜層1210を複数配列したLED素子アレイに適用することができる。
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態として示す半導体装置においては、半導体エピタキシャル層を成長させる基板1201上に、エピタキシャル層を積層した半導体多層反射層1202を設けることにより、第1の実施の形態によって得られる効果に加え、他の基板上に半導体層を移植することなく、高発光効率のLED素子を得ることができる。
つぎに、第5の実施の形態として、第1の実施の形態乃至第4の実施の形態として示した半導体装置を適用したLEDプリントヘッドについて説明する。
この第5の実施の形態として示すLEDプリントヘッドは、例えば電子写真プリンタや電子写真複写機等の露光装置として用いられるものである。具体的には、LEDプリントヘッドは、図14に示すように、所定のベース材料1401上にLED素子を有するLEDユニット1402が搭載されて構成される。このLEDユニット1402は、第1の実施の形態乃至第4の実施の形態として示した半導体装置が実装基板上に搭載されて構成されるものである。LEDユニット1402に設けられた発光部ユニット1402aにおける発光部の上方には、当該発光部から出射された光を集光する光学素子としてのロッドレンズアレイ1403が配設されている。このロッドレンズアレイ1403は、柱状の光学レンズを発光部ユニット1402aにおける直線状に配列された発光部に沿って多数配列したものであり、光学素子ホルダに相当するレンズホルダ1404によって所定位置に保持されている。なお、発光部ユニット1402aにおける発光部とは、例えば図1に示した半導体薄膜層110である。
レンズホルダ1404は、ベース部材1401及びLEDユニット1402を覆うように形成されている。そして、ベース部材1401、LEDユニット1402、及びレンズホルダ1404は、ベース部材1401に形成された開口部1401a及びレンズホルダ1404に形成された開口部1404aに挿通されて配設されるクランパ1405によって一体的に狭持されている。
このようなLEDプリントヘッドにおいては、LEDユニット1402によって発生した光が、ロッドレンズアレイ1403によって集光され、所定の外部部材に照射されることになる。
以上説明したように、本発明の第5の実施の形態として示すLEDプリントヘッドにおいては、LEDユニット1402として、第1の実施の形態乃至第4の実施の形態として示した半導体装置を用いていることから、小型化を図ることができるとともに、高品質な画像形成を行うことができる。
最後に、第6の実施の形態として、第5の実施の形態として示したLEDプリントヘッドを適用した画像形成装置について説明する。
この第6の実施の形態として示す画像形成装置は、所定の記録媒体にトナーを定着して画像を形成する画像形成装置であり、転写式電子写真プロセスを利用したプリンタや複写機に適用可能なものである。
画像形成装置は、図15に示すように、画像が記録されていない記録媒体Pを堆積した状態で収納する用紙カセット1501を備える。用紙カセット1501に収納された記録媒体Pは、その表面に接触するように配設されているホッピングローラ1502が回転することによって当該用紙カセット1501から1枚ずつ分離されて給紙され、媒体搬送経路におけるホッピングローラ1502の下流側に配設されたピンチローラ1503及びレジストローラ1504、並びにピンチローラ1505及びレジストローラ1506の回転に応じて、後述するプロセスユニット1507Y,1507M,1507C,1507Bへと搬送される。このとき、画像形成装置は、ピンチローラ1503及びレジストローラ1504、並びにピンチローラ1505及びレジストローラ1506によって記録媒体Pを挟持することにより、当該記録媒体Pの斜行を修正しながらプロセスユニット1507Y,1507M,1507C,1507Bへと搬送する。
また、画像形成装置においては、媒体搬送経路におけるピンチローラ1505及びレジストローラ1506の下流に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のそれぞれの画像を形成する4つのプロセスユニット1507Y,1507M,1507C,1507Bが、媒体搬送経路に沿ってその上流側から順次配設されている。なお、これらプロセスユニット1507Y,1507M,1507C,1507Bは、共通の構成とされることから、ここでは、プロセスユニット1507と総称して説明するものとする。
プロセスユニット1507は、図示しない駆動源及びギヤによって媒体搬送方向に回転駆動する像担持体としての感光体ドラム1507aを備える。この感光体ドラム1507aの周囲には、その回転方向上流側から順に、当該感光体ドラム1507aの表面を帯電させる帯電装置1507bと、この帯電装置1507bによって帯電された感光体ドラム1507aの表面に選択的に光を照射して静電潜像を形成する露光装置1507cとが配設されている。ここで、露光装置1507cとしては、第5の実施の形態として示したLEDプリントヘッドが用いられる。また、プロセスユニット1507は、静電潜像が形成された感光体ドラム1507aの表面にトナーを供給してトナー画像を形成させる現像装置1507dと、感光体ドラム1507aの表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置1507eとを備える。
さらに、画像形成装置は、プロセスユニット1507における各感光体ドラム1507aと対向する位置に、半導電性のゴム等によって形成された転写ローラ1508が配設されている。画像形成装置は、感光体ドラム1507a上のトナーを記録媒体Pに付着させるために、当該感光体ドラム1507aの表面とこれら各転写ローラ1508の表面との間に、所定の電位差を生じさせる。
さらにまた、画像形成装置は、媒体搬送経路におけるプロセスユニット1507Y,1507M,1507C,1507Bの下流に、媒体搬送方向に回転駆動する加熱ローラ及びこの加熱ローラと略当接して回転駆動するバックアップローラを搭載した定着装置1509を備える。定着装置1509は、加熱ローラ及びバックアップローラによって記録媒体Pを挟持して加圧及び加熱することにより、当該記録媒体P上に転写されたトナーを定着させる。
このような画像形成装置は、記録媒体Pを所定の媒体搬送速度でプロセスユニット1507へと搬送し、これにともない、これらプロセスユニット1507によって当該記録媒体P上に画像を形成する。具体的には、画像形成装置は、記録媒体Pを搬送した状態で、記録すべき画像信号がプロセスユニット1507に入力されると、露光装置1507cに形成された図示しないLED素子を発光させて、帯電装置1507bによって帯電された感光体ドラム1507aを露光し、当該感光体ドラム1507aの表面に静電潜像を形成する。そして、画像形成装置は、プロセスユニット1507に格納されたトナーをその静電潜像に帯電させて付着させ、このトナー画像を転写ローラ1508を用いて記録媒体P上に転写する。
画像形成装置は、記録媒体Pを順次プロセスユニット1507Y,1507M,1507C,1507Bに通過させ、その通過過程でこのような動作を行うことにより、各色のトナー画像を当該記録媒体P上に順次転写して重ね合わせる。
さらに、画像形成装置は、未定着トナーが転写された記録媒体Pが定着装置1509へと搬送されると、当該定着装置1509によって当該記録媒体P上のトナー画像を定着させて画像を形成する。そして、画像形成装置は、媒体搬送経路における定着装置1509の下流側に配設されたピンチローラ1510及び排出ローラ1511、並びにピンチローラ1512及び排出ローラ1513の回転に応じて、当該記録媒体Pを搬送し、記録媒体スタッカ部1514へと排出する。
画像形成装置は、このようにして記録媒体P上にカラー画像を形成することができる。
以上説明したように、本発明の第6の実施の形態として示す画像形成装置においては、露光装置1507cとして、第5の実施の形態として示したLEDプリントヘッドを用いていることから、スペース効率に優れた上で、高品質の画像を形成することができ、製造コストの低減を図ることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、LED素子を駆動する駆動IC回路が形成されているシリコン基板からなる半導体基板上にLED素子を含む半導体薄膜層を貼付した形態について具体例を用いて説明したが、本発明は、かかる基板として、ガラス基板、プラスチック基板、セラミック基板、又は金属基板といった他の材料からなる基板を用いてもよい。
また、本発明は、半導体薄膜層の導電型として、n型のものをp型に、また、p型のものをn型に変更してもよく、その他、活性層の導電型をn型、p型、ノンドープ等、適宜変更する等、種々の変更が可能である。
さらに、本発明は、駆動IC回路との組み合わせに限定されないことも明白であり、例えば半導体薄膜層を単独でシリコン基板等の基板上に貼付した形態にも適用することができる。
さらにまた、上述した実施の形態では、半導体薄膜を構成する半導体材料として、GaAs、AlGaAs、及びAlGaAsPを用いて説明したが、本発明は、例えば、GaN、AlGaN、InGaN、InAlGaN、InN、AlN等、窒化物半導体材料を用いてもよい。
また、本発明は、駆動IC回路として、シリコン基板内に形成する素子群の他、ポリシリコンや有機物半導体を用いた回路群とした場合であっても適用することができる。
さらに、上述した実施の形態では、LED素子を形成する接合構造として、ダブルヘテロ接合構造を用いて説明したが、本発明は、かかる接合構造に限定されるものではなく、例えばシングルヘテロ接合やホモ接合の構造であってもよい。
さらにまた、上述した実施の形態では、マトリクス駆動方式によってLED素子を駆動制御するものとして説明したが、本発明は、LED素子の駆動方式に限定されるものではなく、例えば一斉駆動方式を適用することもできる。また、本発明は、複数のLED素子の配列構成にも限定されず、例えば単独のLED素子構成であってもよい。
また、上述した実施の形態では、半導体装置の半導体薄膜として、LEDエピタキシャルフィルムを用いて説明したが、本発明は、任意の発光素子に適用することができ、また、発光素子に代えて受光素子を形成する等、種々の態様をとり得るものである。
さらに、本発明は、LEDプリンタヘッドや画像形成装置の構成として、図14及び図15に示した構成に限らず、任意の構成を適用することができる。
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
本発明の第1の実施の形態として示す半導体装置の構成を説明する断面図である。 本発明の第1の実施の形態として示す半導体装置における半導体薄膜層を複数配列したLED素子アレイの構成を説明する平面図である。 本発明の第1の実施の形態として示す半導体装置における半導体薄膜層を成長基板から剥離する前の断面図である。 本発明の第1の実施の形態として示す半導体装置の変形例として、分離層を除去した半導体薄膜層を備える半導体装置の構成を説明する断面図である。 図4に示す半導体薄膜層を成長基板から剥離する前の断面図である。 本発明の第1の実施の形態として示す半導体装置の他の変形例として、貼り付け層を除去した半導体薄膜層を備える半導体装置の構成を説明する断面図である。 図6に示す半導体薄膜層を成長基板から剥離する前の断面図である。 本発明の第2の実施の形態として示す半導体装置の構成を説明する断面図である。 本発明の第2の実施の形態として示す半導体装置における半導体薄膜層を成長基板から剥離する前の断面図である。 本発明の第3の実施の形態として示す半導体装置の構成を説明する断面図である。 本発明の第3の実施の形態として示す半導体装置における半導体薄膜層を用いたLED素子の構成を説明する平面図である。 本発明の第4の実施の形態として示す半導体装置の構成を説明する断面図である。 本発明の第4の実施の形態として示す半導体装置における半導体薄膜層を複数配列したLED素子アレイの構成を説明する平面図である。 本発明の第5の実施の形態として示すLEDプリントヘッドの構成を説明する断面図である。 本発明の第6の実施の形態として示す画像形成装置の概略構成を説明する断面図である。 従来の発光ダイオードの構成を説明する断面図である。
符号の説明
101 基板
102 集積回路領域
103,104,106,1203,1204 層間絶縁膜
105,105a,105b,105c,205,1205 接続領域
107,1207 第1の導電側個別配線
108,1208 第2の導電側個別配線
110,112,114,820,1210 半導体薄膜層
110a,820a 貼り付け層
110b,820b,1210a 導通層
110c,820f,1210b 第2の導電型コンタクト層
110d,1210c エッチング停止層
110e,1210d 分離層
110f,820c,1210e 下側クラッド層
110g,820d,1210f 活性層
110h,820e,1210g 上側クラッド層
110i,1210h 第1の導電型コンタクト層
120 金属配線層
301,801 半導体基板
302,802 バッファー層
303,803 剥離層
822 p型拡散領域
822a,822b,822c 拡散領域
824 分離溝
1201 成長基板
1202 半導体多層反射層
1401 ベース材料
1402 LEDユニット
1402a 発光部ユニット
1403 ロッドレンズアレイ
1404 レンズホルダ
1401a,1404a 開口部
1405 クランパ
1501 用紙カセット
1502 ホッピングローラ
1503,1505,1510,1512 ピンチローラ
1504,1506 レジストローラ
1507,1507Y,1507M,1507C,1507B プロセスユニット
1507a 感光体ドラム
1507b 帯電装置
1507c 露光装置
1507d 現像装置
1507e クリーニング装置
1508 転写ローラ
1509 定着装置
1511,1513 排出ローラ
1514 記録媒体スタッカ部
P 記録媒体

Claims (25)

  1. 少なくとも発光する発光層、及び前記発光層のエネルギーバンドギャップよりも大きいエネルギーバンドギャップを有して当該発光層よりも下層に設けられた第1の半導体層を含む半導体薄膜層と、
    前記発光層よりも上層に設けられた第1の導電型コンタクト層とコンタクトを形成する第1の導電型電極と、
    前記発光層よりも下層であり且つ前記第1の半導体層よりも上層に接して設けられた第2の導電型コンタクト層とコンタクトを形成する第2の導電型電極と、
    前記第1の半導体層の下方に設けられた基板とを備えること
    を特徴とする半導体装置。
  2. 前記発光層と前記基板との間に、当該発光層から当該基板の方向へと放射された光を反射する反射層を備えること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記半導体薄膜層は、前記基板とは異なる他の基板上で形成され、前記基板上に移植されたものであること
    を特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記半導体薄膜層の最下層に、前記発光層のエネルギーバンドギャップよりも小さいエネルギーバンドギャップを有する第2の半導体層を備えること
    を特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記第1の半導体層は、AlGa1−xAs(1≧x>0)層からなり、
    前記第2の半導体層は、GaAs層からなること
    を特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 前記第2の半導体層の層厚は、5nm以上100nm以下であること
    を特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記第1の半導体層は、前記半導体薄膜層の最下層に設けられていること
    を特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  8. 前記反射層は、メタル層であること
    を特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  9. 前記第2の導電型コンタクト層の上層に、当該第2の導電型コンタクト層と選択的にエッチングが可能な第3の半導体層を備えること
    を特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  10. 前記発光層は、AlGa1−xAs(1≧x>0)層からなり、
    前記第2の導電型コンタクト層は、GaAs層からなり、
    前記第3の半導体層は、InGa1−sP(1≧s>0)層からなること
    を特徴とする請求項9記載の半導体装置。
  11. 前記第3の半導体層の層厚は、5nm以上100nm以下であること
    を特徴とする請求項9記載の半導体装置。
  12. 前記第3の半導体層の上層に、前記発光層のエネルギーバンドギャップよりも小さいエネルギーバンドギャップを有する第4の半導体層を備えること
    を特徴とする請求項9記載の半導体装置。
  13. 前記第4の半導体層は、GaAs層からなること
    を特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  14. 前記第4の半導体層の層厚は、5nm以上100nm以下であること
    を特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  15. 前記反射層は、半導体層であること
    を特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  16. 前記反射層は、AlGa1−xAs(1≧x≧0)層を含むこと
    を特徴とする請求項15記載の半導体装置。
  17. 前記基板は、前記半導体薄膜層を成長させる成長基板であること
    を特徴とする請求項15記載の半導体装置。
  18. 前記発光層よりも下層に、当該発光層のエネルギーバンドギャップよりも大きいエネルギーバンドギャップを有する第5の半導体層を備え、
    前記第2の導電型コンタクト層は、前記発光層よりも下層ではなく上層に設けられ、
    前記第1の半導体層は、前記第5の半導体層の下層に設けられ、前記発光層のエネルギーバンドギャップよりも大きく且つ前記第5の半導体層のエネルギーギャップよりも小さいエネルギーバンドギャップを有すること
    を特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  19. 前記第1の半導体層の下層に、第6の半導体層を備え、
    前記第6の半導体層は、前記半導体薄膜層の最下層に設けられていること
    を特徴とする請求項18記載の半導体装置。
  20. 前記第6の半導体層は、GaAs層からなること
    を特徴とする請求項19記載の半導体装置。
  21. 前記発光層内に到達する不純物拡散領域を備え、
    前記第1の導電型コンタクト層は、前記不純物拡散領域からなること
    を特徴とする請求項18記載の半導体装置。
  22. 前記第1の導電型コンタクト層と前記第2の導電型コンタクト層との間に、少なくとも接合領域を除去するための分離溝が設けられていること
    を特徴とする請求項21記載の半導体装置。
  23. 前記基板上に、前記発光層を有する素子を駆動する駆動回路が実装されること
    を特徴とする請求項1乃至請求項22のうちいずれか1項記載の半導体装置。
  24. 請求項23記載の半導体装置を配列したこと
    を特徴とするプリントヘッド。
  25. 請求項24記載のプリントヘッドを備えること
    を特徴とする画像形成装置。
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